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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-11
(45)【発行日】2022-05-19
(54)【発明の名称】非接触方式のユーザー認証方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/35 20130101AFI20220512BHJP
【FI】
G06F21/35
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2019194542
(22)【出願日】2019-10-25
(65)【公開番号】P2020068039
(43)【公開日】2020-04-30
【審査請求日】2020-11-13
(31)【優先権主張番号】10-2018-0129389
(32)【優先日】2018-10-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519383533
【氏名又は名称】ミューズライブ インコーポレイテッド
【住所又は居所原語表記】10F, 19, World Cup Buk-ro 56-gil Mapo-gu Seoul 03923 Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】パク ジョンソン
【審査官】平井 誠
(56)【参考文献】
【文献】特表2006-528391(JP,A)
【文献】特開2014-092885(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 21/00-88
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理サーバーに保存されたコンテンツに対応し、出力されるたびに同一の値に出力される認証データを保存する保存部;
前記認証データを音波信号に変換する制御部;および
前記変換した音波信号を出力する音声出力部を含み、
認証情報出力コメントが受信されると、前記認証情報出力コメントが受信されるたびに、無作為で生成される乱数や順次増加する数字データである識別値を前記認証データに付加した認証情報を音波信号に変換する、認証装置。
【請求項2】
前記制御部は、
認証情報を音波信号で送信することをあらかじめ通知する前提信号を先に出力した後、音波信号に変換された認証情報を出力するように制御する、請求項1に記載の認証装置。
【請求項3】
前記音声出力部は、
前記前提信号を既設定された時間であるt1の間出力し、既設定されたt2が経過した後、0または1に対応する周波数を有する音波信号を既設定されたt3の間出力する、請求項2に記載の認証装置。
【請求項4】
前記制御部は、
既生成された識別値と同一の識別値は生成せず、生成されるたびに異なる識別値を生成する、請求項に記載の認証装置。
【請求項5】
前記識別値は、
無作為で生成された乱数、順次増加する数字データおよび現在の時間に対応して生成されたデータのうち一つである、請求項に記載の認証装置。
【請求項6】
認証装置、ユーザー端末装置および管理サーバーを含むユーザー認証システムの認証方法において、
前記認証装置は認証情報出力コメントが受信されるたびに、無作為で生成される乱数や順次増加する数字データである識別値を認証データに付加した認証情報を音波信号に変換して出力する段階;
前記音波信号を受信したユーザー端末装置が前記認証データをデジタルデータに変換して前記管理サーバーに伝送する段階;
前記管理サーバーが既保存された認証データと前記ユーザー端末装置で受信した認証データとを比較して前記認証データの有効性を判断する段階;および
前記管理サーバーが前記認証データの有効性を判断して認証が成功すれば、前記認証データに対応するコンテンツファイルまたは前記コンテンツファイルの取得経路を前記ユーザー端末装置に伝送する段階を含む、ユーザー認証システムの認証方法。
【請求項7】
前記管理サーバーが既保存された認証データと前記ユーザー端末装置で受信した認証データとを比較して前記認証データの有効性を判断する段階は、
前記認証データに付加された識別値が既保存された識別値と異なっていれば新規の識別値であると判断し、前記新規の識別値を前記認証データに対応させて保存する段階を含む、請求項に記載のユーザー認証システムの認証方法。
【請求項8】
前記認証データに付加された識別値が新規の識別値であると判断されると、認証が成功したと判断する段階をさらに含む、請求項に記載のユーザー認証システムの認証方法。
【請求項9】
