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特許7071472無線通信システムにおいて、デバイス・ツー・デバイスのサイドリンク報告を送信するための方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-10
(45)【発行日】2022-05-19
(54)【発明の名称】無線通信システムにおいて、デバイス・ツー・デバイスのサイドリンク報告を送信するための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20220511BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20220511BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20220511BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W92/18
H04W28/04 110
【請求項の数】 20
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020177125
(22)【出願日】2020-10-22
(65)【公開番号】P2021078111
(43)【公開日】2021-05-20
【審査請求日】2020-12-22
(31)【優先権主張番号】62/928,942
(32)【優先日】2019-10-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】517114621
【氏名又は名称】華碩電腦股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】▲黄▼ 俊偉
(72)【発明者】
【氏名】李 名哲
(72)【発明者】
【氏名】▲くん▼ ▲逸▼軒
【審査官】長谷川 未貴
(56)【参考文献】
【文献】特表2018-512009(JP,A)
【文献】Ericsson,PHY layer procedures for NR sidelink,3GPP TSG RAN WG1 #98b R1- 1910538,2019年10月07日,<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_98b/Docs/R1-1910538.zip>
【文献】NTT DOCOMO, INC.,Sidelink physical layer procedure for NR V2X,3GPP TSG RAN WG1 #98b R1-1911173,2019年10月08日,<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_98b/Docs/R1-1911173.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
IPC H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
DB名 3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サイドリンク通信を行うための第1のデバイスの方法であって、
前記第1のデバイスが、第2のデバイスから第2のユニキャストサイドリンク伝送を受信することであって、前記第2のユニキャストサイドリンク伝送は、前記第1のデバイスがSL(Sidelink)CSI(Channel State Information)報告をするように指示またはトリガする、ことと、
前記第1のデバイスが、データなしでMAC(Medium Access Control)PDU(Protocol Data Unit)を生成することであって、前記MAC PDUは、前記第1のデバイスが、前記第2のデバイスに送信するために利用可能な1つ以上のサイドリンク論理チャネルに関連付けられたデータを有さないときに、前記SL CSI報告のためのMAC CE(Control Element)を含み、前記第1のデバイスは、SCIにおいてSL HARQ(Hybrid Automatic Repeat Request)フィードバックの無効を設定または指示する、ことと、
前記第1のデバイスが、前記第1のデバイスが前記第2のデバイスに送信するために利用可能な1つ以上のサイドリンク論理チャネルに関連付けられたデータを有し、前記1つ以上のサイドリンク論理チャネルがSL HARQフィードバックの有効で設定されているときに、前記データに対してMAC PDUを生成し、前記SL CSI報告のための前記MAC CEを前記MAC PDUに含め、前記第1のデバイスは、SCIにおいてSL HARQフィードバックの有効を設定または指示する、ことと、
前記第1のデバイスが、前記SCIを前記第2のデバイスに送信することであって、前記SCIは、前記MAC PDUを送達する第1のユニキャストサイドリンク伝送をスケジューリングする、ことと、
前記第1のデバイスが、前記第1のデバイスが前記SCIにおいてSL HARQフィードバックの有効を設定または指示する場合に、前記第1のユニキャストサイドリンク伝送に応答して、第2のデバイスからSL HARQフィードバックを受信または監視することと、を含む方法。
【請求項2】
前記第1のデバイスは、前記第1のデバイスが、SL HARQフィードバックの有効で設定された前記1つ以上のサイドリンク論理チャネルに関連付けられた前記データに対する前記MAC PDUを生成するときに、SL HARQフィードバックの無効で設定された1つ以上のサイドリンク論理チャネルに関連付けられたデータを前記MAC PDUに含ない、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記MAC CEは、SL HARQフィードバックを有効または無効にするための設定ではないと見なされる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
サイドリンク伝送を行うための第1のデバイスの方法であって、
第1のデバイスが、MAC(Medium Access Control)CE(Control Element)をMAC PDU( Protocol Data Unit )に含めることであって、前記MAC PDUが、データなしで前記MAC CEを含む場合、SL(Sidelink)HARQ(Hybrid Automatic Repeat Request)フィードバックはMAC PDUに対して無効とされる、ことと、
前記第1のデバイスが、第1のサイドリンク論理チャネルに関連付けられたサイドリンクデータを前記MAC PDUに含めることであって、前記第1のサイドリンク論理チャネルが、SL HARQフィードバックを有効にするように設定されている、ことと、
前記第1のデバイスが、SCIにおいて前記MAC PDUに対してSL HARQフィードバックを有効にするように設定または表示することであって、前記SCIは、前記MAC PDUを送達するサイドリンク伝送をスケジューリングする、ことと、
前記第1のデバイスが、前記SCIを送信し、第2のデバイスへのサイドリンク伝送を行うことと、を含む方法。
【請求項5】
前記MAC PDUがSL HARQフィードバックの有効に関連付けられるときに、前記第2のデバイスが、前記MAC PDUに関連付けられた前記サイドリンク伝送に応答して、HARQフィードバックを送信する、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記MAC PDUがSL HARQフィードバックの無効に関連付けられるときに、前記第2のデバイスは、前記MAC PDUに関連付けられた前記サイドリンク伝送に応答して、HARQフィードバックを送信しない、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のデバイスが、前記第2のデバイスから第2のユニキャストサイドリンク伝送を受信し、前記第2のユニキャストサイドリンク伝送は、前記第1のデバイスがSL CSI報告を送信するように指示、トリガまたは要求する、請求項4に記載の方法。
【請求項8】
前記SL CSI報告が、前記MAC CEによって送達される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のデバイスは、第2のサイドリンク論理チャネルに関連付けられたサイドリンクデータを前記MAC PDU含めず、前記第2のサイドリンク論理チャネルは、SL HARQフィードバックを無効にするかまたは有効にしないように設定される、請求項4に記載の方法。
【請求項10】
前記MAC CEが、SL HARQフィードバックを有効または無効にするための設定を有さない、請求項4に記載の方法。
【請求項11】
第1のデバイスであって、
制御回路と、
前記制御回路に設けられたプロセッサと、
前記制御回路内に設置され、前記プロセッサに動作可能に結合されたメモリと、を含み、
前記プロセッサは、前記メモリに記憶されたプログラムコードを実行して、
第2のデバイスから第2のユニキャストサイドリンク伝送を受信することであって、前記第2のユニキャストサイドリンク伝送は、前記第1のデバイスがSL(Sidelink)CSI(Channel State Information)報告をするように指示またはトリガする、ことと、
データなしでMAC(Medium Access Control)PDU(Protocol Data Unit)を生成することであって、前記MAC PDUは、前記第1のデバイスが、前記第2のデバイスに送信するために利用可能な1つ以上のサイドリンク論理チャネルに関連付けられたデータを有さないときに、前記SL CSI報告のためのMAC CE(Control Element)を含み、前記第1のデバイスは、SCIにおいてSL HARQ(Hybrid Automatic Repeat Request)フィードバックの無効を設定または指示する、ことと、
前記第1のデバイスが前記第2のデバイスに送信するために利用可能な1つ以上のサイドリンク論理チャネルに関連付けられたデータを有し、前記1つ以上のサイドリンク論理チャネルがSL HARQフィードバックの有効で設定されているときに、前記データに対してMAC PDUを生成し、前記SL CSI報告のための前記MAC CEを前記MAC PDUに含め、前記第1のデバイスは、SCIにおいてSL HARQフィードバックの有効を設定または指示する、ことと、
前記SCIを前記第2のデバイスに送信することであって、前記SCIは、前記MAC PDUを送達する第1のユニキャストサイドリンク伝送をスケジューリングする、ことと、
前記第1のデバイスが前記SCIにおいてSL HARQフィードバックの有効を設定または指示する場合に、前記第1のユニキャストサイドリンク伝送に応答して、第2のデバイスからSL HARQフィードバックを受信または監視することと、と行うように構成されている、第1のデバイス。
【請求項12】
前記第1のデバイスは、前記第1のデバイスが、SL HARQフィードバックの有効で設定された前記1つ以上のサイドリンク論理チャネルに関連付けられた前記データに対する前記MAC PDUを生成するときに、SL HARQフィードバックの無効で設定された1つ以上のサイドリンク論理チャネルに関連付けられたデータを前記MAC PDUに含ない、請求項11記載の第1のデバイス。
【請求項13】
前記MAC CEは、SL HARQフィードバックを有効または無効にするための設定ではないと見なされる、請求項11に記載の第1のデバイス。
【請求項14】
第1のデバイスであって、
制御回路と、
前記制御回路に設けられたプロセッサと、
前記制御回路に設置され、前記プロセッサに動作可能に結合されたメモリと、を含み、
前記プロセッサは、前記メモリに記憶されたプログラムコードを実行して、
MAC(Medium Access Control)CE(Control Element)をMAC PDU( Protocol Data Unit )に含めることであって、前記MAC PDUが、データなしで前記MAC CEを含む場合、SL(Sidelink)HARQ(Hybrid Automatic Repeat Request)フィードバックはMAC PDUに対して無効とされる、ことと、
