(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-13
(45)【発行日】2022-05-23
(54)【発明の名称】化粧品容器
(51)【国際特許分類】
A45D 33/00 20060101AFI20220516BHJP
【FI】
A45D33/00 625B
A45D33/00 645A
(21)【出願番号】P 2020549579
(86)(22)【出願日】2018-09-06
(86)【国際出願番号】 KR2018010439
(87)【国際公開番号】W WO2019182212
(87)【国際公開日】2019-09-26
【審査請求日】2020-11-09
(31)【優先権主張番号】10-2018-0033528
(32)【優先日】2018-03-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2018-0033527
(32)【優先日】2018-03-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】20-2018-0001254
(32)【優先日】2018-03-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】514112488
【氏名又は名称】エルジー ハウスホールド アンド ヘルスケア リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100122161
【氏名又は名称】渡部 崇
(72)【発明者】
【氏名】スン・ファン・キム
(72)【発明者】
【氏名】ジョン・スプ・ハン
【審査官】粟倉 裕二
(56)【参考文献】
【文献】実開昭60-070213(JP,U)
【文献】特開2017-070678(JP,A)
【文献】中国実用新案第206822254(CN,U)
【文献】特開2016-059697(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D 33/00-34/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器本体と、
前記容器本体の上端を開閉する外蓋と、
前記容器本体の下端に一方向に引き出すことができるように備えられる引き出し部と、を含み、
前記引き出し部は、前記容器本体に対して少なくとも一部区間でスライド(sliding)されて引き出され
、
前記引き出し部は、
引き出される方向の後面に少なくとも1つの後面磁石が設けられ、前記引き出し部が開放された状態で前記後面磁石に対応する上部側に少なくとも1つの固定磁石が設けられ、前記後面磁石と前記固定磁石との間に発生する磁力によって前記引き出し部が開放された状態で固定され、
前記固定磁石は、
前記容器本体の前面中央に位置した中間磁石を含み、
前記外蓋は、
前記中間磁石と対応する前面に上部磁石が設けられ、前記中間磁石と前記上部磁石との間に発生する磁力によって前記外蓋が閉鎖された状態で固定されることを特徴とする化粧品容器。
【請求項2】
前記容器本体は、
前記引き出し部が引き出される方向の両内側面に沿ってレールが設けられることを特徴とする請求項1に記載の化粧品容器。
【請求項3】
前記レールは、
前記容器本体の後面から前面まで一直線に設けられ、全体区間において前記引き出し部をスライドされながら引き出され
、
前記レールは、
前記容器本体の後面から前面に向かって一定長さで設けられる直線区間及び前記直線区間の端部から前記容器本体の前面に隣接する領域まで設けられるカーブ区間を含み、
前記引き出し部は、
前記容器本体に対し、前記直線区間でスライドされて引き出され、前記カーブ区間でチルティング(tilting)されながら引き出され、
前記カーブ区間は、
前記引き出し部を引き出すとき、前記容器本体の下側方向に前記引き出し部がチルティングされるように誘導することを特徴とする請求項
2に記載の化粧品容器。
【請求項4】
前記後面磁石は、
前記引き出し部の後面中央に位置した第1後面磁石を含むことを特徴とする請求項
1に記載の化粧品容器。
【請求項5】
前記引き出し部は、
前記中間磁石と対応する前面に前面磁石が設けられ、前記中間磁石と前記前面磁石との間に発生する磁力によって前記引き出し部が閉鎖された状態で固定されることを特徴とする請求項
1に記載の化粧品容器。
【請求項6】
前記外蓋は、
前記容器本体に対して第1ヒンジ部材によって回転できるように結合され、前記第1ヒンジ部材は前記上部磁石と対向する領域に設けられることを特徴とする請求項
1に記載の化粧品容器。
【請求項7】
前記容器本体は、
上下に貫通して前記引き出し部の底面が外部に露出され、前記引き出し部の前面と対応する領域が開口され、前記引き出し部の後面と対応する少なくとも一領域が開口されることを特徴とする請求項
1に記載の化粧品容器。
【請求項8】
前記容器本体の上端の内側に装着され、上下に貫通した中容器及び前記中容器の内側に装着され、上部面が開口された内容器をさらに含むことを特徴とする請求項
7に記載の化粧品容器。
【請求項9】
前記固定磁石は、
前記中容器の前面両端のうち少なくとも何れか1つに隣接して位置した第2固定磁石を含むことを特徴とする請求項
8に記載の化粧品容器。
【請求項10】
前記後面磁石は、
前記引き出し部の後面両端のうち少なくとも何れか1つに隣接して位置した第2後面磁石を含むことを特徴とする請求項
9に記載の化粧品容器。
【請求項11】
前記容器本体の内側に装着され、内容物を収納する内容器と、
前記内容器の上端を開閉する内蓋を含み、
前記外蓋の内側面に第1鏡が付着され、前記外蓋と対向する前記内蓋の外側面に第2鏡が付着され
、
前記第1鏡及び前記第2鏡は、
互いに異なる倍率を有することを特徴とする請求項
1に記載の化粧品容器。
【請求項12】
前記第1鏡及び前記第2鏡の何れか1つは普通の鏡であり、他の1つは拡大鏡であることを特徴とする請求項
11に記載の化粧品容器。
【請求項13】
前記外蓋は、
外側周りの一領域に第1ヒンジ部材が設けられ、前記第1ヒンジ部材は前記外蓋の第1締結部に結合され、前記外蓋が前記容器本体に対して回転できることを特徴とする請求項
11に記載の化粧品容器。
【請求項14】
前記容器本体の内側には、
上下に貫通した中容器が設けられ、前記中容器の内側面は前記内容器の外側面と対応する形状で設けられることを特徴とする請求項
13に記載の化粧品容器。
【請求項15】
前記内容器は、
前記第1ヒンジ部材と垂直な外側周りの一領域に第2ヒンジ部材が設けられ、前記第2ヒンジ部材は前記内蓋の第2締結部に結合され、前記内蓋が前記内容器に対して回転できることを特徴とする請求項
14に記載の化粧品容器。
【請求項16】
前記中容器の内側には、
前記内容器と前記内蓋が結合された状態で装着されることを特徴とする請求項
15に記載の化粧品容器。
【請求項17】
前記内蓋は、
前記第1ヒンジ部材と垂直な外側周りの一領域に第3ヒンジ部材が設けられ、前記第3ヒンジ部材は前記中容器の第3締結部に結合され、前記内蓋が前記中容器に対して回転できることを特徴とする請求項
14に記載の化粧品容器。
【請求項18】
前記中容器の内側には、
交換可能なカプセル型内容器が着脱できるように装着されることを特徴とする請求項
17に記載の化粧品容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は化粧品容器に関し、より詳細には、使用の利便性を向上することができる化粧品容器に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、化粧品容器は、メイクアップに使用されるパウダーやクリームなどの各種化粧品を包装するのに用いられるものであり、化粧品の用途に応じて様々な形状とサイズを有する。また、化粧品容器は、化粧品を直接包装して使用する用途からリフィルの用途まで多様に変化している。
