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特許7071792血小板凝集抑制剤、その製造方法及び使用
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  • 特許-血小板凝集抑制剤、その製造方法及び使用 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-11
(45)【発行日】2022-05-19
(54)【発明の名称】血小板凝集抑制剤、その製造方法及び使用
(51)【国際特許分類】
   C07D 233/70 20060101AFI20220512BHJP
   A61K 31/4172 20060101ALI20220512BHJP
   A61K 31/4245 20060101ALI20220512BHJP
   A61K 31/4439 20060101ALI20220512BHJP
   A61P 7/02 20060101ALI20220512BHJP
   C07D 233/64 20060101ALI20220512BHJP
   C07D 401/12 20060101ALI20220512BHJP
   C07D 403/10 20060101ALI20220512BHJP
   C07D 413/10 20060101ALI20220512BHJP
【FI】
C07D233/70 CSP
A61K31/4172
A61K31/4245
A61K31/4439
A61P7/02
C07D233/64 106
C07D401/12
C07D403/10
C07D413/10
【請求項の数】 4
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021008322
(22)【出願日】2021-01-21
(65)【公開番号】P2022041821
(43)【公開日】2022-03-11
【審査請求日】2021-01-29
(31)【優先権主張番号】202010891683.X
(32)【優先日】2020-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521032324
【氏名又は名称】沈陽海諾威医薬科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】Shenyang Hinewy Pharmaceutical Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】No. 41, Wanliutang Road, Shenhe District, Shenyang , Liaoning, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK特許業務法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】王 紹杰
(72)【発明者】
【氏名】雷 玉
(72)【発明者】
【氏名】張 冰
【審査官】水島 英一郎
(56)【参考文献】
【文献】特表2006-514093(JP,A)
【文献】国際公開第2000/033836(WO,A1)
【文献】国際公開第2014/023104(WO,A1)
【文献】特開2015-214527(JP,A)
【文献】国際公開第2004/006922(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D 233/70
C07D 413/10
C07D 401/12
A61K 31/4172
A61K 31/4245
A61K 31/4439
A61P 7/02
C07D 403/10
C07D 233/64
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
(1)1-アセトキシ-2-(3-シアノ-4-イソブトキシフェニル)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル、
(2)2-(3-シアノ-4-ヒドロキシフェニル)-1-ヒドロキシ-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル、
(3)2-(3-シアノフェニル)-1-ヒドロキシ-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル、
(4)2-[3-(1H-テトラゾール-5-イル)フェニル]-1-ヒドロキシ-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル、
(5)1-ヒドロキシ-4-メチル-2-[3-(5-オキソ-4、5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル]-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル、
(6)2-(3-シアノフェニル)-1-ヒドロキシ-4-フェニル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル、
(7)2-(2-シアノフェニル)-1-ヒドロキシ-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル、
(8)2-(4-シアノフェニル)-1-メトキシ-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル、
(9)1-メトキシ-2、4-ジメチル-2-フェニル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル、
(10)2-(3-シアノフェニル)-1-メトキシ-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル、
(11)2-(3-シアノフェニル)-1-エトキシ-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル、
(12)2-(3-シアノフェニル)-1-イソプロポキシ-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル、
(13)1-(アリルオキシ)-2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル、
(14)2-(3-シアノフェニル)-1-(2-エトキシエトキシ)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル、
(15)2-(3-シアノフェニル)-1-(3-ヒドロキシプロポキシ)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル、
(16)2-(3-シアノフェニル)-1-(2-エトキシ-2-オキソエトキシ)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル、
(17)1-(2-アミノ-2-オキソエトキシ)-2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル;
(18)2-{[2-(3-シアノフェニル)-5-(エトキシカルボニル)-4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル]オキシ}酢酸、
(19)2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1-(ピリジン-4-イルメトキシ)-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル、
(20)1-(ベンジルオキシ)-2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル、
(21)2-(3-シアノフェニル)-1-[(2-フルオロベンジル)オキシ]-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル、
(22)2-(3-シアノフェニル)-1-[(3-フルオロベンジル)オキシ]-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル、
(23)2-(3-シアノフェニル)-1-[(4-フルオロベンジル)オキシ]-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル、
(24)1-[(2-クロロベンジル)オキシ]-2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル、
(25)1-[(3-クロロベンジル)オキシ]-2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル、
(26)1-[(4-クロロベンジル)オキシ]-2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル、
(27)1-[(4-ブロモベンジル)オキシ]-2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル、
(28)2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1-[(4-メチルベンジル)オキシ]-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル、
(29)2-(3-シアノフェニル)-1-[(4-メトキシベンジル)オキシ]-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル、
(30)2-(3-シアノフェニル)-1-{[4-(メトキシカルボニル)ベンジル]オキシ}-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル、
(31)2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1-[(4-ニトロベンジル)オキシ]-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル、
(32)1-[(2-シアノベンジル)オキシ]-2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル、
(33)1-[(3-シアノベンジル)オキシ]-2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル、
(34)1-[(4-シアノベンジル)オキシ]-2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル、
(35)2-(3-シアノフェニル)-1-ヒドロキシ-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸、
(36)2-(3-シアノフェニル)-1-メトキシ-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸、
(37)2-(3-シアノフェニル)-1-エトキシ-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸、
(38)1-(アリルオキシ)-2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸、
(39)1-(ベンジルオキシ)-2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸、
(40)2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1-[(4-メチルベンジル)オキシ]-1H-イミダゾール-5-カルボン酸、
(41)1-[(4-シアノベンジル)オキシ]-2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸、
(42)2-(3-シアノフェニル)-1-メトキシ-4-メチル-N-プロピル-1H-イミダゾール-5-ホルムアミド、
(43)2-(3-シアノフェニル)-N-イソプロピル-1-メトキシ-4-メチル-1H-イミダゾール-5-ホルムアミド、
(44)2-(3-シアノフェニル)-1-メトキシ-4-メチル-N-フェニル-1H-イミダゾール-5-ホルムアミド、
(45)2-(3-シアノフェニル)-1、4-ジメチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル、又は
(46)2-(3-シアノ-4-フルオロフェニル)-1-ヒドロキシ-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル
のいずれか1つである化合物、及びその薬学的に許容される塩。
【請求項2】
請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩、及び薬学的に許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項3】
血小板凝集抑制剤の製造における、請求項1に記載の化合物、その薬学的に許容される塩、及び請求項2に記載の医薬組成物の使用。
【請求項4】
血栓症の治療薬の製造における、請求項1項に記載の化合物、その薬学的に許容される塩、及び請求項2に記載の医薬組成物の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、血小板凝集抑制剤、その薬用組成物、製造方法、及び血小板凝集抑制剤の製造における使用に関し、医薬技術分野に属する。
【背景技術】
【0002】
急性心筋梗塞や脳卒中などの血栓塞栓性疾患は、依然として発展途上国において最も一般的な死亡及び発症の原因である。それは、様々な内的及び外的要因が動脈や静脈に血栓や塞栓を引き起こし、さらに組織や臓器に損傷を与える病理学的過程であり、臨床的に非常に一般的な心臓血管及び脳血管疾患の一つであり、他の多くの心臓血管及び脳血管疾患の病因及び合併症でもある。血栓が形成されると、それはしばしば不可逆的で深刻な結果を引き起こす。
【0003】
安定した血小板塞栓の形成には、血小板の付着、血小板の活性化と拡大、血小板の凝集という3つの異なる段階が必要である。病的血栓症のリスクを低減するために、血小板の付着、活性化または凝集を妨げるための多く方法が採用されていた。血小板の活性化は、血栓性合併症において重要な役割を果たす。そこで、抗血小板療法は依然として血栓性疾患の臨床的予防及び治療のための重要な方法である。
【0004】
血小板凝集抑制効果のある現在市販されている薬には、クロピドグレル、チカグレロルなどがあるが、種類が非常に限られており、かつ出血性副作用がある。そのため、高効率で出血の副作用が少ない血小板凝集抑制剤の開発は、良い応用の見通しがある。
【発明の概要】
【0005】
本発明は、血小板凝集抑制作用を有し、血栓性疾患を予防及び治療するための薬物の製造に使用できる一般式Iで表される化合物を提供することを目的とする。
【0006】
一般式Iで表される化合物、その薬学的に許容される塩、互変異性体、薬学的に許容される溶媒和物。
【化1】
式I
は水素原子、ヒドロキシル基、シアノ基、テトラゾリル基、トリアゾリル基、イミダゾリル基、ニトロ基、ハロゲン原子、C1-C8直鎖、分岐鎖又はC3-C8環状アルキル基、C1-C8直鎖、分岐鎖又はC3-C8環状アルキルオキシ基、C1-C8直鎖、分岐鎖又はC3-C8環状脂肪アルキルアミノ基、C2-C8直鎖又は分岐鎖アルケニル基、C2-C8直鎖又は分岐鎖アルケニルオキシ基、C2-C8直鎖又は分岐鎖アルケニルアミノ基、C2-C8直鎖又は分岐鎖アルキニル基、C2-C8直鎖又は分岐鎖アルキニルオキシ基、C2-C8直鎖又は分岐鎖アルキニルアミノ基、置換又は非置換の6-10員アリール基であり、前記アリールはハロゲン原子、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、C1-C6アルキル基、C1-C6アルキルオキシ基、C1-C6アルキルアミノ基、C1-C6アルキルカルボニル基、C1-C6アルコキシカルボニル基、C1-C6アルキルアミノカルボニル基で置換されていてもよく、
