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特許7074594クローラ式建設機械及びクローラの取付方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-16
(45)【発行日】2022-05-24
(54)【発明の名称】クローラ式建設機械及びクローラの取付方法
(51)【国際特許分類】
   B62D 55/084 20060101AFI20220517BHJP
   E02D 7/00 20060101ALI20220517BHJP
   E02F 9/02 20060101ALI20220517BHJP
   B66C 23/36 20060101ALI20220517BHJP
【FI】
B62D55/084
E02D7/00 Z
E02F9/02 A
B66C23/36 A
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2018129761
(22)【出願日】2018-07-09
(65)【公開番号】P2020006809
(43)【公開日】2020-01-16
【審査請求日】2021-06-04
(73)【特許権者】
【識別番号】000004617
【氏名又は名称】日本車輌製造株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100128358
【弁理士】
【氏名又は名称】木戸 良彦
(74)【代理人】
【識別番号】100086210
【弁理士】
【氏名又は名称】木戸 一彦
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 一磨
【審査官】塚本 英隆
(56)【参考文献】
【文献】特開平09-315352(JP,A)
【文献】特開2018-001959(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62D 55/084
E02D 7/00
E02F 9/02
B66C 23/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下部走行体の上に旋回ベアリングを介して上部旋回体を旋回可能に設け、前記下部走行体を、前記旋回ベアリングを有するトラックフレームと、該トラックフレームの両側に着脱可能に設けられる左右一対のクローラフレームと、各クローラフレームにそれぞれ装着したクローラと、各クローラフレームを車幅方向にそれぞれ拡縮させる左右一対のスパンナシリンダとで構成したクローラ式建設機械において、前記クローラフレームを着脱する使用時に前記スパンナシリンダと前記クローラフレームとの間を中継し、不使用時には前記クローラフレームの外側面に沿わせた格納位置に格納される延長リンクを備えていることを特徴とするクローラ式建設機械。
【請求項2】
前記延長リンクは、前記格納位置において、前記スパンナシリンダと前記クローラフレームとを連結した状態に保持する連結ピンに係合可能なピン挿通孔を有していることを特徴とする請求項1記載のクローラ式建設機械。
【請求項3】
下部走行体の上に旋回ベアリングを介して上部旋回体を旋回可能に設け、前記下部走行体を、前記旋回ベアリングを有するトラックフレームと、該トラックフレームの両側に着脱可能に設けられる左右一対のクローラフレームと、各クローラフレームにそれぞれ装着したクローラと、各クローラフレームを車幅方向にそれぞれ拡縮させる左右一対のスパンナシリンダとで構成し、前記クローラフレームを着脱する使用時に前記スパンナシリンダと前記クローラフレームとの間を中継し、不使用時には前記クローラフレームの外側面に沿わせた格納位置に格納される延長リンクを備えているクローラ式建設機械におけるクローラの取付方法において、前記スパンナシリンダを短縮させた状態で、前記延長リンクの一端部と前記スパンナシリンダの先端部とを作業用連結ピンで連結する段階と、前記スパンナシリンダを伸長させた後、前記クローラフレームの連結部と前記延長リンクの他端部とを格納用連結ピンで連結する段階と、前記スパンナシリンダを短縮させた後、前記格納用連結ピンによる前記クローラフレームと前記延長リンクとの連結を解除する段階と、前記スパンナシリンダを伸長させた後、前記作業用連結ピンによる前記延長リンクと前記スパンナシリンダとの連結を解除する段階と、前記延長リンクを前記格納位置に前記格納用連結ピンで固定する段階とを順に行うことを特徴とするクローラ式建設機械におけるクローラの取付方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クローラ式建設機械及びクローラの取付方法に関し、詳しくは、クローラの着脱を容易にする着脱用治具を備えたクローラ式建設機械及びクローラの取付方法に関する。
【背景技術】
【0002】
大型のクローラ式建設機械、例えば大型杭打機では、輸送時における重量制限のため、下部走行体のトラックフレームからクローラフレームを取り外して別々に輸送し、現場でこれらを組み立てて使用している。このため、クローラの着脱を容易に行えるように簡便なピン式連結構造を採用している(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
