(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-13
(45)【発行日】2022-05-23
(54)【発明の名称】アップリンク肯定応答マッピングおよびリソース割振り
(51)【国際特許分類】
H04W 72/04 20090101AFI20220516BHJP
H04W 28/04 20090101ALI20220516BHJP
H04L 1/16 20060101ALI20220516BHJP
【FI】
H04W72/04 136
H04W28/04 110
H04L1/16
(21)【出願番号】P 2020514285
(86)(22)【出願日】2018-09-11
(86)【国際出願番号】 US2018050466
(87)【国際公開番号】W WO2019051485
(87)【国際公開日】2019-03-14
【審査請求日】2021-08-11
(32)【優先日】2017-09-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2018-09-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100112807
【氏名又は名称】岡田 貴志
(72)【発明者】
【氏名】アッカラカラン、ソニー
(72)【発明者】
【氏名】ワン、レンチウ
(72)【発明者】
【氏名】ファン、イー
(72)【発明者】
【氏名】ルオ、タオ
(72)【発明者】
【氏名】モントジョ、ジュアン
(72)【発明者】
【氏名】パク、セヨン
(72)【発明者】
【氏名】ガール、ピーター
【審査官】望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】Qualcomm Incorporated,Resource allocation for PUCCH[online],3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1706 R1-1711194,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1706/Docs/R1-1711194.zip>,2017年06月17日
【文献】LG Electronics,Consideration on resource allocation for NR-PUCCH[online],3GPP TSG RAN WG1 #90 R1-1713181,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_90/Docs/R1-1713181.zip>,2017年08月12日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00-H0W99/00
H04B7/24-H04B7/26
H04L 1/16
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被スケジュールエンティティがワイヤレス通信ネットワークにおいてスケジューリングエンティティと通信するための方法であって、
暗黙的リソースマッピングを使用して、肯定応答(ACK)/否定応答(NACK)の送信のためのリソースを選択することと、
前記暗黙的リソースマッピングは、ダウンリンク制御チャネルの開始制御チャネル要素(CCE)のインデックスに基づく1つまたは複数の入力を利用して、複数の制御リソースセット(CORESET)のうちの1つのアップリンク制御チャネルの開始制御チャネル要素(CCE)のインデックスを決定し、
前記アップリンク制御チャネルの前記開始CCEの前記インデックスは、前記複数のCORESETのうちの前記1つのCORESET内の前記開始制御チャネル要素のロケーションを記述し、ここにおいて、前記リソースは、前記ACK/NACKのシーケンスベースの送信のための複数のシーケンスのうちの1つに、
前記アップリンク制御チャネルの前記開始CCEの前記インデックスをマッピングすることによって選択され、
前記選択されたリソースに基づいて前記ACK/NACKを送信することと、
を備
え、
前記ACK/NACKの送信のためのリソースを選択することは、前記複数の制御リソースセット(CORESET)のうちの前記1つに関連付けられた複数のリソースプールのうちの1つを選択すること、を備え、
前記アップリンク制御チャネルの前記開始CCEのインデックスは、前記選択されたリソースプール内の複数のリソースのうちの1つに対応する、方法。
【請求項2】
前記複数の制御リソースセット(CORESET)のうちの前記1つは、前記開始CCEから適用されるべき一意のオフセットに関連付けられる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ACK/NACKのペイロードのサイズに基づいて複数のリソースプールのうちの1つを選択すること、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記複数の制御リソースセット(CORESET)のうちの前記1つは、ダウンリンク制御情報(DCI)中の肯定応答リソースインジクター(ARI)において示される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
ワイヤレス通信のための装置であって、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに通信可能に結合されたトランシーバと、
前記少なくとも1つのプロセッサに通信可能に結合されたメモリと、
を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
暗黙的リソースマッピングを使用して、肯定応答(ACK)/否定応答(NACK)の送信のためのリソースを選択することと、
前記暗黙的リソースマッピングは、ダウンリンク制御チャネルの開始制御チャネル要素(CCE)のインデックスに基づく1つまたは複数の入力を利用して、複数の制御リソースセット(CORESET)のうちの1つのアップリンク制御チャネルの開始制御チャネル要素(CCE)のインデックスを決定し、
前記アップリンク制御チャネルの前記開始CCEの前記インデックスは、前記複数のCORESETのうちの前記1つのCORESET内の前記開始制御チャネル要素のロケーションを記述し、ここにおいて、前記リソースは、前記ACK/NACKのシーケンスベースの送信のための複数のシーケンスのうちの1つに、
前記アップリンク制御チャネルの前記開始CCEの前記インデックスをマッピングすることによって選択され、
前記選択されたリソースに基づいて前記ACK/NACKを送信することと、
を行うように構成さ
れ、
前記ACK/NACKの送信のためのリソースを選択することは、前記複数の制御リソースセット(CORESET)のうちの前記1つに関連付けられた複数のリソースプールのうちの1つを選択すること、を備え、
前記アップリンク制御チャネルの前記開始CCEのインデックスは、前記選択されたリソースプール内の複数のリソースのうちの1つに対応する、装置。
【請求項6】
前記複数の制御リソースセット(CORESET)のうちの前記1つは、前記開始CCEから適用されるべき一意のオフセットに関連付けられる、請求項
5に記載の装置。
【請求項7】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記ACK/NACKのペイロードのサイズに基づいて複数のリソースプールのうちの1つを選択する
ようにさらに構成された、請求項
5に記載の装置。
【請求項8】
前記複数の制御リソースセット(CORESET)のうちの前記1つは、ダウンリンク制御情報(DCI)中の肯定応答リソースインジクター(ARI)において示される、請求項
5に記載の装置。
【請求項9】
暗黙的リソースマッピングを使用して、肯定応答(ACK)/否定応答(NACK)の送信のためのリソースを選択することと、
前記暗黙的リソースマッピングは、ダウンリンク制御チャネルの開始制御チャネル要素(CCE)のインデックスに基づく1つまたは複数の入力を利用して、複数の制御リソースセット(CORESET)のうちの1つのアップリンク制御チャネルの開始制御チャネル要素(CCE)のインデックスを決定し、
前記アップリンク制御チャネルの前記開始CCEの前記インデックスは、前記複数のCORESETのうちの前記1つのCORESET内の前記開始制御チャネル要素のロケーションを記述し、ここにおいて、前記リソースは、前記ACK/NACKのシーケンスベースの送信のための複数のシーケンスのうちの1つに、
前記アップリンク制御チャネルの前記開始CCEの前記インデックスをマッピングすることによって選択され、
前記選択されたリソースに基づいて前記ACK/NACKを送信することと、
をコンピュータに行わせるためのコードを備
え、
前記ACK/NACKの送信のためのリソースを選択することは、前記複数の制御リソースセット(CORESET)のうちの前記1つに関連付けられた複数のリソースプールのうちの1つを選択すること、を備え、
前記アップリンク制御チャネルの前記開始CCEのインデックスは、前記選択されたリソースプール内の複数のリソースのうちの1つに対応する、コンピュータ実行可能コードを記憶す
るコンピュータ可読
記憶媒体。
【請求項10】
被スケジュールエンティティがワイヤレス通信ネットワークにおいてスケジューリングエンティティと通信するための方法であって、前記方法は、
肯定応答(ACK)/否定応答(NACK)の送信のためのリソースを選択することと、ここにおいて、前記リソースは、前記ACK/NACKのシーケンスベースの送信のための複数のシーケンスのうちの1つに、1つまたは複数の関数入力をマッピングすることによって選択され、前記マッピングは、1つまたは複数のパラメータに基づいて時間とともに変動し、前記マッピングは、前記1つまたは複数の関数入力を使用して
アップリンク制御チャネル送信のためのリソースを決定する暗黙的マッピング関数に基づき、前記1つまたは複数の関数入力は、アップリンク制御情報(UCI)をトリガするダウンリンク制御チャネルリソースのリソース割振りパラメータを含み、
前記選択されたリソースに基づいて前記ACK/NACKを送信することと、
を備える、方法。
【請求項11】
前記1つまたは複数のパラメータは、初期スロット番号、現在のスロット番号、直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルインデックス、前記被スケジュールエンティティの識別子、再送信試行インデックス、または冗長バージョン(RV)識別子のうちの少なくとも1つを含む、請求項
10に記載の方法。
【請求項12】
前記複数のシーケンスは、共通ベースシーケンスの等間隔に離間されたサイクリックシフトである、請求項
10に記載の方法。
【請求項13】
前記複数のシーケンスのうちの1つまたは複数は、異なる電力オフセットを用いて構成される、請求項
10に記載の方法。
【請求項14】
前記1つまたは複数の関数入力は、ダウンリンク制御チャネルペイロードコンテンツ、スケジュールされたダウンリンク共有チャネルのリソース割振り、または前記スケジュールされたダウンリンク共有チャネルのコンテンツのうちの少なくとも1つを含む、請求項
10に記載の方法。
【請求項15】
前記リソース割振りパラメータは、コアリソースセット(CORESET)内の制御チャネル要素(CCE)インデックス、CORESETインデックス、帯域幅パートインデックス、またはダウンリンク制御チャネルをスクランブルするための無線ネットワーク一時識別子(RNTI)のうちの少なくとも1つを含む、請求項
10に記載の方法。
【請求項16】
前記1つまたは複数の関数入力は、ダウンリンク共有チャネルコンテンツまたはダウンリンク制御チャネルペイロードコンテンツのうちの少なくとも1つを含む、請求項
10に記載の方法。
【請求項17】
前記ダウンリンク制御チャネルペイロードコンテンツは、スケジュールされたダウンリンク共有チャネルリソースの情報、ランク、変調およびコーディング方式(MCS)、波形、またはダウンリンク制御チャネルオーダーもしくは命令の詳細のうちの少なくとも1つを含む、請求項
16に記載の方法。
【請求項18】
少なくとも第1のスロット中で前記スケジューリングエンティティから送信される情報を処理すること、ここにおいて、前記ACK/NACKは、少なくとも前記第1のスロット中の前記情報に関連付けられる、
をさらに備える、請求項
10に記載の方法。
【請求項19】
前記ACK/NACKは、前記スケジューリングエンティティからの無線リソース構成に基づいて周波数ホッピングを使用して送信される、請求項
10に記載の方法。
【請求項20】
第2の周波数ホッピングのためのリソースブロック割振りは、少なくとも第1の周波数ホッピングのリソースブロック割振りの関数である、請求項
19に記載の方法。
【請求項21】
第2の周波数ホッピングのためのリソースブロック割振りは、第1の周波数ホッピングのリソースブロック割振りと、スロットインデックスとの関数である、請求項
19に記載の方法。
【請求項22】
ワイヤレス通信のための装置であって、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに通信可能に結合されたトランシーバと、
前記少なくとも1つのプロセッサに通信可能に結合されたメモリと、
を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
肯定応答(ACK)/否定応答(NACK)の送信のためのリソースを選択することと、ここにおいて、前記リソースは、前記ACK/NACKのシーケンスベースの送信のための複数のシーケンスのうちの1つに、1つまたは複数の関数入力をマッピングすることによって選択され、前記マッピングは、1つまたは複数のパラメータに基づいて時間とともに変動し、前記マッピングは、前記1つまたは複数の関数入力を使用して
アップリンク制御チャネル(PUCCH)送信のためのリソースを決定する暗黙的マッピング関数に基づき、前記1つまたは複数の関数入力は、アップリンク制御情報(UCI)をトリガするダウンリンク制御チャネルリソースのリソース割振りパラメータを含み、
前記選択されたリソースに基づいて前記ACK/NACKを送信することと、
を行うように構成された、装置。
【請求項23】
前記1つまたは複数のパラメータが、初期スロット番号、現在のスロット番号、直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルインデックス、前記装置の識別子、再送信試行インデックス、または冗長バージョン(RV)識別子のうちの少なくとも1つを含む、請求項
22に記載の装置。
【請求項24】
前記複数のシーケンスは、共通ベースシーケンスの等間隔に離間されたサイクリックシフトである、請求項
22に記載の装置。
【請求項25】
前記複数のシーケンスのうちの1つまたは複数は、異なる電力オフセットを用いて構成された、請求項
22に記載の装置。
【請求項26】
前記1つまたは複数の関数入力は、ダウンリンク制御チャネルペイロードコンテンツ、またはスケジュールされたダウンリンク共有チャネルのコンテンツを含む、請求項
22に記載の装置。
【請求項27】
前記リソース割振りパラメータは、コアリソースセット(CORESET)内の制御チャネル要素(CCE)インデックス、CORESETインデックス、帯域幅パートインデックス、またはダウンリンク制御チャネルをスクランブルするための無線ネットワーク一時識別子(RNTI)のうちの少なくとも1つを含む、請求項
22に記載の装置。
【請求項28】
前記1つまたは複数の関数入力は、ダウンリンク共有チャネルコンテンツまたはダウンリンク制御チャネルペイロードコンテンツのうちの少なくとも1つを含む、請求項
22に記載の装置。
【請求項29】
前記ダウンリンク制御チャネルペイロードコンテンツは、スケジュールされたダウンリンク共有チャネルリソースの情報、ランク、変調およびコーディング方式(MCS)、波形、またはダウンリンク制御チャネルオーダーもしくは命令の詳細のうちの少なくとも1つを含む、請求項
28に記載の装置。
【請求項30】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
少なくとも第1のスロット中でスケジューリングエンティティから送信される情報を処理すること、ここにおいて、前記ACK/NACKは、少なくとも前記第1のスロット中の前記情報に関連付けられる、
を行うようにさらに構成された、請求項
22に記載の装置。
【請求項31】
前記ACK/NACKは、スケジューリングエンティティからの無線リソース構成に基づいて周波数ホッピングを使用して送信される、請求項
22に記載の装置。
【請求項32】
第2の周波数ホッピングのためのリソースブロック割振りは、少なくとも第1の周波数ホッピングのリソースブロック割振りの関数である、請求項
31に記載の装置。
【請求項33】
第2の周波数ホッピングのためのリソースブロック割振りは、第1の周波数ホッピングのリソースブロック割振りと、スロットインデックスとの関数である、請求項
31に記載の装置。
【請求項34】
肯定応答(ACK)/否定応答(NACK)の送信のためのリソースを選択することと、ここにおいて、前記リソースは、前記ACK/NACKのシーケンスベースの送信のための複数のシーケンスのうちの1つに、1つまたは複数の関数入力をマッピングすることによって選択され、前記マッピングは、1つまたは複数のパラメータに基づいて時間とともに変動し、前記マッピングは、前記1つまたは複数の関数入力を使用して
アップリンク制御チャネル(PUCCH)送信のためのリソースを決定する暗黙的マッピング関数に基づき、前記1つまたは複数の関数入力は、アップリンク制御情報(UCI)をトリガするダウンリンク制御チャネルリソースのリソース割振りパラメータを含み、
前記選択されたリソース割振りに基づいて前記ACK/NACKを送信することと、
をコンピュータに行わせるためのコードを備える、コンピュータ実行可能コードを記憶す
るコンピュータ可読
記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
先行出願の相互参照
[0001]本特許出願は、それらの全体が以下に完全に記載されるかのようにおよびすべての適用可能な目的のために、それらの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる、2018年9月10日に米国特許商標庁で出願された非仮特許出願第16/126,993号と、2017年9月11日に米国特許商標庁で出願された仮特許出願第62/557,103号との優先権を主張する。
【0002】
[0002]以下で論じられる技術は、一般にワイヤレス通信システムに関し、より詳細には、アップリンク送信を容易にすることに関する。いくつかの実施形態は、最小のオーバーヘッドと低い干渉レベルを伴う、次世代(たとえば、5G)ワイヤレスネットワークにおけるアップリンク肯定応答マッピングおよびリソース割振りのための技法を提供し、可能にすることができる。
【背景技術】
【0003】
序論
[0003]ワイヤレスネットワークにおいて、被スケジュールエンティティ(scheduled entity)(たとえば、ユーザ機器(UE))は、スケジューリングエンティティ(scheduling entity)(たとえば、基地局、ネットワークアクセスゲートウェイ、eノードB)にアップリンク制御情報(UCI)を送信することがある。UCIは肯定応答(ACK)/否定応答(NACK)メッセージングを含むことができる。概してUCIを送る前に、被スケジュールエンティティは、UCIを送信するために割り振られたリソース(たとえば、リソースブロック割振り、ACK/NACKペイロードマッピング)を取得する必要があり得る。
【0004】
[0004]モバイルブロードバンドアクセスに対する需要が増加し続けるにつれて、研究および開発は、モバイルブロードバンドアクセスに対する増大する需要を満たすためだけでなく、モバイル通信のユーザエクスペリエンスを進歩および向上させるためにワイヤレス通信技術を進歩させ続けている。
【発明の概要】
【0005】
[0005]以下で、本開示の1つまたは複数の態様の基本的理解を与えるために、そのような態様の簡略化された概要を提示する。この概要は、本開示のすべての企図された特徴の包括的な概観ではなく、本開示のすべての態様の主要または重要な要素を識別するものでも、本開示のいずれかまたはすべての態様の範囲を定めるものでもない。その唯一の目的は、後で提示されるより詳細な説明の導入として、本開示の1つまたは複数の態様のいくつかの概念を簡略化された形で提示することである。
【0006】
[0006]いくつかの本開示の態様によれば、被スケジュールエンティティがワイヤレス通信ネットワークにおいてスケジューリングエンティティと通信するための方法が提供される。被スケジュールエンティティは、肯定応答(ACK)/否定応答(NACK)ペイロード(ACK/NACKペイロードと時々呼ばれる)を送信するためのリソース割振りを取得することができる。被スケジュールエンティティは、暗黙的リソースマッピング(implicit resource mapping)を使用してリソースを取得することができる。このマッピングは、スクランブリング識別子または複数の制御リソースセット(CORESET)のうちの1つのうちの少なくとも1つに基づくことができる。スケジューリングエンティティは、取得されたリソース割振りに基づいてACK/NACKペイロードを送信することができる。
【0007】
[0007]いくつかの本開示の態様によれば、被スケジュールエンティティがワイヤレス通信ネットワークにおいてスケジューリングエンティティと通信するための方法が提供される。被スケジュールエンティティは、異なるタイプのアップリンク制御情報(UCI)を送信するためのリソース割振りを取得することができる。リソース割振りは、異なるタイプのUCIの組合せに基づく。スケジューリングエンティティは、取得されたリソース割振りに基づいて、異なるタイプのUCIを送信することができる。
【0008】
[0008]いくつかの本開示の態様によれば、被スケジュールエンティティがワイヤレス通信ネットワークにおいてスケジューリングエンティティと通信するための方法が提供される。被スケジュールエンティティは、スケジューリングエンティティから複数のダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットを取得することができる。複数のDCIフォーマットの各々は、動的スケジューリングのための異なる量の情報を含む。被スケジュールエンティティは、複数のDCIフォーマットのうちの1つを識別するインジケータを取得することができる。被スケジュールエンティティは、複数のDCIフォーマットのうちの識別された1つに基づいてダウンリンク制御情報を受信することができる。
【0009】
[0009]いくつかの本開示の態様によれば、被スケジュールエンティティがワイヤレス通信ネットワークにおいてスケジューリングエンティティと通信するための方法が提供される。被スケジュールエンティティは、肯定応答(ACK)/否定応答(NACK)ペイロードの送信のためのリソース割振りを取得することができる。被スケジュールエンティティは、暗黙的マッピングを使用してリソース割振りを取得することができる。このマッピングは、開始リソースブロックインデックス、第1のシフトインデックス、または時間ドメイン直交カバーコード(OCC)のうちの少なくとも1つに基づいてアップリンク制御チャネルリソースを識別する。被スケジュールエンティティは、取得されたリソース割振りに基づいてACK/NACKペイロードを送信することができる。
【0010】
