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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-13
(45)【発行日】2022-05-23
(54)【発明の名称】加工屑切断装置
(51)【国際特許分類】
   B23Q 11/00 20060101AFI20220516BHJP
   B23Q 11/10 20060101ALI20220516BHJP
   B23D 25/14 20060101ALI20220516BHJP
   F04D 7/04 20060101ALI20220516BHJP
【FI】
B23Q11/00 T
B23Q11/10 E
B23D25/14 Z
F04D7/04 R
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2020204306
(22)【出願日】2020-12-09
【審査請求日】2020-12-09
(73)【特許権者】
【識別番号】520486694
【氏名又は名称】有限会社キックス
(74)【代理人】
【識別番号】110001999
【氏名又は名称】特許業務法人はなぶさ特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】菊池 英喜
【審査官】増山 慎也
(56)【参考文献】
【文献】実開平02-001490(JP,U)
【文献】特開2013-092148(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第110500289(CN,A)
【文献】特表2008-530426(JP,A)
【文献】特開2003-011035(JP,A)
【文献】特表平10-503818(JP,A)
【文献】実開昭53-052006(JP,U)
【文献】特開2018-053731(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B23Q 11/00
B23Q 11/10
B23D 25/14
F04D 7/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
工作液を圧送する圧送ポンプに一体的に備えられ、該圧送ポンプの吸込口に吸い込まれる工作液に含まれる加工屑を切断するための加工屑切断装置であって、
前記圧送ポンプの工作液の吸込口から外部に延び、前記圧送ポンプに設けられたモータの回転軸の回転に伴って回転する回転シャフトと、
該回転シャフトに連結される第1切断刃と、を備え、
該第1切断刃は、前記回転シャフトが回転自在に挿通される共に前記圧送ポンプに固定され、複数の工作液通過孔を有する第1固定刃と、該第1固定刃よりも前記吸込口側とは反対側に配置され、前記回転シャフトに相対回転不能に連結される第1回転刃と、を備え
前記第1切断刃よりも前記吸込口とは反対側に連設され、前記回転シャフトに連結される第2切断刃を備え、
該第2切断刃は、前記回転シャフトが回転自在に挿通されると共に前記圧送ポンプに固定され、複数の工作液通過孔を有する第2固定刃と、該第2固定刃よりも前記吸込口側とは反対側に配置され、前記回転シャフトに相対回転不能に連結される第2回転刃と、を備え、
前記第1固定刃の工作液通過孔の大きさは、前記第2固定刃の工作液通過孔の大きさより小さく、
前記第2切断刃よりも前記吸込口とは反対側に連設され、前記回転シャフトに連結される第3切断刃を備え、
該第3切断刃は、前記回転シャフトが回転自在に挿通される共に前記圧送ポンプに固定され、複数の工作液通過孔を有する第3固定刃と、該第3固定刃よりも前記吸込口とは反対側に配置され、前記回転シャフトに相対回転不能に連結される第3回転刃と、を備え、
第3回転刃は、前記吸込口とは反対側に向かって突設される刃部を有する断面コ字状に形成されることを特徴とする加工屑切断装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車の部品製造工場等に設置される工作機械へ工作液を供給する圧送ポンプに一体的に備えられ、該圧送ポンプの吸込口に吸い込まれる工作液に含まれる加工屑を細かく切断するための加工屑切断装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、自動車の部品製造工場等には、例えば、切削盤、研削盤やマシニングセンタなどの工作機械が多数設置され、当該工作機械には、切削油、研削油や主軸潤滑油等の工作液が使用される。この工作液は、圧送ポンプにより工作機械に供給され循環しているが、工作機械から戻ってきた加工屑を含む汚濁した工作液(懸濁液)を、再び圧送ポンプにより工作機械に供給すると、工作液に含まれる加工屑が、圧送ポンプの吸込口やポンプ本体の内部に詰まり、圧送ポンプにより正常に工作液を圧送できないなどの不都合が生じる。
