IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社エーエスの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-13
(45)【発行日】2022-05-23
(54)【発明の名称】対象物支持装置
(51)【国際特許分類】
   F16F 15/06 20060101AFI20220516BHJP
   F16F 15/04 20060101ALI20220516BHJP
   F16M 7/00 20060101ALI20220516BHJP
【FI】
F16F15/06 D
F16F15/04 F
F16M7/00 C
【請求項の数】 26
(21)【出願番号】P 2018202273
(22)【出願日】2018-10-26
(65)【公開番号】P2020067175
(43)【公開日】2020-04-30
【審査請求日】2021-06-30
(73)【特許権者】
【識別番号】391039494
【氏名又は名称】株式会社エーエス
(74)【代理人】
【識別番号】100108497
【弁理士】
【氏名又は名称】小塚 敏紀
(72)【発明者】
【氏名】早川 政光
【審査官】杉山 豊博
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-190502(JP,A)
【文献】特開2017-040366(JP,A)
【文献】特開平03-163240(JP,A)
【文献】実開昭53-085489(JP,U)
【文献】特開2013-092244(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16F 15/06
F16F 15/04
F16F 15/02
F16M 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象物を支持する対象物支持装置であって、
対象物を乗せられるテーブルと、
基礎に支持される基台と、
前記基台を基礎として前記テーブルを支持するテーブル支持機構と、
を備え、
前記テーブル支持機構が、
他方構造に対して特定水平軸に沿って離れて配される左右一対の案内ブロックと左右一対の該案内ブロックを特定水平軸に沿って延びる左右一対の軌道である左右一対の第一軌道に沿って各々に移動自在に案内する左右一対の案内機構とを持つ水平移動案内機構と、
前記基台を基礎として前記テーブルに上向きのばね力を発生させる上下方向ばね部材と、
上方の端部または下方の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方回転中心の回りに回転自在に固定され上方の端部または下方の端部のうちの他方の端部を前記案内ブロックに回転中心である他方回転中心の回りに回転自在に固定される左右一対のリンクである左右一対の主リンクと一方の端部を左右一対の該主リンクのうちの少なくともひとつの該主リンクに回転中心である一方サポート回転中心の回りに回転自在に連結され他方の端部を前記他方構造に回転中心である他方サポート回転中心の回りに回転自在に支持されるリンクであるサポートリンクとを持つリンク機構と、
左右一対の前記主リンクに互いに接近する向きに特定水平軸に沿ってばね力を各々に作用させる水平方向ばね部材と、
を有し、
ここで、
前記特定水平軸は特定の水平方向に延びる水平軸であり、
前記一方構造は前記テーブルまたは前記基台の一方の構造であり、
前記他方構造は前記テーブルまたは前記基台の他方の構造である、
ことを特徴とする対象物支持装置。
【請求項2】
前記サポートリンクが他方の端部を前記他方構造に上下方向に延びる軌道である第二軌道に沿って移動自在かつ前記他方サポート回転中心の回りに回転自在に支持される、
ことを特徴とする請求項1に記載の対象物支持装置。
【請求項3】
左右一対の前記第一軌道が前記特定水平軸に沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って上下方向の一方に偏る様に延びる、
ことを特徴とする請求項2に記載の対象物支持装置。
【請求項4】
前記第二軌道が上下方向に沿って延びる直線状軌道である、
ことを特徴とする請求項3に記載の対象物支持装置。
【請求項5】
前記一方サポート回転中心が前記一方回転中心と前記他方回転中心とを結ぶ仮想の線である主リンク仮想線の上に位置し、
前記一方回転中心と前記一方サポート回転中心との距離と前記一方サポート回転中心と前記他方回転中心との距離と前記前記一方サポート回転中心と前記他方サポート回転中心との距離とが各々に等しい、
ことを特徴とする請求項4に記載の対象物支持装置。
【請求項6】
左右一対の前記主リンクを左右に分ける様に水平に見て左右一対の前記主リンクの各々の前記一方回転中心が所定の離間距離だけ離れる、
ことを特徴とする請求項5に記載の対象物支持装置。
【請求項7】
左右一対の前記主リンクを左右に分ける様に水平に見て左右一対の前記主リンクが各々の前記一方回転中心と前記他方回転中心との間で交差する、
ことを特徴とする請求項6に記載の対象物支持装置。
【請求項8】
左右一対の前記主リンクを左右に分ける様に水平に見て左右一対の前記主リンクが各々の前記一方回転中心と前記他方回転中心との間で交差し、
左右一対の前記リンクが各々の前記一方回転中心と前記他方回転中心とに挟まれて交差する箇所で回転自在に連結される、
ことを特徴とする請求項7に記載の対象物支持装置。
【請求項9】
一方構造に対して特定水平軸に沿って離れて配される左右一対の一方案内ブロックと左右一対の該一方案内ブロックを特定水平軸に沿って延びる左右一対の軌道である左右一対の第三軌道に沿って各々に移動自在に案内する左右一対の一方案内機構とを持つ一方水平移動案内機構と、
を有し、
前記リンク機構が左右一対の前記主リンクと前記サポートリンクと他方の端部を左右一対の該主リンクのうちの少なくともひとつの該主リンクに回転中心である他方サポート回転中心の回りに回転自在に連結され一方の端部を前記一方構造に回転中心である一方サポート回転中心の回りに回転自在に支持されるリンクである一方サポートリンクとを持つ、
ことを特徴とする請求項8に記載の対象物支持装置。
【請求項10】
前記一方サポートリンクが一方の端部を前記一方構造に上下方向に延びる軌道である第四軌道に沿って移動自在かつ前記一方サポート回転中心の回りに回転自在に支持される、
ことを特徴とする請求項9に記載の対象物支持装置。
【請求項11】
左右一対の前記第三軌道が前記特定水平軸に沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って上下方向の一方に偏る様に延びる、
ことを特徴とする請求項10に記載の対象物支持装置。
【請求項12】
前記第四軌道が上下方向に沿って延びる直線状軌道である、
ことを特徴とする請求項11に記載の対象物支持装置。
【請求項13】
前記テーブル支持機構が、
前記基台を基礎として前記テーブルの相対的な揺動運動を抑制し上下方向に移動自在に案内する上下移動案内機構と、
を有する、
ことを特徴とする請求項12に記載の対象物支持装置。
【請求項14】
N個のテーブル支持機構と、
を備え、
上から見てN個のテーブル支持機構が前記テーブルを囲う様に配されて前記テーブルを各々に支持する、
ことを特徴とする請求項13に記載の対象物支持装置
【請求項15】
前記サポートリンクが他方の端部を前記他方構造に上下方向に延びる軌道である第二軌道に沿って移動自在かつ前記他方サポート回転中心の回りに回転自在に支持され、
前記第二軌道が上下方向に沿って延びる直線状軌道である、
ことを特徴とする請求項1に記載の対象物支持装置。
【請求項16】
前記一方サポート回転中心が前記一方回転中心と前記他方回転中心とを結ぶ仮想の線である主リンク仮想線の上に位置し、
前記一方回転中心と前記一方サポート回転中心との距離と前記一方サポート回転中心と前記他方回転中心との距離と前記前記一方サポート回転中心と前記他方サポート回転中心との距離とが各々に等しい、
ことを特徴とする請求項1に記載の対象物支持装置。
【請求項17】
左右一対の前記主リンクを左右に分ける様に水平に見て左右一対の前記主リンクの各々の前記一方回転中心が所定の離間距離だけ離れる、
ことを特徴とする請求項1に記載の対象物支持装置。
【請求項18】
左右一対の前記主リンクを左右に分ける様に水平に見て左右一対の前記主リンクの各々の前記一方回転中心が一致する、
ことを特徴とする請求項1に記載の対象物支持装置。
【請求項19】
左右一対の前記主リンクを左右に分ける様に水平に見て左右一対の前記主リンクが各々の前記一方回転中心と前記他方回転中心との間で交差する、
ことを特徴とする請求項1に記載の対象物支持装置。
【請求項20】
左右一対の前記主リンクを左右に分ける様に水平に見て左右一対の前記主リンクが各々の前記一方回転中心と前記他方回転中心との間で交差し、
左右一対の前記リンクが各々の前記一方回転中心と前記他方回転中心とに挟まれて交差する箇所で回転自在に連結される、
ことを特徴とする請求項1に記載の対象物支持装置。
【請求項21】
前記テーブル支持機構が、
一方構造に対して特定水平軸に沿って離れて配される左右一対の一方案内ブロックと左右一対の該一方案内ブロックを特定水平軸に沿って延びる左右一対の軌道である左右一対の第三軌道に沿って各々に移動自在に案内する左右一対の一方案内機構とを持つ一方水平移動案内機構と、
を有し、
前記リンク機構が左右一対の前記主リンクと前記サポートリンクと他方の端部を左右一対の該主リンクのうちの少なくともひとつの該主リンクに回転中心である他方サポート回転中心の回りに回転自在に連結され一方の端部を前記一方構造に回転中心である一方サポート回転中心の回りに回転自在に支持されるリンクである一方サポートリンクとを持つ、
ことを特徴とする請求項20に記載の対象物支持装置。
【請求項22】
前記リンク機構が左右一対の前記主リンクと前記サポートリンクと他方の端部を左右一対の該主リンクのうちの少なくともひとつの該主リンクに回転中心である他方サポート回転中心の回りに回転自在に連結され一方の端部を前記一方構造に回転中心である一方サポート回転中心の回りに回転自在に支持されるリンクである一方サポートリンクとを持ち、
前記一方サポートリンクが一方の端部を前記一方構造に上下方向に延びる軌道である第四軌道に沿って移動自在かつ前記一方サポート回転中心の回りに回転自在に支持される、
ことを特徴とする請求項20に記載の対象物支持装置。
【請求項23】
前記テーブル支持機構が、
一方構造に対して特定水平軸に沿って離れて配される左右一対の一方案内ブロックと左右一対の該一方案内ブロックを特定水平軸に沿って延びる左右一対の軌道である左右一対の第三軌道に沿って各々に移動自在に案内する左右一対の一方案内機構とを持つ一方水平移動案内機構と、
を有し、
左右一対の前記第三軌道が前記特定水平軸に沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って上下方向の一方に偏る様に延びる、
ことを特徴とする請求項20に記載の対象物支持装置。
【請求項24】
前記一方サポートリンクが一方の端部を前記一方構造に上下方向に延びる軌道である第四軌道に沿って移動自在かつ前記一方サポート回転中心の回りに回転自在に支持され、
前記第4軌道が上下方向に沿って延びる直線状軌道である、
ことを特徴とする請求項20に記載の対象物支持装置。
【請求項25】
前記テーブル支持機構が、
前記基台を基礎として前記テーブルの相対的な揺動運動を抑制する揺動運動抑制機構と、
を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の対象物支持装置。
【請求項26】
N個のテーブル支持機構と、
を備え、
上から見てN個のテーブル支持機構が前記テーブルを囲う様に配されて前記テーブルを各々に支持する、
ことを特徴とする請求項1に記載の対象物支持装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、対象物を支持する対象物支持装置に係る。特に、上下方向の振動に対する免震機能に注目した対象物支持装置に関する。
【背景技術】
【0002】
水平方向の対象物支持装置(例えば、免震テーブル)として、従来より、いくつかの構成のものが考案されている。水平方向の免震テーブルは比較的容易に実現できる。免震テーブルに支えられる対象物の重量が、X-Yテーブルやベアリング等により支えられているため水平方向のばね定数を比較的小さく設定して地震時に水平加速度振動に応答できる。例えば、ベアリング等の機構で垂直方向の荷重を支え、水平方向の振動に対する抵抗力を抑制し、免震作用を効果的に発揮できる。
【0003】
一方、上下方向の振動に対する対象物支持装置は、簡易な構成、かつ、低コストで実現できるものが要請されている。
【0004】
地震の波には様々な周期を持った波が重なっており、その中でも周期が0.5~1.0秒程度の波の成分が卓越している。対象物支持装置の上下方向の固有周期を1秒より大きくすることで、対象物支持装置の地震波に対する共振を避けて、免震効果を大きくすることができる。対象物支持装置の上下方向の固有周期を1秒、2秒、3秒、5秒と大きくするほど免震効果が大きくなる。少なくとも2秒程度にすることが好ましい。
【0005】
対象物支持装置の上下方向の固有周期を2秒程度にするためには、上下方向のばねを柔らかくすることが必要である。ここで、対象物支持装置の上下方向の固有周期を2秒程度にするためには、ばね定数が一定である場合、対象物の質量に関わらず、約1mの静的たわみが必要となることが分かっている。これは、無負荷の状態の免震装置に対象物を静かに乗せると約1m程度沈んでつりあい、この静的つりあい位置を中心に上下振動して免震効果を発揮する。対象物支持装置は、高さが1m~数十cm程度になる。免震装置の上下方向の固有周期を3秒、5秒にすると、さらに静的たわみが大きくなる。
【0006】
特に、上下方向の振動に対する対象物支持装置は、一定の荷重に対しては静的たわみが極めて小さく、一定の荷重以上になると軟らかいばね定数をもつ非線形ばね特性をもつ免震装置が好ましい。
例えば、対象物をテーブルに置くと、一つの位置まで静的にたわみ、その静的吊りあい位置で静的に吊りあう。地震が発生すると、静的吊りあい位置を中心に上下に振動する。
【0007】
本願出願人、他は、 対象物が載置され基台に対して上下動するテーブルと、このテーブルと前記基台との間に設置され、前記テーブルの上下動に応じて上下方向のバネ力を生じる上下方向バネ部材と、前記テーブルと前記基台とを連結し、前記テーブルの上下動に伴って水平方向に沿って可動する水平可動部を有する連結部材と、この連結部材の前記水平可動部に係合され、当該水平可動部の可動に応じて水平方向にバネ力を生じる水平方向バネ部材と、を備え、前記連結部材は、前記テーブルの上下動に伴って相互間の距離が変化する前記水平可動部をそれぞれ備えた一対のリンク部材を備えると共に、当該一対のリンク部材は、それぞれの一端部が前記テーブルに回動自在に係合され、前記水平方向バネ部材は、その両端が前記各水平可動部にそれぞれ連結されている、ことを特徴とする免震装置、を考案した。
上記考案では、一対のリンク部材が水平可動部を持つため、テーブルの基台に対する水平方向の相対移動を抑制するための機構をさらに設ける必要がある。
市場は、本願出願人が考案した対象物支持装置をさらに簡易な構造を付加することで、免震機能を維持したまま水平移動を抑制しやすくすることを望んでいる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は以上に述べた問題点に鑑み案出されたもので、免震機能を維持したまま水平移動を抑制しやすい対象物支持装置を提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に係る対象物を支持する対象物支持装置を、対象物を乗せられるテーブルと、基礎に支持される基台と、前記基台を基礎として前記テーブルを支持するテーブル支持機構と、を備え、前記テーブル支持機構が、他方構造に対して特定水平軸に沿って離れて配される左右一対の案内ブロックと左右一対の該案内ブロックを特定水平軸に沿って延びる左右一対の軌道である左右一対の第一軌道に沿って各々に移動自在に案内する左右一対の案内機構とを持つ水平移動案内機構と、前記基台を基礎として前記テーブルに上向きのばね力を発生させる上下方向ばね部材と、上方の端部または下方の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方回転中心の回りに回転自在に固定され上方の端部または下方の端部のうちの他方の端部を前記案内ブロックに回転中心である他方回転中心の回りに回転自在に固定される左右一対のリンクである左右一対の主リンクと一方の端部を左右一対の該主リンクのうちの少なくともひとつの該主リンクに回転中心である一方サポート回転中心の回りに回転自在に連結され他方の端部を前記他方構造に回転中心である他方サポート回転中心の回りに回転自在に支持されるリンクであるサポートリンクとを持つリンク機構と、左右一対の前記主リンクに互いに接近する向きに特定水平軸に沿ってばね力を各々に作用させる水平方向ばね部材と、を有し、ここで、前記特定水平軸は特定の水平方向に延びる水平軸であり、前記一方構造は前記テーブルまたは前記基台の一方の構造であり前記他方構造は前記テーブルまたは前記基台の他方の構造である、ものとした。
