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特許7071547測定方法、測定配置方法、端末及びネットワーク機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-10
(45)【発行日】2022-05-19
(54)【発明の名称】測定方法、測定配置方法、端末及びネットワーク機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 52/02 20090101AFI20220511BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20220511BHJP
   H04W 48/20 20090101ALI20220511BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20220511BHJP
【FI】
H04W52/02 110
H04W24/10
H04W48/20
H04W72/04 110
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2020572594
(86)(22)【出願日】2019-02-21
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-08-12
(86)【国際出願番号】 CN2019075676
(87)【国際公開番号】W WO2019174446
(87)【国際公開日】2019-09-19
【審査請求日】2020-09-16
(31)【優先権主張番号】201810218469.0
(32)【優先日】2018-03-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100159329
【弁理士】
【氏名又は名称】三縄 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100204386
【弁理士】
【氏名又は名称】松村 啓
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼ ▲ユ▼民
【審査官】松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2013/0021929(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0229931(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末側によって実行される測定方法であって、
測定対象配置情報を受信するステップと、
条件トリガー方式によるセル管理の場合、前記測定対象配置情報によって指示される対象のうちの少なくとも一部である目標対象の測定を、前記測定対象配置情報に基づいて開始するステップと、
所定トリガーイベントが満たされると、前記目標対象のうちの少なくとも一部の対象の測定を停止することを決定するステップとを含み、
前記所定トリガーイベントは、セル切り替え成功と目標セカンダリセル群SCGアクセス成功、のうちの少なくとも1つを含む、測定方法。
【請求項2】
前記測定対象配置情報は、測定不要なセルID情報、前記目標対象の周波数ポイントID情報、前記目標対象のセルID情報、測定対象が条件トリガー方式によるセル管理に用いられるかを指示する第1指示情報、前記目標対象に対応する参照信号配置情報、前記目標対象のレイヤ3フィルタの配置情報、前記目標対象の測定結果タイプ情報、及び、少なくとも1つの前記所定トリガーイベントが満たされてから引き続き測定するかを指示する第2指示情報のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の測定方法。
【請求項3】
前記所定トリガーイベントは、予め定義されるか、ネットワーク機器によって配置される請求項1又は2に記載の測定方法。
【請求項4】
所定トリガーイベントが満たされると、前記目標対象のうちの少なくとも一部の対象の測定を停止することを決定するステップは、
所定トリガーイベントが満たされると、すべての前記目標対象の測定の停止を決定することを含む、請求項3に記載の測定方法。
【請求項5】
前記測定対象配置情報に第2指示情報が含まれる場合、所定トリガーイベントが満たされると、前記目標対象のうちの少なくとも一部の対象の測定を停止することを決定するステップは、
所定トリガーイベントが満たされると、前記目標対象のうちの少なくとも一部の対象の測定を停止することを、前記第2指示情報に基づいて決定するステップ、及び、所定トリガーイベントが満たされ、且つ目標対象の配置プロセスが完了した場合、前記目標対象のうちの少なくとも一部の対象の測定を停止することを、前記第2指示情報に基づいて決定するステップのうちの1つを含む、請求項2に記載の測定方法。
【請求項6】
前記目標対象のうちの少なくとも一部の対象の測定を停止することを、前記第2指示情報に基づいて決定するステップは、
記第2指示情報によって指示される測定継続不要な第2目標対象に基づいて、前記第2目標対象の測定の停止を決定するステップ含む、請求項5に記載の測定方法。
【請求項7】
測定対象配置情報を受信するための受信モジュールと、
条件トリガー方式によるセル管理の場合、前記測定対象配置情報によって指示される対象のうちの少なくとも一部である目標対象の測定を、前記測定対象配置情報に基づいて開始するための開始モジュールと、
所定トリガーイベントが満たされると、前記目標対象のうちの少なくとも一部の対象の測定を停止することを決定するための処理モジュールとを含み、
前記所定トリガーイベントは、セル切り替え成功と目標セカンダリセル群SCGアクセス成功、のうちの少なくとも1つを含む、端末。
【請求項8】
前記測定対象配置情報は、測定不要なセルID情報、前記目標対象の周波数ポイントID情報、前記目標対象のセルID情報、測定対象が条件トリガー方式によるセル管理に用いられるかを指示する第1指示情報、前記目標対象に対応する参照信号配置情報、前記目標対象のレイヤ3フィルタの配置情報、前記目標対象の測定結果タイプ情報、及び、少なくとも1つの前記所定トリガーイベントが満たされてから引き続き測定するかを指示する第2指示情報のうちの少なくとも1つを含む、請求項7に記載の端末。
【請求項9】
前記処理モジュールは、
所定トリガーイベントが満たされると、すべての前記目標対象の測定の停止を決定するための第1決定サブモジュールを含む、請求項に記載の端末。
【請求項10】
ネットワーク機器側によって実行される測定配置方法であって、
条件トリガー方式によるセル管理に関連付けられる目標対象を指示するための測定対象配置情報を送信するステップと、
所定トリガーイベントを端末に配置するステップとを含み、
前記所定トリガーイベント情報は、所定トリガーイベントが満たされると、目標対象のうちの少なくとも一部の対象の測定を停止することを決定するように端末に指示することに用いられ、
前記所定トリガーイベントは、セル切り替え成功と目標セカンダリセル群SCGアクセス成功、のうちの少なくとも1つを含む、測定配置方法。
【請求項11】
前記測定対象配置情報は、測定不要なセルID情報、前記目標対象の周波数ポイントID情報、前記目標対象のセルID情報、測定対象が条件トリガー方式によるセル管理に用いられるかを指示する第1指示情報、前記目標対象に対応する参照信号配置情報、前記目標対象のレイヤ3フィルタの配置情報、前記目標対象の測定結果タイプ情報、及び、少なくとも1つの所定トリガーイベントが満たされてから引き続き測定するかを指示する第2指示情報のうちの少なくとも1つを含む、請求項10に記載の測定配置方法。
【請求項12】
前記所定トリガーイベント情報は、所定トリガーイベントが満たされると、すべての目標対象の測定の停止を決定するように端末に指示することに用いられる、請求項10に記載の測定配置方法。
【請求項13】
条件トリガー方式によるセル管理に関連付けられる目標対象を指示するための測定対象配置情報を送信するための送信モジュール
所定トリガーイベントを端末に配置するための配置モジュールとを含み、
前記所定トリガーイベント情報は、所定トリガーイベントが満たされると、目標対象のうちの少なくとも一部の対象の測定を停止することを決定するように端末に指示することに用いられ、
前記所定トリガーイベントは、セル切り替え成功と目標セカンダリセル群SCGアクセス成功、のうちの少なくとも1つを含む、ネットワーク機器。
【請求項14】
前記測定対象配置情報は、測定不要なセルID情報、前記目標対象の周波数ポイントID情報、前記目標対象のセルID情報、測定対象が条件トリガー方式によるセル管理に用いられるかを指示する第1指示情報、前記目標対象に対応する参照信号配置情報、前記目標対象のレイヤ3フィルタの配置情報、前記目標対象の測定結果タイプ情報、及び、少なくとも1つの所定トリガーイベントが満たされてから引き続き測定するかを指示する第2指示情報のうちの少なくとも1つを含む、請求項13に記載のネットワーク機器。
【請求項15】
コンピュータプログラムが格納されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1~6のいずれか一項に記載の測定方法のステップが実現され、又は、請求項10~12のいずれか一項に記載の測定配置方法のステップが実現される、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2018年3月16日に中国特許庁に提出された中国特許出願201810218469.0の優先権を主張し、その全ての内容が援用によりここに取り込まれる。
本開示は、通信技術分野に係り、特に測定方法、測定配置方法、端末及びネットワーク機器に係る。
【背景技術】
【0002】
