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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-11
(45)【発行日】2022-05-19
(54)【発明の名称】情報処理装置及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/02 20120101AFI20220512BHJP
   G06Q 30/02 20120101ALI20220512BHJP
【FI】
G06Q10/02
G06Q30/02 320
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2021111693
(22)【出願日】2021-07-05
【審査請求日】2021-07-05
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000208891
【氏名又は名称】KDDI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100154070
【弁理士】
【氏名又は名称】久恒 京範
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【弁理士】
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(72)【発明者】
【氏名】新藤 晃浩
【審査官】貝塚 涼
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-197957(JP,A)
【文献】特開2019-169115(JP,A)
【文献】特開2004-94895(JP,A)
【文献】特開2006-92470(JP,A)
【文献】特開2019-74990(JP,A)
【文献】特開2003-203178(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品又はサービスの提供を受けるための予約を希望するユーザの電話番号を特定する特定部と、
メッセージングサービスを用いて、前記予約を受け付けるための予約受付情報を、前記電話番号を宛先として送信する第1送信部と、
前記予約受付情報に基づいて前記ユーザによって入力された、前記予約の日時を含む予約情報を、前記電話番号と関連付けて登録する予約受付部と、
前記予約情報が含む前記日時の前の時刻に、前記メッセージングサービスを用いて、前記予約の内容を確認するための予約確認情報を、前記予約情報に関連付けられた前記電話番号を宛先として送信する第2送信部と、
前記メッセージングサービスを用いて、前記予約確認情報に対する前記ユーザの応答を受け付ける確認受付部と、
前記予約確認情報に対して前記ユーザから応答があったか否かに対応する特典を、前記ユーザに対して提供する特典提供部と、
を有する、情報処理装置。
【請求項2】
前記第2送信部は、前記予約情報が含む前記日時の前の複数の時刻それぞれにおいて前記予約確認情報を送信し、
前記特典提供部は、複数の前記予約確認情報に対する前記応答の回数に応じて、前記特典の内容を変更する、
請求項に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第2送信部は、前記特典提供部により提供される前記特典の内容を、前記ユーザが使用するユーザ端末に送信する、
請求項又はに記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記予約を管理するための管理端末から、前記予約確認情報に対して前記ユーザから応答があったか否かに対応する前記特典の内容の設定を受け付ける設定受付部をさらに有する、
請求項からのいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記予約を管理するための管理端末から、前記予約確認情報を送信するタイミングの設定を受け付ける設定受付部をさらに有する、
請求項1からのいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記予約受付部は、前記予約確認情報に対して前記ユーザから応答があったか否かが取消条件を満たした場合に、前記予約を取り消す、
請求項1からのいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記予約を管理するための管理端末から、前記取消条件の設定を受け付ける設定受付部をさらに有する、
請求項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記予約確認情報に対して前記ユーザから応答があったか否かが前記取消条件を満たした場合に、前記電話番号を宛先として架電する架電部をさらに有する、
請求項又はに記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記予約受付部は、前記メッセージングサービスを用いて、前記ユーザによる入力に応じて前記予約の変更を受け付ける、
請求項1からのいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記第2送信部は、前記予約確認情報に対して前記ユーザから応答があったか否かに応じて、次に前記予約確認情報を送信するタイミングを決定する、
請求項1からのいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
プロセッサが実行する、
商品又はサービスの提供を受けるための予約を希望するユーザの電話番号を特定するステップと、
メッセージングサービスを用いて、前記予約を受け付けるための予約受付情報を、前記電話番号を宛先として送信するステップと、
前記予約受付情報に基づいて前記ユーザによって入力された、前記予約の日時を含む予約情報を、前記電話番号と関連付けて登録するステップと、
前記予約情報が含む前記日時の前の時刻に、前記メッセージングサービスを用いて、前記予約の内容を確認するための予約確認情報を、前記予約情報に関連付けられた前記電話番号を宛先として送信するステップと、
前記メッセージングサービスを用いて、前記予約確認情報に対する前記ユーザの応答を受け付けるステップと、
前記予約確認情報に対して前記ユーザから応答があったか否かに対応する特典を、前記ユーザに対して提供するステップと、
