(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-12
(45)【発行日】2022-05-20
(54)【発明の名称】電気的且つ機械的に接続可能なモジュール式家具部品を含むモジュール式家具構造
(51)【国際特許分類】
A47B 87/00 20060101AFI20220513BHJP
A47B 97/00 20060101ALI20220513BHJP
F16B 12/12 20060101ALI20220513BHJP
【FI】
A47B87/00
A47B97/00 M
F16B12/12 Z
(21)【出願番号】P 2018544193
(86)(22)【出願日】2017-02-26
(86)【国際出願番号】 FI2017050124
(87)【国際公開番号】W WO2017149197
(87)【国際公開日】2017-09-08
【審査請求日】2020-02-25
(32)【優先日】2016-02-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FI
(73)【特許権者】
【識別番号】517068612
【氏名又は名称】アブソルート モジュール オサケユキチュア
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】モリモト テッペイ
【審査官】油原 博
(56)【参考文献】
【文献】実開昭48-103328(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2006/0024996(US,A1)
【文献】米国特許第05607317(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 55/00、81/06
A47B 87/00、97/00
H01R 25/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気的且つ機械的に取付可能なモジュール式家具部品を含むモジュール式家具構造であって、当該モジュール式家具構造は、モジュール式家具部品を互いに固定するとともに該モジュール式家具部品の少なくとも1つの表面に電気を伝えるために、
互いに電気的且つ機械的に取付可能な少なくとも2つのモジュール式家具部品であって、該モジュール式家具部品のそれぞれ内には、該モジュール式家具部品を機械的に支持する少なくとも2つの相互に電気絶縁されるように構成された導電性支持構造が形成されている、少なくとも2つのモジュール式家具部品と、
前記モジュール式家具部品の前記支持構造を互いに機械的に固定するとともに前記モジュール式家具部品の間で電気を伝えるための少なくとも2つの取付部品であって、該取付部品のそれぞれは、隣接する一方のモジュール式家具部品の一方の導電性支持構造を、他方のモジュール式家具部品の他方の導電性支持構造に接続する、少なくとも2つの取付部品と、
少なくとも2つのクランプ部品であって、該クランプ部品のそれぞれは取付部品に取り付けられて、前記モジュール式家具部品の表面の方向に電気を伝えるとともに前記取付部品を通じて前記支持構造を固定する、少なくとも2つのクランプ部品と、
電気により動作する少なくとも1つの電気アクチュエータと、を含
み、
前記クランプ部品のうちの少なくとも一方は、クランプ部品の長さを調節することにより前記少なくとも1つの電気アクチュエータを前記モジュール式家具部品に固定するのに適する、モジュール式家具構造。
【請求項2】
前記クランプ部品のうちの少なくとも一方は
、前記電気アクチュエータの使用のために前記モジュール式家具部品から前記電気アクチュエータに電気を伝えるのに適する、請求項1に記載のモジュール式家具構造。
【請求項3】
前記取付部品のうちの一方は、前記モジュール式家具部品の取付面に形成される溝を通じて、工具を用いることにより、モジュール式家具部品の支持構造を互いに固定するのに適しており、該取付部品が前記支持構造の前記固定を行う、請求項1に記載のモジュール式家具構造。
【請求項4】
前記取付部品のうちの一方は、ネジ固定孔を有し、前記モジュール式家具部品の支持構造は該ネジ固定孔を通じた回転動作により互いに固定される、請求項1に記載のモジュール式家具構造。
【請求項5】
前記取付部品のうちの一方は導電性材料でできている、請求項1に記載のモジュール式家具構造。
【請求項6】
前記クランプ部品のうちの一方は、ネジを通じて前記取付部品のうちの一方に固定され且つ前記モジュール式家具部品の支持構造を互いに固定する、請求項1に記載のモジュール式家具構造。
【請求項7】
前記電気アクチュエータが、ネジの長さを大きくすることにより前記モジュール式家具部品の表面に固定され、該電気アクチュエータは前記モジュール式家具構造に電気的に接続されている、請求項6に記載のモジュール式家具構造。
【請求項8】
