(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-11
(45)【発行日】2022-05-19
(54)【発明の名称】情報伝送の方法、装置、プログラム及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 72/04 20090101AFI20220512BHJP
H04W 16/14 20090101ALI20220512BHJP
H04W 72/12 20090101ALI20220512BHJP
H04W 28/06 20090101ALI20220512BHJP
【FI】
H04W72/04 131
H04W16/14
H04W72/12 110
H04W28/06 130
(21)【出願番号】P 2019556640
(86)(22)【出願日】2017-07-19
(86)【国際出願番号】 CN2017093490
(87)【国際公開番号】W WO2019014865
(87)【国際公開日】2019-01-24
【審査請求日】2019-10-17
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】特許業務法人 ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】周 ▲チュエ▼嘉
【審査官】桑江 晃
(56)【参考文献】
【文献】特表2013-535938(JP,A)
【文献】特表2015-520566(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局に適用される情報伝送の方法であって、
ユーザー機器において機器内干渉が発生する可能性があるか否かを確定するステップと、
機器内干渉が発生する可能性がある場合、伝送時間間隔の調整パラメータを含む、前記機器内干渉を回避するための伝送配置情報を取得するステップと、
前記伝送配置情報を前記ユーザー機器に送信するステップと、
一つのオリジナル伝送時間間隔内での前記ユーザー機器のアップリンク情報の伝送が、少なくともダウンリンクスケジューリング制御情報の伝送を干渉しないように、前記伝送配置情報に基づいてアップリンク伝送リソースとダウンリンク伝送リソースをスケジューリングするステップと、を含み、
前記ユーザー機器において機器内干渉が発生する可能性があるか否かを確定するステップは、
ユーザー機器の、アップリンク動作周波数範囲とダウンリンク動作周波数範囲を含む無線周波数サポート能力情報を取得するステップと、
前記アップリンク動作周波数範囲と前記ダウンリンク動作周波数範囲に基づいて、前記ユーザー機器において機器内干渉が発生する可能性があるか否かを確定するステップと、
を含
み、
前記機器内干渉を回避するための伝送配置情報を取得するステップは、
オリジナル伝送時間間隔に基づいて調整を行って、少なくともアップリンク伝送配置情報を含む伝送配置情報を取得するステップを含み、
前記オリジナル伝送時間間隔に基づいて調整を行って、伝送配置情報を取得するステップは、
オリジナル伝送時間間隔の終了時刻が変わらない上で間隔時間長を短縮して、目標アップリンク伝送間隔の時間範囲を確定するステップと、
前記目標アップリンク伝送間隔の時間範囲に基づいて、アップリンク伝送配置情報を確定するステップと、を含む
ことを特徴とする情報伝送の方法。
【請求項2】
前記ユーザー機器において機器内干渉が発生する可能性があるか否かを確定するステップは、
前記ユーザー機器のアップリンクスケジューリング要求情報を取得するステップと、
前記アップリンクスケジューリング要求情報に基づいて、アップリンク動作周波数範囲とアップリンクスケジューリング時間を確定するステップと、
前記ユーザー機器に対する、ダウンリンク動作周波数範囲とダウンリンクスケジューリング時間を含むダウンリンクスケジューリング情報を確定するステップと、
前記アップリンクスケジューリング時間と前記ダウンリンクスケジューリング時間に基づいて干渉期間を推定するステップと、
前記アップリンク動作周波数範囲と前記ダウンリンク動作周波数範囲に基づいて、前記ユーザー機器が前記干渉期間内で機器内干渉が発生する可能性があるか否かを確定するステップと、を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の情報伝送の方法。
【請求項3】
前記ユーザー機器において機器内干渉が発生する可能性があるか否かを確定するステップは、
前記ユーザー機器が予め設けられた干渉回避設置を行っていないことを確定するステップをさらに含み、前記干渉回避設置は、前記機器内に干渉が発生する場合、予め設けられた操作をトリガーして、前記機器内干渉による少なくとも一つの動作周波数範囲で情報の伝送を停止することである
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報伝送の方法。
【請求項4】
前記機器内干渉を回避するための伝送配置情報を取得するステップは、
前記ユーザー機器の伝送調整能力情報を確定するステップと、
前記伝送調整能力情報に基づいて、前記ユーザー機器が伝送時間間隔の調整機能をサポートするか否かを確定するステップと、
前記ユーザー機器が前記伝送時間間隔の調整機能をサポートする場合、前記伝送配置情報を確定するステップと、を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の情報伝送の方法。
【請求項5】
前記オリジナル伝送時間間隔に基づいて調整を行って、伝送配置情報を取得するステップは、
オリジナル伝送時間間隔の開始時刻が変わらない上で間隔時間長を短縮して、目標ダウンリンク伝送間隔の時間範囲を確定するステップと、
前記目標ダウンリンク伝送間隔の時間範囲に基づいて、ダウンリンク伝送配置情報を確定するステップと、をさらに含む
ことを特徴とする請求項
1に記載の情報伝送の方法。
【請求項6】
基地局に適用される情報伝送の方法であって、
ユーザー機器において機器内干渉が発生する可能性があるか否かを確定するステップと、
機器内干渉が発生する可能性がある場合、伝送時間間隔の調整パラメータを含む、前記機器内干渉を回避するための伝送配置情報を取得するステップと、
前記伝送配置情報を前記ユーザー機器に送信するステップと、
一つのオリジナル伝送時間間隔内での前記ユーザー機器のアップリンク情報の伝送が、少なくともダウンリンクスケジューリング制御情報の伝送を干渉しないように、前記伝送配置情報に基づいてアップリンク伝送リソースとダウンリンク伝送リソースをスケジューリングするステップと、を含み、
前記ユーザー機器において機器内干渉が発生する可能性があるか否かを確定するステップは、
ユーザー機器の、アップリンク動作周波数範囲とダウンリンク動作周波数範囲を含む無線周波数サポート能力情報を取得するステップと、
前記アップリンク動作周波数範囲と前記ダウンリンク動作周波数範囲に基づいて、前記ユーザー機器において機器内干渉が発生する可能性があるか否かを確定するステップと、
を含み、
前記機器内干渉を回避するための伝送配置情報を取得するステップは、
オリジナル伝送時間間隔に基づいて調整を行って、少なくともアップリンク伝送配置情報を含む伝送配置情報を取得するステップを含み、
前記オリジナル伝送時間間隔に基づいて調整を行って、伝送配置情報を取得するステップは、
オリジナル伝送時間間隔の時間長を短縮して、目標アップリンク伝送間隔の時間長と目標ダウンリンク伝送間隔の時間長をそれぞれ確定するステップと、
前記目標アップリンク伝送間隔の時間長および前記目標アップリンク伝送間隔の時間長の開始時刻と終了時刻を調整して、前記目標アップリンク伝送間隔の時間範囲と前記目標ダウンリンク伝送間隔の時間範囲がオーバーラップしないステップと、
前記目標アップリンク伝送間隔の時間範囲と前記目標ダウンリンク伝送間隔の時間範囲に基づいて、伝送配置情報を確定するステップと、を含む
ことを特徴とす
る情報伝送の方法。
【請求項7】
前記伝送配置情報を前記ユーザー機器に送信するステップは、
干渉がすぐに発生する前に、前記伝送配置情報を前記ユーザー機器に送信するステップを含む
ことを特徴とする請求項
1、5、および6の
うちいずれか1項に記載の情報伝送の方法。
【請求項8】
前記伝送配置情報に基づいてアップリンク伝送リソースとダウンリンク伝送リソースをスケジューリングするステップは、
一つのオリジナル伝送時間間隔で、前記目標アップリンク伝送間隔に基づいてアップリンク動作周波数範囲に対するアップリンク伝送リソースをスケジューリングするステップと、
同一の前記オリジナル伝送時間間隔で前記オリジナル伝送時間間隔または目標ダウンリンク伝送間隔に基づいて、ダウンリンク動作周波数範囲に対するダウンリンク伝送リソースをスケジューリングするステップと、を含む
ことを特徴とする請求項
7に記載の情報伝送の方法。
【請求項9】
前記機器内干渉を回避するための伝送配置情報を取得するステップは、
オリジナル伝送時間間隔を予め設けられた数の目標伝送間隔に区画するステップと、
各前記目標伝送間隔の時間範囲に基づいて、第1の伝送配置情報を確定するステップと、
前記目標伝送間隔の伝送キャンセルする方式を確定するステップと、
前記伝送キャンセル方式に基づいて、第2の伝送配置情報を取得するステップと、を含み、
前記伝送キャンセル方式は、渉がすぐに発生する場合、1つのオリジナル伝送時間間隔内で目標アップリンク伝送間隔および/または目標ダウンリンク伝送間隔をキャンセルして、アップリンク伝送とダウンリンクスケジューリング制御情報の伝送がオーバーラップしない
ことを特徴とする請求項1に記載の情報伝送の方法。
【請求項10】
前記伝送配置情報を前記ユーザー機器に送信するステップは、
前記ユーザー機器がネットワークにアクセスする場合、前記第1の伝送配置情報を前記ユーザー機器に送信するステップと、
干渉がすぐに発生する前に、前記第2の伝送配置情報を前記ユーザー機器に送信するステップと、を含む
ことを特徴とする請求項
9に記載の情報伝送の方法。
【請求項11】
前記伝送配置情報に基づいてアップリンク伝送リソースとダウンリンク伝送リソースをスケジューリングするステップは、
前記ユーザー機器がネットワークにアクセスした後、目標伝送間隔に基づいてアップリンク伝送リソースとダウンリンク伝送リソースをスケジューリングするステップと、
干渉がすぐに発生する場合、1つの前記オリジナル伝送時間間隔でアップリンク動作周波数範囲に対する少なくとも一つの目標アップリンク伝送間隔に対応するアップリンク伝送リソースをスケジューリングすることをキャンセルし、および/または、ダウンリンク動作周波数範囲に対する少なくとも一つの目標ダウンリンク伝送間隔に対応するダウンリンク伝送リソースをスケジューリングすることをキャンセルするステップと、を含む
ことを特徴とする請求項
10に記載の情報伝送の方法。
【請求項12】
基地局に設置されている情報伝送の装置であって、
ユーザー機器において機器内干渉が発生する可能性があるか否かを確定するように構成される干渉確定モジュールと、
前記ユーザー機器において機器内干渉が発生する可能性がある場合、伝送時間間隔の調整パラメータを含む、前記機器内干渉を回避するための伝送配置情報を取得するように構成される配置情報取得モジュールと、
前記伝送配置情報を前記ユーザー機器に送信するように構成される送信モジュールと、
一つのオリジナル伝送時間間隔内での前記ユーザー機器のアップリンク情報の伝送が、少なくともダウンリンクスケジューリング制御情報の伝送を干渉しないように、前記伝送配置情報に基づいてアップリンク伝送リソースとダウンリンク伝送リソースをスケジューリングするように構成されるスケジューリングモジュールと、を含み、
前記干渉確定モジュールは、
ユーザー機器の、アップリンク動作周波数範囲とダウンリンク動作周波数範囲を含む無線周波数サポート能力情報を取得するように構成される無線周波数情報取得サブモジュールと、
前記アップリンク動作周波数範囲と前記ダウンリンク動作周波数範囲に基づいて、前記ユーザー機器において機器内干渉が発生する可能性があるか否かを確定するように構成される第1の干渉確定サブモジュールと、を含
み、
前記配置情報取得モジュールは、
オリジナル伝送時間間隔に基づいて調整を行って、少なくともアップリンク伝送配置情報を含む伝送配置情報を取得するように構成され、
前記配置情報取得モジュールは、
オリジナル伝送時間間隔の終了時刻が変わらない上で間隔時間長を短縮して、目標アップリンク伝送間隔の時間範囲を確定するように構成されるアップリンク伝送間隔調整サブモジュールと、
前記目標アップリンク伝送間隔の時間範囲に基づいて、アップリンク伝送配置情報を確定するように構成されるアップリンク配置情報確定サブモジュールと、を含む
ことを特徴とする情報伝送の装置。
【請求項13】
前記干渉確定モジュールは、
前記ユーザー機器のアップリンクスケジューリング要求情報を取得するように構成されるスケジューリング要求取得サブモジュールと、
前記アップリンクスケジューリング要求情報に基づいてアップリンク動作周波数範囲とアップリンクスケジューリング時間を確定するように構成されるアップリンクスケジューリング情報確定サブモジュールと、
前記ユーザー機器に対する、ダウンリンク動作周波数範囲とダウンリンクスケジューリング時間を含むダウンリンクスケジューリング情報を確定するように構成されるダウンリンクスケジューリング情報確定サブモジュールと、
前記アップリンクスケジューリング時間と前記ダウンリンクスケジューリング時間に基づいて干渉期間を推定するように構成される干渉時間推定サブモジュールと、
前記アップリンク動作周波数範囲と前記ダウンリンク動作周波数範囲に基づいて、前記ユーザー機器が前記干渉期間内で機器内干渉が発生する可能性があるか否かを確定するように構成される第2干渉確定サブモジュールと、を含む
ことを特徴とする請求項
12に記載の情報伝送の装置。
【請求項14】
前記干渉確定モジュールは、
前記ユーザー機器が予め設けられた干渉回避設置を行っていないことを確定するように構成される第3確定サブモジュールをさらに含み、
前記干渉回避設置は、前記機器内に干渉が発生する場合、予め設けられた操作をトリガーして、前記機器内干渉による少なくとも一つの動作周波数範囲で情報の伝送を停止することである
ことを特徴とする請求項
12または請求項
13に記載の情報伝送の装置。
【請求項15】
前記配置情報取得モジュールは、
前記ユーザー機器の伝送調整能力情報を確定するように構成される調整能力確定サブモジュールと、
前記伝送調整能力情報に基づいて、前記ユーザー機器が伝送時間間隔の調整機能をサポートするか否かを確定するように構成される調整機能確定サブモジュールと、
前記ユーザー機器が前記伝送時間間隔の調整機能をサポートする場合、前記伝送配置情報を確定するように構成される配置情報取得サブモジュールと、を含む
ことを特徴とする請求項
12に記載の情報伝送の装置。
【請求項16】
前記配置情報取得モジュールは、
オリジナル伝送時間間隔の開始時刻が変わらない上で間隔時間長を短縮して、目標ダウンリンク伝送間隔の時間範囲を確定するように構成されるダウンリンク伝送間隔調整サブモジュールと、
前記目標ダウンリンク伝送間隔の時間範囲に基づいて、ダウンリンク伝送配置情報を確定するように構成されるダウンリンク配置情報確定サブモジュールと、をさらに含む
ことを特徴とする請求項
12に記載の情報伝送の装置。
【請求項17】
基地局に設置されている情報伝送の装置であって、
ユーザー機器において機器内干渉が発生する可能性があるか否かを確定するように構成される干渉確定モジュールと、
前記ユーザー機器において機器内干渉が発生する可能性がある場合、伝送時間間隔の調整パラメータを含む、前記機器内干渉を回避するための伝送配置情報を取得するように構成される配置情報取得モジュールと、
前記伝送配置情報を前記ユーザー機器に送信するように構成される送信モジュールと、
一つのオリジナル伝送時間間隔内での前記ユーザー機器のアップリンク情報の伝送が、少なくともダウンリンクスケジューリング制御情報の伝送を干渉しないように、前記伝送配置情報に基づいてアップリンク伝送リソースとダウンリンク伝送リソースをスケジューリングするように構成されるスケジューリングモジュールと、を含み、
前記干渉確定モジュールは、
ユーザー機器の、アップリンク動作周波数範囲とダウンリンク動作周波数範囲を含む無線周波数サポート能力情報を取得するように構成される無線周波数情報取得サブモジュールと、
前記アップリンク動作周波数範囲と前記ダウンリンク動作周波数範囲に基づいて、前記ユーザー機器において機器内干渉が発生する可能性があるか否かを確定するように構成される第1の干渉確定サブモジュールと、を含み、