[0010]いくつかの本開示の態様によれば、被スケジュールエンティティがワイヤレス通信ネットワークにおいてスケジューリングエンティティと通信するための方法が提供される。被スケジュールエンティティは、いくつかのコンポーネントキャリアについて1つまたは複数のチャネル状態情報(CSI)報告を生成することができる。コンポーネントキャリアの数はしきい値以下であり得る。被スケジュールエンティティは、スケジューリングエンティティに1つまたは複数のCSI報告を送信する。
【0011】
[0011]いくつかの本開示の態様によれば、被スケジュールエンティティがワイヤレス通信ネットワークにおいてスケジューリングエンティティと通信するための方法が提供される。被スケジュールエンティティは、制御チャネル上でスケジューリングエンティティから制御情報を取得することができる。被スケジュールエンティティは、スケジューリングエンティティに、制御情報に対する肯定応答(ACK)を送信することができる。
【0012】
[0012]いくつかの本開示の態様によれば、被スケジュールエンティティがワイヤレス通信ネットワークにおいてスケジューリングエンティティと通信するための方法が提供される。被スケジュールエンティティは、ACK/否定応答(NACK)ペイロードの送信のためのリソース割振りを取得することができる。被スケジュールエンティティは、ACK/NACKペイロードのシーケンスベースの送信のための複数のシーケンスのうちの1つにマッピングすることによってリソース割振りを取得することができる。マッピングは、1つまたは複数のパラメータに基づいて時間とともに変動し得る。被スケジュールエンティティは、取得されたリソース割振りに基づいてACK/NACKペイロードを送信することができる。
【0013】
[0013]本発明のこれらおよび他の態様は、以下の発明を実施するための形態を検討すればより十分に理解されよう。本発明の特定の例示的な実施形態の以下の説明を添付の図と併せて検討すれば、当業者には、本発明の他の態様、特徴、および実施形態が明らかになろう。本発明の特徴について、以下のいくつかの実施形態および図に関して論じられることがあるが、本発明のすべての実施形態は、本明細書で論じられる有利な特徴のうちの1つまたは複数を含むことができる。言い換えれば、1つまたは複数の実施形態について、いくつかの有利な特徴を有するものとして論じられることがあるが、そのような特徴のうちの1つまたは複数は、本明細書で論じられる本発明の様々な実施形態に従って使用されてもよい。同様に、例示的な実施形態について、デバイス、システム、または方法実施形態として以下で論じられることがあるが、そのような例示的な実施形態は、様々なデバイス、システム、および方法において実装され得ることが理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】[0014]いくつかの実施形態によるワイヤレス通信システムの概略図。
【
図2】[0015]いくつかの実施形態による無線アクセスネットワークの一例の概念図。
【
図3】[0016]いくつかの実施形態による多入力多出力(MIMO)通信をサポートするワイヤレス通信システムを示すブロック図である。
【
図4】[0017]いくつかの実施形態による直交周波数分割多重化(OFDM)を利用するエアインターフェース中のワイヤレスリソースの編成の概略図。
【
図5】[0018]本開示のいくつかの態様による例示的な自己完結型(self-contained)スロットの概略図。
【
図6】[0019]本開示のいくつかの態様によるスケジューリングエンティティのためのハードウェア実装形態の一例を概念的に示すブロック図。
【
図7】[0020]本開示のいくつかの態様による被スケジュールエンティティのためのハードウェア実装形態の一例を概念的に示すブロック図。
【
図8A】[0021]いくつかの実施形態によるPDCCH CCEインデックスからの開始リソースブロック(RB)インデックスの例示的なマッピングを示す図。
【
図8B】いくつかの実施形態によるPDCCH CCEインデックスからの開始リソースブロック(RB)インデックスの例示的なマッピングを示す図。
【
図9A】[0022]いくつかの実施形態による、アグリゲートされたスロットをもつロングPUCCH-ACKのための第1の例示的なシナリオを示す図。
【
図9B】いくつかの実施形態による、アグリゲートされたスロットをもつロングPUCCH-ACKのための第2の例示的なシナリオを示す図。
【
図10】[0023]いくつかの実施形態による、被スケジュールエンティティが、2ビットのACKとDCIフォーマットA0とをもつ特定の1シンボルショートPUCCH-ACKチャネルについてACKリソース情報を決定するための例示的な手法を示す図。
【
図11】[0024]いくつかの実施形態による、デフォルトPDCCH領域と、ロングバースト領域およびショートバースト領域を含むアップリンク領域とを含むサブフレームを示す図。
【
図12】[0025]本開示のいくつかの態様による、被スケジュールエンティティがワイヤレス通信ネットワークにおいてスケジューリングエンティティと通信するための例示的なプロセスを示すフローチャート。
【
図13】[0026]本開示のいくつかの態様による、被スケジュールエンティティがワイヤレス通信ネットワークにおいてスケジューリングエンティティと通信するための例示的なプロセスを示すフローチャート。
【
図14】[0027]本開示のいくつかの態様による、被スケジュールエンティティがワイヤレス通信ネットワークにおいてスケジューリングエンティティと通信するための例示的なプロセスを示すフローチャート。
【
図15】[0028]本開示のいくつかの態様による、被スケジュールエンティティがワイヤレス通信ネットワークにおいてスケジューリングエンティティと通信するための例示的なプロセスを示すフローチャート。
【
図16】[0029]本開示のいくつかの態様による、被スケジュールエンティティがワイヤレス通信ネットワークにおいてスケジューリングエンティティと通信するための例示的なプロセスを示すフローチャート。
【
図17】[0030]本開示のいくつかの態様による、被スケジュールエンティティがワイヤレス通信ネットワークにおいてスケジューリングエンティティと通信するための例示的なプロセスを示すフローチャート。
【
図18】[0031]本開示のいくつかの態様による、被スケジュールエンティティがワイヤレス通信ネットワークにおいてスケジューリングエンティティと通信するための例示的なプロセスを示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0015】
[0032]添付の図面に関して以下に記載される発明を実施するための形態は、様々な構成の説明として意図され、本明細書で説明される概念が実践され得る構成のみを表すように意図されていない。発明を実施するための形態は、様々な概念の完全な理解を提供するための具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの概念はこれらの具体的な詳細なしに実践され得ることが当業者には明らかであろう。場合によっては、そのような概念を不明瞭にすることを回避するために、よく知られている構造および構成要素はブロック図の形式で示される。
【0016】
[0033]態様および実施形態について、本出願ではいくつかの例に対する解説によって説明されるが、当業者は、多くの異なる構成およびシナリオにおいて追加の実装形態および使用事例が発生し得ることを理解されよう。本明細書で説明される新機軸は、多くの異なるプラットフォームタイプ、デバイス、システム、形状、サイズ、パッケージング構成にわたって実装され得る。たとえば、実施形態および/または使用は、集積チップ実施形態および他の非モジュール構成要素ベースのデバイス(たとえば、エンドユーザデバイス、車両、通信デバイス、コンピューティングデバイス、工業機器、小売り/購買デバイス、医療デバイス、AI対応デバイスなど)を介して発生し得る。いくつかの例は使用事例または適用例を特に対象とすることも対象としないこともあるが、説明される新機軸の適用可能性の広範な組合せが行われてよい。実装形態は、チップレベルまたはモジュラー構成要素から非モジュラー非チップレベル実装形態までの、さらには説明される新機軸の1つまたは複数の態様を組み込んでいるアグリゲート、分散、またはOEMデバイスまたはシステムまでの範囲にわたり得る。いくつかの実際の設定では、説明される態様および特徴を組み込んでいるデバイスはまた、請求および説明される実施形態の実装および実施のために追加の構成要素および特徴を必ず含むであろう。たとえば、ワイヤレス信号の送信および受信は、アナログおよびデジタル目的のためのいくつかの構成要素(たとえば、アンテナ、RFチェーン、電力増幅器、変調器、バッファ、プロセッサ、インターリーバ、アダー/加算器などを含むハードウェア構成要素)を必ず含む。本明細書で説明される新機軸は、異なるサイズ、形状および構造の多種多様なデバイス、チップレベル構成要素、システム、分散構成、エンドユーザデバイスなどにおいて実践され得ることが意図される。
【0017】
[0034]本開示全体にわたって提示される様々な概念は、多種多様な電気通信システム、ネットワークアーキテクチャ、および通信規格にわたって実装され得る。次に
図1を参照すると、限定されない例示的な例として、ワイヤレス通信システム100に関する本開示の様々な態様が示されている。ワイヤレス通信システム100は、コアネットワーク102、無線アクセスネットワーク(RAN)104、およびユーザ機器(UE)106という、3つの相互作用ドメインを含む。ワイヤレス通信システム100により、UE106は、(限定はされないが)インターネットなど、外部データネットワーク110とのデータ通信を行うことを可能にされ得る。
【0018】
[0035]RAN104は、UE106に無線アクセスを提供するために、1つまたは複数の任意の好適なワイヤレス通信技術を実装し得る。一例として、RAN104は、しばしば5Gと呼ばれる、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))新無線(NR)仕様に従って動作し得る。本明細書で使用されるNRは、リリース15での3GPPによる定義および規格化を受けている5G技術および新無線アクセス技術を概して指す。別の例として、RAN104は、5G NR規格と、しばしばLTE(登録商標)と呼ばれる発展型ユニバーサル地上波無線アクセスネットワーク(eUTRAN)規格とのハイブリッドの下で動作し得る。3GPPは、このハイブリッドRANを次世代RANまたはNG-RANと呼ぶ。もちろん、本開示の範囲内で多くの他の例が利用されてよい。
【0019】
[0036]図示のように、RAN104は複数の基地局108を含む。大まかに、基地局は、UEへのまたはUEからの1つまたは複数のセル中の無線送受信を担当する無線アクセスネットワーク中のネットワーク要素である。異なる技術、規格、またはコンテキストでは、基地局は、当業者によって、基地トランシーバ局(BTS)、無線基地局、無線トランシーバ、トランシーバ機能、基本サービスセット(BSS)、拡張サービスセット(ESS)、アクセスポイント(AP)、ノードB(NB)、eノードB(eNB)、gノードB(gNB)、または何らかの他の好適な用語で様々に呼ばれることがある。
【0020】
[0037]無線アクセスネットワーク104は、複数のモバイル装置のためのワイヤレス通信をサポートするようにさらに示されている。モバイル装置は、3GPP規格ではユーザ機器(UE)と呼ばれることがある。いくつかの場合には、モバイル装置は、移動局(MS)、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末(AT)、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、端末、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることもある。UEは、ネットワークサービスへのアクセスをユーザに提供する装置であり得る。
【0021】
[0038]本文書内で、「モバイル」装置は、必ずしも移動する能力を有する必要があるとは限らず、固定であってよい。モバイル装置またはモバイルデバイスという用語は、多種多様なデバイスおよび技術を広く指す。UEは、通信を助けるようにサイズ決定、整形、および構成されたいくつかのハードウェア構造構成要素を含んでよく、そのような構成要素は、互いに電気的に結合されたアンテナ、アンテナアレイ、RFチェーン、増幅器、1つまたは複数のプロセッサなどを含むことができる。たとえば、モバイル装置のいくつかの非限定的な例は、モバイル、セルラー(セル)フォン、スマートフォン、セッション開始プロトコル(SIP)フォン、ラップトップ、パーソナルコンピュータ(PC)、ノートブック、ネットブック、スマートブック、タブレット、携帯情報端末(PDA)、および、たとえば、「モノのインターネット」(IoT)に対応する多種多様な組込みシステムを含む。モバイル装置は、さらに、自動車または他の輸送車両、リモートセンサまたはアクチュエータ、ロボットまたはロボティクスデバイス、衛星ラジオ、全地球測位システム(GPS)デバイス、オブジェクトトラッキングデバイス、ドローン、マルチコプター、クアッドコプター、リモート制御デバイス、アイウェア、ウェアラブルカメラ、仮想現実デバイス、スマートウォッチ、ヘルストラッカーもしくはフィットネストラッカー、デジタルオーディオプレーヤ(たとえば、MP3プレーヤ)、カメラ、ゲームコンソールなどのコンシューマデバイスおよび/またはウェアラブルデバイスであってよい。モバイル装置は、さらに、ホームオーディオ、ビデオ、および/またはマルチメディアデバイスなどのデジタルホームまたはスマートホームデバイス、アプライアンス、自動販売機、インテリジェント照明、ホームセキュリティシステム、スマートメータなどであってよい。モバイル装置は、さらに、スマートエネルギーデバイス、セキュリティデバイス、ソーラーパネルまたはソーラーアレイ、電力(たとえば、スマートグリッド)、照明、水などを制御する都市インフラストラクチャデバイス、工業オートメーションおよびエンタープライズデバイス、ロジスティックスコントローラ、農業機器、軍事防御機器、車両、航空機、船舶、ならびに兵器であってよい。またさらに、モバイル装置は、コネクテッド医療またはテレメディスンのサポート、たとえば、遠隔ヘルスケアを実現し得る。テレヘルスデバイスはテレヘルス監視デバイスとテレヘルス投与デバイスとを含むことがあり、それらの通信は、たとえば、重要サービスデータの移送のための優先アクセス、および/または重要サービスデータの移送のための関連QoSに関して、他のタイプの情報よりも優遇措置または優先アクセスを与えられ得る。
【0022】
[0039]RAN104とUE106との間のワイヤレス通信は、エアインターフェースを利用するものとして説明されてよい。基地局(たとえば、基地局108)から1つまたは複数のUE(たとえば、UE106)へのエアインターフェースを介した送信はダウンリンク(DL)送信と呼ばれることがある。本開示のいくつかの態様によれば、ダウンリンクという用語は、(たとえば、基地局108など、以下でさらに説明される)スケジューリングエンティティにおいて発生するポイントツーマルチポイント送信を指し得る。この方式について説明するための別の仕方は、ブロードキャストチャネル多重化という用語を使用することであり得る。UE(たとえば、UE106)から基地局(たとえば、基地局108)への送信はアップリンク(UL)送信と呼ばれることがある。本開示のさらなる態様によれば、アップリンクという用語は、(たとえば、UE106など、以下でさらに説明される)被スケジュールエンティティにおいて発生するポイントツーポイント送信を指し得る。
【0023】
[0040]いくつかの例では、エアインターフェースへのアクセスがスケジュールされ得る。スケジューリングエンティティ(たとえば、基地局108)は、それのサービスエリアまたはセル内の一部または全部のデバイスおよび機器の間で通信のためのリソースを割り振ることができる。いくつかのシナリオでは、以下でさらに論じられるように、スケジューリングエンティティは、1つまたは複数の被スケジュールエンティティのためのリソースをスケジュールし、割り当て、再構成し、解放することを担当し得る。すなわち、スケジュールされた通信の場合、被スケジュールエンティティであり得るUE106は、スケジューリングエンティティ108によって割り振られたリソースを利用し得る。
【0024】
[0041]基地局108は、スケジューリングエンティティとして機能し得る唯一のエンティティではない。すなわち、いくつかの例では、UEがスケジューリングエンティティとして機能し、1つまたは複数の被スケジュールエンティティ(たとえば、1つまたは複数の他のUE)のためのリソースをスケジュールし得る。
【0025】
[0042]
図1に示されているように、スケジューリングエンティティ108は、1つまたは複数の被スケジュールエンティティ106にダウンリンクトラフィック112をブロードキャストし得る。大まかに、スケジューリングエンティティ108は、ダウンリンクトラフィック112と、いくつかの例では、1つまたは複数の被スケジュールエンティティ106からスケジューリングエンティティ108へのアップリンクトラフィック116とを含む、ワイヤレス通信ネットワーク中のトラフィックをスケジュールすることを担当するノードまたはデバイスである。一方、被スケジュールエンティティ106は、スケジューリングエンティティ108などのワイヤレス通信ネットワーク中の別のエンティティから、限定はされないが、スケジューリング情報(たとえば、許可)、同期もしくはタイミング情報、または他の制御情報を含む、ダウンリンク制御情報114を受信するノードまたはデバイスである。
【0026】
[0043]概して、基地局108は、ワイヤレス通信システムのバックホール部分120と通信するためのバックホールインターフェースを含み得る。バックホール120は、基地局108とコアネットワーク102との間のリンクを提供し得る。さらに、いくつかの例では、バックホールネットワークは、それぞれの基地局108間の相互接続を提供し得る。任意の好適なトランスポートネットワークを使用して、直接物理接続、仮想ネットワークなどの様々なタイプのバックホールインターフェースが利用されてよい。
【0027】
[0044]コアネットワーク102は、ワイヤレス通信システム100の一部であってよく、RAN104において使用される無線アクセス技術とは無関係であり得る。いくつかの例では、コアネットワーク102は、5G規格(たとえば、5Gコアネットワーク)に従って構成され得る。他の例では、コアネットワーク102は、4G発展型パケットコア(EPC)、または任意の他の好適な規格もしくは構成に従って構成され得る。
【0028】
[0045]次に
図2を参照すると、限定ではなく例として、RAN200の概略図が提供されている。いくつかの例では、RAN200は、上記で説明され
図1に示されているRAN104と同じであり得る。RAN200によってカバーされる地理的エリアは、1つのアクセスポイントまたは基地局からブロードキャストされる識別情報に基づいてユーザ機器(UE)によって一意に識別され得るセルラー領域(セル)に分割されてよい。
図2は、マクロセル202、204、および206と、スモールセル208とを示しており、それらの各々は1つまたは複数のセクタ(図示されず)を含み得る。セクタはセルのサブエリアである。1つのセル内のすべてのセクタは、同じ基地局によってサービスされる。セクタ内の無線リンクは、そのセクタに属する単一の論理識別情報によって識別され得る。セクタに分割されたセルにおいて、セル内の複数のセクタはアンテナのグループによって形成され得、各アンテナは、セルの一部分においてUEとの通信を担当する。
【0029】
[0046]
図2はまた、RAN200の一部として様々な基地局(BS)を示している。2つの基地局210および212がセル202および204中に示され、第3の基地局214が、セル206中のリモート無線ヘッド(RRH)216を制御するように示されている。すなわち、基地局は、集積アンテナを有することができるか、またはフィーダケーブルによってアンテナもしくはRRHに接続され得る。図示の例では、セル202、204、および126は、基地局210、212、および214が大きいサイズを有するセルをサポートするので、マクロセルと呼ばれることがある。さらに、基地局218が、スモールセル208(たとえば、マイクロセル、ピコセル、フェムトセル、ホーム基地局、ホームノードB、ホームeノードBなど)中に示されており、スモールセル208は1つまたは複数のマクロセルと重複することがある。この例では、セル208は、基地局218が比較的小さいサイズを有するセルをサポートするので、スモールセルと呼ばれることがある。セルのサイズ決定は、システム設計ならびに構成要素制約に従って行われ得る。
【0030】
[0047]RAN200は、任意の数のワイヤレス基地局、ノード、およびセルを含み得る。一例として、所与のセルのサイズまたはカバレージエリアを拡張するためにリレーノードが展開され得る。基地局210、212、214、218は、任意の数のモバイル装置にコアネットワークへのワイヤレスアクセスポイントを提供する。いくつかの例では、基地局210、212、214、および/または218は、上記で説明され
図1に示されている基地局/スケジューリングエンティティ108と同じであり得る。
【0031】
[0048]
図2は、基地局として機能するように構成され得るクワッドコプターまたはドローン220をさらに含む。すなわち、いくつかの例では、セルは必ずしも固定であるとは限らないことがあり、セルの地理的エリアは、クワッドコプター220などのモバイル基地局のロケーションに従って移動することがある。図示されていないが、ドローン220は、限定はされないが、高高度クラフト、空中車両、陸上車両、または水進車両(water-going vehicle)を含む、他のタイプの車両であってもよい。
【0032】
[0049]RAN200内に、セルは、各セルの1つまたは複数のセクタと通信中であり得るUEを含み得る。さらに、各基地局210、212、214、218、および220は、それぞれのセル中のすべてのUEにコアネットワーク102(
図1参照)へのアクセスポイントを提供するように構成され得る。たとえば、UE222および224は基地局210と通信中であり得、UE226および228は基地局212と通信中であり得、UE230および232はRRH216を介して基地局214と通信中であり得、UE234は基地局218と通信中であり得、UE236はモバイル基地局220と通信中であり得る。いくつかの例では、UE222、224、226、228、230、232、234、236、238、240、および/または242は、上記で説明され
図1に示されているUE/被スケジュールエンティティ106と同じであり得る。
【0033】
[0050]いくつかの例では、モバイルネットワークノード(たとえば、クワッドコプター220)は、UEとして機能するように構成され得る。たとえば、クワッドコプター220は、基地局210と通信することによってセル202内で動作し得る。
【0034】
[0051]RAN200のさらなる態様では、基地局からのスケジューリング情報または制御情報に必ずしも依存するとは限らないで、UE間でサイドリンク信号が使用され得る。たとえば、2つ以上のUE(たとえば、UE226および228)は、基地局(たとえば、基地局212)を介してその通信を中継することなしに、ピアツーピア(P2P)またはサイドリンク信号227を使用して互いに通信し得る。さらなる例では、UE238が、UE240および242と通信しているように示されている。ここで、UE238はスケジューリングエンティティまたは1次サイドリンクデバイスとして機能し得、UE240および242は被スケジュールエンティティまたは非1次(たとえば、2次)サイドリンクデバイスとして機能し得る。さらに別の例では、UEは、デバイス間(D2D)、ピアツーピア(P2P)、もしくは車両間(V2V)ネットワーク、および/またはメッシュネットワークにおいてスケジューリングエンティティとして機能し得る。メッシュネットワークの例では、UE240および242は、スケジューリングエンティティ238と通信することに加えて、場合によっては互いに直接通信し得る。このように、時間周波数リソースへのアクセスがスケジュールされ、セルラー構成、P2P構成、またはメッシュ構成を有するワイヤレス通信システムでは、スケジューリングエンティティおよび1つまたは複数の被スケジュールエンティティは、スケジュールされたリソースを利用して通信し得る。
