(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-11
(45)【発行日】2022-05-19
(54)【発明の名称】管理装置、管理プログラム、および管理方法
(51)【国際特許分類】
H04N 1/00 20060101AFI20220512BHJP
H04Q 9/00 20060101ALI20220512BHJP
G06F 13/00 20060101ALI20220512BHJP
【FI】
H04N1/00 127Z
H04N1/00 350
H04Q9/00 301Z
G06F13/00
(21)【出願番号】P 2018134142
(22)【出願日】2018-07-17
【審査請求日】2021-06-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000237558
【氏名又は名称】富士通アイソテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100133835
【氏名又は名称】河野 努
(72)【発明者】
【氏名】石井 好子
(72)【発明者】
【氏名】松本 賢一
【審査官】豊田 好一
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-116127(JP,A)
【文献】特開2000-181846(JP,A)
【文献】米国特許第06335739(US,B1)
【文献】特開2004-348605(JP,A)
【文献】特開2017-049851(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
H04Q 9/00
G06F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の情報処理端末からアクセス可能な管理装置であって、
前記管理装置に対する操作を受け付ける入力部と、
前記複数の情報処理端末および前記入力部からの操作内容に基づいて、前記複数の情報処理端末および前記入力部の前記管理装置に対するアクセス権の状態を示す第1識別情報を更新し、前記第1識別情報に基づいて前記アクセス権の状態を管理する管理部と、
前記管理装置の状態を表示する表示部と、
前記表示部への表示を制御する第1表示制御部と、
前記複数の情報処理端末の表示内容を制御する第2表示制御部と、を備え、
前記管理部は、前記複数の情報処理端末および前記入力部からの操作内容に基づいて、前記表示部および前記情報処理端末の表示内容に対応する第2識別情報を更新し、前記第2識別情報に対応する表示内容を、前記第1表示制御部および前記第2表示制御部に通知する、
ことを特徴とする管理装置。
【請求項2】
前記管理部は、前記アクセス権の状態が、全ての前記複数の情報処理端末および前記入力部によるアクセスが可能な第1状態である場合、前記第1表示制御部および前記第2表示制御部に共通の表示内容を通知し、
前記第1表示制御部は、前記表示部に前記共通の表示内容を表示させ、
前記第2表示制御部は、前記複数の情報処理端末に前記共通の表示内容を表示させる、
ことを特徴とする請求項
1に記載の管理装置。
【請求項3】
前記管理部は、前記アクセス権の状態が、前記入力部によるアクセスが可能な第2状態であるときに前記複数の情報処理端末のうちのいずれかから所定の操作が行われた場合、または、前記複数の情報処理端末のうちのいずれかによるアクセスが可能な第3状態であるときに前記入力部から所定の操作が行われた場合、前記アクセス権の状態を前記第1状態に変更する
ことを特徴とする請求項
2に記載の管理装置。
【請求項4】
前記管理部は、前記入力部から所定の設定操作が行われた場合、前記アクセス権の状態を、前記複数の情報処理端末からの操作を受け付けない第4状態に更新し、
前記第2表示制御部は、所定の設定操作が行われていることを示す表示内容を前記情報処理端末に表示させる
ことを特徴とする請求項
1乃至
3のうち何れか1項に記載の管理装置。
【請求項5】
前記管理部は、前記複数の情報処理端末のうちのいずれかの情報処理端末から所定の設定操作が行われた場合、前記アクセス権の状態を、前記いずれかの情報処理端末を除く前記情報処理端末および前記入力部からの操作を受け付けない第5状態に更新し、
前記第1表示制御部は、前記所定の設定操作が行われていることを示す表示内容を前記表示部に表示させ、
前記第2表示制御部は、前記所定の設定操作が行われていることを示す表示内容を前記複数の情報処理端末に表示させる
ことを特徴とする請求項
1乃至
4のうち何れか1項に記載の管理装置。
【請求項6】
前記管理部は、前記管理装置にエラーが発生した場合、現在の前記第1識別情報および前記第2識別情報を記憶し、
前記第1表示制御部は、エラーが発生したことを示す表示内容を前記表示部に表示させ、
前記第2表示制御部は、エラーが発生したことを示す表示内容を前記複数の情報処理端末に表示させる
ことを特徴とする請求項
1乃至
5のうち何れか1項に記載の管理装置。
【請求項7】
前記管理部は、前記エラーが発生した後に前記入力部または前記複数の情報処理端末のうちのいずれかにリセット操作が実行された場合、前記第1識別情報および前記第2識別情報を、エラー発生時に記憶された前記第1識別情報および前記第2識別情報に更新し、前記アクセス権の状態をエラー発生前の状態に戻す
ことを特徴とする請求項
6に記載の管理装置。
【請求項8】
前記管理部は、前記情報処理端末がアクセス権を有している期間中に前記管理装置と前記情報処理端末との間の通信が途絶えた場合、前記入力部にアクセス権を移す
ことを特徴とする請求項
1乃至
7のうち何れか1項に記載の管理装置。
【請求項9】
複数の情報処理端末からアクセス可能な
管理装置であって、前記管理装置に対する操作を受け付ける入力部と、前記管理装置の状態を表示する表示部と、前記表示部への表示を制御する第1表示制御部と、前記複数の情報処理端末の表示内容を制御する第2表示制御部と、を備える管理装置の管理プログラムにおいて、
コンピュータに、
前記管理装置に対する操作を受け付け、
前記複数の情報処理端末および前記入力部からの操作内容に基づいて、前記複数の情報処理端末および前記入力部の前記管理装置に対するアクセス権の状態を示す第1識別情報を更新し、前記第1識別情報に基づいて前記アクセス権の状態を管理
し、
前記複数の情報処理端末および前記入力部からの操作内容に基づいて、前記表示部および前記情報処理端末の表示内容に対応する第2識別情報を更新し、前記第2識別情報に対応する表示内容を、前記第1表示制御部および前記第2表示制御部に通知する、
処理を実行させるための管理プログラム。
【請求項10】
複数の情報処理端末からアクセス可能な
管理装置であって、前記管理装置に対する操作を受け付ける入力部と、前記管理装置の状態を表示する表示部と、前記表示部への表示を制御する第1表示制御部と、前記複数の情報処理端末の表示内容を制御する第2表示制御部と、を備える管理装置の管理方法において、
前記管理装置に対する操作を受け付け、
前記複数の情報処理端末および前記入力部からの操作内容に基づいて、前記複数の情報処理端末および前記入力部の前記管理装置に対するアクセス権の状態を示す第1識別情報を更新し、前記第1識別情報に基づいて前記アクセス権の状態を管理
し、
前記複数の情報処理端末および前記入力部からの操作内容に基づいて、前記表示部および前記情報処理端末の表示内容に対応する第2識別情報を更新し、前記第2識別情報に対応する表示内容を、前記第1表示制御部および前記第2表示制御部に通知する、
ことを特徴とする管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理装置、管理プログラム、および管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
印刷装置等の装置に設置されている表示パネルは、ユニバーサルデザインへの対応、ユーザビリティの向上が求められている。そのため、表示パネルの大型化や、タッチパネルの適用等が行われているが、コスト増や設置スペースの増加等の課題がある。
【0003】
そこで、装置の表示パネルを安価で小さいパネルとする一方で、複雑なオペレーションを操作性の優れたリモートパネルから行う方法が用いられている。
【0004】
関連する技術として、複数の入出力モジュールの中から優先モジュールを選択し、当該優先モジュールの入力手段からの入力に応じた画像表示を、画像信号出力手段に指示する技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