前記クランプ部品のうちの一方は回転シャフトを有し、該回転シャフトの端部は偏心した形状を有し、該端部は前記クランプ部品が回転された場合に前記モジュール式家具部品の支持構造をロックする、請求項1に記載のモジュール式家具構造。
【請求項9】
前記クランプ部品はネジであり、前記アクチュエータは自身の動作のために該ネジを通じて電気を受け取る、請求項1に記載のモジュール式家具構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
社会において、基礎構造(infrastructure)はオフィス、家、病院、学校、製造ライン、組立ラインやレストラン等の多種多様な場所における様々な家具のために、また例えば展示会のための短期で設置可能な家具構造又は店舗や建物の内壁における長期用途のために用いられている。
【背景技術】
【0002】
一般に、従来技術の家具は、使用機能として電導性が加えられていない従来のねじ継ぎ手及び様々な機械継ぎ手によって組み立てられる。そのため、別個の電気ケーブル、コネクタ及びブッシングを必要とすることなく、家具の近傍に又は家具の内部に又は例えば家具の表面を通じて電気を伝達することを実現するのは不可能である。家具の補助的部品は家具の用途を制限し、家具の外観を台無しにする。最も近い先行技術である特許文献1では、モジュール式家具構造が実現されているが、一体化された取付技術により家具の内部から家具の表面に電気を伝達することについて全く焦点が当てられていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】フィンランド国特許出願第20145752号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、モジュール式家具構造(modular furniture arrangement)内部で一体化された電気ネットワークを利用し、離れた構造の取付機構を用いることにより家具の表面の異なる位置に、また、あるモジュール式家具部品から別のモジュール式家具部品に電気を伝達することを目的とする。これは、電気的且つ機械的に取付可能なモジュール式家具部品を含むモジュール式家具構造により実現される。モジュール式家具構造は、モジュール式家具部品をお互い固定するとともにモジュール式家具部品の少なくとも1つの表面レベル(at least one surface level)に電気を伝えるために電気的且つ機械的に互いに取付可能な少なくとも2つのモジュール式家具部品であって、該モジュール式家具部品のそれぞれ内には、少なくとも2つの相互に電気絶縁された導電性支持構造(mutually electrically insulated electrically conductive support structures)が形成されている、少なくとも2つのモジュール式家具部品と、モジュール式家具部品の支持構造を互いに機械的に固定するとともにモジュール式家具部品の間で電気を伝えるための少なくとも2つの取付部品であって、該取付部品のそれぞれは前記モジュール式家具部品のうちの一方の前記相互に電気絶縁された導電性支持構造のうちの一方を前記モジュール式家具部品のうちの他方の前記相互に電気絶縁された導電性支持構造のうちの他方に接続する、少なくとも2つの取付部品と、少なくとも2つのクランプ部品であって、該クランプ部品のそれぞれは取付部品に取り付けられて、モジュール式家具部品の表面の方向に電気を伝えるとともに取付部品を通じて支持構造を互いに固定する、少なくとも2つのクランプ部品とを含む。
【0005】
モジュール式家具部品を共に固定するとともにモジュール式家具部品の少なくとも1つの表面レベルに電気を伝えるために、本発明は、電気的且つ機械的に互いに取り付け可能なモジュール式家具部品と、モジュール式家具部品の内部に形成される少なくとも2つの相互の電気絶縁された導電性の支持構造とに基づく。本発明は、モジュール式家具部品の支持構造を互いに機械的に取り付けるとともにモジュール式家具部品の間で電気を伝えるための取付部品の使用にも基づく。
【0006】
本発明の利点は、配線又は別個の固定具なしで様々な電子装置をモジュール式家具部品の表面上に接続又は固定することができる点である。1つの利点は、本発明は、異なる種類の電子装置をモジュール式家具構成、即ち、モジュール式家具構造の家具構造の存在の殆どの任意の取付接合部の異なる側に電気的に固定又は切り替えれるようにできる。本発明の主な利点は、配線や様々な留め具の使用が低減されるため電気的な安全性、衛生面及び審美性が大きく改善される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、本発明に係る家具構造の組立図の例示的な概要を示す。
【
図2】
図2は、モジュール式家具部品と取付部品とが分離している本発明に係る家具構造の組立図の例示的な概要を示す。
