(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-11
(45)【発行日】2022-05-19
(54)【発明の名称】単レール連結部材、平行レール連結部材、床用単レール設置構造体、および床用平行レール設置構造体
(51)【国際特許分類】
E05D 15/06 20060101AFI20220512BHJP
E06B 1/70 20060101ALI20220512BHJP
【FI】
E05D15/06 124B
E06B1/70 A
(21)【出願番号】P 2020020226
(22)【出願日】2020-02-09
【審査請求日】2021-06-09
(73)【特許権者】
【識別番号】592048176
【氏名又は名称】ケージーパルテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100119389
【氏名又は名称】門脇 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】後藤 正
【審査官】鳥井 俊輔
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-119365(JP,A)
【文献】実開昭56-067155(JP,U)
【文献】特開2003-106039(JP,A)
【文献】特開平10-227173(JP,A)
【文献】特開2009-097179(JP,A)
【文献】特開2011-094296(JP,A)
【文献】特開2017-008585(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0245000(US,A1)
【文献】実開平01-142777(JP,U)
【文献】英国特許出願公開第2560144(GB,A)
【文献】米国特許第5205627(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05D 15/06
E06B 1/70
E06B 3/42-3/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
長さ方向に戸車を走行させる走行溝部と、前記長さ方向と交差する幅方向で前記走行溝部の一方側を保持する凸状の第1凸状部と、前記幅方向で前記走行溝部の他方側を保持する凸状の第2凸状部と、をそれぞれ備える一対の床用単レールを前記長さ方向で互いに連結して床面に設置する単レール連結部材であって、
前記長さ方向で前記戸車を走行させ、一対の前記走行溝部がそれぞれ接して位置決めされる溝状位置決め部と、
前記幅方向で前記溝状位置決め部の隣に位置して一対の前記第1凸状部と連なり、前記床面に固定される第1固定穴を有する第1固定部と、
前記幅方向で前記溝状位置決め部の隣に位置して一対の前記第2凸状部と連なり、前記床面に固定される第2固定穴を有する第2固定部と、
前記第1固定部から前記長さ方向の両方に伸びて、一対の前記第1凸状部をそれぞれ覆う一対の第1被覆部と、
前記第2固定部から前記長さ方向の両方に伸びて、一対の前記第2凸状部をそれぞれ覆う一対の第2被覆部と、を備えること、
を特徴とする単レール連結部材。
【請求項2】
請求項1に記載の単レール連結部材であって、
前記溝状位置決め部は、前記戸車に向かい合う対向面が前記走行溝部と面一であること、
を特徴とする単レール連結部材。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の単レール連結部材であって、
前記第1凸状部は、前記床面の側で前記長さ方向に伸びた第1裏溝を備え、
前記第2凸状部は、前記床面の側で前記長さ方向に伸びた第2裏溝を備え、
前記第1固定部は、前記第1裏溝に挿入されて前記第1被覆部との間で前記第1凸状部を挟持する第1挟持部を備え、
前記第2固定部は、前記第2裏溝に挿入されて前記第2被覆部との間で前記第2凸状部を挟持する第2挟持部を備えること、
を特徴とする単レール連結部材。
【請求項4】
請求項3に記載の単レール連結部材であって、
前記第1挟持部および前記第2挟持部は、それぞれ前記第1被覆部および前記第2被覆部より前記長さ方向に長いこと、
を特徴とする単レール連結部材。
【請求項5】
請求項3または請求項4に記載の単レール連結部材であって、
前記第1挟持部および前記第2挟持部は、平面視で先端外側に傾斜をそれぞれ有すること、
を特徴とする単レール連結部材。
【請求項6】
請求項3から請求項5までのいずれか一つに記載の単レール連結部材であって、
前記第1挟持部および前記第2挟持部は、前記床面の側に肉抜き部をそれぞれ備えること、
を特徴とする単レール連結部材。
【請求項7】
長さ方向に第1戸車を走行させる第1走行溝部と、前記第1走行溝部と平行に第2戸車を走行させる第2走行溝部と、前記長さ方向と交差する幅方向で前記第1走行溝部の一方側を保持する凸状の第1凸状部と、前記幅方向で前記第1走行溝部の他方側と前記第2走行溝部の一方側を保持する凸状の中間凸状部と、前記幅方向で前記第2走行溝部の他方側を保持する凸状の第2凸状部と、をそれぞれ備える一対の床用平行レールを前記長さ方向で互いに連結して床面に設置する平行レール連結部材であって、
前記長さ方向で前記第1戸車を走行させ、一対の前記第1走行溝部がそれぞれ接して位置決めされる第1溝状位置決め部と、
前記長さ方向で前記第2戸車を走行させ、一対の前記第2走行溝部がそれぞれ接して位置決めされる第2溝状位置決め部と、
前記幅方向で前記第1溝状位置決め部の外側に位置して一対の前記第1凸状部と連なり、前記床面に固定される第1固定穴を有する第1固定部と、
前記幅方向で前記第1溝状位置決め部と前記第2溝状位置決め部の間に位置して一対の前記中間凸状部と連なる中間固定部と、
前記幅方向で前記第2溝状位置決め部の外側に位置して一対の前記第2凸状部と連なり、前記床面に固定される第2固定穴を有する第2固定部と、
前記第1固定部から前記長さ方向の両方に伸びて、一対の前記第1凸状部をそれぞれ覆う一対の第1被覆部と、
前記中間固定部から前記長さ方向の両方に伸びて、一対の前記中間凸状部をそれぞれ覆う一対の中間被覆部と、
前記第2固定部から前記長さ方向の両方に伸びて、一対の前記第2凸状部をそれぞれ覆う一対の第2被覆部と、を備えること、
を特徴とする平行レール連結部材。
【請求項8】
請求項7に記載の平行レール連結部材であって、
前記第1溝状位置決め部は、前記第1戸車に向かい合う対向面が前記第1走行溝部と面一であり、前記第2溝状位置決め部は、前記第2戸車に向かい合う対向面が前記第2走行溝部と面一であること、
を特徴とする平行レール連結部材。
【請求項9】
請求項7または請求項8に記載の平行レール連結部材であって、
前記第1凸状部は、前記床面の側で前記長さ方向に伸びた第1裏溝を備え、
前記第2凸状部は、前記床面の側で前記長さ方向に伸びた第2裏溝を備え、
前記第1固定部は、前記第1裏溝に挿入されて前記第1被覆部との間で前記第1凸状部を挟持する第1挟持部を備え、
前記第2固定部は、前記第2裏溝に挿入されて前記第2被覆部との間で前記第2凸状部を挟持する第2挟持部を備えること、
を特徴とする平行レール連結部材。
【請求項10】
請求項9に記載の平行レール連結部材であって、
前記第1挟持部および前記第2挟持部は、それぞれ前記第1被覆部および前記第2被覆部より前記長さ方向に長いこと、
を特徴とする平行レール連結部材。
【請求項11】
請求項9または請求項10に記載の平行レール連結部材であって、
前記第1挟持部および前記第2挟持部は、平面視で先端外側に傾斜をそれぞれ有すること、
を特徴とする平行レール連結部材。
【請求項12】
請求項9から請求項11までのいずれか一つに記載の平行レール連結部材であって、
前記第1挟持部および前記第2挟持部は、前記床面の側に肉抜き部をそれぞれ備えること、
を特徴とする平行レール連結部材。
【請求項13】
請求項7から請求項12までのいずれか一つに記載の平行レール連結部材であって、
前記中間凸状部は、前記床面の側で前記長さ方向に伸びた2つの中間裏溝を備え、
前記中間固定部は、2つの前記中間裏溝にそれぞれ挿入されて前記中間被覆部との間で前記中間凸状部をそれぞれ挟持する2つの中間挟持部と、前記床面に固定される中間固定穴とを備えること、
を特徴とする平行レール連結部材。
【請求項14】
請求項13に記載の平行レール連結部材であって、
2つの前記中間挟持部は、それぞれ前記中間被覆部より前記長さ方向に長いこと、
を特徴とする平行レール連結部材。
【請求項15】
請求項13または請求項14に記載の平行レール連結部材であって、
2つの前記中間挟持部は、平面視で先端内側に傾斜をそれぞれ有すること、
を特徴とする平行レール連結部材。
【請求項16】
請求項13から請求項15までのいずれか一つに記載の平行レール連結部材であって、
2つの前記中間挟持部は、前記床面の側に肉抜き部をそれぞれ備えること、
を特徴とする平行レール連結部材。
【請求項17】
長さ方向に戸車を走行させる走行溝部と、前記長さ方向と交差する幅方向で前記走行溝部の一方側を保持する凸状の第1凸状部と、前記幅方向で前記走行溝部の他方側を保持する凸状の第2凸状部と、をそれぞれ備える一対の床用単レールを前記長さ方向で単レール連結部材によって互いに連結した床用単レール設置構造体であって、
前記単レール連結部材は、請求項1から請求項6までのいずれか一つに記載の単レール連結部材であること、
を特徴とする床用単レール設置構造体。
【請求項18】
長さ方向に第1戸車を走行させる第1走行溝部と、前記第1走行溝部と平行に位置して前記長さ方向に第2戸車を走行させる第2走行溝部と、前記長さ方向と交差する幅方向で前記第1走行溝部の一方側を保持する凸状の第1凸状部と、前記第1走行溝部の他方側と前記第2走行溝部の一方側を保持する凸状の中間凸状部と、前記第2走行溝部の他方側を保持する凸状の第2凸状部と、をそれぞれ備える一対の床用平行レールを前記長さ方向で平行レール連結部材によって互いに連結した床用平行レール設置構造体であって、
前記平行レール連結部材は、請求項7から請求項16までのいずれか一つに記載の平行レール連結部材であること、
を特徴とする床用平行レール設置構造体。
【請求項19】
長さ方向に戸車を走行させる走行溝部と、前記長さ方向と交差する幅方向で前記走行溝部の一方側を保持する凸状の第1凸状部と、前記幅方向で前記走行溝部の他方側を保持する凸状の第2凸状部と、前記第1凸状部の床面の側で前記長さ方向に伸びた第1裏溝と、前記第2凸状部の前記床面の側で前記長さ方向に伸びた第2裏溝と、前記第1凸状部の前記長さ方向の端部が前記床面に固定される第1凸状部固定穴と、前記第2凸状部の前記長さ方向の端部が前記床面に固定される第2凸状部固定穴と、
をそれぞれ備える一対の床用単レールを前記長さ方向で互いに連結して前記床面に設置する単レール連結部材であって、
一対の前記走行溝部にそれぞれ前記長さ方向で接して位置決めされ、前記戸車を走行させる溝状位置決め部と、
前記幅方向で前記溝状位置決め部の隣に位置して一対の前記第1凸状部と連なる第1連結部と、前記幅方向で前記溝状位置決め部の隣に位置して一対の前記第2凸状部と連なる第2連結部と、
前記第1連結部から前記長さ方向の両方に伸びて、一対の前記第1凸状部をそれぞれ覆う一対の第1被覆部と、一対の前記第1裏溝にそれぞれ挿入されて前記第1被覆部との間で前記第1凸状部をそれぞれ挟持する一対の第1挟持部と、
前記第2連結部から前記長さ方向の両方に伸びて、一対の前記第2凸状部をそれぞれ覆う一対の第2被覆部と、一対の前記第2裏溝にそれぞれ挿入されて前記第2被覆部との間で前記第2凸状部をそれぞれ挟持する一対の第2挟持部と、を備えること、
を特徴とする単レール連結部材。
【請求項20】
請求項19に記載の単レール連結部材であって、
前記溝状位置決め部は、前記戸車に向かい合う対向面が前記走行溝部と面一であること、