は水素原子、ヒドロキシル基、C1-C8直鎖、分岐鎖又はC3-C8環状アルキル基、C2-C8直鎖又は分岐鎖アルケニル基、C2-C8直鎖又は分岐鎖アルキニル基、-(CH-COOH、-(CH-OH、-(CH-CONH、-(CH-NHOC(CHCH、-(CH-COOC(CHCH、6-10員アリール基であり、前記アリール基はハロゲン原子、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、C1-C6アルキル基、C1-C6アルキルオキシ基、C1-C6アルキルアミノ基、-(CH-COOH、-(CH-OH、-(CH-CONH、-(CH-NHOC(CH)mCH,-(CH-COOC(CH)mCHで置換されていてもよく、ここで、n=1-6、m=1-3であり、
Aは窒素原子、酸素原子、水素原子、炭素原子、硫黄原子であり、
は水素原子、シアノ基、テトラゾリル基、トリアゾリル基、イミダゾリル基、1,2,4-オキサジアゾリル基、ニトロ基、ハロゲン原子、C1-C6アルキル基、C1-C6アルキルアミノ基、C1-C6アルコキシ基であり、
はC1-C6アルキル基、6-10員アリール基であり、前記アリール基はハロゲン原子、C1-C6アルキルアミノ基、C1-C6アルキル基、C1-C6アルコキシ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、シアノ基、アミノ基で置換されていてもよく、
は水素原子、シアノ基、テトラゾリル基、トリアゾリル基、イミダゾリル基、1,2,4-オキサジアゾリル基、ニトロ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、C1-C6アルキル基、C1-C6アルキルアミノ基、C1-C6アルコキシ基であり、
は水素原子、C1-C6アルキル基、C1-C6アルキルアミノ基、C1-C6アルコキシ基、6-10員アリール基であり、前記アリール基はハロゲン原子、C1-C6アルキルアミノ基、C1-C6アルコキシ基、C1-C6アルキル基、ニトロ基、ヒドロキシル基、シアノ基、アミノ基で置換されていてもよく、
Bは酸素原子、窒素原子、炭素原子、硫黄原子、NHである。
【0007】
本発明の好ましい一般式Iで表される化合物、及びその薬学的に許容される塩、互変異性体、薬学的に許容される溶媒和物において、
は水素原子、ヒドロキシル基、シアノ基、テトラゾリル基、トリアゾリル基、イミダゾリル基、ニトロ基、ハロゲン原子、C1-C8直鎖又は分岐鎖アルキル基、C1-C8直鎖又は分岐鎖アルキルオキシ基、C1-C8直鎖又は分岐鎖脂肪アルキルアミノ基、C2-C8直鎖アルケニル基、C2-C8直鎖アルケニルオキシ基、C2-C8直鎖アルケニルアミノ基、C2-C8直鎖アルキニル基、C2-C8直鎖アルキニルオキシ基、C2-C8直鎖アルキニルアミノ基、置換又は非置換の6-10員アリール基であり、前記アリール基はハロゲン原子、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、C1-C6アルキル基、C1-C6アルキルオキシ基、C1-C6アルキルアミノ基、C1-C6アルキルカルボニル基、C1-C6アルコキシカルボニル基、C1-C6アルキルアミノカルボニル基で置換されていてもよく、
は水素原子、ヒドロキシル基、C1-C8直鎖アルキル基、C2-C8直鎖アルケニル基、C2-C8直鎖アルキニル基、-(CH-COOH、-(CH-OH、-(CH-CONH、-(CH-NHOC(CHCH,-(CH-COOC(CHCH、置換又は非置換の6-10員アリール基であり、前記アリール基はハロゲン原子、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、C1-C6アルキル基、C1-C6アルキルオキシ基、C1-C6アルキルアミノ基、-(CH-COOH,-(CH-OH、-(CH-CONH、-(CH-NHOC(CHCH、-(CH-COOC(CHCHで置換されていてもよく、ここで、n=1-6、m=1-3であり、
Aは酸素原子、水素原子、炭素原子であり、
は水素原子、シアノ基、テトラゾリル基、トリアゾリル基、イミダゾリル基、1,2,4-オキサジアゾリル基、ニトロ基、ハロゲン原子、C1-C6アルキル基、C1-C6アルキルアミノ基、C1-C6アルコキシ基であり、
はC1-C6アルキル基、6-10員アリール基であり、前記アリール基はハロゲン原子、C1-C6アルキルアミノ基、C1-C6アルキル基、C1-C6アルコキシ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、シアノ基、アミノ基で置換されていてもよく、
は水素原子、シアノ基、テトラゾリル基、トリアゾリル基、イミダゾリル基、1,2,4-オキサジアゾリル基、ニトロ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、C1-C6アルキル基、C1-C6アルキルアミノ基、C1-C6アルコキシ基であり、
は水素原子、C1-C6アルキル基、C1-C6アルキルアミノ基、C1-C6アルコキシ基、6-10員アリール基であり、前記アリール基はハロゲン原子、C1-C6アルキルアミノ基、C1-C6アルコキシ基、C1-C6アルキル基、ニトロ基、ヒドロキシル基、シアノ基、アミノ基で置換されていてもよく、
Bは酸素原子、窒素原子、NHである。
【0008】
本発明の好ましい一般式Iで表される化合物、及びその薬学的に許容される塩、互変異性体、薬学的に許容される溶媒和物において、
は水素原子、ヒドロキシル基、シアノ基、テトラゾリル基、トリアゾリル基、イミダゾリル基、ニトロ基、ハロゲン原子、C1-C6直鎖又は分岐鎖アルキル基、C1-C6直鎖又は分岐鎖アルキルオキシ基、C1-C6直鎖又は分岐鎖脂肪アルキルアミノ基、C2-C6直鎖又は分岐鎖アルケニル基、C2-C6直鎖又は分岐鎖アルケニルオキシ基、C2-C6直鎖又は分岐鎖アルケニルアミノ基、C2-C6直鎖又は分岐鎖アルキニル基、C2-C6直鎖又は分岐鎖アルキニルオキシ基、C2-C6直鎖又は分岐鎖アルキニルアミノ基、置換又は非置換のフェニル基又はベンジル基であり、前記フェニル基又はベンジル基はハロゲン原子、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、C1-C6アルキル基、C1-C6アルキルオキシ基、C1-C6アルキルアミノ基、C1-C6アルキルカルボニル基、C1-C6アルコキシカルボニル基、C1-C6アルキルアミノカルボニル基で置換されていてもよく、
は水素原子、ヒドロキシル基、C1-C6直鎖又は分岐鎖アルキル基、C2-C6直鎖又は分岐鎖アルケニル基、C2-C6直鎖又は分岐鎖アルキニル基、-(CH-COOH、-(CH-OH、-(CH-CONH、-(CH-NHOC(CHCH、-(CH-COOC(CHCH、置換又は非置換の
、フェニル基又はベンジル基であり、前記
、フェニル基又はベンジル基は、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、C1-C6アルキル基、C1-C6アルキルオキシ基、C1-C6アルキルアミノ基、-(CH-COOH、-(CH-OH、-(CH-CONH,-(CH-NHOC(CHCH、-(CH-COOC(CHCHで置換されていてもよく、ここで、n=1-6、m=1-3であり、
Aは酸素原子、水素原子、炭素原子であり、
は水素原子、シアノ基、テトラゾリル基、トリアゾリル基、イミダゾリル基、1,2,4-オキサジアゾリル基、ニトロ基、ハロゲン原子、C1-C6アルキル基、C1-C6アルキルアミノ基、C1-C6アルコキシ基であり、
は、C1-C6アルキル基、フェニル基であり、前記フェニル基はハロゲン原子、C1-C6アルキルアミノ基、C1-C6アルキル基、C1-C6アルコキシ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、シアノ基、アミノ基で置換されていてもよく、
は水素原子、シアノ基、テトラゾリル基、トリアゾリル基、イミダゾリル基、1,2,4-オキサジアゾリル基、ニトロ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、C1-C6 アルキル基、C1-C6アルキルアミノ基、C1-C6アルコキシ基であり、
は水素原子、C1-C6アルキル基、C1-C6アルキルアミノ基、C1-C6アルコキシ基、6-10員アリール基であり、前記アリール基はハロゲン原子、C1-C6アルキルアミノ基、C1-C6アルコキシ基、C1-C6アルキル基、ニトロ基、ヒドロキシル基、シアノ基、アミノ基で置換されていてもよく、
Bは酸素原子、窒素原子、NHである。
【0009】
本発明の好ましい一般式Iで表される化合物、及びその薬学的に許容される塩、互変異性体、薬学的に許容される溶媒和物において、
は水素原子、ヒドロキシル基、シアノ基、テトラゾリル基、トリアゾリル基、イミダゾリル基、ニトロ基、ハロゲン原子、C1-C6直鎖又は分岐鎖アルキル基、C1-C6直鎖又は分岐鎖アルキルオキシ基であり、
は水素原子、ヒドロキシル基、C1-C6直鎖又は分岐鎖アルキル基、C2-C6直鎖又は分岐鎖アルケニル基、C2-C6直鎖又は分岐鎖アルキニル基、-(CH-COOH、-(CH-OH、-(CH-CONH、-(CH-NHOC(CHCH、-(CH-COOC(CHCH、置換又は非置換の
、フェニル基又はベンジル基であり、前記
、フェニル基又はベンジル基はハロゲン原子、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、C1-C6アルキル基、C1-C6アルキルオキシ基、C1-C6アルキルアミノ基、-(CH-COOH、-(CH-OH、-(CH-CONH,-(CH-NHOC(CHCH、-(CH-COOC(CHCHで置換されていてもよく、ここで、n=1-6、m=1-3であり、
Aは酸素原子、水素原子、炭素原子であり、
は水素原子、シアノ基、テトラゾリル基、トリアゾリル基、イミダゾリル基、1,2,4-オキサジアゾリル基、ニトロ基、ハロゲン原子、C1-C6アルキル基、C1-C6アルキルアミノ基、C1-C6アルコキシ基であり、
はC1-C6アルキル基、フェニル基であり、前記フェニル基はハロゲン原子、C1-C6アルキルアミノ基、C1-C6アルキル基、C1-C6アルコキシ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、シアノ基、アミノ基で置換されていてもよく、
は水素原子、シアノ基、テトラゾリル基、トリアゾリル基、イミダゾリル基、1,2,4-オキサジアゾリル基、ニトロ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、C1-C6アルキル基、C1-C6アルキルアミノ基、C1-C6アルコキシ基であり、
は水素原子、C1-C6アルキル基、C1-C6アルキルアミノ基、C1-C6アルコキシ基、フェニル基であり、前記フェニル基はハロゲン原子、C1-C6アルキルアミノ基、C1-C6アルコキシ基、C1-C6アルキル基、ニトロ基、ヒドロキシル基、シアノ基、アミノ基で置換されていてもよく、
Bは酸素原子、窒素原子、NHである。
【0010】
本発明の好ましい一般式Iで表される化合物、及びその薬学的に許容される塩、互変異性体、薬学的に許容される溶媒和物において、
は水素原子、ヒドロキシル基、シアノ基、テトラゾリル基、トリアゾリル基、イミダゾリル基、ニトロ基、ハロゲン原子、C1-C6直鎖又は分岐鎖アルキル基、C1-C6直鎖又は分岐鎖アルキルオキシ基であり、
は水素原子、ヒドロキシル基、C1-C6直鎖又は分岐鎖アルキル基、C2-C6直鎖又は分岐鎖アルケニル基、C2-C6直鎖又は分岐鎖アルキニル基、-(CH-COOH、-(CH-OH、-(CH-CONH、-(CH-NHOC(CHCH、-(CH-COOC(CHCH,置換又は非置換の
、フェニル基又はベンジル基であり、前記
、フェニル基又はベンジル基はハロゲン原子、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、C1-C6アルキル基、C1-C6アルキルオキシ基、C1-C6アルキルアミノ基、-(CH-COOH、-(CH-OH、-(CH-CONH,-(CH-NHOC(CHCH、-(CH-COOC(CHCHで置換されていてもよく、ここで、n=1-6、m=1-3であり、
Aは酸素原子、水素原子、炭素原子であり、
は水素原子、シアノ基、テトラゾリル基、トリアゾリル基、イミダゾリル基、1,2,4-オキサジアゾリル基であり、
はC1-C4アルキル基、フェニル基であり、前記フェニル基はハロゲン原子、C1-C4アルキル基、C1-C4アルコキシ基で置換されていてもよく、
は水素原子、シアノ基であり、
は水素原子、C1-C4アルキル基、フェニル基であり、前記フェニル基はハロゲン原子、C1-C6アルコキシ基、C1-C6アルキル基で置換されていてもよく、
Bは酸素原子、窒素原子、NHである。
【0011】
具体的には、本発明で提供される一般式Iで表される化合物、及びその薬学的に許容される塩、互変異性体、薬学的に許容される溶媒和物は、以下の化合物(1)~(46)のいずれか1つである。
(1)1-アセトキシ-2-(3-シアノ-4-イソブトキシフェニル)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-8a)
(2)2-(3-シアノ-4-ヒドロキシフェニル)-1-ヒドロキシ-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-8b)
(3)2-(3-シアノフェニル)-1-ヒドロキシ-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-10)
(4)2-[3-(1H-テトラゾール-5-イル)フェニル]-1-ヒドロキシ-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-13)
(5)1-ヒドロキシ-4-メチル-2-[3-(5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル]-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-15)
(6)2-(3-シアノフェニル)-1-ヒドロキシ-4-フェニル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-16)
(7)2-(2-シアノフェニル)-1-ヒドロキシ-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-19)
(8)2-(4-シアノフェニル)-1-メトキシ-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-22)
(9)1-メトキシ-2,4-ジメチル-2-フェニル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-25)
(10)2-(3-シアノフェニル)-1-メトキシ-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-26a)
(11)2-(3-シアノフェニル)-1-エトキシ-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-26b)
(12)2-(3-シアノフェニル)-1-イソプロポキシ-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-26c)
(13)1-(アリルオキシ)-2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-26d)
(14)2-(3-シアノフェニル)-1-(2-エトキシエトキシ)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-26e)
(15)2-(3-シアノフェニル)-1-(3-ヒドロキシプロポキシ)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-26f)
