(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-16
(45)【発行日】2022-05-24
(54)【発明の名称】二成分無溶剤接着剤組成物
(51)【国際特許分類】
C09J 175/08 20060101AFI20220517BHJP
C09J 11/06 20060101ALI20220517BHJP
C08G 18/10 20060101ALI20220517BHJP
C08G 18/38 20060101ALI20220517BHJP
【FI】
C09J175/08
C09J11/06
C08G18/10
C08G18/38 078
(21)【出願番号】P 2019564062
(86)(22)【出願日】2018-04-24
(86)【国際出願番号】 US2018028991
(87)【国際公開番号】W WO2018222298
(87)【国際公開日】2018-12-06
【審査請求日】2021-04-13
(32)【優先日】2017-05-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2017-06-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502141050
【氏名又は名称】ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー
(73)【特許権者】
【識別番号】590002035
【氏名又は名称】ローム アンド ハース カンパニー
【氏名又は名称原語表記】ROHM AND HAAS COMPANY
(74)【代理人】
【識別番号】100092783
【氏名又は名称】小林 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100095360
【氏名又は名称】片山 英二
(74)【代理人】
【識別番号】100120134
【氏名又は名称】大森 規雄
(74)【代理人】
【識別番号】100104282
【氏名又は名称】鈴木 康仁
(72)【発明者】
【氏名】リー、ウェンウェン
(72)【発明者】
【氏名】クオ、インチョン
(72)【発明者】
【氏名】チェン、マイ
【審査官】澤村 茂実
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2015/168670(WO,A1)
【文献】特表平8-507732(JP,A)
【文献】特開2013-253133(JP,A)
【文献】特開2002-3813(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0255560(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C09J 1/00-201/10
C08G 18/00- 18/87,71/00-71/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
二官能性ポリエーテルポリオールをポリリン酸と反応させ、次いでポリイソシアネートを導入することによって調製される、リン酸エステル接着促進剤を提供することと、
ポリエーテルポリオール、前記リン酸エステル接着促進剤、およびバイオベースのポリオールを含むイソシアネート反応性成分を提供することと、
前記イソシアネート反応性成分を、イソシアネート末端プレポリマーを含むイソシアネート成分と
混合することと
を含む、二成分無溶剤接着剤組成物
を形成するための方法。
【請求項2】
前記ポリエーテルポリオールが、前記イソシアネート反応性成分の総重量の10~90パーセントを占める、請求項1に記載の
方法。
【請求項3】
前記リン酸エステル接着促進剤が、前記イソシアネート反応性成分の総重量の0.5~15パーセントを占める、請求項1
または2に記載の
方法。
【請求項4】
前記バイオベースのポリオールが、前記イソシアネート反応性成分の総重量の5~80パーセントを占める、請求項1~
3のいずれかに記載の
方法。
【請求項5】
前記バイオベースのポリオールがヒマシ油である、請求項1~
4のいずれかに記載の
方法。
【請求項6】
前記イソシアネート成分中に存在するNCO基 対 前記イソシアネート反応性成分中に存在するOH基のモル比が0.8:1.0~1.6:1.0である、請求項1~
