特許 7072086 在庫管理のために新鮮なアイテムを検査および返品するためのコンピュータ実装システムおよび方法

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】特許公報(B2)

(11)【特許番号】

(24)【登録日】2022-05-11

(45)【発行日】2022-05-19

(54)【発明の名称】在庫管理のために新鮮なアイテムを検査および返品するためのコンピュータ実装システムおよび方法

(51)【国際特許分類】

   G06Q 10/08 20120101AFI20220512BHJP

【ＦＩ】

G06Q10/08

【請求項の数】 20

(21)【出願番号】P 2020569047

(86)(22)【出願日】2020-07-14

(65)【公表番号】

(43)【公表日】2021-11-04

(86)【国際出願番号】 IB2020056618

(87)【国際公開番号】W WO2021038326

(87)【国際公開日】2021-03-04

【審査請求日】2021-03-19

(31)【優先権主張番号】16/553,370

(32)【優先日】2019-08-28

(33)【優先権主張国・地域又は機関】US

【早期審査対象出願】

(73)【特許権者】

【識別番号】520244544

【氏名又は名称】クーパン コーポレイション

(74)【代理人】

【識別番号】230104019

【弁護士】

【氏名又は名称】大野 聖二

(74)【代理人】

【識別番号】100131451

【弁理士】

【氏名又は名称】津田 理

(74)【代理人】

【識別番号】100167933

【弁理士】

【氏名又は名称】松野 知紘

(74)【代理人】

【識別番号】100174137

【弁理士】

【氏名又は名称】酒谷 誠一

(74)【代理人】

【識別番号】100184181

【弁理士】

【氏名又は名称】野本 裕史

(72)【発明者】

【氏名】ハ，ヒョナ

(72)【発明者】

【氏名】ジョン，ジンウォン

(72)【発明者】

【氏名】カン，ソンウ

(72)【発明者】

【氏名】オ，ジョン ソク

(72)【発明者】

【氏名】ホン，スン ヤン

【審査官】加内 慎也

(56)【参考文献】

【文献】韓国登録特許第１０－１８３５５４１（ＫＲ，Ｂ１）

【文献】韓国公開特許第１０－２００２－００４２１７３（ＫＲ，Ａ）

【文献】特開２００３－１２２８１７（ＪＰ，Ａ）

【文献】特開２００２－１９３４４９（ＪＰ，Ａ）

【文献】米国特許出願公開第２０１４／０２２２５２１（ＵＳ，Ａ１）

【文献】韓国公開特許第１０－２０１７－００５３４２４（ＫＲ，Ａ）

(58)【調査した分野】(Int.Cl.，ＤＢ名)

Ｇ０６Ｑ １０／００－９９／００

(57)【特許請求の範囲】

【請求項1】

ユーザインターフェースで使用するための新鮮なアイテムを検査および返品するためのコンピュータ実装システムであって、
命令を格納する１つまたは複数のメモリデバイスと、
動作を実行するために前記命令を実行するように構成された１つまたは複数のプロセッサと、
を含み、前記動作は、
第１のモバイルデバイスから、アイテムを検査するための要求および前記アイテムに関連するアイテム識別子を受け取ることと、
データベースから、検査が必要な前記アイテムの一部を含む第１の許容基準を検索することと、
前記アイテムに関連する欠陥のある数量についての要求および前記検索された第１の許容基準を前記第１のモバイルデバイスに送信することによって、前記受け取った要求に応答することと、
前記第１のモバイルデバイスから前記欠陥のある数量を受け取ることと、
前記受け取ったアイテム識別子、前記検索された第１の許容基準、前記アイテムの前記受け取った欠陥のある数量、および少なくとも１人のマネージャに関連するモバイルデバイスのみが前記アイテムの前記受け取った欠陥のある数量に基づいて検査タスクに関連する情報にアクセスできるように構成されたマネージャインジケータを含む検査タスクを格納することと、
マネージャに関連する第２のモバイルデバイスから、返品のための前記欠陥のあるアイテムの再カウントされた数量を受け取ることと、
返品のための欠陥のあるアイテムの前記受け取った再カウントされた数量と欠陥のあるアイテムの前記受け取った数量との比較に基づいて、別の検査ラウンドが必要かどうかを判定することと、
別の検査ラウンドが必要であるという判定に基づいて、検査のための前記アイテムの数量および返品のための前記欠陥のあるアイテムの第２の再カウントされた数量についての要求を前記第２のモバイルデバイスに送信することと、
を含む、コンピュータ実装システム。

【請求項2】

前記動作は、
インバウンドバーコードの要求を前記第１のモバイルデバイスに送信することと、
前記第１のモバイルデバイスからインバウンドバーコードを受け取ることと、
をさらに含む、請求項１に記載のコンピュータ実装システム。

【請求項3】

前記動作は、１つまたは複数のアイテムが前記受け取ったアイテム識別子に対応する場合、検査のために１つまたは複数のアイテムにそれぞれ対応する選択可能なインターフェース要素を含むユーザインターフェースを前記第１のモバイルデバイスに送信することをさらに含む、請求項１に記載のコンピュータ実装システム。

【請求項4】

前記検索された第１の許容基準は、インバウンド数量、注文番号、製造日、および賞味期限を含む、請求項１に記載のコンピュータ実装システム。

【請求項5】

前記動作は、
前記第２のモバイルデバイスから、格納された検査タスクの要求を受け取ることと、
１つまたは複数の格納された検査タスクを前記第２のモバイルデバイスに送信することによって、前記受け取った要求に応答することと、
前記第２のモバイルデバイスから、前記送信された格納された検査タスクの受諾、および検査のための前記アイテムに関連するアイテム識別子を受け取ることと、
前記データベースから、予測に基づく検査が必要な前記アイテムの一部を含む第２の許容基準を検索することと、
前記検索された第２の許容基準と共に、返品のための前記欠陥のあるアイテムの再カウントされた数量についての要求を前記第２のモバイルデバイスに送信することによって、前記受け取った要求に応答することと、
をさらに含む、請求項１に記載のコンピュータ実装システム。

【請求項6】

前記動作は、
前記第２のモバイルデバイスから、検査のための前記アイテムの数量および返品のための前記欠陥のあるアイテムの第２の再カウントされた数量を受け取ることと、
返品のための前記欠陥のあるアイテムの前記受け取った第２の再カウントされた数量と前記アイテムのインバウンド数量との比較に基づいて、前記アイテムの全部または一部の返品、または返品なしを決定することと、
前記返品の前記決定に基づいて返品の理由の要求を前記第２のモバイルデバイスに送信することと、
前記第２のモバイルデバイスから、返品の理由および前記返品されるアイテムの画像を受け取ることと、
前記受け取ったアイテム識別子、前記欠陥のあるアイテムの前記受け取った第２の再カウントされた数量、および返品の前記理由を含む返品タスクを格納することと、
をさらに含む、請求項５に記載のコンピュータ実装システム。

【請求項7】

前記動作は、第２のモバイルデバイスを介した提示のために、前記１つまたは複数の送信された検査タスクにそれぞれ対応する選択可能なインターフェース要素を含むユーザインターフェースを提供することをさらに含み、前記検査タスクの各々は、アイテム識別子、インバウンドバーコード、アイテム名、前記欠陥のあるアイテムの数量、アイテムの荷降ろし時間を含む、請求項５に記載のコンピュータ実装システム。

【請求項8】

前記動作は、返品のための前記欠陥のあるアイテムの前記第２の再カウントされた数量がゼロより大きい場合に、返品の理由を選択するためのボタンおよび前記返品されるアイテムの画像を添付するためのボタンを含むユーザインターフェースを前記第２のモバイルデバイスに送信することをさらに含む、請求項６に記載のコンピュータ実装システム。

【請求項9】

前記動作は、前記欠陥のあるアイテムの前記受け取った第２の再カウントされた数量が前記アイテムの前記インバウンド数量より少ない場合に、部分的な返品を処理するように前記第１のモバイルデバイスに指示するように構成された返品タスクを格納することをさらに含む、請求項６に記載のコンピュータ実装システム。

【請求項10】

前記動作は、前記欠陥のあるアイテムの前記受け取った第２の再カウントされた数量が前記アイテムの前記インバウンド数量に一致する場合に、完全な返品を処理するように前記第１のモバイルデバイスに指示するように構成された返品タスクを格納することをさらに含む、請求項６に記載のコンピュータ実装システム。

【請求項11】

ユーザインターフェースで使用するための新鮮なアイテムを検査および返品するためのコンピュータ実施方法であって、少なくとも１つのプロセッサが、
第１のモバイルデバイスから、前記アイテムを検査するための要求および前記アイテムに関連するアイテム識別子を受け取ることと、
データベースから、検査が必要な前記アイテムの一部を含む許容基準を検索することと、
前記アイテムに関連する欠陥のある数量についての要求および前記検索された第１の許容基準を前記第１のモバイルデバイスに送信することによって、前記受け取った要求に応答することと、
前記第１のモバイルデバイスから前記欠陥のある数量を受け取ることと、
前記受け取ったアイテム識別子、前記検索された第１の許容基準、前記欠陥のあるアイテムの前記受け取った数量に基づく前記欠陥のあるアイテムの前記受け取った数量、および少なくとも１人のマネージャに関連するモバイルデバイスのみが検査タスクに関連する情報にアクセスできるように構成されたマネージャインジケータを含む検査タスクを格納することと、
マネージャに関連する第２のモバイルデバイスから、返品のための前記欠陥のあるアイテムの再カウントされた数量を受け取ることと、
返品のための欠陥のあるアイテムの前記受け取った再カウントされた数量と欠陥のあるアイテムの前記受け取った数量との比較に基づいて、別の検査ラウンドが必要かどうかを判定することと、
別の検査ラウンドが必要であるという判定に基づいて、検査のための前記アイテムの数量および返品のための前記欠陥のあるアイテムの第２の再カウントされた数量についての要求を前記第２のモバイルデバイスに送信することと、
を含む動作を実行する、コンピュータ実施方法。

【請求項12】

前記動作は、１つまたは複数のアイテムが前記受け取ったアイテム識別子に対応する場合、検査のために１つまたは複数のアイテムにそれぞれ対応する選択可能なインターフェース要素を含むユーザインターフェースを前記第１のモバイルデバイスに送信することをさらに含む、請求項１１に記載のコンピュータ実施方法。

【請求項13】

前記検索された第１の許容基準は、インバウンド数量、注文番号、製造日、および賞味期限を含む、請求項１１に記載のコンピュータ実施方法。

【請求項14】

前記動作は、
前記第２のモバイルデバイスから、格納された検査タスクの要求を受け取ることと、
１つまたは複数の格納された検査タスクを前記第２のモバイルデバイスに送信することによって、前記受け取った要求に応答することと、
前記第２のモバイルデバイスから、前記送信された格納された検査タスクの受諾、および検査のための前記アイテムに関連するアイテム識別子を受け取ることと、
前記データベースから、予測に基づく検査が必要な前記アイテムの一部を含む第２の許容基準を検索することと、
前記検索された第２の許容基準と共に、返品のための前記欠陥のあるアイテムの再カウントされた数量についての要求を前記第２のモバイルデバイスに送信することによって、前記受け取った要求に応答することと、
をさらに含む、請求項１１に記載のコンピュータ実施方法。

【請求項15】

前記動作は、
前記第２のモバイルデバイスから、検査のための前記アイテムの数量および返品のための前記欠陥のあるアイテムの第２の再カウントされた数量を受け取ることと、
返品のための前記欠陥のあるアイテムの前記受け取った第２の再カウントされた数量と前記アイテムのインバウンド数量との比較に基づいて、前記アイテムの全部または一部の返品、または返品なしを決定することと、
前記返品の前記決定に基づいて返品の理由の要求を前記第２のモバイルデバイスに送信することと、
前記第２のモバイルデバイスから、返品の理由および前記返品されるアイテムの画像を受け取ることと、
前記受け取ったアイテム識別子、前記欠陥のあるアイテムの前記受け取った第２の再カウントされた数量、および返品の前記理由を含む返品タスクを格納することと、
をさらに含む、請求項１４に記載のコンピュータ実施方法。

【請求項16】

前記動作は、第２のモバイルデバイスを介した提示のために、前記１つまたは複数の送信された検査タスクにそれぞれ対応する選択可能なインターフェース要素を含むユーザインターフェースを提供することをさらに含み、前記検査タスクの各々は、アイテム識別子、インバウンドバーコード、アイテム名、前記欠陥のあるアイテムの数量、アイテムの荷降ろし時間を含む、請求項１４に記載のコンピュータ実施方法。

【請求項17】

前記動作は、返品のための前記欠陥のあるアイテムの前記第２の再カウントされた数量がゼロより大きい場合に、返品の理由を選択するためのボタンおよび前記返品されるアイテムの画像を添付するためのボタンを含むユーザインターフェースを前記第２のモバイルデバイスに送信することをさらに含む、請求項１５に記載のコンピュータ実施方法。

【請求項18】

前記動作は、前記欠陥のあるアイテムの前記受け取った第２の再カウントされた数量が前記アイテムの前記インバウンド数量より少ない場合に、部分的な返品を処理するように前記第１のモバイルデバイスに指示するように構成された返品タスクを格納することをさらに含む、請求項１５に記載のコンピュータ実施方法。

【請求項19】

前記動作は、前記欠陥のあるアイテムの前記受け取った第２の再カウントされた数量が前記アイテムの前記インバウンド数量に一致する場合に、完全な返品を処理するように前記第１のモバイルデバイスに指示するように構成された返品タスクを格納することをさらに含む、請求項１５に記載のコンピュータ実施方法。

