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特許7074708情報処理装置、情報処理方法、プログラム及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-16
(45)【発行日】2022-05-24
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、プログラム及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/30 20120101AFI20220517BHJP
【FI】
G06Q50/30
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2019058687
(22)【出願日】2019-03-26
(65)【公開番号】P2020160729
(43)【公開日】2020-10-01
【審査請求日】2021-04-23
(73)【特許権者】
【識別番号】000191076
【氏名又は名称】日鉄ソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100117857
【弁理士】
【氏名又は名称】南林 薫
(72)【発明者】
【氏名】太田 有人
【審査官】加内 慎也
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-278052(JP,A)
【文献】国際公開第2016/175134(WO,A1)
【文献】特開2000-351374(JP,A)
【文献】特開2013-212798(JP,A)
【文献】特開2005-178742(JP,A)
【文献】特開2011-207353(JP,A)
【文献】特開2000-177590(JP,A)
【文献】特開平11-310132(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
列車ダイヤの情報である列車ダイヤ情報を受け取る第1の受取手段と、
車両の情報である車両情報を受け取る第2の受取手段と、
番線情報を含む駅基地情報を受け取る第3の受取手段と、
前記列車ダイヤ情報と、前記車両情報と、前記駅基地情報と、に基づいて、列車と列車とのつなぎの際に、車両の割り当てと、番線の割り当てと、を行う割り当て手段と、
を有し、
前記割り当て手段は、前記番線の割り当ての際は、前記番線情報に基づく物理番線を優先的に割り当て、前記物理番線で割り当てが行えない場合には、実在しない仮想番線を割り当てる情報処理装置。
【請求項2】
前記割り当て手段の割り当ての結果をユーザに通知する通知手段を更に有する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記仮想番線が割り当てられた場合には、前記通知手段は、画面上に仮想番線が割り当てられたことを示す情報を表示することで、ユーザに通知する請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
列車ダイヤの情報である列車ダイヤ情報を受け取る第1の受取手段と、
車両の情報である車両情報を受け取る第2の受取手段と、
番線情報を含む駅基地情報を受け取る第3の受取手段と、
前記列車ダイヤ情報と、前記車両情報と、前記駅基地情報と、に基づいて、列車と列車とのつなぎの際に、車両の割り当てと、番線の割り当てと、を行う割り当て手段と、
を有し、
前記割り当て手段は、前記車両の割り当ての際は、前記車両情報に基づく物理車両を優先的に割り当て、前記物理車両で割り当てが行えない場合には、実在しない仮想車両を割り当てる情報処理装置。
【請求項5】
前記割り当て手段の割り当ての結果をユーザに通知する通知手段を更に有する請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記仮想車両が割り当てられた場合には、前記通知手段は、画面上に仮想車両が割り当てられたことを示す情報を表示することで、ユーザに通知する請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記割り当て手段は、列車をノードとして作成し、前記列車ダイヤ情報と、前記車両情報と、前記駅基地情報と、に基づいて、設定された条件に従って、重複しないようノード間を接続してパスを作成することで、前記車両の割り当てと、前記番線の割り当てと、を行う請求項1乃至6の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記車両の割り当て及び前記番線の割り当ての何れか又は双方を修正する修正手段を更に有する請求項1乃至7の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