クローラを着脱する際には、クローラフレームをクレーンの吊りワイヤで支持した状態で、トラックフレームのアクスルに沿ってスパンナシリンダを伸縮させてクローラフレームを外側に押し出したり、内側に引き込んだりすることにより、クローラフレームがトラックフレームのアクスルに対して係脱可能に構成されている(例えば、特許文献2参照。)。
【0004】
ところが、上述の大型杭打機では、スパンナシリンダの先端部とクローラフレームの連結部との間に所定長さのリンクを介在させていることから、リンクの連結やその解除を行うときに、クローラフレームの内側に潜り込んで作業する必要があり、作業性を低下させる原因となっていた。そこで、クローラを着脱する際に、クローラフレームの内側に潜り込まずに外側から作業可能な専用治具が開発されている(例えば、特許文献3参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開平9-315352号公報
【文献】特開2017-20299号公報
【文献】特開2018-1959号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献3に記載された着脱用治具は、長尺のブラケットロッドと、これに係合可能なブラケットフランジとを互いの位置を調節して組み合わせ、複数のボルトを用いてクローラフレームに固定するため、作業が煩雑で時間がかかり、しかも不使用時には適当な保管場所がなく、着脱用治具を紛失し易いという問題があった。
【0007】
そこで本発明は、簡単な構造で、クローラフレームを着脱する際に容易に取り扱うことができ、かつ、コンパクトに格納可能な着脱用治具を備えたクローラ式建設機械及びクローラの取付方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明のクローラ式建設機械は、下部走行体の上に旋回ベアリングを介して上部旋回体を旋回可能に設け、前記下部走行体を、前記旋回ベアリングを有するトラックフレームと、該トラックフレームの両側に着脱可能に設けられる左右一対のクローラフレームと、各クローラフレームにそれぞれ装着したクローラと、各クローラフレームを車幅方向にそれぞれ拡縮させる左右一対のスパンナシリンダとで構成したクローラ式建設機械において、前記クローラフレームを着脱する使用時に前記スパンナシリンダと前記クローラフレームとの間を中継し、不使用時には前記クローラフレームの外側面に沿わせた格納位置に格納される延長リンクを備えていることを特徴としている。
【0009】
また、前記延長リンクは、前記格納位置において、前記スパンナシリンダと前記クローラフレームとを連結した状態に保持する連結ピンに係合可能なピン挿通孔を有していることを特徴としている。
【0010】
さらに、本発明のクローラの取付方法は、下部走行体の上に旋回ベアリングを介して上部旋回体を旋回可能に設け、前記下部走行体を、前記旋回ベアリングを有するトラックフレームと、該トラックフレームの両側に着脱可能に設けられる左右一対のクローラフレームと、各クローラフレームにそれぞれ装着したクローラと、各クローラフレームを車幅方向にそれぞれ拡縮させる左右一対のスパンナシリンダとで構成し、前記クローラフレームを着脱する使用時に前記スパンナシリンダと前記クローラフレームとの間を中継し、不使用時には前記クローラフレームの外側面に沿わせた格納位置に格納される延長リンクを備えているクローラ式建設機械におけるクローラの取付方法において、前記スパンナシリンダを短縮させた状態で、前記延長リンクの一端部と前記スパンナシリンダの先端部とを作業用連結ピンで連結する段階と、前記スパンナシリンダを伸長させた後、前記クローラフレームの連結部と前記延長リンクの他端部とを格納用連結ピンで連結する段階と、前記スパンナシリンダを短縮させた後、前記格納用連結ピンによる前記クローラフレームと前記延長リンクとの連結を解除する段階と、前記スパンナシリンダを伸長させた後、前記作業用連結ピンによる前記延長リンクと前記スパンナシリンダとの連結を解除する段階と、前記延長リンクを前記格納位置に前記格納用連結ピンで固定する段階とを順に行うことを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、クローラ着脱用治具として用いる延長リンクが、不使用時にはクローラフレームの外側面に沿わせた格納位置に格納されるので、延長リンクを紛失するといった問題の発生を防止することができる。また、延長リンクが、格納位置において、スパンナシリンダとクローラフレームとを連結した状態に保持する連結ピンに係合可能なピン挿通孔を有しているので、別途に格納部を設ける必要がなく、延長リンクの格納を簡単な構造で容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の一形態例を示す杭打機の側面図である。
図2】トラックフレームから一方のクローラフレームを着脱する状態を示す側面図である。