【0035】
[0052]無線アクセスネットワーク200では、UEが、その場所に関係なく、移動中に通信するための能力は、モビリティと呼ばれる。UEと無線アクセスネットワークとの間の様々な物理チャネルが、概して、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF、図示されず、
図1のコアネットワーク102の一部)の制御下でセットアップされ、維持され、解放される。モビリティの特徴はまた、制御プレーンとユーザプレーンの両方の機能のためのセキュリティコンテキストを管理するセキュリティコンテキスト管理機能(SCMF)と、認証を実施するセキュリティアンカー機能(SEAF)とを含み得る。
【0036】
[0053]本開示の様々な態様では、無線アクセスネットワーク200は、モビリティおよびハンドオーバ(すなわち、1つの無線チャネルから別の無線チャネルへのUEの接続の移行)を可能にするために、DLベースのモビリティまたはULベースのモビリティを利用し得る。DLベースのモビリティ用に構成されたネットワークでは、スケジューリングエンティティとの呼の間に、または任意の他の時間に、UEは、それのサービングセルからの信号の様々なパラメータ、ならびに隣接セルの様々なパラメータを監視し得る。これらのパラメータの品質に応じて、UEは、隣接セルのうちの1つまたは複数との通信を維持し得る。この時間中に、UEが1つのセルから別のセルに移動した場合、または隣接セルからの信号品質がサービングセルからの信号品質を所与の時間の間超える場合、UEは、サービングセルから隣接(ターゲット)セルへのハンドオフまたはハンドオーバに着手し得る。たとえば、(任意の好適な形態のUEが使用され得るが、車両として示されている)UE224は、それのサービングセル202に対応する地理的エリアから隣接セル206に対応する地理的エリアに移動することがある。隣接セル206からの信号強度または信号品質がそれのサービングセル202の信号強度または信号品質を所与の時間の間超えるとき、UE224は、この状態を示す報告メッセージをそれのサービング基地局210に送信し得る。応答して、UE224はハンドオーバコマンドを受信し得、UEはセル206へのハンドオーバに着手し得る。
【0037】
[0054]ULベースのモビリティ用に構成されたネットワークでは、各UEのサービングセルを選択するために、各UEからのUL基準信号がネットワークによって利用され得る。いくつかの例では、基地局210、212、および214/216は、統合された同期信号(たとえば、統合された1次同期信号(PSS)、統合された2次同期信号(SSS)、および統合された物理ブロードキャストチャネル(PBCH))をブロードキャストし得る。UE222、224、226、228、230、および232は、統合された同期信号を受信し、同期信号からキャリア周波数とスロットタイミングとを導出し、タイミングを導出したことに応答して、アップリンクパイロットまたは基準信号を送信し得る。UE(たとえば、UE224)によって送信されたアップリンクパイロット信号は、無線アクセスネットワーク200内の2つ以上のセル(たとえば、基地局210および214/216)によって同時に受信されることがある。セルの各々はパイロット信号の強度を測定し得、無線アクセスネットワーク(たとえば、基地局210および214/216のうちの1つもしくは複数、ならびに/またはコアネットワーク内の中央ノード)は、UE224のためのサービングセルを決定し得る。UE224が無線アクセスネットワーク200中を移動するにつれて、ネットワークは、UE224によって送信されるアップリンクパイロット信号を監視し続け得る。隣接セルによって測定されたパイロット信号の信号強度または信号品質が、サービングセルによって測定された信号強度または信号品質のそれを超えるとき、ネットワーク200は、UE224に通知するとともにまたは通知することなしに、サービングセルから隣接セルにUE224をハンドオーバし得る。
【0038】
[0055]基地局210、212、および214/216によって送信された同期信号は統合されてよいが、同期信号は、特定のセルを識別しないことがあり、そうではなく同じ周波数上でおよび/または同じタイミングを用いて動作する複数のセルのゾーンを識別することがある。5Gネットワークまたは他の次世代通信ネットワークにおいてゾーンを使用すると、アップリンクベースのモビリティフレームワークが可能になり、UEとネットワークとの間で交換される必要があるモビリティメッセージの数が低減され得るので、UEとネットワークの両方の効率が改善される。
【0039】
[0056]様々な実装形態では、無線アクセスネットワーク200中のエアインターフェースは、認可スペクトル、無認可スペクトル、または共有スペクトルを利用し得る。認可スペクトルは、概してモバイルネットワーク事業者が政府規制機関からライセンスを購入することによって、スペクトルの一部分の排他的使用を実現する。無認可スペクトルは、政府許可ライセンスの必要なしに、スペクトルの一部分の共有使用を実現する。無認可スペクトルにアクセスするためにいくつかの技術的なルールの遵守が概してやはり要求されるが、概して、どんな事業者またはデバイスもアクセスを獲得し得る。共有スペクトルは、認可スペクトルと無認可スペクトルとにわたり得る。スペクトルにアクセスするために技術的なルールまたは制限が要求されることがあるが、スペクトルは、複数の事業者および/または複数のRATによってやはり共有され得る。たとえば、認可スペクトルの一部分のためのライセンスの保有者は、たとえば、アクセスを獲得するための好適なライセンシー決定条件を用いて、そのスペクトルを他の関係者と共有するために、認可共有アクセス(LSA)を提供し得る。
【0040】
[0057]無線アクセスネットワーク200中のエアインターフェースは、1つまたは複数の二重化アルゴリズムを利用し得る。二重は、両方のエンドポイントが両方向に互いに通信することができるポイントツーポイント通信リンクを指す。全二重は、両方のエンドポイントが互いに同時に通信できることを意味する。半二重は、一度に一方のエンドポイントのみが他方のエンドポイントに情報を送ることができることを意味する。ワイヤレスリンクでは、全二重チャネルは、概して、送信機と受信機の物理的分離、および好適な干渉消去技術に依存する。全二重エミュレーションは、周波数分割複信(FDD)または時分割複信(TDD)を利用することによってワイヤレスリンクのために頻繁に実装される。FDDでは、異なる方向の送信は、異なるキャリア周波数において動作する。TDDでは、所与のチャネル上の異なる方向の送信は、時分割多重化を使用して互いに分離される。すなわち、ある時間には、チャネルはある方向の送信専用であり、他の時間には、チャネルは他の方向の送信専用であり、方向は極めて迅速に、たとえば、スロットごとに数回変わり得る。
【0041】
[0058]本開示のいくつかの態様では、スケジューリングエンティティおよび/または被スケジュールエンティティは、ビームフォーミングおよび/または多入力多出力(MIMO)技術のために構成され得る。
図3は、MIMOをサポートするワイヤレス通信システム300の一例を示す。MIMOシステムでは、送信機302は、複数の送信アンテナ304(たとえば、N個の送信アンテナ)を含み、受信機306は、複数の受信アンテナ308(たとえば、M個の受信アンテナ)を含む。したがって、送信アンテナ304から受信アンテナ308へのN×M個の信号経路310が存在する。送信機302と受信機306との各々は、たとえば、スケジューリングエンティティ108、被スケジュールエンティティ106、または任意の他の好適なワイヤレス通信デバイス内に実装され得る。
【0042】
[0059]そのような複数アンテナ技術を使用すると、ワイヤレス通信システムが、空間多重化と、ビームフォーミングと、送信ダイバーシティとをサポートするために空間ドメインを活用することが可能になる。空間多重化は、レイヤとも呼ばれる、データの異なるストリームを、同じ時間周波数リソース上で同時に送信するために使用され得る。データストリームは、データレートを高めるために単一のUEに送信されてよく、全体的なシステム容量を高めるために複数のUEに送信されてよく、後者はマルチユーザMIMO(MU-MIMO)と呼ばれる。これは、各データストリームを空間的にプリコーディングすること(すなわち、異なる重み付けおよび位相シフトでデータストリームを多重化すること)、次いで、ダウンリンク上で複数の送信アンテナを介して空間的にプリコーディングされた各ストリームを送信することによって達成される。空間的にプリコーディングされたデータストリームは、異なる空間署名とともにUEに到達し、これにより、UEの各々は、そのUEに宛てられた1つまたは複数のデータストリームを復元することが可能になる。アップリンク上で、各UEは、空間的にプリコーディングされたデータストリームを送信し、これにより、基地局は、空間的にプリコーディングされた各データストリームのソースを識別することが可能になる。
【0043】
[0060]データストリームまたはレイヤの数は送信のランクに対応する。概して、MIMOシステム300のランクは、送信アンテナ304または受信アンテナ308の数の、どちらでもより低い方によって制限される。加えて、UEにおけるチャネル状態、ならびに基地局における利用可能なリソースなどの他の考慮事項も、送信ランクに影響を及ぼし得る。たとえば、ダウンリンク上の特定のUEに割り当てられるランク(したがって、データストリームの数)は、UEから基地局に送信されるランクインジケータ(RI)に基づいて決定され得る。RIは、アンテナ構成(たとえば、送信アンテナおよび受信アンテナの数)、ならびに受信アンテナの各々上で測定された信号対干渉雑音比(SINR)に基づいて決定され得る。RIは、たとえば、現在のチャネル状態下でサポートされ得るレイヤの数を示し得る。基地局は、UEに送信ランクを割り当てるために、リソース情報(たとえば、UEにスケジュールされるべき利用可能なリソースおよびデータ量)とともにRIを使用し得る。
【0044】
[0061]時分割複信(TDD)システムでは、ULとDLは、同じ周波数帯域幅の異なる時間スロットを各々が使用するという点で、相反的である。したがって、TDDシステムでは、基地局は、ULのSINR測定値に基づいて(たとえば、UEから送信されるサウンディング基準信号(SRS)または他のパイロット信号に基づいて)DL MIMO送信にランクを割り当て得る。割り当てられたランクに基づいて、基地局は、次いで、マルチレイヤチャネル推定を実現するために、レイヤごとに別々のC-RSシーケンスでCSI-RSを送信し得る。CSI-RSから、UEは、レイヤおよびリソースブロックにわたってチャネル品質を測定し、ランクを更新して将来のダウンリンク送信にREを割り当てる際に使用するために、基地局にチャネル品質インジケータ(CQI)およびRI値をフィードバックし得る。
【0045】
[0062]最も簡単なケースでは、
図3に示されているように、2×2MIMOアンテナ構成上のランク2空間多重化送信は、各送信アンテナ304から1つのデータストリームを送信する。各データストリームは、異なる信号経路310に沿って各受信アンテナ308に到達する。次いで、受信機306は、各受信アンテナ308からの受信信号を使用してデータストリームを再構成し得る。
【0046】
[0063]無線アクセスネットワーク200上の送信が、極めて高いデータレートをやはり実現しながら低いブロック誤り率(BLER)を取得するために、チャネルコーディングが使用され得る。すなわち、ワイヤレス通信は、概して、好適な誤り訂正ブロックコードを利用し得る。典型的なブロックコードでは、情報メッセージまたはシーケンスはコードブロック(CB)に分割され、送信デバイスにあるエンコーダ(たとえば、コーデック)は、次いで、情報メッセージに冗長性を数学的に追加する。符号化された情報メッセージ中でこの冗長性を活用すると、ノイズに起因して発生し得る任意のビットエラーに対する訂正が可能になり、メッセージの信頼性を改善することができる。
【0047】
[0064]5G NR仕様によれば、ユーザデータは、2つの異なるベースグラフとともに準サイクリック低密度パリティチェック(LDPC)を使用してコーディングされる。1つのベースグラフは、大きいコードブロックおよび/または高いコードレートのために使用され得、別のベースグラフはそれ以外のために使用され得る。もちろん、異なるタイプのベースグラフの組合せを用いて他の使用事例が実装されてよい。制御情報および物理ブロードキャストチャネル(PBCH)は、ネストされたシーケンスに基づいて、ポーラーコーディング(Polar coding)を使用してコーディングされる。これらのチャネルの場合、パンクチャリング、ショートニング、および繰返しがレートマッチングのために使用される。
【0048】
[0065]しかしながら、当業者は、本開示の態様が任意の好適なチャネルコードを利用して実装され得ることを理解されよう。スケジューリングエンティティ108と被スケジュールエンティティ106との様々な実装形態は、ワイヤレス通信のためにこれらのチャネルコードのうちの1つまたは複数を利用するための好適なハードウェアおよび能力(たとえば、エンコーダ、デコーダ、および/またはコーデック)を含み得る。
【0049】
[0066]無線アクセスネットワーク200中のエアインターフェースは、様々なデバイスの同時通信を可能にするために、1つまたは複数の多重化と、複数のアクセスアルゴリズムとを利用し得る。たとえば、5G NR仕様は、サイクリックプレフィックス(CP)とともに直交周波数分割多重化(OFDM)を利用して、UE222および224から基地局210へのUL送信のための多元接続、ならびに基地局210から1つまたは複数のUE222および224へのDL送信のための多重化を実現する。加えて、UL送信の場合、5G NR仕様は、(シングルキャリアFDMA(SC-FDMA)とも呼ばれる)CPを用いた離散フーリエ変換拡張OFDM(DFT-s-OFDM)向けのサポートを提供する。しかしながら、本開示の範囲内で、多重化および多元接続は上記の方式に限定されず、時分割多元接続(TDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、スパースコード多元接続(SCMA)、リソース拡散多元接続(RSMA)、または他の好適な多元接続方式を利用して実現されてよい。さらに、基地局210からUE222および224へのDL送信を多重化することは、時分割多重化(TDM)、符号分割多重化(CDM)、周波数分割多重化(FDM)、直交周波数分割多重化(OFDM)、スパースコード多重化(SCM)、または他の好適な多重化方式を利用して実現されてよい。
【0050】
[0067]本開示の様々な態様について、
図4に概略的に示されているOFDM波形に関して説明される。エアインターフェースは、間隔が密な周波数トーンまたはサブキャリアのセットを定義することによる周波数におけるリソースの分離と、所与の持続時間を有するシンボルのシーケンスを定義することによる時間における分離とによって定義される、リソース要素の2次元グリッドに従って定義され得る。シンボルレートに基づいてトーン間の間隔を設定することによって、シンボル間干渉が消去され得る。OFDMチャネルは、複数のサブキャリアにわたって並列様式でデータストリームを割り振ることによって高データレートを実現する。本開示の様々な態様は、本明細書で以下で説明されるのと実質的に同じ仕方でDFT-s-OFDMA波形に適用され得ることが当業者によって理解されるべきである。すなわち、本開示のいくつかの例は、明快のためにOFDMリンクに焦点を当てることがあるが、同じ原理がDFT-s-OFDMA波形にも適用され得ることを理解されたい。
【0051】
[0068]本開示内で、フレームは、特定の時間間隔の送信の論理セグメントを概して指す。1つの例示的な構成として、フレームは、ワイヤレス通信のための10msの持続時間を指し、各フレームは、それぞれ1msの10個のサブフレームからなり得る。所与のキャリア上では、UL中にはフレームの1つのセットが、およびDL中にはフレームの別のセットがあり得る。次に
図4を参照すると、OFDMリソースグリッド404を示している、例示的なDLサブフレーム402の拡大図が示されている。しかしながら、当業者なら容易に諒解するように、任意の特定の適用例のためのPHY送信構造は、任意の数の要因に応じて、ここで説明される例とは異なることがある。ここで、時間は、OFDMシンボルのユニットをもつ水平方向にあり、周波数は、サブキャリアまたはトーンのユニットをもつ垂直方向にある。
【0052】
[0069]リソースグリッド404は、所与のアンテナポートについて時間周波数リソースを概略的に表すために使用され得る。すなわち、利用可能な複数のアンテナポートをもつMIMO実装形態では、対応する複数個のリソースグリッド404が通信のために利用可能であり得る。リソースグリッド404は複数のリソース要素(RE)406に分割される。1サブキャリア×1シンボルであるREは、時間周波数グリッドの最小の個別部分であり、物理チャネルまたは信号からのデータを表す単一の複素数値を含んでいる。特定の実装形態において利用される変調に応じて、各REは1つまたは複数のビットの情報を表し得る。いくつかの例では、REのブロックは、物理リソースブロック(PRB)またはより簡単にリソースブロック(RB)408と呼ばれることがあり、それは、周波数ドメイン中に任意の好適な数の連続するサブキャリアを含んでいる。一例では、RBは、使用される数秘学とは無関係の数である、12個のサブキャリアを含んでよい。いくつかの例では、数秘学に応じて、RBは、時間ドメイン中に任意の好適な数の連続するOFDMシンボルを含んでよい。いくつかのシナリオによれば、RB408などの単一のRBは、単一方向の通信(所与のデバイスにとって送信または受信のいずれか)に全体的に対応すると仮定される。
【0053】
[0070]UEは、リソースグリッド404のサブセットのみを概して利用する。RBは、UEに割り振られることが可能なリソースの最小単位であり得る。したがって、UEのためにスケジュールされるRBが多いほど、またエアインターフェースのために選定される変調方式が高いほど、UEのデータレートはより高くなる。
【0054】
[0071]この図では、RB408は、サブフレーム402の帯域幅全体よりも小さく占有しているように示されており、いくつかのサブキャリアがRB408の上下に示されている。所与の実装形態では、サブフレーム402は、1つまたは複数のRB408のうちの任意の数に対応する帯域幅を有し得る。さらに、この図では、RB408は、サブフレーム402の持続時間全体よりも小さく占有しているように示されているが、これは考えられる一例にすぎない。
【0055】
[0072]各1msサブフレーム402は、1つまたは複数の隣接スロットからなり得る。
図4に示されている例では、1つのサブフレーム402は、例示的な例のように、4つのスロット410を含む。いくつかの例では、スロットは、所与のサイクリックプレフィックス(CP)長をもつ指定された数のOFDMシンボルに従って定義され得る。たとえば、スロットは、公称のCPとともに7個または14個のOFDMシンボルを含み得る。さらなる例は、より短い持続時間(たとえば、1つまたは2つのOFDMシンボル)を有するミニスロットを含み得る。これらのミニスロットは、いくつかの場合には、同じまたは異なるUEのための進行中のスロット送信のためにスケジュールされたリソースを占有して送信され得る。
【0056】
[0073]スロット410のうちの1つの拡大図は、制御領域412とデータ領域414とを含むスロット410を示している。概して、制御領域412は制御チャネル(たとえば、PDCCH)を搬送し得、データ領域414はデータチャネル(たとえば、PDSCHまたはPUSCH)を搬送し得る。もちろん、スロットは、すべてのDL、すべてのUL、または少なくとも1つのDL部分および少なくとも1つのUL部分を含んでいることがある。
図4に示されている簡単な構造は、本質的に例示にすぎず、異なるスロット構造が利用されてよく、制御領域とデータ領域との各々のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0057】
[0074]
図4に示されていないが、制御チャネル、共有チャネル、データチャネルなどを含む1つまたは複数の物理チャネルを搬送するために、RB408内の様々なRE406がスケジュールされてよい。RB408内の他のRE406は、限定はされないが、復調基準信号(DMRS)制御基準信号(CRS)、またはサウンディング基準信号(SRS)を含む、パイロットまたは基準信号も搬送し得る。これらのパイロットまたは基準信号は、受信デバイスが、対応するチャネルのチャネル推定を実施することを実現し得、それにより、RB408内の制御および/またはデータチャネルのコヒーレントな復調/検出が可能になり得る。
【0058】
[0075]次に
図4を参照しながら、
図1のDL制御情報114について説明される。DL送信では、送信デバイス(たとえば、スケジューリングエンティティ108)は、1つまたは複数の被スケジュールエンティティ106にDL制御情報114を搬送するために(たとえば、制御領域412内の)1つまたは複数のRE406を割り振り得る。たとえば、DL制御情報114は、PBCH、PSS、SSS、物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH)、物理ハイブリッド自動再送要求(HARQ)インジケータチャネル(PHICH)、および/または物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)など、1つまたは複数のDL制御チャネルに関連付けられ得る。PCFICHは、PDCCHを受信し復号する際に受信デバイスを支援するための情報を提供する。PDCCHは、限定はされないが、電力制御コマンド、スケジューリング情報、許可、ならびに/またはDL送信およびUL送信のためのREの割当てを含む、ダウンリンク制御情報(DCI)を搬送する。PHICHは、肯定応答(ACK)または否定応答(NACK)などのHARQフィードバック送信を搬送する。
【0059】
[0076]HARQは、当業者によく知られている技法である。HARQが実装されたとき、たとえば、チェックサムまたはサイクリック冗長検査(CRC)などの任意の好適な完全性検査機構を利用して、受信側においてパケット送信の完全性が正確さに関して検査され得る。送信の完全性が確認された場合、ACKが送信され得、確認されなかった場合、NACKが送信され得る。NACKに応答して、送信デバイスはHARQ再送信を送り得、HARQ再送信は、チェイス合成、インクリメンタル冗長性などを実装し得る。
【0060】
[0077]UL送信では、送信デバイス(たとえば、被スケジュールエンティティ106)は、UL制御情報(UCI)118を搬送するために1つまたは複数のRE406を利用し得る。UCI118は、スケジューリングエンティティ108に対して、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)などの1つまたは複数のUL制御チャネルを含み得る。UCI118は、パイロット、基準信号、およびアップリンクデータ送信の復号を可能にするかまたは支援するように構成された情報を含む、様々なパケットタイプおよびカテゴリーを含み得る。いくつかの例では、UCI118は、スケジューリング要求(SR)、たとえば、スケジューリングエンティティ108がアップリンク送信をスケジュールするようにとの要求を含み得る。ここで、UCI118中で送信されたSRに応答して、スケジューリングエンティティ108は、アップリンクパケット送信のためのリソースをスケジュールし得るダウンリンク制御情報114を送信し得る。UCIは、HARQフィードバック、チャネル状態フィードバック(CSF)、または任意の他の好適なUCIをも含み得る。