【請求項20】

システムであって、
ユーザインターフェースで使用するための新鮮なアイテムを検査および返品するためのコンピュータ実装システムであって、
命令を格納する１つまたは複数のメモリデバイスと、
動作を実行するために前記命令を実行するように構成された１つまたは複数のプロセッサと、
を含み、前記動作は、
第１のモバイルデバイスから、前記アイテムを検査するための要求および前記アイテムに関連するアイテム識別子を受け取ることと、
データベースから、検査が必要な前記アイテムの一部を含む許容基準を検索することと、
前記アイテムに関連する欠陥のある数量についての要求および前記検索された第１の許容基準を前記第１のモバイルデバイスに送信することによって、前記受け取った要求に応答することと、
前記第１のモバイルデバイスから前記欠陥のある数量を受け取ることと、
前記受け取ったアイテム識別子、前記検索された第１の許容基準、前記欠陥のあるアイテムの前記受け取った数量に基づく前記欠陥のあるアイテムの前記受け取った数量、および少なくとも１人のマネージャに関連するモバイルデバイスのみが検査タスクにアクセスできるように構成されたマネージャインジケータを含む検査タスクを格納することと、
マネージャに関連する第２のモバイルデバイスから、格納された検査タスクの要求を受け取ることと、
１つまたは複数の格納された検査タスクを前記第２のモバイルデバイスに送信することによって、前記受け取った要求に応答することと、
前記第２のモバイルデバイスから、前記送信された格納された検査タスクの受諾、および検査のための前記アイテムに関連するアイテム識別子を受け取ることと、
前記データベースから、予測に基づく検査が必要な前記アイテムの一部を含む第２の許容基準を検索することと、
前記第２の検索された基準と共に、返品のための前記欠陥のあるアイテムの再カウントされた数量についての要求を前記第２のモバイルデバイスに送信することによって、前記受け取った要求に応答することと、
第２のモバイルデバイスから、返品のための前記欠陥のあるアイテムの再カウントされた数量を受け取ることと、
返品のための欠陥のあるアイテムの前記受け取った再カウントされた数量と欠陥のあるアイテムの前記受け取った数量との比較に基づいて、別の検査ラウンドが必要かどうかを判定することと、
別の検査ラウンドが必要であるという判定に基づいて検査のための前記アイテムの数量および返品のための前記欠陥のあるアイテムの第２の再カウントされた数量についての要求を前記第２のモバイルデバイスに送信することによって、前記欠陥のあるアイテムの再カウントされた数量を受け取ることに応答することと、
を含む、コンピュータ実装システムと、
第１のモバイルデバイスであって、
ネットワークインターフェースと、
命令を格納する１つまたは複数のメモリデバイスと、
動作を実行するために前記命令を実行するように構成された１つまたは複数のプロセッサと、
を含み、前記動作は、
前記コンピュータ実装システムに、アイテムを検査するための要求および前記アイテムに関連するアイテム識別子を送信することと、
前記コンピュータ実装システムから、前記アイテムに関連する欠陥のある数量についての要求および基準を受け取ることと、
前記コンピュータ実装システムに、前記アイテムに関連する欠陥のある数量を送信することと、を含む、第１のモバイルデバイスと、
マネージャに関連する第２のモバイルデバイスであって、
ネットワークインターフェースと、
命令を格納する１つまたは複数のメモリデバイスと、
動作を実行するために前記命令を実行するように構成された１つまたは複数のプロセッサと、
を含み、前記動作は、
前記コンピュータ実装システムに、格納された検査タスクの要求を送信することと、
前記コンピュータ実装システムから、１つまたは複数の検査タスクを受け取ることと、
前記コンピュータ実装システムに、検査タスクの受諾を送信することと、
前記コンピュータ実装システムから、返品のための前記欠陥のあるアイテムの再カウントされた数量についての要求および第２の基準を受け取ることと、
前記コンピュータ実装システムに、返品のための前記欠陥のあるアイテムの再カウントされた数量を送信することと、
前記コンピュータ実装システムから、検査のための前記アイテムの数量の要求および返品のための前記欠陥のあるアイテムの第２の再カウントされた数量を受け取ることと、
を含む、第２のモバイルデバイスと、
を含むシステム。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

[001] 本開示は、一般に、フルフィルメントセンタにおける在庫管理のためのコンピュータ化されたシステムおよび方法に関する。特に、本開示の実施形態は、発明的で非従来型のシステムに関連し、フルフィルメントセンタの場所で新鮮なアイテムを効率的に検査および返品するためのコンピュータ実装システム、方法、およびユーザインターフェースに関連する。

【背景技術】

【0002】

[002] 個人消費の変化は生鮮製品業界を変化させている。生鮮食品に対する消費者の欲求と利便性の必要性により、業界はフルフィルメントセンタ（ＦＣ）でより多くの生鮮製品を扱うようになった。しかし、市場での製品に対する需要の増加は、ＦＣに問題と課題を引き起こしている。現在存在するＦＣおよびＦＣの在庫管理のためのシステムは、入荷する生鮮製品を処理するように構成されているが、ＦＣが入荷する生鮮製品の迅速な受け入れまたは拒否ができなかった場合に一般的な問題が発生する。これは、製品の腐敗や廃棄につながり、顧客満足度の低下をもたらす。例えば、生鮮製品には乳製品、果物、豆腐、野菜などが含まれる場合があり、生鮮製品がＦＣに迅速に保管されない場合、または冷蔵配送トラックに再積載されない場合には、生鮮製品が腐敗するか、売れなくなることがあり得る。

【0003】

[003] このような問題を軽減するために、従来の在庫管理システムでは、ＦＣ内に入ってくる生鮮製品の品質を検査するための作業者を割り当てている。これらのシステムは、入ってくる新鮮製品を効率的な方法で何度も検査しようとするが、作業者は同じ新鮮製品を何度も検査し、生鮮製品を受け取るか返品するかを都合よく決定することができない。さらに、現在の電子システムは、欠陥数量を検査し、生鮮製品を返品するかどうかを効率的に決定するという点で柔軟性がない。作業者は生鮮製品を手動で検査する必要があり、生鮮製品を受け取ったり返品したりするための効率的な決定を下すことができない。さらに、現在の電子システムは、誰が、どの許容基準に基づいて、生鮮製品の検査をどのように実行するかについての可視性を提供していない。例えば、ＦＣのベンダー、マネージャ、および検査作業者は、生鮮製品が受け入れられる理由または返品される理由を同時に理解していない。

【0004】

[004] したがって、フルフィルメントセンタで新鮮なアイテムを検査および返品するための改善された方法とシステムが必要である。

【発明の概要】

【0005】

[005] 本開示の一態様は、フルフィルメントセンタのユーザインターフェースで使用するために新鮮なアイテムを検査および返品することによって在庫を管理するための方法を対象とする。本方法は、動作を含むことができる。動作は、第１のモバイルデバイスから、アイテムを検査するための要求およびアイテムに関連するアイテム識別子を受け取ることを含む。動作は、データベースから、検査が必要なアイテムの一部を含む第１の許容基準を検索することをさらに含む。第１の許容基準を検索した後に、動作は、アイテムに関連する欠陥数量についての要求および検索された第１の許容基準を第１のモバイルデバイスに送信することによって、受け取った要求に応答することをさらに含む。動作は、第１のモバイルデバイスから欠陥数量を受け取ることをさらに含む。欠陥数量を受け取った後に、動作は、受け取ったアイテム識別子、検索された第１の許容基準、欠陥アイテムの受け取った数量に基づく欠陥アイテムの受け取った数量、および少なくとも１人のマネージャに関連するモバイルデバイスのみが検査タスクに関連する情報にアクセスできるように構成されたマネージャインジケータを含む検査タスクを格納することと、さらに含む。

【0006】

[006] 本開示の別の態様は、返品センターからフルフィルメントセンタに返品アイテムを転送することによって在庫を管理するためのコンピュータ実装システムを対象とする。コンピュータ実装システムは、命令を格納する１つまたは複数のメモリデバイスを含むことができる。コンピュータ実装システムはまた、上記の動作を実行するための命令を実行するように構成された１つまたは複数のプロセッサを含むことができる。

【0007】

[007] 本開示のさらに別の態様は、上記のコンピュータ実装システムと、第１のモバイルデバイスと、を含むシステムを対象とする。開示された実施形態と一致して、モバイルデバイスは、ネットワークインターフェース、命令を格納する１つまたは複数のメモリデバイス、ならびに動作を実行するための命令を実行するように構成された１つまたは複数のプロセッサを含むことができる。動作は、コンピュータ実装システムに、アイテムを検査するための要求およびアイテムに関連するアイテム識別子を送信することと、コンピュータ実装システムから、アイテムに関連する欠陥数量についての要求および基準を受け取ることと、を含むことができる。動作は、コンピュータ実装システムにアイテムに関連する欠陥数量を送信することをさらに含むことができる。コンピュータ実装システムは、命令を格納する１つまたは複数のメモリデバイスを含むことができる。コンピュータ実装システムはまた、上記の動作を実行するための命令を実行するように構成された１つまたは複数のプロセッサを含むことができる。他のシステム、方法、およびコンピュータ可読媒体も、本明細書で説明される。

【図面の簡単な説明】

【0008】

【図1A】[008] 図１Ａは、開示された実施形態と一致する、出荷、輸送、および物流オペレーションを可能にする通信のためのコンピュータ化されたシステムを含むネットワークの例示的な実施形態を示す概略ブロック図である。

【図1B】[009] 図１Ｂは、開示された実施形態と一致する、対話型ユーザインターフェース要素と共に、検索要求を満たす１つまたは複数の検索結果を含むサンプルの検索結果ページ（ＳＲＰ）を示す図である。

【図1C】[0010] 図１Ｃは、開示された実施形態と一致する、対話型ユーザインターフェース要素と共に製品および製品に関する情報を含むサンプルの単一ディスプレイページ（ＳＤＰ）を示す図である。

【図1D】[0011] 図１Ｄは、開示された実施形態に一致する、対話型ユーザインターフェース要素と共に仮想ショッピングカート内のアイテムを含むサンプルのカートページを示す図である。

【図1E】[0012] 図１Ｅは、開示された実施形態と一致する、対話型ユーザインターフェース要素と共に、購入および出荷に関する情報と共に仮想ショッピングカートからのアイテムを含むサンプルの注文ページを示す図である。

【図2】[0013] 図２は、開示された実施形態と一致する、開示されたコンピュータ化されたシステムを利用するように構成された例示的なフルフィルメントセンタの概略図である。

【図3A】[0014] 図３Ａは、非マネージャによって新鮮なインバウンド製品を検査するためのプロセスの例示的なフローチャートである。

【図3B】[0015] 図３Ｂは、マネージャによる新鮮なインバウンド製品を検査および返品するためのプロセスの例示的なフローチャートである。

【図3C】[0016] 図３Ｃは、マネージャによって新鮮なインバウンド製品を検査および返品するためのプロセスの継続的な例示的なフローチャートである。

【図4A】[0017] 図４Ａは、パレットまたはアイテムに貼付されたバーコードの形態のインバウンドバーコードおよびアイテム識別子を要求するためのモバイルデバイスの例示的なユーザインターフェースを示す図である。

【図4B】[0018] 図４Ｂは、同一のＳＫＵバーコードに関連するアイテムの中からアイテムを選択するための例示的なユーザインターフェースを示す図である。

【図4C】[0019] 図４Ｃは、モバイルデバイスに関連する作業者が新鮮なインバウンドアイテムの欠陥数量を決定するのを支援するための要求および許容基準を表示するための例示的なユーザインターフェースを示す図である。

【図4D】[0020] 図４Ｄは、新鮮なインバウンドアイテムの欠陥数量を調整および送信するための例示的なユーザインターフェースを示す図である。

【図5A】[0021] 図５Ａは、１つまたは複数の受け取った検査タスクを表示するための例示的なユーザインターフェースを示す図である。

【図5B】[0022] 図５Ｂは、新鮮なインバウンドアイテムの再カウントされた欠陥数量を調整および送信し、返品理由を選択するための例示的なユーザインターフェースを示す図である。

【図5C】[0023] 図５Ｃは、欠陥のある新鮮なインバウンドアイテムの画像をアップロードするための例示的なユーザインターフェースを示す図である。

【図5D】[0024] 図５Ｄは、新鮮なインバウンドアイテムの第２の再カウントされた欠陥数量を調整および送信するための例示的なユーザインターフェースを示す図である。

【発明を実施するための形態】

【0009】

[0025] 以下の詳細な説明は、添付の図面を参照する。可能な限り、図面および以下の説明では、同一または類似の部分を参照するために、同一の符号が使用される。いくつかの例示的な実施形態が本明細書で説明されるが、修正、適応、および他の実施態様が可能である。例えば、置換、追加、または修正が図面に示す構成要素およびステップに行われてもよく、本明細書に記載された例示的な方法は、開示された方法にステップを置換、並べ替え、除去、または追加することによって修正されてもよい。したがって、以下の詳細な説明は、開示された実施形態および実施例に限定されない。むしろ、本発明の適切な範囲は、添付の特許請求の範囲によって定義される。

【0010】

[0026]本開示の実施形態は、フルフィルメントセンタの場所で新鮮なアイテムを効率的に検査および返品することによって在庫を管理するように構成されたコンピュータ実装システムおよび方法を対象とする。開示された実施形態は、フルフィルメントセンタの作業者がユーザインターフェースを使用することによって効率的かつ便利に新鮮なインバウンド製品を受け取りまたは返品することを可能にする革新的な技術的特徴を提供する。例えば、開示された実施形態は、新鮮なインバウンドアイテムに関連する欠陥数量を受け取り、欠陥数量は、新鮮なインバウンドアイテムに関連するベンダーによって提供される許容基準によって決定され、少なくとも１人のマネージャによる新鮮なインバウンドアイテムを検査するための検査タスクを格納し、マネージャから再カウントされた欠陥数量を受け取り、マネージャが、ユーザインターフェースを使用して、新鮮なインバウンドアイテムの全部または一部を受け取るか返品するかを簡単に決定できるようにする。さらに、開示された実施形態は、フルフィルメントセンタのベンダー、作業者、およびマネージャが、どの許容基準に基づいて生鮮製品の検査がどのように処理され、誰が検査を実行したかについての可視性を有することを可能にする革新的な技術的特徴を提供する。例えば、開示された実施形態は、バリデータに関連するモバイルデバイス、生鮮製品に関連する識別子、および生鮮製品に関連する許容基準を格納し、ベンダー、およびフルフィルメントセンタの作業者とマネージャが、生鮮製品の検査プロセスを同時に認識できるようにする。

【0011】

[0027] 図１Ａを参照すると、出荷、輸送、および物流動作を可能にする通信のためのコンピュータ化されたシステムを含むシステムの例示的な実施形態を示す概略ブロック図１００が示されている。図１Ａに示すように、システム１００は様々なシステムを含むことができ、その各々は、１つまたは複数のネットワークを介して互いに接続することができる。システムはまた、例えばケーブルを使用して、直接接続を介して互いに接続されてもよい。図示のシステムは、出荷権限技術（ＳＡＴ）システム１０１、外部フロントエンドシステム１０３、内部フロントエンドシステム１０５、輸送システム１０７、モバイルデバイス１０７Ａ、１０７Ｂ、１０７Ｃ、売り手ポータル１０９、出荷および注文追跡（ＳＯＴ）システム１１１、フルフィルメント(履行)最適化（ＦＯ）システム１１３、フルフィルメントメッセージングゲートウェイ（ＦＭＧ）１１５、サプライチェーン管理（ＳＣＭ）システム１１７、倉庫管理システム１１９、モバイルデバイス１１９Ａ、１１９Ｂ、１１９Ｃ（フルフィルメントセンタ（ＦＣ）２００の内部にあるものとして図示）、第三者フルフィルメントシステム１２１Ａ、１２１Ｂ、１２１Ｃ、フルフィルメントセンタ認証システム（ＦＣ認証）１２３、労働管理システム（ＬＭＳ）１２５を含む。