図3】延長リンクをクローラフレームの外側面に沿わせて格納した状態を示す要部側面図である。
図4図3のIV-IV断面図である。
図5図3のV-V断面図である。
図6】スパンナシリンダの先端部に延長リンクを取り付けた状態を示す正面図である。
図7】同じく平面図である。
図8】スパンナシリンダを伸長させて延長リンクとクローラフレームとを連結した状態を示す正面図である。
図9】同じく平面図である。
図10】スパンナシリンダを短縮させてクローラフレームを内側に引き込んだ状態を示す正面図である。
図11】同じく平面図である。
図12】スパンナシリンダを伸長させて延長リンクをクローラフレームの外側に移動させた状態を示す正面図である。
図13】同じく平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1乃至図13は、本発明のクローラ式建設機械を示すもので、図1は、クローラ式建設機械の一つである大型杭打機の作業状態を示している。杭打機11は、下部走行体12及び該下部走行体12の上部に旋回可能に設けられた上部旋回体13からなるベースマシン14と、上部旋回体13の前部に着脱可能に設けられたリーダブラケット15と、該リーダブラケット15の前端部に起伏可能に設けられたリーダ16と、リーダブラケット15の両側面に設けられた左右一対のフロントジャッキ17と、上部旋回体13の後部に設けられた左右一対のアウトリガジャッキ18と、リーダ16を上部旋回体13の後部から支持する左右一対のバックステー19と、上部旋回体13の後部上方に設けられた起伏可能なガントリ20とを備えている。
【0014】
リーダ16の前面には、オーガなどの作業装置(図示せず)がリーダ16に沿って昇降可能に設けられており、上部旋回体13に搭載した複数のウインチドラム(図示せず)にそれぞれ巻回した各ワイヤを巻き取ったり、巻き出したりするとともに、上部旋回体13に搭載した油圧ユニット(図示せず)を作動させることにより、作業装置の昇降を含めた各種作業を行うようにしている。
【0015】
このような杭打機11を輸送する際には、重量や大きさに応じて複数に分解されてトレーラなどの複数の輸送車にそれぞれ積載される。まず、上部旋回体13からは、リーダ16、バックステー19、ガントリ20など、掘削作業に必要な作業機器が取り外される。そして、ベースマシン14を輸送するため、図2に示すように、嵩上げ用のスペーサ21を装着したフロントジャッキ17及びアウトリガジャッキ18をそれぞれ伸長させてベースマシン14を上昇させ、クローラ22を含むクローラフレーム23をクレーンの吊りワイヤ24で支持し、下部走行体12において、トラックフレーム25と、左右のクローラフレーム23とを分離することにより、下部走行体12からクローラ22を取り外す作業が行われる。
【0016】
下部走行体12は、旋回ベアリング26を有する前記トラックフレーム25と、該トラックフレーム25の前後に設けられた前後一対のアクスル27,27と、該アクスル27,27の両端部に、アクスル27の長さ方向にスライド可能に支持された左右一対のクローラフレーム23と、該クローラフレーム23をアクスル27に沿って拡縮させる左右一対のスパンナシリンダ28とを備えている。クローラ22は、クローラフレーム23の後端に設けたスプロケットホイール(駆動輪)29と、前端に設けたアイドラホイール(従動輪)30と、クローラフレーム23の周囲に設けた複数のトラックローラ(転輪)31とに巻回されている。
【0017】
クローラフレーム23は、前記アクスル27を挿通可能な前後一対のアクスル挿通孔23a,23aと、これらの中間部に設けられ、前記スパンナシリンダ28を挿通可能なシリンダ挿通孔23bとを有している。そして、アクスル27の先端に設けた二股状のクローラ装着部27aをアクスル挿通孔23aに挿通するとともに、スパンナシリンダ28の先端に軸支したブラケット32をシリンダ挿通孔23bに挿通した状態で、設定位置にそれぞれピン結合されている。
【0018】
前記シリンダ挿通孔23bの壁面には、図3乃至図5に示すように、左右端がクローラフレーム23の両側に突出した前後一対の連結部23c,23cが設けられており、該連結部23c,23cを前記ブラケット32の前後両端部にそれぞれ差し込み、クローラフレーム23の外側部において、互いの重合部に設けたピン挿通孔23d,32aに格納用連結ピン33,33をそれぞれ挿通することにより、スパンナシリンダ28とクローラフレーム23とが格納用連結ピン33を介して互いに連結されている。
【0019】
また、クローラフレーム23の外側部には、クローラ着脱用治具として用いる一組の延長リンク34,34及びこれに付属する作業用連結ピン35,35がそれぞれ着脱可能に設けられている。各延長リンク34,34は、長手方向の3箇所(両端部とその間の1箇所)にピン挿通孔34a,34b,34cを有した板状部材からなり、ピン挿通孔34a,34bの互いの位置関係は、格納用連結ピン33のピン間距離Lに対応している。これにより、各延長リンク34,34をブラケット32の上面に積み重ね、ピン挿通孔34a,34bに格納用連結ピン33をそれぞれ挿通すると、ピン先端部がピン挿通孔23d,32aを貫通するとともに、取っ手部33aで格納用連結ピン33の抜け落ちが規制される。
