(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-12
(45)【発行日】2022-05-20
(54)【発明の名称】肥料農薬製剤
(51)【国際特許分類】
C05G 5/20 20200101AFI20220513BHJP
A01N 25/00 20060101ALI20220513BHJP
A01N 25/02 20060101ALI20220513BHJP
A01N 43/40 20060101ALI20220513BHJP
A01N 47/40 20060101ALI20220513BHJP
A01N 51/00 20060101ALI20220513BHJP
A01P 7/04 20060101ALI20220513BHJP
C05D 9/02 20060101ALI20220513BHJP
【FI】
C05G5/20
A01N25/00 101
A01N25/02
A01N43/40 101A
A01N43/40 101D
A01N47/40 Z
A01N51/00
A01P7/04
C05D9/02
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021026782
(22)【出願日】2021-02-22
(62)【分割の表示】P 2017554910の分割
【原出願日】2016-04-20
【審査請求日】2021-03-23
(31)【優先権主張番号】P 2015086227
(32)【優先日】2015-04-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】303020956
【氏名又は名称】三井化学アグロ株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】390011567
【氏名又は名称】株式会社ハイポネックスジャパン
(74)【代理人】
【識別番号】110001508
【氏名又は名称】特許業務法人 津国
(72)【発明者】
【氏名】塚本 芳久
(72)【発明者】
【氏名】井上 大輔
(72)【発明者】
【氏名】清谷 浩一
(72)【発明者】
【氏名】塩田 豊
【審査官】阿久津 江梨子
(56)【参考文献】
【文献】特許第6867299(JP,B2)
【文献】特表2010-510972(JP,A)
【文献】特表2003-527949(JP,A)
【文献】特表2003-511333(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C05G 5/20
A01N 25/00
A01N 25/02
A01N 43/40
A01N 47/40
A01N 51/00
A01P 7/04
C05D 9/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
グリコールエーテルとともに、農薬(但し、肥料を除く)および可溶性肥料を含有する、透明で均一な液状の肥料農薬製剤であって、
グリコールエーテルが、エチレングリコール モノメチルエーテル、エチレングリコール モノエチルエーテル、エチレングリコール モノプロピルエーテル、エチレングリコール モノイソプロピルエーテル、エチレングリコール モノブチルエーテル、エチレングリコール モノイソブチルエーテル、エチレングリコール モノアリルエーテル、ジエチレングリコール モノメチルエーテル、ジエチレングリコール モノエチルエーテル、ジエチレングリコール モノプロピルエーテル、ジエチレングリコール モノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコール モノブチルエーテル、ジエチレングリコール モノイソブチルエーテル、ジエチレングリコール モノベンジルエーテル、ジエチレングリコール ジメチルエーテル、ジエチレングリコール メチルエチルエーテル、ジエチレングリコール ジエチルエーテル、トリエチレングリコール モノメチルエーテル、トリエチレングリコール モノブチルエーテル、トリエチレングリコール ジメチルエーテル、ポリエチレングリコール モノメチルエーテル、プロピレングリコール モノメチルエーテル、プロピレングリコール モノプロピルエーテル、プロピレングリコール モノブチルエーテル、ジプロピレングリコール モノメチルエーテル、ジプロピレングリコール モノプロピルエーテル、トリプロピレングリコール モノメチルエーテル、ブチレングリコール モノメチルエーテルおよび3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノールからなる群から選択される少なくとも1種を含有し、
農薬が、アルジカルブ、ベンダイオカルブ、ブトカルボキシム、ブトキシカルボキシム、NAC(カルバリル)、カルボフラン、エチオフェンカルブ、BPMC(フェノブカルブ)、ホルメタネート、MIPC(イソプロカルブ)、メソミル、MTMC(メトルカルブ)、オキサミル、ピリミカルブ、PHC(プロポキスル)、チオファノックス、トリアザメート、XMC、MPMC(キシリルカルブ)、アセフェート、アザメチホス、カズサホス、CVP(クロルフェンビンホス)、ジメトン-S-メチル、DDVP(ジクロルボス)、ジクロトホス、ジメトエート、ジメチルビンホス、エトプロホス、フェナミホス、ホスチアゼート、ヘプテノホス、マラソン(マラチオン)、メカルバム、メタミドホス、DMTP(メチダチオン)、メビンホス、モノクロトホス、オメトエート、オキシジメトンメチル、ホスファミドン、プロペタムホス、チオメトン、DEP(トリクロルホン)、バミドチオン、フルメトリン、アセタミプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、ニテンピラム、チアクロプリド、チアメトキサム、硫酸ニコチン(ニコチン)、スルホキサフロル、フルピラジフロン、ピリプロキシフェン、臭化メチル(メチルブロマイド)、クロルピクリン、フッ化スルフリル、ホウ砂、吐酒石、ピメトロジン、フロニカミド、BPPS(プロパルギット)、DNOC、カルタップ、チオシクラム、チオスルタップナトリウム塩、シロマジン、りん化水素、青酸、アザジラクチン、弗化アルミニウムナトリウム、1,3-ジクロロプロペン、ジシクラニル、エチレンジブロマイド、サバジラおよびスルコフロンナトリウムからなる群から選択される殺虫剤;
またはフララキシル、メタラキシル、メタラキシルM、オキサジキシル、オフラセ、ジメチリモール、ヒドロキシイソキサゾール(ヒメキサゾール)、オクチリノン、フェンフラム、カルボキシン、オキシカルボキシン、フラメトピル、メトミノストロビン、シアゾファミド、ピリメタニル、カスガマイシン、ストレプトマイシン、IBP(イプロベンホス)、エクロメゾール(エトリジアゾール)、プロパモカルブ、プロチオカルブ、ピリフェノックス、イマザリル、ペフラゾエート、トリフルミゾール、フルトリアホール、ミクロブタニル、プロピコナゾール、テトラコナゾール、フェンプロピジン、スピロキサミン、バリダマイシン、ポリオキシン、イプロバリカルブ、ピロキロン、シモキサニル、ホセチル、亜りん酸および塩、フルスルファミド、メタスルホカルブ、グアニジン(ドジン)、フェリムゾン、炭酸水素カリウム、ファーバム、グアザチン、イミノクタジン酢酸塩/イミノクタジンアルベシル酸塩(イミノクタジン)、硫酸銅、ホルムアルデヒド、8-ヒドロキシキノリンスルフェート、ヨードメタン、塩化第2水銀、メタム、臭化メチル、メチルイソチオシアネート、ミルジオマイシン、ナバム、フェニル水銀アセテート、2-フェニルフェノールおよびポロオキシンからなる群から選択される殺菌剤であり、
当該農薬の含有割合が、製剤の総重量に対して0.01重量%~10重量%であり、透明で均一な液状の肥料農薬製剤中の粒子の粒子径が、粒子径分布測定装置を用いることにより
10nm未満である、製剤。
【請求項2】
透明で均一な液状の肥料農薬製剤中の粒子の粒子径が、粒子径分布測定装置を用いることにより1nm未満である、請求項1に記載の製剤。
【請求項3】
農薬が、25℃において水溶解度100ppm以上である、請求項1
または2に記載の製剤。
【請求項4】
水を含有する請求項1~
3のいずれか1項に記載の製剤。
【請求項5】
農薬が、アセタミプリド、イミダクロプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、チアクロプリド、チアメトキサム、ニテンピラムおよびフロニカミドからなる群から選択される少なくとも1種を含有する、請求項1~
4のいずれか1項に記載の製剤。
【請求項6】
農薬が、アセタミプリド、イミダクロプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、チアクロプリド、チアメトキサムおよびニテンピラムからなる群から選択される少なくとも1種のネオニコチノイドを含有する、請求項1~
5のいずれか1項に記載の製剤。
【請求項7】
農薬が、アセタミプリド、イミダクロプリド、クロチアニジン、ジノテフランおよびチアメトキサムからなる群から選択される少なくとも1種のネオニコチノイドを含有する、請求項1~
6のいずれか1項に記載の製剤。
【請求項8】
農薬がジノテフランを含有する、請求項1~
7のいずれか1項に記載の製剤。
【請求項9】
可溶性肥料が、植物必須要素として、チッソ(N)、りん(P)、カリウム(K)、ケイ素(Si)、マグネシウム(Mg)、マンガン(Mn)、ホウ素(B)、カルシウム(Ca)および硫黄(S)からなる群から選択される肥料成分のいずれか1種以上を含有する、請求項1~
8のいずれか1項に記載の製剤。
【請求項10】
可溶性肥料が、植物必須要素として、チッソ(N)、りん(P)およびカリウム(K)からなる群から選択される肥料成分の少なくとも2種を含有する、請求項1~
9のいずれか1項に記載の製剤。
【請求項11】
可溶性肥料が、植物必須要素として、チッソ(N)、りん(P)およびカリウム(K)の肥料成分を含有する、請求項1~
10のいずれか1項に記載の製剤。
【請求項12】
可溶性肥料が、植物必須要素として、さらに鉄(Fe)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、モリブデン(Mo)、コバルト(Co)および塩素(Cl)からなる群から選択される肥料成分のいずれか1種以上を含有する、請求項1~
11のいずれか1項に記載の製剤。
【請求項13】
可溶性肥料が、チッソ(N)、りん(P)およびカリウム(K)を1:2:1の割合で含有する、請求項1~
12のいずれか1項に記載の製剤。
【請求項14】
可溶性肥料が、チッソ(N)、りん(P)およびカリウム(K)を1.2:2:1の割合で含有する、請求項1~
12のいずれか1項に記載の製剤。
【請求項15】
可溶性肥料の含有割合が、製剤の総重量に対して0.1重量%~95重量%である、請求項1~
14のいずれか1項に記載の製剤。
【請求項16】
グリコールエーテルが、エチレングリコール モノイソプロピルエーテル、エチレングリコール モノブチルエーテル、エチレングリコール モノイソブチルエーテル、エチレングリコール モノアリルエーテル、ジエチレングリコール モノメチルエーテル、ジエチレングリコール モノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコール モノブチルエーテル、ジエチレングリコール モノイソブチルエーテル、ジエチレングリコール モノベンジルエーテル、ジエチレングリコール ジメチルエーテル、ジエチレングリコール ジエチルエーテル、ジエチレングリコール メチルエチルエーテル、トリエチレングリコール モノメチルエーテル、トリエチレングリコール モノブチルエーテル、トリエチレングリコール ジメチルエーテル、ポリエチレングリコール モノメチルエーテル、プロピレングリコール モノメチルエーテル、プロピレングリコール モノプロピルエーテル、ジプロピレングリコール モノメチルエーテル、トリプロピレングリコール モノメチルエーテルおよび3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノールからなる群から選択される少なくとも1種を含有する、請求項1~
15のいずれか1項に記載の製剤。
【請求項17】
グリコールエーテルが、エチレングリコール モノブチルエーテル、エチレングリコール モノイソブチルエーテル、エチレングリコール モノアリルエーテル、ジエチレングリコール モノブチルエーテル、ジエチレングリコール モノイソブチルエーテル、ジエチレングリコール モノベンジルエーテル、プロピレングリコール モノプロピルエーテルおよび3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノールからなる群から選択される少なくとも1種を含有する、請求項1~
16のいずれか1項に記載の製剤。
【請求項18】
グリコールエーテルが、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノールを含有する、請求項1~
17のいずれか1項に記載の製剤。
【請求項19】
グリコールエーテルの含有割合が製剤の総重量に対して0.1重量%~15重量%である、請求項1~
18のいずれか1項に記載の製剤。
【請求項20】
農薬の含有割合が0.01重量%~10重量%、グリコールエーテルの含有割合が0.1重量%~15重量%、可溶性肥料の含有割合が0.1重量%~95重量%であり、ここで、含有割合が製剤の総重量に対するものである、請求項1~
19のいずれか1項に記載の製剤。
【請求項21】
農薬の含有割合が0.03重量%~5重量%、グリコールエーテルの含有割合が3重量%~10重量%、可溶性肥料の含有割合が50重量%~85重量%であり、ここで、含有割合が製剤の総重量に対するものである、請求項
20に記載の製剤。
【請求項22】
グリコールエーテル、農薬(但し、肥料を除く)および水を含有する、請求項1~
21のいずれか1項に記載の製剤を製造するための水性組成物であって、
グリコールエーテルが、エチレングリコール モノメチルエーテル、エチレングリコール モノエチルエーテル、エチレングリコール モノプロピルエーテル、エチレングリコール モノイソプロピルエーテル、エチレングリコール モノブチルエーテル、エチレングリコール モノイソブチルエーテル、エチレングリコール モノアリルエーテル、ジエチレングリコール モノメチルエーテル、ジエチレングリコール モノエチルエーテル、ジエチレングリコール モノプロピルエーテル、ジエチレングリコール モノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコール モノブチルエーテル、ジエチレングリコール モノイソブチルエーテル、ジエチレングリコール モノベンジルエーテル、ジエチレングリコール ジメチルエーテル、ジエチレングリコール メチルエチルエーテル、ジエチレングリコール ジエチルエーテル、トリエチレングリコール モノメチルエーテル、トリエチレングリコール モノブチルエーテル、トリエチレングリコール ジメチルエーテル、ポリエチレングリコール モノメチルエーテル、プロピレングリコール モノメチルエーテル、プロピレングリコール モノプロピルエーテル、プロピレングリコール モノブチルエーテル、ジプロピレングリコール モノメチルエーテル、ジプロピレングリコール モノプロピルエーテル、トリプロピレングリコール モノメチルエーテル、ブチレングリコール モノメチルエーテルおよび3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノールからなる群から選択される少なくとも1種を含有し、
農薬が、アルジカルブ、ベンダイオカルブ、ブトカルボキシム、ブトキシカルボキシム、NAC(カルバリル)、カルボフラン、エチオフェンカルブ、BPMC(フェノブカルブ)、ホルメタネート、MIPC(イソプロカルブ)、メソミル、MTMC(メトルカルブ)、オキサミル、ピリミカルブ、PHC(プロポキスル)、チオファノックス、トリアザメート、XMC、MPMC(キシリルカルブ)、アセフェート、アザメチホス、カズサホス、CVP(クロルフェンビンホス)、ジメトン-S-メチル、DDVP(ジクロルボス)、ジクロトホス、ジメトエート、ジメチルビンホス、エトプロホス、フェナミホス、ホスチアゼート、ヘプテノホス、マラソン(マラチオン)、メカルバム、メタミドホス、DMTP(メチダチオン)、メビンホス、モノクロトホス、オメトエート、オキシジメトンメチル、ホスファミドン、プロペタムホス、チオメトン、DEP(トリクロルホン)、バミドチオン、フルメトリン、アセタミプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、ニテンピラム、チアクロプリド、チアメトキサム、硫酸ニコチン(ニコチン)、スルホキサフロル、フルピラジフロン、ピリプロキシフェン、臭化メチル(メチルブロマイド)、クロルピクリン、フッ化スルフリル、ホウ砂、吐酒石、ピメトロジン、フロニカミド、BPPS(プロパルギット)、DNOC、カルタップ、チオシクラム、チオスルタップナトリウム塩、シロマジン、りん化水素、青酸、アザジラクチン、弗化アルミニウムナトリウム、1,3-ジクロロプロペン、ジシクラニル、エチレンジブロマイド、サバジラおよびスルコフロンナトリウムからなる群から選択される殺虫剤;
またはフララキシル、メタラキシル、メタラキシルM、オキサジキシル、オフラセ、ジメチリモール、ヒドロキシイソキサゾール(ヒメキサゾール)、オクチリノン、フェンフラム、カルボキシン、オキシカルボキシン、フラメトピル、メトミノストロビン、シアゾファミド、ピリメタニル、カスガマイシン、ストレプトマイシン、IBP(イプロベンホス)、エクロメゾール(エトリジアゾール)、プロパモカルブ、プロチオカルブ、ピリフェノックス、イマザリル、ペフラゾエート、トリフルミゾール、フルトリアホール、ミクロブタニル、プロピコナゾール、テトラコナゾール、フェンプロピジン、スピロキサミン、バリダマイシン、ポリオキシン、イプロバリカルブ、ピロキロン、シモキサニル、ホセチル、亜りん酸および塩、フルスルファミド、メタスルホカルブ、グアニジン(ドジン)、フェリムゾン、炭酸水素カリウム、ファーバム、グアザチン、イミノクタジン酢酸塩/イミノクタジンアルベシル酸塩(イミノクタジン)、硫酸銅、ホルムアルデヒド、8-ヒドロキシキノリンスルフェート、ヨードメタン、塩化第2水銀、メタム、臭化メチル、メチルイソチオシアネート、ミルジオマイシン、ナバム、フェニル水銀アセテート、2-フェニルフェノールおよびポロオキシンからなる群から選択される殺菌剤であ
り、水性組成物中の粒子の粒子径が、粒子径分布測定装置を用いることにより10nm未満である、
水性組成物。
【請求項23】
グリコールエーテルが、エチレングリコール モノブチルエーテル、エチレングリコール モノイソブチルエーテル、エチレングリコール モノアリルエーテル、ジエチレングリコール モノブチルエーテル、ジエチレングリコール モノイソブチルエーテル、ジエチレングリコール モノベンジルエーテル、プロピレングリコール モノプロピルエーテルおよび3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノールからなる群から選択される少なくとも1種を含有する、請求項
22に記載の水性組成物。
【請求項24】
グリコールエーテルが、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノールを含有する、請求項
22または
23に記載の水性組成物。
【請求項25】
農薬が、アセタミプリド、イミダクロプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、チアクロプリド、チアメトキサムおよびニテンピラムからなる群から選択される少なくとも1種のネオニコチノイドを含有する、請求項
22~
24のいずれか1項に記載の水性組成物。
【請求項26】
農薬がジノテフランを含有する、請求項
22~
25のいずれか1項に記載の水性組成物。
【請求項27】
請求項1~
21のいずれか1項に記載の製剤に、水を加えてなる、透明で均一な液状の肥料農薬水性組成物。
【請求項28】
請求項1~
21のいずれか1項に記載の製剤の農業用、園芸用または家庭用園芸用のための使用方法であって、製剤を茎葉又は種子に施用することを含む使用方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、肥料農薬製剤、肥料農薬水性組成物およびそれらの使用方法並びに当該肥料農薬製剤を製造するための原料に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、農薬成分、肥料成分およびグリコールエーテルの3者の組合せの混合剤としては、僅かに特表2008-528513号公報(特許文献1)および特開平9-67204号公報が(特許文献2)が知られている。
【0003】
特表2008-528513号公報(特許文献1)には、(a)農芸化学的に活性な化合物、(b)金属リグノ硫酸塩、(c)強酸の水溶性塩および(d)水を含み、前記化合物が、組成物中に効果的に分散するのに十分に小さい平均直径の固体粒子及び/又は液体小球の形態であり、金属リグノ硫酸塩と水溶性塩が、該粒子及び/又は小球を水中に分散させるのに有効な量で混合されている、流動性チキソトロピー組成物と液体肥料組成物とが農学的に許容される混合物を含む肥料組成物が記載されている。特開平9-67204号公報(特許文献2)は、有効成分、噴射剤、希釈剤及び展着剤を含有するケムシ防除用エアゾール剤に関するもので、展着剤として各種界面活性剤及びグリコールエーテル類からなる群から選択された少なくとも1種の化合物を含むエアゾール剤が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特表2008-528513号公報
【文献】特開平9-67204号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1は、もともとタンク混合物における肥料と農薬の適合性を技術的課題としており、施用現場でのタンクミックスを想定している。特許文献1の肥料組成物は、懸濁組成物であり、そもそも透明で均一な液状の組成物に関する記載はないばかりか、そのような組成物を想定していない。また特許文献2には、いずれの実施処方においても、レスメトリンなる殺虫剤を含む噴霧剤であり、2種類の界面活性剤、2種類の希釈剤が添加はされているものの、グリコールエーテル類が含有された原液は一切開示されていない。
【0006】
従来より、農薬成分と肥料成分との混合は、両成分の溶解性や各成分の分解、析出または分離などの問題を生ずるため、それらの評価項目を満たす既存の混合剤は存在しない。したがって、特に長期安定性に優れ、かつ引火などの危険性が低減され、透明で均一な含水肥料農薬液剤が待望されている。しかしながら、これまでそのような肥料農薬製剤の技術は全く知られていない。
【0007】
本発明は、農薬成分または肥料成分の析出、各成分の分解・分離が抑制され、長期安定性に優れ、かつ引火性などの危険が低減された、透明で均一な液状の肥料農薬製剤および当該肥料農薬製剤を含有する水性組成物並びに当該肥料農薬製剤を製造するための原料を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決すべく鋭意検討を行ったところ、本発明者らは、農薬成分および肥料成分を溶解するため、含水肥料農薬組成物中に、グリコールエーテルを存在させることにより、農薬成分および肥料成分の分解や析出・分離がなく、長期安定性に優れ、かつ引火などの危険性の低減された、透明で均一な液体または液状の含水肥料農薬混合液剤(肥料農薬製剤)が得られること、当該肥料農薬製剤を水で希釈して得られる肥料農薬水性組成物も含水肥料農薬混合液剤と同様の効果が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0009】
すなわち、本発明は以下の態様を包含する。
(1) グリコールエーテルとともに、農薬および肥料を含有する、透明で均一な液体または液状の肥料農薬製剤である。
【0010】
(2) 水を含有する(1)に記載の製剤である。
【0011】
(3) 農薬が、カーバメート系アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害剤、有機りん系アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害剤、環状ジエン有機塩素系GABA作動性塩素イオンチャネルアンタゴニスト、フェニルピラゾール系(フィプロール系)GABA作動性塩素イオンチャネルアンタゴニスト、ピレスロイド系およびピレトリン系ナトリウムチャネルモジュレーター、ナトリウムチャネルモジュレーター、ネオニコチノイド系ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)アゴニスト、ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)アゴニスト、ブテノライド系ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)アゴニスト、スピノシン系ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)アロステリックモジュレーター、アベルメクチン系およびミルベマイシン系塩素イオンチャネルアクチベーター、幼若ホルモン類似剤、非特異的(マルチサイト)阻害剤、弦音器官モジュレーター、ダニ類成長阻害剤、微生物由来昆虫中腸内膜破壊剤、ミトコンドリアATP合成酵素阻害剤、酸化的りん酸化脱共役剤、ネライストキシン類縁体ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)チャネルブロッカー、ベンゾイル尿素系キチン生合成阻害剤(タイプ0)、キチン生合成阻害剤(タイプ1)、ハエ目昆虫脱皮阻害剤、ジアシル-ヒドラジン系脱皮ホルモン(エクダイソン)受容体アゴニスト、オクトパミン受容体アゴニスト、ミトコンドリア電子伝達系複合体III阻害剤、ミトコンドリア電子伝達系複合体I阻害剤(METI)、電位依存性ナトリウムチャネルブロッカー、テトロン酸およびテトラミン酸誘導体アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤、ホスフィン系ミトコンドリア電子伝達系複合体IV阻害剤、シアニド系ミトコンドリア電子伝達系複合体IV阻害剤、β-ケトニトリル誘導体ミトコンドリア電子伝達系複合体II阻害剤、ジアミド系リアノジン受容体モジュレーター、天敵昆虫・ダニ・線虫系生物農薬、微生物系生物農薬、気門封鎖型農薬、フェロモン剤、アザジラクチン、ベンゾメート(ベンゾキシメート)、ビフェナゼート、フェニソブロモレート(ブロモプロピレート)、キノキサリン系(キノメチオナート)、弗化アルミニウムナトリウム、ケルセン(例えばジコホルなど)、ピリダリル、ピリフルキナゾン、イオウ、りん酸第2鉄剤、メタアルデヒド並びに1,3-ジクロロプロペンからなる群から選択される殺虫剤;
アシルアラニン系PA殺菌剤(フェニルアミド類)、オキサゾリジノン系PA殺菌剤(フェニルアミド類)、ブチロラクトン系PA殺菌剤(フェニルアミド類)、ヒドロキシ(2-アミノ-)ピリミジン類、イソオキサゾール系芳香族ヘテロ環類、イソチアロン系芳香族ヘテロ環類、カルボン酸類、ベンゾイミダゾール系MBC殺菌剤(メチルベンゾイミダゾールカーバメート)、チオファネート系MBC殺菌剤(メチルベンゾイミダゾールカーバメート)、N-フェニルカーバメート類、トルアミド系ベンズアミド類、エチルアミノチアゾールカルボキサミド系チアゾールカルボキサミド類、フェニルウレア類、ピリジニルメチルベンゾアミド系ベンズアミド類、ピリミジンアミン類、ピラゾールカルボキサミド類、フェニルベンズアミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、フェニルオキソエチルチオフェンアミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ピリジニルエチルベンズアミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、フランカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、オキサチインカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、チアゾールカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ピラゾール-4-カルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ピリジンカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、メトキシアクリレート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、メトキシアセトアミド系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、メトキシカーバメート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、オキシイミノ酢酸系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、オキシイミノアセトアミド系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、オキサゾリジンジオン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、ジヒドロジオキサジン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、イミダゾリノン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、ベンジルカーバメート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、シアノイミダゾール系QiI殺菌剤(Qi阻害剤)、スルファモイルトリアゾール系QiI殺菌剤(Qi阻害剤)、ジニトロフェニルクロトン酸類、2,6-ジニトロアニリン類、トリフェニルスズ化合物系有機スズ化合物、チオフェンカルボキサミド類、トリアゾロピリミジルアミン系QoSI殺菌剤(Qo阻害剤、スチグマテリン結合タイプ)、アニリノピリミジン系AP殺菌剤(アニリノピリミジン類)、エノピラヌロン酸抗生物質、ヘキソピラノシル抗生物質、グルコピラノシル抗生物質、テトラサイクリン抗生物質、アリルオキシキノリン系アザ-ナフタレン類、キナゾリノン系アザ-ナフタレン類、フェニルピロール系PP殺菌剤(フェニルピロール類)、ジカルボキシイミド類、ホスホロチオレート類、ジチオラン類、芳香族炭化水素系AH殺菌剤(芳香族炭化水素、クロロフェニル類、ニトロアニリン類を含む)、1,2,4-チアジアゾール系複素芳香族、カーバメート類、Bacillus属および産生された殺菌性リポペプチド系微生物(Bacillus属)、テルペン炭化水素類およびテルペンアルコール系植物抽出物、ピペラジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、ピリジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、ピリミジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、イミダゾール系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、トリアゾール系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、トリアゾリンチオン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、モルホリン系アミン類(モルホリン類、SBI:クラスII)、ピペリジン系アミン類(モルホリン類、SBI:クラスII)、スピロケタールアミン系アミン類(モルホリン類、SBI:クラスII)、ヒドロキシアニリド類(SBI:クラスIII)、アミノピラゾリノン系化合物(SBI:クラスIII)、チオカーバメート類(SBI:クラスIV)、アリルアミン類(SBI:クラスIV)、グルコピラノシル抗生物質、ペプチジルピリミジンヌクレオシド系ポリオキシン類、桂皮酸アミド系CAA殺菌剤(カルボン酸アミド類)、バリンアミドカーバメート系CAA殺菌剤(カルボン酸アミド類)、マンデル酸アミド系CAA殺菌剤(カルボン酸アミド類)、イソベンゾフラノン系MBI-R(メラニン生合成阻害剤-還元酵素)、ピロロキノリノン系MBI-R(メラニン生合成阻害剤-還元酵素)、トリアゾロベンゾチアゾール系MBI-R(メラニン生合成阻害剤-還元酵素)、シクロプロパンカルボキサミド系MBI-D(メラニン生合成阻害剤-脱水酵素)、カルボキサミド系MBI-D(メラニン生合成阻害剤-脱水酵素)、プロピオンアミド系MBI-D(メラニン生合成阻害剤-脱水酵素)、ベンゾチアジアゾール類、ベンゾイソチアゾール類、チアジアゾールカルボキサミド類、多糖類天然物、植物抽出物、シアノアセトアミドオキシム類、エチルホスホナート系ホスホナート類、ホスホナート類、フタラミン酸類、ベンゾトリアジン類、ベンゼンスルホンアミド類、ピリダジノン類、チオカーバメート化合物、フェニルアセトアミド化合物、ベンゾフェノン系アリルフェニルケトン化合物、ベンゾイルピリジン系アリルフェニルケトン化合物、グアニジン類、シアノメチレンチアゾリジン系チアゾリジン化合物、ピリミジノンヒドラゾン類、ピペリジニルチアゾールイソオキサゾリン類、酢酸4-キノリン化合物、無機化合物、ジチオカーバメート類およびその類縁体、フタルイミド類、クロロニトリル類(フタロニトリル類)、スルファミド類、グアニジン類、トリアジン類、キノン類(アントラキノン類)、キノキサリン類、マレイミド類、物理的阻害剤、炭酸水素塩剤、銀剤、有機銅剤並びに土壌消毒剤からなる群から選択される殺菌剤;
