(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-10
(45)【発行日】2022-05-19
(54)【発明の名称】無線デバイス、ネットワークノード、およびそれによって実行される方法
(51)【国際特許分類】
H04W 74/08 20090101AFI20220511BHJP
H04W 28/06 20090101ALI20220511BHJP
【FI】
H04W74/08
H04W28/06
(21)【出願番号】P 2020542968
(86)(22)【出願日】2018-12-21
(86)【国際出願番号】 SE2018051358
(87)【国際公開番号】W WO2019160462
(87)【国際公開日】2019-08-22
【審査請求日】2020-10-21
(32)【優先日】2018-02-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100161470
【氏名又は名称】冨樫 義孝
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【氏名又は名称】石岡 利康
(74)【代理人】
【識別番号】100194320
【氏名又は名称】藤井 亮
(72)【発明者】
【氏名】バーリクヴィスト, グンナル
(72)【発明者】
【氏名】フォルケ, マッツ
(72)【発明者】
【氏名】クリストフェション, ヨーン
【審査官】▲高▼木 裕子
(56)【参考文献】
【文献】特表2011-508538(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0195464(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信ネットワーク(100)内で動作する無線デバイス(130)によって実行される方法であって、
- 前記無線通信ネットワーク(100)内で動作するネットワークノード(110)に送られることになるメッセージを提供すること(602)であって、前記メッセージが、ランダムアクセス手順において前記ネットワークノード(110)に送られることになる第1のスケジュールされたメッセージであり、前記メッセージが、
複数のタイプのメッセージのうちのあるタイプのメッセージの第1のインジケータ(707)を含み、
前記複数のタイプのメッセージは、第1のタイプのメッセージ(701)と第2のタイプのメッセージ(703)とを含み、前記
第1のタイプのメッセージ
(701)が、a)固定サイズのサービスデータユニット(SDU)(702)と、b)前記第1のインジケータ(707)を含み、ペイロードの長さの第2のインジケータ(716)を欠いた1バイトヘッダ(704)とを有
し、前記第2のタイプのメッセージ(703)が、可変サイズのSDU(712)と、前記ペイロードの前記長さの前記第2のインジケータ(716)とを有する、
メッセージを提供すること(602)と、
- 前記提供されたメッセージを前記ネットワークノード(110)に送り始めること(603)と
を含む方法。
【請求項2】
前記ヘッダ(704)がメディアアクセス制御(MAC)サブヘッダ(705)であり、前記第1のインジケータ(707)が、前記MACサブヘッダ(705)内の論理チャネル識別情報(LCID)フィールド(706)内の値である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記複数のタイプのメッセージが第3のタイプのメッセージ(1200)を含み、前記第3のタイプのメッセージ(1200)が、サイズが固定され、
a.固定サイズのサービスデータユニット(SDU)(1201)、ならびに
b.第1のMAC制御エレメント(800)であって、サイズが固定され、
i.1つまたは複数の論理チャネルのグループを示す第2のフィールド(801)と、
ii.前記1つまたは複数の論理チャネルの前記グループに関連するバッファのステータスに関する第1の情報を含む第3のフィールド(802)と
を含む第1のMAC制御エレメント(800)、および
c.第2のMAC制御エレメント(900)であって、サイズが固定され、電力ヘッドルームに関する第2の情報を含む第4のフィールド(904)を含む第2のMAC制御エレメント(900)
のうちの少なくとも1つ
のための1つの共通サブヘッダ(1000)を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
- 前記ネットワークノード(110)に送られることになる前記タイプの前記メッセージを選択すること(601)であって、a)前記メッセージを送るために前記ネットワークノード(110)から受信されたグラントのサイズ、b)前記無線デバイス(130)によって送られたプリアンブル、およびc)前記送られたプリアンブルのグルーピング、のうちの少なくとも1つに基づく、前記タイプのメッセージを選択すること(601)
をさらに含む、請求項1から
3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記無線デバイス(130)が、前記ネットワークノード(110)とアップリンク同期され、または接続され、前記第1のタイプのメッセージ(701)が、前記無線デバイス(130)が前記ネットワークノード(110)によってサーブされているセル(120)内の前記無線デバイス(130)の識別子を含む2つのフィールド(1101)をさらに含む、請求項1から
4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のタイプのメッセージ(701)、前記第2のタイプのメッセージ(703)、および前記第3のタイプのメッセージ(1200)のいずれかがMsg3メッセージである、請求項
3、または請求項3を引用する場合の請求項4もしくは5に記載の方法。
【請求項7】
前記SDUが共通制御チャネル(CCCH)のためのMAC SDUである、請求項1から
6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
無線通信ネットワーク(100)内で動作するネットワークノード(110)によって実行される方法であって、
- 前記無線通信ネットワーク(100)内で動作する無線デバイス(130)からメッセージを受信すること(1307)であって、前記メッセージが、ランダムアクセス手順において前記ネットワークノード(110)によって受信される第1のスケジュールされたメッセージであり、前記メッセージが
、複数のタイプのメッセージのうちのあるタイプのメッセージの第1のインジケータ(707)を含み、
前記複数のタイプのメッセージは、第1のタイプのメッセージ(701)と第2のタイプのメッセージ(703)とを含み、前記
第1のタイプのメッセージ
(701)が、a)固定サイズのサービスデータユニット(SDU)(702)と、b)前記第1のインジケータ(707)を含み、ペイロードの長さの第2のインジケータ(716)を欠いた1バイトヘッダ(704)とを有
し、前記第2のタイプのメッセージ(703)が、可変サイズのSDU(712)と、前記ペイロードの前記長さの前記第2のインジケータ(716)とを有する、メッセージを受信すること(1307)と、
- 前記第1のインジケータ(707)に基づいて、前記受信されたメッセージを処理し始めること(1302)と
を含む方法。
【請求項9】
前記ヘッダ(704)がメディアアクセス制御(MAC)サブヘッダ(705)であり、前記第1のインジケータ(707)が、前記MACサブヘッダ(705)内の論理チャネル識別情報(LCID)フィールド(706)内の値である、請求項
8に記載の方法。
【請求項10】
前記複数のタイプのメッセージが第3のタイプのメッセージ(1200)を含み、前記第3のタイプのメッセージ(1200)が、サイズが固定され、
a.固定サイズのサービスデータユニット(SDU)(1201)、ならびに
b.第1のMAC制御エレメント(800)であって、サイズが固定され、
i.1つまたは複数の論理チャネルのグループを示す第2のフィールド(801)と、
ii.前記1つまたは複数の論理チャネルの前記グループに関連するバッファのステータスに関する第1の情報を含む第3のフィールド(802)と
を含む第1のMAC制御エレメント(800)および
c.第2のMAC制御エレメント(900)であって、サイズが固定され、電力ヘッドルームに関する第2の情報を含む第4のフィールド(904)を含む第2のMAC制御エレメント(900)
のうちの少なくとも1つ
のための1つの共通サブヘッダ(1000)を含む、請求項
8に記載の方法。
【請求項11】
前記受信されたメッセージの前記タイプのメッセージが、a)前記メッセージを送るために前記ネットワークノード(110)によって前記無線デバイス(130)に送られるグラントのサイズ、b)前記無線デバイス(130)から受信されたプリアンブル、およびc)前記受信されたプリアンブルのグルーピング、のうちの少なくとも1つに基づく、請求項
8から
10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記無線デバイス(130)が、前記ネットワークノード(110)とアップリンク同期され、または接続され、前記第1のタイプのメッセージ(701)が、前記ネットワークノード(110)が前記無線デバイス(130)にサーブしているセル(120)内の前記無線デバイス(130)の識別子を含む2つのフィールド(1101)をさらに含む、請求項
8から
11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記第1のタイプのメッセージ(701)、前記第2のタイプのメッセージ(703)、および前記第3のタイプのメッセージ(1200)のいずれかがMsg3メッセージである、請求項
10、または請求項10を引用する場合の請求項11もしくは12に記載の方法。
【請求項14】
前記SDUが共通制御チャネル(CCCH)のためのMAC SDUである、請求項
8から
13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
無線通信ネットワーク(100)内で動作するように設定された無線デバイス(130)であって、
- 前記無線通信ネットワーク(100)内で動作するように設定されたネットワークノード(110)に送られることになるメッセージを提供し、前記メッセージが、ランダムアクセス手順において前記ネットワークノード(110)に送られることになる第1のスケジュールされたメッセージであり、前記メッセージが
、複数のタイプのメッセージのうちのあるタイプのメッセージの第1のインジケータ(707)を含み、
前記複数のタイプのメッセージは、第1のタイプのメッセージ(701)と第2のタイプのメッセージ(703)とを含み、前記
第1のタイプのメッセージ
(701)が、a)固定サイズのサービスデータユニット(SDU)(702)と、b)前記第1のインジケータ(707)を含み、ペイロードの長さの第2のインジケータ(716)を欠いた1バイトヘッダ(704)とを有し、
前記第2のタイプのメッセージ(703)が、可変サイズのSDU(712)と、前記ペイロードの前記長さの前記第2のインジケータ(716)とを有し、
- 前記提供されたメッセージを前記ネットワークノード(110)に送り始める
ようにさらに設定される無線デバイス(130)。
【請求項16】
前記ヘッダ(704)がメディアアクセス制御(MAC)サブヘッダ(705)であり、前記第1のインジケータ(707)が、前記MACサブヘッダ(705)内の論理チャネル識別情報(LCID)フィールド(706)内の値である、請求項
15に記載の無線デバイス(130)。
【請求項17】
前記SDUが共通制御チャネル(CCCH)のためのMAC SDUである、請求項
15または
16に記載の無線デバイス(130)。
【請求項18】
無線通信ネットワーク(100)内で動作するように設定されるネットワークノード(110)であって、
- 前記無線通信ネットワーク(100)内で動作するように設定された無線デバイス(130)からメッセージを受信し、前記メッセージが、ランダムアクセス手順において前記ネットワークノード(110)によって受信される第1のスケジュールされたメッセージであり、前記メッセージが
、複数のタイプのメッセージのうちのあるタイプのメッセージの第1のインジケータ(707)を含み、
前記複数のタイプのメッセージは、第1のタイプのメッセージ(701)と第2のタイプのメッセージ(703)とを含み、前記
第1のタイプのメッセージ
(701)が、a)固定サイズのサービスデータユニット(SDU)(702)と、b)前記第1のインジケータ(707)を含み、ペイロードの長さの第2のインジケータ(716)を欠いた1バイトヘッダ(704)とを有し、
前記第2のタイプのメッセージ(703)が、可変サイズのSDU(712)と、前記ペイロードの前記長さの前記第2のインジケータ(716)とを有し、
- 前記第1のインジケータ(707)に基づいて、前記受信されたメッセージを処理し始める
ようにさらに設定されているネットワークノード(110)。
【請求項19】
前記ヘッダ(704)がメディアアクセス制御(MAC)サブヘッダ(705)であり、前記第1のインジケータ(707)が、前記MACサブヘッダ(705)内の論理チャネル識別情報(LCID)フィールド内の値である、請求項
18に記載のネットワークノード(110)。
【請求項20】
前記SDUが共通制御チャネル(CCCH)のためのMAC SDUである、請求項
18または
19に記載のネットワークノード(110)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、無線デバイスおよび、それによって実行される、無線デバイスにサーブするネットワークノードに送られることになるメッセージを提供するための方法に関する。本開示は、一般に、第2のノードおよび、それによって実行される、ネットワークノードによってサーブされる無線デバイスからのメッセージを処理する方法にも関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信ネットワーク内の通信デバイスは、たとえば、ユーザ機器(UE)、局(STA)、移動端末、無線端末、端末、および/または移動局(MS)などの無線デバイスであってよい。無線デバイスは、時々セルラー無線システム、セルラーシステム、またはセルラーネットワークとも呼ばれる、セルラー通信ネットワークまたは無線通信ネットワーク内で、無線で通信することが可能にされる。通信は、たとえば、無線通信ネットワーク内に備えられる、無線アクセスネットワーク(RAN)と、場合によっては1つまたは複数のコアネットワークを介して、2つの無線デバイス間で、無線デバイスと通常の電話との間で、および/または無線デバイスとサーバとの間で、実行され得る。いくつかのさらなる例を挙げると、無線デバイスはさらに、携帯電話、セルラー電話、ラップトップ、または無線能力をもつタブレットと呼ばれることがある。この文脈における無線デバイスは、たとえば、RANを介して、別の端末もしくはサーバなどの別のエンティティと音声および/またはデータを通信することが可能にされた、ポータブルモバイルデバイス、ポケットに格納可能なモバイルデバイス、ハンドヘルドモバイルデバイス、コンピュータが備えられた(computer-comprised)モバイルデバイス、または車載モバイルデバイスであってよい。
【0003】
通信デバイスは、無線ネットワークノード、たとえば、送信点(TP)などのネットワークノードであってもよい。無線通信ネットワークは、セルエリアに分割し得る地理的エリアをカバーし、各セルエリアは、基地局(BS)、たとえば無線基地局(RBS)などのネットワークノードによってサーブされ、BSは、使用される技術および用語に応じて、時々、たとえば、gNB、エボルブドノードB(「eNB」)、「eノードB」、「ノードB」、「Bノード」、またはBTS(基地送受信局)と呼ばれることがある。基地局は、たとえば、送信電力およびそれによりセルサイズにも基づく、広域基地局、中距離基地局、ローカルエリア基地局、およびホーム基地局などの異なるクラスであってよい。セルは、基地局サイトにおいて基地局によって無線カバレッジが提供される地理的エリアである。基地局サイトに位置する1つの基地局は、1つまたはいくつかのセルにサーブし得る。さらに、各基地局は、1つまたはいくつかの通信技術をサポートし得る。無線通信ネットワークは、サービングビームを用いて無線デバイスなどの受信ノードにサーブし得るネットワークノードを備える非セルラーシステムであってもよい。第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)Long-Term Evolution(LTE)では、eノードBまたはeNBとすら呼ばれることがある基地局は、1つまたは複数のコアネットワークに直接的に接続され得る。本開示の文脈では、ダウンリンク(DL)という表現は、基地局から無線デバイスへの送信パスに使用されることがある。アップリンク(UL)という表現は、反対方向の、すなわち、無線デバイスから基地局への送信パスに使用されることがある。
【0004】
NR
いわゆる第5世代(5G)システムは、無線の観点から、3GPPにおいて標準化が開始されており、いわゆる新無線(New Radio:NR)は、無線インターフェースのための名前である。NRの特性のうちの1つは、周波数範囲は、より高い侵入損失などのより厄介な伝搬条件を有することが知られている、LTEよりも高い周波数、たとえば、6GHzよりも上を使用し得ることである。これらの影響のうちのいくつかを軽減するために、ビームフォーミングなどのマルチアンテナ技術が著しく使用されることがある。さらに別のNR特性は、セル内のDLおよびULにおける、もしくはUEのための、ならびに/または異なる波数帯域における、複数のニューメロロジー(numerology)の使用であると考えられ得る。さらに別の特性は、より短いレイテンシを可能にする可能性であると考えられ得る。NRアーキテクチャは、3GPPにおいて議論されている。現在の概念では、gNBはNR BSを表し、1つのNR BSは、1つまたは複数の送信/受信点に対応し得る。
【0005】
2017年12月のRAN Meeting #78では、5G新無線(NR)アクセス技術のための最初の3GPP規格バージョンが公開された。3GPPの12月バージョンは、非スタンドアロン(NSA)NRに焦点を当てたが、スタンドアロン(SA)NRは、2018年6月バージョンでの焦点になるであろう。
【0006】
NRにおける情報処理
情報、たとえば、パケットは、いわゆる層のスタックを流れることによって、ネットワークによって処理され得る。ある層によって受信され得るパケットは、サービスデータユニット(SDU)と呼ばれ、ある層によって出力され得るパケットは、プロトコルデータユニット(PDU)と呼ばれることがある。本開示は、NRにおけるMAC層に関すると理解されてよい。さらに具体的には、本開示は、NRではMAC PDUをどのように構築するかに関すると理解されてよい。
【0007】
TS38.321の現在の2017年12月バージョンによって規定されるように、UEは、サイズ2バイトまたは3バイトのどちらかのサブヘッダフォーマットを使用して、任意のメディアアクセス制御(MAC)サービスデータユニット(SDU)を示し得る。
【0008】
MAC PDUをどのように構築するかに関する既存の技術のさらなる詳細
MAC PDUは、1つまたは複数のMACサブPDUからなる。各MACサブPDUは、a)パディングを含めて、MACサブヘッダのみ、b)MACサブヘッダおよびMAC SDU、c)MACサブヘッダおよびMAC制御エレメント(CE)、ならびにd)MACサブヘッダおよびパディング、のうちの1つからなる。
【0009】
固定サイズにされたMAC CEおよびパディングのためのMACサブヘッダは、予約済みビット(R)および論理チャネル識別子フィールド(LCID)という2つのヘッダフィールドからなり、これらのヘッダフィールドは、総称してR/LCIDサブヘッダと呼ばれることがある。
図1は、3GPP TS38.321、v15.0.0、
図6.1.2-3からのR/LCID MACサブヘッダ10を示す概略図である。R/LCID MACサブヘッダは、オクテット(オクテット1)11を含み、図の上部にある印の付いた線12によって示されるように、8ビットを含む。
