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特許7072510外部パルス発生器デバイスおよび試験的神経刺激のための関連方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-12
(45)【発行日】2022-05-20
(54)【発明の名称】外部パルス発生器デバイスおよび試験的神経刺激のための関連方法
(51)【国際特許分類】
   A61N 1/36 20060101AFI20220513BHJP
【FI】
A61N1/36
【請求項の数】 27
(21)【出願番号】P 2018541681
(86)(22)【出願日】2017-02-13
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-02-21
(86)【国際出願番号】 US2017017699
(87)【国際公開番号】W WO2017139784
(87)【国際公開日】2017-08-17
【審査請求日】2019-12-27
(31)【優先権主張番号】62/294,639
(32)【優先日】2016-02-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】514256195
【氏名又は名称】アクソニクス インコーポレイテッド
【住所又は居所原語表記】26 Technology Drive,Irvine, California 92618 United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100137969
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 憲昭
(74)【代理人】
【識別番号】100104824
【弁理士】
【氏名又は名称】穐場 仁
(74)【代理人】
【識別番号】100121463
【弁理士】
【氏名又は名称】矢口 哲也
(72)【発明者】
【氏名】マーサー, プラボッド
(72)【発明者】
【氏名】シュローダー, デニス
(72)【発明者】
【氏名】ウック, ジョン
【審査官】木村 立人
(56)【参考文献】
【文献】特表2011-529718(JP,A)
【文献】特表2013-542835(JP,A)
【文献】米国特許第8655455(US,B2)
【文献】米国特許出願公開第2015/0100106(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2008/0161874(US,A1)
【文献】国際公開第2011/046586(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0012061(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2002/0016617(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2009/0105693(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61N 1/00 ― 1/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部パルス発生器であって、前記外部パルス発生器は、
複数の刺激チャネルに沿って神経刺激パルスを発生させるために電気的に構成されているパルス発生器と、
前記パルス発生器に電気的に結合されているバッテリと、
前記パルス発生器およびバッテリを封入している外側筐体と、
複数のピンを備えるマルチピンコネクタであって、前記マルチピンコネクタの前記複数のピンは、前記複数の刺激チャネルに対応する、マルチピンコネクタと、
前記筐体上に配置されている作動可能ユーザインターフェース特徴であって、前記作動可能ユーザインターフェース特徴は、ボタンまたはスイッチを含み、作動されると、前記外部パルス発生器と外部プログラム装置との間の無線通信を開始するように構成されている、作動可能ユーザインターフェース特徴と
を備え
前記作動可能ユーザインターフェース特徴は、
前記パルス発生器がオフまたは休止状態にある間の作動が、前記外部パルス発生器が前記外部プログラム装置との無線通信を所定の期間にわたって受け入れ可能であるようにするように構成され、
前記外部パルス発生器による動作または通信は、前記パルス発生器が動作または通信している間に作動が生じる場合、不変のままである、外部パルス発生器。
【請求項2】
前記筐体から延びている外部ケーブルをさらに備え、前記外部ケーブルは、前記マルチピンコネクタと前記パルス発生器との間の任意の電気接続が恒久的にシールされるように、前記筐体に恒久的に取り付けられている、請求項1に記載の外部パルス発生器。
【請求項3】
前記外部ケーブルは、1インチ~12インチの長さである、請求項1または請求項2に記載の外部パルス発生器。
【請求項4】
前記バッテリは、前記患者によって除去不可能である、請求項1~3のいずれかに記載の外部パルス発生器。
【請求項5】
前記バッテリは、再充電不可能である、請求項1~4のいずれかに記載の外部パルス発生器。
【請求項6】
前記外部パルス発生器は、前記所定の期間中、通信が前記外部プログラム装置と確立されない場合、前記外部パルス発生器がオフまたは休止状態に戻るように構成されている、請求項に記載の外部パルス発生器。
【請求項7】
前記外部パルス発生器は、患者遠隔装置と無線結合可能であり、前記患者遠隔装置から受信されたコマンドに応答して、動作中に刺激をオフにするように構成されている、請求項1~6のいずれかに記載の外部パルス発生器。
【請求項8】
前記筐体上に配置され、前記外部パルス発生器と外部プログラム装置との間の通信、動作状態、バッテリレベル、エラー状態、または任意のそれらの組み合わせのステータスを示すように構成されているステータスインジケータインターフェースをさらに備えている、請求項1~7のいずれかに記載の外部パルス発生器。
【請求項9】
前記筐体は、試験期間中、前記外部パルス発生器が装着されているときの前記患者に対する設置のために、対向主要面と、輪郭が付けられた上部表面と、平坦化された下面表面とを備え、
前記ステータスインジケータインターフェースおよび前記作動可能ユーザインターフェース特徴は、前記外部パルス発生器の前記筐体の下面表面上に配置されている、請求項に記載の外部パルス発生器。
【請求項10】
前記マルチピンコネクタ内に選択的に結合可能な複数のコネクタをさらに備え、前記複数のコネクタは、
神経刺激導線の近位部分上の第1のコネクタと、
1つ以上の埋め込み可能神経刺激導線の接地および1つ以上の近位コネクタの各々と並列に結合されている第2のコネクタであって、各導線は、1つ以上の神経刺激電極をその遠位部分上に有する、第2のコネクタと、
2つ以上の神経刺激導線の2つ以上の近位コネクタと並列に結合されている第3のコネクタと
のうちの少なくとも2つを含む、請求項1~のいずれかに記載の外部パルス発生器。
【請求項11】
充電コードに結合された第4のコネクタをさらに備え、前記第4のコネクタは、前記外部パルス発生器の再充電可能バッテリの充電において使用するために適合されている、請求項1~4および請求項6~10のいずれかに記載の外部パルス発生器。
【請求項12】
前記マルチピンコネクタおよび1つ以上の神経刺激導線と結合可能な1つ以上のコネクタケーブルをさらに備えている、請求項1~11のいずれかに記載の外部パルス発生器。
【請求項13】
前記1つ以上のコネクタは、対応するマルチピンコネクタと少なくとも1つの埋め込み可能導線コネクタとの間に延びている導線延長ケーブルを備え、前記少なくとも1つの埋め込み可能導線コネクタは、完全に埋め込み可能な神経刺激導線の近位導線コネクタを受け取るために構成されているレセプタクルを有する、請求項12に記載の外部パルス発生器。
【請求項14】
前記1つ以上のコネクタは、対応するマルチピンコネクタと複数の導線コネクタとの間に延びているマルチ導線延長ケーブルを備え、各々は、神経刺激導線と結合するための導線レセプタクルと、接地パッチと結合するための少なくとも1つの接地コネクタとを有する、請求項12または請求項13に記載の外部パルス発生器。
【請求項15】
前記外側筐体は、少なくとも1つのポートを有し、
前記マルチピンコネクタは、前記少なくとも1つのポートを介してアクセスされるコネクタレセプタクルであって、前記コネクタレセプタクルは、埋め込み可能神経刺激導線の近位部分と受け取り可能に結合するために適合されており、前記埋め込み可能神経刺激導線の前記近位部分に結合されると、前記外部パルス発生器を前記神経刺激導線の1つ以上の神経刺激電極と電気的に結合し、
前記パルス発生器は、前記コネクタレセプタクルと電気的に結合され、前記パルス発生器は、前記コネクタレセプタクルに接続されている前記神経刺激導線の前記1つ以上の神経刺激電極への神経刺激パルスを発生させるために適合され、
前記バッテリは、再充電可能であり、前記コネクタレセプタクルを介して送達される電力によって再充電するために構成されている、請求項1に記載の外部パルス発生器。
【請求項16】
前記パルス発生器、前記再充電可能バッテリ、および前記コネクタレセプタクルの各々を結合する電気回路をさらに備え、前記回路は、
前記パルス発生器を前記充電されたバッテリで給電することと、
前記バッテリを前記コネクタレセプタクルを介して送達される電力で充電することと
を行うように構成されている、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記電気回路は、前記外部パルス発生器の異なる動作モード間で切り替えるようにさらに構成され、前記異なる動作モードは、療法モードと充電モードとを含む、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記電気回路は、前記療法モード内で動作可能な1つ以上の刺激プログラムで構成されている、請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記電気回路は、前記コネクタレセプタクルが外部電源に結合されている充電コードの電力コネクタに結合されると、前記充電モードに切り替えるようにさらに構成されている、請求項17または請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記電気回路は、前記コネクタレセプタクルが前記神経刺激導線の近位コネクタに結合されると、前記療法モードに切り替えるようにさらに構成されている、請求項1719のいずれかに記載のシステム。
【請求項21】
前記コネクタレセプタクルは、複数の異なるコネクタと交互に接続するために適合されており、前記複数の異なるコネクタは、前記神経刺激導線の前記近位部分および充電コードの電力コネクタを含む、請求項15に記載のシステム。
【請求項22】
前記回路は、前記充電コードが標準的120ボルトコンセントと電気的に結合されているとき、前記バッテリを充電するために適合されている、請求項1620のいずれかに記載のシステム。
【請求項23】
前記回路は、前記コネクタレセプタクルからの前記神経刺激導線の前記近位コネクタの接続解除に応答して、療法モードにおけるパルス発生を中断するためにさらに適合されている、請求項1620のいずれかに記載のシステム。
【請求項24】
前記回路は、前記療法モードにある間の前記コネクタレセプタクル内の電気接続性の損失の検出に応答して、パルス発生を中断するために適合されている、請求項1620のいずれかに記載のシステム。
【請求項25】
前記回路は、
前記バッテリが前記コネクタレセプタクルに電気的に接続され、前記バッテリが前記パルス発生器から接続解除されると、充電モードに切り替えることと、
前記コネクタレセプタクルからの前記バッテリの電気的接続解除に応答して、前記パルス発生器が前記バッテリに動作可能に接続されると、療法モードに切り替えることと
を行うようにさらに構成されている、請求項1620のいずれかに記載のシステム。
【請求項26】
前記コネクタレセプタクルは、前記パルス発生器の唯一無二のコネクタレセプタクルである、請求項1525のいずれかに記載のシステム。
【請求項27】
前記外部パルス発生器は、再使用可能である、請求項1526のいずれかに記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の引用)
本願は、米国仮出願第62/294,639号(2016年2月12日出願)に対する優先権の利益を主張し、上記出願の全内容は、参照により本明細書に引用される。
【0002】
本願は、米国非仮出願第14/827,081号(2015年8月14日出願、名称「External Pulse Generator Device and Associated Methods for Trial Nerve Stimulation」)に関連し、上記出願の全内容は、あらゆる目的のためにその全体において参照により本明細書に引用される。
【背景技術】
【0003】
