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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-11
(45)【発行日】2022-05-19
(54)【発明の名称】遮蔽装置の電動式開閉装置
(51)【国際特許分類】
   E06B 9/264 20060101AFI20220512BHJP
   A47H 5/02 20060101ALI20220512BHJP
   E05F 15/77 20150101ALI20220512BHJP
   E06B 9/68 20060101ALI20220512BHJP
   H04B 1/3827 20150101ALI20220512BHJP
   H04B 1/44 20060101ALI20220512BHJP
【FI】
E06B9/264 B
A47H5/02
E05F15/77
E06B9/68 A
H04B1/3827 110
H04B1/44
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2018090450
(22)【出願日】2018-05-09
(65)【公開番号】P2019196620
(43)【公開日】2019-11-14
【審査請求日】2021-04-26
(73)【特許権者】
【識別番号】000109923
【氏名又は名称】トーソー株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000201814
【氏名又は名称】双葉電子工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100085372
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 正義
(74)【代理人】
【識別番号】100129229
【弁理士】
【氏名又は名称】村澤 彰
(72)【発明者】
【氏名】馬場 義則
(72)【発明者】
【氏名】佐川 久雄
(72)【発明者】
【氏名】菰田 貴文
(72)【発明者】
【氏名】深山 雄理
【審査官】砂川 充
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-225030(JP,A)
【文献】特開2013-011366(JP,A)
【文献】特開2007-116328(JP,A)
【文献】特開2005-127107(JP,A)
【文献】特開平06-185277(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0087958(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第104033094(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47H 5/02
E05F 15/77
E06B 9/26-9/327
E06B 9/56-9/92
H03J 9/00-9/06
H04B 1/38-1/58
H04Q 9/00-9/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の遮蔽装置をそれぞれ開閉駆動する複数の電動モータと、前記複数の電動モータ近傍に配置され前記複数の電動モータの制御信号をそれぞれ無線で受信するとともに前記複数の電動モータに前記制御信号に基づく制御電力又は制御信号をそれぞれ供給する複数のリモコン受信機と、前記複数のリモコン受信機のいずれか1つ又は複数或いは全てを選択する選択操作部とこの選択したリモコン受信機を表示する選択表示部とを有し前記選択したリモコン受信機に制御信号を無線で送信する少なくとも2台のリモコン送信機とを備えた遮蔽装置の電動式開閉装置であって、
前記少なくとも2台のリモコン送信機における各リモコン送信機が前記送信機能に加えて受信機能を有することにより、各リモコン送信機間で無線信号を互いに送受信可能に構成され、
前記各リモコン送信機が、前記無線信号の受信レベルを検出する信号レベル検出回路と、この信号レベル検出回路が検出した前記無線信号の受信レベルを表示するレベル表示部とを更に有し、
前記各リモコン送信機は、前記選択操作部を操作することにより、前記リモコン受信機に前記制御信号を送信して前記電動モータを制御する通常操作モードと、いずれかのリモコン送信機が送信した前記制御信号と同一レベルの無線信号を受信してこの無線信号の受信レベルを検出して前記レベル表示部に表示する受信レベル測定モードのいずれか一方に切換え可能に構成された
ことを特徴とする遮蔽装置の電動式開閉装置。
【請求項2】
前記選択表示部が、点灯可能な複数の各選択表示部と点灯可能な単一の全選択表示部とを有するか、或いは前記複数のリモコン受信機に割り当てられた1から前記リモコン受信機の総数までの数字で表示するように構成され、
