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特許7072583情報処理方法、情報処理装置、プログラム、及び情報処理端末
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-12
(45)【発行日】2022-05-20
(54)【発明の名称】情報処理方法、情報処理装置、プログラム、及び情報処理端末
(51)【国際特許分類】
   H04L 51/02 20220101AFI20220513BHJP
   G06Q 30/06 20120101ALI20220513BHJP
【FI】
H04L51/02
G06Q30/06 340
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2019559485
(86)(22)【出願日】2017-12-14
(86)【国際出願番号】 JP2017044876
(87)【国際公開番号】W WO2019116488
(87)【国際公開日】2019-06-20
【審査請求日】2020-06-12
(73)【特許権者】
【識別番号】321003371
【氏名又は名称】LINE株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】特許業務法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】国京 正樹
(72)【発明者】
【氏名】松田 一樹
【審査官】佐々木 洋
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0289070(US,A1)
【文献】特開2017-004336(JP,A)
【文献】特許第6159459(JP,B1)
【文献】国際公開第2016/153540(WO,A1)
【文献】国際公開第2015/186534(WO,A1)
【文献】国際公開第2016/203805(WO,A1)
【文献】特開2016-091463(JP,A)
【文献】特開2017-211857(JP,A)
【文献】特開2017-027443(JP,A)
【文献】特許第6144815(JP,B1)
【文献】特開2017-153078(JP,A)
【文献】特許第6236510(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 51/02
G06Q 30/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末にコンテンツを送受信させるメッセージングサービスを提供する情報処理装置であって、
前記メッセージングサービスにより、商品、またはサービスの注文を示すコンテンツを前記端末から受信すると、前記商品、またはサービスの注文に対する確認のメッセージを前記端末に返信し、肯定及び否定に関する送信用コンテンツの一覧を前記端末に画面表示させる処理と、
前記確認のメッセージに対し、前記商品、またはサービスの注文を肯定する画像及びイラストの少なくともいずれか一つを含むコンテンツを前記端末から受信すると、前記商品、またはサービスの注文を肯定したかを判定する処理と、
前記商品、またはサービスの注文と、前記情報処理装置に登録されている前記端末のユーザ情報とを、外部サーバに送信する処理と、
前記外部サーバから前記商品、またはサービスの注文に対する結果を受信する処理と、
前記商品、またはサービスの注文に対する結果に応じたコンテンツを前記端末に送信する処理を実行する情報処理装置。
【請求項2】
前記商品、またはサービスの注文を肯定する画像及びイラストの少なくともいずれか一つを含むコンテンツは、前記情報処理装置から前記端末に配信されたコンテンツであり、
前記確認のメッセージは、前記商品、またはサービスの注文を肯定する画像及びイラストの少なくともいずれか一つを含むコンテンツの送信を前記端末のユーザに促すメッセージを含む、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記返信する処理は、前記端末に記憶されている複数のコンテンツのうち前記商品、またはサービスの注文を肯定する画像及びイラストの少なくともいずれか一つを含むコンテンツを、前記端末の画面に表示させる要求を前記端末に返信する処理を含む、請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記商品、またはサービスの注文を肯定したかを判定する処理は、前記端末から受信した前記商品、またはサービスの注文を肯定する画像及びイラストの少なくともいずれか一つを含むコンテンツに含まれる文字、当該コンテンツに含まれるオブジェクトの形状、及び当該コンテンツに対応付けられたタグの少なくとも一つに基づいて、前記商品、またはサービスの注文を肯定する画像及びイラストの少なくともいずれか一つを含むコンテンツが前記商品、またはサービスの注文を肯定したかを判定する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記情報処理装置が、
前記メッセージングサービスにおける所定のアカウントと、前記端末のユーザとを含むグループにおいて、前記所定のアカウントからの広告のメッセージを前記端末に送信する処理を実行し、
前記返信する処理は、前記グループに対する前記端末からのメッセージを受信すると、受信したメッセージのコンテキストに応じた、前記商品、またはサービスの注文に対する確認のメッセージを受け付けるためのメッセージを返信し、
前記商品、またはサービスの注文に対する確認のメッセージに基づいた処理を行う処理は、前記確認のメッセージに対し、前記商品、またはサービスの注文を肯定する画像及びイラストの少なくともいずれか一つを含むコンテンツを前記端末から受信すると、前記商品、またはサービスの注文と、前記情報処理装置に登録されている前記端末のユーザの情報とを、前記所定のアカウントに応じた前記外部サーバに送信する、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記商品、またはサービスの注文を肯定する画像及びイラストの少なくともいずれか一つを含むコンテンツは、前記商品、またはサービスの注文を肯定するスタンプである、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記肯定及び否定に関する送信用コンテンツの一覧は、前記画面表示させるコマンドに応じて、送受信されたメッセージを解析して、又は、前記端末に入力された文字列に含まれるタグに応じて、表示される、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記情報処理装置が、
前記端末のユーザが入力可能なデータの種別を制限する場合、前記端末に表示されるキーボードのうち前記ユーザにより押下可能なキーを制限する、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
端末にコンテンツを送受信させるメッセージングサービスを提供する情報処理装置が、
前記メッセージングサービスにより、商品、またはサービスの注文を示すコンテンツを前記端末から受信すると、前記商品、またはサービスの注文に対する確認のメッセージを前記端末に返信し、肯定及び否定に関する送信用コンテンツの一覧を前記端末に画面表示させる処理と、
前記確認のメッセージに対し、前記商品、またはサービスの注文を肯定する画像及びイラストの少なくともいずれか一つを含むコンテンツを前記端末から受信すると、前記商品、またはサービスの注文を肯定したかを判定する処理と、
前記商品、またはサービスの注文と、前記情報処理装置に登録されている前記端末のユーザ情報とを、外部サーバに送信する処理と、
前記外部サーバから前記商品、またはサービスの注文に対する結果を受信する処理と、
前記商品、またはサービスの注文に対する結果に応じたコンテンツを前記端末に送信する処理を実行する情報処理方法。
【請求項10】
端末にコンテンツを送受信させるメッセージングサービスを提供する情報処理装置に、
前記メッセージングサービスにより、商品、またはサービスの注文を示すコンテンツを前記端末から受信すると、前記商品、またはサービスの注文に対する確認のメッセージを前記端末に返信し、肯定及び否定に関する送信用コンテンツの一覧を前記端末に画面表示させる処理と、
前記確認のメッセージに対し、前記商品、またはサービスの注文を肯定する画像及びイラストの少なくともいずれか一つを含むコンテンツを前記端末から受信すると、前記商品、またはサービスの注文を肯定したかを判定する処理と、