列車ダイヤの情報である列車ダイヤ情報を受け取る第1の受取工程と、
車両の情報である車両情報を受け取る第2の受取工程と、
番線情報を含む駅基地情報を受け取る第3の受取工程と、
前記列車ダイヤ情報と、前記車両情報と、前記駅基地情報と、に基づいて、列車と列車とのつなぎの際に、車両の割り当てと、番線の割り当てと、を行う割り当て工程と、
を含み、
前記割り当て工程では、前記番線の割り当ての際は、前記番線情報に基づく物理番線を優先的に割り当て、前記物理番線で割り当てが行えない場合には、実在しない仮想番線を割り当てる情報処理方法。
【請求項10】
情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
列車ダイヤの情報である列車ダイヤ情報を受け取る第1の受取工程と、
車両の情報である車両情報を受け取る第2の受取工程と、
番線情報を含む駅基地情報を受け取る第3の受取工程と、
前記列車ダイヤ情報と、前記車両情報と、前記駅基地情報と、に基づいて、列車と列車とのつなぎの際に、車両の割り当てと、番線の割り当てと、を行う割り当て工程と、
を含み、
前記割り当て工程では、前記車両の割り当ての際は、前記車両情報に基づく物理車両を優先的に割り当て、前記物理車両で割り当てが行えない場合には、実在しない仮想車両を割り当てる情報処理方法。
【請求項11】
コンピュータを、
列車ダイヤの情報である列車ダイヤ情報を受け取る第1の受取手段と、
車両の情報である車両情報を受け取る第2の受取手段と、
番線情報を含む駅基地情報を受け取る第3の受取手段と、
前記列車ダイヤ情報と、前記車両情報と、前記駅基地情報と、に基づいて、列車と列車とのつなぎの際に、車両の割り当てと、番線の割り当てと、を行う割り当て手段と、
して機能させ、
前記割り当て手段は、前記番線の割り当ての際は、前記番線情報に基づく物理番線を優先的に割り当て、前記物理番線で割り当てが行えない場合には、実在しない仮想番線を割り当てるプログラム。
【請求項12】
コンピュータを、
列車ダイヤの情報である列車ダイヤ情報を受け取る第1の受取手段と、
車両の情報である車両情報を受け取る第2の受取手段と、
番線情報を含む駅基地情報を受け取る第3の受取手段と、
前記列車ダイヤ情報と、前記車両情報と、前記駅基地情報と、に基づいて、列車と列車とのつなぎの際に、車両の割り当てと、番線の割り当てと、を行う割り当て手段と、
して機能させ、
前記割り当て手段は、前記車両の割り当ての際は、前記車両情報に基づく物理車両を優先的に割り当て、前記物理車両で割り当てが行えない場合には、実在しない仮想車両を割り当てるプログラム。
【請求項13】
コンピュータを、
列車ダイヤの情報である列車ダイヤ情報を受け取る第1の受取手段と、
車両の情報である車両情報を受け取る第2の受取手段と、
番線情報を含む駅基地情報を受け取る第3の受取手段と、
前記列車ダイヤ情報と、前記車両情報と、前記駅基地情報と、に基づいて、列車と列車とのつなぎの際に、車両の割り当てと、番線の割り当てと、を行う割り当て手段と、
して機能させ、
前記割り当て手段は、前記番線の割り当ての際は、前記番線情報に基づく物理番線を優先的に割り当て、前記物理番線で割り当てが行えない場合には、実在しない仮想番線を割り当てるプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【請求項14】
コンピュータを、
列車ダイヤの情報である列車ダイヤ情報を受け取る第1の受取手段と、
車両の情報である車両情報を受け取る第2の受取手段と、
番線情報を含む駅基地情報を受け取る第3の受取手段と、
前記列車ダイヤ情報と、前記車両情報と、前記駅基地情報と、に基づいて、列車と列車とのつなぎの際に、車両の割り当てと、番線の割り当てと、を行う割り当て手段と、
して機能させ、
前記割り当て手段は、前記車両の割り当ての際は、前記車両情報に基づく物理車両を優先的に割り当て、前記物理車両で割り当てが行えない場合には、実在しない仮想車両を割り当てるプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、プログラム及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
バス、列車及び航空機等の運送機材を運行する輸送機関では、人手により列車ダイヤを作成し、列車ダイヤに対して車両等の割り当てを行うことで運行ダイヤを作成していた。
しかし、運行ダイヤの作成は、膨大な選択肢の中から列車ダイヤを決定し、車両を割り当てなければならず非常に困難な作業であるにもかかわらず、ベテランによる経験と勘とに頼るところが大きく、時間と労力とがかかっていた。