【0010】
上記本発明の構成により、前記特定水平軸は特定の水平方向に延びる水平軸である。前記一方構造は前記テーブルまたは前記基台の一方の構造である。前記他方構造は前記テーブルまたは前記基台の他方の構造である。水平移動案内機構の左右一対の案内ブロックが、他方構造に対して特定水平軸に沿って離れて配される。水平移動案内機構の案内機構が、左右一対の該案内ブロックを特定水平軸に沿って延びる左右一対の軌道である左右一対の第一軌道に沿って各々に移動自在に案内する。上下方向ばね部材が、前記基台を基礎として前記テーブルに上向きのばね力を発生させる。リンク機構の左右一対の主リンクが、上方の端部または下方の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方回転中心の回りに回転自在に固定され上方の端部または下方の端部のうちの他方の端部を前記案内ブロックに回転中心である他方回転中心の回りに回転自在に固定される。リンク機構のサポートリンクが、一方の端部を左右一対の該主リンクのうちの少なくともひとつの該主リンクに回転中心である一方サポート回転中心の回りに回転自在に連結され他方の端部を前記他方構造に回転中心である他方サポート回転中心の回りに回転自在に支持される。水平方向ばね部材が、左右一対の前記主リンクに互いに接近する向きに特定水平軸に沿ってばね力を各々に作用させる。
その結果、サポートリンクが主リンクを介してテーブルの左右の動きを抑制でき、リンクとばねの諸元を選択することでテーブル支持機構の支持特性を目的に合わせて選択することができ、所望の免震機能を発揮できる。
【0011】
以下に、本発明の実施形態に係る対象物支持装置を説明する。本発明は、以下に記載した実施形態のいずれか、またはそれらの中の二つ以上が組み合わされた態様を含む。
【0012】
また、前記サポートリンクが他方の端部を前記他方構造に上下方向に延びる軌道である第二軌道に沿って移動自在かつ前記他方サポート回転中心の回りに回転自在に支持される。
上記本発明に係る実施形態の構成により、前記サポートリンクが他方の端部を前記他方構造に上下方向に延びる軌道である第二軌道に沿って移動自在かつ前記他方サポート回転中心の回りに回転自在に支持される。
その結果、テーブルの上下運動に伴って左右の主リンクが上下運動する際のサポートリンクの他方の端部の上下移動を許し、テーブル支持機構が所望の免震機能を安定して発揮できる。
【0013】
また、左右一対の前記第一軌道が前記特定水平軸に沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って上下方向の一方に偏る様に延びる。
上記本発明に係る実施形態の構成により、前記サポートリンクが他方の端部を前記他方構造に上下方向に延びる軌道である第二軌道に沿って移動自在かつ前記他方サポート回転中心の回りに回転自在に支持される。
その結果、左右一対の軌道の上下方向の一方に偏る程度を選択することでテーブル支持機構の支持特性を目的に合わせて選択することができ、設計の自由度が増える。
【0014】
また、前記第二軌道が上下方向に沿って延びる直線状軌道である。
上記本発明に係る実施形態の構成により、前記第二軌道が上下方向に沿って延びる直線状軌道である。
その結果、サポートリンクの他方の端部が第二軌道に沿って直線状に上下移動し、主リンク部材を介してテーブルの左右移動を安定して抑制できる。
【0015】
また、前記一方サポート回転中心が前記一方回転中心と前記他方回転中心とを結ぶ仮想の線である主リンク仮想線の上に位置し、前記一方回転中心と前記一方サポート回転中心との距離と前記一方サポート回転中心と前記他方回転中心との距離と前記一方サポート回転中心と前記他方サポート回転中心との距離とが各々に等しい。
上記本発明に係る実施形態の構成により、前記一方サポート回転中心が前記一方回転中心と前記他方回転中心とを結ぶ仮想の線である主リンク仮想線の上に位置し、
前記一方回転中心と前記一方サポート回転中心との距離と前記一方サポート回転中心と前記他方回転中心との距離と前記一方サポート回転中心と前記他方サポート回転中心との距離とが各々に等しい。
その結果、主リンクとサポートリンクとが移動しつつ安定して傾斜し、主リンク部材を介してテーブルの左右移動を安定して抑制できる。
【0016】
また、 左右一対の前記リンクを左右に分ける様に水平に見て左右一対の前記リンクの各々の前記一方回転中心が所定の離間距離だけ離れる、
上記本発明に係る実施形態の構成により、左右一対の前記リンクを左右に分ける様に水平に見て左右一対の前記リンクの各々の前記一方回転中心が所定の離間距離だけ離れる。
その結果、設計の自由度が増える。
【0017】
また、左右一対の前記主リンクを左右に分ける様に水平に見て左右一対の前記主リンクの各々の前記一方回転中心が一致する。
上記本発明に係る実施形態の構成により、左右一対の前記リンクを左右に分ける様に水平に見て左右一対の前記リンクの各々の前記一方回転中心が一致する。
その結果、設計の自由度が増える。
【0018】
また、左右一対の前記主リンクを左右に分ける様に水平に見て左右一対の前記主リンクが各々の前記一方回転中心と前記他方回転中心との間で交差する。
上記本発明に係る実施形態の構成により、左右一対の前記リンクを左右に分ける様に水平に見て左右一対の前記リンクが各々の前記一方回転中心と前記他方回転中心との間で交差する。
その結果、設計の自由度が増える。
【0019】
また、左右一対の前記主リンクを左右に分ける様に水平に見て左右一対の前記主リンクが各々の前記一方回転中心と前記他方回転中心との間で交差し、左右一対の前記リンクが各々の前記一方回転中心と前記他方回転中心とに挟まれて交差する箇所で回転自在に連結される。
上記本発明に係る実施形態の構成により、左右一対の前記主リンクを左右に分ける様に水平に見て左右一対の前記主リンクが各々の前記一方回転中心と前記他方回転中心との間で交差する。左右一対の前記リンクが各々の前記一方回転中心と前記他方回転中心とに挟まれて交差する箇所で回転自在に連結される。
その結果、設計の自由度が増える。
【0020】
また、前記テーブル支持機構が、一方構造に対して特定水平軸に沿って離れて配される左右一対の一方案内ブロックと左右一対の該一方案内ブロックを特定水平軸に沿って延びる左右一対の軌道である左右一対の第三軌道に沿って各々に移動自在に案内する左右一対の一方案内機構とを持つ一方水平移動案内機構と、を有し、前記リンク機構が左右一対の前記主リンクと前記サポートリンクと他方の端部を左右一対の該主リンクのうちの少なくともひとつの該主リンクに回転中心である他方サポート回転中心の回りに回転自在に連結され一方の端部を前記一方構造に回転中心である一方サポート回転中心の回りに回転自在に支持されるリンクである一方サポートリンクとを持つ。
上記本発明にかかる実施形態の構成により、前記テーブル支持機構の一方水平移動案内機構が、一方構造に対して特定水平軸に沿って離れて配される左右一対の一方案内ブロックと左右一対の該一方案内ブロックを特定水平軸に沿って延びる左右一対の軌道である左右一対の第三軌道に沿って各々に移動自在に案内する左右一対の一方案内機構とを持つ。
リンク機構の一方サポートリンクが、他方の端部を左右一対の該主リンクのうちの少なくともひとつの該主リンクに回転中心である他方サポート回転中心の回りに回転自在に連結され一方の端部を前記一方構造に回転中心である一方サポート回転中心の回りに回転自在に支持されるリンクである。
その結果、サポートリンクと一方サポートリンクとが主リンクを介してテーブルの左右の動きを抑制でき、リンクとばねの諸元を選択することでテーブル支持機構の支持特性を目的に合わせて選択することができ、所望の免震機能を発揮できる。
【0021】
また、前記一方サポートリンクが一方の端部を前記一方構造に上下方向に延びる軌道である第四軌道に沿って移動自在かつ前記一方サポート回転中心の回りに回転自在に支持される。
上記本発明にかかる実施形態の構成により、
前記一方サポートリンクが一方の端部を前記一方構造に上下方向に延びる軌道である第四軌道に沿って移動自在かつ前記一方サポート回転中心の回りに回転自在に支持される。
その結果、テーブルの上下運動に伴って左右の主リンクが上下運動する際の一方のサポートリンクの一方の端部の上下移動を許し、テーブル支持機構が所望の免震機能を安定して発揮できる。
【0022】
また、左右一対の前記第三軌道が前記特定水平軸に沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って上下方向の一方に偏る様に延びる。
上記本発明にかかる実施形態の構成により、左右一対の前記第三軌道が前記特定水平軸に沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って上下方向の一方に偏る様に延びる。
その結果、左右一対の第三軌道の上下方向の一方に偏る程度を選択することでテーブル支持機構の支持特性を目的に合わせて選択することができ、設計の自由度が増える。
【0023】
また、前記第四軌道が上下方向に沿って延びる直線状軌道である。
上記本発明にかかる実施形態の構成により、前記第四軌道が上下方向に沿って延びる直線状軌道である。
その結果、一方サポートリンクの一方の端部が第四軌道に沿って直線状に上下移動し、主リンク部材を介してテーブルの左右移動を安定して抑制できる。
【0024】
また、前記テーブル支持機構が、前記基台を基礎として前記テーブルの相対的な揺動運動を抑制し上下方向に移動自在に案内する上下移動案内機構と、を有する、
上記本発明に係る実施形態の構成により、上下移動案内機構が、前記基台を基礎として前記テーブルの相対的な揺動運動を抑制し上下方向に移動自在に案内する。
その結果、テーブルの揺動運動を抑制できる。
【0025】
また、N個のテーブル支持機構と、を備え、上から見てN個のテーブル支持機構が前記テーブルを囲う様に配されて前記テーブルを各々に支持する。
上記本発明に係る実施形態の構成により、上から見てN個のテーブル支持機構が前記テーブルを囲う様に配されて前記テーブルを各々に支持する。
その結果、N個のテーブル支持機構の免震特性を調整して大規模な対象物支持装置をつくることができ、設計の自由度が増える。
【発明の効果】
【0026】
以上説明したように本発明に係る 対象物支持装置は、その手順と構成により、以下の効果を有する。
前記基台を基礎として前記テーブルに上向きのばね力を発生させ、左右一対の案内機構が特定水平軸に添って離れた左右一対の案内ブロックを前記テーブルまたは前記基台の他方に対して第一軌道に沿って移動自在に案内し、左右一対の主リンクの一方の端部が前記テーブルまたは前記基台の一方に回転自在に固定され、他方の端部が左右一対の案内ブロックに回転自在に固定され、左右一対の主リンクに互いに接近する向きにばね力を作用させ、サポートリンクの一方の端部をすくなくとも一方の主リンクに回転自在に固定され、他方の端部を前記テーブルまたは前記基台の他方に回転自在に固定される様にしたので、サポートリンクが主リンクを介してテーブルの左右の動きを抑制でき、リンクとばねの諸元を選択することでテーブル支持機構の支持特性を目的に合わせて選択することができ、所望の免震機能を発揮できる。
また、前記サポートリンクが他方の端部を前記他方構造に上下方向に延びる第二軌道である第二軌道に沿って移動自在になる様にしたので、テーブルの上下運動に伴って左右の主リンクが上下運動する際のサポートリンクの他方の端部の上下移動を許し、テーブル支持機構が所望の免震機能を安定して発揮できる。
また、左右一対の前記第一軌道が前記特定水平軸に沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って上下方向の一方に偏る様に延びる様にしたので、左右一対の第一軌道の上下方向の一方に偏る程度を選択することでテーブル支持機構の支持特性を目的に合わせて選択することができ、設計の自由度が増える。
また、前記第二軌道が上下方向に沿って延びる直線状軌道である様にしたので、サポートリンクの他方の端部が第二軌道に沿って直線状に上下移動し、主リンク部材を介してテーブルの左右移動を安定して抑制できる。
また、前記一方サポート回転中心が前記一方回転中心と前記他方回転中心とを結ぶ仮想の線である主リンク仮想線の上に位置して、前記一方回転中心と前記一方サポート回転中心との距離と前記一方サポート回転中心と前記他方回転中心との距離と前記一方サポート回転中心と前記他方サポート回転中心との距離とが各々に等しくなる様にしたので、主リンクとサポートリンクとが移動しつつ安定して傾斜し、主リンクを介してテーブルの左右移動を安定して抑制できる。
また、左右一対の前記主リンクを左右に分ける様に水平に見て左右一対の前記リンクの各々の前記一方回転中心が所定の離間距離だけ離れる様にしたので、設計の自由度が増える。
また、左右一対の前記主リンクを左右に分ける様に水平に見て左右一対の前記主リンクの各々の前記一方回転中心が一致する様にしたので、設計の自由度が増える。
また、左右一対の前記主リンクを左右に分ける様に水平に見て左右一対の前記主リンクが各々の前記一方回転中心と前記他方回転中心との間で交差する様にしたので、設計の自由度が増える。
また、左右一対の前記主リンクを左右に分ける様に水平に見て左右一対の前記主リンクが各々の前記一方回転中心と前記他方回転中心との間で交差し、交差点で連結する様にしたので、設計の自由度が増える。
また、左右一対の案内機構が特定水平軸に添って離れた左右一対の案内ブロックを前記テーブルまたは前記基台の他方に対して第三軌道に沿って移動自在に案内し、左右一対の主リンクの一方の端部が左右一対の案内ブロックに回転自在に固定され、他方の端部が左右一対の案内ブロックに回転自在に固定され、左右一対の主リンクに互いに接近する向きにばね力を作用させ、サポートリンクの一方の端部をすくなくとも一方の主リンクに回転自在に固定され、他方の端部を前記テーブルまたは前記基台の他方に回転自在に固定され、一方サポートリンクの一方の端部を前記テーブルまたは前記基台の他方に回転自在に固定され、他方の端部をすくなくとも一方の主リンクに回転自在に固定される様にしたので、サポートリンクと一方サポートリンクとが主リンクを介してテーブルの左右の動きを抑制でき、リンクとばねの諸元を選択することでテーブル支持機構の支持特性を目的に合わせて選択することができ、所望の免震機能を発揮できる。
また、前記一方サポートリンクが一方の端部を前記一方構造に上下方向に延びる軌道である第四軌道に沿って移動自在かつ前記一方サポート回転中心の回りに回転自在に支持される様にしたので、テーブルの上下運動に伴って左右の主リンクが上下運動する際の一方のサポートリンクの一方の端部の上下移動を許し、テーブル支持機構が所望の免震機能を安定して発揮できる。
また、左右一対の前記第三軌道が前記特定水平軸に沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って上下方向の一方に偏る様に延びる様にしたので、左右一対の第三軌道の上下方向の一方に偏る程度を選択することでテーブル支持機構の支持特性を目的に合わせて選択することができ、設計の自由度が増える。
また、第四軌道が上下方向に沿って延びる直線状軌道である様にしたので、一方サポートリンクの一方の端部が第四軌道に沿って直線状に上下移動し、主リンク部材を介してテーブルの左右移動を安定して抑制できる。
また、上下移動案内機構が、前記基台を基礎として前記テーブルの相対的な揺動運動を抑制し上下方向に移動自在に案内する様にしたので、テーブルの傾斜を抑制できる。
また、上から見てN個のテーブル支持機構が前記テーブルを囲う様に配されて前記テーブルを各々に支持する様にしたので、N個のテーブル支持機構の免震特性を調整して大規模な対象物支持装置をつくることができ、設計の自由度が増える。
従って、免震機能を維持したまま水平移動を抑制しやすい対象物支持装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明の第一の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
図2】本発明の第一の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。
図3】本発明の第二の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
