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特許7073451機器のネットワーク構成方法、装置および媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-13
(45)【発行日】2022-05-23
(54)【発明の名称】機器のネットワーク構成方法、装置および媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 12/06 20210101AFI20220516BHJP
   H04W 76/10 20180101ALI20220516BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20220516BHJP
【FI】
H04W12/06
H04W76/10
H04W84/12
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2020128190
(22)【出願日】2020-07-29
(65)【公開番号】P2021136682
(43)【公開日】2021-09-13
【審査請求日】2020-07-29
(31)【優先権主張番号】202010115941.5
(32)【優先日】2020-02-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】110000796
【氏名又は名称】特許業務法人三枝国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】グゥオ シャオロン
【審査官】深津 始
(56)【参考文献】
【文献】特表2018-517319(JP,A)
【文献】Ulz Thomas, et al,「Secured and Easy-to-Use NFC-Based Device Configuration for the Internet of Things」,IEEE JOURNAL OF RADIO FREQUENCY IDENTIFICATION,IEEE,2017年03月,Vol.1, No.1,pages 75-84
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 -H04B 7/26
H04W 4/00 -H04W 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ルータに適用される機器のネットワーク構成方法であって、
前記機器と第1無線接続を確立した後、前記機器の身元情報を取得するための要求を送信することと、
前記機器から返された身元データパケットを受信することと、
前記データパケットを解析して、前記機器の身元情報を取得することと、
前記身元情報をサーバに送信することであって、前記サーバが、前記身元情報が正当であることを検証し、且つルータのユーザ名およびアクセスパスワードを含む第1ネットワーク構成情報を前記機器の制御端に送信した後、前記機器によって送信された第2ネットワーク構成情報を受信して正当性を検証するように構成されることと、
前記第2ネットワーク構成情報に対する前記サーバの検証結果が正当である場合、前記ルータが前記機器と第2無線接続を確立して、ネットワーク構成を完了することとを含み、
前記第2ネットワーク構成情報は、前記第1ネットワーク構成情報におけるルータのユーザ名およびアクセスパスワードを含み、
前記身元情報は、前記機器の機器識別子および機器乱数を含み、
前記身元情報は、前記サーバが前記身元情報に従って前記機器のソースおよび初期化が完了されたかどうかを決定するために使用され、ソースが正当であり、且つ初期化が未完了である場合、検証結果は正当であることを特徴とする、前記機器のネットワーク構成方法。
【請求項2】
前記方法は、
前記機器によってブロードキャストされたデータパケットをスキャンして受信し、前記データパケットを解析して、ネットワーク識別子を取得することと、
前記ネットワーク識別子がプリセットルールと一致することを決定した後、前記機器と第1無線接続を確立することとをさらに含むことを特徴とする、
請求項1に記載の機器のネットワーク構成方法。
【請求項3】
前記機器の身元情報を取得するための要求を送信することは、
前記第1無線接続を介して前記機器のIPアドレスを取得し、前記機器の身元情報を取得するための要求を前記IPアドレスに送信すること、または
前記機器の身元情報を取得するための要求をブロードキャストすることを含むことを特徴とする、
請求項1に記載の機器のネットワーク構成方法。
【請求項4】
前記第2ネットワーク構成情報は、前記機器の制御端を介して前記第1ネットワーク構成情報におけるルータのユーザ名、パスワードによって生成されたQRコードに従って取得され、前記第1ネットワーク構成情報は、前記ルータのユーザ名、前記アクセスパスワード、機器識別子、機器乱数を含むことを特徴とする、
請求項1に記載の機器のネットワーク構成方法。
【請求項5】
機器に適用される機器のネットワーク構成方法であって、
ルータと第1無線接続を確立した後、前記機器の身元情報を取得するための要求を前記ルータから受信することと、
身元データパケットを前記ルータに送信することと、
前記機器の制御端からルータのユーザ名およびアクセスパスワードを表すQRコードを取得することと、
前記ルータのユーザ名および前記アクセスパスワードに基づいて、第2ネットワーク構成情報を生成することと、
前記第2ネットワーク構成情報を前記ルータに送信して、前記ルータとの第2無線接続を確立し、ネットワーク構成を完了することとを含み、
前記身元情報は、前記機器の機器識別子および機器乱数を含み、
前記身元情報は、サーバが前記身元情報に従って前記機器のソースおよび初期化が完了されたかどうかを決定するために使用され、ソースが正当であり、且つ初期化が未完了である場合、検証結果は正当であることを特徴とする、前記機器のネットワーク構成方法。
【請求項6】
前記方法は、
ネットワーク構成成功情報を前記制御端に送信することをさらに含むことを特徴とする、
請求項5に記載の機器のネットワーク構成方法。
【請求項7】
前記方法は、
前記機器がアクセスモードである場合、データパケットをブロードキャストすることであって、前記データパケットはネットワーク識別子を含むことをさらに含むことを特徴とする、
請求項5に記載の機器のネットワーク構成方法。
【請求項8】
前記機器の身元情報を取得するための要求を前記ルータから受信することは、
前記第1無線接続を介して、前記機器のIPアドレスを前記ルータに送信し、前記IPアドレスを介して前記機器の身元情報を取得するための要求を受信すること、または
前記ルータによってブロードキャストされた前記機器の身元情報を取得するための要求を受信することを含むことを特徴とする、
請求項5に記載の機器のネットワーク構成方法。
【請求項9】
ルータに適用される機器のネットワーク構成装置であって、
前記機器と第1無線接続を確立した後、前記機器の身元情報を取得するための要求を送信し、前記機器の身元情報を取得した後、前記身元情報をサーバに送信するように構成される第1送信モジュールと、
前記機器から返された身元データパケットを受信し、および前記サーバが前記身元情報が正当であることを検証し、且つルータのユーザ名およびアクセスパスワードを含む第1ネットワーク構成情報を前記機器の制御端に送信した後、前記機器によって送信された第2ネットワーク構成情報を受信するように構成される第1受信モジュールと、
前記データパケットを解析して、前記機器の身元情報を取得するように構成される第1解析モジュールと、
前記第2ネットワーク構成情報の正当性を検証するように構成される検証モジュールと、
前記検証モジュールの検証結果が正当である場合、前記機器と第2無線接続を確立するように構成される第1接続確立モジュールとを含み、
前記第2ネットワーク構成情報は、前記第1ネットワーク構成情報におけるルータのユーザ名およびアクセスパスワードを含み、
前記身元情報は、前記機器の機器識別子および機器乱数を含み、
前記身元情報は、前記サーバが前記身元情報に従って前記機器のソースおよび初期化が完了されたかどうかを決定するために使用され、ソースが正当であり、且つ初期化が未完了である場合、検証結果は正当であることを特徴とする、前記機器のネットワーク構成装置。
【請求項10】
前記第1受信モジュールは、さらに、前記機器によってブロードキャストされたデータパケットをスキャンして受信するように構成され、
前記第1解析モジュールは、さらに、前記データパケットを解析して、ネットワーク識別子を取得するように構成され、
前記第1接続確立モジュールは、さらに、前記ネットワーク識別子がプリセットルールと一致することを決定した後、前記機器と第1無線接続を確立するように構成されることを特徴とする、
請求項9に記載の機器のネットワーク構成装置。
【請求項11】
前記第1送信モジュールは、さらに、
前記第1無線接続を介して前記機器のIPアドレスを取得し、前記機器の身元情報を取得するための要求を前記IPアドレスに送信すること、または
前記機器の身元情報を取得するための要求をブロードキャストすることにより、前記機器の身元情報を取得するための要求を送信するように構成されることを特徴とする、