【0003】
このような化粧品容器のうちコンパクトは、内容物を保管する容器本体と、容器本体の上部面を開閉させる外蓋からなる。また、容器本体と外蓋との間に内蓋が備えられて容器本体の内部の内容物を保護し、内蓋の上部にはパフなどの塗布部材が保管されてもよい。また、殆どの化粧品容器において、外蓋の内側面には鏡が付着されてもよい。
【0004】
このように、化粧後に化粧品を吸収した塗布部材をそのまま内蓋の上部に保管するため、塗布部材が鏡を汚染させて汚いたけでなく、化粧する際に不便を誘発することがある。また、内蓋の上部に内容物が付き、塗布部材と内蓋が接しているため、塗布部材が湿った状態で保管されるという問題がある。また、化粧用途の他に鏡だけを使用する場合、塗布部材が固定されていないため、外蓋を開放するときに塗布部材が落ちるという問題がある。
【0005】
また、外蓋の内側面に実際のサイズと同じ倍率で見ることができる鏡だけが付着されており、顔の一部分を異なる倍率で見たいときには別途の鏡を所持しなければならないため、携帯が不便であるという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記のような従来技術の問題点を解決するために創出されたものであり、本発明の目的は、外容器の内側面に普通の鏡が設けられ、内蓋の外側面に拡大鏡が設けられることで、ベースメイクをするときには普通の鏡を利用し、細かい化粧をするときには拡大鏡を利用することができる化粧品容器を提供することである。
【0007】
また、本発明の目的は、容器本体の下部に塗布部材を保管する引き出し部を別途設けることにより、塗布部材によって外蓋の内側に設けられた鏡及び内蓋が汚染されるのを防止することができるだけでなく、鏡を見るために外蓋を開放するときに塗布部材が落ちるのを防止することができる化粧品容器を提供することである。
【0008】
また、本発明の目的は、塗布部材を保管する引き出し部が通気孔を備えることによって塗布部材の湿気を緩和させることができる化粧品容器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一実施例による化粧品容器は、容器本体と、上記容器本体の内側に装着され、内容物を収納する内容器と、上記内容器の上端を開閉する内蓋と、上記内蓋の上部で上記容器本体の上端を開閉する外蓋と、上記容器本体の下端に一方向に引き出すことができるように備えられる引き出し部と、を含み、上記外蓋の内側面に第1鏡が付着され、上記外蓋と対向する上記内蓋の外側面に第2鏡が付着されることを特徴とする。
【0010】
具体的に、上記第1鏡及び上記第2鏡は、互いに異なる倍率を有してもよい。
【0011】
具体的に、上記第1鏡及び上記第2鏡の何れか1つは普通の鏡であり、他の1つは拡大鏡であってもよい。
【0012】
具体的に、上記外蓋は、外側周りの一領域に第1ヒンジ部材が設けられ、上記第1ヒンジ部材は上記外蓋の第1締結部に結合され、上記外蓋が上記容器本体に対して回転可能であることができる。
【0013】
具体的に、上記容器本体の内側には上下に貫通した中容器が設けられ、上記中容器の内側面は上記内容器の外側面と対応する形状で設けられてもよい。
【0014】
具体的に、上記内容器は、上記第1ヒンジ部材と垂直な外側周りの一領域に第2ヒンジ部材が設けられ、上記第2ヒンジ部材は上記内蓋の第2締結部に結合され、上記内蓋が上記内容器に対して回転可能であることができる。
【0015】
具体的に、上記中容器の内側には、上記内容器と上記内蓋が結合された状態で装着されてもよい。
【0016】
具体的に、上記内蓋は、上記第1ヒンジ部材と垂直な外側周りの一領域に第3ヒンジ部材が設けられ、上記第3ヒンジ部材は上記中容器の第3締結部に結合され、上記内蓋が上記中容器に対して回転可能であることができる。
【0017】
具体的に、上記中容器の内側には、交換可能なカプセル型内容器が着脱できるように装着されてもよい。
【0018】
具体的に、上記第3締結部はヒンジピンの形状に設けられ、上記第3ヒンジ部材は上記第3締結部を取り囲む環状に設けられ、上記第3ヒンジ部材が上記第3締結部に締まりばめにより結合されてもよい。
【0019】
具体的に、上記引き出し部は、底面に少なくとも1つの通気孔が設けられ、内部に塗布部材が収納されてもよい。
【発明の効果】
【0020】
本発明による化粧品容器は、外容器の内側面に普通の鏡が設けられ、内蓋の外側面に拡大鏡が設けられることで、ベースメイクをするときには普通の鏡を利用し、細かい化粧をするときには拡大鏡を利用することができるため、使用者の化粧時の利便性を向上することができる。
【0021】
また、本発明による化粧品容器は、容器本体の下部に塗布部材を保管する引き出し部を別途設けることで、塗布部材によって外蓋の内側に備えられた鏡及び内蓋が汚染されるのを防止することができるだけでなく、鏡を見るために外蓋を開放するときに塗布部材が落ちるのを防止することができるため、鏡を使用する際に内容物が付いている塗布部材が見えず外観が美麗で、使用の利便性を増大することができる。
【0022】
また、本発明による化粧品容器は、塗布部材を保管する引き出し部が通気孔を設けることによって塗布部材の湿気を緩和させることができるため、塗布部材がサラッとした状態を保持して使用者に満足感を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本発明の第1実施例による化粧品容器を示す一側斜視図である。
【
図2】本発明の第1実施例による化粧品容器を示す他側斜視図である。
【
図3】本発明の第1実施例による化粧品容器を示す分解斜視図である。
【
図4】
図4aは本発明の第1実施例による化粧品容器の引き出し部が開放される過程を示す斜視図である。
図4bは本発明の第1実施例による化粧品容器の引き出し部が開放される過程を示す斜視図である。
図4cは本発明の第1実施例による化粧品容器の引き出し部が開放される過程を示す斜視図である。
図4dは本発明の第1実施例による化粧品容器の引き出し部が開放される過程を示す斜視図である。
【
図5】
図5aは本発明の第1実施例による化粧品容器の引き出し部が開放される過程を示す断面図である。
図5bは本発明の第1実施例による化粧品容器の引き出し部が開放される過程を示す断面図である。
図5cは本発明の第1実施例による化粧品容器の引き出し部が開放される過程を示す断面図である。
図5dは本発明の第1実施例による化粧品容器の引き出し部が開放される過程を示す断面図である。
【
図6】本発明の第1実施例による化粧品容器の内容器及び内蓋がヒンジ結合されて中容器の内側に装着される状態を示す斜視図である。
【
図7】本発明の第1実施例による化粧品容器の内容器及び内蓋がヒンジ結合されて中容器の内側に装着される状態を示す斜視図である。
【
図8】本発明の第2実施例による化粧品容器を示す斜視図である。
【
図9】本発明の第2実施例による化粧品容器の内蓋が中容器にヒンジ結合され、内容器が中容器の内側に装着される状態を示す斜視図である。
【
図10】本発明の第2実施例による化粧品容器の内蓋が中容器にヒンジ結合され、内容器が中容器の内側に装着される状態を示す斜視図である。
【
図11】
図11aは本発明の第3実施例による化粧品容器の引き出し部が開放される過程を示す断面図である。
図11bは本発明の第3実施例による化粧品容器の引き出し部が開放される過程を示す断面図である。
【
図12】本発明の第4実施例による化粧品容器を示す分解斜視図である。
【
図13】
図13aは本発明の第4実施例による化粧品容器の引き出し部が開放される過程を示す斜視図である。
図13bは本発明の第4実施例による化粧品容器の引き出し部が開放される過程を示す斜視図である。