【0005】
また、関連する技術として、複数の操作装置のうち一つの操作装置に対する占有操作に応答して、当該操作装置に対する操作を有効に維持し、当該操作装置以外の操作装置に対する操作を無効にする技術が提案されている(例えば、特許文献2を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2001-75638号公報
【文献】特開2014-85782号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、装置の表示パネルと情報処理端末に搭載されたリモートパネルとを含む複数の操作手段から、装置にアクセス可能な状態とした場合、アクセス権の管理が適切に行われず、例えば、同期制御や排他制御に問題が発生する可能性がある。
【0008】
1つの側面として、本発明は、複数の情報処理端末からアクセス可能な装置に対するアクセス権の一元管理を行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
1つの態様では、管理装置は、複数の情報処理端末からアクセス可能な管理装置であって、前記管理装置に対する操作を受け付ける入力部と、前記複数の情報処理端末および前記入力部からの操作内容に基づいて、前記複数の情報処理端末および前記入力部の前記管理装置に対するアクセス権の状態を示す第1識別情報を更新し、前記第1識別情報に基づいて前記アクセス権の状態を管理する管理部と、前記管理装置の状態を表示する表示部と、前記表示部への表示を制御する第1表示制御部と、前記複数の情報処理端末の表示内容を制御する第2表示制御部と、を備え、前記管理部は、前記複数の情報処理端末および前記入力部からの操作内容に基づいて、前記表示部および前記情報処理端末の表示内容に対応する第2識別情報を更新し、前記第2識別情報に対応する表示内容を、前記第1表示制御部および前記第2表示制御部に通知する。
【発明の効果】
【0010】
1つの側面によれば、複数の情報処理端末からアクセス可能な装置に対するアクセス権の一元管理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】実施形態のシステムの全体構成の一例を示す図である。
【
図3】セッションIDとアクセス権の状態との対応関係を示す図である。
【
図5】実施形態の処理の一例を示すフローチャートである。
【
図10】第5の実施例における処理を示す図である。
【
図11】第6の実施例における処理を示す図である。
【
図12】第7の実施例における処理を示す図である。
【
図13】第8の実施例における処理を示す図である。
【
図14】第9の実施例における処理を示す図である。
【
図15】第10の実施例における処理を示す図である。
【
図16】第11の実施例における処理を示す図である。
【
図17】第12の実施例における処理を示す図である。
【
図18】第13の実施例における処理を示す図である。
【
図19】第14の実施例における処理を示す図である。
【
図20】第15の実施例における処理を示す図である。
【
図21】第16の実施例における処理を示す図(その1)である。
【
図22】第16の実施例における処理を示す図(その2)である。
【
図23】印刷装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して、実施形態について説明する。
図1は、実施形態のシステムの全体構成の一例を示す。実施形態のシステムは、印刷装置1と、情報処理端末2-1、2-3・・・2-nを含む。情報処理端末2-1、2-3・・・2-nを区別しない場合、情報処理端末2と称する。
【0013】
印刷装置1は、ネットワーク(例えば、Local Area Network(LAN))を介して、情報処理端末2と無線または有線による通信を行うことが可能である。印刷装置1は、入力部11と表示部12とを含む。入力部11は、例えば、キーである。表示部12は、印刷装置1の状態を表示する。表示部12は、例えば、液晶パネルである。表示部12は、タッチパネルであり、入力部11の機能を有していてもよい。印刷装置1は、管理装置およびコンピュータの一例である。管理装置およびコンピュータは、例えば、空気調和機、または生産設備等であってもよい。
【0014】
情報処理端末2は、表示部21を含む。表示部21は、例えば、液晶パネルである。情報処理端末2は、図示しないキーボード、マウス等の入力装置が接続されている。表示部21は、タッチパネルであり、入力装置の機能を有していてもよい。情報処理端末2に搭載されたブラウザは、表示部21に表示され、印刷装置1の操作に用いるリモートパネルとして機能する。
【0015】
ユーザは、情報処理端末2の入力装置を操作することによりリモートパネルから印刷装置1を操作する。また、ユーザは、印刷装置1の入力部11から印刷装置1を操作することもできる。
【0016】
図1に示すシステムのように、複数の操作手段(情報処理端末2、入力部11)から印刷装置1にアクセス可能である場合、同期制御や排他制御を適切に行わないと、操作中の操作手段以外の操作手段の操作が制限されるなどの問題が発生する可能性がある。特に、印刷装置1が頻繁に操作される場合に、問題が発生する可能性が高くなる。
【0017】
図2は、印刷装置1の構成の一例を示す図である。印刷装置1は、入力部11と表示部12と状態管理部13と表示制御部14と同期管理部15とWeb制御部16と記憶部17とエラー検出部18とを含む。記憶部17は、管理情報と画面リソースとを記憶する。
【0018】
入力部11は、印刷装置1に対する操作を受け付ける。表示部12は、印刷装置1の状態を表示する。
【0019】
状態管理部13は、複数の情報処理端末2および入力部11からの操作内容に基づいて、複数の情報処理端末および入力部11の印刷装置1の各種機能に対するアクセス権の状態を示すセッションIDを更新し、セッションIDに基づいてアクセス権の状態を管理する。セッションIDは、第1識別情報の一例である。以下の説明において印刷装置1の各種機能に対するアクセス権を単にアクセス権と記載することがある。
【0020】
状態管理部13は、複数の情報処理端末2および入力部11からの操作内容に基づいて、表示部12および情報処理端末2の表示内容に対応する画面IDを更新する。
【0021】
表示制御部14は、表示部12の表示を制御する。表示制御部14は、例えば、状態管理部13から通知された表示内容を表示部12に表示させる。表示制御部14は、第1表示制御部の一例である。
【0022】
同期管理部15は、状態管理部13から通知された画面IDに基づいて、管理情報における画面IDに対応する表示内容を取得する。そして、取得した表示内容をWeb制御部16に通知する。状態管理部13および同期管理部15は、管理部の一例である。
【0023】
Web制御部16は、情報処理端末2の表示を制御する。Web制御部16は、Webサーバの機能を有する。Web制御部16は、同期管理部15から通知された表示内容と、画面リソースに記憶された表示内容とを組み合わせて、情報処理端末2に表示させる。Web制御部16は、第2表示制御部の一例である。
【0024】
記憶部17は、管理情報領域17aと画面リソース領域17bとを記憶する。管理情報領域17aに含まれる管理情報に関して、詳細は後述する。画面リソース領域17bは、情報処理端末2の表示に用いる各種画面リソースを含む。画面リソースは、画面IDに対応する、情報処理端末2毎の表示内容を含む。画面リソースは、例えば、HyperText Markup Language(HTML)、Cascading Style Sheets(CSS)、Javascript(登録商標)、Hypertext Preprocessor(PHP)、Extensible Markup Language(XML)等のリソースファイルである。
【0025】
エラー検出部18は、印刷装置1の印刷機能等にエラーが発生したことを検出し、エラー内容を示すコードを含むエラー通知を状態管理部13に通知する。
【0026】
図3は、セッションIDとアクセス権の状態との対応関係を示す図である。セッションIDが0である場合、状態は基本状態(オンライン、またはオフライン)であり、アクセス権は、全ての装置(印刷装置1、および各情報処理端末2)が有している状態である。印刷装置1、および各情報処理端末2の表示内容は共通である。
【0027】
セッションIDが-1である場合、印刷装置1はセットアップ状態(第1セットアップ状態および第2セットアップ状態)またはメンテナンス状態であり、アクセス権は、印刷装置1が有している状態である。