前記配置情報取得モジュールは、
オリジナル伝送時間間隔に基づいて調整を行って、少なくともアップリンク伝送配置情報を含む伝送配置情報を取得するように構成され、
前記配置情報取得モジュールは、
オリジナル伝送時間間隔の時間長を短縮して、目標アップリンク伝送間隔の時間長と目標ダウンリンク伝送間隔の時間長をそれぞれ確定するように構成される時間長調整サブモジュールと、
前記目標アップリンク伝送間隔の時間長および前記目標アップリンク伝送間隔の時間長の開始時刻と終了時刻を調整して、前記目標アップリンク伝送間隔の時間範囲と前記目標ダウンリンク伝送間隔の時間範囲がオーバーラップしないように構成される位置確定サブモジュールと、
前記目標アップリンク伝送間隔の時間範囲と前記目標ダウンリンク伝送間隔の時間範囲に基づいて、伝送配置情報を確定するように構成される配置情報確定サブモジュールと、
を含む
ことを特徴とす
る情報伝送の装置。
【請求項18】
前記送信モジュールは、
干渉がすぐに発生する前に、前記伝送配置情報を前記ユーザー機器に送信するように構成される
ことを特徴とする請求項
12、16、および17のうちいずれか1項に記載の情報伝送の装置。
【請求項19】
前記スケジューリングモジュールは、
一つのオリジナル伝送時間間隔で、前記目標アップリンク伝送間隔に基づいてアップリンク動作周波数範囲に対するアップリンク伝送リソースをスケジューリングするように構成される第1のスケジューリングサブモジュールと、
同一の前記オリジナル伝送時間間隔で前記オリジナル伝送時間間隔または目標ダウンリンク伝送間隔に基づいて、ダウンリンク動作周波数範囲に対するダウンリンク伝送リソースをスケジューリングするように構成される第2のスケジューリングサブモジュールと、
を含む
ことを特徴とする請求項
18に記載の情報伝送の装置。
【請求項20】
前記配置情報取得モジュールは、
オリジナル伝送時間間隔を予め設けられた数の目標伝送間隔に区画するように構成される区画サブモジュールと、
各前記目標伝送間隔の時間範囲に基づいて、第1の伝送配置情報を確定するように構成される第1の配置情報確定サブモジュールと、
前記目標伝送間隔の伝送キャンセルする方式を確定するように構成されるキャンセル方式確定サブモジュールと、
前記伝送キャンセル方式に基づいて、第2の伝送配置情報を取得するように構成される第2の配置情報確定サブモジュールと、を含み、
前記伝送キャンセル方式は、渉がすぐに発生する場合、1つのオリジナル伝送時間間隔内で目標アップリンク伝送間隔および/または目標ダウンリンク伝送間隔をキャンセルして、アップリンク伝送とダウンリンクスケジューリング制御情報の伝送がオーバーラップしない
ことを特徴とする請求項
12に記載の情報伝送の装置。
【請求項21】
前記送信モジュールは、
前記ユーザー機器がネットワークにアクセスする場合、前記第1の伝送配置情報を前記ユーザー機器に送信するように構成される第1の配置情報送信サブモジュールと、
干渉がすぐに発生する前に、前記第2の伝送配置情報を前記ユーザー機器に送信するように構成される第2の配置情報送信サブモジュールと、を含む
ことを特徴とする請求項
20に記載の情報伝送の装置。
【請求項22】
前記スケジューリングモジュールは、
前記ユーザー機器がネットワークにアクセスした後、目標伝送間隔に基づいてアップリンク伝送リソースとダウンリンク伝送リソースをスケジューリングするように構成される第3のスケジューリングサブモジュールと、
干渉がすぐに発生する場合、1つの前記オリジナル伝送時間間隔でアップリンク動作周波数範囲に対する少なくとも一つの目標アップリンク伝送間隔に対応するアップリンク伝送リソースをスケジューリングすることをキャンセルし、および/または、ダウンリンク動作周波数範囲に対する少なくとも一つの目標ダウンリンク伝送間隔に対応するダウンリンク伝送リソースをスケジューリングすることをキャンセルするように構成されるスケジューリングキャンセルサブモジュールと、を含む
ことを特徴とする請求項
21に記載の情報伝送の装置。
【請求項23】
プロセッサにより実行されることにより、請求項1ないし請求項
11のいずれか1項に記載の方法のステップを実現することを特徴とするプログラム。
【請求項24】
請求項
23に記載のプログラムが記録され、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項25】
プロセッサと、
プロセッサで実行可能なコマンドを格納するメモリと、を含み、
前記プロセッサは、
ユーザー機器において機器内干渉が発生する可能性があるか否かを確定し、
機器内干渉が発生する可能性がある場合、伝送時間間隔の調整パラメータを含む、前記機器内干渉を回避するための伝送配置情報を取得し、
前記伝送配置情報を前記ユーザー機器に送信し、
一つのオリジナル伝送時間間隔内での前記ユーザー機器のアップリンク情報の伝送が、少なくともダウンリンクスケジューリング制御情報の伝送を干渉しないように、前記伝送配置情報に基づいてアップリンク伝送リソースとダウンリンク伝送リソースをスケジューリングするように構成され、
前記プロセッサは、
ユーザー機器の、アップリンク動作周波数範囲とダウンリンク動作周波数範囲を含む無線周波数サポート能力情報を取得し、
前記アップリンク動作周波数範囲と前記ダウンリンク動作周波数範囲に基づいて、前記ユーザー機器において機器内干渉が発生する可能性があるか否かを確定するように構成され
、
前記プロセッサは、さらに、
オリジナル伝送時間間隔に基づいて調整を行って、少なくともアップリンク伝送配置情報を含む伝送配置情報を取得し、
オリジナル伝送時間間隔の終了時刻が変わらない上で間隔時間長を短縮して、目標アップリンク伝送間隔の時間範囲を確定し、
前記目標アップリンク伝送間隔の時間範囲に基づいて、アップリンク伝送配置情報を確定するように構成される
ことを特徴とする情報伝送の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信分野に係り、特に情報伝送の方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信技術の発展に伴い、移動通信ネットワークは、次第に5Gネットワークへと進化している。5Gネットワークのレイアウトの初期には、まだ4GネットワークLTE(Long Term Evoluttion、ロングタームエボリューション)システムを利用して、主要な信号カバレッジを行い、5Gネットワーク、即ち、NR(New Radio)システムをデータ伝送業務の強力な補充として、LTE-NRinterworking(相互連動)のレイアウトを形成する。現在の階段の5G NRレイアウトにおいて、非常に大部分が3.4GHz-4.2GHzの周波数範囲に集中しているが、LTEは、大量の周波数が1.7GHz-1.8GHzの範囲で動作し、例えば、主流をなすFDD(Frequency Division Dual、周波数分割二重化)の周波数バンド(Band)3などがある。
【0003】
上記の動作周波数帯域を例として、ユーザー機器(User Equipment、UE)に設置されたLTE無線周波数送受信ユニットとNR無線周波数送受信ユニットが同時に動作する場合、特に、LTE無線周波数送受信ユニットがLTEアップリンク伝送リソースを利用してアップリンク伝送を行う同時に、NR無線周波数送受信ユニットがNR周波数帯域のダウンリンク伝送リソースを利用してダウンリンク情報を受信する場合、高調波干渉現象が容易に発生するようになる。例えば、LTE発射ユニット中非線形デバイスの作用により、Band 3の周波数逓倍信号が発生し、その周波数範囲は、(1.7GHz~1.8GHz)×2=3.4GHz~3.6GHzであり、ちょうどNR周波数帯域に位置するため、UEがNR周波数帯域のダウンリンク情報を受信することを干渉することになる。
【0004】
また、NR無線周波数送受信ユニットおよび/またはLTE無線周波数送受信ユニットが、少なくとも2つの異なる周波数範囲のアップリンク伝送リソースを利用して同時にアップリンク伝送を行う場合、発射ユニット中の非線形デバイスの作用により組み合わせ周波数成分が発生し、その組み合わせ周波数成分の周波数が他の有用信号の周波数(例えば、受信ユニットがダウンリンク信号を受信する周波数)に近接する場合、当該有用信号(例えば、LTEダウンリンク情報)に対して相互変調干渉を引き起こす。
【0005】
上記の高調波干渉現象と相互変調干渉現象は、機器内(in-device)干渉と総称される。通信過程において、どのような機器内干渉現象が発生しても、いずれもUEが有用な情報に対する送受信に影響し、これにより、通信品質及び5GネットワークでのUEのユーザー体験に影響することになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
関連技術に存在する問題を解決するために、本発明の実施例は、機器内干渉現象の発生を減少させることができる情報伝送の方法、装置、プログラム及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施例の第1の態様によると、基地局に適用される情報伝送の方法を提供し、
前記方法は、
ユーザー機器において機器内干渉が発生する可能性があるか否かを確定するステップと、
機器内干渉が発生する可能性がある場合、伝送時間間隔の調整パラメータを含む、前記機器内干渉を回避するための伝送配置情報を取得するステップと、
前記伝送配置情報を前記ユーザー機器に送信するステップと、
一つのオリジナル伝送時間間隔内での前記ユーザー機器のアップリンク情報の伝送が、少なくともダウンリンクスケジューリング制御情報の伝送を干渉しないように、前記伝送配置情報に基づいてアップリンク伝送リソースとダウンリンク伝送リソースをスケジューリングするステップと、を含む。
【0008】
選択的に、前記ユーザー機器において機器内干渉が発生する可能性があるか否かを確定するステップは、
ユーザー機器の、アップリンク動作周波数範囲とダウンリンク動作周波数範囲を含む無線周波数サポート能力情報を取得するステップと、
前記アップリンク動作周波数範囲と前記ダウンリンク動作周波数範囲に基づいて、前記ユーザー機器において機器内干渉が発生する可能性があるか否かを確定するステップと、を含む。
【0009】
選択的に、前記ユーザー機器において機器内干渉が発生する可能性があるか否かを確定するステップは、
前記ユーザー機器のアップリンクスケジューリング要求情報を取得するステップと、
前記アップリンクスケジューリング要求情報に基づいて、アップリンク動作周波数範囲とアップリンクスケジューリング時間を確定するステップと、
前記ユーザー機器に対する、ダウンリンク動作周波数範囲とダウンリンクスケジューリング時間を含むダウンリンクスケジューリング情報を確定するステップと、
前記アップリンクスケジューリング時間と前記ダウンリンクスケジューリング時間に基づいて干渉期間を推定するステップと、
前記アップリンク動作周波数範囲と前記ダウンリンク動作周波数範囲に基づいて、前記ユーザー機器が前記干渉期間内で機器内干渉が発生する可能性があるか否かを確定するステップと、を含む。
【0010】
選択的に、前記ユーザー機器において機器内干渉が発生する可能性があるか否かを確定するステップは、
前記ユーザー機器が予め設けられた干渉回避設置を行っていないことを確定するステップをさらに含み、前記干渉回避設置は、前記機器内に干渉が発生する場合、予め設けられた操作をトリガーして、前記機器内干渉による少なくとも一つの動作周波数範囲で情報の伝送を停止することである。
【0011】
選択的に、前記機器内干渉を回避するための伝送配置情報を取得するステップは、
前記ユーザー機器の伝送調整能力情報を確定するステップと、
前記伝送調整能力情報に基づいて、前記ユーザー機器が伝送時間間隔の調整機能をサポートするか否かを確定するステップと、
前記ユーザー機器が前記伝送時間間隔の調整機能をサポートする場合、前記伝送配置情報を確定するステップと、を含む。
【0012】
選択的に、前記機器内干渉を回避するための伝送配置情報を取得するステップは、
オリジナル伝送時間間隔に基づいて調整を行って、少なくともアップリンク伝送配置情報を含む伝送配置情報を取得するステップを含む。
【0013】
選択的に、前記オリジナル伝送時間間隔に基づいて調整を行って、伝送配置情報を取得するステップは、
オリジナル伝送時間間隔の終了時刻が変わらない上で間隔時間長を短縮して、目標アップリンク伝送間隔の時間範囲を確定するステップと、
前記目標アップリンク伝送間隔の時間範囲に基づいて、アップリンク伝送配置情報を確定するステップと、を含む。
【0014】
選択的に、前記オリジナル伝送時間間隔に基づいて調整を行って、伝送配置情報を取得するステップは、
オリジナル伝送時間間隔の開始時刻が変わらない上で間隔時間長を短縮して、目標ダウンリンク伝送間隔の時間範囲を確定するステップと、
前記目標ダウンリンク伝送間隔の時間範囲に基づいて、ダウンリンク伝送配置情報を確定するステップと、をさらに含む。
【0015】
選択的に、前記オリジナル伝送時間間隔に基づいて調整を行って、伝送配置情報を取得するステップは、
オリジナル伝送時間間隔の時間長を短縮して、目標アップリンク伝送間隔の時間長と目標ダウンリンク伝送間隔の時間長をそれぞれ確定するステップと、
前記目標アップリンク伝送間隔の時間長および前記目標アップリンク伝送間隔の時間長の開始時刻と終了時刻を調整して、前記目標アップリンク伝送間隔の時間範囲と前記目標ダウンリンク伝送間隔の時間範囲がオーバーラップしないステップと、
前記目標アップリンク伝送間隔の時間範囲と前記目標ダウンリンク伝送間隔の時間範囲に基づいて、伝送配置情報を確定するステップと、を含む。
【0016】
選択的に、前記伝送配置情報を前記ユーザー機器に送信するステップは、
干渉がすぐに発生する前に、前記伝送配置情報を前記ユーザー機器に送信するステップを含む。
【0017】
選択的に、前記伝送配置情報に基づいてアップリンク伝送リソースとダウンリンク伝送リソースをスケジューリングするステップは、
一つのオリジナル伝送時間間隔で、前記目標アップリンク伝送間隔に基づいてアップリンク動作周波数範囲に対するアップリンク伝送リソースをスケジューリングするステップと、
同一の前記オリジナル伝送時間間隔で前記オリジナル伝送時間間隔または目標ダウンリンク伝送間隔に基づいて、前記ダウンリンク動作周波数範囲に対するダウンリンク伝送リソースをスケジューリングするステップと、を含む。
【0018】
選択的に、前記機器内干渉を回避するための伝送配置情報を取得するステップは、
オリジナル伝送時間間隔を予め設けられた数の目標伝送間隔に区画するステップと、
各前記目標伝送間隔の時間範囲に基づいて、第1の伝送配置情報を確定するステップと、
前記目標伝送間隔の伝送キャンセルする方式を確定するステップと、
前記伝送キャンセル方式に基づいて、第2の伝送配置情報を取得するステップと、を含み、
前記伝送キャンセル方式は、渉がすぐに発生する場合、1つのオリジナル伝送時間間隔内で目標アップリンク伝送間隔および/または目標ダウンリンク伝送間隔をキャンセルして、アップリンク伝送とダウンリンクスケジューリング制御情報の伝送がオーバーラップしない。
【0019】
選択的に、前記伝送配置情報を前記ユーザー機器に送信するステップは、
前記ユーザー機器がネットワークにアクセスする場合、前記第1の伝送配置情報を前記ユーザー機器に送信するステップと、
干渉がすぐに発生する前に、前記第2の伝送配置情報を前記ユーザー機器に送信するステップと、を含む。
【0020】
選択的に、前記伝送配置情報に基づいてアップリンク伝送リソースとダウンリンク伝送リソースをスケジューリングするステップは、
前記ユーザー機器がネットワークにアクセスした後、目標伝送間隔に基づいてアップリンク伝送リソースとダウンリンク伝送リソースをスケジューリングするステップと、
干渉がすぐに発生する場合、1つの前記オリジナル伝送時間間隔でアップリンク動作周波数範囲に対する少なくとも一つの目標アップリンク伝送間隔に対応するアップリンク伝送リソースをスケジューリングすることをキャンセルし、および/または、ダウンリンク動作周波数範囲に対する少なくとも一つの目標ダウンリンク伝送間隔に対応するダウンリンク伝送リソースをスケジューリングすることをキャンセルするステップと、を含む。
【0021】
本発明の実施例の第2の態様によると、ユーザー機器に適用される情報伝送の方法を提供し、前記方法は、
基地局から送信された機器内干渉を回避するための伝送配置情報を受信するステップと、
前記伝送配置情報に基づいて、基地局がスケジューリングしたアップリンク伝送リソースを利用してアップリンク情報を伝送するステップと、