第1のサイドリンク論理チャネルに関連付けられたサイドリンクデータを前記MAC PDUに含めることであって、前記第1のサイドリンク論理チャネルが、SL HARQフィードバックを有効にするように設定されている、ことと、
SCIにおいて前記MAC PDUに対してSL HARQフィードバックを有効にするように設定または表示することであって、前記SCIは、前記MAC PDUを送達するサイドリンク伝送をスケジューリングする、ことと、
前記SCIを送信し、第2のデバイスへのサイドリンク伝送を行うことと、を行うように構成されている、第1のデバイス。
【請求項15】
前記MAC PDUがSL HARQフィードバックの有効に関連付けられるときに、前記第2のデバイスが、前記MAC PDUに関連付けられた前記サイドリンク伝送に応答して、HARQフィードバックを送信する、請求項14に記載の第1のデバイス。
【請求項16】
前記MAC PDUがSL HARQフィードバックの無効に関連付けられるときに、前記第2のデバイスは、前記MAC PDUに関連付けられた前記サイドリンク伝送に応答して、HARQフィードバックを送信しない、請求項14に記載の第1のデバイス。
【請求項17】
前記第1のデバイスが、前記第2のデバイスから第2のユニキャストサイドリンク伝送を受信し、前記第2のユニキャストサイドリンク伝送は、前記第1のデバイスがSL CSI報告を送信するように指示、トリガまたは要求する、請求項14に記載の第1のデバイス。
【請求項18】
前記SL CSI報告が、前記MAC CEによって送達される、請求項17に記載の第1のデバイス。
【請求項19】
前記第1のデバイスは、第2のサイドリンク論理チャネルに関連付けられたサイドリンクデータを前記MAC PDU含めず、前記第2のサイドリンク論理チャネルは、SL HARQフィードバックを無効にするかまたは有効にしないように設定される、請求項14に記載の第1のデバイス。
【請求項20】
前記MAC CEが、SL HARQフィードバックを有効または無効にするための設定を有さない、請求項14に記載の第1のデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2019年10月31日に出願された米国仮特許出願第62/928,942号の利益を主張し、その全開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、一般に、無線通信ネットワークに関し、より詳細には、無線通信システムにおいて、デバイス・ツー・デバイスのサイドリンク報告を送信するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
移動体通信デバイスとの大量データの通信に対する要求が急速に高まる中、従来の移動体音声通信ネットワークは、インターネットプロトコル(IP)データパケットをやり取りするネットワークへと発展している。そのようなIPデータパケット通信は、移動体通信デバイスのユーザに、ボイスオーバIP、マルチメディア、マルチキャスト、およびオンデマンド通信サービスを提供可能である。
【0004】
例示的なネットワーク構造は、発展型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)である。E-UTRANシステムは、上記のボイスオーバIPおよびマルチメディアサービスを実現するために、高いデータスループットを提供可能である。現在、次世代(例えば、5G)の新しい無線技術が3GPP標準化機構によって論じられている。このため、現行の3GPP標準内容に対する変更が現在提出され、3GPP標準の発展および確定に向けて検討されている。
【発明の概要】
【0005】
サイドリンク通信を行うための第1のデバイスの観点からの方法および装置が開示される。一実施形態では、第1のデバイスは、MAC CEをMAC PDUに含め、MAC PDUがデータなしでMAC CEを含む場合、SL HARQフィードバックは、MAC PDUに対して無効とされる。第1のデバイスは、さらに、第1のサイドリンク論理チャネルに関連付けられたサイドリンクデータをMAC PDUに含め、第1のサイドリンク論理チャネルは、サイドリンクHARQフィードバックを有効にするように設定されている。第1のデバイスは、SCIにおいて MAC PDUに対するSL HARQフィードバックの有効を設定または指示し、SCIは、MAC PDUを送達するサイドリンク伝送をスケジューリングする。さらに、第1のデバイスは、SCIを送信し、第2のデバイスへのサイドリンク伝送を行う。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】1つの例示的な実施形態による、無線通信システムの図を示す。
図2】1つの例示的な実施形態による、送信機システム(アクセスネットワークとしても知られる)および受信機システム(ユーザ機器またはUEとしても知られる)のブロック図である。
図3】1つの例示的な実施形態による、通信システムの機能ブロック図である。
図4】1つの例示的な実施形態による、図3のプログラムコードの機能ブロック図である。
図5】3GPP TS 36.213 V15.4.0の表14.2-2の複製である。
図6】3GPP TS 36.213 V15.4.0の表14.2.1-1の複製である。
図7】3GPP TS 36.213 V15.4.0の表14.2.1-2の複製である。
図8】1つの例示的な実施形態による図である。
図9】1つの例示的な実施形態によるフローチャートである。
図10】1つの例示的な実施形態によるフローチャートである。
図11】1つの例示的な実施形態によるフローチャートである。
図12】1つの例示的な実施形態によるフローチャートである。
図13】1つの例示的な実施形態によるフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下に説明する例示的な無線通信システムおよびデバイスは、無線通信システムを採用し、ブロードキャストサービスをサポートする。無線通信システムは、音声、データ等の様々なタイプの通信を提供するように広く展開されている。これらのシステムが、符号分割多元接続(CDMA)、時間分割多元接続(TDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、3GPP LTE(Long Term Evolution)無線アクセス、3GPP LTE-AもしくはLTE-Advanced(Long Term Evolution Advanced)、3GPP2 UMB(Ultra Mobile Broadband)、WiMax、3GPP NR(New Radio)、またはその他何らかの変調技術に基づいてもよい。
【0008】
特に、以下に説明する例示的な無線通信システムおよびデバイスが、本明細書において3GPPと呼ばれる「第3世代パートナーシッププロジェクト」という名称のコンソーシアムにより提示される標準などの1つ以上の標準をサポートするように設計されてもよく、その標準は、TS 36.213 V15.4.0 (2018-12), “E-UTRA; Physical layer procedures (Release 15)”; TS 36.212 V15.4.0 (2018-12), “E-UTRA); Physical layer; Multiplexing and channel coding (Release 15)”; TS 36.211 V15.4.0 (2018-12), “E-UTRA); Physical layer; Physical channels and modulation (Release 15)”; TS 36.214 V15.3.0 (2018-09), “E-UTRA); Physical layer; Measurements (Release 15)”; RP-182111, “Revised SID: Study on NR V2X”, LG Electronics; R1-1810051, “Final Report of 3GPP TSG RAN WG1 #94 v1.0.0 (Gothenburg, Sweden, 20th - 24th August 2018)”; R1-1812101, “Final Report of 3GPP TSG RAN WG1 #94bis v1.0.0 (Chengdu, China, 8th - 12h October 2018)”; R1-1901482, “Final Report of 3GPP TSG RAN WG1 #95 v0.1.0 (Spokane, USA, 12th - 16h November 2018)”; R1-1901483, “Final Report of 3GPP TSG RAN WG1 #AH_1901 v1.0.0 (Taipei, Taiwan, 21st - 25th January 2019)”; R1-1905837, “Final Report of 3GPP TSG RAN WG1 #96 v2.0.0 (Athens, Greece, 25th February - 1st March 2019)”; R1-1905921, “Final Report of 3GPP TSG RAN WG1 #96bis v1.0.0 (Xi’an, China, 8th - 12th April, 2019)”; Draft Report of 3GPP TSG RAN WG1 #97 V0.1.0 (Reno, USA, 13th - 17th May 2019); Draft Report of 3GPP TSG RAN WG1 #98 V0.1.0 (Prague, Czech, 26th - 30th August 2019); R1-1908917, “PHY layer procedures for NR sidelink”, Ericsson; Draft Report of 3GPP TSG RAN WG1 #98bis V0.1.0 (Chongqing, China, 14th - 20th October 2019);及び TS 36.321 V15.7.0, “EUTRA, Medium Access Control (MAC) protocol specification (Release 15)”を含む。上記に挙げた標準および文書は、参照によりその全体が本明細書に明示的に組み込まれる。
【0009】
図1は、本発明の一実施形態に係る多重アクセス無線通信システムを示している。アクセスネットワーク100(AN)は、複数のアンテナグループを含み、あるグループは104および106を含み、別のグループは108および110を含み、また別のグループは112および114を含む。図1においては、各アンテナグループに対して、アンテナが2つしか示されていないが、より多くのあるいはより少ないアンテナが各アンテナグループに利用されてよい。アクセス端末116(AT)は、アンテナ112および114と通信しており、アンテナ112および114は、順方向リンク120を介して情報をアクセス端末116に送信すると共に、逆方向リンク118を介して情報をアクセス端末116から受信している。アクセス端末(AT)122は、アンテナ106および108と通信しており、アンテナ106および108は、順方向リンク126を介して情報をアクセス端末(AT)122に送信すると共に、逆方向リンク124を介して情報をアクセス端末(AT)122から受信している。FDDシステムにおいては、通信リンク118、120、124、および126は通信に異なる周波数を使用してよい。例えば、順方向リンク120では、逆方向リンク118によって使用される周波数とは異なる周波数を使用してよい。
【0010】
アンテナの各グループおよび/またはアンテナが通信するように設計されたエリアは、アクセスネットワークのセクターと称することが多い。本実施形態において、アンテナグループはそれぞれ、アクセスネットワーク100によってカバーされるエリアのセクターにおいて、アクセス端末と通信するように設計されている。
【0011】