【0028】
セッションIDがxxxxxxである場合、印刷装置1はセットアップ状態(第1セットアップ状態および第2セットアップ状態)またはメンテナンス状態であり、アクセス権は、セッションIDに対応する情報処理端末2が有している状態である。セッションID「xxxxxx」は、情報処理端末2を識別可能な情報である。セッションID「xxxxxx」は、例えば、クライアントのIPアドレスからハッシュ関数を使用して生成された符号なし整数値である。
【0029】
図4は、管理情報の一例を示す図である。
図4に示すように、セッションID、画面ID、印刷装置押下キーに対応する遷移先画面ID、情報処理端末押下ボタンに対応する遷移先画面ID、印刷装置メッセージ、情報処理端末メッセージ、アクセス権の状態が対応付けられている。遷移先画面IDは、印刷装置のキー、情報処理端末のボタンが押下された場合に遷移する画面の画面IDを示す。例えば、1行目の情報は、画面IDが20である場合に印刷装置1のストップキーまたは情報処理端末2のストップボタンが押下された場合、画面IDが50に遷移することを示している。
【0030】
状態管理部13は、
図4に示す管理情報と、入力部11および情報処理端末2の操作内容に基づいて、遷移先の画面IDを決定する。状態管理部13は、セッションIDを、画面IDに対応する値に設定する。また、状態管理部13および同期管理部15は、管理情報から、印刷装置1の表示部12と情報処理端末の表示部21に表示する表示内容を取得する。
【0031】
アクセス権の状態について説明する。アクセス権は、印刷装置1の各種機能にアクセスする権限である。
【0032】
基本状態は、全ての情報処理端末2および入力部11によるアクセスが可能な状態である。基本状態は、例えば、オンラインまたはオフラインである。エラー状態は、印刷装置1にエラーが発生した際に遷移する状態である。エラー状態の場合に、エラーの要因解除後、情報処理端末2または入力部11からリセットボタンが押下されるとエラー発生前の状態に戻る。
【0033】
装置パネル(入力部11)第1セットアップ状態は、入力部11によるアクセスが可能な状態であり、情報処理端末2から所定の操作(スタートボタン押下等)が行われた場合に基本状態に遷移可能な状態である。装置パネル(入力部11)第1セットアップ状態は、第2状態の一例である。
【0034】
装置パネル(入力部11)の第2セットアップ状態は、入力部11により印刷装置1の環境設定が行われる状態であり、入力部11がアクセス権を占有し、情報処理端末2からの操作を受け付けない状態である。装置パネル(入力部11)の第2セットアップ状態は、第4状態の一例である。入力部11による環境設定は、所定の設定操作の一例である。
【0035】
装置パネル(入力部11)のメンテナンス状態は、入力部11により印刷装置1のメンテンナンスが行われる状態であり、入力部11がアクセス権を占有し、情報処理端末2からの操作を受け付けない状態である。装置パネル(入力部11)のメンテナンス状態は、第4状態の一例である。入力部11によるメンテンナンスは、所定の設定操作の一例である。
【0036】
リモートパネル(情報処理端末2)の第1セットアップ状態は、情報処理端末2によるアクセスが可能な状態であり、入力部11から所定の操作(ストップキー押下等)が行われた場合に基本状態に遷移可能な状態である。リモートパネル(情報処理端末2)の第1セットアップ状態は、第3状態の一例である。
【0037】
リモートパネル(情報処理端末2)の第2セットアップ状態は、いずれかの情報処理端末2により印刷装置1の環境設定が行われる状態であり、その情報処理端末2がアクセス権を占有し、その情報処理端末2を除く情報処理端末2および入力部11からの操作を受け付けない状態である。リモートパネル(情報処理端末2)の第2セットアップ状態は、第5状態の一例である。情報処理端末2による環境設定は、所定の設定操作の一例である。
【0038】
リモートパネル(情報処理端末2)のメンテナンス状態は、いずれかの情報処理端末2により印刷装置1のメンテナンスが行われる状態であり、その情報処理端末2がアクセス権を占有し、その情報処理端末2を除く情報処理端末および入力部11からの操作を受け付けない状態である。リモートパネル(情報処理端末2)のメンテナンス状態は、第5状態の一例である。情報処理端末2によるメンテンナンスは、所定の設定操作の一例である。
【0039】
図5は、実施形態の処理の一例を示すフローチャートである。状態管理部13は、エラーが発生したかを判定する(ステップS101)。エラーが発生した場合、状態管理部13は、現在のセッションIDおよび画面IDを記憶部17に一時記憶する(ステップS102)。状態管理部13は、管理情報から、エラー状態を示すセッションIDおよび画面IDを選択し、更新する(ステップS103)。
【0040】
エラーが発生していない場合(ステップS101でNO)、状態管理部13は、エラー状態でリセット操作(リセットボタンの押下等)が行われたか判定する(ステップS104)。ステップS104でYESの場合、セッションIDおよび画面IDを、ステップS102で一時記憶されたセッションID、画面IDに変更する(ステップS105)。ステップS104でNOの場合、状態管理部13は、管理情報と操作内容に基づいて、操作内容に対応するセッションID、画面IDを選択し、更新する(ステップS106)。
【0041】
状態管理部13は、管理情報から更新された画面IDに対応する表示内容(メッセージ)を管理情報から取得し、表示制御部14に指示する(ステップS107a)。そして、表示制御部14は、指示された表示内容を表示部12に表示させる(ステップS108a)。
【0042】
同期管理部15は、管理情報から更新された画面IDに対応する表示内容(メッセージ)を管理情報から取得し、Web制御部16に指示する(ステップS107b)。そして、Web制御部16は、指示された表示内容と画面リソースに記憶された内容を組み合わせて各情報処理端末2に表示させる(ステップS108b)。
【0043】
以上のように、印刷装置1は、情報処理端末2および自装置の入力部11に共通のセッションIDを用いることにより、情報処理端末2および自装置の入力部11のアクセス権を、一元管理することができる。これにより、印刷装置1は、例えば、電源断が必要な設定等を行っている際の排他制御や、アクセス状態や表示内容を共通化する場合の同期制御を容易にすることができる。
【0044】
また、印刷装置1は、情報処理端末2および自装置の表示部12に共通の画面IDを用いることにより、情報処理端末2および自装置の表示部12の表示内容を一元管理することができる。
<実施例>
図6は、第1の実施例における処理を示す図である。第1の実施例は、印刷装置1の各種機能に対して、全ての情報処理端末2および印刷装置1の入力部11によるアクセスが可能な基本状態となる場合の処理を示す。第1の実施例は、例えば、印刷装置1の起動時等に実行される処理を示す。基本状態は、第1状態の一例である。
【0045】
状態管理部13は、セッションIDに「0」を設定し、画面IDに「20」を設定する(ステップS1-1)。状態管理部13は、設定した画面IDと管理情報とに基づいて、表示部12に表示させるメッセージ「オンライン」を表示制御部14に通知する(ステップS1-2a)。表示制御部14は、通知されたメッセージ「オンライン」を表示部12に表示させる(ステップS1-3a)。
【0046】
状態管理部13は、セッションIDが「0」であり画面IDが「20」であることを同期管理部15に通知する(ステップS1-2b)。同期管理部15は、通知された画面IDと管理情報とに基づいて、情報処理端末2に表示させるメッセージ「オンライン」をWeb制御部16に通知する(ステップS1-3b)。Web制御部16は、通知されたメッセージ「オンライン」を各情報処理端末2に通知する(ステップS1-4)。各情報処理端末2は、通知されたメッセージ「オンライン」を表示部21に表示させる。
【0047】
図7は、第2の実施例における処理を示す図である。第2の実施例は、印刷装置1の入力部11からの操作に応じて、全ての情報処理端末2および印刷装置1の入力部11のアクセス権の状態がオンラインからオフラインに遷移する処理を示す。
【0048】
ユーザの操作により入力部11のストップキーが押下され、入力部11は、ストップキーが押下されたことを状態管理部13に通知する(ステップS2-1)。状態管理部13は、管理情報に基づいて、セッションIDを「0」から変更せず、画面IDを「20」から「50」に変更する(ステップS2-2)。状態管理部13は、設定した画面IDと管理情報とに基づいて、表示部12に表示させるメッセージ「オフライン」を表示制御部14に通知する(ステップS2-3a)。表示制御部14は、通知されたメッセージ「オフライン」を表示部12に表示させる(ステップS2-4a)。
