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▶ ハロ タクティカル プロダクツ,エルエルシーの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-11
(45)【発行日】2022-05-19
(54)【発明の名称】レバーによる張力機構を備えた止血帯
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/132 20060101AFI20220512BHJP
【FI】
A61B17/132
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2020570391
(86)(22)【出願日】2018-12-20
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-07-01
(86)【国際出願番号】 US2018066791
(87)【国際公開番号】W WO2019172980
(87)【国際公開日】2019-09-12
【審査請求日】2020-10-28
(31)【優先権主張番号】15/914,054
(32)【優先日】2018-03-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】520341500
【氏名又は名称】ハロ タクティカル プロダクツ,エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】HALO TACTICAL PRODUCTS,LLC
【住所又は居所原語表記】13728 Statesville Road Huntersville,NC 28078(US)
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】特許業務法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】カーソン,ウィリアム アール.
(72)【発明者】
【氏名】キャノン,ウィリアム クロッシングハム
(72)【発明者】
【氏名】セドローネ,ダニエル ポンペイ
【審査官】白川 敬寛
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第01962285(US,A)
【文献】米国特許第07776064(US,B2)
【文献】米国特許出願公開第2017/0354422(US,A1)
【文献】特開2008-307301(JP,A)
【文献】特開2001-061845(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 17/132
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
止血帯(10、310)であって、
第一の端部および第二の端部を有する台板(14、314)であって、前記第一の端部に配置されたストラップガイドを有する台板(14、314)と、
第一の端部および第二の端部を有するストラップ(12)であって、前記第一の端部に隣接する第一の部分と前記第二の端部に隣接する第二の部分とを有し、前記第一の部分が前記ストラップガイドにはめ込まれるストラップ(12)と、
近位端および遠位端を有するレバー(16)であって、前記近位端が前記台板(14、314)と旋回可能に連結され、前記遠位端が拘束されておらず、前記ストラップ(12)の前記第一の端部が、前記近位端と前記遠位端との中間で旋回可能に連結されることを特徴とする、レバー(16)と、
閉ループを形成するように、前記ストラップ(12)の前記第二の部分を前記台板に選択的に連結するように動作可能なコネクタアセンブリであって、前記閉ループの長さを調節できるように動作可能であることを特徴とするコネクタアセンブリと、
を備えており、
前記止血帯(10、310)を締め付ける前に、前記台板(14、314)が四肢に当てられるとき、前記四肢と、前記台板(14、314)の前記第一の端部(32)及び前記第二の端部(36)との間に空間を空けられる構成で、前記台板(14、314)の前記第一の端部(32)および前記第二の端部(36)の両方が、前記レバー(16)の配置されている方向に向かって傾斜していることを特徴とする止血帯(10、310)。
【請求項2】
前記台板(14、314)が、台板(14、314)の前記第一の端部と前記第二の端部との間に配置された一体型レバーアンカーを含んでおり、前記レバーアンカー(34、334)は前記レバー(16)の前記近位端を受けることを特徴とする請求項1に記載の止血帯(10、310)。
【請求項3】
前記一体型レバーアンカー(34、334)が、前記レバー(16)の第一の旋回要素を捕捉する横方向チャネルを規定するように形成された、弾性フランジを備えていることを特徴とする請求項2に記載の止血帯(10、310)。
【請求項4】
前記ストラップガイド(30、330)が、前記台板(14、314)の前記第一の端部に形成された長孔を備えており、前記ストラップ(12)の前記第一の端部が前記長孔を通り抜けていることを特徴とする請求項に記載の止血帯(10、310)。
【請求項5】