図13cは本発明の第4実施例による化粧品容器の引き出し部が開放される過程を示す斜視図である。
図13dは本発明の第4実施例による化粧品容器の引き出し部が開放される過程を示す斜視図である。
【
図14】
図14aは本発明の第4実施例による化粧品容器の引き出し部が開放される過程を示す断面図である。
図14bは本発明の第4実施例による化粧品容器の引き出し部が開放される過程を示す断面図である。
図14cは本発明の第4実施例による化粧品容器の引き出し部が開放される過程を示す断面図である。
【
図15】
図15aは本発明の第4実施例による化粧品容器の引き出し部が閉じられた状態及び引き出し部が下容器から開放された状態を示す斜視図である。
図15bは本発明の第4実施例による化粧品容器の引き出し部が閉じられた状態及び引き出し部が下容器から開放された状態を示す斜視図である。
【
図16】
図16aは本発明の第4実施例による化粧品容器の容器本体を示す斜視図である。
図16bは本発明の第4実施例による化粧品容器の容器本体を示す斜視図である。
図16cは本発明の第4実施例による化粧品容器の容器本体を示す斜視図である。
【
図17】本発明の第5実施例による化粧品容器を示す斜視図である。
【
図18】
図18aは本発明の第5実施例による化粧品容器の引き出し部が開放される過程を示す断面図である。
図18bは本発明の第5実施例による化粧品容器の引き出し部が開放される過程を示す断面図である。
図18cは本発明の第5実施例による化粧品容器の引き出し部が開放される過程を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明の目的、特定の利点及び新規な特徴は、添付の図面と関わる以下の詳細な説明と好ましい実施例から更に明らかになるだろう。本明細書では、各図面の構成要素に参照番号を付するにおいて、同じ構成要素に限ってはたとえ他の図面上に表示されても可能な限り同じ番号を付したことに留意すべきである。また、本発明を説明するに当たり、関連する公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を不要に不明確にすると判断される場合には、その詳細な説明は省略する。
【0025】
以下、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。
【0026】
図1は本発明の第1実施例による化粧品容器を示す一側斜視図であり、
図2は本発明の第1実施例による化粧品容器を示す他側斜視図であり、
図3は本発明の第1実施例による化粧品容器を示す分解斜視図である。
【0027】
図1~
図3を参照すると、本発明の第1実施例による化粧品容器100は、容器本体20、外蓋10、内容器30、中容器40、及び引き出し部50を含む。ここで、容器本体20は四角形に形成されているが、これに限定されず、その他に様々な形状にデザインできることは言うまでもない。
【0028】
容器本体20は化粧品容器100の外形の一部をなす構成であり、上下に貫通して形成されてもよく、四角形に取り囲まれた内部には空間が設けられてもよい。これにより、以下で説明する引き出し部50が容器本体20の下端に結合される場合、引き出し部50の底面を外部に露出させることができ、容器本体20の側面は引き出し部50の前面と対応する領域が開口され、引き出し部50の後面の一部と対応する少なくとも一領域が開口されて外部に露出されてもよい。
【0029】
また、外蓋10は、第1ヒンジ部材14によって容器本体20に回転可能に結合され、容器本体20の上部面を開閉することができる。このとき、第1ヒンジ部材14は、容器本体20の第1締結部26に結合されてもよい。第1締結部26は、第1ヒンジ部材14が装着できるように容器本体20の一部が除去された溝状であってもよく、第1ヒンジ部材14との結合のための孔及びピンなどがさらに備えられてもよい。また、外蓋10の内側面、即ち、容器本体20と対向する一面には第1鏡11が付着されてもよい。
【0030】
また、外蓋10の外面には銘板12が付着されてもよく、外部に露出される銘板12の上部面にはブランドロゴが印刷されるか、陰刻または陽刻でデザインを具現して化粧品容器100の審美感を向上させることができる。また、銘板12を透明に形成し、銘板12の下部面に鏡(mirror)コーティングを適用して類似鏡を具現することもできる。このように、銘板12を利用して外蓋10の外面形状を多様にデザインすることで、製品競争力を向上することができる。
【0031】
このような外蓋10は、容器本体20にヒンジ結合された一側を軸にして他側が開閉操作できるように構成されてもよい。このとき、外蓋10の他側は第1ヒンジ部材14と対向する領域であってもよく、このような他側には上部磁石13が設けられてもよい。また、上部磁石13と対応する容器本体20の一領域には第1固定磁石21が設けられてもよい。
【0032】
これにより、上部磁石13と第1固定磁石21との間に発生する磁力によって外蓋10が容器本体20の上部を閉鎖した状態を保持することができる。また、外蓋10を開放する場合、既存のフック方式のロック構造と比べて、一定の開閉感度を保持することができる。このように、外蓋10と容器本体20が磁石を利用した開閉方式を利用するため、化粧品容器100の外面に別のボタンが備えられないため、外観がシンプルで、ソフトで高級感のある開閉感を提供することができる。
【0033】
引き出し部50は容器本体20の下端に設けられ、一方向に引き出すことができるように設けられてもよい。このような引き出し部50は上部面が開口され、底面と側面により取り囲まれた内部に収納空間52が設けられてもよい。収納空間52にはパフなどの塗布部材60が収納されてもよく、このとき、内容物と接触する塗布部材60の一面と反対する塗布部材60の他面には指を挿入することができるバンド部61が備えられてもよい。
【0034】
一般的に、塗布部材60は内蓋31の上部に保管するため、第1鏡11が汚染されやすくて汚く、内容物が内蓋31に付くようになり、塗布部材60が内蓋31に接した状態で保管されるため、塗布部材60が湿った状態で保管される。また、化粧品容器100の内容物を使用する化粧用途の他に第1鏡11を使用する場合、外蓋10を開放するときに塗布部材60が落ちるという不便がある。
【0035】
しかし、本発明の第1実施例による化粧品容器100は、第1鏡11と塗布部材60の収納空間52が、内容物が収納される領域を基準として上部と下部にそれぞれ別途で備えられてもよい。これにより、第1鏡11の使用時に塗布部材60を落とすおそれがなく、内容物が付いて汚い塗布部材60が見えないため、外蓋10を開放した状態でもシンプルな外観を具現することができる。また、塗布部材60を分離して保管することにより、第1鏡11及び内蓋31の上部面が汚染されるのを防止することができる。
【0036】
このとき、第1鏡11と対向する内蓋31の上部面には一定深さの装着部37が設けられてもよく、当該装着部37には第2鏡36が付着されてもよい。当該第2鏡36は第1鏡11と倍率が異なってもよく、第1鏡11は普通の鏡で、第2鏡36は拡大鏡であってもよく、このため、使用者の化粧の利便性を向上することができる。
【0037】
また、塗布部材60が収納される収納空間52が別途設けられることにより、使用した塗布部材60に付いている内容物による第1鏡11及び第2鏡36の汚染を防止することができる。
【0038】
これと共に、引き出し部50は底面に少なくとも1つの通気孔57が設けられてもよく、これにより収納空間52に保管される塗布部材60の湿気を緩和させて塗布部材60が常にサラッとした状態を保持するようにすることができる。このとき、
図3に示したように、通気孔57は引き出し部50の底面の外郭に隣接する領域に外郭形状と平行な直線状に複数個設けられているが、通気孔57の形状及び個数はこれに限定されるものではない。即ち、通気孔57は、塗布部材60の湿気が除去できるように収納空間52の内部及び外部に空気が移動することができる多様な形状及び個数で設けられてもよいことは言うまでもない。