前記商品、またはサービスの注文と、前記情報処理装置に登録されている前記端末のユーザ情報とを、外部サーバに送信する処理と、
前記外部サーバから前記商品、またはサービスの注文に対する結果を受信する処理と、
前記商品、またはサービスの注文に対する結果に応じたコンテンツを前記端末に送信する処理とを実行させるプログラム。
【請求項11】
情報処理端末に、
情報処理装置により提供されるメッセージングサービスにより、商品、またはサービスの注文を示すコンテンツを送信する処理と、
前記商品、またはサービスの注文に対する確認のメッセージを受信する処理と、
前記確認のメッセージに基づいて、肯定及び否定に関する送信用コンテンツの一覧を前記端末に画面表示する処理と、
前記確認のメッセージに対し、前記商品、またはサービスの注文を肯定する画像及びイラストの少なくともいずれか一つを含むコンテンツを送信する処理と、
前記商品、またはサービスの注文に対する結果に応じたコンテンツを受信する処理と、
を実行させるプログラムであって、
前記確認のメッセージに対し、前記商品、またはサービスの注文を肯定する画像及びイラストの少なくともいずれか一つを含むコンテンツを送信する処理に応答して、前記情報処理装置が、前記商品、またはサービスの注文を肯定したかを判定し、前記商品、またはサービスの注文と、前記情報処理装置に登録されている前記情報処理端末のユーザ情報とを、外部サーバに送信し、前記外部サーバから前記商品、またはサービスの注文に対する結果を受信し、前記商品、またはサービスの注文に対する結果に応じたコンテンツを前記情報処理端末に送信することによって、前記商品、またはサービスの注文に対する結果に応じたコンテンツを受信する処理が実行される、プログラム。
【請求項12】
情報処理端末が、
情報処理装置により提供されるメッセージングサービスにより、商品、またはサービスの注文を示すコンテンツを送信する処理と、
前記商品、またはサービスの注文に対する確認のメッセージを受信する処理と、
前記確認のメッセージに基づいて、肯定及び否定に関する送信用コンテンツの一覧を前記端末に画面表示する処理と、
前記確認のメッセージに対し前記商品、またはサービスの注文を肯定する画像及びイラストの少なくともいずれか一つを含むコンテンツを送信する処理と、
前記商品、またはサービスの注文に対する結果に応じたコンテンツを受信する処理と、
を実行する情報処理方法であって、
前記確認のメッセージに対し、前記商品、またはサービスの注文を肯定する画像及びイラストの少なくともいずれか一つを含むコンテンツを送信する処理に応答して、前記情報処理装置が、前記商品、またはサービスの注文を肯定したかを判定し、前記商品、またはサービスの注文と、前記情報処理装置に登録されている前記情報処理端末のユーザ情報とを、外部サーバに送信し、前記外部サーバから前記商品、またはサービスの注文に対する結果を受信し、前記商品、またはサービスの注文に対する結果に応じたコンテンツを前記情報処理端末に送信することによって、前記商品、またはサービスの注文に対する結果に応じたコンテンツを受信する処理が実行される、情報処理方法。
【請求項13】
情報処理端末であって、
前記情報処理端末とネットワークを介して接続される情報処理装置により提供されるメッセージングサービスにより、商品、またはサービスの注文を示すコンテンツを送信する第1送信部と、
前記商品、またはサービスの注文に対する確認のメッセージを受信する第1受信部と、
前記確認のメッセージに基づいて、肯定及び否定に関する送信用コンテンツの一覧を前記端末に画面表示する表示制御部と、
前記確認のメッセージに対し、前記商品、またはサービスの注文を肯定する画像及びイラストの少なくともいずれか一つを含むコンテンツを送信する第2送信部と、
前記商品、またはサービスの注文に対する結果に応じたコンテンツを受信する第2受信部と、
を備える情報処理端末であって、
前記確認のメッセージに対し、前記商品、またはサービスの注文を肯定する画像及びイラストの少なくともいずれか一つを含むコンテンツを送信する処理に応答して、前記情報処理装置が、前記商品、またはサービスの注文を肯定したかを判定し、前記商品、またはサービスの注文と、前記情報処理装置に登録されている前記情報処理端末のユーザ情報とを、外部サーバに送信し、前記外部サーバから前記商品、またはサービスの注文に対する結果を受信し、前記商品、またはサービスの注文に対する結果に応じたコンテンツを前記情報処理端末に送信することによって、前記第2受信部が、前記商品、またはサービスの注文に対する結果に応じたコンテンツを受信する、情報処理端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理方法、情報処理装置、プログラム、及び情報処理端末に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、WebサイトのURLを含む広告等を配信し、当該Webサイトにてユーザからの注文等を受け付けるシステムが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2007-080285号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術では、Webサイトを用いた注文の操作は、当該操作に不慣れなユーザにとっては不便であるという問題がある。
【0005】
本開示は、上記問題に鑑みてなされたものであり、注文等のための操作をより容易にできる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態に係る情報処理装置は、端末にコンテンツを送受信させるメッセージングサービスを提供する情報処理装置であって、前記メッセージングサービスにより、商品、またはサービスの注文を示すコンテンツを前記端末から受信すると、前記商品、またはサービスの注文に対する確認のメッセージを前記端末に返信し、肯定及び否定に関する送信用コンテンツの一覧を前記端末に画面表示させる処理と、前記確認のメッセージに対し、前記商品、またはサービスの注文を肯定する画像及びイラストの少なくともいずれか一つを含むコンテンツを前記端末から受信すると、前記商品、またはサービスの注文を肯定したかを判定する処理と、前記商品、またはサービスの注文と、前記情報処理装置に登録されている前記端末のユーザ情報とを、外部サーバに送信する処理と、前記外部サーバから前記商品、またはサービスの注文に対する結果を受信する処理と、前記商品、またはサービスの注文に対する結果に応じたコンテンツを前記端末に送信する処理を実行する。
また、本発明の一実施形態に係る情報処理方法は、端末にコンテンツを送受信させるメッセージングサービスを提供する情報処理装置が、前記メッセージングサービスにより、商品、またはサービスの注文を示すコンテンツを前記端末から受信すると、前記商品、またはサービスの注文に対する確認のメッセージを前記端末に返信し、肯定及び否定に関する送信用コンテンツの一覧を前記端末に画面表示させる処理と、前記確認のメッセージに対し、前記商品、またはサービスの注文を肯定する画像及びイラストの少なくともいずれか一つを含むコンテンツを前記端末から受信すると、前記商品、またはサービスの注文を肯定したかを判定する処理と、前記商品、またはサービスの注文と、前記情報処理装置に登録されている前記端末のユーザ情報とを、外部サーバに送信する処理と、前記外部サーバから前記商品、またはサービスの注文に対する結果を受信する処理と、前記商品、またはサービスの注文に対する結果に応じたコンテンツを前記端末に送信する処理を実行する。
また、本発明の一実施形態に係るプログラムは、端末にコンテンツを送受信させるメッセージングサービスを提供する情報処理装置に、前記メッセージングサービスにより、商品、またはサービスの注文を示すコンテンツを前記端末から受信すると、前記商品、またはサービスの注文に対する確認のメッセージを前記端末に返信し、肯定及び否定に関する送信用コンテンツの一覧を前記端末に画面表示させる処理と、前記確認のメッセージに対し、前記商品、またはサービスの注文を肯定する画像及びイラストの少なくともいずれか一つを含むコンテンツを前記端末から受信すると、前記商品、またはサービスの注文を肯定したかを判定する処理と、前記商品、またはサービスの注文と、前記情報処理装置に登録されている前記端末のユーザ情報とを、外部サーバに送信する処理と、前記外部サーバから前記商品、またはサービスの注文に対する結果を受信する処理と、前記商品、またはサービスの注文に対する結果に応じたコンテンツを前記端末に送信する処理とを実行させる。