図1において概略的に表されるように、R/LCID MACサブヘッダ10は、第1のRフィールド13と、第2のRフィールド14と、LCIDフィールド15とを含む。
【0010】
固定サイズにされたMAC CEおよびパディングを除いたMACサブヘッダは、4つのヘッダフィールドR/F/LCID/Lからなり、ここで、「F」はフォーマットフィールド、「L」は長さフィールドである。「L」は、2つのフォーマットで提供され、8ビットのLフィールドと、16ビットのLフィールドがある。
図2は、3GPP TS38.321、v15.0.0、
図6.1.2-1からの、8ビットLフィールドをもつR/F/LCID/L MACサブヘッダ20を示す概略図である。
図2において概略的に表されるように、R/LCID MACサブヘッダ20は、第1のオクテット21内に、第1のRフィールド22と、Fフィールド23と、LCIDフィールド24とを、第2のオクテット25内に、8ビットLフィールド26を含む。
【0011】
図3は、3GPP TS38.321、v15.0.0、
図6.1.2-2における、16ビットLフィールドをもつR/F/LCID/L MACサブヘッダ30を示す概略図である。
図3において概略的に表されるように、R/F/LCID/L MACサブヘッダ30は、第1のオクテット31内に、
図2の第1のオクテット21内で説明される同じフィールドを、第2のオクテット32および第3のオクテット33内に、16ビットLフィールド34を含む。
【0012】
表1は、3GPP TS38.321、v15.0.0、表6.2.1-2からの、アップリンク同期チャネル(UL-SCH)のためのLCIDの値を示す。MAC SDUに対応するLCIDの値は、000000~100000の間の1つであってよく、110111~111111は、何らかのMAC CEに割り当てられている。
【0013】
NRにおけるランダムアクセス
UEがネットワークにアクセスしようと試みるとき、UEは、いわゆるランダムアクセス手順を実行することによって、そうすることがある。この段階では、UEは、接続を確立したいというUEの要望についてネットワークに通知するために利用可能なリソースまたはチャネルを有さないことが理解され得、そのため、共有媒体上でUEの初期要求を送らなければならないと理解され得る。ランダムアクセス手順は、たとえば、データ送信のためにネットワークに接続することを望むアイドル状態の、または非アクティブなUEによって使用されることがある。ランダムアクセス手順は、ビーム障害復旧、ハンドオーバ、およびUL同期の回復などのさまざまな理由のために、接続されたUEによって使用されることもある。ランダムアクセス手順は、さまざまな理由のために行われてよく、コンテンションベースのランダムアクセス手順(CBRA)またはコンテンションフリーのランダムアクセス手順(CFRA)のどちらかであってよい。CBRAは、プリアンブル選択およびUEからの送信から開始することがある。gNBは、ランダムアクセス応答(RAR)で応答してよく、RARは、一時的セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)と、タイミングアドバンス(TA)値と、メッセージ3のためのグラント(Msg3)とを含んでよい。Msg3は、ランダムアクセス応答(RAR)内で受信されたグラントによって示されるように、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)上でスケジュールされることがある。多くのCBRAケースでは、Msg3は、無線リソース制御(RRC)メッセージ、すなわち、RRC接続要求メッセージ、RRC接続再確立要求メッセージ、またはRRC接続再開要求メッセージのいずれかを含むことがあり、これは、そのサイズを制限すると理解され得る。RRCメッセージは、共通制御チャネル(CCCH)上で送られる第1のRRCメッセージであってよい。Msg3は、NRランダムアクセス手順における第3のメッセージであり、RRC接続要求メッセージ、RRC接続再確立要求メッセージ、およびRRC接続再開要求メッセージを搬送すると理解され得る。
【0014】
CFRAのケースでは、UEは接続モードであることがあり、16ビットC-RNTIを識別子として使用することがあるが、CBRAは、アイドル状態の、または非アクティブなUEによって行われるとき、かなりより大きいと理解され得るUE識別情報を供給する必要があることがある。
【0015】
NRにおけるMsg3のサイズは、まだ最終的に合意されていないが、考えられる成果は、R2-1801162、Size of MSG3 in NR、Ericsson、3GPP TSG-RAN #NR AH1801、2018年1月22~26日に説明されている通りである。1)RRC接続要求:46ビット、オクテットアライメントは6バイトになり得る、2)RRC再開要求:81ビット、オクテットアライメントは11バイトになり得る、および3)RRC接続再確立要求:43ビット、オクテットアライメントは6バイトになり得る。
【0016】
これに加えて、2バイトのMACサブヘッダが、Msg3サイズに追加されることがある。このことが、Msg3のためのグラントの最小サイズが、RRC接続要求の場合は8バイト、RRC再開要求の場合は13バイト、RRC接続再確立要求の場合は同じく8バイトである必要があることがあることを招くことがある。これらのRRCメッセージは、無線リンク制御透過モード(RLC TM)において透過モードを使用し得るシグナリング無線ベアラ0(SRB0)上で送られ得るので、RRCプロトコルデータユニット(PDU)は、セグメント内で送られないことがあり、単一のトランスポートブロック内で送られなければならないことがある。
【0017】
共通制御チャネル(CCCH)のためのMAC SDU
CCCHは、SRB0上でRRCメッセージを送信するために使用され得る論理チャネルとして理解され得る。Msg3における共通制御チャネル(CCCH)SDUのためのサブヘッダは、現在、以下のフィールドからなる。
- 予約済みビット(R)。「0」にセットされる。
- 論理チャネルIDフィールド(LCID)。LCID=000000をもつ論理チャネルCCCHを識別すると理解され得る。
- フォーマットフィールド(F)。「0」にセットされ、したがって最大511バイトの可変サイズのCCCH SDUペイロードのための、8ビットのLフィールドを示す。技術的には、値1も、より大きいペイロードに利用可能であるが、より大きいCCCHペイロードのための現実的な使用がないことがあることと考えられ得る。
- 長さフィールド(L)。このフィールドは、CCCH SDUのサイズを設定するために使用されると理解され得る。
【0018】
CCCHに対応するMAC SDUは、次のバイトで開始する。
【0019】
図4は、既存の技術による、Msg3ペイロードCCCH SDUの例を示す概略図である。上部パネルa)に関する例は、6バイトのCCCH RLC-TMのためのMAC SDU41を示す。下部パネルb)における例は、11バイトのCCCH RLC-TMのためのMAC SDU42を示す。両方のパネルでは、各パネルの上部にある水平の印の付いた線43はビットの数を示し、各パネルの左側にある垂直の印の付いた線44はバイトの数を示す。6バイトのCCCH RLC-TMのためのMAC SDU41と11バイトのCCCH RLC-TMのためのMAC SDU42の両方の前には、第1のオクテットに、Rフィールド45と、「0」の値を含むFフィールド46と、「000000」という値をもつCCCHフィールド47とを、第2のオクテットにLフィールド48を含む、それぞれのサブヘッダがある。パネルa)では、Lフィールド48は「00000110」という値を含むが、パネルb)上では、Lフィールド48は「00001011」という値を含む。6バイトのCCCH RLC-TMのためのMAC SDU41と11バイトのCCCH RLC-TMのためのMAC SDU42の両方とも、巡回冗長検査(CRC)シーケンス49を含む3つのオクテットが続く。
【0020】
説明される情報処理技術を用いて、無線デバイスとネットワークノードとの間の接続を確立する既存の方法は、リソースの浪費、および/またはカバレッジの制限を招くことがある。
US2017/0195464は、メディアアクセス制御(MAC)制御エレメント(CE)とMACサービスデータユニット(SDU)の両方を識別する論理チャネル識別子(LCID)を含むMACサブヘッダを生成することと、MACサブヘッダと、MAC CEと、MAC SDUとを含むMACプロトコルデータユニット(PDU)を生成することと、生成されたMAC PDUを送信することとを含む方法について記載する。
US2009/0163211は、ユーザ機器(UE)によってランダムアクセスのためのメッセージを送るための技法について記載する。UEは、ランダムアクセスのために制御チャネル上でメッセージを送ることがあり、メッセージが制御チャネル上で送られていることを示すために、予約されたチャネル識別子を送ることがある。別の態様では、UEは、プロトコルデータユニット(PDU)内でメッセージを送ることがあり、UEが追加情報(たとえば、バッファステータス報告)に対応することができる場合、PDU内で追加情報を送ることがある。
「Data Volume Indicator for NB-IoT」、R2-161671、3GPP TSG-RAN WG2 Meeting #93は、データ量インジケータ(DVI)を含むRRCConnectionRequestメッセージについて記載し、新しいLCIDが、DVI MAC制御エレメント(CE)に割り当てられる。あるいは、新しいLCIDは、DVI MAC CEとCCCH SDUとの組み合わせに割り当てられる。
「TBS limitation and indication of category for low complexity UEs」、R2-143332、3GPP TSG-RAN WG2 #87は、固定サイズMAC SDUに使用されるフィールドR/R/E/LCIDを含むMACサブヘッダについて記載する。
【発明の概要】
【0021】
本明細書における実施形態の目的は、無線通信ネットワーク内でのランダムアクセス動作を改善することである。
【0022】
本明細書における実施形態の第1の態様によれば、目的は、無線デバイスによって実行される方法によって達成される。この無線デバイスは、無線通信ネットワーク内で動作する。無線デバイスは、無線通信ネットワーク内で動作するネットワークノードに送られることになるメッセージを提供する。このメッセージは、ランダムアクセス手順においてネットワークノードに送られることになる第1のスケジュールされたメッセージである。このメッセージは、あるタイプのメッセージの第1のインジケータを含む。このタイプのメッセージは、a)固定サイズのSDUと、b)第1のインジケータを含み、ペイロードの長さの第2のインジケータを欠いた1バイトヘッダとを有する。無線デバイスはまた、提供されたメッセージをネットワークノードに送り始める。
【0023】
本明細書における実施形態の第2の態様によれば、目的は、ネットワークノードによって実行される方法によって達成される。このネットワークノードは、無線通信ネットワーク内で動作する。ネットワークノードは、無線通信ネットワーク内で動作する無線デバイスからメッセージを受信する。このメッセージは、ランダムアクセス手順においてネットワークノードによって受信される第1のスケジュールされたメッセージである。このメッセージは、あるタイプのメッセージの第1のインジケータを含む。このタイプのメッセージは、a)固定サイズのSDUと、b)第1のインジケータを含み、ペイロードの長さの第2のインジケータを欠いた1バイトヘッダとを有する。ネットワークノードはまた、第1のインジケータに基づいて、受信されたメッセージを処理し始める。
【0024】
本明細書における実施形態の第3の態様によれば、目的は、無線デバイスによって達成される。この無線デバイスは、無線通信ネットワーク内で動作するように設定される。無線デバイスは、無線通信ネットワーク内で動作するように設定されたネットワークノードに送られることになるメッセージを提供するようにさらに設定される。このメッセージは、ランダムアクセス手順においてネットワークノードに送られることになる第1のスケジュールされたメッセージである。このメッセージは、あるタイプのメッセージの第1のインジケータを含む。このタイプのメッセージは、a)固定サイズのSDUと、b)第1のインジケータを含み、ペイロードの長さの第2のインジケータを欠いた1バイトヘッダとを有する。無線デバイスはまた、提供されたメッセージをネットワークノードに送り始めるように設定される。
【0025】
本明細書における実施形態の第4の態様によれば、目的は、ネットワークノードによって達成される。ネットワークノードは、無線通信ネットワーク内で動作するように設定される。ネットワークノードは、無線通信ネットワーク内で動作するように設定された無線デバイスからメッセージを受信するようにさらに設定される。このメッセージは、ランダムアクセス手順においてネットワークノードによって受信される第1のスケジュールされたメッセージである。このメッセージは、あるタイプのメッセージの第1のインジケータを含む。このタイプのメッセージは、a)固定サイズのSDUと、b)第1のインジケータを含み、ペイロードの長さの第2のインジケータを欠いた1バイトヘッダとを有する。第1のノードは、第1のインジケータに基づいて、受信されたメッセージを処理し始めるようにさらに設定される。
【0026】
本明細書における実施形態の第5の態様によれば、目的は、処理回路とメモリとを備える無線デバイスによって達成される。メモリは、処理回路によって実行可能である命令を含み、それによって、無線デバイスは、無線通信ネットワーク内に含まれるネットワークノードに送られることになるメッセージを提供するように動作可能である。メッセージは、ランダムアクセス手順においてネットワークノードに送られることになる第1のスケジュールされたメッセージである。メッセージは、あるタイプのメッセージの第1のインジケータを含む。このタイプのメッセージは、a)固定サイズのSDUと、b)第1のインジケータを含み、ペイロードの長さの第2のインジケータを欠いた1バイトヘッダとを有する。メモリは、処理回路によって実行可能な命令も含み、それによって、無線デバイスは、提供されたメッセージをネットワークノードに送り始めるようにさらに動作可能である。
【0027】
本明細書における実施形態の第6の態様によれば、目的は、処理回路とメモリとを備えるネットワークノードによって達成される。メモリは、処理回路によって実行可能である命令を含み、それによって、ネットワークノードは、無線通信ネットワーク内に含まれる無線デバイスからメッセージを受信するように動作可能である。このメッセージは、ランダムアクセス手順においてネットワークノードによって受信される第1のスケジュールされたメッセージである。メッセージは、あるタイプのメッセージの第1のインジケータを含む。このタイプのメッセージは、a)固定サイズのSDUと、b)第1のインジケータを含み、ペイロードの長さの第2のインジケータを欠いた1バイトヘッダとを有する。メモリは、処理回路によって実行可能である命令を含み、それによって、ネットワークノードは、第1のインジケータに基づいて、受信されたメッセージを処理し始めるようにさらに動作可能である。
【0028】
固定サイズのSDUを使用して、あるタイプのメッセージの第1のインジケータを含むメッセージを提供する無線デバイスによって、無線デバイスは、サイズが1/8に縮小された第1のタイプのメッセージを柔軟に提供することが可能にされる。メッセージ内の第1のインジケータは、ネットワークノードが、無線デバイスから受信されたメッセージのタイプを認識し、それに応じてメッセージを処理し始めることを可能にする。したがって、柔軟性が、ランダムアクセス中に無線デバイスに与えられ、リソースを節約する可能性が可能にされ、無線通信ネットワークの容量を増加させ、レイテンシを減少させ、カバレッジを増加させる。
【0029】
本明細書における実施形態の例は、添付の図面を参照して、以下の説明により、より詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】3GPP TS38.321、v15.0.0(
図6.1.2-3)におけるR/LCID MACサブヘッダを示す概略図である。
【
図2】3GPP TS38.321、v15.0.0(
図6.1.2-1)における、8ビットLフィールドをもつR/F/LCID/L MACサブヘッダを示す概略図である。
【
図3】3GPP TS38.321、v15.0.0(
図6.1.2-2)における、16ビットLフィールドをもつR/F/LCID/L MACサブヘッダを示す概略図である。
【
図4a】既存の技術における、Msg3ペイロードCCCH SDUを示す概略図である。
【
図4b】既存の技術における、Msg3ペイロードCCCH SDUを示す概略図である。
【
図5】本明細書における実施形態による、無線通信ネットワークを示す概略図である。
【
図6】本明細書における実施形態による、無線デバイスにおける方法を示すフローチャートである。
【
図7a】本明細書における実施形態による、固定サイズにされたCCCH SDU(a)および可変サイズにされたCCCH SDU(b)を示す概略図である。
【
図7b】本明細書における実施形態による、固定サイズにされたCCCH SDU(a)および可変サイズにされたCCCH SDU(b)を示す概略図である。
【
図8】本明細書における実施形態により使用され得る、短いBSRおよび短い短縮BSR MAC CEを示す概略図である。
【
図9】本明細書における実施形態により使用され得る、単一エントリPHR MAC CEを示す概略図である。
【
図10】本明細書における実施形態による、R/LCID MACサブヘッダを示す概略図である。
【
図11】本明細書における実施形態による、C-RNTI MAC CEを示す概略図である。
【
図12a】本明細書における実施形態による、CCCHのための固定Msg3サイズ(a)、接続ユーザのための固定Mag3サイズ(b)を示す概略図である。
【
図12b】本明細書における実施形態による、CCCHのための固定Msg3サイズ(a)、接続ユーザのための固定Mag3サイズ(b)を示す概略図である。
【
図13】本明細書における実施形態による、ネットワークノード内の方法を示すフローチャートである。
【
図14a】本明細書における実施形態による、無線デバイスの2つの非限定的な例a)およびb)を示す概略ブロック図である。
【
図14b】本明細書における実施形態による、無線デバイスの2つの非限定的な例a)およびb)を示す概略ブロック図である。
【
図15a】本明細書における実施形態による、ネットワークノードの2つの非限定的な例a)およびb)を示す概略ブロック図である。
【
図15b】本明細書における実施形態による、ネットワークノードの2つの非限定的な例a)およびb)を示す概略ブロック図である。
【
図16】本明細書における実施形態による、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された通信ネットワークを示す概略ブロック図である。
【
図17】本明細書における実施形態による、部分的な無線接続上で基地局を介してユーザ機器と通信するホストコンピュータの一般化されたブロック図である。
【
図18】本明細書における実施形態による、ホストコンピュータと基地局とユーザ機器とを含む通信システム内の方法の実施形態を示すフローチャートである。
【
図19】本明細書における実施形態による、ホストコンピュータと基地局とユーザ機器とを含む通信システム内の方法の実施形態を示すフローチャートである。
【
図20】本明細書における実施形態による、ホストコンピュータと基地局とユーザ機器とを含む通信システム内の方法の実施形態を示すフローチャートである。
【
図21】本明細書における実施形態による、ホストコンピュータと基地局とユーザ機器とを含む通信システム内の方法の実施形態を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本明細書における実施形態の発展の一部として、既存の技術に関する1つまたは複数の問題が最初に識別され、論じられる。
【0032】
