IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

7072436製紙設備の環境臭気抑制方法、および、製紙工場の環境臭気抑制方法
<>
  • -製紙設備の環境臭気抑制方法、および、製紙工場の環境臭気抑制方法 図1
  • -製紙設備の環境臭気抑制方法、および、製紙工場の環境臭気抑制方法 図2
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-12
(45)【発行日】2022-05-20
(54)【発明の名称】製紙設備の環境臭気抑制方法、および、製紙工場の環境臭気抑制方法
(51)【国際特許分類】
   D21H 21/04 20060101AFI20220513BHJP
   C02F 1/50 20060101ALI20220513BHJP
   C02F 11/00 20060101ALI20220513BHJP
【FI】
D21H21/04
C02F1/50 510Z
C02F1/50 520J
C02F1/50 531M
C02F1/50 540B
C02F11/00 F
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2018085385
(22)【出願日】2018-04-26
(65)【公開番号】P2019189975
(43)【公開日】2019-10-31
【審査請求日】2021-04-09
(73)【特許権者】
【識別番号】000101042
【氏名又は名称】アクアス株式会社
(74)【復代理人】
【識別番号】110001922
【氏名又は名称】弁理士法人日峯国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】蔵本 大揮
(72)【発明者】
【氏名】片渕 雄次
【審査官】南 宏樹
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2012/070644(WO,A1)
【文献】特開2002-205902(JP,A)
【文献】特開平10-332611(JP,A)
【文献】特開2004-017005(JP,A)
【文献】特開平09-117768(JP,A)
【文献】特開2005-205354(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D21B 1/00-1/38
D21C 1/00-11/14
D21D 1/00-99/00
D21F 1/00-13/12
D21G 1/00-9/00
D21H 11/00-27/42
D21J 1/00-7/00
C02F 1/50
C02F 1/70-1/78
C02F 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
製紙設備の原料調製部の水、抄紙系部の水、前記抄紙系部から排出される水を処理する排水処理部の水、前記排水処理部に存在するスカム、前記排水処理部に存在する汚泥、および、前記製紙設備からの排水を水処理した後に再度前記製紙設備に戻す水のいずれか1つ以上に対して、前記抄紙系部の水の温度に応じた添加濃度となるように殺菌剤を添加する製紙設備の環境臭気抑制方法であって、
前記殺菌剤がモノクロラミンであることを特徴とする製紙設備の環境臭気抑制方法
【請求項2】
前記抄紙系部の水の温度が高くなるほど、前記添加濃度を高くすることを特徴とする請求項1に記載の製紙設備の環境臭気抑制方法
【請求項3】
前記抄紙系部の水の温度が高くなるほど、前記添加濃度の増加率を大きくすることを特徴とする請求項2に記載の製紙設備の環境臭気抑制方法
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の製紙設備の環境臭気抑制方法を実施することを特徴とする製紙工場の環境臭気抑制方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、紙製品への着臭と、製紙設備およびその周辺設備で発生する環境臭気の両方を抑制できる製紙設備における殺菌剤の添加方法に関する。
【背景技術】
【0002】
製紙は、水中にパルプを分散した原料スラリーを抄紙機で抄紙して行う。この抄紙工程では微細繊維や填料を含む白水を抄紙機などから多量に排出する。この白水は、水資源の有効活用や再利用の観点から、抄紙工程で循環して用いられる。
しかし、白水は、填料、澱粉、サイズ剤、ラテックス、カゼイン等の有機物を多く含むので、細菌類、真菌類等の微生物の繁殖に好適である。これら微生物が白水で繁殖することにより、酢酸やプロピオン酸等の揮発性有機酸が発生し、これら揮発性有機酸由来の臭気が製造する紙製品に付着する。また、製紙設備やその周辺設備でもそれら微生物によって臭気が発生し、これら臭気を製紙工場外に排気した場合に環境問題となる。
