(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-12
(45)【発行日】2022-05-20
(54)【発明の名称】巡回冗長検査長管理
(51)【国際特許分類】
H04W 28/06 20090101AFI20220513BHJP
H04L 1/00 20060101ALI20220513BHJP
【FI】
H04W28/06
H04L1/00 E
(21)【出願番号】P 2018519767
(86)(22)【出願日】2016-10-24
(86)【国際出願番号】 US2016058417
(87)【国際公開番号】W WO2017074851
(87)【国際公開日】2017-05-04
【審査請求日】2019-10-01
(32)【優先日】2015-10-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2016-02-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】507364838
【氏名又は名称】クアルコム,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【氏名又は名称】黒田 晋平
(72)【発明者】
【氏名】ワンシ・チェン
(72)【発明者】
【氏名】ピーター・ガール
(72)【発明者】
【氏名】ティンファン・ジ
【審査官】吉村 真治▲郎▼
(56)【参考文献】
【文献】特開昭62-073826(JP,A)
【文献】特開2013-225884(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0114570(US,A1)
【文献】特表2007-538425(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0124741(US,A1)
【文献】特表2004-531137(JP,A)
【文献】Huawei,CRC size for Stand-alone Scheduling Information[online], 3GPP TSG-RAN WG1#45 R1-061408,2006年05月02日
【文献】3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Services provided by the physical layer (Release 13),3GPP TS 25.302 V13.0.0 (2015-09),2015年09月23日,pages 14-34,96-102,104-107
【文献】Sony,CRC Size Reduction for LC-MTC M-PDCCH[online], 3GPP TSG-RAN WG1#82b R1-155883,2015年09月26日
【文献】Huawei, HiSilicon,PD2DSCH content and design[online], 3GPP TSG-RAN WG1#78b R1-143701,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_78b/Docs/R1-143701.zip>,2014年09月27日
【文献】Huawei,CRC size for Stand-alone Scheduling Information[online], 3GPP TSG-RAN WG1#45 R1-061408,2006年05月02日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
H04L 1/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器によるワイヤレス通信のための方法であって、
所与のタイプの物理ワイヤレスチャネルについて、複数の可能なサイズから、前記所与のタイプの物理ワイヤレスチャネル上のアップリンクの送信に使用されるべき巡回冗長検査(CRC)フィールドのサイズを決定するステップであって、
リモートデバイスから受信したPDCCHにおける割り振りが、前記送信のトランスポートブロックサイズがしきい値より大きい
ことを示すとき、第1のCRCフィールドサイズを使用すると決定するステップと、
前記リモートデバイスから受信したPDCCHにおける割り振りが、前記送信のトランスポートブロックサイズがしきい値以下である
ことを示すとき、前記第1のCRCフィールドサイズより小さい第2のCRCフィールドサイズを使用すると決定するステップとを含む、ステップと、
前記決定されたサイズの前記CRCフィールドを用いて、前記物理ワイヤレスチャネル上の前記送信に基づいて通信を実行するステップと
を備える方法。
【請求項2】
前記CRCフィールドのサイズを決定するステップが、前記送信がブロードキャスト送信ではないとき、前記第2のCRCフィールドサイズを使用すると決定するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記物理ワイヤレスチャネルが、制御チャネルを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記CRCフィールドのサイズを決定するステップが、前記物理ワイヤレスチャネルを送信するために使用される探索空間がUE固有探索空間であるとき、前記第1のCRCフィールドサイズを使用すると決定するステップと、前記物理ワイヤレスチャネルを送信するために使用される探索空間が共通探索空間であるとき、前記第2のCRCフィールドサイズを使用すると決定するステップとをさらに含む、請求項
3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のCRCフィールドサイズを使用すると決定された場合、前記ユーザ機器は前記第1のCRCフィールドサイズに関連する制御チャネル候補を共通探索空間から復号し、前記第2のCRCフィールドサイズを使用すると決定された場合、前記ユーザ機器は前記第2のCRCフィールドサイズに関連する制御チャネル候補をUE固有探索空間から復号する、請求項
3に記載の方法。
【請求項6】
前記CRCフィールドのサイズを決定するステップが、奇数のインデックスを有するサブフレーム中でPDCCHを受信するとき、前記第2のCRCフィールドサイズを使用すると決定するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記CRCフィールドのサイズを決定するステップが、通信のトラフィックタイプが少量のデータを搬送するパケットの通信であるとき、前記第2のCRCフィールドサイズを使用すると決定するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記CRCフィールドのサイズを決定するステップが、前記物理ワイヤレスチャネルのスケジューリング方式が半永続的スケジュールであるとき、前記第2のCRCフィールドサイズを使用すると決定するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
ユーザ機器によるワイヤレス通信のための装置であって、
所与のタイプの物理ワイヤレスチャネルについて、複数の可能なサイズから、前記所与のタイプの物理ワイヤレスチャネル上のアップリンクの送信に使用されるべき巡回冗長検査(CRC)フィールドのサイズを決定するための手段であって、
リモートデバイスから受信したPDCCHにおける割り振りが、前記送信のトランスポートブロックサイズがしきい値より大きい
ことを示すとき、第1のCRCフィールドサイズを使用すると決定するための手段と、
前記リモートデバイスから受信したPDCCHにおける割り振りが、前記送信のトランスポートブロックサイズがしきい値以下である
ことを示すとき、前記第1のCRCフィールドサイズより小さい第2のCRCフィールドサイズを使用すると決定するための手段とを含む、手段と、
前記決定されたサイズの前記CRCフィールドを用いて、前記物理ワイヤレスチャネル上の前記送信に基づいて通信を実行するための手段と
を備える装置。
【請求項10】
請求項2~
8のいずれか一項に記載の方法を実行するための処理手段をさらに備える請求項
9に記載の装置。
【請求項11】
コンピューティングデバイスの処理手段によって実行されるときに請求項1~
8のいずれか一項に記載の方法を実行するための命令を含むコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2015年10月30日に出願された米国仮出願第62/248,786号の優先権を主張する、2016年2月17日に出願された米国出願第15/046,154号の優先権を主張するものであり、両出願は、本出願の譲受人に譲渡され、その全体が参照により本明細書に明確に組み込まれる。
【0002】
本開示のいくつかの実施形態は、一般に、ワイヤレス通信システムにおける巡回冗長検査(CRC)長を管理することに関する。
【背景技術】
【0003】
音声、データなどの様々なタイプの通信コンテンツを提供するために、ワイヤレス通信システムが広く展開されている。これらのシステムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、帯域幅および送信電力)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続システムであり得る。そのような多元接続システムの例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ロングタームエボリューション(LTE)システム、および直交周波数分割多元接続(OFDMA)システムを含む。
【0004】
一般に、ワイヤレス多元接続通信システムは、複数のワイヤレス端末のための通信を同時にサポートすることができる。各端末は、順方向リンクおよび逆方向リンク上の送信を介して1つまたは複数の基地局と通信する。順方向リンク(またはダウンリンク)は、基地局から端末への通信リンクを指し、逆方向リンク(またはアップリンク)は、端末から基地局への通信リンクを指す。この通信リンクは、単入力単出力、多入力単出力または多入力多出力(MIMO)システムを介して確立され得る。
【0005】