を特徴とする単レール連結部材。
【請求項21】
請求項19または請求項20に記載の単レール連結部材であって、
前記第1挟持部および前記第2挟持部は、それぞれ前記第1被覆部および前記第2被覆部より前記長さ方向に長いこと、
を特徴とする単レール連結部材。
【請求項22】
請求項19から請求項21までのいずれか一つに記載の単レール連結部材であって、
前記第1挟持部および前記第2挟持部は、平面視で先端外側に傾斜をそれぞれ有すること、
を特徴とする単レール連結部材。
【請求項23】
請求項19から請求項22までのいずれか一つに記載の単レール連結部材であって、
前記第1挟持部および前記第2挟持部は、前記床面の側に肉抜き部をそれぞれ備えること、
を特徴とする単レール連結部材。
【請求項24】
長さ方向に第1戸車を走行させる第1走行溝部と、前記第1走行溝部と平行に第2戸車を走行させる第2走行溝部と、前記長さ方向と交差する幅方向で前記第1走行溝部の一方側を保持する凸状の第1凸状部と、前記幅方向で前記第1走行溝部の他方側と前記第2走行溝部の一方側を保持する凸状の中間凸状部と、前記幅方向で前記第2走行溝部の他方側を保持する凸状の第2凸状部と、前記第1凸状部の床面の側で前記長さ方向に伸びた第1裏溝と、前記第2凸状部の前記床面の側で前記長さ方向に伸びた第2裏溝と、前記第1凸状部の前記長さ方向の端部が前記床面に固定される第1凸状部固定穴と、前記第2凸状部の前記長さ方向の端部が前記床面に固定される第2凸状部固定穴と、をそれぞれ備える一対の床用平行レールを前記長さ方向で互いに連結して前記床面に設置する平行レール連結部材であって、
一対の前記第1走行溝部にそれぞれ前記長さ方向で接して位置決めされ、前記第1戸車を走行させる第1溝状位置決め部と、
一対の前記第2走行溝部にそれぞれ前記長さ方向で接して位置決めされ、前記第2戸車を走行させる第2溝状位置決め部と、
前記幅方向で前記第1溝状位置決め部の外側に位置して一対の前記第1凸状部と連なる第1連結部と、
前記幅方向で前記第1溝状位置決め部と前記第2溝状位置決め部の間に位置して一対の前記中間凸状部と連なる中間連結部と、
前記幅方向で前記第2溝状位置決め部の外側に位置して一対の前記第2凸状部と連なる第2連結部と、
前記第1連結部から前記長さ方向の両方に伸びて、一対の前記第1凸状部をそれぞれ覆う一対の第1被覆部と、一対の前記第1裏溝にそれぞれ挿入されて前記第1被覆部との間で前記第1凸状部をそれぞれ挟持する一対の第1挟持部と、
前記中間連結部から前記長さ方向の両方に伸びて、一対の前記中間凸状部をそれぞれ覆う一対の中間被覆部と、
前記第2連結部から前記長さ方向の両方に伸びて、一対の前記第2凸状部をそれぞれ覆う一対の第2被覆部と、一対の前記第2裏溝にそれぞれ挿入されて前記第2被覆部との間で前記第2凸状部をそれぞれ挟持する一対の第2挟持部と、を備えること、
を特徴とする平行レール連結部材。
【請求項25】
請求項24に記載の平行レール連結部材であって、
前記第1溝状位置決め部は、前記第1戸車に向かい合う対向面が前記第1走行溝部と面一であり、前記第2溝状位置決め部は、前記第2戸車に向かい合う対向面が前記第2走行溝部と面一であること、
を特徴とする平行レール連結部材。
【請求項26】
請求項24または請求項25に記載の平行レール連結部材であって、
前記第1挟持部および前記第2挟持部は、それぞれ前記第1被覆部および前記第2被覆部より前記長さ方向に長いこと、
を特徴とする平行レール連結部材。
【請求項27】
請求項24から請求項26までのいずれか一つに記載の平行レール連結部材であって、
前記第1挟持部および前記第2挟持部は、平面視で先端外側に傾斜をそれぞれ有すること、
を特徴とする平行レール連結部材。
【請求項28】
請求項24から請求項27までのいずれか一つに記載の平行レール連結部材であって、
前記第1挟持部および前記第2挟持部は、前記床面の側に肉抜き部をそれぞれ備えること、
を特徴とする平行レール連結部材。
【請求項29】
請求項24から請求項28までのいずれか一つに記載の平行レール連結部材であって、
前記中間凸状部は、前記床面の側で前記長さ方向に伸びた2つの中間裏溝を備え、
前記中間連結部は、2つの前記中間裏溝にそれぞれ挿入されて前記中間被覆部との間で前記中間凸状部をそれぞれ挟持する2つの中間挟持部を備えること、
を特徴とする平行レール連結部材。
【請求項30】
請求項29に記載の平行レール連結部材であって、
2つの前記中間挟持部は、それぞれ前記中間被覆部より前記長さ方向に長いこと、
を特徴とする平行レール連結部材。
【請求項31】
請求項29または請求項30に記載の平行レール連結部材であって、
2つの前記中間挟持部は、平面視で先端内側に傾斜をそれぞれ有すること、
を特徴とする平行レール連結部材。
【請求項32】
請求項29から請求項31までのいずれか一つに記載の平行レール連結部材であって、
2つの前記中間挟持部は、前記床面の側に肉抜き部をそれぞれ備えること、
を特徴とする平行レール連結部材。
【請求項33】
長さ方向に戸車を走行させる走行溝部と、前記長さ方向と交差する幅方向で前記走行溝部の一方側を保持する凸状の第1凸状部と、前記幅方向で前記走行溝部の他方側を保持する凸状の第2凸状部と、前記第1凸状部の床面の側で前記長さ方向に伸びた第1裏溝と、前記第2凸状部の前記床面の側で前記長さ方向に伸びた第2裏溝と、前記第1凸状部の前記長さ方向の端部が前記床面に固定される第1凸状部固定穴と、前記第2凸状部の前記長さ方向の端部が前記床面に固定される第2凸状部固定穴と、をそれぞれ備える一対の床用単レールを前記長さ方向で単レール連結部材によって互いに連結した床用単レール設置構造体であって、
前記単レール連結部材は、請求項19から請求項23までのいずれか一つに記載の単レール連結部材であること、
を特徴とする床用単レール設置構造体。
【請求項34】
長さ方向に第1戸車を走行させる第1走行溝部と、前記第1走行溝部と平行に位置して前記長さ方向に第2戸車を走行させる第2走行溝部と、前記長さ方向と交差する幅方向で前記第1走行溝部の一方側を保持する凸状の第1凸状部と、前記第1走行溝部の他方側と前記第2走行溝部の一方側を保持する凸状の中間凸状部と、前記第2走行溝部の他方側を保持する凸状の第2凸状部と、前記第1凸状部の床面の側で前記長さ方向に伸びた第1裏溝と、前記第2凸状部の前記床面の側で前記長さ方向に伸びた第2裏溝と、前記第1凸状部の前記長さ方向の端部が前記床面に固定される第1凸状部固定穴と、前記第2凸状部の前記長さ方向の端部が前記床面に固定される第2凸状部固定穴と、をそれぞれ備える一対の床用平行レールを前記長さ方向で平行レール連結部材によって互いに連結した床用平行レール設置構造体であって、
前記平行レール連結部材は、請求項24から請求項32までのいずれか一つに記載の平行レール連結部材であること、
を特徴とする床用平行レール設置構造体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、長さ方向に位置する一対の床用単レールを相互に連結する単レール連結部材、長さ方向に位置する一対の床用平行レールを相互に連結する平行レール連結部材、床用単レールを単レール連結部材で連結した床用単レール設置構造体、および床用平行レールを平行レール連結部材で連結した床用平行レール設置構造体に関する。
【背景技術】
【0002】
2以上のレールを相互に連結する装置として戸車レール接続装置が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2。)。
特許文献1に開示された技術によれば、適用される戸車の形状が制限されること、部品点数が多くなること、施工上の手間が過大となることがありうる。
また、特許文献2に開示された技術によれば、戸車レール用連結具を戸車本体に嵌め合わす必要から部品点数が多くなること、施工上の手間が過大となることがありうる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】実開昭56-67155号公報
【文献】実開平6-35568号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
戸車用の長いレールを輸送するとき、輸送手段の制約からレールの長さが制限され、レールが短くされた状態で輸送される場合が生じ得る。そのような短いレールを設置現場で必要な長さを得るために連結する作業が必要になるという事象が生じることがある。
これに対し、特許文献1あるいは特許文献2に開示された技術においては、連結部材に関する技術ではあるが、連結態様が特定の条件下に限定され、レールの長さが制限された場合についての適用は、考慮されていないのが実態である。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、長さ方向に戸車を走行させる走行溝部をそれぞれ備える一対の床用単レールを長さ方向で互いに連結して床面に設置する単レール連結部材、を提供することを目的とする。
また、長さ方向に第1戸車を走行させる第1走行溝部と、第1走行溝部と平行に第2戸車を走行させる第2走行溝部と、をそれぞれ備える一対の床用平行レールを長さ方向で互いに連結して床面に設置する平行レール連結部材、を提供することを他の目的とする。
また、一対の床用単レールを本発明に係る単レール連結部材によって互いに長さ方向で連結した床用単レール設置構造体、を提供することを他の目的とする。
また、一対の床用平行レールを本発明に係る平行レール連結部材によって互いに長さ方向で連結した床用平行レール設置構造体、を提供することを他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る単レール連結部材は、長さ方向に戸車を走行させる走行溝部と、前記長さ方向と交差する幅方向で前記走行溝部の一方側を保持する凸状の第1凸状部と、前記幅方向で前記走行溝部の他方側を保持する凸状の第2凸状部と、をそれぞれ備える一対の床用単レールを前記長さ方向で互いに連結して床面に設置する単レール連結部材であって、前記長さ方向で前記戸車を走行させ、一対の前記走行溝部がそれぞれ接して位置決めされる溝状位置決め部と、前記幅方向で前記溝状位置決め部の隣に位置して一対の前記第1凸状部と連なり、前記床面に固定される第1固定穴を有する第1固定部と、前記幅方向で前記溝状位置決め部の隣に位置して一対の前記第2凸状部と連なり、前記床面に固定される第2固定穴を有する第2固定部と、前記第1固定部から前記長さ方向の両方に伸びて、一対の前記第1凸状部をそれぞれ覆う一対の第1被覆部と、前記第2固定部から前記長さ方向の両方に伸びて、一対の前記第2凸状部をそれぞれ覆う一対の第2被覆部と、を備えること、を特徴とする。
したがって、本発明に係る単レール連結部材は、床用単レールの搬送時における長さ制限による影響を回避しやすくできる。
【0006】
また、本発明の一実施の形態に係る単レール連結部材では、前記溝状位置決め部は、前記戸車に向かい合う対向面が前記走行溝部と面一であること、を特徴とする。
また、本発明の一実施の形態に係る単レール連結部材では、前記第1凸状部は、前記床面の側で前記長さ方向に伸びた第1裏溝を備え、前記第2凸状部は、前記床面の側で前記長さ方向に伸びた第2裏溝を備え、前記第1固定部は、前記第1裏溝に挿入されて前記第1被覆部との間で前記第1凸状部を挟持する第1挟持部を備え、前記第2固定部は、前記第2裏溝に挿入されて前記第2被覆部との間で前記第2凸状部を挟持する第2挟持部を備えること、を特徴とする。
また、本発明の一実施の形態に係る単レール連結部材では、前記第1挟持部および前記第2挟持部は、それぞれ前記第1被覆部および前記第2被覆部より前記長さ方向に長いこと、を特徴とする。
また、本発明の一実施の形態に係る単レール連結部材では、前記第1挟持部および前記第2挟持部は、平面視で先端外側に傾斜をそれぞれ有すること、を特徴とする。