前記レバー(16)が解除位置締め付け位置との間で移動可能であり、前記台板(14、314)の外周を超えて延在する前記ストラップ(12)の量として規定される前記ストラップ(12)の自由長が、前記解除位置におけるよりも前記締め付け位置において、より短くなることを特徴とする請求項1に記載の止血帯(10、310)。
【請求項6】
前記台板(14、314)が、前記台板(14、314)の前記第二の端部またはその付近に位置する一体型の弾性フックを含んでおり、
前記フックに適合するサイズのリングが、前記ストラップ(12)の前記第二の部分に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の止血帯(10、310)。
【請求項7】
前記レバー(16)を前記締め付け位置に固定するように動作可能なロック機構をさらに備えていることを特徴とする請求項に記載の止血帯(10、310)。
【請求項8】
前記締め付け位置において、前記レバー(16)にはめ込まれるように動作可能な、前記台板(14、314)上のラッチをさらに備えることを特徴とする請求項に記載の止血帯(10、310)。
【請求項9】
前記レバー(16)の前記遠位端に担時されたロック用タブをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の止血帯(10、310)。
【請求項10】
前記ロック用タブが、選択的に前記ロック用タブを前記ストラップ(12)に接続するように動作可能な、解除可能なコネクタを含んでいることを特徴とする請求項に記載の止血帯(10、310)。
【請求項11】
前記台板(14、314)が、前記レバー(16)の旋回要素を包囲する、剛体のU字型要素を備えたレバーアンカー(34、334)を含んでいることを特徴とする請求項1に記載の止血帯(10、310)。
【請求項12】
前記レバー(16)が、複数のクロスバーで相互連結された、一対の、間隔をあけた側方レールを備えていることを特徴とする請求項1に記載の止血帯(10、310)。
【請求項13】
前記台板(14、314)が前記レバー(16)に向かって凹曲面となる湾曲を有していることを特徴とする請求項1に記載の止血帯(10、310)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、全般に止血帯(tourniquet)に関し、より具体的には自身で装着可能な止血帯に関する。
【背景技術】
【0002】
止血帯は、死に至る可能性のある大量出血を防ぐために血流を止めることで知られており、およびその目的で使用されている。大量出血は、最新の止血帯を使用してもなお、戦場において回避可能な死因の第一位のままである。四肢の大怪我は、戦場においては特別なことではないが、市街地における自動車事故や産業事故、農業事故、および無差別殺人事件でも起こりうる。
【0003】
大血管が切断された場合、血流を止め、大量出血ひいては死亡を防ぐために、短時間の猶予しかない。
【0004】
医療従事者がすぐに対応できない場合があるため、負傷者が自分で装着することが可能な止血帯を提供することは有益である。自己装着可能な止血帯は本技術分野で知られ、使用されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
既存の自己装着可能な止血帯の1つの問題は、止血帯をぴんと張り、動脈血流を閉塞するために使用される巻き上げ棒(すなわちウインドラス(巻き上げ機))の使用を必要とすることである。止血帯のこの棒および他の部品は、突出して物体に引っ掛かり、ロック位置から解除され、時には作動しない可能性がある。ウインドラスが解除された状態では、移送時に問題が生じて、解体する可能性もあり、止血帯の効果が失われる。さらに、ウインドラスは重量が増す原因となり、また、止血帯がかさばり、保管および運搬をより困難にする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この問題は、レバーによる張力機構を備えた自己装着可能な止血帯により検討される。
【0007】
本明細書に記載される技術の1つの態様によると、止血帯は、第一の端部および第二の端部を備える台板(baseplate、ベースプレート)であって、第一の端部に配置されたストラップガイドを有する台板と、第一の端部および第二の端部を有するストラップであって、その第一の端部に隣接する第一の部分と、その第二の端部に隣接する第二の部分を有しており、第一の部分がストラップガイドにはめ込まれるストラップと、近位端および遠位端を有するレバーであって、近位端は台板と旋回可能に連結(pivotally connected、軸回転可能に接続)され、遠位端は連結されておらず、ストラップの第一の端部が近位端および遠位端の中間でレバーに旋回可能に連結されているレバーと、閉ループを形成するように、ストラップの第二の部分を台板に選択的に連結するように動作可能なコネクタアセンブリであって、当該コネクタアセンブリは閉ループの長さを調節できるように動作可能であるコネクタアセンブリと、を備える。止血帯(10、310)を締め付ける前に、台板(14、314)が四肢に当てられるとき、四肢と、台板(14、314)の第一の端部及び第二の端部との間に空間を空けられる構成で、台板(14、314)の第一の端部および第二の端部の両方が、レバー(16)に向かって傾斜している(角度が付されている)。