【0012】

[0028] いくつかの実施形態では、ＳＡＴシステム１０１は、注文状態および配送状態を監視するコンピュータシステムとして実装されてもよい。例えば、ＳＡＴ装置１０１は、注文がその約束配送日（ＰＤＤ）を過ぎているかどうかを判定し、新しい注文を開始すること、配達されていない注文でアイテムを再出荷すること、配達されていない注文をキャンセルすること、注文カスタマとのコンタクトを開始することなどを含む適切な処置をとることができる。ＳＡＴ装置１０１は、出力（特定の期間中に出荷された荷物の数のよう）及び入力（出荷に使用するために受け取った空のボール紙箱の数のよう）を含む他のデータを監視することもできる。また、ＳＡＴシステム１０１は、システム１００内の異なるデバイス間のゲートウェイとして機能し、外部フロントエンドシステム１０３およびＦＯシステム１１３などのデバイス間の通信（例えば、ストアアンドフォワードまたは他の技術を使用する）を可能にしてもよい。

【0013】

[0029] いくつかの実施形態では、外部フロントエンドシステム１０３は、外部ユーザがシステム１００内の１つまたは複数のシステムと対話することを可能にするコンピュータシステムとして実装することができる。例えば、システム１００がシステムの提示を可能にして、ユーザがアイテムのための注文を配置することを可能にする実施形態では、外部フロントエンドシステム１０３は、検索リクエストを受信し、アイテムページを提示し、決済情報を要請するウェブサーバとして実装されてもよい。例えば、外部フロントエンドシステム１０３は、アパッチＨＴＴＰサーバ、マイクロソフトインターネットインフォメーションサービス、ＮＧＩＮＸ等のソフトウェアを実行するコンピュータ又はコンピュータとして実施することができる。他の実施形態では、外部フロントエンドシステム１０３は、外部デバイス（例えば、モバイルデバイス１０２Ａまたはコンピュータ１０２Ｂ）からの要求を受信および処理し、それらの要求に基づいてデータベースおよび他のデータストアから情報を取得し、取得した情報に基づいて受信した要求に対する応答を提供するように設計されたカスタムウェブサーバソフトウェアを実行することができる。

【0014】

[0030] いくつかの実施形態では、外部フロントエンドシステム１０３は、ウェブキャッシングシステム、データベース、検索システム、または支払いシステムのうちの１つまたは複数を含むことができる。一態様では、外部フロントエンドシステム１０３は、これらのシステムのうちの１つまたは複数を備えることができ、別の態様では、外部フロントエンドシステム１０３は、これらのシステムのうちの１つまたは複数に接続されたインターフェース（例えば、サーバ間、データベース間、または他のネットワーク接続）を備えることができる。

【0015】

[0031] 図１Ｂ、図１Ｃ、図１Ｄ、および図１Ｅによって示される例示的な一組のステップは、外部フロントエンドシステム１０３のいくつかの動作を説明するのに役立つことができる。外部フロントエンドシステム１０３は、提示および／またはディスプレイのために、システム１００内のシステムまたはデバイスから情報を受け取ることができる。例えば、外部フロントエンドシステム１０３は、検索結果ページ(ＳＲＰ)(例えば、図１Ｂ）、単一ディテールページ(ＳＤＰ)(例えば、図１Ｃ）、カードページ（例えば、図１Ｄ）、または注文ページ（例えば、図１Ｅ）を含む１つ以上のウェブページをホスティングまたは提供することができる。ユーザデバイス（例えば、モバイルデバイス１０２Ａまたはコンピュータ１０２Ｂを使用する）は、外部フロントエンドシステム１０３にナビゲートし、サーチボックスに入力することによってサーチをリクエストすることができる。外部フロントエンドシステム１０３は、システム１００内の１つまたは複数のシステムからリクエストすることができる。例えば、外部フロントエンドシステム１０３は、検索要求を満たす情報をＦＯシステム１１３に要求してもよい。また、外部フロントエンドシステム１０３は、検索結果に含まれる商品ごとに、約束配送日または「ＰＤＤ」を（ＦＯシステム１１３から）リクエストし、受信することもできる。いくつかの実施形態では、ＰＤＤは、特定の期間内に、例えば、その日の最後（午後１１時５９分）までに注文された場合、製品を含む荷物が、いつユーザの所望の場所に到着するか、または製品がユーザの所望の場所に配送されることを約束される日付かのいずれかの推定値を表すことができる（ＰＤＤはＦＯシステム１１３に関して以下でさらに説明される）。

【0016】

[0032] 外部フロントエンドシステム１０３は、その情報に基づいてＳＲＰ(例えば、図１Ｂ）を準備することができる。ＳＲＰは、検索要求を満たす情報を含むことができる。例えば、これは、検索要求を満たす製品の写真を含むことができる。ＳＲＰはまた、各製品についてのそれぞれの価格、または各製品についての強化された配送オプション、ＰＤＤ、重み、規模、オファー、割引などに関する情報を含んでもよい。外部フロントエンドシステム１０３は、（例えば、ネットワークを介して）要求側ユーザデバイスにＳＲＰを送信することができる。

【0017】

[0033] 次いで、ユーザデバイスは、例えば、ユーザインターフェースをクリックまたはタップすることによって、または別のインプットデバイスを使用して、ＳＲＰから製品を選択して、ＳＲＰ上に表される製品を選択し得る。ユーザデバイスは、選択されたプロダクトに関するリクエストを作成し、それを外部フロントエンドシステム１０３に送ることができる。これに応じて、外部フロントエンドシステム１０３は、選択された商品に関する情報をリクエストすることができる。例えば、情報は、それぞれのＳＲＰ上の製品について提示される情報を超える追加の情報を含むことができる。これには、例えば、貯蔵寿命、原産国、体重、大きさ、荷物中のアイテムの個数、取扱説明書、または生成物に関する他の事項が含まれ得る。また、情報は、（例えば、この製品および少なくとも１つの他の製品を購入した顧客のビッグデータおよび／または機械学習分析に基づく）類似の製品に対する推奨、頻繁に質問される質問に対する回答、顧客からのレビュー、製造業者情報、写真などを含むことができる。

【0018】

[0034] 外部フロントエンドシステム１０３は、受信したプロダクトインフォメーションに基づいて、ＳＤＰ(単一ディテールページ）（例えば、図１Ｃ）を準備することができる。ＳＤＰはまた、「今すぐ買う」ボタン、「カードに追加する」ボタン、数量欄、アイテムの写真等のような他の対話型要素を含んでもよい。ＳＤＰは、製品を提供する売り手のリストをさらに含むことができる。リストは各売り手が提供する価格に基づいて注文されてもよく、その結果、最低価格で製品を販売することを提案する売り手は最上位にリストされてもよい。リストは、最高ランクの売り手が最上位にリストされるように、売り手ランキングに基づいて注文されてもよい。売り手ランキングは、例えば、約束されたＰＤＤを満たす売り手の過去の実績を含む、複数の要因に基づいて定式化されてもよい。外部フロントエンドシステム１０３は、（例えば、ネットワークを介して）要求側ユーザデバイスにＳＤＰを配信することができる。

【0019】

[0035] 依頼元ユーザデバイスは、商品情報を記載したＳＤＰを受け取る場合がある。ＳＤＰを受信すると、ユーザデバイスはＳＤＰと対話することができる。例えば、要求ユーザデバイスのユーザは、ＳＤＰ上の「カートに入れる」ボタンをクリックするか、あるいは他の方法で対話することができる。これは、ユーザに関連付けられたショッピングカートに製品を追加する。ユーザデバイスは、このリクエストを送信して、商品をショッピングカートに追加し、外部フロントエンドシステム１０３に送ることができる。

【0020】

[0036] 外部フロントエンドシステム１０３は、カートページ（例えば、図１Ｄ）を生成することができる。いくつかの実施形態では、カートページは、ユーザが仮想の「買物かご」に追加した商品をリストし、ユーザデバイスは、ＳＲＰ、ＳＤＰ、または他のページ上のアイコンをクリックするか、または他の方法で対話することによって、カートページをリクエストしてもよい。いくつかの実施形態では、カートページは、ユーザがショッピングカートに追加したすべての製品、ならびに各製品の数量、各製品のアイテム当たりの価格、関連する数量に基づく各製品の価格、ＰＤＤに関する情報、配送方法、出荷費用、ショッピングカート内の製品を修正するためのユーザインターフェース要素（例えば、数量の削除または修正）、他の製品を注文するかまたは製品の定期的な配送を設定するためのオプション、利息支払いを設定するためのオプション、購入を進めるためのユーザインターフェース要素などのカート内の製品に関する情報を列挙することができる。ユーザデバイスのユーザは、ショッピングカート内の商品の購入を開始するために、ユーザインターフェース要素（例えば、「今すぐ買う」と読むボタン）をクリックするか、または他の方法でユーザインターフェース要素と対話することができる。そうすると、ユーザデバイスは、このリクエストを送信して、外部フロントエンドシステム１０３への購入を開始することができる。

【0021】

[0037] 外部フロントエンドシステム１０３は、購入を開始するためのリクエストの受信に応じて、注文ページ（例えば、図１Ｅ）を発生することができる。いくつかの実施形態では、注文ページは、ショッピングカートからのアイテムを再リストし、支払及び出荷に関するインプットを要求する。例えば、注文ページはショッピングカート内のアイテムの購入者に関する情報（例えば、名前、住所、電子メールアドレス、電話番号）、受取人に関する情報（例えば、名前、住所、電話番号、配送情報）、出荷情報（例えば、配送および／または集荷の速度／方法）、支払情報（例えば、クレジットカード、銀行振込、小切手、記憶クレジット）、現金受領を要求するためのユーザインターフェース要素（例えば、税務目的のための）などを要求する区画を含むことができる。外部フロントエンドシステム１０３は、注文ページをユーザデバイスへ送信することが可能である。

【0022】

[0038] ユーザデバイスは、注文ページに情報を入力し、その情報を外部フロントエンドシステム１０３に送信するユーザインターフェース要素をクリックするか、または他の方法で対話することができる。そこから、外部フロントエンドシステム１０３は、ショッピングカート内の製品との新しい注文の作成および加工を可能にするために、システム１００内の様々なシステムに情報を送信することができる。

【0023】

[0039] いくつかの実施形態では、外部フロントエンドシステム１０３は、売り手が注文に関する情報を送受信することを可能にするようにさらに構成されてもよい。

【0024】

[0040] いくつかの実施形態では、内部フロントエンドシステム１０５は、内部ユーザ（例えば、システム１００を所有し、運営し、またはリースする団体の従業員）がシステム１００内の１つまたは複数のシステムと対話することを可能にするコンピュータシステムとして実装することができる。例えば、ネットワーク１０１がシステムの提示を可能にして、ユーザが注文のための注文を配置できるようにする実施形態では、内部ユーザが注文に関する診断および統計情報を見たり、アイテム情報を修正したり、またはアイテムに関する統計を見直したりできるようにする、内部フロントエンドシステム１０５をウェブサーバとして実装することができる。例えば、内蔵フロントエンドシステム１０５は、アパッチＨＴＴＰサーバ、マイクロソフトインターネットインフォメーションサービス、ＮＧＩＮＸ等のソフトウェアを実行するコンピュータ又はコンピュータとして実現することができる。他の実施形態では、内蔵フロントエンドシステム１０５は、システム１００に示されるシステムまたはデバイス（ならびに図示されない他のデバイス）からの要求を受信および処理し、それらの要求に基づいてデータベースおよび他のデータストアから情報を取得し、取得された情報に基づいて受信された要求への応答を提供するように設計されたカスタムウェブサーバソフトウェアを実行することができる。

【0025】

[0041] いくつかの実施形態では、内部フロントエンドシステム１０５は、ウェブキャッシングシステム、データベース、検索システム、支払いシステム、分析システム、注文監視システムなどのうちの１つまたは複数を含むことができる。一態様では、内部フロントエンドシステム１０５は、これらのシステムのうちの１つまたは複数を備えることができ、別の態様では、内部フロントエンドシステム１０５は、これらのシステムのうちの１つまたは複数に接続されたインターフェース（たとえば、サーバ間、データベース間、または他のネットワーク接続）を備えることができる。

【0026】

[0042] いくつかの実施形態では、輸送システム１０７は、システム１００内のシステムまたはデバイスとモバイルデバイス１０７Ａ～１０７Ｃとの間の通信を可能にするコンピュータシステムとして実施することができる。いくつかの実施形態では、輸送システム１０７は、１つまたは複数のモバイルデバイス１０７Ａ～１０７Ｃ（例えば、携帯電話、スマートフォン、ＰＤＡなど）から受信することができる。例えば、いくつかの実施形態では、モバイルデバイス１０７Ａ～１０７Ｃは、配送作業員によって操作されるデバイスを含んでもよい。配送作業員は、正社員、臨時社員、または交替社員であってもよく、モバイルデバイス１０７Ａ～１０７Ｃを利用して、ユーザによって注文された製品を含む荷物の配送を行うことができる。例えば、荷物を配信するために、配送作業員は、どの荷物を配信すべきか、およびそれをどこに配信すべきかを示す通知をモバイルデバイス上で受信することができる。配送位置に到着すると、配送作業員は荷物を（例えば、トラックの後ろに、または荷物の箱に）配置し、モバイルデバイスを使用して荷物上の識別子に関連するデータ（例えば、バーコード、イメージ、文字列、ＲＦＩＤタグなど）を走査または他の方法で捕捉し、荷物を（例えば、前扉に置いたままにし、警備員を置いたままにし、受信者に渡すなどによって）配信することができる。いくつかの実施形態では、配送作業員は、荷物の写真をキャプチャすることができ、および／またはモバイルデバイスを使用してシグネチャを取得することができる。モバイルデバイスは、例えば、時刻、日付、ＧＰＳ位置、写真、配送作業員に関連付けられた識別子、モバイルデバイスに関連付けられた識別子などを含む配送に関する情報を含む情報を輸送システム１０７に送信することができる。輸送システム１０７は、システム１００内の他のシステムによるアクセスのために、この情報をデータベース（図示せず）に記憶することができる。いくつかの実施形態では、輸送システム１０７は、この情報を使用して、特定の荷物の位置を示す追跡データを準備し、他のシステムに送信することができる。