また、本発明の一実施の形態に係る単レール連結部材では、前記第1挟持部および前記第2挟持部は、前記床面の側に肉抜き部をそれぞれ備えること、を特徴とする。
【0007】
また、本発明に係る平行レール連結部材は、長さ方向に第1戸車を走行させる第1走行溝部と、前記第1走行溝部と平行に第2戸車を走行させる第2走行溝部と、前記長さ方向と交差する幅方向で前記第1走行溝部の一方側を保持する凸状の第1凸状部と、前記幅方向で前記第1走行溝部の他方側と前記第2走行溝部の一方側を保持する凸状の中間凸状部と、前記幅方向で前記第2走行溝部の他方側を保持する凸状の第2凸状部と、をそれぞれ備える一対の床用平行レールを前記長さ方向で互いに連結して床面に設置する平行レール連結部材であって、前記長さ方向で前記第1戸車を走行させ、一対の前記第1走行溝部がそれぞれ接して位置決めされる第1溝状位置決め部と、前記長さ方向で前記第2戸車を走行させ、一対の前記第2走行溝部がそれぞれ接して位置決めされる第2溝状位置決め部と、前記幅方向で前記第1溝状位置決め部の外側に位置して一対の前記第1凸状部と連なり、前記床面に固定される第1固定穴を有する第1固定部と、前記幅方向で前記第1溝状位置決め部と前記第2溝状位置決め部の間に位置して一対の前記中間凸状部と連なる中間固定部と、前記幅方向で前記第2溝状位置決め部の外側に位置して一対の前記第2凸状部と連なり、前記床面に固定される第2固定穴を有する第2固定部と、前記第1固定部から前記長さ方向の両方に伸びて、一対の前記第1凸状部をそれぞれ覆う一対の第1被覆部と、前記中間固定部から前記長さ方向の両方に伸びて、一対の前記中間凸状部をそれぞれ覆う一対の中間被覆部と、前記第2固定部から前記長さ方向の両方に伸びて、一対の前記第2凸状部をそれぞれ覆う一対の第2被覆部と、を備えること、を特徴とする。
したがって、本発明に係る平行レール連結部材は、床用平行レールの搬送時における長さ制限による影響を回避しやすくする。
【0008】
また、本発明の一実施の形態に係る平行レール連結部材では、前記第1溝状位置決め部は、前記第1戸車に向かい合う対向面が前記第1走行溝部と面一であり、前記第2溝状位置決め部は、前記第2戸車に向かい合う対向面が前記第2走行溝部と面一であること、を特徴とする。
また、本発明の一実施の形態に係る平行レール連結部材では、前記第1凸状部は、前記床面の側で前記長さ方向に伸びた第1裏溝を備え、前記第2凸状部は、前記床面の側で前記長さ方向に伸びた第2裏溝を備え、前記第1固定部は、前記第1裏溝に挿入されて前記第1被覆部との間で前記第1凸状部を挟持する第1挟持部を備え、前記第2固定部は、前記第2裏溝に挿入されて前記第2被覆部との間で前記第2凸状部を挟持する第2挟持部を備えること、を特徴とする。
また、本発明の一実施の形態に係る平行レール連結部材では、前記第1挟持部および前記第2挟持部は、それぞれ前記第1被覆部および前記第2被覆部より前記長さ方向に長いこと、を特徴とする。
また、本発明の一実施の形態に係る平行レール連結部材では、前記第1挟持部および前記第2挟持部は、平面視で先端外側に傾斜をそれぞれ有すること、を特徴とする。
また、本発明の一実施の形態に係る平行レール連結部材では、前記第1挟持部および前記第2挟持部は、前記床面の側に肉抜き部をそれぞれ備えること、を特徴とする。
また、本発明の一実施の形態に係る平行レール連結部材では、前記中間凸状部は、前記床面の側で前記長さ方向に伸びた2つの中間裏溝を備え、前記中間固定部は、2つの前記中間裏溝にそれぞれ挿入されて前記中間被覆部との間で前記中間凸状部をそれぞれ挟持する2つの中間挟持部と、前記床面に固定される中間固定穴とを備えること、を特徴とする。
また、本発明の一実施の形態に係る平行レール連結部材では、2つの前記中間挟持部は、それぞれ前記中間被覆部より前記長さ方向に長いこと、を特徴とする。
また、本発明の一実施の形態に係る平行レール連結部材では、2つの前記中間挟持部は、平面視で先端内側に傾斜をそれぞれ有すること、を特徴とする。
また、本発明の一実施の形態に係る平行レール連結部材では、2つの前記中間挟持部は、前記床面の側に肉抜き部をそれぞれ備えること、を特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る床用単レール設置構造体は、長さ方向に戸車を走行させる走行溝部と、前記長さ方向と交差する幅方向で前記走行溝部の一方側を保持する凸状の第1凸状部と、前記幅方向で前記走行溝部の他方側を保持する凸状の第2凸状部と、をそれぞれ備える一対の床用単レールを前記長さ方向で単レール連結部材によって互いに連結した床用単レール設置構造体であって、前記単レール連結部材は、本発明のいずれかに係る単レール連結部材であること、を特徴とする。
したがって、本発明に係る床用単レール設置構造体は、床用単レールの搬送時における長さ制限による影響を単レール連結部材によって回避しやすくするので、容易に設置されやすくなる。
また、本発明に係る床用平行レール設置構造体は、長さ方向に第1戸車を走行させる第1走行溝部と、前記第1走行溝部と平行に位置して前記長さ方向に第2戸車を走行させる第2走行溝部と、前記長さ方向と交差する幅方向で前記第1走行溝部の一方側を保持する凸状の第1凸状部と、前記第1走行溝部の他方側と前記第2走行溝部の一方側を保持する凸状の中間凸状部と、前記第2走行溝部の他方側を保持する凸状の第2凸状部と、をそれぞれ備える一対の床用平行レールを前記長さ方向で平行レール連結部材によって互いに連結した床用平行レール設置構造体であって、前記平行レール連結部材は、本発明のいずれかに係る平行レール連結部材であること、を特徴とする。
したがって、本発明に係る床用平行レール設置構造体は、床用平行レールの搬送時における長さ制限による影響を平行レール連結部材によって回避しやすくするので、容易に設置されやすくできる。
【0010】
また、本発明に係る単レール連結部材は、長さ方向に戸車を走行させる走行溝部と、前記長さ方向と交差する幅方向で前記走行溝部の一方側を保持する凸状の第1凸状部と、前記幅方向で前記走行溝部の他方側を保持する凸状の第2凸状部と、前記第1凸状部の床面の側で前記長さ方向に伸びた第1裏溝と、前記第2凸状部の前記床面の側で前記長さ方向に伸びた第2裏溝と、前記第1凸状部の前記長さ方向の端部が前記床面に固定される第1凸状部固定穴と、前記第2凸状部の前記長さ方向の端部が前記床面に固定される第2凸状部固定穴と、をそれぞれ備える一対の床用単レールを前記長さ方向で互いに連結して前記床面に設置する単レール連結部材であって、一対の前記走行溝部にそれぞれ前記長さ方向で接して位置決めされ、前記戸車を走行させる溝状位置決め部と、前記幅方向で前記溝状位置決め部の隣に位置して一対の前記第1凸状部と連なる第1連結部と、前記幅方向で前記溝状位置決め部の隣に位置して一対の前記第2凸状部と連なる第2連結部と、前記第1連結部から前記長さ方向の両方に伸びて、一対の前記第1凸状部をそれぞれ覆う一対の第1被覆部と、一対の前記第1裏溝にそれぞれ挿入されて前記第1被覆部との間で前記第1凸状部をそれぞれ挟持する一対の第1挟持部と、前記第2連結部から前記長さ方向の両方に伸びて、一対の前記第2凸状部をそれぞれ覆う一対の第2被覆部と、一対の前記第2裏溝にそれぞれ挿入されて前記第2被覆部との間で前記第2凸状部をそれぞれ挟持する一対の第2挟持部と、を備えること、を特徴とする。
したがって、本発明に係る単レール連結部材は、床用単レールの搬送時における長さ制限による影響を回避しやすくできる。
【0011】
また、本発明の一実施の形態に係る単レール連結部材では、前記溝状位置決め部は、前記戸車に向かい合う対向面が前記走行溝部と面一であること、を特徴とする。
また、本発明の一実施の形態に係る単レール連結部材では、前記第1挟持部および前記第2挟持部は、それぞれ前記第1被覆部および前記第2被覆部より前記長さ方向に長いこと、を特徴とする。
また、本発明の一実施の形態に係る単レール連結部材では、前記第1挟持部および前記第2挟持部は、平面視で先端外側に傾斜をそれぞれ有すること、を特徴とする。
また、本発明の一実施の形態に係る単レール連結部材では、前記第1挟持部および前記第2挟持部は、前記床面の側に肉抜き部をそれぞれ備えること、を特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る平行レール連結部材は、長さ方向に第1戸車を走行させる第1走行溝部と、前記第1走行溝部と平行に第2戸車を走行させる第2走行溝部と、前記長さ方向と交差する幅方向で前記第1走行溝部の一方側を保持する凸状の第1凸状部と、前記幅方向で前記第1走行溝部の他方側と前記第2走行溝部の一方側を保持する凸状の中間凸状部と、前記幅方向で前記第2走行溝部の他方側を保持する凸状の第2凸状部と、前記第1凸状部の床面の側で前記長さ方向に伸びた第1裏溝と、前記第2凸状部の前記床面の側で前記長さ方向に伸びた第2裏溝と、前記第1凸状部の前記長さ方向の端部が前記床面に固定される第1凸状部固定穴と、前記第2凸状部の前記長さ方向の端部が前記床面に固定される第2凸状部固定穴と、をそれぞれ備える一対の床用平行レールを前記長さ方向で互いに連結して前記床面に設置する平行レール連結部材であって、一対の前記第1走行溝部にそれぞれ前記長さ方向で接して位置決めされ、前記第1戸車を走行させる第1溝状位置決め部と、一対の前記第2走行溝部にそれぞれ前記長さ方向で接して位置決めされ、前記第2戸車を走行させる第2溝状位置決め部と、前記幅方向で前記第1溝状位置決め部の外側に位置して一対の前記第1凸状部と連なる第1連結部と、前記幅方向で前記第1溝状位置決め部と前記第2溝状位置決め部の間に位置して一対の前記中間凸状部と連なる中間連結部と、前記幅方向で前記第2溝状位置決め部の外側に位置して一対の前記第2凸状部と連なる第2連結部と、前記第1連結部から前記長さ方向の両方に伸びて、一対の前記第1凸状部をそれぞれ覆う一対の第1被覆部と、一対の前記第1裏溝にそれぞれ挿入されて前記第1被覆部との間で前記第1凸状部をそれぞれ挟持する一対の第1挟持部と、前記中間連結部から前記長さ方向の両方に伸びて、一対の前記中間凸状部をそれぞれ覆う一対の中間被覆部と、前記第2連結部から前記長さ方向の両方に伸びて、一対の前記第2凸状部をそれぞれ覆う一対の第2被覆部と、一対の前記第2裏溝にそれぞれ挿入されて前記第2被覆部との間で前記第2凸状部をそれぞれ挟持する一対の第2挟持部と、を備えること、を特徴とする。
したがって、本発明の一実施の形態に係る平行レール連結部材は、床用平行レールの搬送時における長さ制限による影響を回避しやすくできる。
【0013】
また、本発明の一実施の形態に係る平行レール連結部材では、前記第1溝状位置決め部は、前記第1戸車に向かい合う対向面が前記第1走行溝部と面一であり、前記第2溝状位置決め部は、前記第2戸車に向かい合う対向面が前記第2走行溝部と面一であること、を特徴とする。
また、本発明の一実施の形態に係る平行レール連結部材では、前記第1挟持部および前記第2挟持部は、それぞれ前記第1被覆部および前記第2被覆部より前記長さ方向に長いこと、を特徴とする。
また、本発明の一実施の形態に係る平行レール連結部材では、前記第1挟持部および前記第2挟持部は、平面視で先端外側に傾斜をそれぞれ有すること、を特徴とする。
また、本発明の一実施の形態に係る平行レール連結部材では、前記第1挟持部および前記第2挟持部は、前記床面の側に肉抜き部をそれぞれ備えること、を特徴とする。
【0014】
また、本発明の一実施の形態に係る平行レール連結部材では、前記中間凸状部は、前記床面の側で前記長さ方向に伸びた2つの中間裏溝を備え、前記中間連結部は、2つの前記中間裏溝にそれぞれ挿入されて前記中間被覆部との間で前記中間凸状部をそれぞれ挟持する2つの中間挟持部を備えること、を特徴とする。
また、本発明の一実施の形態に係る平行レール連結部材では、2つの前記中間挟持部は、それぞれ前記中間被覆部より前記長さ方向に長いこと、を特徴とする。