順方向リンク120および126を介した通信において、アクセスネットワーク100の送信アンテナは、異なるアクセス端末116および122に対する順方向リンクの信号対雑音比を改善するために、ビームフォーミングを利用してよい。また、カバレッジにランダムに分散したアクセス端末への送信にビームフォーミングを使用するアクセスネットワークは、1つのアンテナからすべてのそのアクセス端末に送信を行うアクセスネットワークよりも、隣接セルのアクセス端末への干渉が少ない。
【0012】
アクセスネットワーク(AN)は、端末と通信するのに使用される固定局または基地局でよく、アクセスポイント、ノードB、基地局、拡張型基地局、進化型ノードB(eNB)、またはその他何らかの専門用語で呼ばれることもある。アクセス端末(AT)は、ユーザ機器(UE)、無線通信デバイス、端末、アクセス端末、またはその他何らかの専門用語で呼ばれることもある。
【0013】
図2は、MIMOシステム200における送信機システム210(アクセスネットワークとしても知られている)および受信機システム250(アクセス端末(AT)またはユーザ機器(UE)としても知られている)の実施形態の簡易ブロック図である。送信機システム210では、多くのデータストリームのトラフィックデータがデータ源212から送信(TX)データプロセッサ214に提供される。
【0014】
一実施形態において、各データストリームは、それぞれの送信アンテナを介して送信される。TXデータプロセッサ214は、データストリームに対して選択された特定の符号化方式に基づいて、各データストリームについてのトラフィックデータをフォーマット、符号化、およびインターリーブして、符号化データを提供する。
【0015】
各データストリームについての符号化データを、OFDM技術を使用してパイロットデータと多重化してよい。パイロットデータは、代表的には、既知の様態で処理される既知のデータパターンであり、受信機システムでチャネル応答を推定するのに使用されてよい。そして、各データストリームについての多重化パイロットおよび符号化データは、データストリームに対して選択された特定の変調方式(例えば、BPSK、QPSK、M-PSK、またはM-QAM)に基づいて変調(すなわち、シンボルマッピング)されて、変調シンボルを提供する。各データストリームについてのデータレート、符号化、および変調は、プロセッサ230により実行される命令によって決定されてよい。
【0016】
そして、すべてのデータストリームについての変調シンボルはTX MIMOプロセッサ220に与えられ、これが(例えば、OFDMの場合に)変調シンボルをさらに処理してよい。そして、TX MIMOプロセッサ220は、N個の変調シンボルストリームをN個の送信機(TMTR)222a~222tに提供する。特定の実施形態において、TX MIMOプロセッサ220は、ビームフォーミング加重をデータストリームのシンボルおよびシンボルが送信されているアンテナに適用する。
【0017】
各送信機222は、各シンボルストリームを受信および処理して1つ以上のアナログ信号を提供し、さらに、アナログ信号を調節(例えば、増幅、フィルタリング、およびアップコンバート)して、MIMOチャネルを介した送信に適した変調信号を提供する。そして、送信機222a~222tからのN個の変調信号がそれぞれ、N個のアンテナ224a~224tから送信される。
【0018】
受信機システム250においては、送信された変調信号はN個のアンテナ252a~252rによって受信され、各アンテナ252からの受信信号は、各受信機(RCVR)254a~254rに提供される。各受信機254は、それぞれの受信信号を調節(例えば、フィルタリング、増幅、およびダウンコンバート)して、調節された信号をディジタル化してサンプルを与え、さらに、これらのサンプルを処理して対応する「受信」シンボルストリームを提供する。
【0019】
そして、RXデータプロセッサ260は、特定の受信機処理技術に基づいて、N個の受信機254からのN個の受信シンボルストリームを受信および処理して、N個の「検出」シンボルストリームを提供する。そして、RXデータプロセッサ260は、各検出シンボルストリームを復調、デインターリーブ、および復号して、データストリームについてのトラフィックデータを復元する。RXデータプロセッサ260による処理は、送信機システム210でのTX MIMOプロセッサ220およびTXデータプロセッサ214により実行される処理と相補的である。
【0020】
プロセッサ270は、どのプリコーディングマトリクス(後述)使用するかを定期的に決定する。プロセッサ270は、マトリクス指標部およびランク値部を含む逆方向リンクメッセージを構築する。
【0021】
逆方向リンクメッセージは、通信リンクおよび/または受信データストリームに関する様々なタイプの情報を含んでよい。そして、逆方向リンクメッセージは、データ源236からの多くのデータストリームについてのトラフィックデータも受信するTXデータプロセッサ238により処理され、変調器280により変調され、送信機254a~254rにより調節され、送信機システム210に送り戻される。
【0022】
送信機システム210では、受信機システム250からの変調信号がアンテナ224により受信され、受信機222により調節され、復調器240により復調され、RXデータプロセッサ242により処理されて、受信機システム250により送信された逆方向リンクメッセージを抽出する。そして、プロセッサ230は、ビームフォーミング加重を決定するのにどのプリコーディングマトリクスを使用するかを決定し、そして、抽出されたメッセージを処理する。
【0023】
図3を参照すると、この図は、本発明の一実施形態による通信デバイスの代替的な簡易機能ブロック図を示している。図3に示されるように、無線通信システムにおける通信デバイスは、図1のUE(若しくはAT)116および122または図1の基地局(若しくはAN)100を実現するのに利用可能であり、無線通信システムは、好ましくはNRシステムである。通信デバイスは、入力デバイス302、出力デバイス304、制御回路306、中央演算処理装置(CPU)308、メモリ310、プログラムコード312、およびトランシーバ314を含んでよい。制御回路306は、CPU308を介してメモリ310内のプログラムコード312を実行することにより、通信デバイスの動作を制御する。通信デバイス300は、キーボード、キーパッド等の入力デバイス302を介してユーザにより入力された信号を受信することができ、モニタ、スピーカ等の出力デバイス304を介して画像および音声を出力することができる。トランシーバ314は、無線信号を受信および送信するのに使用され、受信信号を制御回路306に伝達すると共に、制御回路306により生成された信号を無線で出力する。無線通信システムにおける通信デバイス300は、図1のAN100を実現するのにも利用可能である。
【0024】
図4は、本発明の一実施形態による図3に示すプログラムコード312の簡易ブロック図である。本実施形態において、プログラムコード312は、アプリケーションレイヤ400、レイヤ3部402、およびレイヤ2部404を含み、レイヤ1部406に結合されている。レイヤ3部402は一般的に、無線リソース制御を実行する。レイヤ2部404は一般的に、リンク制御を実行する。レイヤ1部406は一般的に、物理的接続を実行する。
【0025】
3GPP TS 36.213は、LTE/LTE-AにおけるV2X伝送のためのUE手順を規定している。V2X伝送は、サイドリンク伝送モード3またはサイドリンク伝送モード4として以下のように行われる:
[外1]
[3GPP TS 36.213 V15.4.0の表14.2-2、「PDCCH/EPDCCH configured by SL-V-RNTI or SL-SPS-V-RNTI」と題するものを図5として複製]
[外2]
[3GPP TS 36.213 V15.4.0の表14.2.1-1、「Mapping of DCI format 5A offset field to indicated value m」と題するものを図6として複製]
[3GPP TS 36.213 V15.4.0の表14.2.1-2、「Determination of the Resource reservation field in SCI format 1」と題するものを図7として複製]
[外3]
【0026】
3GPP TS 36.214は、LTE/LTE-Aにおけるサイドリンク伝送のためのいくつかの測定を以下のように規定している:
[外4]
【0027】
3GPP TS 36.212は、LTE/LTE-Aにおける下りリンク共有チャネルおよび下りリンク制御情報についてのCRCアタッチメントを規定している。下りリンク共有チャネルおよび下りリンク制御情報は、ネットワークノードとUE間の通信、すなわちUuリンクのためのものである。サイドリンク共有チャネルおよびサイドリンク制御情報は、UE間の通信、すなわちPC5リンクまたはサイドリンクのためのものである。
[外5]
【0028】
3GPP TS 36.211は、LTE/LTE-Aにおける物理サイドリンク共有チャネルおよび物理サイドリンク制御チャネルのための生成を規定している。物理サイドリンク共有チャネルおよび物理サイドリンク制御チャネルは、デバイス間の通信、すなわちPC5リンクまたはデバイス・ツー・デバイス・リンクのためのものである。物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)は、サイドリンク共有チャネル(SL-SCH)のためのデータまたはトランスポートブロックを配信する。物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)は、サイドリンク制御情報(SCI)を配信する。
[外6]
【0029】
3GPP RP-182111は、NR V2Xに関する試験項目の正当性及び目的を以下のように規定している:
[外7]
【0030】
RAN1 #94 meeting(3GPP RP-1810051で議論されているように)において、RAN1はNR V2Xに関して以下の合意をした:
[外8]
【0031】
RAN1 #94bis meeting(3GPP RP-1812101で議論されているように)において、RAN1はNR V2Xに関して以下の合意をした:
[外9]
【0032】
RAN1 #95 meeting(3GPP RP-1901482で議論されているように)において、RAN1はNR V2Xに関して以下の合意をした:
[外10]
【0033】
RAN1 #AH_1901 meeting(3GPP RP-1901483で議論されているように)において、RAN1はNR V2Xに関して以下の合意をした:
[外11]
【0034】
RAN1 #96 meeting(3GPP RP-1905837で議論されているように)において、RAN1はNR V2Xに関して以下の合意をした:
[外12]
【0035】
RAN1 #96bis meeting(3GPP RP-1905921で議論されているように)において、RAN1はNR V2Xに関して以下の合意をした:
[外13]
【0036】
RAN1 #97 meeting(3GPP TSG RAN WG1 #97 V0.1.0 のDraft Reportで議論されているように)において、RAN1はNR V2Xに関して以下の合意をした:
[外14]
【0037】
RAN1 #98 meeting(3GPP TSG RAN WG1 #98 V0.1.0のDraft Reportで議論されているように)において、RAN1はNR V2Xに関して以下の合意をした:
[外15]
【0038】
3GPP R1-1908917は、サイドリンクCSI-RS関連手順とCSI報告に関して以下の議論を提供している:
[外16]
【0039】
3GPP TSG RAN WG1 #98bis V0.1.0状態のDraft Reportは、以下を述べている:
[外17]
【0040】
3GPP TS 36.321は以下を述べている:
[外18]
【0041】
以下の専門用語の1つまたは複数を以後使用してもよい:
BS:1つまたは複数のセルに関連付けられた1つまたは複数のTRPを制御するために使用される、NRにおけるネットワーク中央ユニットまたはネットワークノード。BSとTRPとの間の通信は、フロントホールを介する。BSは、中央ユニット(CU)、eNB、gNB、またはNodeBとも呼ばれ得る。