(16)2-(3-シアノフェニル)-1-(2-エトキシ-2-オキソエトキシ)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-26g)
(17)1-(2-アミノ-2-オキソエトキシ)-2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-26h)
(18)2-{[2-(3-シアノフェニル)-5-(エトキシカルボニル)-4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル]オキシ}酢酸(LY-26i)
(19)2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1-(ピリジン-4-イルメトキシ)-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-26J)
(20)1-(ベンジルオキシ)-2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-26k)
(21)2-(3-シアノフェニル)-1-[(2-フルオロベンジル)オキシ]-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-26l)
(22)2-(3-シアノフェニル)-1-[(3-フルオロベンジル)オキシ]-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-26m)
(23)2-(3-シアノフェニル)-1-[(4-フルオロベンジル)オキシ]-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-26n)
(24)1-[(2-クロロベンジル)オキシ]-2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-26o)
(25)1-[(3-クロロベンジル)オキシ]-2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-26p)
(26)1-[(4-クロロベンジル)オキシ]-2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-26q)
(27)1-[(4-ブロモベンジル)オキシ]-2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-26r)
(28)2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1-[(4-メチルベンジル)オキシ]-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-26s)
(29)2-(3-シアノフェニル)-1-[(4-メトキシベンジル)オキシ]-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-26t)
(30)2-(3-シアノフェニル)-1-{[4-(メトキシカルボニル)ベンジル]オキシ}-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-26u)
(31)2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1-[(4-ニトロベンジル)オキシ]-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-26v)
(32)1-[(2-シアノベンジル)オキシ]-2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-26w)
(33)1-[(3-シアノベンジル)オキシ]-2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-26x)
(34)1-[(4-シアノベンジル)オキシ]-2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-26y)
(35)2-(3-シアノフェニル)-1-ヒドロキシ-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸(LY-11)
(36)2-(3-シアノフェニル)-1-メトキシ-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸(LY-27a)
(37)2-(3-シアノフェニル)-1-エトキシ-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸(LY-27b)
(38)1-(アリルオキシ)-2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸(LY-27d)
(39)1-(ベンジルオキシ)-2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸(LY-27k)
(40)2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1-[(4-メチルベンジル)オキシ]-1H-イミダゾール-5-カルボン酸(LY-27s);
(41)1-[(4-シアノベンジル)オキシ]-2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸(LY-27y)
(42)2-(3-シアノフェニル)-1-メトキシ-4-メチル-N-プロピル-1H-イミダゾール-5-ホルムアミド(LY-28a)
(43)2-(3-シアノフェニル)-N-イソプロピル-1-メトキシ-4-メチル-1H-イミダゾール-5-ホルムアミド(LY-28b)
(44)2-(3-シアノフェニル)-1-メトキシ-4-メチル-N-フェニル-1H-イミダゾール-5-ホルムアミド(LY-28c)
(45)2-(3-シアノフェニル)-1,4-ジメチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-30a)
(46)2-(3-シアノ-4-フルオロフェニル)-1-ヒドロキシ-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-F1)
【0012】
【化2】

【0013】
本発明は、前記一般式Iで表される化合物、及びその薬学的に許容される塩の製造方法をさらに提供する。この方法の手順は以下の通りである。異なる置換ベンズアルデヒドを出発原料として、2-ヒドロキシイミノ-3-オキソ酪酸エチルと環化反応させ、中間体である2-アリール-1-ヒドロキシ-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチルを得た後、対応するハロゲン化炭化水素と炭化水素化反応させ、目的化合物を得、そして加水分解又は加アンモニア分解を行い、目的化合物を得る。
【0014】
具体的には、
(1)3-オキソ酪酸エチルを原料として、酢酸に亜硝酸ナトリウムを加えてニトロソ化し、主要な中間体2-ヒドロキシイミノ-3-オキソ酪酸エチルを得る。
【0015】
(2)p-ヒドロキシベンズアルデヒドを出発原料として、臭素と臭素化反応させ、3-ブロモ-4-ヒドロキシベンズアルデヒドを得た後、ブロモイソブタンと炭化水素化反応させ、3-ブロモ-4-イソブトキシベンズアルデヒドを得る。さらに溶媒であるN,N-ジメチルホルムアミド中でシアン化第一銅と反応させ、3-シアノ-4-イソブトキシベンズアルデヒドを得る。さらに、酢酸アンモニウム及び酢酸を触媒及び溶媒とする条件下で2-ヒドロキシイミノ-3-オキソ酪酸エチルと環化反応させ、中間体である2-(3-シアノ-4-イソブトキシフェニル)-1-ヒドロキシ-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチルを得る。次に、トリエチルアミンの条件下で塩化アセチルと反応させ、本発明の化合物である1-アセトキシ-2-(3-シアノ-4-イソブトキシフェニル)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-8a)を得る。
【0016】
(3)化合物LY-7bを出発原料として、パラジウム/カーボンの作用下で、溶媒であるN,N-ジメチルホルムアミド中で水素ガスと還元反応させてベンジル基を脱離させ、化合物LY-8bを得る。
【0017】
(4)3-シアノベンズアルデヒドを出発原料として、酢酸アンモニウム及び酢酸を触媒及び溶媒とする条件下で2-ヒドロキシイミノ-3-オキソ酪酸エチルと環化反応させ、本発明の化合物である2-(3-シアノフェニル)-1-ヒドロキシ-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-10)を得る。
【0018】
(5)3-シアノベンズアルデヒドを出発原料として、N,N-ジメチルホルムアミドを溶媒、硫酸銅を触媒とする条件下でアジ化ナトリウムと環化反応させ、3-(5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)ベンズアルデヒドを得る。次に、酢酸アンモニウム及び酢酸を触媒及び溶媒とする条件下で2-ヒドロキシイミノ-3-オキソ酪酸エチルと環化反応させ、本発明の化合物である2-[3-(1H-テトラゾール-5-イル)フェニル]-1-ヒドロキシ-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-13)を得る。
【0019】
(6)3-シアノベンズアルデヒドを出発原料として、炭酸カリウムの塩基性環境で塩酸ヒドロキシルアミンと反応させ、3-ホルミル-N-ヒドロキシベンズアミジンを得る。分離した後、1,8-ジアザビシクロウンデカ-7-エンの塩基性条件下でN,N'-カルボニルジイミダゾールと反応させ、3-(5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)ベンズアルデヒドを得る。次に、酢酸アンモニウム及び酢酸を触媒及び溶媒とする条件下で2-ヒドロキシイミノ-3-オキソ酪酸エチルと環化反応させ、本発明の化合物である1-ヒドロキシ-4-メチル-2-[3-(5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル]-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-15)を得る。
【0020】
(7)3-シアノベンズアルデヒドを出発原料として、酢酸アンモニウム及び酢酸を触媒及び溶媒とする条件下で2-ヒドロキシイミノ-3-オキソ-3-フェニルプロピオン酸エチルと環化反応させ、本発明の化合物である2-(3-シアノフェニル)-1-ヒドロキシ-4-フェニル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-16)を得る。
【0021】
(8)o-シアノベンズアルデヒドを出発原料として、酢酸アンモニウム及び酢酸を触媒及び溶媒とする条件下で2-ヒドロキシイミノ-3-オキソ-3-フェニルプロピオン酸エチルと環化反応させ、本発明の化合物である2-(2-シアノフェニル)-1-ヒドロキシ-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-18)を得る。そして、N,N-ジメチルホルムアミド及び炭酸カリウム中で硫酸ジメチルと反応させ、本発明の化合物である2-(4-シアノフェニル)-1-メトキシ-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-19)を得る。
【0022】
(9)p-シアノベンズアルデヒドを出発原料として、酢酸アンモニウム及び酢酸を触媒及び溶媒とする条件下で2-ヒドロキシイミノ-3-オキソ-3-フェニルプロピオン酸エチルと環化反応させ、本発明の化合物である2-(4-シアノフェニル)-1-ヒドロキシ-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-21)を得る。そして、N,N-ジメチルホルムアミド及び炭酸カリウム中で硫酸ジメチルと反応させ、本発明の化合物である2-(4-シアノフェニル)-1-メトキシ-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-22)を得る。
【0023】
(10)ベンズアルデヒドを出発原料として、酢酸アンモニウム及び酢酸を触媒及び溶媒とする条件下で2-ヒドロキシイミノ-3-オキソ-3-フェニルプロピオン酸エチルと環化反応させ、本発明の化合物である1-ヒドロキシ-4-メチル-2-フェニル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-24)を得る。そして、N,N-ジメチルホルムアミド及び炭酸カリウム中で硫酸ジメチルと反応させ、本発明の化合物である1-メトキシ-2,4-ジメチル-2-フェニル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-25)を得る。
【0024】
(11)本発明の化合物である2-(3-シアノフェニル)-1-ヒドロキシ-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-10)と対応するハロゲン化炭化水素とを炭化水素化反応させ、本発明の化合物である2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1-アルコキシ-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-26a-26y)を得る。
【0025】
(12)本発明の化合物である2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1-アルコキシ-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-26a,LY-26b,LY-26d,LY-26k,LY-26s,LY-26y)を出発原料として、テトラヒドロフラン:水=1:1を溶媒、水酸化リチウムを塩基とする条件下で加水分解反応を行い、それぞれ対応する本発明の化合物である2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1-アルコキシ-1H-イミダゾール-5-カルボン酸(LY-27a,LY-27b,LY-27d,LY-27k,LY-27s,LY-27y)を得る。そして、本発明の化合物である(LY-27a)をN,N'-カルボニルジイミダゾール/1,8-ジアザビシクロウンデカ-7-エンの触媒によりプロピルアミン、イソプロピルアミン又はアニリンと縮合反応させ、本発明の化合物である2-(3-シアノフェニル)-N-プロピル-1-メトキシ-4-メチル-1H-イミダゾール-5-ホルムアミド(LY-28a)、2-(3-シアノフェニル)-N-イソプロピル-1-メトキシ-4-メチル-1H-イミダゾール-5-ホルムアミド(LY-28b)、2-(3-シアノフェニル)-1-メトキシ-4-メチル-N-フェニル-1H-イミダゾール-5-ホルムアミド(LY-28c)を得る。
【0026】
(13)化合物LY-10を出発原料として、トリメチルクロロシラン、ヨウ化ナトリウムとアセトニトリル還流の条件下で反応させ、化合物2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチルLY-29を得る。そして、N,N-ジメチルホルムアミド及び炭酸カリウム中でヨウ化メチルと炭化水素化反応させ、本発明の化合物である2-(3-シアノフェニル)-1,4-ジメチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-30)を得る。
【0027】
(14)2-フルオロ-5-シアノベンズアルデヒドを出発原料として、酢酸アンモニウム及び酢酸を触媒及び溶媒とする条件下で2-ヒドロキシイミノ-3-オキソ-3-フェニルプロピオン酸エチルと環化反応させ、本発明の化合物である2-(3-シアノ-4-フルオロフェニル)-1-ヒドロキシ-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-F1)を得る。
