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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-13
(45)【発行日】2022-05-23
(54)【発明の名称】梱包箱の持ち手構造
(51)【国際特許分類】
   B65D 5/468 20060101AFI20220516BHJP
【FI】
B65D5/468 100
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2018006845
(22)【出願日】2018-01-19
(65)【公開番号】P2019123546
(43)【公開日】2019-07-25
【審査請求日】2020-12-17
(73)【特許権者】
【識別番号】501418498
【氏名又は名称】矢崎エナジーシステム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100134832
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧野 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100165308
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100115048
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 康弘
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 一孝
【審査官】吉澤 秀明
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-037297(JP,A)
【文献】特開2005-271926(JP,A)
【文献】米国特許第04684059(US,A)
【文献】実公昭46-004685(JP,Y1)
【文献】特開2011-162211(JP,A)
【文献】実開昭53-161130(JP,U)
【文献】登録実用新案第3213993(JP,U)
【文献】実開平01-168418(JP,U)
【文献】実開昭60-050119(JP,U)
【文献】特開2005-297978(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 5/468
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
梱包箱の側板面に形成された持ち手構造であって、
前記側板面上で横に延びた第1切込線が形成され、
前記第1切込線の上領域に、
それぞれ上側に折込線を有し、下辺が前記第1切込線となる上部中央折込片、上部左折込片、上部右折込片が連続して形成され、
各折込片を折り込んだ際に形成される開口が、中央部分と両端部分とで中央部分が凸になった段差を有しており、
前記第1切込線の下領域に、
それぞれ下側に折込線を有し、上辺が前記第1切込線となる下部中央折込片、下部左折込片、下部右折込片が連続して形成され、
各折込片を折り込んだ際に形成される開口が、中央部分と両端部分とで中央部分が凸になった段差を有していることを特徴とする持ち手構造。
【請求項2】
前記上領域、前記下領域とも、横方向の長さについて、前記開口の前記中央部分が前記両端部分それぞれよりも長いことを特徴とする請求項1に記載の持ち手構造。
【請求項3】
前記上部中央折込片、前記下部中央折込片のいずれかが左右に分割されていることを特徴とする請求項1または2に記載の持ち手構造。
【請求項4】
梱包箱の側板面に形成された持ち手構造であって、
前記側板面上で横に延びた第1切込線が形成され、
前記第1切込線の上下領域双方について、
前記第1切込線の両端点それぞれから延びた一対の第2切込線と、
前記第1切込線を2つの端部、中央部の3つに区分ける、前記第2切込線より上下方向について長い一対の第3切込線と、
前記一対の第3切込線の前記第1切込線から離れた端点同士を結ぶ第1折込線と、
前記第2切込線の前記第1切込線から離れた端点から、近い方の前記第3切込線の途中部分に延びた一対の第2折込線と、
が形成されたことを特徴とする持ち手構造。
【請求項5】
横方向の長さについて、前記中央部が前記端部それぞれよりも長いことを特徴とする請求項4に記載の持ち手構造。
【請求項6】
前記上下領域の少なくとも一方に、
一対の第3切込線の間に、前記第1切込線と前記第1折込線とを結ぶ第4切込線が形成されていることを特徴とする請求項4または5に記載の持ち手構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、梱包箱の側板面に形成される折り込み式の持ち手構造に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、段ボールや樹脂等で形成される梱包箱には、対向する両側板面に折り込み式の持ち手構造が設けられている。折り込み式の持ち手構造は、切込線と折込線とで折込片が形成されており、折込片を箱の内側に折り込むことで持ち手として使用できるようになる。
【0003】