TRP:送受信ポイントは、ネットワークカバレッジを提供し、UEと直接通信する。TRPは、分散ユニット(DU)またはネットワークノードとも呼ばれ得る。
セル:セルは、1つまたは複数の関連TRPから構成される。すなわち、セルのカバレッジは、すべての関連するTRPのカバレッジから構成される。1つのセルは、1つのBSによって制御される。セルは、TRPグループ(TRPG)とも呼ばれ得る。
NR-PDCCH:チャネルは、UEとネットワーク側との間の通信を制御するために使用される下りリンク制御信号を搬送する。ネットワークは、設定された制御リソースセット(CORESET)上でNR-PDCCHをUEに送信する。
スロット:スロットは、NRにおけるスケジューリングユニットとすることができる。スロット継続時間は14個のOFDMシンボルを有する。
【0042】
以下のネットワーク側についての仮定の1つまたは複数を以後使用してもよい:
同じセル内のTRPの下りリンクタイミングが同期される。
ネットワーク側のRRCレイヤはBS内にある。
【0043】
以下のUE側についての仮定の1つまたは複数を以後使用してもよい:
少なくとも2つのUE (RRC)状態が存在する。すなわち、接続状態(またはアクティブ状態と呼ばれる)と非接続状態(または非アクティブ状態またはアイドル状態と呼ばれる)である。
非アクティブ状態は、追加の状態であってもよいし、接続状態または非接続状態に属していてもよい。
【0044】
NRサイドリンクV2Xにおいて、サイドリンクLCH(Logical Channel)データは、SL(Sidelink)HARQ-ACK(Hybrid Automatic Repeat Request -Acknowledgement)の有効、またはSL HARQ-ACKの無効のいずれか(例えば、SL HARQ-ACK挙動)(事前)設定され得る。サイドリンク(LCH)データに対するSL HARQ-ACKを有効または無効にするための(事前)設定は、サイドリンク(LCH)データの要件および/または優先順位に依存してもよい。例えば、いくつかの高信頼性要求サービス/データは、その要求を満たすためにSL HARQ-ACKを有効としたサイドリンク(LCH)データを必要とすることがあるが、待ち時間に敏感なサービスは、HARQフィードバックベースの再送によって生じる不必要な待ち時間によりSL HARQ-ACKを無効とすることがある。追加的に、サイドリンク(LCH)データに対してSL HARQ-ACKを有効にする(事前)設定の場合に、受信機/RXデバイスがSL HARQ-ACKを送信する必要があるかどうかをSCI(Sidelink Control Information)が動的に指示することができる。
【0045】
輻輳状態を考慮すると、追加の再送を回避するためにSL HARQ-ACKを動的に指示しないことが有益である。例えば、LCHに対するSL HARQ-ACKを有効にすると仮定すると、送信機/TXデバイスがLCHに関連付けられたSCIスケジューリングデータを送信するときに、SCIは、RXデバイスがSL HARQ-ACKを送信するかどうかを指示するフィールドを含む。
【0046】
RAN1 #98b meetingによれば、SL CSI(Channel State Information)報告またはSL RSRP(Reference Signal Received Power)報告(デバイスからデバイスへ)は、MAC(Medium Access Control)CE(Control Element)を介して送信されることが合意された。
【0047】
Release-16 NR sidelink V2Xの作業項目の範囲によれば、NR sidelink V2XはSL CSI報告を送信するために2つのシナリオをサポートする。第1のシナリオは、デバイスが送信する(LCH)データを有さないときに、デバイスはSL(データなしで)CSI報告スタンドアロンを含むMAC CEを送信することができるというものである。これは、デバイスが(LCH)データなしで、MAC CEのみを含むMAC PDUを送信できることを意味する。第2のシナリオは、デバイスが送信する(LCH)データを有するときに、デバイスは(LCH)データと、送信するSL CSI報告を含むMAC CEとを多重化することができるというものである。これは、デバイスがデータおよびMAC CEを含むMAC PDUを送信できることを意味する。
【0048】
TXデバイスの観点から、RXデバイスがSL HARQ-ACKを送信する必要があるかどうかを動的に示す方法は、MAC CEおよびデータに対して異なるSL HARQ-ACK挙動を含む送信であるため、不明確となることがある。追加的に、MAC CEは、SL CSI報告および/またはSL RSRP報告を送達する。サイドリンク伝送が(複数の)MAC CEを含み、(複数の)MAC CEが異なるSL HARQ-ACKの有効または無効で(事前)設定されるときも、1つの状況が発生することがある。TXデバイスがSCIにおいてSL HARQ-ACKの有効または無効をどのように指示または設定するかが不明確である。
【0049】
一般に、この問題は、図8に示すことができ、SL HARQ-ACKを有効にした(LCH)データとSL HARQ-ACKを無効にした報告(例えば、SL CSI報告、および/または、SL RSRP報告)を搬送するためのMAC CE(またはその逆)は、TXデバイスおよびRXデバイスの挙動を考慮する必要がない。
【0050】
第1のシナリオの場合、デバイスは、MAC CE対して有効または無効にするための(事前)設定に基づいて、MAC CE対してSL HARA-ACKを有効するか無効にするかを指示することができる。このメカニズムは、上りリンク制御情報が、保証された信頼性の高い符号レートによってワンショットされ、再送をサポートしないため、Uuとは異なることがある。そのため、代替的には、上りリンク制御情報の論理に従う場合、MAC CE(SL CSI報告を含む)に対して、SL HARQ-ACKの無効を設定することが可能であるようであり、(事前)設定においてそのようなパラメータを設計または有効にしない。
【0051】
第2のシナリオの場合、MAC CEのサイズが小さいため(例えば、4ビットCQI インデックス + 1 bit RI(Rank Indication)インデックス+SL CSI報告を含むMAC CEのためのMACヘッダ)、データとの多重化が実現可能である。しかし、第1のシナリオからの同じ論理に基づく(すなわち、MAC CEに対するSL HARQ-ACKの無効)場合、この多重化されたサイドリンク伝送は、SL HARQ-ACKを必要とするか、または有効にするデータと、SL HARQ-ACKを無効にするか、または必要としないMAC CEを含んでもよい。
【0052】
概念1:(複数の)MAC CE、データの同じ有効/無効設定で多重化することのみを許可
【0053】
本発明の1つの一般的な概念は、第1のサイドリンク伝送を行う第1のデバイスに対する制限であって、第1のサイドリンク伝送は、(事前)設定から、同じくSL HARQ-ACKを有効にするか、同じくSL HARQ-ACK無効にして、(LCH)データおよび/またはMAC CEを含めるということである。言い換えると、異なるSL HARQ-ACKの有効または無効で、データおよび/またはMAC CEを多重化することが許可されなくてもよい。
【0054】
追加的または代替的に、第1のデバイスは、1つのTB(Transport Block)(例えば、MAC PDU)において、同じSL HARQ-ACK挙動に関連付けられた(SL)データおよび/またはMAC CEを多重化することができる。第1のデバイスは、TB(例えば、MAC PDU)において、異なるSL HARQ-ACK挙動に関連付けられた(SL)データおよび/またはMAC CEを多重化することができない。SL HARQ-ACK挙動は、SL HARQ-ACKを有効にすることか、またはSL HARQ-ACKを無効にすることであり得る。
【0055】
一実施形態において、(LCH)データに対する1つの(事前)設定は、(LCH)データに対してSL HARQ-ACKの有効または無効を指示してもよい。第1のデバイスには、SL LCH、SL無線ベアラ(RB)、または宛先アイデンティティ(宛先ID)ごとに、SL HARQ-ACK挙動が(ネットワークによって)(事前)設定され得る。SL HARQ挙動は、すべてのSL LCH、SLRB(Sidelink Radio Bearer)、または宛先IDに対して同じであり得る。SL HARQ-ACK挙動は、異なるSL LCH、SLRBまたは宛先IDで異なることができる。
【0056】
一実施形態では、SL HARQ-ACKを有効または無効にするための(事前)設定は、SL報告(例えば、SL CSI報告、SL RSRP報告)を含むMAC CEに対して使用(または適用)され得る。MAC CEに対する(事前)設定は、SL CSI報告を送達またはSL RSRP報告を送達するすべてのタイプのMAC CEに対して適用(または使用)され得る。MAC CEのうち、少なくとも1つのMAC CEがSL CSI報告を送達または搬送することができる。一実施形態では、少なくとも1つのMAC CEがSL RSRP報告を送達または搬送することができる。
【0057】
第1のデバイスは、第1のサイドリンク伝送において、MAC CEおよび(LCH)データに対してSL HARQ-ACKについて有効または無効にするための同じ(事前)設定を多重化することができる。MAC CEのみ((LCH)データなし)を含む第1のサイドリンク伝送の場合、第1のデバイスは、第1のサイドリンク伝送において、MAC CEを多重化することができる。これは、SL報告のためのすべてのMAC CEが、同じSL HARQ-ACKの有効または無効で(事前)設定されるため、実現可能であってもよい。
【0058】
追加的または代替的に、SL CSI報告を送達するMAC CEに対する(事前)設定が、SL RSRP報告を送達するMAC CEに対する(事前)設定とは別にすることができる。言い換えると、SL CSI報告を送達するMAC CEとSL RSRP報告を送達するMAC CEは、同じまたは異なるSL HARQ-ACKの有効または無効を指示してもよい。
【0059】
((LCH)データなしで)MAC CEのみを含む第1のサイドリンク伝送の場合、第1のデバイスは、第1のサイドリンク伝送において、異なるSL HARQ-ACKの有効または無効で(複数の)MAC CEを多重化することが許可されないか、または防止されてもよい。追加的および/または代替的に、SL報告を送達するためのMAC CE(例えば、SL CSI報告、SL RSRP報告)は、SL HARQ-ACKを必要としないことがある。第1のデバイスは、SL報告を送達または含むMAC CEがSL HARQ-ACKを無効にするか、またはサポートしていないと見なしてもよい。第1のデバイスは、SL報告を送達または含むMAC CEが再送を必要としないと見なしてもよい。第1のデバイスは、(事前)設定がSL HARQ-ACKを有効にした(LCH)データをMAC CEと多重化することが許可されないか、または防止されてもよい。第1のデバイス、第2の再度リンク伝送において、(事前)設定がSL HARQ-ACKを無効にした(LCH)データおよび/またはMAC CEを含むMAC CEを送信してもよい。第2のサイドリンク伝送は、MAC CEおよび(LCH)データ、またはMAC CEのみを含んでもよい。第1のデバイスは、SL HARQ-ACKを無効にした(LCH)データをMAC CEと多重化すること(のみ)が許可されてもよい。
【0060】
第1のデバイスは、第1のサイドリンク伝送を第2のデバイスに送信することができる。第1のサイドリンク伝送がSL HARQ-ACKを有効にした(LCH)データおよび/またはMAC CEを含む場合、第1のデバイスは、第1のサイドリンク伝送をスケジューリングするSCIにおいてSL HARQ-ACKの有効を指示することができる。第1の再度リンク伝送がSL HARQ-ACKを無効にした(LCH)データおよび/またはMAC CEを含む場合、第1のデバイスは、第1のサイドリンク伝送をスケジューリングするSCIにおいてSL HARQ-ACKの無効を指示することができる。第2のデバイスは、スケジューリングSCIの指示に基づいて、第1のサイドリンク伝送に関連してSL HARQ-ACKを送信するかどうかを決定してもよい。第2のデバイスは、第1のUEがSL CSI報告を送信するように指示またはトリガするだろう。