ワイヤレスデバイスは、ユーザ機器(UE)およびリモートデバイスを備える。UEは、人間による直接制御の下で動作するデバイスである。UEのいくつかの例は、セルラーフォン、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、ネットブックなどを含む。リモートデバイスは、人間によって直接制御されることなしに動作するデバイスである。リモートデバイスのいくつかの例は、センサー、メーター、ロケーションタグなどを含む。リモートデバイスは、基地局、別のリモートデバイス、または何らかの他のエンティティと通信することができる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のいくつかの態様は、ワイヤレス通信のための方法を提供する。方法は、一般に、所与のタイプの物理ワイヤレスチャネルについて、複数の可能なサイズから、物理ワイヤレスチャネル上で送られることになる送信に使用されるべき巡回冗長検査(CRC)フィールドのサイズを決定するステップと、決定されたサイズのCRCフィールドを用いて、物理ワイヤレスチャネル上の送信に基づいて通信を実行するステップとを含む。
【0007】
本開示のいくつかの態様は、ワイヤレス通信のための装置を提供する。装置は、一般に、所与のタイプの物理ワイヤレスチャネルについて、複数の可能なサイズから、物理ワイヤレスチャネル上で送られることになる送信に使用されるべき巡回冗長検査(CRC)フィールドのサイズを決定し、決定されたサイズのCRCフィールドを用いて、物理ワイヤレスチャネル上の送信に基づいて通信を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサと結合されたメモリとを含む。
【0008】
本開示のいくつかの態様は、ワイヤレス通信のための装置を提供する。装置は、一般に、所与のタイプの物理ワイヤレスチャネルについて、複数の可能なサイズから、物理ワイヤレスチャネル上で送られることになる送信に使用されるべき巡回冗長検査(CRC)フィールドのサイズを決定するための手段と、決定されたサイズのCRCフィールドを用いて、物理ワイヤレスチャネル上の送信に基づいて通信を実行するための手段とを含む。
【0009】
本開示のいくつかの態様は、コンピュータ実行可能コードを記憶するコンピュータ可読媒体を提供する。コンピュータ実行可能コードは、一般に、所与のタイプの物理ワイヤレスチャネルについて、複数の可能なサイズから、物理ワイヤレスチャネル上で送られることになる送信に使用されるべき巡回冗長検査(CRC)フィールドのサイズを決定するための命令と、決定されたサイズのCRCフィールドを用いて、物理ワイヤレスチャネル上の送信に基づいて通信を実行するための命令とを含む。
【0010】
本開示のいくつかの態様は、上記で説明した動作を実行することが可能な様々な装置およびコンピュータプログラム製品も含む。
【0011】
本開示の特徴、性質、および利点は、以下に記載する詳細な説明を図面と併せ読めばより明らかになろう。図面中、同様の参照符号は、全体を通じて同じ部分を表す。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本開示の態様による、多元接続ワイヤレス通信システムを示す図である。
【
図2】本開示の態様による、通信システムのブロック図である。
【
図3】本開示の態様による、例示的なフレーム構造を示す図である。
【
図4】本開示の態様による、例示的なサブフレームリソース要素マッピングを示す図である。
【
図5】本開示の態様による、ワイヤレス通信のための例示的な動作を示す図である。
【
図6】本開示の態様による、UEまたはeNBによって取られるステップのフローチャートである。
【
図7】本開示の態様による、UEまたはeNBによって取られるステップのフローチャートである。
【
図8】本開示の態様による、通信のトランスポートブロックサイズに基づいてCRCサイズの暗黙的指示を取得するワイヤレスデバイスの例示的なコールフローを示す図である。
【
図9】本開示の態様による、CRCサイズの明示的指示を取得するワイヤレスデバイスの例示的なコールフローを示す図である。
【
図10】本開示の態様による、CRCサイズの半静的な明示的指示を取得するワイヤレスデバイスの例示的なコールフローを示す図である。
【
図11】本開示の態様による、UE能力に基づいてCRCサイズの暗黙的指示を取得するワイヤレスデバイスの例示的なコールフローを示す図である。
【
図12】本開示の態様による、通信がブロードキャストされるかどうかに基づいてCRCサイズの暗黙的指示を取得するワイヤレスデバイスの例示的なコールフローを示す図である。
【
図13】本開示の態様による、通信が半静的にスケジュールされるかどうかに基づいてCRCサイズの暗黙的指示を取得するワイヤレスデバイスの例示的なコールフローを示す図である。
【
図14】本開示の態様による、時間依存的パラメータに基づいてCRCサイズの暗黙的指示を取得するワイヤレスデバイスの例示的なコールフローを示す図である。
【
図15】本開示の態様による、探索空間に基づいてCRCの暗黙的指示を取得するワイヤレスデバイスの例示的なコールフローを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本開示のいくつかの態様は、ワイヤレス通信におけるCRC長(すなわち、サイズ)を管理するための技法を提供する。提供される技法は、同じデータチャネル上の異なる送信に異なるCRCフィールド長を使用しながら、データチャネルを介して通信する(たとえば、送信する、受信する)ことを可能にし得る。すなわち、第1のデバイスは、決定されたCRCフィールド長を使用して送信を第2のデバイスに送ることができ、第2のデバイスは、1つまたは複数の指示からCRCフィールド長を決定し、決定された長さのCRCを使用して送信の誤り検査を行うことができる。
【0014】
添付の図面に関して以下に記載する詳細な説明は、様々な構成について説明するものであり、本明細書で説明する概念が実践され得る唯一の構成を表すものではない。詳細な説明は、様々な概念の完全な理解を与えるための具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの具体的な詳細なしにこれらの概念が実践され得ることは当業者には明らかであろう。場合によっては、そのような概念を不明瞭にすることを避けるために、よく知られている構造および構成要素がブロック図の形態で示される。
【0015】
本明細書で説明する技法は、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交FDMA(OFDMA)ネットワーク、シングルキャリアFDMA(SC-FDMA)ネットワークなどの様々なワイヤレス通信ネットワークに使用され得る。「ネットワーク」および「システム」という用語は、しばしば互換的に使用される。CDMAネットワークは、ユニバーサル地上波無線アクセス(UTRA)、cdma2000などの無線技術を実装し得る。UTRAは、広帯域CDMA(W-CDMA(登録商標))および低チップレート(LCR)を含む。cdma2000は、IS-2000規格、IS-95規格およびIS-856規格をカバーする。TDMAネットワークは、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))などの無線技術を実装し得る。OFDMAネットワークは、発展型UTRA(E-UTRA)、IEEE802.11、IEEE802.16、IEEE802.20、Flash-OFDM(登録商標)などの無線技術を実装し得る。UTRA、E-UTRA、およびGSM(登録商標)は、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)の一部である。ロングタームエボリューション(LTE)は、E-UTRAを使用するUMTSのリリースである。UTRA、E-UTRA、GSM(登録商標)、UMTSおよびLTEは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)という名称の組織からの文書に記載されている。cdma2000は、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)という名称の組織からの文書に記載されている。これらの様々な無線技術および規格は、当技術分野で知られている。明確にするために、本技法のいくつかの態様では、以下ではLTEについて説明し、以下の説明の大部分においてLTE用語が使用される。
【0016】
シングルキャリア変調および周波数領域等化を利用するシングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)は、1つの技法である。SC-FDMAは、OFDMAシステムと同様の性能と、本質的に同じ全体的な複雑さとを有する。SC-FDMA信号は、その固有のシングルキャリア構造のために、より低いピーク対平均電力比(PAPR)を有する。SC-FDMAは、特に、より低いPAPRが送信電力効率の点でモバイル端末に大きな恩恵をもたらすアップリンク通信において、大きな注目を集めている。SC-FDMAは、現在、3GPPロングタームエボリューション(LTE)または発展型UTRAにおけるアップリンク多元接続方式の作業仮説である。
【0017】
図1は、本開示の態様が実践され得るワイヤレス通信ネットワーク100を示す。たとえば、発展型ノードB110およびユーザ機器(UE)120は、本明細書で説明するように、拡張シグナリングを使用して互いと通信することができる。
【0018】
ワイヤレス通信ネットワーク100は、LTEネットワークであり得る。ワイヤレスネットワーク100は、いくつかの発展型ノードB(eNB)110および他のネットワークエンティティを含み得る。eNBは、UEと通信する局であってもよく、基地局、アクセスポイントなどと呼ばれることもある。ノードBは、UEと通信する局の別の例である。
【0019】
各eNB110は、特定の地理的エリアに通信カバレージを提供することができる。3GPPでは、「セル」という用語は、この用語が使用される文脈に応じて、eNBのカバレージエリアおよび/またはこのカバレージエリアにサービスしているeNBサブシステムを指すことができる。
【0020】
eNBは、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、および/または他のタイプのセルに通信カバレージを提供することができる。マクロセルは、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーすることができ、サービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。ピコセルは、比較的小さい地理的エリアをカバーすることができ、サービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。フェムトセルは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、自宅)をカバーすることができ、フェムトセルとの関連を有するUE(たとえば、限定加入者グループ(CSG)内のUE、自宅内のユーザのためのUEなど)による制限付きアクセスを可能にし得る。マクロセルのためのeNBは、マクロeNBと呼ばれることがある。ピコセルのためのeNBは、ピコeNBと呼ばれることがある。フェムトセルのためのeNBは、フェムトeNBまたはホームeNBと呼ばれることがある。