また、本発明の一実施形態に係るプログラムは、情報処理端末に、情報処理装置により提供されるメッセージングサービスにより、商品、またはサービスの注文を示すコンテンツを送信する処理と、前記商品、またはサービスの注文に対する確認のメッセージを受信する処理と、前記確認のメッセージに基づいて、肯定及び否定に関する送信用コンテンツの一覧を前記端末に画面表示する処理と、前記確認のメッセージに対し、前記商品、またはサービスの注文を肯定する画像及びイラストの少なくともいずれか一つを含むコンテンツを送信する処理と、前記商品、またはサービスの注文に対する結果に応じたコンテンツを受信する処理と、を実行させるプログラムであって、前記確認のメッセージに対し、前記商品、またはサービスの注文を肯定する画像及びイラストの少なくともいずれか一つを含むコンテンツを送信する処理に応答して、前記情報処理装置が、前記商品、またはサービスの注文を肯定したかを判定し、前記商品、またはサービスの注文と、前記情報処理装置に登録されている前記情報処理端末のユーザ情報とを、外部サーバに送信し、前記外部サーバから前記商品、またはサービスの注文に対する結果を受信し、前記商品、またはサービスの注文に対する結果に応じたコンテンツを前記情報処理端末に送信することによって、前記商品、またはサービスの注文に対する結果に応じたコンテンツを受信する処理が実行される。
また、本発明の一実施形態に係る情報処理方法は、情報処理端末が、情報処理装置により提供されるメッセージングサービスにより、商品、またはサービスの注文を示すコンテンツを送信する処理と、前記商品、またはサービスの注文に対する確認のメッセージを受信する処理と、前記確認のメッセージに基づいて、肯定及び否定に関する送信用コンテンツの一覧を前記端末に画面表示する処理と、前記確認のメッセージに対し前記商品、またはサービスの注文を肯定する画像及びイラストの少なくともいずれか一つを含むコンテンツを送信する処理と、前記商品、またはサービスの注文に対する結果に応じたコンテンツを受信する処理と、を実行する情報処理方法であって、前記確認のメッセージに対し、前記商品、またはサービスの注文を肯定する画像及びイラストの少なくともいずれか一つを含むコンテンツを送信する処理に応答して、前記情報処理装置が、前記商品、またはサービスの注文を肯定したかを判定し、前記商品、またはサービスの注文と、前記情報処理装置に登録されている前記情報処理端末のユーザ情報とを、外部サーバに送信し、前記外部サーバから前記商品、またはサービスの注文に対する結果を受信し、前記商品、またはサービスの注文に対する結果に応じたコンテンツを前記情報処理端末に送信することによって、前記商品、またはサービスの注文に対する結果に応じたコンテンツを受信する処理が実行される。
また、本発明の一実施形態に係る情報処理端末は、前記情報処理端末とネットワークを介して接続される情報処理装置により提供されるメッセージングサービスにより、商品、またはサービスの注文を示すコンテンツを送信する第1送信部と、前記商品、またはサービスの注文に対する確認のメッセージを受信する第1受信部と、前記確認のメッセージに基づいて、肯定及び否定に関する送信用コンテンツの一覧を前記端末に画面表示する表示制御部と、前記確認のメッセージに対し、前記商品、またはサービスの注文を肯定する画像及びイラストの少なくともいずれか一つを含むコンテンツを送信する第2送信部と、前記商品、またはサービスの注文に対する結果に応じたコンテンツを受信する第2受信部と、を備える情報処理端末であって、前記確認のメッセージに対し、前記商品、またはサービスの注文を肯定する画像及びイラストの少なくともいずれか一つを含むコンテンツを送信する処理に応答して、前記情報処理装置が、前記商品、またはサービスの注文を肯定したかを判定し、前記商品、またはサービスの注文と、前記情報処理装置に登録されている前記情報処理端末のユーザ情報とを、外部サーバに送信し、前記外部サーバから前記商品、またはサービスの注文に対する結果を受信し、前記商品、またはサービスの注文に対する結果に応じたコンテンツを前記情報処理端末に送信することによって、前記第2受信部が、前記商品、またはサービスの注文に対する結果に応じたコンテンツを受信する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施形態に係る通信システムの構成を示す図である。
図2】通信システムの処理の一例を示すシーケンス図である。
図3A】端末に表示されるトークルーム画面の一例を示す図である。
図3B】端末に表示されるトークルーム画面の一例を示す図である。
図3C】端末に表示されるトークルーム画面の一例を示す図である。
図3D】端末に表示されるトークルーム画面の一例を示す図である。
図3E】端末に表示されるトークルーム画面の一例を示す図である。
図3F】端末に表示されるトークルーム画面の一例を示す図である。
図3G】端末に表示されるトークルーム画面の一例を示す図である。
図4A】プレースフォルダにより入力制限された、端末に表示されるトークルーム画面の一例を示す図である。
図4B】プレースフォルダにより入力制限された、端末に表示されるトークルーム画面の一例を示す図である。
図4C】プレースフォルダにより入力制限された、端末に表示されるトークルーム画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<法的事項の遵守>
本明細書に記載の開示を実施する場合は、通信の秘密等、本開示を実施に関する実施国の法的事項を遵守の上で実施されるものであることに留意されたい。
【0009】
本開示に係る実施形態について、図面を参照して説明する。
<システム構成>
図1は、本開示の実施形態に係る通信システム1の構成を示す図である。図1に開示されるように、通信システム1では、ネットワーク30を介してサーバ10と、端末20(端末20A,端末20B,端末20C)とが接続される。また、ネットワーク30を介してサーバ10と、提供サーバ50とが接続される。サーバ10は、ネットワーク30を介してユーザが所有する端末20に、端末20間でのメッセージの送受信を実現するサービスを提供する。なお、サーバ10の数、提供サーバ50の数、及びネットワーク30に接続される端末20の数は限定されない。
【0010】
ネットワーク30は、1以上の端末20と、1以上のサーバ10とを接続する役割を担う。すなわち、ネットワーク30は、端末20がサーバ10に接続した後、データを送受信することができるように接続経路を提供する通信網を意味する。
【0011】
ネットワーク30のうちの1つまたは複数の部分は、有線ネットワークや無線ネットワークであってもよい。ネットワーク30は、限定でなく例として、アドホック・ネットワーク(ad hoc network)、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(virtual private network:VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(local area network:LAN)、ワイヤレスLAN(wireless LAN:WLAN)、広域ネットワーク(wide area network:WAN)、ワイヤレスWAN(wireless WAN:WWAN)、大都市圏ネットワーク(metropolitan area network:MAN)、インターネットの一部、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)の一部、携帯電話網、ISDNs(integrated service digital networks)、無線LANs、LTE(long term evolution)CDMA(code division multiple access)、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、衛星通信など、または、これらの2つ以上の組合せを含むことができる。ネットワーク30は、1つまたは複数のネットワーク30を含むことができる。
【0012】