また、本発明の一実施の形態に係る平行レール連結部材では、2つの前記中間挟持部は、平面視で先端内側に傾斜をそれぞれ有すること、を特徴とする。
また、本発明の一実施の形態に係る平行レール連結部材では、2つの前記中間挟持部は、前記床面の側に肉抜き部をそれぞれ備えること、を特徴とする。
【0015】
また、本発明に係る床用単レール設置構造体は、長さ方向に戸車を走行させる走行溝部と、前記長さ方向と交差する幅方向で前記走行溝部の一方側を保持する凸状の第1凸状部と、前記幅方向で前記走行溝部の他方側を保持する凸状の第2凸状部と、前記第1凸状部の床面の側で前記長さ方向に伸びた第1裏溝と、前記第2凸状部の前記床面の側で前記長さ方向に伸びた第2裏溝と、前記第1凸状部の前記長さ方向の端部が前記床面に固定される第1凸状部固定穴と、前記第2凸状部の前記長さ方向の端部が前記床面に固定される第2凸状部固定穴と、をそれぞれ備える一対の床用単レールを前記長さ方向で単レール連結部材によって互いに連結した床用単レール設置構造体であって、前記単レール連結部材は、本発明に係る単レール連結部材であること、を特徴とする。
したがって、本発明に係る床用単レール設置構造体は、床用単レールの搬送時における長さ制限による影響を単レール連結部材によって回避しやすくするので、容易に設置されやすくできる。
また、本発明に係る床用平行レール設置構造体は、長さ方向に第1戸車を走行させる第1走行溝部と、前記第1走行溝部と平行に位置して前記長さ方向に第2戸車を走行させる第2走行溝部と、前記長さ方向と交差する幅方向で前記第1走行溝部の一方側を保持する凸状の第1凸状部と、前記第1走行溝部の他方側と前記第2走行溝部の一方側を保持する凸状の中間凸状部と、前記第2走行溝部の他方側を保持する凸状の第2凸状部と、前記第1凸状部の床面の側で前記長さ方向に伸びた第1裏溝と、前記第2凸状部の前記床面の側で前記長さ方向に伸びた第2裏溝と、前記第1凸状部の前記長さ方向の端部が前記床面に固定される第1凸状部固定穴と、前記第2凸状部の前記長さ方向の端部が前記床面に固定される第2凸状部固定穴と、をそれぞれ備える一対の床用平行レールを前記長さ方向で平行レール連結部材によって互いに連結した床用平行レール設置構造体であって、前記平行レール連結部材は、本発明に係る平行レール連結部材であること、を特徴とする。
したがって、本発明に係る床用平行レール設置構造体は、床用平行レールの搬送時における長さ制限による影響を平行レール連結部材によって回避しやすくするので、容易に設置されやすくできる。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係る単レール連結部材は、床用単レールが、搬送時に長さ制限を受けて所定の長さに制限されたときでも、単レール連結部材によって連結されるので、床用単レールについて所望の長さを実現できるという効果を奏する。
本発明に係る平行レール連結部材は、床用平行レールが、搬送時に長さ制限を受けて所定の長さに制限されたときでも、平行レール連結部材によって連結されるので、床用平行レールについて所望の長さを実現できるという効果を奏する。
本発明に係る床用単レール設置構造体は、床用単レールの搬送時における長さ制限による影響を単レール連結部材によって回避しやすくするので、容易に設置されやすくなるという効果を奏する。
本発明に係る床用平行レール設置構造体は、床用平行レールの搬送時における長さ制限による影響を平行レール連結部材によって回避しやすくするので、容易に設置されやすくなるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の実施の形態1に係る単レール連結部材の全体、並びに、単レール連結部材が適用された床用単レール設置構造体における一方の床用単レールを分離した状態、について概要を斜め上方から見た斜視状態で示す一部分離全体斜視図である。
【
図2】
図1に示した単レール連結部材を床用単レールから分離して斜め上方から見た斜視状態で示す単独斜視図である。
【
図3】
図2に示した単レール連結部材の平面状態を平面視で示す平面図である。
【
図4】
図3に示した単レール連結部材の裏面状態を底面視で示す底面図である。
【
図5】
図3に示した単レール連結部材に対する矢符号SF5-SF5(第1固定穴の中心を通る長さ方向の切断線)における断面を拡大して示す拡大断面図である。
【
図6】
図3に示した単レール連結部材に対する矢符号SF6-SF6(第1固定穴および第2固定穴の中心を通る幅方向の切断線)における断面を拡大して示す拡大断面図である。
【
図7】
図3に示した単レール連結部材に対する矢符号SF7-SF7(第1被覆部および第2被覆部と、第1挟持部および第2挟持部とを示す幅方向の切断線)における断面を拡大して示す拡大断面図である。
【
図8】本発明の実施の形態2に係る平行レール連結部材の全体、並びに、平行レール連結部材が適用された床用平行レール設置構造体における一方の床用平行レールを分離した状態、について概要を斜め上方から見た斜視状態で示す一部分離全体斜視図である。
【
図9】
図8に示した平行レール連結部材を床用平行レールから分離して斜め上方から見た斜視状態で示す単独斜視図である。
【
図10】
図9に示した平行レール連結部材の平面状態を平面視で示す平面図である。
【
図11】
図10に示した平行レール連結部材の裏面状態を底面視で示す底面図である。
【
図12】
図10に示した平行レール連結部材に対する矢符号SF12-SF12(第1固定穴の中心を通る長さ方向の切断線)における断面を拡大して示す拡大断面図である。
【
図13】
図10に示した平行レール連結部材に対する矢符号SF13-SF13(中間固定穴の中心を通る長さ方向の切断線)における断面を拡大して示す拡大断面図である。
【
図14】
図10に示した平行レール連結部材に対する矢符号SF14-SF14(第1固定穴、中間固定穴、および第2固定穴の中心を通る幅方向の切断線)における断面を拡大して示す拡大断面図である。
【
図15】
図10に示した平行レール連結部材に対する矢符号SF15-SF15(第1被覆部、中間被覆部、第2被覆部、第1挟持部、中間挟持部、第2挟持部を示す幅方向の切断線)における断面を拡大して示す拡大断面図である。
【
図16】本発明の実施の形態3に係る単レール連結部材の全体、並びに、単レール連結部材が適用された床用単レール設置構造体における一方の床用単レールを分離した状態、について概要を斜め上方から見た斜視状態で示す一部分離全体斜視図である。
【
図17】
図16に示した単レール連結部材を床用単レールから分離して斜め上方から見た斜視状態で示す単独斜視図である。
【
図18】
図16に示した単レール連結部材の平面状態を平面視で示す平面図である。
【
図19】
図18に示した単レール連結部材の裏面状態を底面視で示す底面図である。
【
図20】
図18に示した単レール連結部材に対する矢符号SF20-SF20(一対の第1挟持部を通る長さ方向の切断線)における断面を拡大して示す拡大断面図である。
【
図21】
図18に示した単レール連結部材に対する矢符号SF21-SF21(第1連結部、溝状位置決め部、および第2連結部の中心を通る幅方向の切断線)における断面を拡大して示す拡大断面図である。
【
図22】
図18に示した単レール連結部材に対する矢符号SF22-SF22(第1被覆部および第2被覆部と、第1挟持部および第2挟持部とを示す幅方向の切断線)における断面を拡大して示す拡大断面図である。
【
図23】本発明の実施の形態4に係る平行レール連結部材の全体、並びに、平行レール連結部材が適用された床用平行レール設置構造体における一方の床用平行レールを分離した状態、について概要を斜め上方から見た斜視状態で示す一部分離全体斜視図である
【
図24】
図23に示した平行レール連結部材を床用平行レールから分離して斜め上方から見た斜視状態で示す単独斜視図である。
【
図25】
図24に示した平行レール連結部材の平面状態を平面視で示す平面図である。
【
図26】
図25に示した平行レール連結部材の裏面状態を底面視で示す底面図である。
【
図27】
図25に示した平行レール連結部材に対する矢符号SF27-SF27(一対の第1挟持部を通る長さ方向の切断線)における断面を拡大して示す拡大断面図である。
【
図28】
図25に示した平行レール連結部材に対する矢符号SF28-SF28(中間連結部の中心を通る長さ方向の切断線)における断面を拡大して示す拡大断面図である。
【
図29】
図25に示した平行レール連結部材に対する矢符号SF29-SF29(第1連結部、第1溝状位置決め部、中間連結部、第2溝状位置決め部、および第2連結部の中心を通る幅方向の切断線)における断面を拡大して示す拡大断面図である。
【
図30】
図25に示した平行レール連結部材に対する矢符号SF30-SF30(第1被覆部および第1挟持部と、中間被覆部および中間挟持部と、第2被覆部および第2挟持部とを示す幅方向の切断線)における断面を拡大して示す拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態について図面(
図1~
図15、
図16~
図30)を参照して説明する。
[実施の形態1](
図1~
図7)
図1ないし
図7を参照して、本実施の形態1に係る単レール連結部材1および床用単レール設置構造体1Sについて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る単レール連結部材1の全体、並びに、単レール連結部材1が適用された床用単レール設置構造体1Sにおける一方の床用単レール10を分離した状態、について概要を斜め上方から見た斜視状態で示す一部分離全体斜視図である。なお、床用単レール10は、便宜上、長さ方向DLの途中で切断した状態として示す。
図2は、
図1に示した単レール連結部材1を床用単レール10から分離して斜め上方から見た斜視状態で示す単独斜視図である。
【0019】
単レール連結部材1は、長さ方向DLに戸車WHを走行させる走行溝部12と、長さ方向DLと交差する幅方向DWで走行溝部12の一方側を保持する凸状の第1凸状部14と、幅方向DWで走行溝部12の他方側を保持する凸状の第2凸状部16と、をそれぞれ備える一対の床用単レール10を長さ方向DLで互いに連結して床面FSに設置する。
単レール連結部材1は、長さ方向DLで戸車WHを走行させ、一対の走行溝部12がそれぞれ接して位置決めされる溝状位置決め部20と、幅方向DWで溝状位置決め部20の隣に位置して一対の第1凸状部14と連なり、床面FSに固定される第1固定穴23を有する第1固定部22と、幅方向DWで溝状位置決め部20の隣に位置して一対の第2凸状部16と連なり、床面FSに固定される第2固定穴25を有する第2固定部24と、を備える。
なお、床面FSは、紙面が対応した形態で表示される。単レール連結部材1は、第1固定穴23、第2固定穴25に皿ネジ(不図示)を嵌め込んで床面FSにねじ込むことで床面FSに固定される。
単レール連結部材1は、第1固定部22から長さ方向DLの両方に伸びて、一対の第1凸状部14をそれぞれ覆う一対の第1被覆部26と、第2固定部24から長さ方向DLの両方に伸びて、一対の第2凸状部16をそれぞれ覆う一対の第2被覆部28と、を備える。
【0020】
単レール連結部材1の第1固定部22および第2固定部24は、それぞれ第1固定穴23および第2固定穴25を介して床面FSに固定される。また、溝状位置決め部20は、戸車WHを走行させ、走行溝部12と接して走行溝部12を位置決めする。
第1固定部22は、連結対象である一対の床用単レール10が有する一対の第1凸状部14を長さ方向DLの両方でそれぞれ覆う一対の第1被覆部26を備え、第2固定部24は、連結対象である一対の床用単レール10が有する一対の第2凸状部16を長さ方向DLの両方でそれぞれ覆う一対の第2被覆部28を備える。