請求項9に記載の機器のネットワーク構成装置。
【請求項12】
前記第2ネットワーク構成情報は、前記機器の制御端を介して前記第1ネットワーク構成情報におけるルータのユーザ名、パスワードによって生成されたQRコードに従って取得され、前記第1ネットワーク構成情報は、前記ルータのユーザ名、前記アクセスパスワード、機器識別子、機器乱数を含むことを特徴とする、
請求項11に記載の機器のネットワーク構成装置。
【請求項13】
機器に適用される機器のネットワーク構成装置であって、
ルータと第1無線接続を確立した後、前記ルータから前記機器の身元情報を取得するための要求を受信し、および前記機器の制御端からルータのユーザ名およびアクセスパスワードを表すQRコードを取得するように構成される第3受信モジュールと、
身元データパケットを前記ルータに送信し、および第2ネットワーク構成情報を前記ルータに送信するように構成される第3送信モジュールと、
前記ルータのユーザ名および前記アクセスパスワードに基づいて、前記第2ネットワーク構成情報を生成するように構成されるネットワーク構成情報生成モジュールと、
前記第2ネットワーク構成情報を前記ルータに送信した後、前記ルータと第2無線接続を確立して、ネットワーク構成を完了するように構成される第2接続確立モジュールとを含み、
前記身元情報は、前記機器の機器識別子および機器乱数を含み、
前記身元情報は、サーバが前記身元情報に従って前記機器のソースおよび初期化が完了されたかどうかを決定するために使用され、ソースが正当であり、且つ初期化が未完了である場合、検証結果は正当であることを特徴とする、前記機器のネットワーク構成装置。
【請求項14】
前記第3送信モジュールは、さらに、
ネットワーク構成成功情報を前記制御端に送信するように構成されることを特徴とする、
請求項13に記載の機器のネットワーク構成装置。
【請求項15】
前記装置は、
前記機器がアクセスモードである場合、データパケットをブロードキャストするように構成されるブロードキャストモジュールをさらに含み、前記データパケットはネットワーク識別子を含むことを特徴とする、
請求項13に記載の機器のネットワーク構成装置。
【請求項16】
前記第3送信モジュールは、さらに、前記第1無線接続を介して、前記機器のIPアドレスを前記ルータに送信するように構成され、
前記第3受信モジュールは、さらに、前記IPアドレスを介して前記機器の身元情報を取得するための要求を受信し、または前記ルータによってブロードキャストされた前記機器の身元情報を取得するための要求を受信するように構成されることを特徴とする、
請求項13に記載の機器のネットワーク構成装置。
【請求項17】
機器のネットワーク構成装置であって、
プロセッサと、
プロセッサ実行可能命令を記憶するように構成されるメモリとを含み、
前記プロセッサは、
前記機器と第1無線接続を確立した後、前記機器の身元情報を取得するための要求を送信し、
前記機器から返された身元データパケットを受信し、
前記データパケットを解析して、前記機器の身元情報を取得し、
前記身元情報をサーバに送信し、
前記サーバが前記身元情報が正当であることを検証し、且つルータのユーザ名およびアクセスパスワードを含む第1ネットワーク構成情報を前記機器の制御端に送信した後、前記機器によって送信された第2ネットワーク構成情報を受信して正当性を検証し、
検証結果が正当である場合、前記機器と第2無線接続を確立するように構成され、
前記第2ネットワーク構成情報は、前記第1ネットワーク構成情報におけるルータのユーザ名およびアクセスパスワードを含み、
前記身元情報は、前記機器の機器識別子および機器乱数を含み、
前記身元情報は、前記サーバが前記身元情報に従って前記機器のソースおよび初期化が完了されたかどうかを決定するために使用され、ソースが正当であり、且つ初期化が未完了である場合、検証結果は正当である前記機器のネットワーク構成装置。
【請求項18】
非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記記憶媒体の命令がルータのプロセッサによって実行されるときに、機器のネットワーク構成方法を実行することができ、前記方法は、
前記機器と第1無線接続を確立した後、前記機器の身元情報を取得するための要求を送信することと、
前記機器から返された身元データパケットを受信することと、
前記データパケットを解析して、前記機器の身元情報を取得することと、
前記身元情報をサーバに送信することと、
前記サーバが前記身元情報が正当であることを検証し、且つルータのユーザ名およびアクセスパスワードを含む第1ネットワーク構成情報を前記機器の制御端に送信した後、前記機器によって送信された第2ネットワーク構成情報を受信して正当性を検証することと、
検証結果が正当である場合、前記機器と第2無線接続を確立することとを含み、
前記第2ネットワーク構成情報は、前記第1ネットワーク構成情報におけるルータのユーザ名およびアクセスパスワードを含み、
前記身元情報は、前記機器の機器識別子および機器乱数を含み、
前記身元情報は、前記サーバが前記身元情報に従って前記機器のソースおよび初期化が完了されたかどうかを決定するために使用され、ソースが正当であり、且つ初期化が未完了である場合、検証結果は正当であることを特徴とする、前記非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項19】
機器のネットワーク構成装置であって、
プロセッサと、
プロセッサ実行可能命令を記憶するように構成されるメモリとを含み、
前記プロセッサは、
ルータと第1無線接続を確立した後、前記ルータから前記機器の身元情報を取得するための要求を受信し、
身元データパケットを前記ルータに送信し、
前記機器の制御端からルータのユーザ名およびアクセスパスワードを表すQRコードを取得し、
前記ルータのユーザ名および前記アクセスパスワードに基づいて、第2ネットワーク構成情報を生成し、
前記第2ネットワーク構成情報を前記ルータに送信して、前記ルータとの第2無線接続を確立し、ネットワーク構成を完了するように構成され、
前記身元情報は、前記機器の機器識別子および機器乱数を含み、
前記身元情報は、サーバが前記身元情報に従って前記機器のソースおよび初期化が完了されたかどうかを決定するために使用され、ソースが正当であり、且つ初期化が未完了である場合、検証結果は正当であることを特徴とする、前記機器のネットワーク構成装置。
【請求項20】
非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記記憶媒体の命令が機器のプロセッサによって実行されるときに、機器のネットワーク構成方法を実行することができ、前記方法は、
ルータと第1無線接続を確立した後、前記機器の身元情報を取得するための要求を前記ルータから受信することと、
身元データパケットを前記ルータに送信することと、
前記機器の制御端からルータのユーザ名およびアクセスパスワードを表すQRコードを取得することと、
前記ルータのユーザ名および前記アクセスパスワードに基づいて、第2ネットワーク構成情報を生成することと、
前記第2ネットワーク構成情報を前記ルータに送信して、前記ルータとの第2無線接続を確立し、ネットワーク構成を完了することとを含み、
前記身元情報は、前記機器の機器識別子および機器乱数を含み、 前記身元情報は、サーバが前記身元情報に従って前記機器のソースおよび初期化が完了されたかどうかを決定するために使用され、ソースが正当であり、且つ初期化が未完了である場合、検証結果は正当であることを特徴とする、前記非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2020年2月25日に中国特許局に提出された、出願番号がCN2020101159415である中国特許出願に基づいて提出されるものであり、当該中国特許出願の優先権を主張し、当該中国特許出願の全ての内容が参照によって本願に組み込まれる。
【0002】
本開示は、機器のネットワーク構成分野に関し、特に、機器のネットワーク構成方法、装置および媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
現在、機器が自宅のローカルエリアネットワークまたは会社のローカルエリアネットワークなどのローカルエリアネットワークにアクセスする場合、ルータとWIFI(登録商標)接続を確立する必要があり、当該接続の確立プロセスでは、ユーザがスマート端末(例えば、携帯電話、PADなど)のAPPを介して多段階の操作を実行する必要がある。したがって、機器とルータ間のWIFI接続確立プロセスでは、より多くのユーザの参加が必要である。それにより、ユーザの使用に不便をもたらす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
関連技術に存在する課題を解決するために、本開示は、機器のネットワーク構成方法、装置および媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の実施例の第1の態様によれば、ルータに適用する機器のネットワーク構成方法を提供し、前記方法は、
前記機器と第1無線接続を確立した後、前記機器の身元情報を取得するための要求を送信することと、
前記機器から返された身元データパケットを受信することと、
