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特許7073531可撓性チューブに基づく生体内検出装置及びシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-13
(45)【発行日】2022-05-23
(54)【発明の名称】可撓性チューブに基づく生体内検出装置及びシステム
(51)【国際特許分類】
   A61B 1/04 20060101AFI20220516BHJP
   A61B 1/06 20060101ALI20220516BHJP
   G02B 23/24 20060101ALI20220516BHJP
   G02B 23/26 20060101ALI20220516BHJP
【FI】
A61B1/04 530
A61B1/06 531
G02B23/24 A
G02B23/26 D
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2020558965
(86)(22)【出願日】2019-01-29
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-08-12
(86)【国際出願番号】 CN2019073615
(87)【国際公開番号】W WO2020113808
(87)【国際公開日】2020-06-11
【審査請求日】2020-10-22
(31)【優先権主張番号】201811495228.7
(32)【優先日】2018-12-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】519228854
【氏名又は名称】上海英諾偉医療器械有限公司
【住所又は居所原語表記】1F And East 2F Building 7,No.150 Cailun Road,Pilot Free Trade Zone,Pudong New Area Shanghai 201203 China
(74)【代理人】
【識別番号】100142804
【弁理士】
【氏名又は名称】大上 寛
(72)【発明者】
【氏名】厳航
(72)【発明者】
【氏名】唐偉
(72)【発明者】
【氏名】高瑞峰
(72)【発明者】
【氏名】張子美
【審査官】高松 大
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-505154(JP,A)
【文献】特開2011-212161(JP,A)
【文献】特開平09-238901(JP,A)
【文献】国際公開第2016/111075(WO,A1)
【文献】特開平08-009272(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 1/04
A61B 1/06
G02B 23/24
G02B 23/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
可撓性チューブに基づく生体内検出装置であって、検出部材、主回路基板、検出回路基板、補助回路基板、ケーブルと外側チューブを備え、前記主回路基板が互いに平行であり且つ第一の方向に沿って設けられた2つの第一の縁と、第二の方向に沿って設けられた第二の縁とを有し、
前記検出回路基板の第一の側面に第一の導電性材料が設けられ、前記検出部材が前記検出回路基板の第一の側面に接続され、且つ前記検出部材の接続端子に前記第一の導電性材料が溶接され、前記検出回路基板の第二の側面に第二の導線性材料が設けられ、前記検出回路基板の第二の側面に前記主回路基板の第二の縁が接続され、前記第二の導電性材料が前記主回路基板の表面の導電部に垂直に溶接され、前記導電部が前記ケーブルに導通接続され、前記第一の導電性材料と前記第二の導電性材料が導通し、
各前記補助回路基板が前記主回路基板に互いに平行に設けられた2つの第一の縁にそれぞれ接続され、その補助回路基板の間に、少なくとも一部の器具チューブが通過するためのチャネルが形成され、前記チャネルが前記検出部材、前記主回路基板、及び前記検出回路基板の第三の方向に沿った側に位置し、
前記検出部材、前記主回路基板、前記検出回路基板、前記補助回路基板、及び前記チャネルに位置する器具チューブの一部がいずれも外側チューブ内に設けられ、前記外側チューブが柔軟且つ制御可能な湾曲チューブに直接又は間接的に接続され、