図4】本発明の第二の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。
図5】本発明の第三の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
図6】本発明の第三の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。
図7】本発明の第四の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
図8】本発明の第四の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。
図9】本発明の第五の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
図10】本発明の第五の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。
図11】本発明の第六の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
図12】本発明の第六の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。
図13】本発明の第七の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
図14】本発明の第七の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。
図15】本発明の第八の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
図16】本発明の第八の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。
図17】本発明の第九の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
図18】本発明の第九の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。
図19】本発明の第十の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
図20】本発明の第十の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。
図21】本発明の第十一の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
図22】本発明の第十一の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。
図23】本発明の実施形態にかかる対象物支持装置の合成ばね反力グラフである。
図24】本発明の実施形態にかかる対象物支持装置の合成ばね反力の比較グラフである。
図25】本発明の実施形態にかかる対象物支持装置の採用例その1である。
図26】本発明の実施形態にかかる対象物支持装置の採用例その1の側面図である。
図27】本発明の実施形態にかかる対象物支持装置の採用例その1の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
【0029】
最初に、本発明の実施形態に係る対象物支持装置を説明する
【0030】
対象物支持装置は、対象物を支持する装置である。
対象物支持装置は、対象物10を支持して、上下方向の振動を免震する装置に用いられる。
対象物支持装置は、水平方向の振動を免震する装置と組み合わせて、用いられてもよい。
【0031】
対象物支持装置は、テーブル100と基台200とテーブル支持機構300とで構成される。
テーブル100は、対象物10を乗せるものである。
基台200は、基礎に支持されるものである。
テーブル支持機構300は、基台200を基礎としてテーブル100を支持する機構である。
以下に、テーブル支持機構300の構造を説明する。
ここで、説明の便宜上、特定の水平方向に延びる水平軸を特定水平軸xと、テーブル100または基台200の一方の構造を一方構造と、テーブル100または基台200の他方の構造を他方構造と、呼称する。
【0032】
テーブル支持機構300は、水平移動案内機構310と上下方向ばね部材320とリンク機構330と水平方向ばね部材340とで構成される。
テーブル支持機構300は、水平移動案内機構310と上下方向ばね部材320とリンク機構330と水平方向ばね部材340と垂直移動案内機構350とで構成されてもよい。
テーブル支持機構300は、水平移動案内機構310と上下方向ばね部材320とリンク機構330と水平方向ばね部材340と上下移動案内機構(図示せず)とで構成されてもよい。
テーブル支持機構300は、水平移動案内機構310と上下方向ばね部材320とリンク機構330と水平方向ばね部材340と垂直移動案内機構350と上下移動案内機構(図示せず)とで構成されてもよい。
【0033】
テーブル支持機構300は、水平移動案内機構310と一方水平移動案内機構312と上下方向ばね部材320とリンク機構330と水平方向ばね部材340とで構成されてもよい。
テーブル支持機構300は、水平移動案内機構310と一方水平移動案内機構312と上下方向ばね部材320とリンク機構330と水平方向ばね部材340と一方垂直移動案内機構352で構成されてもよい。
テーブル支持機構300は、水平移動案内機構310と一方水平移動案内機構312と上下方向ばね部材320とリンク機構330と水平方向ばね部材340と垂直移動案内機構350と一方垂直移動案内機構352で構成されてもよい。
テーブル支持機構300は、水平移動案内機構310と一方水平移動案内機構312と上下方向ばね部材320とリンク機構330と水平方向ばね部材340と上下移動案内機構(図示せず)とで構成されてもよい。
【0034】
水平移動案内機構310は、他方構造に設けられる。
水平移動案内機構310は、左右一対の案内ブロック310Br、310Blと左右一対の案内機構310Rr、310Rlとで構成される。
左右一対の案内ブロック310Br、310Blは、他方構造に対して特定水平軸xに沿って離れて配される。
左右一対の案内機構310Rr、310Rlは、左右一対の案内ブロック310Br、310Blを特定水平軸xに沿って延びる左右一対の軌道である左右一対の第一軌道g1に沿って各々に移動自在に案内する。
【0035】
例えば、水平移動案内機構310が基台200に設けられる場合、左右一対の案内ブロック310Br、310Blは基台200に対して特定水平軸xに沿って離れて配される。
左右一対の案内機構310Rr、310Rlは、左右一対の案内ブロック310Br、310Blを特定水平軸xに沿って延びる左右一対の軌道である左右一対の第一軌道g1に沿って各々に移動自在に案内する。
図1乃至14は、水平移動案内機構310が基台200に設けられる様子を示す。
【0036】
例えば、水平移動案内機構310がテーブル100に設けられる場合、左右一対の案内ブロック310Br、310Blは、テーブル100に対して特定水平軸xに沿って離れて配される。
左右一対の案内機構310Rr、310Rlは、 左右一対の案内ブロック310Br、310Blを特定水平軸xに沿って延びる左右一対の第一軌道g1である左右一対の第一軌道に沿って各々に移動自在に案内する。
【0037】
左右一対の案内機構310Rr、310Rlは、左右一対の案内ブロック310Br、310Blを第一軌道g1にそって案内するレール構造であってもよい。
左右一対の案内ブロック310Br、310Blは、レール構造に案内される車輪を持っていてもよい。
第一軌道g1の形状については、後述する。
【0038】
一方水平移動案内機構312は、一方構造に設けられる。
一方水平移動案内機構312は、左右一対の一方案内ブロック312Br、312Blと左右一対の一方案内機構312Rr、312Rlとで構成される。
左右一対の一方案内ブロック312Br、312Blは、一方構造に対して特定水平軸xに沿って離れて配される。
左右一対の一方案内機構312Rr、312Rlは、左右一対の一方案内ブロック312Br、312Blを特定水平軸xに沿って延びる左右一対の軌道である左右一対の第三軌道g3に沿って各々に移動自在に案内する。
【0039】
例えば、一方水平移動案内機構312がテーブル100に設けられる場合、左右一対の一方案内ブロック312Br、312Blはテーブル100に対して特定水平軸xに沿って離れて配される。
左右一対の一方案内機構312Rr、312Rlは、左右一対の一方案内ブロック312Br、312Blを特定水平軸xに沿って延びる左右一対の軌道である左右一対の第三軌道g3に沿って各々に移動自在に案内する。
図15乃至21は、一方水平移動案内機構312がテーブル100に設けられる様子を示す。
【0040】
例えば、一方水平移動案内機構312が基台200に設けらる場合、左右一対の一方案内ブロック312Br、312Blは、基台200に対して特定水平軸xに沿って離れて配される。
左右一対の一方案内機構312Rr、312Rlは、 左右一対の一方案内ブロック312Br、312Blを特定水平軸xに沿って延びる左右一対の軌道である左右一対の第三軌道g3に沿って各々に移動自在に案内する。
【0041】
左右一対の一方案内機構312Rr、312Rlは、左右一対の一方案内ブロック312Br、312Blを第三軌道g3にそって案内するレール構造を持っていてもよい。
左右一対の一方案内ブロック312Br、312Blは、レール構造に案内される車輪Wを持っていてもよい。
第三軌道g3の形状については、後述する。
【0042】
上下方向ばね部材320は、基台200を基礎としてテーブル100に上向きのばね力を発生させる部材である。
上下方向ばね部材320は、設計上選択されたばね定数をもつ。
上下方向ばね部材320は、圧縮ばねでもよい。
例えば、圧縮ばねは、下端を基台200に連結され、上端をテーブル100に連結され、上向きの圧縮力をテーブル100に作用させる。
上下方向ばね部材320は、引張ばねでもよい。
例えば、引張ばねは、下端をテーブル100に連結され、上端を基台に連結され、上向きの引張力をテーブル100に作用させる。
図1乃至22は、圧縮ばねがテーブル100と基台200との間に設けられる様子を、模式的に示す。
【0043】
リンク機構330は、左右一対の主リンク331とサポートリンク332とで構成される。
リンク機構330は、左右一対の主リンク331と左右一対のサポートリンク332とで構成されてもよい。
左右一対の主リンク331は、右側主リンク331rと左側主リンク331lとで構成される。
左右一対のサポートリンク332は、右側サポートリンク332rと左側サポートリンク332lとで構成される。
左右一対の主リンク331r、331lは、上方の端部または下方の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方回転中心331Cuの回りに回転自在に固定され、上方の端部または下方の端部のうちの他方の端部を案内ブロック310Br、310Blに回転中心である他方回転中心331Cdの回りに回転自在に固定される左右一対のリンクである。
【0044】
リンク機構330は、左右一対の主リンク331r、331lと一方サポートリンク333と主リンク連結軸334とで構成されてもよい。
リンク機構330は、左右一対の主リンク331r、331lとサポートリンク332と一方サポートリンク333と主リンク連結軸334とで構成されてもよい。
リンク機構330は、左右一対の主リンク331とサポートリンク332と左右一対の一方サポートリンク333と主リンク連結軸334とで構成されてもよい。
左右一対の一方サポートリンク333は、右側一方サポートリンク333rと左側一方サポートリンク333lとで構成されてもよい。
一方サポートリンク333は、一方構造に一方サポート回転軸333uで回転自在に連結され、主リンク331に他方サポート回転軸333dで回転自在に連結されるリンク構造である。
【0045】
例えば、水平移動案内機構310が基台200に設けられる場合、左右一対の主リンク331r、331lは、上方の端部をテーブル100に回転中心である一方回転中心331Cuの回りに回転自在に固定され、下方の端部を案内ブロック310Br、310Blに回転中心である他方回転中心331Cdの回りに回転自在に固定される。
右側主リンク331rは、上方の端部である一方の端部をテーブル100に回転中心である一方回転中心331Cuの回りに回転自在に固定され、下方の端部である他方の端部を右側案内ブロック310Brに回転中心である他方回転中心311Cdの回りに回転自在に固定される。
左側主リンク331lは、上方の端部である一方の端部をテーブル100に回転中心である一方回転中心331Cuの回りに回転自在に固定され、下方の端部である他方の端部を左側案内ブロック310Blに回転中心である他方回転中心331Cdの回りに回転自在に固定される。
一方連結軸331uが、主リンクの一方の端部を回転自在にテーブル100に連結し、他方連結軸331dが主リンクの他方の端部を案内ブロック310に回転自在に連結する。
【0046】
例えば、水平移動案内機構310がテーブル100に設けられる場合、左右一対の主リンク331r、331lは、下方の端部を基台200に回転中心である一方回転中心331Cuの回りに回転自在に固定され、上方の端部を案内ブロック310Br、310Blに回転中心である他方回転中心331Cdの回りに回転自在に固定される。
右側主リンク331rは下方の端部を基台200に回転中心である一方回転中心331Cuの回りに回転自在に固定され、上方の端部を右側案内ブロック310Brに回転中心である他方回転中心331Cdの回りに回転自在に固定される。
左側主リンク331lは下方の端部を基台200に回転中心である一方回転中心331Cuの回りに回転自在に固定され、上方の端部を左側案内ブロック310Blに回転中心である他方回転中心331Cdの回りに回転自在に固定される。
一方連結軸331uが、主リンクの一方の端部を回転自在に基台200に連結し、他方連結軸331dが主リンクの他方の端部を案内ブロック311に回転自在に連結する。
【0047】
例えば、一方水平移動案内機構312がテーブル100に設けられる場合、左右一対の主リンク331r、331lは、上方の端部を一方案内ブロック312Br、312Blに回転中心である一方回転中心331Cuの回りに回転自在に固定される。
右側主リンク331rは、上方の端部である一方の端部を左側一方案内ブロック312Blに回転中心である一方回転中心331Cuの回りに回転自在に固定される。
左側主リンク331lは、上方の端部である一方の端部を右側一方案内ブロック312Brに回転中心である一方回転中心331Cuの回りに回転自在に固定される。
一方連結軸331uが、主リンクの一方の端部を左右一対の一方案内ブロック312Br、312Blに回転自在に連結する。
図17乃至22には、一方水平移動案内機構312がテーブル100に設けられ、左右一対の主リンク331r、331lは、上方の端部を左右一対の一方案内ブロック312Br、312Blに回転中心である一方回転中心331Cuの回りに回転自在に固定される様子が示される。
【0048】
例えば、一方水平移動案内機構312が基台200に設けられる場合、左右一対の主リンク331r、331lは、下方の端部を一方案内ブロック312Br、312Blに回転中心である一方回転中心331Cuの回りに回転自在に固定される。
右側主リンク331rは下方の端部を左側一方案内ブロック312Blに回転中心である一方回転中心331Cuの回りに回転自在に固定される。
左側主リンク331lは下方の端部を右側一方案内ブロック312Brに回転中心である一方回転中心331Cuの回りに回転自在に固定される。
一方連結軸331uが、主リンクの一方の端部を回転自在に左右一対の一方案内ブロック312Br、312Blに回転自在に連結する。
【0049】
図1乃至14に、左右一対の主リンク331が、一方の端部をテーブル100に一方連結軸331uにより回転自在に連結され、他方の端部を他方連結軸331dにより基台200に設けられた水平移動案内機構310の案内ブロック310Bに回転自在に各々に連結される様子が示される。
図15乃至22に、左右一対の主リンク331が、一方の端部をテーブル100に設けられる一方水平案内機構312の左右一対の一方案内ブロック312Br、312Blに一方連結軸331uにより回転自在に連結され、他方の端部を他方連結軸331dにより基台200に設けられた水平移動案内機構310の左右一対の案内ブロック310Br、310Blに回転自在に各々に連結される様子が示される。
【0050】
左右一対の主リンク331を左右に分ける様に水平に見て左右一対の主リンク331の各々の一方回転中心331Cuが所定の離間距離H1だけ離れてもよい。