前記伝送配置情報に基づいて、基地局がスケジューリングしたダウンリンクリソースからダウンリンク情報を取得するステップと、を含み、
前記伝送配置情報は、伝送時間間隔の調整パラメータを含む。
【0022】
選択的に、前記方法は、
前記基地局から送信された機器内干渉を回避するための伝送配置情報を受信するステップの前に、
前記基地局に自身の無線周波数サポート能力情報を報告して、前記基地局が前記無線周波数サポート能力情報に基づいて機器内干渉が発生する可能性があるか否かを確定するステップをさらに含む。
【0023】
選択的に、前記方法は、
前記基地局に回避設置検出報告を送信するステップをさらに含み、
当該回避設置検出報告は、機器内干渉が発生した場合、予め設けられた操作をトリガーして前記機器内干渉による少なくとも一つの動作周波数範囲で情報の伝送を停止するか否かをUEに報告するためのものである。
【0024】
選択的に、前記方法は、
前記基地局に自身の調整能力情報を報告して、前記基地局が前記調整能力情報に基づいて、前記ユーザー機器が伝送時間間隔の調整機能をサポートするか否かを確定するステップをさらに含む。
【0025】
本発明の実施例の第3の態様によると、基地局に設置されている情報伝送の装置を提供し、前記装置は、
ユーザー機器において機器内干渉が発生する可能性があるか否かを確定するように構成される干渉確定モジュールと、
前記ユーザー機器において機器内干渉が発生する可能性がある場合、伝送時間間隔の調整パラメータを含む、前記機器内干渉を回避するための伝送配置情報を取得するように構成される配置情報取得モジュールと、
前記伝送配置情報を前記ユーザー機器に送信するように構成される送信モジュールと、
一つのオリジナル伝送時間間隔内での前記ユーザー機器のアップリンク情報の伝送が、少なくともダウンリンクスケジューリング制御情報の伝送を干渉しないように、前記伝送配置情報に基づいてアップリンク伝送リソースとダウンリンク伝送リソースをスケジューリングするように構成されるスケジューリングモジュールと、を含む。
【0026】
選択的に、前記干渉確定モジュールは、
ユーザー機器の、アップリンク動作周波数範囲とダウンリンク動作周波数範囲を含む無線周波数サポート能力情報を取得するように構成される無線周波数情報取得サブモジュールと、
前記アップリンク動作周波数範囲と前記ダウンリンク動作周波数範囲に基づいて、前記ユーザー機器において機器内干渉が発生する可能性があるか否かを確定するように構成される第1の干渉確定サブモジュールと、を含む。
【0027】
選択的に、前記干渉確定モジュールは、
前記ユーザー機器のアップリンクスケジューリング要求情報を取得するように構成されるスケジューリング要求取得サブモジュールと、
前記アップリンクスケジューリング要求情報に基づいてアップリンク動作周波数範囲とアップリンクスケジューリング時間を確定するように構成されるアップリンクスケジューリング情報確定サブモジュールと、
前記ユーザー機器に対する、ダウンリンク動作周波数範囲とダウンリンクスケジューリング時間を含むダウンリンクスケジューリング情報を確定するように構成されるダウンリンクスケジューリング情報確定サブモジュールと、
前記アップリンクスケジューリング時間と前記ダウンリンクスケジューリング時間に基づいて干渉期間を推定するように構成される干渉時間推定サブモジュールと、
前記アップリンク動作周波数範囲と前記ダウンリンク動作周波数範囲に基づいて、前記ユーザー機器が前記干渉期間内で機器内干渉が発生する可能性があるか否かを確定するように構成される第2干渉確定サブモジュールと、を含む。
【0028】
選択的に、前記干渉確定モジュールは、
前記ユーザー機器が予め設けられた干渉回避設置を行っていないことを確定するように構成される第3確定サブモジュールをさらに含み、
前記干渉回避設置は、前記機器内に干渉が発生する場合、予め設けられた操作をトリガーして、前記機器内干渉による少なくとも一つの動作周波数範囲で情報の伝送を停止することである。
【0029】
選択的に、前記配置情報取得モジュールは、
前記ユーザー機器の伝送調整能力情報を確定するように構成される調整能力確定サブモジュールと、
前記伝送調整能力情報に基づいて、前記ユーザー機器が伝送時間間隔の調整機能をサポートするか否かを確定するように構成される調整機能確定サブモジュールと、
前記ユーザー機器が前記伝送時間間隔の調整機能をサポートする場合、前記伝送配置情報を確定するように構成される配置情報取得サブモジュールと、を含む。
【0030】
選択的に、前記配置情報取得モジュールは、
オリジナル伝送時間間隔に基づいて調整を行って、少なくともアップリンク伝送配置情報を含む伝送配置情報を取得するように構成される。
【0031】
選択的に、前記配置情報取得モジュールは、
オリジナル伝送時間間隔の終了時刻が変わらない上で間隔時間長を短縮して、目標アップリンク伝送間隔の時間範囲を確定するように構成されるアップリンク伝送間隔調整サブモジュールと、
前記目標アップリンク伝送間隔の時間範囲に基づいて、アップリンク伝送配置情報を確定するように構成されるアップリンク配置情報確定サブモジュールと、を含む。
【0032】
選択的に、前記配置情報取得モジュールは、
オリジナル伝送時間間隔の開始時刻が変わらない上で間隔時間長を短縮して、目標ダウンリンク伝送間隔の時間範囲を確定するように構成されるダウンリンク伝送間隔調整サブモジュールと、
前記目標ダウンリンク伝送間隔の時間範囲に基づいて、ダウンリンク伝送配置情報を確定するように構成されるダウンリンク配置情報確定サブモジュールと、をさらに含む。
【0033】
選択的に、前記配置情報取得モジュールは、
オリジナル伝送時間間隔の時間長を短縮して、目標アップリンク伝送間隔の時間長と目標ダウンリンク伝送間隔の時間長をそれぞれ確定するように構成される時間長調整サブモジュールと、
前記目標アップリンク伝送間隔の時間長および前記目標アップリンク伝送間隔の時間長の開始時刻と終了時刻を調整して、前記目標アップリンク伝送間隔の時間範囲と前記目標ダウンリンク伝送間隔の時間範囲がオーバーラップしないように構成される位置確定サブモジュールと、
前記目標アップリンク伝送間隔の時間範囲と前記目標ダウンリンク伝送間隔の時間範囲に基づいて、伝送配置情報を確定するように構成される配置情報確定サブモジュールと、を含む。
【0034】
選択的に、前記送信モジュールは、
干渉がすぐに発生する前に、前記伝送配置情報を前記ユーザー機器に送信するように構成される。
【0035】
選択的に、前記スケジューリングモジュールは、
一つのオリジナル伝送時間間隔で、前記目標アップリンク伝送間隔に基づいてアップリンク動作周波数範囲に対するアップリンク伝送リソースをスケジューリングするように構成される第1のスケジューリングサブモジュールと、
同一の前記オリジナル伝送時間間隔で前記オリジナル伝送時間間隔または目標ダウンリンク伝送間隔に基づいて、前記ダウンリンク動作周波数範囲に対するダウンリンク伝送リソースをスケジューリングするように構成される第2のスケジューリングサブモジュールと、を含む。
【0036】
選択的に、前記配置情報取得モジュールは、
オリジナル伝送時間間隔を予め設けられた数の目標伝送間隔に区画するように構成される区画サブモジュールと、
各前記目標伝送間隔の時間範囲に基づいて、第1の伝送配置情報を確定するように構成される第1の配置情報確定サブモジュールと、
前記目標伝送間隔の伝送キャンセルする方式を確定するように構成されるキャンセル方式確定サブモジュールと、
前記伝送キャンセル方式に基づいて、第2の伝送配置情報を取得するように構成される第2の配置情報確定サブモジュールと、を含み、
前記伝送キャンセル方式は、渉がすぐに発生する場合、1つのオリジナル伝送時間間隔内で目標アップリンク伝送間隔および/または目標ダウンリンク伝送間隔をキャンセルして、アップリンク伝送とダウンリンクスケジューリング制御情報の伝送がオーバーラップしない。
【0037】
選択的に、前記送信モジュールは、
前記ユーザー機器がネットワークにアクセスする場合、前記第1の伝送配置情報を前記ユーザー機器に送信するように構成される第1の配置情報送信サブモジュールと、
干渉がすぐに発生する前に、前記第2の伝送配置情報を前記ユーザー機器に送信するように構成される第2の配置情報送信サブモジュールと、を含む。
【0038】
選択的に、前記スケジューリングモジュールは、
前記ユーザー機器がネットワークにアクセスした後、目標伝送間隔に基づいてアップリンク伝送リソースとダウンリンク伝送リソースをスケジューリングするように構成される第3のスケジューリングサブモジュールと、
干渉がすぐに発生する場合、1つの前記オリジナル伝送時間間隔でアップリンク動作周波数範囲に対する少なくとも一つの目標アップリンク伝送間隔に対応するアップリンク伝送リソースをスケジューリングすることをキャンセルし、および/または、ダウンリンク動作周波数範囲に対する少なくとも一つの目標ダウンリンク伝送間隔に対応するダウンリンク伝送リソースをスケジューリングすることをキャンセルするように構成されるスケジューリングキャンセルサブモジュールと、を含む。
【0039】
本発明の実施例の第4の態様によると、ユーザー機器に設置される情報伝送の装置を提供し、前記装置は、
基地局から送信された機器内干渉を回避するための伝送配置情報を受信するように構成される受信モジュールと、
前記伝送配置情報に基づいて、基地局がスケジューリングしたアップリンク伝送リソースを利用してアップリンク情報を伝送するように構成されるアップリンク伝送モジュールと、
前記伝送配置情報に基づいて、基地局がスケジューリングしたダウンリンクリソースからダウンリンク情報を取得するように構成されるダウンリンク伝送モジュールと、を含み、
前記伝送配置情報は、伝送時間間隔の調整パラメータを含む。
【0040】
選択的に、前記装置は、
前記基地局に自身の無線周波数サポート能力情報を報告して、前記基地局が前記無線周波数サポート能力情報に基づいて機器内干渉が発生する可能性があるか否かを確定するように構成される無線周波数能力報告モジュールをさらに含む。
【0041】
選択的に、前記装置は、
前記基地局に回避設置検出報告を送信するように構成される回避設置報告モジュールをさらに含み、
当該回避設置検出報告は、機器内干渉が発生した場合、予め設けられた操作をトリガーして前記機器内干渉による少なくとも一つの動作周波数範囲で情報の伝送を停止するか否かをUEに報告するためのものである。
【0042】
選択的に、前記装置は、
前記基地局に自身の調整能力情報を報告して、前記基地局が前記調整能力情報に基づいて、前記ユーザー機器が伝送時間間隔の調整機能をサポートするか否かを確定するように構成される調整能力報告モジュールをさらに含む。
【0043】
本発明の実施例の第5の態様によると、プログラムを提供し、前記プログラムは、プロセッサによって実行されることによりと、前記第1の態様のいずれか1つの方法のステップを実行する。
本発明の実施例の第6の態様によると、コンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供し、前記記憶媒体には、上記の第5の態様のプログラムが記録される。
【0044】
本発明の実施例の第7の態様によると、プログラムを提供し、前記プログラムは、プロセッサによって実行されることにより、前記第2の態様のいずれか1つの方法のステップを実行する。
本発明の実施例の第8の態様によると、コンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供し、前記記憶媒体には、上記の第7の態様プログラムが記録される。
【0045】
本発明の実施例の第9の態様によると、情報伝送の装置を提供し、前記装置は、
プロセッサと、
プロセッサで実行可能なコマンドを格納するメモリと、を含み、
前記プロセッサは、
ユーザー機器において機器内干渉が発生する可能性があるか否かを確定し、
機器内干渉が発生する可能性がある場合、伝送時間間隔の調整パラメータを含む、前記機器内干渉を回避するための伝送配置情報を取得し、
前記伝送配置情報を前記ユーザー機器に送信し、
一つのオリジナル伝送時間間隔内での前記ユーザー機器のアップリンク情報の伝送が、少なくともダウンリンクスケジューリング制御情報の伝送を干渉しないように、前記伝送配置情報に基づいてアップリンク伝送リソースとダウンリンク伝送リソースをスケジューリングするように構成される。
【0046】
本発明の実施例の第10の態様によると、情報伝送の装置を提供し、前記装置は、
プロセッサと、
プロセッサで実行可能なコマンドを格納するメモリと、を含み、
前記プロセッサは、
基地局から送信された機器内干渉を回避するための伝送配置情報を受信し、
前記伝送配置情報に基づいて、基地局がスケジューリングしたアップリンク伝送リソースを利用してアップリンク情報を伝送し、
前記伝送配置情報に基づいて、基地局がスケジューリングしたダウンリンクリソースからダウンリンク情報を取得するように構成され、
前記伝送配置情報は、伝送時間間隔の調整パラメータを含む。
【0047】
本発明の実施例で提供される技術案は、以下の有益な効果を含むことができる。
【0048】
本発明の実施例において、基地局が予め設けられたスケジューリング方式に基づいて一つのユーザー機器に伝送リソースをスケジューリングする場合、ユーザー機器において機器内干渉現象が発生する可能性があることを確定すると、基地局は、伝送時間間隔を変更してリソーススケジューリング方針を調整することができ、これにより、ユーザー機器が、基地局がスケジューリングした伝送リソースを利用して情報を伝送する場合、機器内干渉の発生を回避し、UEのアップリンク伝送が、UEがダウンリンク伝送のダウンリンクスケジューリング制御情報を受信することを、干渉を少なくとも回避することにより、機器内干渉によりダウンリンクデータを解析することができないことを回避し、5Gネットワークシステムの伝送性能を向上させることができる。
【0049】
本発明において、基地局は、取得されたユーザー機器の無線周波数サポート能力、即ち、ユーザー機器のアップリンク動作周波数範囲とダウンリンク動作周波数範囲に基づいて、UEが同時にアップリンク/ダウンリンク伝送を行う場合、機器内干渉が発生する可能性があるか否かを事前に判断してもよい、これにより、スケジューリング方針を調整する準備を事前に済ませて、機器内干渉の発生を防止するスケジューリング方針を適時に制定することができる。
【0050】
本発明において、基地局は、UEのアップリンクスケジューリング要求に基づいて、機器内干渉が発生する可能性があるか否かをリアルタイムに確定することができ、これにより、干渉がすぐに発生する前の時刻、機器内干渉を回避するための伝送配置情報をユーザー機器に送信すると共に、スケジューリング方針を適時に変更することにより、機器干渉の発生をリアルタイムに回避し、情報伝送の有効性を向上させることができる。
【0051】
本発明において、基地局は、機器内干渉の発生を回避するためのリソーススケジューリングを行う前に、ユーザー機器自身が機器内干渉を回避するための設置を行うか否かを確定してもよい、ユーザー機器自身が機器内干渉を回避するための能力を備えていないことを確定した後、時間領域リソーススケジューリング方針を変更する方式により機器内干渉の発生を効果的に回避することができる。
【0052】
本発明において、基地局が機器内干渉の発生を回避するための伝送配置情報を取得する前に、事前にUEが伝送時間間隔の調整機能をサポートするか否かを確定することができ、これにより、ユーザー機器がその機能をサポートしないでシグナリングオーバーヘッドと方針の調整時間を浪費することを回避することにより、基地局が調整を行った後のスケジューリング方針を実施できるように確保することができる。
【0053】
本発明において、基地局は、伝送間隔を調整する場合、予め設けられた基本情報伝送単位であるオリジナルの伝送時間間隔に基づいて調整を行うことができることにより、伝送配置情報の取得効率と正確性を向上させることができる。
【0054】
本発明において、基地局は、オリジナル伝送時間間隔TTIに基づいて、伝送配置情報を確定する場合、開始時刻を推定する方式で目標アップリンク伝送間隔を取得することができ、これにより、UEが機器内干渉に係る目標動作周波数範囲で同時にアップリンク/ダウンリンク伝送を行う場合、アップリンク伝送はユーザー機器がダウンリンクスケジューリング制御情報を受信することを干渉することを回避し、情報伝送量を最大限に減少する上で、UEが受信したダウンリンクデータパケットを解析することができるように少なくとも保証することができ、これにより、機器内干渉により全体のダウンリンクデータが失われることを回避することができる。
【0055】