【0028】
【化3】
【0029】
プロセス1
試薬と条件:(a)亜硝酸ナトリウム、酢酸、0℃;(b)臭素、ヨウ素、ジクロロメタン、5℃;(c)ハロゲン化炭化水素、炭酸カリウム、ヨウ化カリウム、N,N-ジメチルホルムアミド、50℃;(d)ヨウ化第一銅、N,N-ジメチルホルムアミド、150℃;(e)中間体LY-2、酢酸/酢酸アンモニウム、50℃;(f)塩化アセチル、トリエチルアミン、N,N-ジメチルホルムアミド、0℃;(g)水素ガス、パラジウム/カーボン、N,N-ジメチルホルムアミド、25℃。
【0030】
【化4】
【0031】
プロセス2
試薬と条件:(a)中間体LY-2、酢酸/酢酸アンモニウム、50℃;(b)水酸化リチウム、テトラヒドロフラン、水、50℃;(c)アジ化ナトリウム、硫酸第一銅、N,N-ジメチルホルムアミド、120℃;(d)塩酸ヒドロキシルアミン、炭酸ナトリウム、ジメチルスルホキシド、80℃;(e)N,N'-カルボニルジイミダゾール、1,8-ジアザビシクロウンデカ-7-エン、ジクロロメタン、30℃;(f)(2Z)-2-ヒドロキシイミノ-3-オキソ-3-フェニルプロピオン酸エチル、酢酸/酢酸アンモニウム、50℃。
【0032】
【化5】
【0033】
プロセス3
試薬と条件:(a)中間体LY-2、酢酸/酢酸アンモニウム、50℃;(b)硫酸ジメチル、炭酸カリウム、N,N-ジメチルホルムアミド、0℃。
【0034】
【化6】
【0035】
プロセス4
試薬と条件:(a)中間体LY-2、酢酸/酢酸アンモニウム、50℃;(b)硫酸ジメチル、炭酸カリウム、N,N-ジメチルホルムアミド、0℃。
【0036】
【化7】
【0037】
プロセス5
試薬と条件:(a)中間体LY-2、酢酸/酢酸アンモニウム、50℃;(b)硫酸ジメチル、炭酸カリウム、N,N-ジメチルホルムアミド、0℃。
【0038】
【化8】
【0039】
プロセス6
試薬と条件:(a)ハロゲン化炭化水素、炭酸カリウム、ヨウ化カリウム、窒素ガス、N,N-ジメチルホルムアミド、0-50℃;(b)水酸化リチウム、テトラヒドロフラン、水、50℃;(c)ベンゾトリアゾール-N,N,N',N'-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート、トリエチルアミン、脂肪アミン又はアニリン、N,N-ジメチルホルムアミド。
【0040】
【化9】
【0041】
プロセス7
試薬と条件:(a)トリメチルクロロシラン、ヨウ化ナトリウム、アセトニトリル、還流;(b)ヨウ化メチル、炭酸カリウム、窒素ガス、N,N-ジメチルホルムアミド、0-50℃。
【0042】
【化10】
【0043】
プロセス8
試薬と条件:(a)中間体LY-2、酢酸/酢酸アンモニウム、50℃。
【0044】
本発明は、前記血小板凝集抑制作用を有する化合物又は薬学的に許容される塩、その異性体、多形体、薬学的に許容される溶媒和物を有効成分として含み、さらに薬学的に許容される補助材料、担体、希釈剤などを含む医薬組成物を提供する。
【0045】
本発明の化合物を含む医薬組成物は、常法(例えば、Remington:the Science and Practice of Pharmacy,19th,ED.,1995に記載の方法)により製造することができる。この組成物は、通常の剤形、例えば、カプセル、錠剤、粉末、溶液、懸濁液、シロップ、エアロゾル又は局所投与の形態であってもよい。適切な固体又は液体担体を含んでもよいか、又は適切な滅菌媒体中で注射溶液又は懸濁液を形成してもよい。この組成物は0.5%-20%、好ましくは5%-10%重量の活性化合物を含み、残部が薬学的に許容される担体、賦形剤、希釈剤、溶媒などである。
【0046】
典型的な組成物は、式Iで表される化合物又は薬学的に許容される塩、異性体、多形体、薬学的に許容される溶媒和物、及び薬学的に許容される賦形剤を含む。賦形剤は、担体又は希釈剤であってもよく、又は担体で希釈されてもよく、又は担体に包まれてもよい。カプセル、バッグ、紙又は他の溶媒の形態であってもよい。担体を希釈剤として使用する場合、固体、半固体又は液体物質であってもよい。活性化合物の担体、賦形剤又は媒体として使用され得る。この活性化合物は、容器、例えば、バッグ中の粒子状固体として吸収されてもよい。いくつかの適切な担体は、水、塩溶液、アルコール、ポリエチレングリコール、ポリヒドロキシエトキシ化ヒマシ油、ピーナッツ油、オリーブオイル、ゼラチン、乳糖、石膏粉、ショ糖、シクロデキストリン、アミロース、ステアリン酸マグネシウム、タルク、寒天、ペクチン、アラビアゴム、ステアリン酸又はセルロースの低級アルキルエーテル、ケイ酸、脂肪酸、脂肪アミド、脂肪酸モノグリセリド又はジグリセリド、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン、ヒドロキシメチルセルロース及びポリビニルピロリドンであってもよい。同様に、担体又は希釈剤は、当該技術分野で知られている任意の徐放材料、例えば、モノステアリン酸グリセリル又はグリセリルジステアレートを含んでもよい。これは、単独で使用してもよいが、ワックスと混合して使用してもよい。当該技術分野で知られている方法により本発明の製剤を調製し、患者に活性成分を投与した後の迅速、持続又は遅延放出を実現することができる。
【0047】
この医薬組成物は滅菌したものであってもよい。活性化合物と反応しない限り、必要に応じて、アジュバント、乳化剤、緩衝剤及び(又は)着色剤などと混合してもよい。
【0048】
活性化合物を適切又は必要な活性部位に効果的に送達できれば、投与経路は限定されないが、例えば、経口、鼻腔、経皮、肺部、又は非経口投与、例えば直腸、皮下、静脈内、尿道内、筋肉内、鼻内、眼用溶液又は軟膏であり、好ましくは、経口投与である。
【0049】
固体担体を経口投与に使用される場合、この製剤は、錠剤、粉末若しくは粒子が入ったカプセル、又は糖錠剤であってもよい。液体担体を使用する場合、この製剤は、シロップ剤、乳剤、ソフトゼラチンカプセル又は無菌注射液、例えば水性又は非水性液体の懸濁液若しくは溶液であってもよい。
【0050】
鼻腔内投与の場合、この製剤は、液体担体、特に水性担体に溶解又は懸濁した式Iの化合物を含んでエアロゾルとして投与されてもよい。この担体は、可溶化剤(例えば、プロピレングリコール、界面活性剤)、吸収促進剤(例えば、レシチン又はシクロデキストリン)、又は防腐剤(例えば、パラオキシ安息香酸エステル類)を含む添加剤を含んでもよい。非経口投与の場合、注射溶液又は懸濁液が特に好適であり、活性化合物がポリヒドロキシル化ヒマシ油に溶解した水性溶液が好ましい。
【0051】
タルク及び(又は)炭水化物担体若しくは接着剤などの錠剤、糖衣錠又はカプセルは、経口投与に特に適している。好ましくは、錠剤、糖衣錠又はカプセルの担体は、乳糖、コーンスターチ及び(又は)ポテトスターチを含む。糖入り担体を使用する場合、シロップ剤を使用することができる。
【0052】
本発明は、前記血小板凝集抑制作用を有する化合物、薬学的に許容される塩又はその薬用組成物を含む血栓性疾患を予防及び治療するための薬物を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0053】
図1】雄SDラット動脈血栓の形成に対するLY-26yの影響を示す。
【発明を実施するための形態】
【0054】
以下、実施例により本発明をさらに説明するが、本発明はこれらの実施例に制限されない。
【0055】
上記のようなプロセスで製造する
実施例1
3-ブロモ-4-ヒドロキシベンズアルデヒド(LY-4)の製造
p-ヒドロキシベンズアルデヒド(12.2g,0.10mol)を240mジクロロメタンに加え、氷浴中で-5℃まで降温させ、臭素(16.8g,0.105mol)を取り、ジクロロメタン(60ml)で希釈した後、上記溶媒に滴下し、滴下過程において温度を0℃以下に制御し、滴下した後、室温で一晩撹拌しながら反応させ、反応終了後、0.9%の亜硫酸水素ナトリウム溶液を加え、撹拌し、大量の白色固体を析出させ、吸引濾過し、濾過ケーキを100ml水で2回リンスし、乾燥させ、酢酸エチルでスラリー化し、白色固体15.0gを得た。収率は75.1%であった。MS(ESI)m/z:[M-H]198.9。
【0056】
実施例2:3-ブロモ-4-イソブトキシベンズアルデヒド(LY-5a)の製造
3-ブロモ-4-ヒドロキシベンズアルデヒド(2g,10mmol)及び無水炭酸ナトリウム(1.67g,12mmol)を10mlのN,N-ジメチルホルムアミドに加え、加えた後、15min撹拌しながら反応させ、ブロモイソブタン1.64g(12mmol)を滴下し、室温で1時間撹拌しながら反応させ、反応終了後、水20mlを加え、大量の灰白色固体が析出し、吸引濾過し、濾過ケーキを10ml水で2回リンスし、乾燥させ、粗製品を精製せずにそのまま次の反応に使用した。
【0057】
実施例3:3-ブロモ-4-ベンジルオキシベンズアルデヒド(LY-5b)の製造
塩化ベンジルを原料とし、実施例2と同様の方法により製造し、白色固体を得た。収率は68.3%であった。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.85(s,1H),8.11(d,J=2.0Hz,1H),7.91(dd,J=8.5,2.0Hz,1H),7.53-7.47(m,2H),7.45-7.38(m,3H),7.38-7.34(m,1H),5.34(s,2H).
【0058】
実施例4:3-シアノ-4-イソブトキシベンズアルデヒド(LY-6a)の製造
化合物4-イソブトキシ-3-ブロモベンズアルデヒド(LY-5a)(8mmol)、シアン化第一銅(8.8mmol)及びN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)の混合物を150℃、窒素保護下で約8時間反応させ、反応終了後、反応混合物を室温に冷却し、ジクロロメタンに入れて希釈した。不溶性成分を濾過して除去し、アンモニア水、水、飽和食塩水で順に有機層を洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後、溶媒を蒸発乾燥させ、得られた固体を酢酸エチルでスラリー化し、白色固体を得た。得られた粗製品を精製せずにそのまま次の反応に使用した。
【0059】
実施例5:3-シアノ-4-ベンジルオキシベンズアルデヒド(LY-6b)の製造
化合物LY-5bを出発原料として、実施例4と同様の方法で製造し、色固体を得た。収率は72.3%であった。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ9.89(s,1H),8.30(d,J=2.1Hz,1H),8.17(dd,J=8.8,2.1Hz,1H),7.54(d,J=8.9Hz,1H),7.52-7.48(m,2H),7.48-7.40(m,2H),7.40-7.32(m,1H),5.41(s,2H).
【0060】
実施例6:2-(3-シアノ-4-イソブトキシ)フェニル-1-ヒドロキシ-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-7a)の製造
化合物2-イソブトキシ-5-ホルミルベンズアルデヒド(LY-6a)(43mmol)、2-ヒドロキシイミノ-3-オキソ酪酸エチル(52mmol)、酢酸アンモニウム(430mmol)及び酢酸(176mL)の混合物を50℃下で加熱撹拌して24時間反応させ、反応終了後、反応混合物を室温まで冷却し、その後、冷水(500ml)にゆっくりと入れた。得られた沈殿を濾過し、乾燥させ、白色固体を得た。得られた粗製品を精製せずにそのまま次の反応に使用した。
【0061】
実施例7:2-(3-シアノ-4-ベンジルオキシ)フェニル-1-ヒドロキシ-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-7b)の製造
化合物LY-6bを出発原料として、実施例6と同様に製造し、得られた粗製品を精製せずにそのまま次の反応に使用した。
【0062】
実施例8:1-アセトキシ-2-(3-シアノ-4-イソブトキシフェニル)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-8a)の製造
実施例6の化合物(30mmol)、トリエチルアミン(15mmol)及びジクロロメタン(150ml)を0℃で5min撹拌し、次に塩化アセチル(30mmol)をゆっくりと滴下し、反応終了後、150ml水を加えて有機相を2回洗浄し、有機相を収集し、溶媒を蒸発乾燥させ、得られた固体を酢酸エチルでスラリー化し、色固体を得た。収率は83.3%であった。Mp 112.3℃-113.2℃.ESI-HRMS calcd.for C2023[M+H] 386.1710,found:386.1741;H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ8.08-8.02(m,2H),7.34(d,J=8.9Hz,1H),4.26(q,J=7.4Hz,2H),3.96(d,J=6.5Hz,2H),2.43(s,3H),2.42(s,3H),2.15-2.01(m,J=6.6Hz,1H),1.29(t,J=7.1Hz,3H),1.01(d,J=6.7Hz,6H).13C NMR(100 MHz,DMSO-d)δ168.38,161.70,158.66,143.58,141.75,134.09,132.74,120.01,115.80,114.20,101.97,75.47,60.95,26.02,19.11,18.29,16.02,14.48.
【0063】
実施例9.2-(3-シアノ-4-ヒドロキシフェニル)-1-ヒドロキシ-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-8b)の製造
実施例7の化合物(30mmol)、パラジウム/カーボン(900mg)及びN,N-ジメチルホルムアミド(40mL)の混合物を25℃、水素ガス圧下で2時間撹拌し、反応終了後、不溶性成分を濾過して除去し、濾液を水に入れ、吸引濾過し、水で濾過ケーキを2回洗浄し、得られた固体を酢酸エチルでスラリー化し、白色固体を得た。収率は79.1%であった。Mp 174.6℃-175.3℃.ESI-HRMS calcd.for C1413[M+ H] 268.0979,found:268.1011;H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ8.20(d,J=2.2Hz,1H),8.10(dd,J=8.9,2.2Hz,1H),7.07(d,J=8.9Hz,1H),4.24(q,J=7.0Hz,2H),2.32(s,3H),1.29(t,J=7.1Hz,3H).13C NMR(100 MHz,DMSO-d)δ161.71,159.46,142.10,141.47,134.16,132.35,120.06,118.21,117.18,117.01,99.49,60.16,16.05,14.64.
【0064】
実施例10.2-(3-シアノフェニル)-1-ヒドロキシ-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-10)の製造
m-シアノベンズアルデヒドを原料として、実施例6と同様の方法で合成し、白色固体を得た。収率は68.2%であった。Mp167.7℃-170.2℃.ESI-HRMS calcd.for C1413[M+H]272.1030,found:272.1057;H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ12.26(s,1H),8.39(t,J=1.7Hz,1H),8.34(dt,J=8.1,1.4Hz,1H),7.91(dt,J=7.8,1.4Hz,1H),7.71(t,J=7.9Hz,1H),4.30(q,J=7.1Hz,2H),2.39(s,3H),1.32(t,J=7.1Hz,3H).13C NMR(100 MHz,DMSO-d)δ159.33,142.72,141.14,133.16,132.35,131.03,130.49,129.77,118.94,118.83,112.29,60.53,16.14,14.67.