を有する、情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品又はサービスの提供を受けるための予約に関する情報を処理する情報処理装置及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、モバイル端末からネットワークを介して予約の申し込み処理を実行するシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2002-56258号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ネットワークを介して予約を受け付けるシステムでは、集客をしやすいという利点がある一方で、ユーザが予約日時になっても来店しないことによる無断キャンセルをされやすい。無断キャンセルを抑制するために、予約を受けた店舗の従業員がユーザの電話番号に架電し、通話によって予約を確認するためには、従業員及びユーザの双方にとって手間が掛かるという問題があった。
【0005】
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、ユーザに対して予約の確認をするために掛かる手間を削減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様の情報処理装置は、商品又はサービスの提供を受けるための予約を希望するユーザの電話番号を特定する特定部と、メッセージングサービスを用いて、前記予約を受け付けるための予約受付情報を、前記電話番号を宛先として送信する第1送信部と、前記予約受付情報に基づいて前記ユーザによって入力された、前記予約の日時を含む予約情報を、前記電話番号と関連付けて登録する予約受付部と、前記予約情報が含む前記日時の前の時刻に、前記メッセージングサービスを用いて、前記予約の内容を確認するための予約確認情報を、前記予約情報に関連付けられた前記電話番号を宛先として送信する第2送信部と、前記メッセージングサービスを用いて、前記予約確認情報に対する前記ユーザの応答を受け付ける確認受付部と、を有する。
【0007】
前記情報処理装置は、前記予約確認情報に対する前記応答の状況に応じて、前記ユーザに対して特典を提供する特典提供部をさらに有してもよい。
【0008】
前記第2送信部は、前記予約情報が含む前記日時の前の複数の時刻それぞれにおいて前記予約確認情報を送信し、前記特典提供部は、複数の前記予約確認情報に対する前記応答の回数に応じて、前記特典の内容を変更してもよい。
【0009】
前記第2送信部は、前記特典提供部により提供される前記特典の内容を、前記ユーザが使用するユーザ端末に送信してもよい。
【0010】
前記情報処理装置は、前記予約を管理するための管理端末から、前記応答の状況に対応する前記特典の内容の設定を受け付ける設定受付部をさらに有してもよい。
【0011】
前記情報処理装置は、前記予約を管理するための管理端末から、前記予約確認情報を送信するタイミングの設定を受け付ける設定受付部をさらに有してもよい。
【0012】
前記予約受付部は、前記予約確認情報に対する前記応答の状況が取消条件を満たした場合に、前記予約を取り消してもよい。
【0013】
前記情報処理装置は、前記予約を管理するための管理端末から、前記取消条件の設定を受け付ける設定受付部をさらに有してもよい。
【0014】
前記情報処理装置は、前記予約確認情報に対する前記応答の状況が前記取消条件を満たした場合に、前記電話番号を宛先として架電する架電部をさらに有してもよい。
【0015】
前記予約受付部は、前記メッセージングサービスを用いて、前記ユーザによる入力に応じて前記予約の変更を受け付けてもよい。
【0016】
前記第2送信部は、前記予約確認情報に対する前記応答の状況に応じて、次に前記予約確認情報を送信するタイミングを決定してもよい。
【0017】
本発明の第2の態様の情報処理方法は、プロセッサが実行する、商品又はサービスの提供を受けるための予約を希望するユーザの電話番号を特定するステップと、メッセージングサービスを用いて、前記予約を受け付けるための予約受付情報を、前記電話番号を宛先として送信するステップと、前記予約受付情報に基づいて前記ユーザによって入力された、前記予約の日時を含む予約情報を、前記電話番号と関連付けて登録するステップと、前記予約情報が含む前記日時の前の時刻に、前記メッセージングサービスを用いて、前記予約の内容を確認するための予約確認情報を、前記予約情報に関連付けられた前記電話番号を宛先として送信するステップと、前記メッセージングサービスを用いて、前記予約確認情報に対する前記ユーザの応答を受け付けるステップと、を有する。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、ユーザに対して予約の確認をするために掛かる手間を削減できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】実施形態に係る予約管理システムの模式図である。
図2】実施形態に係る予約管理システムのブロック図である。
図3】ユーザ端末が表示する例示的な予約画面の模式図である。
図4】ユーザ端末が表示する例示的なメッセージ画面及び予約情報入力画面の模式図である。
図5】管理端末が表示する例示的な設定画面の模式図である。
図6】ユーザ端末が表示する例示的なメッセージ画面の模式図である。
図7】実施形態に係る予約管理サーバが実行する情報処理方法のフローチャートを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
[予約管理システムSの概要]
図1は、本実施形態に係る予約管理システムSの模式図である。予約管理システムSは、予約管理サーバ1と、ユーザ端末2と、管理端末3と、を含む。予約管理システムSは、その他のサーバ、端末等の機器を含んでもよい。
【0021】
予約管理サーバ1は、ユーザが商品又はサービスの提供を受けるための予約に関する処理を行う情報処理装置である。予約管理サーバ1は、例えば、レストランの座席の予約や、商品の販売の予約を取り扱う。商品又はサービスは、店舗等の提供者によって提供される。提供者は、例えば、ユーザが予約をした商品又はサービスを、ユーザが予約をした予約日時に提供する。予約管理サーバ1は、ユーザ端末2及び管理端末3との間で通信をする。
【0022】
ユーザ端末2は、ユーザが予約を行うために使用する情報端末である。ユーザ端末2は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等である。ユーザは、例えば、商品又はサービスを提供する店舗等の顧客である。ユーザ端末2は、情報を表示する液晶ディスプレイ等の表示部と、ユーザによる操作を受け付けるタッチパネル等の操作部とを有する。
【0023】
ユーザ端末2は、ユーザの電話番号が予め設定されることにより、ユーザの電話番号に関連付けられている。ユーザ端末2は、例えば、ユーザの電話番号宛の架電を受ける。また、ユーザ端末2は、例えば、所定のメッセージングサービスを介して、ユーザの電話番号宛のメッセージを受信する。メッセージングサービスは、例えば、RCS(Rich Communication Services)又はSMS(Short Message Service)である。また、ユーザ端末2は、ユーザ端末2を使用しているユーザを識別するためのユーザ識別情報(以下、ユーザID(Identification))が予め設定されることにより、ユーザIDに関連付けられてもよい。