図1に示す例では、eNB110a、110bおよび110cは、それぞれ、マクロセル102a、102bおよび102cのためのマクロeNBであり得る。eNB110xは、ピコセル102xのためのピコeNBであり得る。eNB110yおよび110zは、それぞれ、フェムトセル102yおよび102zのためのフェムトeNBであり得る。eNBは、1つまたは複数(たとえば、3つ)のセルをサポートすることができる。
【0021】
ワイヤレスネットワーク100は、中継局も含み得る。中継局は、アップストリーム局(たとえば、eNBまたはUE)からデータおよび/または他の情報の送信を受信し、ダウンストリーム局(たとえば、UEまたはeNB)にデータおよび/または他の情報の送信を送る局である。中継局はまた、他のUEのための送信を中継するUEであり得る。
図1に示す例では、中継局110rは、eNB110aとUE120rとの間の通信を容易にするために、eNB110aおよびUE120rと通信することができる。中継局は、リレーeNB、リレーなどと呼ばれることもある。
【0022】
ワイヤレスネットワーク100は、異なるタイプのeNB、たとえば、マクロeNB、ピコeNB、フェムトeNB、リレーなどを含む異種ネットワークであり得る。これらの異なるタイプのeNBは、異なる送信電力レベル、異なるカバレージエリア、およびワイヤレスネットワーク100中の干渉に対する異なる影響を有し得る。たとえば、マクロeNBは高い送信電力レベル(たとえば、20ワット)を有することがあるが、ピコeNB、フェムトeNBおよびリレーはより低い送信電力レベル(たとえば、1ワット)を有することがある。
【0023】
ワイヤレスネットワーク100は、同期動作または非同期動作をサポートすることができる。同期動作の場合、eNBは、同様のフレームタイミングを有する場合があり、異なるeNBからの送信は、時間的にほぼ整合される場合がある。非同期動作の場合、eNBは、異なるフレームタイミングを有する場合があり、異なるeNBからの送信は、時間的に整合されない場合がある。本明細書で説明する技法は、同期動作と非同期動作の両方に使用され得る。
【0024】
ネットワークコントローラ130は、eNBのセットに結合し、これらのeNBの協調および制御を実現することができる。ネットワークコントローラ130は、バックホールを介してeNB110と通信することができる。eNB110はまた、たとえば、直接または間接的にワイヤレスバックホールもしくはワイヤラインバックホールを介して互いと通信することができる。
【0025】
UE120は、ワイヤレスネットワーク100全体にわたって分散されてもよく、各UEは、固定式であっても移動式であってもよい。UEは、端末、移動局、加入者ユニット、局などと呼ばれることもある。UEは、セルラーフォン、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、コードレスフォン、ワイヤレスローカルループ(WLL)局などであり得る。UEは、マクロeNB、ピコeNB、フェムトeNB、リレーなどと通信することが可能であり得る。
図1では、両側に矢印がある実線は、UEとサービングeNBとの間の所望の送信を示し、サービングeNBは、ダウンリンクおよび/またはアップリンク上でUEにサービスするように指定されたeNBである。両側に矢印がある破線は、UEとeNBとの間の干渉送信を示す。
【0026】
LTEは、ダウンリンク上で直交周波数分割多重化(OFDM)を利用し、アップリンク上でシングルキャリア周波数分割多重化(SC-FDM)を利用する。OFDMおよびSC-FDMは、システム帯域幅を、一般にトーン、ビンなどとも呼ばれる、複数の(K個の)直交サブキャリアに区分する。各サブキャリアは、データで変調され得る。一般に、変調シンボルは、OFDMでは周波数領域において、SC-FDMでは時間領域において送られる。隣接するサブキャリア間の間隔は固定される場合があり、サブキャリアの総数(K)は、システム帯域幅に依存し得る。たとえば、サブキャリアの間隔は15kHzであってもよく、最小のリソース割振り(「リソースブロック」と呼ばれる)は12個のサブキャリア(または180kHz)であってもよい。結果として、公称の高速フーリエ変換(FFT)サイズは、1.25、2.5、5、10または20メガヘルツ(MHz)のシステム帯域幅に対して、それぞれ、128、256、512、1024または2048に等しい場合がある。システム帯域幅はまた、サブバンドに区分され得る。たとえば、サブバンドは、1.08MHz(すなわち、6個のリソースブロック)をカバーすることができ、1.25、2.5、5、10または20MHzのシステム帯域幅に対して、それぞれ、1、2、4、8または16個のサブバンドが存在し得る。
【0027】
ワイヤレスネットワーク100は、1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)を実装する1つまたは複数の無線アクセスネットワーク(RAN)を介してコアネットワークと通信することが可能なUE120も含み得る。たとえば、本明細書で提供するいくつかの態様によれば、ワイヤレスネットワーク100は、第1のRATを実装する第1のRANおよび第2のRATを実装する第2のRANを介して通信を提供する、コロケートされたアクセスポイント(AP)および/または基地局を含み得る。いくつかの態様によれば、第1のRANはワイドエリアワイヤレスアクセスネットワーク(WWAN)であってもよく、第2のRANはワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)であってもよい。WWANの例は、限定はしないが、たとえば、LTE、UMTS、cdma2000、GSM(登録商標)などの無線アクセス技術(RAT)を含み得る。WLANの例は、限定はしないが、たとえば、Wi-FiまたはIEEE802.11ベースの技術などのRATを含み得る。
【0028】
本明細書で提供するいくつかの態様によれば、ワイヤレスネットワーク100は、Wi-Fiおよびセルラー無線リンクを介して通信を提供する、コロケートされたWi-Fiアクセスポイント(AP)およびフェムトeNBを含み得る。本明細書で使用する「コロケートされた」という用語は、一般に、「に極めて近接した」を意味し、同じデバイスエンクロージャ内または互いに極めて近接している別個のデバイス内のWi-Fi APまたはフェムトeNBに適用される。本開示のいくつかの態様によれば、本明細書で使用する「フェムトAP」という用語は、コロケートされたWi-Fi APおよびフェムトeNBを指す場合がある。
【0029】
図2は、MIMOシステム200などのシステム内の(アクセスポイント(AP)としても知られる)送信機システム210および(ユーザ機器(UE)としても知られる)受信機システム250の一実施形態のブロック図である。本開示の態様は、送信機システム(AP)210および受信機システム(UE)250において実践され得る。たとえば、送信機システム210は、
図5を参照しながら以下で説明するように、1つまたは複数のデータチャネルを使用してユーザ機器と通信するときに使用すべきCRCフィールドのサイズを決定するように構成され得る。受信機システム250も、やはり
図5を参照しながら以下で説明するように、1つまたは複数のデータチャネルを使用して基地局と通信するときに使用すべきCRCフィールドのサイズを決定するように構成され得る。
【0030】
送信機システム210において、いくつかのデータストリームのトラフィックデータが、データソース212から送信(TX)データプロセッサ214に供給される。一態様では、各データストリームは、それぞれの送信アンテナを介して送信される。TXデータプロセッサ214は、そのデータストリーム用に選択された特定のコーディング方式に基づいて、データストリームごとのトラフィックデータをフォーマットし、コーディングし、インターリーブして、コーディングされたデータを供給する。
【0031】
データストリームごとのコーディングされたデータは、OFDM技法を使用してパイロットデータと多重化され得る。パイロットデータは、典型的には、既知の方法で処理される既知のデータパターンであり、チャネル応答を推定するために受信機システムにおいて使用され得る。次いで、データストリームごとの多重化されたパイロットおよびコーディングされたデータは、そのデータストリーム用に選択された特定の変調方式(たとえば、2位相シフトキーイング(BPSK)、4位相シフトキーイング(QSPK)、M位相シフトキーイング(M-PSK)、またはM直交振幅変調(M-QAM))に基づいて変調(すなわち、シンボルマッピング)されて、変調シンボルを供給する。データストリームごとのデータレート、コーディング、および変調は、プロセッサ230によって実行される命令によって決定され得る。
【0032】
次いで、すべてのデータストリームの変調シンボルは、TX MIMOプロセッサ220に供給され、TX MIMOプロセッサ220は、(たとえば、OFDMのために)変調シンボルをさらに処理し得る。次いで、TX MIMOプロセッサ220は、NT個の変調シンボルストリームをNT個の送信機(TMTR)222a~222tに供給する。いくつかの実施形態では、TX MIMOプロセッサ220は、データストリームのシンボルに、およびシンボルが送信されるアンテナにビームフォーミング重みを適用する。
【0033】
各送信機222は、それぞれのシンボルストリームを受信および処理して、1つまたは複数のアナログ信号を供給し、アナログ信号をさらに調整(たとえば、増幅、フィルタリング、およびアップコンバート)して、MIMOチャネルを介した送信に適した被変調信号を供給する。次いで、送信機222a~222tからのNT個の被変調信号は、それぞれ、NT個のアンテナ224a~224tから送信される。
【0034】
受信機システム250において、送信された被変調信号は、NR個のアンテナ252a~252rによって受信され、各アンテナ252から受信された信号は、それぞれの受信機(RCVR)254a~254rに供給される。各受信機254は、それぞれの受信された信号を調整(たとえば、フィルタリング、増幅、およびダウンコンバート)し、調整された信号をデジタル化してサンプルを提供し、サンプルをさらに処理して対応する「受信された」シンボルストリームを供給する。
【0035】
次いで、RXデータプロセッサ260は、NR個の受信機254からNR個の受信されたシンボルストリームを受信し、特定の受信機処理技法に基づいて処理して、NT個の「検出された」シンボルストリームを供給する。次いで、RXデータプロセッサ260は、検出された各シンボルストリームを復調し、デインターリーブし、復号して、データストリームのトラフィックデータを復元する。RXデータプロセッサ260による処理は、送信機システム210におけるTX MIMOプロセッサ220およびTXデータプロセッサ214によって実行される処理を補足するものである。