ここで、前記第一の方向、前記第二の方向、及び前記第三の方向が互いに垂直であることを特徴とする可撓性チューブに基づく生体内検出装置。
【請求項2】
前記検出部材は画像収集部材であることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記補助回路基板の端部に設けられ、且つ前記検出部材と共に同じ方向を向いている照明部材をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記2つの補助回路基板の対向する側面に照明用導電性材料が設けられ、前記照明用導電性材料は、前記照明部材の接続端子に溶接され、2つの前記照明部材は、2つの前記照明用導電性材料を介して並列に接続されていることを特徴とする請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記補助回路基板の端部には係合口が前記第一の方向に沿って設けられ、前記照明部材は前記係合口に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の装置。
【請求項6】
前記照明部材の前記第一の方向に沿った前記検出回路基板の第一の側面との間隔は前記検出部材の前記第一の方向に沿った長さと一致することを特徴とする請求項3に記載の装置。
【請求項7】
前記第二の導電性材料の表面サイズは、前記第一の導電性材料の表面サイズよりも大きいことを特徴とする請求項1-6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
前記検出回路基板と前記主回路基板、及び/又は前記補助回路基板と前記主回路基板は、それぞれ位置決め係合口構造を介して位置決めされて接続されることを特徴とする請求項1-6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
前記導電部に導通接続されたケーブルはシールド層付きの同軸ケーブルであることを特徴とする請求項1-6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項10】
可撓性チューブに基づく生体内検出システムであって、請求項1-9のいずれか一項に記載の可撓性チューブに基づく生体内検出装置と、柔軟且つ制御可能な湾曲チューブとを備え、前記生体内検出装置と前記器具チューブが前記制御可能な湾曲チューブの一端に挿入部を形成していることを特徴とする可撓性チューブに基づく生体内検出システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療分野に関し、特に可撓性チューブに基づく生体内検出装置及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
科学技術の発展に伴い、可撓性チューブに基づく生体内検出技術は、医療分野に広く応用され、可撓性チューブに基づく生体内検出装置を人体内に挿入することで、医療従事者が人体内の臓器を検査することを支援することができる。
従来の関連技術では、可撓性チューブに基づく生体内検出装置は、柔軟且つ制御可能な湾曲チューブ、及び制御可能な湾曲チューブの一端に設けられた検出部材を含むことができ、該検出部材の接続端子が溶接により他の電線と溶接でき、さらに電力伝送を実現する。
しかしながら、検出部材が小さいため、その電線のサイズも小さく、それと他の電線との溶接プロセスは操作しにくく、同時に、移動中に溶接効果を保証することも困難であり、例えば検出部材の電線と他の電線は移動する時に断線状況が発生しやすい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、パッケージサイズが制限されている場合で検出部材の溶接プロセスが操作しにくく、移動中に溶接効果を保証することが難しいという問題を解決するように、可撓性チューブに基づく生体内検出装置及びシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の第一の態様による可撓性チューブに基づく生体内検出装置は、検出部材、主回路基板、検出回路基板、補助回路基板、ケーブルと外側チューブを備え、前記主回路基板が互いに平行であり且つ第一の方向に沿って設けられた2つの第一の縁と、第二の方向に沿って設けられた第二の縁とを有し、