【0065】
実施例11:2-(3-シアノフェニル)-1-ヒドロキシ-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸(LY-11)の製造
25ml一口フラスコに500mgの実施例10の化合物(LY-10)、水酸化リチウム200mg、3ml水、3mlテトラヒドロフランを加え、50℃で8h反応させ、反応終了後、5ml水を加え、室温まで冷却し、1M塩酸水溶液でPH1に調整した。室温で30分間撹拌し、吸引濾過し、少量のテトラヒドロフランで濾過ケーキを2回洗浄し、濾過ケーキを収集し、粗製品を得た。テトラヒドロフランでスラリー化し、吸引濾過し、白色固体を得た。収率は69.7%であった。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ12.26(s,1H),8.39(t,J=1.7Hz,1H),8.34(dt,J=8.1,1.4Hz,1H),7.91(dt,J=7.8,1.4Hz,1H),7.71(t,J=7.9Hz,1H),4.30(q,J=7.1Hz,2H),2.39(s,3H),1.32(t,J=7.1Hz,3H).13C NMR(100 MHz,DMSO-d)δ160.50,133.92,133.62,131.57,130.97,130.66,130.03,125.22,118.51,118.42,112.48,11.49.
【0066】
実施例12:3-(5H-テトラゾール-5-イル)ベンズアルデヒド(LY-12)の製造
3-シアノベンズアルデヒド(30mmol)を取り、N,N-ジメチルホルムアミド(40ml)を加え、撹拌して溶解させ、硫酸銅(60mmol)を加え、15min撹拌し、さらにアジ化ナトリウム(36mmol)を加え、室温で24時間撹拌しながら反応させ、反応終了後、80mlジクロロメタン及び80ml水を加え、抽出し、有機層を蒸発乾燥させ、白色固体3-(5H-テトラゾール-5-イル)ベンズアルデヒドを得た。収率は77.32%であった。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 10.13(s,1H),8.56(s,1H),8.35(dt,J=7.8,1.5Hz,1H),8.12(dt,J=7.7,1.4Hz,1H),7.85(t,J=7.7Hz,1H).
【0067】
実施例13:2-[3-(1H-テトラゾール-5-イル)フェニル]-1-ヒドロキシ-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-13)の製造
実施例12の製品を原料として、実施例6と同様に合成し、色固体を得た。収率は83.1%であった。Mp176.3℃-178.4℃.ESI-HRMS calcd.for C1414[M+H] 315.1200,found:315.1196;H NMR(600 MHz,DMSO-d)δ8.78(s,1H),8.23(d,J=7.8Hz,1H),8.08(d,J=7.7Hz,1H),7.66(t,J=7.8Hz,1H),7.20(s,1H),4.26(q,J=7.1Hz,2H),2.40(s,3H),1.30(t,J=7.1Hz,3H).13C NMR(150 MHz,DMSO-d)δ159.44,156.86,142.56,142.23,129.94,129.60,129.55,127.82,126.68,126.34,118.67,60.38,16.14,14.66.
【0068】
実施例14:3-(5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)ベンズアルデヒド(LY-14)の製造
3-シアノベンズアルデヒド(30mmol)を出発原料として、塩基性環境において塩酸ヒドロキシルアミン(36mmol)と30min撹拌しながら反応させ、反応終了後、ジクロロメタン及び水で抽出して分離し、得られた有機相をN,N'-カルボニルジイミダゾール(36mmol)に加え、18時間撹拌しながら反応させ、反応終了後、水で有機層を洗浄し、蒸発乾燥させ、白色粉末状固体である3-(5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)ベンズアルデヒドを得た。得られた粗製品を精製せずにそのまま次の反応に使用した。
【0069】
実施例15:1-ヒドロキシ-4-メチル-2-[3-(5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル]-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-15)の製造
実施例14の製品を原料として、実施例6と同様に合成し、白色固体を得た。収率は65.5%であった。Mp208.7℃-210.3℃.ESI-HRMS calcd.for C1514[M+H] 331.1037,found:331.1066;H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ12.49(s,1H),8.53(t,J=1.7Hz,1H),8.29(dt,J=7.9,1.4Hz,1H),7.85(dt,J=7.9,1.4Hz,1H),7.70(t,J=7.7Hz,1H),4.30(q,J=7.1Hz,2H),2.40(s,3H),1.32(t,J=7.1Hz,3H).13C NMR(100 MHz,DMSO-d)δ160.42,159.38,157.63,142.65,141.84,131.17,130.07,129.64,127.22,125.48,124.31,118.75,60.46,16.12,14.67.
【0070】
実施例16:2-(3-シアノフェニル)-1-ヒドロキシ-4-フェニル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-16)の製造
m-シアノベンズアルデヒド(43mmol)、2-ヒドロキシイミノ-3-オキソ-3-フェニルプロピオン酸エチル(52mmol)、酢酸アンモニウム(430mmol)及び酢酸(176mL)の混合物を50℃で加熱し、24時間撹拌しながら反応させ、反応終了後、反応混合物を室温まで冷却し、その後、冷水(500ml)にゆっくりと入れた。得られた沈殿を濾過し、乾燥させ、N,N-ジメチルホルムアミド/水で再結晶化し、白色固体を得た。収率は76.6%であった。Mp130.5℃-131.9℃.ESI-HRMS calcd.for C1915[M+H] 334.1186,found:334.1216;H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ12.52(s,1H),8.48(s,1H),8.43(d,J=8.2Hz,1H),7.95(d,J=7.4Hz,1H),7.79-7.70(m,3H),7.53-7.32(m,3H),4.29(q,J=7.1Hz,2H),1.22(t,J=7.1Hz,3H).13CNMR(100 MHz,DMSO-d)δ159.47,142.26,141.75,133.98,133.37,132.55,131.30,130.54,129.70,129.06,126.58,126.25,119.56,112.39,61.21,14.31.
【0071】
実施例17:4-メチル-2-(2-シアノフェニル)-1-ヒドロキシ-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-18)の製造
2-シアノベンズアルデヒドを出発原料として、実施例6と同様に合成し、得られた粗製品を精製せずにそのまま次の反応に使用した。
【0072】
実施例18.4-メチル-2-(2-シアノフェニル)-1-メトキシ-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-19)の製造
実施例17の製品(50mmol)、炭酸カリウム(75mmol)及びN,N-ジメチルホルムアミド(40ml)を25℃で5min撹拌し、そして硫酸ジメチル(53mmol)をゆっくりと滴下し、引き続き1.5h撹拌し、反応終了後、混合物を100ml氷水に入れて撹拌して固体を析出させ、乾燥させ、固体を酢酸エチルで再結晶化させて白色固体を得た。収率は78.3%であった。Mp 144.2℃-145.6℃.MS(ESI)m/z:286.17[M +H]H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ7.68-7.57(m,3H),7.52(dd,J=7.4,1.4Hz,1H),4.32(q,J=7.1Hz,2H),3.79(s,3H),2.42(s,3H),1.33(t,J=7.1Hz,3H).13C NMR(100 MHz,DMSO-d)δ158.69,143.83,140.26,133.76,132.12,130.90,130.81,129.04,118.69,116.98,112.71,67.64,60.83,16.21,14.53.
【0073】
実施例19:4-メチル-2-(4-シアノフェニル)-1-ヒドロキシ-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-21)の製造
p-シアノベンズアルデヒドを原料として、実施例6と同様に合成し、白色固体を得た。収率は85.3%であった。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ12.36(s,1H),8.22(d,J=8.4Hz,2H),7.93(d,J=8.4Hz,2H),4.29(q,J=7.1Hz,2H),2.38(s,3H),1.31(t,J=7.1Hz,3H).
【0074】
実施例20:4-メチル-2-(4-シアノフェニル)-1-メトキシ-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチルの製造(LY-22)
実施例19の製品を原料として、実施例18と同様に合成し、白色固体を得た。収率は78.2%であった。Mp147.3℃-148.5℃.ESI-HRMS calcd.for C1515[M+H] 266.1186,found:266.1208;H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ8.21(dd,2H),7.99(dd,2H),4.33(q,J=7.1Hz,2H),3.98(s,3H),2.42(s,3H),1.34(t,J=7.1Hz,3H).13C NMR(100 MHz,DMSO-d)δ158.67,143.97,140.37,133.37,131.94,126.22,118.88,117.29,112.53,67.72,60.90,16.26,14.55.
【0075】
実施例21:4-メチル-2-フェニル-1-ヒドロキシ-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-24)の製造
ベンズアルデヒドを出発原料として、実施例6と同様に合成し、白色固体を得た。収率は83.7%であった。Mp131.5℃-133.1℃.MS(ESI)m/z:247.1[M+H]H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 8.22-8.13(m,2H),7.46-7.33(m,3H),4.23(q,J=7.1Hz,2H),2.34(s,3H),1.28(t,J=7.1Hz,3H).
【0076】
実施例22:4-メチル-2-フェニル-1-メトキシ-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-25)の製造
実施例21の製品を原料として、実施例18と同様に合成し、白色固体を得た。収率は76.2%であった。Mp98.8℃-100.4℃.ESI-HRMS calcd.for C1416[M+H] 261.1234,found:261.1300;H NMR(600 MHz,DMSO-d)δ8.10-7.99(m,2H),7.57-7.45(m,3H),4.30(q,J=7.1Hz,2H),3.93(s,3H),2.40(s,3H),1.32(t,J=7.1Hz,3H).13C NMR(100 MHz,DMSO-d)δ15.84,143.68,142.27,130.39,129.36,127.95,127.72,116.35,67.21,60.62,16.26,14.57.
【0077】
実施例23:2-(3-シアノフェニル)-1-メトキシ-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-26a)の製造
100ml一口フラスコに実施例10の製品(21.4mmol)、ヨウ化メチル(25.7mmol)、無水炭酸ナトリウム(42.7mmol)及び32mlのN,N-ジメチルホルムアミドを加え、50℃、窒素保護で5h反応させ、反応終了後、反応液を200mlの氷水に入れ、30min撹拌した後、吸引濾過し、濾過ケーキを2回水洗し、乾燥させ、粗製品を得た。粗製品を石油エーテル:酢酸エチル=2:1で再結晶化させ、室温で吸引濾過し、少量の石油エーテルで濾過ケーキを2回洗浄し、乾燥させ、白色固体を得た。収率は76.4%であった。Mp 122.4℃-123.5℃.ESI-HRMS calcd.for C1515[M+H] 265.1186,found:266.1207;H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.37-8.27(m,2H),7.97(dt,J=7.6,1.4Hz,1H),7.75(t,J=7.8Hz,1H),4.32(q,J=7.1Hz,2H),3.98(s,3H),2.40(s,3H),1.33(t,J=7.1Hz,3H).13C NMR(100 MHz,DMSO-d)δ158.68,143.82,140.26,133.78,132.14,130.90,130.82,129.02,118.70,116.97,112.70,67.65,60.84,16.23,14.54.
【0078】
実施例24:2-(3-シアノフェニル)-1-エトキシ-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-26b)の製造
100ml一口フラスコに実施例10の製品(21.4mmol)、ブロモエタン(25.7mmol)、無水炭酸ナトリウム(42.7mmol)、ヨウ化カリウム(4.26mmol)及び32mlのN,N-ジメチルホルムアミドを加え、50℃で窒素保護で5時間反応させ、反応終了後、反応液を200ml氷水に入れ、30min撹拌し、吸引濾過し、濾過ケーキを2回水洗し、乾燥させ、粗製品を得た。粗製品を石油エーテル:酢酸エチル=2:1で再結晶化させ、室温で吸引濾過し、少量の石油エーテルで濾過ケーキを2回洗浄し、乾燥させ、白色固体を得た。収率は80.2%であった。Mp 98.5℃-99.4℃.ESI-HRMS calcd.for C1617[M+H] 300.1343,found:300.1360;H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ8.37-8.26(m,2H),7.96(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.75(td,J=7.8,0.8Hz,1H),4.31(q,J=7.1Hz,2H),4.16(q,J=7.0Hz,2H),2.40(s,3H),1.33(t,J=7.1Hz,3H),1.23(t,J=7.0Hz,3H).13C NMR(100 MHz,DMSO-d)δ158.77,143.84,140.61,133.68,132.11,131.01,130.81,129.23,118.67,117.19,112.60,76.26,60.81,16.22,14.55,13.40.
【0079】
実施例25:2-(3-シアノフェニル)-1-イソプロポキシ-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-26c)の製造
ブロモイソブタンを原料として、実施例24と同様に合成し、白色固体を得た。収率は84.2%であった。Mp 99.6℃-101.5℃.ESI-HRMS calcd.for C1719[M+H]314.1499,found:314.1513;H NMR(600 MHz,DMSO-d)δ8.31(t,J=1.7Hz,1H),8.29(dt,J=8.0,1.4Hz,1H),7.95(dt,J=7.8,1.4Hz,1H),7.74(t,J=7.9Hz,1H),4.44(h,J=6.2Hz,1H),4.31(q,J=7.1Hz,2H),2.42(s,3H),1.33(t,J=7.1Hz,3H),1.14-0.93(m,6H).13C NMR(100 MHz,DMSO-d)δ 158.92,144.08,142.08,133.58,132.75,131.61,130.57,129.88,118.64,112.39,83.55,60.78,20.25,16.34,14.57.