埋め込み式神経刺激システムを用いた治療は、近年、ますます一般的になっている。そのようなシステムは、いくつかの慢性状態を治療することにおいて有望性を示しているが、治療の有効性は、患者間で著しく変動し得、治療の実行可能性は、埋め込みの前に決定することが困難であり得る。埋め込みの従来の方法は、多くの場合、一時的かつ部分的に埋め込み式神経刺激システムを用いた予備試験を利用して、治療の実行可能性を査定するが、そのようなシステムは、完全埋め込み式デバイスを用いた治療の正確な表現を提供しないこともある。加えて、そのようなシステムは、多くの場合、多くの患者が、一時的システムまたは完全埋め込み式システムの受け取ることを選択しなくなるほど、嵩張り、不快であり、かつ患者移動性を制限する。加えて、多くのそのような一時的部分的に埋め込み式システムは、パルス発生器間の差異または変換の間の神経刺激導線の位置の変更に起因して、その完全埋め込み式対応物と同一様式で動作しないこともある。したがって、完全埋め込み式神経刺激システムと比較して、治療のより正確な表現を提供し、患者快適性を改善し、一貫した治療転帰を提供する、試験的治療システムを提供する方法およびデバイスを提供することが望ましい。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、神経刺激治療システムに関し、特に、EPGが解放可能に搭載され、試験的神経刺激治療の間、患者に固定される、多目的コネクタレセプタクルおよび貼り付けデバイスを伴う、EPGを有する、神経刺激治療システムに関する。典型的には、そのような試験的神経刺激治療は、完全埋め込み式システムの実行可能性を査定するための試験的神経刺激治療を実施するために、外部パルス発生器まで延びている部分的埋め込み式神経刺激導線を含む。一側面では、システムは、1つ以上の埋め込み式神経刺激電極から、患者に固定される貼り付けデバイス内に支持される外部パルス発生器(EPG)まで延びている、部分的埋め込み式神経刺激導線を含む。いくつかの側面では、試験期間は、4~7日と数日であり得る一方、他の側面では、試験期間は、2週間以上の、典型的には、約2週間まで延長し得る。
【0005】
一側面では、外部パルス発生器は、少なくとも1つのポートを有する外側筐体と、ポートを介してアクセスされる、コネクタレセプタクルとを含むように提供される。レセプタクルは、埋め込み可能神経刺激導線の近位部分と受け取り可能に結合し、外部パルス発生器と標的組織に埋め込まれた神経刺激導線の1つ以上の神経刺激電極を電気的に結合するために適合されることができる。外部パルス発生器はさらに、コネクタレセプタクルと電気的に結合され、導線の1つ以上の神経刺激電極への神経刺激パルスを発生させるために適合されている、パルス発生器を含む。コネクタレセプタクルは、末梢神経評価(PNE)導線(両側または片側)ならびに尖叉付き導線を含む、種々のタイプの神経刺激導線を支持するように構成されることができる。外部パルス発生器はさらに、パルス発生器に電気的に結合される、再充電可能バッテリと、コネクタレセプタクルを介して送達される電力によって再充電するために構成される、コネクタレセプタクルとを含むことができる。
【0006】
いくつかの実施形態では、外部パルス発生器は、パルス発生器と、再充電可能バッテリと、コネクタレセプタクルの各々を結合する、電気回路とを含むことができる。回路は、そのメモリ上に記録されるプログラム可能命令によって、パルス発生器を充電されたバッテリで給電し、バッテリをコネクタレセプタクルを介して送達される電力で充電するように構成される。回路はさらに、療法モードおよび充電モードを含み得る、外部パルス発生器の異なる動作モード間で切り替えるように構成されることができる。いくつかの実施形態では、回路は、コネクタレセプタクルが外部電源に結合されている充電コードの電力コネクタに結合されると、充電モードに切り替えるように構成される。回路はまた、コネクタレセプタクルが神経刺激導線の近位コネクタに結合されると、療法モードに切り替えるように構成されることができる。回路はさらに、神経刺激導線からの接続解除に応答して、パルス発生を中断するために適合されることができる。パルス発生の中断は、療法モードにある間、コネクタレセプタクル内の電気接続性の損失の検出に応答して、行われることができる。この能力は、安全特徴としての役割を果たし、再充電可能または恒久的バッテリが使用されるかどうかにかかわらず、マルチポートEPGを含む、任意のEPG内に含まれることができる。
【0007】
いくつかの実施形態では、外部パルス発生器は、バッテリがパルス発生器から動作可能に接続解除されている間、バッテリをレセプタクルに電気的に接続することによって、充電モードに切り替え、パルス発生器をバッテリに動作可能に接続し、バッテリをレセプタクルから電気的に接続解除することによって、療法モードに切り替えるために構成される、回路を含むことができる。いくつかの実施形態では、外部パルス発生器は、1つ以上の試験的刺激期間において使用するための療法モード内で動作可能な1つ以上の刺激プログラムを含む。いくつかの実施形態では、外部パルス発生器は、複数の試験および/または複数の患者で再使用され得るように、再使用可能である。これらの側面は、改良された多用途性を可能にし、試験的神経刺激を広範囲の患者母集団によりアクセス可能にする。
【0008】
別の側面では、そのような試験的システムは、多目的コネクタレセプタクルを伴う、外部パルス発生器を含むことができる。そのような外部パルス発生器は、単一コネクタレセプタクルとともに構成されることができる。コネクタレセプタクルは、神経刺激導線の近位導線コネクタおよび充電コードの電力コネクタを含み得る、複数の異なるコネクタと交互に接続するために適合されることができる。いくつかの実施形態では、回路は、充電コードが標準的120ボルトコンセントと電気的に結合されているとき、バッテリを充電するために適合される。異なるタイプのコネクタはさらに、それぞれ、特定の目的のために好適である、異なるケーブル組に関連付けられた複数の異なるコネクタを含むことができる。そのような異なるコネクタは、神経刺激導線の近位部分上の第1のコネクタと、1つ以上の埋め込み可能神経刺激導線の接地および1つ以上の近位コネクタの各々と並列に結合されている第2のコネクタであって、それぞれ、1つ以上の神経刺激電極、典型的には、1つまたは2つの神経刺激導線の1つまたは2つの近位コネクタを有する、第2のコネクタと、神経刺激導線の2つ以上の近位コネクタと並列に結合されている第3のコネクタと、充電コードと結合され、外部パルス発生器の再充電可能バッテリを充電することにおける使用のために適合されている、第4のコネクタとを含むことができる。
【0009】
別の側面では、試験期間中に神経刺激治療を行う方法が、本明細書に提供される。そのような方法は、最初に、神経刺激導線を外部パルス発生器に電気的に結合するステップであって、導線は、患者内の標的組織またはその近傍に埋め込まれた1つ以上の神経刺激電極を含む、ステップを含むことができる。神経刺激治療は、次いで、外部パルス発生器を用いて、1つ以上の神経刺激電極に送達されることができる。充電を促進するために、外部パルス発生器の再充電可能バッテリは、外部パルス発生器の第1のレセプタクルポートを介して、外部電源と電気的に結合されることができ、その後、バッテリは、外部電源で充電される。いくつかの実施形態では、神経刺激導線を送達することは、外部パルス発生器の神経刺激動作モードで行われることができる一方、外部パルス発生器の充電は、充電動作モードで行われる。そのような方法はさらに、神経刺激導線の接続時、神経刺激モードに切り替えることと、外部電源および/または接地に接続される充電コードの接続時、充電モードに切り替えることとを含むことができる。
【0010】
さらに別の側面では、外部パルス発生器を患者上に固定するための外部パルス発生器貼り付けデバイスが、本明細書に提供される。そのような貼り付けデバイスは、第1の側に沿って配置されている患者結合特徴および第1の側と反対の第2の側に沿って配置されている搭載部分を有する基板を含むことができる。搭載部分は、外部パルス発生器と基板を解放可能に結合するように、その外側周辺に沿って外部パルス発生器に係合する、複数のタブを含むことができる。複数のタブは、外側周辺の大部分が露出されたままであり、患者に結合されている間、患者が、外部パルス発生器を接着剤パッチから容易に取り外すことを可能にするように寸法を決定および配置されることができる。いくつかの実施形態では、タブは、外側周辺の約2/3以上が露出されたままである、または外側周辺の約4/5以上が露出されたままである、または周辺の約9/10以上のものが露出されたままであるように寸法を決定および配置される。EPGが略長方形形状である、実施形態では、複数のタブは、略長方形EPGの少なくとも2つの対角線上に対向する角またはさらに全4つの角が露出され、EPGが、貼り付けデバイス内に固定されている間、EPGの角を握持し、それに係合することによって、除去され得るように配置されることができる。
【0011】
いくつかの実施形態では、搭載部分は、非導電性である。典型的には、貼り付けデバイスは、刺激が患者の皮膚に送達され得る、任意の電極または導電性経路を伴わない。
【0012】
いくつかの実施形態では、貼り付けデバイスは、少なくとも2つの弾力的に撓み可能なタブを含む、複数のタブを伴う搭載部分を含み、それぞれ、外部パルス発生器を基板に解放可能に固定するように、外部パルス発生器の外側筐体に係合する、保持特徴を有する。少なくとも2つの撓み可能タブの各々の保持特徴は、外部パルス発生器の両側の対応する保持特徴内に受け取られるように適合されることができる。いくつかの実施形態では、各タブの保持特徴は、各タブの輪郭が付けられた部分または段付き部分を備え、外部パルス発生器の保持特徴は、少なくとも2つのタブの保持特徴を受け取るための対応する輪郭部分または段付き部分を有する、保持陥凹を含む。外部パルス発生器が略長方形形状であるとき、少なくとも2つの弾力的に撓み可能なタブは、外部パルス発生器の長さ寸法に沿って、外部パルス発生器の両側に係合するように適合されることができる。いくつかの実施形態では、搭載部分は、幅寸法に沿って外部パルス発生器の両側に係合する少なくとも2つの追加のタブを含むことができる。いくつかの実施形態では、少なくとも2つの撓み可能タブおよび/または少なくとも2つの追加のタブは、外部パルス発生器が、露出されている側および/または角を握持し、外部パルス発生器を1つ以上の軸に沿って捻じることによって、除去され得るように、その中央部分に沿って外部パルス発生器に係合する。
【0013】
いくつかの実施形態では、貼り付けデバイスは、第1の軸に沿った移動を制約するように、第1の軸に沿って外部パルス発生器の両側に係合するように適合された第1の対の撓み可能タブと、第2の軸に沿った移動を制約するように、第1の軸に略直交する第2の軸に沿って外部パルス発生器の両側に係合するように適合される、第2の対の撓み可能タブとを含む、複数のタブを伴うEPG搭載部分を含む。第2の対の撓み可能タブは、それぞれ、第1および第2の軸の各々に直交する第3の軸に沿った移動を制約するように、外部パルス発生器の対応する保持特徴に係合する保持特徴を含むことができる。この側面では、複数のタブは、共同で、3次元全てにおいて基板に対する外部パルス発生器の移動を制約する。基板は、タブの相対的位置および向きを維持するように、複数のタブ間で実質的に剛体または半剛体であることができる。
【0014】
いくつかの実施形態では、貼り付けデバイスの患者結合特徴は、患者の皮膚に接着された接着剤パッチ上に搭載された外部パルス発生器を支持するための十分な強度を伴う感圧式接着剤を有する、可撓性接着剤パッチである。他の実施形態では、患者結合特徴は、基板に沿って延び、そこから分離可能な細長い部材を有するクリップである。クリップは、デバイスが、衣類またはベルトの一部の挿入によって、細長い部材と基板との間に固定可能であるように、基板に向かって付勢されることができる。伸長クリップ部材は、基板に枢動可能に結合されることができ、基板に向かった付勢は、ばねで荷重される。
【0015】
別の側面では、EPGは、複数の刺激チャネルに沿って神経刺激パルスを発生させるために電気的に構成されているパルス発生器と、パルス発生器に電気的に結合されているバッテリと、パルス発生器およびバッテリを封入している外側筐体と、筐体から延びている外部ケーブルを通してパルス発生器と電気的に結合される、マルチピンコネクタとを含む。マルチピンコネクタは、複数のチャネルに対応する、複数のピンを含む。いくつかの実施形態では、外部ケーブルは、マルチピンコネクタとパルス発生器との間の任意の電気接続が恒久的にシールされるように、筐体に恒久的に取り付けられる。典型的には、外部ケーブルは、1インチ~12インチの長さである。いくつかの実施形態では、バッテリは、患者によって除去不可能である。いくつかの実施形態では、バッテリは、再充電不可能である。
【0016】
いくつかの実施形態では、EPGは、筐体上に配置され、作動されると、外部プログラム装置と無線通信を開始するために構成される、ボタンまたはスイッチ等の作動可能ユーザインターフェース特徴を含む。いくつかの実施形態では、作動可能ユーザインターフェースは、パルス発生器がオフまたは休止状態にある間の作動が、EPGに、所定の期間にわたって、外部プログラム装置との無線通信を受信または開始させ、EPGによる動作または通信が、パルス発生器が動作または通信している間に作動が生じる場合、不変のままであるように構成される。所定の期間は、任意の好適な期間、例えば、30秒以上の、典型的には、約60~90秒であることができる。いくつかの実施形態では、EPGは、所定の期間中、通信が外部プログラム装置と確立されない場合、EPGが休止またはオフ状態に戻るように構成される。典型的には、EPGは、患者遠隔装置と無線結合可能であり、患者遠隔装置から受信されたコマンドに応答して、動作中に刺激をオフにするように構成される。