前記受信レベル測定モードにおける無線信号の受信レベルが、前記複数の各選択表示部及び前記単一の全選択表示部の点灯個数の多少により、或いは前記選択表示部が表示した数字の大小又は水平セグメントの点灯本数の多少により、複数の段階で表されて、前記選択表示部が前記レベル表示部を兼ねるように構成された請求項1記載の遮蔽装置の電動式開閉装置。
【請求項3】
前記各リモコン送信機にバッテリが内蔵された請求項1又は2記載の遮蔽装置の電動式開閉装置。
【請求項4】
前記遮蔽装置がブラインド、カーテン又は間仕切りである請求項ないし3いずれか1項に記載の遮蔽装置の電動式開閉装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リモコン送信機が複数のリモコン受信機のいずれか1つ又は複数或いは全てに電動モータの制御信号を無線で送信することにより電動モータが駆動され、電動モータの駆動により複数の遮蔽装置のいずれか1つ又は複数或いは全てを開閉駆動する装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の遮蔽体をそれぞれ開閉駆動する複数の電動モータ近傍に複数のリモコン受信機が配置され、これらのリモコン受信機が複数の電動モータの制御信号をそれぞれ無線で受信するとともに複数の電動モータに上記制御信号に基づく制御電力又は制御信号をそれぞれ供給し、複数のリモコン受信機のいずれか1つ又は複数或いは全てを選択する選択操作部とこの選択したリモコン受信機を表示する選択表示部とを有する単一のリモコン送信機が上記選択したリモコン受信機に制御信号を無線で送信する、遮蔽体の電動式開閉装置が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。この遮蔽体の電動式開閉装置では、複数のリモコン受信機が、受信機能に加えて送信機能をそれぞれ有するとともに、リモコン送信機の送信した無線信号の受信レベルを検出するレベル検出手段をそれぞれ有し、単一のリモコン送信機が、送信機能に加えて受信機能を有するとともに、レベル検出手段が検出しかつ複数のリモコン受信機が送信して単一のリモコン送信機が受信した無線信号の受信レベルを表示するレベル表示部を有する。また、リモコン送信機及びリモコン受信機間の無線通信は、リモコン送信機がリモコン受信機に制御信号を送信して電動モータを制御する通常操作モードと、リモコン送信機及びリモコン受信機間の無線信号の受信レベルを検出するメンテナンスモードとに切換え可能に構成され、選択表示部は、点灯可能な複数の各選択表示部と点灯可能な単一の全選択表示部とを有するか、或いは複数のリモコン受信機に割り当てられた1からリモコン受信機の総数までの数字で表示するように構成される。更に、メンテナンスモードにおけるメンテナンス信号の受信レベルが、複数の各選択表示部及び単一の全選択表示部の点灯本数の多少により、或いは選択表示部が表示した数字の大小により、複数の段階で表されて、選択表示部がレベル表示部を兼ねる。
【0003】
このように構成された遮蔽体の電動式開閉装置では、単一のリモコン送信機が選択操作部で選択されたリモコン受信機に無線でメンテナンス信号を送信し、この選択されたリモコン受信機の信号レベル検出手段がメンテナンス信号の受信レベルを検出し、このメンテナンス信号の受信レベル情報を上記選択されたリモコン受信機が上記リモコン送信機に無線で送信し、更にこのメンテナンス信号の受信レベル情報が上記リモコン送信機のレベル表示部に表示されるので、電波の強度を測定するための特別な測定機器を用いずに、複数のリモコン受信機を受信レベルの良好な位置にそれぞれ設置できる。この結果、複数のリモコン受信機の設置作業性を向上できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許第5744608号公報(請求項1、段落[0017]、図1図4
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記従来の特許文献1に示された遮蔽体の電動式開閉装置では、単一のリモコン送信機が送信機能に加えて受信機能を有するとともに、複数のリモコン受信機が受信機能に加えて送信機能をそれぞれ有するため、リモコン送信機のみならずリモコン受信機も電波法に基づいて登録しなければならない不具合があった。また、上記従来の特許文献1に示された遮蔽体の電動式開閉装置では、建物に配索された商用電源ケーブルにリモコン受信機を接続する必要であるため、建築中の建物において未だ商用電源ケーブルが配索されておらず、商用電源ケーブルから受電できない場合、リモコン受信機が受電するための携帯用電源を別途用意するか、或いは特別な測定機器や専用の受信機を用意しなければ電波の強度を測定できない問題点もあった。更に、上記従来の特許文献1に示された遮蔽体の電動式開閉装置では、リモコン受信機を建物の商用電源ケーブルに接続可能な場合であっても、リモコン受信機を商用電源ケーブルに接続した状態で移動させながら、リモコン受信機の最良の設置位置を探す必要があり、多くの労力を必要とする問題点もあった。
【0006】