【0036】
プロセッサ270は、どのプリコーディング行列を使用すべきかを周期的に決定する。プロセッサ270は、行列インデックス部分とランク値部分とを備える逆方向リンクメッセージを編成する。
【0037】
逆方向リンクメッセージは、通信リンクおよび/または受信データストリームに関する様々なタイプの情報を備え得る。次いで、逆方向リンクメッセージは、データソース236からいくつかのデータストリームのトラフィックデータも受信するTXデータプロセッサ238によって処理され、変調器280によって変調され、送信機254a~254rによって調整され、送信機システム210に送り返される。
【0038】
送信機システム210において、受信機システム250からの被変調信号は、アンテナ224によって受信され、受信機222によって調整され、復調器240によって復調され、RXデータプロセッサ242によって処理されて、受信機システム250によって送信された逆方向リンクメッセージを抽出する。次いで、プロセッサ230は、ビームフォーミング重みを決定するためにどのプリコーディング行列を使用すべきかを決定し、次いで、抽出されたメッセージを処理する。
【0039】
いくつかの態様によれば、コントローラ/プロセッサ230および270は、それぞれ、送信機システム210および受信機システム250における動作を指示することができる。一態様によれば、送信機システム210におけるプロセッサ230、TXデータプロセッサ214、ならびに/または他のプロセッサおよびモジュールは、本明細書で説明する技法のためのプロセスを実行または指示することができる。別の態様によれば、受信機システム250におけるプロセッサ270、RXデータプロセッサ260、ならびに/または他のプロセッサおよびモジュールは、本明細書で説明する技法のためのプロセスを実行または指示することができる。たとえば、送信機システム210におけるプロセッサ230、TXデータプロセッサ214、ならびに/または他のプロセッサおよびモジュールは、
図5の動作500を実行または指示することができる。たとえば、受信機システム250におけるプロセッサ270、RXデータプロセッサ260、ならびに/または他のプロセッサおよびモジュールは、
図6の動作600を実行または指示することができる。
【0040】
一態様では、論理チャネルは、制御チャネルおよびトラフィックチャネルに分類される。論理制御チャネルは、システム制御情報をブロードキャストするためのDLチャネルであるブロードキャスト制御チャネル(BCCH)を備える。ページング制御チャネル(PCCH)は、ページング情報を転送するDLチャネルである。マルチキャスト制御チャネル(MCCH)は、1つまたは複数のMTCHについてのマルチメディアブロードキャストおよびマルチキャストサービス(MBMS)スケジューリングと制御情報とを送信するために使用されるポイントツーマルチポイントDLチャネルである。一般に、無線リソース制御(RRC)接続を確立した後、このチャネルはMBMSを受信するUEによって使用される。専用制御チャネル(DCCH)は、RRC接続を有するUEによって使用される、専用制御情報を送信するポイントツーポイント双方向チャネルである。一態様では、論理トラフィックチャネルは、ユーザ情報を転送するための、1つのUEに専用の、ポイントツーポイント双方向チャネルである専用トラフィックチャネル(DTCH)を備える。また、マルチキャストトラフィックチャネル(MTCH)は、トラフィックデータを送信するためのポイントツーマルチポイントDLチャネルである。
【0041】
一態様では、トランスポートチャネルは、DLおよびULに分類される。DLトランスポートチャネルは、ブロードキャストチャネル(BCH)、ダウンリンク共有データチャネル(DL-SDCH)、およびUEの省電力化(不連続受信(DRX)サイクルはネットワークによってUEに示される)をサポートするためのページングチャネル(PCH)を備え、これらのチャネルは、セル全体にわたってブロードキャストされ、他の制御/トラフィックチャネル用に使用され得る物理(PHY)リソースにマッピングされる。ULトランスポートチャネルは、ランダムアクセスチャネル(RACH)、要求チャネル(REQCH)、アップリンク共有データチャネル(UL-SDCH)、および複数のPHYチャネルを備える。PHYチャネルは、DLチャネルおよびULチャネルのセットを備える。
【0042】
一態様では、シングルキャリア波形の低いPAPR(任意の所与の時点で、チャネルが周波数において連続するまたは一様に離間される)特性を保持するチャネル構造が提供される。
【0043】
図3は、LTEにおけるFDD用の例示的なフレーム構造300を示す。ダウンリンクおよびアップリンクの各々の送信タイムラインは、無線フレームの単位に区分され得る。各無線フレームは、所定の持続時間(たとえば、10ミリ秒(ms))を有することができ、0~9のインデックスを有する10個のサブフレームに区分され得る。各サブフレームは、2つのスロットを含み得る。したがって、各無線フレームは、0~19のインデックスを有する20個のスロットを含み得る。各スロットは、L個のシンボル期間、たとえば、(
図2に示すように)ノーマルサイクリックプレフィックスの場合は7個のシンボル期間、または拡張サイクリックプレフィックスの場合は6個のシンボル期間を含み得る。各サブフレームにおける2L個のシンボル期間は、0~2L-1のインデックスを割り当てられ得る。
【0044】
LTEでは、eNBは、eNBによってサポートされるセルごとのシステム帯域幅の中心1.08MHzにおいて、ダウンリンク上で1次同期信号(PSS)および2次同期信号(SSS)を送信することができる。PSSおよびSSSは、
図3に示すように、それぞれ、ノーマルサイクリックプレフィックスを有する各無線フレームのサブフレーム0および5中のシンボル期間6および5において送信され得る。PSSおよびSSSは、セル探索および獲得のためにUEによって使用され得る。セル探索および獲得の間に、端末は、セルのセルフレームタイミングおよび物理レイヤ識別情報を検出し、それらから、端末は、基準信号シーケンスの開始(フレームタイミングによって与えられる)およびセルの基準信号シーケンス(物理レイヤセル識別情報によって与えられる)を知る。eNBは、eNBによってサポートされるセルごとのシステム帯域幅にわたってセル固有基準信号(CRS)を送信し得る。CRSは、各サブフレームのいくつかのシンボル期間において送信されることがあり、チャネル推定、チャネル品質測定、および/または他の機能を実行するためにUEによって使用されることがある。態様では、異なるおよび/または追加の基準信号が用いられ得る。eNBはまた、いくつかの無線フレームのスロット1中のシンボル期間7~10において物理ブロードキャストチャネル(PBCH)を送信し得る。PBCHは、何らかのシステム情報を搬送し得る。eNBは、いくつかのサブフレーム中の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)上でシステム情報ブロック(SIB)などの他のシステム情報を送信し得る。eNBは、サブフレームの第1のBシンボル期間において物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上で制御情報/データを送信することができ、ここで、Bはサブフレームごとに構成可能であり得る。eNBは、各サブフレームの残りのシンボル期間においてPDSCH上でトラフィックデータおよび/または他のデータを送信し得る。
【0045】
図4は、ノーマルサイクリックプレフィックスを有するダウンリンクの場合の2つの例示的なサブフレームフォーマット410および420を示す。ダウンリンクに利用可能な時間周波数リソースは、リソースブロックに区分され得る。各リソースブロックは、1つのスロットにおいて12個のサブキャリアをカバーすることができ、いくつかのリソース要素を含み得る。各リソース要素は、1つのシンボル期間において1つのサブキャリアをカバーすることができ、実数値または複素数値であり得る1つの変調シンボルを送るために使用され得る。
【0046】
サブフレームフォーマット410は、2つのアンテナを装備したeNB用に使用され得る。CRSは、シンボル期間0、4、7および11においてアンテナ0および1から送信され得る。基準信号は、送信機および受信機によってアプリオリに知られる信号であり、パイロットと呼ばれることもある。CRSは、たとえば、セル識別情報(ID)に基づいて生成される、セルに固有の基準信号である。
図4では、ラベルR
aを有する所与のリソース要素について、アンテナaからそのリソース要素上で変調シンボルが送信されることがあり、他のアンテナからそのリソース要素上で変調シンボルが送信されないことがある。サブフレームフォーマット420は、4つのアンテナを装備したeNB用に使用され得る。CRSは、シンボル期間0、4、7および11においてアンテナ0および1から送信され、シンボル期間1および8においてアンテナ2および3から送信され得る。サブフレームフォーマット410と420の両方について、CRSは、セルIDに基づいて決定され得る均等に離間したサブキャリア上で送信され得る。異なるeNBは、そのCRSを、そのセルIDに応じて、同じまたは異なるサブキャリア上で送信し得る。サブフレームフォーマット410と420の両方について、CRSに使用されないリソース要素は、データ(たとえば、トラフィックデータ、制御データ、および/または他のデータ)を送信するために使用され得る。
【0047】
LTEにおけるPSS、SSS、CRSおよびPBCHは、公開されている「Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Physical Channels and Modulation」と題する3GPP TS 36.211に記載されている。
【0048】
インターレース構造は、LTEにおけるFDD用のダウンリンクおよびアップリンクの各々に使用され得る。たとえば、0~Q-1のインデックスを有するQ個のインターレースを定義することができ、ここで、Qは、4、6、8、10、または何らかの他の値に等しくなり得る。各インターレースは、Q個のフレームだけ離間したサブフレームを含み得る。具体的には、インターレースqは、サブフレームq、q+Q、q+2Qなどを含んでもよく、ここで、q∈{0, ..., Q-1}である。
【0049】
ワイヤレスネットワークは、ダウンリンクおよびアップリンク上でのデータ送信のためにハイブリッド自動再送信(HARQ)をサポートし得る。HARQの場合、送信機(たとえば、eNB)は、パケットが受信機(たとえば、UE)によって正確に復号されるか、または何らかの他の終了条件に遭遇するまで、パケットの1つまたは複数の送信を送ることができる。同期HARQの場合、パケットのすべての送信は、単一のインターレースのサブフレーム中で送られ得る。非同期HARQの場合、パケットの各送信は、任意のサブフレーム中で送られ得る。