【0017】
いくつかの実施形態では、EPGはさらに、筐体上に配置され、EPGと外部プログラム装置との間の通信、動作状態、バッテリレベル、エラー状態、または任意のそれらの組み合わせのステータスを示すように構成されているステータスインジケータインターフェースを含む。いくつかの実施形態では、EPG筐体は、試験期間中、EPGが装着されると、患者に対する設置のために、対向主要面と、輪郭が付けられた上部表面と、平坦化された下面表面とを有する。いくつかの実施形態では、ステータスインジケータインターフェースおよび作動可能ユーザインターフェースは、EPGの筐体の下面表面上に配置される。
【0018】
別の側面では、試験的システムは、マルチピンコネクタと、マルチピンコネクタ内に選択的に結合可能な複数のコネクタとを有する、EPGを含む。複数のコネクタは、神経刺激導線の近位部分上の第1のコネクタと、1つ以上の埋め込み可能神経刺激導線の接地および1つ以上の近位コネクタの各々と並列に結合されている第2のコネクタと、各1つ以上の神経刺激電極をその遠位部分上に有する、および2つ以上の神経刺激導線の2つ以上の近位コネクタと並列に結合されている第3のコネクタとのうちの少なくとも2つを含む。いくつかの実施形態では、試験的システムは、マルチピンコネクタと、1つ以上の神経刺激導線と結合可能な1つ以上のコネクタケーブルとを含む。いくつかの実施形態では、1つ以上のコネクタは、対応するマルチピンコネクタと、完全に埋め込み可能な神経刺激導線の近位導線コネクタを受け取るために構成されるコネクタレセプタクルを有する、少なくとも1つの埋め込み可能導線との間に延びている、導線延長ケーブルとを含むことができる。いくつかの実施形態では、1つ以上のコネクタは、対応するマルチピンコネクタと複数の導線コネクタとの間に延びている、マルチ導線ケーブルを含み、それぞれ神経刺激導線と結合するための導線レセプタクルと、接地パッチと結合するための少なくとも1つの接地コネクタとを有する。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
再充電可能外部パルス発生器であって、前記再充電可能外部パルス発生器は、
少なくとも1つのポートを有する外側筐体と、
前記少なくとも1つのポートを介してアクセスされるコネクタレセプタクルであって、前記コネクタレセプタクルは、埋め込み可能神経刺激導線の近位部分と受け取り可能に結合するために適合されており、前記埋め込み可能神経刺激導線の前記近位部分に結合されると、前記外部パルス発生器を前記神経刺激導線の1つ以上の神経刺激電極と電気的に結合する、コネクタレセプタクルと、
前記コネクタレセプタクルと電気的に結合されているパルス発生器であって、前記パルス発生器は、前記コネクタレセプタクルに接続されている前記神経刺激導線の前記1つ以上の神経刺激電極への神経刺激パルスを発生させるために適合されている、パルス発生器と、
前記パルス発生器および前記コネクタレセプタクルに結合されている再充電可能バッテリであって、前記再充電可能バッテリは、前記コネクタレセプタクルを介して送達される電力によって再充電するために構成されている、再充電可能バッテリと
を備えている、再充電可能外部パルス発生器。
(項目2)
前記パルス発生器、前記再充電可能バッテリ、および前記コネクタレセプタクルの各々を結合する電気回路をさらに備え、前記回路は、
前記パルス発生器を前記充電されたバッテリで給電することと、
前記バッテリを前記コネクタレセプタクルを介して送達される電力で充電することと
を行うように構成されている、項目1に記載のシステム。
(項目3)
前記電気回路は、前記外部パルス発生器の異なる動作モード間で切り替えるようにさらに構成され、前記異なる動作モードは、療法モードと充電モードとを含む、項目2に記載のシステム。
(項目4)
前記電気回路は、前記療法モード内で動作可能な1つ以上の刺激プログラムで構成されている、項目3に記載のシステム。
(項目5)
前記電気回路は、前記コネクタレセプタクルが外部電源に結合されている充電コードの電力コネクタに結合されると、前記充電モードに切り替えるようにさらに構成されている、項目3または4に記載のシステム。
(項目6)
前記電気回路は、前記コネクタレセプタクルが前記神経刺激導線の近位コネクタに結合されると、前記療法モードに切り替えるようにさらに構成されている、項目3-5のいずれかに記載のシステム。
(項目7)
前記コネクタレセプタクルは、複数の異なるコネクタと交互に接続するために適合されており、前記複数の異なるコネクタは、前記神経刺激導線の前記近位部分および充電コードの電力コネクタを含む、項目1に記載のシステム。
(項目8)
前記回路は、前記充電コードが標準的120ボルトコンセントと電気的に結合されているとき、前記バッテリを充電するために適合されている、項目2-6のいずれかに記載のシステム。
(項目9)
前記回路は、前記コネクタレセプタクルからの前記神経刺激導線の前記近位コネクタの接続解除に応答して、療法モードにおけるパルス発生を中断するためにさらに適合されている、項目2-6のいずれかに記載のシステム。
(項目10)
前記回路は、前記療法モードにある間の前記コネクタレセプタクル内の電気接続性の損失の検出に応答して、パルス発生を中断するために適合されている、項目2-6のいずれかに記載のシステム。
(項目11)
前記回路は、
前記バッテリが前記コネクタレセプタクルに電気的に接続され、前記バッテリが前記パルス発生器から接続解除されると、充電モードに切り替えることと、
前記コネクタレセプタクルからの前記バッテリの電気的接続解除に応答して、前記パルス発生器が前記バッテリに動作可能に接続されると、療法モードに切り替えることと
を行うようにさらに構成されている、項目2-6のいずれかに記載のシステム。
(項目12)
前記コネクタレセプタクルは、前記パルス発生器の唯一無二のコネクタレセプタクルである、項目1~11のいずれかに記載のシステム。
(項目13)
前記外部パルス発生器は、再使用可能である、項目1~12のいずれかに記載のシステム。
(項目14)
外部パルス発生器であって、前記外部パルス発生器は、
少なくとも1つのポートを有する外側筐体と、
前記少なくとも1つのポートを介してアクセスされるコネクタレセプタクルと、
前記コネクタレセプタクルと電気的に結合されているパルス発生器であって、前記パルス発生器は、前記コネクタレセプタクルに結合されている神経刺激導線の1つ以上の神経刺激電極への神経刺激パルスを発生させるために適合されている、パルス発生器と、
前記コネクタレセプタクル内に選択的に結合可能な複数のコネクタと
を備え、
前記複数のコネクタは、
前記神経刺激導線の近位部分上の第1のコネクタと、
埋め込み可能神経刺激導線の接地および近位コネクタの各々と並列に結合されている第2のコネクタであって、前記埋め込み可能神経刺激導線は、その遠位部分上に1つ以上の神経刺激電極を有する、第2のコネクタと、
神経刺激導線の2つ以上の近位コネクタと並列に結合されている第3のコネクタと、
充電コードに結合されている第4のコネクタであって、前記第4のコネクタは、前記外部パルス発生器の再充電可能バッテリを充電することにおける使用のために適合されている、第4のコネクタと
のうちの少なくとも2つを含む、外部パルス発生器。
(項目15)
試験期間中に神経刺激治療を行う方法であって、前記方法は、
神経刺激導線を外部パルス発生器に電気的に結合することであって、前記神経刺激導線は、患者内の標的組織またはその近傍に埋め込まれた1つ以上の神経刺激電極を伴う少なくとも遠位端を有し、前記神経刺激導線は、第1のレセプタクルポートを介して前記外部パルス発生器に結合される、ことと、
前記外部パルス発生器を用いて、前記神経刺激治療を前記1つ以上の神経刺激電極から送達することと、
前記外部パルス発生器の前記第1のレセプタクルポートを介して、前記外部パルス発生器の再充電可能バッテリを外部電源と電気的に結合することと、
前記外部パルス発生器の前記再充電可能バッテリを前記外部電源で充電することと
を含む、方法。
(項目16)
前記神経刺激導線を送達することは、前記外部パルス発生器の神経刺激動作モードで行われ、前記外部パルス発生器の充電は、充電動作モードで行われ、前記方法は、
前記神経刺激導線の接続時、前記神経刺激モードに切り替えることと、
外部電源および/または接地に接続されている充電コードの接続時、前記充電モードに切り替えることと
をさらに含む、項目15に記載の方法。
(項目17)
外部パルス発生器を患者上に貼り付けるための外部パルス発生器貼り付けデバイスであって、前記デバイスは、
第1の側に沿って配置されている患者結合特徴および前記第1の側と反対の第2の側に沿って配置されている搭載部分を有する基板を備え、
前記搭載部分は、複数のタブを含み、前記複数のタブは、前記外部パルス発生器を前記基板と解放可能に結合するように、前記外部パルス発生器の外側周辺に沿って前記外部パルス発生器に係合し、前記複数のタブは、前記外側周辺の大部分が露出されたままであるように寸法を決定および配置されることによって、患者が前記患者に結合されたままの前記基板から前記外部パルス発生器を容易に取り外すことを可能にする、デバイス。
(項目18)
前記搭載部分は、非導電性である、項目17に記載のシステム。
(項目19)
前記貼り付けデバイスは、前記外部パルス発生器のコネクタレセプタクルと前記患者の皮膚との間に任意の電極または導電性経路を伴わない、項目17または18に記載のシステム。
(項目20)
前記複数のタブは、前記外側周辺の約2/3以上が露出されたままであるように構成されている、項目17-19のいずれかに記載のシステム。
(項目21)
前記複数のタブは、前記外側周辺の約4/5以上が露出されたままであるように構成されている、項目17-20のいずれかに記載のシステム。
(項目22)
前記外部パルス発生器は、略長方形であり、前記複数のタブは、前記外部パルス発生器の少なくとも2つの対向する角が露出されるように配置されている、項目17-21のいずれかに記載のシステム。
(項目23)
前記複数のタブは、前記略長方形外部パルス発生器の全4つの角が露出されるように配置されている、項目22に記載のシステム。
(項目24)
前記複数のタブは、少なくとも2つの弾力的に撓み可能なタブを含み、各々は、保持特徴を有し、前記保持特徴は、前記外部パルス発生器を前記基板に解放可能に固定するように、前記外部パルス発生器の外側筐体に係合する、項目17-23のいずれかに記載のシステム。
(項目25)
前記少なくとも2つの撓み可能タブの各々の前記保持特徴は、前記外部パルス発生器の両側の対応する保持特徴内に受け取られるように適合されている、項目24に記載のシステム。
(項目26)
各タブの前記保持特徴は、各タブの輪郭が付けられた部分または段付き部分を備え、前記外部パルス発生器の前記保持特徴は、前記少なくとも2つのタブの前記保持特徴を受け取るための対応する輪郭部分または段付き部分を有する陥凹を備えている、項目25に記載のシステム。
(項目27)
前記外部パルス発生器は、略長方形形状であり、前記少なくとも2つの弾力的に撓み可能なタブは、前記外部パルス発生器の長さ寸法に沿って前記外部パルス発生器の両側に係合するように適合されている、項目24-26のいずれかに記載のシステム。
(項目28)
前記複数のタブは、幅寸法に沿って前記外部パルス発生器の両側に係合する少なくとも2つの追加のタブを含む、項目27に記載のシステム。
(項目29)
前記少なくとも2つの撓み可能タブは、前記外部パルス発生器の中央部分に沿って前記外部パルス発生器に係合し、それによって、前記外部パルス発生器は、露出された側面および/または角を握持し、前記外部パルス発生器を1つ以上の軸に沿って捻じることによって除去されることができる、項目28に記載のシステム。
(項目30)
前記複数のタブは、第1の軸に沿った移動を制約するように、前記第1の軸に沿って前記外部パルス発生器の両側に係合するように適合された第1の対の撓み可能タブと、第2の軸に沿った移動を制約するように、前記第1の軸に略直交する第2の軸に沿って前記外部パルス発生器の両側に係合するように適合された第2の対の撓み可能タブとを含み、前記第2の対の撓み可能タブの各々は、前記外部パルス発生器の対応する保持特徴に係合する保持特徴を含むことにより、前記第1および第2の軸の各々に直交する第3の軸に沿った移動を制約し、それによって、前記複数のタブは、共同で、3次元全てにおいて前記基板に対する前記外部パルス発生器の移動を制約する、項目17-29のいずれかに記載のシステム。
(項目31)
前記基板は、前記複数のタブ間において実質的に剛体である、項目17-30のいずれかに記載のシステム。
(項目32)
前記患者結合特徴は、可撓性接着剤パッチであり、前記可撓性接着剤パッチは、前記患者の皮膚に接着された接着剤パッチ上に搭載された外部パルス発生器を支持するための十分な強度を伴う感圧式接着剤を有する、項目17-31のいずれかに記載のシステム。
(項目33)
前記患者結合特徴は、前記基板に沿って延び、前記基板から分離可能な細長い部材を有するクリップであり、前記細長い部材は、前記基板に向かって付勢されており、それによって、前記デバイスは、前記細長い部材と前記基板との間への衣類またはベルトの一部の挿入によって固定可能である、項目17-32のいずれかに記載のシステム。
(項目34)
前記細長い部材は、前記基板に枢動可能に結合され、ばねによる負荷を介して前記基板に向かって付勢されている、項目33に記載のシステム。