したがって、溝状位置決め部20を介して長さ方向DLで互いに連結される床用単レール10は、床面FSに位置決めされる。また、一対の第1被覆部26は、長さ方向DLで一対の第1凸状部14を覆い、一対の第2被覆部28は、長さ方向DLで一対の第2凸状部16を覆うので、一対の床用単レール10は、単レール連結部材1を介して相互に連結され、位置決めされる。
このため、床用単レール10は、搬送時に長さ制限を受けて所定の長さに制限されたときでも、設置現場の床面FSに固定される単レール連結部材1によって連結される。つまり、単レール連結部材1は、床用単レール10の搬送時における長さ制限による影響を回避しやすくする。
【0021】
単レール連結部材1の溝状位置決め部20は、戸車WHに向かい合う対向面20fが走行溝部12と面一である。
つまり、連結される床用単レール10の戸車WHが走行する走行溝部12と、溝状位置決め部20とは、戸車WHに向かい合う対向面20fが面一であるので、床用単レール10は戸車WHを円滑に走行させる。このため、連結される一対の床用単レール10は、連結による障害を抑制しやすい。
単レール連結部材1において、第1凸状部14は、床面FSの側で長さ方向DLに伸びた第1裏溝15を備え、第2凸状部16は、床面FSの側で長さ方向DLに伸びた第2裏溝17を備える。また、第1固定部22は、第1裏溝15に挿入されて第1被覆部26との間で第1凸状部14を挟持する第1挟持部30を備え、第2固定部24は、第2裏溝17に挿入されて第2被覆部28との間で第2凸状部16を挟持する第2挟持部32を備える。
第1固定部22は、第1凸状部14を覆う第1被覆部26と第1凸状部14の裏の第1裏溝15に挿入された第1挟持部30とによって第1凸状部14を挟持し、第2固定部24は、第2凸状部16を覆う第2被覆部28と第2凸状部16の裏の第2裏溝17に挿入された第2挟持部32とによって第2凸状部16を挟持するので、精度良くかつ強固に一対の床用単レール10を連結して保持しやすい。
【0022】
上記したとおり、本実施の形態では、単レール連結部材1に加えて床用単レール設置構造体1S(
図1)についても説明する。
本実施の形態1に係る床用単レール設置構造体1Sは、長さ方向DLに戸車WHを走行させる走行溝部12と、長さ方向DLと交差する幅方向DWで走行溝部12の一方側を保持する凸状の第1凸状部14と、幅方向DWで走行溝部12の他方側を保持する凸状の第2凸状部16と、をそれぞれ備える一対の床用単レール10を長さ方向DLで単レール連結部材1によって互いに連結されている。ここで、単レール連結部材1は、本実施の形態に係る単レール連結部材1である。
床用単レール10は、搬送時に長さ制限を受けて所定の長さに制限されたときでも、設置現場の床面FSに固定される単レール連結部材1によって連結され、実質的に延長される。このため、床用単レール設置構造体1Sは、床用単レール10の搬送時における長さ制限による影響を単レール連結部材1によって回避しやすくするので、容易に設置されやすくなる。
【0023】
図3は、
図2に示した単レール連結部材1の平面状態を平面視で示す平面図である。
図4は、
図3に示した単レール連結部材1の裏面状態を底面視で示す底面図である。
単レール連結部材1において、第1挟持部30および第2挟持部32は、それぞれ第1被覆部26および第2被覆部28より長さ方向DLに長い。
これにより、単レール連結部材1は、床用単レール10を位置決めするときに、第1挟持部30を第1裏溝15に挿入されやすくし、また、第2挟持部32を第2裏溝17に挿入されやすくするので位置決めが容易になり作業性を向上しやすい。
第1挟持部30および第2挟持部32は、平面視で先端外側に傾斜30sおよび傾斜32sをそれぞれ有する。これにより、床用単レール10は、第1挟持部30と第1被覆部26との間に第1凸状部14が挿入されるとき、および、第2挟持部32と第2被覆部28との間に第2凸状部16が挿入されるときに円滑に挿入されやすくなる。
第1挟持部30および第2挟持部32は、床面FSの側に肉抜き部34および肉抜き部36をそれぞれ備える。これにより、単レール連結部材1は、第1挟持部30と第2挟持部32における成形時の収縮等を抑制しやすく、軽量化を図りやすい。
【0024】
図5は、
図3に示した単レール連結部材1に対する矢符号SF5-SF5(第1固定穴23の中心を通る長さ方向DLの切断線)における断面を拡大して示す拡大断面図である。
なお、想像線(2点鎖線)で概要を示す第1凸状部14は、単レール連結部材1に圧着状態で嵌め込まれるので実線部と重なるが分かりやすさを考慮して実線部から離して記載される。
図6は、
図3に示した単レール連結部材1に対する矢符号SF6-SF6(第1固定穴23および第2固定穴25の中心を通る幅方向DWの切断線)における断面を拡大して示す拡大断面図である。
第1固定部22および第2固定部24は、ブロック状の基盤を構成するので単レール連結部材1は、安定して固定されやすい。
図7は、
図3に示した単レール連結部材1に対する矢符号SF7-SF7(第1被覆部26および第2被覆部28と、第1挟持部30および第2挟持部32とを示す幅方向DWの切断線)における断面を拡大して示す拡大断面図である。
なお、想像線(2点鎖線)で概要を示す床用単レール10(走行溝部12、第1凸状部14、第2凸状部16、第1裏溝15、第2裏溝17)は、単レール連結部材1に圧着状態で嵌め込まれるので実線部と重なるが分かりやすさを考慮して実線部から離して記載される。
上記したとおり、本実施の形態1に係る単レール連結部材1は、戸車WHを走行させる溝状位置決め部20を備え、長さ方向DLの両側に床用単レール10を嵌め込んで固定するので、簡単な構造で床用単レール10と正確な位置合わせをして戸車WHの確実な走行を実現する。したがって、単レール連結部材1は、長さ制限により短い状態で輸送された床用単レール10の設置現場での接続を容易に実現しやすい。
【0025】
[実施の形態2](
図8~
図15)
図8ないし
図15を参照して、本実施の形態1に係る平行レール連結部材4および床用平行レール設置構造体4Sについて説明する。
図8は、本発明の実施の形態2に係る平行レール連結部材4の全体、並びに、平行レール連結部材4が適用された床用平行レール設置構造体4Sにおける一方の床用平行レール40を分離した状態、について概要を斜め上方から見た斜視状態で示す一部分離全体斜視図である。なお、床用平行レール40は、便宜上、長さ方向の途中で切断した状態として示す。
図9は、
図8に示した平行レール連結部材4を床用平行レール40から分離して斜め上方から見た斜視状態で示す単独斜視図である。
【0026】
平行レール連結部材4は、長さ方向DLに第1戸車WH1を走行させる第1走行溝部42と、第1走行溝部42と平行に第2戸車WH2を走行させる第2走行溝部44と、長さ方向DLと交差する幅方向DWで第1走行溝部42の一方側を保持する凸状の第1凸状部46と、幅方向DWで第1走行溝部42の他方側と第2走行溝部44の一方側を保持する凸状の中間凸状部50と、幅方向DWで第2走行溝部44の他方側を保持する凸状の第2凸状部54と、をそれぞれ備える一床用平行レール40を長さ方向DLで互いに連結して床面FSに設置する。
平行レール連結部材4は、長さ方向DLで第1戸車WH1を走行させ、一対の第1走行溝部42がそれぞれ接して位置決めされる第1溝状位置決め部60と、長さ方向DLで第2戸車WH2を走行させ、一対の第2走行溝部44がそれぞれ接して位置決めされる第2溝状位置決め部62と、幅方向DWで第1溝状位置決め部60の外側に位置して一対の第1凸状部46と連なり、床面FSに固定される第1固定穴65を有する第1固定部64と、幅方向DWで第1溝状位置決め部60と第2溝状位置決め部62の間に位置して一対の中間凸状部50と連なる中間固定部66と、幅方向DWで第2溝状位置決め部62の外側に位置して一対の第2凸状部54と連なり、床面FSに固定される第2固定穴69を有する第2固定部68と、を備える。
平行レール連結部材4は、第1固定部64から長さ方向DLの両方に伸びて、一対の第1凸状部46をそれぞれ覆う一対の第1被覆部70と、中間固定部66から長さ方向DLの両方に伸びて、一対の中間凸状部50をそれぞれ覆う一対の中間被覆部72と、第2固定部68から長さ方向DLの両方に伸びて、一対の第2凸状部54をそれぞれ覆う一対の第2被覆部74と、を備える。
なお、床面FSは、紙面が対応した形態で表示される。平行レール連結部材4は、第1固定穴65、中間固定穴67、第2固定穴69に皿ネジ(不図示)を嵌め込んで床面FSにねじ込むことで床面FSに固定される。また、第1固定穴65および第2固定穴69は、床用平行レール40を両端で正確に位置決めする。このため、中間固定穴67は、位置決めに加えて強度を向上するときに有効となる。したがって、中間固定穴67は、必要に応じて適宜省略されうる。
【0027】
平行レール連結部材4の第1固定部64および第2固定部68は、それぞれ第1固定穴65および第2固定穴69を介して床面FSに固定される。また、中間固定部66は、第1固定部64と第2固定部68とによって自己整合的に位置決めされる。第1溝状位置決め部60は、第1走行溝部42と接して第1走行溝部42を位置決めし、第1戸車WH1を走行させ、第2溝状位置決め部62は、第2走行溝部44と接して第2走行溝部44を位置決めし、第2戸車WH2を走行させる。
第1固定部64は、連結対象である一対の床用平行レール40が有する一対の第1凸状部46を長さ方向DLの両方でそれぞれ覆う一対の第1被覆部70を備え、中間固定部66は、一対の床用平行レール40が有する一対の中間凸状部50を長さ方向DLの両方でそれぞれ覆う一対の中間被覆部72を備え、第2固定部68は、一対の床用平行レール40が有する一対の第2凸状部54を長さ方向DLの両方でそれぞれ覆う一対の第2被覆部74を備える。
したがって、第1溝状位置決め部60および第2溝状位置決め部62を介して長さ方向DLで互いに連結される床用平行レール40は、床面FSに位置決めされる。また、一対の第1被覆部70は、長さ方向DLで一対の第1凸状部46を覆い、一対の中間被覆部72は、長さ方向DLで一対の中間凸状部50を覆い、一対の第2被覆部74は、長さ方向DLで一対の第2凸状部54を覆うので、一対の床用平行レール40は、平行レール連結部材4を介して相互に連結され、位置決めされる。
このため、床用平行レール40は、搬送時に長さ制限を受けて所定の長さに制限されたときでも、設置現場の床面FSに固定される平行レール連結部材4によって連結される。つまり、平行レール連結部材4は、床用平行レール40の搬送時における長さ制限による影響を回避しやすくする。
【0028】
平行レール連結部材4の第1溝状位置決め部60は、第1戸車WH1に向かい合う対向面60fが第1走行溝部42と面一であり、第2溝状位置決め部62は、第2戸車WH2に向かい合う対向面62fが第2走行溝部44と面一である。
つまり、連結される床用平行レール40の第1戸車WH1が走行する第1走行溝部42と、第1溝状位置決め部60とは、第1戸車WH1に向かい合う対向面60fが面一であり、第2戸車WH2が走行する第2走行溝部44と、第2溝状位置決め部62とは、第2戸車WH2に向かい合う対向面62fが面一であるので、床用平行レール40は第1戸車WH1および第2戸車WH2を円滑に走行させる。このため、連結される一対の床用平行レール40は、連結による障害を抑制しやすい。
【0029】
平行レール連結部材4において、第1凸状部46は、床面FSの側で長さ方向DLに伸びた第1裏溝48を備え、第2凸状部54は、床面FSの側で長さ方向DLに伸びた第2裏溝56を備え、第1固定部64は、第1裏溝48に挿入されて第1被覆部70との間で第1凸状部46を挟持する第1挟持部80を備え、第2固定部68は、第2裏溝56に挿入されて第2被覆部74との間で第2凸状部54を挟持する第2挟持部84を備える。