本発明において、基地局は、オリジナル伝送時間間隔TTIに基づいて伝送配置情報を確定する場合、アップリンク伝送間隔を短縮する同時に、オリジナル伝送時間間隔の開始時刻が変わらない上で、間隔時間長を短縮して、目標ダウンリンク伝送間隔の時間範囲を確定してもよい、これにより、UEが予め設けられた干渉期間内に同時にアップリンク/ダウンリンク伝送を行う場合、アップリンク伝送がダウンリンク伝送への干渉をより一層減少させる。
【0056】
本発明において、基地局は、オリジナル伝送時間間隔TTIに基づいて伝送配置情報を確定する場合、アップリンク伝送間隔とダウンリンク伝送間隔を一緒に短縮することができ、且つ、オリジナル伝送時間間隔内で、目標アップリンク伝送間隔の時間範囲と前記目標ダウンリンク伝送間隔の時間範囲がオーバーラップしないようにし、これにより、UEが予め設けられた干渉期間内で同時にアップリンク/ダウンリンク伝送を行う場合、アップリンク伝送がダウンリンク伝送への干渉を完全に回避することができ、これにより、5Gネットワークの情報伝送性能を向上させ、ユーザー機器の5Gネットワークでのユーザー体験を向上させることができる。
【0057】
本発明において、基地局が機器内干渉の発生をリアルタイムに判断する場合に対し、機器内干渉が発生する可能性があると確定する場合、干渉がすぐに発生する前に、例えば、予め設けられた干渉期間の前の1つの伝送時間間隔内に上記の伝送配置情報をユーザー機器に送信してもよい、これにより、以前の期間の通常の情報伝送に影響を与えなく、機器内干渉の発生を効果的に防止することができ、情報伝送性能を保証することができる。
【0058】
本発明において、基地局がユーザー機器の無線周波数サポート能力情報に基づいて機器内干渉の発生を判断する場合に対して、基地局は、ユーザー機器がネットワークにアクセスした後、事前に予め設けられた方針に従って伝送時間間隔を短縮して、機器内干渉がすぐに発生する前に、短縮した後の伝送時間間隔を基本情報伝送単位として伝送を行うことができ、機器内干渉がすぐに発生する場合、伝送間隔をキャンセルする方式を採用して、機器内干渉の発生を迅速に回避することができ、上記の送信をキャンセルする制御シグナリングは、一つの簡単なスイッチシグナリングであってもよい、シグナリングオーバーヘッドを節約することができる。
【0059】
本発明において、基地局が事前に伝送時間間隔を変更する場合に対して、基地局は、目標伝送間隔を確定する場合、オリジナル伝送時間間隔に基づいて、予め設けられた数の区画を行って、区画した後の時間範囲を目標伝送間隔と確定すると共に、オリジナルの伝送間隔時間長内の各部分の伝送間隔ごとに番号を付けることができる。第2の伝送配置情報を確定する場合、制御シグナリングに伝送をキャンセルした時間間隔の番号をUEに知らせるだけでよい、これにより、シグナリングオーバーヘッドを節約することができる。
【0060】
なお、前記一般的な記載及び後述の詳細な記載は、単なる例示的で解釈的な記載であり、本発明を限定しない。
【図面の簡単な説明】
【0061】
ここの図面は、明細書に組み入れて本明細書の一部分を構成し、本発明に該当する実施例を例示するとともに、明細書とともに本発明の原理を解釈する。
【
図1-1】一例示的な実施例に係る高調波干渉の模式図である。
【
図1-2】一例示的な実施例に係る相互変調干渉の模式図である。
【
図2】本発明の一例示的な実施例に係る情報伝送の方法のフローチャートである。
【
図3】本発明の一例示的な実施例に係る他の情報伝送の方法のフローチャートである。
【
図4】本発明の一例示的な実施例に係る他の情報伝送の方法のフローチャートである。
【
図5-1】本発明の一例示的な実施例に係る情報伝送の模式図である。
【
図5-2】本発明の一例示的な実施例に係る他の情報伝送の模式図である。
【
図5-3】本発明の一例示的な実施例に係る他の情報伝送の模式図である。
【
図5-4】本発明の一例示的な実施例に係る他の情報伝送の模式図である。
【
図6】本発明の一例示的な実施例に係る他の情報伝送の方法のフローチャートである。
【
図7】本発明の一例示的な実施例に係る他の情報伝送の方法のフローチャートである。
【
図8】一例示的な実施例に係る機器内干渉の模式図である。
【
図9-1】本発明の一例示的な実施例に係る他の情報伝送の方法のフローチャートである。
【
図9-2】本発明の一例示的な実施例に係る情報伝送の模式図である。
【
図9-3】本発明の一例示的な実施例に係る他の情報伝送の方法のフローチャートである。
【
図9-4】本発明の一例示的な実施例に係る他の情報伝送の模式図である。
【
図10-1】本発明の一例示的な実施例に係る他の情報伝送の方法のフローチャートである。
【
図10-2】本発明の一例示的な実施例に係る他の情報伝送の模式図である。
【
図10-3】本発明の一例示的な実施例に係る他の情報伝送の模式図である。
【
図11】本発明の一例示的な実施例に係る他の情報伝送の方法のフローチャートである。
【
図12-1】本発明の一例示的な実施例に係る情報伝送の模式図である。
【
図12-2】本発明の一例示的な実施例に係る他の情報伝送の模式図である。
【
図13-1】本発明の一例示的な実施例に係る他の情報伝送の方法のフローチャートである。
【
図13-2】本発明の一例示的な実施例に係る他の情報伝送の方法のフローチャートである。
【
図14】本発明の一例示的な実施例に係る情報伝送の方法のフローチャートである。
【
図15】本発明の一例示的な実施例に係る他の情報伝送の方法のフローチャートである。
【
図16】本発明の一例示的な実施例に係る他の情報伝送の方法のフローチャートである。
【
図17】本発明の一例示的な実施例に係る他の情報伝送の方法のフローチャートである。
【
図18】本発明の一例示的な実施例に係る情報伝送の装置のブロック図である。
【
図19】本発明の一例示的な実施例に係る他の情報伝送の装置のブロック図である。
【
図20】本発明の一例示的な実施例に係る他の情報伝送の装置のブロック図である。
【
図21】本発明の一例示的な実施例に係る他の情報伝送の装置のブロック図である。
【
図22】本発明の一例示的な実施例に係る他の情報伝送の装置のブロック図である。
【
図23】本発明の一例示的な実施例に係る他の情報伝送の装置のブロック図である。
【
図24】本発明の一例示的な実施例に係る他の情報伝送の装置のブロック図である。
【
図25】本発明の一例示的な実施例に係る他の情報伝送の装置のブロック図である。
【
図26】本発明の一例示的な実施例に係る他の情報伝送の装置のブロック図である。
【
図27】本発明の一例示的な実施例に係る他の情報伝送の装置のブロック図である。
【
図28】本発明の一例示的な実施例に係る他の情報伝送の装置のブロック図である。
【
図29】本発明の一例示的な実施例に係る情報伝送の装置のブロック図である。
【
図30】本発明の一例示的な実施例に係る他の情報伝送の装置のブロック図である。
【
図31】本発明の一例示的な実施例に係る他の情報伝送の装置のブロック図である。
【
図32】本発明の一例示的な実施例に係る他の情報伝送の装置のブロック図である。
【
図33】本発明の一例示的な実施例に係る情報伝送の装置の構造模式図である。
【
図34】本発明の一例示的な実施例に係る他の情報伝送の装置の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0062】
以下、一例示的な実施例を詳しく説明し、その例示を図面に示す。以下の記載が図面に関わる場合、特に別の説明がない限り、異なる図面における同一符号は、同じ又は類似する要素を示す。以下の例示的な実施形態に記載の実施例は、本発明と一致する全ての実施例を代表するものではない。即ち、それらは、特許請求の範囲に記載の本発明のある側面に一致する装置及び方法の例に過ぎない。
【0063】
本発明に係る実行主体は、基地局とユーザー機器(User Equipment、UE)を含み、ここで、基地局は、大規模なアンテナアレイが設置される基地局、サブ基地局などであってもよい。ユーザー機器UEは、ユーザー端末、ユーザーノード、移動端末またはタブレットPC等であってもよい。具体的な実現過程において、基地局とユーザー機器は、互いに独立し且つ互いに連携して、本発明で提供された技術案を共同に実現する。
【0064】
本発明の実施例において、UEには、異なるネットワークタイプの無線周波数送受信ユニット、例えば、4GネットワークのLTE無線周波数送受信ユニットと5GネットワークのNR無線周波数送受信ユニットが設置されてもよい。ここで、LTE無線周波数送受信ユニットの動作周波数は、4Gネットワークのネットワーク周波数に位置し、例えば、1.7GHz~1.8GHzの範囲に位置する。NR無線周波数送受信ユニットの動作周波数範囲は、例えば、3.4GHz~4.2GHzの範囲に位置し、または、より高い周波数範囲、例えば、6GHz以上の範囲に位置する。
【0065】
上記のUEに発生する機器内干渉は、高調波干渉と相互変調干渉とを含む。高調波干渉が発生する原因は、1つのLTEのアップリンク動作周波数範囲f11の周波数逓倍範囲と1つのNRのダウンリンク動作周波数範囲f22にオーバーラップが存在するための可能性があり、
図1-1に示すように、1つのNRアップリンク動作周波数範囲の周波数逓倍範囲と他の一つのNRダウンリンク動作周波数範囲にオーバーラップが存在するための可能性もある。即ち、高調波干渉は、LTE-NR相互動作時に発生することに限定されず、UEがNR-NR相互動作時に出現される干渉現象である可能性がある。
【0066】
相互変調干渉については、2つまたは複数のアップリンク動作周波数範囲の組み合わせ周波数範囲と1つのダウンリンク動作周波数範囲にオーバーラップが存在する場合、相互変調干渉の発生を引き起こすことになる。例示的に、
図1-2に示すように、LTEのアップリンク動作周波数範囲f11とNRのアップリンク動作周波数範囲f21で同時にアップリンク伝送を行う場合、f11とf21の組み合わせ周波数範囲とLTEがダウンリンク伝送を行っている1つのダウンリンク動作周波数範囲f12との間には、オーバーラップが存在することになり、UE内に相互変調干渉が出現されるようになる。同様に、相互変調干渉もLTE-NR相互動作時に発生することに限られない。
【0067】
これに基づいて、本発明は、ユーザーバイアスが同じ時間内にアップリンク/ダウンリンク情報を同時に伝送する場合、機器内干渉が発生することを低減または回避することができる情報の伝送方法を提供する。
【0068】
図2を参照すると、
図2は、一例示的な実施例に係る情報伝送の方法のフローチャートであり、前記方法は、基地局に適用され、以下のステップを含んでもよい。
ステップ11において、ユーザー機器において機器内干渉が発生する可能性があるか否かを確定する。
【0069】
UEにおいて機器内干渉が発生する可能性があるか否かを判断する時点が異なることに基づいて、以下の2つの場合を含んでよい。
【0070】
第1の場合において、UEがネットワークにアクセスした後、取得したユーザー機器の無線周波数サポート能力に基づいて、ユーザー機器において機器内干渉が発生する可能性があるか否かを判断する。
【0071】
図3を参照すると、
図3は、一例示的な実施例に係る他の情報伝送の方法のフローチャートであり、上記のステップ11は、以下のステップを含んでもよい。
ステップ111において、ユーザー機器の無線周波数サポート能力情報を取得し、ここで、前記無線周波数サポート能力情報は、アップリンク動作周波数範囲とダウンリンク動作周波数範囲を含む。
【0072】
ユーザー機器がサポートする異なる動作周波数範囲に基づいて、アップリンク情報の伝送に利用可能な少なくとも2つのアップリンク動作周波数範囲を確定すると共に、ダウンリンク情報の受信に利用可能な少なくとも2つのダウンリンク動作周波数範囲を確定する。情報伝送の二重化モードが異なることに基づいて、上記のUEの一つのアップリンク動作周波数範囲は、1つのダウンリンク動作周波数範囲と同じであってもよい、例えば、上記の
図1-1において、LTE無線周波数送受信ユニットは、LTE-TDDモードで動作し、アップリンク動作周波数範囲LTE ULとダウンリンク動作周波数範囲LTE DLは、同じ周波数範囲であってもよい。
【0073】
ステップ112において、前記アップリンク動作周波数範囲とダウンリンク動作周波数範囲に基づいて、前記ユーザー機器において機器内干渉が発生する可能性があるか否かを確定する。
【0074】
機器内干渉の種類が異なることに基づいて、ステップ112の実施は、以下の2つの方式を含む。
【0075】
第1の方式においては、1つのアップリンク動作周波数範囲と1つのダウンリンク動作周波数範囲に基づいて、高調波干渉の条件に従って前記ユーザー機器において高調波干渉が発生する可能性があるか否かを確定する。ここで、前記高調波干渉の条件は、前記アップリンク動作周波数範囲の周波数逓倍範囲と前記ダウンリンク動作周波数範囲との間にオーバーラップが存在することである。
【0076】
第二の方式においては、少なくとも2つのアップリンク動作周波数範囲と1つのダウンリンク動作周波数範囲に基づいて、予め設けられた相互変調干渉の条件に従って前記ユーザー機器において相互変調干渉が発生する可能性があるか否かを確定する。ここで、前記相互変調干渉の条件は、前記少なくとも2つのアップリンク動作周波数範囲の組み合わせ周波数範囲と前記ダウンリンク動作周波数範囲との間にオーバーラップが存在することである。
【0077】
本発明の実施例において、基地局は、取得されたユーザー機器の無線周波数サポート能力、即ち、ユーザー機器のアップリンク動作周波数範囲とダウンリンク動作周波数範囲に基づいて、UEが同時にアップリンク/ダウンリンク伝送を行う場合、機器内干渉が発生する可能性があるか否かを事前に判断してもよい、これにより、スケジューリング方針を調整する準備を事前に済ませて、機器内干渉の発生を防止するスケジューリング方針を適時に制定することができる。
【0078】
第2の場合において、ユーザー機器のアップリンクスケジューリング要求情報とダウンリンクスケジューリング情報に基づいて、ユーザー機器において機器内干渉が発生する可能性があるか否かをリアルタイムに判断する。
【0079】
図4を参照すると、
図4は、一例示的な実施例に係る他の情報伝送の方法のフローチャートであり、上記のステップ11は、以下のステップを含んでもよい。
【0080】
ステップ11-1において、前記ユーザー機器のアップリンクスケジューリング要求情報を取得する。
【0081】
UEから送信されたアップリンクスケジューリング要求情報は、現在のアップリンク動作周波数範囲内でUEのためにアップリンク伝送リソースを配分することを基地局に要求するためのものである。
【0082】
本発明における伝送リソースは、PRB(Physical Resource Block、物理リソースブロック)とMCS(Modulation and Coding Scheme、変調および符号化方針)であってもよい。上記のPRBは、時間領域上で1つのタイムスロットのリソースを指してもよい。
【0083】
本発明の一実施例において、前記アップリンクスケジューリング要求情報には、UEでの伝送待ちアップリンクデータのキャッシュ(cache)レポートを含んでもよい。
【0084】
ステップ11-2において、前記アップリンクスケジューリング要求情報に基づいてアップリンク動作周波数範囲とアップリンクスケジューリング時間を確定する。
【0085】
基地局は、UEがネットワークにアクセスした後、すぐにUEの無線周波数サポート能力(UEがサポートするアップリンクの動作周波数範囲を含む)を取得することができる。UEからアップリンクスケジューリング要求を基地局に送信すると、基地局は、UEの現在のアップリンク動作周波数範囲を確定することができる。
【0086】
基地局がUEのアップリンクスケジューリング要求を受信した後、基地局のアップリンクスケジューラは、UEのアップリンクスケジューリング要求と基地局が直接測定したアップリンクチャネル状況(例えば、アップリンクCQI(Channel Quality Indicator、チャネル品質インジケーター))に基づいて、スケジューリング結果を作成してもよい、そのスケジューリング結果は、アップリンクスケジューリング時間を含む。ここで、そのアップリンクスケジューリング時間は、少なくともアップリンクスケジューリングの開始時刻、即ち、基地局がUEのために配置したアップリンク時間領域リソースの開始位置(アップリンク伝送間隔の開始時刻と呼ばれてもよい)を含む。
【0087】