【0008】
本発明は、添付の図面に関する以下の説明を参照して、最もよく理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】止血帯の一例を示した概略的斜視図である。
【0010】
図2図1の一部分の拡大図である。
【0011】
図3】指用穴(24)が形成された別のストラップの一部の概略的上面図である。
【0012】
図4】カット(裁断)マークを包含した別のストラップの一部の概略的上面図である。
【0013】
図5】代替例のレバー端部を示した斜視図である。
【0014】
図6】代替例のストラップ端部を示した斜視図である。
【0015】
図7】一体型の旋回部材を備える台板の別の実施形態を示した、概略的側面図である。
【0016】
図8図7の台板およびレバーを示した斜視図である。
【0017】
図9】台板と、フック部材を含むストラップを示した斜視図である。
【0018】
図10】台板と、フック部材を包むストラップを示した斜視図である。
【0019】
図11】台板と、別のフック部材を包むストラップを示した斜視図である。
【0020】
図12】台板と、スナップバックルを包むストラップを示した斜視図である。
【0021】
図13図1の止血帯の使用時の第一のステップを示した斜視図であり、最初に止血帯が患者の四肢に当てられている。
【0022】
図14図1の止血帯の使用時の第二のステップを示した斜視図であり、ストラップが四肢の周囲に閉ループの状態で固定されている。
【0023】
図15図1の止血帯の使用時の第三のステップを示した斜視図であり、レバーが締め付け位置に移動させられている。
【0024】
図16図1の止血帯の使用時の第四のステップを示した斜視図であり、レバーが完全な締め付け位置に移動された。
【0025】
図17図1の止血帯の使用時の第五のステップを示した斜視図であり、レバーが完全な締め付け位置で固定されている。
【0026】
図18図1の止血帯の使用時の第六のステップを示した斜視図であり、余分なストラップがレバーを覆って固定されている。
【0027】
図19】代替例の、第一の状態にある凹曲面の台板を示した概略的側面図である。
【0028】
図20図19の、第二の状態にある台板を示した概略的側面図である。
【0029】
図21】代替例の、傾斜した台板を示した概略的側面図である。
【0030】
図22】ラッチ機構を示した台板の概略的端面図である。
【0031】
図23】別の台板を使用して構成された止血帯を示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
同一の参照番号が、複数の図面を通じて同じ要素を示している図面を参照すると、図1および図2は止血帯10の一例を示している。止血帯10の基本的な構成要素はストラップ12、台板14およびレバー16であり、それぞれは以下に詳述される。
【0033】
ストラップ12は、第一の端部18と第二の端部20のそれぞれの間に、連続して延在する細長で可撓性の部材である。参考のために、ストラップは第一の端部18に隣接する第一の部分17と、第二の端部20に隣接する第二の部分19を有すると説明されてもよい。ストラップ12は、可撓性があり、患者の四肢の血流を遮断(閉塞)するのに十分な、既定の張力に耐える性能を有する任意の材料で構成されてもよい。ストラップ12に適した材料の非限定的例は、織物および他の繊維製品、プラスチック、金属、およびそれらの組み合わせを含む。ストラップ12は、示されているような平らな、バンド状の材料で構成されてもよいし、またはチューブ、ロープまたはケーブルといった他の形体で形成されてもよい。図示されている例では、ストラップ12は、織物のナイロン製の布地(woven nylon webbing)を含んでいる。
【0034】
ストラップ12は適切な解除可能なコネクタ22を包含している。ここで使用される「解除可能な」とは、コネクタを破損することなく、通常の使用において、結合または分離を可能にする接続のことを指す。ある態様では、道具を使うことなく接続が解除可能である。限定ではなく一例として、解除可能なコネクタの例は、ボタン、スナップ、スタッドタイプのスナップファスナー、磁石、または面ファスナー(例えばベルクロ(登録商標))を含む。図示された例において、ストラップ12は面ファスナーを包含している。これらのコネクタは、ストラップ12がコンパクトな束へと輪状に巻かれ、それ自体に固定されるように構成されている。これらのコネクタは、ストラップ12の第二の部分19が折り畳まれ、それ自体に取り付けられるように、さらに構成される。例えば、ストラップの1つの面または側部が、面ファスナーのループ部分を全体または一部に包含してもよく、および、ストラップ12の反対側の面または側部が、面ファスナーの、フック-ループの両方の部分を全体または一部に包んでいてもよい。
【0035】