本発明の第1の目的は、電波法に基づく登録をリモコン受信機について行わずにリモコン送信機について行うだけで済み、送信機能及び受信機能の双方の機能を有するリモコン送信機を少なくとも2台用いることにより、受信感度の強さを視覚的に容易に確認できる、遮蔽装置の電動式開閉装置を提供することにある。本発明の第2の目的は、選択表示部がレベル表示部を兼ねることにより、リモコン送信機を小型にすることができる、遮蔽装置の電動式開閉装置を提供することにある。本発明の第3の目的は、リモコン受信機が建物の商用電源ケーブルから受電できなくても、リモコン受信機が受電するための携帯用電源を別途用意することなく、また特別な測定機器や専用の受信機を用意せずに、受信感度の強さを容易に確認できる、遮蔽装置の電動式開閉装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の観点は、図1図2図5及び図6に示すように、複数の遮蔽装置11~16をそれぞれ開閉駆動する複数の電動モータ21~26と、複数の電動モータ21~26近傍に配置され複数の電動モータ21~26の制御信号をそれぞれ無線で受信するとともに複数の電動モータ21~26に上記制御信号に基づく制御電力又は制御信号をそれぞれ供給する複数のリモコン受信機31~36と、複数のリモコン受信機31~36のいずれか1つ又は複数或いは全てを選択する選択操作部41a,42aとこの選択したリモコン受信機31~36を表示する選択表示部41b,42bとを有し上記選択したリモコン受信機31~36に制御信号を無線で送信する少なくとも2台のリモコン送信機41,42とを備えた遮蔽装置の電動式開閉装置であって、少なくとも2台のリモコン送信機41,42における各リモコン送信機41,42が送信機能に加えて受信機能を有することにより、各リモコン送信機41,42間で無線信号を互いに送受信可能に構成され、各リモコン送信機41,42が、無線信号の受信レベルを検出する信号レベル検出回路41c,42cと、この信号レベル検出回路41c,42cが検出した無線信号の受信レベルを表示するレベル表示部41d,42dとを更に有し、各リモコン送信機41,42は、選択操作部41a,42aを操作することにより、リモコン受信機31~36に制御信号を送信して電動モータ21~26を制御する通常操作モードと、いずれかのリモコン送信機41,42が送信した制御信号と同一レベルの無線信号を受信してこの無線信号の受信レベルを検出してレベル表示部41d,42dに表示する受信レベル測定モードのいずれか一方に切換え可能に構成されたことを特徴とする。
【0008】
本発明の第2の観点は、第1の観点に基づく発明であって、更に図3に示すように、選択表示部41b,42bが、点灯可能な複数の各選択表示部と点灯可能な単一の全選択表示部とを有するか、或いは複数のリモコン受信機31~36に割り当てられた1からリモコン受信機31~36の総数までの数字で表示するように構成され、受信レベル測定モードにおける無線信号の受信レベルが、複数の各選択表示部及び単一の全選択表示部の点灯個数の多少により、或いは選択表示部41b,42bが表示した数字の大小又は水平セグメントの点灯本数の多少により、複数の段階で表されて、選択表示部41b,42bがレベル表示部41d,42dを兼ねるように構成されたことを特徴とする。
【0009】
本発明の第3の観点は、第1又は第2の観点に基づく発明であって、更に図1に示すように、各リモコン送信機41,42にバッテリ41p,42pが内蔵されたことを特徴とする。
【0010】
本発明の第4の観点は、第1ないし第3の観点のいずれかに基づく発明であって、更に図2に示すように、遮蔽装置11~16がブラインド、カーテン又は間仕切りであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明の第1の観点の電動式開閉装置では、少なくとも2台のリモコン送信機における各リモコン送信機が送信機能に加えて受信機能を有することにより、各リモコン送信機間で無線信号を互いに送受信可能に構成し、各リモコン送信機が信号レベル検出回路とレベル表示部とを更に有し、各リモコン送信機の選択操作部を操作することにより、通常操作モードと受信レベル測定モードのいずれか一方に切換え可能に構成したので、電波法に基づく登録をリモコン受信機について行わずにリモコン送信機について行うだけで済む。また、少なくとも2台のリモコン送信機のうちいずれかを通常操作モードに切換え、別のリモコン送信機を受信レベル測定モードに切換えて、上記いずれかのリモコン送信機から上記別のリモコン送信機に無線信号を送信し、この無線信号の受信レベルを上記別のリモコン送信機で測定しその受信レベルをレベル表示部に表示することにより、受信感度の強さを視覚的に容易に確認できる。この結果、遮蔽装置の設置場所で受信感度の良好な場所にリモコン受信機を設置できる。
【0012】
本発明の第2の観点の電動式開閉装置では、選択表示部がレベル表示部を兼ねるので、選択表示部とは別にレベル表示部を設ける場合と比較して、リモコン送信機を小型にすることができる。
【0013】