【
図3】
図3は、モジュール式家具部品が分かれており、取付部品が他方のモジュール式家具部品内に位置している、本発明に係る家具構造の組立図の例示的な概要を示す。
【
図4】
図4は、モジュール式家具部品が共にに取り付けられ、取付部品がモジュール式家具部品内に位置する、本発明に係る家具構造の組立図の例示的な概要を示す。
【
図5】
図5は、第2のモジュール式家具部品の成形面材料が取り除かれている、本発明に係る家具構造の組立図の例示的な概要を示す。
【
図6】
図6は、モジュール式家具部品が共にに取り付けられ、取付部品がモジュール式家具部品内に位置し、他方の取付部品が工具の使用によりロック位置に回転されている、本発明に係る家具構造の組立図の例示的な概要を示す。
【
図7】
図7は、アクチュエータがモジュール式家具部品の表面上に位置し、クランプ部品はモジュール式家具部品の表面上にアクチュエータを固定する準備ができている、本発明に係る家具構造の組立図の例示的な概要を示す。
【
図8】
図8は、モジュール式家具部品が共に取り付けられ、取付部品がモジュール式家具部品内に位置し、工具の使用によりロック位置に回転されている、本発明に係る家具構造の組立図の例示的な概要を示す。
【
図9】
図9は、
図8の状況に対応する状況を示すが、両方のモジュール式家具部品の成形面材料が取り除かれ、アクチュエータ全体が示されている。
【
図10】
図10は、少なくとも1つのクランプ部品が偏心部を有し、それを回転させることにより支持構造を共に引っ張る力が形成する、本発明の組立図の例示的な概要を示す。
【
図11】
図11は、様々種類の使用目的を行うサンドイッチ状のモジュール式家具部品が得られる本発明に係る実施形態を示す。
【
図12】
図12は、2つのサンドイッチ状のモジュール式家具部品が共に取り付けられ、クランプ部品の使用により固定される準備ができている、本発明に係る実施形態を示す。
【
図13】
図13は、
図11にしたがって位置するサンドイッチ状のモジュール式家具部品がクランプ部品を用いて共に固定されている、本発明に係る実施形態を示す。
【
図14】
図14は、サンドイッチ状のモジュール式家具部品が共に固定され、アクチュエータが最も外側のモジュール式家具部品の表面上に位置する、本発明に係る実施形態を示す。
【
図15】
図15は、サンドイッチ状のモジュール式家具部品が共に固定され、アクチュエータが最も外側のモジュール式家具部品の表面上に位置し、中央及び右側のモジュール式家具部品の成形面材料が取り除かれている、本発明に係る実施形態を示す。
【
図16】
図16は、少なくとも1つのクランプ部品の端部にねじが形成され、ねじの後は外側の方に円錐状に成長する形状を有する、本発明に係る家具構造の組立図の概要を示す。
【
図17】
図17は、モジュール式家具部品が互いに対して位置し、雌型取付部品及び雄型取付部品がモジュール式家具部品を共に固定するために設置される準備ができている、本発明の組立図の概要を示す。
【
図18】
図18は、
図17に係る取付技術において、成形面材料が取り除かれ、雌型取付部品及び雄型取付部品が互いに内で固定位置に設置されている、本発明の組立図の概要を示す。
【
図19】
図19は、アクチュエータの設置状態が開始されたモジュール式家具部品の表面上にアクチュエータの設置準備ができた、本発明の組立図の概要を示す。
【
図20】
図20は、モジュール式家具部品の組み合わせの表面上に磁性表面材料が形成されている、本発明に係るインテリジェントモジュール表面構造の組立図の概要を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明に係る実施形態では、電子装置の取付機構が実施される。電子装置は、固定手段に電気ネットワークを統合するとともに必要な使用電圧で家具の表面に固定されるアクチュエータを提供するために、モジュール式家具部品の表面に機械的且つ電気的に固定可能である。
【0009】
図1~
図20では、本発明に係る例示的な実施形態を示す。
【0010】
モジュール式家具構造は、電気的且つ機械的に取付可能なモジュール式家具部品101を含む。それらを取り付けるために、モジュール式家具構造は、モジュール式家具部品101を互いに固定するとともにモジュール式家具部品の少なくとも1つの表面レベルに電気を伝えるために、互いに電気的且つ機械的に取付可能な少なくとも2つのモジュール式家具部品101を含む。少なくとも2つのモジュール式家具部品101には少なくとも2つの相互に電気絶縁された導電性支持構造102が形成されている。モジュール式家具構造は、モジュール式家具部品101の支持構造102を互いに機械的に固定するとともにモジュール式家具部品101の間で電気を伝えるために少なくとも2つの取付部品103を含む。さらに、機械的な家具構造は、取付部品103を通じて支持構造102を互いに固定するために、モジュール式家具部品101の取付部品103に取り付けられるとともにモジュール式家具部品の表面の方向に電気を伝えるために少なくとも2つのクランプ部品104を含むことができる。
