(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-13
(45)【発行日】2022-05-23
(54)【発明の名称】魚雷防御システム
(51)【国際特許分類】
F41H 11/05 20060101AFI20220516BHJP
F42B 12/68 20060101ALN20220516BHJP
【FI】
F41H11/05
F42B12/68
(21)【出願番号】P 2020121015
(22)【出願日】2020-07-15
【審査請求日】2021-08-22
(31)【優先権主張番号】P 2019211907
(32)【優先日】2019-11-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】590004187
【氏名又は名称】福永 幹夫
(72)【発明者】
【氏名】福永 幹夫
【審査官】塚本 英隆
(56)【参考文献】
【文献】特許第6732165(JP,B1)
【文献】特許第6901656(JP,B1)
【文献】中国特許出願公開第101226043(CN,A)
【文献】韓国登録実用新案第20-0378614(KR,Y1)
【文献】韓国公開特許第10-2006-0054672(KR,A)
【文献】韓国登録特許第10-1430996(KR,B1)
【文献】中国特許出願公開第102087083(CN,A)
【文献】特開平6-135382(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F41H 11/05
F42B 12/68
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
網を有し魚雷に絡み付いて爆発する機雷であって、 該機雷は網に取着され固着
していて、 該網に備え付けられた機雷はスクリューを利用して網を開き、 該機雷はタイマーを備え付け内蔵し、該網は少なくともソナーを有し、該網を有する機雷は複数の機雷が網に取着され固着している事を特徴とした機雷。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、魚雷からの防御に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在では船舶が、自身を魚雷から守る防御手段は無かった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
船舶が自身が搭載する手段で、魚雷から自身を守らせる。
【0004】
本発明は以上のような状況に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、
船舶等が備えるソナーで感知した情報に基づき、機雷を移動して魚雷に絡み付いて爆発する網を魚雷の進行方向前で水面下で開く。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の目的は、魚雷の動きを船、船と機雷、若しくは、機雷に備え付けられたソナーが感知した情報に基づき、機雷を取着され固着した網で魚雷に絡み付いて爆発し、前記網を魚雷の進行方向前で水面下で開き、必要に応じては網全体を水面下でスクリュー、又は、推進装置を利用して移動する事を特徴とした機雷を提供する事に有る。
【0006】
ようするに、網は少なくともソナーを有する事により魚雷の進行方向、及び、その位置を予測でき移動できるために前記の目的を達成し易くなる。そして、機雷は網に取着され固着していており、 該機雷は内部にソナーを有する事により、機雷内部の装置とソナーの距離が短くなるために、それぞれの機構が故障しにくく、より早い反応を得ることが出来る。
【0007】
又、本発明は前記網を有し魚雷に絡み付いて爆発する機雷であって、 該機雷は網に取着され固着しており、該前記網は水面下でスクリュー、又は、推進装置を利用して開く事を特徴とした機雷にする。
【0008】
そして、前記網を有する機雷は、複数の機雷が網に取着され固着している事を特徴とした機雷にする。
【0009】
又、前記網に備え付けられた機雷は低周波発生装置、又は、電磁波発生装置が備えられた事を特徴とする機雷にする事により、各々の機雷が連絡手段を装備する事により連絡しあい、それぞれの位置情報、その他の情報を認識出来る。又、前記網に備え付けられた機雷はコンピューター、若しくは電子計算機を内蔵する事によりにより、ソナー、低周波発生装置、電磁波発生装置等の機器にる情報を効率的な位置等を計算し、効率的な位置に移動して網を開き魚雷に絡む事ができる。前記各装置は連絡しあい、連動する。
【0010】
又、 複数の機雷は水深が深いほど比重を大きくする事により、水の中にその網を投げ入れた場合、網が絡みづらくなり、位置安定度が増した。
そして、機雷に水深計を内蔵させる事によりそれぞれの機雷位置を認識できた。
【0011】
そして、前記網は少なくとも機雷2を3個以上有する事により、より確実に魚雷を破壊する。
【0012】
少なくとも爆弾を防水手段を装備した機雷に入れられ、該前記網は魚雷に絡み付くように開く事を特徴とした防御システムを提供する事に有る。
【0013】
又、本発明は、その機雷を3個以上備え着けられた網を魚雷進行方向前方に投与し、 該前記網は魚雷に絡み付くように開く事を特徴とした防御システムを提供する事に有る。
【0014】
そして前記網は魚雷進行方向に対して入射角度が30度以上あるように開く事を特徴とした防御システム。
【0015】