【0003】
これに対処するするために、一般的には、ろ過装置等を使用して、工作機械から戻ってきた、加工屑を含む工作液から加工屑を取り除いたうえで、再び圧送ポンプにより工作機械に供給するようにしている。例えば、当該ろ過装置として、サイクロンろ過器(特許文献1参照)が採用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許第6385539号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したように、工作機械から戻ってきた、加工屑を含む汚濁した工作液を、再び圧送ポンプにより工作機械に供給すると、工作液に含まれる加工屑が、圧送ポンプの吸込口やポンプ本体の内部に詰まり、圧送ポンプにより正常に工作液を圧送できないなどの不都合が生じることがある。そこで、工作液に含まれる加工屑を取り除くろ過装置等を備えることは可能であるが、ろ過装置を備えることで、ろ過装置を設置するための設置場所の問題や、設備費が高騰する可能性があり、しかも、ろ過装置のメンテナンスをも必要であり、多くの問題が発生する。
【0006】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、ろ過装置等を備えることなく、工作液を圧送ポンプにより正常に工作機械に供給することが可能な加工屑切断装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための手段として、請求項1の加工屑切断装置に係る発明は、工作液を圧送する圧送ポンプに一体的に備えられ、該圧送ポンプの吸込口に吸い込まれる工作液に含まれる加工屑を切断するための加工屑切断装置であって、前記圧送ポンプの工作液の吸込口から外部に延び、前記圧送ポンプに設けられたモータの回転軸の回転に伴って回転する回転シャフトと、該回転シャフトに連結される第1切断刃と、を備え、該第1切断刃は、前記回転シャフトが回転自在に挿通される共に前記圧送ポンプに固定され、複数の工作液通過孔を有する第1固定刃と、該第1固定刃よりも前記吸込口側とは反対側に配置され、前記回転シャフトに相対回転不能に連結される第1回転刃と、を備え、前記第1切断刃よりも前記吸込口とは反対側に連設され、前記回転シャフトに連結される第2切断刃を備え、該第2切断刃は、前記回転シャフトが回転自在に挿通されると共に前記圧送ポンプに固定され、複数の工作液通過孔を有する第2固定刃と、該第2固定刃よりも前記吸込口側とは反対側に配置され、前記回転シャフトに相対回転不能に連結される第2回転刃と、を備え、前記第1固定刃の工作液通過孔の大きさは、前記第2固定刃の工作液通過孔の大きさより小さく、前記第2切断刃よりも前記吸込口とは反対側に連設され、前記回転シャフトに連結される第3切断刃を備え、該第3切断刃は、前記回転シャフトが回転自在に挿通される共に前記圧送ポンプに固定され、複数の工作液通過孔を有する第3固定刃と、該第3固定刃よりも前記吸込口とは反対側に配置され、前記回転シャフトに相対回転不能に連結される第3回転刃と、を備え、第3回転刃は、前記吸込口とは反対側に向かって突設される刃部を有する断面コ字状に形成されることを特徴とするものである。
【0008】
請求項1の発明では、圧送ポンプが作動すると、モータの回転軸の回転により、圧送ポンプの吸込口から工作液が吸い込まれると同時に、第1切断刃の第1回転刃が回転する。そして、工作液に含まれる、第1固定刃に設けた各工作液通過孔よりも大きい加工屑は、第1固定刃に設けた各工作液通過孔を通過できず、その各工作液通過孔に留まった状態となり、各工作液通過孔に留まっている加工屑は第1切断刃の第1回転刃により細かく切断される。そして、この細かく切断された加工屑は、第1固定刃の各工作液通過孔を通過して、圧送ポンプを介して工作液と共に外部に圧送される。
なお、第1固定刃に設けた工作液通過孔の大きさは、この工作液通過孔を通過できる加工屑が圧送ポンプの吸込口やポンプ本体の内部に詰まりを生じさせない程度の大きさに設定される。
【0010】