【0024】
管理端末3は、管理者が予約を管理するために使用する情報端末である。管理端末3は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等である。管理者は、例えば、商品又はサービスを提供する店舗等の従業員である。管理端末3は、情報を表示する液晶ディスプレイ等の表示部と、管理者による操作を受け付けるタッチパネル等の操作部とを有する。
【0025】
本実施形態に係る予約管理システムSが実行する処理の概要を以下に説明する。ユーザ端末2は、ユーザによる操作に基づいて、商品又はサービスの提供を受けるための予約を希望することを示す情報を予約管理サーバ1に送信する。
【0026】
予約管理サーバ1は、ユーザ端末2から予約を希望することを示す情報を受信したことに応じて、予約を希望するユーザの電話番号を特定する。予約管理サーバ1は、例えば、ユーザ端末2からユーザの電話番号を受信し、又は予めデータベースに登録されたユーザの電話番号を取得する。
【0027】
予約管理サーバ1は、メッセージングサービスを用いて、予約を受け付けるための予約受付情報を、電話番号を宛先として送信する。メッセージングサービスは、例えば、RCS又はSMSである。予約受付情報は、例えば、予約情報を入力するWebページにアクセスするためのURL(Uniform Resource Locator)を含む。予約受付情報は、メッセージングサービスを介して、電話番号に関連付けられたユーザ端末2に送達される。
【0028】
ユーザ端末2は、予約管理サーバ1から受信した予約受付情報に基づいて、ユーザによる予約情報の入力を受け付けるための画面を表示する。予約管理サーバ1は、ユーザ端末2において入力された予約情報を、ユーザの電話番号と関連付けて登録する。予約情報は、例えば、予約対象の商品又はサービスと、ユーザの名前と、予約日時と、予約の人数又は数量と、を含む。
【0029】
管理端末3は、管理者による予約を確認するタイミング等の設定を受け付けるための画面を表示する。予約管理サーバ1は、管理端末3から、予約を確認するタイミング等の設定を受け付ける。
【0030】
予約管理サーバ1は、予約情報が含む日時の前の時刻に、予約受付情報を送信した際のメッセージングサービスを用いて、予約の内容を確認するための予約確認情報を、予約情報に関連付けられた電話番号を宛先として送信する。予約確認情報は、例えば、予約情報の少なくとも一部を含む。予約確認情報は、例えば、管理端末3において設定されたタイミング(予約の日時の1日前、1週間前等)で送信される。予約確認情報は、メッセージングサービスを介して、電話番号に関連付けられたユーザ端末2に送達される。
【0031】
ユーザ端末2は、予約管理サーバ1から受信した予約確認情報を表示部上に表示する。予約管理サーバ1は、予約受付情報を送信した際のメッセージングサービスを用いて、予約確認情報に対するユーザの応答を受け付ける。ユーザによる応答は、例えば、予約を変更しないこと、予約を変更すること、又は予約をキャンセルすることである。予約管理サーバ1は、メッセージングサービスを介して、ユーザ端末2からユーザによる応答を示すメッセージを受信する。
【0032】
このように、予約管理サーバ1は、同じメッセージングサービスを利用して、予約の受け付けと、予約の確認と、確認に対する応答の受け付けと、をユーザ端末2に対して一貫して行う。これにより、管理者及びユーザは予約の確認のために通話等の追加の手段を用いる必要がないため、予約管理サーバ1はユーザに対する予約の確認に掛かる手間を削減できる。
【0033】
[予約管理システムSの構成]
図2は、本実施形態に係る予約管理システムSのブロック図である。図2において、矢印は主なデータの流れを示しており、図2に示したもの以外のデータの流れがあってよい。図2において、各ブロックはハードウェア(装置)単位の構成ではなく、機能単位の構成を示している。そのため、図2に示すブロックは単一の装置内に実装されてよく、あるいは複数の装置内に分かれて実装されてよい。ブロック間のデータの授受は、データバス、ネットワーク、可搬記憶媒体等、任意の手段を介して行われてよい。
【0034】
予約管理サーバ1は、記憶部11と、制御部12とを有する。予約管理サーバ1は、図2に示す具体的な構成に限定されない。予約管理サーバ1は、複数の物理的に分離した装置が有線又は無線で接続されることにより構成されてもよい。また、予約管理サーバ1は、コンピュータ資源の集合であるクラウドによって構成されてもよい。
【0035】
記憶部11は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブ等を含む記憶媒体である。記憶部11は、予約管理サーバ1の外部に設けられてもよく、その場合にネットワークを介して制御部12との間でデータの授受を行ってもよい。記憶部11は、制御部12が実行するプログラムを予め記憶している。また、記憶部11は、ユーザが予約可能な商品又はサービスに関する情報として、商品又はサービスの名称、商品又はサービスが提供される場所、商品又はサービスの評価、商品又はサービスの提供者の電話番号等の情報を予め記憶している。また、記憶部11は、ユーザによる予約に関する情報を管理する予約データベースを記憶する。
【0036】
制御部12は、特定部121と、第1送信部122と、予約受付部123と、設定受付部124と、第2送信部125と、確認受付部126と、架電部127と、特典提供部128と、を有する。制御部12は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサであり、記憶部11に記憶されたプログラムを実行することにより、特定部121、第1送信部122、予約受付部123、設定受付部124、第2送信部125、確認受付部126、架電部127及び特典提供部128として機能する。制御部12の機能の少なくとも一部は電気回路によって実行されてもよい。また、制御部12の機能の少なくとも一部は、制御部12がネットワーク経由で実行されるプログラムを実行することによって実現されてもよい。
【0037】
以下、予約管理システムSが実行する処理について詳細に説明する。ユーザが予約管理システムSを用いて予約をする際に、ユーザ端末2は予約画面を表示部上に表示する。ユーザ端末2は、例えば、予約画面を表示するための表示要求を予約管理サーバ1に送信し、予約管理サーバ1が表示要求に応じて送信した表示情報に従って予約画面を表示部に表示させる。表示情報は、例えば、商品又はサービスに関する情報を含む。
【0038】