【0027】

[0043] いくつかの実施形態では、あるユーザが１つの種類のモバイルデバイスを使用することができる（例えば、永久作業員はバーコードスキャナ、スタイラス、および他のデバイスなどのカスタムハードウェアと共に専用のＰＤＡを使用することができる）が、他のユーザは他の種類のモバイルデバイスを使用することができる（例えば、一時的または移動作業員は既製の携帯電話および／またはスマートフォンを利用することができる）。

【0028】

[0044] いくつかの実施形態では、輸送システム１０７は、ユーザをそれぞれのデバイスに関連付けることができる。例えば、輸送システム１０７は、ユーザ（例えば、ユーザ識別子、従業員識別子、または電話番号）とモバイルデバイス（例えば、国際移動装置アイデンティティ（ＩＭＥＩ）、国際移動加入識別子（ＩＭＳＩ）、電話番号、汎用一意識別子（ＵＵＩＤ）、またはグローバル一意（ＧＵＩＤ）によって表される）との間の関連を記憶することができる。輸送システム１０７は、この関連付けを、配送上で受信されたデータと併せて使用して、とりわけ、作業員の位置、作業員の有効性、または作業員のスピードを決定するために、注文内のデータベースに格納されたデータを分析することができる。

【0029】

[0045] いくつかの実施形態では、売り手ポータル１０９は、売り手または他の外部エンティティがシステム１００内の１つまたは複数のシステムと電子的に通信することを可能にするコンピュータシステムとして実装され得る。例えば、売り手は、コンピュータシステム（図示せず）を利用して、売り手が売り手ポータル１０９を使用してシステム１００を通して売りたい製品について、製品情報、注文情報、連絡先情報などをアップロードまたは提供することができる。

【0030】

[0046] いくつかの実施形態では、出荷および注文追跡システム１１１は、（例えば、デバイス１０２Ａ～１０２Ｂを使用するユーザによって）顧客によって注文された製品を含む荷物の位置に関する情報を受信し、記憶し、転送するコンピュータシステムとして実装されてもよい。いくつかの実施形態では、出荷および注文追跡装置１１１は、顧客が注文した製品を含む荷物を配送する出荷会社によって運営されるウェブサーバ（図示せず）からの情報をリクエストまたは記憶することができる。

【0031】

[0047] いくつかの実施形態では、出荷および注文追跡システム１１１は、システム１００に示されたシステムからの情報をリクエストし、記憶することができる。例えば、出荷および注文追跡システム１１１は、輸送システム１０７にリクエストすることができる。上述のように、輸送システム１０７は、ユーザ（例えば、配送作業員）または乗り物（例えば、配送車）のうちの１つまたは複数に関連付けられた１つまたは複数のモバイルデバイス１０７Ａ～１０７Ｃ（例えば、携帯電話、スマートフォン、ＰＤＡなど）から受信することができる。いくつかの実施形態では、出荷および注文追跡システム１１１は、フルフィルメントセンタ（例えば、フルフィルメントセンタ２００）内の個々の製品の位置を決定するために、倉庫管理システム（ＷＭＳ）１１９にリクエストすることもできる。出荷および注文追跡システム１１１は、輸送システム１０７またはＷＭＳ１１９のうちの１つまたは複数からデータを要求し、それを処理し、要求に応じてそれをデバイス（たとえば、ユーザデバイス１０２Ａおよび１０２Ｂ）に提示することができる。

【0032】

[0048] いくつかの実施形態では、フルフィルメント(履行)最適化（ＦＯ）システム１１３は、他のシステム（例えば、外部フロントエンドシステム１０３および／または出荷および注文追跡システム１１１）からのカスタマ注文のための情報を記憶するコンピュータシステムとして実装されてもよい。また、ＦＯシステム１１３は、特定のアイテムがどこに保持されているか、またはどこに記憶されているかを記述する情報を記憶することもできる。たとえば、特定のアイテムは１つのフルフィルメントセンタにのみ格納でき、他の特定のアイテムは複数のフルフィルメントセンタに格納できる。さらに他の実施形態では、特定のフルフィルメントセンタが特定の組のアイテム（例えば、生鮮食品または冷凍食品）のみを格納するように設計されてもよい。ＦＯシステム１１３は、この情報ならびに関連する情報（例えば、数量、サイズ、受領日、有効期限など）を格納する。

【0033】

[0049] また、ＦＯシステム１１３は、商品毎に対応するＰＤＤ(約束配送日）を計算してもよい。いくつかの実施形態では、ＰＤＤは、１つまたは複数の要因に基づくことができる。例えば、ＦＯシステム１１３は、製品に対する過去の需要（例えば、その製品がある期間中に何回注文されたか）、製品に対する予想需要（例えば、来るべき期間中にその製品を注文するために何人の顧客が予想されるか）、ある期間中にいくつの製品が注文されたかを示すネットワーク全体の過去の需要、来るべき期間中にいくつの製品が注文されることが予想されるかを示すネットワーク全体の予想需要、各フルフィルメントセンタ２００に格納された製品の１つ以上のカウント、その製品に対する各製品、予想または現行注文などに基づいて、製品に対するＰＤＤを計算することができる。

【0034】

[0050] いくつかの実施形態では、ＦＯシステム１１３は、定期的に（例えば、１時間ごとに）商品ごとにＰＤＤを決定し、それを検索または他のシステム（例えば、外部フロントエンドシステム１０３、ＳＡＴシステム１０１、出荷および注文追跡システム１１１）に送信するためにデータベースに格納することができる。他の実施形態では、ＦＯシステム１１３は、１つまたは複数のシステム（例えば、外部フロントエンドシステム１０３、ＳＡＴシステム１０１、出荷および注文追跡システム１１１）から電子要求を受信し、オンデマンドでＰＤＤを計算することができる。

【0035】

[0051] いくつかの実施形態では、フルフィルメントメッセージングゲートウェイ１１５は、ＦＯシステム１１３などのシステム１００内の１つ以上のシステムから１つのフォーマットまたはプロトコルで要求または応答を受信し、それを別のフォーマットまたはプロトコルに変換し、変換されたフォーマットまたはプロトコルで、ＷＭＳ１１９または第三者フルフィルメントシステム１２１Ａ、１２１Ｂ、または１２１Ｃなどの他のシステムに転送するコンピュータシステムとして実装することができる。

【0036】

[0052] いくつかの実施形態では、サプライチェーン管理（ＳＣＭ）システム１１７は、予測機能を実行するコンピュータシステムとして実装することができる。例えば、ＳＣＭシステム１１７は、例えば、製品に対する過去の需要、製品に対する予想される需要、ネットワーク全体の過去の需要、ネットワーク全体の予想される需要、各フルフィルメントセンタ２００に格納された計数製品、各製品に対する予想または現行注文などに基づいて、特定の製品に対する需要の水準を予測することができる。この予測された水準およびすべてのフルフィルメントセンタにわたるそれぞれの製品の量に応じて、ＳＣＭシステム１１７は、特定の製品に対する予測された需要を満たすのに充分な量を購入し、ストックするための１つまたは複数の購入注文を生成することができる。

【0037】

[0053] いくつかの実施形態では、倉庫管理システム（ＷＭＳ）１１９は、ワークフローをモニタするコンピュータシステムとして実装されてもよい。例えば、ＷＭＳ１１９は、個別イベントを示す個別デバイス（例えば、デバイス１０７Ａ～１０７Ｃまたは１１９Ａ～１１９Ｃ）からイベントデータを受信することができる。例えば、ＷＭＳ１１９は、荷物を走査するためにこれらのデバイスの１つの使用を示すイベントデータを受信してもよい。フルフィルメントセンタ２００および図２に関して以下で論じるように、フルフィルメントプロセス中に、荷物識別子（例えば、バーコードまたはＲＦＩＤタグデータ）は特定の段階で機械によってスキャンまたは読み取ることができる（例えば、自動またはハンドヘルドバーコードスキャナ、ＲＦＩＤリーダ、高速カメラ、タブレット１１９Ａ、モバイルデバイス／ＰＤＡ１１９Ｂ、コンピュータ１１９Ｃなどのデバイス）。ＷＭＳ１１９は荷物識別子、時刻、日時、位置、ユーザ識別子、または他の情報と共に、荷物識別子の走査または読取りを示す各々の事象を対応するデータベース（図示せず）に記憶することができ、この情報を他のシステム（例えば、出荷および注文追跡システム１１１）に提供することができる。

【0038】

[0054] いくつかの実施形態では、ＷＭＳ１１９は、１つまたは複数のデバイス（例えば、デバイス１０７Ａ～１０７Ｃまたは１１９Ａ～１１９Ｃ）を、システム１００に関連付けられた１つまたは複数のユーザに関連付ける情報を記憶してもよい。例えば、いくつかの状況では、ユーザ（パートまたはフルタイムの従業員など）は、ユーザがモバイルデバイスを所有する（例えば、モバイルデバイスがスマートフォンである）という点で、モバイルデバイスに関連付けられてもよい。他の状況では、ユーザは、ユーザが一時的にモバイルデバイスの管理下にある（例えば、ユーザは日の始めにモバイルデバイスを借り、日中にそれを使用し、日の終わりにそれを返す）という点で、モバイルデバイスに関連付けられてもよい。

【0039】

[0055] いくつかの実施形態では、ＷＭＳ１１９は、システム１００に関連する各ユーザの作業ログを維持することができる。例えば、ＷＭＳ１１９は、任意の割り当てられたプロセス（例えば、トラックのアンローディング、ピックゾーンからのアイテムのピッキング、仕分け装置ワーク、パッキングアイテム）、ユーザ識別子、位置（例えば、フルフィルメントセンタ２００内のフロアまたはゾーン）、従業員によってシステム内を移動されたユニットの数（例えば、ピックされたアイテムの数、パックされたアイテムの数）、デバイスに関連付けられた識別子（例えば、デバイス１１９Ａ～１１９Ｃ）などを含む、各従業員に関連付けられた情報を記憶することができる。いくつかの実施形態では、ＷＭＳ１１９は、デバイス１１９Ａ～１１９Ｃ上で動作するタイムキーピングシステムなどのタイムキーピングシステムからチェックインおよびチェックアウト情報を受信することができる。

【0040】

[0056] いくつかの実施形態では、第三者フルフィルメント（３ＰＬ）システム１２１Ａ～１２１Ｃは、ロジスティクスおよび製品のサードパーティプロバイダに関連するコンピュータシステムを表す。例えば、（図２に関して以下に説明するように）いくつかの製品がフルフィルメントセンタ２００に格納されている間、他の製品は、オフサイトで格納されてもよく、オンデマンドで生産されてもよく、またはフルフィルメントセンタ２００に格納するために利用できなくてもよい。３ＰＬシステム１２１Ａ～１２１Ｃは、ＦＯシステム１１３から（例えば、ＦＭＧ１１５を介して）注文を受信するように構成することができ、製品および／またはサービス（例えば、配送または設置）を顧客に直接的に提供することができる。いくつかの実施形態では、３ＰＬシステム１２１Ａ～１２１Ｃのうちの１つまたは複数がシステム１００の一部とすることができ、他の実施形態では、３ＰＬシステム１２１Ａ～１２１Ｃのうちの１つまたは複数がシステム１００の外部（例えば、サードパーティプロバイダによって所有または運営される）とすることができる。

【0041】

[0057] いくつかの実施形態では、フルフィルメントセンタ自動システム（ＦＣ認証）１２３は、様々な機能を有するコンピュータシステムとして実装され得る。例えば、いくつかの実施形態では、ＦＣ認証１２３は、システム１００内の１つまたは複数の他のシステムのためのシングルサインオン（ＳＳＯ）サービスとして動作することができる。例えば、ＦＣ認証１２３は、ユーザが内部フロントエンドシステム１０５を介してログインすることを可能にし、ユーザが出荷および注文追跡系１１１においてリソースにアクセスするための同様の特権を有していることを決定し、ユーザが２回目のログイン処理を必要とせずにそれらの特権にアクセスすることを可能にしてもよい。他の実施形態では、ＦＣ認証１２３は、ユーザ（例えば、従業員）が自分自身を特定の作業に関連付けることを可能にしてもよい。例えば、従業員の中には、電子デバイス（デバイス１１９Ａ～１１９Ｃなど）を持たない者もいれば、その代わりに、１日の過程中に、フルフィルメントセンタ２００内でタスクからタスクへ、およびゾーンからゾーンへ移動してもよい。ＦＣ認証１２３は、それらの従業員は、彼らがどの仕事をしているか、および彼らが様々な時刻にどの区域にいるかを示すことを可能にするように構成されてもよい。

【0042】

[0058] いくつかの実施形態では、労働管理システム（ＬＭＳ）１２５は、従業員（フルタイムおよびパートタイムの従業員を含む）のための出勤および残業を記憶するコンピュータシステムとして実装されてもよい。例えば、ＬＭＳ１２５は、ＦＣ認証１２３、ＷＭＡ１１９、デバイス１１９Ａ～１１９Ｃ、輸送装置１０７、及び／又はデバイス１０７Ａ～１０７Ｃから受信することができる。

【0043】

[0059] 図１Ａに示される特定の構成は単なる例である。例えば、図１Ａは、ＦＯシステム１１３に接続されたＦＣ認証システム１２３を示すが、全ての実施形態がこの特定の構成を必要とするわけではない。実際、いくつかの実施形態では、システム１００内のシステムがインターネット、イントラネット、ＷＡＮ(ワイドエリアネットワーク）、ＭＡＮ(メトロポリタンエリアネットワーク）、ＩＥＥＥ ８０２．１１ａ／ｂ／ｇ／ｎ規格に準拠する無線ネットワーク、専用線などを含む１つまたは複数の公衆またはプライベートネットワークを介して互いに接続され得る。いくつかの実施形態では、システム１００内のシステムの１つ以上は、データセンター、サーバファームなどに実装された１つ以上の仮想サーバとして実装されてもよい。

【0044】

[0060] 図２は、フルフィルメントセンタ２００を示す。フルフィルメントセンタ２００は、注文時に顧客に出荷するためのアイテムを格納する物理的な場所の実例である。フルフィルメントセンタ（ＦＣ）２００は、多数のゾーンに分割することができ、その各々を図２に示す。これらの「ゾーン」はいくつかの実施形態ではアイテムを受け取り、アイテムを保管し、アイテムを取り出し、アイテムを出荷する処理の様々な段階の間の仮想分割と考えることができ、したがって、「ゾーン」は、図２に示されているが、ゾーンの他の分割も可能であり、いくつかの実施形態では、図２のゾーンを省略、複製、または修正することができる。