前記管理サーバーが既保存された認証データと前記ユーザー端末装置で受信した認証データとを比較して前記認証データの有効性を判断する段階は、
前記認証データに付加された識別値が既保存された識別値と同じであれば認証が失敗したと判断する段階を含む、請求項に記載のユーザー認証システムの認証方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は非接触方式のユーザー認証方法に関し、より詳細には認証装置に保存された認証情報を非接触方式でユーザー端末装置に伝送して認証手続きを遂行する非接触方式のユーザー認証方法に関する。
【背景技術】
【0002】
文化技術は、狭義では映画、ゲーム、アニメーションのような各種文化コンテンツの企画、開発、製作などに必要な技術を指し示すが、広義的には科学技術に基づいて文化的な生活の質を向上させる総体的な技術を意味する。
【0003】
このような文化技術の発展とともに既存の方式から脱離した新しい形態のコンテンツ伝達媒体が登場し始めた。例えば、アルバム市場の場合、伝統的なCD形態のアルバムを代替するためにUSBタイプのアルバムやスマートフォンのAUX端子に連結できる形態のアルバムなどが登場し始めた。
【0004】
このような新しいタイプのアルバムは認証情報が保存された保存媒体を販売する形態で配布される。認証情報が保存された保存媒体を購入したユーザーが、これをスマートフォンやタブレットPCなどのような端末装置に連結した後、それに対応するアプリケーションを実行すれば認証情報に対応する音楽コンテンツがサーバーから端末装置にダウンロードされる。
【0005】
しかし、最近のスマートフォン、タブレットPCなどの場合、AUX端子などのような伝統的な方式のインターフェースを削除した形態で上市されるため、前記のようなインターフェースでは保存媒体に保存された認証情報をユーザー端末装置に伝送できないという問題点が発生した。
【0006】
Wi-Fi、ブルートゥース(登録商標)などのような無線通信ネットワークインターフェースを通じて認定情報をユーザー端末装置に伝送する方法が考慮され得るが、この場合、認証情報が保存された保存媒体に前記のような無線通信ネットワークモジュールを具備しなければならず、ユーザー端末装置と保存媒体間にペアリングを構築するのに所定の時間が必要とされるため、ユーザーに不便が伴われるという問題点があった。
【0007】
そこで、新しいタイプのアルバムにおいて、保存媒体に保存された認証情報を非接触方式でユーザー端末装置に伝送できる新しい形態の認証装置および認証方法についての必要性が台頭した。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は前述した問題点を解決するために案出されたものであって、本発明の目的は、非接触方式で保存媒体に保存された認証情報をユーザー端末装置に伝送してユーザー認証手続きを遂行させる非接触方式のユーザー認証方法を提供するところにある。
【0009】
本発明の技術的課題は以上で言及した技術的課題に制限されず、言及されていないさらに他の技術的課題は下記の記載から本発明が属した技術分野の通常の技術者に明確に理解されるはずである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前述した目的を達成するための本発明の一実施例に係る認証装置は、管理サーバーに保存されたコンテンツに対応する認証データを保存する保存部、前記認証データを音波信号に変換する制御部および前記変換した音波信号を出力する音声出力部を含む。
【0011】
本発明の一実施例によると、前記制御部は、認証情報を音波信号で送信することをあらかじめ通知する前提信号を先に出力した後、音波信号に変換された認証情報を出力するように制御することができる。
【0012】
本発明の一実施例によると、前記音声出力部は、前記前提信号を既設定された時間であるt1の間出力し、既設定されたt2が経過した後、0または1に対応する周波数を有する音波信号を既設定されたt3の間出力することができる。
【0013】
本発明の一実施例によると、前記制御部は、認証情報出力コメントが受信されるたびに、任意に生成されるデータである識別値を前記認証データに付加して出力することができる。
【0014】
本発明の一実施例によると、前記制御部は、既生成された識別値と同一の識別値は生成せず、生成されるたびに異なる識別値を生成することができる。
【0015】
本発明の一実施例によると、前記識別値は、無作為生成された乱数、順次増加する数字データおよび現在の時間に対応して生成されたデータのうち一つであり得る。
【0016】