【0061】
概念2:MAC PDUがMAC CEのみを含む場合、MAC CEに対する無効化または(事前)設定に従い、そうでなければ、データに対する(事前)設定に従う。
【0062】
本発明の別の一般的な概念は、第1のデバイスが、第1のサイドリンク伝送によって送達されるコンテンツに基づいて第1のサイドリンク伝送をスケジューリングするためのスケジューリングSCIにおいて、SL HARQ-ACKの有効/無効を指示するかどうかを決定することである。一実施形態において、コンテンツは、MAC CEと多重化された(LCH)データまたはMAC CEのみとすることができる。
【0063】
第1のサイドリンク伝送がMAC CEと(LCH)データのセットを含む場合、第1のデバイスは、(LCH)データに対するSL HARQ-ACK(SL HARQ-ACK挙動)を考慮して、第1のサイドリンク伝送に対するSL HARQ-ACKを有効にするか無効にするかを指示してもよい。第1のデバイスは、MAC CEのセットの各/1つのMAC CEに対するSL HARQ-ACK(SL HARQ-ACK挙動)を考慮して、第1のサイドリンク伝送に対するSL HARQ-ACKの有効/無効を指示しなくてもよい。第1のデバイスは、MAC CEのセット内の各/1つのMAC CEに対するSL HARQ-ACKの有効または無効にかかわらず、(LCH)データを考慮して、第1のサイドリンク伝送に対するSL HARQ-ACKの有効または無効を指示してもよい。言い換えると、MAC CEのセットは、MAC CEのセット内の各MAC CEに対するSL HARQ-ACKの有効または無効にかかわらず、SL HARQ-ACKを有効にした(LCH)データと多重化され得る。MAC CEのセットは、MAC CEのセット内の各MAC CEに対するSL HARQ-ACKの有効または無効にかかわらず、SL HARQ-ACKを無効にした(LCH)データと多重化され得る。
【0064】
一実施形態では、(LCH)データに対するSL HARQ-ACK(SL HARQ-ACK挙動)を考慮することは、(LCH)データに対してSL HARQ-ACKを有効または無効にするための(事前)構成の指示から導出され得る。MAC CEのセット内のMAC CEの場合、MAC CEに対するSL HARQ-ACK(SL HARQ-ACK挙動)を考慮することは、(LCH)データに対するSL HARQ-ACK(SL HARQ-ACK挙動)を考慮することと同じか、または異なる可能性がある。言い換えると、MAC CEに対する(事前)設定と(LCH)データに対する(事前)設定は、同じまたは異なるSL HARQ-ACKの有効または無効を指示する。
【0065】
例えば、論理チャネル優先順位付け(LCP)手順を行うときに、第1のデバイスは、MAC PDU内の1つ以上のSL LCHから1つ以上のMAC CEおよびSLデータを多重化することができる。MAC PDUは、1つ以上のSL LCHからのSLデータがSL HARQ-ACKの有効に関連付けられている場合、SL HARQ-ACKの有効に関連付けられてもよい。追加的または代替的に、MAC PDUは、1つ以上のSL LCHからのSLデータがSL HARQ-ACKの無効に関連付けられている場合、SL HARQ-ACKの無効と関連付けられてもよい。1つ以上のMAC CEは、SL HARQ-ACKの有効または無効に関連付けられ得る(か、そのどちらにも関連付けられるか、あるいはどちらにも関連付けられない)。
【0066】
第1のサイドリンク伝送がMAC CEのみ((LCH)データなし)を含む場合、(複数の)MAC CEのうちのMAC CEに対するSL HARQ-ACK(SL HARQ-ACK挙動)を考慮、または(複数の)MAC CEに対するSL HARQ-ACK(SL HARQ-ACK挙動)を考慮して、第1のサイドリンク伝送に対してSL HARQ-ACKを有効するか無効にするかを指示してもよい。一実施形態では、MAC CEに対するSL HARQ-ACK(SL HARQ-ACK挙動)を考慮することは、MAC CEの(事前)設定の指示から導出され得る。言い換えると、MAC CEに対する(共通)(事前)設定、または共通の有効/無効設定である。
【0067】
代替的には、(複数の)MAC CEに対するSL HARQ-ACKの有効または無効の違いを考慮して、(複数の)MAC CEに対するSL HARQ-ACK(SL HARQ-ACK挙動)を考慮することは、最も高い優先順位のMAC CEから導出され得る。言い換えると、最も高い優先順位のMAC CEの(事前)設定がSL HARQ-ACKの有効を指示する場合、第1のデバイスは、第1のサイドリンク伝送に対してSL HARQ-ACKの有効を指示する。最も高い優先順位のMAC CEの(事前)設定がSL HARQ-ACKの無効を指示する場合、第1のデバイスは、第1のサイドリンク伝送に対してSL HARQ-ACKの無効を指示する。
【0068】
代替的には、(複数の)MAC CEに対するSL HARQ-ACK(SL HARQ-ACK挙動)を考慮することは、SL CSI報告を送達するMAC CEから、またはSL RSRP報告を送達するMAC CEから導出され得る。代替的には、(複数の)MAC CEに対するSL HARQ-ACK(SL HARQ-ACK挙動)を考慮することは、SL HARQ-ACKを有効にする任意のMAC CEがあるかどうかに基づいて導出され得る。((複数の)MAC CEのうち)SL HARQ-ACKを有効にするMAC CEが少なくとも1つ存在する場合、第1のデバイスは、第1のサイドリンク伝送に対してSL HARQ-ACKの有効を指示し、((複数の)MAC CEのうち)SL HARQ-ACKを有効にするMAC CEが存在しない場合、第1のデバイスは、第1のサイドリンク伝送に対してSL HARQ-ACKの無効を示す。代替的には、(複数の)MAC CEに対してSL HARQ-ACK(SL HARQ-ACK挙動)を考慮することは、CBRが閾値より高い/低いかどうかに基づいて導出され得る。第1のデバイスが輻輳状態のリソースプールにおいてサイドリンク伝送を行う場合、第1のデバイスは、SL HARQ-ACKを必要としないことがある。
【0069】
代替的には、MAC CEに対してSL HARQ-ACK(SL HARQ-ACK挙動)を考慮することは、常に無効とすることができる。その動機は、SL CSI報告および/またはSL RSRP報告に対する(HARQフィードバックベースの)再送の必要が存在しないことである。SL CSI報告および/またはSL RSRP報告は、チャネルの状態を表すことがあり、待ち時間に敏感である可能性がある。再送は必要でなくてもよい。一実施形態では、第1のデバイスは、第1のサイドリンク伝送に対してSL HARQ-ACKの無効を指示する。
【0070】
第1のデバイスは、第1のサイドリンク伝送を第2のデバイスに送信してもよい。第2のデバイスは、第1のサイドリンク伝送に対するスケジューリングSCIの指示に基づいて、第1のサイドリンク伝送に関連するSL HARQ-ACKを送信するかどうかを決定してもよい。第2のデバイスは、第1のデバイスがSL CSI報告を送信するように指示またはトリガしてもよい。
【0071】
一実施形態では、トランスポートブロック(TB)を組み立てるときに、最初に第1のデバイスは、MAC CEを含めることができ、MAC CEを含めた後に、1つ以上のサイドリンク論理チャネルに関連付けられたサイドリンクデータを含める(および/または、に続く)ことができる。MAC CEは、サイドリンクデータよりも高い優先順位を有してもよい。
【0072】
MAC CEに関連付けられたHARQ-ACK挙動は、SL HARQ-ACKを無効にすることであり得る。追加的または代替的に、MAC CEに関連付けられたHARQ-ACK挙動は、SL HARQ-ACKの有効にすることであり得る。サイドリンクデータおよび/または1つ以上のサイドリンク論理チャネルに関連付けられたHARQ-ACK挙動は、SL HARQ-ACKを有効にすることであり得る。追加的または代替的に、サイドリンクデータおよび/または1つ以上のサイドリンク論理チャネルに関連するHARQ-ACK挙動は、SL HARQ-ACKを無効にすることであり得る。
【0073】
一実施形態では、(複数の)MAC CEに関連付けられたHARQ-ACK挙動はSL HARQ-ACKを無効にすることであり得、サイドリンクデータおよび/または1つ以上のサイドリンク論理チャネルに関連付けられたHARQ-ACK挙動はSL HARQ-ACKを有効にすることであり得る。(複数の)MAC CEに関連付けられたHARQ-ACK挙動はまた、SL HARQ-ACKを有効することであり得、サイドリンクデータおよび/または1つ以上のサイドリンク論理チャネルに関連付けられたHARQ-ACK挙動はSL HARQ-ACKを無効にすることであり得る。(複数の)MAC CEは、SL CSI報告および/またはSL RSRP報告に関連付けられ得る。
【0074】
第1のデバイスは、TBを第2のデバイスに送信することができる。第1のデバイスは、サイドリンクデータのHARQ-ACK挙動に基づいて、TBのサイドリンクHARQ-ACKを有効にするかどうかを決定することができる。第1のデバイスは、(複数の)MAC CEのHARQ-ACK挙動に基づいて、TBのサイドリンクHARQ-ACKを有効にするかどうかを決定しなくてもよい。第1のデバイスは、TBに関連付けられたか、これをスケジューリングするSCIを第2のデバイスに送信して、第2のデバイスが、TBおよび/またはSCIに応答して、HARQフィードバックを送信するように指示することができる。第2のデバイスは、TBおよび/またはSCIに応答して、SL HARQフィードバック(例えば、ACKまたはNACK)を送信することができる。
【0075】
別の実施形態において、トランスポートブロック(TB)を組み立てるときに、第1のデバイスは最初に、1つ以上のサイドリンク論理チャネルに関連付けられた(および/または、これに続く)サイドリンクデータを含め、サイドリンクデータを含めた後にMAC CEを含めることができる。(MAC CEの前に含められた)サイドリンクデータは、MAC CEよりも高い優先順位を有する。MAC CEに関連付けられたHARQ-ACK挙動は、SL HARQ-ACKを無効にすることであり得る。追加的または代替的に、MAC CEに関連付けられたHARQ-ACK挙動は、SL HARQ-ACKを有効にすることであり得る。
【0076】
サイドリンクデータおよび/または1つ以上のサイドリンク論理チャネルに関連付けられたHARQ-ACK挙動は、SL HARQ-ACKを有効することであり得る。追加的または代替的に、サイドリンクデータおよび/または1つ以上のサイドリンク論理チャネルに関連付けられたHARQ-ACK挙動は、SL HARQ-ACKを無効にすることであり得る。
【0077】
一実施形態において、サイドリンクデータおよび/または1つ以上のサイドリンク論理チャネルに関連付けられたHARQ-ACK挙動は、SL HARQ-ACKを有効にすることであり得、(複数の)MAC CEに関連付けられたHARQ-ACK挙動は、SL HARQ-ACKを無効にすることであり得る。代替的には、サイドリンクデータおよび/または1つ以上のサイドリンク論理チャネルに関連付けられたHARQ-ACK挙動は、SL HARQ-ACKを無効にすることであり得、MAC CEに関連付けられたHARQ-ACK挙動は、SL HARQ-ACKを有効にすることであり得る。MAC CEは、SL CSI報告および/またはSL RSRP報告に関連付けられ得る。
【0078】
第1のデバイスは、少なくともサイドリンクデータのHARQ-ACK挙動に基づいて、TBのサイドリンクHARQ-ACKを有効にするかどうかを決定することができる。第1のデバイスは、(複数の)MAC CEのHARQ-ACK挙動に基づいて、TBのサイドリンクHARQ-ACKを有効にするかどうかを決定しなくてもよい。
【0079】
上記のすべての概念、方法、代替案、および実施形態について:
【0080】
第1のサイドリンク伝送は、PC5インタフェースを介して送信され得る。第2のサイドリンク伝送は、PC5インタフェースを介して送信され得る。第1のサイドリンク伝送は、PSSCHを介することができる。第2のサイドリンク伝送は、PSSCHを介することができる。
【0081】
基地局は、ネットワーク(NW)、gNB、またはeNBとすることができる。第1のデバイスは、UEまたは車両UEとすることができる。第2のデバイスは、UEまたは車両UEとすることができる。第1のデバイスは、サイドリンク伝送に対する基地局スケジューリングモードで(事前)設定され得る(例えば、NRサイドリンクリソース割り当てモード-1)。第1のデバイスは、サイドリンク伝送に対して自律的にリソース選択を行うように(事前)設定され得る(例えば、NRサイドリンクリソース割り当てモード-2)。第1のデバイスはまた、基地局からのスケジューリングに基づいてサイドリンク伝送を行うように(事前)設定され得る。
【0082】
一実施形態において、第1のデバイスから第2のデバイスへの第1のサイドリンク伝送は、ユニキャストまたはグループキャストとすることができる。第1のデバイスから第2のデバイスへの第2のサイドリンク伝送は、ユニキャストまたはグループキャストとすることができる。
【0083】
一実施形態において、サイドリンク伝送はユニキャストであるとは、ピアまたはペアデバイスのみが、サイドリンク伝送の受信および/または復号に成功し得ることを示唆してもよい。サイドリンク伝送がユニキャストであるとはまた、サイドリンク伝送が、ペアまたはピアデバイスに対するID(Identity)(例えば、L1/L2宛先ID)を含むか、または指示することを示唆してもよい。
【0084】
一実施形態では、サイドリンク伝送はグループキャストであるとは、(サイドリンク)グループ内のデバイスのみが、サイドリンク伝送の受信および/また復号に成功し得ることを示唆してもよい。サイドリンク伝送はグループキャストであるとは、サイドリンク伝送が、グループに対するIDを含むか、または指示することを示唆してもよい。
【0085】
(SL)データは、サイドリンク論理チャネル、サイドリンク無線ベアラ(RB)、および/または宛先アイデンティティに関連付けられ得る。(SL)データはまた、SL HARQ-ACK挙動に関連付けられ得る。(LCH)データは、1つまたは複数のサイドリンク論理チャネルに関連付けられ得る(例えば、由来する)。
【0086】
(複数の)MAC CEは、SL HARQ-ACK挙動に関連付けられ得る(例えば、ネットワークによって設定されるか、または事前設定される)。追加的または代替的に、(複数の)MAC CEは、1つのSL HARQ-ACK挙動に関連付けられなくてもよい(例えば、ネットワークによって設定されない)。SL HARQ-ACK挙動がSL HARQ-ACKを有効にしたり、SL HARQ-ACKを無効にしたりすることができる。
【0087】
(SL)LCH/データ/(複数の)MAC CEがSL HARQ-ACK の有効に関連付けられるときに、第1のデバイスは、第2のデバイスが、(SL)LCH、(SL)データ、または(複数の)(SL)MAC CEに関連付けられた(SL)データを受信することに応答して、SL HARQ-ACK(例えば、ACK またはNACK)を送信するように指示することができる。(SL)LCH/データ/(複数の)MAC CEがSL HARQ-ACK の無効に関連付けられるときに、第1のデバイスは、第2のデバイスが、(SL)LCH、(SL)データ、または(複数の)(SL)MAC CEに関連付けられた(SL)データを受信することに応答して、SL HARQ-ACK(例えば、ACKまたはNACK)を送信しないように指示することができる。
【0088】
第1のデバイスは、第2のデバイスによって、SL CSI報告および/またはSL RSRP報告を送信するようにトリガされるか、または指示され得る。SL CSI報告は、SL RSRP報告と同じ、または異なる時間、スロット、リソースでトリガまたは指示され得る。SL CSI報告は、第2サイドリンク伝送における基準信号から導出または測定され得る。基準信号は、第2のサイドリンク伝送に対するPSCCHまたはPSSCHのCSI-RS(Channel State Information-Reference Signal)またはDMRS(Demodulation Reference Signal)であり得る。
【0089】
第1のデバイスは、SL HARQ‐ACK挙動に基づいて第1のサイドリンク伝送をスケジューリングするSCIにおいて、ビットフィールドの設定を導出することができる。第1のサイドリンク伝送に対するSL HARQ-ACK挙動がSL HARQ-ACKを有効にする場合、第1のデバイスは、SCI内のビットフィールドを有効に設定することができる。第1のサイドリンク伝送に対するSL HARQ-ACK挙動がSL HARQ-ACKを無効にする場合、第1のデバイスは、SCI内のビットフィールドを無効に設定することができる。
【0090】
第2のデバイスは、少なくともビットフィールドの指示に基づいて、第1のサイドリンク伝送に対してSL HARQ-ACKを行うかどうかを決定してもよい。第1の報告および/または第2の報告は、MAC CEまたはRRCシグナリングによって搬送され得る。第1のデバイスは、PC5インタフェースを介して第2のデバイスとユニキャストリンクを有してもよい。第1のサイドリンク伝送は、ユニキャストとすることができる。
【0091】
上記の方法、代替物および実施形態のいずれも、同時に組み合わせたり、適用されてもよい。
【0092】
図9は、サイドリンク通信を行うための第1のデバイスの観点からの1つの例示的な実施形態によるフローチャート900である。ステップ905において、第1のデバイスは、第2のデバイスから第2の(ユニキャスト)サイドリンク伝送を受信し、第2の(ユニキャスト)サイドリンク伝送は、第1のデバイスがSL CSI報告を送信するように指示またはトリガする。ステップ910において 第1のデバイスは、データなしでMAC PDUを生成し、第1のデバイスが、第2のデバイスに送信するために利用可能な1つ以上のサイドリンク論理チャネルに関連付けられたデータを有さないときに、MAC PDUは、SL CSI報告のためにMAC CEを含め、第1のデバイスは、SCIにおいてSL HARQフィードバックの無効を設定または指示する。ステップ915において、第1のデバイスは、第1のデバイスが、第2のデバイスに送信するために利用可能な1つ以上のサイドリンク論理チャネルに関連付けられたデータを有し、1つ以上のサイドリンク論理チャネルに関連付けられたデータがSL HARQフィードバックの有効に設定されているときに、データのためのMAC PDUを生成し、MAC PDUにSL CSI報告のためのMAC CEを含め、第1のデバイスは、SCIにおいてSL HARQフィードバックの有効を設定または指示する。ステップ920において、第1のデバイスは、SCIを第2のデバイスに送信し、SCIは、MAC PDUを送達する第1の(ユニキャスト)サイドリンク伝送をスケジューリングする。ステップ925において、第1のデバイスは、第1のデバイスがSCIにおいてSL HARQフィードバックの有効を設定または指示する場合、第1の(ユニキャスト)サイドリンク伝送に応答して、第2のデバイスからのSL HARQフィードバックを受信または監視する。
【0093】
一実施形態において、第1のデバイスが、SL HARQフィードバックの有効で設定された1つ以上のサイドリンク論理チャネルに関連付けられたデータのためのMAC PDUを生成するときに、第1のデバイスは、SL HARQフィードバックの無効で設定された1つ以上のサイドリンク論理チャネルに関連付けられたデータをMAC PDUに含まなくてもよい。MAC CEは、SL HARQフィードバックの有効または無効のための設定ではないと見なされてもよい。
【0094】
図3および図4を参照すると、サイドリンク通信を行うための第1のデバイスの1つの例示的な実施形態である。第1のデバイス300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU 308は、プログラムコード312を実行して、第1のデバイスが、(i)第2のデバイスから第2の(ユニキャスト)サイドリンク伝送を受信し、第2の(ユニキャスト)サイドリンク伝送は、第1のデバイスがSL CSI報告を送信するように指示またはトリガする、ことと、(ii)データなしでMAC PDUを生成し、第1のデバイスが、第2のデバイスに送信するために利用可能な1つ以上のサイドリンク論理チャネルに関連付けられたデータを有さないときに、MAC PDUは、SL CSI報告のためにMAC CEを含め、第1のデバイスは、SCIにおいてSL HARQフィードバックの無効を設定または指示する、ことと、(iii)第1のデバイスが、第2のデバイスに送信するために利用可能な1つ以上のサイドリンク論理チャネルに関連付けられたデータを有し、1つ以上のサイドリンク論理チャネルに関連付けられたデータがSL HARQフィードバックの有効に設定されているときに、データのためのMAC PDUを生成し、MAC PDUにSL CSI報告のためのMAC CEを含め、第1のデバイスは、SCIにおいてSL HARQフィードバックの有効を設定または指示する、ことと、(iv)SCIを第2のデバイスに送信し、SCIは、MAC PDUを送達する第1の(ユニキャスト)サイドリンク伝送をスケジューリングする、ことと、(v)第1のデバイスがSCIにおいてSL HARQフィードバックの有効を設定または指示する場合、第1の(ユニキャスト)サイドリンク伝送に応答して、第2のデバイスからのSL HARQフィードバックを受信または監視することと、を行うことを可能にすることができる。さらに、CPU 308は、プログラムコード312を実行して、本明細書で説明された上述のアクションおよびステップまたは他のすべてを行うことができる。
【0095】
図10は、サイドリンク通信を行うための第1のデバイスの観点からの1つの例示的な実施形態によるフローチャート1000である。ステップ1005において、第1のデバイスは、MAC CEをMAC PDUに含め、MAC PDUがデータなしでMAC CEを含む場合、SL HARQフィードバックは、MAC PDUに対して無効とされる。ステップ1010において、第1のデバイスは、第1のサイドリンク論理チャネルに関連付けられた(サイドリンク)データをMAC PDUに含め、第1のサイドリンク論理チャネルは、サイドリンクHARQフィードバックを有効にするように設定されている。ステップ1015において、第1のデバイスは、SCIにおいて、MAC PDUに対するSL HARQフィードバックの有効を設定または指示し、SCIは、MAC PDUを送達するサイドリンク伝送をスケジューリングする。ステップ1020において、第1のデバイスは、SCIを送信し、第2のデバイスへのサイドリンク伝送を行う。
【0096】
一実施形態では、MAC PDUがSL HARQフィードバックの有効に関連付けられるときに、第2のデバイスは、MAC PDUに関連付けられたサイドリンク伝送に応答して、HARQフィードバックを送信することができる。MAC PDUがSL HARQフィードバックの無効に関連付けられているときに、第2のデバイスは、MAC PDUに関連付けられたサイドリンク伝送に応答して、HARQフィードバックを送信しなくてもよい。
【0097】
一実施形態において、第1のデバイスは、第2のデバイスから第2の(ユニキャスト)サイドリンク伝送を受信することができ、第2の(ユニキャスト)サイドリンク伝送は、第1のデバイスがSL CSI報告を送信するように指示、トリガまたは要求する。SL CSI報告は、MAC CEによって送達され得る。第1のデバイスは、第2のサイドリンク論理チャネルに関連付けられた(サイドリンク)データをMAC PDUに含めなくてもよく、第2のサイドリンク論理チャネルは、サイドリンクHARQフィードバックを無効にするか、または有効にしないように設定されてもよい。MAC CEは、SL HARQフィードバックを有効または無効にするための設定を有さなくてもよい。
【0098】