従来のLTE(Long Term Evolution)通信システムにおいて、ネットワーク機器は、無線リソース制御RRC(Radio Resource Control)接続再配置メッセージによって端末に対し測定配置を行い、端末UE(User Equipment)は、測定配置情報に従って自セル及び隣接セルのチャネルに対し測定評価及び報告を行う。具体的には、LTEシステムにおいて、配置における測定報告の際に、配置の内容に測定対象配置と測定報告配置とが含まれる。そのうち、ネットワーク機器は、測定ID(measID)により測定報告配置(reportConfigId)と測定対象(measObjectId)との関連関係配置情報を作成し、該関連関係配置情報をUEに送信する。UEは、該関連関係配置情報があると判断した場合、該関連関係配置情報で指定された測定対象の測定を開始する。
【0003】
NR(New Radio)通信システムにおいて、セルの追加、修正、削除、変更など、条件トリガー方式によるセル管理が導入される。条件でセル切り替えをトリガーすることを例にとると、図1に示すように、条件切り替えプロセスは、以下の主なステップを含む。
ステップ1において、ソースノード(Source)は、1つ又は複数のターゲットノード(Target1及びTarget2)に切り替え要求情報を送信する。
ステップ2において、ターゲットノードは、切り替え確認情報をソースノードに送信する。
ステップ3において、ソースノードは、条件切り替えの配置情報を端末に送信する。
ステップ4において、端末は、ターゲットセルについて条件を満たすか否かを評価し、条件を満たすと決定すると、対応するターゲットセルを選択して切り替えを行う。
ステップ5において、端末は、ターゲットセルを選択した後、ランダムアクセスプロセスを開始する。
ステップ6において、端末は、切り替え完了情報をターゲットノードに送信する。
ステップ7において、ソースノードは、条件切り替え取り消し情報を他のターゲットノードに送信する。
ステップ8において、他のターゲットノードは、条件切り替え取り消し確認情報をソースノードに送信する。
【0004】
条件トリガー方式によるセル管理の場合、端末は、条件トリガー関連セルの測定をいつ開始又は停止するかを決定することができない。関連セルの測定が速やかでないと、セル管理に失敗するが、関連セルの測定を継続的に行うと、端末の消費電力が増加する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示の実施例は、条件トリガー関連セルの測定問題を解決するために、測定方法、測定配置方法、端末及びネットワーク機器を提供する。
課題を解決するための手段
【0006】
第1方面において、本開示の実施例は、端末側に応用される測定方法を提供し、測定対象配置情報を受信するステップと、条件トリガー方式によるセル管理の場合、測定対象配置情報によって指示される対象のうちの少なくとも一部である目標対象の測定を測定対象配置情報に基づいて開始するステップと、所定トリガーイベントが満たされると、目標対象のうちの少なくとも一部の対象の測定を停止するか否かを決定するステップとを含む。
【0007】
第2方面において、本開示の実施例は、測定対象配置情報を受信するための受信モジュールと、条件トリガー方式によるセル管理の場合、測定対象配置情報によって指示される対象のうちの少なくとも一部である目標対象の測定を測定対象配置情報に基づいて開始するための開始モジュールと、所定トリガーイベントが満たされると、目標対象のうちの少なくとも一部の対象の測定を停止するか否かを決定するための処理モジュールとを含む端末を提供する。
【0008】
第3方面において、本開示の実施例は、プロセッサと、メモリと、メモリに格納されてプロセッサで動作可能なコンピュータプログラムを含む端末を提供し、コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、前記に記載の測定方法のステップが実現される。
【0009】
第4方面において、本開示の実施例は、コンピュータプログラムが格納されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記の測定方法のステップが実現される。
【0010】
第5方面において、本開示の実施例は、ネットワーク機器側に応用される測定配置方法を提供し、条件トリガー方式によるセル管理に関連付けられる目標対象を指示するための測定対象配置情報を送信するステップを含む。
【0011】
第6方面において、本開示の実施例は、条件トリガー方式によるセル管理に関連付けられる目標対象を指示するための測定対象配置情報を送信するための送信モジュールを含むネットワーク機器を提供する。
【0012】
第7方面において、本開示の実施例は、プロセッサと、メモリと、メモリに格納されてプロセッサで動作可能なコンピュータプログラムを含むネットワーク機器を提供し、プロセッサは、コンピュータプログラムを実行すると、上記の測定配置方法のステップを実現する。
【0013】
第8方面において、本開示の実施例は、コンピュータプログラムが格納されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記の測定配置方法のステップが実現される。
【発明の効果】
【0014】
このように、本開示の実施例の端末は、トリガー条件を用いてセルを管理する場合、ネットワーク機器によって配置される測定配置情報のうちの測定対象配置情報に基づいて目標セルの測定を開始し、測定配置情報のうちの測定停止のトリガーイベント情報に基づいて、トリガーイベント情報によって指示されるトリガーイベントが満たされると、前記目標対象のうちの少なくとも一部の対象の測定を停止するか否かを決定することによって、測定のための追加的なシグナリング配置を節約し、端末の省電力化の効果を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本開示の実施例の技術手段をより明確に説明するために、以下、本開示の実施例の記載に必要とされる図面を簡単に紹介する。明らかに、以下の記載に関する図面は、単に本開示の一部の実施例である。当業者にとって、創造性のある作業をしない前提で、これらの図面から他の図面を得ることもできる。
【0016】
図1】条件トリガーによるセル切り替えのフローチャートである。
図2】本開示の実施例に係る測定方法のフローチャートである。
図3】本開示の実施例に係る端末のモジュール構造図である。
図4】本開示の実施例に係る端末のブロック図である。
図5】本開示の実施例に係る測定配置方法のフローチャートである。
図6】本開示の実施例に係るネットワーク機器のモジュール構造図である。
図7】本開示の実施例に係るネットワーク機器のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付図面を参照して本開示の例示的な実施例を更に詳細に記載する。本開示の例示的な実施例を図面に示しているが、本開示は、ここで説明した実施例に限定されることなく様々な形態で実現されることが理解されるべきである。これらの実施例を示すことは、本開示をより徹底的に理解してもらい、本開示の範囲を当業者に全面的に伝えるためである。
【0018】
本願の明細書及び特許請求の範囲における「第1」、「第2」などは、類似の対象を区別するために用いられるものであり、特定の順番や前後順序を記載するために用いられるものではない。このように使用されるデータは、ここに記載の本願の実施例が例えばここに図示又は記載のもの以外の順序でも実施可能となるように、適宜に互いに交換可能である。また、「含む」や「有する」及びそれらのあらゆる変形は、非排他的に含むことを意味する。例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は機器は、明確に列挙されているステップ又はユニットに限られず、明確に列挙されていないものや、これらのプロセス、方法、製品又は機器に固有の他のステップ又はユニットを含んでもよい。
【0019】
本開示の実施例は、端末側に応用される測定方法を提供する。図2に示すように、該方法は、以下のステップを含む。
【0020】
ステップ21において、測定対象配置情報を受信する。
【0021】
ここで、該測定対象配置情報は、条件トリガー方式によるセル管理に関連付けられる目標対象を含む。該測定対象配置は、ネットワーク機器によって単独で配置されてもよいし、測定配置情報によって配置されてもよく、即ち測定配置情報には、該測定対象配置情報が担持されている。
【0022】
ステップ22において、条件トリガー方式によるセル管理の場合、目標対象の測定を測定対象配置情報に基づいて開始する。
【0023】
ここで、ネットワーク機器は、明示的又は暗黙的な通知の方式により、条件トリガー方式によるセル管理を端末に通知する。例えば、ネットワーク機器は、専用シグナリング(例えば、RRCシグナリングなど)により、条件トリガー方式によるセル管理を端末に通知する。目標対象は、目標セル又は目標周波数ポイントを含む。目標対象は、前記測定対象配置情報によって指示される対象のうちの少なくとも一部である。すなわち、測定対象配置情報には、条件トリガー方式によるセル管理に関連付けられる測定対象に加えて、他の測定に関する測定対象も担持されていてもよい。他の測定については、ネットワーク機器は、測定ID(measID)により測定報告配置(reportConfigId)と測定対象(measObjectId)との関連関係配置情報を作成し、該関連関係配置情報を端末に送信する。端末は、該関連関係配置情報を検出すると、該関連関係配置情報で指定される測定対象の測定を開始する。
【0024】
条件トリガー方式によるセル管理の場合、ネットワーク機器から送信された測定配置情報を受信すると、測定対象配置情報で指示される目標対象の測定を直接開始することが好ましい。ここで、目標対象は、測定対象配置情報で指示される対象のうちの少なくとも一部である。特に、目標対象は、測定対象配置情報で指示される、条件トリガー方式によるセル管理に関連付けられるセル又は周波数ポイントである。