サーバ10は、端末20に対して、所定のサービスを提供する機能を備える。サーバ10は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理装置であればどのような装置であってもよい。サーバ10は、限定でなく例として、サーバ装置、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA、電子メールクライアントなど)、あるいは他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、サーバ10は情報処理装置と表現されても良い。
【0013】
サーバ10は、限定ではなく例として、SNS(Social Networking Service)のメッセージングサービスを提供する。ここで、メッセージングサービスとは、例えば、サーバ10を介して、複数の端末20にて、各端末20のユーザに指定されたコンテンツを送受信することを可能とするサービスである。また、メッセージングサービスとは、例えば、サーバ10と端末20にて、サーバ10のチャットボットまたはオペレータ等により指定されたコンテンツ、及び端末20のユーザに指定されたコンテンツを送受信することを可能とするサービスである。
【0014】
また、サーバ10は、限定ではなく例として、ディープラーニング等の機械学習によるAI(Artificial Intelligence)を用いたチャットボット(chatbot)により、当該メッセージングサービスを用いて端末20のユーザと会話を行い、提供サーバ50が提供する商品等に対する注文、提供サーバ50へのデータの登録、契約の申込み、申請等(以下で「注文等」と称する。)を受け付ける。
【0015】
提供サーバ50は、限定ではなく例として、商品、またはサービスの販売または提供を行う事業者が運用する情報処理装置である。提供サーバ50は、商品、またはサービスの注文を、サーバ10を介して端末20から受け付ける。提供サーバ50により販売される商品等は、限定ではなく例として、飲食物、衣料、金融、不動産、自治体への申請等でもよい。
【0016】
端末20(端末20A,端末20B,端末20C)は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理端末(情報処理装置)であればどのような端末(装置)であってもよい。端末20は、限定ではなく例として、スマートフォン、携帯電話(フィーチャーフォン)、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA・(personal digital assistant)、電子メールクライアントなど)、ウェアラブル端末(メガネ型デバイス、時計型デバイスなど)、または他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、端末20は情報処理端末または情報処理装置と表現されても良い。
【0017】
端末20A、端末20Bおよび端末20Cの構成は基本的には同一であるため、以下の説明においては、端末20について説明する。また、必要に応じて、ユーザXが利用する端末を端末20Xと表現し、ユーザXまたは端末20Xに対応づけられた、所定のサービスにおけるユーザ情報をユーザ情報Xと表現する。なお、ユーザ情報とは、所定のサービスにおいてユーザが利用するアカウントに対応付けられたユーザの情報である。ユーザ情報は、限定でなく例として、ユーザにより入力される、または、所定のサービスにより付与される、ユーザの名前、ユーザのアイコン画像、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザの住所、ユーザの趣味趣向、ユーザの識別子などのユーザに対応づけられた情報を含み、これらのいずれか一つまたは、組み合わせであってもよい。
【0018】
端末20は、サーバ10が提供するSNSのメッセージングサービスを用い、他の端末20またはサーバ10のチャットボットと、テキストのメッセージ、予め端末20に記憶されている送信用コンテンツ(スタンプ)、画像、及び音声ファイル等のコンテンツ(以下で、適宜「メッセージ等」とも称する。)の送受信を行う。
<ハードウェア(HW)構成>
図1を用いて、通信システム1に含まれる各装置のHW構成について説明する。
【0019】
(1)端末のHW構成
端末20は、制御装置21(CPU:central processing unit(中央処理装置))、記憶装置28、通信I/F22(インタフェース)、入出力装置23、表示装置24、マイク25、スピーカ26、カメラ27を備える。端末20のHWの各構成要素は、限定でなく例として、バスBを介して相互に接続される。
【0020】
通信I/F22は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F22は、ネットワーク30を介して、サーバ10との通信を実行する機能を有する。通信I/F22は、各種データを制御装置21からの指示に従って、サーバ10に送信する。また、通信I/F22は、サーバ10から送信された各種データを受信し、制御装置21に伝達する。
【0021】
入出力装置23は、端末20に対する各種操作を入力する装置、および、端末20で処理された処理結果を出力する装置を含む。入出力装置23は、入力装置と出力装置が一体化していても良いし、入力装置と出力装置に分離していてもよい。
【0022】
入力装置は、ユーザからの入力を受け付けて、当該入力に係る情報を制御装置21に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入力装置は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含む。
【0023】
出力装置は、制御装置21で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力装置は、限定でなく例として、 タッチパネル、タッチディスプレイ、スピーカ(音声出力)、レンズ(限定でなく例として3D(three dimensions)出力や、ホログラム出力)、プリンターなどを含む。
【0024】
表示装置24は、フレームバッファに書き込まれた表示データに従って、表示することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。表示装置24は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、モニタ(限定でなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))、ヘッドマウントディスプレイ(HDM:Head Mounted Display)、プロジェクションマッピング、ホログラム、空気中など(真空であってもよい)に画像やテキスト情報等を表示可能な装置を含む。なお、これらの表示装置24は、3Dで表示データを表示可能であってもよい。
【0025】
入出力装置23がタッチパネルの場合、入出力装置23と表示装置24とは、略同一の大きさおよび形状で対向して配置されていても良い。
【0026】
制御装置21は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定でなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。
【0027】
制御装置21は、限定でなく例として、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(application-specific integrated circuit)、FPGA(field programmable gate array)を含む。
【0028】
記憶装置28は、端末20が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶装置28は、限定でなく例として、HDD(hard disk drive)、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)など各種の記憶媒体を含む。
【0029】
端末20は、プログラムPを記憶装置28に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御装置21が、制御装置21に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶装置28に記憶されるプログラムPは、端末20に、制御装置21が実行する各機能を実現させる。
【0030】
マイク25は、音声データの入力に利用される。スピーカ26は、音声データの出力に利用される。カメラ27は、動画像データの取得に利用される。
(2)サーバのHW構成