前記データパケットを解析して、前記機器の身元情報を取得することと、
前記身元情報をサーバに送信することと、
前記サーバが前記身元情報が正当であることを検証し、且つユーザ名およびアクセスパスワードを含む第1ネットワーク構成情報を前記機器の制御端に送信した後、前記機器によって送信された第2ネットワーク構成情報を受信して正当性を検証することと、
検証結果が正当である場合、前記機器と第2無線接続を確立することとを含み、
前記第2ネットワーク構成情報は、前記第1ネットワーク構成情報におけるユーザ名およびアクセスパスワードを含む。
【0006】
ここで、前記方法は、
前記機器によってブロードキャストされたデータパケットをスキャンして受信し、前記データパケットを解析して、ネットワーク識別子を取得することと、
前記ネットワーク識別子がプリセットルールと一致することを決定した後、前記機器と第1無線接続を確立することとをさらに含む。
【0007】
ここで、前記機器の身元情報を取得するための要求を送信することは、
前記第1無線接続を介して前記機器のIPアドレスを取得し、前記機器の身元情報を取得するための要求を前記IPアドレスに送信すること、または
前記機器の身元情報を取得するための要求をブロードキャストすることを含む。
【0008】
ここで、前記身元情報は、前記機器の機器識別子および機器乱数を含み、
前記身元情報は、前記サーバが前記身元情報に従って前記機器のソースおよび初期化が完了されたかどうかを決定するために使用され、ソースが正当であり、且つ初期化が未完了である場合、検証結果は正当である。
【0009】
ここで、前記第2ネットワーク構成情報は、前記機器の制御端を介して前記第1ネットワーク構成情報におけるユーザ名、パスワードによって生成されたQRコード(登録商標)に従って取得され、前記第1ネットワーク構成情報は、前記ユーザ名、前記アクセスパスワード、機器識別子、機器乱数を含む。
【0010】
本開示の実施例の第2の態様によれば、ルータとネットワークを構成する機器の制御端に適用される機器のネットワーク構成方法を提供し、前記方法は、
機器身元情報が正当であることをサーバが検証した後に送信した、ユーザ名およびアクセスパスワードを含む第1ネットワーク構成情報を受信することと、
前記第1ネットワーク構成情報を解析して、ルータのユーザ名およびアクセスパスワードを取得することと、
前記ユーザ名およびアクセスパスワードを表すQRコードを生成して、前記機器に提供することとを含む。
【0011】
ここで、前記方法は、
前記機器から返されたネットワーク構成成功情報を受信し、ネットワーク構成成功を前記サーバに報告して、バインディングを完了することをさらに含む。
【0012】
本開示の実施例の第3の態様によれば、機器に適用される機器のネットワーク構成方法を提供し、前記方法は、
ルータと第1無線接続を確立した後、前記機器の身元情報を取得するための要求を前記ルータから受信することと、
身元データパケットを前記ルータに送信することと、
前記機器の制御端からユーザ名およびアクセスパスワードを表すQRコードを取得することと、
前記ユーザ名および前記アクセスパスワードに基づいて、第2ネットワーク構成情報を生成することと、
前記第2ネットワーク構成情報を前記ルータに送信して、前記ルータとの第2無線接続を確立し、ネットワーク構成を完了することとを含む。
【0013】
ここで、前記方法は、
ネットワーク構成成功情報を前記制御端に送信することをさらに含む。
【0014】
ここで、前記方法は、
前記機器がアクセスモードである場合、データパケットをブロードキャストすることであって、前記データパケットはネットワーク識別子を含むことをさらに含む。
【0015】
ここで、前記機器の身元情報を取得するための要求を前記ルータから受信することは、
前記第1無線接続を介して、前記機器のIPアドレスを前記ルータに送信し、前記IPアドレスを介して前記機器の身元情報を取得するための要求を受信すること、または
前記ルータによってブロードキャストされた前記機器の身元情報を取得するための要求を受信することを含む。
【0016】
ここで、前記身元情報は、前記機器の機器識別子および機器乱数を含み、
前記身元情報は、サーバが前記身元情報に従って前記機器のソースおよび初期化が完了されたかどうかを決定するために使用され、ソースが正当であり、且つ初期化が未完了である場合、検証結果は正当である。
【0017】
本開示の実施例の第4の態様によれば、ルータに適用される機器のネットワーク構成装置を提供し、前記装置は、
前記機器と第1無線接続を確立した後、前記機器の身元情報を取得するための要求を送信し、前記機器の身元情報を取得した後、前記身元情報をサーバに送信するように構成される第1送信モジュールと、
前記機器から返された身元データパケットを受信し、および前記サーバが前記身元情報が正当であることを検証し、且つユーザ名およびアクセスパスワードを含む第1ネットワーク構成情報を前記機器の制御端に送信した後、前記機器によって送信された第2ネットワーク構成情報を受信するように構成される第1受信モジュールと、
前記データパケットを解析して、前記機器の身元情報を取得するように構成される第1解析モジュールと、
前記第2ネットワーク構成情報の正当性を検証するように構成される検証モジュールと、
前記検証モジュールの検証結果が正当である場合、前記機器と第2無線接続を確立するように構成される第1接続確立モジュールとを含み、
前記第2ネットワーク構成情報は、前記第1ネットワーク構成情報におけるユーザ名およびアクセスパスワードを含む。
【0018】
ここで、前記第1受信モジュールは、さらに、前記機器によってブロードキャストされたデータパケットをスキャンして受信するように構成され、
前記第1解析モジュールは、さらに、前記データパケットを解析して、ネットワーク識別子を取得するように構成され、
前記第1接続確立モジュールは、さらに、前記ネットワーク識別子がプリセットルールと一致することを決定した後、前記機器と第1無線接続を確立するように構成される。
【0019】
ここで、前記第1送信モジュールは、さらに、
前記第1無線接続を介して前記機器のIPアドレスを取得し、前記機器の身元情報を取得するための要求を前記IPアドレスに送信すること、または
前記機器の身元情報を取得するための要求をブロードキャストすることにより、前記機器の身元情報を取得するための要求を送信することにより、前記機器の身元情報を取得するための要求を送信するように構成される。
【0020】
ここで、前記身元情報は、前記機器の機器識別子および機器乱数を含み、
前記身元情報は、前記サーバが前記身元情報に従って前記機器のソースおよび初期化が完了されたかどうかを決定するために使用され、ソースが正当であり、且つ初期化が未完了である場合、検証結果は正当である。
【0021】
ここで、前記第2ネットワーク構成情報は、前記機器の制御端を介して前記第1ネットワーク構成情報におけるユーザ名、パスワードによって生成されたQRコードに従って取得され、前記第1ネットワーク構成情報は、前記ユーザ名、前記アクセスパスワード、機器識別子、機器乱数を含む。
【0022】
本開示の実施例の第5の態様によれば、ルータとネットワークを構成する機器の制御端に適用される機器のネットワーク構成装置を提供し、前記装置は、
機器身元情報が正当であることをサーバが検証した後に送信した、ユーザ名およびアクセスパスワードを含む第1ネットワーク構成情報を受信するように構成される第2受信モジュールと、
前記第1ネットワーク構成情報を解析して、ルータのユーザ名およびパスワードを取得するように構成される第2解析モジュールと、
前記ユーザ名およびアクセスパスワードを表すQRコードを生成して、前記機器に提供するように構成される生成モジュールとを含む。
【0023】
ここで、前記第2受信モジュールは、さらに、前記機器から返されたネットワーク構成成功情報を受信するように構成され、
前記装置は、
前記第2受信モジュールが前記機器から返されたネットワーク構成成功情報を受信した後、ネットワーク構成成功を前記サーバに報告するように構成される第2送信モジュールと、
前記第2受信モジュールが前記機器から返されたネットワーク構成成功情報を受信した後、バインディングを完了するように構成されるバインディングモジュールとをさらに含む。
【0024】
本開示の実施例の第6の態様によれば、機器に適用される機器のネットワーク構成装置を提供し、前記装置は、
ルータと第1無線接続を確立した後、前記ルータから前記機器の身元情報を取得するための要求を受信し、および前記機器の制御端からユーザ名およびアクセスパスワードを表すQRコードを取得するように構成される第3受信モジュールと、
身元データパケットを前記ルータに送信し、および第2ネットワーク構成情報を前記ルータに送信するように構成される第3送信モジュールと、
前記ユーザ名および前記アクセスパスワードに基づいて、前記第2ネットワーク構成情報を生成するように構成されるネットワーク構成情報生成モジュールと、
前記第2ネットワーク構成情報を前記ルータに送信した後、前記ルータと第2無線接続を確立して、ネットワーク構成を完了するように構成される第2接続確立モジュールとを含む。
【0025】
ここで、前記第3送信モジュールは、さらに、
ネットワーク構成成功情報を前記制御端に送信するように構成される。