またはアリルオキシプロピオン酸エステル系アセチルCoAカルボキシラーゼ(ACCase)阻害剤、シクロヘキサンジオン系アセチルCoAカルボキシラーゼ(ACCase)阻害剤、フェニルピラゾリン系アセチルCoAカルボキシラーゼ(ACCase)阻害剤、スルホニルウレア系アセト乳酸合成酵素(ALS)阻害剤(アセトヒドロキシ酸合成酵素(AHAS)阻害剤)、イミダゾリノン系アセト乳酸合成酵素(ALS)阻害剤(アセトヒドロキシ酸合成酵素(AHAS)阻害剤)、トリアゾロピリミジン系アセト乳酸合成酵素(ALS)阻害剤(アセトヒドロキシ酸合成酵素(AHAS)阻害剤)、ピリミジニル(チオ)ベンゾエート系アセト乳酸合成酵素(ALS)阻害剤(アセトヒドロキシ酸合成酵素(AHAS)阻害剤)、スルホニルアミノカルボニルトリアゾリノン系アセト乳酸合成酵素(ALS)阻害剤(アセトヒドロキシ酸合成酵素(AHAS)阻害剤)、トリアジン系光合成(光化学系II)阻害剤、トリアジノン系光合成(光化学系II)阻害剤、トリアゾリノン系光合成(光化学系II)阻害剤、ウラシル系光合成(光化学系II)阻害剤、ピリダジノン系光合成(光化学系II)阻害剤、フェニルカーバメート系光合成(光化学系II)阻害剤、ウレア系光合成(光化学系II)阻害剤、アミド系光合成(光化学系II)阻害剤、ニトリル系光合成(光化学系II)阻害剤、ベンゾチアジアジノン系光合成(光化学系II)阻害剤、フェニルピリダジン系光合成(光化学系II)阻害剤、ビピリジリウム系光化学系I電子変換作用剤、ジフェニルエーテル系プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、フェニルピラゾール系プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、N-フェニルフタルイミド系プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、チアジアゾール系プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、オキサジアゾール系プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、トリアゾリノン系プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、オキサゾリジンジオン系プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、ピリミジンジオン系プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、ピリダジノン系フィトエン脱飽和酵素系(PDS)でのカロチノイド生合成阻害剤、ピリジンカルボキサミド系フィトエン脱飽和酵素系(PDS)でのカロチノイド生合成阻害剤、フィトエン脱飽和酵素系(PDS)でのカロチノイド生合成阻害剤、トリケトン系4-ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ酵素(4-HPPD)阻害剤、イソオキサゾール系4-ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ酵素(4-HPPD)阻害剤、ピラゾール系4-ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ酵素(4-HPPD)阻害剤、4-ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ酵素(4-HPPD)阻害剤、トリアゾール系カロチノイド生合成(標的部位不明)阻害剤、イソオキサゾリジノン系カロチノイド生合成(標的部位不明)阻害剤、ウレア系カロチノイド生合成(標的部位不明)阻害剤、ジフェニルエーテル系カロチノイド生合成(標的部位不明)阻害剤、グリシン系EPSP合成酵素阻害剤、ホスフィン酸系グルタミン合成酵素阻害剤、カーバメート系DHP(ジヒドロプテロイン酸)合成酵素阻害剤、ジニトロアニリン系微小管重合阻害剤、ホスホロアミデート系微小管重合阻害剤、ピリジン系微小管重合阻害剤、ベンズアミド系微小管重合阻害剤、安息香酸系微小管重合阻害剤、カーバメート系有糸分裂/微小管形成阻害剤、クロロアセトアミド系VLCFAの阻害剤(細胞分裂阻害剤)、アセトアミド系VLCFAの阻害剤(細胞分裂阻害剤)、オキシアセトアミド系VLCFAの阻害剤(細胞分裂阻害剤)、テトラゾリノン系VLCFAの阻害剤(細胞分裂阻害剤)、VLCFAの阻害剤(細胞分裂阻害剤)、ニトリル系細胞壁(セルロース)合成阻害剤、ベンズアミド系細胞壁(セルロース)合成阻害剤、トリアゾロカルボキサミド系細胞壁(セルロース)合成阻害剤、キノリンカルボン酸系細胞壁(セルロース)合成阻害剤、ジニトロフェノール系アンカップリング(膜破壊)剤、チオカーバメート系脂質合成阻害(非ACCase阻害)剤、ホスホロジチオエート系脂質合成阻害(非ACCase阻害)剤、ベンゾフラン系脂質合成阻害(非ACCase阻害)剤、クロロ炭酸系脂質合成阻害(非ACCase阻害)剤、フェノキシカルボン酸系インドール酢酸様活性(合成オーキシン)剤、安息香酸系インドール酢酸様活性(合成オーキシン)剤、ピリジンカルボン酸系インドール酢酸様活性(合成オーキシン)剤、キノリンカルボン酸系インドール酢酸様活性(合成オーキシン)剤、インドール酢酸様活性(合成オーキシン)剤、フタラメート系オーキシン移動阻害剤、セミカルバゾン系オーキシン移動阻害剤、アリールアミノプロピオン酸系化合物、ピラゾリウム系化合物、有機ヒ素系化合物、微生物、ブロモブチド、(クロル)-フルレノール、シンメチリン、クミルロン、ダゾメット、ダイムロン、メチルダイムロン、エトベンザニド、ホサミン、インダノファン、カーバム/カーバムナトリウム塩、オキサジクロメホン、オレイン酸、ペラルゴン酸、ピリブチカルブ、塩素酸塩並びにシアン酸塩からなる群から選択される除草剤を含有する、(1)または(2)に記載の製剤である。
【0012】
(4)農薬が、カーバメート系アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害剤、有機りん系アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害剤、フェニルピラゾール系(フィプロール系)GABA作動性塩素イオンチャネルアンタゴニスト、ピレスロイド系およびピレトリン系ナトリウムチャネルモジュレーター、ネオニコチノイド系ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)アゴニスト、スピノシン系ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)アロステリックモジュレーター、アベルメクチン系およびミルベマイシン系塩素イオンチャネルアクチベーター、弦音器官モジュレーター、酸化的りん酸化脱共役剤、ミトコンドリア電子伝達系複合体III阻害剤、ミトコンドリア電子伝達系複合体I阻害剤(METI)、電位依存性ナトリウムチャネルブロッカー、テトロン酸およびテトラミン酸誘導体アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤、ジアミド系リアノジン受容体モジュレーター、キノキサリン系(キノメチオナート)、ピリダリル並びにメタアルデヒドからなる群から選択される殺虫剤;
またはアシルアラニン系PA殺菌剤(フェニルアミド類)、オキサゾリジノン系PA殺菌剤(フェニルアミド類)、ブチロラクトン系PA殺菌剤(フェニルアミド類)、イソオキサゾール系芳香族ヘテロ環類、ベンゾイミダゾール系MBC殺菌剤(メチルベンゾイミダゾールカーバメート)、N-フェニルカーバメート類、フェニルベンズアミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、フェニルオキソエチルチオフェンアミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ピリジニルエチルベンズアミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、フランカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、オキサチインカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、チアゾールカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ピラゾール-4-カルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ピリジンカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、メトキシアクリレート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、メトキシアセトアミド系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、メトキシカーバメート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、オキシイミノ酢酸系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、オキシイミノアセトアミド系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、オキサゾリジンジオン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、ジヒドロジオキサジン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、イミダゾリノン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、ベンジルカーバメート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、シアノイミダゾール系QiI殺菌剤(Qi阻害剤)、スルファモイルトリアゾール系QiI殺菌剤(Qi阻害剤)、2,6-ジニトロアニリン類、アニリノピリミジン系AP殺菌剤(アニリノピリミジン類)、フェニルピロール系PP殺菌剤(フェニルピロール類)、ジカルボキシイミド類、ピペラジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、ピリジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、ピリミジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、イミダゾール類系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、トリアゾール系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、トリアゾリンチオン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、イソベンゾフラノン系MBI-R(メラニン生合成阻害剤-還元酵素)、ピロロキノリノン系MBI-R(メラニン生合成阻害剤-還元酵素)、トリアゾロベンゾチアゾール系MBI-R(メラニン生合成阻害剤-還元酵素)、シクロプロパンカルボキサミド系MBI-D(メラニン生合成阻害剤-脱水酵素)、カルボキサミド系MBI-D(メラニン生合成阻害剤-脱水酵素)、プロピオンアミド系MBI-D(メラニン生合成阻害剤-脱水酵素)、ベンゾチアジアゾール類、ベンゾイソチアゾール類、チアジアゾールカルボキサミド類、シアノアセトアミドオキシム類、ベンゼンスルホンアミド類、ピリダジノン類、グアニジン類並びにキノキサリン類からなる群から選択される殺菌剤を含有する(1)~(3)のいずれか1つに記載の製剤である。
【0013】
(5)農薬が、カーバメート系アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害剤、有機りん系アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害剤、フェニルピラゾール系(フィプロール系)GABA作動性塩素イオンチャネルアンタゴニスト、ピレスロイド系およびピレトリン系ナトリウムチャネルモジュレーター、ネオニコチノイド系ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)アゴニスト、酸化的りん酸化脱共役剤、アベルメクチン系およびミルベマイシン系塩素イオンチャネルアクチベーター、弦音器官モジュレーター並びにジアミド系リアノジン受容体モジュレーターからなる群から選択される殺虫剤;
またはイソオキサゾール系芳香族ヘテロ環類、ベンゾイミダゾール系MBC殺菌剤(メチルベンゾイミダゾールカーバメート)、フェニルベンズアミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、フェニルオキソエチルチオフェンアミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ピリジニルエチルベンズアミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、フランカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、オキサチインカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、チアゾールカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ピラゾール-4-カルボキサミドSDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ピリジンカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、メトキシアクリレート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、メトキシアセトアミド系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、メトキシカーバメート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、オキシイミノ酢酸系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、オキシイミノアセトアミド系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、オキサゾリジンジオン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、ジヒドロジオキサジン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、イミダゾリノン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、ベンジルカーバメート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、ピペラジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、ピリジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、ピリミジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、イミダゾール系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、トリアゾール系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)およびトリアゾリンチオン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)からなる群から選択される殺菌剤を含有する、(1)~(4)のいずれか1つに記載の製剤である。
【0014】
(6) 農薬が、25℃において水溶解度100ppm以上である、(1)~(5)のいずれか1つに記載の製剤である。
【0015】
(7) 農薬が、アルジカルブ、ベンダイオカルブ、ブトカルボキシム、ブトキシカルボキシム、NAC(カルバリル)、カルボフラン、エチオフェンカルブ、BPMC(フェノブカルブ)、ホルメタネート、MIPC(イソプロカルブ)、メソミル、MTMC(メトルカルブ)、オキサミル、ピリミカルブ、PHC(プロポキスル)、チオファノックス、トリアザメート、XMC、MPMC(キシリルカルブ)、アセフェート、アザメチホス、カズサホス、CVP(クロルフェンビンホス)、ジメトン-S-メチル、DDVP(ジクロルボス)、ジクロトホス、ジメトエート、ジメチルビンホス、エトプロホス、フェナミホス、ホスチアゼート、ヘプテノホス、マラソン(マラチオン)、メカルバム、メタミドホス、DMTP(メチダチオン)、メビンホス、モノクロトホス、オメトエート、オキシジメトンメチル、ホスファミドン、プロペタムホス、チオメトン、DEP(トリクロルホン)、バミドチオン、フルメトリン、アセタミプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、ニテンピラム、チアクロプリド、チアメトキサム、硫酸ニコチン(ニコチン)、スルホキサフロル、フルピラジフロン、ピリプロキシフェン、臭化メチル(メチルブロマイド)、クロルピクリン、フッ化スルフリル、ホウ砂、吐酒石、ピメトロジン、フロニカミド、BPPS(プロパルギット)、DNOC、カルタップ、チオシクラム、チオスルタップナトリウム塩、シロマジン、りん化水素、青酸、アザジラクチン、弗化アルミニウムナトリウム、1,3-ジクロロプロペン、ジシクラニル、エチレンジブロマイド、サバジラおよびスルコフロンナトリウムからなる群から選択される殺虫剤;
またはフララキシル、メタラキシル、メタラキシルM、オキサジキシル、オフラセ、ジメチリモール、ヒドロキシイソキサゾール(ヒメキサゾール)、オクチリノン、フェンフラム、カルボキシン、オキシカルボキシン、フラメトピル、メトミノストロビン、シアゾファミド、ピリメタニル、カスガマイシン、ストレプトマイシン、IBP(イプロベンホス)、エクロメゾール(エトリジアゾール)、プロパモカルブ、プロチオカルブ、ピリフェノックス、イマザリル、ペフラゾエート、トリフルミゾール、フルトリアホール、ミクロブタニル、プロピコナゾール、テトラコナゾール、フェンプロピジン、スピロキサミン、バリダマイシン、ポリオキシン、イプロバリカルブ、ピロキロン、シモキサニル、ホセチル、亜リン酸および塩、フルスルファミド、メタスルホカルブ、グアニジン(ドジン)、フェリムゾン、炭酸水素カリウム、ファーバム、グアザチン、イミノクタジン酢酸塩/イミノクタジンアルベシル酸塩(イミノクタジン)、硫酸銅、ホルムアルデヒド、8-ヒドロキシキノリンスルフェート、ヨードメタン、塩化第2水銀、メタム、臭化メチル、メチルイソチオシアネート、ミルジオマイシン、ナバム、フェニル水銀アセテート、2-フェニルフェノールおよびポロオキシンからなる群から選択される殺菌剤を含有する、(1)~(6)のいずれか1つに記載の製剤である。
【0016】
(8) 農薬がアセタミプリド、イミダクロプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、チアクロプリド、チアメトキサム、ニテンピラムおよびフロニカミドからなる群から選択される少なくとも1種を含有する、(1)~(7)のいずれか1つに記載の製剤である。
【0017】
(9) 農薬が、アセタミプリド、イミダクロプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、チアクロプリド、チアメトキサムおよびニテンピラムからなる群から選択される少なくとも1種のネオニコチノイドを含有する、(1)~(8)のいずれか1つに記載の製剤である。
【0018】
(10) 農薬が、アセタミプリド、イミダクロプリド、クロチアニジン、ジノテフランおよびチアメトキサムからなる群から選択される少なくとも1種のネオニコチノイドを含有する、(1)~(9)のいずれか1つに記載の製剤である。
【0019】
(11) 農薬が、ジノテフランを含有する、(1)~(10)のいずれか1つに記載の製剤である。
【0020】
(12) 農薬の含有割合が、0.01重量%~10重量%である、(1)~(11)のいずれか1つに記載の製剤である。
【0021】
(13) 肥料が可溶性肥料である、(1)~(12)のいずれか1つに記載の製剤である。
【0022】
(14) 可溶性肥料が、植物必須要素として、チッソ(N)、りん(P)、カリウム(K)、ケイ素(Si)、マグネシウム(Mg)、マンガン(Mn)、ホウ素(B)、カルシウム(Ca)および硫黄(S)からなる群から選択される肥料成分のいずれか1種以上を含有する、(13)に記載の製剤である。
【0023】
(15) 可溶性肥料が、植物必須要素として、チッソ(N)、りん(P)およびカリウム(K)からなる群から選択される肥料成分の少なくとも2種を含有する、(13)または(14)に記載の製剤である。
【0024】
(16) 可溶性肥料が、植物必須要素として、チッソ(N)、りん(P)およびカリウム(K)の肥料成分を含有する、(13)~(15)のいずれか1つに記載の製剤である。
【0025】
(17) 可溶性肥料が、植物必須要素として、さらに鉄(Fe)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、モリブデン(Mo)、コバルト(Co)および塩素(Cl)からなる群から選択される肥料成分のいずれか1種以上を含有する、(13)~(16)のいずれか1つに記載の製剤である。
【0026】
(18) 可溶性肥料が、植物必須要素として、チッソ(N)、りん(P)およびカリウム(K)を保証成分量1:2:1の割合で含有する、(13)~(17)のいずれか1つに記載の製剤である。
【0027】
(19) 可溶性肥料が、植物必須要素として、チッソ(N)、りん(P)およびカリウム(K)を保証成分量1.2:2:1の割合で含有する、(13)~(17)のいずれか1つに記載の製剤である。
【0028】
(20) 可溶性肥料の含有割合が、0.1重量%~95重量%である、(13)~(19)のいずれか1つに記載の製剤である。
【0029】
(21) グリコールエーテルが、エチレングリコール モノメチルエーテル、エチレングリコール モノエチルエーテル、エチレングリコール モノプロピルエーテル、エチレングリコール モノイソプロピルエーテル、エチレングリコール モノブチルエーテル、エチレングリコール モノイソブチルエーテル、エチレングリコール モノt-ブチルエーテル、エチレングリコール モノ2-メチルペンチルエーテル、エチレングリコール モノヘキシルエーテル、エチレングリコール モノ2-エチルヘキシルエーテル、エチレングリコール モノビニルエーテル、エチレングリコール モノアリルエーテル、エチレングリコール モノベンジルエーテル、エチレングリコール モノフェニルエーテル、エチレングリコール ジメチルエーテル、エチレングリコール ジエチルエーテル、ジエチレングリコール モノメチルエーテル、ジエチレングリコール モノエチルエーテル、ジエチレングリコール モノプロピルエーテル、ジエチレングリコール モノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコール モノブチルエーテル、ジエチレングリコール モノイソブチルエーテル、ジエチレングリコール モノヘキシルエーテル、ジエチレングリコール モノ2-エチルヘキシルエーテル、ジエチレングリコール モノアリルエーテル、ジエチレングリコール モノベンジルエーテル、ジエチレングリコール モノフェニルエーテル、ジエチレングリコール モノ(メチルフェニル)エーテル、ジエチレングリコール ジメチルエーテル、ジエチレングリコール メチルエチルエーテル、ジエチレングリコール ジエチルエーテル、ジエチレングリコール ジブチルエーテル、ジエチレングリコール ジビニルエーテル、ジエチレングリコール エチルビニルエーテル、トリエチレングリコール モノメチルエーテル、トリエチレングリコール モノエチルエーテル、トリエチレングリコール モノブチルエーテル、トリエチレングリコール モノビニルエーテル、トリエチレングリコール ジメチルエーテル、テトラエチレングリコール モノフェニルエーテル、テトラエチレングリコール ジエチルエーテル、ポリエチレングリコール モノメチルエーテル、プロピレングリコール モノメチルエーテル、プロピレングリコール モノエチルエーテル、プロピレングリコール モノプロピルエーテル、プロピレングリコール モノイソプロピルエーテル、プロピレングリコール モノブチルエーテル、プロピレングリコール フェニルエーテル、プロピレングリコール モノ(メチルフェニル)エーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコール ジプロピルエーテル、プロピレングリコール ジイソプロピルエーテル、プロピレングリコール ジブチルエーテル、プロピレングリコール ジイソブチルエーテル、プロピレングリコール ジアリルエーテル、プロピレングリコール ジフェニルエーテル、ジプロピレングリコール モノメチルエーテル、ジプロピレングリコール モノエチルエーテル、ジプロピレングリコール モノプロピルエーテル、ジプロピレングリコール モノブチルエーテル、ジプロピレングリコール ジメチルエーテル、ジプロピレングリコール ジエチルエーテル、ジプロピレングリコール ジブチルエーテル、ジプロピレングリコール ジイソブチルエーテル、ジプロピレングリコール アリルエーテル、トリプロピレングリコール モノメチルエーテル、トリプロピレングリコール モノエチルエーテル、トリプロピレングリコール モノブチルエーテル、ブチレングリコール モノメチルエーテル、ブチレングリコール ジメチルエーテルおよび3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノールからなる群から選択される少なくとも1種を含有する、(1)~(20)のいずれか1つに記載の製剤である。
【0030】
(22) グリコールエーテルが、エチレングリコール モノメチルエーテル、エチレングリコール モノエチルエーテル、エチレングリコール モノプロピルエーテル、エチレングリコール モノイソプロピルエーテル、エチレングリコール モノブチルエーテル、エチレングリコール モノイソブチルエーテル、エチレングリコール モノアリルエーテル、ジエチレングリコール モノメチルエーテル、ジエチレングリコール モノエチルエーテル、ジエチレングリコール モノプロピルエーテル、ジエチレングリコール モノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコール モノブチルエーテル、ジエチレングリコール モノイソブチルエーテル、ジエチレングリコール モノベンジルエーテル、ジエチレングリコール ジメチルエーテル、ジエチレングリコール メチルエチルエーテル、ジエチレングリコール ジエチルエーテル、トリエチレングリコール モノメチルエーテル、トリエチレングリコール モノブチルエーテル、トリエチレングリコール ジメチルエーテル、ポリエチレングリコール モノメチルエーテル、プロピレングリコール モノメチルエーテル、プロピレングリコール モノプロピルエーテル、プロピレングリコール モノブチルエーテル、ジプロピレングリコール モノメチルエーテル、ジプロピレングリコール モノプロピルエーテル、トリプロピレングリコール モノメチルエーテル、ブチレングリコール モノメチルエーテルおよび3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノールからなる群から選択される少なくとも1種を含有する、(1)~(21)のいずれか1つに記載の製剤である。
【0031】
(23) グリコールエーテルが、エチレングリコール モノイソプロピルエーテル、エチレングリコール モノブチルエーテル、エチレングリコール モノイソブチルエーテル、エチレングリコール モノアリルエーテル、ジエチレングリコール モノメチルエーテル、ジエチレングリコール モノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコール モノブチルエーテル、ジエチレングリコール モノイソブチルエーテル、ジエチレングリコール モノベンジルエーテル、ジエチレングリコール ジメチルエーテル、ジエチレングリコール ジエチルエーテル、ジエチレングリコール メチルエチルエーテル、トリエチレングリコール モノメチルエーテル、トリエチレングリコール モノブチルエーテル、トリエチレングリコール ジメチルエーテル、ポリエチレングリコール モノメチルエーテル、プロピレングリコール モノメチルエーテル、プロピレングリコール モノプロピルエーテル、ジプロピレングリコール モノメチルエーテル、トリプロピレングリコール モノメチルエーテルおよび3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノールからなる群から選択される少なくとも1種を含有する、(1)~(22)のいずれか1つに記載の製剤である。
【0032】
(24) グリコールエーテルが、エチレングリコール モノブチルエーテル、エチレングリコール モノイソブチルエーテル、エチレングリコール モノアリルエーテル、ジエチレングリコール モノブチルエーテル、ジエチレングリコール モノイソブチルエーテル、ジエチレングリコール モノベンジルエーテル、プロピレングリコール モノプロピルエーテルおよび3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノールからなる群から選択される少なくとも1種を含有する、(1)~(23)のいずれか1つに記載の製剤である。
【0033】
(25) グリコールエーテルが、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノールを含有する、(1)~(24)のいずれか1つに記載の製剤である。
【0034】
(26) グリコールエーテルの含有割合が0.1重量%~15重量%である、(1)~(25)のいずれか1つに記載の製剤である。
【0035】
(27) 農薬の含有割合が0.01重量%~10重量%、グリコールエーテルの含有割合が0.1重量%~15重量%、可溶性肥料の含有割合が0.1重量%~95重量%である、(1)~(26)のいずれか1つに記載の製剤である。
【0036】
(28) 農薬の含有割合が0.03重量%~5重量%、グリコールエーテルの含有割合が3重量%~10重量%、可溶性肥料の含有割合が50重量%~85重量%である(27)に記載の製剤である。
【0037】
(29) グリコールエーテル、農薬および水を含有する(1)~(28)のいずれか1つに記載の製剤を製造するための水性組成物である。
【0038】
(30) グリコールエーテルが、エチレングリコール モノブチルエーテル、エチレングリコール モノイソブチルエーテル、エチレングリコール モノアリルエーテル、ジエチレングリコール モノブチルエーテル、ジエチレングリコール モノイソブチルエーテル、ジエチレングリコール モノベンジルエーテル、プロピレングリコール モノプロピルエーテルおよび3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノールからなる群から選択される少なくとも1種を含有する、(29)に記載の水性組成物である。
【0039】
(31) グリコールエーテルが、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノールを含有する、(29)または(30)に記載の水性組成物である。
【0040】
(32) 農薬が、アセタミプリド、イミダクロプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、チアクロプリド、チアメトキサムおよびニテンピラムからなる群から選択される少なくとも1種のネオニコチノイドを含有する、(29)~(31)のいずれか1に記載の水性組成物である。
【0041】
(33) 農薬がジノテフランを含有する、(29)~(32)のいずれか1に記載の水性組成物である。
【0042】
(34) (1)~(28)のいずれか1つに記載の製剤に、水を加えてなる、透明で均一な液状の肥料農薬水性組成物である。
【0043】
(35) (1)~(28)のいずれか1つに記載の製剤または(29)に記載の組成物の農業用、園芸用または家庭用園芸用のための使用である。
【発明の効果】
【0044】
本発明によれば、農薬成分または肥料成分の析出、各成分の分解・分離が抑制され、長期安定性に優れ、かつ引火性などの危険が低減された、透明で均一な液状の肥料農薬製剤および当該肥料農薬製剤を含有する水性組成物並びに当該肥料農薬製剤を製造するための原料を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0045】
本明細書で使用される各種の用語について説明する。
本明細書において「~」を用いて示された数値範囲は、「~」の前後に記載される数値をそれぞれ最小値及び最大値として含む範囲を示す。さらに組成物中の各成分の含有量は、組成物中に各成分に該当する物質が複数存在する場合、特に断らない限り、組成物中に存在する当該複数の物質の合計量を意味する。
【0046】
A.農薬