そして備え付けられた前記爆弾は各々の距離が近づくと爆発する事を特徴とした前記記載の防御システム。
【0016】
機雷はタイマーを備え付け内蔵する事により、備え付けられた爆弾が設定時間が来ると無力化する様に設定でき事を特徴とした前記記載の防御システムにする事で、投げ入れた機雷が必要な時間を過ぎて爆発し無くした為、他の船舶等に危害を加えなくなり、安全を確保できた。
【0017】
又、機雷は内部に電池を有する事を特徴とする事により、各機関を作動し安くした。 そして、機雷はアンテナを有する事により、外からの情報を得やすくなり、機雷同士連絡もスムーズなった。
【発明の効果】
【0018】
本発明により魚雷攻撃から船舶を守る事が出来た。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明による魚雷防御システムを
図1乃至
図4を参照しつつ詳細に説明する。
【0021】
図1は本発本発明の網に備え付けられた機雷3を開き、機雷2を備えた図である。
【0022】
網1に備え付けられた(取着され固着された)機雷2はそれぞれ間隔を有している。
【0023】
横に並ぶ網1に備え付けた機雷2a、機雷2cは重力線方向に対して横に位置させるために、機雷2aと機雷2bの比重は同じにしている。
【0024】
又、網1に備え付けられた機雷2a、機雷2bはそれを開いた場合、重力線方向に縦に位置しており、それを簡単に実現させるために、機雷2bは、機雷2aより比重を大きくしている。
【0025】
図説しないが、重力方向に縦軸に並ぶ機雷2は、比重が上に位置するほど、小さくする。例えば機雷2aを最上部としてその下に機雷2b、機雷2bの下に機雷2k、機雷2kの下に機雷2nと縦軸方向の下に行くほど比重を大きくする。網1に備え付けられた機雷2は、比重は下に行くほど大きくする(比重、機雷2a<機雷2b<機雷2k<機雷2n)
【0026】
尚、機雷2は機雷を総称しており、機雷2a、2b、2c、2d、2k、2n等は、図面上説明し易いようにアルファベットを付けた。
【0027】
機雷2a、2b、2c、2dのそれぞれの距離は20cm以上500cm以内が望ましい。 又、図説しないが機雷2が図に示す4個より多い、5個以上の場合も同様とする。尚、図説では機雷2は4個しか付いていないが9個着けて開けば防御範囲を広める事が出来、16個着けて開けばさらに防御範囲が広まる。
【0028】
図2は機雷2の断面図で、アンテナ11、魚雷感知用ソナー12、爆薬13、電池14、位置保持システム(機雷の位置を保持、移動するためのシステムであり、目的の位置に推進する為の手段を搭載している。推進手段には、モータ稼働のスクリューを含む)15、機雷対機雷通信システム(機雷同士が各々の位置等を感知し合う電磁波による通信システム)16、速度感知装置(スピードセンサー)17、中央制御部18、電池19、水深計20であり、各装置、機関はそれぞれが連絡し感知しあい目的沿った働きをする。
【0029】
尚、機雷2に内蔵された各々の部品、及び、システムは、電子計算機、若しくは、コンピューターにより制御される中央制御部18より連絡しあい制御され、網が魚雷を絡む様に制御され、絡んだ際に爆発し破壊する。 例えば、魚雷感知用ソナー12で目的の魚雷進行、水深を予測してを予測し位置保持システム15のスクリュー、又は、推進装置等を利用してその目的の場所に移動する。又、図説しないが、機雷はタイマーを備え付け内蔵させる。
【0030】
そして、各機雷2は各々(
図1では、機雷2a、機雷2b、機雷2c、機雷2d)の機雷対機雷通信システムに内蔵された低周波通信システムにより通信しあい、その情報を基に位置保持システムは機雷の外側に備えられたスクリューの稼働により網が開く様に動く。
【0031】
尚、図説されないスクリューは、機雷2の各々の位置を保持、移動させるために水流方向を自由自在に変える事が出来る。
【0032】
そして、機雷内の装置、部品は防水装備された機雷2により保護されている。
【0033】
尚、その他の書かれていない機雷に必要な構造は、従来の機雷構造と同じである。例えば機雷に船、魚雷が接触した場合に爆発する仕組みなど。
【0034】
この構造により魚雷感知用ソナーにより魚雷4を感知した情報と、機雷2のそれぞれの位置を位置感知用ソナーによる情報をを基にして、スクリューを備えた位置保持システムによりそれぞれの機雷2a、2b、2c(
図1)を位置づける。
【0035】
図3は、実際に魚雷4に対して絡む機雷2が装備された網(魚雷防御システム)が絡み付いた図である。
【0036】
機雷2は、内装された速度感知装置17により魚雷に絡み付いた場合、機雷2のスピードが上がりそれを感知して自爆発する様に作られている。
【0037】
この事により魚雷4を破壊する。この
図3は、機雷2を横に5個×縦に5個で25個を備え付けた網に備え付けられた機雷3を用いている。
【0038】
尚、機雷2の爆薬量は1個でも魚雷4を破壊出来る量を内蔵されている。
【0039】
機雷2のスピードセンサーの感知は15ノット以上に設定し起爆装置に発動させる事により、より確実に魚雷を破壊出来る。
【0040】
【0041】
魚雷4の進行方向5に対して、網1に対する入射角6は直角である90度が理想だが、少なくても30度以上が必要なために、機雷2のシステムを利用して、この範囲内にシステムをセットするが、なるべく理想の90度に近づける様にセットする。
【0042】
前記構造により、魚雷から船舶を守る事が出来た。
【符号の説明】
【0043】
1 網
2 機雷
3 本発明の網に備え付けられた機雷