【0045】

[0061] インバウンドゾーン２０３は、図１Ａの装置１００を使用して製品を販売しようとする売り手からアイテムを受け取るＦＣ２００の領域を表す。例えば、売り手は、台車２０１を使用してアイテム２０２Ａ及び２０２Ｂを配送することができる。アイテム２０２Ａはそれ自体の出荷パレットを占有するのに十分な大きさの単一のアイテムを表すことができ、アイテム２０２Ｂは、空間を節約するために同じパレット上に一緒に積み重ねられた１組のアイテムを表すことができる。

【0046】

[0062] 作業員は、インバウンドゾーン２０３でアイテムを受け取り、コンピュータシステム（図示せず）を使用して、アイテムの破損および正当性を任意選択で検査することができる。例えば、作業員は、コンピュータシステムを使用して、アイテム２０２Ａおよび２０２Ｂの数量をアイテムの注文数量と比較することができる。数量が合致しない場合、その作業員は、アイテム２０２Ａまたは２０２Ｂのうちの１つまたは複数を拒否することができる。数量が一致すれば、作業員はそれらのアイテムを緩衝地帯２０５まで（例えば、１ドル、ハンドトラック、フォークリフト、手動で）移動させることができる。緩衝ゾーン２０５は、例えば、予測される需要を満たすのに十分な量のアイテムがピッキングゾーンにあるため、ピッキングゾーンで現在必要とされていないアイテムのための一時保管領域であってもよい。いくつかの実施形態では、フォークリフト２０６は、緩衝ゾーン２０５の周り、および入りゾーン２０３と落下ゾーン２０７との間でアイテムを移動させるように動作する。ピッキングゾーンにアイテム２０２Ａまたは２０２Ｂが必要な場合（例えば、予想される需要のため）、フォークリフトは、アイテム２０２Ａまたは２０２Ｂを落下ゾーン２０７に移動させることができる。

【0047】

[0063] ドロップゾーン２０７は、アイテムがピッキングゾーン２０９に移動される前にそれらを保管するＦＣ２００の領域であってもよい。ピッキングタスクに割り当てられた作業員（「ピッカー」）は、ピッキングゾーン内のアイテム２０２Ａおよび２０２Ｂに接近し、ピッキングゾーンのバーコードをスキャンし、モバイルデバイス（例えば、デバイス１１９Ｂ）を使用してアイテム２０２Ａおよび２０２Ｂに関連するバーコードをスキャンすることができる。次いで、ピッカーは、アイテムをピッキングゾーン２０９まで（例えば、それをカート上に置くか、またはそれを運ぶことによって）取り込むことができる。

【0048】

[0064] ピッキングゾーン２０９は、アイテム２０８が保管ユニット２１０に保管されるＦＣ２００の領域であってもよい。いくつかの実施形態では、貯蔵ユニット２１０は、物理的な棚、本棚、箱、運搬箱、冷蔵庫、冷凍庫、冷蔵庫などのうちの１つまたは複数を含むことができる。いくつかの実施形態では、ピッキングゾーン２０９は、複数のフロアに編成されてもよい。いくつかの実施形態では、作業員または機械が例えば、フォークリフト、エレベータ、コンベアベルト、カート、ハンドトラック、台車、自動ロボットもしくはデバイス、または手動を含む多数の方法で、ピッキングゾーン２０９内にアイテムを移動させることができる。例えば、ピッカーは、アイテム２０２Ａおよび２０２Ｂを降下ゾーン２０７の手押し車または台車に載せ、アイテム２０２Ａおよび２０２Ｂをピッキングゾーン２０９まで歩くことができる。

【0049】

[0065] ピッカーは、保管ユニット２１０上の特定の空間のようなピッキングゾーン２０９内の特定のスポットにアイテムを配置する（又は「収納する」）命令を受け取ることができる。例えば、ピッカーは、モバイルデバイス（例えば、デバイス１１９Ｂ）を使用してアイテム２０２Ａを走査することができる。デバイスは、例えば、通路、棚、及び位置を示す装置を使用して、ピッカーがアイテム２０２Ａを収納すべき場所を示すことができる。次に、デバイスは、アイテム２０２Ａをその位置に格納する前に、その位置でバーコードを走査するようにピッカーを促すことができる。デバイスは、（例えば、ワイヤレスネットワークを介して）図１ＡのＷＭＳ１１９のようなコンピュータシステムにデータを送信し、アイテム２０２Ａがデバイス１１９Ｂを使用してユーザによってその位置に格納されたことを示すことができる。

【0050】

[0066] ユーザが注文を置くと、ピッカーは、保管ユニット２１０から１つまたは複数のアイテム２０８を取り出すための命令をデバイス１１９Ｂ上で受け取ることができる。ピッカーは、アイテム２０８を取り出し、アイテム２０８上のバーコードを走査し、それを搬送メカニズム２１４上に置くことができる。搬送機構２１４は、スライドとして表されているが、いくつかの実施形態では、搬送機構がコンベヤーベルト、エレベータ、カート、フォークリフト、ハンドトラック、台車、カートなどのうちの１つまたは複数として実施することができる。次いで、アイテム２０８は、充填領域２１１に到達することができる。

【0051】

[0067] パッキングゾーン２１１は、アイテムがピッキングゾーン２０９から受け取られ、最終的に顧客に出荷するためにボックスまたはバッグにパッキングされる、ＦＣ２００の領域であってもよい。パッキングゾーン２１１において、受信アイテム（「リビン(ｒｅｂｉｎ)作業員」）に割り当てられた作業員は、ピッキングゾーン２０９からアイテム２０８を受信し、それがどの注文に対応するかを決定する。例えば、リビン(ｒｅｂｉｎ)作業員は、アイテム２０８上のバーコードを走査するために、コンピュータ１１９Ｃなどのデバイスを使用することができる。コンピュータ１１９Ｃは、どの注文アイテム２０８が関連付けられているかを視覚的に示すことができる。これは例えば、注文に対応する壁面２１６上の空間または「セル」を含むことができる。注文が完了すると（例えば、セルが注文のためのすべてのアイテムを含むため）、リビン(ｒｅｂｉｎ)作業員は、注文が完了したことをパッキング作業員（または「パッカー」）に示すことができる。梱包業者は、セルからアイテムを回収し、輸送のために箱または袋に入れることができる。その後、パッカーは、例えば、フォークリフト、カート、ドリー、ハンドトラック、コンベヤーベルトを介して、又は他の方法で、箱又はバッグをハブゾーン２１３に送ることができる。

【0052】

[0068] ハブゾーン２１３は、パッキングゾーン２１１から全てのボックスまたはバッグ（「荷物」）を受け取るＦＣ２００の領域であってもよい。ハブゾーン２１３内の作業員および／またはマシンは、荷物２１８を検索し、それぞれの荷物が行こうとする配送領域の一部を決定し、荷物を適切なキャンプゾーン２１５にルーティングすることができる。例えば、配送領域が２つのより小さいサブ領域を有する場合、荷物は２つのキャンプゾーン２１５のうちの１つに進む。いくつかの実施形態では、作業員またはマシンは、（例えば、デバイス１１９Ａ～１１９Ｃのうちの１つを使用して）荷物を走査して、その最終的な宛先を決定することができる。荷物をキャンプゾーン２１５にルーティングすることは、例えば、荷物が向けられている地理的エリアの一部を（例えば、郵便番号に基づいて）決定することと、地理的エリアの一部に関連付けられたキャンプゾーン２１５を決定することとを含むことができる。

【0053】

[0069] いくつかの実施形態では、キャンプゾーン２１５は、１つまたは複数の建物、１つまたは複数の物理的な空間、または１つまたは複数のエリアを備えることができ、荷物は、ルートおよび／またはサブルートに分類するためにハブゾーン２１３から受け取られる。いくつかの実施形態では、キャンプゾーン２１５がＦＣ２００から物理的に分離されているが、他の実施形態では、キャンプゾーン２１５がＦＣ２００の一部を形成することができる。

【0054】

[0070] キャンプゾーン２１５内の作業員および／またはマシンは、例えば、目的地と現存するルートおよび／またはサブルートとの照合、ルートおよび／またはサブルートごとの作業負荷の算出、時刻、出荷方法、荷物２２０を出荷する費用、荷物２２０内のアイテムに関連付けられたＰＤＤなどに基づいて、荷物２２０がどのルートおよび／またはサブルートに関連付けられるべきかを決定することができる。いくつかの実施形態では、作業員またはマシンは、（例えば、デバイス１１９Ａ～１１９Ｃのうちの１つを使用して）荷物を走査して、その最終的な宛先を決定することができる。荷物２２０が特定のルートおよび／またはサブルートに割り当てられると、作業員および／またはマシンは、出荷される荷物２２０を移動させることができる。例示的な図２において、キャンプゾーン２１５は、トラック２２２、かご２２６、および配送作業員２２４Ａおよび２２４Ｂを含む。いくつかの実施形態では、トラック２２２が配送作業員２２４Ａによって駆動されてもよく、配送作業員２２４ＡはＦＣ ２００の荷物を配信する常勤の従業員であり、トラック２２２はＦＣ ２００を所有し、リースし、または運営する同じ企業によって所有され、リースされ、または運営される。いくつかの実施形態では、自動車２２６が配送作業員２２４Ｂによって駆動されてもよく、ここで、配送作業員２２４Ｂは、必要に応じて（例えば、季節的に）送達する「屈曲」または時折の作業員である。自動車２２６は、配送作業員２２４Ｂによって所有され、リースされ、または操作され得る。

【0055】

[0071] 本開示の一態様によれば、在庫を管理するためのコンピュータ実装システムは、命令を格納する１つまたは複数のメモリデバイスと、動作を実行するための命令を実行するように構成された１つまたは複数のプロセッサと、を含むことができる。いくつかの実施形態では、開示された機能およびシステムは、ＦＯＳシステム１１３またはＷＭＳ１１９の１つまたは複数の一部として実装されてもよい。好ましい実施形態は、開示された機能およびシステムをＷＭＳ１１９に実装することを含むが、当業者は、他の実施態様が可能であることを理解するであろう。

【0056】

[0072] 本開示の実施形態は、識別子を取り込むために１次元バーコードをスキャンすることに関するが、当業者は、他のデータ取り込みの実施態様（例えば、ＱＲコード、ＲＦ識別子タグ、ＮＦＣ通信などを使用する）が可能であることを理解するであろう。

【0057】

[0073] いくつかの実施形態では、ＷＭＳ１１９は、生鮮製品を含むインバウンド製品を受け取り、１つまたは複数のインバウンド製品に関連する情報を格納するように実装されてもよい。いくつかの実施形態では、ＷＭＳ１１９は、所定の優先規則に基づいて、インバウンドパレットの配送をスケジュールすることができる。いくつかの実施形態では、所定の優先規則に基づいてインバウンド配送をスケジューリングすることは、配送のタイプおよび配送のタイプに関連する優先度レベルに基づいてインバウンド配送をスケジューリングすることを含むことができる。いくつかの実施形態では、パレットは、１つまたは複数の製品が同時に移送され得るように、一緒にグループ化された１つまたは複数の製品を含む輸送パレットを含むことができる。しかしながら、すべての実施形態がインバウンドパレットに関連し得るわけではない。例えば、いくつかの実施形態では、ＷＭＳ１１９は、所定の優先規則に基づいてインバウンド製品の配送をスケジュールすることができ、インバウンド製品をインバウンドパレットにグループ化する必要がない場合がある。ＷＭＳ１１９は、少なくとも１つの製品を含むインバウンドパレットに関連する運送状番号、予約番号、または注文番号のうちの少なくとも１つを受け取ることができる。ＷＭＳ１１９は、データベースを変更して、インバウンドバーコードと、運送状番号、予約番号、または注文番号のうちの少なくとも１つをインバウンドパレットに割り当てることができる。一例として、データベースは、すべてのインバウンド製品の在庫を、対応するインバウンドバーコードと共に格納することができる。データベースは、各製品に関連するアイテム識別子、各製品のインバウンド数量、各製品に関連する場所識別子、各製品に関連する配送予定日、および各製品の受け取りのタイムスタンプを含むがこれらに限定されない、各インバウンド製品に関連する他の情報をさらに格納することができる。いくつかの実施形態では、データベースは、ＷＭＳ１１９に組み込まれてもよい。

【0058】

[0074] ＦＯシステム１１３は、図１Ａに関して、特定のアイテムのセット（例えば、生鮮製品または冷凍製品）のみを保管するように指定されたフルフィルメントセンタに関する情報、ならびに関連情報（例えば、数量、サイズ、受領日、賞味期限など）を格納するものとして上記で説明した。ＦＯシステム１１３はまた、ベンダーから送信されたアイテムの許容基準を格納することができる。ベンダーは、発注書の受け取りに応じて、アイテムの許容基準をＦＯシステム１１３に送信することができる。ＦＯシステム１１３は、ベンダーから送信された許容基準を受け取ると、許容基準をアイテムに割り当てて格納することができる。許容基準には、アイテム検査の割合、不適切な数量、重量、サイズ、アイテムの状態などが含まれるが、これらに限定されない。

【0059】

[0075] 図３Ａは、非マネージャによる新鮮なインバウンド製品を検査するためのプロセス３００の例示的なフローチャートである。この例示的な方法は、例として提供されている。図３Ａに示す方法３００は、様々なシステムの１つまたは複数の組み合わせによって行われるか、あるいは実行され得る。以下に説明する方法３００は、例として、図３Ａに示すように、ＷＭＳ１１９によって実行され得る。図３Ａの方法を説明する際にＷＭＳ１１９の様々な要素が参照されるが、モバイルデバイス１１９Ｂ（または他のデバイス）の様々な要素が、必要に応じて、図３Ａの方法を実行し得ることに留意されたい。図３Ａに示す各ブロックは、例示的な方法３００における１つまたは複数のプロセス、方法、またはサブルーチンを表す。図３Ａを参照すると、例示的な方法３００は、ブロック３０１から開始することができる。

【0060】

[0076] ステップ３０１で、非マネージャに関連するモバイルデバイス１１９Ｂは、インバウンドバーコード、アイテム識別子、およびアイテム識別子に関連する新鮮なインバウンドアイテムを検査するための要求をＷＭＳ１１９に送信することができる。例えば、モバイルデバイス１１９Ｂに関連する作業者は、新鮮なインバウンドアイテムに貼付されたバーコード（ＳＫＵバーコード）の形式のアイテム識別子と、少なくとも１つの新鮮なインバウンドアイテムを含むインバウンドパレットに貼付されたインバウンドバーコードと、をスキャンすることができ、モバイルデバイス１１９Ｂは、新鮮なインバウンドアイテムを検査するための要求と共に、インバウンドバーコードおよびアイテム識別子をＷＭＳ１１９に送信することができる。インバウンドバーコードおよびアイテム識別子を送信するための例示的なユーザインターフェースが図４Ａに示され、以下でより詳細に説明される。