5のいずれかに記載の
方法。
【請求項7】
積層構造体を形成するための方法であって、
請求項1~6のいずれか一項に記載の方法にしたがって前記接着剤組成物を
提供することと、
前記接着剤組成物を第1の基材の表面に塗布すると、
第2の基材の表面を前記第1の基材の前記表面上の前記接着剤組成物と接触させ、それにより前記積層構造体を形成することと、
を含む、方法。
【請求項8】
前記イソシアネート接着剤成分と前記イソシアネート反応性接着剤成分との混合が、前記イソシアネート成分中に存在するNCO基 対 前記イソシアネート反応性成分中に存在するOH基のモル比が0.8:1.0~1.6:1.0で行われる、請求項
7に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2017年6月8日に出願された米国仮出願第62/516,916号および2017年5月30日に出願された米国仮出願第62/512,208号の利益を主張する。
【背景技術】
【0002】
本開示は、無溶剤接着剤組成物に関する。より詳細には、本開示は、積層された構造体で使用するための二成分無溶剤ポリウレタン接着剤組成物に関する。開示される接着剤組成物は、イソシアネート末端プレポリマーを含むイソシアネート成分と、ポリエーテルポリオール、リン酸エステル接着促進剤、およびバイオベースのポリオールを含むイソシアネート反応性成分とを含む。開示される接着剤組成物は、現在の無溶剤接着システムに勝る改善された特性、例えば、現在のシステムよりも迅速な硬化、より急速な第一芳香族アミン(「PAA」)の分解、金属化フィルムへの良好な接着などを示す。
【0003】
本開示はさらに、積層構造体を形成するための方法に関する。より詳細には、開示される方法は、イソシアネート末端プレポリマーを含むイソシアネート接着剤成分と、ポリエーテルポリオール、リン酸エステル接着促進剤、およびバイオベースのポリオールを含むイソシアネート反応性接着剤成分とを混合することにより接着剤組成物を形成することと、接着剤組成物を第1の基材の表面に塗布することと、第2の基材の表面を第1の基材の表面上の接着剤組成物と接触させ、それにより積層構造体を形成することと、を含む。
【発明の概要】
【0004】
接着剤組成物は、多種多様な目的に有用である。例えば、接着剤組成物は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、金属、紙、またはセロファンなどの基材を一緒に接合させて、複合フィルム、すなわち、積層体を形成するために使用される。異なる最終使用用途における接着剤の使用は一般に知られている。例えば、接着剤は、包装産業において、特に食品包装のために使用されるフィルム/フィルムおよびフィルム/ホイル積層体の製造に使用することができる。積層用途で使用される接着剤、すなわち「ラミネート接着剤」は、一般に、溶剤系、水系、および無溶剤の3つのカテゴリーに分類することができる。接着剤の性能は、カテゴリーによって、また接着剤が塗布される用途によって変わる。
【0005】
無溶剤ラミネート接着剤は、有機溶剤または水性担体のいずれも用いずに、最大100パーセントの固形分を塗布することができる。塗布時に有機溶剤または水を接着剤から乾燥させる必要がないため、これらの接着剤は、高いラインスピードで稼働させることができる。溶剤系および水系のラミネート接着剤は、接着剤の塗布後に溶剤または水が効果的に乾燥し、積層構造体から除去され得る速度によって限定される。環境、健康、および安全の理由から、ラミネート接着剤は、好ましくは水性または無溶剤である。しかしながら、無溶剤接着剤は、特により厳しい用途での使用において、接着の確立が遅い、第一芳香族アミン(「PAA」)の分解が遅い、金属表面への接着性が低い、インクのにじみ、耐薬品性および耐熱性が低いなどの問題に遭遇することが多い。
【0006】