【0011】
本発明のいくつかの実施形態では、モジュール式家具構造は、電気により動作する少なくとも1つの電気式アクチュエータ105と、部品の長さを調整することによりアクチュエータ105をモジュール式家具部品101の表面に固定するととともにアクチュエータ105が電気を使えるようにモジュール式家具部品101からアクチュエータ105に電気を伝えるために少なくとも1つのクランプ部品104とを含むこともできる。
【0012】
本発明の例示の実施形態では、モジュール式家具構造は取付部品103を含むことができ、取付部品103は、工具150を用いることによりモジュール式家具部品101の取付面に形成された溝を通じてモジュール式家具部品101の支持構造を互いに固定し、取付部品103は支持構造の固定を行う。取付部品103にはネジ締結孔122を形成でき、モジュール式家具部品101の支持構造102は、ネジ締結孔1022を通じた回転動作により互いに固定される。本実施形態によれば、取付部品103は非導電性材料又は導電性材料で作ることができる。
【0013】
モジュール式家具構造は、ネジを通じて取付部品103に固定されるとともにモジュール式家具部品101の支持構造102を互いに固定するクランプ部品104をさらに含むことができる。本発明のいくつかの実施形態では、モジュール式家具構造はクランプ部品104を含むことができ、アクチュエータ105はロック部品の長さを大きくすることによりモジュール式家具部品101の表面に固定され、アクチュエータはモジュール式家具構造に電気的に接続される。クランプ部品104は回転シャフトを有することができ、回転シャフトの端部は偏心形状を有し、クランプ部品104が回転された場合にモジュール式家具部品101の支持構造102をロックする。
【0014】
本発明に係るいくつかの実施形態では、モジュール式家具構造は、ネジ104でモジュール式家具部品101の表面に固定可能なアクチュエータを含むことができ、アクチュエータはネジ104を介してその動作のために電気を受け取る。
【0015】
以下では、
図1~
図20に関連する本発明に係る異なる種類の詳細な実施形態を示す。
【0016】
図1は、2つのモジュール式家具部品101が共に取り付けられ、例示のアクチュエータがモジュール式家具部品101の接合領域の表面に切り替えられる(switched)、本発明の組立図の概要を示す。
【0017】
図2は、モジュール式家具部品101と取付部品103とが分かれている本発明の組立図の概要を示す。
図3は、モジュール式家具部品101が分離され、取付部品103が他方のモジュール式家具部品内に位置する、本発明の組立図を示す。
【0018】
図4は、モジュール式家具部品101が共に取り付けられ、取付部品103がモジュール式家具部品内に位置する、本発明の組立図を示す。
【0019】
図5は、モジュール式家具部品101が共に取り付けられ、取付部品103がモジュール式家具部品内に位置する、本発明の組立図を示す。他方のモジュール式家具部品101の成形面材料は取り外されている。
【0020】
図6は、モジュール式家具部品101が共に取り付けられ、取付部品103がモジュール式家具部品内に位置し、他方の取付部品は工具150を用いることによりロック位置に回転されている、本発明の組立図を示す。他方のモジュール式家具部品101の成形面材料は取り除かれている。
【0021】
図7は、モジュール式家具部品101が共に取り付けられ、取付部品103が他方のモジュール式家具部品内に位置し、工具150を用いることによりロック位置に回転される、本発明の組立図を示す。アクチュエータ(105)はモジュール式家具部品の表面に位置し、クランプ部品(104)はアクチュエータ105をモジュール式家具部品101の表面に固定する準備ができている。他方のモジュール式家具部品101の成形面材料は取り外されている。
【0022】
図8は、モジュール式家具部品101が共に取り付けられ、取付部品103が他方のモジュール式家具部品内に位置し、工具150を用いることによりロック位置に回転されている、本発明の組立図を示す。アクチュエータ105はモジュール式家具部品の表面に位置し、クランプ部品104はモジュール式家具部品101の表面上にアクチュエータ105を固定するための準備ができている。他方のモジュール式家具部品101の成形面材料及びアクチュエータの表面の半分は図中取り外されている。
【0023】
図9は、
図8の状況に対応する状況を示しているが、双方のモジュール式家具部品101の成形面材料は取り外され、アクチュエータ全体が示されている。
【0024】