ランダムアクセス中、Msg3は、第1のスケジュールされたメッセージ、すなわち、UEによって送られ得る、ネットワークによる第1のスケジュールされたメッセージ、および物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)上で送られ得る第1のメッセージとして理解され得る。この段階では、チャネル状態は十分に知られていないことがあり、Msg3が、可能な限り堅牢な転送を保証するような様式で構築され得ることが重要であると理解され得る。Msg3の内容はgNBに知られていないと理解されることもあるので、gNBは、グラントが、Msg3に適合するのに十分なほど大きいことを保証する必要があることがある。大きすぎるグラントを発行することは、リソースを浪費し、また、カバレッジを制限する。このことが理由で、何が必要とされ得るかの最小限にグラントサイズを微調整することが重要であると理解され得るのである。グラントサイズのいかなる節約も、使用されないリソースを発行しないことによるすべてのMsg3送信に対する肯定的な影響を有すると理解され得る。
【0033】
本開示のいくつかの態様および本開示の実施形態は、この難題または他の難題に対する解決策を提供し得る。本明細書において提唱される、本明細書で開示される問題のうちの1つまたは複数に対処するさまざまな実施形態がある。
【0034】
本明細書における実施形態は、固定サイズSDUとしてMsg3を提供し、その転送のためのLフィールドのない1バイトヘッダフォーマットを提供することによって、既存の方法におけるこの問題に対処すると理解され得る。
【0035】
さらに、完全に知られていないチャネル状態でMsg3が送られ得る数個の使用事例があることを認識することによって、解決策は、固定サイズSDUのための別個のLCIDを提案する。特定の本明細書における実施形態は、CCCHペイロードのためのMACサブヘッダに関連すると理解され得る。
【0036】
企図された実施形態のうちのいくつかは、ここで、以下で添付の図面を参照してより十分に説明され、その例が示される。このセクションでは、本明細書における実施形態は、いくつかの例示的な実施形態によってより詳細に示される。しかしながら、他の実施形態は、本明細書で開示される主題の範囲内に含まれる。開示される主題は、本明細書に記載された実施形態のみに限定されると解釈されるべきでない。むしろ、これらの実施形態は、主題の範囲を当業者に伝達するために例として提供される。いくつかの実施形態が本明細書に含まれる。本明細書における例示的な実施形態が相互に排他的でないことが留意されるべきである。一実施形態からの構成要素は、別の実施形態に存在すると暗黙のうちに仮定され、それらの構成要素が他の例示的な実施形態においてどのように使用され得るかは、当業者に明らかであろう。
【0037】
LTE/5Gからの用語は、本明細書における実施形態を例示するために本開示において使用されているが、これは、本明細書における実施形態の範囲を前述のシステムのみに限定するとみなされるべきでないことに留意されたい。類似の特徴をもつ他の無線システムも、本開示内に包含された概念を利用することから利益を得ることがある。
【0038】
図5は、本明細書における実施形態が実施され得る、無線通信システム、セルラー式無線システム、またはセルラーネットワークとも時々呼ばれる、無線通信ネットワーク100の非限定的な例を示す。無線通信ネットワーク100は、一般的には、5Gシステム、5Gネットワーク、または次世代システムもしくはネットワークであってよい。無線通信ネットワーク100は、あるいは、5Gシステムよりも若いシステムであってよい。無線通信ネットワーク100は、たとえば、Long-Term Evolution(LTE)、LTE-Advanced/LTE-Advanced Pro、たとえば、LTE周波数分割複信(FDD)、LTE時分割複信(TDD)、LTE半二重周波数分割複信(HD-FDD)、免許不要帯域内で動作するLTE、NB-IoTなどの他の技術をサポートしてよい。したがって、5G/NRおよびLTEからの用語は、本明細書における実施形態を例示するために本開示において使用されているが、これは、本明細書における実施形態の範囲を前述のシステムのみに限定するとみなされるべきでないことに留意されたい。
【0039】
無線通信ネットワーク100は、複数のネットワークノードを備え、そのネットワークノード110は、
図5の非限定的な例に示される。ネットワークノード110は、無線基地局などの無線ネットワークノードであってもよいし、無線通信ネットワーク100内の、ユーザ機器またはマシンタイプ通信デバイスなどの、無線デバイスをサーブすることが可能である類似の特徴をもつ他の任意のネットワークノードであってもよい。一般的な実施形態では、ネットワークノード110は、NR上で動作する送信点、たとえば新無線(NR)ノードB(gNB)であってよい。いくつかの例では、ネットワークノード110は、eNBなどの、LTE上で動作する無線基地局であってよい。
【0040】
無線通信ネットワーク100は、セルエリアへと分割され得る地理的エリアをカバーし、各セルエリアは、ネットワークノードによってサーブされてよいが、1つの無線ネットワークノードは、1つまたはいくつかのセルにサーブすることがある。無線通信ネットワーク100は、少なくともセル120を備える。
図5に示される非限定的な例では、ネットワークノード110は、セル120にサーブする。ネットワークノード110は、送信電力およびそれによりセルサイズにも基づいて、たとえば、マクロ基地局(BS)、ホームBS、またはピコBSなどの異なるクラスであってよい。ネットワークノード110は、1つまたは複数のコアネットワークに直接的に接続されることがあり、このコアネットワークは、図を単純化するために
図5に示されていない。いくつかの例では、ネットワークノード110は、クラウド内の仮想ノードなどの分散ノードであってよく、ネットワークノード110は、その機能をクラウド上で完全に実行してもよいし、無線ネットワークノードと共同して部分的に実行してもよい。
【0041】
複数の無線デバイスは、無線通信ネットワーク100内に配置され、その無線デバイス130は、デバイスとも呼ばれることがあり、
図5の非限定的な例に示されている。無線デバイス130、たとえば、5G UEは、いくつかのさらなる例を挙げると、たとえば、UE、移動端末、無線端末および/もしくは移動局、携帯電話、セルラー電話、または無線能力をもつラップトップとしても知られることがある、無線通信デバイスであってよい。無線デバイス130は、たとえば、RANを介して、サーバ、ラップトップ、携帯情報端末(PDA)、またはタブレット、マシンツーマシン(M2M)デバイス、プリンタもしくはファイル記憶デバイス、モデム、または通信システム内の無線リンク上で通信することが可能である他の任意の無線ネットワークユニットなどの、無線インターフェースを装備したデバイスなどの別のエンティティと音声および/またはデータを通信することが可能にされた、ポータブルモバイルデバイス、ポケットに格納可能なモバイルデバイス、ハンドヘルドモバイルデバイス、コンピュータが備えられたモバイルデバイス、または車載モバイルデバイスであってよい。無線通信ネットワーク100内に含まれる無線デバイス130は、無線通信ネットワーク100内で、無線で通信することが可能にされる。通信は、たとえば、RANと、場合によっては1つまたは複数のコアネットワークを介して、実行されてよく、これは、無線通信ネットワーク100内に含まれることがある。
【0042】
無線デバイス130は、リンク140、たとえば、無線リンク上でネットワークノード110と無線通信ネットワーク100内で通信するように設定され得るが、より多くのリンク上の通信も可能であってよい。
【0043】
一般に、本明細書において使用されるすべての用語は、異なる意味が明確に与えられないおよび/または使用される文脈から暗示されない限り、関連する技術分野における通常の意味に従って解釈されるべきである。ある/そのエレメント、装置、構成要素、手段、ステップなどに対するすべての言及は、別段に明示的に述べない限り、エレメント、装置、構成要素、手段、ステップなどの少なくとも1つのインスタンスを指すと、公然と解釈されるべきである。本明細書で開示されるいかなる方法のステップは、ステップが別のステップに続くもしくは先行すると明示的に説明されない限り、および/またはステップが別のステップに続くもしくは先行しなければならないことが暗黙的である場合、開示される正確な順序で実行される必要はない。本明細書で開示される実施形態のいずれかのいかなる特徴も、適切なときはいつでも、他の任意の実施形態に適用されてよい。同様に、実施形態のいずれかのいかなる利点は、他の任意の実施形態に適用されてよく、逆も同様である。同封の(enclosed)実施形態の他の目的、特徴、および利点は、以下の説明から明らかであろう。
【0044】
一般に、本明細書における「第1の」、「第2の」、「第3の」、「第4の」、および/または「第5の」の使用は、異なるエレメントまたはエンティティを示す恣意的な手段と理解されてよく、文脈に基づいて、別段に示されない限り、修飾する名詞に累積的または時系列的な特質を与えないと理解されてよい。
【0045】
いくつかの実施形態が本明細書に含まれる。本明細書における例は相互に排他的でないことが留意されるべきである。一実施形態からの構成要素は、別の実施形態に存在すると暗黙のうちに仮定され、それらの構成要素が他の例示的な実施形態においてどのように使用され得るかは、当業者に明らかであろう。
【0046】
より具体的には、以下は、a)無線デバイス130、たとえば、5G UEなどの無線デバイスに関連する実施形態、およびb)ネットワークノード110、たとえば、gNBなどのネットワークノードに関連する実施形態である。
【0047】
無線デバイス130によって実行される方法が、本明細書において説明される。次に、無線デバイス130によって実行される方法の実施形態が、
図6に示されるフローチャートを参照しながら説明される。方法は、無線デバイス130にサーブするネットワークノード110に送られることになるメッセージを提供するためであると理解されてよい。無線デバイス130は、通信ネットワーク100内で動作する。ネットワークノード110も、無線通信ネットワーク100内で動作すると理解されてよい。無線通信ネットワーク100は、NR上で動作することがある。
【0048】
方法は、以下のアクションを含んでよい。いくつかの実施形態では、すべてのアクションが実行されることがある。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のアクションが実行されることがある。適用可能である場合、1つまたは複数の実施形態が組み合わされてよい。説明を単純化するために、すべての可能な組み合わせが説明されるとは限らない。一例からの構成要素は、別の例に存在すると暗黙のうちに仮定され、それらの構成要素が他の例においてどのように使用され得るかは、当業者に明らかであろう。
図6では、任意選択のアクションは、破線で示される。いくつかのアクションは、
図6に示される順序とは異なる順序で実行されてよい。
【0049】
本明細書におけるいくつかの実施形態は、本明細書における実施形態を容易にするために、いくつかの非限定的な例とともにさらに説明される。
【0050】
アクション601
無線通信ネットワーク100内の通信の間、無線デバイス130は、たとえば、無線通信ネットワーク100によってカバーされる地理的エリア内で移動することがあり、無線デバイス130は、ネットワークノード110のセル120を検出することがある。無線デバイス130がネットワークノード110との接続を確立することを望む場合、無線デバイス130はランダムアクセス手順を始めてよく、ランダムアクセス手順は、この場合はネットワークノード110といくつかのメッセージを交換することを伴うと理解され得る。非常に簡潔には、無線デバイス130は、最初に、ネットワークノード110にプリアンブルを送ってよく、それに応答して、ネットワークノード110は、情報の中でも、無線デバイス130が次いでネットワークノード110にメッセージを送るために使用し得るアップリンクリソースのグラントを含む応答を、無線デバイス130に送ってよい。
【0051】
ネットワークノード110に送られることになるメッセージは、あるタイプであってよい。いくつかの実施形態では、メッセージのタイプは、下でさらに説明される、たとえば、固定サイズSDUまたは可変サイズSDUなどの、送られることになるメッセージに含まれることになるSDUのサイズに関連する1つまたは複数の特徴を有することがある。
【0052】
本明細書におけるいくつかの実施形態によれば、このアクション601では、無線デバイス130は、ネットワークノード110に送られることになるメッセージのタイプを選択し得る。このアクション601におけるメッセージのタイプの選択は、a)メッセージを送信するためにネットワークノード110から受信された可能性のあるグラントのサイズ、b)たとえばネットワークノード110に、無線デバイス130によって送られた可能性のあるプリアンブル、およびc)送られたプリアンブルのグルーピング、のうちの少なくとも1つに基づいてよい。
【0053】
プリアンブルは、選択されたメッセージを送信するのに十分なほど大きいグラントサイズを要求するために無線デバイス130によって使用されることがある。
【0054】
プリアンブルのグルーピングは、本明細書では、プリアンブルが属し得るプリアンブルのセット、たとえば、プリアンブルグループAおよびプリアンブルグループBを指すと理解されてよい。送られたプリアンブルのグルーピングは、メッセージのサイズと、したがって送られ得るメッセージのタイプのサイズに関連することがある。これは、グラントアサイメントを扱う1つの手段が、プリアンブルグループAを使用して最小グラントをCBRAに使用すること、すなわち、ra-Msg3SizeGroupAを最小グラントサイズに設定することであるからであると理解され得る。無線デバイス130、たとえば、UEが、最小グラントサイズよりも大きいMsg3を送信することを望む場合、より大きなグラントを使用すると理解され得るプリアンブルグループBを使用することを必要とすることがある。その場合、プリアンブルグループBは、RRC再開要求などのより大きなグラントを必要とするケースを扱うことがある。
【0055】
グラントは、たとえば「Msg3サイズ」に変換すると理解され得る、グラントに関連づけられた送信パラメータ、たとえば、Msg3 PUSCH周波数リソース割り当て、Msg3 PUSCH時間リソース割り当て、および送信のための変調符号化方式MCSを含むと理解されることがある。
【0056】
いくつかの実施形態では、メッセージのタイプは、a)固定サイズSDUと、b)メッセージのタイプの第1のインジケータを含み、メッセージ内のペイロードの長さの第2のインジケータを欠いた1バイトヘッダとを有することがある。
【0057】
SDUは、CCCH SDU、すなわち、CCCHのためのMAC SDUであってよい。
【0058】
いくつかの例では、固定サイズは、たとえば、6バイトであってよい。
【0059】
いくつかの実施形態では、ヘッダはMACサブヘッダであってよく、第1のインジケータは、MACサブヘッダ内のLCIDフィールド内の値であってよい。いくつかの特定の実施形態では、値は「110110」であってよい。他の実施形態では、この値は、異なる値をとることがあり、この異なる値は、本明細書では、以下で説明される実施形態の第2のグループ内の第1の値、または以下で説明される実施形態の第3のグループ内の第2の値、または実施形態の第1のグループ内の「第3の値」と呼ばれる。
【0060】
第2のインジケータは、あるタイプのフィールド、たとえば、第1のタイプのフィールド、たとえば、長さ(L)フィールドであってよい。MAC PDU内に1つのMACサブPDUのみがあることがあるので、長さフィールドが必要でないと理解されることがある。1バイトを節約するために、たとえば、後で
図10に示される、固定サイズMAC CEのためのフォーマットが使用されてよい。これは、MACサブヘッダのサイズを1バイト減少させ、Msg3送信を7バイトグラントに適合させることを可能にすると理解され得る。
【0061】
いくつかの例では、固定サイズをもつCCCH SDUのためのサブヘッダは、以下のフィールドからなることがある。
- LCID:固定サイズSDUを用いたCCCHアクセスを示すために使用される、000000~111111範囲内の固定LCID値X、たとえば000000をもつ論理チャネルIDフィールド、および
- R:予約済みビット。「0」にセットされる。いくつかの特定の例では、
図7 a)に示されるように、2つのRフィールドが含まれることがある。
【0062】
他の例では、000000にセットされた値をもつLCIDは、所定のサイズ、たとえばZ=6バイトのMAC SDUを用いたCCCHアクセスを示すために使用されることがある。
【0063】
さらに他の例では、固定サイズSDUを用いたCCCHアクセスのための新しいLCIDが割り当てられることがある。
【0064】
シグナリング
LCIDの固定サイズへのマッピングは、以下に示されるように、本明細書における実施形態によれば、新しい3GGP TS38.321において表6.2.1-2で、規格で指定されることがある。現在、000000は、可変サイズにされたCCCHペイロードを示す。
【0065】
NRシステム情報ブロック1(SIB1)内でマッピングを送ることも可能であることがあり、これは、サイズが更新を必要とすることがあるケースにおいて有益であることがある。
【0066】
いくつかの実施形態では、メッセージのタイプは、複数のタイプのメッセージのうちの第1のタイプのメッセージであってよく、複数のタイプのメッセージは、第2のタイプのメッセージを含んでよい。メッセージのタイプの例は、以下で例の異なるグループに関して説明される。
【0067】
例の第1のグループ
メッセージのタイプが複数のタイプのメッセージのうちの第1のタイプのメッセージであってよく、複数のタイプのメッセージが第2のタイプのメッセージを含んでよい例のうちのいくつかでは、第1のタイプのメッセージは、a)固定サイズSDUと、b)メッセージのタイプの第1のインジケータを含み、メッセージ内のペイロードの長さの第2のインジケータを欠いた1バイトヘッダとを有すると理解されることがある。第2のタイプのメッセージは、可変サイズSDUと、ペイロードの長さの第2のインジケータとを有することがある。
【0068】
例の第1のグループでは、第3の値が、以前に言及されたように、使用されることがある。LCID000000は、所定のサイズ、たとえばZ=6バイトのMAC SDUを用いたCCCHアクセスを示すために使用されることがあり、第3の値をもつ新しいLCIDが、可変サイズのMAC SDUを用いたCCCHアクセスのために割り当てられることがある。新しいLCIDは、現在予約されている範囲100001~110110内の固定値であることが必要とされることがある。所有権を有する解決策では、別の目的のために割り当てられ得る何らかのLCIDも使用されてよいが、このことは、CCCHを送るときに発生しにくいことがある。
図7はそのケースを示し、後で説明される。
【0069】
図7は、本明細書における実施形態の例による、固定サイズにされたSDU702を含む第1のタイプのメッセージ701すなわちパネルa)と、可変サイズにされたCCCH SDUを含む第2のタイプのメッセージ703すなわちパネルb)のための非限定的な好ましい例を示す概略図である。
【0070】
この例では、ヘッダ704はMACサブヘッダ705である。この例のいくつかの例では、固定サイズをもつCCCH SDUのためのサブヘッダ704は、以下のフィールドからなることがある。
- LCID706:固定サイズSDUを用いたCCCHアクセスを示すために使用される、000000~111111範囲内の固定LCID値X、たとえば000000をもつ論理チャネルIDフィールド。この例では、LCIDフィールド706内の値は、第1のインジケータ707である。
- R:予約済みビット。「0」にセットされる。パネルa)に示されるように、第1のRフィールド708、および第2のRフィールド709がある。
【0071】
示される例では、CCCHのための実際のMAC SDUは、6バイトのRLC TMであり、これは、ASN.1により符号化されたRRC接続要求であってよく、またはRRC接続再確立要求がオクテット(Oct)2~Oct7を占有してよい。次いで、CRC710の3つのオクテットが、固定サイズSDUに付加され、右への矢印によって示されるように、合計10バイトになることがある。MAC PDUのトランスポートブロック(TB)サイズは、左の矢印によって示される。