無溶剤ラミネート接着剤のカテゴリーには多くの種類がある。1つの特定の種類としては、二成分ポリウレタン系ラミネート接着剤が挙げられる。典型的には、二成分ポリウレタン系ラミネート接着剤は、イソシアネート末端プレポリマーを含む第1の成分と、ポリオールを含む第2の成分とを含む。プレポリマーは、過剰なポリイソシアネートと、1分子当たり2つ以上のヒドロキシ基を含有するポリエーテルポリオールおよび/またはポリエステルポリオールとの反応によって得ることができる。第2の成分は、1分子当たり2つ以上のヒドロキシ基を含有するポリエーテルポリオールおよび/またはポリエステルポリオールを含む。2つの成分は、所定の比で組み合わされ、次いで、第1の基材(「キャリアウェブ」としても知られる)に塗布される。次いで、第1の基材を第2の基材と一緒にして、積層構造体を形成する。追加の基材層を構造体に追加し、各連続する基材の間に接着剤組成物の追加の層を配置することができる。次に、接着剤を室温または高温で硬化させ、それによって基材を一緒に接合する。
【0007】
積層構造体のさらなる加工は接着剤の硬化速度に依存する。接着剤の硬化速度は、積層基材間の機械的接合が、さらなる加工、例えば、積層フィルムのスリッティングを可能にするのに十分となるのに要する時間によって示され、積層は、適用可能な規制(例えば、食品接触規制)に準拠する。硬化速度が遅いと、変換効率が低下する。二成分無溶剤ラミネート接着剤は、従来の溶剤含有接着剤と比較して、脆弱な初期接合を示し、スリッティングにはより長い時間を必要とする。
【0008】
したがって、改善された接着強度、より迅速な硬化速度、より急速なPAA分解、より良好な製品耐性、および改善された金属化フィルム接着性を有する二成分無溶剤ポリウレタン系ラミネート接着剤組成物が望ましい。
【0009】
二成分無溶剤ポリウレタン接着剤組成物が開示されている。いくつかの実施形態において、無溶剤接着剤組成物は、イソシアネート末端プレポリマーを含むイソシアネート成分を含む。無溶剤接着剤組成物は、ポリエーテルポリオール、リン酸エステル接着促進剤、およびバイオベースのポリオールを含むイソシアネート反応性成分をさらに含む。ポリエーテルポリオール、リン酸エステル接着促進剤、およびバイオベースのポリオールを含むイソシアネート反応性成分は、イソシアネート成分と反応して架橋ポリマーネットワークを形成する。積層された構造体に適用されると、イソシアネート反応性成分中に存在するリン酸エステル官能基が、金属化フィルムまたはポリマーフィルムの反応部位と反応/複合化して接着性を向上させる。
【0010】
いくつかの実施形態において、バイオベースのポリオールはヒマシ油である。いくつかの実施形態において、イソシアネート成分およびイソシアネート反応性成分は、100:45~100:75(イソシアネート反応性成分の重量部に対するイソシアネート成分の重量部)の混合比で存在する。
【0011】
開示される接着剤組成物、および積層構造体を形成するための方法は、既存の二成分無溶剤ポリウレタン接着剤組成物と比較して、より迅速な硬化およびPAA分解、より良好な金属化フィルム接着性、ホイル接着性の強化、耐薬品性および耐熱性の向上、およびより望ましい加工性を提供する。開示される接着剤組成物は、食品、医療および工業用包装用途に典型的に使用される積層金属化フィルムおよび一連のポリエステル、ポリオレフィンフィルムを含む、様々な積層基材を含む広範な積層構造体における使用に好適である。加えて、開示される接着剤組成物は、第2級および第1級ヒドロキシ基の両方を含有する成分の使用により、硬化特性とポットライフ特性のバランスをとっている。ヒドロキシ基含有成分の官能価は、反応速度をイソシアネート成分に合わせるように調節される。
【発明を実施するための形態】
【0012】
いくつかの実施形態において、本開示による二成分無溶剤接着剤組成物は、イソシアネート成分およびイソシアネート反応性成分を含む。
【0013】
イソシアネート成分
いくつかの実施形態において、イソシアネート成分は、イソシアネート末端プレポリマーを含む。いくつかの実施形態において、イソシアネート末端プレポリマーは、ポリイソシアネートとポリオール成分との反応生成物である。そのような反応では、イソシアネート末端プレポリマーを生成するために、ポリイソシアネートが過剰に存在する。本明細書で使用される場合、「ポリイソシアネート」は、2つ以上のイソシアネート基を含有する任意の化合物である。いくつかの実施形態において、ポリイソシアネートは、イソシアネートモノマーであり得る。いくつかの実施形態において、ポリイソシアネートは、二量体、三量体などを含んでもよい。
【0014】