【0061】
[0078]制御情報に加えて、(たとえば、データ領域414内の)1つまたは複数のRE406がユーザデータまたはトラフィックデータのために割り振られ得る。このトラフィックは、DL送信の場合は物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)、またはUL送信の場合は物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)など、1つまたは複数のトラフィックチャネル上で搬送され得る。いくつかの例では、データ領域414内の1つまたは複数のRE406は、所与のセルに対するアクセスを可能にし得る情報を搬送するシステム情報ブロック(SIB)を搬送するように構成され得る。
【0062】
[0079]上記で説明され
図1および
図4に示されているチャネルまたはキャリアは、必ずしもスケジューリングエンティティ108と被スケジュールエンティティ106との間で利用され得るすべてのチャネルまたはキャリアであるとは限らず、当業者は、示されているチャネルまたはキャリアに加えて、他のトラフィックチャネル、制御チャネル、およびフィードバックチャネルなど、他のチャネルまたはキャリアが利用され得ることを認識されよう。
【0063】
[0080]上記で説明されたこれらの物理チャネルは、概して、媒体アクセス制御(MAC)レイヤにおいて処理するために多重化され、トランスポートチャネルにマッピングされる。トランスポートチャネルは、トランスポートブロック(TB)と呼ばれる情報のブロックを搬送する。情報のビット数に対応し得るトランスポートブロックサイズ(TBS)は、変調およびコーディング方式(MCS)と、所与の送信におけるRBの数とに基づいて制御されるパラメータであり得る。
【0064】
[0081]本開示の一態様によれば、1つまたは複数のスロットは自己完結型スロットとして構造化され得る。たとえば、
図5は、自己完結型スロット500および550の2つの例示的な構造を示す。自己完結型スロット500および/または550は、いくつかの例では、上記で説明され
図4に示されているスロット410の代わりに使用されてよい。
【0065】
[0082]図示されている例では、DL中心スロット500は、送信機スケジュールされたスロットであり得る。DL中心という名称は、概して、DL方向の送信(たとえば、スケジューリングエンティティ108から被スケジュールエンティティ106への送信)のためにより多くのリソースが割り振られた構造を指す。同様に、UL中心スロット550は、UL方向の送信(たとえば、被スケジュールエンティティ106からスケジューリングエンティティ108への送信)のためにより多くのリソースが割り振られた、受信機スケジュールされたスロットであり得る。
【0066】
[0083]自己完結型スロット500および550などの各スロットは、送信(Tx)部分と受信(Rx)部分とを含み得る。たとえば、DL中心スロット500では、スケジューリングエンティティ202は、最初に、たとえば、PDCCH上で、DL制御領域502中で制御情報を送信するための機会を有し、次いで、たとえば、PDSCH上で、DLデータ領域504中でDLユーザデータまたはトラフィックを送信するための機会を有する。好適な持続時間510を有するガード期間(GP)領域506に続いて、スケジューリングエンティティ108は、キャリアを使用する他のエンティティからULバースト508中でULデータおよび/またはULフィードバックを受信するための機会を有する。たとえば、ULフィードバックは、任意のULスケジューリング要求、CSF、HARQ ACK/NACKなどを含み得る。DL中心スロット500は、データ領域504中で搬送されるデータのすべてが、同じスロットの制御領域502中でスケジュールされるとき、およびデータ領域504中で搬送されるデータのすべてが、同じスロットのULバースト508中で肯定応答される(または少なくとも肯定応答されるための機会を有する)とき、自己完結型スロットと呼ばれることがある。このようにして、各自己完結型スロットは、自己完結型エンティティと考えられてよく、何らかの他のスロットが何らかの所与のパケットのためにスケジューリング送信肯定応答サイクルを完了することを必ずしも要しない。
【0067】
[0084]GP領域506は、ULおよびDLタイミングの可変性に適応するために含められ得る。たとえば、無線周波数(RF)アンテナの(たとえば、DLからULへの)方向切替えに起因するレイテンシおよび送信経路レイテンシは、被スケジュールエンティティ204に、DLタイミングに整合するためにUL上で早く送信させることがある。そのような早期送信は、スケジューリングエンティティ108から受信されるシンボルと干渉し得る。相応に、GP領域506は、DLデータ領域504後の時間量が干渉を防ぐことを可能にし得る。したがって、GP領域506は、スケジューリングエンティティ108がそれのRFアンテナ方向を切り替えるために適切な時間量を提供するように構成され得る。GP領域506は、オーバージエア(OTA)送信のための適切な時間量と、被スケジュールエンティティによるACK処理のための適切な時間量とを提供するようにさらに構成され得る。
【0068】
[0085]同様に、UL中心スロット550は自己完結型スロットとして構成され得る。UL中心スロット550は、DL制御領域552と、ガード期間554と、ULデータ領域556と、ULバースト領域558とを含む、DL中心スロット500と実質的に同様である。
【0069】
[0086]スロット500および550に示されているスロット構造は自己完結型スロットの一例にすぎない。他の例は、あらゆるスロットの最初にある共通DL部分と、あらゆるスロットの最後にある共通UL部分とを含んでよく、これらそれぞれの部分の間にはスロットの構造の様々な差異がある。本開示の範囲内で他の例がさらに提供され得る。
【0070】
[0087]
図6は、処理システム614を採用するスケジューリングエンティティ600のためのハードウェア実装形態の一例を示すブロック図である。たとえば、スケジューリングエンティティ600は、
図1および/または
図2のうちのいずれか1つまたは複数に示されているような基地局であり得る。
【0071】
[0088]スケジューリングエンティティ600は、1つまたは複数のプロセッサ604を含む処理システム614を用いて実装され得る。プロセッサ604の例は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、状態機械、ゲート論理、個別ハードウェア回路、および本開示全体にわたって説明される様々な機能を実施するように構成された他の好適なハードウェアを含む。様々な例では、スケジューリングエンティティ600は、本明細書で説明される機能のうちのいずれか1つまたは複数を実施するように構成され得る。すなわち、スケジューリングエンティティ600において利用されるプロセッサ604は、以下で説明されるプロセスおよび手順のうちのいずれか1つまたは複数を実装するために使用され得る。
【0072】
[0089]この例では、処理システム614は、バス602によって概略的に表されるバスアーキテクチャを用いて実装され得る。バス602は、処理システム614の特定の適用例および全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続バスおよびブリッジを含み得る。バス602は、(プロセッサ604によって概略的に表される)1つまたは複数のプロセッサと、メモリ605と、(コンピュータ可読媒体606によって概略的に表される)コンピュータ可読媒体とを含む、様々な回路を互いに通信可能に結合する。バス602はまた、タイミングソース、周辺機器、電圧調節器、および電力管理回路などの様々な他の回路をリンクすることがあり、これらの回路は当技術分野でよく知られており、したがって、これ以上説明されない。バスインターフェース608は、バス602とトランシーバ610との間のインターフェースを提供する。トランシーバ610は、伝送媒体を介して様々な他の装置と通信するための通信インターフェースまたは通信手段を提供する。装置の性質に応じて、ユーザインターフェース612(たとえば、キーパッド、ディスプレイ、スピーカー、マイクロフォン、ジョイスティック)も設けられてよい。もちろん、そのようなユーザインターフェース612は随意であり、基地局など、いくつかの例では省略されてよい。
【0073】
[0090]本開示のいくつかの態様では、プロセッサ604は、本明細書で説明される様々な機能を実施するように構成された回路(たとえば、回路640)を含み得る。プロセッサ604は、バス602を管理することと、コンピュータ可読媒体606に記憶されたソフトウェアの実行を含む一般的な処理とを担当する。ソフトウェアは、プロセッサ604によって実行されたとき、処理システム614に、いずれかの特定の装置のための以下で説明される様々な機能を実施させる。コンピュータ可読媒体606およびメモリ605はまた、ソフトウェアを実行するときにプロセッサ604によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。
【0074】
[0091]処理システム中の1つまたは複数のプロセッサ604はソフトウェアを実行し得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語などの名称にかかわらず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プロシージャ、関数などを意味するように広く解釈されるべきである。ソフトウェアはコンピュータ可読媒体606上に常駐し得る。コンピュータ可読媒体606は非一時的コンピュータ可読媒体であってよい。非一時的コンピュータ可読媒体は、例として、磁気ストレージデバイス(たとえば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ)、光ディスク(たとえば、コンパクトディスク(CD)またはデジタル多用途ディスク(DVD))、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(たとえば、カード、スティック、またはキードライブ)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM(登録商標))、レジスタ、リムーバブルディスク、ならびにコンピュータによってアクセスされ、読み取られ得るソフトウェアおよび/または命令を記憶するための任意の他の好適な媒体を含む。コンピュータ可読媒体606は、処理システム614内に存在するか、処理システム614の外部に存在するか、または処理システム614を含む複数のエンティティにわたって分散されてよい。コンピュータ可読媒体606はコンピュータプログラム製品において具現化され得る。例として、コンピュータプログラム製品はパッケージング材料中にコンピュータ可読媒体を含み得る。特定の適用例と、全体的なシステムに課される全体的な設計制約とに応じて、本開示全体にわたって提示される記載の機能をいかにして最も良く実装することができるかを当業者は認識されよう。
【0075】
[0092]1つまたは複数の例では、コンピュータ可読記憶媒体606は、本明細書で説明される様々な機能を実施するように構成されたソフトウェア(たとえば、命令652)を含み得る。
【0076】
[0093]
図7は、処理システム714を採用する例示的な被スケジュールエンティティ700のためのハードウェア実装形態の一例を示す概念図である。本開示の様々な態様によれば、要素、または要素の任意の部分、または要素の任意の組合せは、1つまたは複数のプロセッサ704を含む処理システム714を用いて実装され得る。たとえば、被スケジュールエンティティ700は、
図1および/または
図2のうちのいずれか1つまたは複数に示されているようなユーザ機器(UE)であり得る。
【0077】
[0094]処理システム714は、
図6に示されている処理システム614と実質的に同じであってよく、バスインターフェース708と、バス702と、メモリ705と、プロセッサ704と、コンピュータ可読媒体706とを含む。さらに、被スケジュールエンティティ700は、
図6において上記で説明されたものと実質的に同様の、ユーザインターフェース712と、トランシーバ710とを含み得る。すなわち、被スケジュールエンティティ700中で利用されるプロセッサ704は、以下で説明され
図12~
図18に示されているプロセスのうちのいずれか1つまたは複数を実装するために使用され得る。
【0078】
[0095]本開示のいくつかの態様では、プロセッサ704は、たとえば、少なくとも第1のスロット中でスケジューリングエンティティから送信される情報を処理すること、およびいくつかのコンポーネントキャリアについて1つまたは複数のチャネル状態情報(CSI)報告を生成することを含む、様々な機能のために構成された情報処理回路740を含み得る。たとえば、情報処理回路740は、たとえば、ブロック1602および/または1802を含む、
図16および
図18に関して以下で説明される機能のうちの1つまたは複数を実装するように構成され得る。
【0079】
[0096]プロセッサ704は、たとえば、スクランブリング識別子または複数の制御リソースセット(CORESET)のうちの1つのうちの少なくとも1つに基づく暗黙的リソースマッピングを使用して肯定応答(ACK)/否定応答(NACK)ペイロードの送信のためのリソース割振りを取得することを含む、様々な機能のために構成されたリソース割振り取得回路742を含み得る。たとえば、リソース割振り取得回路742は、ACK/NACKペイロードの送信のために複数のCORESETのうちの1つに関連付けられた複数のリソースプールのうちの1つを選択するためにさらに構成され得る。
【0080】
[0097]たとえば、リソース割振り取得回路742は、ACK/NACKペイロードのサイズを決定するためにさらに構成され得る。たとえば、リソース割振り取得回路742は、異なるタイプのUCIを送信するためのリソース割振りを取得するためにさらに構成され得る。そのような例では、リソース割振りは、異なるタイプのUCIの組合せに基づき得る。たとえば、リソース割振り取得回路742は、スケジューリングエンティティから複数のDCIフォーマットを取得するためにさらに構成され得る。そのような例では、複数のDCIフォーマットの各々は、動的スケジューリングのための異なる量の情報を含み得る。たとえば、リソース割振り取得回路742は、複数のDCIフォーマットのうちの1つを識別するインジケータを取得するためにさらに構成され得る。
【0081】
[0098]たとえば、リソース割振り取得回路742は、ACK/NACKペイロードの送信のためのリソース割振りを取得するためにさらに構成され得る。そのような例では、リソース割振りは、開始リソースブロックインデックス、第1のシフトインデックス、または時間ドメイン直交カバーコード(OCC)のうちの少なくとも1つに基づいてアップリンク制御チャネルリソースを識別する暗黙的マッピングを使用して取得され得る。たとえば、リソース割振り取得回路742は、制御チャネル上でスケジューリングエンティティから制御情報を取得するためにさらに構成され得る。たとえば、リソース割振り取得回路742は、ACK/NACKペイロードの送信のためのリソース割振りを取得するためにさらに構成され得る。そのような例では、リソース割振りは、ACK/NACKペイロードのシーケンスベースの送信のための複数のシーケンスのうちの1つにマッピングすることによって取得され得る。マッピングは、1つまたは複数のパラメータに基づいて時間とともに変動し得る。たとえば、リソース割振り取得回路742は、たとえば、ブロック1202、1204、1206、1302、1402、1404、1502、1702、および/または1804を含む、
図12~
図18に関して以下で説明される機能のうちの1つまたは複数を実装するように構成され得る。
【0082】
[0099]プロセッサ704は、様々な機能のために構成されたACK/NACKペイロード送信回路744を含み得る。いくつかの態様では、ACK/NACKペイロード送信回路744は、取得されたリソース割振りに基づいてACK/NACKペイロードを送信するように構成され得る。いくつかの態様では、ACK/NACKペイロード送信回路744は、取得されたリソース割振りに基づいて、異なるタイプのUCIを送信するように構成され得る。いくつかの態様では、ACK/NACKペイロード送信回路744は、スケジューリングエンティティに、制御情報に対するACKを送信するように構成され得る。たとえば、ACK/NACKペイロード送信回路744は、たとえば、ブロック1208、1304、1504、1704、および/または1806を含む、
図12~
図18に関して以下で説明される機能のうちの1つまたは複数を実装するように構成され得る。
【0083】
[0100]プロセッサ704は、様々な機能のために構成されたCSI報告送信回路746を含み得る。これらの機能は、たとえば、スケジューリングエンティティに1つまたは複数のCSI報告を送信することを含むことができる。たとえば、CSI報告送信回路746は、たとえば、ブロック1604を含む、
図16に関して以下で説明される機能のうちの1つまたは複数を実装するように構成され得る。
【0084】
[0101]プロセッサ704は、様々な機能のために構成されたDCI受信回路748を含み得る。これらの機能は、たとえば、DCIを受信することを含むことができる。DCIは、複数のDCIフォーマットのうちの識別された1つに基づき得る。たとえば、DCI受信回路748は、たとえば、ブロック1406を含む、
図14に関して以下で説明される機能のうちの1つまたは複数を実装するように構成され得る。
【0085】
[0102]1つまたは複数の例では、コンピュータ可読記憶媒体706は、たとえば、少なくとも第1のスロット中でスケジューリングエンティティから送信される情報を処理することを含む、様々な機能のために構成された情報処理ソフトウェア750を含み得る。たとえば、情報処理ソフトウェア750は、いくつかのコンポーネントキャリアについて1つまたは複数のチャネル状態情報(CSI)報告を生成するためにさらに構成され得る。いくつかの態様では、情報処理ソフトウェア750は、たとえば、ブロック1602および/または1802を含む、
図16および
図18に関して上記で説明された機能のうちの1つまたは複数を実装するように構成され得る。
【0086】
[0103]1つまたは複数の例では、コンピュータ可読記憶媒体706は、たとえば、スクランブリング識別子または複数のCORESETのうちの1つのうちの少なくとも1つに基づく暗黙的リソースマッピングを使用してACK/NACKペイロードの送信のためのリソース割振りを取得することを含む、様々な機能のために構成されたリソース割振り取得ソフトウェア752を含み得る。たとえば、リソース割振り取得ソフトウェア752は、ACK/NACKペイロードの送信のために複数のCORESETのうちの1つに関連付けられた複数のリソースプールのうちの1つを選択するためにさらに構成され得る。たとえば、リソース割振り取得ソフトウェア752は、ACK/NACKペイロードのサイズを決定するためにさらに構成され得る。
【0087】
[0104]たとえば、リソース割振り取得ソフトウェア752は、異なるタイプのUCIを送信するためのリソース割振りを取得するためにさらに構成され得る。そのような例では、リソース割振りは、異なるタイプのUCIの組合せに基づき得る。
【0088】
[0105]たとえば、リソース割振り取得ソフトウェア752は、スケジューリングエンティティから複数のDCIフォーマットを取得するためにさらに構成され得る。そのような例では、複数のDCIフォーマットの各々は、動的スケジューリングのための異なる量の情報を含み得る。たとえば、リソース割振り取得ソフトウェア752は、複数のDCIフォーマットのうちの1つを識別するインジケータを取得するためにさらに構成され得る。
【0089】
[0106]たとえば、リソース割振り取得ソフトウェア752は、ACK/NACKペイロードの送信のためのリソース割振りを取得するためにさらに構成され得る。そのような例では、リソース割振りは、開始リソースブロックインデックス、第1のシフトインデックス、または時間ドメインOCCのうちの少なくとも1つに基づいてアップリンク制御チャネルリソースを識別する暗黙的マッピングを使用して取得され得る。たとえば、リソース割振り取得ソフトウェア752は、制御チャネル上でスケジューリングエンティティから制御情報を取得するためにさらに構成され得る。
【0090】
[0107]たとえば、リソース割振り取得ソフトウェア752は、ACK/NACKペイロードの送信のためのリソース割振りを取得するためにさらに構成され得る。そのような例では、リソース割振りは、ACK/NACKペイロードのシーケンスベースの送信のための複数のシーケンスのうちの1つにマッピングすることによって取得され得る。このマッピングは、1つまたは複数のパラメータに基づいて時間とともに変動し得る。いくつかの態様では、リソース割振り取得ソフトウェア752は、たとえば、ブロック1202、1204、1206、1302、1402、1404、1502、1702、および/または1804を含む、
図12~
図18に関して上記で説明された機能のうちの1つまたは複数を実装するように構成され得る。
【0091】
[0108]1つまたは複数の例では、コンピュータ可読記憶媒体706は、たとえば、取得されたリソース割振りに基づいてACK/NACKペイロードを送信することを含む、様々な機能のために構成されたACK/NACKペイロード送信ソフトウェア754を含み得る。たとえば、ACK/NACKペイロード送信ソフトウェア754は、取得されたリソース割振りに基づいて、異なるタイプのUCIを送信するためにさらに構成され得る。たとえば、ACK/NACKペイロード送信ソフトウェア754は、スケジューリングエンティティに制御情報に対するACKを送信するためにさらに構成され得る。いくつかの態様では、ACK/NACKペイロード送信ソフトウェア754は、たとえば、ブロック1208、1304、1504、1704、および/または1806を含む、
図12~
図18に関して上記で説明された機能のうちの1つまたは複数を実装するように構成され得る。
【0092】
[0109]1つまたは複数の例では、コンピュータ可読記憶媒体706は、様々な機能を実装するために構成されたCSI報告送信ソフトウェア756を含み得る。これらの機能は、たとえば、スケジューリングエンティティに1つまたは複数のCSI報告を送信することを含むことができる。たとえば、CSI報告送信ソフトウェア756は、たとえば、ブロック1604を含む、
図16に関して上記で説明された機能のうちの1つまたは複数を実装するように構成され得る。
【0093】
[0110]1つまたは複数の例では、コンピュータ可読記憶媒体706は、たとえば、複数のDCIフォーマットのうちの識別された1つに基づいてDCIを受信することを含む、様々な機能のために構成されたDCI受信ソフトウェア758を含み得る。たとえば、DCI受信ソフトウェア758は、たとえば、ブロック1406を含む、
図14に関して上記で説明された機能のうちの1つまたは複数を実装するように構成され得る。
【0094】
[0111]本明細書で説明される態様は、ワイヤレスネットワーク中のUEが、従来の技法と比較してより効率的に、および増加するシグナリングオーバーヘッドなしにリソース割振りを取得することを可能にし得る。本明細書で説明される態様は、干渉または他の要因から生じ得る不成功のUCI送信の尤度を低減することによって、UEが従来の技法よりも確実にアップリンク制御情報(UCI)をワイヤレスネットワークに送信することをさらに可能にし得る。