【0050】
UEは、複数のeNBのカバレージエリア内に位置し得る。これらのeNBのうちの1つが、UEにサービスするために選択され得る。サービングeNBは、受信信号強度、受信信号品質、経路損失などの様々な基準に基づいて選択され得る。受信信号品質は、信号対雑音干渉比(SINR)、もしくは基準信号受信品質(RSRQ)、または何らかの他のメトリックによって定量化され得る。UEは、UEが1つまたは複数の干渉eNBからの高い干渉を観測し得る支配的干渉シナリオにおいて動作し得る。
【0051】
例示的な巡回冗長検査長管理
LTEワイヤレス通信システムでは、巡回冗長検査(CRC)フィールドは、異なるタイプのチャネルの誤り検出に使用される。受信デバイスは、受信された送信の非CRCフィールドのCRCを計算し、計算されたCRCが送信のCRCフィールドにおいて受信されたCRCと一致するかどうかを決定し得る。場合によっては、干渉によってデバイスが送信を不正確に受信することがあるが、干渉によって不正確であり得る受信されたCRCは、不正確な送信と一致し、デバイスが受信された送信を無効として扱うべきときに、デバイスは受信された送信を有効として扱う。デバイスが制御チャネルを受信し、計算されたCRCを受信されたCRCと照合するとき、デバイスは、制御チャネルを復号したと言われることがある。
【0052】
デバイスがそのデバイスを対象としない制御チャネルを復号する(たとえば、干渉が送信に変化を引き起こして、デバイスに受信されたCRCを照合させる)とき、そのことはフォールスアラームと呼ばれることがある。現行のLTE規格(たとえば、第4世代(4G))における大部分の制御チャネルの場合、CRCフィールドは16ビット長であり、単一の制御チャネル復号でおよそ10-5(すなわち、100,000分の1)の確率のフォールスアラームをもたらす。現行のLTE規格におけるデータチャネルの場合、ダウンリンク(DL)とアップリンク(UL)の両方において、24ビットCRCが使用され、単一のチャネル復号でおよそ10-7(すなわち、10,000,000分の1)の確率のフォールスアラームをもたらす。現行のLTE規格におけるアップリンク制御情報(UCI)の場合、場合によっては8ビットCRCが使用されることがあり、単一のチャネル復号でおよそ10-2(すなわち、100分の1)の確率のフォールスアラームをもたらす。
【0053】
3GPPワイヤレス通信技術の分野では、第5世代(5G)技術の開発が行われている。5Gは、拡張された広帯域、モノのインターネット、超低レイテンシ、および極めて高い信頼性などの広範囲にわたるサービスを提供すると期待されている。具体的には、極めて高い信頼性の場合、10-9(すなわち、1,000,000,000の1の可能性)以下の確率のフォールスアラームが望まれる。そのような低い確率のフォールスアラームを達成することは、データパケットのCRC長が現行の(たとえば、第4世代LTEで使用される)24ビットからより長い長さ、たとえば、32ビット、48ビットなどに増加されるべきであることを意味する。
【0054】
3GPPワイヤレス通信では、同じ物理データチャネルによって搬送され得る異なるトラフィックタイプが存在する。最も厳しいトラフィックタイプに対応するCRC長を常に使用するように物理データチャネルを設計すること、たとえば、物理データチャネルに36ビットCRCを常に使用することは、一部のUEにとってはならびに/または一部のトラフィックタイプおよび/もしくは一部のデータサイズにとっては不必要に非効率的である。たとえば、ボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)および同様のサービスの場合、VoIPは小さい(たとえば、46バイトのデータ)パケットのストリームとして頻繁に送信され、各パケットはVoIP呼の20ミリ秒のサウンド(または他のデータ)を搬送するので、36ビットCRCを有する必要はない。したがって、各パケットがそのような少量のデータを搬送する場合、16ビットまたは24ビットCRCは十分過ぎるほどである。たとえば、36ビットCRCは、より小さいCRCよりも多くのオーバーヘッドを招くことになる。一例として、小さいデータパケットの場合、24ビットCRCを使用することは、あらゆるパケットにおいて36ビットCRCを使用することと比較すると、あらゆるパケットにおいて12ビットのオーバーヘッドを節約し、これはかなりのものであり得る。たとえば、データパケットサイズが24ビットである場合、比較は、それぞれ、36ビットCRCを使用するときのパケットあたり60ビット(24ビットのデータおよび36ビットのCRC)と比較した、24ビットCRCを使用するときのパケットあたり48ビット(24ビットのデータおよび24ビットのCRC)になり、これは、信号間のおよそ1.2デシベル(dB)の差(60対48)であり得る。
【0055】
本開示の態様によれば、所与のチャネルおよび所与の送信の場合、ワイヤレスデバイス(たとえば、UE、eNB)には、その所与の送信に使用すべきCRC長がさらに示される。第1の例では、UEに送信される制御チャネルは、そのチャネルを使用して送信を送信または受信するときにUEによって24ビットCRCが使用されるべきか36ビットCRCが使用されるべきかを示す1ビットインジケータを含み得る。本例では、UEは、データ送信が物理データチャネル上でUEに送信されることを示す制御チャネルを受信することができ、制御チャネル内の1ビットインジケータは、UEが24ビットCRCを使用してデータ送信を復号すべきか、36ビットCRCを使用してデータ送信を復号すべきかを示す。さらに本例では、UEは次いでデータ送信を受信し、示された(たとえば、24ビットまたは36ビット)サイズのCRCを使用してデータ送信を復号することを試みることになる。第2の例では、UEは、データ送信を送信するためにUEに物理データチャネルの送信リソースが割り振られたことを示す制御チャネルを受信することができ、制御チャネル内の1ビットインジケータは、UEがデータ送信に24ビットCRCを含めるべきか、36ビットCRCを含めるべきかを示す。第2の例では、UEは、割り振られた送信リソース上で、示されたサイズのCRCを用いたデータ送信においてデータを送信することになり、受信デバイス(たとえば、eNodeB)は、示されたサイズのCRCを使用してデータ送信を復号することを試みることになる。
【0056】
本開示の態様によれば、異なるサイズのCRCは、異なる公式を使用して計算され得る。たとえば、32ビットCRCは次数32の生成多項式を使用して計算されることがあるが、24ビットCRCは次数24の生成多項式を使用して計算されることがあり、次数24の生成多項式の項のすべてが次数32の生成多項式に含まれるとは限らない。第2の例として、32ビットCRCは、24ビットCRCと8ビットCRCを連結することによって取得され得る。
【0057】
図5は、本開示の態様による、ワイヤレス通信のための例示的な動作500を示す。動作500は、BS、UE、または他のタイプのワイヤレス通信デバイスによって実行され得る。
【0058】
動作500は、502において開始し、ここで、デバイスは、所与のタイプの物理ワイヤレスチャネルについて、複数の可能なサイズから、物理ワイヤレスチャネル上で送られることになる送信に使用されるべき巡回冗長検査(CRC)フィールドのサイズを決定する。504において、デバイスは、決定されたサイズのCRCフィールドを用いて、物理ワイヤレスチャネル上の送信に基づいて通信を実行する。
【0059】
図6は、上記の第1の例においてUEによって取られるステップのフローチャート600である。ステップ602において、UEは、インジケータを含む制御チャネルを受信する。次に、ステップ604において、UEは、インジケータを使用してCRCフィールドのサイズを決定する。最後に、ステップ606において、UEは、データ送信を受信し、決定されたサイズのCRCを使用してデータ送信を復号することを試みる。別の例では、受信された制御および/またはデータ送信を復号するために、同様のステップがeNodeBによって取られることがある。
【0060】
本開示の態様によれば、デバイスは、デバイスによって取得された指示に基づいてCRCフィールドのサイズを決定し得る。指示は、明示的、暗黙的、または両方の組合せであり得る。
【0061】
本開示の態様によれば、デバイスは、制御チャネル内の情報フィールドから、物理ワイヤレスチャネル上での送信に使用すべきCRCサイズの明示的指示を取得し得る。たとえば、UEは、データ送信をUEに搬送する物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)に送信リソースを割り振る物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を受信することができ、PDCCHは、1の値に設定された1ビットフィールドを有し得る。本例では、UEはPDCCHを受信し得る。また本例では、UEは、1の1ビットフィールド値に基づいて、PDSCHが36ビットCRCフィールドを使用して送信されると決定することができ、UEは次いで、PDSCHを受信し、36ビットCRCフィールドを使用してPDSCHを復号することを試みることができる(すなわち、UEは、PDSCHについて36ビットCRCを計算し、計算されたCRCがPDSCH内に含まれる36ビットCRCと一致するかどうかを決定する)。
【0062】
本開示の態様によれば、デバイスは、制御および/またはデータ送信に関連付けられた1つまたは複数のパラメータに基づいて、物理ワイヤレスチャネル上での送信に使用すべきCRCサイズの暗黙的指示を取得し得る。たとえば、UEは、しきい値サイズよりも大きいかまたはそれに等しい(たとえば、1024ビットよりも大きい)サイズを有するトランスポートブロックを使用してデータを通信する(たとえば、受信または送信する)ときは36ビットCRCを常に使用し、しきい値サイズよりも小さいトランスポートブロックを用いて通信するときは24ビットCRCを常に使用するように構成され得る。
図7は、上記の第1の例においてUEによって取られるステップのフローチャート700である。ステップ702において、UEは、制御および/またはデータチャネルに関連付けられた1つまたは複数のパラメータに基づいて、CRCサイズの暗黙的インジケータを受信する。次に、ステップ704において、UEは、インジケータを使用してCRCフィールドのサイズを決定する。最後に、ステップ706において、UEは、データ送信を受信し、決定されたサイズのCRCを使用してデータ送信を復号することを試みる。別の例では、受信された制御および/またはデータ送信を復号するために、同様のステップがeNodeBによって取られることがある。