【0025】
ステップ23において、所定トリガーイベントが満たされると、目標対象のうちの少なくとも一部の対象の測定を停止するか否かを決定する。
【0026】
端末は、所定トリガーイベント(又はトリガー条件と呼ばれる)に基づいて測定を停止又は継続する。
【0027】
ここで、端末が条件トリガー方式に基づいてセルを管理する必要がある場合(該当セルの追加、修正、削除、変更を含む)、ネットワーク機器は、該当するトリガー条件配置を端末に送信する。該「トリガー条件配置」には、1つ又は複数のセル又は周波数ポイントに対する測定結果の評価を含む場合、ネットワーク機器は、該1つ又は複数のセル又は周波数ポイントの測定配置情報を配置し又はプロトコルで約束する。該測定配置情報は、明示的な測定対象配置と暗黙的な測定対象配置のいずれか1つ又は複数の組み合わせを含む。
【0028】
ここで、明示的な測定対象配置又は暗黙的な測定対象配置については、対応する測定報告配置(例えば、reportConfigId)及び/又は測定ID配置(例えば、measId)を配置しなくてもよい。
【0029】
ここで、測定対象配置情報は、
測定不要なセルID情報、
目標対象の周波数ポイントID情報(ここで、暗黙的な測定対象配置の場合、該周波数ポイントIDは、トリガー条件配置に担持される周波数ポイントIDである。)、
目標対象のセルID情報(ここで、暗黙的な測定対象配置の場合、該セルIDは、トリガー条件配置に担持されるセルIDである。)、
測定対象が条件トリガー方式によるセル管理に用いられるかを指示する第1指示情報であって、測定対象が条件トリガー方式によるセル管理に用いられるかを指示するための指示情報(端末は、測定対象配置情報における第1指示情報に基づいて、どの対象が条件トリガー方式によるセル管理に用いられるかを決定し、対応する対象の測定を開始する。例えば、該第1指示情報が「1」である場合、該測定対象が条件トリガー方式によるセル管理の測定に用いられることを指示する。この場合、該測定対象の測定結果は、対応する測定報告を有しなくてよい。該第1指示情報が「0」である場合、該測定対象が他の測定に用いられることを指示する。この場合、該測定対象の測定結果は、対応する測定の報告を有する。)、
同期信号ブロックSSB(Synchronous Signal Block)又はチャネル状態情報参照信号CSI-RS(Channel State Information-Reference Signal)の位置など、目標対象に対応する参照信号配置情報、
フィルタ係数(filter Coefficient)など、目標対象のレイヤ3フィルタの配置情報、
目標対象の測定結果タイプ情報(ここで、測定結果タイプは、参照信号受信電力RSRP(Reference Symbol Received Power)、参照信号受信品質RSRQ(Reference Signal Received Quality)、信号干渉雑音比SINR(Signal to Interference and Noise Ratio)のうち少なくとも1つを含むが、これらに限定されない。)、及び
少なくとも1つの所定トリガーイベントが満たされてから引き続き測定するかを指示する第2指示情報であって、1つ又は複数の所定トリガーイベント(トリガー条件)が満たされてから引き続き測定するかを指示する指示情報(例えば、ある周波数ポイント又はセルの測定に対し、端末による条件切り替えの完了後に引き続き該周波数ポイント又はセルを測定するかを指示する)のうちの少なくとも1つを含む。
【0030】
ここで、所定トリガーイベントは、予め定義されるか、ネットワーク機器によって配置される。ネットワーク機器が測定を停止するための所定トリガーイベントを測定配置情報に担持することが好ましい。所定トリガーイベントは、セル切替え成功、セル切替え失敗、目標セカンダリセル群SCG(Secondary Cell Group)アクセス成功、目標SCGアクセス失敗、及び無線リンク失敗のうちの少なくとも1つを含む。5Gシステムにおいて、端末は、ネットワーク側のマスタノードMN(Master Node)に対応するマスタセルグループMCG(Master Cell Group)と、ネットワーク側のセカンダリノードSN(Secondary Node)に対応するSCGを含む2重接続DC(Dual Connectivity)アーキテクチャを採用している。MCGは、プライマリセルPCell(Primary cell)及びセカンダリセルSCell(Secondary Cell)を含み、SCGは、プライマリセカンダリセルPSCell及びセカンダリセルSCellを含む。ここで、PCell及びPSCellは、SpCellと統一に呼ばれてもよい。
【0031】
好ましくは、ステップ23は、以下の方式によって実現されるが、これらに限定されない。
【0032】
方式1:所定トリガーイベントが満たされると、すべての目標対象の測定の停止を決定する。すなわち、切り替え成功後に、測定対象配置情報によって指示される、条件トリガー方式によるセル管理に関連付けられる全ての目標対象の測定を停止する。切り替え失敗後に、測定対象配置情報によって指示される、条件トリガー方式によるセル管理に関連付けられる全ての目標対象の測定を停止する。ある目標SCGアクセス成功後に、測定対象配置情報によって指示される、条件トリガー方式によるセル管理に関連付けられる全ての目標対象の測定を停止する。ある目標SCGアクセス失敗(例えば、SCG failure)後に、測定対象配置情報によって指示される、条件トリガー方式によるセル管理に関連付けられる全ての目標対象の測定を停止する。無線リンク失敗後に、測定対象配置情報によって指示される、条件トリガー方式によるセル管理に関連付けられる全ての目標対象の測定を停止する。
【0033】
方式2:所定トリガーイベントにセル切り替え成功又は目標SCGアクセス成功が含まれる場合、セル切り替え成功又は目標SCGアクセス成功になると、目標対象のうち、現在のサービングセル以外の対象の測定の停止を決定する。すなわち、切り替え成功後に、サービングセル以外の、測定対象配置情報によって指示される、条件トリガー方式によるセル管理に関連付けられる全ての目標対象の測定を停止する。又は、ある目標SCGアクセス成功後に、サービングセル以外の、測定対象配置情報によって指示される、条件トリガー方式によるセル管理に関連付けられる全ての目標対象の測定を停止する。
【0034】
方式3:測定対象配置情報に第2指示情報が含まれる場合、所定トリガーイベントが満たされると、目標対象のうちの少なくとも一部の対象の測定を停止するか否かを第2指示情報に基づいて決定する。すなわち、測定対象配置情報のうちの第2指示情報、例えば、ある目標対象の測定を停止又は継続する指示情報に基づいて、所定トリガーイベントが満たされると、該第2指示情報によって指示される目標対象の測定を停止又は継続する。例えば、ある所定トリガーイベントが満たされると、第2指示情報(例えば測定を継続するか否かの指示情報)によって指示される測定継続対象以外の、測定対象配置情報によって指示される、条件トリガー方式によるセル管理に関連付けられる全ての目標対象の測定を停止する。
【0035】
方式4:測定対象配置情報に第2指示情報が含まれる場合、所定トリガーイベントが満たされ、且つ目標対象の配置プロセスが完了した場合、目標対象のうちの少なくとも一部の対象の測定を停止するか否かを第2指示情報に基づいて決定する。すなわち、測定対象配置情報のうちの第2指示情報、例えば、ある目標対象の測定を停止又は継続する指示情報に基づいて、所定トリガーイベントが満たされ且つ目標対象の配置プロセスに成功する(例えば切り替え成功)と、該第2指示情報によって指示される目標対象の測定を停止又は継続する。
【0036】
ここで、方式3と方式4において、目標対象のうちの少なくとも一部の対象の測定を停止するか否かを第2指示情報に基づいて決定することは、以下の1つを含む。
第2指示情報によって指示される測定継続必要な第1目標対象に基づいて、第1目標対象の測定の継続を決定する。例えば、切り替え成功後に、あるセルの測定の継続が第2指示情報によって指示されると、それらのセルの測定を継続する。又は、あるSCGアクセス成功後に、あるセルの測定の継続が第2指示情報によって指示されると、それらのセルの測定を継続する。加えて、端末は、第1目標対象の測定を継続する場合、更に、第1目標対象以外の、測定対象配置情報によって指示される、条件トリガー方式によるセル管理に関連付けられるすべての目標対象の測定を停止する。
第2指示情報によって指示される測定継続不要な第2目標対象に基づいて、第2目標対象の測定の停止を決定する。例えば、切り替え成功後に、あるセルの測定の停止(すなわち継続しない)が第2指示情報によって指示されると、それらのセルの測定を停止する。又は、あるSCGアクセス成功後に、あるセルの測定の停止が第2指示情報によって指示されると、それらのセルの測定を停止する。
第2指示情報によって指示される測定継続必要な第1目標対象に基づいて、目標対象のうち、第1目標対象以外の他の対象の測定の停止を決定する。例えば、切り替え成功後に、第2指示情報(例えばある目標対象の測定を継続する)によって指示される第1目標対象以外の、測定対象配置情報によって指示される、条件トリガー方式によるセル管理に関連付けられるすべての目標対象の測定を停止する。又は、あるSCGアクセス成功後に、第2指示情報(例えばある目標対象の測定を継続する)によって指示される第1目標対象以外の、測定対象配置情報によって指示される、条件トリガー方式によるセル管理に関連付けられるすべての目標対象の測定を停止する。
【0037】