図3は、ユーザ端末2が表示する例示的な予約画面Aの模式図である。予約画面Aは、商品又はサービスに関する情報A1と、予約希望ボタンA2と、を含む。商品又はサービスに関する情報A1は、例えば、商品又はサービスの名称、商品又はサービスが提供される場所、商品又はサービスの評価、商品又はサービスの提供者の電話番号等を含む。
【0039】
ユーザは、表示された商品又はサービスの提供を受けるための予約を希望する場合に、ユーザ端末2の操作部において予約希望ボタンA2を選択する操作を行う。ユーザによって予約希望ボタンA2が選択された場合に、ユーザ端末2は、商品又はサービスの提供を受けるための予約を希望することを示す情報として、ユーザ端末2に関連付けられた電話番号を、予約管理サーバ1に送信する。また、ユーザ端末2は、電話番号に代えて又は加えて、ユーザ端末2を使用しているユーザを識別するためのユーザIDを、予約管理サーバ1に送信してもよい。
【0040】
予約管理サーバ1において、特定部121は、ユーザ端末2から電話番号を受信し、受信した電話番号を、商品又はサービスの提供を受けるための予約を希望するユーザの電話番号として特定する。また、特定部121は、ユーザ端末2からユーザIDを受信し、受信したユーザIDに予め関連付けられた電話番号を、商品又はサービスの提供を受けるための予約を希望するユーザの電話番号として特定してもよい。この場合に、ユーザID及び電話番号は、例えば、予約管理サーバ1の記憶部11又は予約管理サーバ1とは異なる外部サーバに記憶されたデータベースにおいて、予め関連付けられている。
【0041】
第1送信部122は、所定のメッセージングサービスを用いて、予約を受け付けるための予約受付情報を、電話番号を宛先として送信する。予約受付情報の送信に用いるメッセージングサービスは、例えば、RCS又はSMSである。
【0042】
第1送信部122は、例えば、商品又はサービスの情報の少なくとも一部と、予約情報を入力するWebページにアクセスするためのURLと、を含む予約受付情報を送信する。第1送信部122は、セキュリティを向上させるために、ユーザの電話番号ごとに固有のURL(例えば、電話番号を用いて生成された文字列を含むURL)を送信してもよい。また、予約受付情報は、URLに限らず、Webページにアクセスするためのその他の情報を含んでもよい。また、第1送信部122は、予約受付情報に加えて、予約受付情報を表示する際の大きさ、配置、ボタン等を指定する表示情報を送信してもよい。
【0043】
また、第1送信部122は、予約を希望するユーザの電話番号に関連付けて、所定の有効期間(例えば、現在時刻から所定時間経過後の時刻までの期間)のみ有効なWebページを生成し、生成したWebページのURLを含む予約受付情報を送信してもよい。この場合に、Webサーバは、第1送信部122が生成したWebページの情報を、URLと関連付けて記憶する。Webサーバは、予約管理サーバ1であってもよく、予約管理サーバ1とは異なる装置であってもよい。予約受付部123は、現在時刻が有効期間内である場合にWebページ上で予約を受け付け可能にし、現在時刻が有効期間内でない場合にWebページ上で予約を受け付け不可能にする。これにより、予約管理サーバ1は、例えば、第三者が予約用のWebページに総当たりでアクセスし、他のユーザの電話番号を用いて予約することを抑制することができる。
【0044】
ユーザ端末2は、メッセージングサービスを介して、予約管理サーバ1が送信した予約受付情報を受信する。ユーザ端末2は、予約管理サーバ1から受信した予約受付情報(例えば、予約情報を入力するWebページにアクセスするためのURL)を含むメッセージ画面を、表示部に表示させる。
【0045】
図4(a)は、ユーザ端末2が表示する例示的なメッセージ画面Bの模式図である。メッセージ画面Bは、商品又はサービスの情報B1と、予約ボタンB2と、を含む。商品又はサービスの情報B1は、例えば、商品又はサービスの名称である。予約ボタンB2は、例えば、予約情報を入力するWebページのURLに関連付けられている。
【0046】
図4(a)の例では、ユーザ端末2は、RCSを用いてメッセージを送受信するためのアプリケーション上で予約受付情報を表示している。RCSのアプリケーションを用いることにより、ユーザ端末2は、予約管理サーバ1が送信した表示情報に従って、予約受付情報の大きさ、配置、ボタン等の表示態様を設定できる。また、ユーザ端末2は、SMSを用いてメッセージを送受信するためのアプリケーション上で予約受付情報を表示してもよい。図4(a)の例では、予約情報を入力するWebページのURLに関連付けられたボタンが表示されているが、URL自体の文字列が表示されてもよい。
【0047】
ユーザは、表示された商品又はサービスの提供を受けるための予約を希望する場合に、ユーザ端末2の操作部において予約ボタンB2を選択する操作を行う。ユーザによって予約ボタンB2が選択された場合に、ユーザ端末2は、予約ボタンB2に関連付けられたURLにアクセスする。Webサーバは、ユーザ端末2がアクセスしたURLに関連付けられたWebページの情報を、ユーザ端末2に送信する。ユーザ端末2は、Webサーバから受信した情報に基づいて、予約情報を入力するWebページを、予約情報入力画面として表示部上に表示する。
【0048】
図4(b)は、ユーザ端末2が表示する例示的な予約情報入力画面Cの模式図である。予約情報入力画面Cは、電話番号C1と、入力欄C2と、確定ボタンC3と、を含む。電話番号C1は、予約を希望するユーザの電話番号、すなわちユーザ端末2に関連付けられた電話番号である。入力欄C2は、予約情報を入力するための領域である。入力欄C2において入力される予約情報は、例えば、ユーザの名前と、予約日時と、予約の人数(数量)と、を含む。入力欄C2は、カレンダーを表示し、カレンダーの中で選択された日時を、予約日時として受け付けてもよい。また、入力欄C2は、人数又は数量の複数の選択肢をプルダウンリストとして表示し、選択された人数又は数量を、予約の人数又は数量として受け付けてもよい。また、入力欄C2において入力される予約情報は、予約対象の商品又はサービス等、その他の情報を含んでもよい。
【0049】
また、予約情報入力画面Cは、後述の設定受付部124が受け付けた、管理者によって設定された取消条件又は特典の内容の少なくとも一方を示す情報を含んでもよい。これにより、予約管理システムSは、ユーザ端末2に送信される予約確認情報に対して応答することによって得られる特典の内容や、ユーザ端末2に送信される予約確認情報に対して応答しなかったことにより自動的にキャンセルになる条件を、ユーザに通知することができる。
【0050】
ユーザは、入力欄C2において予約情報を入力した後、ユーザ端末2の操作部において確定ボタンC3を選択する操作を行う。ユーザによって確定ボタンC3が選択された場合に、ユーザ端末2は、ユーザによって入力された予約情報を、予約管理サーバ1に送信する。
【0051】