【0095】
[0112]被スケジュールエンティティは、シーケンスベースのPUCCH送信を使用してアップリンク制御情報(たとえば、1ビットACK/NACKまたは2ビットACK/NACK)を送信し得る。たとえば、シーケンスベースのPUCCH送信は、(当業者に知られている)Zadoff-Chuシーケンスまたは他の好適なシーケンスを用いて実装され得る。一例では、被スケジュールエンティティは、ベースシーケンス(ルートシーケンスとも呼ばれる)と、ベースシーケンスの1つまたは複数のサイクリックシフトされたバージョン(cyclic shifted version)とを生成し得る。そのような例では、1ビットACK/NACKの場合、ACKは1つのシーケンス(たとえば、ベースシーケンス)にマッピングされ得、NACKは別のシーケンス(たとえば、ベースシーケンスのサイクリックシフトされたバージョン)にマッピングされ得る。スケジューリングエンティティは、被スケジュールエンティティからシーケンスベースのPUCCH送信を受信し、アップリンク制御情報(たとえば、ACKまたはNACK)を取得し得る。たとえば、スケジューリングエンティティは、シーケンスベースのPUCCH送信におけるシーケンスを識別し、シーケンスがACKにマッピングされるかNACKにマッピングされるかを決定し得る。本明細書で説明される本開示の態様は、ACK/NACKリソース割振り(たとえば、シーケンス選択およびRB割振り)と、PUCCH送信(たとえば、ACK/NACK送信)のための周波数ホッピング構成とのための設計に関与する。
【0096】
[0113]本開示のいくつかの態様では、被スケジュールエンティティが、PUCCHフォーマットと、サブフレームのスロット中の開始シンボルと、PUCCHがその中で送信され得るサブフレームのスロットと、UL帯域幅パート(BWP)内の物理リソースブロック割振りとを取得した場合、被スケジュールエンティティはPUCCHリソースを識別し得る。被スケジュールエンティティは、それが送信する必要があるUCIのビット数に応じて、PUCCHリソースを識別するために追加の情報を取得する必要があり得る。様々なサンプルシナリオについて以下で論じられる。
【0097】
[0114]第1の例示的なシナリオでは、被スケジュールエンティティが1シンボルショートPUCCHリソース中で1または2ビットのUCIを送信すべき場合、被スケジュールエンティティは、適切なコード/シーケンスインデックスを取得する必要があり得る。そうではなく、被スケジュールエンティティが1シンボルショートPUCCHリソース中で3ビット以上のUCIを送信すべき場合、被スケジュールエンティティは、どんな追加の情報を取得することも不要であり得る。
【0098】
[0115]第2の例示的なシナリオでは、被スケジュールエンティティが2シンボルショートPUCCHリソース中で1または2ビットのUCIを送信すべき場合、被スケジュールエンティティは、適切なコード/シーケンスインデックスと周波数ホッピングパターンとを取得する必要があり得る。そうではなく、被スケジュールエンティティが2シンボルショートPUCCHリソース中で3ビット以上のUCIを送信すべき場合、被スケジュールエンティティは、周波数ホッピングパターンを取得する必要があり得る。
【0099】
[0116]第3の例示的なシナリオでは、被スケジュールエンティティがロングPUCCHリソース中で1または2ビットのUCIを送信すべき場合、被スケジュールエンティティは、サブフレームのスロット内の(または、ロングPUCCHリソースが2つ以上のスロットにおいて構成された場合、サブフレームの複数のスロット内の)ロングPUCCHリソースの持続時間と、適切なシーケンス/コードインデックス(たとえば、OCCおよびサイクリックシフト)と、周波数ホッピングパターンとを取得する必要があり得る。そうではなく、被スケジュールエンティティがロングPUCCHリソース中で3ビット以上のUCIを送信すべき場合、被スケジュールエンティティは、サブフレームのスロット内の(または、ロングPUCCHリソースが2つ以上のスロットにおいて構成された場合、サブフレームの複数のスロット内の)ロングPUCCHリソースの持続時間と、周波数ホッピングパターンとを取得する必要があり得る。
リソース割振りタイプ
[0117]本開示の様々な態様では、少なくとも被スケジュールエンティティからのHARQ-ACK送信のために、PUCCHリソースのセットは、明示的(explicit)シグナリングを利用して、または暗黙的(implicit)リソースマッピングを介して構成され得る。たとえば、スケジューリングエンティティは、上位レイヤシグナリングによって、DCIによって、または任意の他の好適な明示的シグナリングによってPUCCHリソースのセットを明示的に識別し得る。別の例では、被スケジュールエンティティは、暗黙的リソースマッピングを利用してPUCCHリソースのセットを決定し得る。被スケジュールエンティティは、スケジューリングエンティティに知られている1つまたは複数のパラメータからPUCCHリソースのセットを決定(たとえば、導出)することができる。いくつかの態様では、ロングPUCCH領域(ロング持続時間PUCCHとも呼ばれる)は、サポートされる値のセットをもつ所与のスロット中に(いくつかの例では、最低でも4つのシンボルがある)可変数のシンボルを有し得る。いくつかの態様では、被スケジュールエンティティは、明示的および動的指示、半静的(semi-static)構成、ならびに/または暗黙的決定、あるいはそれらの組合せに基づいて、スロット中のロング持続時間PUCCHのための時間リソースを決定し得る。たとえば、明示的半静的構成が被スケジュールエンティティに示されたとき、被スケジュールエンティティは、その後の明示的構成が受信されるまで、その半静的構成(たとえば、リソース許可)を適用または使用し得る。したがって、そのような半静的構成は、ネットワークシステムにおいて許可オーバーヘッドを低減し得る。
【0100】
[0118]本開示のいくつかの態様では、PUCCHのために半静的リソース割振りがサポートされ得る。しかしながら、リソースは比較的長い時間期間の間予約されることがある。したがって、半静的リソース割振りは、被スケジュールエンティティがULデータ送信または周期的制御情報(たとえば、周期的CQI)を開始するために特定のリソースが予約される必要があり得るスケジューリング要求(SR)にとって効率的であり得る。いくつかの高優先度被スケジュールエンティティのターンアラウンドタイムを低減するために、被スケジュールエンティティは、SRの代わりに、PUCCH上の低減されたペイロードとともに、バッファステータス報告(BSR)を送信するように構成され得る。半永続的PDSCHの場合、ACKチャネルのための半静的リソース割振りは、許可オーバーヘッドを同じく低減し得る。一方、動的PDSCHのためのアップリンク制御情報(たとえば、ACK)は、予測可能な送信パターンを有しないことがあり、したがって、半静的構成はリソース浪費を招き得る。
【0101】
[0119]リソース割振りはいくつかの手法を介して生じ得る。いくつかの態様では、そのようなリソース浪費を回避するために、動的リソース割振りを使用して動的ACK送信のためのリソースが被スケジュールエンティティに割り振られ得る。したがって、本開示のいくつかの態様では、PUCCHのためのリソース割振りタイプはそれのアップリンク制御情報に依存し得る。本開示のいくつかの態様では、PUCCHのためのリソース割振りはアップリンク制御情報に依存し得る。本開示のいくつかの態様では、被スケジュールエンティティは、半永続的PDSCHのために、周期的CQI、SR、および/またはACK/NACKのための半静的リソース割振りをサポートし得る。本開示のいくつかの態様では、被スケジュールエンティティは、動的PDSCHのために、少なくともACK/NACKのための動的リソース割振りをサポートし得る。
ACK/NACKをシーケンスにマッピングすること
[0120]本開示の様々な態様によれば、(たとえば、シーケンスベースのPUCCH送信のための)シーケンスへの1ビットACK/NACKペイロードまたは2ビットACK/NACKペイロードのマッピングは、1つまたは複数のパラメータに基づいて時間とともに変動し得る。マッピングのそのような変動は干渉を低減(たとえば、ランダム化)し得る。本開示の一態様では、1つまたは複数のパラメータは、初期/現在のスロットおよび/またはOFDMシンボルインデックスを含み得る。本開示の別の態様では、1つまたは複数のパラメータは、被スケジュールエンティティの識別子(たとえば、無線ネットワーク一時識別子(RNTI)またはこの目的のために構成された他のIDなどのUE識別子)を含み得る。本開示の別の態様では、1つまたは複数のパラメータは、再送信試行インデックスまたは冗長バージョン(RV)識別子を含み得る。
【0102】
[0121]本開示のいくつかの態様では、マッピングは構成可能であり得る。一例では、各シーケンスは個々に構成可能であり得る。別の例では、シーケンスは、共通ベースシーケンスの等間隔に離間されたサイクリックシフトであり得る。シフト間隔および/または最小/第1のシフトは構成可能であり得る。前に説明された構成は、暗黙的または明示的であり得る。
【0103】
[0122]本開示のいくつかの態様では、異なるシーケンスは、(たとえば、PUCCH電力制御におけるPUCCHフォーマットベースのオフセットと同様に)異なる電力オフセットを用いて構成され得る。たとえば、NACK送信の電力は、ACK送信の電力よりも大きい必要があり得る。そのような例では、NACKは第1のシーケンスにマッピングされてよく、ACKは第2のシーケンスにマッピングされてよく、ここで、第1のシーケンスのために構成された送信電力は、第2のシーケンスのために構成された送信電力よりも大きい。
暗黙的マッピング関数への入力
[0123]被スケジュールエンティティは、PUCCH送信(たとえば、ACK/NACK)のためのリソース割振りを取得するために暗黙的マッピング関数(暗黙的マッピングルールとも呼ばれる)を使用し得る。本開示の一態様では、暗黙的マッピング関数への入力は、UCIをトリガするPDCCHリソースのリソース割振りパラメータを含み得る。たとえば、そのようなリソース割振りパラメータは、CORESET内の制御チャネル要素(CCE)インデックスを含み得る。リソース割振りパラメータは、CORESETインデックスと、帯域幅パートインデックスとをさらに含み得る。他の例では、リソース割振りパラメータは、PDCCHをスクランブルするために使用されるRNTIをさらに含み得る。
【0104】
[0124]本開示の別の態様では、暗黙的マッピング関数への入力は、他の情報を搬送するPDCCHペイロードコンテンツを含み得る。たとえば、PDCCHペイロードコンテンツは、スケジュールされたPDSCHリソースの詳細(たとえば、第1のRBインデックスまたは最小RBインデックスなどのリソースブロック(RB)割振り)、ランク、変調およびコーディング方式(MCS)、波形、ならびに/または情報の他の好適な項目を含み得る。たとえば、PDCCHペイロードコンテンツは、PDCCHオーダーの詳細(たとえば、半永続的スケジューリング(SPS)解放対ビーム切替えインジケータ)を含み得る。
【0105】
[0125]本開示の別の態様では、暗黙的マッピング関数への入力は、スケジュールされたPDSCHのコンテンツを含み得る。これは、ランダムアクセスチャネル(RACH)手順において競合解消を終了させるACK(たとえば、4ステップRACH手順におけるメッセージ4(Msg4)に対するACK)についてなど、オンオフタイプのACK/NACKシグナリングについて当てはまり得る。
暗黙的マッピング関数を使用してACK/NACKを送信するためのリソース割振りを取得すること
[0126]1または2ビットのACKチャネルの送信(たとえば、ロングPUCCH持続時間またはショートPUCCH持続時間のいずれかにおける送信)では、被スケジュールエンティティは、暗黙的マッピングを使用してACKリソースを導出し得る。本開示の一態様では、被スケジュールエンティティは、PDCCHの開始制御チャネル要素(CCE)が特定のACKリソースにマッピングされる暗黙的マッピング関数を適用し得る。それに応じて、被スケジュールエンティティは、PDCCHの開始CCEを決定し、ACKリソースを識別し得る。たとえば、被スケジュールエンティティは、式(1)を使用して、インデックスrPUCCH(たとえば、ここで、0≦rPUCCH≦15)をもつPUCCHリソース(たとえば、ACKリソース)を決定し得る。
【0106】
【0107】
ここで、NCCE,0は、DCIフォーマット(たとえば、DCIフォーマット1_0)を搬送するPDCCH受信のCORESET中のCCEの数を表し、nCCE,0は、PDCCH受信のための第1のCCEのインデックスを表し、ΔPRIは、(たとえば、DCIフォーマット1_0またはDCIフォーマット1_1における)DCI中に含まれるPUCCHリソースインジケータフィールドの値(たとえば、3ビット値)を表す。
【0108】
[0127]本開示のいくつかの態様では、PUCCHリソースはリソースプールにグループ化され得る。被スケジュールエンティティは、PUCCHペイロードに基づいてリソースプールを選択し得る。いくつかの例示的な実装形態では、各リソースプール内に、順にインデックス付けさた最高16個のPUCCHリソースがあり得る。PUCCHリソース割振りは、16個のPUCCHリソースのうちの1つに対応するインデックス(たとえば、rPUCCH)の指示を含み得る。このインデックスの3ビットは、式1のΔPRIとしてDL DCI許可中で被スケジュールエンティティに明示的に示され得る。被スケジュールエンティティは、式
【0109】
【0110】
に基づいてインデックスの残りのビット(たとえば、最下位ビットを表す第4のビット)を決定し得る。nCCE,0は高々NCCE,0-1であり得るので、式
【0111】
【0112】
の結果は0または1のいずれかであり得ることに留意されたい。したがって、インデックスrPUCCHは被スケジュールエンティティに明示的に提供されなくてよいことに留意されたい。被スケジュールエンティティがインデックスrPUCCHを決定した後に、被スケジュールエンティティは、インデックスrPUCCHにマッピングされたACKリソースを識別し得る。
【0113】
[0128]本開示のいくつかの態様では、ネットワークが複数のCORESETを実装している場合、被スケジュールエンティティは、開始制御チャネル要素(CCE)インデックスと、一意のCORESETオフセットとに依存するリソースマッピング関数を適用し得る。一意のCORESETオフセットは、複数の被スケジュールエンティティが同じ開始CCEインデックスを有するシナリオにおいてACKリソース衝突を防ぎ得る。たとえば、CORESETオフセットは、異なるCORESETを監視する被スケジュールエンティティが、異なるACKリソースプールにマッピングすることを保証し得る。
【0114】
[0129]本開示のいくつかの態様では、ACKリソース衝突は、暗黙的マッピング関数の入力として(UE IDに対しても参照される)被スケジュールエンティティの一意の識別子を含めることによって回避され得る。たとえば、被スケジュールエンティティの一意の識別子は、ダウンリンクMU-MIMO送信に関連付けられたnSCIDであり得る。nSCIDは、被スケジュールエンティティに割り当てられたスクランブリング識別子であり得る。たとえば、既存の暗黙的マッピングルールの上でnSCIDに基づいて一意のオフセットを追加することにより、ACKリソース衝突が回避され得る。その場合、MU-MIMOモードにおける異なる被スケジュールエンティティは、異なるリソースプールにマッピングされ得る。
【0115】
[0130]したがって、本開示のいくつかの態様では、被スケジュールエンティティは、PDCCHの開始CCEインデックスから、ロングPUCCH持続時間とショートPUCCH持続時間の両方における1または2ビットのためのACKリソースへの暗黙的リソースマッピングを少なくともサポートし得る。本開示のいくつかの態様では、被スケジュールエンティティは、一意のCORESETオフセットを示す肯定応答リソースインジケータ(ARI)を(たとえば、DCI中で)受信し得る。本開示のいくつかの態様では、被スケジュールエンティティは、nSCIDを示すARIを(たとえば、DCI中で)受信し得る。本開示のいくつかの態様では、スケジューリングエンティティは、異なる被スケジュールエンティティに異なるCORESETまたは異なるnSCID値を示すためのARIを(たとえば、DCI中で)送信し得る。
【0116】
[0131]本開示のいくつかの態様では、被スケジュールエンティティが、それがどのACKリソースプールを使用すべきかを決定したとき、それは、リソースプール内のACKリソースインデックスを決定することに進み得る。被スケジュールエンティティは、暗黙的マッピングと明示的指示との組合せを使用してこの決定を行い得る。1または2ビットACKチャネルの場合、ロングPUCCH-ACKとショートPUCCH-ACKは異なるチャネル構造ならびに異なる動作信号対雑音比(SNR)を有するので、ショートPUCCH-ACKリソースとロングPUCCH-ACKリソースは互いに直交であり得る。したがって、それらは異なるPDCCH開始CCEにマッピングされ得る。さもなければ、1つのPDCCH CCEは、両方ではなく、ロングPUCCH-ACKまたはショートPUCCH-ACKのいずれかのみをスケジュールするために使用され得る。これはアップリンクACKリソースの過少利用につながり得る。たとえば、ロングPUCCH-ACKとショートPUCCH-ACKに異なるPDCCH CCEをマッピングすることにより、この問題は克服され得る。
【0117】
[0132](
図8Aおよび
図8Bを含む)
図8は、開始リソースブロック(RB)インデックスがいかにしてPDCCH CCEインデックスからマッピングされ得るかの一例を示す。
図8Aは、例示的なサブフレーム800、およびPDCCH802とアップリンク領域804中のPUCCHとの間のマッピングを示している。
図8Aに示されているように、アップリンク領域804は、ロング持続時間領域801と、ショート持続時間領域803とを含む。
図8Aにさらに示されているように、ロングPUCCH持続時間806(ロングPUCCH持続時間リソース806とも呼ばれる)は、PDCCH802のリソース808からマッピングされ得、ロングPUCCH持続時間810(ロングPUCCH持続時間リソース810とも呼ばれる)は、PDCCH802のリソース812からマッピングされ得、ショートPUCCH持続時間814(ショートPUCCH持続時間リソース814とも呼ばれる)は、PDCCH802のリソース816からマッピングされ得る。アップリンク領域804中のロングPUCCH持続時間はセル固有ロング持続時間と同じであり得る。セル固有ロング持続時間およびセル固有ショート持続時間について本明細書で詳細に説明される。
【0118】
[0133]
図8Bは、例示的なサブフレーム850、およびPDCCH852とアップリンク領域854中のPUCCHとの間のマッピングを示している。
図8Bに示されているように、アップリンク領域854は、ロング持続時間領域851と、ショート持続時間領域853とを含む。本開示のいくつかの態様では、および
図8Bに示されているように、ロングPUCCH-ACKチャネル(たとえば、ロング持続時間領域851中のリソース)は時分割多重化されてよい(たとえば、
図8Bでは時分割多重化されたPUCCHリソース856、860、864、868として示されている)。
図8Bの例示的な構成では、PUCCHリソース856はPDCCH852のリソース858からマッピングされ得、PUCCHリソース860はPDCCH852のリソース862からマッピングされ得、PUCCHリソース864はPDCCH852のリソース866からマッピングされ得、PUCCHリソース868はPDCCH852のリソース870からマッピングされ得、PUCCHリソース872はPDCCH852のリソース874からマッピングされ得、PUCCHリソース876はPDCCH852のリソース878からマッピングされ得る。TDDシステムはアップリンク/ダウンリンク相反性を有するので、(たとえば、PUCCHリソース856、860、864、および/または868におけるように)ロングPUCCH-ACK持続時間が短くなるほど、PDCCHの対応するアグリゲーションレベルもより小さくなり得る。いくつかの態様では、スケジューリングエンティティは、同じリソースブロック中で時分割多重化された2つのPUCCH-ACKチャネルが、同じPDCCH CCEインデックスにマッピングされないことを保証し得る。
【0119】
[0134]ロングおよびショートACK送信のためのリソースは、SIB中で半静的に構成され得る。PUCCH-ACKのベースシーケンスインデックスは、SIB中で半静的に構成されるか、あるいはセルIDに基づいて事前決定され得る。本開示のいくつかの態様では、ロングPUCCH-ACKについては、RBの数は1つのRBに固定され得る。本開示のいくつかの態様では、ショートPUCCH-ACKについては、1つ、2つ、または4つのRBがサポートされ得る。本開示のいくつかの態様では、RBの数は被スケジュールエンティティのチャネル状態(たとえば、セルエッジまたはセル中心)に依存し得る。オーバーヘッドをセーブするために、RBの数は、RRC構成を介して半静的に構成され得る。RBの数の動的スケジューリングは、このデフォルト値をオーバーライドし得る。
【0120】
[0135]本開示のいくつかの態様では、被スケジュールエンティティの処理時間は、スロット(K)の代わりに、(たとえば、マイクロ秒(μs)での)絶対時間とともにOFDMシンボルの数(たとえば、N1、N2)に関して定義され得る。たとえば、N1は、NR-PDSCH受信の終了から、被スケジュールエンティティの観点から対応するACK/NACK送信のできる限り早い開始まで、被スケジュールエンティティが処理するために必要とされるOFDMシンボルの数を表し得る。したがって、スロットインデックスと開始シンボルインデックスとは値N1から導出され得る。本開示のいくつかの態様では、(値K1として前に定義された)被スケジュールエンティティ処理時間はデフォルト値を有してよく、このデフォルト値は動的にオーバーライドされ得る。本開示のいくつかの態様では、半静的なN1値は、並行してDCIオーバーヘッドを低減し、広範囲のN1値をサポートするために、動的なN1値よりも広い範囲を有し得る。本開示のいくつかの態様では、動的なN1値は、シグナリングオーバーヘッドをセーブするために、半静的なN1値に対するオフセット値から導出されてよい。許容できるオフセット値のセットが、RRC構成を介して被スケジュールエンティティにシグナリングされ得る。割り当てられたオフセット値は、DCI中で被スケジュールエンティティにシグナリングされ得る。したがって、被スケジュールエンティティは、半静的なN1値と、指示される動的オフセット値とを合計することによって、動的なN1値を決定し得る。
【0121】
[0136]本開示のいくつかの態様では、ショートPUCCHの持続時間は、動的にあるいは半静的に構成され得る、1つのシンボルまたは2つのシンボルのいずれかであり得る。ショートPUCCH-ACKチャネルの場合、1つのシンボルまたは2つのシンボルを使用することは、被スケジュールエンティティのチャネル状態に依存し得る。したがって、ショートPUCCH-ACKの持続時間は、RRC構成を介して半静的に構成され得る。シンボルの数の動的スケジューリングは、このデフォルト値をオーバーライドし得る。
【0122】