いくつかの実施形態において、本開示による使用に好適なポリイソシアネートは、脂肪族ポリイソシアネート、脂環式ポリイソシアネート、芳香族ポリイソシアネート、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択され得る。「芳香族ポリイソシアネート」は、イソシアネートラジカルが芳香族ラジカルに結合しており、かつ1つ以上の芳香環を含有する、ポリイソシアネートである。「脂肪族ポリイソシアネート」は、芳香環に直接結合したイソシアネートラジカルを含有しないか、または他の脂肪族基に結合できる脂肪族ラジカルに結合したイソシアネートラジカル、脂環式ラジカルまたは芳香環(ラジカル)としてよりよく定義される。「脂環式ポリイソシアネート」は、化学鎖が環構造である脂肪族ポリイソシアネートのサブセットである。
【0015】
好適な芳香族ポリイソシアネートとしては、1,3-および1,4-フェニレンジイソシアネート、1,5-ナフチレンジイソシアネート、2,6-トルエンジイソシアネート(「2,6-TDI」)、2,4-トルエンジイソシアネート(「2,4-TDI」)、2,4´-ジフェニルメタンジイソシアネート(「2,4´-MDI」)、4,4´-ジフェニルメタンジイソシアネート(「4,4′-MDI」)、3,3´-ジメチル-4,4´-ビフェニルジイソシアネート(「TODI」)、およびそれらの2つ以上の混合物が挙げられるが、これらに限定されない。好適な脂肪族ポリイソシアネートは、直鎖または分岐鎖アルキレン残基中に3~16個の炭素原子、または4~12個の炭素原子を有し、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート(「HDI」)および1,4-ジイソシアナトブタン、ならびにそれらの2つ以上の混合物である。
【0016】
好適な脂環式ポリイソシアネートは、シクロアルキレン残基中に4~18個の炭素原子、または6~15個の炭素原子を有する。脂環式ジイソシアネートは、イソホロンジイソシアネート(「IPDI」)、1,3/1,4-ジイソシアナトシクロヘキサン1,3-/1,4-ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、およびジイソシアナトジシクロヘキシルメタン(「H12MDI」)、ならびにそれらの2つ以上の混合物などの、環状におよび脂肪族的に結合したNCO基の両方を指す。
【0017】
好適な脂肪族および脂環式ポリイソシアネートとしては、シクロヘキサンジイソシアネート、メチルシクロヘキサンジイソシアネート、エチルシクロヘキサンジイソシアネート、プロピルシクロヘキサンジイソシアネート、メチルジエチルシクロヘキサンジイソシアネート、プロパンジイソシアネート、ブタンジイソシアネート、ペンタンジイソシアネート、ヘキサンジイソシアネート、ヘプタンジイソシアネート、オクタンジイソシアネート、ノナンジイソシアネート、4-イソシアナトメチル-1,8-オクタンジイソシアネート(TIN)などのノナントリイソシアネート、ウンデカンジ-およびトリイソシアネートならびにドデカンジ-およびトリイソシアネート、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI) 、ジイソシアナトジシクロヘキシルメタン(H12MDI)、2-メチルペンタンジイソシアネート(MPDI)、2,2,4-トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート/2,4,4-トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート(TMDI)、ノルボルナンジイソシアネート(NBDI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)、テトラメチルキシレンジイソシアネート、ならびにそれらのダイマー、トリマー、および2つ以上の混合物が挙げられるが、これらに限定されない。本開示による使用に好適な追加のイソシアネートとしては、4-メチル-シクロヘキサン-1,3-ジイソシアネート、2-ブチル-2-エチルペンタメチレンジイソシアネート、3(4)-イソシアナトメチル-1-メチルシクロヘキシルイソシアネート、2-イソシアナトプロピルシクロヘキシルイソシアネート、2,4´-メチレンビス(シクロヘキシル)ジイソシアネート、1,4-ジイソシアネート-4-メチル-ペンタン、およびそれらの2つ以上の混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
【0018】