図1乃至10、図13乃至16に、左右一対の主リンク331を左右に分ける様に水平に見て左右一対の主リンク331の各々の一方回転中心331Cuが所定の離間距離H1だけ離れている様子が示される。
【0051】
左右一対の主リンク331r、331lを左右に分ける様に水平に見て、左右一対の主リンク331の各々の一方回転中心331Cuが一致してもよい。
図11、12は、左右一対の主リンク331を左右に分ける様に水平に見て、左右一対の主リンク331の各々の一方回転中心331Cuが一致している様子が示される。
【0052】
左右一対の主リンク331r、331lを左右に分ける様に水平に見て左右一対の主リンク331が各々の一方回転中心331Cuと他方回転中心331Cdとの間で交差してもよい。
図13、14に、左右一対の主リンク331r、331lを左右に分ける様に水平に見て左右一対の主リンク331が各々の一方回転中心331Cuと他方回転中心331Cdとの間で交差する様子が示される。
【0053】
左右一対の主リンク331R、331lを左右に分ける様に水平に見て左右一対の主リンクが各々の一方回転中心と他方回転中心との間で交差し、左右一対のリンク331r、331lが各々の一方回転中心と他方回転中心とに挟まれて交差する箇所で回転自在に連結されてもよい。
図15、16に、左右一対の主リンク331r、331lが各々の一方回転中心と他方回転中心とに挟まれて交差する箇所で回転自在に連結される様子が示される。
【0054】
サポートリンク332は、一方の端部を左右一対の主リンク331r、311lのうちの少なくともひとつの主リンクに回転中心である一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結され、他方の端部を他方構造に回転中心である他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に支持されるリンクである。
図9乃至16には、一個のサポートリンク332は、一方の端部を左右一対の主リンク331のうちの少なくともひとつの主リンク331に回転中心である一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結され、他方の端部を他方構造に回転中心である他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に支持される様子が示される。
一方サポート連結軸332uが一個のサポートリンク332の一方の端部を回転自在に主リンク331に連結する。他方サポート連結軸332dがサポートリンク332の他方の端部を他方構造に回転自在に支持される。
【0055】
左右一対のサポートリンク332r、332lは、一方の端部を左右一対の主リンク331r、331lに回転中心である一方サポート回転中心332Cuの回りに各々に回転自在に連結され、他方の端部を他方構造に回転中心である他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に各々に支持される左右一対のリンクである。
図1乃至8には、左右一対のサポートリンク332r、332lが、一方の端部を左右一対の主リンク331r、331lに回転中心である一方サポート回転中心332Cuの回りに各々に回転自在に連結され、他方の端部を基台200(他方構造)に回転中心である他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に支持される様子が示される。
左右一対の一方サポート連結軸332uが、右側サポートリンク332rの一方の端部を回転自在に右側主リンク331rに連結し、左側サポートリンク332lの一方の端部を回転自在に左側主リンク331に連結する。
左右一対の他方サポート連結軸332dが、右側サポートリンク332rの他方の端部を回転自在に他方構造に連結し、左側サポートリンク332lの他方のの端部を他方構造に回転自在に支持する。
【0056】
サポートリンク332が、他方の端部を他方構造に上下方向に延びる軌道である第二軌道g2に沿って移動自在かつ他方サポート回転中心の回りに回転自在に支持されてもよい。
左右一対のサポートリンク332r、332lが、他方の端部を他方構造に上下方向に延びる軌道である第二軌道g2に沿って移動自在かつ他方サポート回転中心の回りに回転自在に支持されてもよい。
サポートリンク332の他方の端部は、垂直移動案内機構350を介して他方構造に支持されてもよい。
左右一対のサポートリンク332r、332lの他方の端部は、垂直移動案内機構350を介して他方構造に支持されてもよい。
垂直移動案内機構350は、他方構造に固定される。
例えば、サポートリンク332の他方の端部は、基台200に固定される垂直移動案内機構350を介して他方構造である基台200に支持されてもよい。
【0057】
一方サポートリンク333は、他方の端部を左右一対の主リンク331r、331lのうちの少なくともひとつの主リンクに回転中心である他方サポート回転中心333Cdの回りに回転自在に連結され、一方の端部を一方構造に回転中心である一方サポート回転中心333Cuの回りに回転自在に支持されるリンクである。
図17乃至18には、一個の一方サポートリンク333は、他方の端部を左右一対の主リンク331のうちの少なくともひとつの主リンク331に回転中心である他方サポート回転中心333Cdの回りに回転自在に連結され、一方の端部を一方構造に回転中心である一方サポート回転中心333Cuの回りに回転自在に支持される様子が示される。
他方サポート連結軸333dが一個の一方サポートリンク333の他方の端部を回転自在に主リンク331に連結する。一方サポート連結軸333uが一方サポートリンク333の一方の端部を一方構造に回転自在に支持される。
【0058】
図示しないが、左右一対の一方サポートリンク333r、333lは、他方の端部を左右一対の主リンク331r、331lに回転中心である他方サポート回転中心333Cdの回りに各々に回転自在に連結され、一方の端部を一方構造に回転中心である一方サポート回転中心333Cuの回りに回転自在に各々に支持される左右一対のリンクであってもよい。
左右一対の他方サポート連結軸333dが、右側一方サポートリンク333rの一方の端部を回転自在に左側主リンク331lに連結し、左側一方サポートリンク333lの一方の端部を回転自在に右側主リンク331rに連結する。
左右一対の一方サポート連結軸333uが、左右一対のサポートリンク333r、333lの一方の端部を回転自在に一方構造に各々に連結する。
【0059】
一方サポートリンク333が、一方の端部を一方構造に上下方向に延びる軌道である第四軌道g4に沿って移動自在かつ一方サポート回転中心333Cuの回りに回転自在に支持されてもよい。
左右一対の一方サポートリンク333r、333lが、一方の端部を一方構造に上下方向に延びる軌道である第四軌道g4に沿って移動自在かつ一方サポート回転中心333Cuの回りに回転自在に支持されてもよい。
サポートリンク332の一方の端部は、一方垂直移動案内機構352を介して一方構造に支持されてもよい。
左右一対のサポートリンク332r、332lの一方の端部は、一方垂直移動案内機構352を介して一方構造に支持されてもよい。
一方垂直移動案内機構352は、一方構造に設けられる。
例えば、一方サポートリンク333の一方の端部は、テーブル100に固定される一方垂直移動案内機構352を介して一方構造であるテーブル100に支持されてもよい。
【0060】
垂直移動案内機構350は、サポート案内ブロック350Bとサポート案内機構350Rとで構成されてもよい。
サポート案内ブロック350Bは他方構造に対して配される。
サポート案内機構350Rは、サポート案内ブロック350Bを他方構造に対して特定水平軸xに直交する垂直軸に沿って延びる軌道である第二軌道g2に沿って移動自在に案内する機構である。
サポートリンク332が、他方の端部をサポート案内ブロック350Bに他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に連結される。
例えば、サポート案内機構350Rは、サポート案内ブロック350Bを第二軌道g2に沿って案内するレール構造である。
【0061】
垂直移動案内機構350は、左右一対のサポート案内ブロック350Br、350Blと左右一対のサポート案内機構350Rr、350Rlとで構成されてもよい。
左右一対のサポート案内ブロック350Br、350Blは、左右に離れて他方構造に対して配される。
左右一対のサポート案内機構350Rr、350Rlは、左右一対のサポート案内ブロック350Br、350lを他方構造に対して特定水平軸xに直交する垂直軸に沿って延びる軌道である第二軌道g2に沿って移動自在に案内する。
左右一対のサポート案内ブロック350Bは、右側サポート案内ブロック350Brと
左側サポート案内ブロック350Blとで構成される。
左右一対のサポート案内機構350Rは、右側サポート案内機構350Rrと左側サポート案内機構350Rlとで構成される。
右側サポートリンク332rが、他方の端部を右側サポート案内ブロック350Brに他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に連結される。
左側サポートリンク332lが、他方の端部を左側サポート案内ブロック350Blに他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に連結される。
例えば、右側サポート案内機構350Rrは、右側サポート案内ブロック350Brを第二軌道g2に沿って案内するレール構造である。左側サポート案内機構350Rlは、左側サポート案内ブロック350Blを第二軌道g2に沿って案内するレール構造である。
【0062】
一方垂直移動案内機構352は、一方構造に設けられる。
一方垂直移動案内機構352は、一方サポート案内ブロック352Bと一方サポート案内機構352Rとで構成されてもよい。
一方サポート案内ブロック352Bは、一方構造に対して配される。
一方サポート案内機構352Rは、一方サポート案内ブロック352Bを一方構造に対して特定水平軸xに直交する垂直軸に沿って延びる軌道である第四軌道g4に沿って移動自在に案内する機構である。
一方サポートリンク333が、一方の端部を一方サポート案内ブロック352Bに一方サポート回転中心333Cuの回りに回転自在に連結される。
例えば、一方サポート案内機構352Rは、一方サポート案内ブロック352Bを第四軌道g4に沿って案内するレール構造である。
【0063】
一方垂直移動案内機構352の第四軌道g4が、直線状である特定水平軸に直交する向きに延びていてもよい。
一方垂直移動案内機構352の第四軌道g4が、主リンク331とサポートリンク332と一方サポートリンク333のジオメトリに対応して、テーブル100が真直ぐ上下運動する様になっていてもよい。
【0064】
一方垂直移動案内機構352は、左右一対の一方サポート案内ブロック352Br、352Blと左右一対の一方サポート案内機構352Rr、352Rlとで構成されてもよい。
左右一対の一方サポート案内ブロック352Br、352Blは、左右に離れて一方構造に対して配される。
左右一対の一方サポート案内機構352Rr、352Rlは、左右一対の一方サポート案内ブロック352Br、352Blを一方構造に対して特定水平軸xに直交する垂直軸に沿って延びる軌道である第四軌道g4に沿って移動自在に案内する。
左右一対の一方サポート案内ブロック352Br、352Blは、右側一方サポート案内ブロック352Brと左側一方サポート案内ブロック352Blとで構成される。
左右一対の一方サポート案内機構352Rは、右側一方サポート案内機構352Rrと左側一方サポート案内機構352Rlとで構成される。
右側一方サポートリンク333rが、一方の端部を右側一方サポート案内ブロック352Brに一方サポート回転中心333Cuの回りに回転自在に連結される。
左側一方サポートリンク333lが、一方の端部を左側一方サポート案内ブロック352Blに一方サポート回転中心333Cuの回りに回転自在に連結される。
例えば、右側一方サポート案内機構352Rrは、右側一方サポート案内ブロック352Brを第四軌道g4に沿って案内するレール構造である。左側一方サポート案内機構352Rlは、左側一方サポート案内ブロック352Blを第四軌道g4に沿って案内するレール構造である。
【0065】
一方サポート回転中心333Cuが一方回転中心331Cuと他方回転中心331Cdとを結ぶ仮想の線である主リンク仮想線の上に位置し、一方回転中心331Cuと一方サポート回転中心333Cuとの距離と一方サポート回転中心333Cuと他方回転中心331Cdとの距離と一方サポート回転中心333Cuと他方サポート回転中心333Cdとの距離とが各々に等しくてもよい。
この様にすると、テーブル100が基台200に対して垂直に移動できる。
【0066】
水平方向ばね部材340は、左右一対の主リンク331r、331lに特定水平軸xに沿って互いに接近する向きにばね力を各々に作用させる部材である。
水平方向ばね部材340は、左右一対の主リンク331r、331lの他方の端部に特定水平軸xに沿って互いに接近する向きにばね力を各々に作用させる部材であってもよい。
水平方向ばね部材340は、設計上選択されたばね定数をもつ。
水平方向ばね部材340は、圧縮ばねであってもよい。
例えば、一対の圧縮ばねが、左右一対の主リンク331r、331lの他方の端部に特定水平軸xに沿って互いに接近する向きにばね力を各々に作用させてもよい。
水平方向ばね部材340は、引張ばねであってもよい。
例えば、引張ばねが、左右一対の主リンク331r、331lの他方の端部に特定水平軸xに沿って互いに接近する向きにばね力を各々に作用させてもよい。
例えば、一対の引張ばねが、左右一対の主リンク331r、331lの他方の端部に特定水平軸xに沿って互いに接近する向きにばね力を各々に作用させてもよい。
例えば、引張ばねが、一方の端部を右リンク331rの他方の端部に連結され、他方の端部を左リンク331lの他方の端部に連結され、左右一対の主リンク331の他方の端部に特定水平軸xに沿って互いに接近する向きにばね力を各々に作用させる。
水平方向ばね部材340は左右一対の主リンク331r、331lに特定水平軸xに沿って互いに接近する向きにばね力を各々に直接に作用させてもよい。
水平方向ばね部材340は左右一対の主リンク331r、331lに特定水平軸xに沿って互いに接近する向きにばね力を各々に案内ブロック310Br、310Blを介して作用させてもよい。
図1乃至22に、引張ばねが、一方の端部を右側主リンク3301rの他方の端部に連結され、他方の端部を左側主リンク331lの他方の端部に連結され、左右一対の主リンク331r、331lの他方の端部に特定水平軸xに沿って互いに接近する向きにばね力を各々に作用させる様子を示す。
【0067】
上下移動案内機構(図示せず)は、基台200を基礎としてテーブル100の相対的な揺動運動を抑制し、上下方向に移動自在に案内する機構である。
上下移動案内機構(図示せず)は、上下方向ばね部材の剪断剛性で実現しても良い。
上下移動案内機構(図示せず)は、基台200を基礎としてテーブル100の揺動運動を押さえる復元力を発生させる機構であってもよい。
【0068】
左右一対の第一軌道g1が、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って延びてもよい。
【0069】
左右一対の第一軌道g1が、直線状であり、特定水平軸xに平行に互いに離間する向きに沿って延びてもよい。
図1乃至図4は、 左右一対の第一軌道g1が、特定水平軸xに平行に互いに離間する向きに沿って延びる様子を示す。
【0070】
左右一対の第一軌道g1が、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って上下方向の一方に偏る様に延びてもよい。
左右一対の第一軌道g1が、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って上方向に一定の比率で偏る様に延びてもよい。
図5乃至6、図9乃至22は、第一軌道g1が、直線状であり、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って上方向の一方に一定の比率で偏る様に延びる様子を示す。
左右一対の第一軌道g1が、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って上方向に一定の比率で偏る様に一定の曲率を持って延びてもよい。
図7乃至8は、左右一対の第一軌道g1が、下に凸の曲線状であり、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って上方向に一定の比率で偏る様に一定の曲率を持って延びている様子を示す。