[0137]本開示のいくつかの態様では、被スケジュールエンティティは、デフォルトモードでロングPUCCHの持続時間を導出し得る。デフォルトモードでは、ロングPUCCHの終了シンボルは、ショートアップリンク持続時間の開始位置によって決定され得る。ショートアップリンク持続時間の開始位置は半静的に構成され得る。本開示のいくつかの態様では、PUCCH-ACKは、カバレージ拡張のために2つ以上のスロットにわたり得る。スロットの数は被スケジュールエンティティのリンクバジェットに依存し得る。したがって、この情報は、RRC構成を介して半静的に構成され得る。ロングPUCCHの持続時間は、DCI中で動的に構成され得る。第1の例示的なシナリオでは、終了シンボルが開始シンボルのスロット境界を超えたとき、開始シンボルと終了シンボルとの間の連続するシンボルが被スケジュールエンティティに割り当てられ得る。第2の例示的なシナリオでは、終了シンボルが開始シンボルのスロット境界内にあり、スロットの数が1よりも大きいとき、割り当てられたマルチスロット内で、スロットごとに同じ開始シンボルおよび終了シンボルが使用され得る。
【0123】
[0138](
図9Aおよび
図9Bを含む)
図9は、アグリゲートされたスロットをもつロングPUCCH-ACKのための前に説明された第1および第2の例示的なシナリオを示す。どちらの場合も、被スケジュールエンティティは2つのスロット(たとえば、第1のスロットおよび第2のスロット)を割り当てられ得る。
図9Aは、開始シンボルと終了シンボルが異なるスロット中にあるサブフレーム900を示している。たとえば、
図9Aに示されているように、(たとえば、インデックス値2を有する)開始シンボルは第1のスロット902中にあり得、(たとえば、インデックス値22を有する)終了シンボルは第2のスロット904中にあり得る。したがって、
図9A中の開始シンボルと終了シンボルとの間のすべてのシンボルは、被スケジュールエンティティのロングPUCCH-ACKのために使用され得る。
【0124】
[0139]
図9Bは、開始シンボルと終了シンボルが同じスロット中にあるサブフレーム950を示している。たとえば、
図9Bに示されているように、(たとえば、インデックス値2を有する)開始シンボルは第1のスロット952中にあり得、(たとえば、インデックス値10を有する)終了シンボルも第1のスロット952中にあり得る。第2のスロット954は、第1のスロット952と同様に構成され得る。したがって、
図9Bに示されているように、被スケジュールエンティティのロングPUCCH-ACK持続時間(たとえば、部分956および958)は連続的でないことがある。しかしながら、これら2つのスロットでは、被スケジュールエンティティは、同じ開始シンボルおよび終了シンボルを使用してよく、したがって、次のスロットのシンボルインデックスはシグナリングされる必要がない。フレキシビリティのために、スケジューリングエンティティは、スロットの数とRBの数との動的構成を被スケジュールエンティティに提供してもよい。
【0125】
[0140]マルチスロットPUCCHリソースのためのシグナリングオーバーヘッドを制限するために、開始OFDMシンボルと終了OFDMシンボルの指示は、それらが適用されるスロットの指示、および割当て中のスロットの数とともに提供され得る。開始OFDMシンボルと終了OFDMシンボルが異なるスロット中にあるとき、マルチスロットリソースは、開始OFDMシンボルから終了OFDMシンボルまで時間的に連続する。開始OFDMシンボルと終了OFDMシンボルが同じスロット中にあるとき、リソースは時間的に不連続であり、開始スロットおよび終了スロットは、マルチスロット割当てにおける各スロットに適用され得る。
周波数ホッピング
[0141]被スケジュールエンティティは、少なくとも2つの異なる仕方でPUCCH(NR PUCCHとも呼ばれる)を送信することができる。一例では、PUCCHはショート持続時間(たとえば、スロット中に1つまたは2つのUL OFDMシンボル)を有し得る。そのような例では、被スケジュールエンティティは、スロットの終端においてまたはその近くでPUCCHを送信し得る。PUCCHは、同じスロット内のULデータチャネル(たとえば、PUSCH)で時分割多重化されるかあるいは周波数分割多重化され得る。別の例では、PUCCHはロング持続時間(たとえば、複数のUL OFDMシンボル)を有し得、その場合、被スケジュールエンティティは、スロットの終端においてまたはその近くでPUCCHを送信し得る。この例では、PUCCHは、同じスロット内のULデータチャネル(たとえば、NR PUSCHとも呼ばれる、PUSCH)で周波数分割多重化される。
【0126】
[0142]本開示のいくつかの態様では、ロングPUCCH-ACKの場合、被スケジュールエンティティの周波数ホッピング関数が、RRC構成を介して有効または無効にされ得る。周波数ホッピングは、2つのシンボルをもつショートPUCCHでも有効または無効にされ得る。DCIオーバーヘッドとスケジューリングフレキシビリティとの間の平衡をとるために、異なるペイロード長をもつ2つのDCIフォーマットが定義されてよい。いくつかの態様では、DCIは、固定ペイロード(フォールバックDCIとも呼ばれる)、または構成可能ペイロード(フルDCIとも呼ばれる)を有し得る。いくつかの態様では、ショートDCIフォーマットA0は、ショートPUCCH-ACKのために最小の動的スケジューリング情報を含み得る。いくつかの態様では、ロングDCIフォーマットA1は、ショートPUCCH-ACKのためにより多くの動的スケジューリング情報を含み得る。被スケジュールエンティティがどのフォーマットを復号すべきかを示すためのインジケータ(たとえば、整数値)がRRC中で半静的に設定され得る。代替的に、インジケータはまた、被スケジュールエンティティが、異なるDCIフォーマットのブラインド検出を実施すべきかどうかを示し得る。たとえば、整数値0は、デフォルトDCIフォーマットA0を示してよく、その場合、被スケジュールエンティティはブラインド検出を実施することが不要であり得る。別の例として、整数値1は、被スケジュールエンティティが、両方のDCIフォーマットのブラインド検出を実施する必要があり得ることを示してよい。
【0127】
[0143]被スケジュールエンティティにおいて半静的または動的に構成され得る情報のタイプに関する例について本明細書で説明される。情報が動的に構成される場合、これらの例は、動的構成が明示的指示または暗黙的マッピングによって行われる状況をカバーする。第1の例では、1または2ビットのACKチャネルのために、少なくとも、異なるグループ(たとえば、CORESET、MU-MIMOなど)のリソースプール、各プール内のロングおよびショートPUCCH-ACKリソース領域、ならびにベースシーケンスインデックス(事前決定されない場合)という情報がSIB中で半静的に構成され得る。
【0128】
[0144]第2の例では、デフォルトのN1値、動的指示のためのN1値のセット、2つのRBまたは4つのRBがサポートされる場合におけるショートPUCCH-ACKのためのRBインデックスの数、ショートPUCCH-ACKのためのシンボルの数、ロングPUCCH ACKのためのスロットの数、ショートPUCCH-ACKまたはロングPUCCH-ACKのいずれかのための周波数ホッピングインジケータ、ならびにどのDCIフォーマット(たとえば、DCIフォーマットA0、DCIフォーマットA1)を予想すべきかに関して被スケジュールエンティティに通知するためのDCIフォーマット指示という情報が、RRC構成を介して半静的に構成され得る。
【0129】
[0145]たとえば、DCIフォーマットA0は、動的なN1値(デフォルトのN1値を使用して示すための1つの値を予約する)と、様々なUL PUCCH-ACKリソースプールのための肯定応答リソースインジケータ(ARI)とを示し得る。たとえば、被スケジュールエンティティは、N1値から開始シンボルおよびスロットインデックスを導出し得、ロングPUCCH持続時間とショートPUCCH持続時間との間の境界に基づいてロングPUCCHの終了シンボルを導出し得る。動的なN1値(たとえば、ランク値)を搬送するフィールドのビット幅は、動的なN1値のセットによって決定され得る。動的なN1値のセットが1つの値を含む場合(または値を含まない場合)、このフィールドは存在しなくてよい。たとえば、異なるUL PUCCH-ACKリソースプールのためのARIを搬送するフィールドのビット幅は、システム中のUL PUCCH-ACKリソースプールの数によって決定され得る。
【0130】
[0146]たとえば、DCIフォーマットA1は、動的なN1値(デフォルトのN1値を使用して示すための1つの値を予約する)と、ショートPUCCHまたはロングPUCCHのいずれかのための終了シンボルまたはシンボルの数、ショートPUCCHのためのRBの数、およびロングPUCCHのためのスロットの数を示し得る。たとえば、被スケジュールエンティティは、N1値から開始シンボルおよびスロットインデックスを導出し得る。動的なN1値を搬送するフィールドのビット幅は、動的なN1値のセットによって決定され得る。動的なN1値のセットが1つの値を含む場合(または値を含まない場合)、このフィールドは存在しなくてよい。ショートPUCCHのためのRBの数は、RRC構成のデフォルト値をオーバーライドし得る。ロングPUCCHのためのスロットの数は、RRC構成のデフォルト値をオーバーライドし得る。
【0131】
[0147]本開示のいくつかの態様では、被スケジュールエンティティは、1つまたは複数のパラメータを決定するために暗黙的マッピングを使用し得る。1つまたは複数のパラメータは、被スケジュールエンティティが、制御情報をネットワークに送信するためのULリソースを識別することを可能にし得る。たとえば、1つまたは複数のパラメータは、サブフレーム中のロングPUCCH領域を含むか、またはサブフレーム中のショートPUCCH領域を含み得る。
【0132】
[0148]たとえば、1つまたは複数のパラメータは、開始RBインデックスをさらに含み得る。本開示のいくつかの態様では、開始RBインデックスは、周波数ホッピングが有効にされた場合、第1のホップにおける開始RBインデックスであり得る。第2のホップの開始RBインデックスは、第1のホップにおけるこの開始RBインデックスに基づいて導出され得る。本開示のいくつかの態様では、第2のホップのためのRB割振りは、第1のホップのRB割振りと、場合によっては、スロットインデックスなどの他のパラメータとの関数であり得る。本開示のいくつかの態様では、暗黙的マッピングルールは、第1のホップのみに適用されてよい。本開示のいくつかの態様では、暗黙的マッピング関数は、2つのRBまたは4つのRBがサポートされる場合、RBの数を考慮に入れてよい。
【0133】
[0149]たとえば、1つまたは複数のパラメータは、第1のシフトインデックスをさらに含み得る。本開示のいくつかの態様では、ロングPUCCH-ACKチャネルの場合、第1のシフトインデックスは、第1のシンボル中の第1のシフトインデックスであり得る。残りのシフトインデックスは、事前決定されたシフトホッピングパターンに基づいて導出され得る。ショートPUCCH-ACKの場合、これは、シーケンスベースのショートACKのための第1のシフトインデックスを意味する。本開示のいくつかの態様では、Nsはシーケンス長を表し得、NbはACKビットの数を表し得る。したがって、一例では、第1のシフトインデックスS0は
【0134】
【0135】
の範囲内にあり得る。被スケジュールエンティティは、第1のシフト距離
【0136】
【0137】
に基づいて第1のシンボルにおける残りのシフトインデックスを導出し得る。したがって、i番目の仮定のためのシフトインデックスSiは次の式2から決定され得る。
【0138】
【0139】
PUCCHが2シンボルショートPUCCHである場合、被スケジュールエンティティは、事前決定されたシフトホッピングルールに基づいて第2のシンボルのシフトインデックスを決定し得る。
【0140】
[0150]たとえば、1つまたは複数のパラメータは、ロングPUCCHのための時間ドメインOCCインデックスをさらに含み得る。本開示のいくつかの態様では、ロングPUCCHの場合、被スケジュールエンティティは、スロット中のデータおよびDMRSシンボルの数と、周波数ホッピングが有効にされるかどうかとに基づいて、拡散係数および対応するOCCセットを決定し得る。時間ドメインOCCインデックスは、前に説明されたOCCセット内のOCCインデックスを示す。
【0141】
[0151]
図10は、被スケジュールエンティティが、2ビットのACKとDCIフォーマットA0とをもつ特定の1シンボルショートPUCCH-ACKチャネルについてACKリソース情報を決定するための例示的な手法を示す。
図10を参照すると、被スケジュールエンティティは、情報1004を含む1つまたは複数のシステム情報ブロック(SIB)1002を取得し得る。たとえば、情報1004は、リソースプール(たとえば、4つのCORESETなど、CORESETの総数の指示)と、サブフレーム中のロングPUCCH-ACK領域およびサブフレーム中のショートPUCCH-ACK領域の指示と、ベースシーケンスインデックス(たとえば、20)とを含み得る。被スケジュールエンティティは、情報1008を含むRRC構成1006をさらに取得し得る。たとえば、情報1008は、N1値(たとえば、12)と、動的なN1値のセットと、リソースブロック(RB)の数(たとえば、1)と、シンボルの数(たとえば、1)と、DCIフォーマット(たとえば、DCIフォーマットA0)とを含み得る。
図10に示されているように、被スケジュールエンティティは、N1値から、スロットインデックスと開始シンボルとを含む情報1010を導出し得る。被スケジュールエンティティは、DCI1014を復号するために使用され得る、DCIフォーマット1012の指示を取得し得る。DCI1014は、被スケジュールエンティティのCORESET(たとえば、4つのCORESETのうちの第2のCORSESET)を識別する肯定応答リソースインジケータ(ARI)を含む情報1016を含み得る。被スケジュールエンティティは、暗黙的マッピング1018を実施して情報1020を導出し得る。この例では、情報1020は、ショートPUCCH領域と、開始リソースブロック(RB)(たとえば、RB5)と、第1のシフトインデックス(たとえば、2)とを含み得る。いくつかの態様では、被スケジュールエンティティは、インパクトマッピングを使用して他のシフトインデックス1022(たとえば、5、8、11)を導出し得る。
【0142】
[0152]本開示のいくつかの態様では、動的スケジューリングのために異なる量の情報を用いて少なくとも2つのDCIフォーマットが定義され得る。本開示のいくつかの態様では、被スケジュールエンティティのためにどのフォーマットが使用されるべきかを示すためにRRC構成のインジケータが使用され得る。本開示のいくつかの態様では、ロングまたはショートPUCCH領域、開始RBインデックス、第1のシフトインデックス、およびロングPUCCHのための時間ドメインOCCインデックスという情報は、1または2ビットのACKビットを用いたPUCCHのための暗黙的マッピング(暗黙的リソースマッピングとも呼ばれる)に基づき得る。
【0143】
[0153]本開示のいくつかの態様では、被スケジュールエンティティは、PDSCHごとのコードワードの数に基づいて送信されるべきACKビットの数と、PUCCHチャネル内で肯定応答されるべきPDSCHの数とを導出し得る。肯定応答されるべきPDSCHの数は、使用されるコンポーネントキャリア(CC)の数に依存し得る。たとえば、1つのPDSCHが1つのコードワードを有する場合、被スケジュールエンティティは、2つのCCとともに2つのACKビットを送信し得る。異なるスロットのPDSCHは単一のPUCCHチャネル内で肯定応答され得るので、PDSCHの数は、単一のPUCCHチャネル中でグループ化されるべき全スロットにも依存し得る。たとえば、1つのPDSCHが1つのコードワードを有する場合、被スケジュールエンティティは、それが現在のスロットおよびそれの先行スロットからのPDSCHに同時に肯定応答する必要がある場合、2つのACKビットを送信し得る。
【0144】
[0154]被スケジュールエンティティが、PDSCHスケジューリングについて1つのPDCCHを正常に復号しない場合、被スケジュールエンティティは、スケジューリングエンティティが予想するものよりも少ないACKビットを送信することがある。この点に関する被スケジュールエンティティとスケジューリングエンティティとの間の混乱を回避するために、スケジューリングエンティティは、最高2つのACKビットについて被スケジュールエンティティのACKビットの数を半静的に構成し得る。たとえば、スケジューリングエンティティは、単一のPDSCH中に2つのコードワードがあるので、2つのACKビットのみを送信するように被スケジュールエンティティを構成し得る。そのような事例では、1つのPDSCHがただ1つのコードワードを有する場合、被スケジュールエンティティは、2つのCCからの2つのACKビットを単一のビットにバンドルし、次いで、最高2つのCCについて送信し得る。被スケジュールエンティティは、3つ以上のCCについてバンドルすることなしに3つ以上のACKビットを送信し得る。同様に、被スケジュールエンティティは、2つの異なるスロットからの2つのPDSCHを単一のACKビットにバンドルし得る。被スケジュールエンティティは、3つ以上のPDSCHについてバンドルすることなしに3つ以上のACKビットを送信し得る。本開示のいくつかの態様では、スケジューリングエンティティは、1つの被スケジュールエンティティについて1つまたは2つのACKビットを半静的に構成し得る。
アップリンク制御情報(UCI)の組合せのためのリソース割振り
[0155]異なるタイプのUCIが同時に送信されるとき、PUCCHのためのリソース割振りも、異なるタイプのUCIの組合せに応じて異なるタイプであってよい。たとえば、1または2ビットのACKが、ロングPUCCH持続時間中に周期的CQIとともに送信されるべき場合、PUCCHは、CQIリソース上にACKがピギーバックされたCQIリソースを使用し得る。この場合、動的ACK/NACKのために、ACKのためのリソースの動的割振りは不要であり得る。ACK/NACK送信が半静的PDSCHに関する場合、このスロットのための半静的ACKリソースは、他の被スケジュールエンティティのために解放されてよい。
【0145】
[0156]ACKビットのより大きいペイロードが必要とされる場合、CQIリソースは、組み合わされたUCIを送信するのに十分でないことがある。そのような場合、新しいリソースが動的に割り振られてよく、ここで、新しいリソースは、どんな半静的リソース割振りをもオーバーライドする。CQIリソースまたはACKリソース(半永続的な場合)は、次いで、このスロットについて他の被スケジュールエンティティのために解放され得る。本開示の一態様では、新しいリソースは、完全に新しいRB(たとえば、半静的な様式で前に割り振られたCQIリソースあるいはACKリソースとは異なるRB)を含み得る。一態様では、新しいリソースは、拡張されたCQIリソースまたは拡張されたACKリソースのいずれかを含み得る。たとえば、拡張されたCQIリソースまたは拡張されたACKリソースは、追加のRBを含み得る。ACKリソースとCQIリソースは異なる動作ターゲットを有するので、独立したコーディング方式が実装されてよい。これは、TDM様式でロングPUCCH+ロングPUCCHを用いて、またはTDM様式でロングPUCCH+ショートPUCCHを用いて、またはTDM様式でショートPUCCH+ショートPUCCHを用いて達成され得る。いくつかの場合には、ACKリソースおよびCQIリソースは、1つのOFDMシンボル内のアップリンクショートバースト中で周波数分割多重化されてもよい。
【0146】
[0157]本開示のいくつかの態様では、リソースは、組み合わされたUCIのために被スケジュールエンティティに割り振られ得る。たとえば、1または2ビットのACK/NACKビットの場合、CQIリソースは、CQIリソース上にACKがピギーバックされて被スケジュールエンティティに割り振られ得る。別の例として、より多いペイロードACKビットの場合、リソースは、異なる多重化オプションを用いて被スケジュールエンティティに動的に割り振られ得る。たとえば、2つのNR-PUCCHは、ロングPUCCH+ロングPUCCH、ロングPUCCH+ショートPUCCH、またはショートPUCCH+ショートPUCCHを用いてTDM様式で多重化され得る。たとえば、2つのNR-PUCCHは、1つのOFDMシンボルとともにショートバースト中でFDM様式で多重化され得る。本開示のいくつかの態様では、ACKビットの数がしきい値より大きいとき、マルチビットACK送信に1ビットSRが含まれ得る。本開示のいくつかの態様では、他のタイプのUCIにSRが含まれ得る。
セル固有(cell-specific)ロングおよびショートPUCCH持続時間
[0158]セル固有ロング持続時間は、被スケジュールエンティティ固有ロング持続時間とは区別され得ることに留意されたい。セル固有ショート持続時間は、被スケジュールエンティティ固有ショート持続時間とは区別され得る。また、セル固有アップリンクショートバースト(ULSB)は、被スケジュールエンティティ固有ULSBとは区別され得ることに留意されたい。ULSBの動的構成は、PDCCHにおける指示を必要とすることがあり、被スケジュールエンティティは、ULSB中にPUCCHをどこで送信すべきかを知るためにPDCCHを常に復号する必要があり得る。これは、PUCCHリソースの半静的構成または暗黙的マッピングが使用されるときに望ましくないことがある。したがって、本開示のいくつかの態様では、ULSB持続時間の半静的構成が使用され得る。さらに、セル固有ショート持続時間は、隣接セルが、混合干渉を回避するために同じスロット中の同じセル固有ショート持続時間を用いて構成され得るように、半静的に構成される必要があり得る。セル固有ロング持続時間は次の式(3)を使用して決定され得る。
【0147】
【0148】
ここで、CSLDという項はセル固有ロング持続時間を表し、GAPという項はガード期間を表す。被スケジュールエンティティ固有ショート持続時間は、セル固有ショート持続時間のサブセットであり得る。たとえば、セル固有ショート持続時間は2つのシンボルであり得、被スケジュールエンティティ固有ショート持続時間は1つのシンボルであり得る。いくつかの態様では、被スケジュールエンティティ固有ショート持続時間は、混合干渉を回避するためにセル固有ショート持続時間を超えないことがある。被スケジュールエンティティ固有ロング継続は、同じくセル固有ロング持続時間のサブセットであり得る。たとえば、セル固有ロング持続時間は11個のシンボルであり得、被スケジュールエンティティ固有ロング持続時間は4つのシンボルであり得る。スケジューリングエンティティは、開始/終了シンボルインデックスを割り当てることによって被スケジュールエンティティ固有ロング持続時間を制御し得る。
【0149】
[0159]セル固有ロング持続時間を超えるための被スケジュールエンティティ固有ロング持続時間の延長について次に説明される。サブフレーム中のULロングPUCCH持続時間は、PDCCH領域とULSB領域の両方によって影響を受けることがある。PDCCH持続時間のデフォルト値は、スケジューリングエンティティによって半静的に構成され得るが、PDCCH持続時間の実際の値は、デフォルトよりも小さい任意の値で動的に変更され得る。実際のPDCCH持続時間は、物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCIFICH)を用いて示される。しかしながら、被スケジュールエンティティは、PCIFICHを復号することを要求されないことがある。したがって、ULロングPUCCH持続時間の開始位置は、PCIFICHを復号することを行ってまたは行わないで被スケジュールエンティティにとって別様に解釈されることがある。これはスケジューリングエンティティのリソース管理を複雑にし得る。時間ドメイン拡散があり得るので、異なる開始位置をもつ被スケジュールエンティティが同じRB中で多重化された場合、被スケジュールエンティティ側において使用され得る異なる拡散係数により、直交性は破壊され得る。したがって、スケジューリングエンティティは、PCIFICHを復号しない被スケジュールエンティティの第2のセットから、PCIFICHを復号する被スケジュールエンティティの第1のセットを分離し、被スケジュールエンティティの第1のセットと第2のセットを異なるRBに割り当てる必要があり得る。