また、請求項1の発明では、圧送ポンプが作動すると、モータの回転軸の回転により、圧送ポンプの吸込口から工作液が吸い込まれると同時に、第1及び第2切断刃の第1及び第2回転刃が回転する。そして、工作液に含まれる、第2固定刃の工作液通過孔よりも大きい比較的大きな加工屑は、第2固定刃の各工作通過孔に留まった状態となり、その加工屑は第2切断刃の第2回転刃により大まかに切断される。続いて、第2固定刃の各工作液通過孔を通過できたものの第1固定刃の各工作液通過孔よりも大きい加工屑は、第1固定刃の各工作通過孔に留まった状態となり、その加工屑は第1切断刃の第1回転刃により細かく切断される。その後、この細かく切断された加工屑は、第1固定刃の各工作液通過孔を通過して、圧送ポンプを介して外部に工作液と共に圧送される。要するに、請求項2の発明では、第1切断刃に加えて第2切断刃を備えているので、工作液に含まれる比較的大きな加工屑を、まず、第2切断刃により粗切断して、その後、第1切断刃により細かく切断することができる。
【0012】
さらに、請求項1の発明では、圧送ポンプが作動すると、モータの回転軸の回転により、圧送ポンプの吸込口から工作液が吸い込まれると同時に、第1~第3切断刃の第1~第3回転刃が回転する。なお、工作液に含まれる加工屑には、多数の細長い加工屑が互いに絡み合って綿状態となっているものがある。そして、特に、第3切断刃の第3回転刃が回転することで、第3回転刃の刃部により綿状の加工屑をばらばらに解すことができる。その後、第3切断刃の第3回転刃により解された加工屑は、第3固定刃の各工作液通過孔を通過した後、第2切断刃により粗切断され、その後、第1切断刃により細かく切断される。
なお、第3切断刃の第3固定刃に設けた工作液通過孔の大きさは、第2切断刃の第2固定刃に設けた工作液通過孔の大きさよりも大きい、あるいは略同じである。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る加工屑切断装置により、工作液に含まれる加工屑を、圧送ポンプの吸込口から吸い込む手前にて、圧送ポンプの吸込口及びポンプ本体内に詰まりが生じない程度にまで細かく切断することができる。その結果、ろ過装置等を備えることなく、工作液を圧送ポンプにより正常に工作機械に供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、本発明の実施形態に係る、圧送ポンプに一体的に備えられる加工屑切断装置の分解図である。
図2図2は、本発明の実施形態に係る加工屑切断装置に採用された、整流板にブラケットを一体化した平面図である。
図3図3は、本発明の実施形態に係る加工屑切断装置に採用されたブラケットの平面図である。
図4図4は、本発明の実施形態に係る加工屑切断装置に採用された整流板の平面図である。
図5図5は、本発明の実施形態に係る加工屑切断装置に採用された第1切断刃の第1固定刃の平面図である。
図6図6の(a)は、本発明の実施形態に係る加工屑切断装置に採用された第1切断刃の第1回転刃の平面図であり、(b)は、他の実施形態に係る第1回転刃の平面図であり、(c)は、さらに他の実施形態に係る第1回転刃の断面図である。
図7図7は、本発明の実施形態に係る加工屑切断装置に採用された第2切断刃の第2固定刃の平面図である。
図8図8は、本発明の実施形態に係る加工屑切断装置に採用された第2切断刃の第2回転刃の平面図である。
図9図9は、本発明の実施形態に係る加工屑切断装置に採用された第3切断刃の第3固定刃の平面図である。
図10図10は、本発明の実施形態に係る加工屑切断装置に採用された第3切断刃の第3回転刃の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明を実施するための形態を図1図10に基づいて詳細に説明する。
本発明の実施形態に係る加工屑切断装置1は、図1に示すように、工作液を工作機械に圧送(供給)する圧送ポンプ2に一体的に備えられるものである。本実施形態に係る加工屑切断装置1は、圧送ポンプ2により工作液を圧送する際、該工作液に含まれる加工屑を、圧送ポンプ2の吸込口8から吸い込む手前にて、圧送ポンプ2の吸込口8及びポンプ本体7内に詰まりが生じない程度にまで細かく切断するものである。なお、図1に示すように、圧送ポンプ2は、電動モータ5と、該電動モータ5から延びる回転軸6と、該回転軸6に一体的に連結されるインペラ(図示略)を含むポンプ本体7と、工作液の吸込口8と、工作液の吐出口9と、を備えている。そして、圧送ポンプ2は、電動モータ5の回転軸6の回転駆動に伴ってインペラが回転することで、工作液を吸込口8から吸い込み、ポンプ本体7内を経由して、吐出口9から吐出されるように構成される。
【0016】