【0049】
状態管理部13は、セッションIDが「0」であり画面IDが「50」であることを同期管理部15に通知する(ステップS2-3b)。同期管理部15は、通知された画面IDと管理情報とに基づいて、情報処理端末2に表示させるメッセージ「オフライン」を特定し、メッセージ「オフライン」、セッションID、および画面IDをWeb制御部16に通知する(ステップS2-4b)。Web制御部16は、通知されたメッセージ「オフライン」を各情報処理端末2に通知する(ステップS2-5)。各情報処理端末2は、通知されたメッセージ「オフライン」を表示部21に表示させる。
【0050】
図8は、第3の実施例における処理を示す図である。第3の実施例は、情報処理端末2からの操作に応じて、全ての情報処理端末2および印刷装置1の入力部11のアクセス権の状態がオンラインからオフラインに遷移する処理を示す。
【0051】
ユーザの操作により情報処理端末2-1のストップボタンが押下され、情報処理端末2-1は、ストップボタンが押下されたことをWeb制御部16に通知する(ステップS3-1)。Web制御部16は、ストップボタンが押下されたことを同期管理部15に通知する(ステップS3-2)。同期管理部15は、ストップボタンが押下されたことを状態管理部13に通知する(ステップS3-3)。
【0052】
状態管理部13は、管理情報に基づいて、セッションIDを「0」から変更せず、画面IDを「20」から「50」に変更する(ステップS3-4)。状態管理部13は、設定した画面IDと管理情報とに基づいて、表示部12に表示させるメッセージ「オフライン」を表示制御部14に通知する(ステップS3-5a)。表示制御部14は、通知されたメッセージ「オフライン」を表示部12に表示させる(ステップS3-6a)。
【0053】
状態管理部13は、セッションIDが「0」であり画面IDが「50」であることを同期管理部15に通知する(ステップS3-5b)。同期管理部15は、通知された画面IDと管理情報とに基づいて、情報処理端末2に表示させるメッセージ「オフライン」を特定し、メッセージ「オフライン」、セッションID、および画面IDをWeb制御部16に通知する(ステップS3-6b)。Web制御部16は、通知されたメッセージ「オフライン」を各情報処理端末2に通知する(ステップS3-7)。各情報処理端末2は、通知されたメッセージ「オフライン」を表示部21に表示させる。
【0054】
以上のように、第1~3の実施例では、アクセス権の状態が、全ての情報処理端末2および入力部11によるアクセスが可能な基本状態となる。この場合、表示制御部14が表示部12に表示させる表示内容とWeb制御部16が全ての情報処理端末2に表示させる表示内容は共通となる。すなわち、印刷装置1は、表示部12と全ての情報処理端末2に対して同期制御を行うことができる。
【0055】
図9は、第4の実施例における処理を示す図である。第4の実施例は、印刷装置1の入力部11からのセットアップ操作に応じて、全ての情報処理端末2および印刷装置1の入力部11のアクセス権の状態がオフラインから入力部11の第1セットアップ状態に遷移する処理を示す。
【0056】
ユーザの操作により入力部11のセットアップキーが押下され、入力部11は、セットアップキーが押下されたことを状態管理部13に通知する(ステップS4-1)。状態管理部13は、管理情報に基づいて、セッションIDを「0」から「-1」に変更し、画面IDを「50」から「1000」に変更する(ステップS4-2)。状態管理部13は、設定した画面IDと管理情報とに基づいて、表示部12に表示させるメッセージ「セットアッフ゜1.ソウサ1」を表示制御部14に通知する(ステップS4-3a)。表示制御部14は、通知されたメッセージ「セットアッフ゜1.ソウサ1」を表示部12に表示させる(ステップS4-4a)。
【0057】
状態管理部13は、セッションIDが「-1」であり画面IDが「1000」であることを同期管理部15に通知する(ステップS4-3b)。同期管理部15は、通知された画面IDと管理情報とに基づいて、情報処理端末2に表示させるメッセージ「セットアップ装置パネル操作中」を取得し、メッセージ、セッションID、および画面IDをWeb制御部16に通知する(ステップS4-4b)。Web制御部16は、通知されたメッセージ「セットアップ装置パネル操作中」を各情報処理端末2に通知する(ステップS4-5)。各情報処理端末2は、通知されたメッセージ「セットアップ装置パネル操作中」を表示部21に表示させる。
【0058】
図10は、第5の実施例における処理を示す図である。第5の実施例は、入力部11からのアクセスが可能な第1セットアップ状態である場合に、情報処理端末2からの所定の操作に応じて、全ての情報処理端末2および印刷装置1の入力部11のアクセス権の状態がオンライン状態に遷移する処理を示す。入力部11からのアクセスが可能な第1セットアップ状態は、第2状態の一例である。
【0059】
情報処理端末2-1は、ユーザの操作によりスタートボタンが押下され、スタートボタンが押下されたことをWeb制御部16に通知する(ステップS5-1)。Web制御部16は、スタートボタンが押下されたことを同期管理部15に通知する(ステップS5-2)。同期管理部15は、スタートボタンが押下されたことを状態管理部13に通知する(ステップS5-3)。
【0060】
状態管理部13は、管理情報に基づいて、セッションIDを「-1」から「0」に変更し、画面IDを「1000」から「20」に変更する(ステップS5-4)。状態管理部13は、設定した画面IDと管理情報とに基づいて、表示部12に表示させるメッセージ「オンライン」を表示制御部14に通知する(ステップS5-5a)。表示制御部14は、通知されたメッセージ「オンライン」を表示部12に表示させる(ステップS5-6a)。
【0061】
状態管理部13は、セッションIDが「0」であり画面IDが「20」であることを同期管理部15に通知する(ステップS5-5b)。同期管理部15は、通知された画面IDと管理情報とに基づいて、情報処理端末2に表示させるメッセージ「オンライン」を取得し、メッセージ「オンライン」、セッションID、および画面IDをWeb制御部16に通知する(ステップS5-6b)。Web制御部16は、通知されたメッセージ「オンライン」を各情報処理端末2に通知する(ステップS5-7)。各情報処理端末2は、通知されたメッセージ「オンライン」を表示部21に表示させる。
【0062】
以上のように、第5の実施例では、入力部11によるアクセスが可能な第1セットアップ状態であるときに複数の情報処理端末2のうちのいずれかから操作が行われた場合、アクセス権の状態をオンライン状態(基本状態)に変更する。印刷装置1は、例えば、入力部11からのセットアップ中に放置されたり、通信が途切れた場合に、情報処理端末2からの操作により基本状態に戻すことができる。
【0063】
図11は、第6の実施例における処理を示す図である。第6の実施例は、印刷装置1の入力部11から環境設定操作が行われた場合に、アクセス権の状態が情報処理端末2からの操作を受け付けない入力部11の第2セットアップ状態に遷移する処理を示す。情報処理端末2からの操作を受け付けない入力部11の第2セットアップ状態は、第4状態の一例である。
【0064】
入力部11は、ユーザの操作により環境設定キーが押下され、環境設定キーが押下されたことを状態管理部13に通知する(ステップS6-1)。状態管理部13は、管理情報に基づいて、セッションIDを「-1」から変更せず、画面IDを「1002」から「1500」に変更する(ステップS6-2)。状態管理部13は、設定した画面IDと管理情報とに基づいて、表示部12に表示させるメッセージ「カンキョウセッテイ1.カンキョウソウサ1」を表示制御部14に通知する(ステップS6-3a)。表示制御部14は、通知されたメッセージ「カンキョウセッテイ1.カンキョウソウサ1」を表示部12に表示させる(ステップS6-4a)。
【0065】
状態管理部13は、セッションIDが「-1」であり画面IDが「1500」であることを同期管理部15に通知する(ステップS6-3b)。同期管理部15は、通知された画面IDと管理情報とに基づいて、情報処理端末2に表示させるメッセージ「セットアップ装置パネル操作中」を特定し、メッセージ、セッションID、および画面IDをWeb制御部16に通知する(ステップS6-4b)。Web制御部16は、通知されたメッセージ「セットアップ装置パネル操作中」を各情報処理端末2に通知するとともに、スタートボタンをグレーアウトにする指示を送る(ステップS6-5)。