【0072】
いくつかの例では、パネルb)に示されるように、可変サイズ712をもつCCCH SDUのためのサブヘッダ711は、以下のフィールドからなることがある。
- LCID713:範囲000000~111111内の固定LCID値Y<>X、たとえば現在予約されている範囲100001~110110内の値をもつ論理チャネルIDフィールドは、可変サイズSDUを用いたCCCHアクセスを示すために使用されることがある。
- F714:フォーマットフィールドは、8ビットLフィールドを示すために「0」に、16ビットLフィールドを示すために「1」にセットされることがある。この例では、Fフィールド714内の値は第1のインジケータ715である。
- L716:長さフィールドは、CCCH SDUのサイズをセットするためにLCID=Yとともにサブヘッダ内で使用されることがある。
- R717:予約済みビット。「0」にセットされる。
【0073】
この例の代替変形態は、可変サイズにされたSDUをもつCCCHアクセスのためにLCID000000を使用し、代わりに、固定サイズSDUをもつCCCHアクセスのために新しいLCIDを割り当てる、すなわち逆もまた同様であることがある。どちらの手段も理にかなっている。
【0074】
CCCHのための実際のMAC SDUは、Oct3上で開始することがある。次いで、CRC718の3つのオクテットが、可変サイズSDUに付加されることがある。MAC PDUのトランスポートブロック(TB)サイズは、左の矢印によって示される。
【0075】
実施形態の第2のグループ
例の第2のグループでは、第1のインジケータは、MACサブヘッダ内の第1のフィールド内の第1の値であってよく、MACサブヘッダは、LCIDフィールドをさらに含むことがあり、このLCIDフィールドは第2の値を含む。実施形態のこのグループのグラフィカルな表現は提供されない。
【0076】
たとえば、例の第2のグループでは、第1のインジケータは、予約済み(R)フィールドなどの第2のタイプのフィールドであってよい。第1の値は、たとえば、「0」であってよい。LCDIフィールドは、たとえば、第3のタイプのフィールドと呼ばれることがある。例の第2のグループ内のMACサブヘッダは、第1のサブヘッダと呼ばれることがある。
【0077】
第2の値は、たとえば、「000000」というLCDI値であってよい。
【0078】
例の第2のグループでは、予約済みビットRは、CCCH SDUのためのMAC PDUサブヘッダ内で発生するとき、ペイロード内の固定された小さいSDUと可変のより大きいサイズにされたSDUを切り替えるために割り当てられ、使用されることがあるか、または、そうした予約済みビットRは、ヘッダ内のLフィールドの存在を示すために割り当てられ、使用される。したがって、予約済みビットRは、第1の値を含むことがある。この手法の1つの利益は、この手法は、すべてのCCCHアクセスのために、1つの同じLCID値、すなわち第2の値である000000を使用することがあると理解されることがある。ビットが1にセットされる場合、Lフィールドが含まれると理解され得る。ビットが0にセットする場合、CCCHペイロードは、固定サイズを有すると理解され得る。
【0079】
固定サイズは、事前に決定され、初期アクセスのためにCCCHメッセージのいずれかをカプセル化するために必要とされ得るバイトの数に指定されてよい。一例として、46ビットメッセージrrcConnectionRequestまた43ビットメッセージrrcConnectionReestablishmentRequestのどちらかをカプセル化するための6バイト。
【0080】
実施形態の第3のグループ
例の第3のグループでは、固定サイズは、したがって、具体的にいくつかのCCCHペイロードとではなく、Msg3と関連づけられることがある。上記で論じられたように、Msg3は、無線デバイス130、たとえばUEによって送られ得る第1のスケジュールされたメッセージ、およびPUSCH上で送られ得る第1のメッセージであると理解され得る。上記の例は、Msg3のサイズを最小にする助けになり、したがって、その転送を可能な限り堅牢にするのに有用であると理解され得る、いくつかの固定CCCHサイズを区別すると考えられ得る。しかしながら、CCCHを転送するために必要とされ得るサイズを減らすことは、データバッファおよびチャネル状態が手元にあり得るスケジューラを提供する助けにならないことがある。その目的のために、第1のスケジュールされたメッセージに対する追加の内容、すなわち、バッファステータス報告(BSR)と電力ヘッドルーム(PHR)報告を含む追加のMsg3内容が必要されることがある。既存の方法に関する問題の一部として、BSRおよびPHRサブPDUは各々、サブヘッダを必要とすることがある、すなわち、2つ以上の余剰ヘッダバイトが必要とされることがある。
図8および
図9はそれぞれ、BSRおよびPHRの2つの固定サイズ変形、すなわち既存の方法による短い/短縮BSRおよび単一エントリPHRのためのフォーマットを示し、これは、説明されたように、本明細書における実施形態において使用されることがある。
【0081】
図8は、短いBSRおよび短い短縮BSR MAC CEを示す概略図であり、これは、第1のMAC CE800、説明されたように、本明細書における実施形態において使用され得るTS38.321-v15.0.0、2018年1月4日における
図6.1.3.1-1の一例として理解され得る。
【0082】
たとえば、
図8に示される、短いBSR MAC CE、すなわち第1のMAC CE800におけるフィールドは、以下のように規定され得る。
- LCG ID:論理チャネルグループIDフィールドは、そのバッファステータスが報告されている論理チャネルのグループを識別すると理解され得る。フィールドの長さは3ビットであってよい。LCG IDフィールドは、本明細書では、1つまたは複数の論理チャネルのグループを示す第2のフィールド801の一例として理解され得る。
- バッファサイズ:バッファサイズフィールドは、MAC PDUが構築される場合がある後、論理チャネルグループのすべての論理チャネルにわたって利用可能であり得るデータの総量を識別すると理解され得る。データの量は、バイトの数において示され得る。短いBSRフォーマットおよび短い短縮BSRフォーマットのためのこのフィールドの長さは、5ビットであってよい。LCG IDフィールドは、本明細書では、1つまたは複数の論理チャネルのグループに関連するバッファのステータスに関する第1の情報を含む第3のフィールド802の一例として理解され得る。
【0083】
図9は、説明されたように、本明細書における実施形態において使用され得る単一エントリPHR MAC CE、TS38.321-v15.0.0、2018年1月4日における
図6.1.3.8-1を示す概略図であり、これは、第2のMAC CE900の一例として理解され得る。
【0084】
たとえば、
図9に示される、単一エントリPHR MAC CE、第2のMAC CE900内のフィールドは、以下のように第1のオクテット(Oct1)901内で規定され得る。
- R:予約済みビット。第1のRフィールド902内で、第2のRフィールド903内でも「0」にセットされる。
- 電力ヘッドルーム(PH):このフィールドは、電力ヘッドルームレベルを示す。フィールドの長さは6ビットである。PHフィールドは、電力ヘッドルームに関する第2の情報を含む第4のフィールド904の一例として理解され得る。
【0085】
第2のオクテット905(Oct2)内に第3のRフィールド906と、第4のRフィールド907と、PCMAX,cフィールド908を含む第2のオクテット905も
図9に示される。
【0086】
図10は、第1のスケジュールされたメッセージすなわちMsg3内に上記のうちのどちらか、すなわち短いBSRまたは単一エントリPHRを含むという目的のために使用され得るサブヘッダを示す。サブヘッダは、本明細書においてさらに説明される共通サブヘッダ1000の一例として理解され得る。
図10は、共通サブヘッダ1000、TS38.321-v15.0.0、2018年1月4日における
図6.1.2-3の一例として、MACサブヘッダ1001R/LCIDを示す概略図であり、これは、説明されたように、本明細書における実施形態において使用され得る。
図10におけるLCIDフィールド1002は、第4の値を含むことがある。第1のRフィールド1003、および第2のRフィールド1004も、R/LCID MACサブヘッダ1001内に含まれる。
【0087】
例の第3のグループでは、第1のスケジュールされたメッセージ、すなわち、Msg3は、最小にされることがあり、以下からなることがある。
- 固定サイズMsg3のためのサブヘッダ、
- ZバイトのCCCHメッセージ、
- 1バイトの短い/短縮BSR MAC CE、
- 単一エントリPHR
【0088】
またはより一般的に、CCCHメッセージが特別なケースにすぎないことがあることを理解する。
- 固定サイズMsg3のためのサブヘッダ、
- Zバイトの識別情報メッセージ、
- 1バイトの短い/短縮BSR MAC CE、
- 単一エントリPHR
【0089】
第1のスケジュールされたメッセージ、すなわち、Msg3は、3GPP TS38.321により、MACによって符号化/復号されることがあり、CCCHメッセージの内容は、上位層スキームを必要とすることがあるが、CCCHペイロードのビットおよび部分が、無線デバイス130、たとえば、同じコンテンションベースのランダムアクセスプリアンブルを同時に使用した可能性のあるさまざまなUEの中でもとりわけ、UEを区別するために使用されることがある。
【0090】
図11は、第1の無線デバイス130、たとえば、すでに接続されることがあり、UL-SCH、すなわちUL共有チャネル上でそれ自体を識別するためにC-RNTIを受信した可能性のあるUEによって必要とされ得る識別情報メッセージを規定する。
図11は、C-RNTI MAC CE 1100、TS38.321-v15.0.0、2018年1月4日における
図6.1.3.2-1を示す概略図であり、これは、説明されたように、本明細書における実施形態において使用され得る。
【0091】
C-RNTI MAC CE1100内のフィールドは、たとえば、
図11に示されるように、次のように規定されることがある。
- C-RNTI1101:このフィールドは、MACエンティティのC-RNTIを含むことがある。フィールドの長さは16ビットであってよい。
【0092】
図12は、今説明された例の第3のグループの非限定的な例をパネルa)およびb)に示し、BSRおよびPHRのためのMAC CEはMAC SDUの後に置かれる。
図12は、第3のタイプのメッセージ1200の一例としてのCCCHのための固定Msg3サイズの非限定的な例をパネルa)に、第3のタイプのメッセージ1200の別の例としての接続ユーザのための固定Mag3サイズの非限定的な例をパネルb)に示す概略図を示す。パネルa)では、共通サブヘッダ1000の一例としてのR/LCID MACサブヘッダ1001は、固定サイズSDU1201の一例としての6バイトのCCCHのためのMAC SDU1201に先行し、第1のMAC CE800、第2のMAC CE900、およびCRC704の3つのオクテットが続く。メッセージは、パネルの右側の矢印によって示されるように、13バイトの合計サイズを有する。パネルb)では、R/LCID MACサブヘッダ1000内で、C-RNTI MAC CE1100、短いBSR MAC CE800、単一エントリPHR MAC CE900、およびCRC710の3つのオクテットが続く。この例におけるメッセージは、パネルの右側の矢印によって示されるように、9バイトの合計サイズを有する。
【0093】
前述の内容によれば、例の第3のグループでは、メッセージのタイプは、複数のタイプのメッセージのうちの第1のタイプのメッセージ701であることがあり、複数のタイプのメッセージは、第3のタイプのメッセージ1200を含むことがある。第3のタイプのメッセージ1200は、サイズが固定されてよく、a)固定サイズSDU1201、ならびにb)たとえば、
図8に示される、i)1つまたは複数の論理チャネルのグループを示す第2のフィールド801、たとえば、論理チャネルグループIDフィールドと、ii)1つまたは複数の論理チャネルのグループに関連するバッファのステータスに関する第1の情報を含む第3のフィールド802、たとえば、バッファサイズフィールドとを含む、サイズが固定されている第1のMAC制御エレメント800、たとえば、短いBSR MAC CEと、c)電力ヘッドルームに関する第2の情報を含む第4のフィールド904、たとえば電力ヘッドルーム(PH)を含む、サイズが固定された第2のMAC制御エレメント900、たとえば、単一エントリPHR MAC CE、のうちの少なくとも1つのための1つの共通サブヘッダ1000を含んでよい。
【0094】
バッファのステータスに関する第1の情報は、たとえば、BSRであってよい。
【0095】
電力ヘッドルームに関する第2の情報は、たとえば、PHRであってよい。
【0096】
例の第3のグループでは、第1のインジケータは、MACサブヘッダ1001内のLCIDフィールド1002内の第4の値であってよい。例の第3のグループ内のMACサブヘッダは、第3のサブヘッダと呼ばれることがある。
【0097】
第1のタイプのメッセージ701、第2のタイプのメッセージ703、および第3のタイプのメッセージ1200のいずれかは、Msg3メッセージであってよい。
【0098】
説明されたタイプメッセージによれば、グラントのサイズがどのようにCCCHペイロードのための、第1のスケジュールされたメッセージのメッセージのタイプすなわちMsg3フォーマットの選択を決定し得るかが、表3における非限定的な例に示される。
【0099】
表3は、異なるグラントサイズを使用して6バイトCCCH SDUが送信された後で残され得るバイトの数を示す。以下のケースは、6バイトのRRC/CCCHメッセージを送信するときに生じることがある。表の行2および3は、7バイトグラントが本明細書における実施形態により6バイトCCCHを送るのに十分であることがあることを示すが、従来の方法によれば、サイズ8のグラントが必要とされる。行2および3より下の行は、Lフィールドをもつ2バイトサブヘッダを使用すると理解され得る。「残されたバイト」列に示された残されたバイトの数は、6バイトCCCHおよびその2バイトサブヘッダが含まれ得る後でグラントのどれくらい多くのバイトが使用されないことがあるかを示す。たとえば、10バイトのグラントでは、6バイトCCCHおよびその2バイトヘッダが含まれた後、2バイトが残される。これらの2バイト、すなわち、残されたバイトの数は、固定された1バイト長の追加のサブPDU、たとえば短いBSR、たとえば1バイト、+固定された1バイトサブヘッダも含むのに十分である。
【0100】
いくつかの実施形態では、無線デバイス130はネットワークノード110とアップリンク同期され、または接続されることがあり、たとえば、無線デバイス130が、たとえば非アクティブな状態の後でウェイクアップしていることがあるとき、第1のタイプのメッセージ701は、無線デバイス130がネットワークノード110によってサーブされ得るセル120内の無線デバイス130の識別子を含む2つのフィールド1101をさらに含むことがある。
【0101】
このアクション601においてメッセージのタイプを選択することによって、無線デバイス130は、その必要性に従ってネットワークノード(110)に送られることになる第1のスケジュールされたメッセージのタイプ、たとえば、無線デバイス130が送信する必要があることがあるSDUのサイズに柔軟に適合することが可能にされることがある。特に、無線デバイス130がこのアクション601において第1のタイプのメッセージを選択することを可能にすることによって、たとえば、NR上での初期アクセスのためのMsg3サイズが1/8に縮小され得る。そのうえ、カバレッジが増加されることがある。加えて、無線デバイス130は、使用事例、すなわち、すでにMsg3の送信時にメッセージサイズを示すことがある。
【0102】
アクション602
このアクション602では、無線デバイス130は、無線通信ネットワーク100内で動作するネットワークノード110に送られることになるメッセージを提供する。このメッセージは、ランダムアクセス手順においてネットワークノード110に送られることになる第1のスケジュールされたメッセージである。メッセージは、メッセージのタイプの第1のインジケータ707を含む。このメッセージのタイプは、a)固定サイズSDU702と、b)第1のインジケータ707を含み、ペイロードの長さの第2のインジケータ716を欠いた1バイトヘッダ704とを有する。
【0103】
提供することは、本明細書では、用意すること、構築すること、またはデータを読み込むことと理解されてよい。
【0104】
アクション602内で提供されるメッセージは、アクション601において選択されたメッセージのタイプに基づくことがある。すなわち、提供されたメッセージ内で示されるメッセージのタイプは、アクション601において選択されたメッセージに基づくことがある。したがって、方法の他の例では、無線デバイス130は、同じランダムアクセス手順において第1のタイプのメッセージ701、第2のタイプのメッセージ703、または第3のタイプのメッセージ1200を提供することがある。
【0105】
このアクション602において、固定サイズSDUとペイロードの長さの第2のインジケータを欠いた1バイトヘッダとを含むネットワークノード110に送られることになるメッセージを提供することによって、無線デバイス130は、以前に言及されたように、可能にされることがあり、たとえば、NR上での初期アクセスのためのMsg3サイズが1/8に縮小されることがある。そのうえ、カバレッジが増加されることがある。加えて、無線デバイス130は、すでにMsg3の送信時である使用事例を示すことがある。
【0106】
アクション603
このアクション603では、無線デバイス130は、提供されたメッセージをネットワークノード110に送り始める。
【0107】
送り始めることは、本明細書では、送出または送信をトリガ、開始、または可能にすることと理解され得る。
【0108】
送出は、たとえば、リンク140を介して実行されることがある。
【0109】
次に、ネットワークノード110によって実行される方法の実施形態が、
図13に示されるフローチャートを参照しながら説明される。方法は、ネットワークノード110によってサーブされる無線デバイス130からのメッセージを処理するためであると理解されてよい。ネットワークノード110は、通信ネットワーク100内で動作する。
【0110】
方法は、以下で説明されるアクションを含む。適用可能である場合、1つまたは複数の実施形態が組み合わされてよい。説明を単純化するために、すべての可能な組み合わせが説明されるとは限らない。本明細書における例は相互に排他的でないことが留意されるべきである。一例からの構成要素は、別の例に存在すると暗黙のうちに仮定され、それらの構成要素が他の例においてどのように使用され得るかは、当業者に明らかであろう。以下のうちのいくつかの詳細な説明は、上記で無線デバイス130のために説明されたアクションに関して提供された同じ言及に対応し、したがって、ここでは繰り返されない。たとえば、無線通信ネットワーク100は、NR上で動作することがある。
【0111】
アクション1301
このアクション1301では、ネットワークノード110は、無線通信ネットワーク100内で動作する無線デバイス130からメッセージを受信する。このメッセージは、ランダムアクセス手順においてネットワークノードによって受信される第1のスケジュールされたメッセージである。メッセージは、メッセージのタイプの第1のインジケータ707を含み、このメッセージのタイプは、a)固定サイズSDU702と、b)第1のインジケータ707を含み、ペイロードの長さの第2のインジケータ716を欠いた1バイトヘッダ704とを有する。
【0112】
受信は、たとえば、リンク140を介して実行されることがある。
【0113】