「農薬」とは、農作物(樹木および農林産物を含む。以下「農作物など」という。)を害する菌、線虫、だに、昆虫、ねずみその他の動植物またはウイルス(以下「病害虫」という。)の防除に用いられる殺菌剤、殺虫剤その他の薬剤(その薬剤を原料または材料として使用した資材で当該防除に用いられるものを含む。)および農作物などの生理機能の増進または抑制に用いられる植物成長調整剤、発芽抑制剤その他の薬剤をいうが、農薬は、農業用に使用される薬剤であれば特に制限はなく、いずれの薬剤も使用することができ、殺虫剤、殺菌剤及び除草剤の何れであってもよい。農薬の具体例には、例えばアラニカルブ、アルジカルブ、ベンダイオカルブ、ベンフラカルブ、ブトカルボキシム、ブトキシカルボキシム、NAC(カルバリル)、カルボフラン、カルボスルファン、エチオフェンカルブ、BPMC(フェノブカルブ)、ホルメタネート、フラチオカルブ、MIPC(イソプロカルブ)、メチオカルブ、メソミル、MTMC(メトルカルブ)、オキサミル、ピリミカルブ、PHC(プロポキスル)、チオジカルブ、チオファノックス、トリアザメート、トリメタカルブ、XMC、MPMC(キシリルカルブ)などのカーバメート系アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害剤、アセフェート、アザメチホス、アジンホスエチル、アジンホスメチル、カズサホス、クロレトキシホス、CVP(クロルフェンビンホス)、クロルメホス、クロルピリホス、クロルピリホスメチル、クマホス、CYAP(シアノホス)、ジメトン-S-メチル、ダイアジノンDDVP(ジクロルボス)、ジクロトホス、ジメトエート、ジメチルビンホス、エチルチオメトン(ジスルホトン)、EPN、エチオン、エトプロホス、ファンフル、フェナミホス、MEP(フェニトロチオン)、MPP(フェンチオン)、ホスチアゼート、ヘプテノホス、イミシアホス、イソフェンホス、イソプロピル-o-(メトキシアミノチオホスホリル)サリチラート、イソキサチオン、マラソン(マラチオン)、メカルバム、メタミドホス、DMTP(メチダチオン)、メビンホス、モノクロトホス、BRP(ナレッド)、オメトエート、オキシジメトンメチル、パラチオン、メチルパラチオン(パラチオンメチル)、PAP(フェントエート)、ホレート、ホサロン、PMP(ホスメット)、ホスファミドン、ホキシム、ピリミホスメチル、プロフェノホス、プロペタムホス、プロチオホス、ピラクロホス、ピリダフェンチオン、キナルホス、スルホテップ、テブピリムホス、テメホス、テルブホス、CVMP(テトラクロルビンホス)、チオメトン、トリアゾホス、DEP(トリクロルホン)、バミドチオンなどの有機りん系アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害剤、クロルデン、ベンゾエピン(エンドスルファン)などの環状ジエン有機塩素系GABA作動性塩素イオンチャネルアンタゴニスト、アクリナトリン、アレスリン(アレスリン、d-シス-トランス-、d-トランス-異性体)、ビフェントリン、ビオアレスリン(ビオアレスリン、S-シクロペンテニル-異性体)、ビオレスメトリン、シクロプロトリン、シフルトリン(シフルトリン、β-異性体)、シハロトリン(シハロトリン、λ-、γ-異性体)、シペルメトリン(シペルメトリン、α-、β-、θ-、ζ-異性体)、シフェノトリン[(1R)-トランス異性体]、デルタメトリン、エンペントリン[(EZ)-(1R)-異性体]、エスフェンバレレート、エトフェンプロックス、フェンプロパトリン、フェンバレレート、フルシトリネート、フルメトリン、フルバリネート(τ-フルバリネート)、ハルフェンプロックス、イミプロトリン、カデスリン、ペルメトリン、フェノトリン[(1R)-トランス異性体]、プラレトリン、ピレトリン、レスメトリン、シラフルオフェン、テフルトリン、フタルスリン(テトラメスリン)、テトラメスリン[(1R)-異性体]、トラロメトリン、トランスフルトリンなどのピレスロイド系およびピレトリン系ナトリウムチャネルモジュレーター、DDT、メトキシクロルなどのナトリウムチャネルモジュレーター、アセタミプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、ニテンピラム、チアクロプリド、チアメトキサムなどのネオニコチノイド系ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)アゴニスト、硫酸ニコチン(ニコチン)、スルホキサフロルなどのニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)アゴニスト、フルピラジフロンなどのブテノライド系ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)アゴニスト、スピネトラム、スピノサドなどのスピノシン系ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)アロステリックモジュレーター、アバメクチン、エマメクチン安息香酸塩、レピメクチン、ミルベメクチンなどのアベルメクチン系およびミルベマイシン系塩素イオンチャネルアクチベーター、ヒドロプレン、キノプレン、メトプレン、フェノキシカルブ、ピリプロキシフェンなどの幼若ホルモン類似剤、臭化メチル(メチルブロマイド)、臭化メチル以外のハロゲン化アルキル類、クロルピクリン、フッ化スルフリル、ホウ砂、吐酒石などの非特異的(マルチサイト)阻害剤、ピメトロジン、フロニカミドなどの弦音器官モジュレーター、クロフェンテジン、ヘキシチアゾクス、ジフロビダジン、エトキサゾールなどのダニ類成長阻害剤、B.t. subsp. israelensis、B.t. subsp. aizawai、B.t. subsp. kurstaki、B.t. subsp. tenebrionisおよびB.t.作物に含まれるタンパク質(Cry1Ab、Cry1Ac、Cry1Fa、Cry1A.105、Cry2Ab、Vip3A、mCry3A、Cry3Ab、Cry34Ab1/Cry35Ab1)、Bacillus sphaericusなどの微生物由来昆虫中腸内膜破壊剤、ジアフェンチウロン、アゾシクロチン、水酸化トリシクロヘキシルスズ(シヘキサチン)、酸化フェンブタスズ、BPPS(プロパルギット)、テトラジホンなどのミトコンドリアATP合成酵素阻害剤、クロルフェナピル、DNOC、スルフルラミドなどの酸化的りん酸化脱共役剤、ベンスルタップ、カルタップ、チオシクラム、チオスルタップナトリウム塩などのネライストキシン類縁体ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)チャネルブロッカー、ビストリフルロン、クロルフルアズロン、ジフルベンズロン、フルシクロクスロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン、ノビフルムロン、テフルベンズロン、トリフルムロンなどのベンゾイル尿素系キチン生合成阻害剤(タイプ0)、ブプロフェジンなどのキチン生合成阻害剤(タイプ1)、シロマジンなどのハエ目昆虫脱皮阻害剤、クロマフェノジド、ハロフェノジド、メトキシフェノジド、テブフェノジドなどのジアシル-ヒドラジン系脱皮ホルモン(エクダイソン)受容体アゴニスト、アミトラズなどのオクトパミン受容体アゴニスト、ヒドラメチルノン、アセキノシル、フルアクリピリムなどのミトコンドリア電子伝達系複合体III阻害剤、フェナザキン、フェンピロキシメート、ピリミジフェン、ピリダベン、テブフェンピラド、トルフェンピラド、デリス(ロテノン)などのミトコンドリア電子伝達系複合体I阻害剤(METI)、インドキサカルブ、メタフルミゾンなどの電位依存性ナトリウムチャネルブロッカー、スピロジクロフェン、スピロメシフェン、スピロテトラマトなどのテトロン酸およびテトラミン酸誘導体アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤、りん化アルミニウム、りん化カルシウム、りん化水素、りん化亜鉛などのホスフィン系ミトコンドリア電子伝達系複合体IV阻害剤、青酸などのシアニド系ミトコンドリア電子伝達系複合体IV阻害剤、シエノピラフェン、シフルメトフェンなどのβ-ケトニトリル誘導体ミトコンドリア電子伝達系複合体II阻害剤、クロラントラニリプロール、シアントラニリプロール、フルベンジアミドなどのジアミド系リアノジン受容体モジュレーター、スタイナーネマ・カーポカプサエ、チリカブリダニ、ククメリスカブリダニ、ショクガタマバエ、ナミヒメハナカメムシ、タイリクヒメハナカメムシ、オンシツツヤコバチ、イサエアヒメコバチ、コレマンアブラバチ、ハモグリコマユバチ、ハモグリミドリヒメコバチなどの天敵昆虫・ダニ・線虫系生物農薬、パスツーリア・ペネトランス、バチルス・チューリンゲンシス(BT)、モナクロスポリウム・フィマトパガム、ペキロマイセス・テヌイペス、ボーベリア・ブロンニアティ、ボーベリア・バシアーナなどの微生物系生物農薬、澱粉、還元澱粉糖化物、マシン油、オレイン酸ナトリウムなどの気門封鎖型農薬、コナガコン-プラス、コンフューザーG、コンフューザーN、コンフューザーV、スカシバコン、ニトルアー(アメシロ)、ハマキコン-N、フェオディンSL、ヨトウコン-H、ヨトウコン-Sなどのフェロモン剤、アザジラクチン、ベンゾメート(ベンゾキシメート)、ビフェナゼート、フェニソブロモレート(ブロモプロピレート)、キノキサリン系(キノメチオナート)、弗化アルミニウムナトリウム、ケルセン(ジコホル)、ピリダリル、ピリフルキナゾン、イオウ、りん酸第2鉄剤、メタアルデヒド並びに1,3-ジクロロプロペンからなる群から選択される殺虫剤;
ベナラキシル、ベナラキシルM、フララキシル、メタラキシル、メタラキシルMなどのアシルアラニン系PA殺菌剤(フェニルアミド類)、オキサジキシルなどのオキサゾリジノン系PA殺菌剤(フェニルアミド類)、オフラセなどのブチロラクトン系PA殺菌剤(フェニルアミド類)、ブピリメート、ジメチリモール、エチリモールなどのヒドロキシ(2-アミノ-)ピリミジン類、ヒドロキシイソキサゾール(ヒメキサゾール)などのイソオキサゾール系芳香族ヘテロ環類、オクチリノンなどのイソチアゾロン系芳香族ヘテロ環類、オキソリニック酸などのカルボン酸類、ベノミル、カルベンダゾール(カルベンダジム)、フベリダゾール、チアベンダゾールなどのベンゾイミダゾール系MBC殺菌剤(メチルベンゾイミダゾールカーバメート)、チオファネート、チオファネートメチルなどのチオファネート系MBC殺菌剤(メチルベンゾイミダゾールカーバメート)、ジエトフェンカルブなどのN-フェニルカーバメート類、ゾキサミドなどのトルアミド系ベンズアミド類、エタボキサムなどのエチルアミノチアゾールカルボキサミド系チアゾールカルボキサミド類、ペンシクロンなどのフェニルウレア類、フルオピコリドなどのピリジニルメチルベンゾアミド系ベンズアミド類、ジフルメトリムなどのピリミジンアミン類、トルフェンピラドなどのピラゾールカルボキサミド類、ベノダニル、フルトラニル、メプロニルなどのフェニルベンズアミド類系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、イソフェタミドなどのフェニルオキソエチルチオフェンアミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、フルオピラムなどのピリジニルエチルベンズアミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、フェンフラムなどのフランカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、カルボキシン、オキシカルボキシンなどのオキサチインカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、チフルザミドなどのチアゾールカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ベンゾビンジフルピル、ビキサフェン、フルキサピロキサド、フラメトピル、イソピラザム、ペンフルフェン、ペンチオピラド、セダキサンなどのピラゾール-4-カルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ボスカリドなどのピリジンカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、アゾキシストロビン、クモキシストロビン、エノキサストロビン、フルフェノキシストロビン、ピコキシストロビン、ピラオキシストロビンなどのメトキシアクリレート類系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、マンデストロビンなどのメトキシアセトアミド系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、ピラクロストロビン、ピラメトストロビン、トリクロピリカルブなどのメトキシカーバメート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、クレソキシムメチル、トリフロキシストロビンなどのオキシイミノ酢酸系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、ジモキシストロビン、フェナミンストロビン、メトミノストロビン、オリサストロビンなどのオキシイミノアセトアミド系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、ファモキサドンなどのオキサゾリジンジオン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、フルオキサストロビンなどのジヒドロジオキサジン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、フェンアミドンなどのイミダゾリノン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、ピリベンカルブなどのベンジルカーバメート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、シアゾファミドなどのシアノイミダゾール系QiI殺菌剤(Qi阻害剤)、アミスルブロムなどのスルファモイルトリアゾール系QiI殺菌剤(Qi阻害剤)、BINAPACRIL(ビナパクリル)、メプチルジノカップ、DPC(ジノカップ)などのジニトロフェニルクロトン酸類、フルアジナムなどの2,6-ジニトロアニリン類、酢酸トリフェニルスズ、塩化トリフェニルスズ、水酸化トリフェニルスズなどのトリフェニルスズ化合物系有機スズ化合物、シルチオファムなどのチオフェンカルボキサミド類、アメトクトラジンなどのトリアゾロピリミジルアミン系QoSI殺菌剤(Qo阻害剤、スチグマテリン結合タイプ)、シプロジニル、メパニピリム、ピリメタニルなどのアニリノピリミジン系AP殺菌剤(アニリノピリミジン類)、ブラストサイジンSなどのエノピラヌロン酸抗生物質、カスガマイシンなどのヘキソピラノシル抗生物質、ストレプトマイシンなどのグルコピラノシル抗生物質、オキシテトラサイクリンなどのテトラサイクリン抗生物質、キノキシフェンなどのアリルオキシキノリン系アザ-ナフタレン類、プロキナジドなどのキナゾリノン系アザ-ナフタレン類、フェンピクロニル、フルジオキソニルなどのフェニルピロール系PP殺菌剤(フェニルピロール類)、クロゾリネート、イプロジオン、プロシミドン、ビンクロゾリンなどのジカルボキシイミド類、EDDP(エジフェンホス)、IBP(イプロベンホス)、ピラゾホスなどのホスホロチオレート類、イソプロチオランなどのジチオラン類、ビフェニル、クロロネブ、CNA(ジクロラン)、PCNB(キントゼン)、テクナゼン、トルクロホスメチルなどの芳香族炭化水素系AH殺菌剤(芳香族炭化水素、クロロフェニル類、ニトロアニリン類)、エクロメゾール(エトリジアゾール)などの1,2,4-チアジアゾール系複素芳香族、ヨードカルブ、プロパモカルブ、プロチオカルブなどのカーバメート類、バチルス ズブチリス QST713株、バチルス ズブチリス FZB24株、バチルス ズブチリス MBI600株、バチルス ズブチリスD747株などのBacillus属および産生された殺菌性リポペプチド系微生物(Bacillus属)、ゴセイカユプテ(ティーツリー)の抽出物などのテルペン炭化水素類およびテルペンアルコール系植物抽出物、トリホリンなどのピペラジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、ピリフェノックス、ピリソキサゾールなどのピリジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、フェナリモル、ヌアリモールなどのピリミジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、イマザリル、オキスポコナゾール、ペフラゾエート、プロクロラズ、トリフルミゾールなどのイミダゾール系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、アザコナゾール、ビテルタノール、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、エポキシコナゾール、エタコナゾール、フェンブコナゾール、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルトリアホール、ヘキサコナゾール、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、ペンコナゾール、プロピコナゾール、シメコナゾール、テブコナゾール、テトラコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、トリチコナゾールなどのトリアゾール系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、プロチオコナゾールなどのトリアゾリンチオン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、アルジモルフ、ドデモルフ、フェンプロピモルフ、トリデモルフなどのモルホリン系アミン類(モルホリン類、SBI:クラスII)、フェンプロピジン、ピペラリンなどのピペリジン系アミン類(モルホリン類、SBI:クラスII)、スピロキサミンなどのスピロケタールアミン系アミン類(モルホリン類、SBI:クラスII)、フェンヘキサミドなどのヒドロキシアニリド類(SBI:クラスIII)、フェンピラザミンなどのアミノピラゾリノン系化合物(SBI:クラスIII)、ピリブチカルブなどのチオカーバメート類(SBI:クラスIV)、ナフチフィン、テルビナフィンなどのアリルアミン類(SBI:クラスIV)、バリダマイシンなどのグルコピラノシル抗生物質、ポリオキシンなどのペプチジルピリミジンヌクレオシド系ポリオキシン類、ジメトモルフ、フルモルフ、ピリモルフなどの桂皮酸アミド系CAA殺菌剤(カルボン酸アミド類)、ベンチアバリカルブ、イプロバリカルブ、バリフェナレートなどのバリンアミドカーバメート系CAA殺菌剤(カルボン酸アミド類)、マンジプロパミドなどのマンデル酸アミド系CAA殺菌剤(カルボン酸アミド類)、フサライドなどのイソベンゾフラノン系MBI-R(メラニン生合成阻害剤-還元酵素)、ピロキロンなどのピロロキノリノン系MBI-R(メラニン生合成阻害剤-還元酵素)、トリシクラゾールなどのトリアゾロベンゾチアゾール系MBI-R(メラニン生合成阻害剤-還元酵素)、カルプロパミドなどのシクロプロパンカルボキサミド系MBI-D(メラニン生合成阻害剤-脱水酵素)、ジクロシメットなどのカルボキサミド系MBI-D(メラニン生合成阻害剤-脱水酵素)、フェノキサニルなどのプロピオンアミド系MBI-D(メラニン生合成阻害剤-脱水酵素)、アシベンゾラルS メチルなどのベンゾチアジアゾール類、プロベナゾールなどのベンゾイソチアゾール類、チアジニル、イソチアニルなどのチアジアゾールカルボキサミド類、ラミナリンなどの多糖類天然物、オオイタドリ抽出液などの植物抽出物、シモキサニルなどのシアノアセトアミドオキシム類、ホセチルなどのエチルホスホナート系ホスホナート類、亜りん酸およびその塩などのホスホナート類、テクロフタラムなどのフタラミン酸類、トリアゾキシドなどのベンゾトリアジン類、フルスルファミドなどのベンゼンスルホンアミド類、ジクロメジンなどのピリダジノン類、メタスルホカルブなどのチオカーバメート化合物、シフルフェナミドなどのフェニルアセトアミド化合物、メトラフェノンなどのベンゾフェノン系アリルフェニルケトン化合物、ピリオフェノンなどのベンゾイルピリジン系アリルフェニルケトン化合物、グアニジン(ドジン)などのグアニジン類、フルチアニルなどのシアノメチレンチアゾリジン系チアゾリジン化合物、フェリムゾンなどのピリミジノンヒドラゾン類、オキサチアピプロリンなどのピペリジニルチアゾールイソオキサゾリン類、テブフロキンなどの酢酸4-キノリン化合物、銅(種々の塩)、硫黄などの無機化合物、ファーバム、マンゼブ、マンネブ、メチラム、プロピネブ、チウラム、ジネブ、ジラムなどのジチオカーバメート類およびその類縁体、キャプタン、ダイホルタン(カプタホール)、ホルペットなどのフタルイミド類、TPN(クロロタロニル)などのクロロニトリル類(フタロニトリル類)、スルフェン酸系(ジクロフルアニド)、トリルフルアニドなどのスルファミド類、グアザチン、イミノクタジン酢酸塩/イミノクタジンアルベシル酸塩(イミノクタジン)などのグアニジン類、トリアジン(アニラジン)などのトリアジン類、ジチアノンなどのキノン類(アントラキノン類)、キノキサリン系(キノメチオナート)などのキノキサリン類、フルオルイミドなどのマレイミド類、マシン油、有機油などの物理的阻害剤、炭酸水素カリウムなどの炭酸水素塩剤、銀剤、8-ヒドロキシキノリン銅、ドデシルベンゼンスルホン酸ビスエチレンジアミン銅錯塩(II)、ノニルフェノールスルホン酸銅塩などの有機銅剤並びにダゾメット、クロルピクリン、メチルイソチオシアネート、カーバムナトリウム塩、N-メチルジチオカルバミン酸アンモニウムなどの土壌消毒剤からなる群から選択される殺菌剤;またはクロジナホッププロパルギル、シハロホップブチル、ジクロホップメチル、フェノキサプロップP エチル、フルアジホップP、ハロキシホップR メチル、プロパキザホップ、キザロホップP エチルなどのアリルオキシプロピオン酸エステル系アセチルCoAカルボキシラーゼ(ACCase)阻害剤、アロキシジム、ブトロキシジム、クレトジム、シクロキシジム、プロホキシジム、セトキシジム、テプラロキシジム、トラルコキシジムなどのシクロヘキサンジオン系アセチルCoAカルボキシラーゼ(ACCase)阻害剤、ピノキサデンなどのフェニルピラゾリン系アセチルCoAカルボキシラーゼ(ACCase)阻害剤、
アミドスルフロン、アジムスルフロン、ベンスルフロンメチル、クロリムロンエチル、クロルスルフロン、シノスルフロン、シクロスルファムロン、エタメトスルフロンメチル、エトキシスルフロン、フラザスルフロン、フルピルスルフロン、ホラムスルフロン、ハロスルフロンメチル、イマゾスルフロン、ヨードスルフロン、メソスルフロン、メトスルフロンメチル、ニコスルフロン、オキサスルフロン、プリミスルフロン、プロスルフロン、ピラゾスルフロンエチル、リムスルフロン、スルホメツロンメチル、スルホスルフロン、チフェンスルフロンメチル、トリアスルフロン、トリベニュロンメチル、トリフロキシスルフロン、トリフルスルフロンメチル、トリトスルフロンなどのスルホニルウレア系アセト乳酸合成酵素(ALS)阻害剤(アセトヒドロキシ酸合成酵素(AHAS)阻害剤)、イマザピック、イマザメタベンズメチル、イマザモックス、イマザピル、イマザキン、イマゼタピルなどのイミダゾリノン系アセト乳酸合成酵素(ALS)阻害剤(アセトヒドロキシ酸合成酵素(AHAS)阻害剤)、クロランスラムメチル、ジクロスラム、フロラスラム、フルメツラム、メトスラム、ペノキススラムなどのトリアゾロピリミジン系アセト乳酸合成酵素(ALS)阻害剤(アセトヒドロキシ酸合成酵素(AHAS)阻害剤)、ビスピリバック-ナトリウム塩、ピリベンゾキシム、ピリフタリド、ピリチオバック-ナトリウム塩、ピリミノバックメチルなどのピリミジニル(チオ)ベンゾエート系アセト乳酸合成酵素(ALS)阻害剤(アセトヒドロキシ酸合成酵素(AHAS)阻害剤)、フルカルバゾン-ナトリウム塩、プロポキシカルバゾン-ナトリウム塩などのスルホニルアミノカルボニルトリアゾリノン系アセト乳酸合成酵素(ALS)阻害剤(アセトヒドロキシ酸合成酵素(AHAS)阻害剤)、アメトリン、アトラジン、シアナジン、デスメトリン、ジメタメトリン、プロメトン、プロメトリン、プロパジン系(プロパジン)、CAT(シマジン)、シメトリン、テルブメトン、テルブチラジン、テルブトリン、トリエタジンなどのトリアジン系光合成(光化学系II)阻害剤、ヘキサジノン、メタミトロン、メトリブジンなどのトリアジノン系光合成(光化学系II)阻害剤、アミカルバゾンなどのトリアゾリノン系光合成(光化学系II)阻害剤、ブロマシル、レナシル、ターバシルなどのウラシル系光合成(光化学系II)阻害剤、PAC(クロリダゾン)などのピリダジノン系光合成(光化学系II)阻害剤、デスメディファム、フェンメディファムなどのフェニルカーバメート系光合成(光化学系II)阻害剤、クロルブロムロン、クロロトルロン、クロロクスロン、ジメフロン、DCMU(ジウロン)、エチジムロン、フェニュロン、フルオメツロン、イソプロツロン、イソウロン、リニュロン、メタベンズチアズロン、メトブロムロン、メトキスロン、モノリニュロン、ネブロン、シデュロン、テブチウロンなどのウレア系光合成(光化学系II)阻害剤、DCPA(プロパニル)、CMMP(ペンタノクロール)などのアミド系光合成(光化学系II)阻害剤、ブロモフェノキシム、ブロモキシニル、アイオキシニルなどのニトリル系光合成(光化学系II)阻害剤、ベンタゾンなどのベンゾチアジアジノン系光合成(光化学系II)阻害剤、ピリデート、ピリダフォルなどのフェニルピリダジン系光合成(光化学系II)阻害剤、ジクワット、パラコートなどのビピリジリウム系光化学系I電子変換作用剤、アシフルオルフェン、ビフェノックス、クロメトキシニル(クロメトキシフェン)、フルオログリコフェンエチル、ホメサフェン、ハロサフェン、ラクトフェン、オキシフローフェンなどのジフェニルエーテル系プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、フルアゾレート、ピラフルフェンエチルなどのフェニルピラゾール系プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、シニドンエチル、フルミオキサジン、フルミクロラックペンチルなどのN-フェニルフタルイミド系プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、フルチアセットメチル、チジアジミンなどのチアジアゾール系プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、オキサジアゾン、オキサジアルギルなどのオキサジアゾール系プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、アザフェニジン、カルフェントラゾンエチル、スルフェントラゾンなどのトリアゾリノン系プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、ペントキサゾンなどのオキサゾリジンジオン系プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、ベンズフェンジゾン、ブタフェナシルなどのピリミジンジオン系プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、ピラクロニル、プロフルアゾール、フルフェンピルエチルなどのプロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、ノルフルラゾンなどのピリダジノン系フィトエン脱飽和酵素系(PDS)でのカロチノイド生合成阻害剤、ジフルフェニカン、ピコリナフェンなどのピリジンカルボキサミド系フィトエン脱飽和酵素系(PDS)でのカロチノイド生合成阻害剤、ベフルブタミド、フルリドン、フルロクロリドン、フルルタモンなどのフィトエン脱飽和酵素系(PDS)でのカロチノイド生合成阻害剤、メソトリオン、スルコトリオンなどのトリケトン系4-ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ酵素(4-HPPD)阻害剤、イソキサクロルトール、イソキサフルトールなどのイソオキサゾール系4-ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ酵素(4-HPPD)阻害剤、ベンゾフェナップ、ピラゾレート(ピラゾリネート)、ピラゾキシフェンなどのピラゾール系4-ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ酵素(4-HPPD)阻害剤、ベンゾビシクロンなどの4-ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ酵素(4-HPPD)阻害剤、ATA(アミトロール)などのトリアゾール系カロチノイド生合成(標的部位不明)阻害剤、クロマゾンなどのイソオキサゾリジノン系カロチノイド生合成(標的部位不明)阻害剤、フルオメツロンなどのウレア系カロチノイド生合成(標的部位不明)阻害剤、アクロニフェンなどのジフェニルエーテル系カロチノイド生合成(標的部位不明)阻害剤、グリホサート、グリホサートトリメシウム塩(スルホサート)などのグリシン系EPSP合成酵素阻害剤、グルホシネート、ビアラホス(ビラナホス)などのホスフィン酸系グルタミン合成酵素阻害剤、アシュラムなどのカーバメート系DHP(ジヒドロプテロイン酸)合成酵素阻害剤、ベスロジン(ベンフルラリン)、ブトルアリン、ジニトラミン、エタルフルラリン、オリザリン、ペンディメタリン、トリフルラリンなどのジニトロアニリン系微小管重合阻害剤、アミプロホスメチル、ブタミホスなどのホスホロアミデート系微小管重合阻害剤、ジチオピル、チアゾピルなどのピリジン系微小管重合阻害剤、プロピザミド、テブタムなどのベンズアミド系微小管重合阻害剤、TCTP(クロルタールジメチル)などの安息香酸系微小管重合阻害剤、IPC(クロルプロファム)、プロファム、カルベタミドなどのカーバメート系有糸分裂/微小管形成阻害剤、アセトクロール、アラクロール、ブタクロール、ジメタクロール、ジメテナミド、メタザクロール、メトラクロール、ペトキサミド、プレチラクロール、プロパクロール、プロピソクロール、テニルクロールなどのクロロアセトアミド系VLCFAの阻害剤(細胞分裂阻害剤)、ジフェナミド、ナプロパミド、ナプロアニリドなどのアセトアミド系VLCFAの阻害剤(細胞分裂阻害剤)、フルフェナセット、メフェナセットなどのオキシアセトアミド系VLCFAの阻害剤(細胞分裂阻害剤)、フェントラザミドなどのテトラゾリノン系VLCFAの阻害剤(細胞分裂阻害剤)、アニロホス、カフェンストロール、ピペロホスなどのVLCFAの阻害剤(細胞分裂阻害剤)、DBN(ジクロベニル)、DCBN(クロルチアミド)などのニトリル系細胞壁(セルロース)合成阻害剤、イソキサベンなどのベンズアミド系細胞壁(セルロース)合成阻害剤、フルポキサムなどのトリアゾロカルボキサミド系細胞壁(セルロース)合成阻害剤、キンクロラックなどのキノリンカルボン酸系細胞壁(セルロース)合成阻害剤、DNOC、DNBP(ジノセブ)、ジノテルブなどのジニトロフェノール系アンカップリング(膜破壊)剤、ブチレート、ヘキシルチオカルバム(シクロエート)、ジメピペレート、EPTC、エスプロカルブ、モリネート、オルベンカルブ、ペブレート、プロスルホカルブ、ベンチオカルブ(チオベンカルブ)、チオカルバジル、トリアレート、バーナレートなどのチオカーバメート系脂質合成阻害(非ACCase阻害)剤、SAP(ベンスリド)などのホスホロジチオエート系脂質合成阻害(非ACCase阻害)剤、ベンフレセート、エトフメセートなどのベンゾフラン系脂質合成阻害(非ACCase阻害)剤、TCA、DPA(ダラポン)、テトラピオン(フルプロパネート)などのクロロ炭酸系脂質合成阻害(非ACCase阻害)剤、クロメプロップ、2,4-PA(2,4-D)、2,4-DB、ジクロルプロップ、MCPA、MCPB、MCPP(メコプロップ)などのフェノキシカルボン酸系インドール酢酸様活性(合成オーキシン)剤、クロランベン、MDBA(ジカンバ)、TCBA(2,3,6-TBA)などの安息香酸系インドール酢酸様活性(合成オーキシン)剤、クロピラリド、フルロキシピル、ピクロラム、トリクロピルなどのピリジンカルボン酸系インドール酢酸様活性(合成オーキシン)剤、キンクロラック、キンメラックなどのキノリンカルボン酸系インドール酢酸様活性(合成オーキシン)剤、ベナゾリンエチルなどのインドール酢酸様活性(合成オーキシン)剤、NPA(ナプタラム)などのフタラメート系オーキシン移動阻害剤、ジフルフェンゾピル-ナトリウム塩などのセミカルバゾン系オーキシン移動阻害剤、フランプロップMメチル/イソプロピルなどのアリールアミノプロピオン酸系化合物、ジフェンゾコートなどのピラゾリウム系化合物、DSMA、MSMAなどの有機ヒ素系化合物、ザントモナス・キャンペストリスなどの微生物、ブロモブチド、(クロル)-フルレノール、シンメチリン、クミルロン、ダゾメット、ダイムロン、メチルダイムロン、エトベンザニド、ホサミン、インダノファン、カーバム/カーバムナトリウム塩、オキサジクロメホン、オレイン酸、ペラルゴン酸、ピリブチカルブ、塩素酸塩並びにシアン酸塩からなる群から選択される除草剤を挙げることができる。
【0047】
中でも、農薬は、カーバメート系アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害剤、有機りん系アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害剤、フェニルピラゾール系(フィプロール系)GABA作動性塩素イオンチャネルアンタゴニスト、ピレスロイド系およびピレトリン系ナトリウムチャネルモジュレーター、ネオニコチノイド系ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)アゴニスト、スピノシン系ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)アロステリックモジュレーター、アベルメクチン系およびミルベマイシン系塩素イオンチャネルアクチベーター、弦音器官モジュレーター、酸化的りん酸化脱共役剤、ミトコンドリア電子伝達系複合体III阻害剤、ミトコンドリア電子伝達系複合体I阻害剤(METI)、電位依存性ナトリウムチャネルブロッカー、テトロン酸およびテトラミン酸誘導体アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤、ジアミド系リアノジン受容体モジュレーター、キノキサリン系(キノメチオナート)並びにピリダリルおよびメタアルデヒドからなる群から選択される殺虫剤;またはアシルアラニン系PA殺菌剤(フェニルアミド類)、オキサゾリジノン系PA殺菌剤(フェニルアミド類)、ブチロラクトン系PA殺菌剤(フェニルアミド類)、イソオキサゾール系芳香族ヘテロ環類、ベンゾイミダゾール系MBC殺菌剤(メチルベンゾイミダゾールカーバメート)、N-フェニルカーバメート類、フェニルベンズアミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、フェニルオキソエチルチオフェンアミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ピリジニルエチルベンズアミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、フランカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、オキサチインカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、チアゾールカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ピラゾール-4-カルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ピリジンカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、メトキシアクリレート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、メトキシアセトアミド系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、メトキシカーバメート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、オキシイミノ酢酸系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、オキシイミノアセトアミド系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、オキサゾリジンジオン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、ジヒドロジオキサジン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、イミダゾリノン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、ベンジルカーバメート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、シアノイミダゾール系QiI殺菌剤(Qi阻害剤)、スルファモイルトリアゾール系QiI殺菌剤(Qi阻害剤)、2,6-ジニトロアニリン類、アニリノピリミジン系AP殺菌剤(アニリノピリミジン類)、フェニルピロール系PP殺菌剤(フェニルピロール類)、ジカルボキシイミド類、ピペラジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、ピリジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、ピリミジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、イミダゾール系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、トリアゾール系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、トリアゾリンチオン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、イソベンゾフラノン系MBI-R(メラニン生合成阻害剤-還元酵素)、ピロロキノリノン系MBI-R(メラニン生合成阻害剤-還元酵素)、トリアゾロベンゾチアゾール系MBI-R(メラニン生合成阻害剤-還元酵素)、シクロプロパンカルボキサミド系MBI-D(メラニン生合成阻害剤-脱水酵素)、カルボキサミド系MBI-D(メラニン生合成阻害剤-脱水酵素)、プロピオンアミド系MBI-D(メラニン生合成阻害剤-脱水酵素)、ベンゾチアジアゾール類、ベンゾイソチアゾール類、チアジアゾールカルボキサミド類、シアノアセトアミドオキシム類、ベンゼンスルホンアミド類、ピリダジノン類、グアニジン類並びにキノキサリン類からなる群から選択される殺菌剤などが好ましい。
【0048】