【0026】
ここで、前記装置は、
前記機器がアクセスモードである場合、データパケットをブロードキャストするように構成されるブロードキャストモジュールをさらに含み、前記データパケットはネットワーク識別子を含む。
【0027】
ここで、前記第3送信モジュールは、さらに、前記第1無線接続を介して、前記機器のIPアドレスを前記ルータに送信するように構成され、
前記第3受信モジュールは、さらに、前記IPアドレスを介して前記機器の身元情報を取得するための要求を受信し、または前記ルータによってブロードキャストされた前記機器の身元情報を取得するための要求を受信するように構成される。
【0028】
ここで、前記身元情報は、前記機器の機器識別子および機器乱数を含み、
前記身元情報は、サーバが前記身元情報に従って前記機器のソースおよび初期化が完了されたかどうかを決定するために使用され、ソースが正当であり、且つ初期化が未完了である場合、検証結果は正当である。
【0029】
本開示の実施例の第7の態様によれば、機器のネットワーク構成装置を提供し、前記装置は、
プロセッサと、
プロセッサ実行可能命令を記憶するように構成されるメモリとを含み、
前記プロセッサは、
前記機器と第1無線接続を確立した後、前記機器の身元情報を取得するための要求を送信し、
前記機器から返された身元データパケットを受信し、
前記データパケットを解析して、前記機器の身元情報を取得し、
前記身元情報をサーバに送信し、
前記サーバが前記身元情報が正当であることを検証し、且つユーザ名およびアクセスパスワードを含む第1ネットワーク構成情報を前記機器の制御端に送信した後、前記機器によって送信された第2ネットワーク構成情報を受信して、正当性を検証し、
検証結果が正当である場合、前記機器と第2無線接続を確立するように構成され、
前記第2ネットワーク構成情報は、前記第1ネットワーク構成情報におけるユーザ名およびアクセスパスワードを含む。
【0030】
本開示の実施例の第8態様によれば、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記記憶媒体の命令がルータのプロセッサによって実行されるときに、機器のネットワーク構成方法を実行することができ、前記方法は、
前記機器と第1無線接続を確立した後、前記機器の身元情報を取得するための要求を送信することと、
前記機器から返された身元データパケットを受信することと、
前記データパケットを解析して、前記機器の身元情報を取得することと、
前記身元情報をサーバに送信することと、
前記サーバが前記身元情報が正当であることを検証し、且つユーザ名およびアクセスパスワードを含む第1ネットワーク構成情報を前記機器の制御端に送信した後、前記機器によって送信された第2ネットワーク構成情報を受信して正当性を検証することと、
検証結果が正当である場合、前記機器と第2無線接続を確立することとを含み、
前記第2ネットワーク構成情報は、前記第1ネットワーク構成情報におけるユーザ名およびアクセスパスワードを含む。
【0031】
本開示の実施例の第9の態様によれば、機器のネットワーク構成装置を提供し、前記装置は、
プロセッサと、
プロセッサ実行可能命令を記憶するように構成されるメモリとを含み、
前記プロセッサは、
機器身元情報が正当であることをサーバが検証した後に送信した、ユーザ名およびアクセスパスワードを含む第1ネットワーク構成情報を受信し、
前記第1ネットワーク構成情報を解析して、ルータのユーザ名およびアクセスパスワードを取得し、
前記ユーザ名およびアクセスパスワードを表すQRコードを生成して、前記機器に提供するように構成される。
【0032】
本開示の実施例の第10の態様によれば、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記記憶媒体の命令が機器のプロセッサによって実行されるときに、機器のネットワーク構成方法を実行することができ、前記方法は、
機器身元情報が正当であることをサーバが検証した後に送信した、ユーザ名およびアクセスパスワードを含む第1ネットワーク構成情報を受信することと、
前記第1ネットワーク構成情報を解析して、ルータのユーザ名およびアクセスパスワードを取得することと、
前記ユーザ名およびアクセスパスワードを表すQRコードを生成して、前記機器に提供することとを含む。
【0033】
本開示の実施例の第11の態様によれば、機器のネットワーク構成装置を提供し、前記装置は、
プロセッサと、
プロセッサ実行可能命令を記憶するように構成されるメモリとを含み、
前記プロセッサは、
ルータと第1無線接続を確立した後、前記ルータから前記機器の身元情報を取得するための要求を受信し、
身元データパケットを前記ルータに送信し、
前記機器の制御端からユーザ名およびアクセスパスワードを表すQRコードを取得し、
前記ユーザ名および前記アクセスパスワードに基づいて、第2ネットワーク構成情報を生成し、
前記第2ネットワーク構成情報を前記ルータに送信して、前記ルータとの第2無線接続を確立し、ネットワーク構成を完了するように構成される。
【0034】
本開示の実施例の第12の態様によれば、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記記憶媒体の命令が機器のプロセッサによって実行されるときに、機器のネットワーク構成方法を実行することができ、前記方法は、
ルータと第1無線接続を確立した後、前記機器の身元情報を取得するための要求を前記ルータから受信することと、
身元データパケットを前記ルータに送信することと、
前記機器の制御端からユーザ名およびアクセスパスワードを表すQRコードを取得することと、
前記ユーザ名および前記アクセスパスワードに基づいて、第2ネットワーク構成情報を生成することと、
前記第2ネットワーク構成情報を前記ルータに送信して、前記ルータとの第2無線接続を確立し、ネットワーク構成を完了することとを含む。
【0035】
本開示の実施例によって提供される技術的解決策では、APPによって機器の身元情報を取得する代わりに、ルータによって機器の身元情報を取得し、前記身元情報をサーバに送信することにより、手動によるユーザの多くの参加を省略する。前記方法において、初期化されていない機器をルータが検出すると、ユーザがユーザ名およびパスワードなどの前記ルータのアカウント情報をAPPに入力してバインディングしている限り、当該機器のネットワーク構成プロセスに手動で参加する必要がなく、ルータと機器、APP、サーバの間の相互作用により、機器のインターネット構成およびアカウントバインディング操作を自動的に完了する。当該方法を使用すると、機器に対するユーザの使用が便利になり、ユーザのアプリケーション体験が向上する。
【0036】
上記した一般的な説明および後述する詳細な説明は、単なる例示および説明に過ぎず、本開示を限定するものではないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0037】
ここでの図面は、本明細書に組み込まれてその一部を構成し、本発明と一致する実施例を示し、明細書とともに本発明の原理を説明するために使用される。
図1】一例示的な実施例によって示されたルータに適用される機器のネットワーク構成方法のフローチャートである。
図2】一例示的な実施例によって示された機器の制御端に適用される機器のネットワーク構成方法のフローチャートである。
図3】一例示的な実施例によって示された機器に適用される機器のネットワーク構成方法のフローチャートである。
図4】一例示的な実施例によって示された機器のネットワーク構成方法のフローチャートである。
図5】一例示的な実施例によって示されたルータに適用される機器のネットワーク構成装置のブロック図である。
図6】一例示的な実施例によって示された機器の制御端に適用される機器のネットワーク構成装置のブロック図である。
図7】一例示的な実施例によって示された機器に適用される機器のネットワーク構成装置のブロック図である。
図8】一例示的な実施例によって示された装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
ここで、例示的な実施例について詳細に説明し、その例は図面に示す。特に明記しない限り、以下の説明が添付の図面に関する場合、異なる図面の同じ数字は同じまたは類似の要素を表す。以下の例示的な実施例で説明される実施形態は、本発明と一致するすべての実施形態を表すものではない。むしろ、それらは、添付された特許請求の範囲に詳述されたように、本発明の特定の態様と一致する装置および方法の例である。
【0039】
現在、機器がローカルエリアネットワークにアクセスする場合、ユーザはアプリケーション(APPと略称する)を介して多段階操作を実行する必要がある。例えば、ユーザは携帯電話を開き、初期化されていない機器をアクティブにスキャンし、ユーザ名およびパスワードを手動で入力して、機器のネットワーク構成を完了する必要がある。これは、専門知識が不十分な多くのユーザにとって、単独で完了するのは難しく、多くのユーザはパスワードを忘れがちである。このようにして、ユーザが機器を使用するのに不便をもたらし、ユーザがAPPの操作方法を知らないため機器を使用することができなくなることさえあり得る。
【0040】