本発明のさらに他の実施例に係るユーザー認証システムの認証方法は、認証装置、ユーザー端末装置および管理サーバーを含むユーザー認証システムの認証方法において、前記認証装置が既保存された認証データを音波信号に変換して出力する段階、前記音波信号を受信したユーザー端末装置が前記認証データをデジタルデータに変換して前記管理サーバーに伝送する段階、前記管理サーバーが既保存された認証データと前記ユーザー端末装置で受信した認証データとを比較して前記認証データの有効性を判断する段階および前記管理サーバーが前記認証データの有効性を判断して認証が成功すれば、前記認証データに対応するコンテンツファイルまたは前記コンテンツファイルの取得経路を前記ユーザー端末装置に伝送する段階を含む。
【0017】
本発明の一実施例によると、前記認証装置が既保存された認証データを音波信号に変換して出力する段階は、認証情報出力コメントが受信されるたびに、任意に生成されるデータである識別値を前記認証データに付加して出力する段階を含むことができる。
【0018】
本発明の一実施例によると、前記管理サーバーが既保存された認証データと前記ユーザー端末装置で受信した認証データとを比較して前記認証データの有効性を判断する段階は、前記認証データに付加された識別値が既保存された識別値と異なっていれば新規の識別値であると判断し、前記新規の識別値を前記認証データに対応させて保存する段階を含むことができる。
【0019】
本発明の一実施例によると、前記認証データに付加された識別値が新規の識別値であると判断されると、認証が成功したと判断する段階をさらに含むことができる。
【0020】
本発明の一実施例によると、前記管理サーバーが既保存された認証データと前記ユーザー端末装置で受信した認証データとを比較して前記認証データの有効性を判断する段階は、前記認証データに付加された識別値が既保存された識別値と同じであれば認証が失敗したと判断する段階を含むことができる。
【発明の効果】
【0021】
前述した認証装置および認証方法によると、認証装置とユーザー端末装置を有線または無線で連結するための別途の通信モジュールが備えられていない場合にも、簡単な方式で認証情報を伝送できるようになるという効果を達成することができる。
【0022】
また、音波信号の形態で伝送される認証情報が露出されて無断で使われる場合を防止できるという効果を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の一実施例に係る認証システムを説明するためのシステム図である。
図2】本発明の一実施例に係る認証装置の機能ブロック図である。
図3】本発明の一実施例により制御部が生成した音波信号を説明するための図面である。
図4】本発明の一実施例により認証装置で音波信号に変換されて出力された認証情報を利用してコンテンツをダウンロードする過程を説明するための図面である。
図5】本発明の一実施例により認証情報に付加された識別値を説明するための図面である。
図6】本発明の一実施例により管理サーバーが識別値を利用して認証情報を検証する方法を説明するための図面である。
図7】本発明のさらに他の実施例により管理サーバーが識別値を利用して認証情報を検証する方法を説明するための図面である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、添付された図面を参照して本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。本発明の利点および特徴、そしてそれらを達成する方法は、添付される図面と共に詳細に後述されている実施例を参照すれば明確となるはずである。しかし、本発明は以下で掲示される実施例に限定されず、互いに異なる多様な形態で具現され得る。ただし、本実施例は本発明の掲示を完全なものとし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は請求項の範疇によってのみ定義される。明細書全体に亘って同一の参照符号は同一の構成要素を指し示す。
【0025】
他の定義がない限り、本明細書で使われるすべての用語(技術および科学的用語を含む)は本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に共通して理解され得る意味で使用され得るであろう。また、一般的に使われる辞書に定義されている用語は、明白に特に定義されていない限り、理想的にまたは過度に解釈されない。
【0026】
また、本明細書で単数型は文面で特に言及しない限り、複数型も含まれ得る。明細書で使われる「含む(comprises)」および/または「含む(comprising)」は、言及された構成要素、段階、動作および/または素子は一つ以上の他の構成要素、段階、動作および/または素子の存在または追加を排除しない。
【0027】