第1固定部64は、第1凸状部46を覆う第1被覆部70と第1凸状部46の裏の第1裏溝48に挿入された第1挟持部80とによって第1凸状部46を挟持し、中間固定部66は、中間被覆部72により中間凸状部50を覆い、第2固定部68は、第2凸状部54を覆う第2被覆部74と第2凸状部54の裏の第2裏溝56に挿入された第2挟持部84とによって第2凸状部54を挟持するので、精度良くかつ強固に床用平行レール40を連結して保持しやすい。
【0030】
なお、中間凸状部50は、床面FSの側で長さ方向DLに伸びた2つの中間裏溝52を備え、中間固定部66は、2つの中間裏溝52にそれぞれ挿入されて中間被覆部72との間で中間凸状部50をそれぞれ挟持する2つの中間挟持部82を備え、中間固定部66は、中間凸状部50を覆う中間被覆部72と中間凸状部50の裏の2つの中間裏溝52に挿入された2つの中間挟持部82とによって中間凸状部50を挟持する形態を示すが、床用平行レール40の中間裏溝52、平行レール連結部材4の中間挟持部82、中間固定穴67は、適宜省略されても良い。
【0031】
上記したとおり、本実施の形態では、平行レール連結部材4に加えて床用平行レール設置構造体4S(
図8)についても説明する。
本実施の形態2に係る床用平行レール設置構造体4Sは、長さ方向DLに第1戸車WH1を走行させる第1走行溝部42と、第1走行溝部42と平行に位置して長さ方向DLに第2戸車WH2を走行させる第2走行溝部44と、長さ方向DLと交差する幅方向DWで第1走行溝部42の一方側を保持する凸状の第1凸状部46と、第1走行溝部42の他方側と第2走行溝部44の一方側を保持する凸状の中間凸状部50と、第2走行溝部44の他方側を保持する凸状の第2凸状部54と、をそれぞれ備える一対の床用平行レール40を長さ方向DLで平行レール連結部材4によって互いに連結されている。ここで、平行レール連結部材4は、本実施の形態に係る平行レール連結部材4である。
床用平行レール40は、搬送時に長さ制限を受けて所定の長さに制限されたときでも、設置現場の床面FSに固定される平行レール連結部材4によって連結され、実質的に延長される。このため、床用平行レール設置構造体4Sは、床用平行レール40の搬送時における長さ制限による影響を平行レール連結部材4によって回避しやすくするので、容易に設置されやすくなる。
【0032】
図10は、
図9に示した平行レール連結部材4の平面状態を平面視で示す平面図である。
図11は、
図10に示した平行レール連結部材の裏面状態を底面視で示す底面図である。
平行レール連結部材4において、第1挟持部80および第2挟持部84は、それぞれ第1被覆部70および第2被覆部74より長さ方向DLに長い。これにより、床用平行レール40と平行レール連結部材4とを位置決めするときに、第1挟持部80を第1裏溝48に挿入されやすくし、また、第2挟持84を第2裏溝56に挿入されやすくするので、位置決めが容易になり作業性を向上しやすい。
第1挟持部80および第2挟持部84は、平面視で先端外側に傾斜80sおよび傾斜84sをそれぞれ有する。これにより、床用平行レール40は、第1挟持部80と第1被覆部70との間に第1凸状部46が挿入されるとき、および、第2挟持部84と第2被覆部74との間に第2凸状部54が挿入されるときに円滑に挿入されやすくなる。
第1挟持部80および第2挟持部84は、床面FSの側に肉抜き部86および肉抜き部90をそれぞれ備える。これにより、平行レール連結部材4は、第1挟持部80および第2挟持部84における成形時の収縮等を抑制しやすくなり、軽量化を図りやすい。
本実施の形態では、床用平行レール40における中間凸状部50、および平行レール連結部材4における中間固定部66についても同様に構成される。
中間固定穴67は、幅方向DWで中間固定部66の中央に位置し、2つの中間裏溝52は、中間固定穴67の幅方向DWの両側で対称に位置する。中間裏溝52は、中間固定部66の中央に位置する中間固定穴67に対して幅方向DWの両側で対称に位置するので、精度の高い位置決めと均等な強度を確保しやすい。
2つの中間挟持部82は、中間固定部66の中央に位置する中間固定穴67に対して幅方向DWの両側で対称に位置するので、精度の高い位置決めと均等な強度を確保しやすい。
床用平行レール40における中間裏溝52は、中間固定部66の中央に位置する中間固定穴67に対して幅方向DWの両側で対称に位置するので、精度の高い位置決めと均等な強度を確保しやすい。2つの中間挟持部82は、それぞれ2つの中間裏溝52に位置決めされる。
【0033】
中間凸状部50は、床面FSの側で長さ方向DLに伸びた2つの中間裏溝52を備え、中間固定部66は、2つの中間裏溝52にそれぞれ挿入されて中間被覆部72との間で中間凸状部50をそれぞれ挟持する2つの中間挟持部82と、床面FSに固定される中間固定穴67とを備える。
中間固定部66は、中間凸状部50を覆う中間被覆部72と中間凸状部50の裏の2つの中間裏溝52にそれぞれ挿入される2つの中間挟持部82とによって中間凸状部50を挟持するので、床面FSに固定される中間固定穴67を介してより強く床面FSに固定されやすい。
2つの中間挟持部82は、それぞれ中間被覆部72より長さ方向DLに長い。これにより、床用平行レール40と平行レール連結部材4とを位置決めするときに、中間挟持部82を中間裏溝52に挿入されやすくするので、位置決めが容易になり作業性を向上しやすい。
2つの中間挟持部82は、平面視で先端内側に傾斜82sをそれぞれ有する。これにより、平行レール連結部材4は、中間挟持部82と中間被覆部72との間に中間凸状部50が挿入されるときに円滑に挿入されやすい。
2つの中間挟持部82は、床面FSの側に肉抜き部88をそれぞれ備える。これにより、平行レール連結部材は、中間挟持部82における成形時の収縮等を抑制しやすくなり、軽量化を図りやすい。
【0034】
図12は、
図10に示した平行レール連結部材4に対する矢符号SF12-SF12(第1固定穴65の中心を通る長さ方向DLの切断線)における断面を拡大して示す拡大断面図である。
なお、想像線(2点鎖線)で概要を示す第1凸状部46は、平行レール連結部材4(第1被覆部70と第1挟持部80との間)に圧着状態で嵌め込まれるので実線部と重なるが分かりやすさを考慮して実線部から離して記載される。
図13は、
図10に示した平行レール連結部材4に対する矢符号SF13-SF13(中間固定穴67の中心を通る長さ方向DLの切断線)における断面を拡大して示す拡大断面図である。
なお、想像線(2点鎖線)で概要を示す中間凸状部50は、平行レール連結部材4(中間被覆部72と中間挟持部82との間)に圧着状態で嵌め込まれるので実線部と重なるが分かりやすさを考慮して実線部から離して記載される。
図14は、
図10に示した平行レール連結部材4に対する矢符号SF14-SF14(第1固定穴65、中間固定穴67、および第2固定穴69の中心を通る幅方向DWの切断線)における断面を縦方向に拡大して示す拡大断面図である。
第1固定部64、中間固定部66、および第2固定部68は、ブロック状の基盤を構成するので単レール連結部材1は、安定して固定されやすい。
図15は、
図10に示した平行レール連結部材4に対する矢符号SF15-SF15(第1被覆部70、中間被覆部72、第2被覆部74、第1挟持部80、中間挟持部82、第2挟持部84を示す幅方向DWの切断線)における断面を縦方向に拡大して示す拡大断面図である。
なお、想像線(2点鎖線)で概要を示す床用平行レール40(第1走行溝部42、第2走行溝部44、第1裏溝48、中間裏溝52、第2裏溝56、第1凸状部46、中間凸状部50、第2凸状部54)は、圧着状態で嵌め込まれるので実線部と重なるが分かりやすさを考慮して実線部から離して記載される。
上記したとおり、本実施の形態2に係る平行レール連結部材4は、第1戸車WH1を走行させる第1溝状位置決め部60と、第2戸車WH2を走行させる第2溝状位置決め部62とを備え、長さ方向DLの両側に床用平行レール40を嵌め込んで固定するので、簡単な構造で床用平行レール40と正確な位置合わせをして第1戸車WH1および第2戸車WH2の確実な走行を実現する。したがって、平行レール連結部材4は、長さ制限により短い状態で輸送された床用平行レール40の設置現場での接続を容易に実現しやすい。
[実施の形態3](16図~
図22)
【0035】
[実施の形態3](
図16~
図22)
図16ないし
図22を参照して、実施の形態3に係る単レール連結部材101および床用単レール設置構造体101Sについて説明する。
図16は、本発明の実施の形態3に係る単レール連結部材101の全体、並びに、単レール連結部材101が適用された床用単レール設置構造体101Sにおける一方の床用単レール110を分離した状態、について概要を斜め上方から見た斜視状態で示す一部分離全体斜視図である。なお、床用単レール110は、便宜上、長さ方向の途中で切断した状態として示す。
図17は、
図16に示した単レール連結部材101を床用単レール110から分離して斜め上方から見た斜視状態で示す単独斜視図である。
図18は、
図16に示した単レール連結部材101の平面状態を平面視で示す平面図である。
図19は、
図18に示した単レール連結部材101の裏面状態を底面視で示す底面図である。
単レール連結部材101は、長さ方向DLに戸車WHを走行させる走行溝部112と、長さ方向DLと交差する幅方向DWで走行溝部112の一方側を保持する凸状の第1凸状部114と、幅方向DWで走行溝部112の他方側を保持する凸状の第2凸状部116と、第1凸状部114の床面FSの側で長さ方向DLに伸びた第1裏溝115と、第2凸状部116の床面FSの側で長さ方向DLに伸びた第2裏溝117と、第1凸状部114の長さ方向DLの端部が床面FSに固定される第1凸状部固定穴118と、第2凸状部116の長さ方向DLの端部が床面FSに固定される第2凸状部固定穴119と、をそれぞれ備える一対の床用単レール110を長さ方向DLで互いに連結して床面FSに設置する。
単レール連結部材101は、一対の走行溝部112にそれぞれ長さ方向DLで接して位置決めされ、戸車WHを走行させる溝状位置決め部120と、幅方向DWで溝状位置決め部120の隣に位置して一対の第1凸状部114と連なる第1連結部122と、幅方向DWで溝状位置決め部120の隣に位置して一対の第2凸状部116と連なる第2連結部124と、第1連結部122から長さ方向DLの両方に伸びて、一対の第1凸状部114をそれぞれ覆う一対の第1被覆部126と、一対の第1裏溝115にそれぞれ挿入されて第1被覆部126との間で第1凸状部114をそれぞれ挟持する一対の第1挟持部130と、第2連結部124から長さ方向DLの両方に伸びて、一対の第2凸状部116をそれぞれ覆う一対の第2被覆部128と、一対の第2裏溝117にそれぞれ挿入されて第2被覆部128との間で第2凸状部116をそれぞれ挟持する一対の第2挟持部132と、を備える。
なお、床面FSは、紙面が対応した形態で表示される。
【0036】
床用単レール110において、第1凸状部114は、端部に位置する第1凸状部固定穴118を介して床面FSに固定され、第2凸状部116は、端部に位置する第2凸状部固定穴119を介して床面FSに固定される。これにより、一対の床用単レール110は、床面FSに対して位置決め固定される。
具体的には、第1凸状部114は、第1凸状部固定穴118に挿入された例えば皿ネジ(不図示)が床面FSにねじ込まれて固定される。第2凸状部116は、第2凸状部固定穴119に挿入された例えば皿ネジ(不図示)が床面FSにねじ込まれて固定される。つまり、床用単レール110は、第1凸状部固定穴118および第2凸状部固定穴119に皿ネジ(不図示)を嵌め込んで床面FSにねじ込むことで床面FSに固定される。
【0037】