【0066】
各情報処理端末2は、通知されたメッセージ「セットアップ装置パネル操作中」を表示部21に表示させ、スタートボタンをグレーアウトにする。スタートボタンをグレーアウトにすることにより、印刷装置1は、各情報処理端末2からの操作を受け付けない状態とする。印刷装置1は、例えば、スタートボタンをグレーアウトにさせずに、各情報処理端末2からの操作を無視する設定を行うことにより、各情報処理端末2からの操作を受け付けない状態としてもよい。
【0067】
以上のように、印刷装置1は、入力部11に所定の設定操作が行われた場合、アクセス権の状態を、複数の情報処理端末2からの操作を受け付けない状態に更新し、Web表示制御部16は、所定の設定操作が行われていることを示す表示内容を情報処理端末2の表示部21に表示させる。これにより、印刷装置1は、例えば、電源断が行われる設定操作中に情報処理端末2からの操作を受け付けない排他制御を行い、操作事故を防ぐことができる。
【0068】
図12は、第7の実施例における処理を示す図である。第7の実施例は、印刷装置1の入力部11からのメンテナンス操作が行われた場合に、アクセス権の状態が情報処理端末2からの操作を受け付けない入力部11の第2セットアップ状態に遷移する処理を示す。
【0069】
入力部11は、ユーザの操作によりメンテナンスキーが押下され、メンテナンスキーが押下されたことを状態管理部13に通知する(ステップS7-1)。状態管理部13は、管理情報に基づいて、セッションIDを「-1」から変更せず、画面IDを「1002」から「3000」に変更する(ステップS7-2)。状態管理部13は、設定した画面IDと管理情報とに基づいて、表示部12に表示させるメッセージ「メンテナンス1.メンテナンスソウサ1」を表示制御部14に通知する(ステップS7-3a)。表示制御部14は、通知されたメッセージ「メンテナンス1.メンテナンスソウサ1」を表示部12に表示させる(ステップS7-4a)。
【0070】
状態管理部13は、セッションIDが「-1」であり画面IDが「3000」であることを同期管理部15に通知する(ステップS7-3b)。同期管理部15は、通知された画面IDと管理情報とに基づいて、情報処理端末2に表示させるメッセージ「メンテナンス装置パネル操作中」を特定し、メッセージ、セッションID、および画面IDをWeb制御部16に通知する(ステップS7-4b)。Web制御部16は、通知されたメッセージ「メンテナンス装置パネル操作中」を各情報処理端末2に通知するとともに、スタートボタンをグレーアウトにする指示を送る(ステップS7-5)。
【0071】
各情報処理端末2は、通知されたメッセージ「メンテナンス装置パネル操作中」を表示部21に表示させ、スタートボタンをグレーアウトにする。スタートボタンをグレーアウトにすることにより、印刷装置1は、各情報処理端末2からの操作を受け付けない状態とする。印刷装置1は、例えば、スタートボタンをグレーアウトにさせずに、各情報処理端末2からの操作を無視する設定を行うことにより、各情報処理端末2からの操作を受け付けない状態としてもよい。
【0072】
第7の実施例では、第6の実施例と同様に、印刷装置1は、例えば、電源断が行われるメンテナンス中に情報処理端末2からの操作を受け付けない排他制御を行い、操作事故を防ぐことができる。
【0073】
図13は、第8の実施例における処理を示す図である。第8の実施例は、オフライン状態である場合に、情報処理端末2からの操作に応じて、その情報処理端末2からの第1セットアップ状態に遷移する処理を示す。
【0074】
ユーザの操作により情報処理端末2-1のセットアップボタンが押下され、情報処理端末2-1は、セットアップボタンが押下されたことをWeb制御部16に通知する(ステップS8-1)。Web制御部16は、セットアップボタンが押下されたこととセッションIDを同期管理部15に通知する(ステップS8-2)。なお、Web制御部16は、例えば、情報処理端末2-1のIPアドレスからハッシュ関数を使用して生成した符号なし整数値をセッションIDに用い、通知する。同期管理部15は、セットアップボタンが押下されたこととセッションIDを状態管理部13に通知する(ステップS8-3)。
【0075】
状態管理部13は、管理情報に基づいて、セッションIDを「0」から通知された「xxxxxx」に変更し、画面IDを「50」から「6000」に変更する(ステップS8-4)。状態管理部13は、設定した画面IDと管理情報とに基づいて、表示部12に表示させるメッセージ「"リモートハ゜ネルソウサチュウ ストッフ゜テ゛カイシ゛ョ"」を表示制御部14に通知する(ステップS8-5a)。表示制御部14は、通知されたメッセージ「"リモートハ゜ネルソウサチュウ ストッフ゜テ゛カイシ゛ョ"」を表示部12に表示させる(ステップS8-6a)。
【0076】
状態管理部13は、セッションIDが「xxxxxx」であり画面IDが「6000」であることを同期管理部15に通知する(ステップS8-5b)。同期管理部15は、通知された画面IDと管理情報とに基づいて、情報処理端末2に表示させるメッセージ「セットアップ」を特定し、メッセージ「セットアップ」、セッションID、および画面IDをWeb制御部16に通知する(ステップS8-6b)。Web制御部16は、セットアップを行う情報処理端末2-1に表示させるメッセージと、他の情報処理端末2-2、2-3に表示させるメッセージとを画面リソースから取得する。そして、Web制御部16は、画面リソースから取得したメッセージと、通知されたメッセージ「オンライン」を各情報処理端末2に通知する(ステップS8-7)。情報処理端末2-1は、通知されたメッセージ「セットアップ 装置1」を表示部21に表示させる。情報処理端末2-2、2-3は、通知されたメッセージ「セットアップ 他のリモートパネル操作中」を表示部21に表示させる。
【0077】
以上のように、第8の実施例では、印刷装置1は、セットアップを行う情報処理装置2と他の情報処理装置2に異なるメッセージを表示することができる。また、印刷装置1の表示部12に情報処理装置2でセットアップ中であることを表示させることができる。
【0078】
図14は、第9の実施例における処理を示す図である。第9の実施例は、いずれかの情報処理装置2からのアクセスが可能な第1セットアップ状態であるときに印刷装置1の入力部11からのストップキーが押下され、アクセス権の状態がオフライン状態に遷移する処理を示す。いずれかの情報処理装置2からのアクセスが可能な第1セットアップ状態は、第3状態の一例である。
【0079】
ユーザの操作により入力部11のストップキーが押下され、入力部11は、ストップキーが押下されたことを状態管理部13に通知する(ステップS9-1)。状態管理部13は、管理情報に基づいて、セッションIDを「xxxxxx」から「0」に変更し、画面IDを「6000」から「50」に変更する(ステップS9-2)。状態管理部13は、設定した画面IDと管理情報とに基づいて、表示部12に表示させるメッセージ「オフライン」を表示制御部14に通知する(ステップS9-3a)。表示制御部14は、通知されたメッセージ「オフライン」を表示部12に表示させる(ステップS9-4a)。
【0080】
状態管理部13は、セッションIDが「0」であり画面IDが「50」であることを同期管理部15に通知する(ステップS9-3b)。同期管理部15は、通知された画面IDと管理情報とに基づいて、情報処理端末2に表示させるメッセージ「オフライン」を特定し、メッセージ、セッションID、および画面IDをWeb制御部16に通知する(ステップS9-4b)。Web制御部16は、通知されたメッセージ「オフライン」を各情報処理端末2に通知する(ステップS9-5)。各情報処理端末2は、通知されたメッセージ「オフライン」を表示部21に表示させる。
【0081】
以上のように、第9の実施例では、いずれかの情報処理装置2によるアクセスが可能な第1セットアップ状態であるときに入力部11から操作が行われた場合、アクセス権の状態をオフライン状態(基本状態)に変更する。印刷装置1は、例えば、情報処理装置2からのセットアップ中に放置されたり、通信が途切れた場合に、印刷装置1の入力部11からの操作により基本状態に戻すことができる。
【0082】