所定トリガーイベントにセル切り替え成功又は目標SCGアクセス成功が含まれる場合、第1目標対象が現在のサービングセルを含むことが好ましい。第2指示情報によって指示される測定継続必要な第1目標対象に基づいて第1目標対象の測定の継続を決定することを例にとる場合、切り替え成功後に、あるサービングセルの測定継続が第2指示情報によって指示されると、該サービングセルの測定を継続する。又は、あるSCGアクセス成功後に、あるサービングセルの測定継続が第2指示情報によって指示されると、該サービングセルの測定を継続する。加えて、端末は、サービングセルの測定を継続する場合、更に、該サービングセル以外の、測定対象配置情報によって指示される、条件トリガー方式によるセル管理に関連付けられるすべての目標対象の測定を停止する。
【0038】
本開示の実施例の測定方法において、端末がトリガー条件を用いてセルを管理する場合、ネットワーク機器によって配置される測定配置情報のうちの測定対象配置情報に基づいて目標セルの測定を開始し、測定配置情報のうちの測定停止のトリガーイベント情報に基づいて、トリガーイベント情報によって指示されるトリガーイベントが満たされると、前記目標対象のうちの少なくとも一部の対象の測定を停止するか否かを決定することによって、測定のための追加的なシグナリング配置を節約し、端末の省電力化の効果を達成することができる。
【0039】
以上の実施例は、異なるシーンにおける測定方法を紹介したが、以下、更に、それに対応する端末を図面とともに紹介する。
【0040】
図3に示すように、本開示の実施例の端末300は、上記実施例における、測定対象配置情報を受信することと、条件トリガー方式によるセル管理の場合、目標対象の測定を測定対象配置情報に基づいて開始することと、所定トリガーイベントが満たされると、目標対象のうちの少なくとも一部の対象の測定を停止するか否かを決定することとを実現可能であり、同じ効果を奏することもできる。該端末300は、具体的には、測定対象配置情報を受信するための受信モジュール310と、条件トリガー方式によるセル管理の場合、測定対象配置情報によって指示される対象のうちの少なくとも一部である目標対象の測定を、測定対象配置情報に基づいて開始するための開始モジュール320と、所定トリガーイベントが満たされると、目標対象のうちの少なくとも一部の対象の測定を停止するか否かを決定するための処理モジュール330とを含む。
【0041】
ここで、測定対象配置情報は、測定不要なセルID情報、目標対象の周波数ポイントID情報、目標対象のセルID情報、測定対象が条件トリガー方式によるセル管理に用いられるかを指示する第1指示情報、目標対象に対応する参照信号配置情報、目標対象のレイヤ3フィルタの配置情報、目標対象の測定結果タイプ情報、及び、少なくとも1つの所定トリガーイベントが満たされてから引き続き測定するかを指示する第2指示情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0042】
ここで、所定トリガーイベントは、予め定義されるか、ネットワーク機器によって配置される。
【0043】
ここで、所定トリガーイベントは、セル切り替え成功、セル切り替え失敗、目標セカンダリセル群SCGアクセス成功、目標SCGアクセス失敗、及び、無線リンク失敗のうちの少なくとも1つを含む。
【0044】
ここで、処理モジュール330は、所定トリガーイベントが満たされると、すべての目標対象の測定の停止を決定するための第1決定サブモジュールを含む。
【0045】
ここで、処理モジュール330は、所定トリガーイベントにセル切り替え成功又は目標SCGアクセス成功が含まれる場合、セル切り替え成功又は目標SCGアクセス成功になると、目標対象のうち、現在のサービングセル以外の対象の測定の停止を決定するための第2決定サブモジュールを更に含む。
【0046】
ここで、測定対象配置情報に第2指示情報が含まれる場合、処理モジュール330は、所定トリガーイベントが満たされると、目標対象のうちの少なくとも一部の対象の測定を停止するか否かを、第2指示情報に基づいて決定するための第3決定サブモジュール、及び、所定トリガーイベントが満たされ、且つ目標対象の配置プロセスが完了した場合、目標対象のうちの少なくとも一部の対象の測定を停止するか否かを、第2指示情報に基づいて決定するための第4決定サブモジュールのうちの1つを更に含む。
【0047】
ここで、第3決定サブモジュール又は第4決定サブモジュールは、第2指示情報によって指示される測定継続必要な第1目標対象に基づいて、第1目標対象の測定の継続を決定するための第1決定ユニットと、第2指示情報によって指示される測定継続不要な第2目標対象に基づいて、第2目標対象の測定の停止を決定するための第2決定ユニットと、第2指示情報によって指示される測定継続必要な第1目標対象に基づいて、目標対象のうち、第1目標対象以外の他の対象の測定の停止を決定するための第3決定ユニットのうちの1つを含む。
【0048】
ここで、所定トリガーイベントにセル切り替え成功又は目標SCGアクセス成功が含まれる場合、第1目標対象は、現在のサービングセルを含む。
【0049】
なお、本開示の実施例の端末は、トリガー条件を用いてセルを管理する場合、ネットワーク機器によって配置される測定配置情報のうちの測定対象配置情報に基づいて目標セルの測定を開始し、測定配置情報のうちの測定停止のトリガーイベント情報に基づいて、トリガーイベント情報によって指示されるトリガーイベントが満たされると、前記目標対象のうちの少なくとも一部の対象の測定を停止するか否かを決定することによって、測定のための追加的なシグナリング配置を節約し、端末の省電力化の効果を達成することができる。
【0050】
上記目的をよりよく実現するために、更に、図4は、本開示の各実施例を実現する端末のハードウェア構造図である。該端末40は、ラジオ周波数ユニット41と、ネットワークモジュール42と、オーディオ出力ユニット43と、入力ユニット44と、センサ45と、表示ユニット46と、ユーザ入力ユニット47と、インタフェースユニット48と、メモリ49と、プロセッサ410と、電源411などの構成要素を含むが、これらに限定されない。図4に示される端末の構造は、端末を限定するものではなく、端末は、図示されるよりも多い又は少ない構成要素を含むことができ、又は特定の構成要素を組み合わせることができ、又は異なる構成要素の配置を含むことができることを、当業者は理解可能である。本開示の実施例において、端末は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、パームトップパソコン、車載端末、ウェアラブルデバイス及び歩数計などを含むが、それらに限定されない。
【0051】
ここで、ラジオ周波数ユニット41は、測定対象配置情報を受信することに用いられる。プロセッサ410は、条件トリガー方式によるセル管理の場合、測定対象配置情報によって指示される対象のうちの少なくとも一部である目標対象の測定を、測定対象配置情報に基づいて開始することと、所定トリガーイベントが満たされると、目標対象のうちの少なくとも一部の対象の測定を停止するか否かを決定することとに用いられる。
【0052】
本開示の実施例の端末は、トリガー条件を用いてセルを管理する場合、ネットワーク機器によって配置される測定配置情報のうちの測定対象配置情報に基づいて目標セルの測定を開始し、測定配置情報のうちの測定停止のトリガーイベント情報に基づいて、トリガーイベント情報によって指示されるトリガーイベントが満たされると、前記目標対象のうちの少なくとも一部の対象の測定を停止するか否かを決定することによって、測定のための追加的なシグナリング配置を節約し、端末の省電力化の効果を達成することができる。
【0053】
本開示の実施例において、ラジオ周波数ユニット41は、情報の送受信又は通話中で信号の送受信に用いられ、具体的に、基地局からのダウンリンクデータを受信した後、プロセッサ410による処理にし、また、アップリンクデータを基地局に送信する。一般に、ラジオ周波数ユニット41は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、トランシーバ、結合器、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限定されない。また、ラジオ周波数ユニット41は、無線通信システムを介してネットワークや他の機器と通信を行うこともできる。
【0054】
端末は、ネットワークモジュール42を介して、電子メールの送受信、ウェブページの閲覧、ストリーミングメディアへのアクセスを支援するなど、無線ブロードバンドインターネットアクセスをユーザに提供する。
【0055】
オーディオ出力ユニット43は、ラジオ周波数ユニット41やネットワークモジュール42が受信したオーディオデータや、メモリ49に記憶されたオーディオデータを音声信号に変換して音声として出力することができる。また、オーディオ出力ユニット43は、端末40が実行する特定の機能に関するオーディオ(例えば、呼出信号着信音、メッセージ着信音等)を出力してもよい。オーディオ出力ユニット43は、スピーカ、ブザー及びレシーバなどを含む。
【0056】
入力ユニット44は、オーディオや映像の信号を受信することに用いられる。入力ユニット44は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードでカメラなどの画像キャプチャ装置によって取得された静止画又は動画の画像データを処理するグラフィックスプロセッサGPU(Graphics Processing Unit)441と、マイク442とを含む。処理された画像フレームは、表示ユニット46上に表示される。グラフィックスプロセッサ441で処理された画像フレームは、メモリ49(又は他の記憶媒体)に記憶されるか、又はラジオ周波数ユニット41又はネットワークモジュール42を介して送信される。マイク442は、音声を受信し、オーディオデータに加工することができる。処理されたオーディオデータは、電話通話モードの場合、ラジオ周波数ユニット41を介して移動体通信基地局に送信可能な形式に変換して出力することができる。
【0057】
