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特許7073346見当合わせシステムのためのアライメントインジケータ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-13
(45)【発行日】2022-05-23
(54)【発明の名称】見当合わせシステムのためのアライメントインジケータ
(51)【国際特許分類】
   B41F 15/36 20060101AFI20220516BHJP
   B41F 33/00 20060101ALI20220516BHJP
【FI】
B41F15/36 Z
B41F33/00 290
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2019513749
(86)(22)【出願日】2017-09-12
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-10-17
(86)【国際出願番号】 US2017051164
(87)【国際公開番号】W WO2018049394
(87)【国際公開日】2018-03-15
【審査請求日】2020-09-10
(31)【優先権主張番号】62/393,290
(32)【優先日】2016-09-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】15/700,672
(32)【優先日】2017-09-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】516044967
【氏名又は名称】エムアンドアール プリンティング エクイップメント,インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】ホフマン,ジュニア,リチャード シー.
(72)【発明者】
【氏名】オルソン,アンドリュー エル.
(72)【発明者】
【氏名】フォーク,キース アール.
(72)【発明者】
【氏名】トカクツ,ダレク
【審査官】亀田 宏之
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第05517912(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0145015(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41F 15/36
B41F 33/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷装置に用いるためのパレット上に設けられ、導電性表面を有する矩形状のフレームを見当合わせするためのインジケータシステムであって、
上面及び下面を有する非導電性材料から形成されたパレット支持部と、
前記支持部の第1の端に接続され、前記支持部の上面から上方へ延びており、かつ、前記フレームの前記導電性表面の第1の導電性表面部分と接触することで、電子回路の第1部を形成するための固定の導電性接触面を有する第1のストップと、
前記支持部の第2の端に接続され、前記支持部の上面から上方へ延びており、かつ、前記フレームの前記導電性表面の第2の導電性表面部分と接触することで、前記電子回路の第2部を形成するための固定の導電性接触面を有する第2のストップと、
前記第1のストップと前記第2のストップとを接続する導電要素と、
完全な電子回路を形成するために、前記第1のストップの前記導電性接触面が、前記フレームの前記第1の導電性表面部分と直接接触し、かつ、前記第2のストップの前記導電性接触面が、前記フレームの前記第2の導電性表面部分と直接接触するとき、指示を提供する前記第2のストップの上の前記電子回路内に設けられている第1のインジケータと、
を備えるシステム。
【請求項2】
前記第1のインジケータがLEDである、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記第1のインジケータが可聴警告である、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記第2のストップの近傍の前記支持部に接続される第3のストップをさらに備え、
前記第3のストップは、前記支持部の上面から上方へ延びており、かつ、前記フレームの前記導電性表面の第3の部分と接触するための固定の導電性接触面を有し、
前記第3のストップは、前記第3のストップの上に設けられた第2のインジケータを含む、
請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記導電要素が、前記第1のストップを前記第2のストップに接続するプレートである、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記導電要素が前記支持部に組み込まれる、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記導電要素が電線である、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記第1のストップ及び前記第2のストップと離間しているリモートインジケータをさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