農薬は、特にカーバメート系アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害剤、有機りん系アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害剤、フェニルピラゾール系(フィプロール系)GABA作動性塩素イオンチャネルアンタゴニスト、ピレスロイド系およびピレトリン系ナトリウムチャネルモジュレーター、ネオニコチノイド系ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)アゴニスト、酸化的りん酸化脱共役剤、アベルメクチン系およびミルベマイシン系塩素イオンチャネルアクチベーター、弦音器官モジュレーター並びにジアミド系リアノジン受容体モジュレーターからなる群から選択される殺虫剤、;またはイソオキサゾール系芳香族ヘテロ環類、ベンゾイミダゾール系MBC殺菌剤(メチルベンゾイミダゾールカーバメート)、フェニルベンズアミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、フェニルオキソエチルチオフェンアミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ピリジニルエチルベンズアミド類系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、フランカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、オキサチインカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、チアゾールカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ピラゾール-4-カルボキサミドSDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ピリジンカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、メトキシアクリレート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、メトキシアセトアミド系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、メトキシカーバメート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、オキシイミノ酢酸系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、オキシイミノアセトアミド系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、オキサゾリジンジオン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、ジヒドロジオキサジン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、イミダゾリノン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、ベンジルカーバメート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、ピペラジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、ピリジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、ピリミジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、イミダゾール系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、トリアゾール系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)およびトリアゾリンチオン類系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)からなる群から選択される殺菌剤などが好ましい。
【0049】
具体的な農薬の例としては、例えばアルジカルブ、ベンダイオカルブ、ブトカルボキシム、ブトキシカルボキシム、NAC(カルバリル)、カルボフラン、エチオフェンカルブ、BPMC(フェノブカルブ)、ホルメタネート、MIPC(イソプロカルブ)、メソミル、MTMC(メトルカルブ)、オキサミル、ピリミカルブ、PHC(プロポキスル)、チオファノックス、トリアザメート、XMC、MPMC(キシリルカルブ)、アセフェート、アザメチホス、カズサホス、CVP(クロルフェンビンホス)、ジメトン-S-メチル、DDVP(ジクロルボス)、ジクロトホス、ジメトエート、ジメチルビンホス、エトプロホス、フェナミホス、ホスチアゼート、ヘプテノホス、マラソン(マラチオン)、メカルバム、メタミドホス、DMTP(メチダチオン)、メビンホス、モノクロトホス、オメトエート、オキシジメトンメチル、ホスファミドン、プロペタムホス、チオメトン、DEP(トリクロルホン)、バミドチオン、フルメトリン、アセタミプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、ニテンピラム、チアクロプリド、チアメトキサム、硫酸ニコチン(ニコチン)、スルホキサフロル、フルピラジフロン、ピリプロキシフェン、臭化メチル(メチルブロマイド)、クロルピクリン、フッ化スルフリル、ホウ砂、吐酒石、ピメトロジン、フロニカミド、BPPS(プロパルギット)、DNOC、カルタップ、チオシクラム、チオスルタップナトリウム塩、シロマジン、りん化水素、青酸、アザジラクチン、弗化アルミニウムナトリウム、1,3-ジクロロプロペン、ジシクラニル、エチレンジブロマイド、サバジラおよびスルコフロンナトリウムからなる群から選択される殺虫剤;
並びにフララキシル、メタラキシル、メタラキシルM、オキサジキシル、オフラセ、ジメチリモール、ヒドロキシイソキサゾール(ヒメキサゾール)、オクチリノン、フェンフラム、カルボキシン、オキシカルボキシン、フラメトピル、メトミノストロビン、シアゾファミド、ピリメタニル、カスガマイシン、ストレプトマイシン、IBP(イプロベンホス)、エクロメゾール(エトリジアゾール)、プロパモカルブ、プロチオカルブ、ピリフェノックス、イマザリル、ペフラゾエート、トリフルミゾール、フルトリアホール、ミクロブタニル、プロピコナゾール、テトラコナゾール、フェンプロピジン、スピロキサミン、バリダマイシン、ポリオキシン、イプロバリカルブ、ピロキロン、シモキサニル、ホセチル、亜りん酸および塩、フルスルファミド、メタスルホカルブ、グアニジン(ドジン)、フェリムゾン、炭酸水素カリウム、ファーバム、グアザチン、イミノクタジン酢酸塩/イミノクタジンアルベシル酸塩(イミノクタジン)、硫酸銅、ホルムアルデヒド、8-ヒドロキシキノリンスルフェート、ヨードメタン、塩化第2水銀、メタム、臭化メチル、メチルイソチオシアネート、ミルジオマイシン、ナバム、フェニル水銀アセテート、2-フェニルフェノールおよびポロオキシンからなる群から選択される殺菌剤からなる群から選択される少なくとも一種を含有することが望ましい。
【0050】
中でも、農薬は、例えば、アセタミプリド、イミダクロプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、チアクロプリド、チアメトキサム、ニテンピラムおよびフロニカミドからなる群から選択される少なくとも1種を含有することが好ましく、より好ましくは、例えばアセタミプリド、イミダクロプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、チアクロプリド、チアメトキサムおよびニテンピラムからなる群から選択される少なくとも1種を含有することであり、さらに好ましくは例えばアセタミプリド、イミダクロプリド、クロチアニジン、ジノテフランおよびチアメトキサムからなる群から選択される少なくとも1種を含有することであり、特に好ましくは、ジノテフランなどを含有することである。
【0051】
農薬は、25℃において水に対する溶解度が100ppm以上であることが好ましく、150ppm以上であることがより好ましい。
【0052】
B.肥料
「肥料」とは、肥料取締法に定められた「植物の栄養に供することまたは植物の栽培に資するため土壌に科学的変化をもたらすことを目的として、土地に施されるものおよび植物の栄養に供することを目的として、植物に施されるもの」をいう。
【0053】
肥料取締法に基づき定められる公定規格では、窒素質肥料、りん酸質肥料、加里質肥料、有機質肥料、複合肥料、石灰質肥料、けい酸質肥料、苦土肥料、マンガン質肥料、ほう素質肥料、微量要素複合肥料、汚泥肥料など、農薬その他のものが混入される肥料に分類されている。
【0054】
本明細書における「可溶性肥料」とは、例えば液状窒素肥料、液体りん酸肥料、液状複合肥料など公定規格上液体または液状の肥料であるもの、家庭園芸用複合肥料、微量要素複合肥料などで登録の認可を受けた、液体または液状の肥料などが挙げられるが、これらに制限されず、水に任意の割合で希釈することができる肥料を意味する。
【0055】
「液体または液状」とは、物質が液体であること、または物質が液体の状態であることを示す。本質的に両者に相違はないが、液体肥料としては、例えば液体けい酸加里肥料、液体微量要素複合肥料、液体副産窒素肥料、液体りん酸肥料などを挙げることができ、液状肥料としては、例えば液状窒素肥料、液状複合肥料などを挙げることができる。
【0056】
肥料農薬製剤に係る保証成分のチッソ(N)、りん(P)およびカリウム(K)の重量比は、可溶性肥料として機能する限り、いずれの重量比であってもよく特に制限はないが、N:P:Kの重量比率が、例えば1:1:1(例えば5:5:5、6:6:6、7:7:7、8:8:8、10:10:10など)の水平型保証成分、N:P:Kの重量比率が、例えば1:2:1(例えば5:10:5など)、1.2:2:1(例えば6:10:5など)、1:3:2(例えば3:9:6など)、2:3:1(例えば4:6:2など)などのNおよびKに対してPの重量比率が高い山型保証成分、N:P:Kの重量比率が、例えば2:1:2(例えば4:2:4など)、2:1:3(例えば4:2:6など)、3:1:2(例えば6:2:4など)などのNおよびKに対してPの重量比率が低い谷型保証成分、N:P:Kの重量比率が、例えば2:1:1(例えば6:3:3など)、3:2:1(例えば9:6:3など)などのNの重量比率がPおよびKに対して高い下り型保証成分、N:P:Kの重量比率が、例えば1:1:2(例えば3:3:6など)、1:2:3(例えば3:6:9など)などのKの重量比率がNおよびPに対して高い上り型保証成分を具体的に例示することができる。
【0057】
さらには、各N、PおよびKの重量比率は、チッソ(N)、りん(P)、カリウム(K)、ケイ素(Si)、マグネシウム(Mg)、マンガン(Mn)、ホウ素(B)、カルシウム(Ca)および硫黄(S)からなる群から選択される肥料成分のいずれか1種以上を含有する製剤、またはチッソ(N)、りん(P)およびカリウム(K)からなる群から選択される肥料成分の少なくとも2種を含有する製剤の範囲であれば、いずれかが0であってもよい。
【0058】
N:P:Kの重量比率が5:10:5(1:2:1)または6:10:5(1.2:2:1)である液体または液状の肥料農薬製剤が特に好ましい。
【0059】
なお、当該保証成分の重量比率は、所定の肥料中に含有される、最低限の、チッソ(N)、りん(P)およびカリウム(K)の割合を示す数値あって、その数値に限定されるものではない。したがって、当該重量比率がその数値以上の割合である肥料は、肥料として適格性を有し、当該肥料も本発明の肥料農薬製剤に包含される。
【0060】
原料として使用する肥料は、固体でも、液体でも、いずれの形態を使用することができる。固体の場合、保証成分の原料粉末をそのまま使用してもよいし、当該原料を組合せた固体肥料を使用してもよい。含水肥料農薬液剤を効率よく製造するためには、液体であることが有利である。
【0061】
C.グリコールエーテル
「グリコールエーテル」とは、ジオールまたはその縮合体の水酸基の片方もしくは両方がエーテル化した化合物を意味し、例えばエチレングリコール モノメチルエーテル、エチレングリコール モノエチルエーテル、エチレングリコール モノプロピルエーテル、エチレングリコール モノイソプロピルエーテル、エチレングリコール モノブチルエーテル、エチレングリコール モノイソブチルエーテル、エチレングリコール モノt-ブチルエーテル、エチレングリコール モノ2-メチルペンチルエーテル、エチレングリコール モノヘキシルエーテル、エチレングリコール モノ2-エチル-ヘキシルエーテル、エチレングリコール モノビニルエーテル、エチレングリコール モノアリルエーテル、エチレングリコール モノベンジルエーテル、エチレングリコール モノフェニルエーテル、エチレングリコール ジメチルエーテル、エチレングリコール ジエチルエーテル、ジエチレングリコール モノメチルエーテル、ジエチレングリコール モノエチルエーテル、ジエチレングリコール モノプロピルエーテル、ジエチレングリコール モノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコール モノブチルエーテル、ジエチレングリコール モノイソブチルエーテル、ジエチレングリコール モノヘキシルエーテル、ジエチレングリコール モノ2-エチルヘキシルエーテル、ジエチレングリコール モノアリルエーテル、ジエチレングリコール モノベンジルエーテル、ジエチレングリコール モノフェニルエーテル、ジエチレングリコール モノ(メチルフェニル)エーテル、ジエチレングリコール ジメチルエーテル、ジエチレングリコール メチルエチルエーテル、ジエチレングリコール ジエチルエーテル、ジエチレングリコール ジブチルエーテル、ジエチレングリコール ジビニルエーテル、ジエチレングリコール エチルビニルエーテル、トリエチレングリコール モノメチルエーテル、トリエチレングリコール モノエチルエーテル、トリエチレングリコール モノブチルエーテル、トリエチレングリコール モノビニルエーテル、トリエチレングリコール ジメチルエーテル、テトラエチレングリコール モノフェニルエーテル、テトラエチレングリコール ジエチルエーテル、ポリエチレングリコール モノメチルエーテル、プロピレングリコール モノメチルエーテル、プロピレングリコール モノエチルエーテル、プロピレングリコール モノプロピルエーテル、プロピレングリコール モノイソプロピルエーテル、プロピレングリコール モノブチルエーテル、プロピレングリコール フェニルエーテル、プロピレングリコール モノ(メチルフェニル)エーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコール ジプロピルエーテル、プロピレングリコール ジイソプロピルエーテル、プロピレングリコール ジブチルエーテル、プロピレングリコール ジイソブチルエーテル、プロピレングリコール ジアリルエーテル、プロピレングリコール ジフェニルエーテル、ジプロピレングリコール モノメチルエーテル、ジプロピレングリコール モノエチルエーテル、ジプロピレングリコール モノプロピルエーテル、ジプロピレングリコール モノ ブチルエーテル、ジプロピレングリコール ジメチルエーテル、ジプロピレングリコール ジエチルエーテル、ジプロピレングリコール ジブチルエーテル、ジプロピレングリコール ジイソブチルエーテル、ジプロピレングリコール アリルエーテル、トリプロピレングリコール モノメチルエーテル、トリプロピレングリコール モノエチルエーテル、トリプロピレングリコール モノブチルエーテル、ブチレングリコール モノメチルエーテル、ブチレングリコール ジメチルエーテル、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノールなどが挙げられ、本発明の肥料農薬製剤は、これらからなる群から選択される少なくとも1種のグリコールエーテルを含有することが好ましい。
【0062】
中でも、好適なグリコールエーテルとしては、例えばエチレングリコール モノメチルエーテル、エチレングリコール モノエチルエーテル、エチレングリコール モノプロピルエーテル、エチレングリコール モノイソプロピルエーテル、エチレングリコール モノブチルエーテル、エチレングリコール モノイソブチルエーテル、エチレングリコール モノアリルエーテル、ジエチレングリコール モノメチルエーテル、ジエチレングリコール モノエチルエーテル、ジエチレングリコール モノプロピルエーテル、ジエチレングリコール モノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコール モノブチルエーテル、ジエチレングリコール モノイソブチルエーテル、ジエチレングリコール モノベンジルエーテル、ジエチレングリコール ジメチルエーテル、ジエチレングリコール メチルエチルエーテル、ジエチレングリコール ジエチルエーテル、トリエチレングリコール モノメチルエーテル、トリエチレングリコール モノブチルエーテル、トリエチレングリコール ジメチルエーテル、ポリエチレングリコール モノメチルエーテル、プロピレングリコール モノメチルエーテル、プロピレングリコール モノプロピルエーテル、プロピレングリコール モノブチルエーテル、ジプロピレングリコール モノメチルエーテル、ジプロピレングリコール モノプロピルエーテル、トリプロピレングリコール モノメチルエーテル、ブチレングリコール モノメチルエーテルまたは3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノールなどが挙げられ、本発明の肥料農薬製剤は、これらからなる群から選択される少なくとも1種を含有することが好ましい。
【0063】
さらには、より好適なグリコールエーテルとしては、例えばエチレングリコール モノイソプロピルエーテル、エチレングリコール モノブチルエーテル、エチレングリコール モノイソブチルエーテル、エチレングリコール モノアリルエーテル、ジエチレングリコール モノメチルエーテル、ジエチレングリコール モノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコール モノブチルエーテル、ジエチレングリコール モノイソブチルエーテル、ジエチレングリコール モノベンジルエーテル、ジエチレングリコール ジメチルエーテル、ジエチレングリコール ジエチルエーテル、ジエチレングリコール メチルエチルエーテル、トリエチレングリコール モノメチルエーテル、トリエチレングリコール モノブチルエーテル、トリエチレングリコール ジメチルエーテル、ポリエチレングリコール モノメチルエーテル、プロピレングリコール モノメチルエーテル、プロピレングリコール モノプロピルエーテル、ジプロピレングリコール モノメチルエーテル、トリプロピレングリコール モノメチルエーテルまたは3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノールなどが挙げられ、本発明の肥料農薬製剤は、これらからなる群から選択される少なくとも1種を含有することが好ましい。
【0064】
特に、好適なグリコールエーテルとしては、例えばエチレングリコール モノブチルエーテル、エチレングリコール モノイソブチルエーテル、エチレングリコール モノアリルエーテル、ジエチレングリコール モノブチルエーテル、ジエチレングリコール モノイソブチルエーテル、ジエチレングリコール モノベンジルエーテル、プロピレングリコール モノプロピルエーテルまたは3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノールなどが挙げられ、本発明の肥料農薬製剤は、これらからなる群から選択される少なくとも1種を含有することが好ましい。最も好適な本発明の肥料農薬製剤は、グリコールエーテルとして、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノールを含有する。
【0065】
「均一」とは、質や量がどの部分をとっても一様であることを意味する。
「透明」とは、光が透過し、濁っていないことを意味する。
「液状」とは、物質の三態の一つである液体の状態をとることを意味し、液体とは気体と同様に流動的で容器に合わせて形を変え、気体とは異なり、容器全体に広がることはなく、ほぼ一定の密度を保つ物質のことを意味する。
したがって、「透明で均一な液状の肥料農薬製剤」とは、肥料農薬製剤のどの部分をとっても、その質や量が一様であり、かつその製剤に光を照射すると、当該光がその製剤を透過するとともに、製剤自体に濁りがない、液状の製剤を意味する。本肥料農薬製剤は、懸濁状態でない溶液であれば足り、半透明である肥料農薬製剤も含まれる。本発明に係る透明で均一な液状の肥料農薬製剤に含まれる当該粒子の粒子径は、例えば100nm未満であればよく、好ましくは10nm未満、より好ましくは、1nm未満である。粒子径は例えば粒子径分布測定装置などを用いて測定することができる。
【0066】
なお、懸濁状態の指標として、比濁法による濁度を挙げることができるが、標準液に基づく標準列と当該肥料農薬製剤を対比して、濁度測定装置で試料の濁度を測定することができる。本肥料農薬製剤の好ましい濁度は、2度以下である。
【0067】
次に、本発明の肥料農薬製剤の製造方法について説明する。
肥料農薬製剤は、例えば、農薬(以下、「農薬成分」ということもある。)、肥料(以下、「肥料成分」ということもある。)およびグリコールエーテルを、公知の方法、例えば水を含有する溶媒に溶解するにより、そして必要に応じて界面活性剤その他の配合成分および/または水を混合し、溶解することにより、製造することができる。
【0068】
使用する水は、例えば精製水、蒸留水、イオン交換水、純水、超純水、滅菌水、ろ過水など特に限定されず、どのような水も使用することができる。
【0069】
農薬、肥料およびグリコールエーテルを溶媒(例えば、水)に溶解する順番は、特に限定されず、各成分の性質に応じて、適宜選択して行うことができる。原料となる、農薬成分および肥料成分は、使用する原料の形態には特に制限はなく、固体状態であっても、液体状態であってもよい。即ち、固体の農薬成分および固体の肥料成分並びにグリコールエーテルを単独で、溶媒に溶解してもよいし、固体の農薬成分と固体の肥料成分を混合した後、その混合物およびグリコールエーテルを溶媒に溶解してもよく、それらの溶解する順番は、特に限定されず、各成分の性質に応じて、適宜選択して行うことができる。例えば液体の農薬成分、固体の肥料成分およびグリコールエーテルの組合せ、固体の農薬成分、液体の肥料成分およびグリコールエーテルの組合せ、固体の農薬成分、固体の肥料成分およびグリコールエーテルの組合せ並びに液体の農薬成分、液体の肥料成分およびグリコールエーテルの組合せからなるいずれの組合せを、適宜選択して行うことができ、単独でまたは予め混合して溶媒に溶解するために使用することができる。
【0070】
溶媒に添加した混合物を、適宜加温ないし加熱下、適宜攪拌下、各成分を溶解して所望の肥料農薬製剤を製造することができる。不溶物が存在するときは、必要に応じて、例えば、精密ろ過膜、限外濾過膜、逆浸透膜などを使用するろ過処理を行ってもよい。濾過方法は、何れの方法でも行うことができるが、本発明の肥料農薬製剤の性状などを考慮すると、当該混合物を通常、1μm程度のフィルターを使用することが有利である。肥料農薬製剤を調製する温度は特に限定されないが、室温下、加温下または加熱下に行うことができる。調製時の混合溶液の温度は、0℃ないし溶媒の沸点、好ましくは25℃ないし80℃、特に好ましくは40℃ないし75℃である。
【0071】
本発明の肥料農薬製剤を安定的に製造するためには、予め調製した、グリコールエーテル、農薬および水を含有する水性組成物に、固体の肥料成分および/または液体の肥料成分を添加することにより、当該肥料農薬製剤を製造することができる。
したがって、グリコールエーテル、農薬および水を含有する水性組成物(以下、この水性組成物を「プレミックス」と言うことがある。)は、本発明の肥料農薬製剤を製造するための原料として有用である。
【0072】
次に、本発明のグリコールエーテル、農薬および水を含有する水性組成物について説明する。
グリコールエーテル、農薬および水を含有する水性組成物は、溶媒である水に、前記「A.農薬」に記載された農薬並びに前記「C.グリコールエーテル」に記載されたグリコールエーテルを含有させることがその特徴である。
【0073】
グリコールエーテル、農薬および水を含有する水性組成物の好適なものは、グリコールエーテルとして、エチレングリコール モノブチルエーテル、エチレングリコール モノイソブチルエーテル、エチレングリコール モノアリルエーテル、ジエチレングリコール モノブチルエーテル、ジエチレングリコール モノイソブチルエーテル、ジエチレングリコール モノベンジルエーテル、プロピレングリコール モノプロピルエーテルおよび3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノールからなる群から選択される少なくとも1種、さらに好適には、グリコールエーテルが、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノールを、農薬として、アセタミプリド、イミダクロプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、チアクロプリド、チアメトキサムおよびニテンピラムからなる群から選択される少なくとも1種のネオニコチノイド、さらに好適には、ジノテフランを含有する水性組成物である。なお、農薬および水を含有する水性組成物は、農薬水性組成物として使用することができる。
【0074】
グリコールエーテル、農薬および水を含有する水性組成物の例としては、ジノテフラン-エチレングリコール モノイソプロピルエーテル-水溶液、ジノテフラン-エチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、ジノテフラン-エチレングリコール モノイソブチルエーテル-水溶液、ジノテフラン-エチレングリコール モノアリルエーテル-水溶液、ジノテフラン-ジエチレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、ジノテフラン-ジエチレングリコール モノイソプロピルエーテル-水溶液、ジノテフラン-ジエチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、ジノテフラン-ジエチレングリコール モノイソブチルエーテル-水溶液、ジノテフラン-ジエチレングリコール モノベンジルエーテル-水溶液、ジノテフラン-ジエチレングリコール ジメチルエーテル-水溶液、ジノテフラン-ジエチレングリコール ジエチルエーテル-水溶液、ジノテフラン-ジエチレングリコール メチルエチルエーテル-水溶液、ジノテフラン-トリエチレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、ジノテフラン-トリエチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、ジノテフラン-トリエチレングリコール ジメチルエーテル-水溶液、ジノテフラン-ポリエチレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、ジノテフラン-プロピレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、ジノテフラン-プロピレングリコール モノプロピルエーテル-水溶液、ジノテフラン-ジプロピレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、ジノテフラン-トリプロピレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、ジノテフラン-3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール-水溶液;
イミダクロプリド-エチレングリコール モノイソプロピルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-エチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-エチレングリコール モノイソブチルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-エチレングリコール モノアリルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-ジエチレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-ジエチレングリコール モノイソプロピルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-ジエチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-ジエチレングリコール モノイソブチルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-ジエチレングリコール モノベンジルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-ジエチレングリコール ジメチルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-ジエチレングリコール ジエチルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-ジエチレングリコール メチルエチルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-トリエチレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-トリエチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-トリエチレングリコール ジメチルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-ポリエチレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-プロピレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-プロピレングリコール モノプロピルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-ジプロピレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-トリプロピレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール-水溶液;
クロチアニジン-エチレングリコール モノイソプロピルエーテル-水溶液、クロチアニジン-エチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、クロチアニジン-エチレングリコール モノイソブチルエーテル-水溶液、クロチアニジン-エチレングリコール モノアリルエーテル-水溶液、クロチアニジン-ジエチレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、クロチアニジン-ジエチレングリコール モノイソプロピルエーテル-水溶液、クロチアニジン-ジエチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、クロチアニジン-ジエチレングリコール モノイソブチルエーテル-水溶液、クロチアニジン-ジエチレングリコール モノベンジルエーテル-水溶液、クロチアニジン-ジエチレングリコール ジメチルエーテル-水溶液、クロチアニジン-ジエチレングリコール ジエチルエーテル-水溶液、クロチアニジン-ジエチレングリコール メチルエチルエーテル-水溶液、クロチアニジン-トリエチレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、クロチアニジン-トリエチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、クロチアニジン-トリエチレングリコール ジメチルエーテル-水溶液、クロチアニジン-ポリエチレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、クロチアニジン-プロピレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、クロチアニジン-プロピレングリコール モノプロピルエーテル-水溶液、クロチアニジン-ジプロピレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、クロチアニジン-トリプロピレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、クロチアニジン-3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール-水溶液;
チアメトキサム-エチレングリコール モノイソプロピルエーテル-水溶液、チアメトキサム-エチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、チアメトキサム-エチレングリコール モノイソブチルエーテル-水溶液、チアメトキサム-エチレングリコール モノアリルエーテル-水溶液、チアメトキサム-ジエチレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、チアメトキサム-ジエチレングリコール モノイソプロピルエーテル-水溶液、チアメトキサム-ジエチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、チアメトキサム-ジエチレングリコール モノイソブチルエーテル-水溶液、チアメトキサム-ジエチレングリコール モノベンジルエーテル-水溶液、チアメトキサム-ジエチレングリコール ジメチルエーテル-水溶液、チアメトキサム-ジエチレングリコール ジエチルエーテル-水溶液、チアメトキサム-ジエチレングリコール メチルエチルエーテル-水溶液、チアメトキサム-トリエチレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、チアメトキサム-トリエチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、チアメトキサム-トリエチレングリコール ジメチルエーテル-水溶液、チアメトキサム-ポリエチレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、チアメトキサム-プロピレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、チアメトキサム-プロピレングリコール モノプロピルエーテル-水溶液、チアメトキサム-ジプロピレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、チアメトキサム-トリプロピレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、チアメトキサム-3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール-水溶液;
アセタミプリド-エチレングリコール モノイソプロピルエーテル-水溶液、アセタミプリド-エチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、アセタミプリド-エチレングリコール モノイソブチルエーテル-水溶液、アセタミプリド-エチレングリコール モノアリルエーテル-水溶液、アセタミプリド-ジエチレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、アセタミプリド-ジエチレングリコール モノイソプロピルエーテル-水溶液、アセタミプリド-ジエチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、アセタミプリド-ジエチレングリコール モノイソブチルエーテル-水溶液、アセタミプリド-ジエチレングリコール モノベンジルエーテル-水溶液、アセタミプリド-ジエチレングリコール ジメチルエーテル-水溶液、アセタミプリド-ジエチレングリコール ジエチルエーテル-水溶液、アセタミプリド-ジエチレングリコール メチルエチルエーテル-水溶液、アセタミプリド-トリエチレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、アセタミプリド-トリエチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、アセタミプリド-トリエチレングリコール ジメチルエーテル-水溶液、アセタミプリド-ポリエチレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、アセタミプリド-プロピレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、アセタミプリド-プロピレングリコール モノプロピルエーテル-水溶液、アセタミプリド-ジプロピレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、アセタミプリド-トリプロピレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、アセタミプリド-3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール-水溶液;