サーバ10は、制御装置11(CPU)、記憶装置15、通信I/F14(インタフェース)、入出力装置12、ディスプレイ13を備える。サーバ10のHWの各構成要素は、限定でなく例として、バスBを介して相互に接続される。
【0031】
制御装置11は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定でなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。
【0032】
制御装置11は、代表的には中央処理装置(CPU)、であり、その他にマイクロプロセッサ、プロセッサコア、マルチプロセッサ、ASIC、FPGAであってもよい。ただし、本開示において、制御装置11は、これらに限定されない。
【0033】
記憶装置15は、サーバ10が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶装置15は、HDD、SSD、フラッシュメモリなど各種の記憶媒体により実現される。ただし、本開示において、記憶装置15は、これらに限定されない。
【0034】
通信I/F14は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F14は、ネットワーク30を介して、端末20との通信を実行する機能を有する。通信I/F14は、各種データを制御装置11からの指示に従って、端末20に送信する。また、通信I/F14は、端末20から送信された各種データを受信し、制御装置11に伝達する。
【0035】
入出力装置12は、サーバ10に対する各種操作を入力する装置により実現される。入出力装置12は、ユーザからの入力を受け付けて、当該入力に係る情報を制御装置11に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入出力装置12は、代表的にはキーボード等に代表されるハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイスで実現される。なお、入出力装置12、限定でなく例として、タッチパネルやカメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含んでいてもよい。ただし、本開示において、入出力装置12は、これらに限定されない。
【0036】
ディスプレイ13は、代表的にはモニタ(限定でなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))で実現される。なお、ディスプレイ13は、ヘッドマウントディスプレイ(HDM)などであってもよい。なお、これらのディスプレイ13は、3Dで表示データを表示可能であってもよい。ただし、本開示において、ディスプレイ13は、これらに限定されない。
【0037】
サーバ10は、プログラムPを記憶装置15に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御装置11が、制御装置11に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶装置15に記憶されるプログラムPは、サーバ10に、制御装置11が実行する各機能を実現させる。
【0038】
本開示の各実施形態においては、端末20および/またはサーバ10のCPUがプログラムPを実行することにより、実現するものとして説明する。
【0039】
なお、端末20の制御装置21、および/または、サーバ10の制御装置11は、CPUだけでなく、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各処理を実現してもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。
【0040】
また、本開示の各実施形態のプログラムP(ソフトウェアプログラム/コンピュータプログラム)は、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよい。 記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムを記憶可能である。
【0041】
記憶媒体は適切な場合、1つまたは複数の半導体ベースの、または他の集積回路(IC)(限定でなく例として、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)または特定用途向けIC(ASIC)など)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カードもしくはドライブ、任意の他の適切な記憶媒体、またはこれらの2つ以上の適切な組合せを含むことができる。記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組合せでよい。なお、記憶媒体はこれらの例に限られず、プログラムPを記憶可能であれば、どのようなデバイスまたは媒体であってもよい。
【0042】
サーバ10および/または端末20は、記憶媒体に記憶されたプログラムPを読み出し、読み出したプログラムPを実行することによって、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現することができる。
【0043】
また、本開示のプログラムPは、当該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して、サーバ10および/または端末20に提供されてもよい。サーバ10および/または端末20は、限定でなく例として、インターネット等を介してダウンロードしたプログラムPを実行することにより、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現する。
【0044】
また、本開示の各実施形態は、プログラムPが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
【0045】
サーバ10、提供サーバ50(「外部サーバ」の一例。)、および/または端末20における処理の少なくとも一部は、1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよい。
【0046】
端末20及び提供サーバ50における処理の少なくとも一部を、サーバ10により行う構成としてもよい。この場合、例えば、端末20の制御装置21等の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理を、サーバ10で行う構成としてもよい。
【0047】
サーバ10における処理の少なくとも一部を、端末20により行う構成としてもよい。この場合、サーバ10の制御装置11の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理を、端末20で行う構成としてもよい。
【0048】
明示的な言及のない限り、本開示の実施形態における判定の構成は必須でなく、判定条件を満たした場合に所定の処理が動作されたり、判定条件を満たさない場合に所定の処理がされたりしてもよい。
【0049】
なお、本開示のプログラムは、限定でなく例として、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective-C、Java(登録商標)などのオブジェクト指向プログラミング言語、HTML5などのマークアップ言語などを用いて実装される。
【0050】
<機能構成>
(1)端末の機能構成
図1に示すように、端末20は、制御装置21により実現される機能として、受付部201、SNS処理部202、制限部203、及び表示制御部204を有する。
【0051】
受付部201は、ユーザからの操作を受け付ける。受付部201は、例えば、SNS(Social Networking Service)によりインスタントメッセージ(チャット)を送受信する操作等を受け付ける。
【0052】
SNS処理部202は、サーバ10により提供されるSNSに関する処理を行う。SNS処理部202は、例えば、インスタントメッセージ2を送受信し、送受信したインスタントメッセージをトークルーム画面に表示する。
【0053】
制限部203は、

表示制御部204は、端末20の画面の表示を制御する。
(2)サーバの機能構成
図1に示すように、サーバ10は、制御装置11により実現される機能として、SNS処理部101、返信部102、制限部103、サービス提供部104、及び表示制御部105を有する。