図3および図4を参照すると、サイドリンク通信を行うための第1のデバイスの1つの例示的な実施形態において、第1のデバイス300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU308は、プログラムコード312を実行して、第1のデバイスが、(i)MAC CEをMAC PDUに含め、MAC PDUがデータなしでMAC CEを含む場合、SL HARQフィードバックは、MAC PDUに対して無効とされる、ことと、(ii)第1のサイドリンク論理チャネルに関連付けられた(サイドリンク)データをMAC PDUに含め、第1のサイドリンク論理チャネルは、サイドリンクHARQフィードバックを有効にするように設定されている、ことと、(iii)SCIにおいて、MAC PDUに対するSL HARQフィードバックの有効を設定または指示し、SCIは、MAC PDUを送達するサイドリンク伝送をスケジューリングする、ことと、(iv)SCIを送信し、第2のデバイスへのサイドリンク伝送を行うことと、を行うことを可能にすることができる。さらに、CPU 308は、プログラムコード312を実行して、本明細書で説明された上述のアクションおよびステップまたは他のすべてを行うことができる。
【0099】
図11は、サイドリンク通信を行うための第1のデバイスの観点からの1つの例示的な実施形態によるフローチャート1100である。ステップ1105では、第1のデバイスに、第1の報告のためにSL HARQ-ACK挙動が(事前)設定される。ステップ1110において、第1のデバイスは、第2のデバイスから第2のサイドリンク伝送を受信し、第2のサイドリンク伝送は、第1のデバイスが第1の報告をフィードバックするように指示/トリガする。ステップ1115において、第1のデバイスは、第2のデバイスへの第1のサイドリンク伝送の送信を導出する。ステップ1120において、第1のデバイスは、第1のデバイスが第2のデバイスに送信する1つ以上の(LCH)データを有するときに、第1の報告のSL HARQ-ACK挙動が1つ以上の(LCH)データのSL HARQ-ACK挙動と同じであるかどうかに基づいて、第1のサイドリンク伝送において1つ以上の(LCH)データと第1の報告を多重化するかどうかを決定する。
【0100】
一実施形態では、1つ以上の(LCH)データは、同じSL HARQ-ACK挙動に関連付けられか、または(事前)設定され得る。第1のデバイスは、第1の報告と1つ以上の(LCH)データのSL HARQ-ACK挙動が同じである場合に、1つ以上の(LCH)データと第1の報告を多重化することができる。第1のデバイスは、第1の報告と1つ以上の(LCH)データのSL HARQ-ACK挙動が異なる場合に、1つ以上の(LCH)データと第1の報告を多重化しなくてもよい。第1の報告と1つ以上の(LCH)データに対するSL HARQ-ACK挙動が異なる場合に、第1のデバイスは、第1の報告を送達する第3のサイドリンク伝送を送信することができる。
【0101】
一実施形態では、第1のデバイスは、第2のデバイスによって第2の報告を送信するようにトリガまたは指示され得る。第1のデバイスが第2のデバイスへの(LCH)データを有さないときに、第1のデバイスは、第1の報告と2番目の報告が同じSL HARQ-ACK挙動に関連付けられているかどうかに基づいて、第1のサイドリンク伝送において第1の報告と第2の報告を多重化するかどうかを決定することができる。
【0102】
一実施形態では、1つ以上の(LCH)データに対するSL HARQ-ACK挙動は、1つ以上の(LCH)データに対するSL HARQ-ACKの有効または無効の(事前)設定に関連付けられ得る。第1のデバイスは、SL LCH、SL無線ベアラ(RB)、宛先ID、または(LCH)データごとのSL HARQ-ACK挙動で(ネットワークによって)(事前)設定され得る。
【0103】
一実施形態では、SL HARQ-ACK挙動は、SL HARQ-ACKを有効にすることか、またはSL HARQ-ACKを無効にすることであり得る。同じSL HARQ-ACK挙動とは、同じくSL HARQ-ACKを有効にすることか、同じくSL HARQ-ACKを無効にすることを示唆または意味してもよい。
【0104】
一実施形態において、第1の報告は、第2の報告と同じまたは異なるタイプであり得る。第1の報告は、第2の報告とは異なる時間、スロット、またはリソースでトリガまたは指示され得る。代替的には、第1の報告は、第2の報告と同じ時間、スロット、リソースでトリガまたは指示され得る。第1の報告は、SL CSI報告とすることができる。第2の報告は、SL RSRP報告とすることができる。
【0105】
一実施形態において、第1の報告は、第2のサイドリンク伝送における基準信号から導出または測定され得る。基準信号は、第2のサイドリンク伝送のためのPSCCHまたはPSSCHのCSI-RSまたはDMRSとすることができる。
【0106】
一実施形態において、第1のデバイスは、SL HARQ-ACK挙動に基づいて第1のサイドリンク伝送をスケジューリングするSCI内のビットフィールドの設定を導出することができる。第1のサイドリンク伝送に対するSL HARQ-ACK挙動がSL HARQ-ACKを有効にしている場合、第1デバイスはSCI内のビットフィールドを有効に設定することができる。第1のサイドリンク伝送に対するSL HARQ-ACK挙動がSL HARQ-ACKを無効にしている場合、第1デバイスはSCI内のビットフィールドを無効に設定することができる。
【0107】
一実施形態において、第2のデバイスは、少なくともビットフィールドの指示に基づいて、第1のサイドリンク伝送に対するSL HARQ-ACKを行うかどうかを決定することができる。第1の報告および/または第2の報告は、MAC CEまたはRRCシグナリングによって搬送されてもよい。第1のデバイスは、PC5インタフェースを介して第2のデバイスとユニキャストリンクを有してもよい。第1のサイドリンク伝送はユニキャストとすることができる。
【0108】
図3および図4を参照すると、サイドリンク通信を行うための第1のデバイスの1つの例示的な実施形態において、第1のデバイスに、第1の報告のためのSL HARQ-ACK挙動が(事前)設定されている。第1のデバイス300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU 308はプログラムコード312を実行して、第1のデバイスが、(i)第2のデバイスから第2のサイドリンク伝送を受信し、第2のサイドリンク伝送は、第1のデバイスが第1の報告をフィードバックするように指示またはトリガする、ことと、(ii)第2のデバイスへの第1のサイドリンク伝送の送信を導出することと、(iii)第1のデバイスが第2のデバイスに送信する1つ以上の(LCH)データを有するときに、第1の報告のSL HARQ-ACK挙動が1つ以上の(LCH)データのSL HARQ-ACK挙動と同じであるかどうかに基づいて、第1のサイドリンク伝送において1つ以上の(LCH)データと第1の報告を多重化するかどうかを決定することと、を行うことを可能にすることができる。さらに、CPU 308は、プログラムコード312を実行して、本明細書で説明された上述のアクションおよびステップまたは他のすべてを行うことができる。
【0109】
図12は、サイドリンク通信を行うための第1のデバイスの観点からの1つの例示的な実施形態によるフローチャート1200である。ステップ1205において、第1のデバイスは、第2のデバイスから第2のサイドリンク伝送を受信し、第2のサイドリンク伝送は、第1のデバイスが第1の報告をフィードバックするように指示またはトリガする。ステップ1210において、第1のデバイスは、第2のデバイスへの第1のサイドリンク伝送の送信を導出する。ステップ1215において、第1のデバイスは、第1のサイドリンク伝送によって送達されたコンテンツに基づいて、第1のサイドリンク伝送をスケジューリングするためのスケジューリングにおいて、SL HARQ-ACKの有効または無効のいずれかを指示することを決定する。
【0110】
一実施形態では、コンテンツは、第1の報告を含む1つ以上の報告と多重化された1つ以上の(LCH)データ、または(((任意の)(LCH)データなしで)第1の報告を含む1つ以上の報告のみのいずれかとすることができる。第1のサイドリンク伝送が1つ以上の報告と共に(LCH)データを含む場合に、第1のデバイスは、(LCH)データに対するSL HARQ-ACKを考慮して、第1のサイドリンク伝送に対するSL HARQ-ACKを有効にするか無効にするかを指示してもよい。第1のデバイスは、第1の報告に対してではなく、1つ以上の報告における各報告に対するSL HARQ-ACK(SL HARQ-ACK挙動)を考慮して、第1のサイドリンク伝送に対するSL HARQ-ACKの有効または無効を指示しなくてもよい。第1のデバイスは、1つ以上の報告における各/1つの報告に対するSL HARQ-ACKの有効または無効にかかわらず、(LCH)データを考慮して、第1のサイドリンク伝送に対するSL HARQ-ACKを有効または無効を指示してもよい。第1のサイドリンク伝送が(LCHデータなしで)第1の報告を含む1つ以上の報告のみを含む場合に、第1デバイスは、第1の報告に対するSL HARQ-ACK(SL HARQ-ACK挙動)を考慮して、第1のサイドリンク伝送に対するSL HARQ-ACKを有効するか無効するかを指示することができる。
【0111】
一実施形態では、第1のデバイスに、第1の報告に対するSL HARQ-ACK挙動が(事前)設定され得る。1つ以上の報告に対するSL HARQ-ACKの有効または無効が異なることを考慮すると、1つ以上の報告に対するSL HARQ-ACK(SL HARQ-ACK挙動)を考慮することは、最も優先順位の高いMAC CE、SL CSI報告を送信するMAC CE、SL RSRP報告を送信するMAC CE、またはSL HARQ-ACKを有効にするMAC CEが存在するかどうかから導出され得る。SL HARQ-ACKを有効にするMAC CEが少なくとも1つ存在する場合、第1のデバイスは、第1のサイドリンク伝送に対するSL HARQ-ACKの有効を指示する。SL HARQ-ACKを有効にするMAC CEが存在しない場合、第1のデバイスは、第1のサイドリンク伝送に対するSL HARQ-ACKの無効を指示する。1つ以上の(LCH)データに対するSL HARQ-ACK挙動は、1つ以上の(LCH)データに対するSL HARQ-ACKを有効または無効にする(事前)設定に関連付けられ得る。
【0112】
一実施形態では、第1のデバイスに、SL LCH、SL無線ベアラ(RB)、宛先遺伝ティティ(ID)、または(LCH)データごとにSL HARQ-ACK挙動が(ネットワークによって)事前設定され得る。SL HARQ-ACK挙動は、SL HARQ-ACKを有効にしたり、SL HARQ-ACKを無効にすることであり得る。同じSL HARQ-ACK挙動とは、同じくSL HARQ-ACKを有効にすることか、またはSL HARQ-ACKを無効にすることを示唆または意味することができる。
【0113】
一実施形態において、第1の報告は、第2の報告と同じまたは異なるタイプであり得る。第1の報告は、第2の報告とは異なる時間、スロット、またはリソースでトリガまたは指示され得る。代替的には、第1の報告は、第2の報告と同じ時間、スロット、リソースでトリガまたは指示され得る。第1の報告は、SL CSI報告とすることができる。第2の報告は、SL RSRP報告とすることができる。第1の報告は、第2のサイドリンク伝送における基準信号から導出または測定され得る。
【0114】
一実施形態において、基準信号は、第2のサイドリンク伝送に対するPSCCHまたはPSSCHのCSI-RSまたはDMRSとすることができる。第1のデバイスは、SL HARQ-ACK挙動に基づいて第1のサイドリンク伝送をスケジューリングするSCI内のビットフィールドの設定を導出することができる。第1のサイドリンク伝送に対するSL HARQ-ACK挙動がSL HARQ-ACKを有効にしている場合、第1デバイスはSCI内のビットフィールドを有効に設定することができる。第1のサイドリンク伝送に対するSL HARQ-ACK挙動がSL HARQ-ACKを無効にしている場合、第1デバイスはSCI内のビットフィールドを無効に設定することができる。