このため抄紙系部に塩素剤などの殺菌剤を添加して微生物の繁殖を抑制し、白水由来の臭気を防止し、その臭気に起因する問題の予防を図っている。
【0003】
ここで、殺菌剤の添加量が少なすぎると十分な臭気抑制効果が得られず、多すぎると紙製品の製造コストを圧迫するため、適正範囲での殺菌剤の添加が求められている。
【0004】
そこで、特許文献1では、モノクロラミン溶液を殺菌剤として用い、白水の酸化還元電位を測定しながら、殺菌剤の濃度が閾値以上になるように、殺菌剤を製紙設備やその周辺設備の水に添加する技術が提案されている。
しかし、酸化還元電位による殺菌剤添加量の制御では、臭気の強さと酸化還元電位との対応性が低く、別の方法が求められていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2016-121422号公報
【非特許文献】
【0006】
【文献】国土交通省気象庁、「統計値を使って見通しを立てる」、「平均値を使って見通しを立てる」、インターネット<URL:http://www.data.jma.go.jp/gmd/risk/taio_toukei.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、製紙工場と製紙設備およびその周辺設備の環境臭気を抑制可能とする製紙設備の環境臭気抑制方法、および、製紙工場の環境臭気抑制方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の製紙設備の環境臭気抑制方法は、製紙設備の原料調製部の水、抄紙系部の水、前記抄紙系部から排出される水を処理する排水処理部の水、前記排水処理部に存在するスカム、前記排水処理部に存在する汚泥、および、前記製紙設備からの排水を水処理した後に再度前記製紙設備に戻す水のいずれか1つ以上に対して、前記抄紙系部の水の温度に応じた添加濃度となるように殺菌剤を添加する製紙設備の環境臭気抑制方法であって、前記殺菌剤がモノクロラミンであることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の製紙設備の環境臭気抑制方法では、上記構成に加えて、前記抄紙系部の水の温度が高くなるほど、前記添加濃度を高くする構成とすることができる。
【0010】
また、本発明の製紙設備の環境臭気抑制方法では、上記構成に加えて、前記抄紙系部の水の温度が高くなるほど、前記添加濃度の増加率を大きくする構成とすることができる。
【0011】
本発明の製紙工場の環境臭気抑制方法は上記いずれか1つの製紙設備の環境臭気抑制方法を実施することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明の製紙設備の環境臭気抑制方法は、製紙設備の原料調製部の水、抄紙系部の水、前記抄紙系部から排出される水を処理する排水処理部の水、前記排水処理部に存在するスカム、前記排水処理部に存在する汚泥、および、前記製紙設備からの排水を水処理した後に再度前記製紙設備に戻す水のいずれか1つ以上に対して、前記抄紙系部の水の温度に応じた添加濃度となるように殺菌剤を添加する製紙設備の環境臭気抑制方法であって、前記殺菌剤がモノクロラミンである構成により、殺菌剤添加箇所付近のみならず、製紙に係わる水系全体で薬剤による殺菌効果が得られ、その結果、殺菌剤添加箇所やその周辺製紙設備のみならず、製紙工場全体の環境臭気を抑制することが可能となる。
【0013】
また、本発明の製紙設備の環境臭気抑制方法では、上記構成に加えて、抄紙系部の水の温度が高くなるほど、上記の添加濃度を高くする構成とすることにより、製紙設備やその周辺設備で発生する環境臭気をより効果的に抑制することが可能となる。
【0014】
本発明の製紙工場の環境臭気抑制方法は上記いずれか1つの製紙設備の環境臭気抑制方法を実施する構成により、殺菌剤添加箇所付近のみならず、製紙に係わる水系全体で薬剤による殺菌効果が得られ、その結果、殺菌剤添加箇所とその周辺のみならず、製紙工場全体全体の環境臭気を効果的に抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の説明で用いる、製紙設備の一例を示すモデル図である。
図2】本発明の製紙設備における殺菌剤の添加方法の概念を示すモデル図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図1および図2を用いて本発明の製紙設備における殺菌剤の添加方法について説明する。図1は製紙設備の一例を示すが、本発明はこの例に限定されるものではない。
【0018】
製紙設備Aの原料調製槽1とマシンチェスト2とを備えた原料調製部A1で製紙原料を調製する。