適正な見当合わせを確実なものにするためのインジケータシステムであって、
互いに電気的に結合される複数のストップと、
前記複数のストップのいずれか1つの上に設けられたインジケータと、
を備え、
前記複数のストップの各々は、フレームの導電性の一部と直接接触するための固定の導電性接触面を含み、
前記インジケータは、完全な回路が、前記複数のストップのうちの少なくとも2つと、前記インジケータと、前記フレームにより形成されるときに作動される、システム。
【請求項10】
前記インジケータがライトである、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記インジケータが可聴警告である、請求項9に記載のシステム。
【請求項12】
前記複数のストップとンジケータが印刷パレットに接続される、請求項9に記載のシステム。
【請求項13】
前記複数のストップの各々は、前記複数のストップの各々の上に設けられたインジケータを含む、請求項9に記載のシステム。
【請求項14】
フレームを見当合わせするためのインジケータシステムを有する印刷装置であって、
フレームを受け入れるための支持面と、
前記支持面に接続されており、かつ、前記フレームの表面の第1の導電性表面部分と直接接触するための、固定の導電性接触面を有する第1のストップと、
前記支持面に接続され、前記第1のストップに電気的に結合されており、かつ、前記フレームの前記表面の第2の導電性表面部分と直接接触するための、固定の導電性接触面を有する第2のストップと、
前記第1のストップの上に設けられた第1のインジケータ、及び前記第2のストップの上に設けられた第2のインジケータと、を備え、
前記第1のインジケータ及び前記第2のインジケータは、前記第1のストップと、前記第2のストップと、前記第1のインジケータと、前記第2のインジケータと、前記フレームとの間に回路が形成されるときに作動される、装置。
【請求項15】
印刷動作を制御するために前記装置に結合されるコントローラをさらに備え、
前記コントローラは、前記第1のストップ及び前記第2のストップに電気的に結合され、前記第1のインジケータが作動されない場合に印刷動作を防ぐように構成される、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記第1のインジケータがライトである、請求項14に記載の装置。
【請求項17】
前記第1のインジケータが可聴警告である、請求項14に記載の装置。
【請求項18】
前記第1のストップに電気的に結合された第3のストップと、前記第3のストップの上に設けられており、かつ、前記フレームの前記表面の第3の部分と直接接触するための、固定の導電性接触面を有する第3のインジケータとをさらに備える、請求項14に記載の装置。
【請求項19】
前記コントローラがディスプレイに結合され、前記ディスプレイがリモートインジケータとして機能する、請求項15に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願への相互参照]
本発明は、その内容が参照により本明細書に組み込まれる、2017年9月11日に出願された米国特許出願第15/700,672号及び2016年9月12日に出願された米国特許仮出願第62/393,290号の利益を主張するものである。
【0002】
[連邦政府による資金提供を受けた研究開発]
該当せず
【0003】
本発明は、一般に、印刷装置においてフレームが適正に見当合わせされているかを判定するためのインジケータシステムに関し、より具体的には、スクリーンの適正な見当合わせを確認するべくLEDライトなどの1つ以上のインジケータを備える3点見当合わせシステムを有するスクリーン印刷装置のためのパレット又はベッドに関する。
【背景技術】
【0004】
スクリーン印刷は、印刷動作に用いられるスクリーン印刷用スクリーンの正確なアライメント又は見当合わせを必要とする。この必要は、スクリーンを作成するとき、並びに、印刷動作での使用中に生じることがある。スクリーンが適正に見当合わせされなければ、テキスタイル上に印刷されたデザインに欠陥が生じることがある(例えば、不鮮明なイメージ、下にある色からの縁取りが現れるなど)。
【0005】
シルクスクリーンの適正な見当合わせを確実なものにするための1つのシステムが米国特許第5,953,987号に示されている。このシステムは、シルクスクリーンのフレームを位置決めするための3つのストップポイントを有するパレットを提供する。パレットは、通常、印刷装置のタレットにおいて用いられる。スクリーンは、ストップポイントに押しつけられるときにパレットにクランプされる。現代の印刷装置は、この結果を達成するために油圧クランプ装置と共に構成されることがある。