図10は、少なくとも1つのクランプ部品104が偏心部を有し、それを回転させることによって、支持構造102を共に引っ張る力を形成する、本発明の組立図の概要を示す。クランプ部品104は、最も強い引っ張り位置にロックされる部分を有する。クランプ部品の長さを調節することにより、モジュール式家具部品の表面に電気を伝えることができると同時に、アクチュエータ105はモジュール式家具部品101、106、107、108の表面に固定される。
【0025】
図11は本発明に係る実施形態を示し、該実施形態では異なる種類の使用目的を行うサンドイッチ状のモジュール式家具部品(電気を伝えるモジュール式家具部品(106))、が得られる。モジュール式家具部品106は電気を伝え、そのモジュール式家具部品はその特徴として液体及び気体を伝達するために内部に一体化可能な配管(integrable piping)を有するモジュール式家具部品であり、パイプモジュール式家具部品108は支持構造を含まない。モジュール式家具部品106、107、108は、クランプ部品がモジュール式家具部品106、107、108の長手方向に位置する支持構造102の横方向に1つのモジュールから別のモジュールに電気を伝えた場合に、少なくとも1つのクランプ部品104を通じてサンドイッチモジュールにおけるクランプ部品の開口の方向から互いに切り替え可能である。
【0026】
図12は、2つのサンドイッチモジュール式家具部品106、107が共に取り付けられ、クランプ部品を用いることにより固定する準備ができている、本発明に係る実施形態を示す。
【0027】
図13は、
図11に従って位置するサンドイッチ状のモジュール式家具部品106、107が、サンドイッチモジュール式家具部品の間で又は必要に応じてクランプ部品の長さを調節することによりサンドイッチモジュール部品の表面に電気を伝えるクランプ部品104を用いることにより共に固定される、本発明に係る実施形態を示す。
【0028】
図14は、サンドイッチ状のモジュール式家具部品が共に固定され、アクチュエータ105が最も外側のモジュール式家具部品の表面上に位置し、アクチュエータはサンドイッチモジュール式家具部品を通じてクランプ部品104を介してその表面に固定される、本発明に係る実施形態を示す。
【0029】
図15は、サンドイッチ状のモジュール式家具部品が共に固定され、アクチュエータ105が最も外側のモジュール式家具部品の表面上に位置し、中央及び右側のモジュール式家具部品の成形面材料が取り外されている、本発明に係る実施形態を示す。
【0030】
図16は、少なくとも1つのクランプ部品104の端部にネジが形成され、ネジ112の後に外側に円錐状に成長する形状113を有する、本発明の組立図の概要を示す。取付部品103の少なくとも一端には開口が設けられ、開口内では円錐形状113の最も厚い部分が、取付部品の103の長手方向に少なくとも円錐形状のクランプ能力の量動くことができる。支持構造102の端部102にはネジ孔が形成され、クランプ部品104が回転され、円錐形状113は取付部品103により支持構造を互いに締め付け、モジュール式家具部品は互いに固定される。クランプ部品104の長さは、モジュール式家具部品の表面に電気を伝えるために調節でき、それと同時にアクチュエータ105はモジュール式家具部品101、106、107、108の表面に固定される。
【0031】
図17は、モジュール式家具部品101、106、107、108が互いに対して位置し、雌型取付部品115及び雄型取付部品116はモジュール式家具部品101、106、107、108を共に固定するために設置される準備ができている、本発明の組立図の概要を示す。雌型取付部品115及び雄型取付部品116の特徴は、少なくとも電気的且つ機械的に互いにインターロックすることを含み、潜在的な特徴として、前述の特徴に代えて又は前述の特徴との組合せでロック部品をモジュール式家具部品の表面の取付溝(114)に固定することを含む。
【0032】
図18は、
図17に係る取付技術において成形面材料が取り除かれている、本発明の組立図の概要を示す。雌型取付構成部品115及び雄型取付部品116は互い内で固定位置に設置されている。クランプ部品104は、雌型取付部品115及び雄型取付部品116をお互いに対して引っ張る準備ができており、必要に応じてモジュール式家具部品101、106、107、108の表面に電気を伝え、モジュール式家具部品101、106、107、108の表面に対してアクチュエータ105を取り付ける。
図18に係る取付部品103は、支持構造102の互いの固定を強化し、技術的に異なる取付部品103の実施形態によれば構造から除外される。取付部品には、それらが互いに対して引っ張るよう等しく且つ引き合う形状が得られ、該形状は雄型取付部品にも得られる。
【0033】