いくつかの実施形態では、ヘッダ704はMACサブヘッダ705であってよく、第1のインジケータ707は、MACサブヘッダ705内のLCIDフィールド706内の値であってよい。いくつかの特定の実施形態では、値は「110110」であってよい、すなわち、第1のタイプのメッセージ内の第3の値は「110110」であってよい。
【0114】
いくつかの実施形態では、メッセージのタイプが複数のタイプのメッセージのうちの第1のタイプのメッセージ701であり、複数のタイプのメッセージは、第2のタイプのメッセージ703を含み、第2のタイプのメッセージ703は、可変サイズSDU712と、ペイロードの長さの第2のインジケータ716とを有することがある。
【0115】
いくつかの実施形態では、第1のインジケータは、MACサブヘッダ内の第1のフィールド内の第1の値であってよく、MACサブヘッダはLCIDフィールドをさらに含み、LCIDフィールドは第2の値を含む。他の実施形態では、第1のインジケータは、MACサブヘッダ内のLCIDフィールド内の第3の値、すなわち、別の値であってよい。
【0116】
いくつかの実施形態では、メッセージのタイプは、複数のタイプのメッセージのうちの第1のタイプのメッセージ701であり、複数のタイプのメッセージは、第3のタイプのメッセージ1200を含んでよい。第3のタイプのメッセージ1200は、サイズが固定され、a)固定サイズサービスデータユニット(SDU)1201、ならびにb)サイズが固定され、i)1つまたは複数の論理チャネルのグループを示す第2のフィールド801と、ii)1つまたは複数の論理チャネルのグループに関連するバッファのステータスに関する第1の情報を含む第3のフィールド802とを含む第1のMAC制御エレメント800およびb)サイズが固定され、電力ヘッドルームに関する第2の情報を含む第4のフィールド904を含む第2のMAC制御エレメント900のうちの少なくとも1つと、のための1つの共通サブヘッダ1000を含んでよい。
【0117】
いくつかの実施形態では、第1のインジケータは、MACサブヘッダ1001内のLCIDフィールド1002内の第4の値であってよい。
【0118】
受信メッセージのメッセージのタイプは、a)メッセージを送信するためにネットワークノード110によって無線デバイス130に送られるグラントのサイズ、b)無線デバイス130から受信されたプリアンブル、およびc)受信されたプリアンブルのグルーピング、のうちの少なくとも1つに基づいてよい。
【0119】
いくつかの実施形態では、無線デバイス130は、ネットワークノード110とアップリンク同期され、または接続されることがあり、第1のタイプのメッセージ701は、ネットワークノード110が無線デバイス130にサーブし得るセル120内の無線デバイス130の識別子を含む2つのフィールド1101をさらに含むことがある。
【0120】
第1のタイプのメッセージ701、第2のタイプのメッセージ703、および第3のタイプのメッセージ1200のいずれかは、Msg3メッセージであることがある。
【0121】
SDUは、本明細書においてCCCH SDUとも呼ばれることがある、CCCHのためのMAC SDUであってよい。
【0122】
アクション1302
このアクション1302では、ネットワークノード110は、第1のインジケータ707に基づいて、受信されたメッセージを処理し始める。
【0123】
処理し始めることは、本明細書では、処理をトリガ、開始、または可能にすることと理解され得る。
【0124】
本明細書で開示されるいくつかの実施形態は、以下の技術的利点のうちの1つまたは複数を提供することがあり、これは、NR上での初期アクセスのためのMsg3サイズが1/8に縮小されることが可能にされると要約され得る。そのうえ、カバレッジが増加される。加えて、無線デバイス130、たとえば、UEは、すでにMsg3の送信時である使用事例を示すことがある。いくつかの例では、メッセージのタイプの第1のインジケータを含むメッセージを提供する無線デバイス130によって、無線デバイス130は、リソースを浪費することなく、その必要性に適し得るメッセージのタイプを選択することが可能にされる。この理由は、無線デバイス130が、複数のタイプのメッセージの中から、どれが第1のタイプのメッセージおよび第2のタイプのメッセージを含むかを選び、適切なとき、固定サイズSDUを使用することがある。したがって、無線デバイス130は、1/8に縮小したサイズをもつ第1のタイプのメッセージを柔軟に提供することが可能にされ、必要とされるときに他のサイズのメッセージの他のタイプを使用することが依然として可能にされる。メッセージ内の第1のインジケータは、ネットワークノード110が、無線デバイス130から受信されたメッセージのタイプを認識し、それに応じてメッセージを処理し始めることを可能にする。したがって、柔軟性が、ランダムアクセス中に無線デバイス130に与えられ、リソースを節約する可能性が可能にされ、無線通信ネットワークの容量を増加させ、レイテンシを減少させ、カバレッジを増加させる。
【0125】
図14は、上記で
図6に関して説明された方法アクションを実行するために無線デバイス130が備え得る構成の2つの異なる例をパネルa)およびb)においてそれぞれ示す。無線デバイス130は、無線通信ネットワーク100内で動作するように設定される。
【0126】
以下のうちのいくつかの詳細な説明は、上記で無線デバイス130のために説明されたアクションに関して提供された同じ言及に対応し、したがって、ここでは繰り返されない。たとえば、無線通信ネットワーク100は、NR上で動作するように設定されることがある。
図14では、任意選択のユニットは、破線のボックスで示される。
【0127】
いくつかの実施形態では、無線デバイス130は、
図14aに示される、以下の構成を備えることがある。
【0128】
無線デバイス130は、たとえば、無線通信ネットワーク100内で動作するように設定されたネットワークノード110に送られることになるメッセージを提供するように設定された、無線デバイス130内の提供ユニット1401によって、アクション602の提供を実行するように設定される。このメッセージは、ランダムアクセス手順においてネットワークノード110に送られることになる第1のスケジュールされたメッセージである。メッセージは、メッセージのタイプの第1のインジケータ707を含む。このメッセージのタイプは、a)固定サイズSDU702と、b)第1のインジケータ707を含み、ペイロードの長さの第2のインジケータ716を欠いた1バイトヘッダ704とを有する。提供ユニット1401は、無線デバイス130のプロセッサ1405であってもよいし、そのようなプロセッサ上で動くアプリケーションであってもよい。
【0129】
いくつかの実施形態では、ヘッダ704はMACサブヘッダ705であってよく、第1のインジケータ707は、MACサブヘッダ705内のLCIDフィールド706内の値であってよい。
【0130】
いくつかの実施形態では、値は「110110」であってよい。
【0131】
メッセージのタイプは、複数のタイプのメッセージのうちの第1のタイプのメッセージ701であってよい。複数のタイプのメッセージは、第2のタイプのメッセージ703を含むことがあり、第2のタイプのメッセージ703は、可変サイズSDU712と、ペイロードの長さの第2のインジケータ716とを有する。
【0132】
いくつかの実施形態では、第1のインジケータは、MACサブヘッダ内の第1のフィールド内の第1の値であってよく、MACサブヘッダはLCIDフィールドをさらに含み、LCIDフィールドは第2の値を含む。
【0133】
いくつかの実施形態では、メッセージのタイプは、複数のタイプのメッセージのうちの第1のタイプのメッセージ701であってよく、複数のタイプのメッセージは、第3のタイプのメッセージ1200を含む。第3のタイプのメッセージ1200は、サイズが固定され、a)固定サイズSDU1201、ならびにb)サイズが固定され、i)1つまたは複数の論理チャネルのグループを示す第2のフィールド801と、ii)1つまたは複数の論理チャネルのグループに関連するバッファのステータスに関する第1の情報を含む第3のフィールド802とを含む第1のMAC制御エレメント800およびc)サイズが固定され、電力ヘッドルームに関する第2の情報を含む第4のフィールド904を含む第2のMAC制御エレメント900のうちの少なくとも1つのための1つの共通サブヘッダ1000を含んでよい。
【0134】
いくつかの実施形態では、第1のインジケータは、MACサブヘッダ1001内のLCIDフィールド1002内の第4の値であってよい。
【0135】
いくつかの実施形態では、無線デバイス130は、ネットワークノード110とアップリンク同期され、または接続されるように設定されることがあり、第1のタイプのメッセージ701は、無線デバイス130がネットワークノード110によってサーブされているように設定され得るセル120内の無線デバイス130の識別子を含む2つのフィールドをさらに含むことがある。
【0136】
第1のタイプのメッセージ701、第2のタイプのメッセージ703、および第3のタイプのメッセージ1200のいずれかは、Msg3メッセージであってよい。
【0137】
SDUは、CCCHのためのMAC SDUであってよい。
【0138】
無線デバイス130は、たとえば、提供されたメッセージをネットワークノード110に送り始めるように設定された、無線デバイス130内の送出開始ユニット1402によって、アクション603の送出を始めることを実行するように設定されることがある。送出開始ユニット1402は、無線デバイス130のプロセッサ1405であってもよいし、そのようなプロセッサ上で動くアプリケーションであってもよい。
【0139】
無線デバイス130は、たとえば、ネットワークノード110に送られることになるメッセージのタイプを選択するように設定された、無線デバイス130内の選択ユニット1403によって、アクション601の選択を実行するようにさらに設定されることがある。メッセージのタイプを選択することは、a)メッセージを送信するためにネットワークノード110から受信されたグラントのサイズ、b)無線デバイス130によって送られたプリアンブル、およびc)送られたプリアンブルのグルーピング、のうちの少なくとも1つに基づいてよい。選択ユニット1403は、無線デバイス130のプロセッサ1405であってもよいし、そのようなプロセッサ上で動くアプリケーションであってもよい。
【0140】
その他のユニット1404が無線デバイス130内に備えられてよい。
【0141】
無線デバイス130内の、本明細書における実施形態は、本明細書における実施形態の機能およびアクションを実行するためのコンピュータプログラムコードとともに、
図14aに示された無線デバイス130内のプロセッサ1405などの1つまたは複数のプロセッサを通して実施されてよい。本明細書で使用されるプロセッサは、ハードウェア構成要素であると理解され得る。上記で言及されたプログラムコードは、たとえば、無線デバイス130へとロードされているとき本明細書における実施形態を実行するためのコンピュータプログラムコードを搬送するデータキャリアの形をとる、コンピュータプログラム製品として提供されてもよい。1つのそのようなキャリアは、CD ROMディスクの形をとってよい。しかしながら、1つのそのようなキャリアは、メモリスティックなどの他のデータキャリアとともに実現可能である。そのうえ、コンピュータプログラムコードは、サーバ上の純粋なプログラムコードとして提供され、無線デバイス130にダウンロードされてもよい。
【0142】
無線デバイス130は、1つまたは複数のメモリユニットを備えるメモリ1406をさらに備える。メモリ1406は、無線デバイス130によって遂行されるとき本明細書における方法を実行するために、取得された情報を記憶し、データ、設定、スケジューリング、およびアプリケーションなどを記憶するために使用されるように構成される。
【0143】
いくつかの実施形態では、無線デバイス130は、受信ポート1407を通して、たとえばネットワークノード110から、情報を受信することがある。いくつかの実施形態では、受信ポート1407は、たとえば、無線デバイス130内の1つまたは複数のアンテナに接続されることがある。他の実施形態では、無線デバイス130は、受信ポート1407を通して無線通信ネットワーク100内の別の構造から情報を受信することがある。受信ポート1407はプロセッサ1405と通信し得るので、受信ポート1407は、次いで、受信された情報をプロセッサ1405に送ることがある。受信ポート1407は、他の情報も受信するように設定されてよい。
【0144】
無線デバイス130内のプロセッサ1405は、送出ポート1408を通して、たとえば、ネットワークノード110すなわち無線通信ネットワーク100内の別の構造に情報を送信するまたは送るようにさらに設定されてよく、送出ポート1408は、プロセッサ1405、およびメモリ1406と通信し得る。
【0145】
当業者は、上記で説明された提供ユニット1401、送出開始ユニット1402、選択ユニット1403、およびその他のユニット1404は、アナログ回路とデジタル回路との組み合わせ、ならびに/またはたとえば、プロセッサ1405などの1つもしくは複数のプロセッサによって遂行されるとき上記で説明されたように実行する、メモリ内に記憶された、ソフトウェアおよび/もしくはファームウェアとともに設定された1つもしくは複数のプロセッサを指すことがあることも諒解するであろう。これらのプロセッサのうちの1つまたは複数、ならびに他のデジタルハードウェアが単一の特定用途向け集積回路(ASIC)内に含まれてもよいし、いくつかのプロセッサおよびさまざまなデジタルハードウェアが、個別にパッケージ化されようと、システムオンチップ(SoC)へと組み立てられようと、いくつかの別個の構成要素の間に分散されてもよい。
【0146】
また、いくつかの実施形態では、上記で説明された異なる回路1401~1404は、プロセッサ1405などの1つまたは複数のプロセッサ上で動く1つまたは複数のアプリケーションとして実施されることがある。
【0147】
したがって、本明細書において説明される、無線デバイス130のための実施形態による方法はそれぞれ、無線デバイス130によって実行されるように、少なくとも1つのプロセッサ1405上で遂行されるとき少なくとも1つのプロセッサ1405に本明細書において説明されたアクションを行わせる命令を含むコンピュータプログラム1409製品、すなわち、ソフトウェアコード部分によって実施されてよい。コンピュータプログラム1409製品は、コンピュータ可読記憶媒体1410上に記憶されることがある。その上にコンピュータプログラム1409が記憶されたコンピュータ可読記憶媒体1410は、無線デバイス130によって実行されるように、少なくとも1つのプロセッサ1405上に遂行されるとき少なくとも1つのプロセッサ1405に本明細書において説明されたアクションを行わせる命令を含むことがある。いくつかの実施形態では、コンピュータ可読記憶媒体1410は、CD ROMディスクまたはメモリスティックなどの非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であってよい。他の実施形態では、コンピュータプログラム1409製品は、今説明されたコンピュータプログラム1409を含むキャリア上に記憶されることがあり、このキャリアは、電子信号、光信号、無線信号、または上記で説明されたコンピュータ可読記憶媒体1410のうちの1つである。
【0148】
無線デバイス130は、無線デバイス130と他のノードまたはデバイス、たとえばネットワークノード110との間の通信を容易にするように設定された通信インターフェースを備えることがある。インターフェースは、たとえば、適切な規格によるエアインターフェース上で無線信号を送信および受信するように設定されたトランシーバを含むことがある。
【0149】
他の実施形態では、無線デバイス130は、
図14bに示される、以下の構成を備えることがある。無線デバイス130は、無線デバイス130内の処理回路1405、たとえば、プロセッサ1405などの1つまたは複数のプロセッサと、メモリ1406とを備えることがある。無線デバイス130は、無線回路1411も備えることがあり、無線回路1411は、たとえば、受信ポート1407と送出ポート1408とを備えることがある。処理回路1405は、
図14aに関して説明された様式と類似した様式で
図6および/または
図17~
図21による方法アクションを実行するように設定されてもよいし、そのように動作可能であってもよい。無線回路1411は、少なくとも無線デバイス130との無線接続をセットアップおよび維持するように設定されることがある。回路は、本明細書では、ハードウェア構成要素と理解され得る。
【0150】
したがって、本明細書における実施形態は、無線通信ネットワーク100内で動作するように動作可能な無線デバイス130にも関する。無線デバイス130は、処理回路1405とメモリ1406とを備えることがあり、前記メモリ1406は、前記処理回路1405によって遂行可能な命令を含み、それによって、無線デバイス130は、本明細書において無線デバイス130に関して、たとえば、
図6および/または
図17~21で、説明されるアクションを実行するようにさらに動作可能である。
【0151】
いくつかの実施形態では、無線デバイス130は、無線通信ネットワーク100内に含まれるネットワークノード110に送られることになるメッセージを提供するようにさらに動作可能である。このメッセージは、ランダムアクセス手順においてネットワークノード110に送られることになる第1のスケジュールされたメッセージである。メッセージは、メッセージのタイプの第1のインジケータ707を含む。このメッセージのタイプは、a)固定サイズSDU702と、b)第1のインジケータ707を含み、ペイロードの長さの第2のインジケータ716を欠いた1バイトヘッダ704とを有する。無線デバイス130はまた、提供されたメッセージをネットワークノード110に送り始めるように動作可能である。
【0152】
図15は、上記で
図13に関して説明された方法アクションを実行するためにネットワークノード110が備え得る構成の2つの異なる例をパネルa)およびb)においてそれぞれ示す。いくつかの実施形態では、ネットワークノード1110は、
図15aに示される、以下の構成を備えることがある。ネットワークノード110は、通信ネットワーク100内で動作するように設定される。
【0153】
以下のうちのいくつかの詳細な説明は、上記で無線デバイス130のために説明されたアクションに関して提供された同じ言及に対応し、したがって、ここでは繰り返されない。たとえば、無線通信ネットワーク100は、NR上で動作するように設定されることがある。
図15では、任意選択のユニットは、破線のボックスで示される。
【0154】
ネットワークノード110は、たとえば、無線通信ネットワーク100内で動作するように設定された無線デバイス130からメッセージを受信するように設定された、ネットワークノード110内の受信ユニット1501によって、アクション701の受信を実行するように設定されることがある。このメッセージは、ランダムアクセス手順においてネットワークノード110によって受信される第1のスケジュールされたメッセージである。メッセージは、メッセージのタイプの第1のインジケータ707を含む。このメッセージのタイプは、a)固定サイズSDU702と、b)第1のインジケータ707を含み、ペイロードの長さの第2のインジケータ716を欠いた1バイトヘッダ704とを有する。受信ユニット1501は、ネットワークノード110のプロセッサ1504であってもよいし、そのようなプロセッサ上で動くアプリケーションであってもよい。
【0155】
ネットワークノード110は、たとえば、第1のインジケータ707に基づいて、受信されたメッセージを処理し始めるように設定された、ネットワークノード110内の処理開始ユニット1502によって、アクション702の処理を始めることを実行するように設定されることがある。処理開始ユニット1502は、ネットワークノード110のプロセッサ1504であってもよいし、そのようなプロセッサ上で動くアプリケーションであってもよい。
【0156】
その他のユニット1503がネットワークノード110内に備えられてよい。
【0157】
いくつかの実施形態では、ヘッダ704はMACサブヘッダ705であってよく、第1のインジケータ707は、MACサブヘッダ705内のLCIDフィールド内の値であってよい。
【0158】
値は、「110110」であってよい。
【0159】