端末40は、光センサ、モーションセンサ及び他のセンサのような少なくとも1つのセンサ45を更に含む。具体的には、光センサは、周辺光センサ及び近接センサを含む。周辺光センサは、周辺光の明暗に応じて表示パネル461の輝度を調節し、近接センサは、端末40が耳に移動したときに表示パネル461及び/又はバックライトを消灯する。モーションセンサの1種として、加速度計センサは、様々な方向(一般的には3軸)の加速度の大きさを検出でき、静止時は重力の大きさ及び方向を検出でき、端末姿勢の認識(例えば、縦横画面切替、関連ゲーム、磁力計姿勢キャリブレーション)、振動認識関連機能(例えば、歩数計、ノッキング)などに用いることができる。センサ45は、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロスコープ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサなどを更に含むことができるが、ここでは枚挙しない。
【0058】
表示ユニット46は、ユーザが入力した情報やユーザに提供した情報を表示するために用いられる。表示ユニット46は、液晶ディスプレイLCD(Liquid Crystal Display)、有機発光ダイオードOLED(Organic Light-Emitting Diode)などからなる表示パネル461を含んでもよい。
【0059】
ユーザ入力ユニット47は、数字や文字情報の入力を受け付け、ユーザによる端末の設定や機能制御に関するキー信号の入力を行うことに用いられる。具体的に、ユーザ入力ユニット47は、タッチパネル471と、その他の入力装置472とを含む。タッチパネル471は、タッチスクリーンとも呼ばれ、その上又は付近でのユーザのタッチ操作を取得可能である(例えばユーザが指やスタイラスなどの任意の適切な物体や付属部材を用いたタッチパネル471の上又はタッチパネル471の付近での操作)。タッチパネル471は、タッチ検出装置とタッチコントローラの2つの部分を含む。ここで、タッチ検出装置は、ユーザのタッチ方位を検出し、タッチ操作による信号を検出してタッチコントローラに伝達する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からのタッチ情報を受信し、それを接点座標に変換してプロセッサ410に送り、プロセッサ410からの命令を受信して実行する。なお、タッチパネル471は、抵抗膜式、静電容量式、赤外線、表面弾性波など、種々の方式を用いて実現することができる。ユーザ入力ユニット47は、タッチパネル471の他に、他の入力装置472を含んでもよい。具体的に、他の入力装置472は、物理的なキーボード、機能キー(例えば、音量調節キー、スイッチキーなど)、トラックボール、マウス、レバーを含むが、ここでは枚挙しない。
【0060】
更に、タッチパネル471は、表示パネル461に重ねられる。タッチパネル471は、その上又はその近くでタッチ操作を検出すると、プロセッサ410に送信して、タッチイベントのタイプを決定する。次いで、プロセッサ410は、タッチイベントのタイプに応じて、対応する視覚的出力を表示パネル461に提供する。図4では、タッチパネル471と表示パネル461は、独立した2つの部品として端末の入出力機能を実現するが、実施例によっては、タッチパネル471と表示パネル461を一体化して端末の入出力機能を実現することもでき、具体的にここでは限定しない。
【0061】
インタフェースユニット48は、外部装置と端末40とを接続するためのインタフェースである。例えば、外部装置は、有線又は無線ヘッドホンポート、外部電源(又はバッテリ充電器)ポート、有線又は無線データポート、メモリカードポート、識別モジュールを有する装置を接続するためのポート、オーディオ入出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、ヘッドホンポート等を含む。インタフェースユニット48は、外部装置から入力(例えば、データ情報、電力など)を受信し、受信した入力を端末40内の1つ以上の要素に伝送するために使用されてもよく、又は端末40と外部装置との間でデータを伝送するために使用されてもよい。
【0062】
メモリ49は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを格納するために使用される。メモリ49は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーション(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを格納することができるプログラム格納領域と、データ格納領域とを主に含んでもよい。データ格納領域は、オーディオデータや電話帳など、携帯電話機の使用に応じて作成されたデータを記憶することができる。更に、メモリ49は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、少なくとも1つの磁気ディスク記憶装置、フラッシュメモリデバイスなどの不揮発性メモリ、又は他の揮発性固体記憶デバイスを含んでもよい。
【0063】
プロセッサ410は、端末の制御センタであり、各種インタフェースや回線を用いて端末全体の各部を接続し、メモリ49に格納されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを実行、メモリ49に格納されたデータを呼び出して端末の各種機能及び処理データを実行し、端末全体の監視を行う。プロセッサ410は、1つ以上の処理ユニットを含んでもよい。プロセッサ410は、オペレーティングシステム、ユーザインターフェース及びアプリケーションなどを主に処理するアプリケーションプロセッサと、ワイヤレス通信を主に処理するモデムプロセッサとを統合することができることが好ましい。上述のモデムプロセッサは、プロセッサ410に統合されなくてもよいことが理解される。
【0064】
端末40は、各構成要素に電力を供給するためのバッテリのような電源411を更に含んでもよい。電源411は、電源管理システムを介してプロセッサ410に論理的に接続されてもよく、電源管理システムを介して充電、放電、及び消費電力管理などを管理する機能を実現することが好ましい。
【0065】
また、端末40は、図示しない機能モジュールを更に含んでもよく、ここでの説明は省略する。
【0066】
好ましくは、本開示の実施例は、プロセッサ410と、メモリ49と、メモリ49に格納されてプロセッサ410で動作可能なコンピュータプログラムとを含む端末を更に提供し、該コンピュータプログラムがプロセッサ410によって実行されると、上記測定方法の実施例の各プロセスが実現され、且つ同一の技術効果を奏することもできるので、重複を避けるためにここでは繰り返して記載しない。ここで、端末は、無線端末であってもよく有線端末であってもよい。無線端末とは、音声及び/又は他のサービスデータ接続性をユーザに提供する機器を指し、無線接続機能の携帯式機器、又は、無線モデムに接続される他の処理機器を有する。無線端末は、無線アクセスネットワークRAN(Radio Access Network)を介して1つ又は複数のコアネットワークと通信可能である。無線端末は、移動電話(又は「セルラー」電話と称される)などの移動端末、移動端末を有するコンピュータなどである。例えば、端末は、携帯式、ポータブル式、ハンドヘルド式、コンピュータ内蔵式又は車載の移動装置であり、無線アクセスネットワークとは音声及び/又はデータのやり取りを行う。例えば、PCS(Personal Communication Service)電話、コードレス電話、SIP(Session Initiation Protocol)電話機、WLL(Wireless Local Loop)局、PDA(Personal Digital Assistant)などの機器である。無線端末は、システム、受信契約ユニット(Subscriber Unit)、受信契約局(Subscriber Station)、移動局(Mobile Station)、モバイル(Mobile)、リモートステーション(Remote Station)、リモート端末(Remote Terminal)、アクセス端末(Access Terminal)、ユーザ端末(User Terminal)、ユーザエージェント(User Agent)、ユーザ機器(User Device or User Equipment)と呼ばれてもよいが、ここでは限定されない。
【0067】
本開示の実施例は、コンピュータプログラムが格納されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を更に提供し、当該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記の測定方法の実施例の各プロセスが実現され、かつ同じ技術効果を奏することもできるため、重複を避けるために、ここでは繰り返して記載しない。ここで、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、例えば、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスクなど等である。
【0068】
以上の実施例は、端末側から本開示の測定方法を紹介したが、以下、本実施例は、更に、ネットワーク機器側の測定配置方法を図面とともに紹介する。
【0069】
図5は、本開示の実施例のネットワーク機器側に応用される測定配置方法を示し、測定対象配置情報を送信するステップ51を含む。
【0070】
ここで、測定対象配置情報は、条件トリガー方式によるセル管理に関連付けられる目標対象を指示することに用いられる。目標対象は、目標セル又は目標周波数ポイントを含む。なお、測定対象配置情報には、条件トリガー方式によるセル管理に関連付けられる測定対象に加えて、他の測定に関する測定対象も担持されてもよい。このように、目標対象は、測定対象配置情報で指示される対象のうちの少なくとも一部である。