チアクロプリド-エチレングリコール モノイソプロピルエーテル-水溶液、チアクロプリド-エチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、チアクロプリド-エチレングリコール モノイソブチルエーテル-水溶液、チアクロプリド-エチレングリコール モノアリルエーテル-水溶液、チアクロプリド-ジエチレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、チアクロプリド-ジエチレングリコール モノイソプロピルエーテル-水溶液、チアクロプリド-ジエチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、チアクロプリド-ジエチレングリコール モノイソブチルエーテル-水溶液、チアクロプリド-ジエチレングリコール モノベンジルエーテル-水溶液、チアクロプリド-ジエチレングリコール ジメチルエーテル-水溶液、チアクロプリド-ジエチレングリコール ジエチルエーテル-水溶液、チアクロプリド-ジエチレングリコール メチルエチルエーテル-水溶液、チアクロプリド-トリエチレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、チアクロプリド-トリエチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、チアクロプリド-トリエチレングリコール ジメチルエーテル-水溶液、チアクロプリド-ポリエチレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、チアクロプリド-プロピレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、チアクロプリド-プロピレングリコール モノプロピルエーテル-水溶液、チアクロプリド-ジプロピレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、チアクロプリド-トリプロピレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、チアクロプリド-3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール-水溶液;
ニテンピラム-エチレングリコール モノイソプロピルエーテル-水溶液、ニテンピラム-エチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、ニテンピラム-エチレングリコール モノイソブチルエーテル-水溶液、ニテンピラム-エチレングリコール モノアリルエーテル-水溶液、ニテンピラム-ジエチレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、ニテンピラム-ジエチレングリコール モノイソプロピルエーテル-水溶液、ニテンピラム-ジエチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、ニテンピラム-ジエチレングリコール モノイソブチルエーテル-水溶液、ニテンピラム-ジエチレングリコール モノベンジルエーテル-水溶液、ニテンピラム-ジエチレングリコール ジメチルエーテル-水溶液、ニテンピラム-ジエチレングリコール ジエチルエーテル-水溶液、ニテンピラム-ジエチレングリコール メチルエチルエーテル-水溶液、ニテンピラム-トリエチレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、ニテンピラム-トリエチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、ニテンピラム-トリエチレングリコール ジメチルエーテル-水溶液、ニテンピラム-ポリエチレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、ニテンピラム-プロピレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、ニテンピラム-プロピレングリコール モノプロピルエーテル-水溶液、ニテンピラム-ジプロピレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、ニテンピラム-トリプロピレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、ニテンピラム-3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール-水溶液;などが挙げられる。
【0075】
好適には、ジノテフラン-エチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、ジノテフラン-エチレングリコール モノイソブチルエーテル-水溶液、ジノテフラン-エチレングリコール モノアリルエーテル-水溶液、ジノテフラン-ジエチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、ジノテフラン-ジエチレングリコール モノイソブチルエーテル-水溶液、ジノテフラン-ジエチレングリコール モノベンジルエーテル-水溶液、ジノテフラン-プロピレングリコール モノプロピルエーテル-水溶液、ジノテフラン-3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール-水溶液、
イミダクロプリド-エチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-エチレングリコール モノイソブチルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-エチレングリコール モノアリルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-ジエチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-ジエチレングリコール モノイソブチルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-ジエチレングリコール モノベンジルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-プロピレングリコール モノプロピルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール-水溶液、
クロチアニジン-エチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、クロチアニジン-エチレングリコール モノイソブチルエーテル-水溶液、クロチアニジン-エチレングリコール モノアリルエーテル-水溶液、クロチアニジン-ジエチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、クロチアニジン-ジエチレングリコール モノイソブチルエーテル-水溶液、クロチアニジン-ジエチレングリコール モノベンジルエーテル-水溶液、クロチアニジン-プロピレングリコール モノプロピルエーテル-水溶液、クロチアニジン-3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール-水溶液、
チアメトキサム-エチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、チアメトキサム-エチレングリコール モノイソブチルエーテル-水溶液、チアメトキサム-エチレングリコール モノアリルエーテル-水溶液、チアメトキサム-ジエチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、チアメトキサム-ジエチレングリコール モノイソブチルエーテル-水溶液、チアメトキサム-ジエチレングリコール モノベンジルエーテル-水溶液、チアメトキサム-プロピレングリコール モノプロピルエーテル-水溶液、チアメトキサム-3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール-水溶液、
アセタミプリド-エチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、アセタミプリド-エチレングリコール モノイソブチルエーテル-水溶液、アセタミプリド-エチレングリコール モノアリルエーテル-水溶液、アセタミプリド-ジエチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、アセタミプリド-ジエチレングリコール モノイソブチルエーテル-水溶液、アセタミプリド-ジエチレングリコール モノベンジルエーテル-水溶液、アセタミプリド-プロピレングリコール モノプロピルエーテル-水溶液、アセタミプリド-3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール-水溶液などが挙げられ、
より好適には、ジノテフラン-3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール-水溶液、イミダクロプリド-3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール-水溶液、クロチアニジン-3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール-水溶液、チアメトキサム-3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール-水溶液、アセタミプリド-3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール-水溶液などが挙げられる。最も好適には、ジノテフラン-3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール-水溶液である。
【0076】
次に、本発明のグリコールエーテル、農薬および水を含有する水性組成物の製造方法について説明する。
当該グリコールエーテル、農薬および水を含有する水性組成物は、例えば、農薬およびグリコールエーテルを、公知の方法、例えば水を含有する溶媒に溶解することにより、そして必要に応じて界面活性剤その他の配合成分および/または水を混合し、溶解することにより、製造することができる。
【0077】
使用する水は、例えば精製水、蒸留水、イオン交換水、純水、超純水、滅菌水、ろ過水など特に限定されず、どのような水も使用することができる。
【0078】
農薬およびグリコールエーテルを溶媒(例えば、水)に溶解する順番は、特に限定されず、各成分の性質に応じて、適宜選択して行うことができる。原料となる、農薬成分およびグリコールエーテルは、使用する原料の形態には特に制限はなく、固体状態であっても、液体状態であってもよい。即ち、固体の農薬成分およびグリコールエーテルを単独で、溶媒に溶解してもよいし、固体の農薬成分を溶媒に溶解した後、その混合物およびグリコールエーテルを溶媒に溶解してもよく、それらの溶解する順番は、特に限定されず、各成分の性質に応じて、適宜選択して行うことができる。液体の農薬成分および液体のグリコールエーテルの組合せ、固体の農薬成分および液体のグリコールエーテルの組合せ、固体の農薬成分および固体のグリコールエーテルの組み合わせ並びに液体の農薬成分および固体のグリコールエーテルの組合せからなるいずれの組合せを、適宜選択して行うことができ、単独でまたは予め混合して溶媒に溶解するために使用することができる。
【0079】
本発明の肥料農薬製剤には、農薬成分として、殺虫剤、殺菌剤、除草剤または植物調節剤などいずれの農薬成分をも配合することができる。
【0080】
植物調節剤成分としては、例えば、マレイン酸ヒドラジドおよびその塩、アブシジン酸、イネベンフィド、パクロブトラゾール、ウニコナゾール、トリアペンテノールまたはサイコセルなどが挙げられる。
【0081】
農薬成分としては、常温で固体、半固体または液状のいずれのものでも使用することができる。例えば殺虫剤、殺菌剤または除草剤のように、全く対象の異なる2種以上の配合も可能である。
【0082】
使用する農薬成分、グリコールエーテルおよび肥料成分は、これらが溶媒に溶解する限り、これらすべての成分が含まれていれば特に制限はないが、それらの好適な範囲としては、農薬成分が0.01%~50%、グリコールエーテルが0.1%~80%、肥料成分総重量0.1%~95%であり、より好適には、農薬成分が0.01%~10%、グリコールエーテルが0.1%~15%、肥料成分総重量が0.1%~90%、さらに好適には、農薬成分が0.03%~5%、グリコールエーテルが3%~10%、肥料成分総重量10%~85%であり、最も好適には、農薬成分が1%~4%、グリコールエーテルが3%~5%、肥料成分総重量50%~85%である。
【0083】
肥料農薬製剤には、上記の配合成分に加えて、必要に応じて、水およびグリコールエーテル以外に溶媒を配合することができる。具体的な溶媒としては、水とある程度混和する溶媒であれば特に制限はなく、例えば、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサンなどのエーテル系溶剤;アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、イソブチロニトリル、マロノニトリルなどのニトリル系溶剤;メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、1-ブタノール、2-ブタノール、イソブタノール、t-ブタノール、アリルアルコール、エチレングリコール、1,2-プロパンジオール(プロピレングリコール)、1,3-プロパンジオール、1,2-ブタンジオール、1,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、グリセリンなどのアルコール系溶剤;アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトンなどのケトン系溶剤;ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネートなどのカーボネート系溶剤;ギ酸メチル、ギ酸エチル、酢酸メチル、酢酸エチル、γ-ブチロラクトン、乳酸メチル、乳酸エチルなどのエステル系溶剤;ホルムアミド、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジエチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N,N-ジエチルアセトアミド、N,N-ジメチルプロピオンアミド、N-メチルピロリドンなどのアミド系溶剤;テトラメチルウレア、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノンなどのカルバミド系溶剤;ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド系溶剤;ジメチルスルホン、スルホランなどのスルホン系溶剤;アンモニア、メチルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、イソプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、エチルジイソプロピルアミン、ピロリジン、N-メチルピロリジン、ピペリジン、N-メチルピペリジン、モルホリン、N-メチルモルホリン、ピリジン、エタノールアミンなどのアミン系溶剤;が挙げられる。これらの溶媒は、1種類加えても2種以上を加えてもよい。その配合量は、通常、肥料農薬混合液剤中に例えば0.1~50重量部、好ましくは0.1~30重量部、さらに好ましくは0.1~10重量部である。
【0084】
肥料農薬製剤には、上記の配合成分に加えて、必要に応じて界面活性剤を配合することができる。界面活性剤としては、通常、農薬の製剤に使用されるものであれば特に限定はなく、例えば、ノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤を用いることができ、好ましくはノニオン界面活性剤やアニオン界面活性剤の1種または2種以上、更に好ましくはノニオン界面活性剤の1種または2種以上を混合して使用することができる。
【0085】
界面活性剤の具体例としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー、ポリオキシエチレンオレイルエステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステルおよびソルビタン脂肪酸エステルなどのノニオン界面活性剤;
脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α-オレフィンスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル硫酸および燐酸塩、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル硫酸および燐酸塩およびアルキルアミン塩などのアニオン界面活性剤;
第1~第3級脂肪アミン塩、塩化アルキルアンモニウム塩、テトラアルキルアンモニウム塩、トリアルキルベンジルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、アルキルヒドロキシエチルイミダゾリニウム塩などのカチオン界面活性剤が挙げられ、更には例えばアニオン界面活性剤とカチオン界面活性剤のコンパウンド型界面活性剤も含まれる。これら界面活性剤は、単独で用いても2種以上を併用してもよい。その配合量は、通常、肥料農薬混合液剤中に例えば0.1~70重量部、好ましくは0.1~30重量部、さらに好ましくは0.1~10重量部である。
【0086】
肥料農薬製剤には、上記の配合成分に加えて、必要に応じて添加剤を配合することができる。添加剤としては、例えば、農薬成分の安定性改善の為のpH調整剤として、乳酸、塩酸、りん酸、クエン酸ナトリウム、クエン酸、りん酸水素二ナトリウム、りん酸二水素ナトリウム、りん酸水素二カリウム、りん酸二水素カリウム、フタル酸、フタル酸水素カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、コハク酸、ホウ酸ナトリウム、N-エチルモルホリンなどを、肥料農薬製剤全体に対する配合割合0.01~10重量部、好ましくは0.05~5重量部で配合することができる。酸化防止剤としては、ジブチルヒドロキシトルエンなどを、配合割合0.001~1重量部、好ましくは0.005~0.5重量部で配合することができる。紫外線吸収剤としては、2-ヒドロキシ-4-n-オクトキシベンゾフェノンなどを、配合割合0.001~1重量部、好ましくは0.005~0.5重量部で配合することができる。消泡剤としては、アセチレングリコール系消泡剤、シリコーン系消泡剤、フッ素系消泡剤、脂肪酸系消泡剤などを、配合割合0.001~5重量部、好ましくは0.01~2重量部で配合することができる。また防菌剤としては、ベンゾチアゾール誘導体、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、p-オキシ安息香酸ブチル、グルタルアルデヒド、チアゾロン、BNPK(2-ブロモ-2-ニトロプロパン-1,3-ジオール)などを、配合割合0.01~5重量部、好ましくは0.01~2重量部で配合することができる。さらに、着色剤、結晶析出防止剤、増粘剤、分散剤、キレート剤、効果発現促進剤、組成均一化促進剤、硝酸化成抑制剤などの後述する補助剤もそれぞれ必要に応じて添加してもよいが、これらの補助剤はここに例示したものに限定されるものではない。
【0087】
着色剤としては、例えばアゾイック染料、アゾ染料、アクリジン、アニリン染、アニリンブラック、インダンスレン、エオシン、コンゴーレッド、ジヒドロイントール、メチレンブルー、フェナジン誘導体色素、ニュートラルレッド、フェノールフタレイン、フクシン、フルオレセイン、パラレッド、モーブ、カロチン;キサントフィル、クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、フコキサンチン、リコピン、ルテインなどのカロチノイド;フラボン類、フラバノン、アントクロール、アントシアン、カテキンなどのフラボノイド;メラニンなどのキノン類;クロロフィル、クロロフィリド、バクテリオクロロフィル、チトクロム、フェオホルビド、フェオポルフィリン、ヘムエリトリン、ヘモグロビン、ヘモバナジン、ヘモシアニン、ポルフィリン、ポルフィン、ミオグロビンなどのポルフィリン色素類;フィコシアニン、フィコビリン、フィコエリスリン、フィトクロム、ビリベルジン、ビリルビンなどのフィコビリン系色素;アリザリン、アントシアン、アントラキノン、インディゴ、ウロビリン、エリトロクルオリン、カルタミン、キサントンマチン、クルクミン、クロセチン、クロリン、クロロクルオリン、ゲニステイン、コチニール、ゴッシポール、コンメリニン、シコニン、ステルコピリン、タンニン、ツラシン、ビキシン、ヒペリシン、ピンナグロビン、ブラジリン、プルプリン、ベタシアニン、ベルベリン、ホルビリン、マンゴスチン (mangostin)、モリンジン、ラミナラン、レグヘモグロビン、リトマス、ロドプシン、ロドキサンチン、ロドマチンなどの外、例えばカーボンブラック、べんがら、ソルベントレッド23、シー・アイ・アシッド・ブルー 1(C.I.Acid Blue 1)、シー・アイ・アシッド・イエロー 23(シー・アイ・アシッド・イエロー 23)などを挙げることができる。
【0088】
結晶析出防止剤としては、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、シクロデキストリン類、グリセリンのアルキレンオキサイド付加物などを挙げることができる。
【0089】
増粘剤としては、例えば三晶株式会社等から入手できる製品を挙げることができるが、例えば、MEYPROLBG FLEURTM M-200などのローストビーンガム、SUPERGELTM 200などのグァーガム、JAGUARTM C-13Sなどのグァーガム誘導体、WG-108などのカラギーナン、YM-150-LJTMなどのペクチン、KELZANTMなどのキサンタンガム、KELCOGELTM AFTなどのジェランガム、KELCO-CRETETM DGなどのダイユータンガム、SB GUM-RTMなどのデンプン、MALTRIN(R) M040などのデキストリン、FINNFIXTMなどのセルロース誘導体(カルボキシメチルセルロース誘導体)、スピノガムなどのタラガムを挙げることができる。
【0090】
分散剤としては、例えば花王株式会社等から入手できる製品を挙げることができるが、例えば、デモールTM Nなどのβ‐ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩、デモールTM SN-Bなどの特殊芳香族スルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩、デモールTM Pなどの特殊ポリカルボン酸型高分子界面活性剤、ノプコスパースTM44‐Cなどのポリカルボン酸ナトリウム塩、ノプコスパースTM5600などのポリカルボン酸アンモニウム塩、SN ディスパーサントTM5023などの特殊ポリカルボン酸アンモニウム塩、SN ディスパーサントTM2060などのポリリン酸アミノアルコール中和品、ローマPWA‐40TMなどの縮合ナフタレンスルホン酸アンモニウム塩を挙げることができる。
【0091】
キレート剤としては、例えばキレスト株式会社から入手できる製品等を挙げることができるが、EDTA(Ethylene Diamine Tetraacetic Acid)、NTA(Nitrilo Triacetic Acid)、DTPA(Diethylene Triamine Pentaacetic Acid)、HEDTA(Hydroxyethyl Ethylene Diamine Triacetic Acid)、TTHA(Triethylene Tetramine Hexaacetic Acid)、PDTA(1,3-Propanediamine Tetraacetic Acid)、DPTA-OH(1,3-Diamino-2-hydroxypropane Tetraacetic Acid)、HIDA(Hydroxyethyl Imino Diacetic Acid)、DHEG(Dihydroxyethyl Glycine)、GEDTA(Glycol Ether Diamine Tetraacetic Acid)、CMGA(Dicarboxymethyl Glutamic Acid)、EDDS((S,S)‐Ethylene Diamine Disuccinic Acid)、HEDP(Hydroxyethylidene Diphosphonic Acid)、NTMP(Nitrilotris (Methylene Phosphonic Acid))、PBTC(Phosphonobutane Tricarboxylic Acid)、EDTMP(Ethylene Diamine Tetra(Methylene Phosphonic Acid))、EDTA・Fe・Na・H2OなどのEDTA金属塩、DTPA・Fe・Na・HなどのDTPA金属塩、PDTA・Fe・NH4・H2OなどのPDTA金属塩、HOCH2(CHOH)4COONaなどを挙げることができる。
【0092】
効果発現促進剤としては、例えば硫酸第一鉄、硫酸銅、硫酸亜鉛、モリブデン酸アンモニウムなどを挙げることができる。
【0093】
組成均一化促進剤としては、例えば石こう、パラフインおよび鉱油、コーンスターチ、ゼオライトなどを挙げることができる。
【0094】
硝酸化成抑制剤としては、例えば2-アミノ-4-クロル-6-メチルピリミジン(AM)、N-2,5-ジクロルフェニルサクシナミド酸(DCS)、ジシアンジアミド、1-アミジノ-2-チオウレア(ASU)などを挙げることができる。
【0095】
肥料農薬製剤は、通常、茎葉処理剤、種子処理剤または直接散布剤として用いることができる。調製した肥料農薬製剤を希釈して、肥料農薬製剤を含有する水性組成物を製造するときは、上記の水に加えて、農業用水、工業用水、井戸水、水道水など当該肥料農薬製剤の機能・性能を阻害しない限り、使用することができる。水性組成物を調製する際の希釈倍率は、使用の対象となる、作物、土壌などにより、適宜選択して使用することができるが、10倍から5000倍、好ましくは50倍から2000倍で行うことができる。
【0096】
茎葉処理に用いる場合、有効成分の種類や含有量にもよるが、一般に100~5000倍程度に水で希釈した肥料農薬製剤の希釈液を茎葉散布する。また、10~1000倍程度に水で希釈した肥料農薬製剤の希釈液をヘリコプターで空中散布してもよい。種子処理に用いる場合、10~100倍程度に水で希釈した肥料農薬製剤の薬液中に種子を浸漬処理したり、2~100倍程度に水で希釈した肥料農薬製剤の薬液を種子に吹き付け処理したりするなどして用いることができる。また、直接散布に用いる場合、肥料農薬製剤を内栓に穴の空いた100~1000mLのプラボトルなどに入れ、稀釈せずにそのまま振り込み処理などして用いることができるが、これらに限定されるものではない。また、肥料農薬製剤および当該肥料農薬製剤を含有する水性組成物の施用量、施用時期は、配合する農薬有効成分に応じて適宜決定することができる。
【0097】
本発明には、農薬およびグリコールエーテルを含む農薬製剤が包含される。農薬製剤は水をさらに含むことが好ましい。農薬製剤に用いられる「農薬」は農作物(樹木および農林産物を含む。以下「農作物など」という。)を害する菌、線虫、だに、昆虫、ねずみその他の動植物またはウイルス(以下「病害虫」という。)の防除に用いられる殺菌剤、殺虫剤その他の薬剤(その薬剤を原料または材料として使用した資材で当該防除に用いられるものを含む。)および農作物などの生理機能の増進または抑制に用いられる植物成長調整剤、発芽抑制剤その他の薬剤をいうが、農薬は、農業用に使用される薬剤であれば特に制限はなく、いずれの薬剤も使用することができ、殺虫剤、殺菌剤及び除草剤の何れであってもよい。農薬の具体例には、例えばアラニカルブ、アルジカルブ、ベンダイオカルブ、ベンフラカルブ、ブトカルボキシム、ブトキシカルボキシム、NAC(カルバリル)、カルボフラン、カルボスルファン、エチオフェンカルブ、BPMC(フェノブカルブ)、ホルメタネート、フラチオカルブ、MIPC(イソプロカルブ)、メチオカルブ、メソミル、MTMC(メトルカルブ)、オキサミル、ピリミカルブ、PHC(プロポキスル)、チオジカルブ、チオファノックス、トリアザメート、トリメタカルブ、XMC、MPMC(キシリルカルブ)などのカーバメート系アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害剤、アセフェート、アザメチホス、アジンホスエチル、アジンホスメチル、カズサホス、クロレトキシホス、CVP(クロルフェンビンホス)、クロルメホス、クロルピリホス、クロルピリホスメチル、クマホス、CYAP(シアノホス)、ジメトン-S-メチル、ダイアジノンDDVP(ジクロルボス)、ジクロトホス、ジメトエート、ジメチルビンホス、エチルチオメトン(ジスルホトン)、EPN、エチオン、エトプロホス、ファンフル、フェナミホス、MEP(フェニトロチオン)、MPP(フェンチオン)、ホスチアゼート、ヘプテノホス、イミシアホス、イソフェンホス、イソプロピル-o-(メトキシアミノチオホスホリル)サリチラート、イソキサチオン、マラソン(マラチオン)、メカルバム、メタミドホス、DMTP(メチダチオン)、メビンホス、モノクロトホス、BRP(ナレッド)、オメトエート、オキシジメトンメチル、パラチオン、メチルパラチオン(パラチオンメチル)、PAP(フェントエート)、ホレート、ホサロン、PMP(ホスメット)、ホスファミドン、ホキシム、ピリミホスメチル、プロフェノホス、プロペタムホス、プロチオホス、ピラクロホス、ピリダフェンチオン、キナルホス、スルホテップ、テブピリムホス、テメホス、テルブホス、CVMP(テトラクロルビンホス)、チオメトン、トリアゾホス、DEP(トリクロルホン)、バミドチオンなどの有機りん系アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害剤、クロルデン、ベンゾエピン(エンドスルファン)などの環状ジエン有機塩素系GABA作動性塩素イオンチャネルアンタゴニスト、アクリナトリン、アレスリン(アレスリン、d-シス-トランス-、d-トランス-異性体)、ビフェントリン、ビオアレスリン(ビオアレスリン、S-シクロペンテニル-異性体)、ビオレスメトリン、シクロプロトリン、シフルトリン(シフルトリン、β-異性体)、シハロトリン(シハロトリン、λ-、γ-異性体)、シペルメトリン(シペルメトリン、α-、β-、θ-、ζ-異性体)、シフェノトリン[(1R)-トランス異性体]、デルタメトリン、エンペントリン[(EZ)-(1R)-異性体]、エスフェンバレレート、エトフェンプロックス、フェンプロパトリン、フェンバレレート、フルシトリネート、フルメトリン、フルバリネート(τ-フルバリネート)、ハルフェンプロックス、イミプロトリン、カデスリン、ペルメトリン、フェノトリン[(1R)-トランス異性体]、プラレトリン、ピレトリン、レスメトリン、シラフルオフェン、テフルトリン、フタルスリン(テトラメスリン)、テトラメスリン[(1R)-異性体]、トラロメトリン、トランスフルトリンなどのピレスロイド系およびピレトリン系ナトリウムチャネルモジュレーター、DDT、メトキシクロルなどのナトリウムチャネルモジュレーター、アセタミプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、ニテンピラム、チアクロプリド、チアメトキサムなどのネオニコチノイド系ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)アゴニスト、硫酸ニコチン(ニコチン)、スルホキサフロルなどのニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)アゴニスト、フルピラジフロンなどのブテノライド系ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)アゴニスト、スピネトラム、スピノサドなどのスピノシン系ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)アロステリックモジュレーター、アバメクチン、エマメクチン安息香酸塩、レピメクチン、ミルベメクチンなどのアベルメクチン系およびミルベマイシン系塩素イオンチャネルアクチベーター、ヒドロプレン、キノプレン、メトプレン、フェノキシカルブ、ピリプロキシフェンなどの幼若ホルモン類似剤、臭化メチル(メチルブロマイド)、臭化メチル以外のハロゲン化アルキル類、クロルピクリン、フッ化スルフリル、ホウ砂、吐酒石などの非特異的(マルチサイト)阻害剤、ピメトロジン、フロニカミドなどの弦音器官モジュレーター、クロフェンテジン、ヘキシチアゾクス、ジフロビダジン、エトキサゾールなどのダニ類成長阻害剤、B.t. subsp. israelensis、B.t. subsp. aizawai、B.t. subsp. kurstaki、B.t. subsp. tenebrionisおよびB.t.作物に含まれるタンパク質(Cry1Ab、Cry1Ac、Cry1Fa、Cry1A.105、Cry2Ab、Vip3A、mCry3A、Cry3Ab、Cry34Ab1/Cry35Ab1)、Bacillus sphaericusなどの微生物由来昆虫中腸内膜破壊剤、ジアフェンチウロン、アゾシクロチン、水酸化トリシクロヘキシルスズ(シヘキサチン)、酸化フェンブタスズ、BPPS(プロパルギット)、テトラジホンなどのミトコンドリアATP合成酵素阻害剤、クロルフェナピル、DNOC、スルフルラミドなどの酸化的りん酸化脱共役剤、ベンスルタップ、カルタップ、チオシクラム、チオスルタップナトリウム塩などのネライストキシン類縁体ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)チャネルブロッカー、ビストリフルロン、クロルフルアズロン、ジフルベンズロン、フルシクロクスロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン、ノビフルムロン、テフルベンズロン、トリフルムロンなどのベンゾイル尿素系キチン生合成阻害剤(タイプ0)、ブプロフェジンなどのキチン生合成阻害剤(タイプ1)、シロマジンなどのハエ目昆虫脱皮阻害剤、クロマフェノジド、ハロフェノジド、メトキシフェノジド、テブフェノジドなどのジアシル-ヒドラジン系脱皮ホルモン(エクダイソン)受容体アゴニスト、アミトラズなどのオクトパミン受容体アゴニスト、ヒドラメチルノン、アセキノシル、フルアクリピリムなどのミトコンドリア電子伝達系複合体III阻害剤、フェナザキン、フェンピロキシメート、ピリミジフェン、ピリダベン、テブフェンピラド、トルフェンピラド、デリス(ロテノン)などのミトコンドリア電子伝達系複合体I阻害剤(METI)、インドキサカルブ、メタフルミゾンなどの電位依存性ナトリウムチャネルブロッカー、スピロジクロフェン、スピロメシフェン、スピロテトラマトなどのテトロン酸およびテトラミン酸誘導体アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤、りん化アルミニウム、りん化カルシウム、りん化水素、りん化亜鉛などのホスフィン系ミトコンドリア電子伝達系複合体IV阻害剤、青酸などのシアニド系ミトコンドリア電子伝達系複合体IV阻害剤、シエノピラフェン、シフルメトフェンなどのβ-ケトニトリル誘導体ミトコンドリア電子伝達系複合体II阻害剤、クロラントラニリプロール、シアントラニリプロール、フルベンジアミドなどのジアミド系リアノジン受容体モジュレーター、スタイナーネマ・カーポカプサエ、チリカブリダニ、ククメリスカブリダニ、ショクガタマバエ、ナミヒメハナカメムシ、タイリクヒメハナカメムシ、オンシツツヤコバチ、イサエアヒメコバチ、コレマンアブラバチ、ハモグリコマユバチ、ハモグリミドリヒメコバチなどの天敵昆虫・ダニ・線虫系生物農薬、パスツーリア・ペネトランス、バチルス・チューリンゲンシス(BT)、モナクロスポリウム・フィマトパガム、ペキロマイセス・テヌイペス、ボーベリア・ブロンニアティ、ボーベリア・バシアーナなどの微生物系生物農薬、澱粉、還元澱粉糖化物、マシン油、オレイン酸ナトリウムなどの気門封鎖型農薬、コナガコン-プラス、コンフューザーG、コンフューザーN、コンフューザーV、スカシバコン、ニトルアー(アメシロ)、ハマキコン-N、フェオディンSL、ヨトウコン-H、ヨトウコン-Sなどのフェロモン剤、アザジラクチン、ベンゾメート(ベンゾキシメート)、ビフェナゼート、フェニソブロモレート(ブロモプロピレート)、キノキサリン系(キノメチオナート)、弗化アルミニウムナトリウム、ケルセン(ジコホル)、ピリダリル、ピリフルキナゾン、イオウ、りん酸第2鉄剤、メタアルデヒド並びに1,3-ジクロロプロペンからなる群から選択される殺虫剤;