前記検出回路基板の第一の側面に第一の導電性材料が設けられ、前記検出部材が前記検出回路基板の第一の側面に接続され、且つ前記検出部材の接続端子に前記第一の導電性材料が溶接され、前記検出回路基板の第二の側面に第二の導線性材料が設けられ、前記検出回路基板の第二の側面に前記主回路基板の第二の縁が接続され、前記第二の導電性材料が前記主回路基板の表面の導電部に垂直に溶接され、前記導電部が前記ケーブルに導通接続され、前記第一の導電性材料と前記第二の導電性材料が導通し、
各前記補助回路基板が1つの前記第一の縁に接続され、前記2つの補助回路基板の間に、少なくとも一部の器具チューブが通過するためのチャネルが形成され、前記チャネルが前記検出部材、前記主回路基板、及び前記検出回路基板の第三の方向に沿った側に位置し、
前記検出部材、前記主回路基板、前記検出回路基板、前記補助回路基板、及び前記チャネルに位置する器具チューブの一部がいずれも外側チューブ内に設けられ、前記外側チューブが柔軟且つ制御可能な湾曲チューブに直接又は間接的に接続され、
ここで、前記第一の方向、前記第二の方向、及び前記第三の方向が互いに垂直である。
選択可能に、前記検出部材は画像収集部材である。
【0005】
選択可能に、前記装置は、さらに前記補助回路基板の端部に設けられ、且つ前記検出部材と共に同じ方向を向いている照明部材をさらに備える。
【0006】
選択可能に、前記2つの補助回路基板の対向する側面に照明用導電性材料が設けられ、前記照明用導電性材料は、前記照明部材の接続端子に溶接され、2つの前記照明部材は、2つの前記照明用導電性材料を介して並列に接続されている。
【0007】
選択可能に、前記補助回路基板の端部には係合口が前記第一の方向に沿って設けられ、前記照明部材は前記係合口に設けられている。
【0008】
選択可能に、前記照明部材の前記第一の方向に沿った前記検出回路基板の第一の側面との間隔は前記検出部材の前記第一の方向に沿った長さと一致する。
【0009】
選択可能に、前記第二の導電性材料の表面サイズは、前記第一の導電性材料の表面サイズよりも大きい。
【0010】
前記検出回路基板と前記主回路基板、及び/又は前記補助回路基板と前記主回路基板は、それぞれ位置決め係合口構造を介して位置決めされて接続される。
【0011】
選択可能に、前記導電部に導通接続されたケーブルはシールド層付きの同軸ケーブルである。
【0012】
選択可能に、前記外側チューブ内に接着剤が充填されている。
【0013】
本発明の第二の態様による可撓性チューブに基づく生体内検出システムは、第一の態様及びその選択可能な解決策に係る可撓性チューブに基づく生体内検出装置と、柔軟且つ制御可能な湾曲チューブとを備え、前記生体内検出装置と前記器具チューブが前記制御可能な湾曲チューブの一端に挿入部を形成している。
【0014】
本発明によって提供される可撓性チューブに基づく生体内検出装置及びシステムでは、前記検出回路基板の第一の側面に第一の導電性材料が設けられ、前記検出部材が前記検出回路基板の第一の側面に接続される場合、検出部材の接続端子に前記第一の導電性材料が溶接され、さらに、検出部材の接続端子と電線の溶接を回避し、それが第一の側面にある第一の導電性材料のみに溶接される必要があるので、溶接作業の難度を低減し、溶接の強度、信頼性を向上させ、様々な移動状況での溶接の安定性を満たす。
【0015】
本発明は、さらに主回路基板、検出回路基板と補助回路基板により、検出部材の安定した取り付け及び使用を確保し、それが外力の影響を受けないようにし、同時に、補助回路基板の側面に主回路基板の第一の縁が接続され、検出回路基板の側面に主回路基板の第二の縁が接続されて、前記チャネルが形成されることにより、H型に類似するキャビティ構造が提供され、それによって合理的なスペース応用により、装置の全体サイズを小さくすることに有利である。
【0016】
本発明の選択可能な解決策では、第二の導電性材料の表面サイズが第一の導電性材料の表面サイズよりも大きいため、前記主回路基板が前記検出回路基板の第二の導電性材料に垂直に溶接された後、前記検出部材とケーブルの接続が点から線になり、溶接の強度、信頼性を効果的に向上させ、様々な移動状況での溶接の安定性を満たすことができる。
【0017】
本発明の選択可能な解決策では、補助回路基板とその上の照明用導電性材料により、照明部材の取り付け、及び電力伝送を実現でき、同時に、照明部材への電力伝送の安定性を保証でき、且つサイズを簡素化することに有利である。
【0018】