折込片を折り込んで形成される持ち手孔(手掛穴)は、人差し指から小指までの4本の指を入れるのに適したサイズで、両端が丸みを帯びた横長の四角形状が広く普及しているが、特許文献1に記載されているように、形状を工夫することで持ち手の強度を高めることも提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2006-199371号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載された形状を含め、持ち手孔は、人差し指から小指までの4本の指を入れて用いることが自然であるが、梱包箱の重量バランスが不均一であったり、運搬中に梱包箱が傾いた場合等に、端部に位置する人差し指や小指により持ち手孔の端部に過度な負荷がかかり、持ち手孔の端部に破断が生じる場合があった。
【0006】
また、持ち手孔に指を入れた状態での梱包箱の運搬に際して、引き摺りや持ち上げを繰り返すことでも、持ち手孔の端部に負荷が集中し、持ち手孔の端部に破断が生じる場合があった。
【0007】
持ち手孔の端部に破断が生じると、運搬作業の効率が低下したり、作業者の負担が増大するため、特に、重量物の梱包が想定される梱包箱等において、破断の生じにくい持ち手構造が望まれている。
【0008】
そこで、本発明は、持ち手孔の端部の破断を防止する持ち手構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様である持ち手構造は、梱包箱の側板面に形成された持ち手構造であって、前記側板面上で横に延びた第1切込線が形成され、前記第1切込線の上領域に、それぞれ上側に折込線を有し、下辺が前記第1切込線となる上部中央折込片、上部左折込片、上部右折込片が連続して形成され、各折込片を折り込んだ際に形成される開口が、中央部分と両端部分とで中央部分が凸になった段差を有しており、前記第1切込線の下領域に、それぞれ下側に折込線を有し、上辺が前記第1切込線となる下部中央折込片、下部左折込片、下部右折込片が連続して形成され、各折込片を折り込んだ際に形成される開口が、中央部分と両端部分とで中央部分が凸になった段差を有していることを特徴とする。
ここで、前記上領域、前記下領域とも、前記開口の前記中央部分を前記両端部分それぞれよりも長くすることができる。
また、前記上部中央折込片、前記下部中央折込片のいずれかが左右に分割されててもよい。
上記課題を解決するため、本発明の第2の態様である持ち手構造は、梱包箱の側板面に形成された持ち手構造であって、前記側板面上で横に延びた第1切込線が形成され、前記第1切込線の上下領域双方について、前記第1切込線の両端点それぞれから延びた一対の第2切込線と、前記第1切込線を2つの端部、中央部の3つに区分ける、前記第2切込線より上下方向について長い一対の第3切込線と、前記一対の第3切込線の前記第1切込線から離れた端点同士を結ぶ第1折込線と、前記第2切込線の前記第1切込線から離れた端点から、近い方の前記第3切込線の途中部分に延びた一対の第2折込線と、が形成されたことを特徴とする。
ここで、前記中央部を前記端部それぞれよりも長くすることができる。
また、前記上下領域の少なくとも一方に、一対の第3切込線の間に、前記第1切込線と前記第1折込線とを結ぶ第4切込線が形成されていてもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、持ち手孔の端部の破断を防止する持ち手構造が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本実施形態の持ち手構造を適用した梱包箱の展開図の一例である。
図2】梱包箱を組み立てたときの状態を示す斜視図である。
図3】本実施形態の持ち手構造を説明する図である。
図4】上部開口を説明する図である。
図5】下部開口を説明する図である。
図6】上下部開口を説明する図である。
図7】梱包箱を持ち上げるときの様子を説明する図である。
図8】梱包箱を引き摺るときの様子を説明する図である。
図9】上部中央折込片を分割する場合を説明する図である。
図10】下部中央折込片を分割する場合を説明する図である。
図11】上部中央折込片および下部中央折込片を分割する場合を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態の持ち手構造110を適用した梱包箱10の展開図の一例である。梱包箱10は、段ボール、厚紙、樹脂等のある程度の剛性を保ちつつ可撓性を有する材料で構成することができる。
【0013】
梱包箱10は、側面となる一対の側板面101、一対の側板面102、底蓋となる一対の底板面103、一対の底板面104、上蓋となる一対の上板面105、一対の上板面106を備えている。本例では、側板面101に持ち手構造110が形成されている。
【0014】
各板面の形状は本図に限られず、様々な意匠を施すことができる。例えば、凹凸の形状を設けるとともに、切込線、折込線等を適宜形成し、組み立てることで梱包対象物に応じた収容スペースを形成できるようにしてもよい。
【0015】
図2は、梱包箱10を組み立てたときの状態を示す斜視図である。幅狭の測板面101、幅広の側板面102のうち、幅狭の側板面101に持ち手構造110が形成されているが、幅広の側板面102に持ち手構造110を形成するようにしてもよい。また、高さ方向について、上板面105に近い位置で持ち手構造110が形成されているが、中央部や底蓋に近い位置に持ち手構造110を形成してもよい。