【0071】
左右一対の第三軌道g3が、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って延びてもよい。
【0072】
左右一対の第三軌道g3が、直線状であり、特定水平軸xに平行に互いに離間する向きに沿って延びてもよい。
図15乃至図20は、左右一対の第三軌道g3が、特定水平軸xに平行に互いに離間する向きに沿って延びる様子を示す。
【0073】
左右一対の第三軌道g3が、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って上下方向の一方に偏る様に延びてもよい。
左右一対の第三軌道g3が、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って下方向に一定の比率で偏る様に延びてもよい。
図21乃至22は、第三軌道g3が、直線状であり、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って下方向の一方に一定の比率で偏る様に延びる様子を示す。
左右一対の第三軌道g3が、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って下方向に一定の比率で偏る様に一定の曲率を持って延びてもよい。
例えば、左右一対の第三軌道g3が、上に凸の曲線状であり、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って下方向に一定の比率で偏る様に一定の曲率を持って延びている。
【0074】
左右一対の主リンク331r、331lが交差し、主リンク連結軸334が交差箇所で左右一対の主リンク331r、331lを連結し、水平方向ばね部材340が左右一対の主リンク331r、331lの他方構造に向く側に水平方向のばね力を作用させる構造において、左右の一方回転中心331Cuの離間距離H1と左右の他方回転中心331Cdの離間距離H2とが異なっていてもよい。
左右一対の主リンク331r、331lが交差し、主リンク連結軸334が交差箇所で左右一対の主リンク331r、331lを連結し、水平方向ばね部材340が左右一対の主リンク331r、331lの他方構造に向く側に水平方向のばね力を作用させる構造において、左右の一方回転中心331Cuの離間距離H1が左右の他方回転中心331Cdの離間距離H2より小さくてもよい。
この様にすると、上下方向ばね部材の上下方向のばね力と水平ばね部材340の水平方向のばね力が合成されてテーブル支持機構が対象物10に及ぼす支持力を所望の特性にすることができ、設計の自由度が増える。
【0075】
以下に、本発明の第一乃至図十一の実施形態に係る対象物支持装置を、図を基に、説明する。
図1は、本発明の第一の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。図2は、本発明の第一の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。図3は、本発明の第二の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。図4は、本発明の第二の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。図5は、本発明の第三の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。図6は、本発明の第三の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。図7は、本発明の第四の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。図8は、本発明の第四の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。図9は、本発明の第五の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。図10は、本発明の第五の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。図11は、本発明の第六の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。図12は、本発明の第六の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。図13は、本発明の第七の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。図14は、本発明の第七の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。図15は、本発明の第八の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。図16は、本発明の第八の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。図17は、本発明の第九の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。図18は、本発明の第九の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。図19は、本発明の第十の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。図20は、本発明の第十の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。図20は、本発明の第十一の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。図21は、本発明の第十一の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。
図中の、太字の上下方向の矢印付き直線、太字の水平方向の矢印付き直線、太字の水平方向の矢印付き曲線は、図示する構造による基台200に対するテーブル100の図示する向きの動きの自由度を示す。
直線、曲線に印がないのは、矢印で示す向きの動きが拘束されないことを意味する。
直線、曲線に×印があるのは、矢印で示す方向の動きが拘束されることを意味する。
直線、曲線に△印があるのは、矢印で示す方向の動きが一定限度の範囲内で拘束されることを意味する。
【0076】
次に、本発明の第一の実施形態に係る対象物支持装置を説明する
図1、2は、本発明の第一の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図と作用図である。
【0077】
対象物支持装置は、テーブル100と基台200とテーブル支持機構300とで構成される。
【0078】
テーブル支持機構300は、水平移動案内機構310と上下方向ばね部材320とリンク機構330と水平方向ばね部材340とで構成される。
テーブル支持機構300の主要構造は、前述した本発明の実施形態に係る対象物支持装置の主要構造と同じなので、本発明の第一の実施形態にかかる対象物支持装置を特徴づける構造を主に説明する。
【0079】
水平移動案内機構310の左右一対の第一軌道g1は、直線状であり、特定水平軸xに平行に互いに離間する向きに沿って延びる。
【0080】
右側主リンク331rの一方回転中心331Cuと左側主リンク331lの一方回転中心331Cuとが、特定水平軸xに沿って所定の離間距離H1だけ離れる。
右側主リンク331rの他方回転中心331Cdと左側主リンク331lの他方回転中心331Cdとの離間距離が、所定の離間距離H1より大きい。
【0081】
左右一対のサポートリンク332は、右側サポートリンク332rと左側サポートリンク332lとで構成される。
左右一対のサポートリンク332r、332lが、一方の端部を左右一対の主リンク331r、332lに回転中心である一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結される。
左右一対のサポートリンク332r、332lが、他方の端部を他方構造に他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に支持される。
例えば、右側サポートリンク332rの一方サポート回転中心332Cuと左側サポートリンク332lの一方サポート回転中心332Cuとが左右一対の主リンク331r、331lに各々に回転自在に支持されされ、右側サポートリンク332rの他方サポート回転中心332Cdと左側サポートリンク332lの他方サポート回転中心332Cdとが基台200に対して回転自在に支持される。
右側サポートリンク332rの他方サポート回転中心332Cdと左側サポートリンク332lと他方サポート回転中心332Cdとが、特定水平軸xに沿って所定の離間距離H2だけ離れる。
所定の離間距離H1と所定の離間距離H2とが等しくても良い。
【0082】
次に、本発明の第二の実施形態に係る対象物支持装置を説明する。
図3、4は、本発明の第二の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図、作用図である。
【0083】
対象物支持装置は、テーブル100と基台200とテーブル支持機構300とで構成される。
テーブル100と基台200とテーブル支持機構300の主要構造は、前述した本発明の実施形態に係る対象物支持装置の主要構造と同じなので、本発明の第二の実施形態にかかる対象物支持装置を特徴づける構造を主に説明する。
【0084】
テーブル支持機構300は、水平移動案内機構310と上下方向ばね部材320とリンク機構330と水平方向ばね部材340と垂直移動案内機構350とで構成される。
【0085】
水平移動案内機構310の左右一対の第一軌道g1は、直線状であり、特定水平軸xに平行に互いに離間する向きに沿って延びる。
【0086】
右側主リンク331rの一方回転中心331Cuと左側主リンク331lの一方回転中心331Cuとが、特定水平軸xに沿って所定の離間距離H1だけ離れる。
右側主リンク331rの他方回転中心331Cdと左側主リンク331lの他方回転中心331Cdとの離間距離が、所定の離間距離H1より大きい。
【0087】
左右一対のサポートリンク332は、右側サポートリンク332rと左側サポートリンク332lとで構成される。
左右一対のサポートリンク332r、331lが、一方の端部を左右一対の主リンク331r、331lに回転中心である一方サポート回転中心332Cuの回りに各々に回転自在に連結される。
左右一対のサポートリンク332r、332lが、他方の端部を他方構造に上下方向に延びる軌道である第二軌道g2に沿って移動自在かつ他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に支持される。
左右一対のサポートリンク332が、他方の端部を垂直移動案内機構350を介して他方構造に固定され、他方構造に上下方向に延びる軌道である第二軌道g2に沿って移動自在かつ他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に支持される。
例えば、右側サポートリンク332rの一方サポート回転中心332Cuと左側サポートリンク332lの一方サポート回転中心332Cuとが左右一対の主リンク331r、331lに各々に回転自在に支持され、右側サポートリンク332rの他方サポート回転中心332Cdと左側サポートリンク332lの他方サポート回転中心332Cdとが垂直移動案内機構350を介して基台200に対して固定される。
右側サポートリンク332rの他方サポート回転中心332Cdと左側サポートリンク332lと他方サポート回転中心332Cdとが、特定水平軸xに沿って所定の離間距離H2だけ離れる。
所定の離間距離H1と所定の離間距離H2とが等しくても良い。
【0088】
次に、本発明の第三の実施形態に係る対象物支持装置を説明する。
図5、6は、本発明の第三の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図、作用図である。
【0089】
対象物支持装置は、テーブル100と基台200とテーブル支持機構300とで構成される。
【0090】
テーブル支持機構300は、水平移動案内機構310と上下方向ばね部材320とリンク機構330と水平方向ばね部材340と垂直移動案内機構350とで構成される。
テーブル支持機構300の主要構造は、前述した本発明の実施形態に係る対象物支持装置の主要構造と同じなので、本発明の第三の実施形態にかかる対象物支持装置を特徴づける構造を主に説明する。
【0091】
水平移動案内機構310の左右一対の第一軌道g1は、直線状であり、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って上下方向の一方に偏る様に延びる。
水平移動案内機構310の左右一対の第一軌道g1は、直線状であり、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って上方向に偏ってもよい。
水平移動案内機構310の左右一対の第一軌道g1は、直線状であり、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って下方向に偏ってもよい。
図5に、水平移動案内機構310の左右一対の第一軌道g1は、直線状であり、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って上方向に偏る様子が示される。
【0092】
右側主リンク331rの一方回転中心331Cuと左側主リンク331lの一方回転中心331Cuとが、特定水平軸xに沿って所定の離間距離H1だけ離れる。
右側主リンク331rの他方回転中心331Cdと左側主リンク331lの他方回転中心331Cdとの離間距離が、所定の離間距離H1より大きい。
【0093】
左右一対のサポートリンク332は、右側サポートリンク332rと左側サポートリンク332lとで構成される。
左右一対のサポートリンク332r、332lが、一方の端部を左右一対の主リンク331r、331lに回転中心である一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結される。
左右一対のサポートリンク332r、332lが、他方の端部を他方構造に上下方向に延びる軌道である第二軌道g2に沿って移動自在かつ他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に支持される。
左右一対のサポートリンク332r、332lが、他方の端部を垂直移動案内機構350を介して他方構造に固定され、他方構造に上下方向に延びる軌道である第二軌道g2に沿って移動自在かつ他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に支持される。
例えば、右側サポートリンク332rの一方サポート回転中心332Cuと左側サポートリンク332lの一方サポート回転中心332Cuとが左右一対の主リンク331r、331lに各々に回転自在に支持され、右側サポートリンク332rの他方サポート回転中心332Cdと左側サポートリンク332lの他方サポート回転中心332Cdとが垂直移動案内機構350を介して基台200に対して固定される。
右側サポートリンク332rの他方サポート回転中心332Cdと左側サポートリンク332lと他方サポート回転中心332Cdとが、特定水平軸xに沿って所定の離間距離H2だけ離れる。
所定の離間距離H1と所定の離間距離H2とが等しくても良い。
【0094】
次に、本発明の第四の実施形態に係る対象物支持装置を説明する。
図7、8は、本発明の第四の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図、作用図である。
【0095】
対象物支持装置は、テーブル100と基台200とテーブル支持機構300とで構成される。
【0096】
テーブル支持機構300は、水平移動案内機構310と上下方向ばね部材320とリンク機構330と水平方向ばね部材340と垂直移動案内機構350とで構成される。
テーブル支持機構300の主要構造は、前述した本発明の実施形態に係る対象物支持装置の主要構造と同じなので、本発明の第四の実施形態にかかる対象物支持装置を特徴づける構造を主に説明する。
【0097】
水平移動案内機構310の左右一対の第一軌道g1は、曲線状であり、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って上下方向の一方に偏る様に延びる。