本発明の選択可能な解決策では、前記照明部材の前記第一の方向に沿った前記検出回路基板の第一の側面との間隔は前記検出部材の前記第一の方向に沿った長さと一致するので、照明部材の端部と検出部材の端部を同じ面に位置させて照明の均一性を保証することを有利にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
本発明の実施例又は従来技術における技術的解決策をより明確に説明するために、以下に実施例又は従来技術の記述において必要な図面を簡単に説明し、明らかに、以下に説明される図面は本発明のいくつかの実施例だけであり、当業者であれば、創造的な労働を要することなく、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
図1】本発明の一実施例における可撓性チューブに基づく生体内検出装置の構造図1である。
図2】本発明の一実施例における可撓性チューブに基づく生体内検出装置の構造図2である。
図3】本発明の一実施例における可撓性チューブに基づく生体内検出装置の構造図3である。
図4】本発明の一実施例における可撓性チューブに基づく生体内検出装置の構造図4である。
図5】本発明の一実施例における可撓性チューブに基づく生体内検出装置の構造図5である。
図6】本発明の一実施例における可撓性チューブに基づく生体内検出装置の構造図6である。
図7】本発明の別の実施例における可撓性チューブに基づく生体内検出装置の構造図1である。
図8】本発明の別の実施例における可撓性チューブに基づく生体内検出装置の構造図2である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に本発明の実施例の図面と組み合わせて本発明の実施例における技術的解決策を明確且つ完全に説明し、明らかに、説明される実施例は本発明の実施例の一部に過ぎず、全ての実施例ではない。本発明の実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要せずに取得する他の全ての実施例は、本発明の保護範囲に属する。
【0021】
本発明の明細書と特許請求の範囲及び上記図面中の用語「第一」、「第二」、「第三」、「第四」など(存在すれば)は類似するオブジェクトを区別するためのものであり、特定の順序又は前後順序を説明することに用いられる必要がない。このように用いられるデータは、ここで説明する本発明の実施例がここで図示又は記載されるもの以外の順序で実施されることができるように、適切な場合で交換可能であると理解すべきである。また、用語「含む」と「有する」及びそれらの任意の変形は、非排他的な包括を覆うことを意図し、例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は機器は明確に列挙されたステップ又はユニットに限定される必要がなく、明確に列挙されないもの又はこれらのプロセス、方法、製品又は装置の固有の他のステップ又はユニットを含むことができる。
【0022】
以下に本発明の技術的解決策を具体的な実施例で詳細に説明する。以下にいくつかの具体的な実施例は、互いに組み合わせられてもよく、同じ又は類似する概念又はプロセスに対して、いくつかの実施例では繰り返して説明されない。
図1は本発明の一実施例における可撓性チューブに基づく生体内検出装置の構造図1であり、図2は本発明の一実施例における可撓性チューブに基づく生体内検出装置の構造図2であり、図3は本発明の一実施例における可撓性チューブに基づく生体内検出装置の構造図3であり、図4は本発明の一実施例における可撓性チューブに基づく生体内検出装置の構造図4であり、図5は本発明の一実施例における可撓性チューブに基づく生体内検出装置の構造図5であり、図6は本発明の別の実施例における可撓性チューブに基づく生体内検出装置の構造図6である。
【0023】
図1から図6を参照すると、可撓性チューブに基づく生体内検出装置は、検出部材1、主回路基板3、検出回路基板2、補助回路基板4、ケーブルと外側チューブ7を備える。
【0024】
前記主回路基板3は、互いに平行であり且つ第一の方向に沿って設けられた2つの第一の縁と、第二の方向に沿って設けられた第二の縁とを有し、該第一の縁が検出回路基板2を接続するためのエッジとして理解されてもよく、該第二の縁が補助回路基板4を接続するためのエッジとして理解されてもよい。
【0025】