本実施形態に係る加工屑切断装置1は、詳しく説明すると、図1に示すように、圧送ポンプ2に設けられた電動モータ5の回転軸6に相対回転不能に連結され、圧送ポンプ2の吸込口8から外部に延びる回転シャフト12と、該回転シャフト12に連結される第1切断刃13と、該第1切断刃13よりも他端側、すなわち圧送ポンプ2の吸込口8とは反対側に連設され、回転シャフト12に連結される第2切断刃14と、該第2切断刃14よりも他端側、すなわち圧送ポンプ2の吸込口8とは反対側に連設され、回転シャフト12に連結される第3切断刃15と、を備えている。回転シャフト12は、その一端部が、圧送ポンプ2に設けられた電動モータ5の回転軸6の先端部に相対回転不能に連結されて、回転軸6の回転に伴って回転する。回転シャフト12は、その先端部(他端部)が圧送ポンプ2の吸込口8から外部に延びる。回転シャフト12は、電動モータ5の回転軸6に着脱自在に連結される。なお、本実施形態では、回転シャフト12が回転軸6と別体で構成されているが、圧送ポンプ2の電動モータ5の回転軸6をその吸込口8から外部に延びるように構成してもよい。
【0017】
図1に示すように、圧送ポンプ2の吸込口8側には、ブラケット18を介して整流板25が固定れている。ブラケット18は、薄厚の円板状に形成されている。図3も参照して、ブラケット18の外周部には、整流板25と一体化するための整流板用取付孔19が周方向に間隔を置いて複数形成される(本実施形態では4箇所)。ブラケット18には、径方向中央に開口部20が形成される。開口部20は、回転シャフト12が挿通されると共に工作液の流通孔として機能するものである。
【0018】
なお、当該開口部20の内径は、圧送ポンプ2の吸込口8の内径より小径となる。ブラケット18の開口部20の周りには、圧送ポンプ2とのポンプ用取付孔21が周方向に間隔を置いて複数形成される(本実施形態では4箇所)。図1図2及び図4に示すように、整流板25は、全体として、ブラケット18よりも厚いに円板状に形成される。整流板25は、外円筒状部27と、外円筒状部27の内側で径方向中央に外円筒状部27と同心状に配置される内円筒状部28と、該内円筒状部28と外円筒状部27とを接続する複数の区画壁部29と、から構成される。外円筒状部27の外径とブラケット18の外径とは一致する。
【0019】
外円筒状部27には、ブラケット18と一体化するためのブラケット用取付孔33が周方向に沿って間隔を置いて複数形成される(本実施形態では4箇所)。ブラケット用取付孔33は軸方向に延びる。また、外円筒状部27には、第1、第2、第3切断刃13、14、15の第1、第2、第3固定刃44、62、73を取り付けるための固定刃用取付孔34が周方向に沿って間隔を置いて複数形成される(本実施形態では4箇所)。固定刃用取付孔34も軸方向に延びる。
【0020】
内円筒状部28内の支持孔37が、回転シャフト12を、軸受38を介して回転自在に支持する。図1を参照して、内円筒状部28の吸込口8側の軸方向一端面が、外円筒状部27の吸込口8側の軸方向一端面より低く形成される。一方、内円筒状部28の軸方向他端面は、外円筒状部27の軸方向他端面と同一平面上に位置する。図4を参照して、内円筒状部28と外円筒状部27との間の環状空間部40は、互いに直交するように延びる区画壁部29、29にて4箇所に区画される。これら区画された4箇所の空間部がそれぞれ工作液通過孔41、41として機能する。
【0021】
図1を参照して、区画壁部29の一端面、すなわち吸込口8に近接する側の面は、外円筒状部27から内円筒状部28に向かって下方傾斜している。一方、区画壁部29の他端面、すなわち吸込口8から離間する側の面は、内円筒状部28及び外円筒状部27の軸方向他端面と同一平面上に位置する。図4を参照して、工作液通過孔41は、扇形状に類似した形状に形成される。なお、本実施形態では、整流板25には、工作液通過孔41が4箇所形成されているが、この限りではなく、2箇所または3箇所でもよく、5箇所以上でもよい。
【0022】
そして、図1及び図2を参照して、ブラケット18と整流板25とを一体化する際には、整流板25の外円筒状部27の一端面にブラケット18を当接させた後、ブラケット18の整流板用取付孔19と、整流板25のブラケット用取付孔33とを一致させた後、取付ボルトやピン(図示略)等をそれぞれに挿通することで両者を一体化する。このとき、ブラケット18の開口部20と、整流板25の各工作液通過孔41とが連通する。続いて、図1を参照して、圧送ポンプ2の吸込口8から外部に延びる回転シャフト12を、ブラケット18の開口部20、及び整流板25の支持孔37に軸受38を介して挿通すると共に、ブラケット18を圧送ポンプ2の吸込口8を覆うように配置する。
【0023】