【0071】
条件トリガー方式によるセル管理の場合、端末は、ネットワーク機器から送信された測定配置情報を受信すると、測定対象配置情報によって指示される目標対象の測定を直接開始する。
【0072】
ここで、測定対象配置情報は、
測定不要なセルID情報、
目標対象の周波数ポイントID情報(ここで、暗黙的な測定対象配置の場合、該周波数ポイントIDは、トリガー条件配置に担持される周波数ポイントIDである。)、
目標対象のセルID情報(ここで、暗黙的な測定対象配置の場合、該セルIDは、トリガー条件配置に担持されるセルIDである。)、
測定対象が条件トリガー方式によるセル管理に用いられるかを指示する第1指示情報であって、測定対象が条件トリガー方式によるセル管理に用いられるかを指示するための指示情報(端末は、測定対象配置情報における第1指示情報に基づいて、どの対象が条件トリガー方式によるセル管理に用いられるかを決定し、対応する対象の測定を開始する。)、
SSB又はCSI-RSの位置など、目標対象に対応する参照信号配置情報、
フィルタ係数など、目標対象のレイヤ3フィルタの配置情報、
目標対象の測定結果タイプ情報(ここで、測定結果タイプは、RSRP、RSRQ、SINRのうち少なくとも1つを含むが、これらに限定されない。)、及び
少なくとも1つの所定トリガーイベントが満たされてから引き続き測定するかを指示する第2指示情報であって、1つ又は複数の所定トリガーイベント(トリガー条件)が満たされてから引き続き測定するかを指示する指示情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0073】
該測定配置方法において、所定トリガーイベントを端末に配置することを更に含むことが好ましい。ここで、所定トリガーイベント情報は、所定トリガーイベントが満たされると、目標対象のうちの少なくとも一部の対象の測定を停止するか否かを決定するように端末に指示することに用いられる。このように、端末は、所定トリガーイベント(又はトリガー条件と呼ばれる)に基づいて測定を停止又は継続する。ネットワーク機器によって所定トリガーイベントを配置するほかに、プロトコルで予め定義する方式によって、該所定トリガーイベントを決定してもよい。ここで、所定トリガーイベントは、セル切り替え成功、セル切り替え失敗、目標セカンダリセル群SCGアクセス成功、目標SCGアクセス失敗、及び、無線リンク失敗のうちの少なくとも1つを含む。
【0074】
ここで、所定トリガーイベント情報は、所定トリガーイベントが満たされると、すべての目標対象の測定の停止を決定するように端末に指示することに用いられる。すると、端末は、切り替え成功後に、測定対象配置情報によって指示される、条件トリガー方式によるセル管理に関連付けるすべての目標対象の測定を停止する。端末は、切り替え失敗後に、測定対象配置情報によって指示される、条件トリガー方式によるセル管理に関連付けるすべての目標対象の測定を停止する。端末は、ある目標SCGアクセス成功後に、測定対象配置情報によって指示される、条件トリガー方式によるセル管理に関連付けるすべての目標対象の測定を停止する。端末は、ある目標SCGアクセス失敗(例えばSCG failure)後に、測定対象配置情報によって指示される、条件トリガー方式によるセル管理に関連付けるすべての目標対象の測定を停止する。端末は、無線リンク失敗後に、測定対象配置情報によって指示される、条件トリガー方式によるセル管理に関連付けるすべての目標対象の測定を停止する。
【0075】
ここで、所定トリガーイベントにセル切り替え成功又は目標SCGアクセス成功が含まれる場合、所定トリガーイベント情報は、セル切り替え成功又は目標SCGアクセス成功になると、目標対象のうち、現在のサービングセル以外の対象の測定の停止を決定するように端末に指示することに用いられる。このように、端末は、切り替え成功後に、サービングセル以外の測定対象配置情報によって指示される、条件トリガー方式によるセル管理に関連付けるすべての目標対象の測定を停止し、又は、あるSCGアクセス成功後に、サービングセル以外の測定対象配置情報によって指示される、条件トリガー方式によるセル管理に関連付けるすべての目標対象の測定を停止する。
【0076】
ここで、測定対象配置情報に第2指示情報が含まれる場合、所定トリガーイベント情報は、以下の1つを指示することに用いられる。
端末は、トリガーイベント情報によって指示されるトリガーイベントが満たされると、目標対象のうちの少なくとも一部の対象の測定を停止するか否かを、第2指示情報に基づいて決定する。このように、端末は、所定トリガーイベントが満たされると、該第2指示情報によって指示される目標対象の測定を停止又は継続する。
端末は、トリガーイベント情報によって指示されるトリガーイベントが満たされ、且つ目標対象の配置プロセスが完了した場合、目標対象のうちの少なくとも一部の対象の測定を停止するか否かを、第2指示情報に基づいて決定する。このように、端末は、所定トリガーイベントが満たされ、且つ目標対象の配置プロセスに成功する(例えば切り替え成功)と、該第2指示情報によって指示される目標対象の測定を停止又は継続する。
【0077】
具体的には、所定トリガーイベント情報は、以下の1つを指示することに用いられる。
端末は、第2指示情報によって指示される測定継続必要な第1目標対象に基づいて、第1目標対象の測定の継続を決定する。このように、端末は、第2指示情報によって指示される測定継続必要な第1目標対象に基づいて、第1目標対象の測定の継続を決定する。例えば、切り替え成功後に、あるセルの測定の継続が第2指示情報によって指示されると、それらのセルの測定を継続する。又は、あるSCGアクセス成功後に、あるセルの測定の継続が第2指示情報によって指示されると、それらのセルの測定を継続する。加えて、端末は、第1目標対象の測定を継続する場合、更に、第1目標対象以外の、測定対象配置情報によって指示される、条件トリガー方式によるセル管理に関連付けられるすべての目標対象の測定を停止する。
端末は、第2指示情報によって指示される測定継続不要な第2目標対象に基づいて、第2目標対象の測定の停止を決定する。このように、端末は、第2指示情報によって指示される測定継続不要な第2目標対象に基づいて、第2目標対象の測定の停止を決定する。例えば、切り替え成功後に、あるセルの測定の停止(すなわち継続しない)が第2指示情報によって指示されると、それらのセルの測定を停止する。又は、あるSCGアクセス成功後に、あるセルの測定の停止が第2指示情報によって指示されると、それらのセルの測定を停止する。
端末は、第2指示情報によって指示される測定継続必要な第1目標対象に基づいて、目標対象のうち前記第1目標対象以外の他の対象の測定の停止を決定する。このように、端末は、第2指示情報によって指示される測定継続必要な第1目標対象に基づいて、目標対象のうち前記第1目標対象以外の他の対象の測定の停止を決定する。例えば、切り替え成功後に、第2指示情報(例えばある目標対象の測定を継続する)によって指示される第1目標対象以外の、測定対象配置情報によって指示される、条件トリガー方式によるセル管理に関連付けられるすべての目標対象の測定を停止する。又は、あるSCGアクセス成功後に、第2指示情報(例えばある目標対象の測定を継続する)によって指示される第1目標対象以外の、測定対象配置情報によって指示される、条件トリガー方式によるセル管理に関連付けられるすべての目標対象の測定を停止する。
【0078】
所定トリガーイベントにセル切り替え成功又は目標SCGアクセス成功が含まれる場合、第1目標対象が現在のサービングセルを含むことが好ましい。このように、第2指示情報によって指示される測定継続必要な第1目標対象に基づいて、端末が第1目標対象の測定の継続を決定することを例にとる場合、端末は、切り替え成功後に、あるサービングセルの測定継続が第2指示情報によって指示されると、該サービングセルの測定を継続する。又は、端末は、あるSCGアクセス成功後に、あるサービングセルの測定継続が第2指示情報によって指示されると、該サービングセルの測定を継続する。加えて、端末は、サービングセルの測定を継続する場合、更に、該サービングセル以外の、測定対象配置情報によって指示される、条件トリガー方式によるセル管理に関連付けられるすべての目標対象の測定を停止する。
【0079】
本開示の実施例の測定配置方法において、トリガー条件によるセル管理の測定配置情報をネットワーク機器から端末に配置することによって、端末がトリガー条件を用いてセルを管理する場合、ネットワーク機器によって配置される測定配置情報のうちの測定対象配置情報に基づいて目標セルの測定を開始し、測定配置情報のうちの測定停止のトリガーイベント情報に基づいて、トリガーイベント情報によって指示されるトリガーイベントが満たされると、前記目標対象のうちの少なくとも一部の対象の測定を停止するか否かを決定する。それによって、測定のための追加的なシグナリング配置を節約し、端末の省電力化の効果を達成することができる。
【0080】
以上の実施例は、異なるシーンにおける測定配置方法をそれぞれ詳細に紹介したが、以下、本実施例は、更に、それに対応するネットワーク機器を図面とともに紹介する。
【0081】
図6に示すように、本開示の実施例のネットワーク機器600は、上記実施例における測定配置方法を実現可能であり、同じ効果を奏することもできる。該ネットワーク機器600は、具体的には、条件トリガー方式によるセル管理に関連付けられる目標対象を指示するための測定対象配置情報を送信するための送信モジュール610を含む。
【0082】
ここで、測定対象配置情報は、測定不要なセルID情報、目標対象の周波数ポイントID情報、目標対象のセルID情報、測定対象が条件トリガー方式によるセル管理に用いられるかを指示する第1指示情報、目標対象に対応する参照信号配置情報、目標対象のレイヤ3フィルタの配置情報、目標対象の測定結果タイプ情報、及び、少なくとも1つの所定トリガーイベントが満たされてから引き続き測定するかを指示する第2指示情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0083】