予約管理サーバ1において、予約受付部123は、ユーザ端末2からユーザによって入力された予約情報を受信し、受信した予約情報を、予約を希望するユーザの電話番号と関連付けて登録する。予約受付部123は、例えば、予約情報及び電話番号を関連付けて、記憶部11に記憶された予約データベースに登録する。
【0052】
また、第1送信部122は、例えば、ユーザの電話番号に関連付けてコード(例えば無作為な文字列、数値等)を生成し、生成したコードを含む予約受付情報を、メッセージングサービスを用いて送信してもよい。ユーザは、例えば、コードを入力するWebページで、予約管理サーバ1から受信したコードを入力する。予約受付部123は、ユーザ端末2においてコードが入力された場合に、当該ユーザ端末2の電話番号に関連付けられたコードと、入力されたコードと、が一致することを条件として、当該ユーザ端末2の電話番号を用いて、図4(b)に例示した予約情報入力画面Cをユーザ端末2に表示させる。このように、予約管理サーバ1は、生成したコードをメッセージングサービスによってユーザ端末2に送信し、当該ユーザ端末2における当該コードの入力を確認することにより、第三者が他のユーザの電話番号を用いて予約することを抑制することができる。
【0053】
図4(b)の例では、予約受付部123は、Webページにおいて予約情報の入力を受け付けているが、予約受付情報を送信した際のメッセージングサービスを用いて、予約情報の入力を受け付けてもよい。この場合に、予約受付部123は、予約受付情報として、「予約の日時を入力してください」、「予約の人数を入力してください」のような予約情報の送信を促すメッセージを、メッセージングサービスを用いて送信する。また、予約受付部123は、AI(Artificial Intelligence)を用いたボット機能によって、ユーザ端末2との間で予約情報を受け付けるためのメッセージを授受してもよい。
【0054】
予約受付部123は、メッセージングサービスを介して、ユーザ端末2においてユーザによって入力された予約情報を受信し、受信した予約情報を、予約を希望するユーザの電話番号と関連付けて登録する。これにより、ユーザが同じメッセージングサービス上で予約情報の入力及び後述の予約確認への応答を行うことができるため、予約管理サーバ1はユーザによる操作を簡潔にすることができる。
【0055】
管理者が予約管理システムSの設定をする際に、管理端末3は設定画面を表示部上に表示する。管理者による予約管理システムSの設定は、ユーザが予約管理システムSを用いて予約をする前に行われることが望ましい。管理端末3は、例えば、設定画面を表示するための表示要求を予約管理サーバ1に送信し、予約管理サーバ1が表示要求に応じて送信した表示情報に従って設定画面を表示部に表示させる。表示情報は、例えば、記憶部11に既に記憶された設定情報を含む。
【0056】
図5は、管理端末3が表示する例示的な設定画面Dの模式図である。設定画面Dは、タイミング設定欄D1と、取消条件設定欄D2と、特典設定欄D3と、確定ボタンD4と、を含む。
【0057】
タイミング設定欄D1は、予約確認情報を送信するタイミングを設定するための領域である。タイミング設定欄D1は、例えば、「1週間前」、「1日前」、「(当日の)6時間前」等の予約日時を基準とした時間を、予約確認情報を送信するタイミングとして受け付ける。また、タイミング設定欄D1は、「1日ごと」、「2日ごと」等の頻度を、予約確認情報を送信するタイミングとして受け付けてもよい。タイミング設定欄D1は、時間又は頻度を示す複数の選択肢の中から選択を受け付け、又は時間又は頻度を示す情報の入力を受け付ける。また、タイミング設定欄D1は、時間又は頻度の複数の選択肢をプルダウンリストとして表示し、選択された時間又は頻度を、予約確認情報を送信するタイミングとして受け付けてもよい。この場合に、タイミング設定欄D1は、複数のタイミングの設定を受け付ける場合には、複数のプルダウンリストを表示し、複数のプルダウンリストそれぞれにおいて時間又は頻度の選択を受け付けてもよい。
【0058】
取消条件設定欄D2は、予約を取り消すための取消条件を設定するための領域である。取消条件設定欄D2は、例えば、タイミング設定欄D1において設定された一又は複数のタイミングそれぞれに関連付けて、予約確認情報に対する応答がなかった場合に予約を取り消すか否かの設定を受け付ける。また、取消条件設定欄D2は、タイミング設定欄D1において設定されたタイミングごとに、予約確認情報に対する応答がなかった場合に架電するか否かの設定を受け付けてもよい。
【0059】
特典設定欄D3は、予約確認情報に対する応答の状況に応じてユーザに提供する特典の内容を設定するための領域である。特典設定欄D3は、例えば、「1回」、「2回」、「3回以上」等の複数の応答回数それぞれに関連付けて、特典の内容の設定を受け付ける。特典設定欄D3は、特典の内容を示す複数の選択肢の中から選択を受け付け、又は特典の内容を示す情報の入力を受け付ける。特典は、例えば、クーポンの付与、ポイントの付与、商品又はサービスの提供等である。
【0060】
また、特典設定欄D3は、予約確認情報を送信する一又は複数のタイミングそれぞれに関連付けて、特典の内容の設定を受け付けてもよい。これにより、予約管理サーバ1は、例えば、「1週間前」の予約確認情報に対する応答と、「1日前」の予約確認情報に対する応答とで、異なる特典(クーポンの内容等)をユーザに提供すること等、柔軟に特典の提供条件を設定できる。また、特典設定欄D3は、応答回数と、予約確認情報を送信するタイミングと、の組み合わせに関連付けて、特典の内容の設定を受け付けてもよい。これにより、予約管理サーバ1は、例えば、「3日前」の予約確認情報に対する応答と、「1日前」の予約確認情報に対する応答との両方があった場合に特典をユーザに提供すること等、より柔軟に特典の提供条件を設定できる。
【0061】
管理者は、タイミング設定欄D1、取消条件設定欄D2及び特典設定欄D3において設定をした後、管理端末3の操作部において確定ボタンD4を選択する操作を行う。管理者によって確定ボタンD4が選択された場合に、管理端末3は、管理者によって設定された内容を示す設定情報を、予約管理サーバ1に送信する。
【0062】
予約管理サーバ1において、設定受付部124は、管理端末3から管理者によって設定された内容を示す設定情報を受信し、受信した設定情報を記憶部11に記憶させる。設定情報は、例えば、上述のタイミング、取消条件及び特典の内容を含む情報である。設定受付部124は、予約受付部123がユーザによる予約を受け付けた後に設定を受け付けてもよく、又は予約受付部123がユーザによる予約を受け付ける前に設定を受け付けてもよい。管理者は、予約管理システムSを利用することにより、予約の確認及び特典の付与の条件を所望に設定できる。
【0063】