(項目35)
外部パルス発生器であって、前記外部パルス発生器は、
複数の刺激チャネルに沿って神経刺激パルスを発生させるために電気的に構成されているパルス発生器と、
前記パルス発生器に電気的に結合されているバッテリと、
前記パルス発生器およびバッテリを封入している外側筐体と、
前記筐体から延びている外部ケーブルと、
前記外部ケーブルを通して前記パルス発生器に電気的に結合可能なマルチピンコネクタであって、前記マルチピンコネクタの複数のピンは、前記複数の刺激チャネルに対応する、マルチピンコネクタと
を備えている、外部パルス発生器。
(項目36)
前記外部ケーブルは、前記マルチピンコネクタと前記パルス発生器との間の任意の電気接続が恒久的にシールされるように、前記筐体に恒久的に取り付けられている、項目35に記載の外部パルス発生器。
(項目37)
前記外部ケーブルは、1インチ~12インチの長さである、項目35または36に記載の外部パルス発生器。
(項目38)
前記バッテリは、前記患者によって除去不可能である、項目35-37のいずれかに記載の外部パルス発生器。
(項目39)
前記バッテリは、再充電不可能である、項目35-38のいずれかに記載の外部パルス発生器。
(項目40)
前記筐体上に配置されている作動可能ユーザインターフェース特徴をさらに備え、前記作動可能ユーザインターフェース特徴は、作動されると、外部プログラム装置と無線通信を開始するために構成されている、項目35-39のいずれかに記載の外部パルス発生器。
(項目41)
前記作動可能ユーザインターフェースは、ボタンまたはスイッチを備えている、項目40に記載の外部パルス発生器。
(項目42)
前記作動可能ユーザインターフェースは、
前記パルス発生器がオフまたは休止状態にある間の作動が、前記外部パルス発生器が前記外部プログラム装置との無線通信を所定の期間にわたって受け入れ可能であるようにするように構成され、
前記外部パルス発生器による動作または通信は、前記パルス発生器が動作または通信している間に作動が生じる場合、不変のままである、項目40または41に記載の外部パルス発生器。
(項目43)
前記外部パルス発生器は、前記所定の期間中、通信が前記外部プログラム装置と確立されない場合、前記外部パルス発生器がオフまたは休止状態に戻るように構成されている、項目42に記載の外部パルス発生器。
(項目44)
前記外部パルス発生器は、患者遠隔装置と無線結合可能であり、前記患者遠隔装置から受信されたコマンドに応答して、動作中に刺激をオフにするように構成されている、項目40-43のいずれかに記載の外部パルス発生器。
(項目45)
前記筐体上に配置され、前記外部パルス発生器と外部プログラム装置との間の通信、動作状態、バッテリレベル、エラー状態、または任意のそれらの組み合わせのステータスを示すように構成されているステータスインジケータインターフェースをさらに備えている、項目40-44のいずれかに記載の外部パルス発生器。
(項目46)
前記筐体は、試験期間中、前記外部パルス発生器が装着されているときの前記患者に対する設置のために、対向主要面と、輪郭が付けられた上部表面と、平坦化された下面表面とを備え、
前記ステータスインジケータインターフェースおよび前記作動可能ユーザインターフェースは、前記外部パルス発生器の前記筐体の下面表面上に配置されている、項目45に記載の外部パルス発生器。
(項目47)
前記マルチピンコネクタ内に選択的に結合可能な複数のコネクタをさらに備え、前記複数のコネクタは、
前記神経刺激導線の近位部分上の第1のコネクタと、
1つ以上の埋め込み可能神経刺激導線の接地および1つ以上の近位コネクタの各々と並列に結合されている第2のコネクタであって、各導線は、1つ以上の神経刺激電極をその遠位部分上に有する、第2のコネクタと、
2つ以上の神経刺激導線の2つ以上の近位コネクタと並列に結合されている第3のコネクタと
のうちの少なくとも2つを含む、複数のコネクタ、項目35-46のいずれかに記載の外部パルス発生器。
(項目48)
前記マルチピンコネクタおよび1つ以上の神経刺激導線と結合可能な1つ以上のコネクタケーブルをさらに備えている、項目35-47のいずれかに記載の外部パルス発生器。
(項目49)
前記1つ以上のコネクタは、対応するマルチピンコネクタと少なくとも1つの埋め込み可能導線コネクタとの間に延びている導線延長ケーブルを備え、前記少なくとも1つの埋め込み可能導線コネクタは、完全に埋め込み可能な神経刺激導線の近位導線コネクタを受け取るために構成されているレセプタクルを有する、項目48に記載の外部パルス発生器。
(項目50)
前記1つ以上のコネクタは、対応するマルチピンコネクタと複数の導線コネクタとの間に延びているマルチ導線延長ケーブルを備え、各々は、神経刺激導線と結合するための導線レセプタクルと、接地パッチと結合するための少なくとも1つの接地コネクタとを有する、項目48または49に記載の外部パルス発生器。
【0019】
本開示の可用性のさらなる分野は、本明細書に後述される発明を実施するための形態から明白となるであろう。発明を実施するための形態および具体的実施例は、種々の実施形態を示すが、例証目的のためだけに意図されており、必ずしも、本開示の範囲を限定することを意図するものではないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1図1は、本発明のいくつかの実施形態による、患者の皮膚に接着されるEPGパッチまで延びている部分的に埋め込み式導線を有する、試験的神経刺激システムの略図である。
図2A図2Aおよび2Bは、図1の神経刺激システムの例示的概要である。
図2B図2Aおよび2Bは、図1の神経刺激システムの例示的概要である。
図3A図3Aは、いくつかの実施形態による、試験的神経刺激システムの代替構成である。
図3B図3Bは、いくつかの実施形態による、試験的神経刺激システムのさらに別の代替構成である。
図3C図3Cは、図3における神経刺激システムの詳細である。
図4図4A-4Cは、いくつかの実施形態による、例示的EPG貼り付けパッチの俯瞰図および側面図である。
図5図5は、いくつかの実施形態による、EPGおよび関連付けられた概略を図示する。
図6図6は、いくつかの実施形態による、EPGの概略を示す。
図7A図7A-7Bは、いくつかの実施形態による、代替EPGを図示する。
図7B図7A-7Bは、いくつかの実施形態による、代替EPGを図示する。
図7C図7Cは、図7A-7BにおけるEPGの分解図を示す。
図8図8A-8Bは、いくつかの実施形態による、試験的神経刺激システムにおいて使用するためのEPGおよび貼り付けデバイスを図示する。
図9図9A-9Bは、いくつかの実施形態による、試験的神経刺激システムにおいて使用するためのEPGおよび貼り付けデバイスを図示する。
図10図10は、いくつかの実施形態による、試験的神経刺激システムにおいて使用するためのベルトのパウチ内に支持される、例示的EPGを図示する。
図11図11は、いくつかの実施形態による、試験的神経刺激システムにおいて使用するための接着剤パッチまたはテープによって被覆される、例示的EPGを図示する。
図12図12A-12Fは、いくつかの実施形態による、可変使用のために適合される、例示的EPGおよび代替コネクタケーブルを図示する。
図13図13は、いくつかの実施形態による、代替経皮的延長ケーブルを図示する。
図14図14は、いくつかの実施形態による、代替基本試験的ケーブルを図示する。
図15図15は、いくつかの実施形態による、EPG貼り付けデバイスを利用する試験的神経刺激システムの使用を図式的に図示する。
図16図16-17は、いくつかの実施形態による、試験的神経刺激療法を行う方法を図示する。
図17図16-17は、いくつかの実施形態による、試験的神経刺激療法を行う方法を図示する。
【発明を実施するための形態】
【0021】
神経刺激は、長年、慢性疼痛から、勃起不全および種々の排尿機能不全まで、種々の状態を治療するために使用されている。神経刺激は、多くの用途において効果的であることが証明されているが、効果的療法は、多くの場合、パルス発生器を用いて、1つ以上の神経刺激電極によって治療上の活性化を特定の神経または標的領域に一貫して送達することに依拠する。近年、完全埋め込み可能神経刺激が、ますます一般的になりつつある。そのような埋め込み可能システムは、患者に大幅な自由度および移動性を提供するが、そのようなシステムの神経刺激電極は、埋め込まれると、調節することがより困難であり得る。神経刺激電極は、典型的には、患者組織内に形成されるトンネルを通して前進される、埋め込み可能導線の遠位端上に提供される。
【0022】
図1は、本発明の側面による、EPG貼り付けデバイスを利用する試験的神経刺激システムの使用を図式的に図示する。そのような試験的神経刺激システムは、完全埋め込み可能神経刺激システムの実行可能性を査定するために使用されることができる。埋め込み可能神経刺激システムは、例えば、末梢神経から生じる慢性、重症性、難治性神経障害性疼痛、または種々の排尿および排便機能不全を伴う患者を治療することにおいて使用されることができる。埋め込み可能神経刺激システムは、標的末梢神経または脊椎の後方硬膜外腔のいずれかを刺激するために使用されることができる。埋め込み可能神経刺激システムは、典型的には、下背領域内に埋め込まれる、埋め込み式パルス発生器を含む。いくつかの実施形態では、パルス発生器は、疼痛を制御する、またはある他の所望の効果を生じさせるために神経に送達される、1つ以上の非切除性電気パルスを発生させることができる。いくつかの用途では、パルスは、0~1,000mA、0~100mA、0~50mA、0~25mAの範囲内のパルス振幅を有し、および/または任意の他のもしくは中間範囲の振幅が、使用され得る。パルス発生器のうちの1つ以上のものは、命令を埋め込み可能神経刺激システムの他の構成要素に提供し、そこから情報を受信するように適合される、プロセッサおよび/またはメモリを含むことができる。プロセッサは、Intel(登録商標)またはAdvanced Micro Devices, Inc.(登録商標)からの市販のマイクロプロセッサ等のマイクロプロセッサを含むことができる。埋め込み可能パルス発生器は、1つ以上のコンデンサもしくはバッテリ、1つ以上のバッテリ等のエネルギー貯蔵特徴を実装し得、典型的には、無線充電ユニットを含む。
【0023】
パルス発生器によって発生された電気パルスは、遠位端またはその近傍に1つ以上の神経刺激電極を含む、1つ以上の導線を介して、1つ以上の神経および/または標的場所に送達される。導線は、種々の形状を有することができ、種々のサイズであることができ、かつ種々の材料から作製されることができ、そのサイズ、形状、および材料は、用途または他の要因によって決定付けられることができる。いくつかの用途では、導線は、仙骨神経刺激におけるような図1に示されるように、脊椎に沿って、または仙骨の孔のうちの1つを通して延びているように埋め込まれてもよい。他の用途では、導線は、腕または脚等の患者の身体の末梢部分内に埋め込まれてもよく、慢性疼痛を緩和するために使用され得るような末梢神経に1つ以上の電気パルスを送達するように構成されることができる。
【0024】
電気パルスの1つ以上の特性は、埋め込み式パルス発生器のコントローラを介して制御されることができる。いくつかの実施形態では、これらの特性は、例えば、電気パルスの周波数、強度、パターン、持続時間、またはタイミングおよび大きさの他の側面を含むことができる。これらの特性は、例えば、電圧、電流、または同等物を含むことができる。電気パルスの本制御は、1つ以上の電気パルスプログラム、計画、またはパターンの作成を含むことができ、いくつかの実施形態では、これは、1つ以上の既存の電気パルスプログラム、計画、またはパターンの選択を含むことができる。図1に描写される実施形態では、埋め込み可能神経刺激システム100は、1つ以上のパルスプログラム、計画、またはパターンを有する、および/または作成されたパルスプログラム、計画、またはパターンのうちの1つ以上のものを選択するための埋め込み可能パルス発生器内のコントローラを含む。
【0025】
仙骨神経刺激(SNS)としても知られる仙骨神経調節(SNM)は、膀胱および直腸機能を制御する神経経路を変調させるための仙骨神経への軽度の電気パルスの送達として定義される。本方針は、膀胱ならびに/もしくは直腸の無傷神経支配が損なわれていない患者における、尿もしくは便失禁、非閉塞性尿閉もしくは便閉、または慢性骨盤疼痛の治療でのSNMの使用に対処する。
【0026】
SNSとしても知られるSNMを使用する治療は、挙動(例えば、排尿促進)および/または薬理学的療法に失敗した便失禁、過活動膀胱(切迫尿失禁、尿意切迫-頻尿の有意な症状)、または非閉塞性尿閉を患う患者のためのいくつかの代替モダリティのうちの1つである。切迫尿失禁は、強い尿意があるときの尿の漏れとして定義される。尿意切迫-頻尿は、制御不能な尿意の切迫であり、非常に頻繁であり、少量の尿をもたらす。尿閉は、膀胱から尿を完全に空にすることができない状態である。便失禁は、排便を制御不能であり、糞便の予期せぬ漏出をもたらす。
【0027】
SNMデバイスは、制御された電気インパルスを送達する、埋め込み可能パルス発生器から成る。このパルス発生器は、仙骨神経、最も一般的には、S3神経根に接続する、ワイヤ導線に取り付けられる。システムの2つの外部構成要素は、電気刺激を制御することに役立つ。患者遠隔制御装置は、患者によって携行されてもよく、EPGの種々の動作側面およびその刺激パラメータのいずれかを制御するために使用されることができる。1つのそのような実施形態では、患者遠隔制御は、デバイスをオンもしくはEPGを休止状態にする、または刺激強度を調節するために使用されることができる。コンソールプログラム装置は、医師によって携行され、パルス発生器の設定を調節するために使用される。