いくつかの実施形態では、メッセージのタイプは、複数のタイプのメッセージのうちの第1のタイプのメッセージ701であってよい。複数のタイプのメッセージは、第2のタイプのメッセージ703を含んでよい。第2のタイプのメッセージ703は、可変サイズSDU712と、ペイロードの長さの第2のインジケータ716とを有してよい。
【0160】
いくつかの実施形態では、第1のインジケータは、MACサブヘッダ内の第1のフィールド内の第1の値であってよく、MACサブヘッダはLCIDフィールドをさらに含み、LCIDフィールドは第2の値を含む。
【0161】
いくつかの実施形態では、メッセージのタイプは、複数のタイプのメッセージのうちの第1のタイプのメッセージ701であってよく、複数のタイプのメッセージは、第3のタイプのメッセージ1200を含んでよい。第3のタイプのメッセージ1200は、サイズが固定され、a)固定サイズSDU1201、ならびにb)サイズが固定され、i)1つまたは複数の論理チャネルのグループを示す第2のフィールド801と、ii)1つまたは複数の論理チャネルのグループに関連するバッファのステータスに関する第1の情報を含む第3のフィールド802とを含む第1のMAC制御エレメント800およびc)サイズが固定され、電力ヘッドルームに関する第2の情報を含む第4のフィールドを含む第2のMAC制御エレメント900のうちの少なくとも1つのための1つの共通サブヘッダ1000を含んでよい。
【0162】
いくつかの実施形態では、第1のインジケータは、MACサブヘッダ1001内のLCIDフィールド1002内の第4の値であってよい。
【0163】
受信メッセージのメッセージのタイプは、a)メッセージを送信するためにネットワークノード110によって無線デバイス130に送られるグラントのサイズ、b)無線デバイス130から受信されたプリアンブル、およびc)受信されたプリアンブルのグルーピング、のうちの少なくとも1つに基づいてよい。
【0164】
いくつかの実施形態では、無線デバイス130は、ネットワークノード110とアップリンク同期され、または接続されるように設定されることがあり、第1のタイプのメッセージ701は、ネットワークノード110が無線デバイス130にサーブしているように設定され得るセル120内の無線デバイス130の識別子を含む2つのフィールド1101をさらに含むことがある。
【0165】
第1のタイプのメッセージ701、第2のタイプのメッセージ703、および第3のタイプのメッセージ1200のいずれかは、Msg3メッセージであってよい。
【0166】
SDUは、CCCHのためのMAC SDUであってよい。
【0167】
ネットワークノード110内の、本明細書における実施形態は、本明細書における実施形態の機能およびアクションを実行するためのコンピュータプログラムコードとともに、
図15aに示されたネットワークノード110内のプロセッサ1504などの1つまたは複数のプロセッサを通して実施されてよい。本明細書で使用されるプロセッサは、ハードウェア構成要素であると理解され得る。上記で言及されたプログラムコードは、たとえば、ネットワークノード110へとロードされているとき本明細書における実施形態を実行するためのコンピュータプログラムコードを搬送するデータキャリアの形をとる、コンピュータプログラム製品として提供されてもよい。1つのそのようなキャリアは、CD ROMディスクの形をとってよい。しかしながら、1つのそのようなキャリアは、メモリスティックなどの他のデータキャリアとともに実現可能である。そのうえ、コンピュータプログラムコードは、サーバ上の純粋なプログラムコードとして提供され、ネットワークノード110にダウンロードされてもよい。
【0168】
ネットワークノード110は、1つまたは複数のメモリユニットを備えるメモリ1505をさらに備える。メモリ1505は、ネットワークノード110によって遂行されるとき本明細書における方法を実行するために、取得された情報を記憶し、データ、設定、スケジューリング、およびアプリケーションなどを記憶するために使用されるように構成される。
【0169】
いくつかの実施形態では、ネットワークノード110は、受信ポート1506を通して、たとえば無線デバイス130から、情報を受信することがある。いくつかの実施形態では、受信ポート1506は、たとえば、ネットワークノード110内の1つまたは複数のアンテナに接続されることがある。他の実施形態では、ネットワークノード110は、受信ポート1506を通して無線通信ネットワーク100内の別の構造から情報を受信することがある。受信ポート1506はプロセッサ1504と通信し得るので、受信ポート1506は、次いで、受信された情報をプロセッサ1504に送ることがある。受信ポート1506は、他の情報も受信するように設定されてよい。
【0170】
ネットワークノード110内のプロセッサ1504は、送出ポート1507を通して、たとえば、無線デバイス130すなわち無線通信ネットワーク100内の別の構造に情報を送信するまたは送るようにさらに設定されてよく、送出ポート1507は、プロセッサ1504、およびメモリ1505と通信し得る。
【0171】
当業者は、上記で説明された受信ユニット1501、処理開始ユニット1502、およびその他のユニット1503は、アナログ回路とデジタル回路との組み合わせ、ならびに/またはたとえば、プロセッサ1504などの1つもしくは複数のプロセッサによって遂行されるとき上記で説明されたように実行する、メモリ内に記憶された、ソフトウェアおよび/もしくはファームウェアとともに設定された1つもしくは複数のプロセッサを指すことがあることも諒解するであろう。これらのプロセッサのうちの1つまたは複数、ならびに他のデジタルハードウェアが単一の特定用途向け集積回路(ASIC)内に含まれてもよいし、いくつかのプロセッサおよびさまざまなデジタルハードウェアが、個別にパッケージ化されようと、システムオンチップ(SoC)へと組み立てられようと、いくつかの別個の構成要素の間に分散されてもよい。
【0172】
また、いくつかの実施形態では、上記で説明された異なるユニット1501~1503は、プロセッサ1504などの1つまたは複数のプロセッサ上で動く1つまたは複数のアプリケーションとして実施されることがある。
【0173】
したがって、本明細書において説明される、ネットワークノード110のための実施形態による方法はそれぞれ、ネットワークノード110によって実行されるように、少なくとも1つのプロセッサ1504上で遂行されるとき少なくとも1つのプロセッサ1504に本明細書において説明されたアクションを行わせる命令を含むコンピュータプログラム1508製品、すなわち、ソフトウェアコード部分によって実施されてよい。コンピュータプログラム1508製品は、コンピュータ可読記憶媒体1509上に記憶されることがある。その上にコンピュータプログラム1508が記憶されたコンピュータ可読記憶媒体1509は、ネットワークノード110によって実行されるように、少なくとも1つのプロセッサ1504上に遂行されるとき少なくとも1つのプロセッサ1504に本明細書において説明されたアクションを行わせる命令を含むことがある。いくつかの実施形態では、コンピュータ可読記憶媒体1509は、CD ROMディスクまたはメモリスティックなどの非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であってよい。他の実施形態では、コンピュータプログラム1508製品は、今説明されたコンピュータプログラム1508を含むキャリア上に記憶されることがあり、このキャリアは、電子信号、光信号、無線信号、または上記で説明されたコンピュータ可読記憶媒体1509のうちの1つである。
【0174】
ネットワークノード110は、ネットワークノード110と他のノードまたはデバイス、たとえば無線デバイス130との間の通信を容易にするように設定された通信インターフェースを備えることがある。インターフェースは、たとえば、適切な規格によるエアインターフェース上で無線信号を送信および受信するように設定されたトランシーバを含むことがある。
【0175】
他の実施形態では、ネットワークノード110は、
図15bに示される、以下の構成を備えることがある。ネットワークノード110は、ネットワークノード110内の処理回路1504、たとえば、プロセッサ1504などの1つまたは複数のプロセッサと、メモリ1505とを備えることがある。ネットワークノード110は、無線回路1510も備えることがあり、無線回路1510は、たとえば、受信ポート1506と送出ポート1507とを備えることがある。処理回路1504は、
図15aに関して説明された様式と類似した様式で
図7および/または
図17~
図21による方法アクションを実行するように設定されてもよいし、そのように動作可能であってもよい。無線回路1510は、少なくともネットワークノード110との無線接続をセットアップおよび維持するように設定されることがある。回路は、本明細書では、ハードウェア構成要素と理解され得る。
【0176】
したがって、本明細書における実施形態は、無線通信ネットワーク100内で動作するように動作可能なネットワークノード110にも関する。ネットワークノード110は、処理回路1504とメモリ1505とを備えることがあり、前記メモリ1505は、前記処理回路1504によって遂行可能な命令を含み、それによって、ネットワークノード110は、本明細書においてネットワークノード110に関して、たとえば、
図13および/または
図17~21で、説明されるアクションを実行するようにさらに動作可能である。
【0177】
いくつかの実施形態では、ネットワークノード110は、無線通信ネットワーク100内に含まれる無線デバイス130からメッセージを受信するようにさらに動作可能である。このメッセージは、ランダムアクセス手順においてネットワークノード110によって受信される第1のスケジュールされたメッセージである。メッセージは、メッセージのタイプの第1のインジケータ707を含む。このメッセージのタイプは、a)固定サイズSDU702と、b)第1のインジケータ707を含み、ペイロードの長さの第2のインジケータ716を欠いた1バイトヘッダ704とを有する。ネットワークノード110は、第1のインジケータ707に基づいて、受信されたメッセージを処理し始めるようにも動作可能である。
【0178】
本明細書における実施形態に関連するさらなる例
本明細書における実施形態に関連する例の第1の態様は、無線デバイス130によって実行される方法に関し、本明細書において説明される。方法は、無線デバイス130にサーブするネットワークノード110に送られることになるメッセージを提供するためであると理解されてよい。無線デバイス130およびネットワークノード110は、無線通信ネットワーク100内で動作する。方法は、以下のアクションを含んでよい。
〇 ネットワークノード110に送られることになるメッセージを提供すること602。このメッセージは、ランダムアクセス手順においてネットワークノード110に送られることになる第1のスケジュールされたメッセージであって、このメッセージは、複数のタイプのメッセージのうちのメッセージのタイプの第1のインジケータを含み、複数のタイプのメッセージは、
i.第1のタイプのメッセージであって、固定サイズのサービスデータユニット(SDU)と、ペイロードの長さの第2のインジケータを欠いた1バイトヘッダとを有する第1のタイプのメッセージと、
ii.第2のタイプのメッセージであって、可変サイズSDUと、ペイロードの長さの第2のインジケータとを有する第2のタイプのメッセージと
を含む。
〇 提供されたメッセージをネットワークノード110に送り始めること603。
【0179】
本明細書における実施形態に関連する例の第2の態様は、ネットワークノード110によって実行される方法に関し、本明細書において説明される。方法は、ネットワークノード110によってサーブされる無線デバイス130からのメッセージを処理するためであると理解されてよい。無線デバイス130およびネットワークノード110は、無線通信ネットワーク100内で動作することがある。方法は、以下のアクションを含んでよい。
〇 無線デバイス130からメッセージを受信すること1301。メッセージは、ランダムアクセス手順においてネットワークノード110によって受信される第1のスケジュールされたメッセージである。メッセージは、複数のタイプのメッセージのうちのメッセージのタイプの第1のインジケータを含む。複数のタイプのメッセージは、
i.第1のタイプのメッセージであって、固定サイズのサービスデータユニット(SDU)と、ペイロードの長さの第2のインジケータを欠いた1バイトヘッダとを有する第1のタイプのメッセージと、
ii.第2のタイプのメッセージであって、可変サイズSDUと、ペイロードの長さの第2のインジケータとを有する第2のタイプのメッセージと
を含む。
〇 第1のインジケータに基づいて、受信されたメッセージを処理し始めること702。
【0180】
本明細書における実施形態に関連する特定の例
1.無線デバイス(130)によって実行される、無線デバイス(130)にサーブするネットワークノード(110)に送られることになるメッセージを提供するための方法であって、無線デバイス(130)およびネットワークノード(110)は、無線通信ネットワーク(100)内で動作し、この方法は、
- ネットワークノード(110)に送られることになるメッセージを提供すること(602)であって、このメッセージは、ランダムアクセス手順においてネットワークノード(110)に送られることになる第1のスケジュールされたメッセージであり、このメッセージは、複数のタイプのメッセージのうちのメッセージのタイプの第1のインジケータを含み、複数のタイプのメッセージは、
a)第1のタイプのメッセージであって、固定サイズのサービスデータユニット(SDU)と、ペイロードの長さの第2のインジケータを欠いた1バイトヘッダとを有する第1のタイプのメッセージと、
b)第2のタイプのメッセージであって、可変サイズSDUと、ペイロードの長さの第2のインジケータとを有する第2のタイプのメッセージと
を含む、提供すること(602)と、
- 提供されたメッセージをネットワークノード(110)に送り始めること603と
を含む方法。
【0181】
2.第1のインジケータは、メディアアクセス制御(MAC)サブヘッダ内の第1のフィールド内の第1の値であり、MACサブヘッダは、論理チャネル識別情報(LCID)フィールドをさらに含み、LCIDフィールドは第2の値を含む、例1による方法。
【0182】
3.第1のインジケータは、MACサブヘッダ内のLCIDフィールド内の第3の値である、例1による方法。
【0183】
4.第1のタイプのメッセージ内の第3の値は「110110」である、例3による方法。
【0184】
5.複数のタイプのメッセージは第3のタイプのメッセージを含み、第3のタイプのメッセージは、サイズが固定され、
a.固定サイズサービスデータユニット(SDU)、ならびに
b.第1のMAC制御エレメントであって、サイズが固定され、
i.1つまたは複数の論理チャネルのグループを示す第2のフィールドと、
ii.1つまたは複数の論理チャネルのグループに関連するバッファのステータスに関する第1の情報を含む第3のフィールドと
を含む第1のMAC制御エレメントおよび
c.サイズが固定され、電力ヘッドルームに関する第2の情報を含む第4のフィールドを含む第2のMAC制御エレメント
のうちの少なくとも1つのための1つの共通サブヘッダを含む、例1による方法。
【0185】
6.第1のインジケータはMACサブヘッダ内のLCIDフィールド内の第4の値である、例5による方法。
【0186】
7. - ネットワークノード(110)に送られることになるメッセージのタイプを選択すること(601)であって、メッセージを送信するためにネットワークノード(110)から受信されたグラントのサイズ、b)無線デバイス(130)によって送られたプリアンブル、およびc)送られたプリアンブルのグルーピング、のうちの少なくとも1つに基づいてメッセージのタイプを選択すること(601)
をさらに含む、例1~6のいずれかによる方法。
【0187】
8.無線デバイス(130)は、ネットワークノード(110)とアップリンク同期され、または接続され、第1のタイプのメッセージは、無線デバイス(130)がネットワークノード(110)によってサーブされているセル(120)内の無線デバイス(130)の識別子を含む2つのフィールドをさらに含む、例1~7のいずれかによる方法。
【0188】
9.第1のタイプのメッセージ、第2のタイプのメッセージ、および第3のタイプのメッセージのいずれかはMsg3メッセージである、例1~8のいずれかによる方法。
【0189】
10.無線通信ネットワーク(100)は新無線(NR)上で動作する、例1~9のいずれかによる方法。
【0190】
11.ネットワークノード(110)によって実行される、ネットワークノード(110)によってサーブされる無線デバイス(130)からメッセージを処理するための方法であって、無線デバイス(130)およびネットワークノード(110)は無線通信ネットワーク(100)内で動作し、この方法は、
- 無線デバイス(130)からメッセージを受信すること(701)であって、このメッセージは、ランダムアクセス手順においてネットワークノード(110)によって受信される第1のスケジュールされたメッセージであり、このメッセージは、複数のタイプのメッセージのうちのメッセージのタイプの第1のインジケータを含み、複数のタイプのメッセージは、
a)第1のタイプのメッセージであって、固定サイズのサービスデータユニット(SDU)と、ペイロードの長さの第2のインジケータを欠いた1バイトヘッダとを有する第1のタイプのメッセージと、
b)第2のタイプのメッセージであって、可変サイズSDUと、ペイロードの長さの第2のインジケータとを有する第2のタイプのメッセージと
を含む、受信すること(701)と、
- 第1のインジケータに基づいて、受信されたメッセージを処理し始めること(702)と
を含む方法。
【0191】
12.第1のインジケータはメディアアクセス制御(MAC)サブヘッダ内の第1のフィールド内の第1の値であり、MACサブヘッダは論理チャネル識別情報(LCID)フィールドをさらに含み、LCIDフィールドは第2の値を含む、例11による方法。
【0192】
13.第1のインジケータはMACサブヘッダ内のLCIDフィールド内の第3の値である、例12による方法。
【0193】
14.第1のタイプのメッセージ内の第3の値は「110110」である、例13による方法。
【0194】
15.複数のタイプのメッセージは第3のタイプのメッセージを含み、第3のタイプのメッセージは、サイズが固定され、
a.固定サイズサービスデータユニット(SDU)、ならびに
b.第1のMAC制御エレメントであって、サイズが固定され、
i.1つまたは複数の論理チャネルのグループを示す第2のフィールドと、
ii.1つまたは複数の論理チャネルのグループに関連するバッファのステータスに関する第1の情報を含む第3のフィールドと
を含む第1のMAC制御エレメントおよび
c.サイズが固定され、電力ヘッドルームに関する第2の情報を含む第4のフィールドを含む第2のMAC制御エレメント
のうちの少なくとも1つのための1つの共通サブヘッダを含む、例11による方法。
【0195】
16.第1のインジケータはMACサブヘッダ内のLCIDフィールド内の第4の値である、例15による方法。
【0196】
17.受信されたメッセージのメッセージのタイプは、メッセージを送信するためにネットワークノード(110)によって無線デバイス(130)に送られるグラントのサイズ、b)無線デバイス(130)から受信されたプリアンブル、およびc)受信されたプリアンブルのグルーピング、のうちの少なくとも1つに基づく、例11~16のいずれかによる方法。
【0197】
18.無線デバイス(130)は、ネットワークノード(110)とアップリンク同期され、または接続され、第1のタイプのメッセージは、ネットワークノード(110)が無線デバイス(130)にサーブしているセル(120)内の無線デバイス(130)の識別子を含む2つのフィールドをさらに含む、例11~17のいずれかによる方法。
【0198】
19.第1のタイプのメッセージ、第2のタイプのメッセージ、および第3のタイプのメッセージのいずれかはMsg3メッセージである、例11~18のいずれかによる方法。
【0199】
20.無線通信ネットワーク(100)は新無線(NR)上で動作する、例11~19のいずれかによる方法。