【0054】
SNS処理部101は、SNS等による各種サービスを端末20に提供する。SNS処理部101は、例えば、端末20のユーザ等のアカウントの管理、インスタントメッセージング機能によるメッセージ等の送受信及び記憶、決済等の各種サービスを提供する。
【0055】
返信部102は、AIによるチャットボット等を用いて、端末20から送信されたメッセージ等に対して、メッセージ等の返信を行う。
【0056】
制限部103は、

サービス提供部104は、端末20から肯定を示すスタンプ(「所定のコンテンツ」の一例。)を受信すると、端末20と返信部102で送受信されたメッセージ等に基づいて、注文等のためのデータを生成し、提供サーバ50に送信する。表示制御部105は、端末20の画面の表示を制御する。
【0057】
<処理>
次に、図2、及び図3A乃至図3Gを参照し、通信システム1の処理について説明する。図2は、通信システム1の処理の一例を示すシーケンス図である。図3A乃至図3Gは、端末20に表示されるトークルーム画面の一例を示す図である。
【0058】
ステップS1において、サーバ10のSNS処理部101は、広告等のメッセージを、端末20に送信する。ここで、サーバ10のSNS処理部101は、サーバ10が提供するメッセージングサービスにおける所定の企業等のアカウントからの要求に応じて、当該アカウントと、当該端末20のユーザとを含むグループにおいて、当該のアカウントからの広告のメッセージを端末20に送信する。なお、サーバ10のSNS処理部101は、例えば、サーバ10の事業者が提携する各企業で共通の注文等用のアカウントと、当該端末20のユーザとを含むグループにおいて、当該広告のメッセージを端末20に送信するようにしてもよい。
【0059】
続いて、端末20のSNS処理部202は、受信したメッセージをトークルーム画面に表示させる(ステップS2)。ここで、端末20の画面には、図3Aのように、当該グループ内で送受信されたコンテンツが時系列順に表示されるトークルーム画面が表示される。図3A等のトークルーム画面の表示例を示す図では、端末20のトークルーム画面において、端末20から送信されたコンテンツは右揃えで表示され、サーバ10から受信したコンテンツは、左揃えで表示されるものとして図示する。また、端末20のトークルーム画面において、送受信された各コンテンツに対応付けて、送受信された時刻が表示される。
【0060】
図3Aの例では、企業等のアカウントの表示名300が、グループ名として表示されている。また、端末20のユーザがフォローしている所定の企業等のアカウントである「ピザA」から、「お得な2枚セットの注文で、1枚が無料になります!X月Y日まで!!」というメッセージ301と、当該2枚セットの画像302とが表示されている。
【0061】
続いて、ユーザの入力操作に応答した端末20のSNS処理部202と、サーバ10の返信部102との間でメッセージ等が送受信され、会話が行われる(ステップS3)。ここで、端末20のSNS処理部202は、ユーザの操作に応答して、商品またはサービスの注文等を行うためのメッセージ等をサーバ10に送信し、サーバ10の返信部102は、当該グループに対する端末20からのメッセージ等を受信すると、送受信したメッセージ等のコンテキストに応じた、注文等を受け付けるためのメッセージ等を自動で返信する。
【0062】
図3Bの例では、端末20から、ピザが2枚含まれるイラストのスタンプ311が送信され、サーバ10から、コンテキストに応じた「お得な2枚セットでよろしいですか?」というメッセージ312が返信されている。そして、端末20から、「はい」というメッセージ313が返信されている。
【0063】
続いて、サーバ10の返信部102は、送受信したコンテンツのコンテキストに応じた入力を促すメッセージを端末20に送信する(ステップS4)。ここで、サーバ10の制限部103は、当該トークルーム画面に係るグループ内で送受信されたコンテンツの少なくとも一部に基づいて、端末20から次に送信されるコンテンツの入力または送信を制限する第1コマンド(要求)を端末20に送信してもよい。
【0064】
より具体的には、サーバ10の制限部103は、例えば、AIにより当該コンテキスト(文脈)、自然言語処理(NLP、Natural Language Processing)により返信部102により返信される最も新しいメッセージの内容、または返信部102により返信される最も新しいメッセージに含まれる1以上のキーワード等を解析する。そして、解析の結果に基づいて、端末20のユーザにより返信されるべきコンテンツにおけるデータの種別を予測する。そして、予測の結果に応じた入力データの種別を決定し、端末20において次に入力または送信されるコンテンツを、当該入力データの種別に制限(限定)させるための第1コマンドを端末20に送信してもよい。
【0065】
この場合、サーバ10の制限部103は、例えば、返信部102により返信される最も新しいメッセージに、「時間」「指定」「下さい」等の1以上の所定のキーワードが含まれる場合に、当該第1コマンド(要求)を端末20に送信してもよい。
【0066】
続いて、端末20のSNS処理部202及び制限部203は、それぞれ、当該メッセージを当該トークルーム画面に表示させ、次に送信するためのコンテンツの入力または送信を制限する(ステップS5)。
【0067】
ここで、端末20の制限部203は、例えば、サーバ10から当該第1コマンドを受信した場合に、当該第1コマンドに基づいて、端末20から次に送信されるコンテンツの入力または送信を制限してもよい。
【0068】
または、端末20の制限部203は、上述したサーバ10の制限部103と同様の処理により、当該トークルーム画面に係るグループ内で送受信されたコンテンツの少なくとも一部に基づいて、端末20から次に送信されるコンテンツの入力または送信を制限してもよい。
【0069】
より具体的には、端末20の制限部203は、例えば、AIにより、トークルーム画面に係るグループで送受信されたコンテンツのコンテキストを解析する。または、自然言語処理により、トークルーム画面に係るグループ内で送受信された複数のコンテンツのうち最も新しいメッセージの内容を解析する。または、当該トークルーム画面に係るグループで送受信された複数のコンテンツのうち最も新しいメッセージに含まれる1以上のキーワード等を解析する。
【0070】
そして、端末20の制限部203は、解析の結果に基づいて、端末20のユーザにより次に送信されるべきコンテンツにおけるデータの種別を予測する。そして、予測の結果に応じた入力データの種別を決定し、端末20において次に入力または送信されるコンテンツを、当該入力データの種別に制限(限定)する。
【0071】
または、端末20の制限部203は、当該トークルーム画面に係るグループ内で送受信されたコンテンツのうち、端末20のユーザに選択されたメッセージの内容、または端末20のユーザに選択されたメッセージに含まれるキーワード等に基づいて、端末20から次に送信されるコンテンツの入力または送信を制限してもよい。例えば、後述する図3Cにおける「お届け時間をご指定下さい。」というメッセージ321がユーザにより押下された、または、当該メッセージ321がユーザにより押下された後、メッセージ入力欄332が押下されたとする。この場合、端末20の制限部203は、当該メッセージ321の内容、または当該メッセージ321に含まれるキーワード等に基づいて、端末20から次に送信されるコンテンツの入力または送信を制限してもよい。
【0072】
また、端末20の制限部203は、送信時に制限する場合は、例えば、後述する図3Cにおいて、「Send」ボタン333が押下された場合に、送信対象のコンテンツに含まれるデータの種別が所定の種別でない場合に、警告メッセージを当該トークルーム画面に表示してもよい。
【0073】
また、サーバ10の制限部103、または端末20の制限部203は、入力時に制限する場合は、所定の入力用のオブジェクト(UI(User Interface)部品)を当該トークルーム画面に表示させる処理、当該トークルーム画面に表示可能なソフトウェアキーボードの種別を制限する処理、または入力可能なデータの種別を制限する処理を実行してもよい。
【0074】
サーバ10の制限部103、または端末20の制限部203は、所定の入力用のオブジェクトとしては、例えば、日にちを入力するためのカレンダー、時間を入力するための時計等が表示されてもよい。
【0075】