図3は、ストラップ12の第二の端部20を、より容易に扱えるようにするために提供されうる、追加的な機能の例を示している。一例では、ストラップ12の第二の端部20の領域は、第二の端部をより容易に識別可能にする単語、文字、印、パターン、または色といった、端部マーク21を含む。別の例では、第二の端部は、以下に説明される長孔に第二の端部20を通すための引き込み要素を提供するために、面取りコーナー部23を備えてもよい。別の例では、第二の端部20の終端部、例えば約19mm(3/4インチ)の範囲は、平滑でファスナーが存在しなくてもよく、または把持を容易にする他の突起であってもよい。指用穴(24)が、第二の端部20に、またはその付近に備わってもよい。指用穴(24)は、手袋を着用しているときにも使用可能なサイズであってもよい。
【0036】
ストラップ12の基本的な長さは、ユーザの使用範囲、および、様々な四肢の使用を可能にするように選択されてもよい。例えば、基本的な長さは、予想される最も大きなユーザの、最も大きな四肢を取り囲むのに適切な長さであってもよい。ユーザは、保管および運搬を容易にするために、余剰の長さを回避し、重量を減らすために、ストラップ12を短くすることを選択してもよい。例えば、図4に示されるように、既定の長さ間隔を示すカットマーク26、および/または手工具(例えばハサミ、ポケットナイフ)で簡単に裁断できるように構成されたフラット部分28が、ストラップ12の長さに沿って備えられてもよい。フラット部分28内の繊維は、裁断後の擦り切れやほつれに耐えるように、(例えば、熱ボンディングまたは超音波ボンディング、接着シーリングにより)強化されてもよい。ただし、それ以外の点では、これらの部分はストラップ12の残りの部分の完全な強度特性を保持している。任意で、カットマーク26は、例えば、脚部の使用に必要な予想される最大長さ、または腕部の使用に必要な予想される最大長さなどの特定の長さを表示してもよい。ストラップ12の、フラット部分28および/またはカットマーク26付近の部分は、裁断後、残りの部分が、例えば終端マーク、面取りコーナー、円滑で突起のない端部、または指用孔(24)などの、元の遠位端の1または複数の仕様を備えるように構成されてもよい。
【0037】
台板14は、比較的薄い、板状の剛体(rigid)または半剛性(semi-rigid)部材である。台板14に適した材料の非限定的な例は、プラスチック、木材、金属、またはそれらの組み合わせを含む。図示されている例では、台板14は略長方形の正面形状を有するポリマー材料の平板として構成されている。
【0038】
図2を参照すると、台板14は、第一の端部(本明細書では後部とも呼称される)32にストラップガイド30を含む。ストラップガイド30の目的は、台板14に対するストラップ12の横方向の移動を防止しながら、台板14に対するストラップ12の軸方向の移動を可能にすることである。図示されている例では、ストラップガイド30は、台板14の第一の端部32付近に形成された長孔を備え、ストラップ12の第一の端部18は当該長孔を縫うように通り抜ける。レールまたはフランジ(図示せず)などの別のガイド構造が代替的に使用されることができる。
【0039】
台板14はレバーアンカー34を含む。図示された例では、レバーアンカー34は、レバー16および、台板14に形成された、一対の、近位に間隔があけられた長孔40を通って供給される、ナイロンウェビングまたは他の可撓性材料の閉ループ38を備える。図示された例では、レバーアンカー34は、台板14の第一の端部32の反対側の第二の端部36に、またはその付近に配置されるが、他の位置も可能である。
【0040】
レバー16は、レバーとして機能するのに十分な硬さを有する、実質的に剛体の部材である。レバー16に適した材料の非限定的例は、金属、プラスチック、木材、複合材料、およびそれらの組み合わせを含む。図示された例では、レバー16は、クロスバー44によって相互連結された一対の側方レール42(side rail)を有する、一体型の、すなわち単一の金属要素として構成されている。側方レール42は、側面から見たときに、レバー16が弓形となるように湾曲していてもよい。
【0041】
レバー16は、第一の端部すなわち近位端50に、第一の旋回要素48を含む。第一の旋回要素48は、レバー16が、台板14に対して、第一の旋回要素48を通過する旋回軸「A」の周囲を旋回できるように、レバーアンカー34に連結されている。この軸Aは単なる参考のために描かれており、その絶対的位置は閉ループ38の張力に応じて変化してもよいことに留意したい。図示された例では、第一の旋回要素48は、レバーアンカー34の閉ループ38によって捕らえられたクロスバー44のうちの1つによって規定される。
【0042】
レバー16は、第一の旋回要素周囲を手動で旋回できるように構成され、レバー16はてこの作用をもたらすことを目的としたハンドル要素49を含んでもよい。図示された例では、ハンドル要素49は、レバー16の第二の端部すなわち遠位端52に位置するクロスバー44のうちの別の1つによって規定される。
【0043】
随意的に、ハンドル要素49は、把持しやすくする目的で、突起部分を成形または形成されてもよい。例えば、図5は、凸状の指引っ張り部(finger pull)150を規定する、外側方向に湾曲したハンドル要素149の変化形を図示している。上記は、指引っ張り部150に到達できるようになされた切り欠き部160を含む、変更を加えられたロック用タブ158と共に実施されてもよい。
【0044】