【0006】
3つのストップポイントを有するシステムは、見当合わせを向上させたが、或る場合には、フレームがストップのうちの1つ以上に非常に近くにあるが接触していない可能性があった。さらに、このような場合、接触の不足を視覚的に知覚できないことが多かった。例えば、フレームは、ストップポイントの数ミリメートル(例えば、一枚の紙の厚さ)以内にあるがこれに触れていないこともある。見当合わせのずれがほんの少しだけであっても、結果的に得られる印刷されたデザイン又はイメージに、欠陥が生じる、すなわち、不鮮明が生じる、及び/又は、第1の色が縁に沿って別の色の輪郭を描いているように見えることになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、スクリーンフレームとストップポイントとの適正な接触を保証するためにインジケータシステムを提供することによりストップポイントを用いる従来のシステムを向上させる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、印刷装置におけるシルクスクリーンフレームの適正なアライメント及び見当合わせを確かめるためのインジケータシステムに向けられる。本システムは、装置と共に用いるために装置の支持面内に又はパレット上に配置することができる。
【0009】
本発明の一態様によれば、印刷装置に用いるためのパレット上のフレームを見当合わせするためのインジケータシステムが提供される。システムは、上面及び下面を有する非導電性材料から形成されたパレット支持部を備える。第1のストップが、支持部の第1の端に接続され、支持部の上面から上方へ延びる。第2のストップが、支持部の第2の端に接続され、同じく支持部の上面から上方へ延びる。導電要素が、第1のストップと第2のストップを接続する。第1のインジケータが第2のストップに結合される。第1のストップ及び第2のストップがシルクスクリーンのフレームと接触するときに完全な回路が形成される。これが起こるときに、インジケータが作動され、接触がなされていることの指示をオペレータに提供する。インジケータのための電力を提供するべく回路にバッテリなどの電源を結合することができる。
【0010】
第1のインジケータは、LEDなどのライトとすることができる。代替的に、又はライトと共に、第1のインジケータは、警報、又は警告をもたらすことができる別の機構(例えば、振動機構)とすることができる。
【0011】
システムは、第1のストップに電気的に結合される第2のストップの近傍の支持部に接続される第3のストップをさらに備えることができる。第3のストップも、支持部の上面から上方へ延びることができ、第2のインジケータを含む。さらなるストップを同様の様態で追加することができる。
【0012】
導電要素は、第1のストップを第2のストップに(及び第1のストップを第3のストップ又はさらなるストップに)接続するプレートとすることができる。導電要素は、支持部の底面に接続する、支持部に組み込む、又は支持部の縁に沿って引き回すことができる。代替的に、導電要素は電線とすることができる。
【0013】
第1のインジケータは、第2のストップに又は第2のストップ上に接続することができる。代替的に、第1のインジケータは、第2のストップから遠隔に存在することができる。
【0014】
本発明の別の態様によれば、適正な見当合わせを確実なものにするためのインジケータシステムが提供される。システムは、互いに電気的に結合される複数のストップを備え、各ストップは、フレームと接触するための接触面を含む。少なくとも第1のインジケータが、ストップに電気的に結合される。第1のインジケータは、完全な回路がストップのうちの少なくとも2つとフレームにより形成されるときに作動される。
【0015】
複数のストップと第1のインジケータを、印刷パレットに接続することができる。代替的に、複数のストップと第1のインジケータを、印刷装置の支持面に直接接続することができる。
【0016】
本発明の別の態様によれば、フレームを見当合わせするためのインジケータシステムを有する印刷装置が提供される。装置は、フレームを受け入れるための支持面と、支持面に接続される第1のストップと、支持面に接続される第2のストップを備える。第2のストップは、第1のストップに電気的に結合される。第1のインジケータが、第1のストップ及び第2のストップに電気的に結合される。第1のインジケータは、第1のストップと第2のストップとフレームとの間に回路が形成されるときに作動される。また、インジケータに電力を与えるために電源を設けることができる。この場合、要望に応じて装置の電源を用いることができる。
【0017】
装置は、印刷動作を制御するために装置に結合されるコントローラをさらに備えることができる。コントローラも、ストップに電気的に結合することができ、第1のインジケータが作動されない場合に(すなわち、フレームとの接触が感知されない場合に-この場合、回路の完成が、接触がなされていることの指示をコントローラに提供し、オペレータにより感知可能なインジケータは必要とされない)、印刷動作を防ぐように構成される。要望に応じて、コントローラに結合されるディスプレイが、接触がなされていることの指示をユーザに提供することができる。