本開示は、機器のネットワーク構成方法を提供し、前記方法において、ルータが初期化されていない機器を見つけると、ユーザがユーザ名およびパスワードなどの前記ルータのアカウント情報をAPPに入力してバインディングしている限り、機器のネットワーク構成プロセスに手動で参加する必要がなく、ルータと機器、APP、サーバの間の相互作用により、前記機器のオンライン構成およびアカウントバインディング操作を自動的に完了する。当該方法を使用すると、機器に対するユーザの使用が便利になり、ユーザのアプリケーション体験が向上する。
【0041】
本開示は、ルータに適用される機器のネットワーク構成方法を提供する。図1は、一例示的な実施例によって示された機器のネットワーク構成方法のフローチャートであり、前記方法は、次のステップを含む。
【0042】
ステップ101において、機器と第1無線接続を確立した後、機器の身元情報を取得するための要求を送信する。
【0043】
ステップ102において、機器から返された身元データパケットを受信する。
【0044】
ステップ103において、データパケットを解析して、機器の身元情報を取得する。
【0045】
ステップ104において、身元情報をサーバに送信する。
【0046】
ステップ105において、サーバが前記身元情報が正当であることを検証し、且つユーザ名およびアクセスパスワードを含む第1ネットワーク構成情報を機器の制御端に送信した後、機器によって送信された第2ネットワーク構成情報を受信して正当性を検証する。
【0047】
ステップ106において、検証結果が正当である場合、機器と第2無線接続を確立し、
ここで、第2ネットワーク構成情報は、第1ネットワーク構成情報におけるユーザ名およびアクセスパスワードを含む。
【0048】
ルータが機器の身元情報を取得した後、身元情報をサーバに送信してサーバにより前記身元情報に従って機器を検証する。ルータが取得した機器の身元情報は、機器識別子および機器乱数を含み、以下、詳細に説明する。
【0049】
さらに、ここでのネットワーク構成情報は、ルータが属するネットワークのユーザ名およびアクセスパスワードを指す。
【0050】
本方法で使用するルータは、2.4G特殊チップ(WIFI-SCANチップなど)を有するルータであり、前記特殊チップは、周辺の初期化されていない機器をリアルタイムで見つけるために使用される。前記特殊チップを使用して機器のリアルタイムでスキャンを実行すると、ルータ2.4Gメインチップに対する干渉を減らすことができる。さらに、ルータの特殊チップで機器のスキャンを実行することで、ユーザがAPPのスキャンを手動でトリガする機能を置き換えることができるため、前記方法のリアルタイム性および使いやすさを向上させる。
【0051】
したがって、前記方法では、APPによって機器の身元情報を取得する代わりに、ルータによって機器の身元情報を取得し、前記身元情報をサーバに送信することにより、ユーザの多くの手作業による参加を省略する。
【0052】
代替的な実施形態において、前記身元情報は、前記機器の機器識別子および機器乱数を含み、身元情報は、サーバが前記身元情報に従って前記機器のソースおよび初期化が完了されたかどうかを決定するために使用され、ソースが正当であり、且つ初期化が未完了である場合、検証結果は正当である。
【0053】
機器識別子は、機器の身元を一意に識別するために使用される機器の一意の識別子である。機器乱数は、機器によって生成された乱数であり、検証機器の身元をさらに検証し、不正な機器が自体の機器識別子を正当的な機器識別子に改ざんすることにより、ルータに不正に接続するのを防ぐために使用される。即ち、前記機器乱数は、機器が操作する時間情報などの情報を含み、後続の情報の相互作用において、前記乱数が一致するかどうかを検証することにより不正な機器の不正な接続を防ぐ。具体的な検証プロセスは、当業者に知られている方法を使用して実行されてもよく、ここでは繰り返さない。
【0054】
したがって、身元情報に機器乱数が含まれなくてもよいが、より高いセキュリティを実現するために、通常取得される機器の身元情報には、機器識別子および機器乱数が含まれる。
【0055】
代替的な実施形態において、前記方法は、
前記機器によってブロードキャストされたデータパケットをスキャンして受信し、データパケットを解析して、ネットワーク識別子を取得することと、
前記ネットワーク識別子がプリセットルールと一致することを決定した後、前記機器と第1無線接続を確立することとをさらに含む。
【0056】
機器の電源がオンであり、且つアクセスモードである場合、データパケットをブロードキャストし、前記データパケットはネットワーク識別子を含み、前記ネットワーク識別子は、ルータが同じプリセットルールに従って前記ネットワーク識別子を解析することができるように、通常、機器によって前記機器に記憶されたプリセットルールに従って生成される。ここで、前記ネットワーク識別子は、一般的には、サービスセット識別子(SSIDと略称する)である。
【0057】
ルータが機器によってブロードキャストされたネットワーク識別子を受信した場合、前記機器がオンライン構成を意図することを決定することができる。したがって、ルータは、機器の身元情報を取得してネットワーク構成を実行する後続の操作を実行することを決定する。ルータが機器によってブロードキャストされたSSIDなどのネットワーク識別子を取得した後、前記SSIDを解析し、前記SSIDがプリセットルールと一致するかどうかを判断し、即ち、前記SSIDが識別する機器が、例えば、セットメーカの識別子を含むかどうか、ルータが属するネットワークに入られることができる正当的な機器であるかどうかを判断する。プリセットルールと一致すると決定した場合、前記機器の身元情報を取得するための要求を送信する。
【0058】
ここで、第1無線接続は、例えば、802.11プロトコルに基づく無線接続である。ルータが前記IPアドレスを介して機器と通信するように、前記第1無線接続を介して、機器は、そのIPアドレスをルータに送信することができる。
【0059】
代替的な実施形態において、前記機器の身元情報を取得するための要求を送信することは、
前記第1無線接続を介して前記機器のIPアドレスを取得し、前記機器の身元情報を取得するための要求を前記IPアドレスに送信すること、または
前記機器の身元情報を取得するための要求をブロードキャストすることを含む。
【0060】
最初の方式において、ルータは、受信したSSIDによって識別される機器と、802.11プロトコルに基づく無線接続などの無線接続を確立し、前記機器のIPアドレスを取得し、その後、機器の身元情報を取得するための要求を前記IPアドレスに送信する。即ち、前記方式では、ルータは、機器間で確立した接続を介して要求を送信する。
【0061】
2番目の方式において、ルータは、受信したSSIDによって識別される機器と接続を確立する必要がなく、機器の身元情報を取得するための要求をブロードキャストして、機器は前記ブロードキャストメッセージを受信し、前記ブロードキャストメッセージを解析することにより、ルータが自体の身元情報を要求していることを決定した後、その身元情報をルータに送信する。ルータと機器との間でWIFI接続を確立していないため、機器は、ブロードキャストする方式によりその身元情報を送信することもできる。
【0062】
ルータが機器のSSIDを受信した後、前記SSIDに従って機器のモデル情報、即ち、機器を製造したメーカ情報を解析することができるため、機器の身元情報をサーバに送信する場合、メーカ情報をサーバに一遍に送信することに留意されたい。このようにして、サーバがメーカ情報に基づいて機器の統計を便利に実行することができる。
【0063】
代替的な実施形態において、前記第2ネットワーク構成情報は、前記機器の制御端を介して前記第1ネットワーク構成情報におけるユーザ名、パスワードによって生成されたQRコードに従って取得され、前記第1ネットワーク構成情報は、前記ユーザ名、前記アクセスパスワード、機器識別子、機器乱数を含む。
【0064】
本開示は機器のネットワーク構成方法をさらに提供し、前記方法は、ルータとネットワークを構成する機器の制御端に適用される。図2は、一例示的な実施例によって示された機器のネットワーク構成方法のフローチャートであり、前記方法は、次のステップを含む。
【0065】
ステップ201において、機器身元情報が正当であることをサーバが検証した後に送信した、ユーザ名およびアクセスパスワードを含む第1ネットワーク構成情報を受信する。
【0066】
ステップ202において、前記第1ネットワーク構成情報を解析して、ルータのユーザ名およびアクセスパスワードを取得する。
【0067】
ステップ203において、前記ユーザ名およびアクセスパスワードを表すQRコードを生成して、前記機器に提供する。
【0068】
ここで、機器の制御端は、例えば、スマート端末(携帯電話、PAD、ウェアラブルデバイスなど)に設置される。制御端の操作は、例えば、スマート端末のアプリケーションによって実現されることができる。
【0069】
上記したステップ105では、サーバは前記身元情報が正当であることを検証し、且つユーザ名およびアクセスパスワードを含む第1ネットワーク構成情報を前記機器の制御端に送信し、サーバは前記第1ネットワーク構成情報に基づいて、ルータのユーザ名およびアクセスパスワードを取得し、QRコードの方式により前記ユーザ名およびアクセスパスワードを機器に提供し、機器は前記ユーザ名およびアクセスパスワードに基づいてルータと接続を確立する。