【0080】
実施例26:1-(アリルオキシ)-2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-26d)の製造
3-ブロモプロペンを原料として、実施例24と同様に合成し、白色固体を得た。収率は83.2%であった。Mp 94.7℃-96.2℃.ESI-HRMS calcd.for C1717[M+H]312.1343,found:312.1361;H NMR(600 MHz,DMSO-d)δ8.34-8.32(m,1H),8.31-8.27(m,1H),7.97(dt,J=7.8,1.4Hz,1H),7.79-7.72(m,1H),5.95-5.76(m,1H),5.41-5.25(m,2H),4.66(d,J=6.4Hz,2H),4.32(q,J=7.1Hz,2H),2.41(s,3H),1.33(t,J=7.1Hz,3H).13C NMR(100 MHz,DMSO-d)δ158.83,143.83,140.95,133.69,132.35,131.11,130.71,129.33,123.02,118.66,112.56,80.69,60.85,16.24,14.56.
【0081】
実施例27:2-(3-シアノフェニル)-1-(2-エトキシエトキシ)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-26e)の製造
2-ブロモエチルエチルエーテルを原料として、実施例24と同様に合成し、白色固体を得た。収率は84.6%であった。Mp 88.6℃-89.4℃.ESI-HRMS calcd.for C1821[M+H] 344.1605,found:344.1619;H NMR(600 MHz,DMSO-d)δ8.46(t,J=1.7Hz,1H),8.39(dt,J=8.1,1.4Hz,1H),7.95(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.70(t,J=7.9Hz,1H),4.37-4.25(m,4H),3.59(dd,J=4.9,3.2Hz,2H),3.35-3.33(m,2H),2.40(s,3H),1.32(t,J=7.1Hz,3H),1.09(t,J=7.0Hz,3H).13C NMR(100 MHz,DMSO-d)δ158.76,143.93,133.67,132.57,131.07,130.45,126.97,118.76,117.18,112.48,79.70,67.18,66.16,60.84,16.25,15.30,14.52.
【0082】
実施例28.2-(3-シアノフェニル)-1-(3-ヒドロキシプロポキシ)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-26f)の製造
3-ブロモ-1-プロパンを原料として、実施例24と同様に合成し、白色固体を得た。収率は75.2%であった。Mp 78.6℃-80.4℃.ESI-HRMS calcd.for C17194[M+H] 330.1448,found:330.1483;H NMR(600 MHz,DMSO-d)δ8.33(t,J=1.7Hz,1H),8.30(dt,J=8.1,1.4Hz,1H),7.96(dt,J=7.7,1.4Hz,1H),7.74(t,J=7.9Hz,1H),4.54(t,J=5.1Hz,1H),4.31(q,J=7.1Hz,2H),4.15(t,J=6.5Hz,2H),3.48(q,J=6.0Hz,2H),2.40(s,3H),1.80(p,J=6.5Hz,2H),1.33(t,J=7.1Hz,3H).13C NMR(100 MHz,DMSO-d)δ158.78,143.93,140.66,133.71,132.24,131.09,130.72,129.10,118.64,117.08,112.62,78.14,60.83,57.62,31.26,16.22,14.57.
【0083】
実施例29:2-(3-シアノフェニル)-1-(2-エトキシ-2-オキソエトキシ)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-26g)の製造
ブロモ酢酸エチルを原料として、実施例24と同様に合成し、白色固体を得た。収率は79.8%であった。Mp 126.3℃-127.7℃.ESI-HRMS calcd.for C18195[M+H]358.1397,found:358.1431;H NMR(600 MHz,DMSO-d)δ8.41(s,1H),8.33(dt,J=8.1,1.4Hz,1H),7.96(dt,J=7.8,1.4Hz,1H),7.73(t,J=7.9Hz,1H),4.95(s,2H),4.31(q,J=7.1Hz,2H),4.13(q,J=7.1Hz,2H),2.41(s,3H),1.31(t,J=7.1Hz,3H),1.18(t,J=7.1Hz,3H).13C NMR(100MHz,DMSO-d)δ166.39,158.74,143.85,140.75,133.76,132.54,131.19,130.58,129.05,118.72,117.20,112.51,75.54,61.60,61.00,16.26,14.44,14.32.
【0084】
実施例30:1-(2-アミノ-2-オキソエトキシ)-2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-26h)の製造
2-ブロモアセトアミドを原料として、実施例24と同様に合成し、白色固体を得た。収率は86.7%であった。Mp 179.6℃-181.2℃.ESI-HRMS calcd.for C1616[M+H] 329.1244,found:329.1364;H NMR(600 MHz,DMSO-d)δ8.51(t,J=1.7Hz,1H),8.38(dt,J=8.1,1.5Hz,1H),7.95(dt,J=7.8,1.4Hz,1H),7.72(t,J=7.9Hz,1H),7.66(s,1H),7.54(s,1H),4.62(s,2H),4.31(q,J=7.1Hz,2H),2.41(s,3H),1.32(t,J=7.1Hz,3H).13C NMR(100 MHz,DMSO-d)δ167.20,158.79,143.89,140.67,133.84,132.48,131.19,130.59,126.94,118.71,117.15,112.63,77.05,61.00,16.23,14.47.
【0085】
実施例31:3-{[2-(3-シアノフェニル)-5-(エトキシカルボニル)-4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル]オキシ}プロピオン酸(LY-26i)の製造
3-ブロモプロピオン酸を原料として、実施例24と同様に合成し、白色固体を得た。収率は75.4%であった。Mp142.1℃-143.9℃.MS(ESI)m/z:344.2[M+H]H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 12.52(s,1H),8.46-8.27(m,2H),7.95(d,J=7.7Hz,1H),7.71(t,J=7.9Hz,1H),4.42-4.18(m,4H),2.67(t,J=5.9Hz,2H),2.41(s,3H),1.33(t,J=7.1Hz,3H).13C NMR(100 MHz,DMSO-d)δ171.77,158.80,143.95,140.78,133.80,132.41,131.23,130.59,126.94,118.67,117.07,112.68,76.00,60.87,33.14,16.26,14.58.
【0086】
実施例32:2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1-(ピリジン-4-イルメトキシ)-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-26j)の製造
4-クロロメチルピリジンを原料として、実施例24と同様に合成し、白色固体を得た。収率は76.2%であった。Mp 133.5℃-135.1℃.ESI-HRMS calcd.for C2018[M+H] 363.1452,found:363.1471;H NMR(600 MHz,DMSO-d)δ8.58-8.42(m,2H),8.14(t,J=1.7Hz,1H),8.11(dt,J=8.1,1.4Hz,1H),7.92(dt,J=7.8,1.4Hz,1H),7.66(t,J=7.9Hz,1H),7.31-7.23(m,2H),5.19(s,2H),4.34(q,J=7.1Hz,2H),2.44(s,3H),1.31(t,J=7.1Hz,3H).13C NMR(150MHz,DMSO-d)δ158.87,150.26,144.02,141.67,133.67,132.49,131.32,130.55,126.99,124.24,118.59,116.95,112.37,79.87,60.97,16.36,14.57.
【0087】
実施例33:1-(ベンジルオキシ)-2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-26k)の製造
塩化ベンジルを原料として、実施例24と同様に合成し、白色固体を得た。収率は79.1%であった。Mp124.8℃-126.3℃.ESI-HRMS calcd.for C2120[M+H]362.1499,found:362.1539;H NMR(600 MHz,DMSO-d)δ8.13-8.09(m,2H),7.90(dt,J=7.7,1.4Hz,1H),7.65(td,J=7.8,0.6Hz,1H),7.36-7.31(m,1H),7.30-7.25(m,2H),7.23-7.18(m,2H),5.12(s,2H),4.36(q,J=7.1Hz,2H),2.43(s,3H),1.35(t,J=7.1Hz,3H).13C NMR(100 MHz,DMSO-d)δ 158.93,143.95,141.46,133.43,132.95,132.51,131.21,130.57,130.35,129.86,129.17,126.85,118.62,117.06,112.25,81.89,60.90,16.36,14.63.
【0088】
実施例34:2-(3-シアノフェニル)-1-[(2-フルオロベンジル)オキシ]-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-26l)の製造
2-フルオロベンジルブロミドを原料として、実施例24と同様に合成し、白色固体を得た。収率は83.2%であった。Mp135.5℃-136.4℃.ESI-HRMS calcd.for C2118FN3[M+H]380.1405,found:380.1453;H NMR(600 MHz,DMSO-d)δ8.02(s,1H),7.98(d,J=8.0Hz,1H),7.86(d,J=7.7Hz,1H),7.59(t,J=7.8Hz,1H),7.32(d,J=6.9Hz,1H),7.15(t,J=7.1Hz,1H),7.05(t,J=7.4Hz,1H),6.96(t,J=9.2Hz,1H),5.20(s,2H),4.35(q,J=7.0Hz,2H),2.43(s,3H),1.35(t,J=7.0Hz,3H).13C NMR(100 MHz,DMSO-d)δ158.92,144.05,141.86,133.33,132.73,132.65,132.58,131.25,130.16,129.03,124.81,124.78,118.61,116.96,115.69,115.48,112.10,75.22,60.90,16.34,14.59.
【0089】
実施例35:2-(3-シアノフェニル)-1-[(3-フルオロベンジル)オキシ]-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-26m)の製造
3-フルオロベンジルブロミドを原料として、実施例24と同様に合成し、白色固体を得た。収率は76.9%であった。Mp136.3℃-138.0℃.ESI-HRMS calcd.for C2120FN[M+H] 380.1405,found:380.1464;H NMR(600 MHz,DMSO-d)δ8.12-8.03(m,2H),7.90(dt,J=7.7,1.4Hz,1H),7.64(t,J=7.8Hz,1H),7.36-7.26(m,1H),7.19-7.12(m,1H),7.10-6.98(m,2H),5.15(s,2H),4.35(q,J=7.1Hz,2H),2.43(s,3H),1.34(t,J=7.1Hz,3H).13C NMR(100 MHz,DMSO-d)δ 158.93,144.04,141.75,135.30,133.50,133.48,132.60,131.30,130.67,130.52,130.28,129.75,129.08,129.06,118.59,116.94,112.22,80.84,60.93,16.36,14.60.
【0090】
実施例36:2-(3-シアノフェニル)-1-[(4-フルオロベンジル)オキシ]-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-26n)の製造
4-フルオロベンジルブロミドを原料として、実施例24と同様に合成し、白色固体を得た。収率は82.7%であった。Mp140.7℃-141.8℃.ESI-HRMS calcd.for C2118FN[M+H] 380.1405,found:380.1472;H NMR(600 MHz,DMSO-d)δ8.12-8.02(m,2H),7.89(d,J=7.7Hz,1H),7.63(t,J=7.8Hz,1H),7.22(dd,J=8.3,5.5Hz,2H),7.06(t,J=8.6Hz,2H),5.11(s,2H),4.35(q,J=7.1Hz,2H),2.42(s,3H),1.35(t,J=7.1Hz,3H).13C NMR(100 MHz,DMSO-d)δ158.93,143.99,141.64,133.40,133.06,132.97,132.51,131.25,130.26,129.19,118.60,117.00,115.80,115.58,112.18,80.93,60.90,16.38,14.62.
【0091】
実施例37:1-[(2-クロロベンジル)オキシ]-2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-26o)の製造
2-クロロベンジルクロリドを原料として、実施例24と同様に合成し、白色固体を得た。収率は76.5%であった。Mp124.6℃-125.7℃.ESI-HRMS calcd.for C2118[M-H]394.1037,found:394.0975;H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ7.96(s,1H),7.90(d,J=8.0Hz,1H),7.82(d,J=7.8Hz,1H),7.54(t,J=7.9Hz,1H),7.27-7.21(m,1H),7.22-7.15(m,3H),5.24(s,2H),4.35(q,J=7.1Hz,2H),2.43(s,3H),1.35(t,J=7.1Hz,3H).13C NMR(100 MHz,DMSO-d)δ158.94,144.16,142.20,134.86,133.37,133.22,132.69,131.89,131.46,130.81,130.05,129.62,126.97,127.55,118.61,116.86,112.01,78.84,60.89,16.38,14.58.