図19は、モジュール式家具部品101、106、107、108の表面上にアクチュエータ105を設置する準備ができ、アクチュエータの設置状態が開始されている、本発明の組立図の概要を示す。アクチュエータ105の大きさはアクチュエータ105の要求されるスペースに応じて調節することができ、モジュール式家具部品内の量を変えることができるか又は完全に省略できる。アクチュエータは成形又は機械的に取り付けられることにより機能部を備える。アクチュエータは、特定の標準サイズに加えて取付機構に分類される。この技術的な解決手段により、アクチュエータ105をモジュール式家具部品101、106、107、108の内部に埋め込めこむことができ、表面を安定に保ち、モジュール式家具部品101、106、107、108内で様々な機能を統合し、それらをモジュール式家具部品101、106、107、108を取り換える必要なしに交換できる。クランプ部品104は、アクチュエータ105に電力を伝達でき、制御を無線で行うことができる。
【0034】
本発明の全ての技術的な解決手段は、いくつかの部品、形状、表面材料、構成要素又は他の技術的な特徴を機械的に相互に固定するかあるいは外側に押す力を得ることを希望するものであり、本明細書及び特許請求の範囲に係る取り付け方法は磁石によって又は電気的に得られる磁場に対応する方法により置き換え可能である。
【0035】
本発明の全ての技術的な解決手段において、いくつかの部品、形状、表面材料、構成要素又は他の技術的な特徴を機械的に相互に固定し、得られる構成要素の全ての表面に電気絶縁層を形成できる。異なる構成要素の間で電気の導電性を制限できモジュール式家具構造の設置及び使用するために電気的に安全な実施形態に基づく特徴及び形状を有する。
【0036】
本発明の全ての技術的な解決手段の取付部品102及びクランプ部品104に磁気特性を加えることができる。磁力を有する表面材料はモジュール式家具部品101、106、107、108の面にくっつく。
【0037】
図20は、モジュール式家具部品101、106、107、108の組み合わせの表面に磁気表面材料119が形成されている、本発明に係るインテリジェントモジュール表面構造(intelligent modular surface arrangement)118の組立図の概要を示す。磁気表面材料119には標準化された大きさ及び形状の開口が所望の数設けられ、開口内には交換可能で且つ大きさ及び形状に応じて固定及び位置決めされる広告材料120が配置される。モジュール式家具部品の表面の標準化された開口にはアクチュエータ105を固定及び取り付けることができ、表面を通じてそれらの機能に従って来るニーズを有する。あるいは、それらは表面の下に隠れて位置することができる。磁気又は磁性表面材料は、取付部品103、クランプ部品104又はアクチュエータ105の磁気特性又は形状により、又はモジュール式家具部品101、106、107、108に形成された形状又はその形状に基づき表面の間に設置可能な固定手段である他の機械的な位置決め手段により付着する。粘着テープ又は機械的ラベルを接着手段として用いることもできる。
【0038】
広告、雰囲気及びコミュニケーションを作成するためのインテリジェントモジュール表面構造:
家具を通じて宣伝を行う従来の方法は、様々な広告のテープやラベルを家具の表面に取り付けることであるが、設置作業や様々な化学物質の使用によって元の表面が被害を受けることになる。家具の表面が磨耗した場合、表面を更新しなければならない状況につながり、家具の所有者にとって退屈で高価である。
【0039】
インテリジェントモジュール表面構造は、標準化された開口の全体システムを備える磁気的又は機械的に折り畳まれているローラー表面材料(magnetically or mechanically folding roller surface material)を含む。様々なニーズに応じて、開口のコンテンツを交換できる。開口のコンテンツは広告ステッカーの代わりに異なる広告面材料であるか又は例えばモジュール式家具部品の内部又は表面上に固定可能な、音、光、絵又は他の視覚聴覚作業等の効果を得るように設計されたアクチュエータである。
【0040】
インテリジェントモジュール表面構造は、顧客がオンライン設計プログラムにより自身のニーズに応じた家具を作成し、オンライン設計プログラムにより顧客が望む広告、アクチュエータ及びその他の開口が家具の表面に配置される方法を含む。オンライン設計プログラムは、クライアントによって注文された家具構造のモジュール式家具部品の必要なリストを、表面材質と共に生産のために送信し、これはユーザーの構成情報を形成する。表面材質及び広告を備えるモジュール式家具部品は、配送面で合理的且つコンパクトなパッケージで顧客に届けられる。ニーズが変化した場合、顧客はオンライン設計プログラムにより家具の形状及び広告を備える表面材料に変更を加えることができる。オンライン設計プログラムがモジュール式家具部品及び広告を作成した場合、モジュール式家具部品及び広告はそれらの位置に常にフィットする。
【0041】
本発明に係るモジュール式構造は、例えば壁構造又は天井構造においても用いることができる。