【0028】
従来のアプローチでは、恒久的デバイスの埋め込みに先立って、患者は、初期試験段階を受け、治療に対する潜在的応答を推定する。開発された第1のタイプの試験は、経皮的神経評価(PNE)であった。この手技は、適切な仙骨神経を識別するために試験針を使用して、局所麻酔下で行われる。識別されると、一時的ワイヤ導線が、試験針を通して挿入され、4~7日間、定位置に残される。この導線は、そのポケット内において患者によって搬送される、外科用包帯下で皮膚に対して固定される、またはそのベルト内に装着され得る、外部刺激装置に接続される。この試験段階の結果は、患者が恒久的埋め込み式デバイスのための適切な候補であるかどうかを決定するために使用される。例えば、過活動膀胱に関して、患者が50%以上の症状頻度の低下を示す場合、恒久的デバイスに有効であると見なされる。
【0029】
第2のタイプの試験は、2段階外科手術手技である。段階1では、四極尖叉付き導線が、埋め込まれる(段階1)。試験段階は、数週間の長期にわたって継続し得、患者が症状頻度の規定された低下を示す場合、神経調節デバイスの恒久的埋め込みである、外科手術の段階2に進むことができる。2段階外科手術手技は、種々の方法で使用されている。これらは、PNEに失敗した患者のため、非確定的PNEを伴う患者のため、またはPNEに成功した患者のためであるが、患者選択をさらに精緻化するためのPNEの代わりのその使用を含む。
【0030】
一側面では、EPGのバッテリ寿命の持続時間は、尖叉付き導線に関して、公称インピーダンス(例えば、約1200オーム)、振幅約4.2mA、およびパルスの幅約210usにおいて少なくとも4週間である、またはバッテリ寿命の持続時間は、PNE導線に関して少なくとも7日であることができる。いくつかの実施形態では、バッテリは、再充電可能であり、バッテリと標準的120V壁コンセントを結合することによって再充電されることができ、随意に、他のシステム構成要素(例えば、臨床医プログラム装置)によって使用されるものと同一電力ケーブルまたはアダプタを利用し得る。典型的には、EPGは、電流制御される。EPGは、パルス幅60-450Μs、最大刺激率2~130Hz、最大振幅0~12.5mA、二相電荷平衡非対称である刺激波形、最小振幅ステップ約0.05mA、連続または循環動作モード、神経刺激プログラムのセット数(例えば、2つのプログラム)、ランプ能力、およびEPGの中に内蔵された随意のアラートとともに構成されることができる。
【0031】
恒久的デバイスは、局所または全身麻酔下で埋め込まれる。切開が、下背にわたって行われ、電気導線が、仙骨神経根と接触して配置される。ワイヤ導線は、皮膚の真下の凹部状切開まで延び、そこで、パルス発生器が、挿入され、ワイヤ導線に接続される。埋め込み後、医師は、パルス発生器をその患者のための最適設定にプログラムする。
【0032】
膀胱機能不全を治療するための一般的プロセスの一実施例は、以下の基準の全てを満たす患者において、経皮的導線または完全埋め込み式導線のいずれかを用いた仙骨神経調節の試験期間を採用することである:(1)切迫尿失禁;尿意切迫-頻尿症候群;非閉塞性尿閉のうちの少なくとも1つの診断、(2)少なくとも2つの従来の療法(例えば、膀胱訓練、排尿促進、または骨盤筋運動訓練等の挙動訓練、その有効性を完全に査定するために少なくとも十分な持続時間の間の薬理学的治療、および/または外科手術矯正療法)における失敗または不耐性の証拠書類が提出されている、(3)患者は、適切な外科手術候補である、ならびに(4)失禁が神経学的状態に関連しない。
【0033】
仙骨神経調節デバイスの恒久的埋め込みは、以下の基準の全てを満たす患者において医療上必要であると見なされ得る:(1)全段落の基準(1)から(4)の全てが満たされ、(2)試験的刺激期間が、少なくとも1週間の期間にわたって、少なくとも50%の症状の改善の証拠書類が提出されている。
【0034】
仙骨神経調節の他の泌尿器/排尿用途も、治験対象と見なされ、限定ではないが、神経学的状態に起因するストレス性失禁または切迫尿失禁、例えば、排尿筋反射亢進、多発性硬化症、脊髄損傷、または他のタイプの慢性排尿機能不全の治療を含む。(http://www.bcbsms.com/com/bcbsms/apps/PolicySearch/views/ViewPolicy.php?&noprint=yes&path=%2Fpolicy%2Femed%2FSacral_Nerve_Stimulation.htmlにおいてオンライン上で利用可能なpolicy description of sacral nerve neuromodulation/stimulation coverage provided by Blue Cross Blue Shield参照)
別の従来のアプローチでは、類似方法が、末梢神経刺激(PNS)治療システムにおいて使用されている。概して、末梢神経刺激のための候補が、PNS手技を受けるためのその好適性を決定するために査定される。外科手術に先立って、患者は、定期血液試験ならびに神経心理学的評価を含む、外科手術前試験を受けるであろう。PNS手技自体は、典型的には、2つの別個の段階において行われる。各段階は、約1時間かかり、患者は、同日に帰宅することができる。
【0035】
本側面では、段階1は、典型的には、患者のベルト上に装着される、外部パルス発生器(EPG)に接続された小針を介して、試験的電極の埋め込みを伴う。いくつかの刺激プログラムが、翌数日間にわたって投与される。本試験が、患者の頭痛または顔面痛における有意な改善を実証する場合、恒久的埋め込みが、生じることができる。段階2では、極細パスタの幅程の電極の新しいセットが、皮膚下に埋め込まれる。これらは、胸部、腹部、または背部における皮膚下に埋め込まれるより小さい埋め込み可能パルス発生器に接続される。
【0036】
これらの従来のアプローチに関連付けられた短所として、EPGの装着に関連付けられた不快感がある。PNEおよび段階1の試験期間におけるような試験期間の有効性は、常時、恒久的埋め込み式システムを用いて効果的治療を示すわけではない。一側面では、試験期間における治療の有効性は、部分的に、患者の主観的経験に依拠し得るため、EPGおよび治療システムの存在を常に意識せずに患者が通常の日常の活動を再開し得るように、患者によるEPGの装着の不快感および不便性が最小限にされる場合、望ましい。この側面は、デバイスの患者の意識がこれらの状態に関連付けられた症状の患者の経験に干渉し得る、過活動膀胱および勃起不全の治療において特に重要であり得る。
【0037】
一側面では、本発明は、患者が治療の利点および有効性をより容易に認識し得るように、改良された患者快適性を有する試験的システムを提供することによって、試験期間の間の有効性の改良された査定を可能にする。別の側面では、療法を送達するEPGの部分は、恒久的治療における効果が、試験的システムにおいて認められるものとより一貫すべきであるように、恒久的システムにおけるIPGと実質的に同一である。
【0038】
ある実施形態では、本発明は、患者快適性を改良するように、患者の皮膚上に装着されるEPGパッチを提供する。随意に、段階1において使用されるEPGは、EPGが、EPGを被覆する粘着性パッチによって容易に支持され、汚染に対して密閉され得るように、対応する段階2において使用されるIPGより小さくてもよい。一側面では、EPGは、段階2において使用される埋め込み可能IPGの修正バージョンである。IPGは、より小さいバッテリおよび関連付けられた構成要素を伴う遠隔充電コイルの除去等、1つ以上の構成要素の除去によって修正され得る。加えて、EPGは、EPGが、IPGのように長年持続することが要求されないため、IPGより薄く、より軽い筐体を使用し得る。EPGは、したがって、使い捨てであるように構成され得る。これらの側面は、EPGが、所望に応じて、便利かつ快適な場所において患者の皮膚に接着される、パッチ内に支持されることを可能にする。
【0039】
図1は、EPGパッチ10を有する、例示的試験的神経刺激システム100を図示する。示されるように、神経刺激システムは、仙骨神経根を刺激するように適合される。神経刺激システム100は、下背領域内に埋め込まれる、埋め込み可能パルス発生器(IPG)を含み、そこから、神経刺激導線20が、仙骨の孔を通して仙骨根近傍に配置される電極(図示せず)まで延びている。神経刺激導線20はさらに、仙骨の背側に配置される、アンカ10を含む。しかしながら、アンカは、仙骨の腹側にも同様に、または孔自体内にも配置され得ることを理解されたい。一側面では、EPG40は、使い捨てであり、試験が完了した後に廃棄される。典型的には、試験は、4日~8週間の任意の期間にわたって継続し得る。典型的には、初期査定は、4~7日後に得られてもよく、必要に応じて、治療の有効性が、数週間、典型的には、約2週間後に検討され得る。一側面では、EPGパッチ10のEPG40は、試験が成功したと証明される場合に埋め込まれるであろう、IPGと実質的に類似設計であるが、しかしながら、1つ以上の構成要素は、EPGのサイズをより小さくさせる、質量をより小さくさせるために除去され得る、および/またはデバイスが1回限りの使用のために意図され得るため、異なる材料が使用される。
【0040】
図2Aは、図1におけるものに類似する、神経刺激システム100の実施形態をより詳細に示す。図から分かるように、神経刺激導線20’は、神経刺激電極30をPNE使用のために構成される遠位端上に含む。EPG40は、患者の皮膚に取り付けられると、粘着性パッチ11内に支持される。
【0041】
図2Bは、図1のものに類似する神経刺激システム100の代替実施形態をより詳細に図示する。神経刺激導線20は、延長ケーブル22およびコネクタ21を介して、EPG40に取り付けられる。図から分かるように、神経刺激導線20は、導線の遠位端における複数の神経刺激電極30と、電極30のすぐ近位に配置される複数の尖叉を有するアンカ50とを含む。典型的には、アンカは、導線の係留を電極に比較的に近接して提供するように、複数の電極の近傍およびその近位に配置される。EPG40は、患者の皮膚に取り付けられると、粘着性パッチ11内に支持される。
【0042】
一側面では、追加の粘着性パッチ16が、神経刺激導線の経皮的部分が挿入される、患者の皮膚内の経皮的切開を被覆および密閉するために使用され得る。導線は、外科手術テープ17を用いて経皮的切開に固定され、導線および経皮的切開を被覆する粘着性パッチを用いてさらに固着および密閉され得る。このように、経皮的切開は、密閉され、汚染または感染症から保護され、その位置は、追加の粘着性パッチ16によって維持されることができる。この構成は、感染症の可能性を低下させ、パッチおよび導線に対する患者の意識が最小限になり、それによって、患者が比較的に通常の日常の活動を再開することを可能にするように、内部および外部の両方の導線の移動を防止する。
【0043】
別の側面では、EPGパッチは、腹部等のIPGが埋め込まれるであろう場所と異なる場所に装着され得るため、IPGが同一の完全に埋め込み式神経刺激導線20を使用することを可能にするために、システムは、埋め込み式外部コネクタ21によって導線20と結合される導線延長部22を使用し得る。導線延長部22は、随意に、潜在的切断を排除するように、EPGの中に有線配線され、耐水性または防水性であるように、接続部が粘着性パッチ内に密閉またはカプセル化されることを可能にし得る。これは、患者が、デバイスを除去することなく、シャワー等の常的毎日の活動を行うことを可能にする。導線20の長さは、恒久的埋め込み式システムのために好適な長さであり得る一方、延長部22の長さは、EPGパッチまでの導線が、改良された快適性および日常の活動に対する最小限の干渉をもたらす位置に位置付けられることを可能にする。
【0044】
図3Aは、導線が、患者に移動性および自由度をもたらし、着座または睡眠に干渉しない、日常の活動を再開するようにEPGパッチ10が設置されることを可能にするために十分に長い、代替構成を図示する。過剰導線は、図3Aにおける中心パッチによって示されるように、追加の粘着性パッチ16によって固定されることができる。一側面では、導線は、EPGに有線配線される一方、別の側面では、導線は、可撓性パッチ11の上部表面内のポートまたは開口を通してEPGに除去可能接続される。一側面では、EPGパッチおよび延長ケーブルは、埋め込み式導線が、導線の遠位端を標的場所から除去せずに、切断され、恒久的埋め込み式システムにおいて使用され得るように、使い捨てである。別の側面では、試験的システム全体が、使い捨てであり、恒久的導線およびIPGと交換されることができる。
【0045】
一側面では、EPGユニットは、恒久的埋め込み式システムのIPGと類似または同じ様式において、患者遠隔装置によって無線で制御され得る。医師は、ポータブル臨床医用ユニットの使用を通して、EPGによって提供される治療を改変し得、送達される治療は、恒久的埋め込み式システムにおいて使用するために好適な治療を決定することにおいて使用するために、デバイスのメモリ上に記録される。
【0046】