【0150】
[0160]本開示のいくつかの態様では、スケジューリングエンティティは、被スケジュールエンティティからそれらのPCIFICH復号挙動に関するフィードバックを受信し得る。このフィードバックは、被スケジュールエンティティの第1のセットと第2のセットの前に説明された分離を可能にし得る。このフィードバックは、異なるロングPUCCH持続時間をもつ被スケジュールエンティティからのPUCCHの復号をさらに可能にし得る。しかしながら、被スケジュールエンティティからのフィードバックのそのような使用は、いくらかのオーバーヘッドを追加し得る。本開示のいくつかの態様では、PCIFICH復号失敗は、被スケジュールエンティティとスケジューリングエンティティとにおける不正確な開始位置の仮定により、PUCCH復号失敗につながり得る。代替的に、PUCCHの開始位置は半静的に構成されてよい。どんな被スケジュールエンティティについても、それがPCIFICHを復号するかどうかにかかわらず、PUCCHは、本開示のいくつかの態様では常にデフォルト位置から開始し得るので、これは可能である。PUCCH送信は、PDCCHシンボルの実際の数がより少ないが、デフォルトPDCCH+GAP領域に延長しないことがある。1つの手法では、被スケジュールエンティティ固有ロング持続時間は、PDCCH+GAP領域中への延長を防止するように制約されてよく、これにより、スケジューリングエンティティと被スケジュールエンティティの両方にとって物事が大幅に簡略化され得る。しかしながら、この手法は、未使用PDCCH領域中でPUCCH RBの浪費を生じ得る。
【0151】
[0161]被スケジュールエンティティ固有ロングPUCCH持続時間はまた、ULSBによって影響を受けることがある。ULSBは、1つまたは2つの通常のシンボル持続時間を有し得る。ショート持続時間PUCCHとロング持続時間PUCCHとの間のTDMとFDMの両方は、少なくとも、1つのスロット中の異なる被スケジュールエンティティのためにサポートされ得る。たとえば、ショートPUCCH持続時間とロングPUCCH持続時間との間の周波数分割多重化(FDM)により、ULSB領域へのロングPUCCH持続時間の起こり得る延長が生じ得る。延長が半静的であるとき(たとえば、ULSB領域全体が広帯域帯域幅のサブセットを占有するときのみ、ロングPUCCH持続時間がULSB領域に延長する場合)、これは許容可能であり得る。しかしながら、動的ロングPUCCH延長が延長されるとき、被スケジュールエンティティは、延長が許容可能であるか否かを知るためにPDCCHを監視する必要があり得る。これは、PUCCHリソースの暗黙的マッピングまたは半静的構成が使用されるときに望ましくないことがある。さらに、PUCCH持続時間の動的構成が許容可能である場合、それは、被スケジュールエンティティにおける電力消費量を増加させることもある。被スケジュールエンティティは、PDCCHを処理し、PUCCH持続時間を含んでいるDCIを復号し、復号された情報を同じスロット中のPUCCH送信に適用するのに、十分な時間量を有しないことがある。したがって、被スケジュールエンティティは、PDCCHを復号し、構成されたPUCCH持続時間を決定することのみのためにより早くウェイクアップする必要があり得、それにより、被スケジュールエンティティにおける電力消費量がより大きくなり得る。したがって、本開示のいくつかの態様では、被スケジュールエンティティ固有ロング持続時間は、
図11に示されているようにセル固有ロング持続時間を超えないことがある。手短に言えば、
図11は、デフォルトPDCCH領域1104と、ロングバースト領域1106およびショートバースト領域1108を含むアップリンク領域とを含むサブフレーム1102を示す。
図11は、実際のPDCCH1110と、ロングPUCCH持続時間1112、1114と、ULSB1116とをさらに示す。
図11に示されているように、ULSB1116はデフォルトULSB領域1118内にあり得る。たとえば、ロングPUCCH持続時間1112、1114は、セル固有ロング持続時間を超えない被スケジュールエンティティ固有ロング持続時間であり得る。
【0152】
[0162]本開示のいくつかの態様では、セル固有ショート持続時間は半静的に構成され得る。本開示のいくつかの態様では、セル固有ロング持続時間は、スロット持続時間と、半静的PDCCH領域と、セル固有ショート持続時間と、GAP(たとえば、ガード期間)とに基づいて導出され得る。本開示のいくつかの態様では、被スケジュールエンティティ固有ショートPUCCH持続時間は、セル固有ショート持続時間のサブセットであり得るが、セル固有ショート持続時間を超えないことがある。本開示のいくつかの態様では、被スケジュールエンティティ固有ロングPUCCH持続時間は、セル固有ロング持続時間のサブセットであり得るが、セル固有ロング持続時間を超えないことがある。
【0153】
[0163]本開示のいくつかの態様では、複数のDL/UL帯域幅パート(BWP)があり得る。たとえば、各BWPは、異なるPDCCH領域を有し得る。本開示のいくつかの態様では、異なるアップリンクBWPは、ロングPUCCH持続時間の半静的構成された開始位置が使用されるときでも、異なる開始位置を有し得る。被スケジュールエンティティが、異なるアップリンクBWP中で同時にPUCCHを送信する必要があるとき、異なるアップリンクBWP中のPUCCHは、異なるシンボルにおいて開始し得る。これにより、後の方のPUCCHが開始したとき、電力制御と、位相連続性を維持することとに関する問題が引き起され得る。同じことは、異なる終了シンボルを有することについても当てはまる。そのような問題は、異なるアップリンクBWPのためのロング持続時間中のPUCCHについて同じ開始シンボルを使用することによって回避され得る。したがって、本開示のいくつかの態様では、被スケジュールエンティティは、異なるアップリンクBWP中の被スケジュールエンティティ固有ロングPUCCHについて同じ開始シンボルおよび終了シンボルをサポートし得る。
【0154】
[0164]NRでは、被スケジュールエンティティは、大きいUCIペイロードを配信する必要があり得る。たとえば、そのような大きいUCIペイロードは、マルチビットACKおよびマルチビットSRから生じることがある。サブバンドCQI報告は、増加した広帯域帯域幅により、より多くのペイロードビットを有することがある。CSI報告は、ビーム関係の情報を含む必要があることもある。被スケジュールエンティティがキャリアアグリゲーションを実装するとき、UCIペイロードサイズはキャリアの数とともにスケーリングし得る。いくつかの態様では、NRは、最高16個のコンポーネントキャリア(CC)をサポートし得、より広いコンポーネントキャリアが使用される場合、より少数のCCがあり得る。たとえば、大きいUCIペイロードは、600個よりも多くのペイロードビットを含み得る。一方、ポーラーコード(polar code)は最高N=1024個の出力ビットを有し得、これは、単一のポーラーコードワードが、大きいペイロードサイズ(たとえば、600個よりも多くのビット)には不十分であり得ることを意味する。本開示のいくつかの態様では、被スケジュールエンティティが送信することができるUCIペイロードビットの数は、前に説明された大きいUCIペイロードの低減を達成するために制限され得る。したがって、そのような態様では、1つのCSI報告内のコンカレントCCの数は、UCIペイロードを低減するために制限され得る。本開示のいくつかの態様では、1つのCSI報告内のコンカレントCCの数は、約6.0ギガヘルツ(GHz)を下回るスペクトル帯域(「サブ6」とも呼ばれる)では5つのCCに制限され、ミリメートル波スペクトル(mmWave)では10個のCCに制限される。
【0155】
[0165]LTEは半永続的スケジューリング(SPS)をサポートし得る。LTEでは、SPS割当ての解放を示すPDCCHは、被スケジュールエンティティによって肯定応答され得る。これにより、スケジューリングエンティティは、他の被スケジュールエンティティにSPSリソースを割り当てる前に被スケジュールエンティティが割当てを解放していることを確認することが可能になる。NRでは、対応するPDSCHパケットがないPDCCH(NR PDCCHとも呼ばれる)を介してスケジューリングエンティティから発行されるコマンド(たとえば、PDCCHコマンド)があり得る。したがって、これらのコマンドに対する被スケジュールエンティティからの自然な肯定応答送信はないことがある。いくつかの態様では、被スケジュールエンティティが、PDCCH送信中のコマンドを識別することが可能である場合、被スケジュールエンティティは、そのようなPDCCH送信に対する肯定応答をスケジューリングエンティティに送信するように構成され得る。そのような肯定応答は、リソース割振りに関してPDSCH(NR PDSCHとも呼ばれる)に対するACKと同様のルールおよび手順に従ってよい。PDSCHがないことがあるので、ACKタイミングは、対応するPDCCHタイミングに関係付けられ得る。たとえば、LTEでは、SPS関係のPDCCHは、PDSCH以外の異なるRNTIを使用してよい。しかしながら、これは、NR PDCCHが肯定応答を必要とするかどうかを考慮するための要件でないことがある。被スケジュールエンティティがそれに対して肯定応答することを許容され得るPDCCH送信の一例は、どんなパケットもスケジュールしないが、ビーム変更(ビーム切替えとも呼ばれる)のみを示すPDCCH送信である。このPDCCH送信を逃すことにより、被スケジュールエンティティとスケジューリングエンティティとの間にビーム不一致が生じ得るので、これは被スケジュールエンティティの性能を著しく改善し得る。したがって、本開示のいくつかの態様では、被スケジュールエンティティは、被スケジュールエンティティからのPDCCH送信に対してACKを送信するように構成され得る。本開示のいくつかの態様では、被スケジュールエンティティは、ビーム変更を示すPDDCH送信に対してACKを送信するように構成され得る。
暗黙的/明示的シグナリングオプション
[0166]暗黙的または明示的シグナリングの例示的なオプションについて次に説明される。本開示の一態様では、ACKのみを搬送するロング持続時間PUCCH送信の場合、被スケジュールエンティティは、RBインデックスと、サイクリックシフトインデックスまたは間隔と、OCCとを暗黙的に決定し得る。たとえば、開始および終了アップリンクOFDMシンボル(または開始および持続時間)は、被スケジュールエンティティにおいて(たとえば、スロットフォーマットインジケータに基づいて)デフォルト値に設定され得る。代替的に、DCIは、何らかのデフォルト値の明示的オーバーライドを示し得る。本開示の別の態様では、ショート持続時間PUCCHの場合、被スケジュールエンティティによって使用されるべきアップリンクOFDMシンボルの数(たとえば、1つまたは2つのOFDMシンボル)は、半静的または動的に構成され得る。本開示の別の態様では、暗黙的マッピングは、PDCCHリソースまたはCCEの1つのセットをショートPUCCHにマッピングし、別のセットをロングPUCCHにマッピングし得る。別の態様では、PUCCHリソースへのCCEインデックスの暗黙的マッピングより前に、CCEインデクシング順序がランダム化されてよい。そのようなランダム化は、たとえば、スロットインデックスの関数であってよく、スケジューラのブロッキングまたは衝突確率を低減するのに役立ち得る。
【0156】
[0167]
図12は、本開示のいくつかの態様による、被スケジュールエンティティがワイヤレス通信ネットワークにおいてスケジューリングエンティティと通信するための例示的なプロセス1200を示すフローチャートである。以下で説明されるように、一部またはすべての図示された特徴は、本開示の範囲内の特定の実装形態において省略されてよく、いくつかの図示された特徴は、すべての実施形態の実装に必要とされないことがある。いくつかの例では、プロセス1200は、
図7に示されている被スケジュールエンティティ700によって行われ得る。
【0157】
[0168]ブロック1202において、被スケジュールエンティティは、スクランブリング識別子または複数のCORESETのうちの1つのうちの少なくとも1つに基づく暗黙的リソースマッピングを使用してACK/NACKペイロードの送信のためのリソース割振りを取得する。ブロック1204において、被スケジュールエンティティは、ACK/NACKペイロードのサイズを決定する。ブロック1206において、被スケジュールエンティティは、ACK/NACKペイロードの送信のために複数のCORESETのうちの1つに関連付けられた複数のリソースプールのうちの1つを選択する。ブロック1208において、被スケジュールエンティティは、取得されたリソース割振りに基づいてACK/NACKペイロードを送信する。本開示のいくつかの態様では、暗黙的リソースマッピングは、ダウンリンク制御チャネルの開始制御チャネル要素(CCE)にさらに基づく。本開示のいくつかの態様では、複数のCORESETのうちの1つは、開始CCEから適用されるべき一意のオフセットに関連付けられる。本開示のいくつかの態様では、複数のリソースプールのうちの1つは、ACK/NACKペイロードのサイズに基づいて選択される。本開示のいくつかの態様では、スクランブリング識別子および/または複数のCORESETのうちの1つは、DCI中の肯定応答リソースインジクター(ARI)において示される。
【0158】
[0169]
図13は、本開示のいくつかの態様による、被スケジュールエンティティがワイヤレス通信ネットワークにおいてスケジューリングエンティティと通信するための例示的なプロセス1300を示すフローチャートである。以下で説明されるように、一部またはすべての図示された特徴は、本開示の範囲内の特定の実装形態において省略されてよく、いくつかの図示された特徴は、すべての実施形態の実装に必要とされないことがある。いくつかの例では、プロセス1300は、
図7に示されている被スケジュールエンティティ700によって行われ得る。
【0159】
[0170]ブロック1302において、被スケジュールエンティティは、異なるタイプのUCIの組合せに基づいて、異なるタイプのUCIを送信するためのリソース割振りを取得する。ブロック1304において、被スケジュールエンティティは、取得されたリソース割振りに基づいて、異なるタイプのUCIを送信する。本開示のいくつかの態様では、異なるタイプのUCIは、チャネル品質インジケータ(CQI)と、1つまたは複数のACK/NACKビットとを含む。本開示のそのような態様では、1つまたは複数のACK/NACKビットは、CQIに割り振られたリソースを使用して送信される。本開示の一態様では、異なるタイプのUCIは、複数のACKビットと、1ビットスケジューリング要求とを含む。本開示のそのような態様では、1ビットスケジューリング要求は、複数のACKビットがしきい値を超えたとき、複数のACKビットとともに送信される。
【0160】
[0171]
図14は、本開示のいくつかの態様による、被スケジュールエンティティがワイヤレス通信ネットワークにおいてスケジューリングエンティティと通信するための例示的なプロセス1400を示すフローチャートである。以下で説明されるように、一部またはすべての図示された特徴は、本開示の範囲内の特定の実装形態において省略されてよく、いくつかの図示された特徴は、すべての実施形態の実装に必要とされないことがある。いくつかの例では、プロセス1400は、
図7に示されている被スケジュールエンティティ700によって行われ得る。
【0161】
[0172]ブロック1402において、被スケジュールエンティティは、スケジューリングエンティティから複数のDCIフォーマットを取得する。複数のDCIフォーマットの各々は、動的スケジューリングのための異なる量の情報を含み得る。ブロック1404において、被スケジュールエンティティは、複数のDCIフォーマットのうちの1つを識別するインジケータを取得する。ブロック1406において、被スケジュールエンティティは、複数のDCIフォーマットのうちの識別された1つに基づいてDCIを受信する。本開示のいくつかの態様では、インジケータは、スケジューリングエンティティからの無線リソース構成(RRC)メッセージ中で取得される。本開示のいくつかの態様では、複数のDCIフォーマットの各々は、異なる数の情報フィールドを含み、情報フィールドの各々は、別個の特徴に関連付けられる。
【0162】
[0173]
図15は、本開示のいくつかの態様による、被スケジュールエンティティがワイヤレス通信ネットワークにおいてスケジューリングエンティティと通信するための例示的なプロセス1500を示すフローチャートである。以下で説明されるように、一部またはすべての図示された特徴は、本開示の範囲内の特定の実装形態において省略されてよく、いくつかの図示された特徴は、すべての実施形態の実装に必要とされないことがある。いくつかの例では、プロセス1500は、
図7に示されている被スケジュールエンティティ700によって行われ得る。
【0163】
[0174]ブロック1502において、被スケジュールエンティティは、ACK/NACKペイロードの送信のためのリソース割振りを取得する。リソース割振りは、開始リソースブロックインデックス、第1のシフトインデックス、または時間ドメインOCCのうちの少なくとも1つに基づいてアップリンク制御チャネルリソースを識別する暗黙的マッピングを使用して取得される。ブロック1504において、被スケジュールエンティティは、取得されたリソース割振りに基づいてACK/NACKペイロードを送信する。本開示のいくつかの態様では、開始リソースブロックインデックスは、周波数ホッピングが有効にされたとき、第1のホップ中に含まれる。本開示のいくつかの態様では、第1のシフトインデックスは、サブフレームの第1のシンボル中に含まれる。本開示のいくつかの態様では、サブフレームのスロット中のデータおよび復調基準信号(DMRS)シンボルの数と、周波数ホッピングが有効にされるかどうかとに基づいて、直交カバーコードが導出される。
【0164】
[0175]
図16は、本開示のいくつかの態様による、被スケジュールエンティティがワイヤレス通信ネットワークにおいてスケジューリングエンティティと通信するための例示的なプロセス1600を示すフローチャートである。以下で説明されるように、一部またはすべての図示された特徴は、本開示の範囲内の特定の実装形態において省略されてよく、いくつかの図示された特徴は、すべての実施形態の実装に必要とされないことがある。いくつかの例では、プロセス1600は、
図7に示されている被スケジュールエンティティ700によって行われ得る。
【0165】
[0176]ブロック1602において、被スケジュールエンティティは、いくつかのコンポーネントキャリアについて1つまたは複数のチャネル状態情報(CSI)報告を生成する。本開示のいくつかの態様では、被スケジュールエンティティは、コンポーネントキャリアの数がしきい値以下であるとき、いくつかのコンポーネントキャリアについてCSI報告を生成し得る。一例では、しきい値は、約6.0ギガヘルツを下回るスペクトル帯域が使用されるとき、5つのコンポーネントキャリアであり得る。別の例では、しきい値は、ミリメートル波スペクトルが使用されるとき、10個のコンポーネントキャリアであり得る。ブロック1604において、被スケジュールエンティティは、スケジューリングエンティティに1つまたは複数のCSI報告を送信する。
【0166】
[0177]
図17は、本開示のいくつかの態様による、被スケジュールエンティティがワイヤレス通信ネットワークにおいてスケジューリングエンティティと通信するための例示的なプロセス1700を示すフローチャートである。以下で説明されるように、一部またはすべての図示された特徴は、本開示の範囲内の特定の実装形態において省略されてよく、いくつかの図示された特徴は、すべての実施形態の実装に必要とされないことがある。いくつかの例では、プロセス1700は、
図7に示されている被スケジュールエンティティ700によって行われ得る。
【0167】
[0178]ブロック1702において、被スケジュールエンティティは、制御チャネル上でスケジューリングエンティティから制御情報を取得する。ブロック1704において、被スケジュールエンティティは、スケジューリングエンティティに、制御情報に対するACKを送信する。本開示のいくつかの態様では、制御情報は、被スケジュールエンティティにおいて動作を実施するための指示を含む。本開示のいくつかの態様では、この動作はビーム切替え動作である。本開示のいくつかの態様では、制御情報は、しきい値優先度値を超える優先度値を有する。
【0168】
[0179]
図18は、本開示のいくつかの態様による、被スケジュールエンティティがワイヤレス通信ネットワークにおいてスケジューリングエンティティと通信するための例示的なプロセス1800を示すフローチャートである。以下で説明されるように、一部またはすべての図示された特徴は、本開示の範囲内の特定の実装形態において省略されてよく、いくつかの図示された特徴は、すべての実施形態の実装に必要とされないことがある。いくつかの例では、プロセス1800は、
図7に示されている被スケジュールエンティティ700によって行われ得る。
【0169】
[0180]ブロック1802において、被スケジュールエンティティは、場合によっては、少なくとも第1のスロット中でスケジューリングエンティティから送信される情報を処理する。ブロック1804において、被スケジュールエンティティは、ACK/NACKペイロードの送信のためのリソース割振りを取得する。被スケジュールエンティティは、ACK/NACKペイロードのシーケンスベースの送信のための複数のシーケンスのうちの1つにマッピングすることによってリソース割振りを取得する。いくつかの態様では、マッピングは、1つまたは複数のパラメータに基づいて時間とともに変動する。本開示のいくつかの態様では、ACK/NACKペイロードは、少なくとも第1のスロット中の情報に関連付けられる。ブロック1806において、被スケジュールエンティティは、取得されたリソース割振りに基づいてACK/NACKペイロードを送信する。
【0170】
[0181]本開示のいくつかの態様では、1つまたは複数のパラメータは、初期スロット、現在のスロット、直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルインデックス、被スケジュールエンティティの識別子、再送信試行インデックス、または冗長バージョン(RV)識別子のうちの少なくとも1つを含む。
【0171】
[0182]本開示のいくつかの態様では、複数のシーケンスの各々は、暗黙的または明示的構成に基づいて個々に構成される。本開示のいくつかの態様では、複数のシーケンスは、共通ベースシーケンスの等間隔に離間されたサイクリックシフトである。本開示のいくつかの態様では、等間隔に離間されたサイクリックシフトのシフト間隔、または等間隔に離間されたサイクリックシフトの最小シフトのうちの少なくとも1つは、暗黙的または明示的構成に基づいて構成される。本開示のいくつかの態様では、複数のシーケンスのうちの1つまたは複数は、異なる電力オフセットを用いて構成される。
【0172】