そこでコンピュータを利用して自動で車両を割り当てる仕組みが提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-45312号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、輸送機器の列車ダイヤを構成する複数の行路情報を接続した運用巡回パターンを、演算部において生成する。演算部は、運用巡回パターン内で隣接する行路情報間において輸送機器が留置場所へ入庫する時間及び留置場所から出庫する時刻を示す入出庫ペア情報を、運用巡回パターンから抽出する。さらに、演算部は、入出庫ペア情報と輸送機器の留置場所の留置番線情報とに基づいて輸送機器を留置させる留置番線を割り当てる。
しかし、特許文献1の技術では、列車ダイヤを設定してから車両運用を割り当てるため、必ずしも番線が割り当てられずに解が得られない場合が発生してしまうおそれがあった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の情報処理装置は、列車ダイヤの情報である列車ダイヤ情報を受け取る第1の受取手段と、車両の情報である車両情報を受け取る第2の受取手段と、番線情報を含む駅基地情報を受け取る第3の受取手段と、前記列車ダイヤ情報と、前記車両情報と、前記駅基地情報と、に基づいて、列車と列車とのつなぎの際に、車両の割り当てと、番線の割り当てと、を行う割り当て手段と、を有し、前記割り当て手段は、前記番線の割り当ての際は、前記番線情報に基づく物理番線を優先的に割り当て、前記物理番線で割り当てが行えない場合には、実在しない仮想番線を割り当てる。
また、本発明の情報処理装置は、列車ダイヤの情報である列車ダイヤ情報を受け取る第1の受取手段と、車両の情報である車両情報を受け取る第2の受取手段と、番線情報を含む駅基地情報を受け取る第3の受取手段と、前記列車ダイヤ情報と、前記車両情報と、前記駅基地情報と、に基づいて、列車と列車とのつなぎの際に、車両の割り当てと、番線の割り当てと、を行う割り当て手段と、を有し、前記割り当て手段は、前記車両の割り当ての際は、前記車両情報に基づく物理車両を優先的に割り当て、前記物理車両で割り当てが行えない場合には、実在しない仮想車両を割り当てる。
【発明の効果】
【0006】
本発明の一態様によれば、解が得られない場合を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図2】情報処理装置の機能構成の一例を示す図である。
図3】つなぎ及び車両運用の一例を示す図である。
図4】情報処理の一例を示すフローチャートである。
図5】割り当ての結果を表示する画面の一例を示す図(その1)である。
図6】割り当ての結果を表示する画面の一例を示す図(その2)である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
【0009】
図1は、情報処理装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。情報処理装置100は、CPU101と、記憶部102と、表示部103と、入力部104と、通信部105と、をハードウェア構成として含む。CPU101は、情報処理装置100の全体を制御する。記憶部102は、メモリ等で構成され、CPU101がプログラムに基づき処理を実行する際に使用するデータ等を記憶する。表示部103は、ディスプレイ等で構成され、CPU101の処理の結果等を表示する。入力部104は、マウス及びキーボード等で構成され、ユーザ操作をCPU101に入力する。通信部105は、情報処理装置100をネットワークに接続する。CPU101が、記憶部102に記憶されているプログラムに基づき処理を実行することにより、後述する図2に示す情報処理装置100の機能構成及び後述する図4に示すフローチャートの処理が実現される。情報処理装置100は、コンピュータの一例である。記憶部102は、記憶媒体の一例である。
【0010】
図2は、情報処理装置100の機能構成の一例を示す図である。情報処理装置100は、第1の受取部201と、第2の受取部202と、第3の受取部203と、割り当て部204と、通知部205と、修正部206と、を機能構成として含む。第1の受取部201は、列車ダイヤの情報である列車ダイヤ情報を受け取る。第1の受取部201は、列車ダイヤ情報を記憶部102より取得してもよいし、通信部105を介して外部装置より取得してもよい。ここで、列車ダイヤ情報は、どの車両で運行するかは決められていない、各駅における通過と停車の時刻だけの時刻表の情報である。第2の受取部202は、車両の情報である車両情報を受け取る。第2の受取部202は、車両情報を記憶部102より取得してもよいし、通信部105を介して外部装置より取得してもよい。ここで、車両情報には、割り当てられる車両の数、車両の種類等が含まれる。第3の受取部203は、駅の番線情報を含む駅基地情報を受け取る。第3の受取部203は、駅基地情報を記憶部102より取得してもよいし、通信部105を介して外部装置より取得してもよい。