すなわち、原料調製槽1に、パルプを含む原料と水、いわゆる仕込み水を供給し、さらに回収水タンク12からポンプ13により送水する水を加え、パルプスラリーを調製する。調製したパルプスラリーを、マシンチェスト2に供給し、必要に応じて粘度調整剤や紙力増強剤等の各種製紙用薬剤を添加した後、ポンプ3により抄紙系部A2に供給する。
パルプスラリーを白水循環ライン4aを流れる白水サイロ5からの白水(紙料成分をある程度含んだ水)と混合して紙料を調整する。そして、この紙料をインレット6からワイヤパート7の、回転するワイヤ7a上に供給する。
【0019】
次いで、ワイヤパート7に供給した紙料を、ワイヤ7a上で脱水してシート形状とし、プレスパート8以降の工程に送って紙製品とする。
一方、ワイヤパート7に残った抄紙系部A2の水は、白水として白水循環ライン4bにより白水サイロ5へ送り、貯留する。この白水サイロ5に貯留した白水を、再度ポンプ4へ供給する。
白水はポンプ4を有する白水循環ライン4a、インレット6、ワイヤパート7、白水循環ライン4b、そして白水サイロ5によって構成される白水循環系内を循環する。
【0020】
白水サイロ5に貯留した白水の一部を、白水サイロ5から抄紙系部A2内のディスクフィルター17によりろ過した後、排水処理部A3のシールピット9に供給する。シールピット9内の白水を、ポンプ10により固液分離装置11に送り固液分離する。
固液分離した成分のうちの水を、回収水タンク12に貯留した後、その一部をポンプ13により原料調製部A1の原料調製槽1に供給してパルプスラリーの濃度調整に利用する。
【0021】
また、その水の別の一部は図示しない配管を経てワイヤパート7のワイヤ7aやプレスパート8のフェルトを清浄に保つためのシャワー水に利用するなど、抄紙工程における各種用水として再利用する。
排水処理部A3は、原料調製部A1、および、抄紙系部A2とともに、製紙設備Aの循環水系を形成し、水はこの循環水系内を循環している。
なお、回収水タンク12内の他の一部の水を濃度調整のために製紙設備A外に排出し、図示しない、たとえば加圧浮上装置、あるいは、膜分離活性汚泥処理装置等の生物処理を伴う処理装置などの水処理設備で処理する。処理後の水は必要に応じて、たとえば後述する用水ライン15などにより、製紙設備Aに再び戻すことができる。
【0022】
また、製紙設備A内の水が不足した場合には、この例では用水ライン15より供給したクッションタンク14内の水をポンプ16により、シールピット9に供給する。なお、固液分離装置11で固液分離した成分のうちの固形分は製紙原料として再利用するか、廃棄物として処理する。
【0023】
製紙設備Aにおける殺菌剤を添加する対象は、原料調製部A1の水、抄紙系部A2の水、抄紙系部A2から排出される水を処理する排水処理部A3の水、排水処理部A3に存在するスカム、排水処理部A3に存在する汚泥、および、製紙設備Aからの排水を図示しない水処理設備で水処理した後に再度製紙設備Aに戻す水のいずれか1つ以上である。
このうち、原料調製部A1の水、および/または、抄紙系部A2の水に殺菌剤を添加すると、紙製品への着臭と、製紙設備やその周辺設備で発生する環境臭気の両方を効果的に抑制できるので好ましい。
なお、殺菌剤の添加は通常は連続して行うが、必要に応じて定期的に、または、非定期的に行うことができる。
【0024】
本発明の製紙設備における殺菌剤の添加方法では、上記の殺菌剤の添加対象に対し、抄紙系部の水の温度に応じた添加濃度となるように殺菌剤を添加する。臭気抑制は、ここで用いる殺菌剤の種類、製紙設備の規模や運転条件、設置場所等の影響を受けるが、冬期などの水温の低い場合には夏期などの水温の高い場合に比べて数分の1の添加濃度であっても十分な臭気抑制効果が得られる。また、水温がより低い場合、殺菌剤の添加を行わなくてもよい場合がある。
【0025】
ここで、本発明の製紙設備における殺菌剤の添加方法を図2に概念的に示す。このように抄紙系部の水の温度が高くなるほど、添加濃度を高くするように殺菌剤の添加を行うことが高い臭気抑制効果が得られるので好ましい。
【0026】
また、殺菌剤の必要添加濃度は、抄紙系部の水の温度と直線関係ではなく、抄紙系部の水の温度が高くなるほど高くすることが好ましく、抄紙系部の水の温度が高くなるほど殺菌剤の添加濃度の増加率を大きくすることがより高い臭気抑制効果が得られるので好ましい。
【0027】
本発明における抄紙系部の水の温度はリアルタイムで、あるいは、時刻を定めて1日1回、あるいは、殺菌剤の添加濃度の最適化のために複数回、測定した水温の値をそのまま用いることができる。他方、春期や秋期などの気温変動の大きい場合もあるため、気象庁が7日間平均気温として用いているように(非特許文献1)、たとえば5日間、あるいは、7日間の平均水温の値を用いてもよい。
【0028】