図3Bは、導線20がコネクタ21を通して導線延長部21に接続される、代替構成を図示する。これは、埋め込み式導線が試験的および恒久的システムの両方のために使用されることを可能にする。これはまた、埋め込みに好適な長さの導線20が恒久的システム内で使用されることを可能にする。3つのアクセス場所が、示されており、仙骨面積にわたって導線埋め込みのための1つと、延長部退出部位のための1つとの2つの経皮的穿刺部位とがあり、穿刺場所の間には、切開(>1cm)が、導線20および延長ケーブル22の接続の部位のために生成される。
【0047】
本アプローチは、試験的システムから恒久的埋め込み式システムへの変換の間の埋め込み式導線20の移動を最小限にする。変換の間、導線延長部22は、コネクタ21とともに除去され、埋め込み式導線20は、第1の経皮的切開の部位またはその近傍の場所に恒久的に埋め込まれるように配置される、IPGに取り付けられることができる。一側面では、コネクタ21は、IPG上のコネクタと設計が類似するコネクタを含んでもよい。これは、導線20の近位端が、コネクタ21を通して導線延長部22に結合され、容易に取り外され、恒久的埋め込み式システムへの変換の間、IPGに結合されることを可能にする。
【0048】
図3Cは、患者の皮膚に接着されるEPGパッチと、導線が患者の中に延びている、経皮的切開にわたって配置される追加の粘着性パッチ16と、過剰導線のループを被覆する別の追加のパッチ16であり、第1の追加のパッチおよびEPGパッチ10の縁に重複する、パッチとの詳細図を図示する。この構成は、EPGおよび導線を汚染から実質的に被覆および密閉し、患者による導線の偶発的切断または移行を防止し、かつ患者快適性を改良し、患者の主観的経験が、患者が恒久的埋め込み式システムにおいて経験するであろうものにより近接して合致することを可能にするように、システムの外部部分を流線形にするため、有利である。
【0049】
図4A-4Cは、続いて使用されるIPGより小さい、EPG40の実施形態の俯瞰図および側面図を図示する。そのようなEPGは、EPG粘着性パッチ貼り付けデバイス10または本明細書に説明される任意の他の貼り付けデバイス内に据え付けられることができる。一側面では、EPGは、対応する完全に埋め込み可能な恒久的システム内のIPGより小さい。ある実施形態では、粘着性パッチ11の外側幅(w2)は、2~5インチ、好ましくは、約2.5インチである一方、パッチ11の外側長さ(l2)は、3~6インチ、好ましくは、約4インチであり、EPGの幅(w1)は、0.5~2インチ、好ましくは、約1インチである一方、長さ(l1)は、1~3インチ、好ましくは、約2インチであり、EPGパッチ10全体の厚さ(t)は、1インチ未満、好ましくは、0.8インチまたはそれ未満である。本設計は、従来のシステムにおけるEPGより大幅に小さく、したがって、試験期間の間、患者の日常の活動に殆ど干渉しない。前述の寸法は、本明細書に説明される実施形態のいずれかに適用可能であり得る。本実施形態では、粘着性パッチ11は、EPGを内部空洞内にカプセル化するが、EPGは、種々の結合特徴の使用を含む、任意の数の方法において、粘着性パッチと結合され得ることを理解されたい。いくつかの実施形態では、EPGは、ベルトのパウチ内に支持される、または接着剤パッチもしくは外科用テープによって被覆される。以下に説明されるもの等のいくつかの実施形態では、そのような結合特徴は、貼り付けデバイスからのEPGの容易な除去を可能にするように構成されることができる。
【0050】
粘着性パッチ貼り付けデバイス11の下面は、皮膚適合性接着剤で被覆される。接着剤表面は、試験期間の持続時間の間、患者への連続接着のために好適な任意の接着剤または粘着性材料を用いて構成され得る。例えば、皮膚適合性接着剤を有する通気性のある細片は、パッチ12が、1週間、典型的には、2週間~4週間、またはさらにより長い期間にわたって、患者に継続的に取り付けられたままであることを可能にするであろう。これらの側面は、接着剤表面を用いて患者に結合する、本明細書に説明される貼り付けデバイスのいずれか上に含まれることができる。
【0051】
図5は、本発明の種々の側面による、神経刺激試験において使用するための例示的EPG40を図示する。EPG40は、刺激パルス発生器、バッテリ、および関連付けられた回路が包囲される、実質的に剛体の外側シェルまたは筐体41を含む。EPG40はまた、外側筐体41内の開口部またはポートを通してアクセスされ、神経刺激導線20’の近位導線コネクタ24と電気的に接続するように適合される、コネクタレセプタクル42を含む。EPG40は、神経刺激導線20’と接続されて示されるが、導線20、ケーブル22、26、および27はまた、EPG40に接続され得る。コネクタレセプタクル42は、複数の電気接点(例えば、6つの接触ピン、8つの接触ピン)を含み、その全部または一部は、コネクタのタイプに応じて、そこに結合されるコネクタ上の対応する接点に接続されることができる。コネクタレセプタクル42は、示されるもの以外の可変タイプのコネクタ規格、例えば、USBまたはライトニングケーブルコネクタに従っても構成され得る。導線コネクタ24は、導線コネクタ24が、コネクタレセプタクル42内に噛合接続され、噛合されたコネクタにさらに固着し、ポートを水、湿度、または残骸の侵入からシールすると、ポートにシール係合する、近位プラグまたは保護鞘25を含むことができる。保護鞘25は、侵入保護を提供するようにポート内に嵌合受け取られる、エラストマポリマー材料等の柔軟性材料から形成されることができる。いくつかの実施形態では、この構成は、IP24またはそれを上回って提供される、侵入保護等級(IPR)を提供する。本実施形態では、コネクタレセプタクル42は、複数の電気接点を含み、それぞれ、コネクタレセプタクル42に結合されると、EPGが神経刺激パルスを導線の複数の神経刺激電極に送達し得るように、刺激パルス発生器と動作可能に結合される。
【0052】
一側面では、EPG40は、多目的コネクタレセプタクル24とともに構成される。例えば、コネクタレセプタクル42は、上記に説明されるような神経刺激導線20’のいずれかと結合されることができる、または充電コードの電力コネクタと結合され、EPG40の内部バッテリの再充電を可能にすることができる。そのような構成は、EPG筐体41が単一開口部またはアクセスポートを伴って設計されることを可能にし、これがさらに、ポートが、試験期間の間、療法の送達中に導線コネクタによってシール占有されるため、内部構成要素の水および残骸への潜在的露出を低減させることから有利である。対照的に、別個の充電ポートを有する、デバイスは、開放されたままである、または追加のポートをシールするための除去可能プラグもしくはカバーの使用を要求し得るかのいずれかとなる可能性が高い。EPG40はさらに、複数の動作モードで構成されることができ、各モードは、コネクタレセプタクル42が使用され得る異なる目的に好適である。そのようなモードは、EPG40の刺激パルス発生器が刺激パルスをコネクタレセプタクル24に接続される神経刺激導線に送達する、療法動作モードと、EPG40内の再充電可能バッテリが電力を受信する、充電モードとを含むことができる。いくつかの実施形態では、EPG40は、療法モードおよび充電モードの2つのみの動作モードを含む。他の実施形態では、EPG40は、種々の他の動作モードを含むことができ、限定ではないが、種々の試験モード、二重導線モード、双極モード、および単極モードを含む。そのようなモードは、図12B-12Fに示されるもののいずれか等の特殊ケーブル組の異なるコネクタに対応することができる。
【0053】
EPG40はさらに、EPG40のステータスを示す、LED等のインジケータ44を含むことができ、これは、オン/オフ状態、休止状態、モード、または充電状態(例えば、「要充電」、「低」、「完全充電」、「充電中」)を含むことができる。いくつかの実施形態では、インジケータ44は、異なる色を表示することによって異なる状態を示す、異なる着色LEDで構成される。例えば、赤色光出力は、「要充電」を示すことができ、橙色光出力は、「低」充電を示すことができ、緑色光出力は、「完全充電」ステータスを示すことができる。EPG40の異なるモードまたはステータスはまた、複数の光または点滅もしくは明滅パターン(例えば、点滅緑色は、EPGが「充電中」であることを示す)の使用によっても示され得る。
【0054】
別の側面では、EPG40は、図5に示される長方形角柱等、試験期間の間、患者に貼り付けられると、患者の身体に対して平坦に位置付けられる、平行主要表面を有する、略平面多角形角柱として設計される。本実施形態では、EPG40は、丸みを帯びた角および湾曲縁、長方形の長さ方向に沿って延びているx-軸と、長方形の幅方向に沿って延びているy-軸と、厚さ方向に沿って延びているz-軸(図示せず)とを伴う、略長方形形状である。示されるように、角および縁は、患者の腹部に対して、または患者のベルト上に装着されるときの改良された患者快適性のために、丸みを帯びている、または面取りされている。丸みを帯びた縁を伴う略長方形形状が、ここには描写されるが、EPG40は、種々の他の形状(例えば、円形、三角形、正方形、対称、または非対称形状)において形成され、依然として、本明細書に説明される原理に従って、貼り付けデバイスと併用するために好適であることができることを理解されたい。
【0055】
図6は、多目的コネクタレセプタクル42を有する、例示的EPG40の概略を示す。EPG40は、刺激パルス発生器46と、再充電可能バッテリ48とを含み、それぞれ、再充電可能バッテリ48および刺激パルス発生器46およびコネクタレセプタクル42へおよびそこからの電力の送達を制御する、関連付けられた回路47を介して、コネクタレセプタクル42に結合される。回路47は、1つ以上のプロセッサと、コントローラと、刺激パルス発生、再充電可能バッテリ放電および充電、ならびにインジケータ44の制御をもたらすためのその上に記録されるプログラム可能命令を有する、記録可能メモリとを含むことができる。いくつかの実施形態では、メモリは、複数の異なる動作モード、例えば、療法モードおよび充電モードをもたらすように構成される、事前プログラム可能命令を含む。療法モードでは、回路47は、再充電可能バッテリ48を使用して、刺激パルス発生器46に給電し、これは、コネクタレセプタクル42を介して接続された神経刺激導線に送達される、刺激パルスを生産する。充電モードでは、回路47は、コネクタレセプタクル42を介して再充電可能バッテリ48に送達される電力の送達を制御する。いくつかの実施形態では、回路47は、異なるモード間で切り替えるコントローラを含み、これは、コネクタレセプタクル42の中へのあるコネクタタイプの接続に応じてもたらされることができる。例えば、いくつかの実施形態では、EPG40は、あるタイプのコネクタ(例えば、導線コネクタ、充電コネクタ)を検出することができる、検出器を含むことができる。他の実施形態では、コネクタタイプは、接続の電気特性の測定または検出によって決定されることができる。例えば、充電接続は、ある数の電気接点(例えば、1つ、2つ等)と、接地とのみの電気的接続性を要求し得る一方、神経刺激導線は、任意の接地要求がされずに、指定される電気接点の全てと接続し得る。いくつかの実施形態では、モードは、必要に応じて、ユーザによって手動で設定または無線で設定されることができる。
【0056】
いくつかの実施形態では、EPG40は、コネクタレセプタクル内の任意のコネクタの接続解除に応じて、刺激パルスの発生を中断するように構成される。着脱可能ケーブルを伴うEPGの構成は、神経刺激導線または関連付けられたケーブルが、偶発的に捕捉され、脱落される場合、またはユーザによって意図的に除去される場合、コネクタレセプタクルを通した刺激パルス出力を防止することによって、デバイスの安全性を改良する。本側面は、接続性の損失の検出またはコネクタが除去されたことを決定する任意の他の手段によってもたらされ得る。他の実施形態では、EPGは、任意の内蔵ケーブルを含まないが、患者が、必要に応じて、ケーブルを容易に着脱することを可能にする、1つ以上のコネクタを含むことができる。
【0057】
別の側面では、試験的神経刺激システム100は、患者内の標的組織に埋め込まれた神経刺激導線に接続される間、EPG40を患者に固定する、貼り付けデバイスを含む。典型的には、貼り付けデバイスは、直接患者の皮膚に貼付される粘着性パッチ、または患者の衣類に解放可能に取り付けられ得るクリップデバイスのいずれかを通して、EPGを患者の中央部分(例えば、腰部領域)または臀部に固定するように構成される。異なるタイプの貼り付けデバイスの種々の実施例が、本明細書に説明される。
【0058】
一側面では、そのような貼り付けデバイスは、ユーザが、EPGデバイスを容易に除去することを可能にするように構成されることができる。そのような構成は、入浴または睡眠等のある活動のために有用であり得、試験期間の間の患者コンプライアンスを改良することができる。患者が、EPGが接着剤パッチを用いて皮膚に固定して固定される、試験的療法を受けるとき、一部の患者は、EPGの存在が非常に侵襲性または不快であり、試験を継続することができないと見出し得、これは、神経刺激療法の好適性の決定を妨害し、完全埋め込み式システムが同一不快感を提示しないであろう場合でも、患者が完全埋め込み式システムに進むであろう可能性を著しく低減させる。したがって、EPGを患者に固定するが、依然として、EPGの容易な除去を可能にする(除去可能かつ着脱可能EPGを仮定して)、貼り付けデバイスの提供はさらに、試験期間の成功率を改善し、患者が、恒久的埋め込み式神経刺激システムの候補であるかどうかの決定を改良することができる。