ベナラキシル、ベナラキシルM、フララキシル、メタラキシル、メタラキシルMなどのアシルアラニン系PA殺菌剤(フェニルアミド類)、オキサジキシルなどのオキサゾリジノン系PA殺菌剤(フェニルアミド類)、オフラセなどのブチロラクトン系PA殺菌剤(フェニルアミド類)、ブピリメート、ジメチリモール、エチリモールなどのヒドロキシ(2-アミノ-)ピリミジン類、ヒドロキシイソキサゾール(ヒメキサゾール)などのイソオキサゾール系芳香族ヘテロ環類、オクチリノンなどのイソチアゾロン系芳香族ヘテロ環類、オキソリニック酸などのカルボン酸類、ベノミル、カルベンダゾール(カルベンダジム)、フベリダゾール、チアベンダゾールなどのベンゾイミダゾール系MBC殺菌剤(メチルベンゾイミダゾールカーバメート)、チオファネート、チオファネートメチルなどのチオファネート系MBC殺菌剤(メチルベンゾイミダゾールカーバメート)、ジエトフェンカルブなどのN-フェニルカーバメート類、ゾキサミドなどのトルアミド系ベンズアミド類、エタボキサムなどのエチルアミノチアゾールカルボキサミド系チアゾールカルボキサミド類、ペンシクロンなどのフェニルウレア類、フルオピコリドなどのピリジニルメチルベンゾアミド系ベンズアミド類、ジフルメトリムなどのピリミジンアミン類、トルフェンピラドなどのピラゾールカルボキサミド類、ベノダニル、フルトラニル、メプロニルなどのフェニルベンズアミド類系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、イソフェタミドなどのフェニルオキソエチルチオフェンアミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、フルオピラムなどのピリジニルエチルベンズアミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、フェンフラムなどのフランカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、カルボキシン、オキシカルボキシンなどのオキサチインカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、チフルザミドなどのチアゾールカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ベンゾビンジフルピル、ビキサフェン、フルキサピロキサド、フラメトピル、イソピラザム、ペンフルフェン、ペンチオピラド、セダキサンなどのピラゾール-4-カルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ボスカリドなどのピリジンカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、アゾキシストロビン、クモキシストロビン、エノキサストロビン、フルフェノキシストロビン、ピコキシストロビン、ピラオキシストロビンなどのメトキシアクリレート類系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、マンデストロビンなどのメトキシアセトアミド系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、ピラクロストロビン、ピラメトストロビン、トリクロピリカルブなどのメトキシカーバメート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、クレソキシムメチル、トリフロキシストロビンなどのオキシイミノ酢酸系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、ジモキシストロビン、フェナミンストロビン、メトミノストロビン、オリサストロビンなどのオキシイミノアセトアミド系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、ファモキサドンなどのオキサゾリジンジオン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、フルオキサストロビンなどのジヒドロジオキサジン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、フェンアミドンなどのイミダゾリノン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、ピリベンカルブなどのベンジルカーバメート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、シアゾファミドなどのシアノイミダゾール系QiI殺菌剤(Qi阻害剤)、アミスルブロムなどのスルファモイルトリアゾール系QiI殺菌剤(Qi阻害剤)、BINAPACRIL(ビナパクリル)、メプチルジノカップ、DPC(ジノカップ)などのジニトロフェニルクロトン酸類、フルアジナムなどの2,6-ジニトロアニリン類、酢酸トリフェニルスズ、塩化トリフェニルスズ、水酸化トリフェニルスズなどのトリフェニルスズ化合物系有機スズ化合物、シルチオファムなどのチオフェンカルボキサミド類、アメトクトラジンなどのトリアゾロピリミジルアミン系QoSI殺菌剤(Qo阻害剤、スチグマテリン結合タイプ)、シプロジニル、メパニピリム、ピリメタニルなどのアニリノピリミジン系AP殺菌剤(アニリノピリミジン類)、ブラストサイジンSなどのエノピラヌロン酸抗生物質、カスガマイシンなどのヘキソピラノシル抗生物質、ストレプトマイシンなどのグルコピラノシル抗生物質、オキシテトラサイクリンなどのテトラサイクリン抗生物質、キノキシフェンなどのアリルオキシキノリン系アザ-ナフタレン類、プロキナジドなどのキナゾリノン系アザ-ナフタレン類、フェンピクロニル、フルジオキソニルなどのフェニルピロール系PP殺菌剤(フェニルピロール類)、クロゾリネート、イプロジオン、プロシミドン、ビンクロゾリンなどのジカルボキシイミド類、EDDP(エジフェンホス)、IBP(イプロベンホス)、ピラゾホスなどのホスホロチオレート類、イソプロチオランなどのジチオラン類、ビフェニル、クロロネブ、CNA(ジクロラン)、PCNB(キントゼン)、テクナゼン、トルクロホスメチルなどの芳香族炭化水素系AH殺菌剤(芳香族炭化水素、クロロフェニル類、ニトロアニリン類)、エクロメゾール(エトリジアゾール)などの1,2,4-チアジアゾール系複素芳香族、ヨードカルブ、プロパモカルブ、プロチオカルブなどのカーバメート類、バチルス ズブチリス QST713株、バチルス ズブチリス FZB24株、バチルス ズブチリス MBI600株、バチルス ズブチリスD747株などのBacillus属および産生された殺菌性リポペプチド系微生物(Bacillus属)、ゴセイカユプテ(ティーツリー)の抽出物などのテルペン炭化水素類およびテルペンアルコール系植物抽出物、トリホリンなどのピペラジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、ピリフェノックス、ピリソキサゾールなどのピリジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、フェナリモル、ヌアリモールなどのピリミジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、イマザリル、オキスポコナゾール、ペフラゾエート、プロクロラズ、トリフルミゾールなどのイミダゾール系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、アザコナゾール、ビテルタノール、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、エポキシコナゾール、エタコナゾール、フェンブコナゾール、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルトリアホール、ヘキサコナゾール、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、ペンコナゾール、プロピコナゾール、シメコナゾール、テブコナゾール、テトラコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、トリチコナゾールなどのトリアゾール系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、プロチオコナゾールなどのトリアゾリンチオン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、アルジモルフ、ドデモルフ、フェンプロピモルフ、トリデモルフなどのモルホリン系アミン類(モルホリン類、SBI:クラスII)、フェンプロピジン、ピペラリンなどのピペリジン系アミン類(モルホリン類、SBI:クラスII)、スピロキサミンなどのスピロケタールアミン系アミン類(モルホリン類、SBI:クラスII)、フェンヘキサミドなどのヒドロキシアニリド類(SBI:クラスIII)、フェンピラザミンなどのアミノピラゾリノン系化合物(SBI:クラスIII)、ピリブチカルブなどのチオカーバメート類(SBI:クラスIV)、ナフチフィン、テルビナフィンなどのアリルアミン類(SBI:クラスIV)、バリダマイシンなどのグルコピラノシル抗生物質、ポリオキシンなどのペプチジルピリミジンヌクレオシド系ポリオキシン類、ジメトモルフ、フルモルフ、ピリモルフなどの桂皮酸アミド系CAA殺菌剤(カルボン酸アミド類)、ベンチアバリカルブ、イプロバリカルブ、バリフェナレートなどのバリンアミドカーバメート系CAA殺菌剤(カルボン酸アミド類)、マンジプロパミドなどのマンデル酸アミド系CAA殺菌剤(カルボン酸アミド類)、フサライドなどのイソベンゾフラノン系MBI-R(メラニン生合成阻害剤-還元酵素)、ピロキロンなどのピロロキノリノン系MBI-R(メラニン生合成阻害剤-還元酵素)、トリシクラゾールなどのトリアゾロベンゾチアゾール系MBI-R(メラニン生合成阻害剤-還元酵素)、カルプロパミドなどのシクロプロパンカルボキサミド系MBI-D(メラニン生合成阻害剤-脱水酵素)、ジクロシメットなどのカルボキサミド系MBI-D(メラニン生合成阻害剤-脱水酵素)、フェノキサニルなどのプロピオンアミド系MBI-D(メラニン生合成阻害剤-脱水酵素)、アシベンゾラルS メチルなどのベンゾチアジアゾール類、プロベナゾールなどのベンゾイソチアゾール類、チアジニル、イソチアニルなどのチアジアゾールカルボキサミド類、ラミナリンなどの多糖類天然物、オオイタドリ抽出液などの植物抽出物、シモキサニルなどのシアノアセトアミドオキシム類、ホセチルなどのエチルホスホナート系ホスホナート類、亜りん酸およびその塩などのホスホナート類、テクロフタラムなどのフタラミン酸類、トリアゾキシドなどのベンゾトリアジン類、フルスルファミドなどのベンゼンスルホンアミド類、ジクロメジンなどのピリダジノン類、メタスルホカルブなどのチオカーバメート化合物、シフルフェナミドなどのフェニルアセトアミド化合物、メトラフェノンなどのベンゾフェノン系アリルフェニルケトン化合物、ピリオフェノンなどのベンゾイルピリジン系アリルフェニルケトン化合物、グアニジン(ドジン)などのグアニジン類、フルチアニルなどのシアノメチレンチアゾリジン系チアゾリジン化合物、フェリムゾンなどのピリミジノンヒドラゾン類、オキサチアピプロリンなどのピペリジニルチアゾールイソオキサゾリン類、テブフロキンなどの酢酸4-キノリン化合物、銅(種々の塩)、硫黄などの無機化合物、ファーバム、マンゼブ、マンネブ、メチラム、プロピネブ、チウラム、ジネブ、ジラムなどのジチオカーバメート類およびその類縁体、キャプタン、ダイホルタン(カプタホール)、ホルペットなどのフタルイミド類、TPN(クロロタロニル)などのクロロニトリル類(フタロニトリル類)、スルフェン酸系(ジクロフルアニド)、トリルフルアニドなどのスルファミド類、グアザチン、イミノクタジン酢酸塩/イミノクタジンアルベシル酸塩(イミノクタジン)などのグアニジン類、トリアジン(アニラジン)などのトリアジン類、ジチアノンなどのキノン類(アントラキノン類)、キノキサリン系(キノメチオナート)などのキノキサリン類、フルオルイミドなどのマレイミド類、マシン油、有機油などの物理的阻害剤、炭酸水素カリウムなどの炭酸水素塩剤、銀剤、8-ヒドロキシキノリン銅、ドデシルベンゼンスルホン酸ビスエチレンジアミン銅錯塩(II)、ノニルフェノールスルホン酸銅塩などの有機銅剤並びにダゾメット、クロルピクリン、メチルイソチオシアネート、カーバムナトリウム塩、N-メチルジチオカルバミン酸アンモニウムなどの土壌消毒剤からなる群から選択される殺菌剤;またはクロジナホッププロパルギル、シハロホップブチル、ジクロホップメチル、フェノキサプロップP エチル、フルアジホップP、ハロキシホップR メチル、プロパキザホップ、キザロホップP エチルなどのアリルオキシプロピオン酸エステル系アセチルCoAカルボキシラーゼ(ACCase)阻害剤、アロキシジム、ブトロキシジム、クレトジム、シクロキシジム、プロホキシジム、セトキシジム、テプラロキシジム、トラルコキシジムなどのシクロヘキサンジオン系アセチルCoAカルボキシラーゼ(ACCase)阻害剤、ピノキサデンなどのフェニルピラゾリン系アセチルCoAカルボキシラーゼ(ACCase)阻害剤、
アミドスルフロン、アジムスルフロン、ベンスルフロンメチル、クロリムロンエチル、クロルスルフロン、シノスルフロン、シクロスルファムロン、エタメトスルフロンメチル、エトキシスルフロン、フラザスルフロン、フルピルスルフロン、ホラムスルフロン、ハロスルフロンメチル、イマゾスルフロン、ヨードスルフロン、メソスルフロン、メトスルフロンメチル、ニコスルフロン、オキサスルフロン、プリミスルフロン、プロスルフロン、ピラゾスルフロンエチル、リムスルフロン、スルホメツロンメチル、スルホスルフロン、チフェンスルフロンメチル、トリアスルフロン、トリベニュロンメチル、トリフロキシスルフロン、トリフルスルフロンメチル、トリトスルフロンなどのスルホニルウレア系アセト乳酸合成酵素(ALS)阻害剤(アセトヒドロキシ酸合成酵素(AHAS)阻害剤)、イマザピック、イマザメタベンズメチル、イマザモックス、イマザピル、イマザキン、イマゼタピルなどのイミダゾリノン系アセト乳酸合成酵素(ALS)阻害剤(アセトヒドロキシ酸合成酵素(AHAS)阻害剤)、クロランスラムメチル、ジクロスラム、フロラスラム、フルメツラム、メトスラム、ペノキススラムなどのトリアゾロピリミジン系アセト乳酸合成酵素(ALS)阻害剤(アセトヒドロキシ酸合成酵素(AHAS)阻害剤)、ビスピリバック-ナトリウム塩、ピリベンゾキシム、ピリフタリド、ピリチオバック-ナトリウム塩、ピリミノバックメチルなどのピリミジニル(チオ)ベンゾエート系アセト乳酸合成酵素(ALS)阻害剤(アセトヒドロキシ酸合成酵素(AHAS)阻害剤)、フルカルバゾン-ナトリウム塩、プロポキシカルバゾン-ナトリウム塩などのスルホニルアミノカルボニルトリアゾリノン系アセト乳酸合成酵素(ALS)阻害剤(アセトヒドロキシ酸合成酵素(AHAS)阻害剤)、アメトリン、アトラジン、シアナジン、デスメトリン、ジメタメトリン、プロメトン、プロメトリン、プロパジン系(プロパジン)、CAT(シマジン)、シメトリン、テルブメトン、テルブチラジン、テルブトリン、トリエタジンなどのトリアジン系光合成(光化学系II)阻害剤、ヘキサジノン、メタミトロン、メトリブジンなどのトリアジノン系光合成(光化学系II)阻害剤、アミカルバゾンなどのトリアゾリノン系光合成(光化学系II)阻害剤、ブロマシル、レナシル、ターバシルなどのウラシル系光合成(光化学系II)阻害剤、PAC(クロリダゾン)などのピリダジノン系光合成(光化学系II)阻害剤、デスメディファム、フェンメディファムなどのフェニルカーバメート系光合成(光化学系II)阻害剤、クロルブロムロン、クロロトルロン、クロロクスロン、ジメフロン、DCMU(ジウロン)、エチジムロン、フェニュロン、フルオメツロン、イソプロツロン、イソウロン、リニュロン、メタベンズチアズロン、メトブロムロン、メトキスロン、モノリニュロン、ネブロン、シデュロン、テブチウロンなどのウレア系光合成(光化学系II)阻害剤、DCPA(プロパニル)、CMMP(ペンタノクロール)などのアミド系光合成(光化学系II)阻害剤、ブロモフェノキシム、ブロモキシニル、アイオキシニルなどのニトリル系光合成(光化学系II)阻害剤、ベンタゾンなどのベンゾチアジアジノン系光合成(光化学系II)阻害剤、ピリデート、ピリダフォルなどのフェニルピリダジン系光合成(光化学系II)阻害剤、ジクワット、パラコートなどのビピリジリウム系光化学系I電子変換作用剤、アシフルオルフェン、ビフェノックス、クロメトキシニル(クロメトキシフェン)、フルオログリコフェンエチル、ホメサフェン、ハロサフェン、ラクトフェン、オキシフローフェンなどのジフェニルエーテル系プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、フルアゾレート、ピラフルフェンエチルなどのフェニルピラゾール系プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、シニドンエチル、フルミオキサジン、フルミクロラックペンチルなどのN-フェニルフタルイミド系プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、フルチアセットメチル、チジアジミンなどのチアジアゾール系プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、オキサジアゾン、オキサジアルギルなどのオキサジアゾール系プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、アザフェニジン、カルフェントラゾンエチル、スルフェントラゾンなどのトリアゾリノン系プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、ペントキサゾンなどのオキサゾリジンジオン系プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、ベンズフェンジゾン、ブタフェナシルなどのピリミジンジオン系プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、ピラクロニル、プロフルアゾール、フルフェンピルエチルなどのプロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、ノルフルラゾンなどのピリダジノン系フィトエン脱飽和酵素系(PDS)でのカロチノイド生合成阻害剤、ジフルフェニカン、ピコリナフェンなどのピリジンカルボキサミド系フィトエン脱飽和酵素系(PDS)でのカロチノイド生合成阻害剤、ベフルブタミド、フルリドン、フルロクロリドン、フルルタモンなどのフィトエン脱飽和酵素系(PDS)でのカロチノイド生合成阻害剤、メソトリオン、スルコトリオンなどのトリケトン系4-ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ酵素(4-HPPD)阻害剤、イソキサクロルトール、イソキサフルトールなどのイソオキサゾール系4-ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ酵素(4-HPPD)阻害剤、ベンゾフェナップ、ピラゾレート(ピラゾリネート)、ピラゾキシフェンなどのピラゾール系4-ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ酵素(4-HPPD)阻害剤、ベンゾビシクロンなどの4-ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ酵素(4-HPPD)阻害剤、ATA(アミトロール)などのトリアゾール系カロチノイド生合成(標的部位不明)阻害剤、クロマゾンなどのイソオキサゾリジノン系カロチノイド生合成(標的部位不明)阻害剤、フルオメツロンなどのウレア系カロチノイド生合成(標的部位不明)阻害剤、アクロニフェンなどのジフェニルエーテル系カロチノイド生合成(標的部位不明)阻害剤、グリホサート、グリホサートトリメシウム塩(スルホサート)などのグリシン系EPSP合成酵素阻害剤、グルホシネート、ビアラホス(ビラナホス)などのホスフィン酸系グルタミン合成酵素阻害剤、アシュラムなどのカーバメート系DHP(ジヒドロプテロイン酸)合成酵素阻害剤、ベスロジン(ベンフルラリン)、ブトルアリン、ジニトラミン、エタルフルラリン、オリザリン、ペンディメタリン、トリフルラリンなどのジニトロアニリン系微小管重合阻害剤、アミプロホスメチル、ブタミホスなどのホスホロアミデート系微小管重合阻害剤、ジチオピル、チアゾピルなどのピリジン系微小管重合阻害剤、プロピザミド、テブタムなどのベンズアミド系微小管重合阻害剤、TCTP(クロルタールジメチル)などの安息香酸系微小管重合阻害剤、IPC(クロルプロファム)、プロファム、カルベタミドなどのカーバメート系有糸分裂/微小管形成阻害剤、アセトクロール、アラクロール、ブタクロール、ジメタクロール、ジメテナミド、メタザクロール、メトラクロール、ペトキサミド、プレチラクロール、プロパクロール、プロピソクロール、テニルクロールなどのクロロアセトアミド系VLCFAの阻害剤(細胞分裂阻害剤)、ジフェナミド、ナプロパミド、ナプロアニリドなどのアセトアミド系VLCFAの阻害剤(細胞分裂阻害剤)、フルフェナセット、メフェナセットなどのオキシアセトアミド系VLCFAの阻害剤(細胞分裂阻害剤)、フェントラザミドなどのテトラゾリノン系VLCFAの阻害剤(細胞分裂阻害剤)、アニロホス、カフェンストロール、ピペロホスなどのVLCFAの阻害剤(細胞分裂阻害剤)、DBN(ジクロベニル)、DCBN(クロルチアミド)などのニトリル系細胞壁(セルロース)合成阻害剤、イソキサベンなどのベンズアミド系細胞壁(セルロース)合成阻害剤、フルポキサムなどのトリアゾロカルボキサミド系細胞壁(セルロース)合成阻害剤、キンクロラックなどのキノリンカルボン酸系細胞壁(セルロース)合成阻害剤、DNOC、DNBP(ジノセブ)、ジノテルブなどのジニトロフェノール系アンカップリング(膜破壊)剤、ブチレート、ヘキシルチオカルバム(シクロエート)、ジメピペレート、EPTC、エスプロカルブ、モリネート、オルベンカルブ、ペブレート、プロスルホカルブ、ベンチオカルブ(チオベンカルブ)、チオカルバジル、トリアレート、バーナレートなどのチオカーバメート系脂質合成阻害(非ACCase阻害)剤、SAP(ベンスリド)などのホスホロジチオエート系脂質合成阻害(非ACCase阻害)剤、ベンフレセート、エトフメセートなどのベンゾフラン系脂質合成阻害(非ACCase阻害)剤、TCA、DPA(ダラポン)、テトラピオン(フルプロパネート)などのクロロ炭酸系脂質合成阻害(非ACCase阻害)剤、クロメプロップ、2,4-PA(2,4-D)、2,4-DB、ジクロルプロップ、MCPA、MCPB、MCPP(メコプロップ)などのフェノキシカルボン酸系インドール酢酸様活性(合成オーキシン)剤、クロランベン、MDBA(ジカンバ)、TCBA(2,3,6-TBA)などの安息香酸系インドール酢酸様活性(合成オーキシン)剤、クロピラリド、フルロキシピル、ピクロラム、トリクロピルなどのピリジンカルボン酸系インドール酢酸様活性(合成オーキシン)剤、キンクロラック、キンメラックなどのキノリンカルボン酸系インドール酢酸様活性(合成オーキシン)剤、ベナゾリンエチルなどのインドール酢酸様活性(合成オーキシン)剤、NPA(ナプタラム)などのフタラメート系オーキシン移動阻害剤、ジフルフェンゾピル-ナトリウム塩などのセミカルバゾン系オーキシン移動阻害剤、フランプロップMメチル/イソプロピルなどのアリールアミノプロピオン酸系化合物、ジフェンゾコートなどのピラゾリウム系化合物、DSMA、MSMAなどの有機ヒ素系化合物、ザントモナス・キャンペストリスなどの微生物、ブロモブチド、(クロル)-フルレノール、シンメチリン、クミルロン、ダゾメット、ダイムロン、メチルダイムロン、エトベンザニド、ホサミン、インダノファン、カーバム/カーバムナトリウム塩、オキサジクロメホン、オレイン酸、ペラルゴン酸、ピリブチカルブ、塩素酸塩並びにシアン酸塩からなる群から選択される除草剤を挙げることができる。
【0098】
中でも、農薬は、カーバメート系アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害剤、有機りん系アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害剤、フェニルピラゾール系(フィプロール系)GABA作動性塩素イオンチャネルアンタゴニスト、ピレスロイド系およびピレトリン系ナトリウムチャネルモジュレーター、ネオニコチノイド系ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)アゴニスト、スピノシン系ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)アロステリックモジュレーター、アベルメクチン系およびミルベマイシン系塩素イオンチャネルアクチベーター、弦音器官モジュレーター、酸化的りん酸化脱共役剤、ミトコンドリア電子伝達系複合体III阻害剤、ミトコンドリア電子伝達系複合体I阻害剤(METI)、電位依存性ナトリウムチャネルブロッカー、テトロン酸およびテトラミン酸誘導体アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤、ジアミド系リアノジン受容体モジュレーター、キノキサリン系(キノメチオナート)並びにピリダリルおよびメタアルデヒドからなる群から選択される殺虫剤;またはアシルアラニン系PA殺菌剤(フェニルアミド類)、オキサゾリジノン系PA殺菌剤(フェニルアミド類)、ブチロラクトン系PA殺菌剤(フェニルアミド類)、イソオキサゾール系芳香族ヘテロ環類、ベンゾイミダゾール系MBC殺菌剤(メチルベンゾイミダゾールカーバメート)、N-フェニルカーバメート類、フェニルベンズアミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、フェニルオキソエチルチオフェンアミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ピリジニルエチルベンズアミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、フランカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、オキサチインカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、チアゾールカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ピラゾール-4-カルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ピリジンカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、メトキシアクリレート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、メトキシアセトアミド系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、メトキシカーバメート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、オキシイミノ酢酸系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、オキシイミノアセトアミド系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、オキサゾリジンジオン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、ジヒドロジオキサジン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、イミダゾリノン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、ベンジルカーバメート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、シアノイミダゾール系QiI殺菌剤(Qi阻害剤)、スルファモイルトリアゾール系QiI殺菌剤(Qi阻害剤)、2,6-ジニトロアニリン類、アニリノピリミジン系AP殺菌剤(アニリノピリミジン類)、フェニルピロール系PP殺菌剤(フェニルピロール類)、ジカルボキシイミド類、ピペラジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、ピリジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、ピリミジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、イミダゾール系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、トリアゾール系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、トリアゾリンチオン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、イソベンゾフラノン系MBI-R(メラニン生合成阻害剤-還元酵素)、ピロロキノリノン系MBI-R(メラニン生合成阻害剤-還元酵素)、トリアゾロベンゾチアゾール系MBI-R(メラニン生合成阻害剤-還元酵素)、シクロプロパンカルボキサミド系MBI-D(メラニン生合成阻害剤-脱水酵素)、カルボキサミド系MBI-D(メラニン生合成阻害剤-脱水酵素)、プロピオンアミド系MBI-D(メラニン生合成阻害剤-脱水酵素)、ベンゾチアジアゾール類、ベンゾイソチアゾール類、チアジアゾールカルボキサミド類、シアノアセトアミドオキシム類、ベンゼンスルホンアミド類、ピリダジノン類、グアニジン類並びにキノキサリン類からなる群から選択される殺菌剤などが好ましい。
【0099】
農薬は、特にカーバメート系アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害剤、有機りん系アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害剤、フェニルピラゾール系(フィプロール系)GABA作動性塩素イオンチャネルアンタゴニスト、ピレスロイド系およびピレトリン系ナトリウムチャネルモジュレーター、ネオニコチノイド系ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)アゴニスト、酸化的りん酸化脱共役剤、アベルメクチン系およびミルベマイシン系塩素イオンチャネルアクチベーター、弦音器官モジュレーター並びにジアミド系リアノジン受容体モジュレーターからなる群から選択される殺虫剤、;またはイソオキサゾール系芳香族ヘテロ環類、ベンゾイミダゾール系MBC殺菌剤(メチルベンゾイミダゾールカーバメート)、フェニルベンズアミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、フェニルオキソエチルチオフェンアミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ピリジニルエチルベンズアミド類系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、フランカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、オキサチインカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、チアゾールカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ピラゾール-4-カルボキサミドSDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ピリジンカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、メトキシアクリレート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、メトキシアセトアミド系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、メトキシカーバメート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、オキシイミノ酢酸系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、オキシイミノアセトアミド系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、オキサゾリジンジオン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、ジヒドロジオキサジン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、イミダゾリノン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、ベンジルカーバメート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、ピペラジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、ピリジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、ピリミジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、イミダゾール系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、トリアゾール系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)およびトリアゾリンチオン類系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)からなる群から選択される殺菌剤などが好ましい。