続いて、図1及び図2を参照して、圧送ポンプ2の吸込口8周辺の面に予め形成されてある複数の雌ねじ部(図示略)と、ブラケット18に設けた各ポンプ用取付孔21とをそれぞれ一致させる。続いて、各取付ボルト(図示略)を、ブラケット18の各ポンプ用取付孔21に挿通させると共に圧送ポンプ2の各雌ねじ部に螺合することで、圧送ポンプ2の吸込口8の他端面にブラケット18を介して整流板25を連結することができる。このとき、回転シャフト12は、整流板25の他端面から外部に突出された状態となる。また、ブラケット18の開口部20と、圧送ポンプ2の吸込口8とが連通する。
【0024】
図1を参照して、整流板25の他端側、すなわち圧送ポンプ2の吸込口8側とは反対側に第1切断刃13が配置される。図5及び図6も参照して、第1切断刃13は、回転シャフト12が回転自在に挿通される共に圧送ポンプ2に固定され、多数の小孔46を有する第1固定刃44と、該第1固定刃44よりも他端側、すなわち圧送ポンプ2の吸込口8側とは反対側に配置され、回転シャフト12に相対回転不能に連結される第1回転刃45と、を備えている。図1及び図5を参照して、第1固定刃44は、薄厚の円板状に形成される。該第1固定刃44の径方向中央には、回転シャフト12を、軸受49を介して回転自在に支持する支持孔48が形成される。
【0025】
図5を参照して、第1固定刃44の外周部には、整流板25との整流板用取付孔52が周方向に沿って間隔を置いて複数形成されている(本実施形態では4箇所)。各整流板用取付孔52は軸方向に延びる。これら整流板用取付孔52は、整流板25に設けた各固定刃用取付孔34に対応して形成される。第1固定刃44の支持孔48周辺には、小孔46が互いに近接して多数形成されている。小孔46が形成される全範囲は、上述した整流板25の内円筒状部28と外円筒状部27との間の環状空間部40内に位置する。各小孔46の大きさは、これら小孔46を通過できる加工屑が圧送ポンプ2の吸込口8やポンプ本体7の内部に詰まりを生じさせない程度の大きさに設定される。各小孔46が工作液通過孔に相当する。
【0026】
図1及び図6(a)を参照して、第1回転刃45は、細長い板状であって、長手方向中央を境とした一対の回転刃部54、54を有する。各回転刃部54は、回転方向に若干湾曲して延びる。各回転刃部54は、回転方向一端縁に切断刃部55を有している。各回転刃部54(切断刃部55)の回転軌跡の範囲は、上述した整流板25の内円筒状部28と外円筒状部27との間の環状空間部40内に位置する。第1回転刃45の中央部(一対の回転刃部54、54間)に連結孔57が形成される。該連結孔57に回転シャフト12が互いに相対回転不能に連結される。その結果、第1回転刃45は、回転シャフト12の回転に伴って回転する。回転シャフト12と第1回転刃45とを互いに相対回転不能に連結するために、回転シャフト12の外周面と第1回転刃45の連結孔57の内周面との間にスプライン構造やキー溝構造等を採用してもよい。
【0027】
なお、第1回転刃45の他の実施形態を図6(b)に示す。他の実施形態に係る第1回転刃45’は、整流板25の外円筒状部27の内径と外径が略一致する円板状に形成される。他の実施形態に係る第1回転刃45’には、切断刃として作用する切断用小孔58が互いに近接して多数形成されている。これら切断用小孔58の内径は、第1固定刃44に設けた小孔46の内径よりも大きく設定される。他の実施形態に係る第1回転刃45’の径方向中央に連結孔57が形成される。該連結孔57に回転シャフト12が互いに相対回転不能に連結される。
【0028】
また、第1回転刃45のさらに他の実施形態を図6(c)に示す。さらに他の実施形態に係る第1回転刃45’’は、図6(a)に示す第1回転刃45の他端側、すなわち吸込口8とは反対側に回転刃部59を一体的に備えて構成される。回転刃部59は、平面視略円形状の底壁部60と、底壁部60の外周端から軸方向に突設される円筒状刃部61と、からなる断面コ字状に形成される。円筒状刃部61は他端側(吸込口8とは反対側)に突設される。底壁部60の径方向中央に連結孔57が形成される。該連結孔57に回転シャフト12が互いに相対回転不能に連結される。なお、図6(a)に示す第1回転刃45の他端面から直接円筒状刃部61を突設させてもよい。
この第1回転刃45’’は、本実施形態に係る加工屑切断装置1が第1切断刃13だけ(後で詳述する第2切断刃14及び第3切断刃15を備えていない)を備えている際に有効となる。すなわち、多数の細長い加工屑が互いに絡み合ってなる綿状の加工屑を、第1回転刃45’’の回転刃部59が回転することで、その円筒状刃部61によりばらばらに解すことができる。
【0029】