前記検出回路基板2の第一の側面に第一の導電性材料21が設けられ、前記検出部材1は前記検出回路基板2の第一の側面に接続され、且つ前記検出部材1の接続端子に前記第一の導電性材料21が溶接されている。前記検出回路基板2の第二の側面に第二の導線性材料22が設けられ、前記検出回路基板2の第二の側面に前記主回路基板3の第二の縁が接続され、前記第二の導電性材料22が前記主回路基板3の表面の導電部に溶接され、前記導電部が前記ケーブルに導通接続され、前記第一の導電性材料と前記第二の導電性材料が導通している。
【0026】
第一の導電性材料21は、接続導電を実現できる任意の材料であってもよく、銅シートなどの金属シートであってもよく、一実施形態では、第一の側面の表面上に設けられてもよく、他の選択可能な実施形態では、第一の側面の溝に設けられてもよい。
【0027】
第二の導電性材料22は、接続導電を実現できる任意の材料であってもよく、銅シートなどの金属シートであってもよく、一実施形態では、第二の側面の表面上に設けられてもよく、他の選択可能な実施形態では、第二の側面の溝に設けられてもよい。
【0028】
同時に、第一の導線性材料21は第二の導電性材料22に導通接続されてもよく、該導通接続の方式が回路基板の両側面の導通接続を実現する任意の方式である。
【0029】
導電部は、電力供給用回路を含むことができ、信号伝送用回路をさらに含むことができ、具体的には、任意の導電可能な材料、回路などを含むことができ、第一の接続面を有することができ、第一の接続面が第二の導電性材料22に直接溶接されて導通することができ、第二の接続面をさらに有することができ、第一の接続面と第二の接続面が一体型であってもよく、導通して電気信号を伝送することができる。第二の接続面は信号線のケーブルに導通接続されてもよく、その接続方式が溶接であってもよい。導電部は、接続導電を実現できる任意の材料であってもよく、銅シート等の金属シートとすることができ、該金属シートが曲げた後に第一の接続面と第二の接続面を形成することができる。該導電部はさらにケーブルに導通接続されてもよく、該ケーブルが信号線自体であってもよいし、信号線の、接続のための部分であってもよい。また、主回路基板3上に接地部があってもよく、それは接地線に導通接続されてもよい。
【0030】
これからわかるように、検出回路基板2は、導電性材料が設けられることにより、検出部材1の溶接スポットを拡大する役割を果たすことができ、前記検出回路基板2は、主回路基板3に溶接され、主回路基板3は信号線、導電部などの溶接を容易にし、そして溶接強度を高める役割を果たす。
【0031】
第一の導電性材料と検出部材の接続端子の間の溶接により、第一の導電性材料が接続面を形成できるため、検出部材の接続端子と電線の溶接が回避され、それが第一の側面にある第一の導電性材料のみに溶接される必要があるので、溶接作業の難度を低減し、溶接の強度、信頼性を向上させ、様々な移動状況での溶接の安定性を満たす。
【0032】
また、検出部材1はさらに他の任意の方式によって検出回路2と補助回路基板4の少なくとも一方に接続されてもよく、例えば、第一の導電性材料21と電線の溶接に加えて、検出部材1の他の表面に検出回路基板2と補助回路基板4の少なくとも一方が溶接されてもよい。
【0033】
他の選択可能な実施形態では、補助回路基板4の間の間隔は検出部材1をクランプして両方の間の位置を決めることに適合することもできる。例えば、該間隔は検出部材1の第二の方向に沿った最大サイズ以下であってもよい。
【0034】
本実施例では、各前記補助回路基板4は1つの前記第一の縁に接続され、前記2つの補助回路基板4の間に、少なくとも一部の器具チューブ6が通過するためのチャネルが形成され、前記チャネルが前記検出部材1、前記主回路基板3、及び前記検出回路基板2の第三の方向に沿った側に位置する。
【0035】
器具チューブ6は、生検、レーザーなどの器具を設けることができるチューブ材料であってもよく、可撓性を有するものであってもよいと理解される。具体的には分野内での制御可能な湾曲チューブのうちの器具チューブ6に対する定義を参照して理解することができる。
【0036】
ここで、前記第一の方向、前記第二の方向、及び前記第三の方向が互いに垂直である。具体的には、主回路基板3、検出回路基板2と補助回路基板4は互いに直交することができる。
【0037】
主回路基板3、検出回路基板2と補助回路基板4により、検出部材1の安定した取り付け及び使用を確保し、それが外力の影響を受けないようにし、同時に、補助回路基板の側面に主回路基板3の第一の縁が接続され、検出回路基板2の側面に主回路基板3の第二の縁が接続されて、前記チャネルが形成されることにより、H型に類似するキャビティ構造が提供され、いずれかの方向のサイズが大きすぎることが回避され、それによって合理的なスペース応用により、装置の全体サイズを小さくすることを有利にすることができる。