レバー16は、近位端50と遠位端52の中間に位置する第二の旋回要素54を含む。図示された例では、第二の旋回要素54は、クロスバー44のうち別の1つによって規定される。ストラップ12の第一の端部18は、レバー16がストラップ12に対して旋回できるように、第二の旋回要素54に連結されている。例えば、ストラップ12の第一の端部18は第二の旋回要素54の周囲を包み込み、次いで、従来の縫合を使用してそれ自体に固定される。
【0045】
任意で、止血帯10は、ストラップ12の第一の端部18を、近位端50と遠位端52の間の別の位置に移動するための手段を包含してもよい。例えば、図6はストラップ12の第一の端部18が、典型的なクロスバー44の周囲を包囲し、強力スナップ45または他の同様の解除可能なファスナーを使用して、それ自体に固定される様子を示している。第一の端部18は、スナップ45を開放し、別のクロスバー周囲にストラップを配置し、次いで、スナップ45を再度固定することによって移動させることができる。第一の端部18を移動させることの効果は、ストラップ12上のレバー16の機械的優位性を変化させ、ストラップ12の移動に対応する逆の効果をもたらすであろう。この調節は、止血帯10の性能を個々のユーザの好みに合わせて調整するために使用することができる。
【0046】
レバー16、台板14およびストラップ12は、集合的に、レバー16が旋回軸Aの周囲を旋回する動作で動作可能であるように組み立てられる。解除位置から締め付け位置への動作は、ストラップ12の第一の端部18が、ストラップガイド30を通って引き出される要因となる。この動作により、台板14の外周を超えて延在するストラップ12の量として規定される、ストラップ12の自由長(自由な長さ)は短くなる。
【0047】
別の手段が、レバー16の旋回的取付けに提供されてもよい。例えば、図7および8は上記の閉ループ38が除去された台板14の任意の変化形を示しており、長孔40の1つが、台板14の一部として形成されるとともにレバー16の第一の旋回要素48を捕捉する、剛体の、一般にU字型の部材51に置き換えられている。
【0048】
レバー16を締め付け位置に固定するための手段が提供される。図1に示される例では、ロック用タブ58(lock tab 58)が、レバー16のハンドル要素48の周囲に輪状になる、可撓性材料によるストラップの形体で提供されている。ロック用タブ58は適切な解除可能なコネクタ60を包含している。図示される例は、面ファスナー材料の布片を示している。
【0049】
随意的に、ロック用タブ58は、ストラップ12について先述されたように、例えば終端マーク、面取りコーナー、円滑で突起のない端部、または指用孔(24)といった、識別および/または取り扱いをより容易にする1または複数の機能を包含していてもよい。
【0050】
代替的に、レバー16および/または台板14は、ラッチ(latch)、またはレバー16を台板14に動作可能に連結し、それによってレバーを締め付け位置に固定する他の同様の機構を包含してもよい。例えば、図7、8および22は、台板14の第二の端部36付近から突出する、かかりのついた先端部を含んだ、一対の、間隔を空けた、一般にL字型の弾性フック61を含むラッチ59を図示している。フック61は、レバー16が締め付け位置に移動するとき、レバー16がフック61の周囲を通過できるように配置されている。レバー16が完全な締め付け位置に到達すると、フック61のかかりのついた端部がレバーにはめ込まれ、締め付けが解除されるのを防ぐ。例えば、動脈閉塞が実現されない場合など、レバー16を解除する必要がある場合、フック61は、共に強く押し込むことで解除でき、または、その代わりに、フック61を外すのに十分な力で、レバー16が引っ張られてもよい。
【0051】
止血帯10は、閉ループを形成するように、ストラップ12の第二の部分19を台板14に選択的に連結するよう動作可能な「コネクタアセンブリ(連結装置の集合体)」を含む。コネクタアセンブリは、閉ループの長さを調節可能とする(すなわち、長くする、または短くする)ように動作可能である。コネクタアセンブリは、個別の要素であってもよいし、または、ストラップ12、台板14、またはそれらの組み合わせによって、全体として、または部分的に規定されてもよいことは理解されるであろう。
【0052】
図示されている例では、台板14の第二の端部36に配置された、上記の長孔40のうちの1つは、ストラップ12の第二の端部20を受け入れている。ストラップ12の第二の部分19は、長孔40を通過し、所望の位置に引っ張られ(すなわち、調節され)、次いで、折り畳まれ、解除可能なコネクタ22を使用してストラップ12の残りの部分と連結されることが可能である。これが「コネクタアセンブリ」の例である。
【0053】