また、サーバ10の制限部103、または端末20の制限部203は、当該トークルーム画面に表示可能なソフトウェアキーボードの種別を制限する場合、例えば、アルファベット入力用、数字入力用、日本語入力用等の各種ソフトウェアキーボードのうち、後述する図4Aに示すように、表示可能なものを1つのみに制限してもよい。
【0076】
また、サーバ10の制限部103、または端末20の制限部203は、入力可能なデータの種別を制限する場合、例えば、当該トークルーム画面に表示されたソフトウェアキーボードのうち、ユーザにより押下可能なキーを制限してもよい。この場合、サーバ10の制限部103、または端末20の制限部203は、押下できないキーを、後述する図4Aに示すように、グレーで表示させてもよい。
【0077】
これにより、サーバ10の制限部103、または端末20の制限部203により、端末20のユーザがサーバ10に返信するべきコンテンツが郵便番号や電話番号の場合は、入力または送信可能なデータを数字のみに制限する。また、当該コンテンツが氏名の片仮名の場合は、全角の片仮名に制限する。また、当該コンテンツが証明用の写真である場合は、画像に制限する。これにより、ユーザが入力または送信できる選択肢が限られ、間違いが減るため、ユーザからの回答率(コンテンツの返信率)を向上させることができる。
【0078】
図3Cの例では、サーバ10の返信部102から送信された、「お届け時間をご指定下さい。」というメッセージ321が表示されている。また、端末20の制限部203により、当該入力欄として、時刻入力用オブジェクト322が表示されている。時刻入力用オブジェクト322では、時指定用オブジェクト322Aで選択可能な数字は0から11に制限され、分指定用オブジェクト322Bで選択可能な数字は0から59に制限され、午前/午後指定用オブジェクト322Cで選択可能なデータは「AM」及び「PM」に制限されている。
【0079】
続いて、端末20のSNS処理部202は、受付部201により当該入力欄を用いた入力操作をユーザから受け付けると(ステップS6)、当該入力欄に入力されたデータを、サーバ10に送信する(ステップS7)。
【0080】
図3Cの時刻入力用オブジェクト322の「Set」ボタン322Dがユーザにより押下されたとする。この場合、端末20の制限部203は、図3Dのように、時指定用オブジェクト322A、分指定用オブジェクト322B、及び午前/午後指定用オブジェクト322Cで選択されている時刻を示す「11:06 AM」という文字列331を、メッセージ入力欄332に入力する。そして、端末20のSNS処理部202は、「Send」ボタン333が押下されると、メッセージ入力欄332に入力されている文字列331をサーバ10に送信する。そして、図3Eに示すように、送信された文字列331のメッセージ341が表示される。
【0081】
なお、端末20の制限部203は、端末20のユーザからの解除操作に応答して、入力または送信の制限を解除してもよい。例えば、図3Cの時刻入力用オブジェクト322の「Cancel」ボタン322Eがユーザにより押下されると、端末20の制限部203は、時刻入力用オブジェクト322の表示を消去させ、ソフトウェアキーボード等を用いてメッセージ入力欄332等にコンテンツを入力できるようにする。この場合、端末20の制限部203は、時刻入力用オブジェクト322が表示される契機となったメッセージ321の領域がユーザにより押下されると、図3Cのように時刻入力用オブジェクト322を再度表示させてもよい。
【0082】
続いて、サーバ10の返信部102は、受信した注文等に対し、当該注文等の確認を行うためのメッセージを端末20に送信する(ステップS8)。ここで、サーバ10の返信部102は、当該メッセージとともに、端末20に記憶されている複数の送信用コンテンツのうち、肯定(YES、OK)及び否定(NO、NG)に関連する送信用コンテンツの一覧を端末20に表示させる第2コマンド(要求)を端末20に送信してもよい。
【0083】
続いて、端末20のSNS処理部202は、当該メッセージと、肯定及び否定に関連する送信用コンテンツ(スタンプ)の一覧とを当該トークルーム画面に表示させる(ステップS9)。ここで、当該送信用コンテンツは、サーバ10が提供するメッセージングサービスにおいて送受信するために端末20に記憶されているコンテンツであり、例えば、画像、イラスト(キャラクターのイラスト、1以上の文字をデフォルメしたイラスト等を含む)、及び音声の少なくとも一つを含むコンテンツである。
【0084】
ここで、端末20のSNS処理部202は、例えば、サーバ10から当該第2コマンドを受信した場合に、当該第2コマンドに応じた当該一覧を表示させてもよい。また、端末20のSNS処理部202は、例えば、AIまたはNLPにより当該トークルーム画面に係るグループ内で送受信されたコンテンツのコンテキストまたは受信したメッセージを解析し、解析結果に基づいて、当該一覧を表示させてもよい。また、端末20のSNS処理部202は、例えば、受信されたメッセージに、例えば、「OKのスタンプを送信して下さい」等の所定のキーワードが含まれる場合に、当該一覧を表示させてもよい。あるいは、端末20のSNS処理部202は、例えば、ユーザからソフトウェアキーボード等を用いてメッセージ入力欄332に「はい」等の文字列が入力されると、当該文字列をタグに含む送信用コンテンツを抽出し、当該一覧を表示させてもよい。
【0085】
また、ここで、端末20のSNS処理部202は、後述するステップS13と同様の方法により、端末20に記憶されている複数の送信用コンテンツのうち、肯定及び否定に関連する送信用コンテンツを抽出してもよい。すなわち、端末20のSNS処理部202は、各送信用コンテンツに含まれる文字、当該各送信用コンテンツに含まれるオブジェクトの形状、当該各送信用コンテンツに含まれる音声、及び当該各送信用コンテンツに対応付けられたタグの少なくとも一つに基づいて、肯定または否定を示す送信用コンテンツを抽出してもよい。
【0086】
図3Fの例では、「お得な2枚セットを11:06 AMにお届けでよろしいですか?」という注文等の確認を行うためのメッセージ351が表示されている。また、肯定及び否定に関連する送信用コンテンツの一覧352が表示されている。ここで、ユーザにより一覧352の領域を横にスワイプする操作を受け付けると、一覧352に表示されていない他の送信用コンテンツの一覧が表示されてもよい。
【0087】
続いて、端末20の受付部201は、肯定及び否定に関連する送信用コンテンツの一覧のうち、一の送信用コンテンツを選択する操作をユーザから受け付ける(ステップS10)。続いて、端末20のSNS処理部202は、選択された当該一の送信用コンテンツを、サーバ10に返信する(ステップS11)。
【0088】
続いて、サーバ10の返信部102は、受信した送信用コンテンツが肯定及び否定のいずれを示すかを判定する(ステップS12)。ここで、サーバ10の返信部102は、受信した送信用コンテンツに含まれる文字、当該送信用コンテンツに含まれるオブジェクトの形状、当該送信用コンテンツに含まれる音声、及び当該送信用コンテンツに対応付けられたタグの少なくとも一つに基づいて、当該送信用コンテンツが肯定及び否定のいずれを示すかを判定する。
【0089】
より具体的には、サーバ10の返信部102は、例えば、当該送信用コンテンツをOCR(Optical Character Recognition/Reader)等を用いて画像認識し、「OK」、「YES」、「はい」等の文字を当該送信用コンテンツから認識した場合、当該送信用コンテンツが肯定を示すと判定してもよい。また、例えば、「NO」、「NG」、「いいえ」等の文字を当該送信用コンテンツから認識した場合、当該送信用コンテンツが否定を示すと判定してもよい。
【0090】
また、サーバ10の返信部102は、当該送信用コンテンツに含まれるオブジェクトの形状を、AI等を用いて画像認識し、親指が立てられた(Thumbs up)形状、またはOKサインの形状等を当該送信用コンテンツから認識した場合、当該送信用コンテンツが肯定を示すと判定してもよい。また、手または指を交差させる等のNGサインの形状を当該送信用コンテンツから認識した場合、当該送信用コンテンツが否定を示すと判定してもよい。
【0091】
また、サーバ10の返信部102は、当該送信用コンテンツに含まれる音声を音声認識し、「OK」、「YES」、「はい」等の音声を当該送信用コンテンツから認識した場合、当該送信用コンテンツが肯定を示すと判定してもよい。また、「NO」、「NG」、「いいえ」等の音声を当該送信用コンテンツから認識した場合、当該送信用コンテンツが否定を示すと判定してもよい。
【0092】