【0039】
また、引き出し部50は、容器本体20の下端にスライドされるとともにチルティングされて引き出されてもよい。塗布部材60は使用するほど内容物を吸収して膨らみ、バンド部61は塗布部材60の屈曲に応じて平らではない浮き上がる形状になる。この場合、単にスライド方式だけで作動する引き出し部50は、開閉するとき、塗布部材60またはバンド部61が容器本体20に引っかかり円滑な作動が困難になることがある。
【0040】
これにより、本発明の第1実施例による化粧品容器100の引き出し部50は、容器本体20の下端においてスライドされるとともにチルティング作動するようにすることで、塗布部材60の出し入れを容易にすることができる。
【0041】
このため、容器本体20は、引き出し部50が引き出される方向の両内側面に沿ってレール23が設けられてもよい。このとき、レール23は、容器本体20の後面から前面に向かって一定長さで設けられる直線区間24と、直線区間24の端部から容器本体20の前面に隣接する領域まで設けられるカーブ区間25と、を含んでもよい。
【0042】
ここで、カーブ区間25は、引き出し部50を引き出すとき、容器本体20の下側方向に向かって引き出し部50がチルティングされるように誘導する形状に折り曲げられて備えられてもよい。これにより、引き出し部50は、容器本体20の下端に結合された状態で引き出されるとき、一方向に向かって直線区間24及びカーブ区間25に沿って移動しながら次第に容器本体20との間隔が広がるようにチルティングされて移動することができる。これに対する詳細な説明は、
図4a~
図5dを参照して後述する。
【0043】
このとき、引き出し部50は、レール23と対面する両外側面に少なくとも1つの突起53が設けられ、当該突起がレール23に沿って移動することができる。ここで、突起53は、引き出し部50が容器本体20から引き出される前の状態で、容器本体20の後面に隣接する位置に設けられる第1突起53aと、第1突起53aから一定間隔離隔された位置に設けられる第2突起53bと、を含んでもよい。当該第1突起53a及び第2突起53bは、レール23の深さと同じであるか、または円滑な移動のためにレール23の深さより少し短い長さで突出して設けられてもよい。
【0044】
このように、引き出し部50に第1突起53a及び第2突起53bからなる2つの突起53が設けられることにより、第1突起53a及び第2突起53bがレール23から離脱するのを最小化することができるため、より安定的にレール23に沿って引き出し部50が移動することができる。ここで、突起53の個数は限定されず、レール23に沿って容易に移動できるように設けられる。
【0045】
また、引き出し部50がスライドされるとともにチルティングされて引き出されることによって、塗布部材60の出し入れの際に塗布部材60及びバンド部61が容器本体20の下端に引っかかるのが防止され、塗布部材60を円滑に収納することができる。
【0046】
当該引き出し部50は、容器本体20の第1固定磁石21と対応する領域に前面磁石51が設けられてもよい。これにより、容器本体20に引き出し部50を結合した状態で第1固定磁石21と前面磁石51との間に引力が発生し、引き出し部50が容器本体20に対して閉鎖された状態で固定されることができる。また、上述したように、容器本体20の第1固定磁石21と外蓋10の上部磁石13との間にも引力が発生するため、本発明の一実施例によると、磁石を利用して外蓋10及び引き出し部50を容器本体20から開閉することができ、別途のボタンがないため、高級感のある外観を有することができる。
【0047】
また、容器本体20の上端内側面の周りに沿って中容器40がさらに備えられてもよい。中容器40は、外郭を除いた中央部分が上下に貫通されて内部に内容器30が装着される装着空間41が設けられてもよい。このとき、装着空間41は円形の内容器30の形状に対応するように円形に設けられたが、これに限定されるものではない。また、図面に示されてはいないが、中容器40は装着空間41に内容器30が装着されるため、内容器30を固定するための複数の突起及び溝などがさらに設けられてもよい。
【0048】
当該中容器40が容器本体20の上端内側面に固定されるように、容器本体20の両内側面にはレール23と一定間隔離隔された上部側に段差部22が設けられてもよい。これにより、中容器40の下端が段差部22に装着された状態で固定することができ、中容器40の下端に延長部42がさらに設けられてもよい。
【0049】
延長部42は、レール23の直線区間24及びカーブ区間25に対応する形状でレール23に向かって延長されるが、延長部42の端はレール23と一定間隔離隔されるように延長されてもよい。このとき、レール23は、容器本体20の内側面から一定厚さ分だけ内側に突出した段差状に設けられてもよく、中容器40の下端が装着される段差部22より内側にさらに突出してもよい。また、延長部42は、容器本体20の内側面に結合された状態でレール23面と同様に突出する厚さを有するように設けられてもよい。
【0050】
これにより、中容器40が容器本体20に結合された状態で引き出し部50の突起53がレール23及び延長部42の端の間で移動することができ、引き出し部50の外側面は中容器40の延長部42と容器本体20のレール23の下部側に接しながら引き出されることができる。
【0051】
また、中容器40は、後述する内容器30の第2ヒンジ部材34及び内蓋31の第2締結部33と把持部35が装着されるように一領域が除去された形状で設けられてもよい。
【0052】
内容器30は中容器40の内側の貫通された領域に装着されてもよく、このとき、中容器40の内側において容器本体20の開口された底面に下部面が露出するように結合されてもよい。当該内容器30の外周面の一領域には、後述する内蓋31とヒンジ結合するための第2ヒンジ部材34が備えられてもよい。
【0053】
また、内容器30は中容器40に締まりばめなどにより結合され、中容器40から分離できるように結合されてもよい。即ち、内容器30は、外力によって中容器40から相互分離できるように結合されてもよく、外力を加えない場合は、任意の離脱が防止される状態で結合されることができる。
【0054】
ここで、内容器30に収納される内容物は、化粧料が含浸された含浸部材からなってもよい。また、含浸部材が内容器30の外部に離脱しないように内容器30の周りに沿って上端が内側に折り曲げられた固定リング32が備えられてもよい。但し、内容器30に収納される内容物は含浸部材に限定されるものではなく、内容器30には様々な剤型の内容物が収納されてもよい。
【0055】
また、内容器30の上部には、内容物の油水分蒸発及び保護のための内蓋31がさらに備えられてもよい。内蓋31は、下部面から延長された延長リブ(図面符号は表記せず)をさらに備えてもよく、延長リブは内容器30の内側面と固定リング32の間の離隔された空間に嵌め合いされて内容器30の上部を密閉させることができる。
【0056】
また、通常、塗布部材60は内蓋31の上部面に保管されたが、本発明では、塗布部材60が容器本体20の下端に備えられた引き出し部50に保管されてもよい。そして、内蓋31の上部面には上述した装着部37及び第2鏡26が設けられてもよい。このように、塗布部材60を引き出し部50に別途保管することにより、内容物が付いている塗布部材60により第1鏡11及び第2鏡36が汚染されるのを防止することができる。また、化粧用途の他に、第1鏡11または第2鏡36を使用する場合、塗布部材60が落ちるのを防止することができる。
【0057】