【0063】
図8は、通信のトランスポートブロックサイズに基づいて、物理ワイヤレスチャネル上での通信に使用すべきCRCサイズの暗黙的指示を取得するワイヤレスデバイスの例示的なコールフロー800を示す。例示的なコールフローでは、802および804において、eNB110c(
図1参照)およびUE120(
図1参照)は、A(たとえば、1024ビット)よりも大きいかまたはそれに等しいサイズのTBを使用して通信するときはX(たとえば、24)ビットのCRCを使用し、そうでないときはY(たとえば、16)ビットのCRCを使用するように構成される。eNBは、806において、Aよりも大きいTBサイズを有するPUSCHを送信するようにUEをスケジュールすると決定する。808において、eNBは、PUSCHを送信するようにUEをスケジュールするPDCCHを送る。810において、UEは、PDCCHを復号し、PUSCHがAよりも大きいTBサイズを使用することを示すPDCCHにおける割振りに基づいて、PDCCHがXビットCRCを用いてPUSCHを送信するようにUEをスケジュールしていると決定する。812において、eNBは、PUSCHがAよりも大きいTBサイズを使用するとの決定に基づいて、スケジュールされたPUSCHがXビットCRCを有すると決定する。UEは、814において、XビットCRCを用いてスケジュールされたPUSCHを構成する。816において、UEがPUSCHを送信し、eNBがPUSCHを受信する。eNBは、818において、PUSCHについてXビットCRCを計算し、計算されたCRCがPUSCH内のCRCと一致するかどうかを決定する。例示的なコールフローでは、計算されたCRCはPUSCH内のCRCと一致し、820において、eNBがPUSCHを確認するACKを送る。後で、eNBは、830において、Aよりも小さいTBサイズを有する第2のPUSCHを送信するようにUEをスケジュールすると決定する。832において、eNBは、第2のPUSCHをスケジュールする第2のPDCCHをUEに送る。UEは、834において、第2のPDCCHを復号し、第2のPUSCHがAよりも小さいTBサイズを使用することを示す第2のPDCCHにおける割振りに基づいて、第2のPDCCHがYビットCRCを用いて第2のPUSCHを送信するようにUEをス
ケジュールしていると決定する。836において、eNBは、第2のPUSCHがAよりも小さいTBサイズを使用するとの決定に基づいて、スケジュールされた第2のPUSCHがYビットCRCを有すると決定する。838において、UEは、YビットCRCを用いて第2のPUSCHを構成する。840において、UEが第2のPUSCHを送信し、eNBが第2のPUSCHを受信する。eNBは、842において、第2のPUSCHについてYビットCRCを計算し、計算されたCRCが第2のPUSCH内のCRCと一致するかどうかを決定する。例示的なコールフローでは、計算されたCRCは第2のPUSCH内のCRCと一致し、844において、eNBが第2のPUSCHを確認するACKを送る。
【0064】
本開示の態様によれば、デバイスは、明示的指示(たとえば、制御チャネル内のビット)と(たとえば、送信に関連付けられた1つまたは複数のパラメータに基づく)暗黙的指示の組合せに基づいて、物理ワイヤレスチャネル上での送信に使用すべきCRCサイズの指示を取得し得る。たとえば、UEは、しきい値サイズよりも大きいかまたはそれに等しい(たとえば、1024ビットよりも大きい)サイズを有するデータパケットを使用してデータを通信する(たとえば、受信または送信する)ときは36ビットCRCを常に使用し、PDCCH内のビットに基づいて、しきい値サイズよりも小さいデータパケットと通信するときに24ビットCRCを使用するか36ビットCRCを使用するかを決定するように構成され得る。
【0065】
図9は、物理ワイヤレスチャネル上での通信に使用すべきCRCサイズの明示的指示を取得するワイヤレスデバイスの例示的なコールフロー900を示す。例示的なコールフローでは、eNB110c(
図1参照)は、902において、X(たとえば、36)ビットのCRCを用いてPDSCHをUE120(
図1参照)に送ると決定する。904において、eNBは、PDSCHをスケジュールするPDCCHをUEに送る。PDCCHは、スケジュールされたPDSCHがXビットCRCを有することを示す1つまたは複数の明示的な値を(たとえば、PDCCHのフィールド中に)含む。906において、UEは、PDCCHを復号し、PDCCHがXビットCRCを用いた、UEに向けられたPDSCHをスケジュールしていると決定する。eNBは、908において、XビットCRCを用いてスケジュールされたPDSCHを構成する。910において、eNBがPDSCHを送信し、UEがPDSCHを受信する。UEは、912において、PDSCHについてXビットCRCを計算し、計算されたCRCがPDSCH内のCRCと一致するかどうかを決定する。例示的なコールフローでは、計算されたCRCはPDSCH内のCRCと一致し、914において、UEがPDSCHを確認するACKを送る。後で、eNBは、920において、Y(たとえば、24)ビットのCRCを用いて第2のPDSCHをUEに送ると決定する。922において、eNBは、PDSCHをスケジュールする第2のPDCCHをUEに送る。UEは、924において、第2のPDCCHを復号し、第2のPDCCHがYビットCRCを用いた、UEに向けられた第2のPDSCHをスケジュールしていると決定する。926において、eNBは、YビットCRCを用いてスケジュールされた第2のPDSCHを構成する。928において、eNBが第2のPDSCHを送信し、UEが第2のPDSCHを受信する。UEは、930において、第2のPDSCHについてYビットCRCを計算し、計算されたCRCが第2のPDSCH内のCRCと一致するかどうかを決定する。例示的なコールフローでは、計算されたCRCは第2のPDSCH内のCRCと一致し、932において、UEが第2のPDSCHを確認するACKを送る。
【0066】
本開示の態様によれば、使用すべきCRCサイズの指示は、動的または半静的であり得る。たとえば、UEは、使用すべきCRCフィールドサイズをシグナリングするRRCを介して構成されるか、または、使用すべきCRCフィールドサイズが、ダウンリンク制御情報(DCI)を介して指示/アクティブ化されることがあり、UEが新しい構成または異なるDCIを受信するまで、UEはCRCフィールドの示されたサイズを使用して通信する。
【0067】
図10は、物理ワイヤレスチャネル上での通信に使用すべきCRCサイズの半静的な明示的指示を取得するワイヤレスデバイスの例示的なコールフロー1000を示す。例示的なコールフローでは、1002において、eNB110cおよびUE120が接続を確立する。1004において、eNBは、eNBからUEへのPDSCHがX(たとえば、36)ビットのCRCを有することを示すRRC構成を送る。RRC構成は、1002における接続確立中にまたは後で送られ得る。eNBは、1006において、PDSCHをスケジュールするPDCCHをUEに送る。1008において、UEは、PDCCHを復号し、RRC構成に基づいて、PDCCHによってスケジュールされたPDSCHがXビットCRCを有すると決定する。eNBは、1010において、XビットCRCを用いてスケジュールされたPDSCHを構成する。1012において、eNBがPDSCHを送信し、UEがPDSCHを受信する。UEは、1014において、PDSCHについてXビットCRCを計算し、計算されたCRCがPDSCH内のCRCと一致するかどうかを決定する。例示的なコールフローでは、計算されたCRCはPDSCH内のCRCと一致し、1016において、UEがPDSCHのACKを送る。後で、eNBは、1020において、PDSCHがYビットCRCを有することを示す新しいRRC構成を送ると決定する。新しいRRC構成は、UEおよびeNBがRRC接続されたままである間に、または新しいRRC接続手順の一部として送られ得る。eNBは、1022において、第2のPDSCHをスケジュールするPDCCHをUEに送る。UEは、1024において、第2のPDCCHを復号し、第2のPDCCHがUEに向けられた第2のPDSCHをスケジュールしていると決定し、新しいRRC構成に基づいて、第2のPDSCHがYビットCRCを有すると決定する。1026において、eNBは、YビットCRCを用いてスケジュールされた第2のPDSCHを構成する。1028において、eNBが第2のPDSCHを送信し、UEが第2のPDSCHを受信する。UEは、1030において、第2のPDSCHについてYビットCRCを計算し、計算されたCRCが第2のPDSCH内のCRCと一致するかどうかを決定する。例示的なコールフローでは、計算されたCRCは第
2のPDSCH内のCRCと一致し、1032において、UEが第2のPDSCHのACKを送る。
【0068】
本開示の態様によれば、様々なCRC長のサポートは、UE能力またはUEカテゴリーに依存するものであり得る。たとえば、BSは、24ビットCRCフィールドを含むパケットを使用して、PDSCHを介して、36ビットCRCフィールドをサポートしない第1のUE(たとえば、より古いUE)にデータを送信し、36ビットCRCフィールドを含むパケットを使用して、PDSCHを介して、第2のUE(たとえば、36ビットCRCフィールドをサポートするより新しいUE)に同じタイプのデータを送信し得る。
【0069】
図11は、UE能力に基づいて、物理ワイヤレスチャネル上での通信に使用すべきCRCサイズの暗黙的指示を取得するワイヤレスデバイスの例示的なコールフロー1100を示す。例示的なコールフローでは、1102において、MTC UEであるUE120は、通信するときにX(たとえば、16)ビットのCRCを使用するように構成される。1104において、非MTC UEであるUE120y(