【0061】

[0077] ステップ３０２で、ＷＭＳ１１９は、ステップ３０１で送信された、送信されたインバウンドバーコード、送信されたアイテム識別子、およびアイテム識別子に関連する新鮮なインバウンドアイテムを検査するための送信された要求を受信することができる。インバウンドバーコードは、インバウンドパレットがＦＣ２００に配送された後に、ＦＣ２００内の各インバウンドパレットを識別するために使用される識別子を含むことができる。例えば、ＷＭＳ１１９は、ＦＣ２００で受け取ったすべてのインバウンドパレットの在庫、ならびに各インバウンドパレットに関連する詳細をデータベースに格納することができる。したがって、ユーザがデータベース内のインバウンドバーコードを検索する場合、モバイルデバイス１１９Ｂは、インバウンドバーコードに関連する運送状番号、予約番号、および／または注文番号を表示することができる。アイテム識別子は、新鮮なインバウンドアイテムに関連する詳細を提供することができる。いくつかの実施形態では、ＷＭＳ１１９は、複数のアイテムに割り当てられたアイテム識別子を受け取ることができる。受け取ったアイテム識別子が複数のアイテム識別子に割り当てられると、図４Ｂに示すように、ＷＭＳ１１９は、モバイルデバイス１１９Ｂに同一のＳＫＵバーコードを有するアイテムの中からアイテムを選択するためのユーザインターフェースを提供することができる。同一のＳＫＵバーコードを有するアイテムの中からアイテムを選択するための例示的なユーザインターフェースが図４Ｂに示され、以下でより詳細に議論される。

【0062】

[0078] ステップ３０４で、ＷＭＳ１１９は、新鮮なインバウンドアイテムの要求された検査の割り当て可能性を決定することができる。ＷＭＳ１１９は、検査タスクを格納するデータベースで、受け取ったインバウンドバーコードおよび受け取ったアイテム識別子を検索することができ、各検査タスクは、インバウンドバーコードおよびアイテム識別子を含む。格納された検査タスクが受け取ったインバウンドバーコードと受け取ったアイテム識別子とを含む場合には、ＷＭＳ１１９は、受け取ったアイテム識別子に関連する新鮮なインバウンドアイテムの検査がすでに別のモバイルデバイスに割り当てられているという通知をモバイルデバイス１１９Ｂに提供することができる。そうでなければ、ＷＭＳ１１９は、受け取ったインバウンドバーコードおよび受け取ったアイテム識別子を含む検査タスクをモバイルデバイス１１９Ｂに割り当て、検査タスクをデータベースに格納することができる。検査タスクがモバイルデバイス１１９Ｂに割り当てられると、ＷＭＳ１１９は、新鮮なインバウンドアイテムのサンプル数量を決定することができる。サンプル数量は、モバイルデバイス１１９Ｂに関連する非マネージャによる検査を必要とする新鮮なインバウンドアイテムの数量を指すことができる。サンプル数量を決定するために、ＷＭＳ１１９は、最初に、受け取ったインバウンドバーコードに関連する少なくとも１つの発注書に含まれる新鮮なインバウンドアイテムのすべての数量を集計することができる。

【0063】

[0079] 新鮮なインバウンドアイテムの数量を集計した後に、ＷＭＳ１１９は、集計された数量に基づいて、新鮮なインバウンドアイテムのサンプル数量を決定することができる。例えば、ＷＭＳ１１９は、検査数量として集計された数量の割合を決定することができ、その割合は、新鮮なインバウンドアイテムを販売するベンダーによって提供され、受け取ったアイテム識別子に組み込まれる。例えば、図４Ｅに示すように、ベンダーは、所定のルックアップテーブル４６０内の各集計された数量４６１に対応する比率４６２を提供することができる。ＷＭＳ１１９は、ルックアップテーブル４６０にアクセスし、集計された数量４６１に対応する比率４６２を検索することができる。ルックアップテーブル４６０は、ＷＭＳ１１９のためのアイテムに関連する様々な情報を提供することができる。ルックアップテーブルは、内部チェック数量４６３を提供することができる。内部チェック数量４６３は、アイテムの検査のために作業者が開ける（例えば、リンゴを半分に切る）必要がある新鮮なインバウンドアイテムの数量を指すことができる。例えば、新鮮なインバウンドアイテムの集計された数量が５０個の場合には、作業者は５個の新鮮なインバウンドアイテムを検査する必要があり、５個のアイテムのうち、作業者はルックアップテーブル４６０に従って２個のアイテムの内部チェックを実行する必要がある。ルックアップテーブル４６０はまた、第２の内部チェック数量４６４および第２のサンプル数量４６５を提供することができる。第２の内部チェック数量４６４および第２のサンプル数量４６５は、それぞれ内部チェック数量４６３および集計された数量４６１と同様に、図３Ｂおよび図３Ｃに関して以下に説明するように、新鮮なインバウンドアイテムの検査に関連するマネージャに検査情報を提供することができる。ＷＭＳ１１９は、ルックアップテーブル４６０によって提供される様々な情報をモバイルデバイス１１９Ｂに送信することができる。

【0064】

[0080] ステップ３０６で、ＷＭＳ１１９は、許容基準を格納するデータベース内の受け取ったアイテム識別子に関連する許容基準を検索することができる。例えば、ＷＭＳ１１９は、受け取ったアイテム識別子に関連する許容基準を提供するために、フルフィルメント最適化システム１１３に要求を送信することができる。フルフィルメント最適化１１３がそのような要求を受け取ると、許容基準を格納するデータベース内のアイテム識別子に関連するアイテムを検索し、許容基準をＷＭＳ１１９に提供することができる。

【0065】

[0081] ステップ３０８で、ＷＭＳ１１９は、新鮮なインバウンドアイテムに関連する欠陥数量についての要求および検索された許容基準をモバイルデバイス１１９Ｂに送信することができる。この要求には、新鮮なインバウンドアイテムの画像、ベンダー名、新鮮なインバウンドアイテム名、集計された数量、サンプル数量、少なくとも１つの注文書、および新鮮なインバウンドアイテムの製造日／賞味期限が含まれるが、これらに限定されない。ＦＯシステム１１３は、図１Ａに関して、特定のアイテムのセット（例えば、生鮮製品または冷凍製品）のみを保管するように指定されたフルフィルメントセンタに関する情報、ならびに関連情報（例えば、数量、サイズ、受領日、賞味期限など）を格納するものとして上記で説明した。ＦＯシステム１１３はまた、ベンダーから送信されたアイテムの許容基準を格納するものとして上で説明されている。許容基準には、アイテム検査の割合、重量、サイズ、アイテムの状態などが含まれるが、これらに限定されない。ＷＭＳ１１９は、ＦＯシステム１１３に、画像、ベンダー名、新鮮なインバウンドアイテム名、ベンダー名、製造日、および賞味期限を提供するように要求することができる。要求を受け取ると、ＦＯシステム１１３は、要求された情報をＷＭＳ１１９に提供することができる。

【0066】

[0082] ステップ３１０で、モバイルデバイス１１９Ｂは、ステップ３０８で送信された送信された要求および送信された許容基準を受け取ることができる。モバイルデバイス１１９Ｂは、受け取った要求および受け取った許容基準をそのディスプレイに表示することができる。集計された数量、サンプル数量、少なくとも１つの注文書、製造日／賞味期限、および受け取った許容基準を含む受け取った要求は、モバイルデバイス１１９Ｂに関連する非マネージャが新鮮なインバウンドアイテムの欠陥数量を決定するのを助けることができる。受け取った要求および受け取った許容基準を表示するための例示的なユーザインターフェースが図４Ｃに示され、以下により詳細に説明される。

【0067】

[0083] ステップ３１２で、モバイルデバイス１１９Ｂは、新鮮なインバウンドアイテムの欠陥数量をＷＭＳ１１９に送信することができる。例えば、モバイルデバイス１１９Ｂは、モバイルデバイス１１９Ｂのディスプレイ上のユーザ入力に基づいて欠陥数量を取り込み、取り込まれた欠陥数量をＷＭＳ１１９に送信することができる。非マネージャは、感圧入力メカニズム（例えば、タッチスクリーンデバイス）またはモバイルデバイス１１９Ｂのユーザインターフェース上の任意の他の適切な選択機構を使用することによって、欠陥数量を送信することができる。新鮮なインバウンドアイテムの欠陥数量を送信するための例示的なユーザインターフェースが図４Ｄに示され、以下でより詳細に説明される。

【0068】

[0084] ステップ３１４で、ＷＭＳ１１９は、ステップ３１２で送信された新鮮なインバウンドアイテムの欠陥数量を受け取ることができる。受け取った欠陥数量がゼロより大きい場合、ＷＭＳ１１９は、ステップ３１５で、受け取ったインバウンドバーコード、受け取ったアイテム識別子、新鮮なインバウンドアイテムの画像、ベンダー名、新鮮なインバウンドアイテム名、集計された数量、少なくとも１つの発注書、製造日、賞味期限、受け取った欠陥数量、検索された許容基準、および少なくとも１人のマネージャに関連するモバイルデバイスのみが検査タスクに関連する情報にアクセスできるように構成されたマネージャインジケータを含む検査タスクを格納することができる。マネージャインジケータは、少なくとも１人のマネージャに関連するモバイルデバイスのみが検査タスクに関連する情報にアクセスできるようにすると同時に、非マネージャに関連するモバイルデバイスが検査タスクに関連する情報にアクセスできないように構成することができる。例えば、少なくとも１人のマネージャに関連するモバイルデバイス１１９Ｂは、マネージャが検査のために選択するための少なくとも１つの格納された検査タスクを表示することができる。さらなる例として、非マネージャに関連するモバイルデバイス１１９Ｂは、格納された検査タスクを表示しないようにすることができる。

【0069】

[0085] ステップ３１２で送信された新鮮なインバウンドアイテムの受け取った欠陥数量がゼロに等しい場合には、ＷＭＳ１１９は、データベースを変更して、インバウンドバーコードおよびアイテム識別子に進行中のインジケータを割り当てることができる。進行中のインジケータは、フルフィルメントセンタ２００に関連する作業者に情報を提供して、新鮮なインバウンドアイテムの検査プロセスが完了したときにインバウンドプロセスを進めることができる。

【0070】

[0086] 図３Ｂは、マネージャによる新鮮なインバウンド製品を検査および返品するためのプロセス３５０の例示的なフローチャートである。この例示的な方法は、例として提供されている。図３Ｂに示す方法３５０は、様々なシステムの１つまたは複数の組み合わせによって行われるか、あるいは実行され得る。以下に説明する方法３５０は、例として、図３Ｂに示すように、ＷＭＳ１１９によって実行され得る。図３Ｂの方法を説明する際にＷＭＳ１１９の様々な要素が参照されているが、モバイルデバイス１１９Ｂの様々な要素が図３Ｂの方法を実行し得ることに留意されたい。図３Ｂに示す各ブロックは、例示的な方法３５０における１つまたは複数のプロセス、方法、またはサブルーチンを表す。図３Ｂを参照すると、例示的な方法３５０は、ブロック３５１から開始することができる。

【0071】

[0087] ステップ３５１で、マネージャに関連するモバイルデバイス１１９Ｂは、格納された検査タスクの要求をＷＭＳ１１９に送信することができる。例えば、モバイルデバイス１１９Ｂは、格納された検査タスクの要求を、モバイルデバイス１１９ＢのユーザインターフェースからＷＭＳ１１９に送信することができる。マネージャは、感圧入力メカニズム（例えば、タッチスクリーンデバイス）またはモバイルデバイス１１９Ｂのユーザインターフェース上の任意の他の適切な選択機構を使用することによって、要求を送信することができる。

【0072】

[0088] ステップ３５２で、ＷＭＳ１１９は、ステップ３５１から送信された検査要求を受け取ることができる。ＷＭＳ１１９は、要求を受け取ると、検査要求を送信したモバイルデバイス１１９Ｂがマネージャに関連付けられているかどうかを確認することができる。ＷＭＳ１１９は、図１Ａについて上述したように、１つまたは複数のデバイス（例えば、デバイス１０７Ａ～１０７Ｃまたは１１９Ａ～１１９Ｃ）を、システム１００に関連する１つまたは複数のユーザに関連付ける情報を格納することができる。モバイルデバイス１１９Ｂがマネージャに関連付けられていることが確認された場合には、ＷＭＳ１１９は、検査タスクを格納するデータベースにアクセスすることができる。図３Ａのステップ３１５について上述したように、ＷＭＳ１１９は、検査タスクをデータベースに格納することができる。

【0073】

[0089] ステップ３５３で、ＷＭＳ１１９は、１つまたは複数の格納された検査タスクを、少なくとも１人のマネージャに関連するモバイルデバイス１１９Ｂに送信することができる。例えば、ＷＭＳ１１９は、検査タスクを提供するユーザインターフェースをマネージャのモバイルデバイス１１９Ｂに送信することができる。検査タスクは、インバウンドバーコード、アイテム識別子、ベンダー名、アイテム名、欠陥数量、荷降ろし時間、および緊急インジケータを含むことができるが、これらに限定されない。

【0074】

[0090] ステップ３５４で、少なくとも１人のマネージャに関連するモバイルデバイス１１９Ｂは、ステップ３５３で送信された１つまたは複数の送信された検査タスクを受け取ることができる。例えば、モバイルデバイス１１９Ｂは、送信された検査タスクを含むユーザインターフェースを提示することができる。表示される各検査タスクには、インバウンドバーコード、アイテム識別子、ベンダー名、アイテム名、欠陥数量、荷降ろし時間、および緊急インジケータが含まれてもよい。受け取った検査タスクを表示するための例示的なユーザインターフェースが図５Ａに示され、以下でより詳細に説明される。

【0075】

[0091] ステップ３５５で、モバイルデバイス１１９Ｂは、受け取った検査タスクの１つを受け入れ、モバイルデバイス１１９Ｂのユーザインターフェース上のユーザ入力による検査タスクの受諾をＷＭＳ１１９に送信することができる。例えば、モバイルデバイス１１９Ｂは、検査タスクを選択するための入力を取り込み（受け取った検査タスクのうちの１つの押下を受け取ることによって）、対応する選択された検査タスクをＷＭＳ１１９に送信することによって、検査タスクの受諾を送信することができる。

【0076】

[0092] ステップ３５６で、ＷＭＳ１１９は、モバイルデバイス１１９Ｂから検査タスクの受諾を受け取ることができる。例えば、ＷＭＳ１１９は、モバイルデバイス１１９Ｂ上で実行されているモバイルアプリケーションから受諾を受け取ることができる。