【0011】
割り当て部204は、列車ダイヤ情報と、車両情報と、駅基地情報と、に基づいて、列車と列車とのつなぎの際に、車両の割り当てと、番線の割り当てと、を行う。ここで、つなぎとは、着列車と、発列車とを繋ぐことをいう。割り当て部204は、番線情報に基づく物理番線と、実在しない仮想番線と、を用いて、番線の割り当てを行う。割り当て部204は、番線の割り当ての際は、物理番線を優先的に割り当て、物理番線で割り当てが行えない場合には、仮想番線を割り当てる。割り当て部204が仮想番線を用いて割り当てを行うことにより、輸送機関の列車ダイヤに対して車両の割り当てを行う際に、解が得られない場合を少なくすることができる。
【0012】
割り当て部204の処理をより具体的に説明する。割り当て部204は、列車をノードとして作成し、列車ダイヤ情報と、車両情報と、駅基地情報と、に基づいて、設定された条件に従って、重複しないようノード間を接続してパス(車両運用)を作成することで、車両の割り当てと、番線の割り当てと、を行う。図3は、つなぎ及び車両運用の一例を示す図である。ここで、車両運用とは、車両を実際に運行する列車に割り当てることをいう。また、図3における、「営01」、「営02」、・・・とは、一般の旅客貨物を輸送する「営業列車」を表す。
【0013】
数式を用いて説明すると、割り当て部204は、以下の基本制約のもと、目的関数が最小となる変数を求める。
変数は、以下である。
x_(p,s)∈{0,1} つなぎpを列車sへ割り当てるか否か
y_(p,sf,st)∈{0,1} つなぎpが列車sfから列車stへ遷移するか否か(列車sfと列車stを矢印で繋ぐか)
目的関数は以下である。
min.Σ_(p∈つなぎ)Σ_((sf,st)∈矢印)矢印コスト_(p,sf,st)y_(p,sf,st)
基本制約(競合しないパスの成立)は、以下である。
【数1】
x_(p,sf)=Σ_((sf,st)∈矢印)y_(p,sf,st) (∀p∈つなぎ,∀sf∈枠) 着列車から発列車へのつなぎは1本以下
x_(p,st)=Σ_((sf,st)∈矢印)y_(p,sf,st) (∀p∈つなぎ,∀st∈枠) 発列車への着列車からのつなぎは1本以下
【0014】
他の例として、割り当て部204は、if-then型のルールベースで解を求めるようにしてもよい。
例えば、割り当て部204は、
・もし、A駅10番線着なら、折り返し時分以降の最短10番線発列車へ繋ぐ
・又は、東一両へ入庫する
・又は、東二両へ出庫する
・又は、11番線に着させて、最短11番線発列車へ繋ぐ
等のルールを適用させ、行き詰ったら戻って別ルールを適用することで解を求める。
又は、他の例として、割り当て部204は、制約伝搬関数による解探索処理を行うこともできる。制約によって変数のドメインが縮小され、他の変数のドメインが縮小されることによって、探索木の中で枝が刈り取られ(枝切り)、探索空間が縮小し、探索時間が短縮されることが期待できる。
又は、更に他の例として、割り当て部204は、考え得る行路(つなぎのケース)を列挙し、集合充足問題として解くようにしてもよい。
【0015】
通知部205は、割り当て部204の割り当ての結果を表示部103に表示することでユーザに通知する。割り当て部204の処理により仮想番線が割り当てられた場合には、通知部205は、画面上に仮想番線が割り当てられたことを示す情報を表示することで、ユーザに通知する。通知部205が、仮想番線が割り当てられたことを示す情報を表示することで、ユーザは、仮想番線に割り当てられた車両が求解の障害となっていることを把握し、後述する修正を行うことができる。
修正部206は、車両の割り当て及び番線の割り当ての何れか又は双方を修正する。より具体的に説明すると、修正部206は、画面を介したユーザの修正操作に基づいて、車両の割り当て及び番線の割り当ての何れか又は双方を修正する。他の例として、修正部206は、画面を介したユーザの修正操作に基づいて、列車ダイヤの時刻を修正したり、新たな車両を追加したりしてもよい。
【0016】
図4は、情報処理の一例を示すフローチャートである。
S301において、第1の受取部201は、列車ダイヤ情報を受け取る。
S302において、第2の受取部202は、車両情報を受け取る。