本発明の第3の観点の電動式開閉装置では、各リモコン送信機にバッテリを内蔵したので、リモコン受信機が建物の商用電源ケーブルから受電できなくても、リモコン受信機が受電するための携帯用電源を別途用意することなく、また特別な測定機器や専用の受信機を用意せずに、受信感度の強さを視覚的に容易に確認できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明実施形態のブラインドの電動式開閉装置において、通常操作モードの第1リモコン送信機が送信した制御信号と同一レベルの無線信号を受信レベル測定モードの第2リモコン送信機が受信している状態を示す構成図である。
図2】未だ商用電源ケーブルが配索されていない建物に複数のブラインドが設置された状態で、通常操作モードの第1リモコン送信機が送信した制御信号と同一レベルの無線信号を受信レベル測定モードの第2リモコン送信機が受信してその受信感度の強さを測定している状態を示す構成図である。
図3】第1及び第2リモコン送信機の選択表示部、開釦、ストップ釦、閉釦及び選択操作釦の配置を示す正面図である。
図4】受信レベル測定モードの第2リモコン送信機の選択表示部がレベル表示部として機能している状態で、制御信号と同一レベルの無線信号の受信レベルを示す図であり、(a)は初期値を示す図であり、(b)は受信レベルが「弱」である場合を示す図であり、(c)は受信レベルが「中」である場合を示す図であり、(d)は受信レベルが「強」である場合を示す図である。
図5】通常操作モードの第1又は第2リモコン送信機が送信した制御信号(無線信号)をリモコン受信機が受信している状態を示す構成図である。
図6】商用電源ケーブルが配索された建物に複数のブラインドが設置された状態で、通常操作モードの第1又は第2リモコン送信機から送信した制御信号(無線信号)を複数のリモコン受信機が受信して複数のブラインドの電動モータを制御している状態を示す構成図である。
図7】通常操作モードの第1リモコン送信機が送信した制御信号と同一レベルの無線信号を受信レベル測定モードの第2リモコン送信機が受信して、その受信感度の強さを測定し選択表示部(レベル表示部)に表示する動作を示すフローチャート図である。
図8】通常操作モードの第1又は第2リモコン送信機が送信した制御信号(無線信号)を複数のリモコン受信機が受信して、その制御信号(無線信号)により電動モータを駆動しブラインドを開閉する動作を示すフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。図2及び図6に示すように、複数の遮蔽装置は、この実施の形態では、建物の窓等の開口部からの日射を取込み可能に遮蔽するように水平方向に並べて設けられた6基の横型の第1~第6ブラインド11~16からなる。第1~第6ブラインド11~16を開閉する電動式開閉装置は、第1~第6ブラインド11~16をそれぞれ開閉駆動(昇降駆動)する第1~第6電動モータ21~26と、第1~第6電動モータ21~26の制御信号をそれぞれ無線で受信するとともに第1~第6電動モータ21~26に上記制御信号に基づく制御電力又は制御信号をそれぞれ供給する第1~第6リモコン受信機31~36と、第1~第6リモコン受信機31~36のいずれか1つ又は複数或いは全てを選択する選択操作釦41a,42aとこの選択したリモコン受信機31~36を表示する選択表示部41b,42bとを有し上記選択したリモコン受信機31~36に制御信号を無線で送信する2台の第1及び第2リモコン送信機41,42とを備える。
【0016】
第1~第6ブラインド11~16は、建物の窓等の開口部の上方の壁面又は天井に取付金具(図示せず)を介して取付けられるヘッドボックス11a~16aと、これらのヘッドボックス11a~16aから垂下された一対のラダーコード11b~16bと、これらのラダーコード11b~16bの下端に水平方向に延びて設けられ自重によりラダーコード11b~16bに張力を付与するウエイト部材11c~16cと、一対のラダーコード11b~16bにこれらの長手方向に所定の間隔をあけて水平方向に延びて支持された複数のスラット11d~16dとをそれぞれ有する。
【0017】
第1~第6電動モータ21~26は第1~第6ブラインド11~16のヘッドボックス11a~16a内にそれぞれ設けられる。これらの電動モータ21~26の出力軸は、図示しないが減速機及び巻取りドラムを介して一対のラダーコード11b~16bに接続され、第1~第6電動モータ21~26の出力軸の回転により一対のラダーコード11b~16bがプーリに巻取り可能に繰出されて、複数のラダーコード11b~16bが昇降駆動されるように構成される。また、第1~第6リモコン受信機31~36は、第1~第6ブラインド11~16の各ヘッドボックス11a~16aの上方であって、第1及び第2リモコン送信機41,42からの無線信号を良好に受信できる位置の壁面にそれぞれ取付けられる(図6)。更に、第1~第6リモコン受信機31~36は、第1~第6電動モータ21~26を正転、逆転又は停止のいずれかに切換えるように構成される。
【0018】