当該内蓋31は、第2ヒンジ部材34と対応する外周面の一領域に第2締結部33が設けられ、第2ヒンジ部材34が第2締結部33に結合されることによって内蓋31を内容器30に回転可能に連結することができる。また、内蓋31は、第2締結部33と対向する外周面の他の領域には把持部35が備えられてもよい。これにより、内容器30の上部面から内蓋31をより容易に開閉させることができる。
【0058】
このとき、内蓋31が開閉される方向は、外蓋10が容器本体20にヒンジ結合されて開閉される方向と直交するように設けられてもよい。これにより、内蓋31を開閉するとき、外蓋10との干渉を防止することができる。
【0059】
また、上述したように、外蓋10の内側面と対向する内蓋31の外側面には、一定深さの溝からなる装着部37が設けられてもよく、装着部37には第2鏡36が付着されてもよい。当該第2鏡36は、外蓋10の内側面に付着された第1鏡11と異なる倍率であってもよく、第1鏡11は普通の鏡で、第2鏡36は拡大鏡であってもよい。
【0060】
但し、第1鏡11及び第2鏡36はこれに限定されず、逆に第1鏡11が拡大鏡であり、第2鏡36が普通の鏡であってもよい。また、第1鏡11及び第2鏡36が一般倍率や拡大倍率を有する鏡の組み合わせの他に、必要に応じて縮小倍率を有する鏡を含んでもよい。
【0061】
本発明の第1実施例のように、第1鏡11が普通の鏡で、第2鏡36が拡大鏡である場合、ベースメイクをするときには普通の鏡を利用し、目元などの細かい化粧をするときには拡大鏡を利用することで、使用者の化粧の利便性を著しく向上することができる。
【0062】
一般的な化粧品容器の鏡を利用して細かい化粧をするとき、化粧品容器100を顔に密接して位置させた状態で化粧をしなければならないため、化粧する際に不便な姿勢になる。しかし、本発明によると、内蓋31の外側面に設けられた拡大倍率を有する第2鏡36を利用して細かい化粧をすることができるため、より容易に化粧をすることができる。
【0063】
また、通常、外蓋側にデュアル鏡が設けられた化粧品容器は、2つの鏡が重なった状態になっており、拡大鏡を利用したい場合には拡大鏡を外部に露出させるための別途の動作をしなければならない。しかし、本発明によると、外蓋10を容器本体20から開放するとともに、第1鏡11及び第2鏡36が同時に外部に露出されるため、第2鏡36を使用するための別途の動作が必要なくなり、使用しやすくなることができる。
【0064】
このように構成された本発明の第1実施例による化粧品容器100の引き出し部50の作動について、
図4a~
図5dを参照して後述する。
【0065】
図4a~
図4dは本発明の第1実施例による化粧品容器の引き出し部が開放される過程を示す斜視図であり、
図5a~
図5dは本発明の第1実施例による化粧品容器の引き出し部が開放される過程を示す断面図である。
【0066】
図4a~
図5dを参照すると、本発明の第1実施例による化粧品容器100は、容器本体20、外蓋10、内容器30、中容器40、及び引き出し部50を含む。各構成に対する詳細な説明は
図1~
図3において説明したため、以下では省略する。
【0067】
容器本体20は上下に貫通して形成され、貫通された内側に中容器40が結合され、中容器40の内側に内容器30が装着されてもよい。内容器30は内蓋31によって上部面が密閉されてもよく、容器本体20の上部面は外蓋10によって開閉されてもよい。また、容器本体20の下端には塗布部材60の保管のための引き出し部50が設けられてもよい。但し、本実施例では、引き出し部50に塗布部材60が備えられたものを説明したが、これに限定されず、化粧に必要な様々な構成を引き出し部50に保管することができる。
【0068】
容器本体20と外蓋10が当接している状態で、外蓋10の上部磁石13と容器本体20の第1固定磁石21は対応する位置に備えられるため、上部磁石13と第1固定磁石21との間に発生する引力によって外蓋10を容器本体20に対して閉鎖された状態を保持するように固定することができる。
【0069】
また、引き出し部50は、容器本体20から引き出される前の状態で、容器本体20の第1固定磁石21と対応する位置に前面磁石51が設けられるため、第1固定磁石21と前面磁石51との間に発生する引力によって引き出し部50を容器本体20に対して閉鎖された状態を保持するように固定することができる。
【0070】
このように、外蓋10及び引き出し部50は、それぞれの磁石結合構造により容器本体20に閉鎖された状態で固定することができ、これにより、化粧品容器100の外観の高級感を向上することができる。
【0071】
当該化粧品容器100の容器本体20から引き出し部50を引き出す過程を見ると、引き出し部50は、容器本体20に対してスライドするとともにチルティングされて引き出されることができる。より詳細には、引き出し部50は、外側面に備えられた突起53が容器本体20のレール23に沿って移動することができ、このとき、レール23は引き出し部50が引き出される方向の両内側面に沿って備えられてもよい。当該レール23は、容器本体20の後面から前面に向かって一定長さで設けられる直線区間24と、直線区間24の端部から容器本体20の前面に隣接する領域まで設けられるカーブ区間25と、を含んでもよい。ここで、カーブ区間25は、引き出し部50を引き出すとき、容器本体20の下側方向に引き出し部50がチルティングされるように誘導する方向に設けられてもよい。
【0072】
これにより、引き出し部50が直線区間24のみで動作する場合に比べて、引き出し部50の内部に収納された塗布部材60が置かれた位置及び状態に応じて塗布部材60またはバンド部61が容器本体20の下端に引っかかる現象を著しく減少させることができる。即ち、本発明の一実施例によると、引き出し部50の両外側面にそれぞれ備えられた第1突起53a及び第2突起53bが容器本体20の両内側面の直線区間24及びカーブ区間25からなるレール23に沿って移動しながら、引き出し部50が容器本体20に対してスライド及びチルティングされて引き出されることができる。
【0073】
このとき、引き出し部50を引き出す場合、引き出し部50の突起53がレール23の直線区間24をまず通過した後、カーブ区間25に進入しながら引き出し部50が下部方向に約36度チルティングされて引き出されることができる。逆に、引き出し部50を容器本体20の下端に結合する場合には、引き出し部50がチルティングされた状態で引き出し部50の突起53がレール23のカーブ区間25をまず通過した後、直線区間24に進入しながら容器本体20と平行な方向に直線移動し、容器本体20に結合されることができる。
【0074】
このとき、引き出し部50の突起53は2つからなってもよく、一定間隔離隔された第1突起53a及び第2突起53bからなることによりレール23から第1突起53a及び第2突起53bが離脱することを最小化することができ、直線区間24及びカーブ区間25をなすレール23の形状に応じて引き出し部50がスライド及びチルティングされることができる。即ち、第1突起53a及び第2突起53bがレール23に差し込まれた状態で引き出し部50の荷重を支持し、レール23に沿って移動することができる。
【0075】
このように、引き出し部50の収納空間52に塗布部材60を収納する場合、塗布部材60に内容物が含浸されて膨らんでいるとして引き出し部50がチルティングされながら容器本体20に結合されるため、塗布部材60が容器本体20の下端に引っかかる現象を防止することができる。また、塗布部材60のバンド部61も容器本体20の下端に引っかからずにスムーズに引き出し部50に出し入れすることができる。
【0076】
このとき、レール23の直線区間24の長さに応じて引き出し部50の引き出し距離を異ならせることができる。ここで、レール23のカーブ区間25の角度が下部に向かって約36度程度折り曲げられるため、カーブ区間25の長さは変わらないことができる。即ち、直線区間24の長さが長いと、引き出し部50の引き出し距離が長くなり、直線区間24の長さが短いと、引き出し部50の引き出し距離が短くなることができる。よって、引き出し部50に収納される塗布部材60のサイズまたは形状に応じて直線区間24の長さを調整することで、引き出し部50の引き出し距離を制御することができる。