図1は、本発明の一実施例に係る認証システムを説明するためのシステム図である。
【0028】
本発明の一実施例に係る認証システム100は、ユーザー端末装置200、認証装置300および管理サーバー400を含む。
【0029】
ユーザー端末装置200はスマートフォン、タブレットPCなどのような電子装置であって、管理サーバー400から受信したコンテンツを再生できる専用アプリケーションが設置されていてもよい。また、専用アプリケーションは認証装置300から送信される認証情報を受信した後、管理サーバー400に伝送して認証手続きが遂行されるようにすることができる。
【0030】
認証装置300は管理サーバーからコンテンツをダウンロードするために必要な認証データが保存される。また、認証装置300は認証データを所定の音声信号に変更して出力する音声信号出力部(図示されず)を含むことができる。本発明の一実施例に係る音声信号出力部はスピーカーで具現され得る。
【0031】
管理サーバー400は認証データに対応する複数のコンテンツファイルを保存する。本実施例では管理サーバー400が一つの物理的サーバーである場合を例にして図示したが、これは説明の便宜のためのものに過ぎず、認証を遂行するサーバー、コンテンツファイルを保存するサーバーなどに物理的または論理的に区別され得ることは言うまでもない。
【0032】
管理サーバー400が認証サーバーとコンテンツ保存サーバーに物理的または論理的に区別されている場合、管理サーバー400はユーザー端末装置200から受信した認証データに対応するコンテンツをダウンロードできる取得経路をユーザー端末装置200に伝送する。
【0033】
取得経路を受信したユーザー端末装置200は、前記取得経路でコンテンツ保存サーバーに接続して認証データに対応するコンテンツをダウンロードできる。
【0034】
以下では、認証装置300が非接触方式で認証情報をユーザー端末装置200に伝送する過程について詳細に説明する。
【0035】
図2は、本発明の一実施例に係る認証装置300の機能ブロック図である。
【0036】
本発明の一実施例に係る認証装置300は、保存部310、制御部330および音波出力部350を含む。図2には本発明の実施例と関連する構成要素のみが図示されているところ、本発明が属する技術分野の通常の技術者であれば図2に図示された構成要素の他に他の汎用的な構成要素がさらに含まれ得ることが分かる。
【0037】
保存部310は認証データを保存する。認証データは所定のコンテンツファイルに対応する。したがって、認証装置300を所持したユーザーは、ユーザー端末装置200を通じて認証データに対応するコンテンツファイルをダウンロードできるようになる。
【0038】
制御部330は保存部310に保存された認証データを音波信号に変換して出力する。本発明の一実施例に係る制御部330は、0と1の組み合わせで表現されるデジタルデータである認証データを音波信号に変換する。
【0039】
例えば、0に該当するデータは第1周波数を有する音波信号に変換し、1に該当するデータは第1周波数とは異なる第2周波数を有する音波信号に変換する。
【0040】
一方、本発明の一実施例に係る制御部330は、認証情報を音波信号に変換して出力する前に、前提信号を先に出力することができる。ここで、前提信号とは、音波信号を受信するユーザー端末装置200に認証情報を音波信号で送信することを通知する信号である。
【0041】
また、認証情報とは、保存部310に保存された認証データに制御部330で生成した識別値が付加されたデータを意味する。識別値については以下で詳細に説明する。
【0042】
すなわち、認証装置300で出力する音波信号を受信するユーザー端末装置200に認証情報が音波信号に変換されて出力されることをあらかじめ通知する信号である。
【0043】
したがって、本発明の一実施例に係る制御部330は、ユーザーに認証情報出力命令が受信されると、まず前提信号を出力し、既設定された時間が経過した後、音波信号に変換された認証情報を出力するように制御することができる。
【0044】
音波出力部350は制御部330で生成した前提信号および音波信号を出力する。
【0045】
以下では、認証情報を音波信号に変換する過程などについて詳細に説明する。
【0046】
図3は、本発明の一実施例により制御部が生成した音波信号を説明するための図面である。
【0047】
本発明の一実施例に係る制御部330は、音波信号に変換された認証情報を出力する前に前提信号を先に出力する。前提信号は、ユーザー端末装置200が音波信号を受信してこれを分析する前に、正確なデータを分析するための時点を容易に区分するようにするための信号である。
【0048】
本発明の一実施例に係る前提信号は既設定された時間であるt1の間出力され得る。