【0018】
また、第3のストップ(又はそれ以上のストップ)を第1のストップに電気的に結合することができ、第2のインジケータ(又はそれ以上の)を設けることができる。
【0019】
本発明のさらなる態様が図面で開示され、本明細書で説明される。
【0020】
本発明を理解するために、ここで添付図を参照しながら本発明を例を用いて説明する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明に係る見当合わせインジケータシステムを有するスクリーン印刷装置と共に用いるためのパレットの上面斜視図である。
図2図1のパレットの下面斜視図である。
図3】スクリーンフレームが適正に見当合わせされている状態の、図1のパレットの上面斜視図である。
図4】スクリーンが適正に見当合わせされていない状態の、図3のパレット及びスクリーンの上面斜視図である。
図5】本発明に係る見当合わせインジケータシステムを有するスクリーン印刷装置と共に用いるためのパレットの上面斜視図である。
図6】本発明に係る見当合わせインジケータシステムを有するスクリーンプリンタの上面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明は、多くの異なる形態の実施形態が可能であるが、本開示は、本発明の原理の例証と考えられるべきであり、例示される実施形態に本発明の広い態様を限定することを意図していないという理解のもとに、本発明の好ましい実施形態が、図面に示されており、本明細書で詳細に説明される。
【0023】
図1は、本発明に係るシルクスクリーン(図3及び図4に示される)を保持するフレームを受け入れるための印刷パレット10の上面を示す。パレット10は、一方の端に第1のストップブロック12(又は時々単に「ストップ」)を含み、他方の端に第2のストップブロック14及び第3のストップブロック16を含む。ストップ12、14、16のそれぞれは、導電性材料(例えば、アルミニウム)から形成される、又はスクリーンフレームと接触するための導電面を有する。パレット10の残りは、プラスチックなどの非導電性材料から形成された、或いは他の方法でストップ12、14、16(又はその導電性接触面)から電気的に絶縁された、上面及び下面を有する平坦な支持部18である。支持部18はハンドル20を含む。ストップ12、14、16は、支持部18に、ねじで、ボルトで、或いは他の方法で接続又は固定することができる。
【0024】
図2は、パレット10の下面を示す。パレット10の下面は、パレット10を印刷装置(又はテキスタイルを印刷するのに用いられる他の装置)に固定するための、パレット10に取り付けられたマウントブラケット22を含む。パレット10の下面はまた、パレット10の一方の端から他方の端へ延びる導電プレート24を含む。導電プレート24は、第1のストップ12を第2のストップ14及び第3のストップ16に電気的に接続又は結合する。ストップ12、14、16は、支持部18の厚さを通して延びて導電プレート24と接触する部分を含む(又はそのような要素に電気的に結合される)。図2は、支持部18の下面に固定された導電プレート24を示すが、これは、支持部18に組み込む、或いは他の方法でパレット10上に設置する(例えば、支持部18の縁に沿って引き回す)ことができる。
【0025】
導電プレート24は、ストップ12、14、16がシルクスクリーンフレーム(フレームは、通常、アルミニウムなどの金属フレーム内に保持され、非導電性フレームが用いられる場合、フレームの縁に沿って導電性ストリップが必要とされる)の縁と接触するときに電子回路を形成するのに用いられる。回路は、フレーム28がストップのうちの少なくとも2つと接触していることを明確に示すべくインジケータ(LEDライトなど)を作動させるのに用いることができる。これは図3及び図4に例示される。
【0026】
図3は、パレット10の支持面18の上に位置決めされたフレーム28内にあるシルクスクリーン26を示す。フレーム28は、アルミニウムから形成され、ストップと接触するときに第1のストップ12と第2のストップ14との間、並びに、第1のストップ12と第3のストップ16との間、又は、すべての3つのストップ12、14、16間の電子回路を形成する。ストップに組み込まれた、或いは他の方法で電気的に結合されたバッテリを、フレームがストップと実際に接触していることを示すべくインジケータに電力を与えるのに用いることができる(代替的に、印刷装置又はどこか別の場所からの電源を、回路のための電力を提供するべくパレットに又は直接にストップに結合することができる)。好ましくは、薄いウォッチ型バッテリを用いることができる。第2のストップ14及び第3のストップ16のそれぞれは、インジケータとしてLED30を含む。図3に例示されるように、各ストップ14、16のLED30は「オン」であり、フレーム28が第1のストップ12と第2の及び第3のストップ14、16との両方と接触していることを示している。フレーム28が適正に位置決めされ(すなわち、見当合わせされ)、インジケータLED30が「オン」のとき、フレーム28をパレット10上の定位置にクランプすることができる。印刷装置は、この目的のために油圧クランプを有することができる。