第1~第6リモコン受信機31~36は、上記受信機能のみを有し、送信機能を有しない(図5及び図6)。具体的には、図5に詳しく示すように、第1~第6リモコン受信機31~36は、図5に示すように、アンテナ31a~36aと、アンテナ31a~36aにバンドフィルタ31b~36bを介して電気的に接続された無線周波数(RF)回路31c~36cと、無線周波数(RF)回路31c~36cに電気的に接続された復調回路31d~36dと、制御入力に復調回路31d~36dが電気的に接続され制御出力に駆動回路31e~36eが電気的に接続されたCPU31f~36fと、入力に交流電源が接続され出力に各回路が電気的に接続されたレギュレータ31g~36gとをそれぞれ有する。アンテナ31a~36aはUHF波等の無線信号を受信可能に構成され、駆動回路31e~36eの出力は電動モータ21~26に電気的に接続される。また、第1~第6リモコン受信機31~36のレギュレータ31g~36gの入力には、建物に配索された商用電源ケーブルに電気的に接続されたコンセントから電力が供給されるように構成される。更に、レギュレータ31g~36gの出力には、バンドバスフィルタ31b~36b、無線周波数(RF)回路31c~36c、復調回路31d~36d、駆動回路31e~36e及びCPU31f~36fがそれぞれ電気的に接続され、これらの回路に電力を供給するように構成される。
【0019】
一方、電動式開閉装置が2台の第1及び第2リモコン送信機41,42を備えるのは、この実施の形態では、第1~第6ブラインド11~16を設置した部屋内で、第1~第6ブラインド11~16を離れた位置でそれぞれ操作できるようにし、かつ複数の居住者からリモコン送信機41,42までの距離をできるだけ短くするためである(図1及び図2)。図1及び図5に詳しく示すように、第1及び第2リモコン送信機41,42は同一に構成される。第1及び第2リモコン送信機41,42は、上記送信機能に加えて受信機能を有するとともに、信号レベル検出回路41c,42cの検出した無線信号の受信レベルを表示するレベル表示部41d,42dを有する。具体的には、第1及び第2リモコン送信機41,42は、アンテナ41e,42eと、アンテナ41e,42eに接続されこのアンテナ41e,42eを第1接点41g,42g又は第2接点41h,42hに切換え可能なスイッチ回路41f,42fと、この切換スイッチ41f,42fの第1接点41g,42gに直接電気的に接続されかつ切換スイッチ41f,42fの第2接点41h,42hにバンドフィルタ41i,42iを介して電気的に接続された無線周波数(RF)回路41j,42jと、この無線周波数(RF)回路41j,42jに接続された変調回路41k,42kと、無線周波数(RF)回路41j,42jに復調回路41m,42mを介して接続された上記信号レベル検出回路41c,42cと、制御入力に信号レベル検出回路41c,42c及び選択操作釦41a,42aが電気的に接続され制御出力に変調回路41k,42k及び選択表示部41b,42bが電気的に接続されたCPU41n,42nと、リモコン送信機41,42に内蔵された電源41p,42pと、入力に電源41p,42pが電気的に接続され出力に各回路が電気的に接続されたレギュレータ41q,42qとを有する。
【0020】
アンテナ41e,42eはUHF波等の無線信号を送受信可能に構成され、電源41p,42pはバッテリにより構成される(図1及び図5)。また、図3及び図4に示すように、選択表示部41b,42bには、3本の水平セグメント及び4本の垂直セグメントのうち複数本のセグメントを点灯させることにより、第1~第6リモコン受信機31~36を選択することを意味する『1』~『6』という数字と、第1~第6リモコン受信機31~36の全て(ALL)を選択することを意味する『A』という英文字のいずれかが表示されるようになっている。また、図3に示すように、第1リモコン送信機41には、第1~第6リモコン受信機31~36のいずれか1台又は全てを選択するために操作する左右2つの選択操作釦(選択操作部)41a,42aの他に、第1~第6電動モータ21~26のうち選択された電動モータを正転させて第1~第6ブラインド11~16のうち選択されたブラインドを上昇させる開釦41r,42rと、第1~第6電動モータ21~26のうち選択された電動モータを逆転させて第1~第6ブラインド11~16のうち選択されたブラインドを下降させる閉釦41s,42sと、第1~第6電動モータ21~26のうち選択された電動モータを停止させるストップ釦41t,42tとが設けられる。更に、レギュレータ41q,42qの出力には、スイッチ回路41f,42f、バンドフィルタ41i,42i、無線周波数(RF)回路41j,42j、変調回路41k,42k、復調回路41m,42m、信号レベル検出回路41c,42c、選択表示部41b,42b、CPU41n,42n、選択操作釦41a,42a、開釦41r,42r、閉釦41s,42s及びストップ釦41t,42tが電気的に接続され、これらの回路に電力を供給するように構成される(図1及び図5)。なお、左右2つの選択操作釦41a,42aのうち右側の釦は選択表示部41b,42bに表示するリモコン受信機を第1リモコン受信機31から第6リモコン受信機36に向って昇順で送る昇順送り釦41u,42uであり、左側の釦は選択表示部41b,42bに表示するリモコン受信機を第6リモコン受信機26から第1リモコン受信機31に向って降順で送る降順送り釦41v,42vである(図3)。
【0021】