図1図7及び図8を参照して、第1切断刃13の他端側、すなわち圧送ポンプ2の吸込口8側とは反対側に第2切断刃14が配置される。第2切断刃14は、回転シャフト12が回転自在に挿通されると共に圧送ポンプ2に固定され、複数の大孔70を有する第2固定刃62と、該第2固定刃62よりも他端側、すなわち圧送ポンプ2の吸込口8側とは反対側に配置され、回転シャフト12に相対回転不能に連結される第2回転刃63と、を備えている。図7を参照して、第2固定刃62は、薄厚の円板状に形成される。該第2固定刃62の径方向中央には、回転シャフト12を、軸受67を介して回転自在に支持する支持孔66が形成される。第2固定刃62の外周部には、整流板25との整流板用取付孔69が周方向に沿って間隔を置いて複数形成されている(本実施形態では4箇所)。各整流板用取付孔69は軸方向に延びる。これら整流板用取付孔69は、整流板25に設けた各固定刃用取付孔34に対応して形成される。
【0030】
第2固定刃62の支持孔66周辺には、大孔70が周方向に間隔を置いて複数形成される(本実施形態では大孔70は3箇所形成される)。大孔70は、幅を持って周方向に沿って延び、その幅が途中から次第に小さくなる形状に形成されている。各大孔70は、上述した、整流板25の内円筒状部28と外円筒状部27との間の環状空間部40内に位置する。第2固定刃62(第2切断刃14)の大孔70の大きさは、第1固定刃44(第1切断刃13)の小孔46の大きさよりもはるかに大きく設定される。大孔70が工作液通過孔に相当する。図8を参照して、第2切断刃14の第2回転刃63は、第1切断刃13に備えた第1回転刃45(図6(a)参照)と同じ構造であるので、ここでの説明を省略する。
【0031】
図1図9及び図10を参照して、第2切断刃14の他端側、すなわち圧送ポンプ2の吸込口8側とは反対側に第3切断刃15が配置されている。該第3切断刃15は、回転シャフト12が回転自在に挿通される共に圧送ポンプ2に固定され、複数の大孔70を有する第3固定刃73と、該第3固定刃73よりも他端側、すなわち圧送ポンプ2の吸込口8とは反対側に配置され、回転シャフト12に相対回転不能に連結される第3回転刃74と、を備えている。図9を参照して、第3切断刃15の第3固定刃73は、第2切断刃14に備えた第2固定刃62(図7参照)と同じ構造であるので、ここでの説明を省略する。なお、第3切断刃15の第3固定刃73の各大孔70の大きさを、第2切断刃14の第2固定刃62の各大孔70の大きさよりも大きく設定してもよい。
【0032】
図1及び図10を参照して、第3回転刃74は、平面視略円形状の底壁部77と、底壁部77の外周端から軸方向に突設される円筒状刃部78と、からなる断面コ字状に形成される。底壁部77の径方向中央に連結孔80が形成される。該連結孔80に回転シャフト12が互いに相対回転不能に連結される。その結果、第3回転刃74は、回転シャフト12の回転に伴って回転する。回転シャフト12と第3回転刃74とを互いに相対回転不能に連結するために、回転シャフト12の外周面と第3回転刃74の連結孔80の内周面との間にスプライン構造やキー溝構造等を採用してもよい。また、第3切断刃15の第3回転刃74が回転シャフト12に連結されると、第3回転刃74の円筒状刃部78が、他端側、すなわち圧送ポンプ2の吸込口8側と反対側に向かって突設された状態となる。円筒状刃部78の外周は、第3固定刃73の各大孔70が形成される範囲よりも径方向内側に位置する。
【0033】
そして、図1を参照して、上述したように、圧送ポンプ2の吸込口8から外部に延びる回転シャフト12を、整流板25と一体化されたブラケット18の開口部20、及び整流板25の支持孔37に軸受38を介して挿通すると共に、ブラケット18を圧送ポンプ2の吸込口8を覆うように配置する。続いて、各取付ボルトを、ブラケット18のポンプ用取付孔2(図3参照)に挿通させると共に圧送ポンプ2の各雌ねじ部(図示略)に螺合することで、圧送ポンプ2の吸込口8側に整流板25を、ブラケット18を介して連結する。このとき、回転シャフト12は、整流板25の他端面から他端側に突出された状態となる。
【0034】
続いて、整流板25の他端側、すなわち圧送ポンプ2の吸込口8側とは反対側に第1切断刃13の第1固定刃44及び第1回転刃45をこの順序で配置して、整流板25の支持孔37から他端側に突出された回転シャフト12を、第1固定刃44の支持孔48に軸受49を介して回転自在に挿通すると共に第1回転刃45の連結孔57に相対回転不能に連結する。続いて、第1切断刃13の他端側、すなわち圧送ポンプ2の吸込口8側とは反対側に第2切断刃14の第2固定刃62及び第2回転刃63をこの順序で配置して、第1切断刃13の第1回転刃45の連結孔57から他端側に突出された回転シャフト12を、第2固定刃62の支持孔66に軸受67を介して回転自在に挿通すると共に第2回転刃63の連結孔57に相対回転不能に連結する。