S303において、第3の受取部203は、駅基地情報を受け取る。
ここで、S301~S303の順序は問わない。また、情報処理装置100は、列車ダイヤ情報、車両情報、駅基地情報を別々に取得してもよいし、同時に取得してもよい。また、車両情報と駅基地情報とが一体となっている場合、情報処理装置100は、車両情報と駅基地情報と一体として取得してもよい。
【0017】
S304において、割り当て部204は、列車ダイヤ情報と、車両情報と、駅基地情報と、に基づいて、列車と列車とのつなぎの際に、車両の割り当てと、番線の割り当てと、を行う。割り当て部204は、番線の割り当ての際は、物理番線を優先的に割り当て、物理番線で割り当てが行えない場合には、仮想番線を割り当てる。
S305において、通知部205は、割り当て部204の割り当ての結果を表示部103に表示することでユーザに通知する。割り当て部204の処理により仮想番線が割り当てられた場合には、通知部205は、画面上に仮想番線が割り当てられたことを示す情報を表示することで、ユーザに通知する。図5は、割り当ての結果を表示する画面の一例を示す図である。図5では、仮想番線が用いられたつなぎの位置に仮想番線が用いられたことを示すオブジェクト501が表示されると共に、仮想番線が使用されている旨のメッセージ502が表示されている。通知部205が、図5に示すような表示を行うことにより、ユーザは、どのつなぎで仮想番線が使用されているのか速やかに把握することができる。他の例としては、通知部205は、仮想番線が用いられたつなぎの位置に仮想番線が用いられたことを示すオブジェクト501のみを表示するようにしてもよい。
また、さらに他の例としては、通知部205は、仮想番線が使用されていることを示す情報を一覧で別画面として表示するようにしてもよい。通知部205は、一覧の中から一の仮想番線が使用されていることを示す情報が選択されると、その情報に対応する、仮想番線が使用されている箇所を、例えば、図5に示すように表示するようにしてもよい。
【0018】
S306において、修正部206は、入力部104等を介してユーザによる修正操作がなされたか否かを判定する。修正部206は、修正操作がなされたと判定した場合、S307に進み、修正操作がなされていないと判定した場合、情報処理を終了する。
S307において、修正部206は、画面等を介したユーザの修正操作に基づいて、車両の割り当て及び番線の割り当ての何れか又は双方を修正する。
【0019】
情報処理装置100によれば、仮想番線を用いることによって、余分なメモリ及びCPUのパフォーマンスを使用しなくとも輸送機関の列車ダイヤに対して車両の割り当てを行う際に、解が得られない場合を少なくすることができる。また、情報処理装置100によれば、仮想番線が用いられたつなぎの位置に仮想番線が用いられたことを示すオブジェクト等を表示することにより、ユーザはどこを修正すればよいのか速やかに理解し、修正操作を行うことができる。
【0020】
(変形例1)
割り当て部204は、車両情報に基づく物理車両と、実在しない仮想車両と、を用いて、車両の割り当てを行うようにしてもよい。割り当て部204は、車両の割り当ての際は、物理車両を優先的に割り当て、物理車両で割り当てが行えない場合には、仮想車両を割り当てる。割り当て部204が仮想車両を用いて割り当てを行うことにより、輸送機関の列車ダイヤに対して車両の割り当てを行う際に、解が得られない場合を少なくすることができる。
【0021】
図6は、割り当ての結果を表示する画面の一例を示す図である。図6では、仮想車両が用いられている位置に仮想車両が用いられたことを示すオブジェクト601が表示されると共に、仮想車両が用いられている旨のメッセージ602が表示されている。通知部205が、図6に示すような表示を行うことにより、ユーザは、どの車両で仮想車両が使用されているのか速やかに把握することができる。他の例としては、通知部205は、仮想車両が用いられている位置に仮想車両が用いられたことを示すオブジェクト601のみを表示するようにしてもよい。
また、さらに他の例としては、通知部205は、仮想車両が使用されていることを示す情報を一覧で別画面として表示するようにしてもよい。通知部205は、一覧の中から一の仮想車両が使用されていることを示す情報が選択されると、その情報に対応する、仮想車両が使用されている車両を、例えば、図6に示すように表示するようにしてもよい。
【0022】
以上、本発明の実施形態の一例について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0023】
100 情報処理装置
101 CPU
102 記憶部
図1
図2
図3
図4
図5
図6