【0077】
また、容器本体20は、上下に貫通されて引き出し部50の底面を外部に露出させることができ、引き出し部50の前面と対応する領域が開口されるだけでなく、引き出し部50の後面と対応する少なくとも一領域が開口されてもよい。これにより、容器本体20から引き出し部50を引き出すとき、引き出し部50の後面または底面を手で押して簡単に作動させることができる。これに関しては、
図10a~
図10cで後述する。
【0078】
本発明の一実施例による化粧品容器100は、容器本体20の下端にスライドされるとともにチルティングされる方式で引き出される引き出し部50を備えることにより、引き出し部50への塗布部材60の出し入れを容易にすることができる。また、塗布部材60を第1鏡11及び第2鏡36と異なる空間に保管することで、第1鏡11及び第2鏡36の汚染を防止することができる。
【0079】
図6及び
図7は本発明の第1実施例による化粧品容器の内容器及び内蓋がヒンジ結合されて中容器の内側に装着される状態を示す斜視図である。
【0080】
図6及び
図7を参照すると、本発明の第1実施例による化粧品容器100における外蓋10は、外側周りの一領域に設けられた第1ヒンジ部材14(
図3を参照)が容器本体20の第1締結部26に結合されることによって外蓋10が容器本体20に対して回転できるように備えられてもよい。
【0081】
また、容器本体20の内側には中容器40が設けられ、中容器40の内側面は内容器30の外側面と対応する形状で設けられてもよい。
【0082】
内容器30は第1ヒンジ部材14と垂直な外側周りの一領域に第2ヒンジ部材34が設けられ、内容器30の上部面を開閉する内蓋31の周りの一領域には第2ヒンジ部材34と対応する位置に第2締結部33が設けられてもよい。このとき、第2ヒンジ部材34が別のヒンジピン(不図示)を利用して第2締結部33に回転できるように結合されることにより、内蓋31が内容器30に対して回転できるように連結されてもよい。
【0083】
このように、第2ヒンジ部材34が第2締結部33に締結されることにより、内容器30は内蓋31と一体型で設けられてもよい。また、内蓋31の上部面に設けられた装着部37には第2鏡36が付着されてもよい。
【0084】
このような内容器30と内蓋31及び第2鏡36は一体型で、中容器40の装着空間41に挿入されて装着されてもよい。このとき、中容器40には第2ヒンジ部材34及び第2締結部33と対応する形状で一定深さの溝部(図面符号は記載せず)が設けられ、第2ヒンジ部材34及び第2締結部33が引っかかることなく中容器40に装着されるようにすることができる。ここで、中容器40と内容器30は、締まりばめまたは突起-溝の構造などの方式で結合されてもよい。
【0085】
このように、本発明の第1実施例による化粧品容器100では、内容器30の内容物を使い切って交換する場合、内容器30、内蓋31及び第2鏡36が一体型で設けられるため、これらを一緒に交換しなければならない。
【0086】
また、内容器30の内部に収納される内容物は、含浸部材(不図示)に含浸されて備えられてもよく、当該含浸部材が内容器30の外部に離脱することを防止するために内容器30の内側には固定リング32がさらに設けられてもよい。但し、内容物は含浸部材に含浸されて備えられること以外、様々な剤型で備えられてもよい。
【0087】
即ち、内容物のリフィルのために中容器40の貫通した下部面から内容器30を上側に押し上げると、内容器30、第2鏡36の付着された内蓋31、及び固定リング32が結合された状態で中容器40の装着空間41から分離されることができる。これにより、内容器30、第2鏡36の付着された内蓋31、及び固定リング32を一緒に交換することができる。
【0088】
図8は本発明の第2実施例による化粧品容器を示す斜視図であり、
図9及び
図10は本発明の第2実施例による化粧品容器の内蓋が中容器にヒンジ結合され、内容器が中容器の内側に装着される状態を示す斜視図である。
【0089】
図8~
図10を参照すると、第1ヒンジ部材14と垂直な方向の内蓋30の外側周りの一領域には第3ヒンジ部材38が設けられてもよく、第3ヒンジ部材38と対応する位置の中容器40には第3締結部44が設けられてもよい。当該第3ヒンジ部材38が第3締結部44に締結されることにより、内蓋31は中容器40とヒンジ結合されて内蓋31が中容器40に対して回転できる一体型で設けられることができる。
【0090】
このとき、第3締結部44はヒンジピンの形状に設けられ、中容器40に固定されてもよく、第3ヒンジ部材38は第3締結部44を取り囲む環状に設けられてもよい。これにより、第3ヒンジ部材38が第3締結部44に締まりばめにより結合されることで中容器40と内蓋31が結合されてもよい。
【0091】
また、内蓋31の上部面には一定深さで設けられた装着部37が設けられてもよく、このような装着部37には第2鏡36が付着されてもよい。
【0092】
このように、内蓋31が中容器40にヒンジ結合された状態で中容器40の内側には、交換可能なカプセル型内容器70が装着空間41に着脱できるように装着されてもよい。このとき、カプセル型内容器70は使用前の状態で上部面にシール紙(不図示)が備えられてよく、シール紙を除去して中容器40に装着させることができる。
【0093】
このような本発明の第2実施例による化粧品容器200は、内容物を使い切ると、カプセル型内容器70だけを交換して使用することができる。上述した実施例とは異なり、内蓋31が中容器40に結合されているため、カプセル型内容器70の交換と関係なく、内蓋31の外側面に付着された第2鏡36は中容器40、内蓋31と一緒に継続的に使用可能である。このように、内容物を使い切ると、カプセル型内容器70のみを交換すればよいため、交換費用を節減することができる。
【0094】
図11a及び
図11bは、本発明の第3実施例による化粧品容器の引き出し部が開放される過程を示す断面図である。
【0095】
図11a及び
図11bを参照すると、本発明の第3実施例による化粧品容器300は、容器本体20、外蓋10、内容器30、中容器40、及び引き出し部50を含む。以下では、本実施例が上述した実施例と比べて異なる点を中心として説明し、説明を省略した部分は上述した内容に代える。
【0096】
容器本体20には、引き出し部50が引き出される方向の両内側面に沿ってレール23が設けられてもよい。このとき、レール23は、容器本体20の後面から前面まで一直線で設けられてもよい。
【0097】
また、引き出し部50は、レール23と対面する両外側面に第1突起53a及び第2突起53bからなる2つの突起53が備えられ、第1突起53a及び第2突起53bがレール23に沿って移動することができる。第1実施例と同様に、第1突起53a及び第2突起53bは一定間隔離隔され、引き出し部50が容器本体20から引き出されるとき、曲げられずにレール23の形状に沿って引き出し部50を一直線にスライド作動しながら引き出すことができる。
【0098】
但し、容器本体20の前面端に対応するレール23には、引き出し部50が容器本体20から完全に分離されないようにするためのストッパー(不図示)がさらに設けられてもよい。
【0099】
そして、引き出し部50には塗布部材60が収納されてもよい。ここで、引き出し部50がスライド作動するとき、塗布部材60のバンド部61が引っかからないようにするために第1実施例より引き出し部50の高さがさらに高く設けられてもよい。また、引き出し部50の高さが第1実施例と同じである場合、引き出し部50に収納される塗布部材60にバンド部61が設けられないか、第1実施例より薄い厚さの塗布部材60が収納されてもよい。