代替的には、ストラップ12の第二の部分19が、フック式の連結を使用して台板14に連結可能であってもよく、このフック式の連結では、台板14のうちの1つ、およびストラップ12がメス要素を含み、他方の台板14およびストラップ12が補完するオス要素を含む。例えば、図9に示されるように、ストラップ12の第二の部分19は、ストラップ12の調節を可能にする長孔64が付された、ストラップ12に取り付けられたフラットフック62を有してもよい。フラットフック62(flat hook)の端部は、台板14の長孔40のうちの1つにはめ込むことができる。これが「コネクタアセンブリ」の別の例である。代わりに、フラットフック62の端部に、異なるアンカーが備わっていてもよい。例えば、図10は、一般に長方形の、金属またはプラスチックなどの剛性材料でできたリング63が、レバーアンカー34の閉ループ38に取り付けられた変化形を示している。図示された例では、閉ループ38は、単純に、リング63の中心を通過している。その代わりに、リング63は、特定の位置を保つために、縫合または他の締結方法(図示せず)を使用して、閉ループ38に固定されてもよい。使用時、フラットフック62の端部はリング63にはめ込むことが可能である。上記は確実な連結点を提供するとともに、台板14、特に長孔40への圧迫を防止する。
【0054】
図11は、ストラップ12の第二の部分19に取り付けられてもよい、別のタイプのフック162の例を示している。フック162はストラップ12の調節を可能にする長孔164を含んでいる。フック162は、フック本体の互いに反対の側に開口し、2つの分離した、平行するはめ込み長孔166、168(engagement slot 166,168)を規定する、一般にS字型の本体を有している。はめ込み長孔166、168のいずれかは、閉ループ38と直接係合することが可能である。上記は台板14の疲労を回避し、両方向(左または右)からの使用を可能にする。これが「コネクタアセンブリ」の別の例である。
【0055】
代替的には、図12に見られるように、ストラップ12の第二の部分19は、取り付けられているスナップバックル68のような既知のタイプのコネクタの第一の片方部分66を有することができ、スナップバックル68の第二の片方部分70が台板14の第二の端部36に取り付けられていてもよい。スナップバックル68の2つの片方部分は、互いに押しつけあうことではめ合わせることができ、第一の片方部分70の中子72を押し下げることで分離することができる。第一の片方部分79は、ストラップ12の調節を可能にする長孔74を含む。これが、「コネクタアセンブリ」のさらに別の例である。スナップバックル68(または上記のコネクタアセンブリのいずれか)が、台板14に直接取り付けられてもよいし、または、中間(間に介在する)ストラップ69を使用して取り付けられてもよい。
【0056】
随意的に、止血帯10は、ユーザが、台板14の第一の端部32を把持および引っ張ることを可能にする要素として規定される、カウンタープル(反対方向に引く)ハンドルを包含してもよい。図8に示される例では、カウンタープルハンドル76は、台板14の穴80を通って送られ、フェルール82で固定された遠位端78を有する、コードのループを有する。
【0057】
止血帯10の使用について、図13から図18を参照して説明される。これらの図において、止血帯10は、この場合においてはユーザの大腿部である四肢「L」に適用されて示されているが、どの四肢においても使用ステップは同様であることは理解されるであろう。
【0058】
止血帯10は、台板14周囲にストラップ12を巻き付けること、および、巻き付けられた構造でストラップ12を固定するための、ストラップ12の解除可能なコネクタ22を使用することにより、小型化した構造で保管可能であることを知っておくべきである。これ以降のステップを実施する前に、使用の準備のために、止血帯10は元の状態に戻され、ストラップがほどかれる。その代わりに、止血帯10は、ユーザの胴体周囲にストラップ12を巻き付け、ストラップ12の解除可能なコネクタ22を、ストラップ12を固定するために使用することで、ベルトとして使用することができる。
【0059】
図13を参照すると、使用は、台板14を四肢Lに当接させた状態に止血帯10を置くことから始まる。四肢Lの端部が拘束されていない場合、ストラップ12の第二の部分19は、台板14の長孔40を通って事前にループ状となっていてもよく、もしくは、上記のフラットフック62またはスナップバックル68が事前に連結されていてもよい。次いで、すでに閉ループで形成された止血帯10全体が、四肢Lの遊離端を滑って所定の位置へと移動されてもよい。ただし、上記が望ましくない、または不可能な状況も存在しうる。例えば、ユーザの脚部が車両または建物のがれきの下に挟まれている可能性がある。かかる状況においては、ストラップ12の第二の部分19は、初めから台板14から外されていてもよい。四肢Lの周囲に第二の部分19を持ってきた後、次いでストラップ12の第二の部分19は、上記の通り、長孔40、フラットフック62、またはスナップバックル68を使用して、台板14に連結されてもよい。
【0060】
図14に示された第二のステップでは、ストラップ12の第二の部分19は、ストラップ12の本体周囲に巻き付けられ、ストラップ12からたるみの大部分を取り除くために、ピンと張るように引っ張られる。「たるみ(slack)の大部分」という表現は、レバー16の動作が、四肢Lの血流を遮断するのに十分に締め付けるように、ストラップ12を、十分に張るように引っ張ることを意味する。使用されるべき正確な張力は、個別のユーザによって変化する。ユーザは、たるみの大部分を適切に取り除く方法について訓練するか、指示を受けてもよい。たるみの大部分を取り除くステップは、止血帯10に予張力を付加することと表されてもよい。任意のカウンタープルハンドル76が使用される場合、ユーザは、このステップをより容易にするため、あるいは、四肢Lに対する止血帯10の好ましくない動きを防ぐためのいずれかの理由で、当該ハンドルをピンと張るように引っ張る動作と反対に引っ張ってもよい。レバー16そのものが、上記の目的のために、代わりに使用されてもよい。