また、設定受付部124は、予約受付部123が既にユーザから予約を受け付けていたか否かに応じて、設定可能な情報を切り替えてもよい。設定受付部124は、例えば、予約受付部123がまだユーザから予約を受け付けていない場合に、取消条件、タイミング及び特典の内容の設定を受け付ける。一方、設定受付部124は、例えば、予約受付部123が既にユーザから予約を受け付けていた場合に、取消条件の設定を受け付けず、タイミング及び特典の内容の設定を受け付ける。これにより、予約管理システムSは、ユーザから予約を受け付けた後に、管理者がユーザにとって不利益が生じるような設定をすることを抑制できる。
【0064】
第2送信部125は、予約受付部123が受け付けた予約情報が含む予約日時の前の時刻に、予約受付情報を送信した際のメッセージングサービスを用いて、予約の内容を確認するための予約確認情報を、予約情報に関連付けられた電話番号を宛先として送信する。第2送信部125が予約確認情報を送信するために用いるメッセージングサービスは、第1送信部122が予約受付情報を送信するために用いたメッセージングサービスであり、例えば、RCS又はSMSである。
【0065】
予約確認情報は、例えば、予約情報の少なくとも一部(例えば、予約日時、人数等)と、ユーザによる応答の選択肢(例えば、変更あり、変更なし又はキャンセル)と、を含む。また、予約確認情報は、商品又はサービスの名称、商品又はサービスが提供される場所、商品又はサービスの提供者の電話番号等、その他の情報を含んでもよい。
【0066】
また、第2送信部125は、予約確認情報に加えて、設定受付部124が受け付けた設定情報が含む特典の内容を示す情報を送信してもよい。また、第2送信部125は、予約確認情報に加えて、予約確認情報を表示する際の大きさ、配置、ボタン等を指定する表示情報を送信してもよい。
【0067】
第2送信部125は、例えば、予約日時の前の時刻であって、設定受付部124が受け付けた設定情報が含むタイミングに対応する時刻に、予約確認情報を送信する。例えばタイミングが「1週間前」、「1日前」、「(当日の)6時間前」等の時間によって示されている場合に、第2送信部125は、予約日時からタイミングが示す時間だけ遡った時刻に、予約確認情報を送信する。また、例えばタイミングが「1日ごと」、「2日ごと」等の頻度によって示されている場合に、第2送信部125は、予約日時の前の時刻であって、予約が行われた時刻からタイミングが示す頻度に対応する時間が経過した時刻に、予約確認情報を送信する。第2送信部125は、管理端末3におけるタイミングの設定によらず、予め定義されたタイミングで予約確認情報を送信してもよい。
【0068】
第2送信部125は、設定受付部124が受け付けた設定情報が複数のタイミングを含んでいる場合に、予約日時の前の複数の時刻であって、設定受付部124が受け付けた設定情報が含む複数のタイミングそれぞれに対応する時刻に、予約確認情報を送信する。
【0069】
ユーザ端末2は、メッセージングサービスを介して、予約管理サーバ1が送信した予約確認情報を受信する。ユーザ端末2は、受信した予約確認情報を含むメッセージ画面を、表示部に表示させる。
【0070】
図6は、ユーザ端末2が表示する例示的なメッセージ画面Bの模式図である。メッセージ画面Bは、予約確認情報B3を含む。予約確認情報B3は、例えば、予約情報の少なくとも一部(例えば、予約日時、人数等)と、ユーザによる応答の選択肢(例えば、変更あり、変更なし又はキャンセル)と、を含む。
【0071】
図6の例では、ユーザ端末2は、RCSを用いてメッセージを送受信するためのアプリケーション上で予約確認情報を表示している。RCSのアプリケーションを用いることにより、ユーザ端末2は、予約管理サーバ1が送信した表示情報に従って、予約確認情報の大きさ、配置、ボタン等の表示態様を設定できる。また、ユーザ端末2は、SMSを用いてメッセージを送受信するためのアプリケーション上で予約確認情報を表示してもよい。
【0072】
ユーザは、ユーザ端末2の操作部において予約確認情報に対して応答をする操作を行う。図6の例では、ユーザ端末2は、予約確認情報B3において複数の応答の選択肢の中からユーザによる選択(押下)を受け付けることによって、ユーザの応答を受け付ける。また、ユーザ端末2は、ユーザから応答内容を表す文字列(「変更あり」、「変更なし」、「キャンセル」等)の入力を受け付けてもよい。ユーザ端末2は、ユーザによる応答の内容を示す応答情報を、メッセージングサービスを介して、予約管理サーバ1に送信する。
【0073】
予約管理サーバ1において、確認受付部126は、予約受付情報を送信した際のメッセージングサービスを介して、ユーザ端末2が送信した応答情報を受信する。確認受付部126が応答情報を受信するために用いるメッセージングサービスは、第1送信部122が予約受付情報を送信するために用いたメッセージングサービスであり、例えば、RCS又はSMSである。確認受付部126は、受信した応答情報を、予約確認情報に対するユーザの応答として受け付け、ユーザの電話番号と関連付けて記憶部11に記憶させる。
【0074】
また、確認受付部126は、予約受付情報の送信日時を基準として所定の応答待機期間内(例えば、12時間以内)にユーザ端末2から応答情報を受信した場合に、ユーザから応答があったと判定し、そうでない場合に、ユーザから応答がなかったと判定する。設定受付部124は、管理端末3から、管理者によって設定された応答待機期間を受信することによって、応答待機期間を設定可能にしてもよい。また、確認受付部126は、予約受付情報の送信日時から、次に予約確認情報を送信するタイミングに対応する日時までの期間を、応答待機期間としてもよい。確認受付部126は、ユーザから応答があったか否かの判定結果を、予約確認情報に対する応答の状況として記憶部11に記憶させる。
【0075】
これにより、予約管理システムSは、メッセージングサービスを用いて、ユーザへの予約の確認とユーザからの応答の受け付けとを自動的に行うため、ユーザに対して予約の確認をするために掛かる手間を削減できる。
【0076】
第2送信部125は、予約確認情報に対する応答の状況に応じて、次に予約確認情報を送信するタイミングを決定してもよい。例えば、予約確認情報を送信するタイミングが「2日前」及び「1日前」に設定されている場合に、第2送信部125は、予約日時の2日前に送信した予約確認情報に対してユーザから応答があった場合に、予約日時の1日前に予約確認情報を送信しない。一方、第2送信部125は、予約日時の2日前に送信した予約確認情報に対してユーザから応答がなかった場合に、予約日時の1日前に予約確認情報を送信する。これにより、予約管理システムSは、応答の状況に応じて柔軟に予約確認情報を送信するタイミングを変更し、ユーザに対して過度に予約の確認をしないようにできる。
【0077】