【0020】
一方、格納用連結ピン33を抜いてスパンナシリンダ28とクローラフレーム23との連結を解除すれば、延長リンク34の固定も解除され、クローラ22の着脱作業を行うことが可能になる。その際に、クローラフレーム23の外側面に設けたピン収納部23eから作業用連結ピン35が取り出される。ここで、以下では、輸送時に分離したクローラ22を、延長リンク34を用いてトラックフレーム25に装着する手順について、図6乃至図13を参照しながら説明する。
【0021】
まず、図6及び図7に示すように、スパンナシリンダ28を短縮させた状態で、作業用連結ピン35を用いて2本の延長リンク34,34の一端部をブラケット32上面の前後両端部にそれぞれ取り付ける。このとき、延長リンク34、クローラ装着部27a及びその先端の回動リンク27bをそれぞれ適宜に回動させて、外方向に延ばした状態にする。次いで、クローラフレーム23をクレーンの吊りワイヤ24で支持してトラックフレーム25の真横に移動させた後、前後方向及び上下方向に位置を調節しながらクローラフレーム23を徐々にトラックフレーム25に近づけてゆく。
【0022】
次いで、図8及び図9に示すように、スパンナシリンダ28を伸長させて、延長リンク34の先端部をシリンダ挿通孔23bの前後壁面に沿って通過させる。次いで、格納用連結ピン33を用いて延長リンク34の先端部を連結部23cに取り付ける。このとき、各連結ピン33,35は、延長リンク34における両端部のピン挿通孔34a,34cにそれぞれ挿通されている。また、クローラ装着部27aは、回動リンク27bをアクスル挿通孔23a内に止めている。
【0023】
次いで、図10及び図11に示すように、スパンナシリンダ28を短縮させて、クローラフレーム23を内側に引き込み、アクスル挿通孔23aから突出した回動リンク27bを回動ピン36まわりに外側に回動させた後、固定ピン37でクローラフレーム23の取付部23fに回動リンク27bを取り付ける。次いで、格納用連結ピン33を抜いてスパンナシリンダ28を伸長させると、図12及び図13に示すように、延長リンク34がクローラフレーム23の外側に移動するので、作業用連結ピン35を抜いて延長リンク34を取り外す。最後に、延長リンク34をブラケット32の上面に積み重ねた後、格納用連結ピン33で延長リンク34を格納位置に固定するとともに、作業用連結ピン35をピン収納部23eに戻すことにより、クローラ22の装着が完了する(図3乃至図5)。この結果、延長リンク34がクローラフレーム23の外側面に沿った格納位置に固定され、かつ、スパンナシリンダ28とクローラフレーム23とが連結された状態となる。一方、トラックフレーム25からクローラ22を分離する際には、上述の手順と逆の手順を行う。
【0024】
このように、クローラ着脱用治具として用いる延長リンク34が、不使用時にはクローラフレーム23の外側面に沿わせた格納位置に格納されるので、延長リンク34を紛失するといった問題の発生を防止することができる。また、延長リンク34が、格納位置において、スパンナシリンダ28とクローラフレーム23とを連結した状態に保持する格納用連結ピン33に係合可能なピン挿通孔34a,34bを有しているので、別途に格納部を設ける必要がなく、延長リンク34の格納を簡単な構造で容易に行うことができる。
【0025】
なお、本発明は、前記形態例に限定されるものでなく、クローラの着脱に2本の延長リンクを用いて構成したが、1本で構成してもよい。また、延長リンクの長さやピン挿通孔の数も任意であり、特定の機種に対応する追加のピン挿通孔を設けて部品共通化を図ってもよい。さらに、クローラフレームに対してスパンナシリンダやブラケットが挿通可能な構成であれば、クローラフレームにおける連結部の形状やその取付位置を適宜に変更することができる。加えて、簡素な構成として、スパンナシリンダの先端にブラケットを設けずに、直接に延長リンクを取り付ける構成も可能である。
【符号の説明】
【0026】
11…杭打機、12…下部走行体、13…上部旋回体、14…ベースマシン、15…リーダブラケット、16…リーダ、17…フロントジャッキ、18…アウトリガジャッキ、19…バックステー、20…ガントリ、21…スペーサ、22…クローラ、23…クローラフレーム、23a…アクスル挿通孔、23b…シリンダ挿通孔、23c…連結部、23d…ピン挿通孔、23e…ピン収納部、23f…取付部、24…吊りワイヤ、25…トラックフレーム、26…旋回ベアリング、27…アクスル、27a…クローラ装着部、27b…回動リンク、28…スパンナシリンダ、29…スプロケットホイール、30…アイドラホイール、31…トラックローラ、32…ブラケット、32a…ピン挿通孔、33…格納用連結ピン、33a…取っ手部、34…延長リンク、34a,34b,34c…ピン挿通孔、35…作業用連結ピン、36…回動ピン、37…固定ピン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13