【0038】
一実施形態では、前記第二の導電性材料22の表面サイズは、前記第一の導電性材料21の表面サイズよりも大きい。さらに、第二の導電性材料22の表面サイズが第一の導電性材料21の表面サイズよりも大きいため、前記主回路基板3が前記検出回路基板2の第二の導電性材料22に垂直に溶接された後、前記検出部材1とケーブルの接続が点から線になり、溶接の強度、信頼性を効果的に向上させ、様々な移動状況での溶接の安定性を満たすことができる。
【0039】
一実施形態では、前記検出部材1は画像収集部材であってもよい。他の選択可能な実施形態では、前記検出部材1は、液体検出部材、ガス検出部材などの液体、ガス、固体の物理的及び化学的特性を検出するための任意の他の検出装置であってもよい。
【0040】
検出部材1は画像収集部材であってもよく、イメージセンサーの急速な発展に伴い、現在、最小のイメージセンサーが0.7mm*0.7mmを達成できるため、外径を効果的に制御でき、照明機能を有し、パッケージングが安全で信頼性でき、コストが低いパッケージ構造が急務となり、本実施例に係る装置は、このニーズを満たすことができる。
【0041】
効果的な画像収集を実現することに適するために、前記装置は、さらに照明部材5を備えることができ、前記照明部材5は前記補助回路基板4の端部に設けられ、且つ前記検出部材1と共に同じ方向を向け、即ち照明部材5は、画像収集部材によって収集される方向を照明することに用いられる。照明部材5は、補助回路基板4の端部に設けられているため、検出部材1の両側に対称的に分布することができ、さらに、クリアな照明を実現することに有利である。
【0042】
照明部材5は、光を出力できる任意の部材であってもよく、それは、任意の色であってもよく、発光原理を有する任意の部材、例えばLEDであってもよい。具体的な実施過程では、該照明部材5は単色であってもよいし、多色であってもよく、また、変色してもよい。
【0043】
これからわかるように、本実施例は、設計が巧みで、スペース利用が合理的であり、簡単且つ確実で製造しやすく、同時に、共通標準部品を使用して容易に製造することができ、コストが低い。さらに、本実施例は、検出部材と照明部材の径方向パッケージサイズへの効果的な制御を有利にすることができ、具体的な実施過程では、直径3mm未満の一体化装置をパッケージ化することができるため、本分野でのミニチュアセンサーの検出部材の応用範囲を大幅に拡大する。
【0044】
具体的な実施過程では、図5を参照すると、前記2つの補助回路板4の対向する側面に照明用導電性材料41が設けられ、前記照明用導電性材料41は、前記照明部材5の接続端子に溶接され、2つの前記照明部材は、2つの前記照明用導電性材料を介して並列に接続され、該接続端子は電力供給用電線、制御用信号線などを含むことができ、一例では、照明用導電性材料41は、主回路基板3の表面の別の導電部に溶接されてもよく、これにより、少なくとも2つの前記照明部材5は並列に接続され、該導電部は第二の導電性材料とケーブルを接続する導電部を参照して理解されてもよく、同時に、2つの導電部は、相互に接続してもよいし、相互に独立してもよい。別の例では、照明用導電性材料41は電線に直接溶接されてもよく、これにより、2つの前記照明部材5は並列に接続されている。
これからわかるように、本実施形態は、補助回路基板4とその上の照明用導電性材料41により、照明部材5の取り付け、及び電力伝送を実現でき、同時に、照明部材5への電力伝送の安定性を保証でき、且つサイズを簡素化することに有利である。
【0045】
また、照明部材5はさらに他の任意の方式によって検出回路2と主回路基板3の少なくとも一方に接続されてもよく、例えば、照明用導電性材料41と対応する電線、回線との溶接に加えて、照明部材5の他の表面に検出回路基板2と主回路基板3の少なくとも一方が溶接されてもよく、さらに接続効果が保証される。
【0046】
一実施形態では、前記補助回路基板4の端部には係合口が前記第一の方向に沿って設けられ、前記照明部材5は前記係合口に設けられ、該係合口は具体的には図3図4図5に示す第二の係合口42であってもよい。
【0047】
係合口のサイズと照明部材5のサイズが一致することにより、係合口と照明部材5が接続されもよく、該一致とは、両方の第三の方向に沿ったサイズが同じであり、又は係合口の第三の方向に沿ったサイズが照明部材5の第三の方向に沿ったサイズよりも小さく、同時に、他の補助接続構造が設けられてもよいことを意味することができる。