【0100】
これに加え、図面には示されていないが、容器本体20はレール23の上部の両内側面に中容器40の下端が装着される段差部22が設けられてもよく、レール23は段差部22より内側にさらに突出した段差形状であってもよい。
【0101】
ここで、中容器40は下端からレール23に向かって容器本体20の内側面に接するように延長部42が設けられ、延長部42の端はレール23と対応する一直線状に延長されるが、レール23と一定間隔離隔されてもよい。
【0102】
このように、容器本体20の下部に塗布部材60を保管する引き出し部50を別途設け、引き出し部50がスライド方式により引き出されるようにすることで、塗布部材60によって外蓋10の内側に備えられた第1鏡11及び内蓋31が汚染されるのを防止することができる。また、引き出し部50の高さを調整することで、塗布部材60のバンド部61が引っかからないように引き出し部50を作動させることができ、塗布部材60の出し入れを容易にすることができる。
【0103】
図12は本発明の第4実施例による化粧品容器を示す分解斜視図であり、
図13a~
図13dは本発明の第4実施例による化粧品容器の引き出し部が開放される過程を示す斜視図である。そして、
図14a~
図14cは本発明の第3実施例による化粧品容器の引き出し部が開放される過程を示す断面図であり、
図15a及び
図15bは本発明の第4実施例による化粧品容器の引き出し部が閉じられた状態及び引き出し部が下容器から開放された状態を示す斜視図である。
【0104】
図12~
図15bを参照すると、本発明の第4実施例による化粧品容器400は、容器本体20、外蓋10、内容器30、中容器40、及び引き出し部50を含む。また、以下では、上述した第1実施例と比べて相違点を中心として説明し、省略された説明については上述した内容に代える。
【0105】
容器本体20は外蓋10によって上端が開閉されてもよく、容器本体20の下端には一方向に引き出すことができるように備えられた引き出し部50が備えられてもよい。このとき、引き出し部50は引き出される方向の後面に少なくとも1つの後面磁石が設けられてもよく、引き出し部50が開放された状態で後面磁石に対応する上部側に少なくとも1つの固定磁石が設けられてもよい。
【0106】
これにより、引き出し部50が容器本体20から引き出される場合、後面磁石と固定磁石との間に発生する磁力によって引き出し部50が開放された状態で固定されることができる。
【0107】
ここで、固定磁石は容器本体20の前面中央に位置した第1固定磁石21であってもよい。そして、後面磁石は引き出し部50の後面中央に位置した第1後面磁石55であってもよい。これにより、引き出し部50が引き出されると、第1固定磁石21と第1後面磁石55が対応する位置に設けられることができ、第1固定磁石21と第1後面磁石55との間に発生する引力によって引き出し部50が開放された状態を保持するように固定されることができる。
【0108】
本発明の第4実施例では、容器本体20が四角状に形成され、第1固定磁石21が容器本体20の前面中央に位置し、引き出し部50の第1後面磁石55が第1固定磁石21と対応する引き出し部50の後面中央に備えられるものを説明したが、第1固定磁石21及び第1後面磁石55の位置はこれに限定されない。第1固定磁石21及び第1後面磁石55は、引き出し部50が引き出された状態で容器本体20の下端に容易に固定できる様々な位置に備えられることは言うまでもない。
【0109】
また、引き出し部50は、第1固定磁石21と対応する前面に前面磁石51が設けられてもよい。これにより、引き出し部50が容器本体20の下端に結合された状態で第1固定磁石21と前面磁石51との間に発生する引力によって引き出し部50が閉鎖された状態を保持するように固定することができる。
【0110】
このように、引き出し部50は、容器本体20に対して開放及び閉鎖するとき、全て磁石による結合構造によって容器本体20の下端に固定された状態を保持することができる。
【0111】
これに加え、外蓋10が容器本体20と当接した状態で、外蓋10には容器本体20の第1固定磁石21と対応する前面に上部磁石13が設けられ、第1固定磁石21と上部磁石13との間に発生する引力によって外蓋10が閉鎖された状態で固定されることができる。
【0112】
また、外蓋10の上部磁石13は、第1ヒンジ部材14と対向する領域に設けられるため、外蓋10を容器本体20から開放するときは、第1ヒンジ部材14を軸にして外蓋10を回転させることにより、容器本体20を開放することができる。このとき、外蓋10は容器本体20と磁石結合されているため、外蓋10と容器本体20の間に作用する引力が除去できる力で外蓋10を上部に上げることによって容器本体20から外蓋10が開放されることができる。
【0113】
このように、本発明の第4実施例の化粧品容器400によると、容器本体20と引き出し部50は磁力によって開放及び閉鎖状態が固定されることができ、容器本体20と外蓋10は磁力によって閉鎖状態が固定されることができる。ここで、容器本体20の第1固定磁石21、引き出し部50の前面磁石51及び第1後面磁石55、そして外蓋10の上部磁石13は、それぞれ容器本体20、引き出し部50、及び外蓋10に備えられた磁石付着溝(不図示)に挿入された状態で付着されてもよい。
【0114】
一般的な化粧品容器は、ロック手段としてボタン方式またはフック方式を主に利用するため、化粧品容器の射出偏差によって感度が異なり、使用性に高級感はない可能性がある。しかし、本発明では、一般的なボタンまたはフックの代わりに磁石を利用して外蓋10の閉鎖状態及び引き出し部50の開放及び閉鎖状態を保持することができるため、製造上の原価が節減されるだけでなく、高級な使用感を提供することができる。
【0115】
容器本体20は上端の内側に上下に貫通した中容器40が装着され、中容器40の装着空間41に内容器30が装着されてもよい。また、容器本体20は引き出し部50が引き出される方向の両内側面に沿ってレール23が備えられてもよい。
【0116】
引き出し部50は、レール23と対面する両外側面に第1突起53a及び第2突起53bからなる2つの突起53が備えられ、第1突起53a及び第2突起53bがレール23に沿って移動することができる。このとき、第1突起53a及び第2突起53bは一定間隔離隔され、引き出し部50が容器本体20から引き出されるとき、曲げられずにレール23の形状に沿って引き出し部50が引き出されるようにすることができる。
【0117】
本発明の第4実施例では、レール23が直線状に設けられてもよく、これにより、引き出し部50の第1突起53a及び第2突起53bが一直線にスライド作動して引き出されることができる。
【0118】
容器本体20はレール23の上部の両内側面に中容器40の下端が装着される段差部22が設けられてもよく、レール23は段差部22より内側にさらに突出した段差形状であってもよい。ここで、中容器40は、下端からレール23に向かって容器本体20の内側面に接するように延長部42が備えられ、延長部42の端はレール23と対応する形状に延長されるが、レール23と一定間隔離隔されることができる。
【0119】
また、容器本体20は上下に貫通して形成されるため、引き出し部50の底面が外部に露出されることができ、引き出し部50の前面と対応する領域が開口され、引き出し部50の後面と対応する少なくとも一領域が開口されてもよい。これにより、容器本体20から引き出し部50を引き出すとき、底面及び後面を一方向に押し出して容易に引き出し部50を開閉させることができる。
【0120】
このとき、引き出し部50は収納空間52に塗布部材60が備えられてもよく、底面に少なくとも1つの通気孔57が備えられることにより、塗布部材60の湿気を緩和させることができる。