【0061】
たるみが除去されると、ストラップ12は、(集合的に台板14と共に)四肢L周囲に閉ループを形成するために、ストラップ自体と連結される。連結は、解除可能なファスナーを使用して実現される。
【0062】
図15に示される第三のステップでは、レバー16は、図の矢印によって示された、解除位置から締め付け位置へと移動することによって、旋回可能に作動される。上記は、例えば、ロック用タブ58、またはレバー16自体を、連続動作で強く引っ張ることにより実施される。レバー16が旋回可能に作動されるとき、ストラップ12の第一の端部18はストラップガイド30を通って引っ張られ、同時に、レバー16はレバーアンカー34に張力を付加する。全体的な効果は、台板14、レバー16およびストラップ12で形成される閉ループの長さを短縮することであり、その結果、四肢Lに締め付け圧を供給し、血管の血流を遮断する。ストラップガイド30は、締め付け動作中に、ストラップ12がねじれたり、ずれたりすることを防ぐのを支援する。
【0063】
任意のカウンタープルハンドル76が使用される場合、ユーザは、このステップをより容易にするため、あるいは、四肢Lに対する止血帯10の好ましくない動きを防ぐためのいずれかの理由で、当該ハンドルをレバー16の旋回運動と反対に引っ張ってもよい。図16は、完全な締め付け位置のレバー16を示している。
【0064】
レバー16が旋回可能に作動されると、当該レバーは締め付け位置に固定されてもよい。例えば、図17は、解除可能なファスナー60を使用して、ストラップ12の解除可能なファスナー22に係合して、ロック用タブ58がストラップ12に連結されていることを示している。上記は、レバー16が締め付け位置からの移動を防ぐ。レバー16はオーバーセンター動作を行うため、止血帯10は極めて高いクランプ力を付加することが可能であるにも関わらず、締め付け位置に保持するためにほんの小さな力しか必要としないことに留意したい。
【0065】
図18に示されるように、止血帯10が当てられ、レバー15がロック用タブ58によって固定されると、ストラップ12の自由端は、台板14、レバー16およびロック用タブ58を覆って、止血帯10本体に巻き付き、ロック用タブ58に固定される。このように固定されると、止血帯10は、極めて小型の外部形状となり、突出して物体を引っ掛けるか、または、ロック位置から外れてユーザの可動性を制限し、更なる怪我を招く可能性のある、突出する外部要素を伴うこととなく、血流を遮断する機能を発揮する。
【0066】
台板14は完全に剛体ではなく、止血帯10が当てられるとき、四肢Lの湾曲部と一致するように、凸状に曲がりやすい。特定の状況下において、台板14の角部または縁部によって、四肢Lを挟んで締め付ける動作を発生させやすいことが考えられる。この可能性に対しては、休止状態で凹形に湾曲した台板の使用により対処することができる。図19は、この凹面の曲率(concave curvature、凹形の湾曲)を有する台板114を示している。この台板114が、上記の台板14と置き換えられてもよい。このように湾曲することで、台板は四肢Lから空間を空けることができ、四肢Lを挟まずに済む。止血帯10が当てられ、締め付けられると、台板114は、図20に示されるような、屈曲した形状に平坦化する傾向がある。挟んで締め付ける動作の可能性に対処する別の選択肢として、台板の中心が平坦であってもよく、台板の遠位端が、レバー16に向かう方向に、角度をつけられて曲がるか、湾曲するか、別の方法で、ずらされていてもよい。これらの端部は上記の四肢Lの湾曲部を挟んで締め付ける動作を防ぐ同様の効果を有する。この機能は、遠位端が「傾斜している(ramped、角度を付与されている)」と表現される。図21は傾斜した端部215を含む台板214を示している。
【0067】
構成を単純化するために、上記の止血帯10の複数の機能を統合することが可能である。例えば、図23は、別の台板314を上記のストラップ12およびレバー16と共に使用して構成された止血帯310を示している。
【0068】
台板314は比較的薄く、板状の剛体または半剛性部材である。台板314に適した材料の非限定的例は、プラスチック、木材、金属、またはそれらの組み合わせを含む。図示されている例では、台板14は、射出成型された、略長方形の正面形状を有するポリマー材料として構成されている。台板314はそれぞれ端部332、336を有し、これらの端部は上記のとおり角度が付与されている。
【0069】
台板314は、台板314の第一の端部332付近に形成された、長孔の形体のストラップガイド330を含んでいる。ストラップ12の第一の部分17はストラップガイド330を縫うように通過している。
【0070】