【0200】
本明細書におけるいくつかの態様に関するさらなる検討
本明細書における実施形態のいくつかの態様は、CCCHペイロードを搬送するために使用されることがあるときのNRにおけるMsg3のサイズと、Msg3送信を扱うために必要とされ得る対応するグラントサイズに関すると理解され得る。さまざまなケースにおけるメッセージ内容のより詳細な検討は、R2-1801162、Size of MSG3 in NR、Ericsson、3GPP TSG-RAN #NR AH1801、2018年1月22~26日に見られる。
【0201】
トランスポートブロックのサイズは、セルエッジにあるUEに確実に配信され得るビットの数によって制限されると理解され得る。したがって、可能な限り小さいメッセージサイズを使用することを可能にすることが望ましいことがある。LTEの場合、最小グラントサイズは56ビットである。
【0202】
Ericsson、3GPP TSG-RAN #NR AH1801、2018年1月22~26日に記載されているように、RRCメッセージのサイズは、
1.RRC接続要求:46ビット
2.RRC再開要求:81ビット
3.RRC接続再確立要求:43ビット
によって与えられ得る。
【0203】
上記の値は暗示的であり、まだ決められていないことが留意されてよい。これに加えて、2バイトのMACサブヘッダ(R/F/LCID/L)は、Msg3サイズに追加されることがある。グラントのサイズは、アライメントされたオクテットと理解されることがあり、これは、Msg3のためのグラントの最小サイズは、RRC接続要求の場合は8バイト、RRC再開要求の場合は13バイト、RRC接続再確立要求の場合は8バイトであってよいことをもたらすことがある。
【0204】
前述の内容によれば、8バイトのグラントは、RRC接続要求またはRRC接続再確立要求の送信の場合は最小であることがある。また、13バイトのグラントは、RRC再開要求の送信の場合は最小であることがある。
【0205】
最小サイズグラントを使用することは、より良い性能のために必要とされる余剰MAC CEがないことがあるケースに有用であると理解され得る。たとえば、BSRおよびPHRは、RRC再開要求のケースに有用であることがあるが、RRC接続要求またはRRC接続再確立要求のケースではあまり有用でないことがある。グラントアサイメントを扱う1つの手段は、プリアンブルグループAを使用するBRAのための最小グラントを使用すること、すなわち、ra-Msg3SizeGroupAを最小グラントサイズにセットすることであることがある。UEが、最小グラントサイズよりも大きいMsg3を送信することを望む場合、UEは、より大きいグラントを使用すると理解され得るプリアンブルグループBを使用することを必要とすることがある。次いで、プリアンブルグループBは、RRC再開要求などの、より大きいグラントを必要とするケースを扱うことがある。プリアンブルグループBを使用することは、パスロスが十分に低いこと、またはそれはLTEパラメータmessagePowerOffsetGroupBであり、NRにおいても使用され、パスロスには関係なくより大きいMsg3サイズを扱うように設定されることがあることを必要とするとも理解され得る。代替解決策は、LTEと同様に、R2-1800965、Clarification on the Preamble group B selection、Nokia、NTT DOCOMO、Nokia Shanghai、3GPP TSG-RAN #NR AH1801、2018年1月22~26日において提案される、CCCH送信のためのパスロスを無視したプリアンブルグループBの選択を可能にすることであり得る。プリアンブルグループBの選択は、いくつかの例では、CCCH送信のためのパスロス要件を無視して、可能にされることがある。
【0206】
RRC接続要求およびRRC接続再確立要求に使用されるMACサブヘッダは、現在の仕様による2バイトフォーマットを使用してよい。
図10に示されるこのヘッダフォーマット。
【0207】
これは、MACサブヘッダのサイズを1バイト減少させ、7バイトグラントを用いたMsg3送信に適合することを可能にすると理解され得る。
【0208】
前述の内容によれば、MACヘッダのための固定フォーマットが使用される場合、7バイトのグラントは、RRC接続要求またはRRC接続再確立要求の送信には十分であり得る。
【0209】
1バイトの節約はMsg3送信に非常に有益であり、したがって、R/LCID MACサブヘッダは、RRC接続要求およびRRC接続再確立要求のMsg3送信に使用されることがある。
【0210】
RRC接続要求またはRRC接続再確立要求に対するR/LCID MACサブヘッダの使用
38.321という現在のバージョンでは、RRC接続要求またはRRC接続再確立要求の送信は、8ビットLフィールドをもつR/F/LCID/L MACサブヘッダをもつCCCH SDUをカプセル化することによってなされ得る。このケースでは、R=0であり、8ビット長フィールドを示すF=0であり、CCCHを示すLCID=000000であり、LはCCCH SDUの長さである。
【0211】
Msg3のためにR/LCID MACサブヘッダを使用すると、RRC接続要求またはRRC接続再確立要求に対するCCCH SDUの標識は、代わりに、R/LCID MACサブヘッダを用いて示されてよい。これをなす1つの手段は、固定サイズのCCCH SDUを示すために予約済みLCID値の1つを選択することであり得る。たとえば、LCID=110110は、6バイトのCCCH SDUを指し得る。このようにして、RRC接続要求またはRRC接続再確立要求は、7バイトのグラントを使用して送信され得る。
【0212】
前述の内容によれば、予約済みLCID値110110は、6バイトのCCCH SDUを示すために使用されることがある。
【0213】
そのような方法を用いて、6バイトのRRCメッセージを送信するときの、以下のシチュエーションが発生することがある。
【0214】
さらなる拡張および変形形態
図16:いくつかの実施形態による、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された通信ネットワーク
一実施形態による
図16を参照すると、通信システムは、無線通信ネットワーク100などの通信ネットワーク1610、たとえば、3GPPタイプのセルラーネットワークを含み、通信ネットワーク1610は、無線アクセスネットワークなどのアクセスネットワーク1611と、コアネットワーク1614とを備える。アクセスネットワーク1611は、ネットワークノード110などの複数のネットワークノードを備える。たとえば、対応するカバレッジエリア1613a、1613b、1613cを各々が規定する、NB、eNB、gNB、または他のタイプの無線アクセスポイントなどの基地局1612a、1612b、1612c。各基地局1612a、1612b、1612cは、有線接続または無線接続1615上でコアネットワーク1614に接続可能である。
図16では、カバレッジエリア1613c内に配置された第1のUE1691は、対応する基地局1612cに無線で接続する、またはこれによってページングされるように、設定される。カバレッジエリア1613a内の第2のUE1692は、対応する基地局1612aに無線で接続可能である。この例では複数のUE1691、1692が示されているが、開示の実施形態は、唯一のUEがカバレッジエリア内にあるか、または唯一のUEが対応する基地局1612に接続しているシチュエーションに等しく適用可能である。UE1691、1692のいずれも、無線デバイス130の例と考えられてよい。
【0215】
通信ネットワーク1610自体はホストコンピュータ1630に接続され、ホストコンピュータ1630は、スタンドアロンサーバ、クラウド実装サーバ、分散サーバのハードウェアおよび/またはソフトウェア内で実施されてもよいし、サーバファーム内の処理リソースとして実施されてもよい。ホストコンピュータ1630は、サービスプロバイダの所有または制御下にあってもよいし、サービスプロバイダによって、またはサービスプロバイダに代わって、運用されてもよい。通信ネットワーク1610とホストコンピュータ1630との間の接続1621および1622は、コアネットワーク1614からホストコンピュータ1630に直接的に延びてもよいし、任意選択の中間ネットワーク1620を介してもよい。中間ネットワーク1620は、パブリックネットワーク、プライベートネットワーク、またはホストネットワークのうちの1つであってもよいし、これらのうちの複数の組み合わせであってもよい。中間ネットワーク1620は、たとえあるとしても、バックボーンネットワークまたはインターネットであってよい。具体的には、中間ネットワーク1620は、2つ以上のサブネットワーク(図示せず)を含んでよい。
【0216】
図16の通信システムは全体として、接続されたUE1691、1692とホストコンピュータ1630との間の接続性を可能にする。接続性は、オーバーザトップ(OTT)接続1650として説明され得る。ホストコンピュータ1630および接続されたUE1691、1692は、アクセスネットワーク1611、コアネットワーク1614、任意の中間ネットワーク1620、および可能なさらなるインフラストラクチャ(図示せず)を中間段階として使用して、OTT接続1650を介してデータおよび/またはシグナリングを通信するように設定される。OTT接続1650は、OTT接続1650が通過する参加通信デバイスがアップリンク通信およびダウンリンク通信のルーティングを認識しないという意味において、透過的であってよい。たとえば、基地局1612は、接続されたUE1691にフォワーディングされる(たとえば、ハンドオーバされる)ことになる、ホストコンピュータ1630から生じるデータとの、到来するダウンリンク通信の過去のルーティングが知らされない、または知らされる必要がないことがある。同様に、基地局1612は、UE1691からホストコンピュータ1630に向かって生じる、出て行くアップリンク通信の将来のルーティングを認識する必要はない。
【0217】
次に説明される
図17、
図18、
図19、
図20、および
図21に関連して、UEは無線デバイス130の一例であり、UEのために提供されるいかなる説明も無線デバイス130に等しく適用されることが理解され得る。基地局はネットワークノード110の一例と考えられてよく、基地局のために提供されるいかなる説明もネットワークノード110に等しく適用されることも理解され得る。
【0218】
図17:いくつかの実施形態による、部分的な無線接続上のユーザ機器と基地局を介して通信するホストコンピュータ
次に、先行段落において論じられた無線デバイス130、たとえばUEおよびネットワークノード110、たとえば基地局およびホストコンピュータの、一実施形態による例示的な実装形態が、
図17を参照しながら説明される。無線通信ネットワーク100などの通信システム1700では、ホストコンピュータ1710は、通信システム1700の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するように設定された通信インターフェース1716を含むハードウェア1715を備える。ホストコンピュータ1710は処理回路1718をさらに備え、処理回路1718は、記憶能力および/または処理能力を有してよい。具体的には、処理回路1718は、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または命令を遂行するように適合されたこれらの組み合わせ(図示せず)を備えてよい。ホストコンピュータ1710はソフトウェア1711をさらに備え、ソフトウェア1711は、ホストコンピュータ1710内に記憶されるか、またはこれによってアクセス可能であり、処理回路1718によって遂行可能である。ソフトウェア1711は、ホストアプリケーション1712を含む。ホストアプリケーション1712は、UE1730およびホストコンピュータ1710で終端するOTT接続1750を介して接続するUE1730などのリモートユーザにサービスを提供するように動作可能であってよい。リモートユーザにサービスを提供する際、ホストアプリケーション1712は、OTT接続1750を使用して送信されるユーザデータを提供することがある。
【0219】
通信システム1700は、
図17では通信システム内に備えられ、ホストコンピュータ1710およびUE1730と通信することを可能にするハードウェア1725を備える基地局1720として例示される、ネットワークノード110をさらに含む。ハードウェア1725は、通信システム1700の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するための通信インターフェース1726と、ならびに
図17では基地局1720によってサーブされるカバレッジエリア(
図17では図示せず)内に配置されたUE1730として例示される、少なくとも無線デバイス130との無線接続1770をセットアップおよび維持するための無線インターフェース1727とを含むことがある。通信インターフェース1726は、ホストコンピュータ1710への接続1760を容易にするように設定されることがある。接続1760は直接的であってもよいし、接続1760は、通信システムのコアネットワーク(
図17に図示せず)および/または通信システムの外部の1つもしくは複数の中間ネットワークを通過してもよい。図示の実施形態では、基地局1720のハードウェア1725は処理回路1728をさらに含み、処理回路1728は、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または命令を遂行するように適合されたこれらの組み合わせ(図示せず)を備えてよい。基地局1720は、内部に記憶されたまたは外部接続を介してアクセス可能であるソフトウェア1721をさらに有する。
【0220】
通信システム1700は、すでに参照されたUE1730をさらに含む。そのハードウェア1735は、UE1730が現在配置されているカバレッジエリアにサーブする基地局との無線接続1770をセットアップおよび維持するように設定された無線インターフェース1737を含むことがある。UE1730のハードウェア1735は処理回路1738をさらに含み、処理回路1738は、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または命令を遂行するように適合されたこれらの組み合わせ(図示せず)を備えてよい。UE1730はソフトウェア1731をさらに備え、ソフトウェア1731は、UE1730に記憶されるか、またはこれによってアクセス可能であり、処理回路1738によって遂行可能である。ソフトウェア1731は、クライアントアプリケーション1732を含む。クライアントアプリケーション1732は、ホストコンピュータ1710のサポートとともに、UE1730を介して人間または人間でないユーザにサービスを提供するように動作可能であることがある。ホストコンピュータ1710では、遂行中のホストアプリケーション1712は、UE1730およびホストコンピュータ1710で終端するOTT接続1750を介して遂行中のクライアントアプリケーション1732と通信することがある。ユーザにサービスを提供する際、クライアントアプリケーション1732は、ホストアプリケーション1712から要求データを受信し、その要求データに応答してユーザデータを提供することがある。OTT接続1750は、要求データとユーザデータの両方を転送してよい。クライアントアプリケーション1732は、クライアントアプリケーション1732が提供するユーザデータを生成するために、ユーザと対話することがある。
【0221】
図17に示されるホストコンピュータ1710、基地局1720、およびUE1730はそれぞれ、
図16のホストコンピュータ1630、基地局1612a、1612b、1612cのうちの1つ、およびUE1691、1692のうちの1つと類似または同一であってよいことが留意される。すなわち、これらのエンティティの内部作業は
図17に示されるとおりであってよく、他と関係なく、周囲ネットワークトポロジは
図16のネットワークトポロジであってよい。
【0222】
図17では、OTT接続1750は、任意の中間デバイスおよびこれらのデバイスを介したメッセージの正確なルーティングへの明示的な言及なしに、基地局1720を介したホストコンピュータ1710とUE1730との間の通信を示すために抽象的に描かれている。ネットワークインフラストラクチャは、ルーティングを決定してよく、ルーティングは、UE1730から隠すように設定されてもよいし、ホストコンピュータ1710を運用しているサービスプロバイダから隠すように設定されてもよいし、または両方から隠すように設定されてもよい。OTT接続1750がアクティブである間、ネットワークインフラストラクチャは、(たとえば、ロードバランシングの考慮またはネットワークの再設定に基づいて)ルーティングを動的に変更する決断をさらに下すことがある。
【0223】
UE1730と基地局1720との間の無線接続1770は、本開示の全体を通じて説明される実施形態の教示によるものである。さまざまな実施形態のうちの1つまたは複数は、OTT接続1750を使用してUE1730に提供されるOTTサービスの性能を改善し、OTT接続1750では、無線接続1770は最後のセグメントを形成する。より正確には、これらの実施形態の教示は、スペクトル効率、カバレッジ、およびレイテンシを改善し、それによって、ユーザ待機時間の減少、応答の向上、およびバッテリ寿命の延長などの利益を提供し得る。
【0224】
測定手順が、データ転送速度、レイテンシ、および1つまたは複数の実施形態が改善する他の要因を監視する目的のために提供されることがある。測定結果の変動に応答してホストコンピュータ1710とUE1730との間のOTT接続1750を再設定するための任意選択のネットワーク機能がさらにあることがある。測定手順および/またはOTT接続1750を再設定するためのネットワーク機能は、ホストコンピュータ1710のソフトウェア1711およびハードウェア1715内で実施されてもよいし、UE1730のソフトウェア1731およびハードウェア1735内で実施されてもよいし、両方において実施されてもよい。実施形態では、センサ(図示せず)は、OTT接続1750が通過する通信デバイス内に展開されてもよいし、これに関連して展開されてもよい。センサは、上記で例示されたモニタリングされる量の値を供給することによって、またはモニタリングされる量をソフトウェア1711、1731が計算もしくは推定し得る他の物理量の値を供給することによって、測定手順に参加することがある。OTT接続1750の再設定には、メッセージフォーマット、再送信セッティング、好ましいルーティングなどがある。再設定は、基地局1720に影響を与える必要はなく、基地局1720に知られないか、または感知できなくてよい。そのような手順および機能は、当技術分野で周知であり、習慣的に行われ得る。いくつかの実施形態では、測定は、ホストコンピュータ1710のスループット、伝搬時間、レイテンシなどの測定を容易にする、所有権を有するUEシグナリングを伴うことがある。ソフトウェア1711および1731が、伝搬時間、エラーなどをモニタリングしながら、OTT接続1750を使用してメッセージ、特に空または「ダミー」のメッセージを送信させるので、測定が実施されてよい。
【0225】
無線デバイス130は、
図14または
図17に示される構成を備えることがある。
【0226】
無線デバイス130は、無線デバイス130と他のノードまたはデバイス、たとえば、ネットワークノード110、ホストコンピュータ1710、または他のノードのいずれかとの間の通信を容易にするインターフェースユニットを備えることがある。いくつかの特定の例では、インターフェースは、たとえば、適切な規格によるエアインターフェース上で無線信号を送信および受信するように設定されたトランシーバを含むことがある。
【0227】
無線デバイス130は、たとえば、1750などの別のリンクを介して、ホストコンピュータ1710内のホストアプリケーションユニットとユーザデータを通信するように設定され得る、クライアントアプリケーション1732またはクライアントアプリケーションユニットも備えることがある。
【0228】
ネットワークノード110は、
図15または
図17に示される構成を備えることがある。
【0229】