【0016】
図3は、本実施形態の持ち手構造110を説明する図である。本図に示すように、持ち手構造110は、側板面101上で横に延びて形成された第1切込線1cを中心とした上下の領域に、第1切込線1cを含んだ複数の切込線と折込線とで形成される折込片を有している。折込線は、罫線加工、ミシン目等を利用することができる。
【0017】
具体的には、上領域については、
U1)第1切込線1cの両端点それぞれから上方向に延びた一対の上部第2切込線(左側:UL2c、右側:UR2c)と、
U2)第1切込線1cを2つの端部(左側:LP、右側:RP)、端部よりも長い中央部CPの3つに区分けるとともに、上部第2切込線(左側:UL2c、右側:UR2c)よりも上方向について長い一対の上部第3切込線(左側:UL3c、右側:UR3c)と、
U3)一対の上部第3切込線(左側:UL3c、右側:UR3c)の第1切込線1cから離れた端点同士を結ぶ上部第1折込線U1fと、
U4)上部第2切込線(左側:UL2c、右側:UR2c)の第1切込線1cから離れた端点から、近い方の上部第3切込線(左側:UL3c、右側:UR3c)の途中部分に延びた一対の上部第2折込線(左側:UL2f、右側:UR2f)と、が設けられている。
【0018】
そして、第1切込線1cの中央部CPと上部第3切込線(左側:UL3c、右側:UR3c)と上部第1折込線U1fとで囲まれる領域により上部中央折込片121が形成され、第1切込線1cの左端部LPと上部左第2切込線UL2cと上部左第3切込線の一部UL3c1と上部左第2折込線UL2fとで囲まれる領域により上部左折込片122が形成され、第1切込線1cの右端部RPと上部右第2切込線UR2cと上部右第3切込線の一部UR3c1と上部右第2折込線UR2fとで囲まれる領域により上部右折込片123が形成されている。
【0019】
ここで、本図の例では、上部第1折込線U1fは、第1切込線1cと並行に形成され、上部第2切込線(左側:UL2c、右側:UR2c)は、第1切込線1cと垂直に交わり、上部第2折込線(左側:UL2f、右側:UR2f)は、中心に向かうにしたがって、第1切込線c1から離れる方向で傾いて形成されている。ただし、上部第2折込線(左側:UL2f、右側:UR2f)は、第1切込線c1と平行に形成してもよい。
【0020】
また、一対の上部第3切込線(左側:UL3c、右側:UR3c)の第1切込線1c側の一部(左側:UL3c1、右側:UR3c1)は、第1切込線c1から離れるにしたがって、左右に広がる方向で傾いて形成されている。上部第3切込線(左側:UL3c、右側:UR3c)の残りの部分(左側:UL3c2、右側:UR3c2)は上方向に延びている。上部第3切込線(左側:UL3c、右側:UR3c)の方向が変わる部分で上部第2折込線(左側:UL2f、右側:UR2f)と接続している。ただし、上部第3切込線(左側:UL3c、右側:UR3c)は全長に亘って直線状や曲線状等であってもよい。
【0021】
下領域については、
D1)第1切込線1cの両端点それぞれから下方向に延びた一対の下部第2切込線(左側:DL2c、右側:DR2c)と、
D2)第1切込線1cを2つの端部(左側:LP、右側:RP)、端部よりも長い中央部CPの3つに区分けるとともに、下部第2切込線(左側:DL2c、右側:DR2c)よりも下方向について長い一対の下部第3切込線(左側:DL3c、右側:DR3c)と、
D3)一対の下部第3切込線(左側:DL3c、D側:UR3c)の第1切込線1cから離れた端点同士を結ぶ下部第1折込線D1fと、
D4)下部第2切込線(左側:DL2c、右側:DR2c)の第1切込線1cから離れた端点から、近い方の下部第3切込線(左側:DL3c、右側:DR3c)の途中部分に延びた一対の下部第2折込線(左側:DL2f、右側:DR2f)と、が設けられている。
【0022】
そして、第1切込線1cの中央部CPと下部第3切込線(左側:DL3c、右側:DR3c)と下部第1折込線D1fとで囲まれる領域により下部中央折込片131が形成され、第1切込線1cの左端部LPと下部左第2切込線DL2cと下部左第3切込線の一部DL3c1と下部左第2折込線DL2fとで囲まれる領域により下部左折込片132が形成され、第1切込線1cの右端部RPと下部右第2切込線DR2cと下部右第3切込線の一部DR3c1と下部右第2折込線DR2fとで囲まれる領域により下部右折込片133が形成されている。
【0023】
ここで、本図の例では、下部第1折込線D1fは、第1切込線1cと並行に形成され、下部第2切込線(左側:DL2c、右側:DR2c)は、第1切込線1cと垂直に交わり、下部第2折込線(左側:DL2f、右側:DR2f)は、中心に向かうにしたがって、第1切込線c1から離れる方向で傾いて形成されている。ただし、下部第2折込線(左側:DL2f、右側:DR2f)は、第1切込線c1と平行に形成してもよい。
【0024】
また、一対の下部第3切込線(左側:DL3c、右側:DR3c)の第1切込線1c側の一部(左側:DL3c1、右側:DR3c1)は、第1切込線c1から離れるにしたがって、左右に広がる方向で傾いて形成されている。下部第3切込線(左側:DL3c、右側:DR3c)の残りの部分(左側:DL3c2、右側:DR3c2)は下方向に延びている。下部第3切込線(左側:DL3c、右側:DR3c)の方向が変わる部分で下部第2折込線(左側:DL2f、右側:DR2f)と接続している。ただし、下部第3切込線(左側:DL3c、右側:DR3c)は全長に亘って直線状や曲線状等であってもよい。