単レール連結部材101において、第1凸状部114に連なる第1連結部122は、長さ方向DLの両方に伸びて第1凸状部114を覆う第1被覆部126と第1裏溝115に挿入されて第1被覆部126との間で第1凸状部114を挟持する第1挟持部130とを備え、また、第2凸状部116に連なる第2連結部124は、長さ方向DLの両方に伸びて第2凸状部116を覆う第2被覆部128と第2裏溝117に挿入されて第2被覆部128との間で第2凸状部116を挟持する第2挟持部132とを備える。
つまり、第1連結部122および第2連結部124は、幅方向DWにおける両側から溝状位置決め部120を位置決め固定するので、溝状位置決め部120は、一対の走行溝部112を連結して長さ方向DLで戸車WHを走行させる。
したがって、床面FSに対して直接固定されない単レール連結部材101は、床面FSに対して直接固定される一対の床用単レール110の間に位置決め固定され床用単レール110を相互に連結できる。
このため、床用単レール110は、搬送時に長さ制限を受けて所定の長さに制限されたときでも、設置現場の床面FSに固定され、一対の床用単レール110の間は、単レール連結部材101によって連結される。つまり、単レール連結部材101は、床用単レール110の搬送時における長さ制限による影響を回避しやすくする。
【0038】
単レール連結部材101の溝状位置決め部120は、戸車WHに向かい合う対向面120fが床用単レール110の走行溝部112と面一である。連結される床用単レール110の戸車WHが走行する走行溝部112と、溝状位置決め部120とは、戸車WHに向かい合う対向面120fが面一であるので、床用単レール110は戸車WHを円滑に走行させる。このため、連結される一対の床用単レール110は、連結による障害を抑制しやすい。
単レール連結部材101において、第1挟持部130および第2挟持部132は、それぞれ第1被覆部126および第2被覆部128より長さ方向DLに長い。これにより、単レール連結部材101は、床用単レール110に対して位置決めされるときに、第1挟持部130を第1裏溝115に挿入されやすくし、また、第2挟持部132を第2裏溝117に挿入されやすくするので、位置決めが容易になり作業性を向上しやすい。
単レール連結部材101において、第1挟持部130および第2挟持部132は、平面視で先端外側に傾斜130sおよび傾斜132sをそれぞれ有する。これにより、床用単レール110は、第1挟持部130と第1被覆部126との間に第1凸状部114が挿入されるとき、および、第2挟持部132と第2被覆部128との間に第2凸状部116が挿入されるときに円滑に挿入されやすくなる。なお、傾斜130s、傾斜132sは、先端外側が細くなる形状を有する。
単レール連結部材101において、第1挟持部130および第2挟持部132は、床面FSの側に肉抜き部134および肉抜き部136をそれぞれ備える。これにより、単レール連結部材101は、第1挟持部130と第2挟持部132における成形時の収縮等を抑制しやすく、軽量化を図りやすい。
【0039】
上記したとおり、本実施の形態では、単レール連結部材101に加えて床用単レール設置構造体101S(
図16)についても説明する。
本実施の形態に係る床用単レール設置構造体101Sは、長さ方向DLに戸車WHを走行させる走行溝部112と、長さ方向DLと交差する幅方向DWで走行溝部112の一方側を保持する凸状の第1凸状部114と、幅方向DWで走行溝部112の他方側を保持する凸状の第2凸状部116と、第1凸状部114の床面FSの側で長さ方向DLに伸びた第1裏溝115と、第2凸状部116の床面FSの側で長さ方向DLに伸びた第2裏溝117と、第1凸状部114の長さ方向DLの端部が床面FSに固定される第1凸状部固定穴118と、第2凸状部116の長さ方向DLの端部が床面FSに固定される第2凸状部固定穴119と、をそれぞれ備える一対の床用単レール110を長さ方向DLで単レール連結部材101によって互いに連結されている。ここで、単レール連結部材101は、本実施の形態に係る単レール連結部材101である。
床用単レール110は、搬送時に長さ制限を受けて所定の長さに制限されたとき、第1凸状部114の長さ方向DLの端部が床面FSに固定される第1凸状部固定穴118と、第2凸状部116の長さ方向DLの端部が床面FSに固定される第2凸状部固定穴119と、を備えるので、一対の床用単レール110は、床面FSに対して位置決め固定される。
一対の床用単レール110の間は、床用単レール110に位置決めして固定される単レール連結部材101を介して連結されるので、一対の床用単レール110は、実質的に延長された状態となる。このため、床用単レール設置構造体101Sは、床用単レール110の搬送時における長さ制限による影響を単レール連結部材101によって回避しやすくするので、容易に設置されやすくなる。
【0040】
図20は、
図18に示した単レール連結部材101に対する矢符号SF20-SF20(一対の第1挟持部130を通る長さ方向DLの切断線)における断面を拡大して示す拡大断面図である。
なお、想像線(2点鎖線)で概要を示す第1凸状部114は、単レール連結部材101に圧着状態で嵌め込まれるので実線部と重なるが分かりやすさを考慮して実線部から離して記載される。
図21は、
図18に示した単レール連結部材101に対する矢符号SF21-SF21(第1連結部122、溝状位置決め部120、および第2連結部124の中心を通る幅方向DWの切断線)における断面を拡大して示す拡大断面図である。
第1連結部122および第2連結部124は、ブロック状の基盤を構成するので溝状位置決め部120は、安定して固定されやすい。
図22は、
図18に示した単レール連結部材101に対する矢符号SF22-SF22(第1被覆部126および第2被覆部128と、第1挟持部130および第2挟持部132とを示す幅方向DWの切断線)における断面を拡大して示す拡大断面図である。
なお、想像線(2点鎖線)で概要を示す床用単レール110(走行溝部112、第1凸状部114、第2凸状部116、第1裏溝115、および第2裏溝117)は、単レール連結部材101に圧着状態で嵌め込まれるので実線部と重なるが分かりやすさを考慮して実線部から離して記載される。
上記したとおり、本実施の形態に係る単レール連結部材101は、戸車WHを走行させる溝状位置決め部120を備え、長さ方向DLの両側に床用単レール110を嵌め込んで固定するので、簡単な構造で床用単レール110と正確な位置合わせをして戸車WHの確実な走行を実現する。したがって、単レール連結部材101は、長さ制限により短い状態で輸送された床用単レール110の現場での接続を容易に実現しやすい。
【0041】
[実施の形態4](
図23~
図30)
図23ないし
図30を参照して、本実施の形態に係る平行レール連結部材4および床用平行レール設置構造体4Sについて説明する。
図23は、本発明の実施の形態4に係る平行レール連結部材104の全体、並びに、平行レール連結部材104が適用された床用平行レール設置構造体104Sにおける一方の床用平行レール140を分離した状態、について概要を斜め上方から見た斜視状態で示す一部分離全体斜視図である。なお、床用平行レール140は、便宜上、長さ方向の途中で切断した状態として示す。
図24は、
図23に示した平行レール連結部材104を床用平行レール140から分離して斜め上方から見た斜視状態で示す単独斜視図である。
図25は、
図24に示した平行レール連結部材104の平面状態を平面視で示す平面図である。
図26は、
図25に示した平行レール連結部材104の裏面状態を底面視で示す底面図である。
【0042】
平行レール連結部材104は、長さ方向DLに第1戸車WH1を走行させる第1走行溝部142と、第1走行溝部142と平行に第2戸車WH2を走行させる第2走行溝部144と、長さ方向DLと交差する幅方向DWで第1走行溝部142の一方側を保持する凸状の第1凸状部146と、幅方向DWで第1走行溝部142の他方側と第2走行溝部144の一方側を保持する凸状の中間凸状部150と、幅方向DWで第2走行溝部144の他方側を保持する凸状の第2凸状部154と、第1凸状部146の床面FSの側で長さ方向DLに伸びた第1裏溝148と、第2凸状部154の床面FSの側で長さ方向DLに伸びた第2裏溝156と、第1凸状部146の長さ方向DLの端部が床面FSに固定される第1凸状部固定穴147と、第2凸状部154の長さ方向DLの端部が床面FSに固定される第2凸状部固定穴155と、をそれぞれ備える一対の床用平行レール140を長さ方向DLで互いに連結して床面FSに設置する。
平行レール連結部材104は、一対の第1走行溝部142にそれぞれ長さ方向DLで接して位置決めされ、第1戸車WH1を走行させる第1溝状位置決め部160と、一対の第2走行溝部144にそれぞれ長さ方向DLで接して位置決めされ、第2戸車WH2を走行させる第2溝状位置決め部162と、幅方向DWで第1溝状位置決め部160の外側に位置して一対の第1凸状部146と連なる第1連結部164と、幅方向DWで第1溝状位置決め部160と第2溝状位置決め部162の間に位置して一対の中間凸状部150と連なる中間連結部166と、幅方向DWで第2溝状位置決め部162の外側に位置して一対の第2凸状部154と連なる第2連結部168と、第1連結部164から長さ方向DLの両方に伸びて、一対の第1凸状部146をそれぞれ覆う一対の第1被覆部170と、一対の第1裏溝148にそれぞれ挿入されて第1被覆部170との間で第1凸状部146をそれぞれ挟持する一対の第1挟持部180と、中間連結部166から長さ方向DLの両方に伸びて、一対の中間凸状部150をそれぞれ覆う一対の中間被覆部172と、第2連結部168から長さ方向DLの両方に伸びて、一対の第2凸状部154をそれぞれ覆う一対の第2被覆部174と、一対の第2裏溝156にそれぞれ挿入されて第2被覆部174との間で第2凸状部154をそれぞれ挟持する一対の第2挟持部184と、を備える。
なお、床面FSは、紙面が対応した形態で表示される。
【0043】
床用平行レール140において、第1凸状部146は、端部に位置する第1凸状部固定穴147を介して床面FSに固定され、第2凸状部154は、端部に位置する第2凸状部固定穴155を介して床面FSに固定される。これにより、一対の床用平行レール140は、床面FSに対して位置決め固定される。
具体的には、第1凸状部146は、第1凸状部固定穴147に挿入された例えば皿ネジ(不図示)が床面FSにねじ込まれて固定される。第2凸状部154は、第2凸状部固定穴155に挿入された例えば皿ネジ(不図示)が床面FSにねじ込まれて固定される。つまり、床用平行レール140は、第1凸状部固定穴147および第2凸状部固定穴155に皿ネジ(不図示)を嵌め込んで床面FSにねじ込むことで床面FSに固定される。
【0044】
平行レール連結部材104において、第1凸状部146に連なる第1連結部164は、長さ方向DLの両方に伸びて第1凸状部146を覆う第1被覆部170と第1裏溝148に挿入されて第1被覆部170との間で第1凸状部146を挟持する第1挟持部180とを備え、第2凸状部154に連なる第2連結部168は、長さ方向DLの両方に伸びて第2凸状部154を覆う第2被覆部174と第2裏溝156に挿入されて第2被覆部174との間で第2凸状部154を挟持する第2挟持部184とを備え、また、中間凸状部150に連なる中間連結部166は、長さ方向DLの両方に伸びて中間凸状部150を覆う中間被覆部172を備える。
また、第1連結部164、中間連結部166、および第2連結部168は、第1溝状位置決め部160および第2溝状位置決め部162を位置決めするので、第1溝状位置決め部160は、一対の第1走行溝部142を連結して長さ方向DLで第1戸車WH1を走行させ、第2溝状位置決め部162は、一対の第2走行溝部144を連結して長さ方向DLで第2戸車WH2を走行させる。
したがって、床面FSに対して直接固定されない平行レール連結部材104は、床面FSに対して直接固定される一対の床用平行レール140の間に位置決め固定され、床用平行レール140を相互に連結できる。