本発明の他の一実施例において、UEから送信されたアップリンクスケジューリング要求において伝送待ちアップリンクデータのキャッシュ報告を含む場合、基地局は、前記伝送すべきアップリンクデータのキャッシュ報告に基づいて、伝送待ちアップリンクデータにいくらかの時間領域リソースを配置する必要があるかを確定してもよい、上記の時間領域リソースがオリジナルTTI(Transmission Time Interval、伝送時間間隔)を単位として算出すると、送信待ちアップリンクデータに必要な時間領域リソースは、アップリンクオリジナルTTIの数で表示することができる。上記のスケジューリング結果には、さらに配置待ち時間領域リソースの数、即ち、アップリンクスケジューリング時間が含まれる。
【0088】
以上のように、上記のアップリンクスケジューリング時間は、基地局がUEのために配置することに計画したアップリンク伝送リソースの開始時刻とアップリンクスケジューリング時間長を含むことができる。
【0089】
ステップ11-3において、前記ユーザー機器に対するダウンリンクスケジューリング情報を確定する。前記ダウンリンクスケジューリング情報は、ダウンリンク動作周波数範囲とダウンリンクスケジューリング時間を含む。
【0090】
基地局は、UEに対するダウンリンクスケジューリング情報を確定し、当該ダウンリンクスケジューリング情報は、ダウンリンク動作周波数範囲とダウンリンクスケジューリング時間を含む。ここで、前記ダウンリンクスケジューリング時間は、基地局が前記ダウンリンク動作周波数範囲でUEにダウンリンクデータを送信することを計画する時間であり、ダウンリンクスケジューリング開始時刻とダウンリンクスケジューリング時間長を含んでもよい。
【0091】
ステップ11-4において、前記アップリンクスケジューリング時間と前記ダウンリンクスケジューリング時間に基づいて干渉期間を推定する。
【0092】
基地局がUEのアップリンクスケジューリング要求に応答して、UEがT10~T1の時間範囲内でアップリンク伝送を行うことを授権(grant)することを計画すると共に、T20~T2の時間範囲内でUEにダウンリンク情報を伝送することを計画すると仮定する。
【0093】
図5-1~
図5-4に示す干渉期間を確定する模式図を参照すると、本発明において、上記の干渉期間を推定することは、以下の4つの場合を含むことができる。
第1の場合において、
図5-1に示すように、アップリンクスケジューリング時間T10~T1がダウンリンクスケジューリング時間T20~T2内に位置するため、推定した干渉期間TgがT10~T1である。
【0094】
第2の場合において、
図5-2に示すように、ダウンリンクスケジューリング時間T20~T2がアップリンクスケジューリング時間T10~T1内に位置するため、推定した干渉期間TgがT20~T2である。
【0095】
第3の場合において、
図5-3に示すように、アップリンクスケジューリング時間T10~T1とダウンリンクスケジューリング時間T20~T2の間に部分的にオーバーラップされるため、推定した干渉期間TgがT20~T1である。
【0096】
第4の場合において、
図5-4に示すように、アップリンクスケジューリング時間T10~T1とダウンリンクスケジューリング時間T20~T2の間に部分的にオーバーラップされるため、推定した干渉期間TgがT10~T2である。
【0097】
ステップ11-5において、前記アップリンク動作周波数範囲と前記ダウンリンク動作周波数範囲に基づいて、前記ユーザー機器において前記干渉期間内で機器内干渉が発生する可能性があるか否かを確定する。
【0098】
同様に、ステップ11-5においても、上記のステップ112における前記2つの方式を採用して、UEにおいて機器内干渉が発生する可能性があるか否かを確定してもよい。
【0099】
基地局は、上記の推定した干渉期間を確定した後、上記の干渉期間内にまだ正常なスケジューリング方式に基づいて時間領域リソースのスケジューリングを行う場合、きっとUEにおいて機器内干渉が発生することを引き起こすので、機器内干渉の発生を回避するようにアップリンク/ダウンリンクスケジューリング方針を調整することを準備する。
【0100】
本発明の実施例において、基地局は、UEのアップリンクスケジューリング要求に基づいて、機器内干渉が発生する可能性があるか否かをリアルタイムに確定することができ、これにより、干渉がすぐに発生する前の時刻、例えば、前の1つのオリジナルTTIで、機器内干渉を回避するための伝送配置情報をユーザー機器に送信すると共に、スケジューリング方針を適時に変更することにより、機器干渉の発生をリアルタイムに回避し、情報伝送の有効性を向上させることができる。
【0101】
基地局は、上記の推定した干渉期間内に、機器内干渉が発生する可能性がある確定することができるが、UE自身に機器内干渉を回避するための方針が設置される場合、基地局は、アップリンク/ダウンリンクスケジューリング方針を調整して、基地局側からUE機器内干渉を回避する必要がない。
【0102】
したがって、本発明の他の一実施例において、基地局は、アップリンク/ダウンリンクスケジューリング方針を調整する前に、UE自身に予め設けられた干渉回避設置が既に存在するか否かをさらに確定してもよい。この予め設けられた干渉回避設置は、ユーザー機器自身の操作により機器内干渉の発生を回避するためのものである。この予め設けられた干渉回避設置は、機器内干渉が発生した場合、予め設けられた操作をトリガーして、前記機器内干渉による少なくとも一つの動作周波数範囲で情報の伝送を停止するように設定されてもよい。
【0103】
ユーザー機器において、上記の予め設けられた干渉回避設置は、ユーザーの操作インターフェースを事前設定することで設定することができ、例えば、上記のユーザーの操作インターフェースは、任意の一つの動作周波数範囲を制御するためのネットワーク通信モジュール、例えば、LTE SIMカードまたはNR SIMカードのスイッチコントローラであってもよい。機器内干渉が発生した場合、ユーザーは、スイッチコントローラを操作して、機器内干渉に関する通信モジュールをオフすることができる。本発明の他の一実施例において、上記の予め設けられた干渉回避設置は、UEが機器内干渉が発生することを検出した時に自動的にトリガーする設置であってもよい。
【0104】
本発明の一実施例において、基地局は、UEの回避設置検出報告を取得することができ、当該回避設置検出報告は、UEが上記の予め設けられた干渉回避設置を行うか否かを報告するためのものである。
【0105】
上記の回避設置検出報告がUEにおいて上記の予め設けられた干渉回避設置を行ったことを表示する場合、基地局は、機器内干渉が発生する可能性がないと確定することができ、さらに、干渉期間内でアップリンク/ダウンリンクスケジューリング方針を調整する必要がないと確定することにより、スケジューリングを調整することにより演算負荷とシグナリングオーバーヘッドを増加させることを回避することができる。
【0106】
上記の回避設置検出報告がUEにおいて上記の予め設けられた干渉回避設置を行わないことを表示する場合、基地局は、機器内干渉が発生する可能性があることを判断することができ、基地局は、干渉期間が到達する前に、アップリンク/ダウンリンクスケジューリング方針を調整する必要がある。
【0107】
本発明の実施例において、基地局は、機器内干渉の発生を回避するためのリソーススケジューリングを行う前に、まず、ユーザー機器自身が機器内干渉を回避するための設置を行うか否かを確定してもよい、ユーザー機器自身が機器内干渉を回避するための能力を備えていないことを確定した後、時間領域リソーススケジューリング方針を変更する方式により機器内干渉の発生を効果的に回避することができる。
【0108】
ステップ12において、機器内干渉が発生する可能性がある場合、前記機器内干渉を回避するための伝送配置情報を取得し、ここで、前記伝送配置情報は、伝送時間間隔の調整パラメータを含む。
【0109】
本発明の実施例において、基地局は、UE内に機器内干渉が発生する可能性があることを確定した後、伝送間隔を調整する方法により推定した干渉期間Tg内で機器内干渉の発生を低減または回避することができる。
【0110】
図6を参照すると、
図6は、一例示的な実施例に示された他の情報伝送の方法のフローチャートであり、上記のステップ12は、以下のテップを含んでもよい。
【0111】
ステップ121において、機器内干渉が発生する可能性がある場合、前記ユーザー機器が伝送時間間隔の調整機能をサポートするか否かを確定する。
【0112】
あるユーザー機器が伝送時間間隔の調整機能をサポートしていない可能性がある点を考慮し、基地局がアップリンク/ダウンリンクスケジューリングを調整する方針をUEでサポートされることを確保するために、本発明の実施例において、伝送配置情報を取得する前に、まず、UEが伝送時間間隔の調整機能をサポートするか否かを確定してもよい。
【0113】
図7を参照すると、
図7は、一例示的な実施例に示された他の情報伝送の方法のフローチャートであり、開示された一実施例において、上記のステップ121は、以下のステップを含んでもよい。
【0114】
ステップ1211において、前記ユーザー機器の伝送調整能力情報を確定する。
【0115】
UEの伝送調整能力情報は、UEが基地局スケジューリング方針の変更を適用して適応的に情報伝送を行う能力を備えているか否かを表明するためのものである。
【0116】
本発明の一実施例において、以下の少なくとも2つの方式を採用してUEの伝送調整能力情報を確定してもよい。
【0117】
方式1において、基地局は、予め設けられた制御シグナリングをUEに送信して、自身の伝送調整能力情報を報告することをUEに要求してもよい。
【0118】
方式2において、基地局は、ユーザー機器の機器情報(例えば、身分標識)、機器種別(例えば、統合分類情報categoryなど)に基づいて、プリセットリストを照会して、UEの伝送調整能力情報を確定してもよい。ここで、前記プリセットリストは、ユーザー機器の機器情報と伝送調整能力情報との対応関係を含んでもよい。
【0119】
ステップ1212において、前記伝送調整能力情報に基づいて、前記ユーザー機器が伝送時間間隔の調整機能をサポートするか否かを確定する。
【0120】
本発明において、前記伝送時間間隔の調整機能は、UEが一回の伝送時間間隔で1つのオリジナルTTIの一部の時間領域リソースを利用して、アップリンクデータを伝送し、および、1つのオリジナルTTIの一部の時間領域リソースからダウンリンクデータを取得することができるか否かを指す。
【0121】
現在のUEがスマートフォンAであることを例として、スマートフォンAの伝送調整能力情報が伝送時間間隔の調整機能をサポートしていないことを表示すると、ステップを終了する。逆に、スマートフォンAの伝送調整能力情報が伝送時間間隔の調整機能をサポートすることを表示すると、下記のステップ122を実行する。
【0122】
ステップ122において、前記ユーザー機器が前記伝送時間間隔の調整機能をサポートする場合、前記伝送配置情報を確定する。
【0123】
本発明において、前記伝送配置情報は、アップリンク/ダウンリンクスケジューリングを調整することを表示するための情報である。
【0124】
本発明の実施例において、基地局は、機器内干渉の発生を回避するための伝送配置情報を取得する前に、UEが伝送時間間隔の調整機能をサポートするか否かを事前に確定してもよい。例えば、UEの調整能力情報によりUEが伝送時間間隔の調整機能をサポートするか否かを確定し、これにより、ユーザー機器がその機能をサポートしないでシグナリングオーバーヘッドと方針の調整時間を浪費することを回避することにより、基地局が調整を行った後のスケジューリング方針がUEにより効果的に実施されて、機器内干渉の発生を回避することができる。
【0125】
本発明において、基地局がオリジナルのスケジューリング方針に従って上記の推定した干渉期間内にアップリンク/ダウンリンクスケジューリングを行う場合、機器内干渉が発生することになる。ここで、上記のオリジナルのスケジューリング方針は、基地局が目標アップリンク動作周波数範囲と目標ダウンリンク動作周波数範囲でいずれもオリジナルTTIを基本伝送単位として、時間領域リソース配置を行うことをいう。
【0126】
例示的に、
図1-1に示された高調波干渉が発生する可能性があることを例とし、
図8には、高調波干渉を引き起こすオリジナルのスケジューリング方式が示される。
図8に示すように、基地局が推定した干渉期間TgにおいてまだオリジナルTTIを基本伝送単位とすると、UEのアップリンク動作周波数範囲f11でアップリンク伝送リソースを配置すると共に、ダウンリンク動作周波数範囲f22でダウンリンク伝送リソースを配置する。UEがf11上のアップリンク時間領域リソースを利用してアップリンク伝送を行うと共に、同時にf22上のダウンリンク時間領域リソースを利用してダウンリンクデータを受信する場合、そのTg内で高調波干渉が発生することになる。
【0127】
図8中の下図は、1つのオリジナルTTIのスケジューリングを例として、機器内干渉を引き起こすスケジューリングの拡大模式図である。オリジナルのスケジューリング方式に基づいてUEが目標アップリンク動作周波数f11でアップリンク伝送を行う場合、UEが目標ダウンリンク動作周波数範囲f22によりダウンリンク情報を受信することを干渉するようになり、特に、UEがダウンリンクスケジューリング制御情報Dcを受信することを干渉するようになる。上記のダウンリンクスケジューリング制御情報Dcは、どの時間領域リソースブロックで、どのような変調符号化方案に基づいて、どのようなMIMO動作モードで、UEにダウンリンクデータ情報を送信することを、そのUEに通知するためのものであり、ダウンリンクスケジューリング制御情報Dcの伝送が干渉を受ける場合、UEがダウンリンクスケジューリング制御情報Dcを解析することができなくなり、これにより、UEがダウンリンクデータを取得することができなくなる。
【0128】
ダウンリンクスケジューリング制御情報Dcの重要性を考慮し、本発明は、干渉を回避するように、アップリンク/ダウンリンクの伝送間隔を調整する場合、少なくともダウンリンクスケジューリング制御情報Dcの伝送が干渉を受けないように確保するべきである。本発明において、上記のステップ11において実施する2つの場合に対応するように、ステップ12において伝送配置情報を取得することは、下記の2つの場合を含んでもよい。
【0129】
第1の場合において、上記のステップ11の第2の場合に対応するように、本発明の実施例において、オリジナルTTIに基づいて以下の少なくとも3つの方法を採用してアップリンク/ダウンリンクスケジューリング中の伝送間隔を調整して、伝送配置情報を確定してもよい。
【0130】
第1の方式において、オリジナルTTIに基づいて、アップリンク伝送間隔を短縮する。
【0131】
図9-1を参照すると、
図9-1は、一例示的な実施例に係る他の情報伝送の方法のフローチャートであり、上記のステップ12は、以下のステップを含んでもよい。
【0132】
ステップ12-11において、オリジナル伝送時間間隔の終了時刻が変わらない上で、間隔時間長を短縮して、目標アップリンク伝送間隔の時間範囲を確定する。
【0133】
図9-2を参照すると、
図9-2は、一例示的な実施例に係るリソーススケジューリングの模式図であり、目標アップリンク動作周波数範囲に対して時間領域リソースを割り当てた場合、オリジナルTTIの基礎の上で開始時刻を遅らせて、目標アップリンク伝送間隔の時間範囲を確定する。
【0134】
オリジナルTTIが1msであり、シーケンス番号が0~9である10個のサブフレームを含み、間隔時間長を変更した後の目標アップリンク伝送間隔の間隔時間長が0.8msであると仮定すると、本発明は、アップリンク伝送間隔を配置する場合、オリジナルTTIの前の0.2ms、即ち、0、1番目のサブフレームをブランクサブフレームに配置し、2番目のサブフレームからアップリンク時間領域リソースを配置することができ、目標アップリンク伝送間隔の時間範囲は、2~9番目のサブフレームである。
【0135】
ステップ12-12において、前記目標アップリンク伝送間隔の時間範囲に基づいて、アップリンク伝送配置情報を確定する。
【0136】
上記のアップリンク伝送配置情報は、目標アップリンク伝送間隔の開始時刻、例えば、開始時刻に対応するサブフレーム番号2を含んでもよい、終了時刻と間隔時間長をさらに含んでもよい。
【0137】
図9-2に示すように、本発明の実施例に係る目標アップリンク伝送間隔の配置方式を採用すれば、目標ダウンリンク動作周波数範囲のダウンリンクスケジューリングにおいて、ダウンリンクスケジューリング制御情報Dcが干渉されないように少なくとも確保することができる。ダウンリンク伝送において干渉される可能性があるデータの一部について、後続して再送信を要求することができる。