水平移動案内機構310の左右一対の第一軌道g1は、曲線状であり、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って上方向に偏ってもよい。
水平移動案内機構310の左右一対の第一軌道g1は、曲線状であり、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って下方向に偏ってもよい。
水平移動案内機構310の左右一対の第一軌道g1は、円弧状であり、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って上方向に偏ってもよい。
水平移動案内機構310の左右一対の第一軌道g1は、円弧状であり、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って下方向に偏ってもよい。
図7に、水平移動案内機構310の左右一対の第一軌道g1は、円弧状であり、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って上方向に偏っている様子が示される。
【0098】
右側主リンク331rの一方回転中心331Cuと左側主リンク331lの一方回転中心331Cuとが、特定水平軸xに沿って所定の離間距離H1だけ離れる。
右側主リンク331rの他方回転中心331Cdと左側主リンク331lの他方回転中心331Cdとの離間距離が、所定の離間距離H1より大きい。
【0099】
左右一対のサポートリンク332は、右側サポートリンク332rと左側サポートリンク332lとで構成される。
左右一対のサポートリンク332r、332lが、一方の端部を左右一対の主リンク331r、331lに回転中心である一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結される。
左右一対のサポートリンク332r、332lが、他方の端部を他方構造に上下方向に延びる軌道である第二軌道g2に沿って移動自在かつ他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に支持される。
左右一対のサポートリンク332が、他方の端部を垂直移動案内機構350を介して他方構造に固定され、他方構造に上下方向に延びる軌道である第二軌道g2に沿って移動自在かつ他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に支持される。
例えば、右側サポートリンク332rの他方サポート回転中心332Cdと左側サポートリンク332lの他方サポート回転中心332Cdとが垂直移動案内機構350を介して 基台200に対して固定される。
右側サポートリンク332rの他方サポート回転中心332Cdと左側サポートリンク332lの他方サポート回転中心332Cdとが、特定水平軸xに沿って所定の離間距離H2だけ離れる。
所定の離間距離H1と所定の離間距離H2とが等しくても良い。
【0100】
次に、本発明の第五の実施形態に係る対象物支持装置を説明する。
図9、10は、本発明の第五の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図、作用図である。
【0101】
対象物支持装置は、テーブル100と基台200とテーブル支持機構300とで構成される。
【0102】
テーブル支持機構300は、水平移動案内機構310と上下方向ばね部材320とリンク機構330と水平方向ばね部材340と垂直移動案内機構350とで構成される。
テーブル支持機構300の主要構造は、前述した本発明の実施形態に係る対象物支持装置の主要構造と同じなので、本発明の第五の実施形態にかかる対象物支持装置を特徴づける構造を主に説明する。
【0103】
水平移動案内機構310の左右一対の第一軌道g1は、直線状であり、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って上下方向の一方に偏る様に延びる。
水平移動案内機構310の左右一対の第一軌道g1は、直線状であり、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って上方向に偏ってもよい。
水平移動案内機構310の左右一対の第一軌道g1は、直線状であり、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って下方向に偏ってもよい。
図9に、水平移動案内機構310の左右一対の第一軌道g1は、直線状であり、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って上方向に偏っている様子が示される。
【0104】
右側主リンク331rの一方回転中心331Cuと左側主リンク331lの一方回転中心331Cuとが、特定水平軸xに沿って所定の離間距離H1だけ離れる。
右側主リンク331rの他方回転中心331Cdと左側主リンク331lの他方回転中心331Cdとの離間距離が、所定の離間距離H1より大きい。
【0105】
1個のサポートリンク332が、一方の端部を左右一対の主リンク331r、331lの一方の主リンクに回転中心である一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結される。
1個のサポートリンク332が、他方の端部を他方構造に上下方向に延びる軌道である第二軌道g2に沿って移動自在かつ他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に支持される。
1個のサポートリンク332が、他方の端部を垂直移動案内機構350を介して他方構造に固定され、他方構造に上下方向に延びる軌道である第二軌道g2に沿って移動自在かつ他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に支持される。
例えば、左側サポートリンク332lの他方サポート回転中心332Cdとが垂直移動案内機構350を介して 基台200に対して固定される。
左右一対の主リンク331r、331lを正面に見て、左側サポートリンク332lの他方サポート回転中心332Cdが、左右一対の主リンク331r、331lの中間に位置しても良い。
【0106】
次に、本発明の第六の実施形態に係る対象物支持装置を説明する。
図11、12は、本発明の第六の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図、作用図である。
【0107】
対象物支持装置は、テーブル100と基台200とテーブル支持機構300とで構成される。
【0108】
テーブル支持機構300は、水平移動案内機構310と上下方向ばね部材320とリンク機構330と水平方向ばね部材340と垂直移動案内機構350とで構成される。
テーブル支持機構300の主要構造は、前述した本発明の実施形態に係る対象物支持装置の主要構造と同じなので、本発明の第六の実施形態にかかる対象物支持装置を特徴づける構造を主に説明する。
【0109】
水平移動案内機構310の左右一対の第一軌道g1は、直線状であり、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って上下方向の一方に偏る様に延びる。
水平移動案内機構310の左右一対の第一軌道g1は、直線状であり、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って上方向に偏ってもよい。
水平移動案内機構310の左右一対の第一軌道g1は、直線状であり、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って下方向に偏ってもよい。
図11に、水平移動案内機構310の左右一対の第一軌道g1は、直線状であり、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って上方向に偏っている様子が示される。
【0110】
右側主リンク331rの一方回転中心331Cuと左側主リンクlの一方回転中心331Cuとが一致する。
右側主リンク331rの他方回転中心331Cdと左側主リンク331lの他方回転中心331Cdとが、特定水平軸xに沿って離れる。
【0111】
1個のサポートリンク332が、一方の端部を左右一対の主リンク331r、331lの一方に回転中心である一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結される。
1個のサポートリンク332が、他方の端部を他方構造に上下方向に延びる軌道である第二軌道g2に沿って移動自在かつ他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に支持される。
1個のサポートリンク332が、他方の端部を垂直移動案内機構350を介して他方構造に固定され、他方構造に上下方向に延びる軌道である第二軌道g2に沿って移動自在かつ他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に支持される。
例えば、左側サポートリンク332lの他方サポート回転中心332Cdとが垂直移動案内機構350を介して 基台200に対して固定される。
左右一対の主リンク331r、331lを正面に見て、左側サポートリンク332lの他方サポート回転中心332Cdが、左右一対の主リンク331r、331lの中間に位置しても良い。
【0112】
次に、本発明の第七の実施形態に係る対象物支持装置を説明する。
図13、14は、本発明の第七の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図、作用図である。
【0113】
対象物支持装置は、テーブル100と基台200とテーブル支持機構300とで構成される。
【0114】
テーブル支持機構300は、水平移動案内機構310と上下方向ばね部材320とリンク機構330と水平方向ばね部材340と垂直移動案内機構350とで構成される。
テーブル支持機構300の主要構造は、前述した本発明の実施形態に係る対象物支持装置の主要構造と同じなので、本発明の第七の実施形態にかかる対象物支持装置を特徴づける構造を主に説明する。
【0115】
水平移動案内機構310の左右一対の第一軌道g1は、直線状であり、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って上下方向の一方に偏る様に延びる。
水平移動案内機構310の左右一対の第一軌道g1は、直線状であり、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って上方向に偏ってもよい。
水平移動案内機構310の左右一対の第一軌道g1は、直線状であり、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って下方向に偏ってもよい。
図13に、水平移動案内機構310の左右一対の第一軌道g1は、直線状であり、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って上方向に偏っている様子が示される。
【0116】
左右一対の主リンク331r、331lを左右に分ける様に水平に見て、左右一対の主リンク331r、331lが各々の一方回転中心331Cuと他方回転中心331Cdとの間で交差する。
【0117】
右側主リンク331rの一方回転中心331Cuと左側主リンク331lの一方回転中心331Cuとが、特定水平軸xに沿って所定の離間距離H1だけ離れる。
右側主リンク331rの他方回転中心331Cdと左側主リンク331lの他方回転中心331Cdとの離間距離が、所定の離間距離H1より大きい。
【0118】
1個のサポートリンク332が、一方の端部を左右一対の主リンク331r、331lの一方に回転中心である一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結される。
1個のサポートリンク332が、他方の端部を他方構造に上下方向に延びる軌道である第二軌道g2に沿って移動自在かつ他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に支持される。
1個のサポートリンク332が、他方の端部を垂直移動案内機構350を介して他方構造に固定され、他方構造に上下方向に延びる軌道である第二軌道g2に沿って移動自在かつ他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に支持される。
例えば、左側サポートリンク332lの他方サポート回転中心332Cdとが垂直移動案内機構350を介して 基台200に対して固定される。
左側サポートリンク332lの他方サポート回転中心332Cdが、左右一対の主リンク331r、331lの中間に位置しても良い。
【0119】
次に、本発明の第八の実施形態に係る対象物支持装置を説明する。
図15、16は、本発明の第八の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図、作用図である。
本発明の第八の実施形態にかかる対象物支持装置では、テーブル支持機構の左右一対の主リンクが交差し、交差箇所で連結される。
【0120】
対象物支持装置は、テーブル100と基台200とテーブル支持機構300とで構成される。
テーブル100と基台200とテーブル支持機構300の主要構造は、前述した本発明の実施形態に係る対象物支持装置の主要構造と同じなので、本発明の第一の実施形態にかかる対象物支持装置を特徴づける構造を主に説明する。
【0121】
テーブル支持機構300は、水平移動案内機構310と一方水平移動案内機構312と上下方向ばね部材320とリンク機構330と水平方向ばね部材340と垂直移動案内機構350とで構成される。
【0122】
水平移動案内機構310の左右一対の第一軌道g1は、直線状であり、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って上下方向の一方に偏る様に延びる。
水平移動案内機構310の左右一対の第一軌道g1は、直線状であり、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って上方向に偏ってもよい。
水平移動案内機構310の左右一対の第一軌道g1は、直線状であり、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って下方向に偏ってもよい。
図15に、水平移動案内機構310の左右一対の第一軌道g1は、直線状であり、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って上方向に偏っている様子が示される。
【0123】
一方水平移動案内機構312の左右一対の第三軌道g3は、直線状であり、特定水平軸xに平行に互いに離間する向きに沿って延びる。
図15には、一体となった右側一方案内機構312Rrと左側一方案内機構312Rlが、右側一方案内ブロック312Brと左側一方案内ブロック312Blとを案内する様子が示される。
【0124】
左右一対の主リンク331r、331lを左右に分ける様に水平に見て、左右一対の主リンク331r、331lが各々の一方回転中心331Cuと他方回転中心331Cdとの間で交差し、左右一対のリンク331r、331lが各々の一方回転中心331Cuと他方回転中心331Cdとに挟まれて交差する箇所で回転自在に連結される。
主リンク連結軸334が、左右一対のリンク331r、331lが各々の一方回転中心331Cuと他方回転中心331Cdとに挟まれて交差する箇所を回転自在に連結する。
【0125】
左右一対の主リンク331r、331lの一方回転中心331Cuが、一方水平移動案内機構312を介して一方構造に支持される。
一方水平移動案内機構312は、左右一対の一方案内ブロック312Br、312Blと一体となった左右一対の一方案内機構312Rr、312Rlとで構成されてもよい。
一体となった左右一対の一方案内機構312Rr、312Rlは、左右一対の一方案内ブロック312Br、312Blを特定水平軸xに沿って延びる第三軌道g3に沿って各々に移動自在に案内する機構である。
一体となった左右一対の一方案内機構312Rr、312Rlは、左右一対の一方案内ブロック312Br、312Blを特定水平軸に沿って延びる第三軌道g3に沿って各々に移動自在に案内するレール機構であってもよい。
例えば、一体となった左右一対の一方案内機構312Rr、312Rlは、左右一対の一方案内ブロック312Br、312Blを特定水平軸xに沿って延びる第三軌道g3に沿って各々に移動自在に案内するスリットで形成されるレール機構である。
例えば、左右一対の主リンク331r、331lの一方回転中心が、一方水平移動案内機構312を介してテーブル100に支持される。