【0049】
前提信号が出力された後、既設定された待機時間であるt2が経過すれば、制御部330は音波信号に変換された認証情報を出力する。待機時間は前提信号と認証情報および認証情報に含まれた2進化されたデータである0と1を区分するための時間を意味する。
【0050】
また、0または1に対応する音波信号を出力した後にも待機時間が経過した後に次の音波信号が出力されるところ、これは各音波信号間に区分を容易とさせるためである。
【0051】
制御部330は2進化データである認証情報を音波信号に変換するために、0に該当する第1周波数と1に該当する第2周波数を出力する。
【0052】
本発明の一実施例によると、0を意味する第1周波数は1000Hzであり、1を意味する第2周波数は2200Hzであり得る。ただし、0と1に対応する周波数は例示的なものであって、異なる周波数の音波信号が採択されてもよいことは言うまでもないが、第1周波数と第2周波数は有意義に区別され得る互いに異なる値でなければならない。
【0053】
第1周波数および第2周波数を有する音波信号は既設定されたt3の間出力される。t3が過度に短い場合、該当音波信号の周波数を認識してこれを再びデジタルデータに変換するのにエラー率が高くなり得、t3が過度に長い場合、音波信号を伝送するのに要される時間が長くなり得るところ、好ましくは50msec~500msec間、一区間の音波信号が出力され得る。
【0054】
前記のような方法で認証情報を伝送すると、認証装置300とユーザー端末装置200を有線または無線で連結するための別途の通信モジュールが備えられていない場合にも、簡単な方式で認証情報を伝送できるようになるという効果を達成することができる。
【0055】
図4は、本発明の一実施例により認証装置で音波信号に変換されて出力された認証情報を利用してコンテンツをダウンロードする過程を説明するための図面である。
【0056】
ユーザーは認証装置300を利用してコンテンツをダウンロードするために、まずユーザー端末装置200に設置されたアプリケーションを活性化する(S410)。アプリケーションは活性化した状態でユーザー端末装置200のマイクを動作させて外部で発生した音波信号を受信し、認証装置300が出力する認証情報と関連した音波信号を待機する。
【0057】
その後、ユーザーが認証装置300に備えられたスイッチなどを押す形態で動作コマンドを入力すれば、認証装置に保存されたデジタルデータである認証データを音波信号に変換する(S420)。デジタルデータである認証データを音波信号に変更する方法は図3で説明したことと同一なので、重複する説明は省略するようにする。
【0058】
認証装置300に備えられた音波出力部は制御部で生成された音波信号形態の認証情報を出力する(S430)。本発明の一実施例に係る制御部は音波信号の認証情報を数回繰り返して出力するように制御することができる。外部騒音などによって、音波信号に変換された認証情報を再びデジタルデータに変換するのにエラーが発生する可能性があるためである。
【0059】
音波信号には前提信号および認証情報が含まれている。前提信号が受信されると、ユーザー端末装置200はこれを認知して認証情報の受信を待機する。
【0060】
音波形態の認証情報が受信されると、これを再びデジタルデータに変換する(S440)。前述した通り、音波信号に変換された認証情報は数回にわたって出力され得るところ、ユーザー端末装置200は変換作業を数回繰り返してデジタルデータに変換された認証情報に対する検証作業を遂行してもよい。
【0061】
検証作業は、以前に変換された認証情報と繰り返して変換された認証情報を比較する形態で行われ得る。それぞれの変換作業を通じて生成された認証情報が同じである場合、エラーなしに変換が完了したと判断し、これを管理サーバー400に伝送する。
【0062】
反面、数回にわたって変換した認証情報が互いに異なる場合、音波信号を再び要請する信号を生成してユーザーが認証装置300を再び駆動させるようにして、音波信号に変換された認証情報が再び出力されるようにすることができる。
【0063】
認証情報に対する検証が完了すれば、これを管理サーバー400に伝送する。管理サーバー400には認証情報に含まれた認証データに対応するコンテンツに対するマッピングテーブルが既保存されていてもよい。
【0064】
ユーザー端末装置200から受信した認証データが管理サーバー400に既保存された認証データと同じであれば、認証が成功したものと判断することができる(S460)。
【0065】
認証が成功すれば、認証データに対応するコンテンツファイルをユーザー端末装置200に直接伝送したり、コンテンツファイルをダウンロードできる取得経路をユーザー端末装置200にリターンすることができる。ここで、コンテンツ取得経路はコンテンツファイルをダウンロードできるURL情報などであり得る。