【0059】
図7A-7Bは、短ケーブルコネクタ52が導線コネクタ53まで延びている、筐体51を含む、代替EPG50を図示する。本実施形態では、導線コネクタ53は、中間アダプタまたは導線延長ケーブルを通して複数の電極を有する、神経刺激導線に電気的に接続するために好適なマルチピンコネクタである(図13参照)。典型的には、ケーブルコネクタ52は、比較的に短く、例えば、長さ1~12インチ、好ましくは、3~6インチである。本実施形態では、マルチピンコネクタは、4つの電極を有する神経刺激導線に接続するために好適な4ピンコネクタであるが、しかしながら、導線コネクタは、より多いまたはより少ない神経刺激電極を有する神経刺激導線との接続に好適であろうように、異なる数のピンを含み得ることを理解されたい。他の実施形態では、導線コネクタは、他の実施形態に前述のように、神経刺激導線の近位導線コネクタと接続するためのレセプタクル42とともに構成されることができる。EPGは、尖叉付き導線試験または一時的導線(PNE導線)試験と共に使用されることができる。筐体の外部の導線への接続の構成は、EPGが、デバイス内に統合される接続を伴うものよりさらに小さくかつ軽量となることを可能にする。そのような構成はまた、近位導線コネクタの移動を最小限にしながら、コネクタのすぐ近位の患者の身体にテープによって固定され得る、EPGの調節または取扱のためのある程度の移動を可能にする。
【0060】
いくつかの実施形態では、短ケーブルコネクタ52または「ピグテールコネクタ」は、ケーブルとEPGの内部電子機器との間の電気接続が恒久的に取り付けられ、シールされるように、EPGと統合される。これは、EPGが、試験的刺激期間の間、流体および湿気の侵入にさらに耐えることを可能にする。
【0061】
使用のための所望のケーブルの選択に応じて、EPGは、PNE導線(1つまたは1つを上回る電極および導体を有し得る)、または恒久的導線と共に使用され得る。加えて、EPGは、両側コネクタケーブルがEPGと導線との間で使用されるとき、両側刺激(患者の左および右側毎に1つずつの2つの導線の使用)のために使用され得る。
【0062】
いくつかの実施形態では、EPGは、少なくとも試験期間の持続時間(例えば、数日、数週間、数ヶ月)にわたってEPGの動作のための十分な電力を有する、再充電不可能1回限りの使用電源(例えば、バッテリ)を含む。そのような実施形態では、電源は、統合され、患者によって除去不可能または交換不可能であり得る。
【0063】
図7Bから分かるように、EPG筐体51は、2つの界面接触シェルとして画定されることができ、上部シェル51aは、外側主要表面および側表面の大部分を画定し、底部シェル52bは、下面表面を画定する。本実施形態では、EPGは、丸みを帯びた縁を伴う、略長方形(例えば、正方形)角柱を有する。上部主要表面は、若干凸面輪郭を伴って成形されることができる一方、下面は、患者に対する設置のために、略平坦化された表面を含む。典型的には、界面接触シェル51a、52bは、その中の電子機器を保護およびシールするように、硬化ポリマー等の剛体または半剛体材料から形成される。
【0064】
図7Cの分解図に示されるように、EPG50は、上部筐体シェル51aと、圧縮性発泡体シート56aと、バッテリ57と、両面接着剤ディスク56bと、短電気コネクタケーブル52と、印刷回路基板58と、上部筐体シェル51aと底部シェル51bをシールするためのOリング51cと、製造番号ラベル59aと、底部シェル51bの下面に貼付される、外側ラベル59bとを含む。要素のこの配置は、例示的であり、種々の他の配置が、本発明の範囲内であることを理解されたい。
【0065】
いくつかの実施形態では、EPGは、1つ以上のユーザインターフェース特徴を含む。そのようなユーザインターフェース特徴は、ボタン、スイッチ、光、タッチスクリーン、またはオーディオもしくは触知特徴のいずれかを含むことができる。図7A-7Bに示される実施形態では、EPG50は、ボタン55と、LEDインジケータ54とを含む。ボタン55は、EPG50をオフまたは休止状態からオンにするように構成される。オンにされると、EPGは、臨床医プログラム装置等の外部デバイスと通信し、プログラミング命令を受信することができ、動作状態にある間、刺激を接続される神経刺激導線に送達することができる。ボタン55は、患者によって、EPG50をオンにするために使用され得るが、この機能性は、本明細書に説明される任意の他の機能性と同時であることもできることを理解されたい。例えば、EPG50はさらに、患者遠隔装置の使用によって、オフまたは休止状態からオンにされるように構成されことができる、または神経刺激導線の取り外しに応じて、刺激の送達を中断するように構成されることができる。ボタンが、本実施形態では説明されるが、典型的には、少なくとも2つの状態間で作動可能である、任意の作動可能ユーザインターフェース特徴が、使用され得ることを理解されたい(例えば、スイッチ、トグル、タッチセンサ)。
【0066】
本実施形態では、EPG50は、ボタン55押下がEPGの通信機能をオンにするように構成される。作動されると、EPGは、外部プログラム装置(例えば、臨床医プログラム装置)に無線接続するために、所定の期間(例えば、60秒、90秒)を有する。EPGが、臨床医プログラム装置に接続する場合、EPGは、オンに留まり、プログラミング命令に従って、刺激の送達のプログラミングおよび動作を促進する。接続が成功しない場合、EPGは、自動的に、オフになる。ボタン50が、EPGがオンであるときに押下される場合、何も起こらず、通信または動作は、不変のままである。患者が、刺激をオフにすることを所望する場合、患者遠隔装置が、使用され得る、または代替として、神経刺激導線の取り外しもまた、刺激を中断し得る。動作の間のボタン55の後続押下は、EPGをオフまたは休止状態にしないため、ボタンは、試験的刺激期間の間に装着されるとき、患者に対して設置されたEPGの下面上に位置付けられることができるが、ボタンは、EPGの筐体上の任意の場所に配置され得ることを理解されたい。したがって、本実施形態では、ボタン55の機能性は、試験期間の設定の間の初期プログラミングまたは再プログラミングを促進するが、試験期間の間、患者による相互作用を要求しない。典型的には、患者による刺激の制御または調節は、患者遠隔装置の使用によって行われるであろう。いくつかの実施形態では、EPGは、休止モードで提供され、通信は、EPGのボタンの作動によって開始され、CPとのプログラミングを促進することができる。いくつかの実施形態では、患者遠隔装置が、刺激をオフにするために使用されるとき、EPGは、休止状態に戻り、CPのみが、EPGを完全にオフ状態にすることができる。
【0067】
本実施形態では、EPG50はさらに、EPGのステータスを示す、LEDインジケータ54を含む。ステータスは、EPGとプログラム装置デバイスとの間の通信のステータス、バッテリステータス、エラーステータス、または任意のそれらの組み合わせを含むことができる。LEDインジケータ54は、異なる色または明滅パターンで構成され、異なるステータスを示すことができる。例えば、EPGは、点滅緑色光が、通信がオンであることを示し、点灯緑色光が、EPGが動作モードであり、バッテリが良好であることを示し、点灯橙色または黄色が、バッテリが許容充電状態にあることを示し、点滅橙色または黄色が、バッテリ残量が低いことを示し、赤色光が、エラー状態であることを示すように構成されることができる。EPGによって伝達される情報は臨床医による使用のためにより好適であり得るため、LEDインジケータ54は、試験期間の間に装着されるとき、患者に対して設置されたEPGの下面上に据え付けられることができるが、LEDは、EPGの筐体上の任意の場所に配置され得ることを理解されたい。
【0068】
図8A-8Bおよび9A-9Bは、EPGを患者に固定する一方、依然として、容易な除去を可能にする、貼り付けデバイスの実施例を図示する。図8A-8Bは、粘着性パッチ貼り付けデバイス11を図示し、図9A-9Bは、調節可能クリップ貼り付けデバイス12を図示する。これらの図の各々は、一例として、導線20’を示すが、しかしながら、EPGに接続可能な任意の導線が、使用されてもよく、例えば、導線20、22、26、または27もまた、使用され得る。
【0069】
図8Aは、そこへのEPG40の搭載前の粘着性パッチ貼り付けデバイス11を図示する。粘着性パッチ貼り付けデバイス11は、第1の側の患者結合部分と、第2の反対側のEPG搭載部分とを含む、支持基板13を含む。典型的には、搭載部分は、貼り付けデバイスが、刺激を直接患者の皮膚に送達するために、任意の別個の電極または導電性経路を伴わないように、絶縁ポリマー材料等の非導電性材料から形成される。本実施形態では、患者結合部分は、基板の第1の側の主要表面に沿って配置される、接着剤パッチ11aを含む。接着剤パッチ11aは、典型的には、長時間にわたって、例えば、試験期間の一部または全部にわたって、患者の皮膚に固定するために好適な感圧式接着剤を有する、可撓性通気性材料を含む。接着剤パッチ11aは、患者快適性のために可撓性かつ通気性であり得るが、支持基板13は、典型的には、1つ以上のEPG搭載特徴を支持し、EPGをそこに搭載されたまま維持するように、実質的に剛体または半剛体である。本実施形態では、EPG搭載部分は、外側周辺、典型的には、EPGの各主要側の少なくとも1つのタブに沿って、EPGの外側筐体に係合する、またはEPG筐体の周辺を中心として分散される、複数の外向きに延びているタブを含む。
【0070】
図8A-8Bに示されるように、複数のタブは、2つの対のタブを含むことができる。第1の対のタブ14は、幅方向に沿ってEPG40の両側に係合するように適合される一方、第2の対のタブ15は、長さ方向に沿ってEPG40の両側に係合する。本実施形態では、第2の対のタブは、弾力的に撓み可能であり、タブ15がEPG40をその間に保持するように、EPG40をタブ15間に押下することに応じて、外向きに撓む。EPG40はさらに、対のタブ14、15の各々に嵌合係合する、対応する結合特徴を含むことができる。例えば、EPG40は、第1の対のタブ14を嵌合受け取る、陥凹切り欠き(不可視)を含むことができる。対応する陥凹内に嵌合されると、第1の対のタブ14は、xおよびy方向の両方におけるEGP40の移動を制約することができる。EPG40はさらに、貼り付けデバイスの搭載部分の対応する保持特徴に係合する保持特徴を含むことができる。例えば、第2の対のタブ15は、EPG40の長さ側内の対応して成形される保持陥凹45内に嵌合する、内向きに湾曲された、輪郭が付けられた、または内向きに段が付けられた部分とともに画定されることができる。第2の対の保持タブ15が、保持特徴45内に弾力的に受け取られると、第2の対のタブはさらに、z-方向ならびにxおよびy-方向におけるEPG40の移動を制約する。したがって、共同で、第1および第2の対のタブは、近位導線コネクタ24が導線コネクタレセプタクル42内に固着して維持され得るように、EPG40を特定の配向において貼り付けデバイス内に固着および支持する。
【0071】
別の側面では、複数のタブは、EPG40の外側周辺の大部分が、露出されたままであり、患者が、EPG40の外側縁を容易に握持し、必要に応じて、貼り付けデバイスから除去し得るように、定寸されることができる。周辺の大部分を露出されたままにすることによって、この構成は、患者が、EPGが、取り外しの間に患者がデバイスを容易に視認することができない腰部領域内に貼り付けられるときでも、容易な解放のためにEPGを握持することを可能にする。いくつかの実施形態では、複数のタブは、EPG40の周辺の3/4以上のものが露出されたままであるように定寸される。他の実施形態では、複数のタブが、外側周辺の4/5以上の、またはさらに9/10以上のものが、露出されたままであり、患者による容易な握持をさらに促進し、容易な除去を促進するように定寸される。EPG40が、図8Aの実施形態におけるように、略長方形形状である、いくつかの実施形態では、複数のタブが、中央部分またはその近傍において、EPG40の各側に係合するように構成される。この構成は、EPG40の改良された支持および保持を可能にする一方、少なくとも2つの対角線上の対向する角、典型的には、全4つの角が、露出されたままであることを可能にする。この配置は、患者が、EPG40の容易な除去のために、第2の対の保持タブ15を対応する保持陥凹45から解放するように、EPG40の縁および/または角を握持し、1つ以上の軸(x、y、またはz)に沿って捻じることによって、解放をもたらすことを可能にする。患者は、次いで、導線コネクタ24をコネクタレセプタクル42から取り外し、必要に応じて、EPG40を充電または保管することができる。
【0072】