ここで、該ネットワーク機器600は、所定トリガーイベントが満たされると、目標対象のうちの少なくとも一部の対象の測定を停止するか否かを決定するように端末に指示するための所定トリガーイベントを端末に配置するための配置モジュールを更に含む。
【0084】
ここで、所定トリガーイベントは、セル切り替え成功、セル切り替え失敗、目標セカンダリセル群SCGアクセス成功、目標SCGアクセス失敗、及び、無線リンク失敗のうちの少なくとも1つを含む。
【0085】
ここで、所定トリガーイベント情報は、所定トリガーイベントが満たされると、すべての目標対象の測定の停止を決定するように端末に指示することに用いられる。
【0086】
ここで、所定トリガーイベントにセル切り替え成功又は目標SCGアクセス成功が含まれる場合、所定トリガーイベント情報は、セル切り替え成功又は目標SCGアクセス成功になると、目標対象のうち、現在のサービングセル以外の対象の測定の停止を決定するように端末に指示することに用いられる。
【0087】
ここで、測定対象配置情報に第2指示情報が含まれる場合、所定トリガーイベント情報は、トリガーイベント情報によって指示されるトリガーイベントが満たされると、目標対象のうちの少なくとも一部の対象の測定を停止するか否かを、端末が第2指示情報に基づいて決定すること、及び、トリガーイベント情報によって指示されるトリガーイベントが満たされ、且つ目標対象の配置プロセスが完了した場合、目標対象のうちの少なくとも一部の対象の測定を停止するか否かを、端末が第2指示情報に基づいて決定することのうちの1つを指示することに用いられる。
【0088】
ここで、所定トリガーイベント情報は、第2指示情報によって指示される測定継続必要な第1目標対象に基づいて、端末が第1目標対象の測定の継続を決定することと、第2指示情報によって指示される測定継続不要な第2目標対象に基づいて、端末が第2目標対象の測定の停止を決定することと、第2指示情報によって指示される測定継続必要な第1目標対象に基づいて、端末が目標対象のうち第1目標対象以外の他の対象の測定の停止を決定することのうちの1つを指示することに用いられる。
【0089】
ここで、所定トリガーイベントにセル切り替え成功又は目標SCGアクセス成功が含まれる場合、第1目標対象は、現在のサービングセルを含む。
【0090】
なお、以上のネットワーク機器及び端末の各モジュールの分割は、あくまでも論理的機能の分割であり、実際の実現においては、全部又は一部が1つの物理的実体に統合されてもよいし、物理的に分離されてもよい。これらのモジュールは、全てソフトウェアで処理素子によって呼び出される形態で実現されてもよいし、全てハードウェアとして実現されてもよいし、更に、一部のモジュールを処理素子によってソフトウェアを呼び出し、一部のモジュールをハードウェアとして実現することも可能である。例えば、決定モジュールは、個別に設けられた処理素子であってもよいし、上記装置のいずれかのチップに集積されて実現されてもよく、また、プログラムコードの形態で上記装置のメモリに記憶され、上記装置のいずれかの処理素子によって上記決定モジュールの機能が呼び出されて実行されるようにしてもよい。他のモジュールの実現は、同様である。また、これらのモジュールは、全部又は一部が一体化されていてもよいし、独立して実現されていてもよい。ここでいう処理素子とは、信号の処理能力を有する集積回路のことである。実施において、上記方法の各ステップ又は上記の各モジュールは、プロセッサ素子内のハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形態の命令によって実行されてもよい。
【0091】
例えば、上記モジュールは、上記方法を実施するように構成された1つ又は複数の集積回路、例えば、1つ又は複数の特定の集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASICと略称される)、1つ又は複数のマイクロプロセッサ(digital signal processor、DSPと略称される)、又は1つ又は複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGAと略称される)などである。また、上記モジュールが、処理素子でプログラムコードを呼び出す形態で実現される場合、この処理素子は、中央処理装置(Central Processing Unit、CPUと略称される)などの汎用プロセッサ、又は、プログラムコードを呼び出すことができる他のプロセッサである。また、これらのモジュールは、一体化されてシステムオンチップ(system-on-a-chip、SOCと略称される)の形態で実現されてもよい。
【0092】
なお、本開示の実施例のネットワーク機器は、トリガー条件によるセル管理の測定配置情報を端末に配置することによって、端末がトリガー条件を用いてセルを管理する場合、ネットワーク機器によって配置される測定配置情報のうちの測定対象配置情報に基づいて目標セルの測定を開始し、測定配置情報のうちの測定停止のトリガーイベント情報に基づいて、トリガーイベント情報によって指示されるトリガーイベントが満たされると、前記目標対象のうちの少なくとも一部の対象の測定を停止するか否かを決定する。それによって、測定のための追加的なシグナリング配置を節約し、端末の省電力化の効果を達成することができる。
【0093】
上記の目的をよりよく実現するために、本開示の実施例は、プロセッサと、メモリと、メモリに格納されてプロセッサで動作可能なコンピュータプログラムを含むネットワーク機器を更に提供し、プロセッサは、コンピュータプログラムを実行すると、上記の測定配置方法のステップを実現する。発明の実施例は、コンピュータプログラムが格納されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を更に提供する。コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記の測定配置方法のステップが実現される。
【0094】
具体的には、本開示の実施例は、ネットワーク機器を更に提供する。図7に示すように、該ネットワーク機器700は、アンテナ71と、ラジオ周波数装置72と、ベースバンド装置73を含む。アンテナ71は、ラジオ周波数装置72に接続される。上り方向では、ラジオ周波数装置72は、アンテナ71を介して情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置73に送信して処理する。下り方向では、ベースバンド装置73は、送信すべき情報を処理してラジオ周波数装置72に送信する。ラジオ周波数装置72は、受信した情報を処理してアンテナ71を介して送信する。
【0095】
上記周波数バンド処理装置は、ベースバンド装置73に位置してもよく、上記実施例でネットワーク機器によって実行される方法は、ベースバンド装置73で実現可能である。このベースバンド装置73は、プロセッサ74とメモリ75を含む。
【0096】
ベースバンド装置73は、例えば少なくとも1つのベースバンドボードを含む。このベースバンドボードには、複数のチップが設けられている。図7に示すように、そのうちの1つのチップは、例えばプロセッサ74である。プロセッサ74は、メモリ75に接続され、メモリ75の中のプログラムを呼び出すことによって、上記実施例に示されるネットワーク機器の操作を実行する。
【0097】
該ベースバンド装置73は、ラジオ周波数装置72との情報のやり取りに用いられるネットワークインターフェース76を更に含んでもよい。このインタフェースは、例えば汎用共通無線インタフェースCPRI(common public radio interface)である。
【0098】
ここのプロセッサは、1つのプロセッサであってもよく、複数の処理素子の総称であってもよい。例えば、このプロセッサは、CPUであってもよく、ASICであってもよく、又は、上記のネットワーク機器によって実行される方法を実施するために構成される1つ又は複数の集積回路、例えば1つ又は複数のマイクロプロセッサDSP、又は1つ又は複数のフィールドプログラマブルゲートアレイFPGAなどである。記憶素子は、1つのメモリであってもよく、複数の記憶素子の総称であってもよい。
【0099】
メモリ75は、揮発性メモリ又は非揮発性メモリであり、又は、揮発性メモリと非揮発性メモリの両方を含む。非揮発性メモリは、ROM(Read-Only Memory)、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、EEPROM(Electrically EP ROM)又はフラッシュメモリである。揮発性メモリは、RAM(Random Access Memory)であり、外部のキャッシュに用いられる。多くの形態のRAMが使用可能であるが、その例として、例えばSRAM(Static RAM)、DRAM(Dynamic RAM)、SDRAM(Synchronous DRAM)、DDRSDRAM(Double Data Rate SDRAM)、ESDRAM(Enhanced SDRAM)、SLDRAM(Synchlink DRAM)、DRRAM(Direct Rambus RAM)が挙げられるが、それらに限られない。本開示の実施例に記載のメモリ75は、これらに限られず、これら及びこれら以外の任意の適合する種類のメモリを含むとする。
【0100】
具体的には、本開示の実施例のネットワーク機器は、メモリ75に格納されてプロセッサ74で動作可能なコンピュータプログラムを更に含む。プロセッサ74は、メモリ75の中のコンピュータプログラムを呼び出して、図6に示す各モジュールによって実行される方法を実行する。
【0101】