【0066】
管理サーバー400からコンテンツ取得経路が受信される場合、ユーザー端末装置200は該当サーバーに接続してコンテンツをダウンロードできるようになる。
【0067】
一方、セキュリティー性が要求される認証情報が不特定多数に露出され得る音波信号の形態で伝送されると、該当音波信号を録音した後、これを認証手続きに使う場合が発生する可能性があるため、これに対するセキュリティー対策が要求される。
【0068】
図5は、本発明の一実施例により認証情報に付加された識別値を説明するための図面である。
【0069】
本発明の一実施例に係る認証装置300の制御部330は、認証情報を出力する時、保存部310に既保存された認証データに任意に生成された識別値を付加して出力することができる。
【0070】
識別値530は、ユーザーから認証情報出力コメントが受信されるたびに任意に生成されるデータを意味する。
【0071】
本発明の一実施例に係る識別値530は無作為で生成された乱数や順次増加する数字データであり得る。または現在の時間に対応して生成されたデータであり得る。
【0072】
制御部330により生成される識別値530は、ユーザーから認証情報出力コメントが入力されるたびに生成される値であって、既生成された識別値530と同じ識別値530は生成されなくなり、制御部330により生成された識別値530はいずれも異なる値を有するようになる。
【0073】
管理サーバー400は識別値を利用して、ユーザー端末装置200から受信される認証情報が有効な認証情報であるかあるいは無断録音などによって流出された認証情報であるかを判断する。
【0074】
図6は、本発明の一実施例により管理サーバーが識別値を利用して認証情報を検証する方法を説明するための図面である。
【0075】
本発明の一実施例に係る管理サーバー400は、認証データ510および認証データ510に付加されて受信された履歴がある識別値を対応させて保存する。
【0076】
図6に図示された実施例において、認証データABK5814に対応して保存された識別値である0001、0002、0003は以前に認証データとともに伝送された履歴がある識別値である。
【0077】
管理サーバー400は、認証データ510に付加されて新たに伝送された識別値530を既保存された識別値と比較して、以前に伝送された履歴がある識別値であるかの可否を判断する。
【0078】
認証データ510に付加されて新たに伝送された識別値530が既保存された識別値と異なっていれば伝送された履歴がない新規の識別値であると判断し、新しく受信された識別値を認証データに対応させて保存する。そうでない場合、すでに伝送された履歴がある識別値であると判断する。
【0079】
ユーザー端末装置200から伝送された識別値が新規の識別値である場合、管理サーバー400は認証情報が有効なものと判断する。
【0080】
管理サーバー400は、認証情報が有効なものと判断された場合、前述した通り、認証が成功したと判断して認証データに対応するコンテンツまたはコンテンツ取得経路を伝送する。
【0081】
図7は、本発明のさらに他の実施例により管理サーバーが識別値を利用して認証情報を検証する方法を説明するための図面である。
【0082】
図7に図示された通り、認証情報に含まれた識別値530が管理サーバーに既保存された識別値と同じある場合も存在し得る。
【0083】
前述した通り、識別値は生成されるたびに異なる値を有するようになるので、すでに管理サーバー400に伝送された履歴がある識別値が再び伝送される場合は、認証装置300で出力された音波信号を無断に録音する場合を意味する。したがって、本発明の一実施例に係る管理サーバー400は既保存された識別値と同じ識別値が受信される場合、認証が失敗したと判断することができる。
【0084】
前述した通り、生成されるたびに異なる値を有する一過性の識別値を認証データとともに伝送すれば、音波信号の形態で伝送される認証情報が露出されて無断で使われる場合を防止できるという効果を達成することができる。
【0085】
本実施例と関連した技術分野で通常の知識を有する者は、前記した記載の本質的な特性から逸脱しない範囲で、変形された形態で具現され得ることを理解できるであろう。したがって、開示された方法は限定的な観点ではなく説明的な観点で考慮されるべきである。本発明の範囲は前述した説明ではなく特許請求の範囲に示されており、それと同等な範囲内にあるすべての差異点は本発明に含まれるものと解釈されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7