図15は、第10の実施例における処理を示す図である。第10の実施例は、情報処理端末2からの環境設定操作が行われた場合に、その情報処理端末2を除く情報処理端末2および入力部11からの操作を受け付けない、情報処理端末2の第2セットアップ状態に遷移する処理を示す。情報処理端末2の第2セットアップ状態は、第5状態の一例である。
【0083】
情報処理端末2-1は、ユーザの操作により環境設定ボタンが押下され、環境設定ボタンが押下されたことをWeb制御部16に通知する(ステップS10-1)。Web制御部16は、環境設定ボタンが押下されたこととセッションIDを同期管理部15に通知する(ステップS10-2)。なお、Web制御部16は、例えば、情報処理端末2-1のIPアドレスからハッシュ関数を使用して生成した符号なし整数値をセッションIDに用い、通知する。同期管理部15は、環境設定ボタンが押下されたこととセッションIDを状態管理部13に通知する(ステップS10-3)。
【0084】
状態管理部13は、管理情報に基づいて、セッションIDを「xxxxxx」から変更せず、画面IDを「6000」から「6010」に変更する(ステップS10-4)。状態管理部13は、設定した画面IDと管理情報とに基づいて、表示部12に表示させるメッセージ「"リモートハ゜ネルソウサチュウ"」を表示制御部14に通知する(ステップS10-5a)。表示制御部14は、通知されたメッセージ「"リモートハ゜ネルソウサチュウ"」を表示部12に表示させる(ステップS10-6a)。
【0085】
状態管理部13は、セッションIDが「xxxxxx」であり画面IDが「6010」であることを同期管理部15に通知する(ステップS10-5b)。同期管理部15は、通知された画面IDと管理情報とに基づいて、情報処理端末2に表示させるメッセージ「セットアップ環境設定」を取得し、メッセージ、セッションID、および画面IDをWeb制御部16に通知する(ステップS10-6b)。Web制御部16は、環境設定を行う情報処理端末2-1に表示させるメッセージ「環境設定操作1」と、他の情報処理端末2-2、2-3に表示させるメッセージ「他のリモートパネル操作中」とを画面リソースから取得する。そして、Web制御部16は、画面リソースから取得したメッセージと、同期管理部15から通知されたメッセージを各情報処理端末2に通知し、情報処理端末2-2、2-3には、スタートボタンをグレーアウトすることを指示する(ステップS10-7)。
【0086】
情報処理端末2-1は、通知されたメッセージ「セットアップ環境設定 環境設定装置1」を表示部21に表示させる。情報処理端末2-2、2-3は、通知されたメッセージ「セットアップ環境設定 他のリモートパネル操作中」を表示部21に表示させ、スタートボタンをグレーアウトさせる。スタートボタンをグレーアウトにすることにより、印刷装置1は、環境設定を行う情報処理端末2以外の情報処理端末2(情報処理端末2-2、2-3)からの操作を受け付けない状態とする。印刷装置1は、例えば、スタートボタンをグレーアウトにさせずに、環境設定を行う情報処理端末2以外の情報処理端末2からの操作を無視する設定を行うことにより、環境設定を行う情報処理端末2以外の情報処理端末2からの操作を受け付けない状態としてもよい。
【0087】
そして、ユーザの操作により入力部11のストップキーが押下された場合、入力部11は、ストップキーが押下されたことを状態管理部13に通知する(ステップS10-8)。状態管理部13は、情報処理端末2による環境設定操作中であるため、入力部11からの操作を無視する(ステップS10-9)。すなわち、状態管理部13は、入力部11からの操作を受け付けない。
【0088】
第10の実施例では、印刷装置1は、いずれかの情報処理端末2で環境設定操作が行われた場合、アクセス権の状態を、いずれかの情報処理端末2を除く情報処理端末2および入力部11からの操作を受け付けない状態に更新する。また、Web表示制御部16および表示制御部14は、環境設定操作が行われていることを示す表示内容を情報処理端末2および表示部12に表示させる。これにより、印刷装置1は、例えば、電源断が行われる設定操作中に環境設定を行う情報処理端末2以外の情報処理端末2や入力部11からの操作を受け付けない排他制御を行い、操作事故を防ぐことができる。
【0089】
図16は、第11の実施例における処理を示す図である。第11の実施例は、情報処理端末2から印刷装置1のメンテナンス操作が行われた場合に、その情報処理端末2を除く情報処理端末2および入力部11からの操作を受け付けない、情報処理端末2のメンテンナンス状態に遷移する処理を示す。情報処理端末2のメンテナンス状態は、第5状態の一例である。
【0090】
ユーザの操作により情報処理端末2-1のメンテンナンスボタンが押下され、情報処理端末2-1は、メンテンナンスボタンが押下されたことをWeb制御部16に通知する(ステップS11-1)。Web制御部16は、メンテンナンスボタンが押下されたこととセッションIDを同期管理部15に通知する(ステップS11-2)。なお、Web制御部16は、例えば、情報処理端末2-1のIPアドレスからハッシュ関数を使用して生成した符号なし整数値をセッションIDに用い、通知する。同期管理部15は、メンテンナンスボタンが押下されたこととセッションIDを状態管理部13に通知する(ステップS11-3)。
【0091】
状態管理部13は、管理情報に基づいて、セッションIDを「xxxxxx」から変更せず、画面IDを「6000」から「6100」に変更する(ステップS11-4)。状態管理部13は、設定した画面IDと管理情報とに基づいて、表示部12に表示させるメッセージ「リモートハ゜ネルメンテナンス」を表示制御部14に通知する(ステップS11-5a)。表示制御部14は、通知されたメッセージ「リモートハ゜ネルメンテナンス」を表示部12に表示させる(ステップS11-6a)。
【0092】
状態管理部13は、セッションIDが「xxxxxx」であり画面IDが「6100」であることを同期管理部15に通知する(ステップS11-5b)。同期管理部15は、通知された画面IDと管理情報とに基づいて、情報処理端末2に表示させるメッセージ「メンテンナンス」を取得し、メッセージ「メンテナンス」、セッションID、および画面IDをWeb制御部16に通知する(ステップS11-6b)。Web制御部16は、セットアップを行う情報処理端末2-1に表示させるメッセージ「メンテンナンス操作1」と、他の情報処理端末2-2、2-3に表示させるメッセージ「他のリモートパネル操作中」とを画面リソースから取得する。そして、Web制御部16は、画面リソースから取得したメッセージと、通知されたメッセージを各情報処理端末2に通知し、情報処理端末2-2、2-3には、スタートボタンをグレーアウトすることを指示する(ステップS11-7)。
【0093】
情報処理端末2-1は、通知されたメッセージ「メンテンナンス メンテンナンス装置1」を表示部21に表示させる。情報処理端末2-2、2-3は、通知されたメッセージ「メンテンナンス 他のリモートパネル操作中」を表示部21に表示させ、スタートボタンをグレーアウトさせる。スタートボタンをグレーアウトにすることにより、印刷装置1は、メンテンナンスを行う情報処理端末2以外の情報処理端末2(情報処理端末2-2、2-3)からの操作を受け付けない状態とする。印刷装置1は、例えば、スタートボタンをグレーアウトにさせずに、メンテンナンスを行う情報処理端末2以外の情報処理端末2からの操作を無視する設定を行うことにより、メンテンナンスを行う情報処理端末2以外の情報処理端末2からの操作を受け付けない状態としてもよい。
【0094】
そして、ユーザの操作により入力部11のストップキーが押下された場合、入力部11は、ストップキーが押下されたことを状態管理部13に通知する(ステップS11-8)。状態管理部13は、情報処理端末2によるメンテンナンス操作中であるため、入力部11からの操作を無視する(ステップS11-9)。すなわち、状態管理部13は、入力部11からの操作を受け付けない。
【0095】
第11の実施例では、印刷装置1は、いずれかの情報処理端末2でメンテンナンス操作が行われた場合、アクセス権の状態を、いずれかの情報処理端末2を除く情報処理端末2および入力部11からの操作を受け付けない状態に更新する。また、Web表示制御部16と表示制御部14は、メンテンナンス操作が行われていることを示す表示内容を情報処理端末2と表示部12に表示させる。これにより、印刷装置1は、例えば、メンテンナンスを行う情報処理端末2以外の情報処理端末2や入力部11からの操作を受け付けない排他制御を行い、操作事故を防ぐことができる。
【0096】