【0048】
図1から図6に示す実施例では、第二の係合口42は、照明部材5の3つの側面を囲み、さらに照明部材5の両辺の係合を実現するように、匚字型を呈することができる。
【0049】
図7は本発明の別の実施例における可撓性チューブに基づく生体内検出装置の構造図1である。図8は本発明の別の実施例における可撓性チューブに基づく生体内検出装置の構造図2である。
【0050】
図7図8に示す実施例では、第二の係合口42は、照明部材5の2つの側面を囲み、さらに照明部材5の一辺の係合を実現するように、L字型を呈することができ、これにより、照明部材5の取り付け、特に公差がある場合での取り付けを容易にすることができ、また、異なるサイズ及び型番の照明部材5への適合を有利にすることができる。
【0051】
一実施形態では、図1から図3を参照すると、前記照明部材5の前記第一の方向に沿った前記検出回路基板2の第一の側面との間隔は前記検出部材1の前記第一の方向に沿った長さと一致する。さらに、該一致は、検出部材1の検出回路基板2に遠い端部と照明部材5の検出回路基板2に遠い端部が同一の基準面にあると理解されてもよく、該基準面が第一の方向に垂直な面であり、同時に、該照明部材5の該端部が第一の方向に沿って検出部材2の該端部よりもわずかに高いか、低くてもよく、上述した一致から逸脱せず、また、上述した同じ基準面にあることから逸脱しない。
【0052】
以上の実施形態では、照明部材5と検出部材2が同じ基準面にあることにより、照明をより均一にすることができる。
【0053】
一実施形態では、前記検出回路基板2と前記主回路基板3、及び/又は前記補助回路基板4と前記主回路基板3は、それぞれ位置決め係合口構造を介して位置決めされて接続される。
【0054】
図5を参照すると、検出回路基板2と主回路基板3の位置決め係合口に対して、主回路基板3の第二の縁に設けられた第一の位置決め係合口32、及び第二の方向に沿って検出回路基板2の両側に延伸する第一の延伸部23を含むと理解されてもよく、さらに、第一の位置決め係合口32のサイズが検出回路基板2のサイズと一致し、さらに検出回路基板2が第一の位置決め係合口32に嵌め込まれる場合、第一の延伸部23は主回路基板3に架設されてもよい。他の選択可能な実施形態では、図7図8を参照すると、検出回路基板2も第一の延伸部23を有しなくてもよい。
【0055】
具体的な実施形態では、図8を参照すると、検出回路基板2の第三の方向に沿った前記チャネルに近い側に支持部8が設けられ、該支持部8は検出回路基板2に接続されてもよく、両方は一体成形されてもよいし、一緒に組み立てられてもよく、支持部8の第二の方向に沿った両側に2つの補助回路基板4がそれぞれ接続されてもよく、同時に、該支持部8の第三の方向に沿った前記チャネルに近い側が器具チューブ6の外径に一致する円弧溝であってもよく、該一致は円弧溝が器具チューブ6の通過に適することができ、同時に、両方の曲率半径が同じでも異なっていてもよいことを意味することができる。支持部8により、2つの補助回路基板4の間に支持を提供することができる。
【0056】
図3から図5を参照すると、補助回路基板4と主回路基板3の位置決め係合口構造に対して、第二の方向に沿って主回路基板3の両側に延伸した第二の延伸部31、及び第三の方向に沿って補助回路基板4の縁に開設された第三の位置決め係合口43を含むと理解されてもよく、主回路基板3が2つの補助回路基板4に架設されることを可能にするように、第二の延伸部31は補助回路基板4に対応する第三の位置決め係合口43に嵌め込まれてもよい。
【0057】
一実施形態では、図7を参照すると、第二の延伸部31はさらに第三の延伸部33と共に第一の方向に沿って延伸し、該第三の延伸部33は検出部材1の第二の方向に沿った両側に位置してもよく、それに応じて、第三の位置決め係合口43のサイズは、第二の延伸部31と第三の延伸部3のサイズと一致することができ、これは、第三の位置決め係合口43の第一の方向に沿ったサイズが第二の延伸部31と第三の延伸部33の第一の方向に沿ったサイズの和と同じあってもよく、又はそれに近くてもよいと理解されてもよい。第三の延伸部33により、構造の安定性の確保を有利にすることができる。
【0058】
上記の設計により、各回路基板間の位置決め接続を実現することができる。
【0059】