【0138】
本発明の実施例において、基地局は、オリジナル伝送時間間隔TTIに基づいて、伝送配置情報を確定する場合、開始時刻を推定する方式で目標アップリンク伝送間隔を取得することができ、これにより、UEが機器内干渉に係る目標動作周波数範囲で同時にアップリンク/ダウンリンク伝送を行う場合、アップリンク伝送はユーザー機器がダウンリンクスケジューリング制御情報を受信することを干渉することを回避し、情報伝送量を最大限に減少する上で、UEが受信したダウンリンクデータパケットを解析することができるように少なくとも保証することができ、これにより、機器内干渉により全体のダウンリンクデータが失われることを回避することができる。
【0139】
第2の方式において、オリジナルTTIに基づいて、アップリンク伝送間隔とダウンリンク伝送間隔をそれぞれ短縮する。
【0140】
図9-3を参照すると、
図9-3は、一例示的な実施例に係る他の情報伝送の方法のフローチャートであり、
図9-1の基礎の上で、上記のステップ12は、以下のステップをさらに含んでもよい。
【0141】
ステップ12-13において、オリジナル伝送時間間隔の開始時刻が変わらない上で間隔時間長を短縮して、目標ダウンリンク伝送間隔の時間範囲を確定する。
【0142】
図9-4を参照すると、
図9-4は、一例示的な実施例に係る他のリソーススケジューリングの模式図であり、
図9-2の基礎の上で、目標ダウンリンク動作周波数範囲に対して時間領域リソースを割り当てた場合、オリジナルTTIの基礎の上で伝送間隔の終了時刻を変更して、目標ダウンリンク伝送間隔の時間範囲を確定することができる。
【0143】
ステップ12-14において、前記目標ダウンリンク伝送間隔の時間範囲に基づいて、ダウンリンク伝送配置情報を確定する。
【0144】
本発明の実施例において、前記ダウンリンク伝送配置情報は、少なくとも目標ダウンリンク伝送間隔の終了時刻を含み、開始時刻と間隔時間長をさらに含んでもよい。
【0145】
まだ上記のオリジナルTTIのフレーム構造を例として、
図9-4において目標ダウンリンク伝送間隔が0.7msであると仮定すると、目標ダウンリンク伝送間隔の終了時刻は、6番目のサブフレームの終了位置に対応する。即ち、目標ダウンリンク伝送間隔の時間範囲は、0~6番目のサブフレームで表示されることができる。
【0146】
一実施形態において、ダウンリンク伝送配置情報は、オリジナルTTIでのダウンリンク伝送間隔の終了位置、例えば、サブフレームシーケンス番号6を含んでもよい。
【0147】
図9-2と比較すると、本発明の実施例で提供されたスケジューリング方式を採用するのは、干渉期間内でUEのアップリンク伝送がダウンリンク情報伝送への干渉をさらに減少することができる。即ち、
図9-2において、干渉が0.8msを持続するが、
図9-4において、ダウンリンク伝送のデータ部分への干渉は、0.5msに減少される。
【0148】
本発明において、基地局は、オリジナル伝送時間間隔TTIに基づいて伝送配置情報を確定する場合、アップリンク伝送間隔を短縮する同時に、オリジナル伝送時間間隔の開始時刻が変わらない上で、間隔時間長を短縮して、目標ダウンリンク伝送間隔の時間範囲を確定してもよい、これにより、UEが予め設けられた干渉期間内に同時にアップリンク/ダウンリンク伝送を行う場合、アップリンク伝送がダウンリンク伝送への干渉をより一層減少させる。
【0149】
第3の方法において、第2の方式の基礎の上で、オリジナルTTIに基づいてアップリンク伝送間隔とダウンリンク伝送間隔をそれぞれ短縮することで、目標アップリンク伝送間隔の時間範囲と前記目標ダウンリンク伝送間隔の時間範囲がオーバーラップしないようにする。
【0150】
図10-1を参照すると、
図10-1は、一例示的な実施例に係る他の情報伝送の方法のフローチャートであり、上記のステップ12は、以下のステップを含んでもよい。
【0151】
ステップ12-21において、オリジナル伝送時間間隔の時間長を短縮し、目標アップリンク伝送間隔の時間長と目標ダウンリンク伝送間隔の時間長をそれぞれ確定する。
【0152】
オリジナルTTIに基づいて間隔時間長をそれぞれ短縮させ、目標アップリンク伝送間隔の時間長と目標ダウンリンク伝送間隔の時間長を確定することができ、例えば、それぞれ0.5msであると確定する。
【0153】
ステップ12-22において、前記目標アップリンク伝送間隔の時間長および前記目標アップリンク伝送間隔の時間長の開始時刻と終了時刻を調整して、前記目標アップリンク伝送間隔の時間範囲と前記目標ダウンリンク伝送間隔の時間範囲がオーバーラップしないようにする。
【0154】
図10-2と
図10-3を参照すると、
図10-2と
図10-3は、一例示的な実施例に係る他のリソーススケジューリングの模式図であり、本発明の実施例において、目標アップリンク伝送間隔と目標ダウンリンク伝送間隔の端点時刻を調整して、両者の時間範囲が一つのオリジナルTTI内でオーバーラップしないようにすることで、機器内干渉の発生を完全に回避することができる。
【0155】
ステップ12-23において、前記目標アップリンク伝送間隔の時間範囲と前記目標ダウンリンク伝送間隔の時間範囲に基づいて、伝送配置情報を確定する。
【0156】
本発明の実施例において、前記伝送配置情報は、目標アップリンク伝送間隔の端点時刻と目標ダウンリンク伝送間隔の端点時刻を含む。シグナリングオーバーヘッドを節約するために、上記の伝送配置情報は、各目標伝送間隔の1つの端点時刻を含んでもよい。例えば、
図10-2において、伝送配置情報は、目標アップリンク伝送間隔の終了サブフレーム4と、目標ダウンリンク伝送間隔の開始サブフレーム5を含んでもよい。
【0157】
本発明の実施例において、基地局は、オリジナル伝送時間間隔TTIに基づいて伝送配置情報を確定する場合、アップリンク伝送間隔とダウンリンク伝送間隔を一緒に短縮することができ、且つ、オリジナル伝送時間間隔内で、目標アップリンク伝送間隔の時間範囲と前記目標ダウンリンク伝送間隔の時間範囲がオーバーラップしないようにし、これにより、UEが予め設けられた干渉期間内で同時にアップリンク/ダウンリンク伝送を行う場合、アップリンク伝送がダウンリンク伝送への干渉を完全に回避することができ、これにより、5Gネットワークの情報伝送性能を向上させ、ユーザー機器の5Gネットワークでのユーザー体験を向上させることができる。
【0158】
これからわかるように、本発明の実施例において、オリジナルTTIに基づいてアップリンク/ダウンリンク伝送間隔を調整し、機器内干渉に係る異なる周波数範囲に異なる時間領域リソースを割り当て、これにより、UEが同一のオリジナルの時間間隔内に行うアップリンク伝送が、少なくともダウンリンク制御情報と同時に伝送しないようにして、時間的にアップリンク伝送がダウンリンク伝送への干渉を回避することにより、伝送配置情報の取得効率と正確性を向上させることができる。
【0159】
第2の場合において、ステップ11の第1の場合に対応するように、本発明の実施例において、基地局は、UEがネットワークにアクセスした後、UEにおいて機器内干渉が発生する可能性があると確定すると、UEがネットワークにアクセスする時から、オリジナルTTIよりも短い伝送間隔を採用して、アップリンク時間領域リソースとダウンリンク時間領域リソースをスケジューリングしてもよい。基地局が伝送配置情報を取得する過程については、
図11を参照してもよい、
図11は、一例示的な実施例に係る他の情報伝送の模式図であり、上記のステップ12は、以下のステップを含んでもよい。
【0160】
ステップ12-31において、オリジナル伝送時間間隔を予め設けられた数の目標伝送間隔に区画する。
【0161】
本発明の実施例において、基地局は、オリジナルTTIを予め設けられた数に区画し、等分した後の1つの間隔時間長を1つの目標伝送間隔とすることができる。
【0162】
例示的に、1つのオリジナルTTIが1msであると仮定すると、オリジナルTTIを2等分して時間長が0.5msである目標伝送間隔を取得してもよい、
図12-1の上図に示す通りである。
【0163】
なお、本発明の実施例において、異なる数値に従ってオリジナルTTIを区画して、目標アップリンク伝送間隔と目標ダウンリンク伝送間隔をそれぞれ取得してもよい。
【0164】
例えば、目標アップリンク伝送間隔を確定する場合、1つのオリジナルTTIを5つの部分に区画して、一つの目標アップリンク伝送間隔は、0.2msである。目標ダウンリンク伝送間隔を確定する場合、1つのオリジナルTTIを2つの部分に区画して、一つの目標のダウンリンク伝送間隔は、0.5msであり、
図12-2の上図に示す通りである。
【0165】
ステップ12-32において、各前記目標伝送間隔の時間範囲に基づいて、第1の伝送配置情報を確定する。
【0166】
前記第1の伝送配置情報は、各目標伝送間隔の時間長、端点時刻を含んでもよい。本発明の他の一実施例において、UEがオリジナルTTI情報を知っている場合、前記第1の伝送配置情報は、前記オリジナルTTIが等分されたことを示す数値を含んでもよい。その値が2であると仮定すると、UEは、その数値を取得した後、基地局がオリジナルTTIの1/2時間長を基本伝送単位として時間領域リソースをスケジューリングすることを確定することができ、これにより、制御シグナリングの情報量を減少させ、無線リソースを節約することができる。
【0167】
ステップ12-33において、前記目標伝送間隔の伝送キャンセルする方式を確定する。前記伝送キャンセル方式は、干渉がすぐに発生する場合、1つのオリジナル伝送時間間隔内で目標アップリンク伝送間隔および/または目標ダウンリンク伝送間隔をキャンセルして、アップリンク伝送とダウンリンクスケジューリング制御情報の伝送がオーバーラップしない。
【0168】
図12-1の下図に示すように、推定した干渉期間において、機器内干渉に係る目標動作周波数範囲の伝送間隔をキャンセルし、即ち、干渉期間Tgにおいて、1つのオリジナルTTI中の1番目の目標アップリンク伝送間隔に対応するアップリンク伝送をキャンセルすると共に、目標ダウンリンク動作周波数範囲で、前記オリジナルTTI中の2番目の目標ダウンリンク伝送間隔のダウンリンク伝送をキャンセルして、同一のオリジナルTTIにおいて、アップリンク伝送とダウンリンク伝送が完全にオーバーラップしないようにすることにより、干渉を回避することができる。
【0169】
本発明において、基地局がユーザー機器の無線周波数サポート能力情報に基づいて機器内干渉の発生を判断する場合に対して、基地局は、ユーザー機器がネットワークにアクセスした後、事前に予め設けられた方針に基づいて伝送時間間隔を短縮し、機器内干渉がすぐに発生する前に、短縮した後の伝送時間間隔を基本情報伝送単位として伝送を行うことができ、機器内干渉がすぐに発生する場合、伝送間隔をキャンセルする方法を採用して、機器内干渉の発生を迅速に回避することができ、上記の伝送をキャンセルする制御シグナリングは、一つの簡単なスイッチシグナリングであってもよい、シグナリングオーバーヘッドを節約することができる。
【0170】
もちろん、本発明の他の一実施例において、予め設けられた伝送キャンセル方式を採用して干渉の発生を減少してもよい、
図12-2の下図に示す通りである。
【0171】
上記の伝送キャンセル方式は、時間領域リソースのスケジューリングをキャンセルし、または、ブランクサブフレームをスケジューリングすることであってもよい。ブランクサブフレームをスケジューリングする伝送キャンセル方式を採用するのは、UEが絶え間なくブラインドチェックと測定を試すことにより情報取得効率が低下することを回避し、データの伝送効率を向上させることができる。
【0172】
ステップ12-34において、前記伝送キャンセル方式に基づいて、第2の伝送配置情報を取得する。
【0173】
本発明の実施例において、前記第2の伝送配置情報は、スケジューリング時間領域リソースがキャンセルされた伝送間隔番号であってもよい、例示的に、
図12-2に示すように、第2の伝送配置情報において伝送がキャンセルされたアップリンク伝送間隔番号1、3が含まれる場合、UEは、番号1、3のアップリンク伝送間隔を利用して、アップリンク情報を基地局に送信することができないようにする。
【0174】
本発明の実施例において、基地局が事前に伝送時間間隔を変更する場合に対して、基地局は、目標伝送間隔を確定する場合、オリジナル伝送時間間隔に基づいて、予め設けられた数の区画を行って、区画した後の時間範囲を目標伝送間隔と確定すると共に、オリジナルの伝送間隔時間長内の各部分の伝送間隔ごとに番号を付けることができる。第2の伝送配置情報を確定する場合、制御シグナリングに伝送をキャンセルした時間間隔の番号をUEに知らせるだけでよい、これにより、シグナリングオーバーヘッドを節約することができる。
【0175】
ステップ13において、前記伝送配置情報を前記ユーザー機器に送信する。
【0176】
本発明において、基地局は、上記の伝送配置情報を放送シグナリング、上位層RRCシグナリングまたは物理層のPDCCH(Physical Downlink Control Channel、物理ダウンリンク制御チャネル)シグナリングにロードして、ユーザー機器に送信してもよい。
【0177】
ステップ12に対応するように、本発明において、ステップ13も、下記の2つの実施方法を含む。
【0178】
第1の実施方式において、ステップ12が第1の場合で取得した伝送配置情報に対し、基地局が推定した干渉期間がすぐに到来する前に、上記の伝送配置情報をUEに送信することにより、UEが適時に上記の伝送配置情報に基づいて情報の送信と受信を行うようにして、機器内干渉の発生を最大限に減少しまた回避する。
【0179】
本発明において、基地局が機器内干渉の発生をリアルタイムに判断する場合に対し、機器内干渉が発生する可能性があると確定する場合、干渉がすぐに発生する前に、例えば、予め設けられた干渉期間の前の1つの伝送時間間隔内に上記の伝送配置情報をユーザー機器に送信してもよい、これにより、以前の期間の通常の情報伝送に影響を与えなく、機器内干渉の発生を効果的に防止することができ、情報伝送性能を保証することができる。
【0180】
第2の実施の方法において、ステップ12が第2の場合で取得した伝送配置情報に対し、基地局がこの伝送配置情報をUEに送信する方式は、
前記ユーザー機器がアクセスネットワークにアクセスする場合、第1伝送配置情報を前記ユーザー機器に送信するステップと、
干渉がすぐに発生する前に、第2の伝送配置情報を前記ユーザー機器に送信するステップと、を含む。
【0181】
本発明において、基地局がユーザー機器の無線周波数サポート能力情報に基づいて機器内干渉の発生を判断する場合に対して、基地局は、ユーザー機器がネットワークにアクセスした後、事前に予め設けられた方針に従って伝送時間間隔を短縮して、機器内干渉がすぐに発生する前に、短縮した後の伝送時間間隔を基本情報伝送単位として伝送を行うことができ、機器内干渉がすぐに発生する場合、伝送間隔をキャンセルする方式を採用して、機器内干渉の発生を迅速に回避することができ、上記の送信をキャンセルする制御シグナリングは、一つの簡単なスイッチシグナリングであってもよい、シグナリングオーバーヘッドを節約することができる。
【0182】
ステップ14において、一つのオリジナル伝送時間間隔内での前記ユーザー機器のアップリンク情報の伝送が、少なくとも前記オリジナル伝送時間間隔内でのダウンリンクスケジューリング制御情報の伝送を干渉しないように、前記伝送配置情報に基づいてアップリンク伝送リソースとダウンリンク伝送リソースをスケジューリングする。
【0183】
前記ステップ12において伝送配置情報を取得する2つの方式に対応するように、本発明において、ステップ14の実施も、下記の2つの場合を含む。
【0184】
第1の場合において、
図13-1を参照すると、
図13-1は、一例示的な実施例に係る他の情報伝送のフローチャートであり、上記のステップ14は、以下のステップを含んでもよい。
【0185】
ステップ14-11において、1つのオリジナル伝送時間間隔で前記目標アップリンク伝送間隔に基づいてアップリンク動作周波数範囲に対するアップリンク伝送リソースをスケジューリングする。
【0186】
ステップ14-12において、同じな前記オリジナル伝送時間間隔で前記オリジナル伝送時間間隔または目標ダウンリンク伝送間隔に基づいて、前記ダウンリンク動作周波数範囲に対するダウンリンク伝送リソースをスケジューリングする。
【0187】
なお、上記の2つのステップは、前後の順序の区別がない、先にステップ14-11を実行し、再びステップ14-12を実行してもよい、先にステップ14-12を実行し、再びステップ14-11を実行してもよい、または、2つのステップを同時に実行してもよい。