【0077】

[0093] ステップ３５７で、ＷＭＳ１１９は、インバウンドバーコードおよびアイテム識別子の要求をモバイルデバイス１１９Ｂに送信することができる。例えば、ＷＭＳ１１９は、モバイルデバイス１１９Ｂに、パレットまたはアイテムに貼付されたバーコードを（モバイルデバイス１１９Ｂによって）スキャンすることによって取得され得るインバウンドバーコードおよびアイテム識別子を要求するユーザインターフェースを送信することができる。インバウンドバーコードおよびアイテム識別子を要求するための例示的なユーザインターフェースは、図４Ａに示され、以下でより詳細に説明される。

【0078】

[0094] ステップ３５８で、モバイルデバイス１１９Ｂは、ステップ３５７で送信されたインバウンドバーコードおよびアイテム識別子の要求をＷＭＳ１１９から受け取ることができる。例えば、モバイルデバイス１１９Ｂは、送信された要求のユーザインターフェースを提示することができる。

【0079】

[0095] ステップ３５９で、モバイルデバイス１１９Ｂは、インバウンドバーコードおよびアイテム識別子をＷＭＳ１１９に送信することができる。モバイルデバイス１１９Ｂは、パレットまたはアイテムに貼付されたバーコードをスキャンすることによって、インバウンドバーコードおよびアイテム識別子（ＳＫＵバーコード）を送信することができる。

【0080】

[0096] ステップ３６０で、ＷＭＳ１１９は、モバイルデバイス１１９Ｂから、ステップ３５９で送信された、送信されたインバウンドバーコードおよび送信された要求されたアイテム識別子を受け取ることができる。例えば、モバイルデバイス１１９Ｂに関連するマネージャがインバウンドバーコードおよびアイテム識別子を表すバーコードをスキャンすると、モバイルデバイス１１９Ｂは、インバウンドバーコードおよびアイテム識別子をＷＭＳ１１９に自動的に送信することができる。インバウンドバーコードおよびアイテム識別子を受け取ると、ＷＭＳ１１９は、受け取ったインバウンドバーコードおよび受け取ったアイテム識別子が、ステップ３５６で受け取った受諾した検査タスクに含まれるインバウンドバーコードおよびアイテム識別子と一致するかどうかを確認することができる。

【0081】

[0097] ステップ３６２で、ＷＭＳ１１９は、新鮮なインバウンドアイテムに関連する再カウントされた欠陥数量の要求および検査タスクに関連する許容基準をモバイルデバイス１１９Ｂに送信することができる。要求は、検査タスクに含まれる情報を含むことができるが、これらに限定されず、この情報には、新鮮なインバウンドアイテムの画像、ベンダー名、新鮮なインバウンドアイテム名、集計された数量、検査数量、少なくとも１つの注文書、および新鮮なインバウンドアイテムの製造日／賞味期限が含まれる。

【0082】

[0098] ステップ３６４で、モバイルデバイス１１９Ｂは、ステップ３６２で送信された送信された要求および送信された許容基準を受け取ることができる。モバイルデバイス１１９Ｂは、受け取った要求および受け取った許容基準をそのディスプレイに表示することができる。受け取った要求および受け取った許容基準は、モバイルデバイス１１９Ｂに関連するマネージャが、新鮮なインバウンドアイテムの再カウントされた欠陥数量を決定するのを支援することができる。受け取った要求および受け取った許容基準を表示するための例示的なユーザインターフェースが図５Ｂに示され、以下でより詳細に説明される。

【0083】

[0099] ステップ３６５で、モバイルデバイス１１９Ｂは、新鮮なインバウンドアイテムの再カウントされた欠陥数量をＷＭＳ１１９に送信することができる。例えば、モバイルデバイス１１９Ｂは、モバイルデバイス１１９Ｂのディスプレイ上のユーザ入力に基づいて再カウントされた欠陥数量を取り込み、取り込まれた再カウントされた欠陥数量をＷＭＳ１１９に送信することができる。新鮮なインバウンドアイテムの再カウントされた欠陥数量を送信するための例示的なユーザインターフェースは、図５Ｂに関して以下で説明され、より詳細に説明される。

【0084】

[00100] ステップ３６６で、ＷＭＳ１１９は、ステップ３６５で送信された新鮮なインバウンドアイテムの送信された再カウントされた欠陥数量を受け取ることができる。例えば、ＷＭＳ１１９は、モバイルデバイス１１９Ｂ上で実行されているモバイルアプリケーションから再カウントされた欠陥数量を受け取ることができる。

【0085】

[00101] 図３Ｃは、マネージャによる新鮮なインバウンド製品を検査および返品するためのプロセス３５０の継続的な例示的なフローチャートである。

【0086】

[00102] ステップ３６７で、ＷＭＳ１１９は、受け取った再カウントされた欠陥数量に基づいて、別の検査ラウンドが必要であるかどうかを判定することができる。例えば、受け取った再カウントされた欠陥数量がゼロに等しい場合には、ＷＭＳ１１９は、データベースを変更して、進行中のインジケータをインバウンドバーコードおよびアイテム識別子に割り当てることができる。別の例では、受け取った再カウントされた欠陥数量がゼロより大きい場合には、ＷＭＳ１１９は、許容基準に関連する不適切な数量を、受け取った再カウントされた数量と比較することができる。不適切な数量が受け取った再カウントされた数量よりも多い場合には、ＷＭＳ１１９はデータベースを変更して、部分的な返品インジケータをインバウンドバーコードとアイテム識別子に割り当てることができる。部分的な返品を進めるための例示的なインターフェースが図５Ｂおよび図５Ｃに示され、以下により詳細に説明される。不適切な数量が、受け取った再カウントされた欠陥数量以下である場合には、ＷＭＳは、図３Ｃに記載されているさらなるステップを進めることができる。

【0087】

[00103] ＷＭＳ１１９が、ステップ３６７で、新鮮なインバウンドアイテムを検査するためのさらなるステップに進むことを決定する場合には、例示的な方法３５０はステップ３６９に進む。

【0088】

[00104] ステップ３６９で、ＷＭＳ１１９は、新鮮なインバウンドアイテムに関連する第２の検査数量および第２の再カウントされた欠陥数量の要求、ならびに検査タスクに関連する許容基準をモバイルデバイス１１９Ｂに送信することができる。要求は、ステップ３６２で送信された情報を含むことができる。

【0089】

[00105] ステップ３７０で、モバイルデバイス１１９Ｂは、ステップ３６９で送信された送信された要求および送信された許容基準を受け取ることができる。モバイルデバイス１１９Ｂは、第２の検査数量および第２の再カウントされた欠陥数量についての受け取った要求、ならびに受け取った許容基準をそのディスプレイに表示することができる。受け取った要求および受け取った許容基準を表示するための例示的なユーザインターフェースが図５Ｄに示され、以下により詳細に説明される。

【0090】

[00106] ステップ３７１で、モバイルデバイス１１９Ｂは、新鮮なインバウンドアイテムの第２の検査数量および第２の再カウントされた欠陥数量をＷＭＳ１１９に送信することができる。例えば、モバイルデバイス１１９Ｂは、モバイルデバイス１１９Ｂのディスプレイ上のユーザ入力に基づいて、第２の検査数量および再カウントされた欠陥数量を取り込み、取り込まれた第２の検査数量および取り込まれた第２の再カウントされた欠陥数量をＷＭＳ１１９に送信することができる。新鮮なインバウンドアイテムの再カウントされた欠陥数量を送信するための例示的なユーザインターフェースは、図５Ｄに関して以下で説明され、以下でより詳細に説明される。

【0091】

[00107] ステップ３７２で、ＷＭＳ１１９は、ステップ３７１で送信された新鮮なインバウンドアイテムの第２の検査数量および第２の再カウントされた欠陥数量を受け取ることができる。例えば、ＷＭＳ１１９は、モバイルデバイス１１９Ｂ上で実行されているモバイルアプリケーションから、第２の検査数量および第２の再カウントされた欠陥数量を受け取ることができる。

【0092】

[00108] ステップ３７３で、ＷＭＳ１１９は、受け取った第２の再カウントされた欠陥数量がゼロより大きいかどうかを判定して、新鮮なインバウンドアイテムの返品を決定することができる。例えば、受け取った第２の再カウントされた欠陥数量がゼロに等しい場合には、ＷＭＳ１１９はデータベースを変更して、進行中のインジケータをインバウンドバーコードとアイテム識別子に割り当て、新鮮なインバウンドアイテムを収容する要求を送信することができる。ステップ３７９で、モバイルデバイス１１９Ｂは、新鮮なインバウンドアイテムを収容するための送信された要求を受け取ることができる。別の例では、受け取った第２の再カウントされた欠陥数量がゼロより大きい場合には、ＷＭＳ１１９は、ステップ３７４で、返品理由の要求を送信することができる。この要求は、欠陥のある新鮮なインバウンドアイテムの画像の要求を含むことができる。

【0093】

[00109] ステップ３７５で、モバイルデバイス１１９Ｂは、ステップ３７４で送信された返品理由のために送信された要求を受け取ることができる。例えば、モバイルデバイス１１９Ｂは、返品理由の要求を受け取ると、返品理由を選択して画像をアップロードするためのメッセージを含むコメントバブルなどの表示を表示することができる。

【0094】

[00110] ステップ３７６で、モバイルデバイス１１９Ｂは、返品理由および欠陥のある新鮮なインバウンドアイテムの画像をＷＭＳ１１９に送信することができる。例えば、モバイルデバイス１１９Ｂは、モバイルデバイス１１９Ｂのディスプレイ上のユーザ入力に基づいて、返品理由および欠陥のある新鮮なインバウンドアイテムの画像を取り込み、取り込まれた返品理由および画像をＷＭＳ１１９に送信することができる。返品理由および欠陥のある新鮮なインバウンドアイテムの画像を選択および送信するための例示的なユーザインターフェースが図５Ｂおよび図５Ｃに示され、以下でより詳細に説明される。

【0095】

[00111] ステップ３７７で、ＷＭＳ１１９は、ステップ３７６で送信された送信された返品理由および欠陥のある新鮮なインバウンドアイテムの送信された画像を受け取ることができる。例えば、ＷＭＳ１１９は、モバイルデバイス１１９Ｂ上で実行されているモバイルアプリケーションから、返品理由および欠陥のある新鮮なインバウンドアイテムの画像を受け取ることができる。

【0096】

[00112] ステップ３７８で、ＷＭＳ１１９は、受け取ったインバウンドバーコード、受け取ったアイテム識別子、受け取った返品理由、受け取った画像、および返品のタイプを含む返品タスクを格納することができる。それらの返品のタイプは、受け取った第２の再カウントされた欠陥数量と検査タスクに関連する集計された数量を比較することによって決定される。例えば、受け取った第２の再カウントされた欠陥数量が集計された数量より少ない場合には、ＷＭＳ１１９は部分的な返品を返品のタイプに割り当てることができる。別の例では、受け取った第２の再カウントされた欠陥数量が集計された数量に等しい場合には、ＷＭＳ１１９は、返品のタイプに完全な返品を割り当てることができる。

【0097】

[00113] 格納された返品タスクは、フルフィルメントセンタ２００内の作業者に関連するモバイルデバイス１１９Ｂに命令を提供することができる。例えば、返品のタイプが完全な返品、つまりすべての新鮮なインバウンドアイテムの返品である場合には、モバイルデバイス１１９Ｂは、モバイルデバイス１１９Ｂに関連する作業者に、すべての新鮮なインバウンドアイテムを返品するように指示することができる。別の例では、返品のタイプが格納された返品タスクの部分的な返品である場合には、モバイルデバイス１１９Ｂは、モバイルデバイス１１９Ｂに関連する作業者に、新鮮なインバウンドアイテムの一部を返品し、残りの新鮮なインバウンドアイテムのインバウンドプロセスを進めるように指示することができる。例えば、モバイルデバイス１１９Ｂは、生鮮製品の第２の検査数量を返品用のトートに入れるためのメッセージを表示することができる。

【0098】

[00114] 図４Ａは、パレットまたはアイテムに貼付されたバーコードの形態のインバウンドバーコードおよびアイテム識別子を要求するためのモバイルデバイス１１９Ｂの例示的なユーザインターフェース４００を示す。ユーザインターフェース４００は、インバウンドバーコードおよびアイテム識別子（ＳＫＵバーコード）を要求するメッセージを含むことができる。モバイルデバイス１１９Ｂは、少なくとも１つのアイテムまたはアイテムを含むパレット上に配置されたバーコードをスキャンすることによって、インバウンドバーコードおよびアイテム識別子を送信することができる。

【0099】

[00115] 図４Ｂは、同一のＳＫＵバーコードに関連するアイテムの中からアイテムを選択するための例示的なユーザインターフェース４１０、４２０を示している。ユーザインターフェース４１０は、各アイテムに対応する選択可能なユーザインターフェース要素４１１Ａ～Ｃおよびボタン４１２を含むことができる。ユーザインターフェース４１０は、要素に対応するアイテムを選択するために、選択可能なユーザインターフェース要素の押下を受け取ることができる。次に、ユーザインターフェース４１０は、ボタン４１２の押下を受け取って、選択されたアイテムをＷＭＳ１１９に送信することができる。例示的なインターフェース４２０は、りんごＡに関連する選択可能なユーザインターフェース要素４１１が、ＷＭＳ１１９に送信されるように選択されることを示している。

【0100】

[00116] 図４Ｃは、モバイルデバイス１１９Ｂに関連する作業者が新鮮なインバウンドアイテムの欠陥数量を決定するのを支援するための受け取った要求および受け取った許容基準を表示するための例示的なユーザインターフェース４３０、４４０示す。ユーザインターフェース４３０は、アイテム識別子およびインバウンドバーコードを表示することができる。ユーザインターフェース４３０は、ＷＭＳ１１９からステップ３０８で送信された要求に含まれる、新鮮なインバウンドアイテムの画像、ベンダー名、新鮮なインバウンドアイテム名、新鮮なインバウンドアイテムの集計された数量、サンプル数量、製造日、および賞味期限をさらに表示することができる。ユーザインターフェース４３０は、新鮮なインバウンドアイテムの許容基準を表示する別のユーザインターフェースを生成するためのボタン４３１を含むことができる。ユーザインターフェース４３０は、ボタン４３１の押下を受け取って、新鮮なインバウンドアイテムを検査するための許容基準を表示する別のユーザインターフェース４４０を生成することができる。ユーザインターフェース４４０は、これらに限定されないが、標準的な重量、サイズ、状態などを含むことができる。ユーザインターフェース４４０によって提示される許容基準は、各新鮮なインバウンドアイテムのコンプライアンスを決定する際に、モバイルデバイス１１９Ｂに関連する作業者にガイドラインを提供することができる。例えば、モバイルデバイス１１９Ｂに関連する非マネージャは、新鮮なインバウンドアイテムのサンプル数量を検査して、新鮮なインバウンドアイテムの各々が許容基準に準拠しているかどうかを決定することができる。許容基準に含まれる要素の１つが適合しない場合には、作業者は、図４Ｄに関して以下に説明するボタン４５１を使用して、検査された新鮮なインバウンドアイテムの欠陥数量を調整することができる。例えば、新鮮なインバウンドアイテムの形状が許容基準に記載されている形状に準拠していない場合には、作業者は欠陥数量を調整する必要がある。