【0025】
上部中央折込片121、上部左折込片122、上部右折込片123を梱包箱10の内側に折り込むことで、図4に示すように、上部開口120が形成される。上部開口120は、上部中央折込片121により形成される中央部分が、上部左折込片122、上部右折込片123により形成される両端部分よりも上方向に広がっている。すなわち、中央部分が凸になった段差ができている。
【0026】
ここで、横方向の長さについては、中央部分の長さCdを32~40mmとし、左端部分の長さLdおよび右端部分の長さRdをそれぞれ16~20mm程度とすることができる。指1本の幅が16~20mm程度と考えると、この場合、左端部分と右端部分に1本ずつ、中央部分に2本の指を入れるのに適したサイズとなる。また、中央部分と両端部分との段差ddは、例えば、3~6mm程度とすることができる。
【0027】
また、下部中央折込片131、下部左折込片132、下部右折込片133を梱包箱10の内側に折り込むことで、図5に示すように、下部開口130が形成される。下部開口130は、下部中央折込片131により形成される中央部分が、下部左折込片132、下部右折込片133により形成される両端部分よりも下方向に広がっている。すなわち、中央部分が凸になった段差ができている。横方向の長さ、段差のサイズについて上部開口120と同様とすることができる。
【0028】
さらには、上部中央折込片121、上部左折込片122、上部右折込片123、下部中央折込片131、下部左折込片132、下部右折込片133を梱包箱10の内側に折り込むことで、図6に示すように、上下部開口140が形成される。
【0029】
例えば、梱包箱10を持ち上げる場合には、上部開口120に上から指を通し、図7に示すように、小指を左端部分、薬指と中指を中央部分、人差し指を右端部分に自然に位置させる(右手の場合)。このとき、中指と薬指で中央部分を支え、人差し指、小指で両端部分を支えることになる。
【0030】
このような状態では、持ち手孔である上部開口120の周辺にかかる負荷は、両端部分のA1、A4と段差部分のA2、A3に分散される。このため、持ち手孔の端部の破断を防止することができる。
【0031】
また、梱包箱10を引き摺る場合には、下部開口130に横方向から指を通し、図8に示すように、人差し指を左端部分、中指と薬指を中央部分、小指を右端部分に自然に位置させる(右手の場合)。このとき、中指と薬指で中央部分を引き、人差し指、小指で両端部分を引くことになる。
【0032】
このような状態では、持ち手孔である下部開口130の周辺にかかる負荷は、両端部分のB1、B4と段差部分のB2、B3に分散される。このため、持ち手孔の端部の破断を防止することができる。
【0033】
さらに、持ち上げ時には、上部開口120に力を加え、引き摺り時には、下部開口130に力を加えることで、各開口の使用頻度を分散させることができ、持ち手孔の端部の破断を一層防止することができる。
【0034】
なお、図9に示すように、第1切込線1cの中央から上部第1折込線U1fに向けて上方向に延びる上部第4切込線U4cを設けて、上部中央折込片121を上部中央左折込片121Lと上部中央右折込片121Rに分割するようにしてもよい。
【0035】
この場合、指1本1本に分割された折込片が対応することになり、各指へのフィット感が向上するとともに、指の保護を図ることができる。また、梱包箱10の持ち上げの際に力を加えやすくなる。
【0036】
同様に、図10に示すように、第1切込線1cの中央から下部第1折込線D1fに向けて下方向に延びる下部第4切込線U4cを設けて、下部中央折込片131を下部中央左折込片131Lと下部中央右折込片131Rに分割するようにしてもよい。
【0037】
この場合も、指1本1本に分割された折込片が対応することになり、各指へのフィット感が向上するとともに、指の保護を図ることができる。また、梱包箱10の引き摺りの際に力を加えやすくなる。
【0038】
さらには、図11に示すように、第1切込線1cの中央から上部第1折込線U1fおよび下部第1折込線D1fに向けて両方向に延びる第4切込線4cを設けて、上部中央折込片121を上部中央左折込片121Lと上部中央右折込片121Rに分割するとともに、下部中央折込片131を下部中央左折込片131Lと下部中央右折込片131Rに分割するようにしてもよい。
【0039】
以上説明したように、本実施形態の持ち手構造110によれば、持ち手孔の端部の破断を防止することができる。
【符号の説明】
【0040】
10 梱包箱
101 側板面
102 側板面
103 底板面
104 底板面
105 上板面
106 上板面
110 持ち手構造
120 上部開口
121 上部中央折込片
121L 上部中央左折込片
121R 上部中央右折込片
122 上部左折込片
123 上部右折込片
130 下部開口
131 下部中央折込片
131L 下部中央左折込片
131R 下部中央右折込片
132 下部左折込片
133 下部右折込片
140 上下部開口
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11