確認受付部126が受信した応答情報が予約の変更がないことを示している場合に、第2送信部125は、予約受付情報を送信した際のメッセージングサービスを介して、所定のメッセージを、予約情報に関連付けられた電話番号を宛先として送信してもよい。メッセージは、例えば、「ご予約のご確認ありがとうございました。お礼に来店時にドリンク1杯サービス致します。」のように、ユーザに提供する特典の内容を示す情報を含んでもよい。
【0078】
確認受付部126が受信した応答情報が予約の変更があることを示している場合に、予約受付部123は、予約受付情報を送信した際のメッセージングサービスを用いて、ユーザによる入力に応じて予約の変更を受け付けてもよい。この場合に、予約受付部123は、予約受付情報として、「変更後の予約の日時又は人数を入力してください」のような予約の変更内容の送信を促すメッセージを、メッセージングサービスを用いて送信する。また、予約受付部123は、AIを用いたボット機能によって、ユーザ端末2との間で予約を変更するためのメッセージを授受してもよい。
【0079】
予約受付部123は、メッセージングサービスを介して、ユーザ端末2においてユーザによって入力された予約の変更内容を受信し、受信した変更内容に基づいて変更した予約情報を、予約を希望するユーザの電話番号と関連付けて登録する。これにより、ユーザが同じメッセージングサービス上で予約の変更を行うことができるため、予約管理サーバ1はユーザによる操作を簡潔にすることができる。また、予約受付部123は、ユーザ端末2からWebページ上で予約の変更内容を受け付けてもよい。
【0080】
また、予約受付部123は、メッセージングサービス又はWebページにおいて受け付けられない予約の変更や依頼等については、店舗に電話をするように促すメッセージを、メッセージングサービスを介してユーザ端末2に送信してもよい。
【0081】
確認受付部126が受信した応答情報が予約をキャンセルすることを示している場合に、予約受付部123は、当該応答情報に対応する予約確認情報が示す予約を取り消す。予約受付部123は、例えば、予約データベースから取消対象の予約を示す予約情報を削除し、又は予約データベースにおいて取消対象の予約を示す予約情報に対して取り消されたことを示す情報(フラグ等)を関連付ける。なお、確認受付部126が受信した応答情報に応じて予約受付部123が予約を取り消した場合には、後述の特典提供部128はユーザに対して特典を提供しない。
【0082】
予約確認情報に対する応答の状況が取消条件を満たした場合に、予約受付部123は、当該予約確認情報が示す予約を取り消す。予約受付部123は、例えば、予約確認情報に対する応答の状況が、設定受付部124が受け付けた設定情報が含む取消条件を満たす場合に、予約データベースから取消対象の予約を示す予約情報を削除し、又は予約データベースにおいて取消対象の予約を示す予約情報に対して取り消されたことを示す情報(フラグ等)を関連付ける。予約受付部123は、管理端末3における取消条件の設定によらず、予め定義された取消条件に従って予約を取り消してもよい。
【0083】
取消条件は、例えば、予約確認情報を送信したタイミングに関連付けられた、予約確認情報に対する応答がなかった場合に予約を取り消すか否かの設定である。予約受付部123は、例えば、予約確認情報を送信したタイミングに関連付けて予約を取り消すことが設定されていた場合であって、かつ確認受付部126がユーザから応答がなかったと判定した場合に、予約を取り消し、そうでない場合に、予約を取り消さない。これにより、予約管理システムSは、予約日時の前に送信した予約確認情報に対するユーザの応答状況に応じて自動的に予約を取り消し、予約日時になってもユーザが現れないことによる無断キャンセルのリスクを低減できる。
【0084】
予約確認情報に対する応答の状況が取消条件を満たした場合に、予約受付部123が予約を取り消す前に、架電部127は、予約情報に関連付けられた電話番号を宛先として架電してもよい。電話番号に対応するユーザ端末2が電話に出た場合に、架電部127は、例えば、予約情報の少なくとも一部(例えば、予約日時、人数等)を示す音声をユーザ端末2に出力する。音声は、自動的に生成された機械音声であってもよく、管理者によって録音された音声であってもよい。
【0085】
一方、電話番号に対応するユーザ端末2が電話に出なかった場合に、予約受付部123は、予約を取り消す。また、電話番号に対応するユーザ端末2が電話に出なかった場合であっても、当該電話番号のユーザ端末2から所定の宛先(例えば、架電部127の発信元である電話番号)に折り返しの架電があった場合には、予約受付部123は、予約を取り消さなくてもよい。これにより、予約管理システムSは、ユーザが予約確認情報に応答しなかった場合であっても、一旦ユーザの電話番号に架電をすることによって、ユーザが予約確認情報を見落としたことにより予約を取り消すことを抑制することができる。
【0086】
また、第2送信部125は、予約確認情報に対する応答の状況が取消条件を満たした場合、管理端末3、又は管理者が有する別の端末に対して、ユーザへ電話をすることを促す通知(例えば、ユーザの電話番号を含むメッセージの表示)を行ってもよい。当該通知を受けて店舗側の管理者がユーザ端末2に電話した場合、ユーザ端末2が電話に出たか否かによって、管理者は、管理端末3又は別の端末を用いて、予約管理サーバ1に対して予約を維持するか取り消すかを指示するようにしてもよい。予約受付部123は、管理者による指示に応じて、予約を維持し、又は予約を取り消す。
【0087】
特典提供部128は、予約確認情報に対する応答の状況に応じて、ユーザに対して特典を提供する。特典の内容は、設定受付部124が受け付けた設定情報において、予約確認情報に対する応答回数に関連付けられている。特典提供部128は、例えば、予約確認情報に対するユーザからの応答回数を集計し、応答回数に関連付けられた特典の内容を示す情報を、ユーザIDに関連付けて、記憶部11に記憶させ、又は特典を提供するためのサーバ(例えば、決済サーバ)に送信する。
【0088】
特典提供部128は、管理端末3における特典の内容の設定によらず、予め定義された規則に従ってユーザに対して特典の内容を決定してもよい。この場合に、特典提供部128は、例えば、応答の回数が多いほど特典の価値(例えば、クーポンの割引額、ポイントの量等)を高くし、応答の回数が少ないほど特典の価値を低くする。
【0089】
これにより、予約管理システムSは、予約確認状況に対する応答の状況に応じてユーザに特典を提供し、ユーザが予約確認情報に対して応答するためのモチベーションを向上できる。
【0090】
また、特典提供部128は、例えば、予約管理システムSにおいてメッセージングサービスを利用して予約した場合の特典の価値を、Webページのみを利用して予約をした場合の特典の価値よりも高くしてもよい。これにより、予約管理システムSは、メッセージングサービスを利用する予約にユーザを誘導することができ、ユーザに対する予約の確認に掛かる手間を削減しやすくできる。