【0101】

[00117] 図４Ｄは、新鮮なインバウンドアイテムの欠陥数量を調整および送信するための例示的なユーザインターフェース４５０を示している。ユーザインターフェース４５０は、ボタン４５１、インジケータ４５２、およびボタン４５３を含むことができる。ボタン４５１は、欠陥数量を調整することができる。欠陥数量は、「＋」または「－」記号を押して手動で調整することができる。調整の結果は、インジケータ４５２によって表示され得る。次に、ユーザインターフェース４５０は、ボタン４５３の押下を受け取って、インジケータ４５２によって表される欠陥数量をＷＭＳ１１９に送信することができる。例えば、モバイルデバイス１１９Ｂに関連する作業者は、ボタン４５１を押して欠陥数量を調整し、ボタン４５３を押して調整された欠陥数量をＷＭＳ１１９に送信することができる。

【0102】

[00118] 図５Ａは、１つまたは複数の受け取った検査タスクを表示するための例示的なユーザインターフェース５００を示している。ユーザインターフェース５００は、ボタン５０１およびボタン５０２Ａ～Ｄの形態の１つまたは複数の検査タスクを含むことができる。各検査タスクは、ＳＫＵバーコードの形式のアイテム識別子、インバウンドバーコード、ベンダー名、新鮮なインバウンドアイテム名、欠陥数量、荷降ろし時間、および緊急インジケータを含んでもよい。緊急インジケータは、生鮮製品を返品するための配送用トラックがいつ出発すると予想されるかを提供し、緊急性の程度を示すために異なる色で表示されてもよい。例えば、赤で表示された緊急インジケータは、対応する新鮮なインバウンドアイテムの検査に関して、緑で表示された緊急インジケータよりも優先される。ユーザインターフェース５００は、押されたボタンに対応する検査タスクを選択および送信するためのボタン５０２Ａ～Ｄの押下を受け取ることができる。例えば、モバイルデバイス１１９Ｂに関連するマネージャは、検査タスクに対応するモバイルデバイス１１９Ｂの画面上のボタンを押すことによって検査タスクを選択することができる。次に、ユーザインターフェース５００は、図３Ｂに関して上記で説明したように、ステップ３５５で、選択された検査タスクをＷＭＳ１１９に送信することができる。

【0103】

[00119] ボタン５０１は、モバイルデバイス１１９Ｂがインバウンドバーコードおよびアイテム識別子をスキャンして、少なくとも１つの新鮮なインバウンドアイテムを含むパレットが検査を必要とするかどうかを決定することを可能にすることができる。例えば、モバイルデバイス１１９Ｂは、パレットまたはアイテムに貼付されたバーコードをスキャンすることによって、インバウンドバーコードおよびアイテム識別子をＷＭＳ１１９に送信することができる。ＷＭＳ１１９は、バーコードを受け取ると、受け取ったバーコードに関連する新鮮なインバウンドアイテムを検査する必要がある場合には、符号５０２Ａ～Ｄと同様のボタンをモバイルデバイス１１９Ｂに送信することができる。新鮮なインバウンドアイテムが検査を必要としない場合には、ＷＭＳ１１９は、アイテムが検査を必要としないというメッセージをモバイルデバイス１１９Ｂに送信することができる。

【0104】

[00120] 図５Ｂは、新鮮なインバウンドアイテムの再カウントされた欠陥数量を調整および送信し、返品理由を選択するための例示的なユーザインターフェース５２０、５３０、５４０を示す。

【0105】

[00121] ユーザインターフェース５２０は、ボタン５２１、５２４、５２５、５２６、５２７、およびインジケータ５２３、５２８を含むことができる。ユーザインターフェース５２０は、ユーザインターフェース４５０によって表示される同様のコンテンツを表示することができる。ボタン５２１、５２７およびインジケータ５２２は、図４Ｄに関して上記のユーザインターフェース４５０においてボタン４５１、４５３およびインジケータ４５２が行うように機能を実行することができる。ボタン５２６は、図４Ｃに示すユーザインターフェース４３０においてボタン４３１が行うように、許容基準を表示するためのユーザインターフェース４４０と同様のインターフェースを生成することができる。ユーザインターフェース５２０は欠陥数量をさらに表示することができる。

【0106】

[00122] ボタン５２４は、返品理由を選択するための別のユーザインターフェース５３０を生成することができる。ユーザインターフェース５２０は、ボタン５２４の押下を受け取って、返品理由を選択するための別のユーザインターフェース５３０を生成することができる。

【0107】

[00123] インジケータ５２８は、新鮮なインバウンドアイテムを検査するための第２のサンプル数量を提供することができる。例えば、図４Ｅに示すように、ベンダーは、所定のルックアップテーブル４６０内の各集計された数量４６１に対応する第２のサンプル数量４６４を提供することができる。ＷＭＳ１１９は、ルックアップテーブル４６０にアクセスし、集計された数量４６１に対応する第２のサンプル数量４６４を検索することができる。

【0108】

[00124] ユーザインターフェース５３０は、ドロップダウンメニュー５３１Ａ～Ｄを含むことができる。ユーザインターフェース５３０がドロップダウンメニュー５３１Ａ～Ｄのうちの１つの押下を受け取ると、ユーザインターフェース５３０は、モバイルデバイス１１９Ｂが、押されたドロップダウンメニューに対応する、各々返品理由を表すチェックボックスなどの、選択可能なインターフェース要素５４１Ａ～Ｅのうちの１つを選択することを可能にすることができる。

【0109】

[00125] 例示的なユーザインターフェース５４０は、モバイルデバイス１１９Ｂが、ドロップダウンメニュー５３１Ａが押されたときに返品理由の１つに対応する選択可能なインターフェース要素５４１Ｂを選択できるようにすることを示す。ボタン５４２は、図３Ｃについて上述したように、ボタン５２７がステップ３７６で押されたときに送信される選択された返品理由を格納することができる。

【0110】

[00126] ボタン５２５は、新鮮なインバウンドアイテムの画像をアップロードするために、図５Ｃにおいて別のユーザインターフェース５５０を生成することができる。ユーザインターフェース５２０は、ボタン５２５の押下を受け取って、返品理由を選択するための別のユーザインターフェース５５０を生成することができる。

【0111】

[00127] 図５Ｃは、欠陥のある新鮮なインバウンドアイテムの画像をアップロードするための例示的なユーザインターフェース５５０、５６０を示す。ユーザインターフェース５５０は、ボタン５５１、５５２、５５３、５５４を含むことができる。ボタン５５１は、モバイルデバイス１１９Ｂが、モバイルデバイス１１９Ｂに関連するカメラを使用して、欠陥のある新鮮なインバウンドアイテムの写真を撮ることを可能にすることができる。ボタン５５２は、モバイルデバイス１１９Ｂが、モバイルデバイス１１９Ｂの格納された画像から欠陥のある新鮮なインバウンドアイテムの画像を検索することを可能にすることができる。ボタン５５３は、ユーザが様々な方法（例えば、アルバムに保存されていない画像をアップロードする）を使用して画像をアップロードすることを可能にすることができる。ボタン５５４は、モバイルデバイスが画像アップロードプロセスをキャンセルすることを可能にすることができる。

【0112】

[00128] ユーザインターフェース５６０は、欠陥のある新鮮なインバウンドアイテムの画像を示す。モバイルデバイス１１９Ｂは、ユーザが画像を選択して、欠陥のある新鮮なインバウンドアイテムの画像をより詳細に表示することを可能にする。

【0113】

[00129] 図５Ｄは、新鮮なインバウンドアイテムの第２の再カウントされた欠陥数量を調整および送信するための例示的なユーザインターフェース５７０を示す。ユーザインターフェース５７０は、ボタン５７１、５７３、５７５、５７６およびインジケータ５７２、５７４を含むことができる。ユーザインターフェース５７０は、ユーザインターフェース４５０およびユーザインターフェース５２０によって表示される同様のコンテンツを表示することができる。ボタン５７３、５７５、５７６およびインジケータ５７４は、図５Ｂのボタン５２１、５２６、５２７およびインジケータ６２３に関して上記を実行することができる。ボタン５７５は、図４Ｃに示すユーザインターフェース４３０においてボタン４３１が行うように、許容基準を表示するためのユーザインターフェース４４０と同様のインターフェースを生成することができる。ユーザインターフェース５７０は、再カウントされた欠陥数量が受け取られたときに検査された新鮮なインバウンドアイテムの数量を表す第２のサンプル数量をさらに表示することができる。図５Ｂについて上述したように、第２のサンプル数量は、図４Ｅの所定のルックアップテーブル４６０内の各集計された数量４６１に対応することができる。ＷＭＳ１１９は、ルックアップテーブル４６０にアクセスし、集計された数量４６１に対応する第２のサンプル数量４６４を検索することができる。ボタン５７１は、検査のために新鮮なインバウンドアイテムの数量を調整することができる。検査のための新鮮なインバウンドアイテムの数量は、新鮮なインバウンドアイテムの第２に再カウントされた欠陥数量を送信するために検査された新鮮なインバウンドアイテムの数量を表すことができる。検査用の新鮮なインバウンドアイテムの数量は、「＋」または「－」記号を押して手動で調整することができる。調整の結果は、インジケータ５７２によって表示され得る。次に、ユーザインターフェース５７０は、ボタン５７６の押下を受け取って、インジケータ５７４によって表される第２の再カウントされた欠陥数量およびインジケータ５７２によって表される検査のための新鮮なインバウンドアイテムの数量をＷＭＳ１１９に送信することができる。

【0114】

[00130] 本開示はその特定の実施形態を参照して示され、説明されてきたが、本開示は修正なしに、他の環境において実施され得ることが理解されよう。前述の説明は、例示の目的で提示されている。これは、網羅的ではなく、開示された正確な形態または実施形態に限定されない。当業者には、開示された実施形態の明細書および実施を考慮することによって、修正および適合が明らかになるであろう。さらに、開示された実施形態の態様はメモリに記憶されるものとして記載されているが、当業者はこれらの態様が２次記憶装置、例えば、ハードディスクまたはＣＤ ＲＯＭ、または他の形態のＲＡＭまたはＲＯＭ、ＵＳＢ媒体、ＤＶＤ、ブルーレイ、または他の光学ドライブ媒体などの他のタイプのコンピュータ可読媒体に格納されてもよいことを理解するであろう。

【0115】

[00131] 記載された説明および開示された方法に基づくコンピュータプログラムは、熟練した開発者の技術の範囲内である。様々なプログラムまたはプログラムモジュールは当業者に知られている技法のいずれかを使用して作成することができ、または既存のソフトウェアに関連して設計することができる。例えば、プログラムセクションまたはプログラムモジュールは、．Ｎｅｔ Ｆｒａｍｅｗｏｒｋ、．Ｎｅｔ Ｃｏｍｐａｃｔ Ｆｒａｍｅｗｏｒｋ（およびＶｉｓｕａｌ Ｂａｓｉｃ、Ｃなどの関連言語）、Ｊａｖａ、Ｃ＋＋、Ｏｂｊｅｃｔｉｖｅ－Ｃ、ＨＴＭＬ、ＨＴＭＬ／ＡＪＡＸの組み合わせ、ＸＭＬ、またはＪａｖａアプレットを含むＨＴＭＬの中で、またはそれによって設計することができる。

【0116】

[00132] １つまたは複数のメモリデバイスは、開示された実施形態の１つまたは複数の特徴を実行するために使用されるデータおよび命令を格納することができる。例えば、メモリは、プロセッサによって実行されるコンピュータプログラム、命令セット、コード、またはデータを内部に格納した、有形で非一時的なコンピュータ可読媒体を表すことができる。メモリは、例えば、リムーバブルメモリチップ（例えば、ＥＰＲＯＭ、ＲＡＭ、ＲＯＭ、ＤＲＡＭ、ＥＥＰＲＯＭ、フラッシュメモリデバイス、またはその他の揮発性または不揮発性メモリデバイス）、または命令とデータがプロセッサによってアクセスできるようにするその他のリムーバブルストレージユニットを含むことができる。

【0117】

[00133] １つまたは複数のメモリデバイスはまた、プロセッサによって実行されると、本明細書に開示する機能と一致する動作を実行する命令を含むことができる。開示された実施形態と一致するデバイスは、専用のタスクを実行するように構成された別個のプログラムまたはコンピュータに限定されない。例えば、メモリは、開示された実施形態の１つまたは複数の機能を実行するための１つまたは複数のプログラムを含むことができる。

【0118】

[00134] １つまたは複数のプロセッサは、Ｉｎｔｅｌ（商標）によって製造されたＰｅｎｔｉｕｍ（商標）またはＸｅｏｎ（商標）ファミリのマイクロプロセッサ、ＡＭＤ（商標）によって製造されたＴｕｒｉｏｎ（商標）ファミリ、Ａｐｐｌｅ（商標）によって製造された「Ａｘ」または「Ｓｘ」ファミリ、あるいはサンマイクロシステムズによって製造された様々なプロセッサのいずれかなどの１つまたは複数の公知の処理デバイスを含むことができる。開示された実施形態は、任意のタイプのプロセッサに限定されない。

【0119】

[00135] さらに、例示的な実施形態が本明細書で説明されてきたが、本開示に基づいて当業者によって理解されるように、同等の要素、修正、省略、（例えば、様々な実施形態にわたる態様の）組み合わせ、適応、および／または変更を有する任意のおよびすべての実施形態の範囲が可能である。請求項の限定は請求項に使用されている文言に広く基づいて解釈されるものとし、本明細書にまたは出願手続中に記載されている実施例に限定されるものではない。実施例は、非排他的であると解釈されるべきである。さらに、開示された方法のステップは、ステップを並べ替えること、および／またはステップを挿入または削除することを含む、任意の方法で修正されてもよい。したがって、本明細書および実施例は単に例示的なものとみなされ、真の範囲および趣旨は以下の特許請求の範囲およびそれらの均等物の全範囲によって示されることが意図される。

【図1A】

【図1B】

【図1C】

【図1D】

【図1E】

【図2】

【図3A】

【図3B】

【図3C】

【図4A】

【図4B】

【図4C】

【図4D】

【図4E】

【図5A】

【図5B】

【図5C】

【図5D】