ネットワークノード110は、ネットワークノード110と他のノードまたはデバイス、たとえば、無線デバイス130、ホストコンピュータ1710、または他のノードのいずれかとの間の通信を容易にするインターフェースユニットを備えることがある。いくつかの特定の例では、インターフェースは、たとえば、適切な規格によるエアインターフェース上で無線信号を送信および受信するように設定されたトランシーバを含むことがある。
【0230】
ネットワークノード110は、たとえば、1750などの別のリンクを介して、ホストコンピュータ1710内のホストアプリケーションユニットとユーザデータを通信するように設定され得る、通信インターフェース1726または無線インターフェース1727も備えることがある。
【0231】
図18:いくつかの実施形態による、ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器とを含む通信システム内で実施される方法
図18は、一実施形態による、通信システム内で実施される方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図16および
図17を参照して説明されたホストコンピュータ、基地局、およびUEであってよい、ホストコンピュータと、基地局と、UEとを含む。本開示の簡単さのために、このセクションには、
図18への図面参照のみが含まれる。ステップ1810では、ホストコンピュータが、ユーザデータを提供する。ステップ1810のサブステップ1811(任意選択であってよい)では、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを遂行することによってユーザデータを提供する。ステップ1820では、ホストコンピュータは、UEにユーザデータを搬送する送信を始める。ステップ1830(任意選択であってよい)では、基地局は、本開示の全体を通じて説明される実施形態の教示により、ホストコンピュータが始めた送信において搬送されたユーザデータをUEに送信する。ステップ1840(同じく任意選択であってよい)では、UEは、ホストコンピュータによって遂行されるホストアプリケーションと関連づけられたクライアントアプリケーションを遂行する。
【0232】
図19:いくつかの実施形態による、ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器とを含む通信システム内で実施される方法
図19は、一実施形態による、通信システム内で実施される方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図16および
図17を参照して説明されたホストコンピュータ、基地局、およびUEであってよい、ホストコンピュータと、基地局と、UEとを含む。本開示の簡単さのために、このセクションには、
図19への図面参照のみが含まれる。方法のステップ1910では、ホストコンピュータが、ユーザデータを提供する。任意選択のサブステップ(図示せず)では、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを遂行することによってユーザデータを提供する。ステップ1920では、ホストコンピュータは、UEにユーザデータを搬送する送信を始める。送信は、本開示の全体を通じて説明される実施形態の教示により、基地局を介して通過してよい。ステップ1930(任意選択であってよい)では、UEが、送信において搬送されたユーザデータを受信する。
【0233】
図20:いくつかの実施形態による、ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器とを含む通信システム内で実施される方法
図20は、一実施形態による、通信システム内で実施される方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図16および
図17を参照して説明されたホストコンピュータ、基地局、およびUEであってよい、ホストコンピュータと、基地局と、UEとを含む。本開示の簡単さのために、このセクションには、
図20への図面参照のみが含まれる。ステップ2010(任意選択であってよい)では、UEが、ホストコンピュータによって提供された入力データを受信する。追加的または代替的に、ステップ2020では、UEは、ユーザデータを提供する。ステップ2020のサブステップ2021(任意選択であってよい)では、UEは、クライアントアプリケーションを遂行することによってユーザデータを提供する。ステップ2010のサブステップ2011(任意選択であってよい)では、UEは、ホストコンピュータによって提供される入力データの受信に反応してユーザデータを提供するクライアントアプリケーションを遂行する。ユーザデータを提供する際、遂行されるクライアントアプリケーションは、ユーザから受信されたユーザ入力をさらに考慮することがある。ユーザデータが提供された具体的な様式に関係なく、UEは、サブステップ2030(任意選択であってよい)において、ホストコンピュータへのユーザデータの送信を始める。方法のステップ2040では、ホストコンピュータは、本開示の全体を通じて説明される実施形態の教示により、UEから送信されたユーザデータを受信する。
【0234】
図21:いくつかの実施形態による、ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器とを含む通信システム内で実施される方法
図21は、一実施形態による、通信システム内で実施される方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図16および
図17を参照して説明されたホストコンピュータ、基地局、およびUEであってよい、ホストコンピュータと、基地局と、UEとを含む。本開示の簡単さのために、このセクションには、
図21への図面参照のみが含まれる。ステップ2110(任意選択であってよい)では、本開示の全体を通じて説明される実施形態の教示により、基地局が、UEからユーザデータを受信する。ステップ2120(任意選択であってよい)では、基地局は、受信されたホストコンピュータへのユーザデータの送信を始める。ステップ2130(任意選択であってよい)では、ホストコンピュータが、基地局によって始められた送信において搬送されたユーザデータを受信する。
【0235】
本明細書で開示される任意の適切なステップ、方法、特徴、機能、または利益は、1つまたは複数の仮想装置の1つまたは複数の機能ユニットまたはモジュールを通して実行されてよい。各仮想装置は、いくつかのこれらの機能ユニットを備えてよい。これらの機能ユニットは、処理回路を介して実施されてよく、処理回路としては、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラ、ならびにデジタル信号プロセッサ(DSP)、特殊目的デジタル論理などがあり得るその他のデジタルハードウェアがあり得る。処理回路は、メモリ内に記憶されたプログラムコードを遂行するように設定されてよく、メモリとしては、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光学記憶デバイスなどの、1つまたはいくつかのタイプのメモリがあり得る。メモリ内に記憶されたプログラムコードは、1つまたは複数の通信プロトコルおよび/またはデータ通信プロトコルを遂行するためのプログラム命令、ならびに本明細書において説明される技法のうちの1つまたは複数を行うための命令を含む。いくつかの実装形態では、処理回路は、それぞれの機能ユニットに、本開示の1つまたは複数の実施形態による対応する機能を実行させるために使用されることがある。
【0236】
ユニットという用語は、電子機器、電気デバイス、および/または電子デバイスの分野における従来の意味を有してよく、たとえば、本明細書において説明されるものなどのような、それぞれのタスク、手順、計算、出力、および/または表示機能などを行うための、電気および/もしくは電子の回路、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、論理ソリッドステートデバイス、ならびに/またはディスクリートデバイス、コンピュータプログラムもしくは命令を含んでよい。
【0237】
【0238】
【0239】
さらなる番号付けされた実施形態
1.ユーザ機器(UE)と通信するように設定された基地局であって、本明細書においてネットワークノード110によって実行されると説明されるアクションのうちの1つまたは複数を実行するように設定された無線インターフェースと処理回路とを備える基地局。
【0240】
5.ユーザデータを提供するように設定された処理回路と、
ユーザ機器(UE)への送信のためにユーザデータをセルラーネットワークにフォワーディングするように設定された通信インターフェースと
を備え、
セルラーネットワークが、無線インターフェースと処理回路とを有する基地局を備え、基地局の処理回路が、本明細書においてネットワークノード110によって実行されると説明されるアクションのうちの1つまたは複数を実行するように設定される、
ホストコンピュータを含む通信システム。
【0241】
6.基地局をさらに含む、実施形態5の通信システム。
【0242】
7.UEをさらに含み、UEが、基地局と通信するように設定される、実施形態6の通信システム。
【0243】
8.ホストコンピュータの処理回路が、ホストアプリケーションを遂行し、それによって、ユーザデータを提供するように設定され、
UEが、ホストアプリケーションと関連づけられたクライアントアプリケーションを遂行するように設定された処理回路を備える、
実施形態7の通信システム。
【0244】
11.基地局内で実施される方法であって、本明細書においてネットワークノード110によって実行されると説明されるアクションのうちの1つまたは複数を含む方法。
【0245】
15.ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器(UE)とを含む通信システム内で実施される方法であって、
ホストコンピュータにおいて、ユーザデータを提供することと、
ホストコンピュータにおいて、基地局を備えるセルラーネットワークを介してUEへのユーザデータを搬送する送信を始めることであって、基地局が、本明細書においてネットワークノード110によって実行されると説明されるアクションのうちの1つまたは複数を実行する、始めることと
を含む方法。
【0246】
16.基地局において、ユーザデータを送信すること
をさらに含む、実施形態15の方法。
【0247】
17.ユーザデータが、ホストアプリケーションを遂行するによってホストコンピュータにおいて提供され、方法が、
UEにおいて、ホストアプリケーションと関連づけられたクライアントアプリケーションを遂行すること
をさらに含む、実施形態16の方法。
【0248】
21.基地局と通信するように設定されたユーザ機器(UE)であって、本明細書において無線デバイス130によって実行されると説明されるアクションのうちの1つまたは複数を実行するように設定された無線インターフェースと処理回路とを備えるUE。
【0249】
25.ユーザデータを提供するように設定された処理回路と、
ユーザ機器(UE)への送信のためにユーザデータをセルラーネットワークにフォワーディングするように設定された通信インターフェースと
を備え、
UEが、無線インターフェースと処理回路とを備え、UEの処理回路が、本明細書において無線デバイス130によって実行されると説明されるアクションのうちの1つまたは複数を実行するように設定される、
ホストコンピュータを含む通信システム。
【0250】
26.UEをさらに含む、実施形態25の通信システム。
【0251】
27.セルラーネットワークが、UEと通信するように設定された基地局をさらに含む、実施形態26の通信システム。
【0252】
28.ホストコンピュータの処理回路が、ホストアプリケーションを遂行し、それによって、ユーザデータを提供するように設定され、
UEの処理回路が、ホストアプリケーションと関連づけられたクライアントアプリケーションを遂行するように設定される、
実施形態26または27の通信システム。
【0253】
31.本明細書において無線デバイス130によって実行されると説明されるアクションのうちの1つまたは複数を含む、ユーザ機器(UE)内で実施される方法。
【0254】
35.ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器(UE)とを含む通信システム内で実施される方法であって、
ホストコンピュータにおいて、ユーザデータを提供することと、
ホストコンピュータにおいて、基地局を備えるセルラーネットワークを介してUEへのユーザデータを搬送する送信を始めることであって、UEが、本明細書において無線デバイス130によって実行されると説明されるアクションのうちの1つまたは複数を実行する、始めることと
を含む方法。
【0255】
36.UEにおいて、基地局からユーザデータを受信すること
をさらに含む、実施形態35の方法。
【0256】
41.基地局と通信するように設定されたユーザ機器(UE)であって、本明細書において無線デバイス130によって実行されると説明されるアクションのうちの1つまたは複数を実行するように設定された無線インターフェースと処理回路とを備えるUE。
【0257】
45.ユーザ機器(UE)から基地局への送信から生じるユーザデータを受信するように設定された通信インターフェース
を備え、
UEが、無線インターフェースと処理回路とを備え、UEの処理回路が、本明細書において無線デバイス130によって実行されると説明されるアクションのうちの1つまたは複数を実行するように設定される
ホストコンピュータを含む通信システム。
【0258】
46.UEをさらに含む、実施形態45の通信システム。
【0259】
47.基地局をさらに含み、基地局が、UEと通信するように設定された無線インターフェースと、UEから基地局への送信によって搬送されたユーザデータをホストコンピュータにフォワーディングするように設定された通信インターフェースとを備える、実施形態46の通信システム。
【0260】
48.ホストコンピュータの処理回路が、ホストアプリケーションを遂行するように設定され、
UEの処理回路が、ホストアプリケーションと関連づけられたクライアントアプリケーションを遂行し、それによって、ユーザデータを提供するように設定される、
実施形態46または47の通信システム。
【0261】
49.ホストコンピュータの処理回路が、ホストアプリケーションを遂行し、それによって、要求データを提供するように設定され、
UEの処理回路が、ホストアプリケーションと関連づけられたクライアントアプリケーションを遂行し、それによって、要求データに応答してユーザデータを提供するように設定される、
実施形態46または47の通信システム。
【0262】
51.本明細書において無線デバイス130によって実行されると説明されるアクションのうちの1つまたは複数を含む、ユーザ機器(UE)内で実施される方法。
【0263】
52.ユーザデータを提供することと、
基地局への送信を介してホストコンピュータにユーザデータをフォワーディングすることと
をさらに含む、実施形態51の方法。
【0264】
55.ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器(UE)とを含む通信システム内で実施される方法であって、
ホストコンピュータにおいて、UEから基地局に送信されたユーザデータを受信することであって、UEが、本明細書において無線デバイス130によって実行されると説明されるアクションのうちの1つまたは複数を実行する、受信すること
を含む方法。
【0265】
56.UEにおいて、基地局にユーザデータを提供すること
をさらに含む、実施形態55の方法。
【0266】
57.UEにおいて、クライアントアプリケーションを遂行し、それによって、送信されることになるユーザデータを提供することと、
ホストコンピュータにおいて、クライアントアプリケーションと関連づけられたホストアプリケーションを遂行することと
をさらに含む、実施形態56の方法。
【0267】
58.UEにおいて、クライアントアプリケーションを遂行することと、
UEにおいて、クライアントアプリケーションに対する入力データを受信することであって、この入力データが、クライアントアプリケーションと関連づけられたホストアプリケーションを遂行することによってホストコンピュータにおいて提供される、受信することと
をさらに含み、
送信されることになるユーザデータが、入力データに応答してクライアントアプリケーションによって提供される、
実施形態56の方法。
【0268】
61.ユーザ機器(UE)と通信するように設定された基地局であって、本明細書においてネットワークノード110によって実行されると説明されるアクションのうちの1つまたは複数を実行するように設定された無線インターフェースと処理回路とを備える基地局。
【0269】
65.ユーザ機器(UE)から基地局への送信から生じるユーザデータを受信するように設定された通信インターフェースを備えるホストコンピュータを含む通信システムであって、基地局が無線インターフェースと処理回路とを備え、基地局の処理回路が、本明細書においてネットワークノード110によって実行されると説明されるアクションのうちの1つまたは複数を実行するように設定される、通信システム。
【0270】
66.基地局をさらに含む、実施形態65の通信システム。
【0271】
67.UEをさらに含み、UEが、基地局と通信するように設定される、実施形態66の通信システム。
【0272】
68.ホストコンピュータの処理回路が、ホストアプリケーションを遂行するように設定され、
UEが、ホストアプリケーションと関連づけられたクライアントアプリケーションを遂行し、それによって、ホストコンピュータによって受信されることになるユーザデータを提供するように設定される、
実施形態67の通信システム。
【0273】
71.基地局内で実施される方法であって、本明細書においてネットワークノード110によって実行されると説明されるアクションのうちの1つまたは複数を含む方法。
【0274】
75.ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器(UE)とを含む通信システム内で実施される方法であって、
ホストコンピュータにおいて、基地局から、基地局がUEから受信した送信から生じるユーザデータを受信することであって、UEが、本明細書において無線デバイス130によって実行されると説明されるアクションのうちの1つまたは複数を実行する、受信すること
を含む方法。
【0275】
76.基地局において、UEからユーザデータを受信すること
をさらに含む、実施形態75の方法。
【0276】
77.基地局において、受信されたユーザデータの、ホストコンピュータへの送信を始めること
をさらに含む、実施形態76の方法。
【0277】
略語
以下の略語のうちの少なくともいくつかは、本開示において使用されることがある。略語の間に不一致がある場合、優先権は、その略語が上記でどのように使用されるかに与えられるべきである。以下で複数回リストされる場合、最初のリスティングが、いかなるその後のリスティングよりも好まれるべきである。
3GPP 第3世代パートナーシッププロジェクト
5G 第5世代
DL ダウンリンク
eNB E-UTRANノードB
E-UTRA エボルブドUTRA
E-UTRAN エボルブドUTRAN
GERAN GSM EDGE 無線アクセスネットワーク
gNB NRにおける基地局
GSM Global System for Mobile communication
HSPA 高速パケットアクセス
LTE Long-Term Evolution
OFDM 直交周波数分割多重
UE ユーザ機器
UL アップリンク
UMTS Universal Mobile Telecommunication System
UTRA ユニバーサル地上無線アクセス
UTRAN ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク
WCDMA Wide CDMA
WLAN Wide ローカル・エリア・ネットワーク
CCCH 共通制御チャネル
CE 制御エレメント
C-RNTI セル無線ネットワーク一時識別子
PDU プロトコルデータユニット
SDU サービスデータユニット
TA 時間アライメント