【0115】
一実施形態において、第2のデバイスは、少なくともビットフィールドの指示に基づいて、第1のサイドリンク伝送に対するSL HARQ-ACKを行うかどうかを決定することができる。第1の報告および/または第2の報告は、MAC CEまたはRRCシグナリングによって搬送され得る。第1のデバイスは、PC5インタフェースを介して第2のデバイスとユニキャストリンクを有してもよい。第1のサイドリンク伝送はユニキャストとすることができる。
【0116】
図3および図4を参照すると、サイドリンク通信を行うための第1のデバイスの1つの例示的な実施形態である。第1のデバイス300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU 308はプログラムコード312を実行して、第1のデバイスが、(i)第2のデバイスから第2のサイドリンク伝送を受信し、第2のサイドリンク伝送は、第1のデバイスが第1の報告をフィードバックするように指示またはトリガする、ことと、(ii)第2のデバイスへの第1のサイドリンク伝送の送信を導出することと、(iii)第1のサイドリンク伝送によって送達されたコンテンツに基づいて、第1のサイドリンク伝送をスケジューリングするためのスケジューリングにおいて、SL HARQ-ACKの有効または無効のいずれかを指示することを決定することと、を行うことを可能にすることができる。さらに、CPU 308は、プログラムコード312を実行して、本明細書で説明された上述のアクションおよびステップまたは他のすべてを実行することができる。
【0117】
図13は、サイドリンク通信を行うための第1のデバイスの観点からの1つの例示的な実施形態によるフローチャート1300である。ステップ1305において、第1のデバイスは、基地局からSLグラントを受信し、第1のデバイスは、SLグラントに基づいてTBを組み立てる。ステップ1310において、第1のデバイスは、MAC CEをTBに含め、MAC CEは、第1のサイドリンクHARQ-ACK挙動に関連付けられる。ステップ1310において、第1のデバイスは、少なくとも1つのサイドリンク論理チャネルに関連付けられた(サイドリンク)データをTBに含め、(サイドリンク)データは、第2のサイドリンクHARQ-ACK挙動に関連付けられる。ステップ1315において、第1のデバイスは、第2のサイドリンクHARQ-ACK挙動に基づいて、TBに関連付けられた第3のサイドリンクHARQ-ACK挙動を決定する。ステップ1320において、第1のデバイスは、第2のデバイスへのTBに関連付けられたサイドリンク伝送を行う。
【0118】
一実施形態において、第1のサイドリンクHARQ-ACK挙動は、第2のサイドリンクHARQ-ACK挙動と異なり得る。第3のサイドリンクHARQ-ACK挙動は、第2のサイドリンクHARQ-ACK挙動と同じであり得る。第1のデバイスは、第1のサイドリンクHARQ-ACK挙動に基づいて、第3のサイドリンクHARQ-ACK挙動を決定しなくてもよい。
【0119】
一実施形態において、第1、第2、または第3のサイドリンクHARQ-ACK挙動は、サイドリンクHARQ-ACKを有効にすることであり得る。代替的には、第1、第2、または第3のサイドリンクHARQ-ACK挙動は、サイドリンクHARQ-ACKを無効にすることであり得る。
【0120】
一実施形態では、TBがサイドリンクHARQ-ACKを有効にすることに関連する場合、第2のデバイスは、TBに関連するサイドリンク伝送に応答してHARQフィードバックを送信することができる。TBがサイドリンクHARQ-ACKの無効に関連付けられている場合、第2のデバイスは、TBに関連付けられたサイドリンク伝送に応答して、HARQフィードバックを送信しなくてもよい。サイドリンク伝送は、第2のデバイスへの第3のサイドリンクHARQ-ACK挙動を指示するSCIを含んでもよい。
【0121】
図3および図4を参照すると、サイドリンク通信を行うための第1のデバイスの1つの例示的な実施形態である。第1のデバイス300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU 308はプログラムコード312を実行して、第1のデバイスが、(i)基地局からSLグラントを受信し、第1のデバイスは、SLグラントに基づいてTBを組み立てる、ことと、(ii)MAC CEをTBに含め、MAC CEは、第1のサイドリンクHARQ-ACK挙動に関連付けられる、ことと、(iii)少なくとも1つのサイドリンク論理チャネルに関連付けられた(サイドリンク)データをTBに含め、(サイドリンク)データは、第2のサイドリンクHARQ-ACK挙動に関連付けられる、ことと、(iv)第2のサイドリンクHARQ-ACK挙動に基づいて、TBに関連付けられた第3のサイドリンクHARQ-ACK挙動を決定することと、(v)第2のデバイスへのTBに関連付けられたサイドリンク伝送を行うことと、を行うことを可能にすることができる。さらに、CPU 308は、プログラムコード312を実行して、本明細書で説明された上述のアクションおよびステップまたは他のすべてを行うことができる。
【0122】
以上、本開示の種々の態様を説明した。当然のことながら、本明細書の教示内容を多種多様な形態で具現化してもよく、本明細書に開示したいかなる指定の構造、機能、または両者も代表的なものに過ぎない。本明細書の教示内容に基づいて、当業者には当然のことながら、本明細書に開示した態様を、他のいかなる態様からも独立に実装してもよく、これら態様のうちの2つ以上を種々組み合わせてもよい。例えば、本明細書に記載した態様のうちの任意の数の態様を用いて、装置を実装してもよく、方法を実現してもよい。追加的に、本明細書に記載した態様のうちの1つ以上の追加または代替で、他の構造、機能、または構造と機能を用いて、このような装置を実装してもよく、このような方法を実現してもよい。上記概念の一部の一例として、いくつかの態様においては、パルス繰り返し周波数に基づいて、同時チャネルを確立してもよい。いくつかの態様においては、パルス位置またはオフセットに基づいて、同時チャネルを確立してもよい。いくつかの態様においては、時間ホッピングシーケンスに基づいて、同時チャネルを確立してもよい。いくつかの態様においては、パルス繰り返し周波数、パルス位置またはオフセット、および時間ホッピングシーケンスに基づいて同時チャネルを確立してもよい。
【0123】
当業者であれば、多様な異なるテクノロジおよび技術のいずれかを使用して、情報および信号を表わしてよいを理解するであろう。例えば、上記説明全体で言及されることがあるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場若しくは粒子、光場若しくは粒子、またはこれらの任意の組み合わせによって表わしてよい。
【0124】
さらに、当業者には当然のことながら、本明細書に開示された態様に関連して説明した種々の例示的な論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路、およびアルゴリズムステップは、電子的ハードウェア(例えば、ソースコーディングまたはその他何らかの技術を用いて設計することがあるディジタル実装、アナログ実装、またはこれら2つの組み合わせ)、命令を含む種々の形態のプログラム若しくは設計コード(本明細書においては便宜上、「ソフトウェア」または「ソフトウェアモジュール」と称されることがある)、または両者の組み合わせとして実装されてよい。このハードウェアおよびソフトウェアの互換性を明確に示すため、種々の例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップを、概略的にそれぞれの機能の側面から上述した。そのような機能がハードウェアとして実装されるか、ソフトウェアとして実装されるかは、特定用途およびシステム全体に課される設計上の制約によって決まる。当業者であれば、特定各用途に対して、説明した機能を様々なやり方で実装してもよいが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱の原因として解釈されるべきではない。
【0125】
追加的に、本明細書に開示される態様に関連して説明した種々の例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、集積回路(「IC」)、アクセス端末、またはアクセスポイント内で実装される、あるいはこれらによって実行されてよい。ICとしては、汎用プロセッサ、ディジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、その他プログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート若しくはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、電気部品、光学部品、機械部品、または本明細書で説明した機能を実行するように設計されたこれらの任意の組み合わせを含み、IC内、IC外、またはその両方に存在するコードまたは命令を実行してよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサとしてよいが、代替として、プロセッサは、従来の任意のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械としてよい。また、プロセッサは、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと協働する1つ以上のマイクロプロセッサ、またはその他任意のこのような構成である、コンピュータデバイスの組み合わせとして実装されてよい。
【0126】
任意の開示プロセスにおけるステップの如何なる特定の順序または階層は、実例的な手法の一例であることが了解される。設計の選好に基づいて、プロセスにおけるステップの特定の順序または階層を、本開示の範囲内に留まりつつ、再構成してよいことが了解される。添付の方法の請求項は、種々のステップの要素を実例的な順序で示しており、提示の特定順序または階層に限定されることを意図していない。
【0127】
本明細書に開示される態様に関連して記載された方法またはアルゴリズムのステップを、ハードウェアにおいて直接具現化してよく、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュールにおいて具現化してよく、これら2つの組み合わせにおいて具現化してよい。(例えば、実行可能な命令および関連するデータを含む)ソフトウェアモジュールおよび他のデータは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムバーブルディスク、CD-ROM等のデータメモリ、または当技術分野において知られているその他任意の形態のコンピュータ可読記憶媒体に存在してよい。実例的な記憶媒体がコンピュータ/プロセッサ(本明細書においては便宜上、「プロセッサ」と称されることがある)等の機械に結合されてよい、このようなプロセッサは、記憶媒体からの情報(例えば、コード)の読み出しおよび記憶媒体への情報の書き込みが可能である。実例的な記憶媒体は、プロセッサと一体化されてよい。プロセッサおよび記憶媒体は、ASICに存在してよい。ASICは、ユーザ機器に存在していてもよい。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、ディスクリートコンポーネントとしてユーザ機器に存在してよい。さらに、いくつかの態様においては、任意の適当なコンピュータプログラム製品が、本開示の態様のうちの1つ以上に関連するコードを含むコンピュータ可読媒体を含んでもよい。いくつかの態様において、コンピュータプログラム製品は、パッケージング材料を含んでよい。
【0128】
以上、種々の態様に関連して本発明を説明したが、本発明は、さらに改良可能であることが了解される。本願は、概して本発明の原理に従うと共に、本発明が関係する技術分野における既知で慣習的な実施となるような本開示からの逸脱を含む本発明の任意の変形、使用、または適応を網羅することを意図している。
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