【0188】
第2の場合において、
図13-2を参照すると、
図13-2は、一例示的な実施例に係る他の情報伝送のフローチャートであり、上記のステップ14は、以下のステップを含んでもよい。
【0189】
ステップ14-21において、前記ユーザー機器がネットワークにアクセスした後、目標伝送間隔に基づいてアップリンク伝送リソースとダウンリンク伝送リソースをスケジューリングする。
【0190】
図12-2の上図に示すように、目標アップリンク伝送間隔と目標ダウンリンク伝送間隔の時間範囲が異なる場合、それぞれ目標アップリンク伝送間隔に基づいて目標アップリンク動作周波数範囲に対してアップリンク時間領域リソースを配置し、および、目標ダウンリンク伝送間隔に基づいてUEの目標ダウンリンク動作周波数範囲に対してダウンリンク時間領域リソースを配置して、ダウンリンクスケジューリングを行う。
【0191】
ステップ14-22において、干渉がすぐに発生する場合、1つの前記オリジナル伝送時間間隔でアップリンク動作周波数範囲に対する少なくとも一つの目標アップリンク伝送間隔に対応するアップリンク伝送リソースをスケジューリングすることをキャンセルし、および/または、ダウンリンク動作周波数範囲に対する少なくとも一つの目標ダウンリンク伝送間隔に対応するダウンリンク伝送リソースをスケジューリングすることをキャンセルする。
【0192】
基地局がUEのアップリンクスケジューリング要求に基づいて、目標UEにおいて機器内干渉がすぐに発生することを確定する場合、前記第2の伝送配置情報に基づいて1つのオリジナルTTIでの指定位置の目標アップリンク伝送間隔のリソース配置をキャンセルし、および、1つのオリジナルTTIでの指定位置の目標ダウンリンク伝送間隔のリソース配置をキャンセルすることにより、UEが干渉期間に目標アップリンク動作周波数範囲でのアップリンク伝送が目標ダウンリンク動作周波数範囲でのダウンリンクスケジューリング制御情報の受信を干渉しないように確保し、
図12-1の下図に示す通りである。
【0193】
または、指定された伝送間隔にブランクサブフレームを配置し、前記指定された伝送間隔の位置で情報伝送を行わないことをUEに指示する。
【0194】
以上のように、本発明の実施例において、基地局が予め設けられたリソーススケジューリング方式に基づいてUEにアップリンク/ダウンリンク伝送リソースを割り当ててる場合、ユーザー機器において機器内干渉現象が発生することを引き起こす可能性があり、したがって、基地局は、伝送時間間隔を変更することにより、リソーススケジューリング方針を調整することができ、これにより、ユーザー機器が基地局がスケジューリングした伝送リソースを利用して情報を伝送する場合、機器内干渉に係るアップリンク伝送がダウンリンク伝送と同時に行わない、これにより、機器内干渉の発生を回避し、UEのアップリンク伝送が、UEがダウンリンクスケジューリング制御情報を受信することを干渉することを少なくとも回避することにより、機器内干渉によりダウンリンクデータを解析することができないことを効果的に回避し、5Gネットワークシステムの伝送性能を向上させることができる。
【0195】
対応的に、本発明は、情報伝送の方法をさらに提供し、当該方法は、ユーザー機器に適用され、
図14を参照すると、
図14は、一例示的な実施例に係る情報伝送の方法のフローチャートであり、上記の方法は、以下のステップを含んでもよい。
ステップ21において、基地局から送信された機器内干渉を回避するための伝送配置情報を受信し、ここで、前記伝送配置情報は、伝送時間間隔の調整パラメータを含む。
【0196】
上記のステップ12に対応するように、基地局から送信された伝送配置情報を受信し、または、基地局から送信された第1の伝送配置情報と第2の伝送配置情報をそれぞれ受信してもよい。
【0197】
ステップ22において、前記伝送配置情報に基づいて、基地局がスケジューリングしたアップリンク伝送リソースを利用してアップリンク情報を伝送する。
【0198】
伝送配置情報で指示された目標アップリンク伝送間隔の開始時刻と時間長に基づいて、目標アップリンク伝送間隔に対応するアップリンク時間領域リソースを利用してアップリンク情報を基地局に送信する。
【0199】
ステップ23において、前記伝送配置情報に基づいて、基地局がスケジューリングしたダウンリンクリソースからダウンリンク情報を取得する。
【0200】
対応的に、伝送配置情報で指示された目標ダウンリンク伝送間隔の時間範囲に基づいて、目標ダウンリンク伝送間隔に対応するダウンリンク時間領域リソースから基地局から送信されたダウンリンク情報を取得する。
【0201】
本発明は、情報伝送の方法を提供し、機器内干渉が発生する前に、UEは、基地局から送信した機器内干渉を回避するための伝送配置情報を取得すると共に、前記伝送配置情報に基づいて推定した干渉期間内の同一のオリジナルTTIで異なる伝送間隔に対応する時間範囲内でアップリンク/ダウンリンク伝送を行い、アップリンク情報を送信すると同時に、基地局から送信したダウンリンク制御情報を受信しないように少なくとも保証することにより、機器内干渉によりUEがダウンリンク情報を解析することができないことを回避し、情報伝送の有効性を向上させ、システムの性能を向上させることができる。
【0202】
図15を参照すると、
図15は、一例示的な実施例に係る情報伝送の方法のフローチャートであり、上記のステップ21の前に、上記の方法は、以下のステップをさらに含んでもよい。
【0203】
ステップ201において、前記基地局に自身の無線周波数サポート能力情報を報告して、前記基地局が前記無線周波数サポート能力情報に基づいて機器内干渉が発生する可能性があるか否かを確定する。
【0204】
このステップは、上記の
図3中のステップ111に対応し、UEが初めて基地局にアクセスする場合、基地局に自身の無線周波数サポート能力を報告して、基地局がUEの無線周波数サポート能力に基づいて、機器内干渉が発生する可能性があるか否かを確定してもよい。
【0205】
図16を参照すると、
図16は、一例示的な実施例に係る情報伝送の方法のフローチャートであり、上記のステップ21の前に、上記の方法は、以下のステップをさらに含んでもよい。
【0206】
ステップ202において、前記基地局に回避設置検出報告を送信し、ここで、当該回避設置検出報告は、機器内干渉が発生した場合、予め設けられた操作をトリガーして前記機器内干渉による少なくとも一つの動作周波数範囲で情報の伝送を停止するか否かをUEに報告するためのものである。
【0207】
基地局が回避設置検出報告を取得して、UEが予め設けられた干渉回避設置を行うか否かを確定することに対応するので、ここで重複する説明は省略する。
【0208】
図17を参照すると、
図17は、一例示的な実施例に係る情報伝送の方法のフローチャートであり、上記のステップ21の前に、上記の方法は、以下のステップをさらに含んでもよい。
【0209】
ステップ203において、前記基地局に自身の調整能力情報を報告して、前記基地局が前記調整能力情報に基づいて、前記ユーザー機器が伝送時間間隔の調整機能をサポートするか否かを確定する。
【0210】
このステップは、上記の
図6中のステップ121に対応し、UEが自身の調整能力情報を基地局に報告して、基地局が、UEが時間間隔の調整機能をサポートするか否かを確定することで、後続のステップを行うか否かを決定する。
【0211】
上記の各方法の実施例において、説明上の便宜のために、これらをいずれも一連の動作の組み合わせに表現したが、本発明が、説明した動作順序に制限されるものではなく、本発明によれば、いくつかのステップが、他の順序で行い、または、同時に行うことができるのは、当業者にあって自明である。
【0212】
次に、明細書で説明された実施例がいずれも選択的な実施例であり、それに係る動作とモジュールは、必ず本発明に不可欠なものではないことは、当業者にあって自明である。
【0213】
前述した応用機能の実現方法の実施例と対応するように、本発明は、応用機能の実現装置と対応した端末の実施例をさらに提供する。
【0214】
図18を参照すると、
図18は、一例示的な実施例に係る情報伝送の装置のブロック図であり、当該装置は、基地局に設置され、前記装置は、
ユーザー機器において機器内干渉が発生する可能性があるか否かを確定するように構成される干渉確定モジュール31と、
ユーザー機器において機器内干渉が発生する可能性がある場合、伝送時間間隔の調整パラメータを含む、前記機器内干渉を回避するための伝送配置情報を取得するように構成される配置情報取得モジュール32と、
前記伝送配置情報を前記ユーザー機器に送信するように構成される送信モジュール33と、
一つのオリジナル伝送時間間隔内での前記ユーザー機器のアップリンク情報の伝送が、少なくともダウンリンクスケジューリング制御情報の伝送を干渉しないように、前記伝送配置情報に基づいてアップリンク伝送リソースとダウンリンク伝送リソースをスケジューリングするように構成されるスケジューリングモジュール34と、を含んでもよい。
【0215】
図19を参照すると、
図19は、一例示的な実施例に係る他の情報伝送の装置のブロック図であり、
図18に示す装置の実施例の上で、前記干渉確定モジュール31は、
ユーザー機器のアップリンク動作周波数範囲とダウンリンク動作周波数範囲を含む無線周波数サポート能力情報を取得するように構成される無線周波数情報取得サブモジュール311と、
前記アップリンク動作周波数範囲と前記ダウンリンク動作周波数範囲に基づいて、前記ユーザー機器において機器内干渉が発生する可能性があるか否かを確定するように構成される第1の干渉確定サブモジュール312と、を含んでもよい。
【0216】
図20を参照すると、
図20は、一例示的な実施例に係る他の情報伝送の装置のブロック図であり、
図18に示す装置の実施例の上で、前記干渉確定モジュール31は、
前記ユーザー機器のアップリンクスケジューリング要求情報を取得するように構成されるスケジューリング要求取得サブモジュール31-1と、
前記アップリンクスケジューリング要求情報に基づいてアップリンク動作周波数範囲とアップリンクスケジューリング時間を確定するように構成されるアップリンクスケジューリング情報確定サブモジュール31-2と、
前記ユーザー機器に対する、ダウンリンク動作周波数範囲とダウンリンクスケジューリング時間を含むダウンリンクスケジューリング情報を確定するように構成されるダウンリンクスケジューリング情報確定サブモジュール31-3と、
前記アップリンクスケジューリング時間と前記ダウンリンクスケジューリング時間に基づいて干渉期間を推定するように構成される干渉時間推定サブモジュール31-4と、
前記アップリンク動作周波数範囲と前記ダウンリンク動作周波数範囲に基づいて、前記ユーザー機器が前記干渉期間内で機器内干渉が発生する可能性があるか否かを確定するように構成される第2干渉確定サブモジュール31-5と、を含んでもよい。
【0217】
本発明の他の装置の実施例において、
図19または20に示す実施例の上で、前記干渉確定モジュール31は、
前記ユーザー機器が予め設けられた干渉回避設置を行っていないことを確定するように構成される第3確定サブモジュールをさらに含んでもよい、ここで、前記干渉回避設置は、前記機器内に干渉が発生する場合、予め設けられた操作をトリガーして、前記機器内干渉による少なくとも一つの動作周波数範囲で情報の伝送を停止することである。
【0218】
図21を参照すると、
図21は、一例示的な実施例に係る他の情報伝送の装置のブロック図であり、
図18に示す装置の実施例の上で、前記配置情報取得モジュール32は、
前記ユーザー機器の伝送調整能力情報を確定するように構成される調整能力確定サブモジュール32-1と、
前記伝送調整能力情報に基づいて、前記ユーザー機器が伝送時間間隔の調整機能をサポートするか否かを確定するように構成される調整機能確定サブモジュール32-2と、
前記ユーザー機器が前記伝送時間間隔の調整機能をサポートする場合、前記伝送配置情報を確定するように構成される配置情報取得サブモジュール32-3と、を含んでもよい。
【0219】
本発明の一実施例において、前記配置情報取得モジュール32は、オリジナル伝送時間間隔に基づいて調整を行って、少なくともアップリンク伝送配置情報を含む伝送配置情報を取得するように構成されてもよい。
【0220】
図22を参照すると、
図22は、一例示的な実施例に係る他の情報伝送の装置のブロック図であり、
図20に示す装置の実施例の上で、前記配置情報取得モジュール32は、
オリジナル伝送時間間隔の終了時刻が変わらない上で間隔時間長を短縮して、目標アップリンク伝送間隔の時間範囲を確定するように構成されるアップリンク伝送間隔調整サブモジュール3211と、
前記目標アップリンク伝送間隔の時間範囲に基づいて、アップリンク伝送配置情報を確定するように構成されるアップリンク配置情報確定サブモジュール3212と、を含んでもよい。
【0221】
図23を参照すると、
図23は、一例示的な実施例に係る他の情報伝送の装置のブロック図であり、
図22に示す装置の実施例の上で、前記配置情報取得モジュール32は、
オリジナル伝送時間間隔の開始時刻が変わらない上で間隔時間長を短縮して、目標ダウンリンク伝送間隔の時間範囲を確定するように構成されるダウンリンク伝送間隔調整サブモジュール3213と、
前記目標ダウンリンク伝送間隔の時間範囲に基づいて、ダウンリンク伝送配置情報を確定するように構成されるダウンリンク配置情報確定サブモジュール3214と、をさらに含んでもよい。
【0222】
図24を参照すると、
図24は、一例示的な実施例に係る情報伝送の装置のブロック図であり、
図18に示す装置の実施例の上で、前記配置情報取得モジュール32は、
オリジナル伝送時間間隔の時間長を短縮して、目標アップリンク伝送間隔の時間長と目標ダウンリンク伝送間隔の時間長をそれぞれ確定するように構成される時間長調整サブモジュール3221と、
前記目標アップリンク伝送間隔の時間長および前記目標アップリンク伝送間隔の時間長の開始時刻と終了時刻を調整して、前記目標アップリンク伝送間隔の時間範囲と前記目標ダウンリンク伝送間隔の時間範囲がオーバーラップしないように構成される位置確定サブモジュール3222と、
前記目標アップリンク伝送間隔の時間範囲と前記目標ダウンリンク伝送間隔の時間範囲に基づいて、伝送配置情報を確定するように構成される配置情報確定サブモジュール3223と、を含んでもよい。
【0223】
対応的に、
図22~
図24のいずれかの装置の実施例において、前記送信モジュール33は、干渉がすぐに発生する前に、前記伝送配置情報を前記ユーザー機器に送信するように構成されてもよい。
【0224】
図25を参照すると、
図25は、一例示的な実施例に係る他の情報伝送の装置のブロック図であり、
図22~
図24のいずれかの装置の実施例の上で、前記スケジューリングモジュール34は、
一つのオリジナル伝送時間間隔で、前記目標アップリンク伝送間隔に基づいてアップリンク動作周波数範囲に対するアップリンク伝送リソースをスケジューリングするように構成される第1のスケジューリングサブモジュール341と、
同一の前記オリジナル伝送時間間隔で前記オリジナル伝送時間間隔または目標ダウンリンク伝送間隔に基づいて、前記ダウンリンク動作周波数範囲に対するダウンリンク伝送リソースをスケジューリングするように構成される第2のスケジューリングサブモジュール342と、を含んでもよい。
【0225】
図26を参照すると、
図26は、一例示的な実施例に係る他の情報伝送の装置のブロック図であり、
図19に示す装置の実施例の上で、前記配置情報取得モジュール32は、
オリジナル伝送時間間隔を予め設けられた数の目標伝送間隔に区画するように構成される区画サブモジュール3231と、
各前記目標伝送間隔の時間範囲に基づいて、第1の伝送配置情報を確定するように構成される第1の配置情報確定サブモジュール3232と、
前記目標伝送間隔の伝送キャンセルする方式を確定するように構成されるキャンセル方式確定サブモジュール3233と、前記伝送キャンセル方式は、渉がすぐに発生する場合、1つのオリジナル伝送時間間隔内で目標アップリンク伝送間隔および/または目標ダウンリンク伝送間隔をキャンセルして、アップリンク伝送とダウンリンクスケジューリング制御情報の伝送がオーバーラップしない。
【0226】
前記伝送キャンセル方式に基づいて、第2の伝送配置情報を取得するように構成される第2の配置情報確定サブモジュール3234と、を含んでもよい。
【0227】
図27を参照すると、
図27は、一例示的な実施例に係る他の情報伝送の装置のブロック図であり、
図26に示す装置の実施例の上で、前記送信モジュール34は、