また、サーバ10の返信部102は、当該送信用コンテンツに対応付けられたタグの文字列が、例えば、「OK」、「YES」、「はい」等である場合、当該送信用コンテンツが肯定を示すと判定してもよい。また、当該タグの文字列が、例えば、「NO」、「NG」、「いいえ」等である場合、当該送信用コンテンツが否定を示すと判定してもよい。なお、当該タグは、端末20のユーザ、または当該送信用コンテンツの作成者によって、当該送信用コンテンツに対して設定された文字列等であり、当該送信用コンテンツが示す会話、表現、行動、感情等を示す情報である。当該送信用コンテンツが端末20のトークルーム画面には表示された場合、当該タグは当該トークルーム画面には表示されなくてもよい。
【0093】
受信した送信用コンテンツが否定を示す場合、ステップS4の処理に進む。一方、受信した送信用コンテンツが肯定を示す場合、サーバ10のサービス提供部104は、注文等のデータを提供サーバ50に送信する(ステップS13)。ここで、サーバ10のサービス提供部104は、予め端末20により登録されている、端末20のユーザの届け先の住所、及び電話番号等の情報も、当該所定の企業等のアカウントに応じた提供サーバ50に送信してもよい。これにより、端末20のユーザは、サーバ10にユーザの届け先住所、電話番号等の情報を登録しておけば、企業毎に当該情報を登録しなくてもよいため、注文等の操作がより容易になる。
【0094】
続いて、サーバ10のサービス提供部104は、注文等に対する結果を提供サーバ50から受信し(ステップS14)、受信した結果に応じたメッセージをSNS処理部101により端末20に送信する(ステップS15)。
【0095】
続いて、端末20のSNS処理部202は、受信したメッセージ等を当該トークルーム画面に表示させる(ステップS16)。
【0096】
図3Gの例では、図3Fの一覧352からユーザにより選択されてサーバ10に送信された、肯定を示す送信用コンテンツ361が表示されている。また、サーバ10から受信した「ご注文を受け付けました。」という注文等に対する結果に応じたメッセージ362と、注文等に対する結果に応じた送信用コンテンツ363が表示されている。
【0097】
これにより、ユーザは、SNSのメッセージングサービス及びチャットボットを用いて、インスタントメッセージと同様の操作により、注文等の操作を行うことができる。
【0098】
<変形例1>
上述した例では、上述したステップS9、及びステップS10において、端末20に記憶されている全ての送信用コンテンツから、肯定等に関連する送信用コンテンツの一覧を端末20に表示させる例について説明した。
【0099】
これに代えて、端末20に記憶されている所定の条件を満たす送信用コンテンツから、肯定等に関連する送信用コンテンツの一覧を端末20に表示させるようにしてもよい。
【0100】
この場合、ステップS9において、サーバ10の返信部102は、注文等の確認を行うためのメッセージとともに、当該注文等を受け付ける企業等のアカウントから配信される、肯定及び否定に関連する送信用コンテンツの一覧を端末20に表示させる第2コマンドを端末20に送信する。ここで、当該注文等の確認を行うためのメッセージは、当該注文等を受け付ける企業等のアカウントから配信される、肯定または否定に関連する送信用コンテンツの送信を端末20のユーザに促す文章が含まれてもよい。この場合、例えば、「注文内容がよろしければ、キャラクターAのOKスタンプを送信して下さい。」等のメッセージが送信される。なお、当該キャラクターAは、当該企業等が使用するキャラクターである。
【0101】
そして、ステップS10において、端末20のSNS処理部202は、当該メッセージと、当該注文等を受け付ける企業等のアカウントから配信される、肯定及び否定に関連する送信用コンテンツの一覧とを当該トークルーム画面に表示させる。なお、当該送信用コンテンツが端末20に記憶されていない場合、端末20のSNS処理部202は、ユーザの操作に応答して、例えば、当該送信用コンテンツを送信する際に、当該送信用コンテンツをサーバ10からダウンロードしてもよい。
【0102】
これにより、予め決められた送信用コンテンツが端末20から送信されるため、サーバ10により当該送信用コンテンツが肯定または否定のいずれを示すかの判定の誤りが生じる可能性を低減できる。
【0103】
なお、サーバ10のSNS処理部101は、端末20のユーザにより、当該注文等を受け付ける企業等のアカウントがフォローされた場合(当該アカウントからのメッセージを端末20が受信することを許可された場合)に、当該注文等を受け付ける企業等のアカウントから配信される、肯定及び否定に関連する送信用コンテンツを、端末20がサーバ10から取得できるようにしてもよい。これにより、端末20が、注文等の確認用のスタンプを予め記憶しておくことができるため、当該注文等の操作がより容易になる。
【0104】
<変形例2>
上述したステップS4、またはステップS5において、サーバ10の制限部103または端末20の制限部203は、メッセージ入力欄332においてプレースフォルダを表示し、所定のフォーマットに合致しないデータは入力できないようにしてもよい。
【0105】
図4A乃至図4Cは、プレースフォルダにより入力制限された、端末20に表示されるトークルーム画面の一例を示す図である。図4Aの例では、サーバ10により送信された「連絡先の携帯電話番号を教えてください。」というメッセージ401が表示され、当該メッセージ401に対して端末20のユーザから電話番号が入力されるべき状況であるとする。この場合、図4Aの例では、メッセージ入力欄332においてハイフン334A、及びハイフン334Bがプレースフォルダとして表示されている。なお、サーバ10の制限部103または端末20の制限部203は、当該プレースフォルダを、端末20のユーザによるソフトウェアキーボードの操作では移動及び削除ができないようにしてもよい。
【0106】
また、図4Aの例では、数字及び記号等の入力用のソフトウェアキーボード402が表示されている。そして、ソフトウェアキーボード402において、数字入力用の各キー402A以外の各キー402Bはグレーで表示され、押下できないようにされている。なお、図4Aの例では、各キー402Bには、ソフトウェアキーボードの種別を切り替えるためのキー、及び記号入力用のキー等が含まれている。
【0107】
図4Bの例では、端末20のユーザによる数字入力用の各キー402Aの押下操作に応答して、メッセージ入力欄332において、「090」という数字がハイフン334Aの前に入力され、「12」という数字がハイフン334Aの後ろに入力されている。
【0108】
そして、図4Bのメッセージ入力欄332において、「1234」という数字がハイフン334Aの後ろに入力され、「5678」という数字がハイフン334Bの後ろに入力され、「Send」ボタン333が押下されると、図4Cに示すように、「090-1234-5678」というメッセージ4721がサーバ10に送信されるとともに端末20のトークルーム画面に表示される。
【0109】
<効果>
上述した実施形態によれば、サーバ10は、端末20から受信したスタンプ等に基づいて、注文等の内容の確認を行う。これにより、注文等のための操作をより容易にできる。また、端末20とサーバ10との通信回数または通信を接続している時間を低減できるため、端末20の電力消費を低減しつつ、注文等を行える。
【0110】
本開示の実施形態を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。限定でなく例として、各手段、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段やステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。また、各実施形態に示す構成を適宜組み合わせることとしてもよい。
【0111】
なお、SNS処理部101は、「提供部」の一例である。サービス提供部104は、「制御部」の一例である。SNS処理部202は、「第1送信部」、「受信部」、及び「第2送信部」の一例である。
【符号の説明】
【0112】
1 通信システム
10 サーバ
101 SNS処理部
102 返信部
103 制限部
104 サービス提供部
105 表示制御部
20 端末
201 受付部
202 SNS処理部
203 制限部
204 表示制御部
50 提供サーバ
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図3F
図3G
図4A
図4B
図4C