【0121】
本発明の第4実施例による化粧品容器400が開放される過程を見ると、外蓋10は容器本体20の第1固定磁石21と対応する前面に上部磁石13が設けられ、第1固定磁石21と上部磁石13との間に発生する磁力によって外蓋10が閉鎖された状態で固定されることができる。
【0122】
その後、外蓋10の上部磁石13と容器本体20の第1固定磁石21との間の引力を除去すると、第1ヒンジ部材14によって回転されて開放されることができる。そして、引き出し部50が容器本体20に結合された状態では、引き出し部50の前面磁石51と容器本体20の第1固定磁石21との間に発生する引力によって引き出し部50が容器本体20の下端に固定されることができる。即ち、引き出し部50は、第1固定磁石21と対応する前面中央に前面磁石51が設けられ、第1固定磁石21と前面磁石51との間に発生する引力によって引き出し部50が閉鎖された状態で固定されることができる。
【0123】
この状態で引き出し部50を一方向に引き出すと、前面磁石51と第1固定磁石21との間に発生する引力が解除されて引き出し部50の第1突起53a及び第2突起53bがレール23に沿って一直線にスライドされて移動することができる。
【0124】
その後、引き出し部50の第2突起53bがレール23の端部に位置するように引き出し部50を引き出す場合、引き出し部50の後面中央に備えられた第1後面磁石55が容器本体20の第1固定磁石21に対応するように位置して相互引力が発生し、引き出し部50が開放された状態で固定されることができる。
【0125】
このように、磁石を利用して引き出し部50を開放及び閉鎖し、外蓋10を閉鎖することによって使用感度の偏差を最小化することができ、高級な使用感を提供することができる。また、ロック手段に使用されるボタンまたはフックなどの副資材を除去することにより、製造上の原価節減の効果を奏する。
【0126】
本実施例では、レール23が直線状に備えられたものを説明したが、これに限定されるものではなく、第1実施例のように直線区間24及びカーブ区間25からなるレール23を適用することもできる。
【0127】
図16a~
図16cは、本発明の第4実施例による化粧品容器の容器本体を示す斜視図である。
【0128】
図16a~
図16cを参照すると、本発明の第4実施例による容器本体20は、上述したように、上下に貫通した四角状に形成されてもよい。当該容器本体20の下端に引き出し部50がスライドできるように結合されるため、引き出し部50の底面は外部に露出されることができる。このとき、引き出し部50の第1突起53a及び第2突起53bが容器本体20の内側面に備えられたレール23に沿って移動するため、引き出し部50の両外側面は容器本体20によってカバーされることができる。
【0129】
また、引き出し部50の前面と対応する容器本体20の前面の一部が開口されて引き出し部50を引き出せるようにすることができる。また、引き出し部50の後面と対応する容器本体20の後面は、引き出し部50の後面が一部露出するように少なくとも一領域が開口されてもよい。このとき、容器本体20の後面は、引き出し部50の後面が一部露出するように開口された領域の他に、その上側に外蓋10がヒンジ結合できるように第1締結部26が設けられてもよい。
【0130】
このように、容器本体20の開口された底面及び後面に露出される引き出し部50の底面及び後面を利用して引き出し部50を容易に引き出すことができる。
図10cを参照すると、容器本体20の後面に開口された領域に露出された引き出し部50の後面Aと、容器本体20の底面に露出された引き出し部50の底面Bを手で押してより容易に引き出し部50を引き出すことができる。
【0131】
ここで、容器本体20が四角状に形成されたものを説明したが、容器本体20はこれに限定されず、下端に引き出し部50がスライドできるように結合できる様々な形状に備えられることができる。
【0132】
図17は本発明の第5実施例による化粧品容器を示す斜視図であり、
図18a~
図18cは本発明の第5実施例による化粧品容器の引き出し部が開放される過程を示す断面図である。
【0133】
図17~
図18cを参照すると、本発明の第5実施例による化粧品容器500は、容器本体20、外蓋10、内容器30、中容器40、及び引き出し部50を含む。また、以下では、上述した他の実施例と比べて相違点を中心として説明し、省略された説明については上述した内容に代える。
【0134】
本発明の第5実施例による化粧品容器500は、容器本体20の上端の内側に装着され、上下に貫通した中容器40の前面の両端にそれぞれ隣接して位置した内側に1対の第2固定磁石43を含んでもよい。また、引き出し部50の後面の両端にそれぞれ隣接して位置した内側には1対の第2後面磁石56を含んでもよい。
【0135】
当該中容器40に備えられた1対の第2固定磁石43と、引き出し部50に備えられた1対の第2後面磁石56は、引き出し部50が容器本体20から引き出される場合、互いに対応する位置に設けられることで第2固定磁石43と第2後面磁石56との間に発生する引力を利用して、引き出し部50が開放された状態を固定させることができる。
【0136】
このとき、引き出し部50は、容器本体20に対してスライドされるとともにチルティングされて引き出されることができる。即ち、容器本体20は、両内側面に直線区間24及びカーブ区間25からなるレール23が備えられており、引き出し部50の第1突起53a及び第2突起53bがレール23に沿ってスライドされてからチルティングされながら容器本体20から引き出されることができる。
【0137】
レール23のカーブ区間25は、引き出し部50を引き出すとき、引き出し部50が容器本体20の下側方向にチルティングされるように誘導することができる。これにより、引き出し部50の収納空間52に塗布部材60が収納される場合、引き出し部50を開閉するときに内容物が吸収されて膨らんだ塗布部材60または塗布部材60のバンド部61が引っかからずにスムーズに作動することができる。
【0138】
本発明の第5実施例では、レール23が直線区間24及びカーブ区間25からなるものを説明したが、レール23は直線区間24だけが設けられてもよく、その他に引き出し部50を一方向に引き出すことができる多様な構造で備えられてもよい。
【0139】
また、引き出し部50を開放された状態で固定させるために、中容器40の前面両端に設けられた第2固定磁石43及び引き出し部50の後面両端に設けられた第2後面磁石56との間に発生する引力を利用したが、これに限定されず、引き出し部50が開放された状態を固定するための磁石の位置は多様に変わってもよい。
【0140】
このように、引き出し部50の開放及び閉鎖と、外蓋10の閉鎖状態を固定する際に磁石を利用することで、引き出し部50及び外蓋10の閉鎖状態で固定力を保持し、引き出し部50が閉鎖される過程でもソフトな結合感度を有することができる。
【0141】
以上、本発明を具体的な実施例を通じて詳細に説明したが、これは本発明を具体的に説明するためのものであり、本発明はこれに限定されず、本発明の技術的思想内で当該分野の通常の知識を有する者によってその変形や改良が可能であることは明らかである。
【0142】
本発明は、上記で説明した実施例に限定されず、上記実施例の組み合わせまたは上記実施例のうち少なくとも何れか1つと公知技術の組み合わせをさらに他の実施例として含むことができる。
【0143】
本発明の単純な変形ないし変更は全て本発明の領域に属し、本発明の具体的な保護範囲は添付の実用新案の請求の範囲によって明確になるだろう。
【符号の説明】
【0144】
10 外蓋
11 第1鏡
20 容器本体
30 内容器
31 内蓋
36 第2鏡
40 中容器
50 引き出し部
100、200、300、400、500 化粧品容器