本発明の製紙設備における殺菌剤の添加方法で用いる殺菌剤は、製紙の妨げとならず、製紙設備や紙製品に悪影響を及ぼさないものであれば、適宜用いることができる。
ここで、殺菌剤が次亜塩素酸塩および/または亜塩素酸塩とアンモニウム塩、アミン、アミド、および、イミドから選ばれる1種以上の含窒素化合物との反応物である構成とすることにより、殺菌剤添加箇所とその周辺のみならず、製紙に係わる水系全体で薬剤による殺菌効果が得られる。
その結果、製紙設備、その周辺設備および製紙工場全体の環境臭気を効果的に抑制できる。
【0029】
これらの反応物のうち、モノクロラミンを用いることが、原料の入手が容易で、高い殺菌効果が得られるので好ましい。モノクロラミンは、たとえば次のようにして連続的に生成することができる。
すなわち、配管などの送液経路を流れる水に、全残留塩素濃度が1000mg/L以上10000mg/L以下となるように次亜塩素酸塩を添加する。そして、次亜塩素酸塩の添加箇所よりも送液経路の下流で、水中の次亜塩素酸塩とアンモニウムイオンとのモル比が1:1~1:1.5の範囲となるようにアンモニウム塩化合物を添加することで、次亜塩素酸塩とアンモニウム塩化合物との反応により、モノクロラミンが生成される。
【0030】
以上、本発明について、好ましい実施形態を挙げて説明したが、本発明の製紙設備における殺菌剤の添加方法は、上記実施形態の構成に限定されるものではない。
【0031】
当業者は、従来公知の知見に従い、本発明の製紙設備における殺菌剤の添加方法を適宜改変することができる。このような改変によってもなお、本発明の製紙設備における殺菌剤の添加方法の構成を具備する限り、もちろん、本発明の範疇に含まれるものである。
【実施例
【0032】
以下に、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明の製紙設備における殺菌剤の添加方法は、この実施例に限定されない。
【0033】
<実施例1>
中国地方にある製紙工場の製紙設備にて試験を行った。この工場では夏期にしばしば紙製品への着臭が生じ、また、製紙設備やその周辺設備でも異臭が発生していた。この製紙設備での年間を通じての白水サイロの最高水温は43℃である。
【0034】
配管を白水サイロに向かって流れる水に次亜塩素酸ナトリウム、次いで塩化アンモニウムをそれぞれモル比で1:1.1となるように供給して調製したモノクロラミンを、白水サイロ中の水温に応じて、白水サイロにおける水中の全残留塩素濃度が表1の条件を満たすように調整して連続添加した。なお、この製紙設備の場合、水温20℃未満では異臭の発生は認められなかったのでモノクロラミンの添加は行わないこととした。
また、白水サイロの水温としては、当日および前日までの6日間の計7日の午前11時に測定した水温の値を平均して用いた。
【0035】
【表1】
表1 実施例1での白水サイロの水温と全残留塩素濃度
【0036】
試験開始後、7日間の平均水温が20℃以下であり、モノクロラミンの添加を行わなかった冬期(1~2月)、および、同平均水温が41℃であった夏期(8月)を含め、年間を通じて製紙設備とその周辺設備、および、製紙工場全体で異臭は認められなかった。
【0037】
また、着臭については、2週間ごとに得られた紙製品をサンプルとして1g採取して試験した。サンプルを細断し、ポリエステルフィルム製のにおい袋に入れ、次いでそのにおい袋に無臭空気を約3L入れた後に密栓し、25℃に一昼夜保持した。その後、このにおい袋中の空気について10名のパネルが評価したが、年間を通じて紙製品への着臭は認められなかった。
【0038】
<実施例2>
実施例2は、実施例1において、モノクロラミンを白水サイロではなく、原料調製槽に添加した点のみ異なる。その結果、夏期であっても紙製品への着臭も、製紙設備やその周辺設備、および、製紙工場全体で異臭は認めらなかった。
【0039】
<比較例>
実施例1と同様に、ただし、白水サイロの水の温度に応じた全残留塩素濃度となるように殺菌剤を添加するのではなく、抄紙系部内の水に対して全残留塩素濃度が2mg/Lとなるようにモノクロラミンを白水サイロに連続添加した。抄紙系部内の水の温度が上昇して32℃となった時点で製紙設備およびその周辺設備で異臭が感じられるようになり、その後、水の温度が34℃となったときに得られた紙製品に3人のパネルが異臭を感じた。
【符号の説明】
【0040】
A 製紙設備
A1 原料調製部
A2 抄紙系部
A3 排水処理部
1 原料調製槽
2 マシンチェスト
3 ポンプ
4 ポンプ
4a 白水循環ライン
4b 白水循環ライン
5 白水サイロ
6 インレット
7 ワイヤパート
7a ワイヤ
8 プレスパート
9 シールピット
10 ポンプ
11 固液分離装置
12 回収水タンク
13 ポンプ
14 クッションタンク
15 用水ライン
16 ポンプ
17 ディスクフィルター
図1
図2