【0027】
前述のように、或る場合には、フレーム28は、ストップからほとんど知覚できない距離にあることがある。これは図4に例示され、図4は、「オン」の第2のストップ14のLEDと、「オフ」の(すなわち、点灯していない)第3のストップ16のLED30を示す。適正な見当合わせ位置からのこの僅かな差異が、スクリーン印刷装置においてテキスタイルに適用されるデザインに問題を生じることがある。第3のストップ16のLED30が「オフ」であるため、オペレータは、フレーム28をパレット10にクランプする前に修正が必要であることを知る。
【0028】
LEDインジケータが図面に示されているが、他のインジケータ装置を用いることができる。これは、可聴コンポーネント(スピーカなど)又は振動インジケータを含んでよい。インジケータは、別々に、又は他のタイプのインジケータ又は制御と組み合わせて用いることができる。さらに、インジケータは、それらが印刷装置のユーザ又はオペレータによりよく見える又はアクセス可能であり得るストップ上の異なる位置若しくはパレット10又は印刷装置上のどこかに存在することができる。
【0029】
加えて、ストップ及び/又はインジケータは、接触の状態の表示、及び/又は接触の状態に応じて印刷装置の制御動作(例えば、ストップのうちの1つ以上において接触が感知されない場合に印刷動作を防ぐ)を提供することができるコントローラに(電線を介して又は無線で)結合することができる。
【0030】
本発明の図は3つのストップポイントを示すが、システムは、要望又は必要に応じて2つのストップポイント又は3つよりも多いストップポイントを有することもできる。
【0031】
図5は、本発明の別の設計を示す。この構成では、ストップ12、14、16(又は少なくとも各ストップの接触面)は、ストップ12、14、16間に延びる電線32により電気的に結合される。ストップは、(図1図4に示されたストップのように)ストップ上にインジケータを含んでよいが、リモートインジケータ34(例えば、LED又は他のタイプのライト)が別の電線32によりストップに接続される。リモートインジケータ34は、支持部18の縁の中央に位置する状態で図示されている。しかしながら、これはオペレータが見ることができるどこにでも配置することができる。
【0032】
本発明のインジケータシステムはまた、他の印刷システム又は装置と共に用いる又は組み込むことができる。図6に示すように、スクリーンフレーム支持ベッド又は支持面38を有するデジタルスクリーン印刷装置36が示される。ストップ40、42、44が電線32により接続された状態で示される(「フリーの」電線が示されるが、他の電気接続を用いることができる、又は電線は装置の内部に存在することができる)。電線32は、ストップと接触がなされることの確証を得るためにストップ40、42、44をインジケータライト46に接続する(パレットと同様に、各又は選択されたストップは、どのストップがフレームと接触不良であるかを判定するのが容易であるように、それ独自のライトを有することができる)。また、シルクフレームの金属がストップと接触するときに完全な回路が形成される。
【0033】
加えて、ストップは、ディスプレイ50を含む装置36のコントローラ48に電気的に結合することができる。この場合、インジケータライト46を随意的に取り外すことができ、インジケータとしてディスプレイを用いることができる(また、他の視覚及び/又は聴覚又は他のタイプのインジケータも用いることができる)。ストップ40、42、44をコントローラ48に接続することはまた、スクリーンフレームが適正に見当合わせされない場合にコントローラ48が印刷を防ぐことを可能にすることができる。すなわち、スクリーンフレームが種々のストップ40、42、44と適正に接触しない場合、コントローラ48は、エラーメッセージを表示し、印刷を防ぐ又は中止することができる。このバージョンのシステムでは、ストップ40、42、44とスクリーンフレームにより形成される回路に電力を与えるのに装置36からの電力を用いることができる。
【0034】
ストップにより形成される電気回路は、直列接続とすることができる。この場合、フレームが直列のストップのそれぞれと接触しているかを判定するのに単一のインジケータを用いることができる。代替的に、電気接続は、各ストップが該ストップとの接触がなされる場合にのみトリガされるそれ独自のインジケータを有するように、並列になすことができる。
【0035】
上記の教示に照らして本発明の多くの修正及び変形が可能である。したがって、付属の請求項の範囲内で、本発明は具体的に説明した以外に保護され得ると理解される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6