例えば、図1に示すように、第1リモコン送信機41のアンテナ41eをスイッチ回路41fの第1接点41gに電気的に接続して第1リモコン送信機41を通常操作モードに設定し、第2リモコン送信機42のアンテナ42eをスイッチ回路42fの第2接点42hに電気的に接続して第2リモコン送信機42を受信レベル測定モードに設定することにより、第1リモコン送信機41と第2リモコン送信機42との間で無線信号を送受信できるようになっている。そして、通常操作モードの第1リモコン送信機41が、受信レベル測定モードの第2リモコン送信機42に制御信号と同一の無線信号を送信して、第2リモコン送信機42でこの無線信号の受信レベルを検出可能に構成される。この実施の形態では、通常操作モードの第1及び第2リモコン送信機41,42の開釦41r,42rと閉釦41s,42sと昇順送り釦(右側の選択操作釦)41u,42uとが同時に1秒以上長押しされると、受信レベル測定モードに切換わり、受信レベル測定モードの第1及び第2リモコン送信機41,42の開釦41r,42rと閉釦41s,42sと昇順送り釦(右側の選択操作釦)41u,42uとが同時に1秒以上長押しされると、通常操作モードに切換わるように構成される(図3)。なお、図1及び図5中の符号41wは、第1リモコン送信機41の変調回路41kに電気的に接続された発信回路であり、図1中の符号42wは、第2リモコン送信機42の変調回路42kに電気的に接続された発信回路である。
【0022】
一方、選択表示部41b,42bはレベル表示部41d,42dを兼ねるように構成される(図1及び図3図5)。例えば、第2リモコン送信機42が受信レベル測定モードに設定されている場合、この第2リモコン送信機42が受信した無線信号の受信レベルが、選択表示部42bの3本の水平セグメントを用いて3段階に表示される。具体的には、図4(b)に示すように、3本の水平セグメントのうち最下段の1本の水平セグメントが点灯した場合を受信レベルが「弱」であることを表し、図4(c)に示すように、3本の水平セグメントのうち下側の2本の水平セグメントが点灯した場合を受信レベルが「中」であることを表し、図4(d)に示すように、3本の水平セグメントの全てが点灯した場合を受信レベルが「強」であることを表す。なお、図4(a)に示す「0」は、受信レベル測定前の初期値を表す。
【0023】
このように構成された電動式開閉装置の第1及び第2リモコン送信機41,42を用いて、第1~第6ブラインド11~16を開閉するための無線信号の受信レベルを検出する方法を図7のフローチャート図及び図1図4に基づいて説明する。先ず、建物の部屋の窓に沿って第1~第6ブラインド11~16を設置する。このとき、建物は建築中であり、未だ商用電源ケーブルが配索されておらず、第1~第6リモコン受信機31~36は、商用電源ケーブルから受電できないので、第1及び第2リモコン送信機41,42からの無線信号を受信できない。このため、第1~第6リモコン受信機31~36が良好に電波を受信できる第1~第6リモコン受信機31~36のそれぞれの設置位置を決めることができない。そこで、バッテリ41pが内蔵された第1リモコン送信機41を通常操作モードのままにした状態で、バッテリ42pが内蔵された第2リモコン送信機42の開釦42rと閉釦42sと昇順送り釦42uとを同時に1秒以上長押しすると、第2リモコン送信機42のアンテナ42eがスイッチ回路42fの第2接点42hに電気的に接続されて、第2リモコン送信機42が受信レベル測定モードに切換わる。
【0024】
そして、この第2リモコン送信機42を第1ブラインド11のヘッドボックス11aの上方の壁面に剥離可能な両面粘着テープ等により貼付け、第1リモコン送信機41を第1設置位置(例えば、部屋の窓とは反対側の奧壁のうち一方の側壁寄りの位置)に持って行く。この状態で、第1リモコン送信機41の選択操作釦41aの昇順送り釦41u又は降順送り釦41vを押して、選択表示部41bに例えば『A』を表示させた後、第1リモコン送信機41の開釦41r又は閉釦41sを押すと、第1リモコン送信機41のCPU41nは、第1~第6電動モータ21~26の制御信号と同一レベルの無線信号を第2リモコン送信機42に送信する。具体的には、第1リモコン送信機41のCPU41nは、発信回路41wで発生した上記無線信号を変調回路41kで搬送波に載せて変調させ、無線周波数(RF)回路41jで所定の高周波の信号に変換した後に、アンテナ41eから無線で送信する。
【0025】
第1~第6電動モータ21~26の制御信号と同一レベルの無線信号は、第2リモコン送信機42のアンテナ42eで受信され、バンドフィルタ42iで使用周波数帯以外の干渉波が除去されて、無線周波数(RF)回路42jで所定の低周波の信号に変換され、更に復調回路42mで搬送波から分離された後に、信号レベル検出回路42cで上記無線信号の受信レベルが検出される。この無線信号の受信レベルがCPU42nの制御入力に入力されると、CPU42nはこの無線信号の受信レベルをレベル表示部42dに表示する。受信レベルが「弱」であると、レベル表示部42dの3本の水平セグメントのうち最下段の1本の水平セグメントを点灯させるので、受信感度の強さを視覚的に容易に確認できる。この場合、第2リモコン送信機42の壁への貼付け位置を変えて、再び第1リモコン送信機41から無線信号を発信すると、この無線信号を第2リモコン送信機42が受信し、この無線信号の受信レベルがレベル表示部42dに表示される。受信レベルが「強」になると、レベル表示部42dの3本の水平セグメントの全てが点灯する。