【0126】
右側主リンク331rの一方回転中心331Cuと左側主リンク331lの一方回転中心331Cuとが、特定水平軸xに沿って可変の離間距離H1だけ離れる。
右側主リンク331rの他方回転中心331Cdと左側主リンク331lの他方回転中心331Cdとの離間距離が、可変の離間距離H1より大きい。
【0127】
1個のサポートリンク332が、一方の端部を左右一対の主リンク331r、331lの一方に回転中心である一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結される。
1個のサポートリンク332が、他方の端部を他方構造に上下方向に延びる軌道である第二軌道g2に沿って移動自在かつ他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に支持される。
1個のサポートリンク332が、他方の端部を垂直移動案内機構350を介して他方構造に支持され、他方構造に上下方向に延びる軌道である第二軌道g2に沿って移動自在かつ他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に支持される。
例えば、左側サポートリンク332lの他方サポート回転中心332Cdが垂直移動案内機構350を介して 基台200に対して固定される。
左側サポートリンク332lの他方サポート回転中心332Cdが、左右一対の主リンク331r、331lの中間に位置しても良い。
【0128】
次に、本発明の第九の実施形態に係る対象物支持装置を説明する。
図17、18は、本発明の第九の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図、作用図である。
本発明の第九の実施形態にかかる対象物支持装置では、テーブル支持機構の左右一対の主リンクが交差し、交差箇所で連結される。
【0129】
対象物支持装置は、テーブル100と基台200とテーブル支持機構300とで構成される。
テーブル100と基台200とテーブル支持機構300の主要構造は、前述した本発明の実施形態に係る対象物支持装置の主要構造と同じなので、本発明の第九の実施形態にかかる対象物支持装置を特徴づける構造を主に説明する。
【0130】
テーブル支持機構300は、水平移動案内機構310と一方水平移動案内機構312と上下方向ばね部材320とリンク機構330と水平方向ばね部材340と垂直移動案内機構350とで構成される。
【0131】
水平移動案内機構310の左右一対の第一軌道g1は、直線状であり、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って上下方向の一方に偏る様に延びる。
水平移動案内機構310の左右一対の第一軌道g1は、直線状であり、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って上方向に偏ってもよい。
水平移動案内機構310の左右一対の第一軌道g1は、直線状であり、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って下方向に偏ってもよい。
図17に、水平移動案内機構310の左右一対の第一軌道g1は、直線状であり、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って上方向に偏っている様子が示される。
【0132】
一方水平移動案内機構312の左右一対の第三軌道g3は、直線状であり、特定水平軸xに平行に互いに離間する向きに沿って延びる。
【0133】
左右一対の主リンク331r、331lを左右に分ける様に水平に見て、左右一対の主リンク331r、331lが各々の一方回転中心331Cuと他方回転中心331Cdとの間で交差し、左右一対のリンク331r、331lが各々の一方回転中心331Cuと他方回転中心331Cdとに挟まれて交差する箇所で回転自在に連結される。
主リンク連結軸334が、左右一対のリンク331r、331lが各々の一方回転中心331Cuと他方回転中心331Cdとに挟まれて交差する箇所を回転自在に連結する。
【0134】
左右一対の主リンク331r、331lの一方回転中心331Cuが、一方水平移動案内機構312を介して一方構造に支持される。
一方水平移動案内機構312は、左右一対の一方案内ブロック312Br、312Blと左右一対の一方案内機構312Rr、312Rlとで構成されてもよい。
左右一対の一方案内機構312Rr、312Rlは、左右一対の一方案内ブロック312Br、312Blを特定水平軸xに沿って延びる第三軌道g3に沿って各々に移動自在に案内する機構である。
左右一対の一方案内機構312Rr、312Rlは、左右一対の一方案内ブロック312Br、312Blを特定水平軸に沿って延びる第三軌道g3に沿って各々に移動自在に案内するレール機構であってもよい。
例えば、左右一対の一方案内機構312Rr、312Rlは、左右一対の一方案内ブロック312Br、312Blを特定水平軸xに沿って延びる第三軌道g3に沿って各々に移動自在に案内するスリットで形成されるレール機構である。
例えば、左右一対の主リンク331r、331lの一方回転中心が、一方水平移動案内機構312を介してテーブル100に支持される。
【0135】
右側主リンク331rの一方回転中心331Cuと左側主リンク331lの一方回転中心331Cuとが、特定水平軸xに沿って可変の離間距離H1だけ離れる。
右側主リンク331rの他方回転中心331Cdと左側主リンク331lの他方回転中心331Cdとの離間距離が、可変の離間距離H1より大きい。
【0136】
1個のサポートリンク332が、一方の端部を左右一対の主リンク331r、331lのうちのひとつに回転中心である一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結される。
1個のサポートリンク332が、他方の端部を他方構造に上下方向に延びる軌道である第二軌道g2に沿って移動自在かつ他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に支持される。
1個のサポートリンク332が、他方の端部を垂直移動案内機構350を介して他方構造に支持され、他方構造に上下方向に延びる軌道である第二軌道g2に沿って移動自在かつ他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に支持される。
例えば、左側サポートリンク332lの他方サポート回転中心332Cdが垂直移動案内機構350を介して 基台200に対して固定される。
水平に見て、左側サポートリンク332lの他方サポート回転中心332Cdが、左右一対の主リンク331r、331lの中間に位置しても良い。
【0137】
1個の一方サポートリンク333が、他方の端部を左右一対の主リンク331r、331lのうちのひとつに回転中心である他方サポート回転中心333Cdの回りに回転自在に連結される。
1個の一方サポートリンク333が、一方の端部を一方構造であるテーブル100に一方サポート回転中心333Cuの回りに回転自在に連結される。
【0138】
次に、本発明の第十の実施形態に係る対象物支持装置を説明する。
図19、20は、本発明の第十の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図、作用図である。
本発明の第十の実施形態にかかる対象物支持装置では、テーブル支持機構の左右一対の主リンクが交差し、交差箇所で連結される。
【0139】
対象物支持装置は、テーブル100と基台200とテーブル支持機構300とで構成される。
テーブル100と基台200とテーブル支持機構300の主要構造は、前述した本発明の実施形態に係る対象物支持装置の主要構造と同じなので、本発明の第九の実施形態にかかる対象物支持装置を特徴づける構造を主に説明する。
【0140】
テーブル支持機構300は、水平移動案内機構310と一方水平移動案内機構312と上下方向ばね部材320とリンク機構330と水平方向ばね部材340と垂直移動案内機構350と一方垂直移動案内機構352とで構成される。
【0141】
水平移動案内機構310の左右一対の第一軌道g1は、直線状であり、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って上下方向の一方に偏る様に延びる。
水平移動案内機構310の左右一対の第一軌道g1は、直線状であり、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って上方向に偏ってもよい。
水平移動案内機構310の左右一対の第一軌道g1は、直線状であり、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って下方向に偏ってもよい。
図17に、水平移動案内機構310の左右一対の第一軌道g1は、直線状であり、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って上方向に偏っている様子が示される。
【0142】
一方水平移動案内機構312の左右一対の第三軌道g3は、直線状であり、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って延びる。
一方垂直移動案内機構352の第四軌道g4が、直線状であり、特定水平軸xに直交する垂直方向に沿って延びてもよい。
【0143】
左右一対の主リンク331r、331lを左右に分ける様に水平に見て、左右一対の主リンク331r、331lが各々の一方回転中心331Cuと他方回転中心331Cdとの間で交差し、左右一対のリンク331r、331lが各々の一方回転中心331Cuと他方回転中心331Cdとに挟まれて交差する箇所で回転自在に連結される。
主リンク連結軸334が、左右一対のリンク331r、331lが各々の一方回転中心331Cuと他方回転中心331Cdとに挟まれて交差する箇所を回転自在に連結する。
【0144】
左右一対の主リンク331r、331lの一方回転中心331Cuが、一方水平移動案内機構312を介して一方構造に支持される。
一方水平移動案内機構312は、左右一対の一方案内ブロック312Br、312Blと左右一対の一方案内機構312Rr、312Rlとで構成されてもよい。
左右一対の一方案内機構312Rr、312Rlは、左右一対の一方案内ブロック312B、312Blを特定水平軸xに沿って延びる第三軌道g3に沿って各々に移動自在に案内する機構である。
左右一対の一方案内機構312Rr、312Rlは、左右一対の一方案内ブロック312B、312Blを特定水平軸に沿って延びる第三軌道g3に沿って各々に移動自在に案内するレール機構であってもよい。
例えば、左右一対の一方案内機構312Rr、312Rlは、左右一対の一方案内ブロック312Br、312Blを特定水平軸xに沿って延びる第三軌道g3に沿って各々に移動自在に案内するスリットで形成されるレール機構である。
例えば、左右一対の主リンク331r、331lの一方回転中心が、一方水平移動案内機構312を介してテーブル100に支持される。
【0145】
右側主リンク331rの一方回転中心331Cuと左側主リンク331lの一方回転中心331Cuとが、特定水平軸xに沿って可変の離間距離H1だけ離れる。
右側主リンク331rの他方回転中心331Cdと左側主リンク331lの他方回転中心331Cdとの離間距離が、可変の離間距離H1より大きい。
【0146】
1個のサポートリンク332が、一方の端部を左右一対の主リンク331r、331lの一方に回転中心である一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結される。
1個のサポートリンク332が、他方の端部を他方構造に上下方向に延びる軌道である第二軌道g2に沿って移動自在かつ他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に支持される。
1個のサポートリンク332が、他方の端部を垂直移動案内機構350を介して他方構造に支持され、他方構造に上下方向に延びる軌道である第二軌道g2に沿って移動自在かつ他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に支持される。
例えば、左側サポートリンク332lの他方サポート回転中心332Cdが垂直移動案内機構350を介して 基台200に対して固定される。
左側サポートリンク332lの他方サポート回転中心332Cdが、左右一対の主リンク331r、331lの中間に位置しても良い。
【0147】
1個の一方サポートリンク333が、他方の端部を左右一対の主リンク331r、331lのうちのひとつに回転中心である他方サポート回転中心333Cdの回りに回転自在に連結される。
1個の一方サポートリンク333が、一方の端部を一方構造であるテーブル100に一方サポート回転中心333Cuの回りに回転自在に連結される。
1個の一方サポートリンク333が、一方の端部を一方垂直移動案内機構352を介して一方構造に支持され、一方構造に上下方向に延びる軌道である第四軌道g4に沿って移動自在かつ一方サポート回転中心333Cuの回りに回転自在に支持される。
例えば、左側一方サポートリンク333lの一方サポート回転中心333Cuが一方垂直移動案内機構352を介して テーブル100に対して固定される。
水平に見て、左側一方サポートリンク333lの一方サポート回転中心333Cuが、左右一対の主リンク331r、331lに挟まれる中間に位置しても良い。
【0148】
次に、本発明の第十一の実施形態に係る対象物支持装置を説明する。
図21、22は、本発明の第十一の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図、作用図である。
本発明の第十一の実施形態にかかる対象物支持装置では、テーブル支持機構の左右一対の主リンクが交差し、交差箇所で連結される。
【0149】
対象物支持装置は、テーブル100と基台200とテーブル支持機構300とで構成される。
テーブル100と基台200とテーブル支持機構300の主要構造は、前述した本発明の実施形態に係る対象物支持装置の主要構造と同じなので、本発明の第十一の実施形態にかかる対象物支持装置を特徴づける構造を主に説明する。
【0150】
テーブル支持機構300は、水平移動案内機構310と一方水平移動案内機構312と上下方向ばね部材320とリンク機構330と水平方向ばね部材340と垂直移動案内機構350と一方垂直移動案内機構352とで構成される。
【0151】
水平移動案内機構310の左右一対の第一軌道g1は、直線状であり、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って上下方向の一方に偏る様に延びる。
水平移動案内機構310の左右一対の第一軌道g1は、直線状であり、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って上方向に偏ってもよい。
水平移動案内機構310の左右一対の第一軌道g1は、直線状であり、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って下方向に偏ってもよい。
図21に、水平移動案内機構310の左右一対の第一軌道g1は、直線状であり、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って上方向に偏っている様子が示される。
【0152】
一方水平移動案内機構312の左右一対の第三軌道g3は、直線状であり、特定水平軸xに沿って互いに離間するに従って、下方に偏る様に延びる。
一方垂直移動案内機構352の第四軌道g4が、直線状であり、特定水平軸xに直交する垂直方向に沿って延びる。
【0153】
左右一対の主リンク331r、331lを左右に分ける様に水平に見て、左右一対の主リンク331r、331lが各々の一方回転中心331Cuと他方回転中心331Cdとの間で交差し、左右一対のリンク331r、331lが各々の一方回転中心331Cuと他方回転中心331Cdとに挟まれて交差する箇所で回転自在に連結される。
主リンク連結軸334が、左右一対のリンク331r、331lが各々の一方回転中心331Cuと他方回転中心331Cdとに挟まれて交差する箇所を回転自在に連結する。
【0154】
左右一対の主リンク331r、331lの一方回転中心331Cuが、一方水平移動案内機構312を介して一方構造に支持される。
一方水平移動案内機構312は、左右一対の一方案内ブロック312Br、312Blと左右一対の一方案内機構312Rr、312Rlとで構成されてもよい。
左右一対の一方案内機構312Rr、312Rlは、左右一対の一方案内ブロック312Br、312Blを特定水平軸xに沿って延びる第三軌道g3に沿って各々に移動自在に案内する機構である。