このため、床用平行レール140は、搬送時に長さ制限を受けて所定の長さに制限されたときでも、設置現場の床面FSに固定され、一対の床用平行レール140の間は、平行レール連結部材104によって連結される。つまり、平行レール連結部材104は、床用平行レール140の搬送時における長さ制限による影響を回避しやすくする。
【0045】
平行レール連結部材104において、第1溝状位置決め部160は、第1戸車WH1に向かい合う対向面160fが第1走行溝部142と面一であり、第2溝状位置決め部162は、第2戸車WH2に向かい合う対向面162fが第2走行溝部144と面一である。連結される床用平行レール140の第1戸車WH1が走行する第1走行溝部142と、第1溝状位置決め部160とは、第1戸車WH1に向かい合う対向面160fが面一であり、第2戸車WH2が走行する第2走行溝部144と、第2溝状位置決め部162とは、第2戸車WH2に向かい合う対向面162fが面一であるので、床用平行レール140は第1戸車WH1および第2戸車WH2を円滑に走行させる。このため、連結される一対の床用平行レール140は、連結による障害を抑制しやすい。
平行レール連結部材104において、第1挟持部180および第2挟持部184は、それぞれ第1被覆部170および第2被覆部174より長さ方向DLに長い。これにより、床用平行レール140と平行レール連結部材104とを位置決めするときに、第1凸状部146および第2凸状部154は、床面FS側に位置する第1裏溝148および第2裏溝156に第1挟持部180および第2挟持部184を挿入しやすく、第1被覆部170の下方、および第2被覆部174の下方へ挿入されるので、位置決めが容易になり作業性を向上しやすい。
平行レール連結部材104において、第1挟持部180および第2挟持部184は、平面視で先端外側に傾斜180sおよび傾斜184sをそれぞれ有する。これにより、床用平行レール140は、第1挟持部180と第1被覆部170との間に第1凸状部146が挿入されるとき、および、第2挟持部184と第2被覆部174との間に第2凸状部154が挿入されるときに円滑に挿入されやすくなる。なお、傾斜180s、傾斜184sは、先端外側が細くなる形状を有する。
平行レール連結部材104において、第1挟持部180および第2挟持部184は、床面FSの側に肉抜き部186および肉抜き部190をそれぞれ備える。これにより、平行レール連結部材104は、第1挟持部180および第2挟持部184における成形時の収縮等を抑制しやすくなり、軽量化を図りやすい。
【0046】
平行レール連結部材104において、中間凸状部150は、床面FSの側で長さ方向DLに伸びた2つの中間裏溝152を備え、中間連結部166は、2つの中間裏溝152にそれぞれ挿入されて中間被覆部172との間で中間凸状部150をそれぞれ挟持する2つの中間挟持部182を備えることが好ましい。
中間連結部166は、中間凸状部150を覆う中間被覆部172と中間凸状部150の裏の2つの中間裏溝152に挿入される2つの中間挟持部182との間で中間凸状部150を挟持するので、床面FSに対する固定強度を更に向上しやすい。
中間凸状部150は、第1凸状部146および第2凸状部154と同様に、長さ方向DLの端部が床面FSに固定される中間凸状部固定穴151(不図示)を備えても良い。これにより、床用平行レール140は、床面FSに対する固定強度を更に向上しやすい。
このとき、中間凸状部固定穴151は、幅方向DWで中間凸状部150の中央に位置し、2つの中間裏溝152は、中間凸状部固定穴151の幅方向DWの両側で対称に位置する。中間裏溝152は、中間凸状部150の中央に位置する中間凸状部固定穴151に対して幅方向DWの両側で対称に位置するので、均等な強度を確保しやすい。2つの中間挟持部182は、それぞれ2つの中間裏溝152に位置決めされる。
平行レール連結部材104において、2つの中間挟持部182は、それぞれ中間被覆部172より長さ方向DLに長いことが好ましい。これにより、床用平行レール140と平行レール連結部材104とを位置決めするときに、中間凸状部150は、床面FS側に位置する2つの中間裏溝152に2つの中間挟持部182を挿入しやすく、中間被覆部172の下方へ挿入されるので、位置決めが容易になり作業性を向上しやすい。
平行レール連結部材104において、2つの中間挟持部182は、平面視で先端内側に傾斜182s、傾斜182sをそれぞれ有することが好ましい。これにより、平行レール連結部材104は、2つの中間挟持部182と中間被覆部172との間に中間凸状部150が挿入されるときに円滑に挿入されやすくなる。
平行レール連結部材104において、2つの中間挟持部182は、床面FSの側に肉抜き部188、肉抜き部188をそれぞれ備えることが好ましい。これにより、平行レール連結部材104は、2つの中間挟持部182における成形時の収縮等を抑制しやすくなり、軽量化を図りやすい。
【0047】
上記したとおり、本実施の形態では、単レール連結部材104に加えて床用平行レール設置構造体104S(
図23)についても説明する。
本実施の形態に係る床用平行レール設置構造体104Sは、長さ方向DLに第1戸車WH1を走行させる第1走行溝部142と、第1走行溝部142と平行に位置して長さ方向DLに第2戸車WH2を走行させる第2走行溝部144と、長さ方向DLと交差する幅方向DWで第1走行溝部142の一方側を保持する凸状の第1凸状部146と、第1走行溝部142の他方側と第2走行溝部144の一方側を保持する凸状の中間凸状部150と、第2走行溝部144の他方側を保持する凸状の第2凸状部154と、第1凸状部146の床面FSの側で長さ方向DLに伸びた第1裏溝148と、第2凸状部154の床面FSの側で長さ方向DLに伸びた第2裏溝156と、第1凸状部146の長さ方向DLの端部が床面FSに固定される第1凸状部固定穴147と、第2凸状部154の長さ方向DLの端部が床面FSに固定される第2凸状部固定穴155と、をそれぞれ備える一対の床用平行レール140を長さ方向DLで平行レール連結部材104によって互いに連結されている。ここで、平行レール連結部材104は、本実施の形態に係る平行レール連結部材104である。
床用平行レール140は、搬送時に長さ制限を受けて所定の長さに制限されたとき、第1凸状部146の長さ方向DLの端部が床面FSに固定される第1凸状部固定穴147と、第2凸状部154の長さ方向DLの端部が床面FSに固定される第2凸状部固定穴155と、を備えるので、一対の床用平行レール140は、床面FSに対して位置決め固定される。
一対の床用平行レール140の間は、床用平行レール140に位置決めして固定される平行レール連結部材104を介して連結されるので、一対の床用平行レール140は、実質的に延長された状態となる。このため、床用平行レール設置構造体104Sは、床用平行レール140の搬送時における長さ制限による影響を平行レール連結部材104によって回避しやすくするので、容易に設置されやすくなる。
【0048】
図27は、
図25に示した平行レール連結部材104に対する矢符号SF27-SF27(一対の第1挟持部180を通る長さ方向の切断線)における断面を拡大して示す拡大断面図である。
なお、想像線(2点鎖線)で概要を示す第1凸状部146は、平行レール連結部材104に圧着状態で嵌め込まれる(第1被覆部170と第1挟持部180とで挟持される)ので実線部と重なるが分かりやすさを考慮して実線部から離して記載される。
図28は、
図25に示した平行レール連結部材104に対する矢符号SF28-SF28(中間連結部166の中心を通る長さ方向の切断線)における断面を拡大して示す拡大断面図である。
なお、想像線(2点鎖線)で概要を示す中間凸状部150は、平行レール連結部材104に圧着状態で嵌め込まれる(中間被覆部172と中間挟持部182とで挟持される)ので実線部と重なるが分かりやすさを考慮して実線部から離して記載される。
図29は、
図25に示した平行レール連結部材104に対する矢符号SF29-SF29(第1連結部164、第1溝状位置決め部160、中間連結部166、第2溝状位置決め部162、および第2連結部168の中心を通る幅方向の切断線)における断面を拡大して示す拡大断面図である。
第1連結部164、中間連結部166、および第2連結部168は、第1溝状位置決め部160および第2溝状位置決め部162を挟んでブロック状の基盤を構成するので安定して固定されやすい。
図30は、
図25に示した平行レール連結部材104に対する矢符号SF30-SF30(第1被覆部170および第1挟持部180と、中間被覆部172および中間挟持部182と、第2被覆部174および第2挟持部184とを示す幅方向の切断線)における断面を拡大して示す拡大断面図である。
なお、想像線(2点鎖線)で概要を示す床用平行レール140(第1凸状部146、第1裏溝148、第1走行溝部142、中間凸状部150、中間裏溝152、第2走行溝部144、第2凸状部154、および第2裏溝156)は、平行レール連結部材104に圧着状態で嵌め込まれるので実線部と重なるが分かりやすさを考慮して実線部から離して記載される。
上記したとおり、本実施の形態に係る平行レール連結部材104は、第1戸車WH1を走行させる第1溝状位置決め部160と、第2戸車WH2を走行させる第2溝状位置決め部162とを備え、長さ方向DLの両側に床用平行レール140を嵌め込んで固定するので、簡単な構造で床用平行レール140と正確な位置合わせをして第1戸車WH1および第2戸車WH2の確実な走行を実現する。したがって、平行レール連結部材104は、長さ制限により短い状態で輸送された床用平行レール140の設置現場での接続を容易に実現しやすい。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明に係る単レール連結部材および平行レール連結部材は、それぞれ、床用単レールおよび床用平行レールの搬送時における長さ制限による影響を回避しやすくするので、広く利用される。
本発明に係る床用単レール設置構造体および床用平行レール設置構造体は、それぞれ、床用単レールおよび床用平行レールの搬送時における長さ制限による影響を回避しやすくするので、広く利用される。
【符号の説明】
【0050】
1、101 単レール連結部材
1S、101S 床用単レール設置構造体
4、104 平行レール連結部材
4S、104S 床用平行レール設置構造体
10、110 床用単レール
12、112 走行溝部
14、46、114、146 第1凸状部
15、48、115、148 第1裏溝
16、54、116、154 第2凸状部
17、56、117、156 第2裏溝
20、120 溝状位置決め部
20f、60f、62f、120f、160f、162f 対向面
22、64 第1固定部
23、65 第1固定穴
24、68 第2固定部
25、69 第2固定穴
26、70、126、170 第1被覆部
28、74、128、174 第2被覆部
30、80、130、180 第1挟持部
30s、32s、80s、82s、84s、130s、132s、180s、182s、184s 傾斜
32、84、132、184 第2挟持部
34、36、86、88、90、134、136、186、188、190 肉抜き部
40、140 床用平行レール
42、142 第1走行溝部
44、144 第2走行溝部
50、150中間凸状部
52、152 中間裏溝
60、160 第1溝状位置決め部
62、162 第2溝状位置決め部
66 中間固定部
67 中間固定穴
72、172 中間被覆部
82、182 中間挟持部
118、147 第1凸状部固定穴
119、155 第2凸状部固定穴
122、164 第1連結部
124、168 第2連結部
151 中間凸状部固定穴(不図示)
166 中間連結部
DL 長さ方向
DW 幅方向
FS 床面
WH 戸車
WH1 第1戸車
WH2 第2戸車