【0070】
前記方法では、ユーザ名およびアクセスパスワードを表すQRコードを生成するが、機器がその中からユーザ名およびパスワードを取得することができる限り、実際の操作では他の表現形態を生成することができることに留意されたい。
【0071】
前記方法を使用すると、制御端と機器との間の相互作用は、先行技術のように複雑な多段階の相互作用プロセスを行う必要とせずに、簡単でユーザフレンドリであり、それにより、ユーザの操作を簡素化し、ユーザ体験を改善する。
【0072】
代替的な実施形態において、前記方法は、
前記機器から返されたネットワーク構成成功情報を受信し、ネットワーク構成成功を前記サーバに報告して、バインディングを完了することをさらに含む。
【0073】
最後に、制御端はサーバにネットワーク構成成功を報告して、バインディングを完了する。これにより、ネットワーク構成のすべてのプロセスにおいて、制御端はいくつかの操作しか実行しなかったため、ユーザの作業負荷が大幅に削減されたことが分かり得る。
【0074】
本開示は機器のネットワーク構成方法をさらに提供し、前記方法は機器に適用される。図3は、一例示的な実施例によって示された機器のネットワーク構成方法のフローチャートであり、前記方法は、次のステップを含む。
【0075】
ステップ301において、ルータと第1無線接続を確立した後、前記機器の身元情報を取得するための要求を前記ルータから受信する。
【0076】
ステップ302において、身元データパケットを前記ルータに送信する。
【0077】
ステップ303において、前記機器の制御端からユーザ名およびアクセスパスワードを表すQRコードを取得する。
【0078】
ステップ304において、前記ユーザ名および前記アクセスパスワードに基づいて、第2ネットワーク構成情報を生成する。
【0079】
ステップ305において、前記第2ネットワーク構成情報を前記ルータに送信して、前記ルータとの第2無線接続を確立し、ネットワーク構成を完了する。
【0080】
機器はルータとWIFI接続を確立した後、前記WIFI接続を介してルータから身元情報を取得するための要求を受信し、その後、前記WIFI接続を介して自体の身元情報をルータに送信することができ、ルータとWIFI接続を確立しなく、ルータによってブロードキャストされた身元情報を取得するための要求を受信することもでき、その後、自体の身元情報をブロードキャストする。
【0081】
ステップ303では、機器は制御端によって生成されたQRコードをスキャンすることにより、ルータのネットワーク構成情報を取得することができ、即ち、ルータが属するネットワークのユーザ名およびアクセスパスワードを取得し、前記ユーザ名およびアクセスパスワードに基づいてルータと接続を確立する。機器がユーザ名およびアクセスパスワードを介してルータと接続を確立するプロセスは、当業者に知られている方法によって実現されることができ、ここでは繰り返さない。
【0082】
代替実施形態において、前記方法は、
ネットワーク構成成功情報を前記制御端に送信することをさらに含む。
【0083】
機器がルータと接続を確立した後、ネットワーク構成成功のメッセージをAPPに送信し、アクセスモードを終了して、クライアントモードに入る。
【0084】
代替実施形態において、前記方法は、
前記機器がアクセスモードである場合、データパケットをブロードキャストすることであって、前記データパケットはネットワーク識別子を含むことをさらに含む。
【0085】
代替実施形態において、前記機器の身元情報を取得するための要求を前記ルータから受信することは、
前記第1無線接続を介して、前記機器のIPアドレスを前記ルータに送信し、前記IPアドレスを介して前記機器の身元情報を取得するための要求を受信すること、または
前記ルータによってブロードキャストされた前記機器の身元情報を取得するための要求を受信することを含む。
【0086】
上記のプロセスは、ルータに適用されるネットワーク構成方法に関する説明を参照することができ、ここでは繰り返さない。
【0087】
本方法の実現形態において、機器がAPPによって生成されたQRコードをスキャンすることにより、ルータに属するネットワークに加入するためのユーザ名およびパスワードを取得することに加えて、いずれもルータと相互作用し、ルータとの相互作用はユーザが介入する必要がなく、自動的に完了するため、ユーザによる機器の使用を容易にし、ユーザ体験を改善する。
【0088】
代替実施形態において、前記身元情報は、前記機器の機器識別子および機器乱数を含み、
前記身元情報は、サーバが前記身元情報に従って前記機器のソースおよび初期化が完了されたかどうかを決定するために使用され、ソースが正当であり、且つ初期化が未完了である場合、検証結果は正当である。
【0089】
上記のように、機器識別子は、機器の身元を一意に識別するために使用される機器の一意の識別子である。機器乱数は、機器によって生成された乱数であり、検証機器の身元をさらに検証し、不正な機器が自体の機器識別子を正当的な機器識別子に改ざんすることにより、ルータに不正に接続するのを防ぐために使用される。したがって、身元情報に機器乱数が含まれなくてもよいが、より高いセキュリティを実現するために、通常取得される機器の身元情報には、機器識別子および機器乱数が含まれる。
【0090】
図4は、本開示に係る機器のネットワーク構成方法の具体的な実施例を示す。前記実施例において、ルータは、人工知能のモノのインターネット(AIOT)ルータであり、機器はカメラである。カメラは機密情報に関するため、初期ネットワーク構成はユーザがスキャンを受信し、現在の操作ではユーザがユーザ名およびパスワードを入力する必要があり、利便性は低い。したがって、本開示の方法は、特に、カメラ機器に適用される。図5に示されたように、前記方法は、
ステップ401において、カメラの電源がオンであり、ネットワーク構成されていない場合、カメラはアクセスモードであり、そのSSIDをブロードキャストする。
【0091】
ステップ402において、AIOTルータの特殊WIFI-SCANチップは、周辺の無線信号をリアルタイムでスキャンし、特定のSSIDブロードキャストパケットを受信した後、SSIDを解析し、SSIDがプリセットルールと一致すると、対応するカメラとの802.11プロトコルに基づく無線接続を確立し、カメラのIPアドレスを取得し、前記IPアドレスに要求パケットを送信し、カメラの機器識別子および機器乱数を含む身元情報を取得することを要求する。
【0092】
ステップ403において、カメラがAIOTルータの要求を受信した後、自体の機器識別子および機器乱数を送信する。
【0093】
ステップ404において、AIOTルータはカメラSSIDに従って、カメラのモデル(メーカ情報を含む)を解析し、カメラの機器識別子、機器乱数およびモデルをサーバに送信する。
【0094】
ステップ405において、サーバがAIOTルータによって送信された情報を受信した後、機器識別子に従って、カメラがセットメーカが自体に生成し、且つ初期化されていない機器であるかどうかを検証し、そうである場合、機器識別子、機器乱数を携帯電話のAPPなどの制御端に送信する。
【0095】
ステップ406において、APPは機器識別子、機器乱数およびその前に記憶したルータが属するネットワークのユーザ名およびアクセスパスワードに従って、QRコードを生成して表示する。
【0096】
ステップ407において、カメラはAPPによって示されたQRコードをスキャンし、前記QRコードに基づいて前記ユーザ名およびアクセスパスワードを取得する。
【0097】
ステップ408において、カメラはユーザ名およびパスワードを使用してAIOTルータと接続を確立して、ネットワーク構成を完了する。
【0098】
ステップ409において、カメラはネットワーク構成成功メッセージをAPPに送信する。
【0099】
ステップ410において、APPはネットワーク構成成功メッセージをサーバに送信してカメラとのバインディングを完了する。
【0100】
上記のプロセスからわかるように、機器のネットワーク構成プロセス全体では、ユーザが手動で参加する必要がなく、直接に、ルータ、カメラ、サーバ、APP間で情報の相互作用を実行することにより、ネットワーク構成プロセスを完了することができる。
【0101】
本開示は機器のネットワーク構成装置をさらに提供し、図5に示されたように、前記装置はルータに適用され、前記装置は、
前記機器と第1無線接続を確立した後、前記機器の身元情報を取得するための要求を送信し、前記機器の身元情報を取得した後、前記身元情報をサーバに送信するように構成される第1送信モジュール501と、
前記機器から返された身元データパケットを受信し、および前記サーバが前記身元情報が正当であることを検証し、且つユーザ名およびアクセスパスワードを含む第1ネットワーク構成情報を前記機器の制御端に送信した後、前記機器によって送信された第2ネットワーク構成情報を受信するように構成される第1受信モジュール502と、
前記データパケットを解析して、前記機器の身元情報を取得するように構成される第1解析モジュール503と、
前記第2ネットワーク構成情報の正当性を検証するように構成される検証モジュール504と、