【0035】
続いて、第2切断刃14の他端側、すなわち圧送ポンプ2の吸込口8側とは反対側に第3切断刃15の第3固定刃73及び第3回転刃74をこの順序で配置して、第2切断刃14の第2回転刃63の連結孔57から他端側に突出された回転シャフト12を、第3固定刃73の支持孔66に軸受67を介して回転自在に挿通すると共に第3回転刃74の連結孔80に相対回転不能に連結する。そして、第3切断刃15の第3回転刃74の連結孔80から他端側に突出した回転シャフト12の先端(他端部)に、ナット(図示略またはC字状抜止リング(図示略)等を装着して一体化する。
【0036】
また、第1切断刃13の第1固定刃44に設けた各整流板用取付孔52、第2切断刃14の第2固定刃62に設けた各整流板用取付孔69、及び第3切断刃15の第3固定刃73に設けた各整流板用取付孔69にそれぞれ取付ボルト(図示略)を挿通すると共に、各取付ボルトを整流板25に向けた各固定刃用取付孔34に螺合する。その結果、第1切断刃13の第1固定刃44、第2切断刃14の第2固定刃62、及び第3切断刃15の第3固定刃73が、各取付ボルトにより、整流板25、ひいては整流板25及びブラケット18を介して圧送ポンプ2にそれぞれ固定される。
【0037】
次に、本実施形態に係る加工屑切断装置1の作用を説明する。
圧送ポンプ2により工作液を工作機械に圧送する際に、電動モータ5を駆動させると、その回転軸6の回転に伴って回転シャフト12が回転すると共に、第1切断刃13の第1回転刃45、第2切断刃14の第2回転刃63、及び第3切断刃15の第3回転刃74がそれぞれ回転する。
まず、工作液に含まれる加工屑には、多数の細長い加工屑が互いに絡み合って綿状態となっているものがある。そして、特に、このような綿状の加工屑を、第3切断刃15の第3回転刃74が回転することで、円筒状刃部78によりばらばらに解すことができる。その後、第3切断刃15の第3回転刃74により解された加工屑は、第3固定刃73の各大孔70を通過した後、第2切断刃14に吸い込まれる。続いて、特に、複雑に絡み合っていない加工屑は、第3切断刃15の第3固定刃73の各大孔70を通過して、第2切断刃14に吸い込まれる。
【0038】
続いて、第2切断刃14に吸い込まれた加工屑において、第3固定刃73の各大孔70は通過したものの、第2固定刃62の各大孔70(第3固定刃73の各大孔70とその大きさが同じである)に留まった状態となるものがあり、その加工屑は、第2回転刃63により大まかに切断されて、第2固定刃62の各大孔70を通過して、第1切断刃13に吸い込まれる。一方、第3及び第2固定刃73、62の各大孔70、70よりも小さい加工屑は、当該各大孔70、70を通過して第1切断刃13に吸い込まれる。
【0039】
続いて、第2固定刃62の各大孔70を通過できたものの第1固定刃44の各小孔46よりも大きい加工屑は、第1固定刃44の各小孔46に留まった状態となり、その加工屑は、第1切断刃13の第1回転刃45により細かく切断される。その後、この細かく切断された加工屑は工作液と共に、第1切断刃13の第1固定刃44の各小孔46を通過して、整流板25の各工作液通過孔41に吸い込まれる。そして、細かく切断された加工屑を含む工作液は、整流板25の各工作液通過孔41からブラケット18の開口部20を経由して、圧送ポンプ2の吸込口8、ポンプ本体7内を介して吐出孔9から外部に吐出される。すなわち、第3固定刃73の各大孔70を通過した比較的大きな加工屑は、第2切断刃14により粗切断された後、第1切断刃13により細かく切断されて、圧送ポンプ2を経由して外部に圧送される。
【0040】
以上説明したように、本実施形態に係る加工屑切断装置1では、圧送ポンプ2に設けられた電動モータ5の回転軸6に相対回転不能に連結され該回転軸6の回転に伴って回転し、圧送ポンプ2の吸込口8から外部に延びる回転シャフト12と、該回転シャフト12に連結される第1切断刃13と、を備え、該第1切断刃13は、回転シャフト12が回転自在に挿通される共に圧送ポンプ2に固定され、複数の小孔46(工作液通過孔)を有する第1固定刃44と、該第1固定刃44よりも他端側(圧送ポンプ2の吸込口8側とは反対側)に配置され、回転シャフト12に相対回転不能に連結される第1回転刃45と、を備えている。
【0041】