図17は、第12の実施例における処理を示す図である。第12の実施例は、入力部11からの環境設置操作中に印刷装置1にエラーが発生した場合、現在のセッションID、画面IDを記憶し、エラーが発生したことを示す表示内容を表示制御部14とWeb制御部16に通知する処理を示す。
【0097】
エラー検出部18は、印刷装置1の印刷機能等にエラーが発生したことを検出し、エラー内容を示すコード「00-01」を含むエラー通知を状態管理部13に通知する(ステップS12-1)。状態管理部13は、現在のセッションIDと画面IDを記憶部17に一時記憶し、セッションIDを「-1」から「0」に変更し、画面IDを「1501」から「8000」に変更する(ステップS12-2)。状態管理部13は、設定した画面IDと管理情報とに基づいて、表示部12に表示させるメッセージ「エラー00-01ヨウインカイシ゛ョコ゛リセットヲオス」を表示制御部14に通知する(ステップS12-3a)。表示制御部14は、通知されたメッセージ「エラー00-01ヨウインカイシ゛ョコ゛リセットヲオス」を表示部12に表示させる(ステップS12-4a)。
【0098】
状態管理部13は、セッションIDが「0」であり画面IDが「8000」であることを同期管理部15に通知する(ステップS12-3b)。同期管理部15は、通知された画面IDと管理情報とに基づいて、情報処理端末2に表示させるメッセージ「エラー 00-01 エラー解除後、リセットしてください」を特定する。そして、同期管理部15は、メッセージ、セッションID、および画面IDをWeb制御部16に通知する(ステップS12-4b)。Web制御部16は、各情報処理端末2に、通知されたメッセージを通知するとともにリセットボタンを有効にする指示を送る(ステップS12-5)。各情報処理端末2は、通知されたメッセージを表示部21に表示させ、リセットボタンを有効にする。
【0099】
以上のように、第12の実施例では、入力部11からの環境設置操作中に印刷装置1にエラーが発生した場合、状態管理部13は、アクセス権の状態をエラー状態に変更する。そして、表示制御部14とWeb制御部16は、エラーが発生したことを示す表示内容を表示部12と情報処理端末2に表示させる。これにより、印刷装置1は、各情報処理装置2および入力部11を使用するユーザにエラーの発生を知らせることができる。
【0100】
図18は、第13の実施例における処理を示す図である。第13の実施例は、エラー状態である場合に、情報処理端末2からのリセットボタン押下に応じて、エラー状態発生前の状態に遷移する処理を示す。なお、第13の実施例は、第12の実施例の後に実行される処理である。
【0101】
ユーザの操作により情報処理端末2-1のリセットボタンが押下され、情報処理端末2-1は、リセットボタンが押下されたことをWeb制御部16に通知する(ステップS13-1)。Web制御部16は、リセットボタンが押下されたことを同期管理部15に通知する(ステップS13-2)。同期管理部15は、リセットボタンが押下されたことを状態管理部13に通知する(ステップS13-3)。
【0102】
状態管理部13は、記憶情報に一時記憶されていたセッションID、画面IDを用いて、セッションIDを「-1」に変更し、画面IDを「1501」に変更する(ステップS13-4)。すなわち、状態管理部13は、アクセス権の状態をエラー発生前の状態に戻し、セッションID、画面IDをエラー発生前の値に戻す。状態管理部13は、設定した画面IDと管理情報とに基づいて、表示部12に表示させるメッセージ「セットアッフ゜(カンキョウセッテイ)2.カンキョウソウサ2」を表示制御部14に通知する(ステップS13-5a)。表示制御部14は、通知されたメッセージ「セットアッフ゜(カンキョウセッテイ)2.カンキョウソウサ2」を表示部12に表示させる(ステップS13-6a)。
【0103】
状態管理部13は、セッションIDが「-1」であり画面IDが「1501」であることを同期管理部15に通知する(ステップS13-5b)。同期管理部15は、通知された画面IDと管理情報とに基づいて、情報処理端末2に表示させるメッセージ「セットアップ 装置パネル操作中」を特定し、メッセージ、セッションID、および画面IDをWeb制御部16に通知する(ステップS13-6b)。Web制御部16は、通知されたメッセージを各情報処理端末2に通知する(ステップS13-7)。情報処理端末2は、通知されたメッセージ「セットアップ 装置パネル操作中」を表示部21に表示する。
【0104】
第13の実施例では、印刷装置1は、エラーが発生した後に情報処理端末2にリセット操作が実行された場合、セッションIDおよび画面IDを、エラー発生時に記憶された値に更新し、アクセス権の状態をエラー発生前の状態に戻す。これにより、印刷装置1は、エラーが解消された後に、エラー前に実行していた動作を容易に継続することができる。
【0105】
図19は、第14の実施例における処理を示す図である。第14の実施例は、情報処理端末2からの環境設置操作中に印刷装置1にエラーが発生した場合、現在のセッションID、画面IDを記憶し、エラーが発生したことを示す表示内容を表示する処理を示す。
【0106】
エラー検出部18は、印刷装置1の印刷機能等にエラーが発生したことを検出し、エラー内容を示すコード「00-01」を含むエラー通知を状態管理部13に通知する(ステップS14-1)。状態管理部13は、セッションIDを「xxxxxx」から「0」に変更し、画面IDを「6010」から「8000」に変更し、変更前のセッションIDと画面IDを記憶部17に一時記憶する(ステップS14-2)。状態管理部13は、設定した画面IDと管理情報とに基づいて、表示部12に表示させるメッセージ「エラー00-01ヨウインカイシ゛ョコ゛リセットヲオス」を表示制御部14に通知する(ステップS14-3a)。表示制御部14は、通知されたメッセージ「エラー00-01ヨウインカイシ゛ョコ゛リセットヲオス」を表示部12に表示させる(ステップS14-4a)。
【0107】
状態管理部13は、セッションIDが「0」であり画面IDが「8000」であることを同期管理部15に通知する(ステップS14-3b)。同期管理部15は、通知された画面IDと管理情報とに基づいて、情報処理端末2に表示させるメッセージ「エラー 00-01 エラー解除後、リセットしてください」を取得する。そして、同期管理部15は、メッセージ、セッションID、および画面IDをWeb制御部16に通知する(ステップS14-4b)。Web制御部16は、各情報処理端末2に、通知されたメッセージを通知するとともにリセットボタンを有効にする指示を送る(ステップS14-5)。各情報処理端末2は、通知されたメッセージを表示部21に表示させ、リセットボタンを有効にする。
【0108】
以上のように、第14の実施例では、情報処理端末2からの環境設置操作中に印刷装置1にエラーが発生した場合、アクセス権の状態をエラー状態に変更し、表示制御部14とWeb制御部16は、エラーが発生したことを示す表示内容を表示部12と情報処理端末2に表示する。これにより、印刷装置1は、各情報処理装置2および入力部11を使用するユーザにエラーの発生を知らせることができる。
【0109】
図20は、第15の実施例における処理を示す図である。第15の実施例は、エラー発生後に、入力部11からのリセットボタンが押下され、エラー発生前の状態に遷移する処理を示す。なお、第15の実施例は、第14の実施例の後に実行される処理である。
【0110】
ユーザの操作により入力部11のリセットキーが押下され、入力部11は、リセットキーが押下されたことを状態管理部13に通知する(ステップS15-1)。状態管理部13は、記憶情報に一時記憶されていたセッションID、画面IDを用いて、セッションIDを「xxxxxx」に変更し、画面IDを「6010」に変更する(ステップS15-2)。すなわち、状態管理部13は、装置状態をエラー発生前の状態に戻し、セッションID、画面IDをエラー発生前の値に戻す。状態管理部13は、設定した画面IDと管理情報とに基づいて、表示部12に表示させるメッセージ「リモートハ゜ネルソウサチュウ」を表示制御部14に通知する(ステップS15-3a)。表示制御部14は、通知されたメッセージ「リモートハ゜ネルソウサチュウ」を表示部12に表示させる(ステップS15-4a)。
【0111】