具体的には、コンピュータプログラムがプロセッサ74によって呼び出されると、条件トリガー方式によるセル管理に関連付けられる目標対象を指示するための測定対象配置情報を送信することを実行するために用いられる。
【0102】
ここで、測定対象配置情報は、測定不要なセルID情報、目標対象の周波数ポイントID情報、目標対象のセルID情報、測定対象が条件トリガー方式によるセル管理に用いられるかを指示する第1指示情報、目標対象に対応する参照信号配置情報、目標対象のレイヤ3フィルタの配置情報、目標対象の測定結果タイプ情報、及び、少なくとも1つの所定トリガーイベントが満たされてから引き続き測定するかを指示する第2指示情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0103】
ここで、コンピュータプログラムがプロセッサ74によって呼び出されると、所定トリガーイベントが満たされると、目標対象のうちの少なくとも一部の対象の測定を停止するか否かを決定するように端末に指示するための所定トリガーイベントを端末に配置することを実行することに用いられる。
【0104】
ここで、所定トリガーイベントは、セル切り替え成功、セル切り替え失敗、目標セカンダリセル群SCGアクセス成功、目標SCGアクセス失敗、及び、無線リンク失敗のうちの少なくとも1つを含む。
【0105】
ここで、所定トリガーイベント情報は、所定トリガーイベントが満たされると、すべての目標対象の測定の停止を決定するように端末に指示することに用いられる。
【0106】
ここで、所定トリガーイベントにセル切り替え成功又は目標SCGアクセス成功が含まれる場合、所定トリガーイベント情報は、セル切り替え成功又は目標SCGアクセス成功になると、目標対象のうち、現在のサービングセル以外の対象の測定の停止を決定するように端末に指示することに用いられる。
【0107】
ここで、測定対象配置情報に第2指示情報が含まれる場合、所定トリガーイベント情報は、トリガーイベント情報によって指示されるトリガーイベントが満たされると、目標対象のうちの少なくとも一部の対象の測定を停止するか否かを、端末が第2指示情報に基づいて決定すること、及び、トリガーイベント情報によって指示されるトリガーイベントが満たされ、且つ目標対象の配置プロセスが完了した場合、目標対象のうちの少なくとも一部の対象の測定を停止するか否かを、端末が第2指示情報に基づいて決定することのうちの1つを指示することに用いられる。
【0108】
ここで、所定トリガーイベント情報は、第2指示情報によって指示される測定継続必要な第1目標対象に基づいて、端末が第1目標対象の測定の継続を決定することと、第2指示情報によって指示される測定継続不要な第2目標対象に基づいて、端末が第2目標対象の測定の停止を決定することと、第2指示情報によって指示される測定継続必要な第1目標対象に基づいて、端末が目標対象のうち第1目標対象以外の他の対象の測定の停止を決定することのうちの1つを指示することに用いられる。
【0109】
ここで、所定トリガーイベントにセル切り替え成功又は目標SCGアクセス成功が含まれる場合、第1目標対象は、現在のサービングセルを含む。
【0110】
ここで、ネットワーク機器は、GSM(Global System of Mobile communication)又はCDMA(Code Division Multiple Access)における基地局BTS(Base Transceiver Station)であってもよく、WCDMA(登録商標)(Wideband Code Division Multiple Access)における基地局NB(NodeB)であってもよく、更に、LTEにおけるeNB又はeNodeB(Evolutional Node B)であってもよく、又は中継局やアクセスポイントであり、又は将来の5Gネットワークにおける基地局などであり、ここでは限定されない。
【0111】
本開示の実施例のネットワーク機器は、トリガー条件によるセル管理の測定配置情報を端末に配置することによって、端末がトリガー条件を用いてセルを管理する場合、ネットワーク機器によって配置される測定配置情報のうちの測定対象配置情報に基づいて目標セルの測定を開始し、測定配置情報のうちの測定停止のトリガーイベント情報に基づいて、トリガーイベント情報によって指示されるトリガーイベントが満たされると、前記目標対象のうちの少なくとも一部の対象の測定を停止するか否かを決定する。それによって、測定のための追加的なシグナリング配置を節約し、端末の省電力化の効果を達成することができる。
【0112】
本明細書に開示された実施例に記載の各例のユニット及びアルゴリズムのステップが、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせによって実現可能であることは、当業者が理解できる。これらの機能がいったいハードウェアによって実行されるか、それともソフトウェアによって実行されるかは、技術手段の特定な応用や設計の制限条件によって決められる。当業者は、各特定な応用に対し、異なる方法によって記載の機能を実現することができるが、これらの実現は、本開示の範囲を超えたものとされるべきではない。
【0113】
記載の便利や簡潔化のために、以上記載したシステム、装置及びユニットの具体的な動作プロセスは、方法実施例における対応プロセスを参照されたく、ここでは繰り返して記載しない。これは、当業者にとって自明である。
【0114】
本願で提供されるいくつかの実施例において、開示された装置及び方法は、他の方式で実施されることを理解されたい。以上記載した装置実施例は、単に例示的なものである。例えば、記載したユニットの区分は、単に論理機能の区分であり、実際に実現する際に別の区分方式がある。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは、組み合わせてもよく、別のシステムに一体化されてもよく、又は、一部の特徴は、無視されてもよく、又は実行されなくてもよい。また、示されており又は議論されている各構成部分の相互間の結合や直接結合や通信接続は、インタフェース、装置又はユニットを介した間接結合や通信接続であってもよく、電気的、機械的、又は他の形式であってもよい。
【0115】
以上個別部品として説明したユニットは、物理的に離間したものであってもよく、そうでなくてもよい。ユニットとして示した部品は、物理ユニットであってもよく、そうでなくてもよい。すなわち、一箇所に位置してもよく、複数のネットワークユニットに位置してもよい。実際の必要に応じてそのうちの一部又はすべてのユニットを選択して本開示の実施例の目的を実現する。
【0116】
また、本開示の各実施例における各機能的ユニットは、1つの処理ユニットに一体化されていてもよいし、物理的に別々に設けられていてもよいし、2つ以上が一体化されてもよい。
【0117】
前記機能は、ソフトウェア機能モジュールの形式で実現され独立した製品として販売又は使用される場合、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納されてもよい。このような理解に基づき、本開示の技術手段の実質的又は従来技術に貢献した部分、又は当該技術手段の部分は、ソフトウェアプロダクトの形式で現れる。当該コンピュータソフトウェアプロダクトは、記憶媒体に記憶され、本開示の各実施例に記載の方法のすべて又は一部のステップをコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク装置であってもよい)に実行させるいくつかの指令を含む。前記記憶媒体は、Uディスク、モバイルハードディスク、ROM、RAM、磁気ディスク又は光ディスクなど、プログラムコードを格納することができる様々な媒体を含む。
【0118】
なお、本開示の装置と方法において、各部品又は各ステップは、分解及び/又は再度の組み合わせが可能である。これらの分解及び/又は再度の組み合わせは、本開示の同等手段と見なされるべきである。しかも、上記一連の処理を実行するステップは、自然に説明順に時間順で実行されるが、必ず時間順に実行される必要がない。一部のステップは、並行に実行されてもよく、又は、互いに独立に実行されてもよい。当業者にとって、本開示の方法及び装置のすべて又は任意のステップや部品は、任意の計算装置(プロセッサ、記憶媒体などを含む)や計算装置のネットワークでハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はそれらの組み合わせによって実現されることが理解できる。これは、当業者が本開示の説明を閲読して基本的なプログラミング技能を活用して実現できることである。
【0119】
従って、本開示の目的は、任意の計算装置で1つ又は一連のプログラムを実行することによっても実現される。計算装置は、周知されている汎用装置である。したがって、本開示の目的は、方法又は装置を実現するプログラムコードを含むプログラムプロダクトの提供のみでも実現される。すなわち、このようなプログラムプロダクトも本開示を構成し、しかもこのようなプログラムプロダクトを記憶した記憶媒体も本開示を構成する。明らかに、記憶媒体は、任意の周知される記憶媒体又は将来開発される任意の記憶媒体である。なお、本開示の装置と方法において、各部品又は各ステップは、分解及び/又は再度の組み合わせが可能である。これらの分解及び/又は再度の組み合わせは、本開示の同等手段と見なされるべきである。しかも、上記一連の処理を実行するステップは、自然に説明順に時間順で実行されるが、必ず時間順に実行される必要がない。一部のステップは、並行に実行されてもよく、又は、互いに独立に実行されてもよい。
【0120】
以上記載されたのは、本開示の好適な実施形態である。当業者は、本開示に記載されている原理を逸脱せずに様々な改良や修飾をすることもできる。これらの改良や修飾も、本開示の保護範囲内にある。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7