台板314は、第一の端部332と第二の端部336の間に一体型レバーアンカー334を含んでいる。図示された例では、レバーアンカー334(lever anchor 334)は、台板314本体と一体で形成された弾性フランジ338(resilient flange 338、弾力のあるフランジ338)を備えている。
【0071】
ここで使用される表現「一体型(integral)」とは、機能的および/または物理的に一体、または単一で統一体の一部を形成する構成要素を表す。例えば、単体による材料から機械加工された、または、積層造形の一部として形成された、または、射出成型の一部として形成された構成要素は、物理的および機能的に一体、一体型または単一であると考えられうる。別の例として、ファスナー、機械的接合、熱または超音波ボンディング、または接着剤などの手段により、互いに強固に取り付けられた別々の構成要素は、物理的および機能的に一体、一体型または単一であると考えられうる。
【0072】
フランジ338は、レバー16の第一の旋回要素48を捕捉する横方向チャネル339を規定するように形成されている。フランジ338は台板314の表面に密着して置かれるように構成されてもよく、また、その遠位端に、先端が上向いた引き込み機構340を含んでもよい。上記はフランジ338と台板314の間にレバー16が押し込まれることを可能にすることで、初期段階のアセンブリを容易にする。レバーがチャネル339に入ると、フランジ338が台板314の表面に対して、元の位置に跳ね返り、レバー16の離脱に強力に抵抗する。
【0073】
図示された例では、弾性フック362は台板314の一部として一体で形成されており、第二の端部336に、またはその付近に位置している。フック362は台板314の表面に軽く置かれており、その遠位端に、先端が上向いた、引き込み機構364を含んでもよい。
【0074】
略長方形の形状で、金属またはプラスチックなどの剛性材料で構成されたリング365が、ストラップ12の第二の部分19に取り付けられている。リング365は、比較的「(例えば、摩擦で)きつく」ストラップ12に適合するサイズの第一の長孔367を含んでいる。リング365の露出部分、および、第二の長孔369は、フック362に適合するような、集合的なサイズとなっている。図示された例では、ストラップ12は第一の長孔367を単純に通過する。使用時、リング365の端部は引き込み機構364にはめ合わされ、次いで、フック362と完全に嵌合するように引っ張られることが可能である。フック362に備わっているばね張力は、必要に応じて、リング365が容易に取り外せる程度に低い。
【0075】
リング365がフック362と嵌合すると、ストラップ12の第二の部分19は所望の位置に引っ張られ(すなわち、調節され)、次いで、折り畳まれ、解除可能なコネクタ22を使用してストラップ12の残りの部分と連結されることが可能である。フック362とリング365の組み合わされた構造が、「コネクタアセンブリ」の別の例である。
【0076】
台板314は、ラッチ、または上記のラッチ59と類似する他の同様の機構(図示せず)を任意で包含してもよい。
【0077】
台板314は、第二の端部336で、またはその付近で、長孔337を包含してもよい。この長孔337は上記の長孔40と同様であり、上記の方法で、ストラップ12の第二の部分19を連結するために、フック362の代替物として使用されてもよい。
【0078】
この形態の台板314は簡略化された構造、および、より少ない部品数を提供している。止血帯310の基本的な使用方法は、上記の止血帯10とほぼ同様である。
【0079】
上記の止血帯は、既存の止血帯に比べて多くの有利点を有する。例えば、当該止血帯は、より軽量で、より容易に保管できるよう、よりコンパクトな包装となっており、ユーザがより容易かつ迅速に使用でき、ユーザの可動範囲を制限し、および/または物体に引っかかってロック位置から解除され、装置を使用不能にするような突起部分を有していない。
【0080】
先の記述は止血帯を説明している。本明細書(付属する請求項、要約および図面を含む)、および/または、すべての開示される方法のステップまたは工程は、かかる特徴および/またはステップの少なくともいくつかが互いに排他的である組み合わせを除いて、任意の組み合わせに結び付けられてもよい。
【0081】
本明細書(付属する請求項、要約および図面を含む)で開示される各特徴は、明示的に別段の定めをした場合を除き、同一、同等、または同様の目的に適う別の特徴によって置き換えられてもよい。よって、明示的に別段の定めをした場合を除き、開示される各特徴は、一連の、包括的な同等または同様の特徴の単なる一例である。
【0082】
本発明は、上述の実施形態の詳細に限定されるものではない。本発明は、本明細書(付属する請求項、要約および図面を含む)で開示される特徴の任意の新規性を有する単体または組み合わせ、あるいは、開示される方法のステップまたは工程の新規性を有する単体または組み合わせにまで及ぶ。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
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図10
図11
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