左右一対の一方案内機構312Rr、312Rlは、左右一対の一方案内ブロック312Br、312Blを特定水平軸に沿って延びる第三軌道g3に沿って各々に移動自在に案内するレール機構であってもよい。
例えば、左右一対の一方案内機構312Rr、312Rlは、左右一対の一方案内ブロック312Br、312Blを特定水平軸xに沿って延びる第三軌道g3に沿って各々に移動自在に案内するスリットで形成されるレール機構である。
例えば、左右一対の主リンク331r、331lの一方回転中心が、一方水平移動案内機構312を介してテーブル100に支持される。
【0155】
右側主リンク331rの一方回転中心331Cuと左側主リンク331lの一方回転中心331Cuとが、特定水平軸xに沿って可変の離間距離H1だけ離れる。
右側主リンク331rの他方回転中心331Cdと左側主リンク331lの他方回転中心331Cdとの離間距離が、可変の離間距離H1より大きい。
【0156】
1個のサポートリンク332が、一方の端部を左右一対の主リンク331r、331lの一方に回転中心である一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結される。
1個のサポートリンク332が、他方の端部を他方構造に上下方向に延びる軌道である第二軌道g2に沿って移動自在かつ他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に支持される。
1個のサポートリンク332が、他方の端部を垂直移動案内機構350を介して他方構造に支持され、他方構造に上下方向に延びる軌道である第二軌道g2に沿って移動自在かつ他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に支持される。
例えば、左側サポートリンク332lの他方サポート回転中心332Cdが垂直移動案内機構350を介して 基台200に対して固定される。
左側サポートリンク332lの他方サポート回転中心332Cdが、左右一対の主リンク331r、331lの中間に位置しても良い。
【0157】
1個の一方サポートリンク333が、他方の端部を左右一対の主リンク331r、331lの一方に回転中心である他方サポート回転中心333Cdの回りに回転自在に連結される。
1個の一方サポートリンク333が、一方の端部を一方構造であるテーブル100に一方サポート回転中心333Cuの回りに回転自在に連結される。
1個の一方サポートリンク333が、一方の端部を一方垂直移動案内機構352を介して一方構造に支持され、一方構造に上下方向に延びる軌道である第四軌道g4に沿って移動自在かつ一方サポート回転中心333Cuの回りに回転自在に支持される。
例えば、左側一方サポートリンク333lの一方サポート回転中心333Cuが一方垂直移動案内機構352を介して テーブル100に対して固定される。
水平に見て、左側一方サポートリンク332lの一方サポート回転中心333Cuが、左右一対の主リンク331r、331lに挟まれる中間に位置しても良い。
【0158】
以下に、本発明の実施形態に係る対象物支持機構の合成ばね反力を、図を基に、説明する。
図23は、本発明の実施形態にかかる対象物支持装置の合成ばね反力グラフである。
図23中の実線は、テーブル100の上下変位(m)と水平方向ばね部材340のばね力によりテーブル100に作用する上下方向の反力(N)の関係を示すカーブである、
図23中の実破線は、テーブル100の上下変位(m)と上下方向ばね部材320のばね力によりテーブル100に作用する上下方向の反力(N)の関係を示すカーブである、
図23中の細破線は、テーブル100の上下変位(m)と合成ばね反力の関係を示すカーブである。
軌道gとリンクの一方の端部の位置を選択することにより合成ばね反力の特性を選択できる。
【0159】
図24は、本発明の第三乃至十一の実施形態にかかる対象物支持装置の合成ばね反力の比較グラフである。
図24の(A)~(D)は、案内レールの軌道の形状を除くの形状、諸元を一致させ、案内レールの軌道を以下の様にして、合成ばね反力の特性を比較したものである。
(A)軌道が下に凹の曲線である実施形態のもの。
(B)軌道が上に凹の曲線である実施形態のもの。
(C)軌道が外側に遷移するに従って上がる直線である実施形態ものの。
(D)軌道が外側に遷移するに従って下がる直線である実施形態ものの。
図中で、破線で表す合成ばね反力は、軌道が水平直線である軌道gをもつ図1図2に示すテーブル支持構造のものであり、比較のために示した。
図24の(A)~(D)を比較すると以下のことが分かる。
【0160】
リンクの一方の端部が上方の端部であり、リンクの案内レールに案内される他方の端部が下方の端部である場合に、案内レールの曲率中心を軌道gより上方に位置する様に設定する、または軌道の傾斜が左右に遷移するにしたがって上向きになる様に設定すると、水平の軌道gを持つ従来のテーブル支持構造に比較して負ばねのばね定数を大きくしてばねがいわゆる剛になりマイナス傾斜が傾きを鋭くなり、上下ばねと合成した全体のばね特性を平坦にし、対象物を支持する対象物支持装置の応答特性を長周期にすることができる。
【0161】
リンクの一方の端部が上方の端部であり、リンクの案内レールに案内される他方の端部が下方の端部である場合に、案内レールの曲率中心が軌道gより下方に位置する様に設定し、または軌道の傾斜が左右に遷移するにしたがって下向きになる様に設定すると、水平の軌道gを持つ従来のテーブル支持構造に比較して負ばねのばね定数を小さくしてばねがいわゆる軟らかくなりマイナス傾斜の傾きが鈍くなり、上下ばねと合成した全体のばね特性が傾き、対象物を支持する対象物支持装置の応答特性を短周期にすることができる。
【0162】
以下に、本発明の実施形態にかかる対象物支持装置の採用例を、図を基に、説明する。
本発明の実施形態にかかる対象物支持装置の採用例は、小型の対象物を支持する台に採用する。
図25は、本発明の実施形態にかかる対象物支持装置の採用例である。図26は、本発明の実施形態にかかる対象物支持装置の採用例の側面図である。図27は、本発明の実施形態にかかる対象物支持装置の採用例の平面図である。
例えば、小型の対象物は、美術品である。
例えば、美術品を支持する台は、上下免震台20と水平免震台30とガラスケース40とで構成される。
上下免震台20は、本発明の実施形態にかかる対象物支持装置を内蔵する。
水平免震台30は、垂直方向の移動を拘束し、水平移動を許容して水平移動に応じて減衰力を発生させる台である。
ガラスケース40は、美術品を覆う透明体である。
【0163】
上下免震台20に採用される対象物支持装置は、テーブル100と基台200とN個のテーブル支持機構300とで構成される。
図25乃至27に、テーブル100と基台200と4個のテーブル支持機構300とで構成される対象物支持装置が示される。
テーブル支持機構300は、水平移動案内機構310と上下方向ばね部材320と左右一対のリンク機構330と水平方向ばね部材340とで構成される。
先に説明した水平移動案内機構310と上下方向ばね部材320と左右一対のリンク機構330と水平方向ばね部材340と同じ構成の説明を省略し、上下免震台20に採用される対象物支持装置に特徴のある構成を説明する。
【0164】
上から見て、N個のテーブル支持機構がテーブル100を囲う様に配されてテーブル100を各々に支持する。
【0165】
案内機構が、基台200の側面を形成する板材に設けられ、第一軌道g1に沿って形成されるスリットSである。
案内ブロックが、案内機能を形成するスリットSに案内される車輪Wを持つ。
車輪WがスリットSに沿って転動する。
図中の(A)は、直線水平の第一軌道g1をもつ案内レールを設けられるものを示す。
図中の(B)は、直線傾斜した第一軌道g1をもつ案内レールが設けられるものを示す。
図中の(C)は、下に凹んだ曲線の第一軌道g1をもつ案内レールが設けられるものを示す。
【0166】
上下方向ばね部材320が、上部を基台に連結され下部をテーブルに連結される引張ばねである。
【0167】
上述の実施形態に係る対象物支持装置を用いれば、以下の効果を発揮する。
基台200を基礎としてテーブル100に上向きのばね力を発生させ、左右一対の案内機構310が特定水平軸xに添って離れた左右一対の案内ブロック310Br、310Blをテーブル100または基台200の他方に対して第一軌道g1に沿って移動自在に案内し、左右一対の主リンク331r、331lの一方の端部がテーブル100または基台200の一方に回転自在に固定され、他方の端部が左右一対の案内ブロック310Br、310Blに回転自在に固定され、左右一対の主リンク331r、331lに互いに接近する向きにばね力を作用させ、サポートリンク332の一方の端部をすくなくとも一方の主リンク331に回転自在に固定され、他方の端部をテーブル100または基台200の他方に回転自在に固定される様にしたので、サポートリンク332が主リンク331を介してテーブル100の左右の動きを抑制でき、リンクとばねの諸元を選択することでテーブル支持機構300の支持特性を目的に合わせて選択することができ、所望の免震機能を発揮できる。
また、サポートリンク332が他方の端部を他方構造に上下方向に延びる第二軌道である第二軌道g2に沿って移動自在になる様にしたので、テーブル100の上下運動に伴って左右の主リンク331r、331lが上下運動する際のサポートリンク332の他方の端部の上下移動を許し、テーブル支持機構が所望の免震機能を安定して発揮できる。
また、左右一対の第一軌道g1が特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って上下方向の一方に偏る様に延びる様にしたので、左右一対の第一軌道g1の上下方向の一方に偏る程度を選択することでテーブル支持機構の支持特性を目的に合わせて選択することができ、設計の自由度が増える。
また、第二軌道g2が上下方向に沿って延びる直線状軌道である様にしたので、サポートリンク332の他方の端部が第二軌道g2に沿って直線状に上下移動し、主リンク部材を介してテーブルの左右移動を安定して抑制できる。
また、一方サポート回転中心332Cuが一方回転中心331Cuと他方回転中心と331Cdを結ぶ仮想の線である主リンク仮想線の上に位置して、
一方回転中心331Cuと一方サポート回転中心332Cuとの距離と一方サポート回転中心332Cuと他方回転中心と331Cdの距離と一方サポート回転中心332Cuと他方サポート回転中心332Cdとの距離とが各々に等しくなる様にしたので、主リンク331とサポートリンク332とが移動しつつ安定して傾斜し、主リンク331を介してテーブル100の左右移動を安定して抑制できる。
また、左右一対の主リンク331r、331lを左右に分ける様に水平に見て左右一対のリンクの各々の一方回転中心が所定の離間距離H1だけ離れる様にしたので、設計の自由度が増える。
また、左右一対の主リンク331r、331lを左右に分ける様に水平に見て左右一対の主リンク331r、331lが各々の一方回転中心331Cuと他方回転中心331Cdとの間で交差する様にしたので、設計の自由度が増える。
また、左右一対の主リンク331r、331lを左右に分ける様に水平に見て左右一対の主リンク331r、331lが各々の一方回転中心331Cuと他方回転中心331Cdとの間で交差し、交差点で連結する様にしたので、設計の自由度が増える。
また、左右一対の一方案内機構312Rr、312Rlが特定水平軸xに添って離れた左右一対の一方案内ブロック312Br、312Blをテーブル100または基台200の他方に対して第三軌道g3に沿って移動自在に案内し、左右一対の主リンク331の一方の端部が左右一対の一方案内ブロック312Br、312Blに回転自在に固定され、他方の端部が左右一対の案内ブロック311Br、311Blに回転自在に固定され、左右一対の主リンク331に互いに接近する向きにばね力を作用させ、サポートリンク332の一方の端部をすくなくとも一方の主リンク331に回転自在に固定され、他方の端部をテーブル100または基台200の他方に回転自在に固定され、一方サポートリンク333の一方の端部をテーブル100または基台200の他方に回転自在に固定され、他方の端部をすくなくとも一方の主リンクに回転自在に固定される様にしたので、サポートリンク332と一方サポートリンク333とが主リンク331を介してテーブル100の左右の動きを抑制でき、リンクとばねの諸元を選択することでテーブル支持機構の支持特性を目的に合わせて選択することができ、所望の免震機能を発揮できる。
また、一方サポートリンク333が一方の端部を一方構造に上下方向に延びる軌道である第四軌道g4に沿って移動自在かつ一方サポート回転中心333Cuの回りに回転自在に支持される様にしたので、テーブル100の上下運動に伴って左右の主リンクが上下運動する際の一方のサポートリンクの一方の端部の上下移動を許し、テーブル支持機構が所望の免震機能を安定して発揮できる。
また、左右一対の第三軌道g3が特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って上下方向の一方に偏る様に延びる様にしたので、左右一対の第三軌道g3の上下方向の一方に偏る程度を選択することでテーブル支持機構の支持特性を目的に合わせて選択することができ、設計の自由度が増える。
また、第四軌道g4が上下方向に沿って延びる直線状軌道である様にしたので、一方サポートリンク333の一方の端部が第四軌道g4に沿って直線状に上下移動し、主リンク331を介してテーブルの左右移動を安定して抑制できる。
また、上下移動案内機構(図示せず)が、基台200を基礎としてテーブル100の相対的な揺動運動を抑制し上下方向に移動自在に案内する様にしたので、テーブル100の揺動運動を抑制できる。
また、上から見てN個のテーブル支持機構300がテーブルを囲う様に配されてテーブル100を各々に支持する様にしたので、N個のテーブル支持機構300の免震特性を調整して大規模な対象物支持装置をつくることができ、設計の自由度が増える。
【0168】
本発明は以上に述べた実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。
水平移動案内機構310が基台200に設けられ場合を例にして説明したが、これに限定されない。例えば、水平移動案内機構310がテーブル100に設けられてもよい。
第五乃至十一の実施形態では、テーブル支持構造の下部構造を特定の構造であるとして説明したが、これに限定されない。例えば、テーブル支持構造の下部構造を第一乃至四の実施形態の構造としてもよい。
【符号の説明】
【0169】
x 特定水平軸
g1 第一軌道
g2 第二軌道
g3 第三軌道
g4 第四軌道
H1 離間距離
H2 離間距離
S スリット
W 車輪
10 対象物
20 上下免震台
30 水平免震台
40 ガラスケース
100 テーブル
200 基台
300 テーブル支持機構
310 水平移動案内機構
310Br 右側案内ブロック
310Rr 右側案内機構
310Bl 左側案内ブロック
310Rl 左側案内機構
312 一方水平移動案内機構
312Br 右側一方案内ブロック
312Rr 右側一方案内機構
312Bl 左側一方案内ブロック
312Rl 左側一方案内機構
320 上下方向ばね部材
330 リンク機構
331 主リンク
331r 右側主リンク
331l 左側主リンク
331Cu 一方回転中心
331Cd 他方回転中心
331u 一方連結軸
331d 他方連結軸
332 サポートリンク
332r 右側サポートリンク
332l 左側サポートリンク
332Cu 一方サポート回転中心
332Cd 他方サポート回転中心
332u 一方サポート連結軸
332d 他方サポート連結軸
333 一方サポートリンク
333r 右側一方サポートリンク
333l 左側一方サポートリンク
333Cu 一方サポート回転中心
333Cd 他方サポート回転中心
333u 一方サポート連結軸
333d 他方サポート連結軸
334 主リンク連結軸
340 水平方向ばね部材
350 垂直移動案内機構
350B サポート案内ブロック
350R サポート案内機構
350Br 右側サポート案内ブロック
350Rr 右側サポート案内機構
350Bl 左側サポート案内ブロック
350Rl 左側サポート案内機構
352 一方垂直移動案内機構
352B 一方サポート案内ブロック
352R 一方サポート案内機構
352Br 右側一方サポート案内ブロック
352Rr 右側一方サポート案内機構
352Bl 左側一方サポート案内ブロック
352Rl 左側一方サポート案内ブロック
【先行技術文献】
【特許文献】
【0170】
【文献】特開平11-37214号
【文献】特開2009-168157号
【文献】特開2008-157288号
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27