図1参照)は、通信するときにY(たとえば、24)ビットのCRCを使用するように構成される。1106において、eNB110cは、MTC UEと通信するときはXビットのCRCを使用し、そうでないときはYビットのCRCを使用するように構成される。eNBは、1108において、PDSCHをMTC UEに送信すると決定する。1110において、eNBは、PDSCHをスケジュールするPDCCHをUEに送る。1112において、UEは、PDCCHを復号し、PDCCHがUEへのPDSCHをスケジュールしていると決定する。eNBは、1114において、XビットCRCを用いてスケジュールされたPDSCHを構成する。1116において、eNBがPUSCHを送信し、MTC UEがPUSCHを受信する。MTC UEは、1118において、PDSCHについてXビットCRCを計算し、計算されたCRCがPDSCH内のCRCと一致するかどうかを決定する。例示的なコールフローでは、計算されたCRCはPDSCH内のCRCと一致し、1120において、MTC UEがPDSCHを確認するACKを送る。後で、eNBは、1130において、第2のPDSCHを非MTC UEに送信すると決定する。1132において、eNBは、第2のPDSCHをスケジュールする第2のPDCCHを非MTC UEに送る。非MTC UEは、1134において、第2のPDCCHを復号し、第2のPDCCHがUEへの第2のPDSCHをスケジュールしていると決定する。1136において、eNBは、YビットCRCを用いて第2のPDSCHを構成する。1138において、eNBが第2のPDSCHを送信し、非MTC UEが第2のPDSCHを受信する。非MTC UEは、1140において、第2のPDSCHについてYビットCRCを計算し、計算されたCRCが第2のPDSCH内のCRCと一致するかどうかを決定する。例示的なコールフローでは、計算されたCRCは第2のPDSCH内のCRCと一致し、1142において、UEが第2のPDSCHを確認するACKを送る。
【0070】
本開示の態様によれば、CRCフィールドの可能な長さは、CRCなし(すなわち、ゼロ長CRCフィールド)でパケットを送信するケース、および任意の他のCRC長(たとえば、16ビットCRC、48ビットCRC)を用いてパケットを送信するケースなどを含み得る。
【0071】
本開示の態様によれば、CRCフィールド長の決定はさらに、送信がブロードキャストチャネル上で送られることになるかどうかに依存する場合がある。たとえば、BSは、ブロードキャストチャネル上で送られるデータ送信について、固定CRC長、たとえば、24ビットCRCフィールドを常に使用するように構成され得る。
【0072】
図12は、通信がブロードキャストチャネル上で送られるかどうかに基づいて、物理ワイヤレスチャネル上での通信に使用すべきCRCサイズの暗黙的指示を取得するワイヤレスデバイスの例示的なコールフロー1200を示す。例示的なコールフローでは、1202および1204において、eNB110cおよびUE120は、ブロードキャストを介して通信するときはX(たとえば、24)ビットのCRCを使用し、そうでないときはY(たとえば、16)ビットのCRCを使用するように構成される。eNBは、1206において、BCCH上で構成変更(たとえば、TDM構成を変更する)を告知すると決定する。1208において、eNBは、構成変更を告知するXビットCRCを用いてBCCHを構成する。1210において、eNBがBCCHを送信し、UEがBCCHを受信する。UEは、1212において、BCCHについてXビットCRCを計算し、計算されたCRCがBCCH内のCRCと一致するかどうかを決定する。例示的なコールフローでは、計算されたCRCはBCCH内のCRCと一致し、1214において、UEがBCCHを確認するACKを送る。後で、eNBは、1230において、PDSCHをUEに送信すると決定する。本例では、PDSCHは、UEに向けられたユニキャストPDSCHである。1232において、eNBは、PDSCHをスケジュールするPDCCHをUEに送る。UEは、1234において、PDCCHを復号し、PDSCHがブロードキャストではないことに基づいて、PDCCHがスケジュールしているPDSCHがYビットCRCを有すると決定する。1236において、eNBは、YビットCRCを用いてPDSCHを構成する。1238において、eNBがPDSCHを送信し、UEがPDSCHを受信する。UEは、1240において、PDSCHについてYビットCRCを計算し、計算されたCRCがPDSCH内のCRCと一致するかどうかを決定する。例示的なコールフローでは、計算されたCRCはPDSCH内のCRCと一致し、1242において、UEがPDSCHを確認するACKを送る。
【0073】
本開示の態様によれば、CRCフィールド長の決定はさらに、送信が半静的にスケジュールされるかどうか(たとえば、半永続的にスケジュールされた送信のセットの一部)に依存する場合がある。たとえば、BSは、半永続的にスケジュールされたユニキャストデータチャネル上でデータ送信をUEに送信するときに24ビットCRCフィールドを常に使用するように構成され得るが、同じBSは、同じUEへの動的にスケジュールされたユニキャストデータチャネルについて24ビットCRCフィールドまたは36ビットCRCフィールドを使用し得る。
【0074】
図13は、通信が半静的にスケジュールされるかどうかに基づいて、物理ワイヤレスチャネル上での通信に使用すべきCRCサイズの暗黙的指示を取得するワイヤレスデバイスの例示的なコールフロー1300を示す。例示的なコールフローでは、1302および1304において、eNB110cおよびUE120は、半永続的スケジュール(SPS)に従って通信するときはX(たとえば、16)ビットのCRCを使用し、そうでないときはY(たとえば、24)ビットのCRCを使用するように構成される。eNBは、1306において、(たとえば、ボイスオーバーIP呼の一部として)PUSCHを送信するようにUEを半永続的にスケジュールすると決定する。1308において、eNBは、PUSCHを送信するようにUEを半永続的にスケジュールするPDCCHを送る。1310において、UEは、PDCCHを復号し、PUSCHがSPSであるので、PDCCHによって半永続的にスケジュールされたPUSCHがXビットCRCを有すると決定する。後で、UEは、1312において、SPSに従ってXビットCRCを用いてPUSCHを構成する。1314において、UEがPUSCHを送信し、eNBがPUSCHを受信する。eNBは、1316において、PUSCHがSPSであることに基づいて、PUSCHがXビットCRCを有すると決定する。eNBは、1318において、PUSCHについてXビットCRCを計算し、計算されたCRCがPUSCH内のCRCと一致するかどうかを決定する。例示的なコールフローでは、計算されたCRCはPUSCH内のCRCと一致し、1320において、eNBがPUSCHを確認するACKを送る。さらに後で、eNBは、1330において、UEへのPDSCHを動的に(たとえば、半永続的にではなく)スケジュールすると決定する。1332において、eNBは、PDSCHをスケジュールするPDCCHをUEに送る。UEは、1334において、PDCCHを復号し、PDSCHがSPSではないことに基づいて、PDCCHがスケジュールしているPDSCHがYビットCRCを有すると決定する。1336において、eNBは、YビットCRCを用いてPDSCHを構成する。1338において、eNBがPDSCHを送信し、UEがPDSCHを受信する。UEは、1340において、PDSCHについてYビット
CRCを計算し、計算されたCRCがPDSCH内のCRCと一致するかどうかを決定する。例示的なコールフローでは、計算されたCRCはPDSCH内のCRCと一致し、1342において、UEがPDSCHを確認するACKを送る。
【0075】
本開示の態様によれば、CRCフィールド長の決定はさらに、対応する制御チャネルに関連付けられた1つまたは複数のパラメータに依存する場合がある。たとえば、第1のフォーマットの制御チャネル(たとえば、PDCCH)がデータチャネル上でのデータ送信をスケジュールするために使用される場合、対応するデータチャネルについて24ビットCRCフィールドが使用され(たとえば、データチャネルの送信機が24ビットCRCフィールドを含み、受信機が24ビットCRCを使用してデータチャネルの受信の誤り検査を行う)、第2のフォーマットの制御チャネル(たとえば、ePDCCH)がデータチャネル上のデータ送信をスケジュールするために使用される場合、対応するデータチャネルについて36ビットCRCフィールドが使用される。
【0076】
本開示の態様によれば、CRCフィールド長の決定はさらに、データチャネルに対応する制御チャネルによって示される送信方式に依存する場合がある。たとえば、制御チャネルが(たとえば、通常の制御チャネル信頼性の)第1の方式で送信される場合、対応するデータチャネルについて24ビットCRCフィールドが使用され、制御チャネルが(たとえば、向上した制御チャネル信頼性の)第2の方式で送信される場合、対応するデータチャネルについて36ビットCRCフィールドが使用される。第2の例として、制御チャネルが16ビットCRCフィールドを使用する場合、対応するデータチャネルは24ビットCRCフィールドを使用し、制御チャネルが24ビットCRCフィールドを使用する場合、対応するデータチャネルは36ビットCRCフィールドを使用する。制御チャネルのCRCが無線ネットワーク一時識別子(RNTI)によってスクランブルされる場合、RNTIは、CRC長の長さと同じまたはそれとは異なる長さを有し得る。一例として、24ビットCRCは、16ビットRNTIに基づいてスクランブルされることがあり、たとえば、24ビットCRCの最下位16ビットをスクランブルする。別の例として、16ビットCRCは、たとえば、RNTIの最下位16ビットを使用することによって、24ビットRNTIに基づいてスクランブルされることがある。
【0077】
本開示の態様によれば、CRCフィールド長の決定は、制御チャネルまたはデータチャネルの時間依存的または他の動的パラメータ(たとえば、サブフレームインデックス)に応じたものであり得る。たとえば、デバイスは、奇数(たとえば、1、3、5、7、9)のサブフレームインデックスを有するサブフレーム中に行われるデータ送信は36ビットCRCフィールドを使用するが、偶数のサブフレームインデックスを有するサブフレーム中に行われるデータ送信は24ビットCRCフィールドを使用するように構成され得る。
【0078】
図14は、時間依存的パラメータ、特に通信のサブフレームのサブフレームインデックスに基づいて、物理ワイヤレスチャネル上での通信に使用すべきCRCサイズの暗黙的指示を取得するワイヤレスデバイスの例示的なコールフロー1400を示す。例示的なコールフローでは、1402および1404において、eNB110cおよびUE120は、奇数のインデックスを有するサブフレーム中で通信するときはX(たとえば、16)ビットのCRCを使用し、そうでないときはY(たとえば、24)ビットのCRCを使用するように構成される。eNBは、1406において、偶数のサブフレーム中でPUSCHを送信するようにUEをスケジュールするために、奇数のサブフレーム中でPDCCHを送ると決定する。1408において、eNBは、PDCCHが奇数のサブフレーム中で送信されることになるので、XビットCRCを用いてPDCCHを構成する。1410において、eNBがPDCCHを送信し、UEがPDCCHを受信する。UEは、1412において、奇数のサブフレーム中でPDCCHを受信することに基づいて、PDCCHがXビットCRCを有すると決定し、PDCCHについてXビットCRCを計算し、計算されたCRCがPDCCH内のCRCと一致すると決定し、PDCCHを復号する。UEは、1414において、PDCCHによってスケジュールされたPUSCHが偶数のサブフレーム中で送信されると決定し、PUSCHが偶数のサブフレーム中での送信にスケジュールされていることに基づいて、PUSCHがYビットCRCを有するはずであると決定する。UEは、1416において、YビットCRCを用いてPUSCHを構成する。1418において、UEがPUSCHを送信し、eNBがPUSCHを受信する。eNBは、1420において、PUSCHが偶数のサブフレーム中で受信されることに基づいて、PUSCHがYビットCRCを有すると決定する。eNBは、1422において、PUSCHについてYビットCRCを計算し、計算されたCRCがPUSCH内のCRCと一致するかどうかを決定する。例示的なコールフローでは、計算されたCRCはPUSCH内のCRCと一致し、1424において、eNBがPUSCHを確認するACKを送る。