一実施形態では、前記導電部に導通接続されたケーブルはシールド層付きの同軸ケーブルである。シールド層は、溶接強度を効果的に高めることができ、その中の電線の異常を回避することもできる。
【0060】
図6を参照すると、前記検出部材1、前記主回路基板3、前記検出回路板2、前記補助回路4、及び前記チャネルに位置する器具チューブの部分はいずれも外側チューブ7内に設けられ、且つ前記外側チューブ7内に接着剤が充填されてもよく、該接着剤により、各回路基板、部材、及び器具チューブの間の位置への固定を実現し、装置全体のパッケージングを実現することができる。
【0061】
接着剤が充填されており、これは、外側チューブ7内に接着剤がある限り、すべての空のスペースが満たされているか否かに関わらず、上記の説明から逸脱しなく、同時に、検出部材1、照明部材5、各回路基板、器具チューブ6、外側チューブ7でも少なくとも両方が接着剤で接続されていると理解されてもよい。
【0062】
本実施例はさらに可撓性チューブに基づく生体内検出システムを提供する。前記可撓性チューブに基づく生体内検出システムは、以上の各実施例及びその選択可能な解決策に係る可撓性チューブに基づく生体内検出装置と、柔軟且つ制御可能な湾曲チューブとを備え、前記生体内検出装置と前記器具チューブが前記制御可能な湾曲チューブの一端に挿入部を形成している。
【0063】
該挿入部と制御可能な湾曲チューは、内視鏡の制御可能な湾曲チューブと挿入部であってもよい。
【0064】
上述したように、本実施例によって提供される可撓性チューブに基づく生体内検出装置及びシステムでは、前記検出回路基板の第一の側面に第一の導電性材料が設けられ、前記検出部材が前記検出回路基板の第一の側面に接続される場合、検出部材の接続端子に前記第一の導電性材料が溶接され、さらに、検出部材の接続端子と電線の溶接を回避し、それが第一の側面にある第一の導電性材料のみに溶接される必要があるので、溶接作業の難度を低減し、溶接の強度、信頼性を向上させ、様々な移動状況での溶接の安定性を満たす。
【0065】
本実施例は、さらに主回路基板、検出回路基板と補助回路基板により、検出部材の安定した取り付け及び使用を確保し、それが外力の影響を受けないようにし、同時に、補助回路基板の側面に主回路基板の第一の縁が接続され、検出回路基板の側面に主回路基板の第二の縁が接続されて、前記チャネルが形成されることにより、H型に類似するキャビティ構造が提供され、それによって合理的なスペース応用により、装置の全体サイズを小さくすることに有利である。
【0066】
本発明の選択可能な解決策では、第二の導電性材料の表面サイズが第一の導電性材料の表面サイズよりも大きいため、前記主回路基板が前記検出回路基板の第二の導電性材料に垂直に溶接された後、前記検出部材とケーブルの接続が点から線になり、溶接の強度、信頼性を効果的に向上させ、様々な移動状況での溶接の安定性を満たすことができる。
【0067】
本実施例の選択可能な解決策では、補助回路基板とその上の照明用導電性材料により、照明部材の取り付け、及び電力伝送を実現でき、同時に、照明部材への電量伝送の安定性を保証でき、且つサイズを簡素化することに有利である。
【0068】
本実施例選択可能な解決策では、前記照明部材の前記第一の方向に沿った前記検出回路基板の第一の側面との間隔は前記検出部材の前記第一の方向に沿った長さと一致するので、照明部材の端部と検出部材の端部を同じ面に位置させて照明の均一性を保証することを有利にすることができる。
【0069】
最後に、以上の各実施例が本発明の技術的解決策を説明するためのものだけであるがこれを限定するものではないことを説明すべきであり、本発明は上記各実施例を参照して詳細に説明されたが、当業者であれば、依然として上記の各実施例に記載される技術的解決策を変更し、又はその技術的特徴の一部又は全部に対して同等の置き換えを行うことができるが、これらの変更又は置き換えは対応する技術的解決策の本質を本発明の各実施例の技術的解決策の範囲から逸脱させない。
【符号の説明】
【0070】
1-検出部材
2-検出回路基板
21-第一の導電性材料
22-第二の導電性材料
23-延伸部
3-主回路基板
31-第二の延伸部
32-第一の係合口
33-第三の延伸部
4-補助回路基板
41-照明用導電性材料
42-第二の係合口
43-第三の係合口
5-照明部材
6-器具チューブ
7-外側チューブ
8-支持構造
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8