前記検証モジュールの検証結果が正当である場合、前記機器と第2無線接続を確立するように構成される第1接続確立モジュール505とを含み、
前記第2ネットワーク構成情報は、前記第1ネットワーク構成情報におけるユーザ名およびアクセスパスワードを含む。
【0102】
代替実施形態において、前記第1受信モジュール502は、さらに、前記機器によってブロードキャストされたデータパケットをスキャンして受信するように構成され、
前記第1解析モジュール503は、さらに、データパケットを解析して、ネットワーク識別子を取得するように構成され、
前記第1接続確立モジュール505は、さらに、前記ネットワーク識別子がプリセットルールと一致することを決定した後、前記機器と第1無線接続を確立するように構成される。
【0103】
代替実施形態において、前記第1送信モジュール501は、さらに、
前記第1無線接続を介して前記機器のIPアドレスを取得し、前記機器の身元情報を取得するための要求を前記IPアドレスに送信すること、または
前記機器の身元情報を取得するための要求をブロードキャストすることにより、前記機器の身元情報を取得するための要求を送信するように構成される。
【0104】
代替実施形態において、前記身元情報は、前記機器の機器識別子および機器乱数を含み、
前記身元情報は、前記サーバが前記身元情報に従って前記機器のソースおよび初期化が完了されたかどうかを決定するために使用され、ソースが正当であり、且つ初期化が未完了である場合、検証結果は正当である。
【0105】
代替実施形態において、前記第2ネットワーク構成情報は、前記機器の制御端を介して前記第1ネットワーク構成情報におけるユーザ名、パスワードによって生成されたQRコードに従って取得され、前記第1ネットワーク構成情報は、前記ユーザ名、前記アクセスパスワード、機器識別子、機器乱数を含む。
【0106】
本開示は、ルータとネットワークを構成する機器の制御端に適用される機器のネットワーク構成装置をさらに提供し、図6に示されたように、前記装置は、
機器身元情報が正当であることをサーバが検証した後に送信した、ユーザ名およびアクセスパスワードを含む第1ネットワーク構成情報を受信するように構成される第2受信モジュール601と、
前記第1ネットワーク構成情報を解析して、ルータのユーザ名およびパスワードを取得するように構成される第2解析モジュール602と、
前記ユーザ名およびアクセスパスワードを表すQRコードを生成して、前記機器に提供するように構成される生成モジュール603とを含む。
【0107】
代替実施形態において、前記第2受信モジュール601は、さらに、前記機器から返されたネットワーク構成成功情報を受信するように構成され、
前記装置は、
前記第2受信モジュール601が前記機器から返されたネットワーク構成成功情報を受信した後、ネットワーク構成成功を前記サーバに報告するように構成される第2送信モジュールと、
前記第2受信モジュール601が前記機器から返されたネットワーク構成成功情報を受信した後、バインディングを完了するように構成されるバインディングモジュールとをさらに含む。
【0108】
本開示は、機器に適用される機器のネットワーク構成装置をさらに提供し、図7に示されたように、前記装置は、
ルータと第1無線接続を確立した後、前記ルータから前記機器の身元情報を取得するための要求を受信し、および前記機器の制御端からユーザ名およびアクセスパスワードを表すQRコードを取得するように構成される第3受信モジュール701と、
身元データパケットを前記ルータに送信し、および第2ネットワーク構成情報を前記ルータに送信するように構成される第3送信モジュール702と、
前記ユーザ名および前記アクセスパスワードに基づいて、前記第2ネットワーク構成情報を生成するように構成されるネットワーク構成信情報生成モジュール703と、
前記第2ネットワーク構成情報を前記ルータに送信した後、前記ルータと第2無線接続を確立して、ネットワーク構成を完了するように構成される第2接続確立モジュール704とを含む。
【0109】
代替実施形態において、前記第3送信モジュール702は、さらに、
ネットワーク構成成功情報を前記制御端に送信するように構成される。
【0110】
代替実施形態において、前記装置は、
前記機器がアクセスモードである場合、データパケットをブロードキャストするように構成されるブロードキャストモジュールであって、前記データパケットはネットワーク識別子を含むブロードキャストモジュールをさらに含む。
【0111】
代替実施形態において、前記第3送信モジュール702は、さらに、前記第1無線接続を介して、前記機器のIPアドレスを前記ルータに送信するように構成され、
前記第3受信モジュールは、さらに、前記IPアドレスを介して前記機器の身元情報を取得するための要求を受信し、または前記ルータによってブロードキャストされた前記機器の身元情報を取得するための要求を受信するように構成される。
【0112】
代替実施形態において、前記身元情報は、前記機器の機器識別子および機器乱数を含み、
前記身元情報は、サーバが前記身元情報に従って前記機器のソースおよび初期化が完了されたかどうかを決定するために使用され、ソースが正当であり、且つ初期化が未完了である場合、検証結果は正当である。
【0113】
本開示は機器のネットワーク構成装置をさらに提供し、前記装置は、
プロセッサと、
プロセッサ実行可能命令を記憶するように構成されるメモリとを含み、
前記プロセッサは、
前記機器と第1無線接続を確立した後、前記機器の身元情報を取得するための要求を送信し、
前記機器から返された身元データパケットを受信し、
前記データパケットを解析して、前記機器の身元情報を取得し、
前記身元情報をサーバに送信し、
前記サーバが前記身元情報が正当であることを検証し、且つユーザ名およびアクセスパスワードを含む第1ネットワーク構成情報を前記機器の制御端に送信した後、前記機器によって送信された第2ネットワーク構成情報を受信して、正当性を検証し、
検証結果が正当である場合、前記機器と第2無線接続を確立するように構成され、
ここで、前記第2ネットワーク構成情報は、前記第1ネットワーク構成情報におけるユーザ名およびアクセスパスワードを含む。
【0114】
本開示は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、前記記憶媒体の命令がルータのプロセッサによって実行されるときに、機器のネットワーク構成方法を実行することができ、前記方法は、
前記機器と第1無線接続を確立した後、前記機器の身元情報を取得するための要求を送信することと、
前記機器から返された身元データパケットを受信することと、
前記データパケットを解析して、前記機器の身元情報を取得することと、
前記身元情報をサーバに送信することと、
前記サーバが前記身元情報が正当であることを検証し、且つユーザ名およびアクセスパスワードを含む第1ネットワーク構成情報を前記機器の制御端に送信した後、前記機器によって送信された第2ネットワーク構成情報を受信して正当性を検証することと、
検証結果が正当である場合、前記機器と第2無線接続を確立することとを含み、
前記第2ネットワーク構成情報は、前記第1ネットワーク構成情報におけるユーザ名およびアクセスパスワードを含む。
【0115】
本開示は機器のネットワーク構成装置をさらに提供し、前記装置は、
プロセッサと、
プロセッサ実行可能命令を記憶するように構成されるメモリとを含み、
前記プロセッサは、
ルータと第1無線接続を確立した後、前記ルータから前記機器の身元情報を取得するための要求を受信し、
身元データパケットを前記ルータに送信し、
前記機器の制御端からユーザ名およびアクセスパスワードを表すQRコードを取得し、
前記ユーザ名および前記アクセスパスワードに基づいて、第2ネットワーク構成情報を生成し、
前記第2ネットワーク構成情報を前記ルータに送信して、前記ルータとの第2無線接続を確立し、ネットワーク構成を完了するように構成される。
【0116】
本開示は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、前記記憶媒体の命令が機器のプロセッサによって実行されるときに、機器のネットワーク構成方法を実行することができ、前記方法は、
ルータと第1無線接続を確立した後、前記機器の身元情報を取得するための要求を前記ルータから受信することと、
身元データパケットを前記ルータに送信することと、
前記機器の制御端からユーザ名およびアクセスパスワードを表すQRコードを取得することと、
前記ユーザ名および前記アクセスパスワードに基づいて、第2ネットワーク構成情報を生成することと、
前記第2ネットワーク構成情報を前記ルータに送信して、前記ルータとの第2無線接続を確立し、ネットワーク構成を完了することとを含む。
【0117】
本開示の技術案を使用すれば、ルータが初期化されていない機器を見つけると、ユーザがユーザ名およびパスワードなどの前記ルータのアカウント情報をAPPに入力してバインディングしている限り、機器のネットワーク構成プロセスに手動で参加する必要がなく、ルータと機器、APP、サーバの間の相互作用により、前記機器のオンライン構成およびアカウントバインディング操作を自動的に完了する。当該方法を使用すると、機器に対するユーザの使用が便利になり、ユーザのアプリケーション体験が向上する。
【0118】