【0079】
本開示の態様によれば、CRCフィールド長の決定は、制御チャネルにも適用可能であり得る。たとえば、デバイスは、共通探索空間における制御チャネル送信を16ビットCRCに関連付け、UE固有探索空間における制御チャネル送信を24ビットCRCに関連付けるように構成され得る。すなわち、BSは、16ビットCRCフィールドを使用して共通探索空間(CSS)における制御チャネルを送信するように構成されることがあり、同じBSは、24ビットCRCフィールドを使用してUE固有探索空間(USS)における制御チャネルを送信するように構成されることがある。同様に、UEは、16ビットCRCを使用してCSSから受信された制御チャネルの誤り検査を行うように構成されることがあり、同じUEは、24ビットCRCを使用してUSSから受信された制御チャネルの誤り検査を行う。
【0080】
図15は、制御チャネルを送信するために使用される探索空間に基づいて、物理ワイヤレスチャネル上での通信に使用すべきCRCサイズの暗黙的指示を取得するワイヤレスデバイスの例示的なコールフロー1500を示す。例示的なコールフローでは、1502および1504において、eNB110cおよびUE120は、CSSにおけるPDCCHを通信する(たとえば、eNBによって送信する、UEによって受信する)ときはX(たとえば、16)ビットのCRCを使用し、USSにおけるPDCCHを通信するときはY(たとえば、24)ビットのCRCを使用するように構成される。eNBは、1506において、CSSにおけるPDCCHをUEに送ると決定する。1508において、eNBは、XビットCRCを用いてPDCCHを構成する。1510において、eNBがPDCCHを送信し、UEがPDCCHを受信する。UEは、1512において、PDCCHがCSSにおいて受信されるので、PDCCHがXビットCRCを有すると決定し、PDCCHについてXビットCRCを計算し、計算されたCRCがPDCCH内のCRCと一致するかどうかを決定する。例示的なコールフローでは、計算されたCRCはPDCCH内のCRCと一致し、1514において、UEが、暗黙的であり得る、PDCCHの確認応答を送る。後で、eNBは、1530において、USSにおける第2のPDCCHをUEに送ると決定する。1532において、eNBは、YビットCRCを用いて第2のPDCCHを構成する。1534において、eNBが第2のPDCCHを送信し、UEが第2のPDCCHを受信する。UEは、1536において、第2のPDCCHがUSSにおいて受信されたので、第2のPDCCHがYビットCRCを有すると決定し、第2のPDCCHについてYビットCRCを計算し、計算されたCRCが第2のPDCCH内のCRCと一致するかどうかを決定する。例示的なコールフローでは、計算されたCRCは第2のPDCCH内のCRCと一致し、1538において、UEがPDCCHを確認するACKを送る。
【0081】
本開示の態様によれば、UEは、複数の候補を用いて制御チャネルを復号することができ、いくつかの候補は第1のCRC長に関連付けられ、いくつかの他の候補は第2のCRC長に関連付けられる。たとえば、UEは、24ビットCRCを使用してCSSからの6つの制御チャネル候補を復号し、16ビットCRCを使用してUSSからの16個の制御チャネル候補を復号することを試みることができる。
【0082】
本開示の態様によれば、デバイスは、データ送信のサービス品質(QoS)タイプに応じて、データ送信のCRCフィールド長を決定し得る。
【0083】
本開示の態様によれば、デバイスは、DL、UL、および/またはサイドリンク(たとえば、デバイスツーデバイス(D2D))データ送信のCRCフィールド長を決定し得る。
【0084】
本開示の態様は、所与のタイプの物理ワイヤレスチャネル上で送られる送信に使用されるべきCRCフィールドのサイズを決定することを含む、ワイヤレス通信のための方法および装置を提供する。本開示の態様によれば、送信機システム210および/または受信機システム250(
図2参照)における、プロセッサ230、プロセッサ270、TXデータプロセッサ214、TXデータプロセッサ238、RXデータプロセッサ260、RXデータプロセッサ242、ならびに/または他のプロセッサおよびモジュールは、そのような方法を実行するか、またはそのような方法を実行する際に装置に命令することができる。
【0085】
開示したプロセスにおけるステップの特定の順序または階層は、例示的な手法の一例であることを理解されたい。設計上の選好に基づいて、プロセスにおけるステップの特定の順序または階層は、本開示の範囲内のまま再構成され得ることを理解されたい。添付の方法クレームは、様々なステップの要素を例示的な順序で提示しており、提示された特定の順序または階層に限定されるものではない。
【0086】
当業者は、情報および信号が様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを理解されよう。たとえば、上記の説明全体にわたって参照され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボルおよびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁性粒子、光場または光学粒子、またはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0087】
当業者は、本明細書で開示する実施形態に関して説明する様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装され得ることをさらに諒解されよう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップについて、上記では概してそれらの機能に関して説明した。そのような機能がハードウェアとして実装されるかソフトウェアとして実装されるかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。当業者は、説明した機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装決定は、本開示の範囲からの逸脱を引き起こすものと解釈されるべきではない。
【0088】
本明細書で開示する実施形態に関して説明する様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本明細書で説明する機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装され得る。
【0089】
本明細書で開示する実施形態に関して説明する方法またはアルゴリズムのステップは、直接ハードウェアにおいて、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールにおいて、またはこれら2つの組合せにおいて具現化され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、コンパクトディスク読取り専用メモリ(CD-ROM)、または当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体内に存在し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替として、記憶媒体は、プロセッサと一体であり得る。プロセッサおよび記憶媒体は、ASIC内に存在し得る。ASICは、ユーザ端末内に存在し得る。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、個別構成要素としてユーザ端末内に存在し得る。本明細書で使用する、項目のリスト「のうちの少なくとも1つ」を指す句は、単一のメンバーを含むそれらの項目の任意の組合せを指す。一例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、a-b、a-c、b-c、およびa-b-c、ならびに複数の同じ要素を有する任意の組合せ(たとえば、a-a、a-a-a、a-a-b、a-a-c、a-b-b、a-c-c、b-b、b-b-b、b-b-c、c-c、およびc-c-c、または任意の他の順序のa、b、およびc)を包含するものとする。
【0090】
開示した実施形態の前述の説明は、いかなる当業者も本開示を作成または使用できるようにするために提供される。これらの実施形態への様々な修正は当業者に容易に明らかになり、本明細書で定義する一般原理は、本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく、他の実施形態に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書に示される実施形態に限定されるものではなく、本明細書で開示する原理および新規の特徴に一致する最も広い範囲を与えられるべきである。
【符号の説明】
【0091】
100 ワイヤレス通信ネットワーク、ワイヤレスネットワーク
102a、102b、102c マクロセル
102x ピコセル
102y、102z フェムトセル
110 発展型ノードB、eNB
110a、110b、110c、110x、110y、110z eNB
110r 中継局
120 ユーザ機器(UE)、UE
120r、120y UE
130 ネットワークコントローラ
200 MIMOシステム
210 送信機システム
212、236 データソース
214、238 TXデータプロセッサ
220 TX MIMOプロセッサ
222a~222t 送信機(TMTR)
224a~224t、252a~252r アンテナ
230、270 プロセッサ
240 復調器
242、260 RXデータプロセッサ
250 受信機システム
254a~254r 受信機(RCVR)
280 変調器
300 フレーム構造
410、420 サブフレームフォーマット
500 動作
600、700 フローチャート
800、900、1000、1100、1200、1300、1400、1500 コールフロー