【0091】
[情報処理方法のフロー]
図7は、本実施形態に係る予約管理サーバ1が実行する情報処理方法のフローチャートを示す図である。設定受付部124は、管理端末3から管理者によって設定された内容を示す設定情報を受信し、受信した設定情報を記憶部11に記憶させる(S11)。ステップS11における設定情報の受け付けは、ステップS12~S14より後に行われてもよく、ステップS12~S14と並行して行われてもよい。
【0092】
特定部121は、ユーザ端末2において所定の操作が行われたことを契機として、ユーザ端末2から電話番号を受信し、受信した電話番号を、商品又はサービスの提供を受けるための予約を希望するユーザの電話番号として特定する(S12)。また、特定部121は、ユーザ端末2からユーザIDを受信し、受信したユーザIDに予め関連付けられた電話番号を、商品又はサービスの提供を受けるための予約を希望するユーザの電話番号として特定してもよい。
【0093】
第1送信部122は、所定のメッセージングサービスを用いて、予約を受け付けるための予約受付情報を、電話番号を宛先として送信する(S13)。予約受付情報の送信に用いるメッセージングサービスは、例えば、RCS又はSMSである。
【0094】
予約受付部123は、予約受付情報の送信先であるユーザ端末2からユーザによって入力された予約情報を受信し、受信した予約情報を、予約を希望するユーザの電話番号と関連付けて登録する(S14)。
【0095】
設定受付部124が受け付けた設定情報が含むタイミングに対応する時刻になっていない場合に(S15のNO)、第2送信部125は、当該時刻になるまで待機する。設定受付部124が受け付けた設定情報が含むタイミングに対応する時刻になった場合に(S15のYES)、第2送信部125は、予約受付情報を送信した際のメッセージングサービスを用いて、予約の内容を確認するための予約確認情報を、予約情報に関連付けられた電話番号を宛先として送信する(S16)。
【0096】
確認受付部126は、予約受付情報を送信した際のメッセージングサービスを介して、予約確認情報の送信先であるユーザ端末2が送信した応答情報を受信する。確認受付部126は、予約受付情報の送信日時を基準として所定期間内にユーザ端末2から応答情報を受信しなかった場合に(S17のNO)、ユーザから応答がなかったと判定する。
【0097】
予約確認情報に対する応答の状況が取消条件を満たした場合に(S18のYES)、予約受付部123は、当該予約確認情報が示す予約を取り消し(S19)、処理を終了する。予約受付部123は、例えば、予約確認情報を送信したタイミングに関連付けて予約を取り消すことが設定されていた場合であって、かつ確認受付部126がユーザから応答がなかったと判定した場合に、予約を取り消す。また、予約受付部123が予約を取り消す前に、架電部127は、予約情報に関連付けられた電話番号を宛先として架電してもよい。予約確認情報に対する応答の状況が取消条件を満たさない場合に(S18のNO)、ステップS20に進む。
【0098】
確認受付部126は、予約受付情報の送信日時を基準として所定期間内にユーザ端末2から応答情報を受信した場合に(S17のYES)、ユーザから応答があったと判定する。設定受付部124が受け付けた設定情報が含む全てのタイミングに対応する予約確認情報の送信が終了していない場合に(S20のNO)、第2送信部125は、ステップS15に戻って次のタイミングに対応する時刻になるまで待機する。
【0099】
設定受付部124が受け付けた設定情報が含む全てのタイミングに対応する予約確認情報の送信が終了した場合に(S20のYES)、特典提供部128は、予約確認情報に対する応答の状況に応じて、ユーザに対して特典を提供する(S21)。特典提供部128は、例えば、予約確認情報に対するユーザからの応答回数を集計し、応答回数に関連付けられた特典の内容を示す情報を、ユーザIDに関連付けて、記憶部11に記憶させ、又は特典を提供するためのサーバに送信する。
【0100】
[本実施形態の効果]
本実施形態に係る予約管理システムSによれば、予約管理サーバ1は、同じメッセージングサービスを利用して、予約の受け付けと、予約の確認と、確認に対する応答の受け付けと、ユーザ端末2に対して一貫して行う。これにより、管理者及びユーザは予約の確認のために通話等の追加の手段を用いる必要がないため、予約管理サーバ1はユーザに対する予約の確認に掛かる手間を削減できる。さらに予約管理システムSは、予約確認状況に対する応答の状況に応じてユーザに特典を提供することによって、ユーザが予約確認情報に対して応答するためのモチベーションを向上できる。
【0101】
なお、本発明により、国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)の目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」に貢献することが可能となる。
【0102】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
【0103】
予約管理サーバ1のプロセッサは、図7に示す情報処理方法に含まれる各ステップ(工程)の主体となる。すなわち、予約管理サーバ1のプロセッサは、図7に示す情報処理方法を実行するためのプログラムを実行することによって、図7に示す情報処理方法を実行する。図7に示す情報処理方法に含まれるステップは一部省略されてもよく、ステップ間の順番が変更されてもよく、複数のステップが並行して行われてもよい。
【符号の説明】
【0104】
S 予約管理システム
1 予約管理サーバ
11 記憶部
12 制御部
121 特定部
122 第1送信部
123 予約受付部
124 設定受付部
125 第2送信部
126 確認受付部
127 架電部
128 特典提供部
2 ユーザ端末
3 管理端末
【要約】      (修正有)
【課題】ユーザに対して予約の確認をするために掛かる手間を削減できるようにする情報処理装置及び情報処理方法を提供する。
【解決手段】予約管理サーバ1は、商品又はサービスの提供を受けるための予約を希望するユーザの電話番号を特定する特定部121と、メッセージングサービスを用いて、予約を受け付けるための予約受付情報を、電話番号を宛先として送信する第1送信部122と、予約受付情報に基づいてユーザによって入力された、予約の日時を含む予約情報を、電話番号と関連付けて登録する予約受付部123と、予約情報が含む日時の前の時刻に、メッセージングサービスを用いて、予約の内容を確認するための予約確認情報を、予約情報に関連付けられた電話番号を宛先として送信する第2送信部125と、メッセージングサービスを用いて、予約確認情報に対するユーザの応答を受け付ける確認受付部126と、を有する。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7