【0092】
実施例38:1-[(3-クロロベンジル)オキシ]-2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-26p)の製造
3-クロロベンジルクロリドを原料として、実施例24と同様に合成し、白色固体を得た。収率は83.8%であった。Mp118.3℃-119.7℃.ESI-HRMS calcd.for C2118[M+H] 396.1109,found:396.1156;H NMR(600 MHz,DMSO-d)δ8.07-8.00(m,2H),7.89(dt,J=7.8,1.4Hz,1H),7.63(t,J=7.8Hz,1H),7.37-7.31(m,1H),7.27(t,J=7.8Hz,1H),7.24(t,J=1.8Hz,1H),7.11(dt,J=7.5,1.3Hz,1H),5.14(s,2H),4.35(q,J=7.1Hz,2H),2.43(s,3H),1.35(t,J=7.1Hz,3H).13C NMR(100 MHz,DMSO-d)δ158.91,144.03,141.69,135.29,133.48,132.57,131.27,130.66,130.50,130.27,129.74,129.05,116.92,112.22,80.82,60.92,16.36,14.59.
【0093】
実施例39:1-[(4-クロロベンジル)オキシ]-2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-26q)の製造
4-クロロベンジルクロリドを原料として、実施例24と同様に合成し、白色固体を得た。収率は76.2%であった。Mp146.9℃-148.3℃.ESI-HRMS calcd.for C2118[M+H] 396.1109,found:396.1170;H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ8.07-8.02(m,2H),7.89(dt,J=7.8,1.4Hz,1H),7.69-7.58(m,1H),7.26(d,J=8.4Hz,2H),7.18(d,J=8.4Hz,2H),5.12(s,2H),4.35(q,J=7.1Hz,2H),2.43(s,3H),1.35(t,J=7.1Hz,3H).13C NMR(100 MHz,DMSO-d)δ158.91,144.00,134.82,133.37,132.49,132.41,131.93,131.23,130.24,129.15,126.81,118.59,112.18,80.86,60.90,16.37,14.61.
【0094】
実施例40:1-[(4-ブロモベンジル)オキシ]-2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-26r)の製造
4-ブロモベンジルクロリドを原料として、実施例24と同様に合成し、白色固体を得た。収率は79.4%であった。Mp137.6℃-139.3℃.ESI-HRMS calcd.for C2118BrN3[M+H] 440.0604,found:440.0653;H NMR(600 MHz,DMSO-d)δ8.08-8.00(m,2H),7.90(d,J=7.7Hz,1H),7.63(t,J=7.7Hz,1H),7.42(d,J=7.9Hz,2H),7.11(d,J=7.9Hz,2H),5.12(s,2H),4.35(q,J=7.1Hz,2H),2.43(s,3H),1.35(t,J=7.1Hz,3H).13C NMR(100 MHz,DMSO-d)δ158.88,143.99,141.57,133.34,132.63,132.44,132.26,131.75,131.20,130.22,129.12,123.54,118.58,112.19,80.91,60.90,16.37,14.60.
【0095】
実施例41:2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1-[(4-メチルベンジル)オキシ]-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-26s)の製造
4-メチルベンジルクロリドを原料として、実施例24と同様に合成し、白色固体を得た。収率は81.3%であった。Mp 119.4℃-120.7℃.ESI-HRMS calcd.for C2221[M+H] 376.1656,found:376.1745;H NMR(600 MHz,DMSO-d)δ8.07-8.01(m,2H),7.89(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.63(t,J=7.8Hz,1H),7.05-6.98(m,4H),5.06(s,2H),4.36(q,J=7.1Hz,2H),2.43(s,3H),2.26(s,3H),1.35(t,J=7.1Hz,3H).13C NMR(100 MHz,DMSO-d)δ158.93,143.97,141.66,139.54,133.27,132.56,131.16,130.64,130.14,129.88,129.33,129.21,118.64,116.97,112.08,81.75,60.86,21.24,16.36,14.62.
【0096】
実施例42:2-(3-シアノフェニル)-1-[(4-メトキシベンジル)オキシ]-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-26t)の製造
4-メトキシベンジルクロリドを原料として、実施例24と同様に合成し、白色固体を得た。収率は74.2%であった。Mp 99.2℃-101.3℃.ESI-HRMS calcd.for C2221[M+H] 392.1605,found:392.1635;H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ8.17-7.99(m,2H),7.87(dt,J=7.8,1.5Hz,1H),7.71-7.52(m,1H),7.07-6.97(m,2H),6.80-6.68(m,2H),5.04(s,2H),4.36(q,J=7.1Hz,2H),3.72(s,3H),2.42(s,3H),1.36(t,J=7.1Hz,3H).13C NMR(100 MHz,DMSO-d)δ160.64,158.96,143.99,141.78,133.26,132.53,132.35,131.21,130.15,129.27,124.83,118.65,116.96,114.11,112.07,81.62,60.85,55.59,16.39,14.64.
【0097】
実施例43:2-(3-シアノフェニル)-1-{[4-(メトキシカルボニル)ベンジル]オキシ}-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-26u)の製造
4-(メトキシカルボニル)ベンジルクロリドを原料として、実施例24と同様に合成し、白色固体を得た。収率は85.2%であった。Mp 167.5℃-169.4℃.ESI-HRMS calcd.for C2321[M+H] 420.1554,found:420.1676;H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ8.05(dt,J=8.1,1.4Hz,1H),8.01(t,J=1.6Hz,1H),7.88(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.81(d,J=8.3Hz,2H),7.62(t,J=7.9Hz,1H),7.33(d,J=8.2Hz,2H),5.21(s,2H),4.36(q,J=7.1Hz,2H),1.34(t,J=7.1Hz,3H).13C NMR(100MHz,DMSO-d)δ166.14,158.91,144.04,141.62,137.99,133.42,132.58,131.26,130.79,130.64,130.32,129.54,129.09,118.51,116.96,112.23,80.98,60.94,52.71,16.36,14.60.
【0098】
実施例44:2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1-[(4-ニトロベンジル)オキシ]-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-26v)の製造
4-ニトロベンジルクロリドを原料として、実施例24と同様に合成し、白色固体を得た。収率は98.1%であった。Mp 159.8℃-160.6℃.ESI-HRMS calcd.for C2118[M+H] 407.1350,found:407.1398;H NMR(600 MHz,DMSO-d)δ8.09(d,J=8.6Hz,2H),8.07-8.00(m,2H),7.89(dt,J=7.7,1.4Hz,1H),7.61(t,J=7.8Hz,1H),7.49(d,J=8.6Hz,2H),5.29(s,2H),4.35(q,J=7.1Hz,2H),2.44(s,3H),1.34(t,J=7.1Hz,3H).13C NMR(100 MHz,DMSO-d)δ158.90,148.31,144.05,141.55,140.35,133.51,132.55,131.48,131.36,130.37,129.05,123.80,116.93,112.25,80.26,60.97,16.37,14.59.
【0099】
実施例45:1-[(2-シアノベンジル)オキシ]-2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-26w)の製造
2-シアノベンジルクロリドを原料として、実施例24と同様に合成し、白色固体を得た。収率は73.9%であった。Mp 186.8℃-188.4℃.ESI-HRMS calcd.for C2218[M+H] 387.1452,found:387.1481;H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ7.91-7.79(m,3H),7.62-7.52(m,2H),7.56-7.46(m,1H),7.42(td,J=7.6,1.3Hz,1H),7.32(d,J=8.0Hz,1H),5.32(s,2H),4.35(q,J=7.1Hz,2H),2.43(s,3H),1.35(t,J=7.1Hz,3H).13C NMR(100 MHz,DMSO-d)δ158.94,144.29,142.20,135.74,133.45,133.35,133.21,132.74,132.50,131.51,130.77,130.21,128.94,118.54,116.98,116.85,113.50,112.20,79.22,60.94,16.38,14.59.
【0100】
実施例46:1-[(3-シアノベンジル)オキシ]-2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-26x)の製造
3-シアノベンジルクロリドを原料として、実施例24と同様に合成し、白色固体を得た。収率は76.8%であった。Mp 172.3℃-173.7℃.ESI-HRMS calcd.for C2218[M+H] 387.1452,found:387.1466;H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ8.11-7.96(m,2H),7.89(d,J=7.7Hz,1H),7.75(d,J=7.2Hz,1H),7.67-7.57(m,2H),7.52-7.38(m,2H),5.21(s,2H),4.36(q,J=7.1Hz,2H),2.43(s,3H),1.35(t,J=7.1Hz,3H).13C NMR(100 MHz,DMSO-d)δ158.92,144.08,141.72,135.23,134.59,134.26,133.53,133.40,132.61,131.35,130.34,130.05,129.05,118.55,116.93,112.22,111.81,80.40,60.95,16.38,14.59.
【0101】
実施例47:1-[(4-シアノベンジル)オキシ]-2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-26y)の製造
4-シアノベンジルクロリドを原料として、実施例24と同様に合成し、白色固体を得た。収率は81.6%であった。Mp 174.4℃-176.3℃.ESI-HRMS calcd.for C2218[M+H] 387.1452,found:387.1540;H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ8.10-7.98(m,2H),7.90(dt,J=7.8,1.4Hz,1H),7.72(d,J=8.2Hz,2H),7.63(t,J=7.8Hz,1H),7.41(d,J=8.2Hz,2H),5.23(s,2H),4.35(q,J=7.1Hz,2H),2.44(s,3H),1.33(t,J=7.1Hz,3H).13C NMR(100 MHz,DMSO-d)δ158.89,144.02,141.55,138.34,133.52,132.69,132.53,131.33,131.11,130.37,129.06,118.76,118.54,116.95,112.49,112.26,80.69,60.95,16.37,14.59.
【0102】
実施例48:4-メチル-2-(3-シアノフェニル)-1-メトキシ-1H-イミダゾール-5-カルボン酸(LY-27a)の製造
実施例23の製品を原料として、実施例11と同様に合成し、白色固体を得た。収率は91.2%であった。Mp203.7℃-205.3℃.ESI-HRMS calcd.for C1311[M-H]256.0801,found:256.0725.H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ13.12(s,1H),8.36-8.29(m,2H),7.99-7.93(m,1H),7.75(t,J=7.8Hz,1H),3.97(s,3H),2.40(s,3H).13C NMR(100 MHz,DMSO-d)δ160.19,143.51,140.01,133.65,132.12,130.86,130.81,129.23,118.75,117.59,112.67,67.59,16.21.
【0103】
実施例49.4-メチル-2-(3-シアノフェニル)-1-エトキシ-1H-イミダゾール-5-カルボン酸(LY-27b)の製造
実施例24の製品を原料として、実施例11と同様に合成し、白色固体を得た。収率は92.4%.H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ13.13(s,1H),8.34(s,1H),8.32(d,J=8.5Hz,1H),7.96(d,J=7.6Hz,1H),7.76(t,J=7.9Hz,1H),4.17(q,J=7.0Hz,2H),2.40(s,3H),1.21(t,J=7.0Hz,3H).13C NMR(100 MHz,DMSO-d)δ160.25,143.44,140.44,133.57,132.13,131.01,130.80,129.45,118.73,117.87,112.57,76.20,16.23,13.47.
【0104】
実施例50:4-メチル-2-(3-シアノフェニル)-1-アリルオキシ-1H-イミダゾール-5-カルボン酸(LY-27d)の製造
実施例26の製品を原料として、実施例11と同様に合成し、白色固体を得た。収率は91.5%であった。Mp176.6℃-178.2℃.ESI-HRMS calcd.for C1513[M-H]282.0957,found:282.0882;H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ13.15(s,1H),8.33(t,J=1.7Hz,1H),8.30(dt,J=7.9,1.4Hz,1H),7.95(dt,J=7.8,1.4Hz,1H),7.74(t,J=7.9Hz,1H),5.83(ddt,J=16.9,10.3,6.5Hz,1H),5.40-5.26(m,2H),4.67(d,J=6.5Hz,2H),2.40(s,3H).13C NMR(100 MHz,DMSO-d)δ160.30,143.44,140.76,133.55,132.35,131.08,130.88,130.69,129.55,122.93,118.72,117.96,112.52,80.61,16.25.
【0105】
実施例51:4-メチル-2-(3-シアノフェニル)-1-ベンジルオキシ-1H-イミダゾール-5-カルボン酸(LY-27k)の製造
実施例33の製品を原料として、実施例11と同様に合成し、白色固体を得た。収率は90.2%であった。Mp195.3℃-197.4℃.ESI-HRMS calcd.for C1915[M-H]332.1041,found:332.1003;H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ13.22(s,1H),8.19-8.01(m,2H),7.89(dt,J=7.7,1.4Hz,1H),7.71-7.57(m,1H),7.35-7.29(m,1H),7.29-7.24(m,2H),7.24-7.18(m,2H),5.13(s,2H),2.43(s,3H).13C NMR(100 MHz,DMSO-d)δ160.43,143.65,141.15,133.27,133.06,132.45,131.13,130.61,130.32,129.82,129.37,126.84,118.67,117.65,112.21,81.72,16.31.