状態管理部13は、セッションIDが「xxxxxx」であり画面IDが「6010」であることを同期管理部15に通知する(ステップS15-3b)。同期管理部15は、通知された画面IDと管理情報とに基づいて、情報処理端末2に表示させるメッセージ「セットアップ環境設定」を取得し、メッセージ、セッションID、および画面IDをWeb制御部16に通知する(ステップS15-4b)。Web制御部16は、環境設定を行っていた情報処理端末2-1に表示させるメッセージ「環境設定操作1」と、他の情報処理端末2-2、2-3に表示させるメッセージ「他のリモートパネル操作中」とを画面リソースから取得する。そして、Web制御部16は、画面リソースから取得したメッセージと、同期管理部15から通知されたメッセージを各情報処理端末2に通知する(ステップS15-5)。各情報処理端末2は、通知されたメッセージを表示部21に表示させる。
【0112】
第15の実施例では、印刷装置1は、エラーが発生した後に入力部11にリセット操作が実行された場合、セッションIDおよび画面IDを、エラー発生時に記憶された値に更新し、アクセス権の状態をエラー発生前の状態に戻す。これにより、印刷装置1は、エラーが解消された後に、エラー前に実行していた動作を容易に継続することができる。
【0113】
図21、22は、第16の実施例における処理を示す図である。第16の実施例は、情報処理端末2がアクセス権を有している期間中に印刷装置1と情報処理端末2との間の通信が途絶えた場合に、入力部11にアクセス権を移す処理を示す。
【0114】
ユーザの操作により情報処理端末2-1のメンテンナンスボタンが押下され(ステップS16-1)、情報処理端末2-1は、メンテンナンスボタンが押下されたこととセッションIDを同期管理部15に通知する(ステップS16-2a)。同期管理部15は、情報処理端末2-1に応答を返す(ステップS16-2b)。なお、情報処理端末2-1は、例えば、情報処理端末2-1のIPアドレスからハッシュ関数を使用して生成した符号なし整数値をセッションIDに用い、通知する。同期管理部15は、メンテンナンスボタンが押下されたこととセッションIDを状態管理部13に通知する(ステップS16-3)。
【0115】
状態管理部13は、管理情報に基づいて、セッションIDを「xxxxxx」から変更せず、画面IDを「6100」に設定する。状態管理部13は、設定した画面IDと管理情報とに基づいて、表示部12に表示させるメッセージ「リモートハ゜ネルメンテナンス」を表示制御部14に通知する(ステップS16-4)。表示制御部14は、通知されたメッセージ「リモートハ゜ネルメンテナンス」を表示部12に表示させる。
【0116】
状態管理部13は、セッションIDが「xxxxxx」であり画面IDが「6100」であることを同期管理部15に通知する(ステップS16-5)。同期管理部15は、通知された画面IDと管理情報とに基づいて、情報処理端末2に表示させるメッセージ「メンテンナンス」を取得し、メッセージ「メンテナンス」、セッションID、および画面IDをWeb制御部16に通知する(ステップS16-6)。Web制御部16は、情報処理端末2-2に表示させるメッセージ「他のリモートパネル操作中」を画面リソースから取得する。そして、Web制御部16は、画面リソースから取得したメッセージと、通知されたメッセージを情報処理端末2-2に通知し、スタートボタンをグレーアウトにする指示を送る(ステップS16-7)。情報処理端末2-2以外の情報処理端末2が存在する場合、Web制御部16は、それらの情報処理端末2にも同様の通知、指示を行う。
【0117】
情報処理端末2-1は、同期管理部15との定期通信を行う(ステップS16-8)。定期通信の間隔は例えば、60秒である。そして、定期通信中に、情報処理端末2-1が異常終了し、通信を実行できなくなったとする。同期管理部15は、例えば、情報処理端末2-1に情報を送信してから70秒以上、応答がない場合に、定期通信が途切れたと判定する。
【0118】
同期管理部15は、装置パネル(入力部11)にアクセス権を占有させることと、セッションIDを-1にすることを状態管理部13に指示する(ステップS16-9)。状態管理部13は、セッションIDを「-1」に変更し、画面IDを「6100」から「3000」に変更する(ステップS16-10)。状態管理部13は、設定した画面IDと管理情報とに基づいて、表示部12に表示させるメッセージ「メンテナンス1.メンテナンスソウサ1」を表示制御部14に通知する(ステップS16-11)。表示制御部14は、通知されたメッセージ「メンテナンス1.メンテナンスソウサ1」を表示部12に表示させる。
【0119】
状態管理部13は、セッションIDが「-1」であり画面IDが「3000」であることを同期管理部15に通知する(ステップS16-12)。同期管理部15は、通知された画面IDと管理情報とに基づいて、情報処理端末2に表示させるメッセージ「メンテナンス装置パネル操作中」を取得し、メッセージ、セッションID、および画面IDをWeb制御部16に通知する(ステップS16-13)。Web制御部16は、通知されたメッセージ「メンテナンス装置パネル操作中」を情報処理端末2-2に通知するとともに、スタートボタンをグレーアウトにする指示を送る(ステップS16-14)。
【0120】
第16の実施例では、印刷装置1は、情報処理端末2がアクセス権を有している期間中に通信が途絶えた場合に、入力部11にアクセス権を移すため、実行中のメンテナンス等の処理を継続することができる。第16の実施例では、入力部11がメンテナンス処理を継続するが、情報処理端末2が環境設定を行っていた場合、入力部11が環境設定を継続してもよい。
【0121】
次に、印刷装置1のハードウェア構成の一例を説明する。
図23は、印刷装置1のハードウェア構成の一例を示す図である。
図23の例に示すように、印刷装置1において、バス100に、プロセッサ111とメモリ112と補助記憶装置113と通信インタフェース114と媒体接続部115と入力装置116と出力装置117とが接続される。
【0122】
プロセッサ111は、メモリ112に展開されたプログラムを実行する。実行されるプログラムには、実施形態における処理を行う管理プログラムが適用されてもよい。
【0123】
メモリ112は、例えば、Random Access Memory(RAM)である。補助記憶装置113は、種々の情報を記憶する記憶装置であり、例えばハードディスクドライブ、またはRead only memory(ROM)等が適用されてもよい。補助記憶装置113に実施形態の処理を行う管理プログラムが記憶されていてもよい。
【0124】
通信インタフェース114は、Local Area Network(LAN)、Wide Area Network(WAN)等の通信ネットワークに接続され、通信に伴うデータ変換等を行う。
【0125】
媒体接続部115は、可搬型記録媒体118が接続可能なインタフェースである。可搬型記録媒体118には、光学式ディスク(例えば、Compact Disc(CD)やDigital Versatile Disc(DVD))、半導体メモリ等が適用されてもよい。可搬型記録媒体118に実施形態の処理を行う管理プログラムが記録されていてもよい。
【0126】
入力装置116は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス等であり、ユーザからの指示及び情報等の入力を受け付ける。
図2に示す入力部11には、入力装置116が適用されてもよい。
【0127】
出力装置117は、例えば、表示装置、スピーカ等であり、ユーザへの問い合わせ又は指示、及び処理結果等を出力する。
図2に示す表示部12には、出力装置117が適用されてもよい。
【0128】
図2に示す記憶部17は、メモリ112、補助記憶装置113または可搬型記録媒体118等により実現されてもよい。
図2に示す状態管理部13、表示制御部14、同期管理部15、およびWeb制御部16は、メモリ112に展開された管理プログラムをプロセッサ111が実行することにより実現されてもよい。
【0129】
メモリ112、補助記憶装置113および可搬型記録媒体118は、コンピュータが読み取り可能であって非一時的な有形の記憶媒体であり、信号搬送波のような一時的な媒体ではない。
<その他>
本実施形態は、以上に述べた実施の形態に限定されるものではなく、本実施形態の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変更、追加、省略が適用可能である。
【符号の説明】
【0130】
1 印刷装置
2 情報処理端末
11 入力部
12 表示部
13 状態管理部
14 表示制御部
15 同期管理部
16 Web制御部
17 記憶部
18 エラー検出部
21 表示部
100 バス
111 プロセッサ
112 メモリ
113 補助記憶装置
114 通信インタフェース
115 媒体接続部
116 入力装置
117 出力装置
118 可搬型記録媒体