図9Aは、EPG40を患者に解放可能に固定するためのばねクリップ貼り付けデバイス12を図示する。貼り付けデバイス12は、片側の患者結合部分(例えば、ばねクリップ)と、反対側の1つ以上の結合特徴を伴うEPG搭載部分とを有する、実質的に剛体または半剛体支持基板13を含む。図8Aにおける実施形態と同様に、EPG搭載部分は、2つの対のタブ、すなわち、保持特徴を伴う、第1の対のタブ14と、第2の対のタブ15とを含み、各対のタブは、図8Aの実施形態に関して上記に説明されるように、患者が、EPG40を握持し、貼り付けデバイス12から容易に除去することを可能にしながら、EPG40を基板に固着して搭載するように、EPG40の外側筐体41内の対応する特徴と嵌合係合するように適合される。本実施形態では、患者結合特徴は、患者の衣類またはベルトの一部がその間に挿入され得るように、基板13の背面に沿って延び、基板13から分離可能であり、それに向かって付勢される、クリップ16を含む。本実施形態では、クリップ16は、ばねで荷重され、クリップ16を基板に向かって付勢する、枢動結合部17によって、基板に枢動可能に結合される。クリップ16はさらに、患者が、容易に、基部に押圧係合することによって、クリップ16を握持し、クリップを除去し、クリップ16を基板14から分離し、衣類またはベルトをクリップから解放し得るように、クリップ16の基部の近傍の外側に面した表面上に握持特徴18を含むことができる。代替として、患者は、上記に説明されるように、クリップ16をベルトまたは衣類に取り付けられたままにしながら、EPG40を握持し、クリップ貼り付けデバイス12の搭載部分から解放し得る。典型的には、基板13およびクリップ16は、プラスチック等の実質的に剛体または半剛体形成可能材料から形成される。クリップ16はさらに、特殊ベルトの中に嵌合するように構成されることができる。
【0073】
別の側面では、本明細書に説明されるEPGデバイスのいずれかは、前述のように、粘着性パッチによって支持されることができる、または説明されるもののいずれか等の種々の貼り付けデバイスによって支持されることができる。例えば、図10に示されるように、EPG50は、患者によって装着される調節可能ベルト60のパウチ61内に支持されることができる。パウチ61は、試験期間の間、可撓性応従性または非応従性材料から形成され、患者快適性を改良することができる。代替として、図11に示されるように、EPG50は、EPGを接着剤パッチ16または外科用テープで被覆することによって支持されることができる。いくつかの実施形態では、EPGは、試験期間の間、デバイスとの患者相互作用を要求しないため、EPGは、試験期間の間、完全に被覆されることができる。試験期間の間の患者によるEPG動作の任意の調節または中断は、患者遠隔装置によって行われることができる。
【0074】
上記に説明された実施形態は、患者結合特徴およびEPG搭載特徴の実施例を描写するが、そのような特徴は、可変サイズおよび形状のEPGに適応するように修正され、依然として、本明細書に説明されるようなそのような特徴の使用および利点を留保し得ることを理解されたい。例えば、EPG搭載部分を有する、貼り付けデバイスは、特定のEPG構成のための必要に応じて、2つの保持タブのみを含み得る、または4つの保持タブを含み、可変レベルの支持および保持を提供し得る。他の実施形態では、複数のタブは、EPGデバイスのサイズおよび形状に応じて、種々の他の場所においてEPGに係合するように寸法を決定および配置され得る。
【0075】
別の側面では、試験的システム100は、図12Aに示されるもの等の多目的コネクタレセプタクルを有する、EPG40と併用するための異なるコネクタケーブル組を含むことができる。これらのケーブルはまた、アダプタまたは導線延長ケーブルの使用等によって、EPG50等の種々の他のEPGデバイスと共に使用され得ることを理解されたい。これらの異なるコネクタケーブル組は、所望に応じて、図12B-12Fに示される実施例に描写されるものまたは種々の他の構成のいずれかを含むことができる。
【0076】
図12Bは、導線延長部22を描写し、これは、埋め込み可能神経刺激導線20上のものと類似または同じである、近位導線コネクタ24と、完全埋め込み式神経刺激導線20の近位導線コネクタ24に接続され得る、埋め込み可能導線コネクタレセプタクル21とを含む。そのような導線延長部は、恒久的埋め込みに好適な長さの神経刺激導線が試験期間の間に使用されることを可能にし、恒久的神経刺激システムに変換される場合、埋め込まれたままであるため、有用であり得る。
【0077】
図12Cは、接地された神経刺激療法ケーブル組26を描写し、これは、近位導線コネクタ24と、患者の皮膚に貼付される接地パッドに結合され得る、外部コネクタレセプタクル26aおよび接地コネクタ26bと並列に接続される、保護鞘25とを含む。接地コネクタ26は、接着剤接地パッドに取り付けられ得る、アリゲータまたはJ-クリップであることができる一方、外部コネクタレセプタクル26aは、1つ以上の神経刺激導線を有する、神経刺激デバイス20’に取り付けられることができる。
【0078】
図12Dは、二重神経刺激導線ケーブル組27を描写し、これは、近位導線コネクタ24と、同じまたは異なり得る、2つの神経刺激導線近位コネクタ27a、27bと並列に接続される、保護鞘25とを含む。例えば、導線コネクタレセプタクル24の各電気接点は、2つの同じ神経刺激導線が、そこに結合され、対応する神経刺激電極に沿って並列刺激を受信する、または双極対として使用され得るように、導線コネクタ27a、27b内の対応する接点に電気的に接続されることができる。他の実施形態では、近位導線コネクタ27a、27bは、異なるように構成されることができ、例えば、導線コネクタ27a、27b内の各電気接点は、2つの導線20’、20’’が、同時に、異なる神経刺激を送達し得るように、コネクタレセプタクル24内の専用電気接点に電気的に接続されることができる。さらに、そのようなケーブル組は、追加の神経刺激導線またはデバイス(例えば、3つ以上の導線)の接続のために修正され得ることを理解されたい。
【0079】
図12Eは、充電ケーブル組28を描写し、これは、近位導線コネクタ24と、電力アダプタに接続され、直接、標準的壁コンセント等の外部電源の中に差し込まれ得る、充電コードと結合される、保護鞘25とを含む。いくつかの実施形態では、導線コネクタ24は、アダプタとして含まれ、CPおよびIPGの外部充電器を充電するために使用されるものと同一電力コードと共に使用され得る。
【0080】
図12Fは、マルチ導線ケーブル組29を描写し、これは、近位導線コネクタ24と、同じまたは異なり得る、2つの神経刺激導線近位コネクタ29a、29bと並列に接続される、保護鞘25とを含む。例えば、導線コネクタレセプタクル24の各電気接点は、2つの同じ神経刺激導線が、そこに結合され、対応する神経刺激電極に沿って並列刺激を受信する、または双極対として使用され得るように、導線コネクタ29a、29b内の対応する接点に電気的に接続されることができる。他の実施形態では、近位導線コネクタ29a、29bは、異なるように構成されることができ、例えば、導線コネクタ29a、29b内の各電気接点は、2つの導線20’、20’’が、同時に、異なる神経刺激を送達し得るように、コネクタレセプタクル24内の専用電気接点に電気的に接続されることができる。さらに、そのようなケーブル組は、追加の神経刺激導線またはデバイス(例えば、3つ以上の導線)の接続のために修正され得ることを理解されたい。接地コネクタ29cは、患者上に外部から貼り付けられる接地パッドと結合するように構成される。
【0081】
図13は、マルチピンレセプタクルコネクタ25’を、試験的神経刺激導線または完全埋め込み式神経刺激導線20の近位導線コネクタ24に接続され得る、近位導線コネクタ21に電気的に接続する、代替経皮的延長ケーブル22’を図示する。マルチピンレセプタクルコネクタ25’は、マルチピンプラグコネクタ、例えば、EPG50の導線コネクタ53と接続するように構成される。このケーブル組は、特に導線コネクタ21が埋め込まれ、試験的システムが恒久的埋め込み式システムに変換されるとき、尖叉付き導線が埋め込まれたままである、高度な試験(例えば、尖叉付き導線を伴う)において使用するために有用である。
【0082】
図14は、代替マルチ導線ケーブル組29’を図示し、これは、同じまたは異なり得る、2つの神経刺激導線近位コネクタ29a、29bと並列に接続される、マルチピンレセプタクルコネクタ25’を含む。マルチピンレセプタクルコネクタ25’は、マルチピンプラグコネクタ、例えば、EPG50の導線コネクタ53と接続するように構成される。複数の導線が、種々の構成に従って、マルチピンレセプタクルコネクタ25’に電気的に接続されることができることを理解されたい。例えば、導線コネクタ25’の各電気接点は、2つの同じ神経刺激導線が、そこに結合され、対応する神経刺激電極に沿って並列刺激を受信する、または双極対として使用され得るように、導線コネクタ29a、29b内の対応する接点に電気的に接続されることができる。他の実施形態では、近位導線コネクタ29a、29bは、異なるように構成されることができる、例えば、導線コネクタ29a、29b内の各電気接点は、2つの導線20’、20’’が、同時に、異なる神経刺激を送達し得るように、導線コネクタ25’内の専用電気接点に電気的に接続されることができる。さらに、そのようなケーブル組は、追加の神経刺激導線またはデバイス(例えば、3つ以上の導線)の接続のために修正され得ることを理解されたい。接地コネクタ29cは、患者上に外部から貼り付けられる接地パッドと結合するように構成される。本コネクタセットは、PNE試験等の基本試験により好適である。
【0083】
図15は、本発明の側面による、試験的システム100と、恒久的システム200との概略を図示する。図から分かるように、試験的および恒久的システムの各々は、無線臨床医用プログラム装置および患者遠隔装置と併用するために互換性がある。EPGが臨床医プログラム装置および患者遠隔装置と無線通信する、通信ユニットは、約2メートルの通信範囲を提供し得る、Med無線またはBluetooth(登録商標)能力を利用することができる。臨床医用プログラム装置は、試験的および恒久的システムの各々における導線配置、プログラミング、および刺激制御において使用されることができる。加えて、それぞれ、患者が、患者遠隔装置を用いて、刺激を制御する、またはバッテリステータスを監視することを可能にする。この構成は、試験的システムと恒久的システムとの間のほぼシームレスな遷移を可能にするため、有利である。患者の視点から、システムは、試験的システムを使用する際の患者の主観的経験が恒久的埋め込み式システムを使用することにおいて被られるであろうものにより近接して合致するように、同一様式で動作し、同一様式で制御されるであろう。したがって、この構成は、患者が試験的システムを恒久的システムに変換する可能性がより高くなるであろうようにシステムの動作および制御方法に関して患者が有し得るいかなる不確実性も低減させる。
【0084】
図16-17は、本発明の側面による、多目的ポートを有するEPGの動作を制御する方法を図示する。図16の方法は、神経刺激導線の近位導線コネクタをEPGの第1のコネクタレセプタクル内に受け取るステップと、EPGを用いて、神経刺激療法を導線の1つ以上の神経刺激電極に送達するステップと、電力コネクタをEPGの第1のコネクタレセプタクル内に受け取るステップと、EPGの再充電可能バッテリを第1のコネクタレセプタクルを介して受信された電力で充電するステップとを含む。図17の方法は、コネクタをEPGの第1のコネクタレセプタクル内に受け取るステップと、第1のコネクタまたは関連付けられた電気接続の検出された特性に基づいて、受け取られた第1のタイプのコネクタに対応する第1の動作モードに切り替えるステップと、第1のコネクタに接続されたまま、第1の動作モードに従って、EPGを制御するステップと、随意に、第1のコネクタの接続解除の検出に応じて、第1のモードにおける動作を中断するステップと、第2のコネクタまたは関連付けられた電気接続の検出された特性に基づいて、受け取られた第2のタイプのコネクタに対応する第2の動作モードに切り替えるステップとを含む。そのような動作モードとして、限定ではないが、試験的神経刺激導線の近位導線コネクタに対応する、療法モードと、電源と結合される電力コネクタに対応する、充電モードとが挙げられ得る。そのような方法はさらに、所望に応じて、種々の他のタイプのコネクタおよび接続に対応する種々の他のタイプの動作モードを含むことができることを理解されたい。
【0085】
貼り付けデバイスの他の実施形態は、EPGが患者によって容易に取り外されることを可能にする、類似解放可能搭載特徴を支持基板上に含み得ることを理解されたい。例えば、上記に説明される搭載特徴は、装着されるベルト、患者の中央部分の周囲に装着されるホルスタの中に組み込まれる、または頸部バッジに類似する頸部の周囲に装着され得る。
【0086】
前述の明細書では、本発明は、その具体的実施形態を参照して説明されるが、当業者は、本発明がそれらに限定されないことを認識するであろう。前述の発明の種々の特徴および側面は、個々に、または併せて、使用されることができる。さらに、本発明は、明細書のより広範な精神および範囲から逸脱することなく、本明細書に説明されるもの以外にも、任意の数の環境および用途において利用されることができる。明細書および図面は、故に、制限ではなく、例証と見なされるべきである。用語「comprising(~を備えている)」、「including(~を含む)」、および「having(~を有する)」は、本明細書で使用されるように、当該技術分野の開放型専門用語として読み取られることが具体的に意図されることが認識されるであろう。
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図4C
図5
図6
図7A
図7B
図7C
図8A
図8B
図9A
図9B
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17