【0106】
実施例52:4-メチル-2-(3-シアノフェニル)-1-(4-メチルベンジル)オキシ-1H-イミダゾール-5-カルボン酸(LY-27s)の製造
実施例41の製品を原料として、実施例11と同様に合成し、白色固体を得た。収率は81.2%.HNMR(400 MHz,DMSO-d)δ8.10-8.01(m,2H),7.88(dt,J=7.7,1.4Hz,1H),7.63(t,J=7.9Hz,1H),7.03(d,4H),5.08(s,2H),2.43(s,3H),2.26(s,3H).13C NMR(100 MHz,DMSO-d)δ167.82,160.39,143.68,141.45,139.51,133.17,132.56,131.14,130.67,130.14,130.00,129.32,118.69,117.51,112.04,81.62,21.25,16.26.
【0107】
実施例53:4-メチル-2-(3-シアノフェニル)-1-(4-シアノベンジル)オキシ-1H-イミダゾール-5-カルボン酸(LY-27y)の製造
実施例47の製品を原料として、実施例11と同様に合成し、白色固体を得た。収率は92.4%であった。Mp201.5℃-202.3℃.ESI-HRMS calcd.for C2014[M-H]357.1066,found:357.0983;H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ13.17(s,1H),8.07-8.00(m,2H),7.88(dt,J=7.7,1.4Hz,1H),7.71(d,J=8.1Hz,2H),7.62(t,J=7.8Hz,1H),7.40(d,J=8.2Hz,2H),5.23(s,2H),2.42(s,3H).13C NMR(100 MHz,DMSO-d)δ160.35,143.76,141.22,138.42,133.34,132.66,132.44,131.22,131.10,130.31,129.23,118.77,118.57,117.47,112.46,112.22,80.56,16.31.
【0108】
実施例54:4-メチル-2-(3-シアノフェニル)-1-メトキシ-N-プロピル-1H-イミダゾール-5-ホルムアミド(LY-28a)の製造
実施例48(5mmol)、HBTU(2.5mmol)、トリエチルアミン(10mmol)及びプロピルアミン(5mmol)を40mlのN,N-ジメチルホルムアミドにおいて8時間撹拌し、反応終了後、反応液を80ml水に入れ、10min撹拌し、吸引濾過し、濾過ケーキを2回推薦し、白色固体を得た。収率は80.6%であった。Mp 104.2℃-105.8℃.ESI-HRMS calcd.for C1618[M+H] 299.1503,found:299.1510
【0109】
実施例55:4-メチル-2-(3-シアノフェニル)-1-メトキシ-N-イソプロピル-1H-イミダゾール-5-ホルムアミド(LY-28b)の製造
実施例48の製品を原料として、実施例54の合成方法によりイソプロピルアミンと反応させ、白色固体を得た。収率は82.9%であった。Mp125.6℃-126.5℃.ESI-HRMS calcd.for C1618[M+H] 299.1503,found:299.1506;H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ8.29(dt,J=9.6,1.3Hz,2H),7.93(d,J=7.8Hz,1H),7.87(d,J=7.9Hz,1H),7.74(t,J=7.7Hz,1H),4.21-4.03(m,1H),3.96(s,3H),2.30(s,3H),1.19(d,J=6.6Hz,6H).13C NMR(100 MHz,DMSO-d)δ157.87,137.80,137.30,133.18,131.56,130.81,130.30,129.50,121.84,118.77,112.67,67.97,41.16,22.68,14.95.
【0110】
実施例56:4-メチル-2-(3-シアノフェニル)-1-メトキシ-4-メチル-N-フェニル-1H-イミダゾール-5-ホルムアミド(LY-28c)の製造
実施例48の製品を原料として、実施例54の合成方法によりアニリンと反応させ、白色固体を得た。収率は84.2%であった。Mp143.8℃-145.2℃.ESI-HRMS calcd.for C1916[M+H] 333.1346,found:333.1364;H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ10.13(s,1H),8.37-8.32(m,2H),7.97(dt,J=7.8,1.4Hz,1H),7.77(td,J=7.7,0.9Hz,1H),7.74-7.69(m,2H),7.37(t,2H),7.18-7.09(m,1H),4.01(s,3H),2.37(s,3H).13C NMR(100 MHz,DMSO-d)δ157.33,139.00,138.48,138.10,133.44,131.70,130.92,130.44,129.34,129.26,124.47,122.12,120.49,118.77,112.76,68.27,15.06.
【0111】
実施例57:2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-29)の製造
実施例10の化合物(LY-10)(2.6g,10mmol)を100フラスコに入れ、ヨウ化カリウム(10mmol)及びトリメチルクロロシラン(15mmol,N,N-ジメチルホルムアミド(30ml)を溶媒として加え、60℃に加熱し、6h反応させ、反応終了後、反応液を1mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液に入れ、1時間撹拌し、白色固体が析出し、粗製品をN,N-ジメチルホルムアミド/水=1:1で再結晶化させ、白色固体を得た。収率は77.3%であった。Mp 209.6℃-210.7℃.ESI-HRMS calcd.for C1515[M-H]254.0935,found:254.0959;H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ8.35(s,1H),8.28(d,J=8.0Hz,1H),7.80(d,J=7.7Hz,1H),7.65(t,J=7.8Hz,1H),4.80(s,1H),4.25(q,J=7.1Hz,2H),2.47(s,3H),1.30(t,J=7.1Hz,3H).13C NMR(100 MHz,DMSO-d)δ162.99,144.34,140.85,132.04,130.50,130.13,128.92,126.99,118.97,112.31,59.83,14.86,12.89.
【0112】
実施例58:1,4-ジメチル-2-(3-シアノフェニル)-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-30)の製造
実施例57の製品を原料として、実施例23と同様に合成し、白色固体を得た。収率は76.2%であった。Mp137.3℃-138.1℃.ESI-HRMS calcd.for C1515[M+H] 270.1237,found:270.1250;H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ8.13(s,1H),8.07-7.91(m,2H),7.73(t,J=7.8Hz,1H),4.30(q,J=7.3Hz,2H),3.84(s,3H),2.42(s,3H),1.33(t,J=7.1Hz,3H).13C NMR(100 MHz,DMSO-d)δ160.95,148.48,146.87,134.35,133.45,132.92,131.23,130.38,120.94,118.74,112.32,60.54,35.03,16.05,14.65.
【0113】
実施例59:2-(3-シアノ-4-フルオロフェニル)-1-ヒドロキシ-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-F1)の製造
4-フルオロ-3-シアノベンズアルデヒドを原料として、実施例6と同様に合成し、白色固体を得た。収率は80.2%であった。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ12.32(s,1H),8.52-8.26(m,1H),7.74-7.56(m,1H),4.29(q,J=7.1Hz,1H),2.37(s,1H),1.32(t,J=7.1Hz,3H).
【0114】
実施例60:化合物1-[(4-シアノベンジル)オキシ]-2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチル(LY-26y)錠剤の製造
処方組成及び含有量:
化合物(LY-26y) 50g
乳糖 114g
微結晶性セルロース 142g
カルボキシメチル澱粉ナトリウム 24g
ステアリン酸マグネシウム 5g
1000錠作成
コーティング液処方:
オパドライ(03B26796) 21g
95%エタノール 適量
約430ml作成
プロセス:
100メッシュの篩にかけた補助材料と主薬を60メッシュの篩にかけて混合し、95%エタノールで軟剤を調製し、18メッシュの篩で造粒し、60℃で通風乾燥させ、16メッシュの篩で整粒した後、ステアリン酸マグネシウムと均一に混合し、Φ6mm浅凹型で打錠した。
【0115】
コーティング液の調製
容器に適量の95%のエタノールを入れ、撹拌機を起動し、粉末が液面に浮かぶことを回避するように処方量のオパドライ(03B26796)固体粉末を渦に均一に加えた。適切な渦を保持するために、必要に応じて回転速度を向上させることができる。すべてのオパドライを完全に加えた後、渦が消えるように撹拌速度を減少させ、引き続き45min撹拌することにより得られた。
【0116】
フィルムコーティング錠の製造
錠芯をコーティング堝に置き、温度を60℃±5℃に保持し、コーティングすることにより得られた。
【0117】
実施例61:化合物1-[(4-シアノベンジル)オキシ]-2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチルカプセル剤の製造処方及び含有量
化合物(LY-26y) 50g
PEG-400 250g
1,2-プロパンジオール 250g
ツイーン80 125g
1000個のカプセルを作成
プロセス:
処方量の1-[(4-シアノベンジル)オキシ]-2-(3-シアノフェニル)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボン酸エチルを取り、PEG-400、1,2-プロパンジオール及びツイーン80を加え、約40℃で撹拌して薬物を完全に溶解し、室温に冷却した後、ソフトカプセルに加工した。
【0118】
実施例62:ADP誘導ウサギ血小板凝集抑制実験
1.血漿の調製
健康な雄ウサギを使用し、耳介辺縁静脈から採血し、3.8%クエン酸ナトリウムで凝集を抑制し、遠心分離(800r/min,10min)により多血小板血漿(PRP)及び乏血小板血漿(PPP)(3000r/min,10min)を製造することにより血漿を調製し、調整後の0.5-3時間以内で使用した。
【0119】
2.マイクロプレート法による血小板凝集の測定
測定される試料を秤量し、適量のDMSOを加え、10mMのストック溶液に調製し、生理食塩水で10×ストック溶液に希釈した。ELISA用プレートの各ウェルに135μLのPRPを加え、それぞれ15μLの各濃度の10×薬物ストック溶液を加え、溶媒対照群PRPでは15μL生理食塩水を加え、ブランク対照群135μL PPPでは15μL生理食塩水を加え、全ての試験群はそれぞれ複数回行った。震盪して均一に混合した後、ELISA用プレートを37℃で5minインキュベートし、655nmでA値を測定した。各ウェルに誘導剤であるアデノシン二リン酸(ADP)作動液(25μmol/L)15μLを加えた後、37℃で震盪しながらインキュベートした。予備実験で確定された最大凝集時間に基づいて655nm波長でA1値を測定した。以下の算式により血小板凝集率(AR)及び血小板凝集抑制率(AIR)を算出した。
【0120】
【数1】
【表1】
【0121】
実施例63:雄SDラット動脈血栓の形成に対する化合物LY-26yの胃内投与の影響
1.実験動物:SDラット50匹、雄、260-320g(n=10)
2.主試薬:塩化鉄(III)、ウラタン、0.5%CMC-Na、0.9%NaCl
【0122】
3.実験方法
50匹のラットをモデル群;LY-26y低、中及び高の3つの用量(5、10及び20mg/kg)群;並びに陽性対照群チカグレロル(Ticagrelor)(10mg/kg)にランダムに分け、環境に1週間適応させた後、毎日の午前9時に1回胃内投与し、モデル群に対して0.5%CMC-Na溶液を1週間連続投与し、最後の投与から8min後に、20%ウラタン(0.6mL/10g)を腹腔内注射して麻酔した。麻酔が成功した後、仰臥位で保温プレートに置き(体温保持)、頸部正中線で直線的に切開し、右総頸動脈を露出させ、周囲の組織を保護するために動脈の下にプラスチックフィルム(1.5×1.0cm)を置いた。濾紙を1.0×0.8cmのサイズに切り出した。20%FeCl溶液で浸漬した濾紙で露出した動脈を30min被覆し、静脈血栓の形成を誘導し、投与2時間後、1.5cmの左頸動脈を摘出して重量をはかり、そして血管を切開して血栓を除去した後、血管壁の重量をはかった。両者の差は血栓の重量であった。
【0123】
4.実験結果
【表2】
【0124】
化合物LY-26yの胃内投与によりラット動脈血栓の重量が顕著に減少した。
【0125】
図1は、動脈血栓形成モデルに対する化合物LY-26yの作用を示す。
【0126】
本発明の化合物は、顕著な活性成分を有し、医薬品及び/又は医薬組成物としての用途に適している。
【0127】
以上の実施例は、本発明の技術思想及び特徴を説明するためのものであり、図1に示される化合物LY-26yの動脈血栓形成モデルに対する作用を明確にすることを目的とする。
【0128】
本発明の化合物は、顕著な活性成分を有し、医薬品及び/又は医薬組成物としての用途に適している。
【0129】
以上の実施例は、本発明の技術思想及び特徴を説明するためのものであり、その目的は当業者が本発明の内容を理解し、それに応じて実施できるようにすることであり、本発明の保護範囲を制限するものではない。本発明の技術思想に基づいて行った同等の変化又は修飾はいずれも本発明の保護範囲内に含まれるべきである。
図1