【0100】
具体的な農薬の例としては、例えばアルジカルブ、ベンダイオカルブ、ブトカルボキシム、ブトキシカルボキシム、NAC(カルバリル)、カルボフラン、エチオフェンカルブ、BPMC(フェノブカルブ)、ホルメタネート、MIPC(イソプロカルブ)、メソミル、MTMC(メトルカルブ)、オキサミル、ピリミカルブ、PHC(プロポキスル)、チオファノックス、トリアザメート、XMC、MPMC(キシリルカルブ)、アセフェート、アザメチホス、カズサホス、CVP(クロルフェンビンホス)、ジメトン-S-メチル、DDVP(ジクロルボス)、ジクロトホス、ジメトエート、ジメチルビンホス、エトプロホス、フェナミホス、ホスチアゼート、ヘプテノホス、マラソン(マラチオン)、メカルバム、メタミドホス、DMTP(メチダチオン)、メビンホス、モノクロトホス、オメトエート、オキシジメトンメチル、ホスファミドン、プロペタムホス、チオメトン、DEP(トリクロルホン)、バミドチオン、フルメトリン、アセタミプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、ニテンピラム、チアクロプリド、チアメトキサム、硫酸ニコチン(ニコチン)、スルホキサフロル、フルピラジフロン、ピリプロキシフェン、臭化メチル(メチルブロマイド)、クロルピクリン、フッ化スルフリル、ホウ砂、吐酒石、ピメトロジン、フロニカミド、BPPS(プロパルギット)、DNOC、カルタップ、チオシクラム、チオスルタップナトリウム塩、シロマジン、りん化水素、青酸、アザジラクチン、弗化アルミニウムナトリウム、1,3-ジクロロプロペン、ジシクラニル、エチレンジブロマイド、サバジラおよびスルコフロンナトリウムからなる群から選択される殺虫剤;
並びにフララキシル、メタラキシル、メタラキシルM、オキサジキシル、オフラセ、ジメチリモール、ヒドロキシイソキサゾール(ヒメキサゾール)、オクチリノン、フェンフラム、カルボキシン、オキシカルボキシン、フラメトピル、メトミノストロビン、シアゾファミド、ピリメタニル、カスガマイシン、ストレプトマイシン、IBP(イプロベンホス)、エクロメゾール(エトリジアゾール)、プロパモカルブ、プロチオカルブ、ピリフェノックス、イマザリル、ペフラゾエート、トリフルミゾール、フルトリアホール、ミクロブタニル、プロピコナゾール、テトラコナゾール、フェンプロピジン、スピロキサミン、バリダマイシン、ポリオキシン、イプロバリカルブ、ピロキロン、シモキサニル、ホセチル、亜りん酸および塩、フルスルファミド、メタスルホカルブ、グアニジン(ドジン)、フェリムゾン、炭酸水素カリウム、ファーバム、グアザチン、イミノクタジン酢酸塩/イミノクタジンアルベシル酸塩(イミノクタジン)、硫酸銅、ホルムアルデヒド、8-ヒドロキシキノリンスルフェート、ヨードメタン、塩化第2水銀、メタム、臭化メチル、メチルイソチオシアネート、ミルジオマイシン、ナバム、フェニル水銀アセテート、2-フェニルフェノールおよびポロオキシンからなる群から選択される殺菌剤からなる群から選択される少なくとも一種を含有することが望ましい。
【0101】
中でも、農薬は、例えば、アセタミプリド、イミダクロプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、チアクロプリド、チアメトキサム、ニテンピラムおよびフロニカミドからなる群から選択される少なくとも1種を含有することが好ましく、より好ましくは、例えばアセタミプリド、イミダクロプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、チアクロプリド、チアメトキサムおよびニテンピラムからなる群から選択される少なくとも1種を含有することであり、さらに好ましくは例えばアセタミプリド、イミダクロプリド、クロチアニジン、ジノテフランおよびチアメトキサムからなる群から選択される少なくとも1種を含有することであり、特に好ましくは、ジノテフランなどを含有することである。
【0102】
農薬製剤は、例えば、農薬(以下、「農薬成分」ということもある。)、およびグリコールエーテルを、公知の方法、例えば水を含有する溶媒に溶解することにより、そして必要に応じて界面活性剤その他の配合成分および/または水を混合し、溶解することにより、製造することができる。
【0103】
使用する水は、例えば精製水、蒸留水、イオン交換水、純水、超純水、滅菌水、ろ過水など特に限定されず、どのような水も使用することができる。
【0104】
農薬、およびグリコールエーテルを溶媒(例えば、水)に溶解する順番は、特に限定されず、各成分の性質に応じて、適宜選択して行うことができる。原料となる、農薬成分は、使用する原料の形態には特に制限はなく、固体状態であっても、液体状態であってもよい。即ち、固体の農薬成分並びにグリコールエーテルを単独で、溶媒に溶解してもよいし、固体の農薬成分をグリコールエーテルと混合した後、その混合物を溶媒に溶解してもよく、それらの溶解する順番は、特に限定されず、各成分の性質に応じて、適宜選択して行うことができる。例えば液体の農薬成分、およびグリコールエーテルの組合せ、固体の農薬成分、およびグリコールエーテルの組合せ、の組合せからなるいずれの組合せを、適宜選択して行うことができ、単独でまたは予め混合して溶媒に溶解するために使用することができる。
【0105】
溶媒に添加した混合物を、適宜加温ないし加熱下、適宜攪拌下、各成分を溶解して所望の農薬製剤を製造することができる。不溶物が存在するときは、必要に応じて、例えば、精密ろ過膜、限外濾過膜、逆浸透膜などを使用するろ過処理を行ってもよい。濾過方法は、何れの方法でも行うことができるが、農薬製剤の性状などを考慮すると、当該混合物を通常、1μm程度のフィルターを使用することが有利である。農薬製剤を調製する温度は特に限定されないが、室温下、加温下または加熱下に行うことができる。調製時の混合溶液の温度は、0℃ないし溶媒の沸点、好ましくは25℃ないし80℃、特に好ましくは40℃ないし75℃である。
【0106】
グリコールエーテル、農薬および水を含有する農薬製剤の好適なものは、グリコールエーテルとして、エチレングリコール モノブチルエーテル、エチレングリコール モノイソブチルエーテル、エチレングリコール モノアリルエーテル、ジエチレングリコール モノブチルエーテル、ジエチレングリコール モノイソブチルエーテル、ジエチレングリコール モノベンジルエーテル、プロピレングリコール モノプロピルエーテルおよび3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノールからなる群から選択される少なくとも1種、さらに好適には、グリコールエーテルが、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノールを、農薬として、アセタミプリド、イミダクロプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、チアクロプリド、チアメトキサムおよびニテンピラムからなる群から選択される少なくとも1種のネオニコチノイド、さらに好適には、ジノテフランを含有する農薬製剤である。
【0107】
グリコールエーテル、農薬および水を含有する農薬製剤の例としては、ジノテフラン-エチレングリコール モノイソプロピルエーテル-水溶液、ジノテフラン-エチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、ジノテフラン-エチレングリコール モノイソブチルエーテル-水溶液、ジノテフラン-エチレングリコール モノアリルエーテル-水溶液、ジノテフラン-ジエチレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、ジノテフラン-ジエチレングリコール モノイソプロピルエーテル-水溶液、ジノテフラン-ジエチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、ジノテフラン-ジエチレングリコール モノイソブチルエーテル-水溶液、ジノテフラン-ジエチレングリコール モノベンジルエーテル-水溶液、ジノテフラン-ジエチレングリコール ジメチルエーテル-水溶液、ジノテフラン-ジエチレングリコール ジエチルエーテル-水溶液、ジノテフラン-ジエチレングリコール メチルエチルエーテル-水溶液、ジノテフラン-トリエチレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、ジノテフラン-トリエチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、ジノテフラン-トリエチレングリコール ジメチルエーテル-水溶液、ジノテフラン-ポリエチレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、ジノテフラン-プロピレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、ジノテフラン-プロピレングリコール モノプロピルエーテル-水溶液、ジノテフラン-ジプロピレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、ジノテフラン-トリプロピレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、ジノテフラン-3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール-水溶液;
イミダクロプリド-エチレングリコール モノイソプロピルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-エチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-エチレングリコール モノイソブチルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-エチレングリコール モノアリルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-ジエチレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-ジエチレングリコール モノイソプロピルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-ジエチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-ジエチレングリコール モノイソブチルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-ジエチレングリコール モノベンジルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-ジエチレングリコール ジメチルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-ジエチレングリコール ジエチルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-ジエチレングリコール メチルエチルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-トリエチレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-トリエチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-トリエチレングリコール ジメチルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-ポリエチレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-プロピレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-プロピレングリコール モノプロピルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-ジプロピレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-トリプロピレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール-水溶液;
クロチアニジン-エチレングリコール モノイソプロピルエーテル-水溶液、クロチアニジン-エチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、クロチアニジン-エチレングリコール モノイソブチルエーテル-水溶液、クロチアニジン-エチレングリコール モノアリルエーテル-水溶液、クロチアニジン-ジエチレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、クロチアニジン-ジエチレングリコール モノイソプロピルエーテル-水溶液、クロチアニジン-ジエチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、クロチアニジン-ジエチレングリコール モノイソブチルエーテル-水溶液、クロチアニジン-ジエチレングリコール モノベンジルエーテル-水溶液、クロチアニジン-ジエチレングリコール ジメチルエーテル-水溶液、クロチアニジン-ジエチレングリコール ジエチルエーテル-水溶液、クロチアニジン-ジエチレングリコール メチルエチルエーテル-水溶液、クロチアニジン-トリエチレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、クロチアニジン-トリエチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、クロチアニジン-トリエチレングリコール ジメチルエーテル-水溶液、クロチアニジン-ポリエチレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、クロチアニジン-プロピレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、クロチアニジン-プロピレングリコール モノプロピルエーテル-水溶液、クロチアニジン-ジプロピレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、クロチアニジン-トリプロピレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、クロチアニジン-3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール-水溶液;
チアメトキサム-エチレングリコール モノイソプロピルエーテル-水溶液、チアメトキサム-エチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、チアメトキサム-エチレングリコール モノイソブチルエーテル-水溶液、チアメトキサム-エチレングリコール モノアリルエーテル-水溶液、チアメトキサム-ジエチレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、チアメトキサム-ジエチレングリコール モノイソプロピルエーテル-水溶液、チアメトキサム-ジエチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、チアメトキサム-ジエチレングリコール モノイソブチルエーテル-水溶液、チアメトキサム-ジエチレングリコール モノベンジルエーテル-水溶液、チアメトキサム-ジエチレングリコール ジメチルエーテル-水溶液、チアメトキサム-ジエチレングリコール ジエチルエーテル-水溶液、チアメトキサム-ジエチレングリコール メチルエチルエーテル-水溶液、チアメトキサム-トリエチレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、チアメトキサム-トリエチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、チアメトキサム-トリエチレングリコール ジメチルエーテル-水溶液、チアメトキサム-ポリエチレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、チアメトキサム-プロピレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、チアメトキサム-プロピレングリコール モノプロピルエーテル-水溶液、チアメトキサム-ジプロピレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、チアメトキサム-トリプロピレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、チアメトキサム-3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール-水溶液;
アセタミプリド-エチレングリコール モノイソプロピルエーテル-水溶液、アセタミプリド-エチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、アセタミプリド-エチレングリコール モノイソブチルエーテル-水溶液、アセタミプリド-エチレングリコール モノアリルエーテル-水溶液、アセタミプリド-ジエチレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、アセタミプリド-ジエチレングリコール モノイソプロピルエーテル-水溶液、アセタミプリド-ジエチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、アセタミプリド-ジエチレングリコール モノイソブチルエーテル-水溶液、アセタミプリド-ジエチレングリコール モノベンジルエーテル-水溶液、アセタミプリド-ジエチレングリコール ジメチルエーテル-水溶液、アセタミプリド-ジエチレングリコール ジエチルエーテル-水溶液、アセタミプリド-ジエチレングリコール メチルエチルエーテル-水溶液、アセタミプリド-トリエチレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、アセタミプリド-トリエチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、アセタミプリド-トリエチレングリコール ジメチルエーテル-水溶液、アセタミプリド-ポリエチレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、アセタミプリド-プロピレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、アセタミプリド-プロピレングリコール モノプロピルエーテル-水溶液、アセタミプリド-ジプロピレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、アセタミプリド-トリプロピレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、アセタミプリド-3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール-水溶液;
チアクロプリド-エチレングリコール モノイソプロピルエーテル-水溶液、チアクロプリド-エチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、チアクロプリド-エチレングリコール モノイソブチルエーテル-水溶液、チアクロプリド-エチレングリコール モノアリルエーテル-水溶液、チアクロプリド-ジエチレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、チアクロプリド-ジエチレングリコール モノイソプロピルエーテル-水溶液、チアクロプリド-ジエチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、チアクロプリド-ジエチレングリコール モノイソブチルエーテル-水溶液、チアクロプリド-ジエチレングリコール モノベンジルエーテル-水溶液、チアクロプリド-ジエチレングリコール ジメチルエーテル-水溶液、チアクロプリド-ジエチレングリコール ジエチルエーテル-水溶液、チアクロプリド-ジエチレングリコール メチルエチルエーテル-水溶液、チアクロプリド-トリエチレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、チアクロプリド-トリエチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、チアクロプリド-トリエチレングリコール ジメチルエーテル-水溶液、チアクロプリド-ポリエチレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、チアクロプリド-プロピレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、チアクロプリド-プロピレングリコール モノプロピルエーテル-水溶液、チアクロプリド-ジプロピレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、チアクロプリド-トリプロピレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、チアクロプリド-3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール-水溶液;
ニテンピラム-エチレングリコール モノイソプロピルエーテル-水溶液、ニテンピラム-エチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、ニテンピラム-エチレングリコール モノイソブチルエーテル-水溶液、ニテンピラム-エチレングリコール モノアリルエーテル-水溶液、ニテンピラム-ジエチレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、ニテンピラム-ジエチレングリコール モノイソプロピルエーテル-水溶液、ニテンピラム-ジエチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、ニテンピラム-ジエチレングリコール モノイソブチルエーテル-水溶液、ニテンピラム-ジエチレングリコール モノベンジルエーテル-水溶液、ニテンピラム-ジエチレングリコール ジメチルエーテル-水溶液、ニテンピラム-ジエチレングリコール ジエチルエーテル-水溶液、ニテンピラム-ジエチレングリコール メチルエチルエーテル-水溶液、ニテンピラム-トリエチレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、ニテンピラム-トリエチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、ニテンピラム-トリエチレングリコール ジメチルエーテル-水溶液、ニテンピラム-ポリエチレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、ニテンピラム-プロピレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、ニテンピラム-プロピレングリコール モノプロピルエーテル-水溶液、ニテンピラム-ジプロピレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、ニテンピラム-トリプロピレングリコール モノメチルエーテル-水溶液、ニテンピラム-3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール-水溶液などが挙げられる。
【0108】
好適には、ジノテフラン-エチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、ジノテフラン-エチレングリコール モノイソブチルエーテル-水溶液、ジノテフラン-エチレングリコール モノアリルエーテル-水溶液、ジノテフラン-ジエチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、ジノテフラン-ジエチレングリコール モノイソブチルエーテル-水溶液、ジノテフラン-ジエチレングリコール モノベンジルエーテル-水溶液、ジノテフラン-プロピレングリコール モノプロピルエーテル-水溶液、ジノテフラン-3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール-水溶液;
イミダクロプリド-エチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-エチレングリコール モノイソブチルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-エチレングリコール モノアリルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-ジエチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-ジエチレングリコール モノイソブチルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-ジエチレングリコール モノベンジルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-プロピレングリコール モノプロピルエーテル-水溶液、イミダクロプリド-3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール-水溶液;
クロチアニジン-エチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、クロチアニジン-エチレングリコール モノイソブチルエーテル-水溶液、クロチアニジン-エチレングリコール モノアリルエーテル-水溶液、クロチアニジン-ジエチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、クロチアニジン-ジエチレングリコール モノイソブチルエーテル-水溶液、クロチアニジン-ジエチレングリコール モノベンジルエーテル-水溶液、クロチアニジン-プロピレングリコール モノプロピルエーテル-水溶液、クロチアニジン-3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール-水溶液;
チアメトキサム-エチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、チアメトキサム-エチレングリコール モノイソブチルエーテル-水溶液、チアメトキサム-エチレングリコール モノアリルエーテル-水溶液、チアメトキサム-ジエチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、チアメトキサム-ジエチレングリコール モノイソブチルエーテル-水溶液、チアメトキサム-ジエチレングリコール モノベンジルエーテル-水溶液、チアメトキサム-プロピレングリコール モノプロピルエーテル-水溶液、チアメトキサム-3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール-水溶液;
アセタミプリド-エチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、アセタミプリド-エチレングリコール モノイソブチルエーテル-水溶液、アセタミプリド-エチレングリコール モノアリルエーテル-水溶液、アセタミプリド-ジエチレングリコール モノブチルエーテル-水溶液、アセタミプリド-ジエチレングリコール モノイソブチルエーテル-水溶液、アセタミプリド-ジエチレングリコール モノベンジルエーテル-水溶液、アセタミプリド-プロピレングリコール モノプロピルエーテル-水溶液、アセタミプリド-3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール-水溶液などが挙げられ、より好適には、ジノテフラン-3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール-水溶液、イミダクロプリド-3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール-水溶液、クロチアニジン-3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール-水溶液、チアメトキサム-3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール-水溶液、アセタミプリド-3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール-水溶液などが挙げられる。
最も好適には、ジノテフラン-3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール-水溶液である。
【0109】
次に、グリコールエーテル、農薬および水を含有する農薬製剤の製造法について説明する。
当該グリコールエーテル、農薬および水を含有する農薬製剤は、例えば、農薬およびグリコールエーテルを、公知の方法、例えば水を含有する溶媒に溶解することにより、そして必要に応じて界面活性剤その他の配合成分および/または水を混合し、溶解することにより、製造することができる。
【0110】
使用する水は、例えば精製水、蒸留水、イオン交換水、純水、超純水、滅菌水、ろ過水など特に限定されず、どのような水も使用することができる。
【0111】
農薬およびグリコールエーテルを溶媒(例えば、水)に溶解する順番は、特に限定されず、各成分の性質に応じて、適宜選択して行うことができる。原料となる、農薬成分およびグリコールエーテルは、使用する原料の形態には特に制限はなく、固体状態であっても、液体状態であってもよい。即ち、固体の農薬成分およびグリコールエーテルを単独で、溶媒に溶解してもよいし、固体の農薬成分を溶媒に溶解した後、その混合物およびグリコールエーテルを溶媒に溶解してもよく、それらの溶解する順番は、特に限定されず、各成分の性質に応じて、適宜選択して行うことができる。液体の農薬成分および液体のグリコールエーテルの組合せ、固体の農薬成分および液体のグリコールエーテルの組合せ、固体の農薬成分および固体のグリコールエーテルの組み合わせ並びに液体の農薬成分および固体のグリコールエーテルの組合せからなるいずれの組合せを、適宜選択して行うことができ、単独でまたは予め混合して溶媒に溶解するために使用することができる。
【0112】
農薬製剤には、農薬成分として、殺虫剤、殺菌剤、除草剤または植物調節剤などいずれの農薬成分をも配合することができる。
【0113】
植物調節剤成分としては、例えば、マレイン酸ヒドラジドおよびその塩、アブシジン酸、イネベンフィド、パクロブトラゾール、ウニコナゾール、トリアペンテノールまたはサイコセルなどが挙げられる。
【0114】
農薬成分としては、常温で固体、半固体または液状のいずれのものでも使用することができる。例えば殺虫剤、殺菌剤または除草剤のように、全く対象の異なる2種以上の配合も可能である。
【0115】
使用する農薬成分、およびグリコールエーテルは、これらが溶媒に溶解する限り、これらすべての成分が含まれていれば特に制限はないが、それらの好適な範囲としては、農薬成分が0.01%~50%、グリコールエーテルが0.1%~80%であり、より好適には、農薬成分が0.01%~20%、グリコールエーテルが0.1%~30%、さらに好適には、農薬成分が0.03%~10%、グリコールエーテルが3%~20%であり、最も好適には、農薬成分が1%~8%、グリコールエーテルが3%~10%である。
【0116】
農薬製剤には、上記の配合成分に加えて、必要に応じて、水以外に溶媒を配合することができる。具体的な溶媒としては、水とある程度混和する溶媒であれば特に制限はなく、例えば、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサンなどのエーテル系溶剤;アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、イソブチロニトリル、マロノニトリルなどのニトリル系溶剤;メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、1-ブタノール、2-ブタノール、イソブタノール、t-ブタノール、アリルアルコール、エチレングリコール、1,2-プロパンジオール(プロピレングリコール)、1,3-プロパンジオール、1,2-ブタンジオール、1,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、グリセリンなどのアルコール系溶剤;アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトンなどのケトン系溶剤;ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネートなどのカーボネート系溶剤;ギ酸メチル、ギ酸エチル、酢酸メチル、酢酸エチル、γ-ブチロラクトン、乳酸メチル、乳酸エチルなどのエステル系溶剤;ホルムアミド、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジエチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N,N-ジエチルアセトアミド、N,N-ジメチルプロピオンアミド、N-メチルピロリドンなどのアミド系溶剤;テトラメチルウレア、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノンなどのカルバミド系溶剤;ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド系溶剤;ジメチルスルホン、スルホランなどのスルホン系溶剤;アンモニア、メチルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、イソプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、エチルジイソプロピルアミン、ピロリジン、N-メチルピロリジン、ピペリジン、N-メチルピペリジン、モルホリン、N-メチルモルホリン、ピリジン、エタノールアミンなどのアミン系溶剤;が挙げられる。これらの溶媒は、1種類加えても2種以上を加えてもよい。その配合量は、通常、肥料農薬混合液剤中に例えば0.1~50重量部、好ましくは0.1~60重量部、さらに好ましくは0.1~20重量部である。
【0117】
農薬製剤には、上記の配合成分に加えて、必要に応じて界面活性剤を配合することができる。界面活性剤としては、通常、農薬の製剤に使用されるものであれば特に限定はなく、例えば、ノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤を用いることができ、好ましくはノニオン界面活性剤やアニオン界面活性剤の1種または2種以上、更に好ましくはノニオン界面活性剤の1種または2種以上を混合して使用することができる。
【0118】
界面活性剤の具体例としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー、ポリオキシエチレンオレイルエステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステルおよびソルビタン脂肪酸エステルなどのノニオン界面活性剤;
脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α-オレフィンスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル硫酸および燐酸塩、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル硫酸および燐酸塩およびアルキルアミン塩などのアニオン界面活性剤;
第1~第3級脂肪アミン塩、塩化アルキルアンモニウム塩、テトラアルキルアンモニウム塩、トリアルキルベンジルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、アルキルヒドロキシエチルイミダゾリニウム塩などのカチオン界面活性剤が挙げられ、更には例えばアニオン界面活性剤とカチオン界面活性剤のコンパウンド型界面活性剤も含まれる。これら界面活性剤は、単独で用いても2種以上を併用してもよい。その配合量は、通常、肥料農薬混合液剤中に例えば0.1~70重量部、好ましくは0.1~60重量部、さらに好ましくは0.1~20重量部である。
【0119】
農薬製剤には、上記の配合成分に加えて、必要に応じて添加剤を配合することができる。添加剤としては、例えば、農薬成分の安定性改善の為のpH調整剤として、乳酸、塩酸、りん酸、クエン酸ナトリウム、クエン酸、りん酸水素二ナトリウム、りん酸二水素ナトリウム、りん酸水素二カリウム、りん酸二水素カリウム、フタル酸、フタル酸水素カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、コハク酸、ホウ酸ナトリウム、N-エチルモルホリンなどを、肥料農薬製剤全体に対する配合割合0.01~10重量部、好ましくは0.05~5重量部で配合することができる。酸化防止剤としては、ジブチルヒドロキシトルエンなどを、配合割合0.001~1重量部、好ましくは0.005~0.5重量部で配合することができる。紫外線吸収剤としては、2-ヒドロキシ-4-n-オクトキシベンゾフェノンなどを、配合割合0.001~1重量部、好ましくは0.005~0.5重量部で配合することができる。消泡剤としては、アセチレングリコール系消泡剤、シリコーン系消泡剤、フッ素系消泡剤、脂肪酸系消泡剤などを、配合割合0.001~5重量部、好ましくは0.01~2重量部で配合することができる。また防菌剤としては、ベンゾチアゾール誘導体、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、p-オキシ安息香酸ブチル、グルタルアルデヒド、チアゾロン、BNPK(2-ブロモ-2-ニトロプロパン-1,3-ジオール)などを、配合割合0.01~5重量部、好ましくは0.01~2重量部で配合することができる。
【0120】
さらに、着色剤、結晶析出防止剤、増粘剤、分散剤、キレート剤、効果発現促進剤、組成均一化促進剤、硝酸化成抑制剤などの後述する補助剤もそれぞれ必要に応じて添加してもよいが、これらの補助剤はここに例示したものに限定されるものではない。
【0121】
着色剤としては、例えばアゾイック染料、アゾ染料、アクリジン、アニリン染、アニリンブラック、インダンスレン、エオシン、コンゴーレッド、ジヒドロイントール、メチレンブルー、フェナジン誘導体色素、ニュートラルレッド、フェノールフタレイン、フクシン、フルオレセイン、パラレッド、モーブ、カロチン;キサントフィル、クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、フコキサンチン、リコピン、ルテインなどのカロチノイド;フラボン類、フラバノン、アントクロール、アントシアン、カテキンなどのフラボノイド;メラニンなどのキノン類;クロロフィル、クロロフィリド、バクテリオクロロフィル、チトクロム、フェオホルビド、フェオポルフィリン、ヘムエリトリン、ヘモグロビン、ヘモバナジン、ヘモシアニン、ポルフィリン、ポルフィン、ミオグロビンなどのポルフィリン色素類;フィコシアニン、フィコビリン、フィコエリスリン、フィトクロム、ビリベルジン、ビリルビンなどのフィコビリン系色素;アリザリン、アントシアン、アントラキノン、インディゴ、ウロビリン、エリトロクルオリン、カルタミン、キサントンマチン、クルクミン、クロセチン、クロリン、クロロクルオリン、ゲニステイン、コチニール、ゴッシポール、コンメリニン、シコニン、ステルコピリン、タンニン、ツラシン、ビキシン、ヒペリシン、ピンナグロビン、ブラジリン、プルプリン、ベタシアニン、ベルベリン、ホルビリン、マンゴスチン (mangostin)、モリンジン、ラミナラン、レグヘモグロビン、リトマス、ロドプシン、ロドキサンチン、ロドマチンなどの外、例えばカーボンブラック、べんがら、ソルベントレッド23、シー・アイ・アシッド・ブルー 1(C.I.Acid Blue 1)、シー・アイ・アシッド・イエロー 23(シー・アイ・アシッド・イエロー 23)などを挙げることができる。
【0122】
結晶析出防止剤としては、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、シクロデキストリン類、グリセリンのアルキレンオキサイド付加物などを挙げることができる。
【0123】
増粘剤としては、例えば三晶株式会社等から入手できる製品を挙げることができるが、例えば、MEYPROLBG FLEURTM M-200などのローストビーンガム、SUPERGELTM 200などのグァーガム、JAGUARTM C-13Sなどのグァーガム誘導体、WG-108などのカラギーナン、YM-150-LJTMなどのペクチン、KELZANTMなどのキサンタンガム、KELCOGELTM AFTなどのジェランガム、KELCO-CRETETM DGなどのダイユータンガム、SB GUM-RTMなどのデンプン、MALTRIN(R) M040などのデキストリン、FINNFIXTMなどのセルロース誘導体(カルボキシメチルセルロース誘導体)、スピノガムなどのタラガムを挙げることができる。
【0124】
分散剤としては、例えば花王株式会社等から入手できる製品を挙げることができるが、例えば、デモールTM Nなどのβ‐ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩、デモールTM SN-Bなどの特殊芳香族スルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩、デモールTM Pなどの特殊ポリカルボン酸型高分子界面活性剤、ノプコスパースTM44‐Cなどのポリカルボン酸ナトリウム塩、ノプコスパースTM5600などのポリカルボン酸アンモニウム塩、SN ディスパーサントTM5023などの特殊ポリカルボン酸アンモニウム塩、SN ディスパーサントTM2060などのポリリン酸アミノアルコール中和品、ローマPWA‐40TMなどの縮合ナフタレンスルホン酸アンモニウム塩を挙げることができる。
【0125】
キレート剤としては、例えばキレスト株式会社から入手できる製品等を挙げることができるが、EDTA(Ethylene Diamine Tetraacetic Acid)、NTA(Nitrilo Triacetic Acid)、DTPA(Diethylene Triamine Pentaacetic Acid)、HEDTA(Hydroxyethyl Ethylene Diamine Triacetic Acid)、TTHA(Triethylene Tetramine Hexaacetic Acid)、PDTA(1,3-Propanediamine Tetraacetic Acid)、DPTA-OH(1,3-Diamino-2-hydroxypropane Tetraacetic Acid)、HIDA(Hydroxyethyl Imino Diacetic Acid)、DHEG(Dihydroxyethyl Glycine)、GEDTA(Glycol Ether Diamine Tetraacetic Acid)、CMGA(Dicarboxymethyl Glutamic Acid)、EDDS((S,S)‐Ethylene Diamine Disuccinic Acid)、HEDP(Hydroxyethylidene Diphosphonic Acid)、NTMP(Nitrilotris (Methylene Phosphonic Acid))、PBTC(Phosphonobutane Tricarboxylic Acid)、EDTMP(Ethylene Diamine Tetra(Methylene Phosphonic Acid))、EDTA・Fe・Na・H2OなどのEDTA金属塩、DTPA・Fe・Na・HなどのDTPA金属塩、PDTA・Fe・NH4・H2OなどのPDTA金属塩、HOCH2(CHOH)4COONaなどを挙げることができる。
【0126】
効果発現促進剤としては、例えば硫酸第一鉄、硫酸銅、硫酸亜鉛、モリブデン酸アンモニウムなどを挙げることができる。
【0127】
組成均一化促進剤としては、例えば石こう、パラフインおよび鉱油、コーンスターチ、ゼオライトなどを挙げることができる。
【0128】
硝酸化成抑制剤としては、例えば2-アミノ-4-クロル-6-メチルピリミジン(AM)、N-2,5-ジクロルフェニルサクシナミド酸(DCS)、ジシアンジアミド、1-アミジノ-2-チオウレア(ASU)などを挙げることができる。
【0129】
農薬製剤は、通常、茎葉処理剤、種子処理剤または直接散布剤として用いることができる。調製した農薬製剤を希釈して、農薬製剤を含有する水性組成物を製造するときは、上記の水に加えて、農業用水、工業用水、井戸水、水道水など当該肥料農薬製剤の機能・性能を阻害しない限り、使用することができる。水性組成物を調製する際の希釈倍率は、使用の対象となる、作物、土壌などにより、適宜選択して使用することができるが、10倍から5000倍、好ましくは50倍から2000倍で行うことができる。
【0130】
茎葉処理に用いる場合、有効成分の種類や含有量にもよるが、一般に100~5000倍程度に水で希釈した肥料農薬製剤の希釈液を茎葉散布する。また、10~1000倍程度に水で希釈した肥料農薬製剤の希釈液をヘリコプターで空中散布してもよい。種子処理に用いる場合、10~100倍程度に水で希釈した農薬製剤の薬液中に種子を浸漬処理したり、2~100倍程度に水で希釈した農薬製剤の薬液を種子に吹き付け処理したりするなどして用いることができる。また、直接散布に用いる場合、農薬製剤を内栓に穴の空いた100~1000mLのプラボトルなどに入れ、稀釈せずにそのまま振り込み処理などして用いることができるが、これらに限定されるものではない。また、農薬製剤および当該農薬製剤を含有する水性組成物の施用量、施用時期は、配合する農薬有効成分に応じて適宜決定することができる。
【実施例】
【0131】
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0132】
実施例1(肥料農薬製剤)
実施例1-A
ジノテフラン(2.5g;純度99.6%の試料2.51gを使用)、ソルフィット(登録商標)(3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール、3.0g、株式会社クラレ製、ファイングレード)、精製水(44.5g)およびハイポネックス(登録商標)原液(N-P-K=6-10-5、50.0g、株式会社ハイポネックスジャパン製)を混合し、得られた混合物を60℃で攪拌し、肥料農薬製剤(100.0g)を得た。
【0133】
実施例1-B~実施例1-Y
上記の実施例1-Aの方法に準じて、ジノテフラン、グリコールエーテル、精製水およびハイポネックス(登録商標)原液の所定量(g)を使用して、攪拌下、60℃でこれらを混合し、所望の肥料農薬製剤を得た。以下に、実施例1-Aの結果を含めて、その結果を示す。実施例1-A~実施例1-Yで得られた肥料農薬製剤は、いずれも透明で均一な液状であった。
【0134】
【0135】
【0136】
参考例1(肥料農薬製剤)
参考例1-a
ジノテフラン(2.5g;純度99.6%の試料2.51gを使用)、精製水(47.5g)およびハイポネックス(登録商標)原液(N-P-K=6-10-5、50.0g、株式会社ハイポネックスジャパン製)を混合し、得られた混合物を60℃で攪拌し、肥料農薬製剤(100.0g)を得た。
【0137】
参考例1-b~参考例1-f
上記の参考例1-aの方法に準じて、ジノテフラン、精製水およびハイポネックス(登録商標)原液の所定量(g)を使用して、攪拌下60℃でこれらを混合し、所望の肥料農薬製剤を得た。以下に、参考例1-aの結果を含めて、その結果を示す。
【0138】
【0139】
試験例1(ジノテフランの含有濃度)
試験例1-A
10mLのサンプル瓶にジノテフラン(0.5g、純度99.6%)を入れ、ここに実施例1-Aの肥料農薬製剤(5mL)を加え、試料を得た。この試料を25℃で時々振り混ぜながら4週間保管した。この試料をろ過し、得られたろ液(溶解度測定試料)をHPLCで分析し、ジノテフランの含有濃度(%)を求めたところ、3.3%であった。
【0140】
試験例1-B~試験例1-Yおよび参考試験例1-a~参考試験例1-f
実施例1-B~実施例1-Yおよび参考例1-a~参考例1-fで得られた肥料農薬製剤を用いて、試験例1-Aに準じて溶解度測定用試料の調製を行い、各試料のジノテフランの含有濃度(%)を求めた。その結果を表3-1及び3-2に示す。
【0141】
【0142】
【0143】
以上の結果より、グリコールエーテルを含有しない参考例の試料は、ジノテフランの濃度が仕込みの含有量の濃度を下回ったのに対し、グリコールエーテルを含有する試料では、肥料農薬製剤として、充分な濃度を示した。即ち本発明のグリコールエーテル含有の肥料農薬製剤は、ジノテフランを農薬としての必要量を溶解し、かつその液剤は安定に存在することを示した。
【0144】
実施例2(肥料農薬製剤)および試験例2(農薬含有濃度(農薬溶解度))
実施例2-A
ソルフィット(登録商標)、ハイポネックス(登録商標)原液および精製水を、3:50:44.5の重量比で混合し、ここに攪拌下25℃でイミダクロプリドが溶け残るまで加えた。この混合物を25℃の恒温室に静置し、時々振り混ぜながら9日間保管した。この混合物をろ過し、所望の肥料農薬製剤を得た。
試験例2-1
この肥料農薬製剤(実施例2-A)をHPLCで分析し、イミダクロプリドの含有濃度(%)を求めたところ、0.093%であった。
【0145】
実施例2-B/試験例2-B~実施例2-H/試験例2-H
上記の実施例2-Aの方法に準じて、下記の表4に示すように、クロチアニジン、チアメトキサムまたはアセタミプリドを使用して、所望の肥料農薬製剤を得た(実施例2-B~実施例2-H)。
この肥料農薬製剤を、試験例2-Aの方法に準じて、HPLCで農薬含有濃度(農薬溶解度)(%)を分析した。実施例2-A/試験例2-Aの結果を含めて、表4にその結果を示す。
【0146】
【0147】
参考例2/参考試験例2
参考例2-a
参考例として、実施例2-Aで使用したソルフィット(登録商標)を精製水に置き換えること以外は同一の肥料成分および精製水並びに同一の分量を用い、実施例2-Aの方法に準じて、所望の肥料農薬製剤を得た(参考例2-a)。
参考試験例2-a
試験例2-Aの方法に準じて、参考例2-aで得られた肥料農薬製剤のイミダクロプリドの含有濃度(農薬溶解度)(%)、を求めたところ、0.041%であった(参考試験例2-a)。
【0148】
参考例2-2/参考試験例2-2~参考例2-8/参考試験例2-8
上記の参考例2-aの方法に準じて、参考例2-aのイミダクロプリドに代えて、クロチアニジン、チアメトキサムまたはアセタアミプリドを使用して、以下の表5に示す含水肥料農薬製剤を得た(参考例2-a~参考例2-h)。参考試験例2-aに準じて、これら肥料農薬製剤の農薬含有濃度(農薬溶解度)(%)を分析した。参考例2-a/参考試験例2-aの結果を含めて、表5にその結果を示す。
【0149】
【0150】
以上の結果より、グリコールエーテルの代表例であるソルフィット(登録商標)を含有する肥料農薬製剤は、参考例のグリコールエーテルを含有しない肥料農薬製剤に比べ、肥料農薬製剤の農薬成分の溶解性が向上していた。
【0151】
実施例3(肥料農薬製剤の調製)
実施例3-G
ジノテフラン(5.0g、純度99.6%の試料5.02gを使用)、ソルフィット(登録商標) (10.0g)、精製水(35.0g)および花工場(登録商標)原液(N-P-K=5-10-5、50.0g)を加え、75℃で混合物を溶解するまで攪拌し、所望の肥料農薬製剤(実施例3-G)を得た。
【0152】
実施例3-A~実施例3-F、実施例3-Hおよび実施例3-I
上記の実施例3-Gの方法に準じて、下記の表6に示すように、ジノテフラン、グリコールエーテル、精製水および肥料成分(ハイポネックス(登録商標)原液または花工場(登録商標)原液)の所定量を使用して、所望の肥料農薬製剤(実施例3-A~実施例3-F、実施例3-Hおよび実施例3-I)を得た。実施例3-Gを含めて、表6にその結果を示す。
【0153】
【0154】
参考例3-a~参考例3-i(肥料農薬製剤の調製)
上記の実施例3-Gの方法に準じて、下記の表に示すように、ジノテフラン、精製水および肥料成分(ハイポネックス(登録商標)原液または花工場(登録商標)原液)の所定量を使用して、所望の肥料農薬製剤(参考例3-a~参考例3-i)を得た。その結果を表7にその結果を示す。
【0155】
【0156】
試験例3(肥料農薬製剤の安定性)
実施例3-Aの肥料農薬製剤を代表例として、肥料農薬製剤の安定性を測定した。被検試料を40℃および54℃で12日間保管し、ジノテフランの残存率および液剤外観の変化を調べた。その結果を、表8に示す。
【0157】
【0158】
以上の結果より、本発明の農業肥料製剤は、農薬成分のジノテフランの分解が認められず、さらには液剤外観の変化も観測されず、当該液剤の安定性が確認された。
【0159】
試験例4(肥料農薬製剤の安定性)
実施例3-G~実施例3-Iの肥料農薬製剤を代表例として、本発明の肥料農薬製剤の安定性を測定した。被検試料を54℃で7日間および16日間保管し、ジノテフランの残存率および液剤外観の変化を調べた。その結果を、表9に示す。
【0160】
【0161】
以上の結果より、本発明の農業肥料製剤は、農薬成分のジノテフランの分解が認められず、さらには液剤外観の変化も観測されず、当該液剤の安定性が確認された。
【0162】
試験例5(肥料農薬製剤の均質性)
実施例3-B、実施例3-D、実施例3-Eおよび実施例3-F、参考例3-b、参考例3-d、参考例3-eおよび参考例3-fの農業肥料製剤を代表例として、肥料農薬製剤の均質性を測定した。被検試料を-5℃で4日間保管し、液剤中の結晶の析出および液剤外観の変化を調べた。その結果を、表10に示す。
【0163】
【0164】
以上の結果より、ソルフィットを含有しない、対照の参考例3-b、参考例3-d、参考例3-eおよび参考例3-fの農業肥料製剤では結晶の析出が観測されたのに対し、ソルフィットを含有する農業肥料製剤では結晶の析出は見られず、かつ低温下での当該液剤の安定性が確認された。
【0165】
試験例6(肥料農薬製剤の低温安定性)
実施例3-Gおよび実施例3-Hの肥料農薬製剤、参考例3-gおよび参考例3-hの肥料農薬製剤を代表例として、低温安定性を測定した。被検試料を5℃で7日間保管し、液剤中の結晶の析出および液剤外観の変化を調べた。その結果を、表11に示す。
【0166】
【0167】
以上の結果より、ソルフィットを含有しない、対照の参考例3-gおよび参考例3-hの農業肥料製剤では結晶の析出が観測されたのに対し、本発明のソルフィットを含有する農業肥料製剤では結晶の析出は見られず、かつ低温下での当該液剤の安定性が確認された。
【0168】
試験例7(肥料農薬混合液剤の引火性)
クリーブランド開放式引火点試験器を使用し、実施例3-Eおよび実施例3-Gの農業肥料製剤の引火点を調べた。その結果を表12に示す。
【0169】
【0170】
以上の結果より、実施例3-Eおよび実施例3-Gの肥料農薬製剤のいずれにおいても、引火は起こらないことから、本発明の肥料農薬製剤は、極めて危険性の低い液剤であることが確認された。
【0171】
実施例4(肥料農薬製剤希釈液(肥料農薬水性組成物)の調製)
実施例4-A-100
実施例3-Aの肥料農薬製剤1gを精製水99gで希釈し、肥料農薬水性組成物(4-A-100)を得た。
実施例4-A-250
実施例3-Aの肥料農薬製剤0.4gを精製水99.6gで希釈し、肥料農薬水性組成物(4-A-250)を得た。
実施例4-A-500
実施例3-Aの肥料農薬製剤0.2gを精製水99.8gで希釈し、肥料農薬水性組成物(4-A-500)を得た。
実施例4-A-1000
実施例3-Aの肥料農薬製剤0.1gを精製水99.9gで希釈し、肥料農薬水性組成物(4-A-1000)を得た。
【0172】
実施例4-E-100、実施例4-E-250、実施例4-E-500、実施例4-E-1000、実施例4-H-100、実施例4-H-250、実施例4-H-500および実施例4-H-1000
上記の実施例4-A-100、実施例4-A-250、実施例4-A-500および実施例4-A-1000の方法に準じて、実施例3-E および実施例3-Hの肥料農薬混合液剤を精製水で希釈し、下記の表13に示すように、所望の肥料農薬水性組成物(実施例4-E-100、実施例4-E-250、実施例4-E-500、実施例4-E-1000、実施例4-H-100、実施例4-H-250、実施例4-H-500および実施例4-H-1000)を得た。実施例4-A-100、実施例4-A-250、実施例4-A-500および実施例4-A-1000を含めて、表13にその結果を示す。
【0173】
【0174】
参考例4-a-100、参考例4-a-250、参考例4-a-500、参考例4-a-1000、参考例4-e-100、参考例4-e-250、参考例4-e-500、参考例4-e-1000、参考例4-h-100、参考例4-h-250、参考例4-h-500および参考例4-h-1000
上記の実施例4-A-100、実施例4-A-250、実施例4-A-500、および実施例4-A-1000の方法に準じて、参考例3-a、参考例3-e、 および参考例3-hの肥料農薬製剤を精製水で希釈し、下記の表14に示すように、所望の肥料農薬混合液剤希釈液(参考例4-a-100、参考例4-a-250、参考例4-a-500、参考例4-a-1000、参考例4-e-100、参考例4-e-250、参考例4-e-500、参考例4-e-1000、参考例4-h-100、参考例4-h-250、参考例4-h-500、および参考例4-h-1000)を得た。表14にその結果を示す。
【0175】
【0176】
試験例8(肥料農薬製剤希釈液の均質性)
実施例4-A-100、実施例4-A-250、実施例4-E-1000、実施例4-H-500、参考例4-a-100、参考例4-a-250、参考例4-e-1000および参考例4-h-500の農業肥料製剤希釈液を代表例として、本発明の肥料農薬製剤希釈の均質性を測定した。被検試料を-0.5℃もしくは-0.3℃で6日間~15日間保管し、液剤希釈中の結晶の析出および液剤外観の変化を調べた。試験は各液剤希釈液について3連で行った。その結果を、表15に示す。
【0177】
【0178】
以上の結果より、ソルフィットを含有しない、対照の参考例4-a-100、参考例4-a-250、参考例4-e-1000および参考例4-h-500の農業肥料製剤希釈液は、参考例4-a-250のロット2を除くすべてのロットで外観変化(凍結)が観測されたのに対し、本発明のソルフィットを含有する農業肥料製剤希釈液の実施例4-A-100、実施例4-A-250、実施例4-E-1000、実施例4-H-500では、結晶の析出、外観変化は見られず、かつ低温下での当該液剤希釈液の安定性が確認された。
【0179】
実施例5 [プレミックスの製造例(実施例1に対応)]
ソルフィット(登録商標)及び精製水(445g)を混合し、撹拌して、6.32%ソルフィット水溶液(475g)を得た。6.32%ソルフィット水溶液(47.5g)にジノテフラン(2.5g;純度99.6%の試料2.50gを使用)を加え、45℃で1時間撹拌し、5.0%ジノテフラン-6%ソルフィット水溶液を得た。
【0180】
実施例6 [プレミックスの製造例(実施例2に対応)]
6.32%ソルフィット水溶液(47.5g)にイミダクロプリド(0.0898g、純度99.2%の試料0.0905g使用)を加え、時々超音波で破砕しながら、60℃で1時間撹拌した。0.189%イミダクロプリド-6.30%ソルフィット水溶液を得た。
【0181】
実施例7 [プレミックスの製造例(実施例2に対応)]
6.32%ソルフィット水溶液(47.5g)にクロチアニジン(0.0272g、純度95.8%の試料0.0284g使用)を加え、時々超音波で破砕しながら、60℃で30分間撹拌した。0.0573%クロチアニジン-6.32%ソルフィット水溶液を得た。
【0182】
実施例8 [プレミックスの製造例(実施例2に対応)]
6.32%ソルフィット水溶液(47.5g)にチアメトキサム(0.284g、純度98.0%の試料0.290g使用)を加え、時々超音波で破砕しながら、60℃で15分間撹拌した。0.594%チアメトキサム-6.28%ソルフィット水溶液を得た。
【0183】
実施例9 [プレミックスの製造例(実施例2に対応)]
6.32%ソルフィット水溶液(47.5g)にアセタミプリド(0.252g、純度99.6%の試料0.253g使用)を加え、時々超音波で破砕しながら、60℃で20分間撹拌した。0.527%アセタミプリド-6.28%ソルフィット水溶液を得た。
【0184】
実施例10 [プレミックスの製造例(実施例3に対応)]
ジノテフラン(5g;純度99.6%の試料5.00gを使用)、ソルフィット(10g)、精製水(35g)を混合し、60℃で20分撹拌した。10%ジノテフラン-20%ソルフィット水溶液を得た。
【0185】
実施例11 [プレミックスの製造例]
ジノテフラン(12.5g:純度99.6%の試料12.5gを使用)、ソルフィット(15.0g)、精製水(72.5g)を混合し、60℃で20分間撹拌した。12.5%ジノテフラン-15.0%ソルフィット水溶液を得た。
【0186】
実施例12 [プレミックスの製造例]
ジノテフラン(24.9g:純度99.6%の試料25.0gを使用)、ソルフィット(30.0g)、精製水(45.0g)を混合し、60℃で20分間撹拌した。25%ジノテフラン-30%ソルフィット水溶液を得た。
【0187】
実施例13 [肥料農薬製剤の製造(実施例1に対応:農薬-ソルフィット水溶液+液肥原液)]
実施例5で得られた5.0%ジノテフラン-6%ソルフィット水溶液(50g)にハイポネックス(登録商標)原液50gを加えて撹拌し、肥料農薬製剤を得た。
【0188】
実施例14 [肥料農薬製剤の製造:液肥原液+農薬-ソルフィット濃厚水溶液+水]
ハイポネックス(登録商標)原液50gに、実施例11で得られた12.5%ジノテフラン-15.0%ソルフィット水溶液20gを加えて振り混ぜ、肥料農薬製剤14Aを得た。得られた肥料農薬製剤14Aに精製水30gを加えて振り混ぜ、肥料農薬製剤14Bを得た。
【0189】
実施例15 [肥料農薬製剤の製造:農薬-ソルフィット濃厚水溶液+液肥原液+水]
実施例12で得られた25%ジノテフラン-30%ソルフィット水溶液10gに花工場(登録商標)原液50gを加え振り混ぜ、肥料農薬製剤15Aを得た。肥料農薬製剤15Aに水40gを加えて振り混ぜ、肥料農薬製剤15Bを得た。
【0190】
実施例16 [肥料農薬製剤の製造(実施例2に対応:農薬-ソルフィット水溶液+液肥原液)]
実施例6で得られた0.189%イミダクロプリド-6.30%ソルフィット水溶液47.5905gに、ハイポネックス(登録商標)原液50gを加えて撹拌し、肥料農薬製剤を得た。
【0191】
実施例17 [肥料農薬製剤の製造(実施例2に対応:農薬-ソルフィット水溶液+液肥原液)]
実施例7で得られた0.0573%クロチアニジン-6.32%ソルフィット水溶液47.5284gに、花工場(登録商標)原液50gを加えて撹拌し、肥料農薬製剤を得た。
【0192】
実施例18 [肥料農薬製剤の製造(実施例2に対応:農薬-ソルフィット水溶液+液肥原液)]
実施例8で得られた0.594%チアメトキサム-6.28%ソルフィット水溶液47.790gに、花工場(登録商標)原液50gを加えて撹拌し、肥料農薬製剤を得た。
【0193】
実施例19 [肥料農薬製剤の製造(実施例2に対応:農薬-ソルフィット水溶液+液肥原液)]
実施例9で得られた0.527%アセタミプリド-6.28%ソルフィット水溶液47.753gに、ハイポネックス(登録商標)原液50gを加えて撹拌し、肥料農薬製剤を得た。
【0194】
実施例20 [肥料農薬製剤の製造(実施例3に対応:農薬-ソルフィット水溶液+液肥原液)]
実施例10で得られた10%ジノテフラン-20%ソルフィット水溶液50gに、ハイポネックス(登録商標)原液50gを加えて撹拌し、肥料農薬製剤を得た。
【0195】
実施例21 [肥料農薬製剤の製造:液肥原液に農薬製剤とグリコールエーテルを同時に添加]
ジノテフラン(24.9g:純度99.6%の試料25.0gを使用)に精製水(445g)を加え、60℃で30分間撹拌し、5.3%ジノテフラン水溶液を得た。ハイポネックス(登録商標)原液50gに撹拌しながら5.3%ジノテフラン水溶液47gとソルフィット3.0gを同時に加え、肥料農薬製剤を得た。
【0196】
実施例22 [肥料農薬製剤の製造:液肥原液に農薬製剤を加え、次いでグリコールエーテルを添加]
ハイポネックス(登録商標)原液50gに撹拌しながら5.3%ジノテフラン水溶液47gを加えた。得られた溶液に撹拌しながら、ソルフィット3.0gを加え、肥料農薬製剤を得た。
【0197】
実施例23 [肥料農薬製剤の製造:液肥原液にグリコールエーテルを加え、次いで農薬製剤を添加]
ハイポネックス(登録商標)原液50gに撹拌しながらソルフィット3.0gを加えた。得られた溶液に撹拌しながら、5.3%ジノテフラン水溶液47gを加え、肥料農薬製剤を得た。
【0198】
実施例24 [肥料農薬製剤の製造:農薬製剤に液肥原液とグリコールエーテルを同時に添加]
5.3%ジノテフラン水溶液47gに撹拌しながらハイポネックス(登録商標)原液50gとソルフィット3.0gを同時に加え、肥料農薬製剤を得た。
【0199】
実施例25 [肥料農薬製剤の製造:農薬製剤に液肥原液を加え、次いでグリコールエーテルを添加]
5.3%ジノテフラン水溶液47gに撹拌しながらハイポネックス(登録商標)原液50gを加えた。得られた溶液に撹拌しながらソルフィット3.0gを加え、肥料農薬製剤を得た。
【0200】
実施例26 [肥料農薬製剤の製造:農薬製剤にグリコールエーテルを加え、次いで液肥原液を添加]
5.3%ジノテフラン水溶液47gに撹拌しながらソルフィット3.0gを加えた。得られた溶液に撹拌しながら、ハイポネックス(登録商標)原液50gを加え、肥料農薬製剤を得た。
【0201】
実施例27 [肥料農薬製剤の製造:グリコールエーテルに農薬製剤と液肥原液を同時に添加]
ソルフィット3.0gに撹拌しながら5.3%ジノテフラン水溶液47gとハイポネックス(登録商標)原液50gを同時に加え、肥料農薬製剤を得た。
【0202】
実施例28 [肥料農薬製剤の製造:グリコールエーテルに農薬製剤を加え、次いで液肥原液を添加]
ソルフィット3.0gに撹拌しながら5.3%ジノテフラン水溶液47gを加えた。得られた溶液に撹拌しながら、ハイポネックス(登録商標)原液50gを加え、肥料農薬製剤を得た。
【0203】
実施例29 [肥料農薬製剤の製造:グリコールエーテルに液肥原液を加え、次いで農薬製剤を添加]
ソルフィット3.0gに撹拌しながらハイポネックス(登録商標)原液50gを加えた。得られた溶液に撹拌しながら、5.3%ジノテフラン水溶液47gを加え、肥料農薬製剤を得た。
【0204】
実施例30 [肥料農薬製剤の製造:グリコールエーテル水溶液に農薬原体を加え、次いで液肥原液を添加]
6.32%ソルフィット水溶液(47.5g)にジノテフラン(2.5g;純度99.6%の試料2.50gを使用)を加えた。得られた混合物にハイポネックス(登録商標)原液50gを加え、60℃で20分間加熱撹拌して溶解し、肥料農薬製剤を得た。
【0205】
実施例31 [肥料農薬製剤の製造:グリコールエーテル水溶液に液肥原液を加え、次いで農薬原体を添加]
6.32%ソルフィット水溶液(47.5g)にハイポネックス(登録商標)原液50gを加えた。得られた溶液にジノテフラン(2.5g;純度99.6%の試料2.50gを使用)を加えた。得られた混合物を60℃で20分間加熱撹拌して溶解し、肥料農薬製剤を得た。
【0206】
実施例32 [肥料農薬製剤の製造:プレミックスに水を加え、次いで粉末肥料原料を添加]
プレミックス(5.0%ジノテフラン-6%ソルフィット水溶液)50gに水30gを加えた。得られた混合物にピータース(15-11-29)20gに加えた後、50℃まで昇温した。50℃を保持して30分間撹拌溶解し、肥料農薬製剤を得た。
【0207】
実施例33 [肥料農薬製剤の製造:プレミックスに水を加え、次いで粉末肥料原料を添加]
プレミックス(5.0%ジノテフラン-6%ソルフィット水溶液)50gに水31.25gを加えた。得られた混合物にユニバーゾル(16-5-25)18.75gに加えた後、50℃まで昇温した。50℃を保持して30分間撹拌溶解し、肥料農薬製剤を得た。
【0208】
実施例34 [肥料農薬製剤の製造:水にプレミックスを加え、次いで粉末肥料原料を添加]
水30gにプレミックス(5.0%ジノテフラン-6%ソルフィット水溶液)50gを加えた。得られた混合物にピータース(15-11-29)20gを加えた後、50℃まで昇温した。50℃を保持して30分間撹拌溶解し、肥料農薬製剤を得た。
【0209】
実施例35 [肥料農薬製剤の製造:水にプレミックスを加え、次いで粉末肥料原料を添加]
水31.25gにプレミックス(5.0%ジノテフラン-6%ソルフィット水溶液)50gを加えた。得られた混合物にユニバーゾル(16-5-25)18.75gを加えた後、50℃まで昇温した。50℃を保持して30分間撹拌溶解し、肥料農薬製剤を得た。
【0210】
実施例36[肥料農薬製剤の製造:プレミックスに水を加え、次いで粉末肥料原料を添加]
プレミックス(5.0%ジノテフラン-6%ソルフィット水溶液)50gに水33.3gを加えて撹拌しつつ50℃まで昇温した。次に尿素2g、硝酸加里6gおよびリン酸一アンモニア8.7gを加えた。得られた混合物は50℃を保持して30分間撹拌溶解し、肥料農薬製剤を得た(肥料成分は、N-P-K=2.65-5.22-2.64である。)。
【0211】
実施例37[肥料農薬製剤の製造:プレミックスに水を加え、次いで粉末肥料原料を添加]
プレミックス(5.0%ジノテフラン-6%ソルフィット水溶液)50gに水33.3gを加えて撹拌しつつ50℃まで昇温した。次に尿素5.5g、硝酸加里5g、リン酸一アンモニア2.5gおよびリン酸一加里3.7gを加えた。得られた混合物は50℃を保持して30分間撹拌溶解し、肥料農薬製剤を得た(肥料成分は、N-P-K=3.45-3.38-3.45である)。
【0212】
実施例38 [肥料農薬製剤の製造:プレミックスに水を加え、次いで粉末肥料原料を添加]
プレミックス(5.0%ジノテフラン-6%ソルフィット水溶液)50gに水33.3gを加えて撹拌しつつ50℃まで昇温した。次に尿素4g、硝酸加里8.5gおよびリン酸二アンモニア4.2gを加えた。得られた混合物は50℃を保持し30分間撹拌溶解し、肥料農薬製剤を得た(肥料成分はN-P-K=3.82-2.14-3.74である)。
【0213】
日本国特許出願2015-086227号(出願日:2015年4月20日)の開示はその全体が参照により本明細書に取り込まれる。本明細書に記載された全ての文献、特許出願、及び技術規格は、個々の文献、特許出願、及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書に参照により取り込まれる。
【産業上の利用可能性】
【0214】
本発明によれば、肥料農薬製剤は、過酷条件下のみならず低温下においても安定でかつ均質化された液性を有し、極めて危険性が低減されるので、従来には認められない、肥料農薬製剤、肥料農薬水性組成物およびそれらの使用方法並びに当該肥料農薬製剤を製造するための原料を提供することができる。