そして、工作液に含まれる、第1固定刃44に設けた各小孔46よりも大きい加工屑は、第1固定刃44に設けた各小孔46に留まった状態となり、その状態にて第1切断刃13の第1回転刃45により細かく切断される。この細かく切断された加工屑は、第1固定刃44の各小孔46を通過して、圧送ポンプ2を介して工作液と共に外部に圧送される。この、本実施形態に係る加工屑切断装置1を採用することで、工作液に含まれる加工屑を、圧送ポンプ2の吸込口8から吸い込む手前にて、圧送ポンプ2の吸込口8及びポンプ本体7内に詰まりが生じない程度にまで細かく切断することができる。その結果、ろ過装置等を備えることなく、工作液を圧送ポンプ2により正常に工作機械に供給することができる。これにより、ろ過装置等を備えることによる、設置場所、設備費及びメンテナンスの問題など、多くの問題を解消することができる。また、本実施形態に係る加工屑切断装置1は、その回転シャフト12が圧送ポンプ2の回転軸6に相対回転不能に着脱自在に連結されているので、本実施形態に係る加工屑切断装置1を、既存の圧送ポンプ2に容易に一体的に取り付けることができ、しかも、容易にメンテナンスすることも可能である。
【0042】
また、本実施形態に係る加工屑切断装置1では、第1切断刃13よりも他端側(圧送ポンプ2の吸込口8とは反対側)に連設され、回転シャフト12に連結される第2切断刃14を備え、該第2切断刃14は、回転シャフト12が回転自在に挿通されると共に圧送ポンプ2に固定され、複数の大孔70(工作液通過孔)を有する第2固定刃62と、該第2固定刃62よりも他端側(圧送ポンプ2の吸込口8側とは反対側)に配置され、回転シャフト12に相対回転不能に連結される第2回転刃63と、を備えている。また、第1固定刃44の小孔46の大きさは、第2固定刃62の大孔70の大きさより小さく設定される。
【0043】
これにより、工作液に含まれる、第2固定刃62の各大孔70よりも大きい比較的大きな加工屑は、第2固定刃62の各大孔70に留まった状態となり、その加工屑を第2切断刃14の第2回転刃63により大まかに切断することができる。要するに、本実施形態に係る加工屑切断装置1では、第1切断刃13に加えて第2切断刃14を備えていることにより、工作液に含まれる比較的大きな加工屑を、まず、第2切断刃14により粗切断して、その後、第1切断刃13により細かく切断することができる。
【0044】
さらに、本実施形態に係る加工屑切断装置1では、第2切断刃14よりも他端側(圧送ポンプ2の吸込口8側とは反対側)に連設され、回転シャフト12に連結される第3切断刃15を備え、該第3切断刃15は、回転シャフト12が回転自在に挿通される共に圧送ポンプ2に固定され、複数の大孔70(工作液通過孔)を有する第3固定刃73と、該第3固定刃73よりも他端側(圧送ポンプ2の吸込口8とは反対側)に配置され、回転シャフト12に相対回転不能に連結される第3回転刃74と、を備え、第3回転刃74は、吸込口8とは反対側に向かって突設される円筒状刃部78を有する断面コ字状に形成される。
【0045】
これにより、工作液に含まれる加工屑には、多数の細長い加工屑が互いに絡み合って綿状態となっているものがあり、特に、第3切断刃15の第3回転刃74が回転することで、第3回転刃74の円筒状刃部78により綿状の加工屑をばらばらに解すことができる。
【0046】
なお、本実施形態に係る加工屑切断装置1では、第1切断刃13、第2切断刃14及び第3切断刃15を全て備え、最も良好な形態であるが、第1切断刃13だけを備えてもよいし、第1切断刃13及び第2切断刃14だけを備えてもよい。また、第1切断刃13及び第3切断刃15だけを備えてもよい。
【符号の説明】
【0047】
1 加工屑切断装置,2 圧送ポンプ,5 電動モータ,6 回転軸,8 吸込口,12 回転シャフト,13 第1切断刃,14 第2切断刃,15 第3切断刃,44 第1固定刃,45 第1回転刃,46 小孔(工作液通過孔),62 第2固定刃,63 第2回転刃,70 大孔(工作液通過孔),78 円筒状刃部(刃部)
【要約】
【課題】ろ過装置等を備えることなく、工作液を圧送ポンプにより正常に工作機械に供給することが可能な加工屑切断装置を提供する。
【解決手段】加工屑切断装置1は、圧送ポンプ2の工作液の吸込口8から外部に延び、圧送ポンプ2に設けられた電動モータ5の回転軸6の回転に伴って回転する回転シャフト12と、該回転シャフト12に連結される第1切断刃13と、を備え、第1切断刃13は、回転シャフト12が回転自在に挿通される共に圧送ポンプ2に固定され、複数の小孔46を有する第1固定刃44と、該第1固定刃44よりも吸込口8側とは反対側に配置され、回転シャフト12に相対回転不能に連結される第1回転刃45と、を備えている。これにより、ろ過装置等を備えることなく、工作液を圧送ポンプ2により正常に工作機械に供給することができる。
【選択図】図1
図1
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図10