【0026】
次に、第1リモコン送信機41を第2設置位置(例えば、部屋の窓とは反対側の奧壁のうち他方の側壁寄りの位置)に持って行く。そして、第1リモコン送信機41の開釦41r又は閉釦41sを押して、第1~第6電動モータ21~26の制御信号と同一レベルの無線信号を送信すると、この無線信号を第2リモコン送信機42が受信して、その受信レベルがレベル表示部42dに表示される。このとき、レベル表示部42dに表示された受信レベルが「弱」であると、レベル表示部42dの3本の水平セグメントのうち最下段の1本の水平セグメントが点灯する。この場合、第2リモコン送信機42の壁への貼付け位置を変えて、再び第1リモコン送信機41から無線信号を発信すると、この無線信号を第2リモコン送信機42が受信し、この無線信号の受信レベルがレベル表示部42dに表示される。受信レベルが「強」になると、レベル表示部42dの3本の水平セグメントの全てが点灯する。
【0027】
更に、第1リモコン送信機41を第1設置位置に再び持って行く。そして、第1リモコン送信機41の開釦41r又は閉釦41sを押して、第1~第6電動モータ21~26の制御信号と同一レベルの無線信号を送信すると、この無線信号を第2リモコン送信機42が受信して、その受信レベルがレベル表示部42dに表示される。このとき、受信レベルが「強」であると、レベル表示部42dの3本の水平セグメントの全てが点灯する。この結果、第2リモコン送信機42を最後に壁に貼付けた位置が、第2リモコン送信機42の受信レベルがいずれも「強」となり、良好に無線信号を受信できる位置であるので、この位置に第1リモコン受信機31をビス等により設置する。なお、第2リモコン送信機42のレベル表示部42dに表示された受信レベルが「弱」である場合、上記作業を何回か繰り返して、第1リモコン送信機41が第1設置位置にあっても、第2設置位置にあっても、第2リモコン送信機42の受信レベルがいずれも「強」となる位置を探して決定する。
【0028】
第1リモコン受信機41の設置が完了した後、第2リモコン送信機42を第2ブラインド12のヘッドボックス12aの上方の壁面に剥離可能な両面粘着テープ等により貼付けて、上記と同様の作業を行って、第1リモコン送信機41が第1設置位置にあっても、第2設置位置にあっても、第2リモコン送信機42の受信レベルがいずれも「強」となる位置を探して決定し、この位置に第2リモコン受信機42をビス等により設置する。上記と同様の作業を行って、第3~第6リモコン受信機33~36を第3~第6ブラインド13~16のヘッドボックス13a~16aの情報の壁面に設置する。そして、建物の商用電源ケーブルの配索が完了したときに、第1~第6リモコン受信機31~36のプラグを商用電源ケーブルのコンセントに差し込む。また、第2リモコン送信機42の開釦42rと閉釦42sと昇順送り釦42uとを同時に1秒以上長押して、第2リモコン送信機42のアンテナ42eをスイッチ回路42fの第1接点42gに電気的に接続して、第2リモコン送信機42を通常操作モードに切換える。更に、第1リモコン送信機41を第1設置位置に設置し、第2リモコン送信機42を第2設置位置に設置する。これにより、第1リモコン送信機41及び第2リモコン送信機42からの無線信号を第1~第6リモコン受信機31~36が良好に受信できるようになる。このように、通常操作モードの第1リモコン送信機41と、受信レベル操作モードの第2リモコン送信機42との間で無線信号を送受信するので、電波法に基づく登録をリモコン受信機31~36について行わずにリモコン送信機41,42について行うだけで済む。また、選択表示部41b,42bがレベル表示部41d,42dを兼ねるので、選択表示部とは別にレベル表示部を設ける場合と比較して、第1及び第2リモコン送信機41,42を小型にすることができる。
【0029】
一方、通常操作モードの第1及び第2リモコン送信機41,42を用いて第1~第6ブラインド11~16のスラット11d~16dを昇降させるときの操作手順を図8のフローチャート図に基づいて説明する。第1リモコン送信機41又は第2リモコン送信機42のどちらを操作してもよいが、通常、操作者は自分の席に近い方のリモコン送信機41,42を操作する。この例では、操作者が第1リモコン送信機41を操作して、第3ブラインド13のスラット13dを上昇させる場合を説明する。先ず、第1リモコン送信機41の選択操作釦41aの昇順送り釦41uを何回か押して選択表示部41bに「3」という数字を表示させる。そして、第1リモコン送信機41の開釦41rを押すと、第1リモコン送信機41が第3リモコン受信機33に、第3ブラインド13の電動モータ23を正転させる駆動信号を無線で送信する。この無線による駆動信号は第3リモコン受信機33のアンテナ33aで受信され、バンドフィルタ33bで使用周波数帯以外の干渉波が除去されて、無線周波数(RF)回路33cで所定の低周波の信号に変換され、更に復調回路33dで搬送波から分離された後にCPU33fの制御入力に入力される。そして、第3リモコン受信機33のCPU33fは上記駆動信号に基づき駆動回路33eを介して第3ブラインド13の電動モータ23を正転させる。これにより第3ブラインド13のスラット13dが上昇する。