[0183]本開示のいくつかの態様では、マッピングは、1つまたは複数の関数入力を使用して実装された暗黙的マッピング関数に基づく。一例では、1つまたは複数の関数入力は、UCIをトリガするダウンリンク制御チャネルリソースのリソース割振りパラメータ、ダウンリンク制御チャネルペイロードコンテンツ、および/またはスケジュールされたダウンリンク共有チャネルのコンテンツを含み得る。本開示のいくつかの態様では、リソース割振りパラメータは、CORESET内の制御チャネル要素(CCE)インデックス、CORESETインデックス、帯域幅パートインデックス、またはダウンリンク制御チャネルをスクランブルするための無線ネットワーク一時識別子(RNTI)のうちの少なくとも1つを含む。別の例では、1つまたは複数の関数入力は、ダウンリンク共有チャネルコンテンツまたはダウンリンク制御チャネルペイロードコンテンツを含み得る。本開示のいくつかの態様では、ダウンリンク制御チャネルペイロードコンテンツは、スケジュールされたダウンリンク共有チャネルリソースの情報、ランク、変調およびコーディング方式(MCS)、波形、ならびに/またはダウンリンク制御チャネルオーダーもしくは命令の詳細を含み得る。
【0173】
[0184]1つの例示的な構成では、ワイヤレス通信のための装置700は、スクランブリング識別子またはいくつかのCORESETのうちの1つのうちの少なくとも1つに基づく暗黙的リソースマッピングを使用してACK/NACKペイロードの送信のためのリソース割振りを取得するための手段を含み得る。装置700は、ACK/NACKペイロードのサイズを決定するための手段をさらに含み得る。装置700は、ACK/NACKペイロードの送信のために複数のCORESETのうちの1つに関連付けられた複数のリソースプールのうちの1つを選択するための手段をさらに含み得る。装置700は、取得されたリソース割振りに基づいてACK/NACKペイロードを送信するための手段をさらに含み得る。
【0174】
[0185]別の例示的な構成では、ワイヤレス通信のための装置700は、異なるタイプのUCIを送信するためのリソース割振りを取得するための手段を含み得る。たとえば、リソース割振りは、異なるタイプのUCIの組合せに基づき得る。装置700は、取得されたリソース割振りに基づいて、異なるタイプのUCIを送信するための手段をさらに含み得る。
【0175】
[0186]別の例示的な構成では、ワイヤレス通信のための装置700は、スケジューリングエンティティから複数のDCIフォーマットを取得するための手段を含み得る。たとえば、複数のDCIフォーマットの各々は、動的スケジューリングのための異なる量の情報を含み得る。装置700は、複数のDCIフォーマットのうちの1つを識別するインジケータを取得するための手段をさらに含み得る。装置700は、複数のDCIフォーマットのうちの識別された1つに基づいてDCIを受信するための手段をさらに含み得る。
【0176】
[0187]別の例示的な構成では、ワイヤレス通信のための装置700は、ACK/NACKペイロードの送信のためのリソース割振りを取得するための手段を含み得る。たとえば、リソース割振りは、開始リソースブロックインデックス、第1のシフトインデックス、または時間ドメインOCCのうちの少なくとも1つに基づいてアップリンク制御チャネルリソースを識別する暗黙的マッピングを使用して取得され得る。装置700は、取得されたリソース割振りに基づいてACK/NACKペイロードを送信するための手段をさらに含み得る。
【0177】
[0188]別の例示的な構成では、ワイヤレス通信のための装置700は、いくつかのコンポーネントキャリアについて1つまたは複数のチャネル状態情報(CSI)報告を生成するための手段を含み得る。装置700は、スケジューリングエンティティに1つまたは複数のCSI報告を送信するための手段をさらに含み得る。
【0178】
[0189]別の例示的な構成では、ワイヤレス通信のための装置700は、制御チャネル上でスケジューリングエンティティから制御情報を取得するための手段を含み得る。装置700は、スケジューリングエンティティに、制御情報に対するACKを送信するための手段をさらに含み得る。
【0179】
[0190]別の例示的な構成では、ワイヤレス通信のための装置700は、少なくとも第1のスロット中でスケジューリングエンティティから送信される情報を処理するための手段を含み得る。装置700は、ACK/NACKペイロードの送信のためのリソース割振りを取得するための手段をさらに含み得る。たとえば、リソース割振りは、ACK/NACKペイロードのシーケンスベースの送信のための複数のシーケンスのうちの1つにマッピングすることによって取得され得る。マッピングは、1つまたは複数のパラメータに基づいて時間とともに変動し得る。装置700は、取得されたリソース割振りに基づいてACK/NACKペイロードを送信するための手段をさらに含み得る。
【0180】
[0191]本開示の一態様では、上述の手段は、上述の手段によって具陳される機能を実施するように構成され得るプロセッサ704であり得る。別の態様では、上述の手段は、上述の手段によって具陳される機能を実施するように構成された回路または任意の装置であり得る。
【0181】
[0192]もちろん、上記の例において、プロセッサ704中に含まれる回路は一例として提供されるにすぎず、限定はされないが、コンピュータ可読記憶媒体706に記憶された命令、または
図1および/もしくは
図2のいずれか1つにおいて説明される任意の他の好適な装置もしくは手段を含み、ならびに、たとえば、
図12~
図18に関して本明細書で説明されるプロセスおよび/またはアルゴリズムを利用する、説明される機能を行うための他の手段が本開示の様々な態様内に含まれてよい。
【0182】
[0193]例示的な実装形態を参照しながら、ワイヤレス通信ネットワークのいくつかの態様が提示された。当業者なら容易に諒解するように、本開示全体にわたって記載された様々な態様は、他の電気通信システム、ネットワークアーキテクチャ、および通信規格に拡張されてよい。
【0183】
[0194]例として、様々な態様は、ロングタームエボリューション(LTE)、発展型パケットシステム(EPS)、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)、および/またはモバイル用グローバルシステム(GSM(登録商標))など、3GPPによって定義された他のシステム内で実装されてよい。様々な態様はまた、CDMA2000および/またはエボリューションデータオプティマイズド(EV-DO)など、第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2)によって定義されたシステムに拡張されてよい。他の例は、IEEE802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE802.20、ウルトラワイドバンド(UWB)、Bluetooth(登録商標)を採用するシステム、および/または他の好適なシステム内に実装されてよい。採用される実際の電気通信規格、ネットワークアーキテクチャ、および/または通信規格は、特定の適用例およびシステムに課される全体的な設計制約に依存する。
【0184】
[0195]本開示内で、「例示的」という単語は、「例、事例、または例示として働くこと」を意味するために使用される。「例示的」として本明細書で説明されるいかなる実装形態または態様も、必ずしも本開示の他の態様よりも好ましいかまたは有利であると解釈されるべきであるとは限らない。同様に、「態様」という用語は、本開示のすべての態様が、論じられた特徴、利点、または動作モードを含むことを必要としない。「結合される」という用語は、本明細書では、2つのオブジェクトの間を直接的または間接的に結合することを指すために使用される。たとえば、オブジェクトAがオブジェクトBに物理的に触れ、オブジェクトBがオブジェクトCに触れる場合、オブジェクトAおよびCは、それらが互いに直接物理的に触れない場合でも、やはり互いに結合されていると見なされてよい。たとえば、第1のオブジェクトが第2のオブジェクトと決して直接物理的に接触しない場合でも、第1のオブジェクトは第2のオブジェクトに結合され得る。「回路(circuit)」および「回路(circuitry)」という用語は広く使用され、接続および構成されたとき、電子回路のタイプに関する制限なしに本開示で説明される機能の実施を可能にする、電気デバイスおよび電気導体のハードウェア実装形態、ならびにプロセッサによって実行されたとき、本開示で説明される機能の実施を可能にする、情報および命令のソフトウェア実装形態の両方を含むものとする。本明細書で使用される「取得」という用語は、限定はされないが、受信、獲得、決定、またはそれらの任意の組合せを含む、1つまたは複数の行為を含み得る。
【0185】
[0196]
図1~
図18に示されている構成要素、ステップ、特徴および/または機能のうちの1つまたは複数は、単一の構成要素、ステップ、特徴または機能に再構成されおよび/または組み合わされるか、あるいはいくつかの構成要素、ステップ、または機能で具現化され得る。本明細書で開示される新規の特徴から逸脱することなく、さらなる要素、構成要素、ステップ、および/または機能が追加されてもよい。
図1~
図18に示されている装置、デバイス、および/または構成要素は、本明細書で説明される方法、特徴、またはステップのうちの1つまたは複数を実施するように構成されてよい。本明細書で説明される新規のアルゴリズムはまた、効率的にソフトウェアで実装され、および/またはハードウェアに組み込まれてよい。
【0186】
[0197]開示される方法におけるステップの特定の順序または階層は、例示的なプロセスの一例であることを理解されたい。設計上の選好に基づいて、方法におけるステップの特定の順序または階層は並べ替えられてよいことを理解されたい。添付の方法クレームは、様々なステップの要素を例示的な順序で提示し、添付の方法クレーム内で特段に具陳されていない限り、提示された特定の順序または階層に限定されるものではない。
以下に本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
被スケジュールエンティティがワイヤレス通信ネットワークにおいてスケジューリングエンティティと通信するための方法であって、前記方法が、
スクランブリング識別子または複数の制御リソースセット(CORESET)のうちの1つのうちの少なくとも1つに基づく暗黙的リソースマッピングを使用して肯定応答(ACK)/否定応答(NACK)ペイロードの送信のためのリソース割振りを取得することと、
前記取得されたリソース割振りに基づいて前記ACK/NACKペイロードを送信することと
を備える、方法。
[C2]
前記暗黙的リソースマッピングが、ダウンリンク制御チャネルの開始制御チャネル要素(CCE)にさらに基づき、前記複数の制御リソースセット(CORESET)のうちの前記1つが、前記開始CCEから適用されるべき一意のオフセットに関連付けられる、C1に記載の方法。
[C3]
前記ACK/NACKペイロードの送信のために前記複数の制御リソースセット(CORESET)のうちの前記1つに関連付けられた複数のリソースプールのうちの1つを選択すること
をさらに備える、C1に記載の方法。
[C4]
ACK/NACKペイロードのサイズに基づいて複数のリソースプールのうちの1つを選択すること
をさらに備える、C1に記載の方法。
[C5]
前記スクランブリング識別子または前記複数の制御リソースセット(CORESET)のうちの前記1つのうちの少なくとも1つが、ダウンリンク制御情報(DCI)中の肯定応答リソースインジクター(ARI)において示される、C1に記載の方法。
[C6]
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに通信可能に結合されたトランシーバと、
前記少なくとも1つのプロセッサに通信可能に結合されたメモリと
を備える、ワイヤレス通信のための装置であって、
前記少なくとも1つのプロセッサが、
スクランブリング識別子または複数の制御リソースセット(CORESET)のうちの1つのうちの少なくとも1つに基づく暗黙的リソースマッピングを使用して肯定応答(ACK)/否定応答(NACK)ペイロードの送信のためのリソース割振りを取得することと、
前記取得されたリソース割振りに基づいて前記ACK/NACKペイロードを送信することと
を行うように構成された、装置。
[C7]
前記暗黙的リソースマッピングが、ダウンリンク制御チャネルの開始制御チャネル要素(CCE)にさらに基づき、前記複数の制御リソースセット(CORESET)のうちの前記1つが、前記開始CCEから適用されるべき一意のオフセットに関連付けられる、C6に記載の装置。
[C8]
前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記ACK/NACKペイロードの送信のために前記複数の制御リソースセット(CORESET)のうちの前記1つに関連付けられた複数のリソースプールのうちの1つを選択する
ようにさらに構成された、C6に記載の装置。
[C9]
前記少なくとも1つのプロセッサが、
ACK/NACKペイロードのサイズに基づいて複数のリソースプールのうちの1つを選択する
ようにさらに構成された、C6に記載の装置。
[C10]
前記スクランブリング識別子または前記複数の制御リソースセット(CORESET)のうちの前記1つのうちの少なくとも1つが、ダウンリンク制御情報(DCI)中の肯定応答リソースインジクター(ARI)において示される、C6に記載の装置。
[C11]
スクランブリング識別子または複数の制御リソースセット(CORESET)のうちの1つのうちの少なくとも1つに基づく暗黙的リソースマッピングを使用して肯定応答(ACK)/否定応答(NACK)ペイロードの送信のためのリソース割振りを取得することと、
前記取得されたリソース割振りに基づいて前記ACK/NACKペイロードを送信することと
をコンピュータに行わせるためのコードを備える、コンピュータ実行可能コードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体。
[C12]
スクランブリング識別子または複数の制御リソースセット(CORESET)のうちの1つのうちの少なくとも1つに基づく暗黙的リソースマッピングを使用して肯定応答(ACK)/否定応答(NACK)ペイロードの送信のためのリソース割振りを取得するための手段と、
前記取得されたリソース割振りに基づいて前記ACK/NACKペイロードを送信するための手段と
を備える、ワイヤレス通信のための装置。
[C13]
前記ACK/NACKペイロードの送信のために前記複数の制御リソースセット(CORESET)のうちの前記1つに関連付けられた複数のリソースプールのうちの1つを選択するための手段
をさらに備える、C12に記載の装置。
[C14]
ACK/NACKペイロードのサイズに基づいて複数のリソースプールのうちの1つを選択するための手段
をさらに備える、C12に記載の装置。
[C15]
被スケジュールエンティティがワイヤレス通信ネットワークにおいてスケジューリングエンティティと通信するための方法であって、前記方法は、
肯定応答(ACK)/否定応答(NACK)ペイロードの送信のためのリソース割振りを取得することと、ここにおいて、前記リソース割振りが、前記ACK/NACKペイロードのシーケンスベースの送信のための複数のシーケンスのうちの1つにマッピングすることによって取得され、ここにおいて、前記マッピングが、1つまたは複数のパラメータに基づいて時間とともに変動する、
前記取得されたリソース割振りに基づいて前記ACK/NACKペイロードを送信することと
を備える、方法。
[C16]
前記1つまたは複数のパラメータが、初期スロット、現在のスロット、直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルインデックス、前記被スケジュールエンティティの識別子、再送信試行インデックス、または冗長バージョン(RV)識別子のうちの少なくとも1つを含む、C15に記載の方法。
[C17]
前記複数のシーケンスの各々が、暗黙的または明示的構成に基づいて個々に構成される、C15に記載の方法。
[C18]
前記複数のシーケンスが、共通ベースシーケンスの等間隔に離間されたサイクリックシフトである、C16に記載の方法。
[C19]
前記複数のシーケンスのうちの1つまたは複数が、異なる電力オフセットを用いて構成される、C15に記載の方法。
[C20]
前記マッピングが、1つまたは複数の関数入力を使用して実装された暗黙的マッピング関数に基づき、ここにおいて、前記1つまたは複数の関数入力が、アップリンク制御情報(UCI)をトリガするダウンリンク制御チャネルリソースのリソース割振りパラメータ、ダウンリンク制御チャネルペイロードコンテンツ、スケジュールされたダウンリンク共有チャネルのリソース割振り、または前記スケジュールされたダウンリンク共有チャネルのコンテンツのうちの少なくとも1つを含む、C15に記載の方法。
[C21]
前記少なくとも1つのリソース割振りパラメータが、コアリソースセット(CORESET)内の制御チャネル要素(CCE)インデックス、CORESETインデックス、帯域幅パートインデックス、またはダウンリンク制御チャネルをスクランブルするための無線ネットワーク一時識別子(RNTI)のうちの少なくとも1つを含む、C15に記載の方法。
[C22]
前記マッピングが、1つまたは複数の関数入力を使用して実装された暗黙的マッピング関数に基づき、ここにおいて、前記1つまたは複数の関数入力が、ダウンリンク共有チャネルコンテンツまたはダウンリンク制御チャネルペイロードコンテンツのうちの少なくとも1つを含む、C15に記載の方法。
[C23]
前記ダウンリンク制御チャネルペイロードコンテンツが、スケジュールされたダウンリンク共有チャネルリソースの情報、ランク、変調およびコーディング方式(MCS)、波形、またはダウンリンク制御チャネルオーダーもしくは命令の詳細のうちの少なくとも1つを含む、C22に記載の方法。
[C24]
少なくとも第1のスロット中で前記スケジューリングエンティティから送信される情報を処理すること、ここにおいて、前記ACK/NACKペイロードが、少なくとも前記第1のスロット中の前記情報に関連付けられる、
をさらに備える、C15に記載の方法。
[C25]
前記ACK/NACKペイロードが、前記スケジューリングエンティティからの無線リソース構成に基づいて周波数ホッピングを使用して送信される、C15に記載の方法。
[C26]
第2の周波数ホッピングのためのリソースブロック割振りが、少なくとも第1の周波数ホッピングのリソースブロック割振りの関数である、C25に記載の方法。
[C27]
第2の周波数ホッピングのためのリソースブロック割振りが、第1の周波数ホッピングのリソースブロック割振りと、スロットインデックスとの関数である、C25に記載の方法。
[C28]
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに通信可能に結合されたトランシーバと、
前記少なくとも1つのプロセッサに通信可能に結合されたメモリと
を備える、ワイヤレス通信のための装置であって、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
肯定応答(ACK)/否定応答(NACK)ペイロードの送信のためのリソース割振りを取得することと、ここにおいて、前記リソース割振りが、前記ACK/NACKペイロードのシーケンスベースの送信のための複数のシーケンスのうちの1つにマッピングすることによって取得され、ここにおいて、前記マッピングが、1つまたは複数のパラメータに基づいて時間とともに変動する、
前記取得されたリソース割振りに基づいて前記ACK/NACKペイロードを送信することと
を行うように構成された、装置。
[C29]
前記1つまたは複数のパラメータが、初期スロット、現在のスロット、直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルインデックス、前記被スケジュールエンティティの識別子、再送信試行インデックス、または冗長バージョン(RV)識別子のうちの少なくとも1つを含む、C28に記載の装置。
[C30]
前記複数のシーケンスが、共通ベースシーケンスの等間隔に離間されたサイクリックシフトである、C29に記載の装置。
[C31]
前記複数のシーケンスのうちの1つまたは複数が、異なる電力オフセットを用いて構成された、C28に記載の装置。
[C32]
前記マッピングが、1つまたは複数の関数入力を使用して実装された暗黙的マッピング関数に基づき、ここにおいて、前記1つまたは複数の関数入力が、アップリンク制御情報(UCI)をトリガするダウンリンク制御チャネルリソースのリソース割振りパラメータ、ダウンリンク制御チャネルペイロードコンテンツ、またはスケジュールされたダウンリンク共有チャネルのコンテンツのうちの少なくとも1つを含む、C28に記載の装置。
[C33]
前記少なくとも1つのリソース割振りパラメータが、コアリソースセット(CORESET)内の制御チャネル要素(CCE)インデックス、CORESETインデックス、帯域幅パートインデックス、またはダウンリンク制御チャネルをスクランブルするための無線ネットワーク一時識別子(RNTI)のうちの少なくとも1つを含む、C28に記載の装置。
[C34]
前記マッピングが、1つまたは複数の関数入力を使用して実装された暗黙的マッピング関数に基づき、ここにおいて、前記1つまたは複数の関数入力が、ダウンリンク共有チャネルコンテンツまたはダウンリンク制御チャネルペイロードコンテンツのうちの少なくとも1つを含む、C28に記載の装置。
[C35]
前記ダウンリンク制御チャネルペイロードコンテンツが、スケジュールされたダウンリンク共有チャネルリソースの情報、ランク、変調およびコーディング方式(MCS)、波形、またはダウンリンク制御チャネルオーダーもしくは命令の詳細のうちの少なくとも1つを含む、C34に記載の装置。
[C36]
前記少なくとも1つのプロセッサは、
少なくとも第1のスロット中で前記スケジューリングエンティティから送信される情報を処理すること、ここにおいて、前記ACK/NACKペイロードが、少なくとも前記第1のスロット中の前記情報に関連付けられる、
を行うようにさらに構成された、C28に記載の装置。
[C37]
前記ACK/NACKペイロードが、前記スケジューリングエンティティからの無線リソース構成に基づいて周波数ホッピングを使用して送信される、C28に記載の装置。
[C38]
第2の周波数ホッピングのためのリソースブロック割振りが、少なくとも第1の周波数ホッピングのリソースブロック割振りの関数である、C37に記載の装置。
[C39]
第2の周波数ホッピングのためのリソースブロック割振りが、第1の周波数ホッピングのリソースブロック割振りと、スロットインデックスとの関数である、C37に記載の装置。
[C40]
肯定応答(ACK)/否定応答(NACK)ペイロードの送信のためのリソース割振りを取得することと、ここにおいて、前記リソース割振りが、前記ACK/NACKペイロードのシーケンスベースの送信のための複数のシーケンスのうちの1つにマッピングすることによって取得され、ここにおいて、前記マッピングが、1つまたは複数のパラメータに基づいて時間とともに変動する、
前記取得されたリソース割振りに基づいて前記ACK/NACKペイロードを送信することと
をコンピュータに行わせるためのコードを備える、コンピュータ実行可能コードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体。
[C41]
肯定応答(ACK)/否定応答(NACK)ペイロードの送信のためのリソース割振りを取得するための手段と、ここにおいて、前記リソース割振りが、前記ACK/NACKペイロードのシーケンスベースの送信のための複数のシーケンスのうちの1つにマッピングすることによって取得され、ここにおいて、前記マッピングが、1つまたは複数のパラメータに基づいて時間とともに変動する、
前記取得されたリソース割振りに基づいて前記ACK/NACKペイロードを送信するための手段と
を備える、ワイヤレス通信のための装置。
[C42]
少なくとも第1のスロット中で前記スケジューリングエンティティから送信される情報を処理するための手段、ここにおいて、前記ACK/NACKペイロードが、少なくとも前記第1のスロット中の前記情報に関連付けられる、
をさらに備える、C41に記載の装置。