前記ユーザー機器がネットワークにアクセスする場合、前記第1の伝送配置情報を前記ユーザー機器に送信するように構成される第1の配置情報送信サブモジュール341と、
干渉がすぐに発生する前に、前記第2の伝送配置情報を前記ユーザー機器に送信するように構成される第2の配置情報送信サブモジュール342と、を含んでもよい。
【0228】
図28を参照すると、
図28は、一例示的な実施例に係る他の情報伝送の装置のブロック図であり、
図27に示す装置の実施例の上で、前記スケジューリングモジュール34は、
前記ユーザー機器がネットワークにアクセスした後、目標伝送間隔に基づいてアップリンク伝送リソースとダウンリンク伝送リソースをスケジューリングするように構成される第3のスケジューリングサブモジュール343と、
干渉がすぐに発生する場合、1つの前記オリジナル伝送時間間隔でアップリンク動作周波数範囲に対する少なくとも一つの目標アップリンク伝送間隔に対応するアップリンク伝送リソースをスケジューリングすることをキャンセルし、および/または、ダウンリンク動作周波数範囲に対する少なくとも一つの目標ダウンリンク伝送間隔に対応するダウンリンク伝送リソースをスケジューリングすることをキャンセルするように構成されるスケジューリングキャンセルサブモジュール344と、を含んでもよい。
【0229】
対応的に、本発明は、情報伝送の装置をさらに提供し、当該装置は、ユーザー機器に設置される。
図29を参照すると、
図29は、一例示的な実施例に係る情報伝送の装置のブロック図であり、前記装置は、
基地局から送信された機器内干渉を回避するための伝送配置情報を受信するように構成される受信モジュール41と、ここで、前記伝送配置情報は、伝送時間間隔の調整パラメータを含み、
前記伝送配置情報に基づいて、基地局がスケジューリングしたアップリンク伝送リソースを利用してアップリンク情報を伝送するように構成されるアップリンク伝送モジュール42と、
前記伝送配置情報に基づいて、基地局がスケジューリングしたダウンリンクリソースからダウンリンク情報を取得するように構成されるダウンリンク伝送モジュール43と、を含んでもよい。
【0230】
図30を参照すると、
図30は、一例示的な実施例に係る他の情報伝送の装置のブロック図であり、
図29に示す装置の実施例の上で、前記装置は、
前記基地局に自身の無線周波数サポート能力情報を報告して、前記基地局が前記無線周波数サポート能力情報に基づいて機器内干渉が発生する可能性があるか否かを確定するように構成される無線周波数能力報告モジュール401をさらに含んでもよい。
【0231】
図31を参照すると、
図31は、一例示的な実施例に係る他の情報伝送の装置のブロック図であり、
図30に示す装置の実施例の上で、前記装置は、
前記基地局に回避設置検出報告を送信するように構成される回避設置報告モジュール402をさらに含んでもよい、当該回避設置検出報告は、機器内干渉が発生した場合、予め設けられた操作をトリガーして前記機器内干渉による少なくとも一つの動作周波数範囲で情報の伝送を停止するか否かをUEに報告するためのものである。
【0232】
図32を参照すると、
図32は、一例示的な実施例に係る他の情報伝送の装置のブロック図であり、
図31に示す装置の実施例の上で、前記装置は、
前記基地局に自身の調整能力情報を報告して、前記基地局が前記調整能力情報に基づいて、前記ユーザー機器が伝送時間間隔の調整機能をサポートするか否かを確定するように構成される調整能力報告モジュール403をさらに含んでもよい。
【0233】
装置の実施例において、当該実施例は、基本的に方法の実施例と対応するため、関連する内容は、方法の実施例の部分の説明を参照すればよい。以上に説明した装置の実施例は、単に例示的なものであり、ここで、分離部品として説明したユニットは、物理的に分離されてもよい、物理的に分離されないでもよい、ユニットに表示された部品は、物理的なユニットであってもよい、物理的なユニットではなくてもよい。即ち、1つの箇所に位置してもよい、または、複数のネットワークユニットに分布されてもよい、実際の必要に応じて、その中の一部または全部のモジュールを選択して、本発明の実施例の目的を達成することができ、当業者は、創造的な労働をしていない場合、これを理解して実施することができる。
【0234】
対応的に、本発明の一態様において、情報伝送の装置を提供し、当該装置は、
プロセッサと、
プロセッサで実行可能なコマンドを格納するメモリと、を含み、
前記プロセッサは、
ユーザー機器において機器内干渉が発生する可能性があるか否かを確定し、
機器内干渉が発生する可能性がある場合、伝送時間間隔の調整パラメータを含む、前記機器内干渉を回避するための伝送配置情報を取得し、
前記伝送配置情報を前記ユーザー機器に送信し、
一つのオリジナル伝送時間間隔内での前記ユーザー機器のアップリンク情報の伝送が、少なくともダウンリンクスケジューリング制御情報の伝送を干渉しないように、前記伝送配置情報に基づいてアップリンク伝送リソースとダウンリンク伝送リソースをスケジューリングするように構成される。
【0235】
本発明の他の一態様において、情報伝送の装置を提供し、当該装置は、
プロセッサと、
プロセッサで実行可能なコマンドを格納するメモリと、を含み、
前記プロセッサは、
基地局から送信された機器内干渉を回避するための伝送配置情報を受信し、
前記伝送配置情報に基づいて、基地局がスケジューリングしたアップリンク伝送リソースを利用してアップリンク情報を伝送し、
前記伝送配置情報に基づいて、基地局がスケジューリングしたダウンリンクリソースからダウンリンク情報を取得するように構成され、
前記伝送配置情報は、伝送時間間隔の調整パラメータを含む。
【0236】
図33に示すように、
図33は、本発明の一例示的な実施例に係る情報伝送の装置3300の構造模式図である。装置3300は、1つの基地局として提供することができ、
図33を参照すると、装置3300は、処理ユニット3322、無線送受信ユニット3324、アンテナユニット3326及び無線インターフェース特有の信号処理部分を含み、処理ユニット3322は、1つまたは複数のプロセッサをさらに含んでもよい。
【0237】
処理ユニット3322のうちの一つのプロセッサは、
ユーザー機器において機器内干渉が発生する可能性があるか否かを確定し、
機器内干渉が発生する可能性がある場合、伝送時間間隔の調整パラメータを含む、前記機器内干渉を回避するための伝送配置情報を取得し、
前記伝送配置情報を前記ユーザー機器に送信し、
一つのオリジナル伝送時間間隔内での前記ユーザー機器のアップリンク情報の伝送が、少なくともダウンリンクスケジューリング制御情報の伝送を干渉しないように、前記伝送配置情報に基づいてアップリンク伝送リソースとダウンリンク伝送リソースをスケジューリングするように構成される。
【0238】
例示的な実施例では、コンピュータ命令が記録され、命令を有する非一時的コンピュータ読み取り可能な記録媒体をさらに提供する。前記コンピュータ命令は、装置3300の処理ユニット3322により実行されて
図2ないし
図13-2のいずれか1項に記載の情報伝送の方法を実現する。例えば、前記非一時的コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、ROM、RAM、CD-ROM、磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスク及び光データメモリ等であってもよい。
【0239】
図34は、本発明の一例示的な実施例に係る他の情報伝送の装置3400の構造模式図である。例えば、装置3400は、携帯電話、コンピュータ、デジタル放送端末、メッセージの送受信機器、ゲーム機、タブレット機器、医療機器、フィットネス機器、PDA、ウェアラブル機器(例えば、スマートウォッチ、スマートグラス、スマートバンド、スマートランニングシューズ)などであってもよい。
【0240】
図34を参照すると、装置3400は、処理ユニット3402、メモリ3404、電源ユニット3406、マルチメディアユニット3408、オーディオユニット3410、入力/出力(I/O)インターフェース3412、センサーユニット3414、及び通信ユニット3416からなる群から選ばれる少なくとも1つを備えてもよい。
【0241】
処理ユニット3402は、一般的には、装置3400の全体の操作、例えば、表示、電話呼び出し、データ通信、カメラ操作及び記録操作に関連する操作を制御する。処理ユニット3402は、上述した方法におけるステップの一部又は全部を実現できるように、命令を実行する少なくとも1つのプロセッサ3420を備えてもよい。また、処理ユニット3402は、他のユニットとのインタラクションを便利にさせるように、少なくとも1つのモジュールを備えてもよい。例えば、処理ユニット3402は、マルチメディアユニット3408とのインタラクションを便利にさせるように、マルチメディアモジュールを備えてもよい。
【0242】
メモリ3404は、装置3400での操作をサポートするように、各種のデータを記憶するように配置される。これらのデータは、例えば、装置3400で何れのアプリケーション又は方法を操作するための命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、画像、ビデオ等を含む。メモリ3404は、何れの種類の揮発性又は不揮発性メモリ、例えば、SRAM(Static Random Access Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、PROM(Programmable ROM)、ROM(Read Only Member)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、或いは光ディスクにより、或いはそれらの組み合わせにより実現することができる。
【0243】
電源ユニット3406は、装置3400の各種ユニットに電力を供給するためのものであり、電源管理システム、1つ又は複数の電源、及び装置3400のために電力を生成、管理及び分配することに関連する他のユニットを備えてもよい。
【0244】
マルチメディアユニット3408は、装置3400とユーザーとの間に出力インターフェースを提供するスクリーンを備えてもよい。いくつかの実施例では、スクリーンは、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)やタッチパネル(TP)を備えてもよい。スクリーンは、タッチパネルを備える場合、ユーザーからの入力信号を受信するように、タッチスクリーンになることができる。また、タッチパネルは、タッチや、スライドや、タッチパネル上の手振りを感知するように、少なくとも1つのタッチセンサーを有する。タッチセンサーは、タッチやスライド動作の境界を感知できるだけではなく、タッチやスライド操作と関連する持続時間や圧力も感知できる。いくつかの実施例では、マルチメディアユニット3408は、フロントカメラ及び/又はバックカメラを有してもよい。装置3400が、例えば、撮影モードやビデオモードのような操作モードにある時、フロントカメラ及び/又はバックカメラが外部のマルチメディアデータを受信できる。フロントカメラ及びバックカメラのそれぞれは、固定の光学レンズ系であってもよいし、焦点距離及び光学ズーム能力を有するものであってもよい。
【0245】
オーディオユニット3410は、オーディオ信号を出力及び/又は入力するように配置される。例えば、オーディオユニット3410は、マイクロフォン(MiC)を有してもよい。装置3400が、例えば、呼び出しモード、記録モード、又は音声認識モードのような操作モードにあるとき、マイクロフォンは、外部のオーディオ信号を受信するように配置される。受信したオーディオ信号は、メモリ3404にさらに記憶されてもよいし、通信ユニット3416を介して送信されてもよい。一実施例では、オーディオユニット3410は、オーディオ信号を出力するためのスピーカをさらに備えてもよい。
【0246】
I/Oインターフェース3412は、処理ユニット3402と外部のインタフェースモジュールとの間にインターフェースを提供するためのものである。上記外部のインタフェースモジュールは、キーボードや、クリックホイールや、ボタン等であってもよい。これらのボタンは、ホームボタンや、音量ボタンや、スタートボタンや、ロックボタンであってもよいが、それらに限らない。
【0247】
センサーユニット3414は、装置3400のために各方面の状態を評価する少なくとも1つのセンサーを備えてもよい。例えば、センサーユニット3414は、装置3400のオン/オフ状態や、ユニットの相対的な位置を検出することができる。例えば、前記ユニットは、装置3400のディスプレイ及びキーパッドである。センサーユニット3414は、装置3400又は装置3400の1つのユニットの位置の変化や、ユーザーが装置3400に接触しているか否かや、装置3400の方向又は加速/減速や、装置3400の温度変化を検出することができる。センサーユニット3414は、何れの物理的な接触もない場合に付近の物体を検出するように配置される近接センサーを有してもよい。センサーユニット3414は、イメージングアプリケーションに用いるための光センサー、例えば、CMOS又はCCD画像センサーを有してもよい。一実施例では、当該センサーユニット3414は、加速度センサー、ジャイロスコープセンサー、磁気センサー、圧力センサー又は温度センサーをさらに備えてもよい。
【0248】
通信ユニット3416は、装置3400と他の設備の間との無線又は有線通信を便利にさせるように配置される。装置3400は、通信標準に基づく無線ネットワーク、例えば、WiFi、2G又は3G、又はそれらの組み合わせにアクセスできる。1つの例示的な実施例では、通信ユニット3416は、ブロードキャストチャンネルを介して外部のブロードキャスト管理システムからのブロードキャスト信号又はブロードキャストに関する情報を受信する。1つの例示的な実施例では、前記通信ユニット3416は、近距離通信を促進するために近距離無線通信(NFC)モジュールをさらに備えてもよい。例えば、NFCモジュールは、無線周波数認識装置(RFID:Radio Frequency IDentification)技術、赤外線データ協会(IrDA:Infrared Data Association)技術、超広帯域無線(UWB:Ultra Wide Band)技術、ブルートゥース(BT:Bluetooth)技術及び他の技術によって実現されてもよい。
【0249】
例示的な実施例では、装置3400は、上述した方法を実行するために、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、数字信号処理デバイス(DSPD:Digital Signal Processing Device)、プログラム可能論理デバイス(PLD:Programmable Logic Device)、書替え可能ゲートアレイ(FPGA:Field-Programmable Gate Array)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサー、又は他の電子機器によって実現されてもよい。
【0250】
例示的な実施例では、命令を有する非一時的コンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えば、命令を有するメモリ3404をさらに提供する。前記命令は、装置3400のプロセッサ3420により実行されて上述した
図14ないし
図17のいずれか1項に記載の情報伝送の方法を実現する。例えば、前記非一時的コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、ROM、RAM、CD-ROM、磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスク及び光データメモリ等であってもよい。
【0251】
当業者は、明細書に対する理解、及び明細書に記載された発明に対する実施を介して、本発明の他の実施形態を容易に取得することができる。本発明は、本発明に対する任意の変形、用途、又は適応的な変化を含み、このような変形、用途、又は適応的な変化は、本発明の一般的な原理に従い、本発明では開示していない本技術分野の公知知識、又は通常の技術手段を含む。明細書及び実施例は、単に例示的なものであって、本発明の本当の範囲と主旨は、以下の特許請求の範囲によって示される。
【0252】
本発明は、上記で記述され、図面で図示した特定の構成に限定されず、その範囲を離脱しない状況で、様々な修正や変更を実施してもよい。本発明の範囲は、添付される特許請求の範囲のみにより限定される。