【0030】
第3ブラインド13のスラット13dが所望の位置まで上昇したときに、第1リモコン送信機41のストップ釦41tを押すと、第1リモコン送信機41が第3リモコン受信機33に、第3ブラインド13の電動モータ23を停止させる停止信号を無線で送信する。この無線による停止信号は第3リモコン受信機33のアンテナ33aで受信され、バンドフィルタ33bで使用周波数帯以外の干渉波が除去されて、無線周波数(RF)回路33cで所定の低周波の信号に変換され、更に復調回路33dで搬送波から分離された後にCPU33fの制御入力に入力される。そして、第3リモコン受信機33のCPU33fは上記停止信号に基づき駆動回路33eを介して第3ブラインド13の電動モータ23を停止させる。これにより第3ブラインド13のスラット13dが停止する。なお、第1リモコン送信機41の選択操作釦41aの昇順送り釦41u又は降順送り釦41vを押して、選択表示部41bに所望の数字を表示させた後に、開釦41r又は閉釦41sを押せば、所望のブラインド11~16を昇降できる。また、第1リモコン送信機41の選択操作釦41aの昇順送り釦41u又は降順送り釦41vを押して、選択表示部41bに「A」という英文字を表示させた後に、開釦41r又は閉釦41sを押せば、第1~第6ブラインド11~16のスラットを全て同時に昇降できる。
【0031】
なお、上記実施の形態では、遮蔽装置として日射を遮る横型ブラインドを挙げたが、複数のスラットが鉛直方向に延びて設けられた縦型ブラインドやカーテン、或いは大きな部屋を複数の小部屋に区画する間仕切り等の遮蔽装置であってもよい。また、上記実施の形態では、ブラインドを6基設置しかつリモコン送信機を2台用いたが、ブラインドを2基~5基又は7基以上設置してもよく、リモコン送信機を3台以上用いてもよい。また、上記実施の形態では、第1リモコン送信機を通常操作モードに切換え、第2リモコン送信機を受信レベル測定モードに切換えて、第1リモコン送信機から第2リモコン送信機に無線信号を送信して、この無線信号の受信レベルを第2リモコン送信機で測定したが、第2リモコン送信機を通常操作モードに切換え、第1リモコン送信機を受信レベル測定モードに切換えて、第2リモコン送信機から第1リモコン送信機に無線信号を送信して、この無線信号の受信レベルを第1リモコン送信機で測定してもよい。また、上記実施の形態では、通常操作モードから受信レベル測定モードに切換えるため、又は受信レベル測定モードから通常操作モードに切換えるために、開釦と閉釦と右側の選択操作釦(昇順送り釦)とを同時に1秒以上長押ししたが、開釦と閉釦と左側の選択操作釦(降順送り釦)とを同時に1秒以上長押してもよく、また開釦と閉釦とストップ釦とを同時に1秒以上長押ししてもよく、或いは、他の釦を組合せて同時に1秒以上長押ししてもよく、また上記長押し時間は1秒以上ではなく、2秒以上或いはそれ以上であってもよい。
【0032】
また、上記実施の形態では、第1~第6リモコン受信機を選択することを意味する「1」~「6」という数字と、第1~第6リモコン受信機の全て(ALL)を選択することを意味する「A」という英文字のいずれかを選択表示部に表示させたが、選択表示部が、「1」~「6」という数字を6個の発光ダイオードの近傍にそれぞれ付して構成された第1~第6選択表示部と、「ALL」という英文字を1個の発光ダイオードの近傍に付して構成された全選択表示部とを有してもよい。この場合、選択操作釦を操作することにより、第1~第6リモコン受信機のいずれか1台又は全てを選択するだけでなく、第1~第6リモコン受信機のいずれか複数、即ち2台~5台のリモコン受信機を選択できる。また、上記実施の形態では、受信レベルを、レベル表示部を兼ねる選択表示部の3本の水平セグメントの点灯本数により表示したが、受信レベルを、レベル表示部を兼ねる選択表示部の「1」~「9」という数字により表示させてよい。更に、選択表示部が、「1」~「6」という数字を6個の発光ダイオードの近傍にそれぞれ付して構成された第1~第6選択表示部と、「ALL」という英文字を1個の発光ダイオードの近傍に付して構成された全選択表示部とを有する場合、受信レベルを、レベル表示部を兼ねる選択表示部の7個の発光ダイオードの点灯数により表示してもよい。
【符号の説明】
【0033】
11~16 第1~第6ブラインド(遮蔽装置)
21~26 第1~第6電動モータ
31~36 第1~第6リモコン受信機
41,42 第1及び第2リモコン送信機
41a,42a 選択操作釦(選択操作部)
41b,42b 選択表示部
41c,42c 信号レベル検出回路
41d,42d レベル表示部
41p,42p バッテリ(電源)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8