図8は、一例示的な実施例によって示された用于機器のネットワーク構成装置800のブロック図である。
【0119】
図8を参照すれば、装置800は、処理コンポーネント802、メモリ804、電力コンポーネント806、マルチメディアコンポーネント808、オーディオコンポーネント810、入力/出力(I/O)インターフェース812、センサコンポーネント814、および通信コンポーネント816のうちの1つまたは複数のコンポーネットを含むことができる。
【0120】
処理コンポーネント802は、一般的に、ディスプレイ、電話の呼び出し、データ通信、カメラ操作及び記録操作に関する操作のような装置800の全般的な操作を制御する。処理コンポーネント802は、前記方法のステップのすべてまたは一部を完了するために、1つまたは複数のプロセッサ820を含んで命令を実行することができる。加えて、処理コンポーネント802は、処理コンポーネント802と他のコンポーネントの間の相互作用を容易にするために、1つまたは複数のモジュールを含むことができる。例えば、処理コンポーネント802は、マルチメディアコンポーネント808と処理コンポーネント802との間の相互作用を容易にするために、マルチメディアモジュールを含むことができる。
【0121】
メモリ804は、機器800での操作をサポートするために、様々なタイプのデータを格納するように構成される。これらのデータの例には、装置800で動作する任意のアプリケーションまたは方法の命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、写真、ビデオ等が含まれる。メモリ804は、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的に消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(EEPROM)、消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(EPROM)、プログラム可能な読み取り専用メモリ(PROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスクまたは光ディスクなど、あらゆるタイプの揮発性または不揮発性ストレージデバイスまたはそれらの組み合わせによって実現されることができる。
【0122】
電力コンポーネント806は、装置800の様々なコンポーネントに電力を提供する。電力コンポーネント806は、電力管理システム、1つまたは複数の電源、及び装置800の電力の生成、管理および分配に関する他のコンポーネントを含むことができる。
【0123】
マルチメディアコンポーネント808は、前記バッテリの充電装置800とユーザとの間の、出力インターフェースを提供するスクリーンを含む。いくつかの実施形態において、スクリーンは、液晶ディスプレイ(LCD)及びタッチパネル(TP)を含み得る。スクリーンがタッチパネルを含む場合、スクリーンは、ユーザからの入力信号を受信するためのタッチスクリーンとして実装されることができる。タッチパネルは、タッチ、スワイプ及びタッチパネルでのジェスチャーを検知するための1つまたは複数のタッチセンサを含む。前記タッチセンサは、タッチまたはスワイプの操作の境界を感知するだけでなく、前記タッチまたはスワイプ動作に関連する持続時間及び圧力も検出することができる。いくつかの実施例において、マルチメディアコンポーネント808は、一つのフロントカメラ及び/またはリアカメラを含む。機器800が撮影モードまたはビデオモードなどの動作モードであるとき、フロントカメラ及び/またはリアカメラは、外部のマルチメディアデータを受信することができる。各フロントカメラおよびリアカメラは、固定光学レンズシステムであり、または焦点距離と光学ズーム機能を持つことができる。
【0124】
オーディオコンポーネント810は、オーディオ信号を出力および/または入力するように構成される。例えば、オーディオコンポーネント810は、1つのマイクロフォン(MIC)を含み、装置800が通話モード、録音モード及び音声認識モードなどの動作モードであるとき、マイクロフォンは、外部オーディオ信号を受信するように構成される。受信されたオーディオ信号は、メモリ804にさらに格納されてもよく、または通信コンポーネント816を介して送信されてもよい。いくつかの実施例において、オーディオコンポーネント810は、オーディオ信号を出力するためのスピーカをさらに含む。
【0125】
I/Oインターフェース812は、処理コンポーネント802と周辺インターフェースモジュールとの間にインターフェースを提供し、前記周辺インターフェースモジュールは、キーボード、クリックホイール、ボタンなどであってもよい。これらのボタンは、ホームボタン、ボリュームボタン、スタートボタン、ロックボタンを含むが、これらに限定されない。
【0126】
センサコンポーネント814は、装置800に各態様の状態の評価を提供するための1つまたは複数のセンサを含む。例えば、センサコンポーネント814は、機器800のオン/オフ状態と、装置800のディスプレイやキーパッドなどのコンポーネントの相対的な位置づけを検出することができ、センサコンポーネント814は、装置800または装置800のコンポーネントの位置の変化、ユーザとの装置800の接触の有無、装置800の向きまたは加速/減速、及び装置800の温度の変化も検出することができる。センサコンポ―ネット814は、物理的接触なしに近くの物体の存在を検出するように構成された近接センサを含むことができる。センサコンポーネント814は、撮像用途で使用するためのCMOSまたはCCD画像センサなどの光センサも含むことができる。いくつかの実施例において、前記センサコンポーネント814は、加速度センサ、ジャイロスコープセンサ、磁気センサ、圧力センサまたは温度センサをさらに含むことができる。
【0127】
通信コンポーネント816は、装置800と他の装置の間の有線または無線通信を容易にするように構成される。装置800は、WiFi、2Gまたは3G、またはそれらの組み合わせなどの通信規格に基づく無線ネットワークにアクセスすることができる。一例示的な実施例において、前記通信コンポーネント816は、放送チャンネルを介して外部放送管理システムからの放送信号または放送関連情報を受信する。一例示的な実施例において、前記通信コンポーネント816は、短距離通信を促進するために、近距離通信(NFC)モジュールをさらに含む。例えば、NFCモジュールは、無線周波数識別(RFID)技術、赤外線データ協会(IrDA)技術、超広帯域(UWB)技術、ブルートゥース(登録商標)(BT)技術及び他の技術に基づいて具現することができる。
【0128】
例示的な実施例において、装置800は、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサまたは他の電子素子によって具現されることができ、前記方法を実行するように構成される。
【0129】
例示的な実施例において、命令を含むメモリ804などの、命令を含む非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、前記命令は、装置800のプロセッサ820によって実行されて前記方法を完了することができる。例えば、前記非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、ROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク(登録商標)および光学データ記憶装置などであってもよい。
【0130】
非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、前記記憶媒体の命令がモバイル端末のプロセッサによって実行されるときに、モバイル端末機器のネットワーク構成方法を実行することができるようにし、前記方法は、機器身元情報が正当であることをサーバが検証した後に送信した、ユーザ名およびアクセスパスワードを含む第1ネットワーク構成情報を受信することと、前記第1ネットワーク構成情報を解析して、ルータのユーザ名およびアクセスパスワードを取得することと、前記ユーザ名およびアクセスパスワードを表すQRコードを生成して、前記機器に提供することとを含む。
【0131】
当業者は、明細書を考慮して、本明細書に開示された発明を実施した後に、本発明の他の実施形態を容易に想到し得るであろう。本出願は、本発明のあらゆる変形、応用または適応性変化を網羅することを意図し、これらの変形、応用または適応性変化は、本発明の普通の原理に準拠し、本開示によって開示されない本技術分野における公知知識または従来の技術的手段を含む。明細書と実施例は、例示としてのみ考慮され、本発明の真の範囲および思想は添付の特許請求の範囲によって示される。
【0132】
本発明は、前述に既に説明し、図面に示した正確な構造に限定されるものではなく、その範囲から逸脱することなく様々な修正および変更を行うことができることを理解されたい。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ制限される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8