いくつかの実施形態において、イソシアネート成分は、少なくとも3%、または少なくとも6%、または少なくとも10%のNCO含有量を有する。いくつかの実施形態において、イソシアネート成分は、25%、または18%、または14%を超えないNCO含有量を有する。いくつかの実施形態において、イソシアネート成分は、3~25%、または6~18%、または10~14%のNCO含有量を有する。NCO含有量は、ASTM D2572に従って決定される。いくつかの実施形態において、イソシアネート成分は、ASTM D2196の方法で測定した場合、25℃で300~40,000mPa-s、または500~20,000mPa-s、または1,000~10,000mPa-sの粘度を有する。
【0019】
いくつかの実施形態において、ポリイソシアネートと反応してイソシアネート末端プレポリマーを形成するポリオール成分は、2以上のヒドロキシル官能価を有するポリオールを含む。本明細書で使用される場合、「ヒドロキシル官能価」という用語は、分子上のイソシアネート反応性部位の数を指す。ポリオールの場合、平均ヒドロキシル官能価は、一般に、OHの総モル数をポリオールの総モル数で除したものである。いくつかの実施形態において、2以上の官能価を有するポリオールは、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、およびそれらの混合物からなる群から選択される。
【0020】
イソシアネート成分は、当業者に一般的に既知の他の成分をさらに含むことができる。
【0021】
イソシアネート反応性成分
いくつかの実施形態において、イソシアネート反応性成分は、ポリエーテルポリオール、リン酸エステル接着促進剤、およびバイオベースのポリオールを含む。
【0022】
いくつかの実施形態において、ポリエーテルポリオールは、2以上のヒドロキシ官能価(例えば、二官能価、三官能価など)を有する。いくつかの実施形態において、ポリエーテルポリオールは、ASTM D4274に従って測定される、100~400mg KOH/gのヒドロキシル価を有する。いくつかの実施形態において、ポリエーテルポリオールは、100~3,000、200~2,500、または350~1,500の数平均分子量を有する。いくつかの実施形態において、ポリエーテルポリオールは、ASTM D4878に従って測定される、25℃で50~1000cpsの粘度を有する。本開示による使用に好適なポリエーテルポリオールの市販の例として、VORANOL(商標)CP-450、VORANOL(商標)CP-755、VORANOL(商標)CP-1055、VORANOL(商標)220-260、VORANOL(商標)220-056NおよびVORANOL(商標)220-110Nの商品名で販売される製品が含まれ、それぞれDow Chemical Companyから入手可能である。いくつかの実施形態において、ポリエーテルポリオールは、分子量が300未満のトリオールをさらに含む。本開示による使用に好適なトリオールの市販の例として、Sigma-Aldrichから入手可能なトリメチロールプロパン(「TMP」)が挙げられる。いくつかの実施形態において、イソシアネート反応性成分中のポリエーテルポリオールの量は、イソシアネート反応性成分の重量を基準として、10~90重量%、または40~80重量%、または55~70重量%である。
【0023】
いくつかの実施形態において、リン酸エステル接着促進剤は、リン酸エステル系ポリオールを含む。いくつかの実施形態において、リン酸エステル系ポリオールは、三官能性または二官能性プロピレングリコール、ポリリン酸、およびポリイソシアネートから作製される。いくつかの実施形態において、リン酸エステル系ポリオールは、リン酸エステルポリオールの重量を基準として4重量パーセント未満のリン酸含有量、またはリン酸エステルポリオールの重量を基準として0.1~3重量パーセントのリン酸含有量、またはリン酸エステルポリオールの重量を基準として1.5~2.5重量パーセントのリン酸含有量を有する。いくつかの実施形態において、リン酸エステル系ポリオールは、ASTM D2196の方法で測定した場合、25℃で40,000cps未満、または25℃で30,000cps未満の粘度を有する。いくつかの実施形態において、リン酸エステル系ポリオールは、ASTM D4274に従って測定される、200~350mg KOH/gのヒドロキシル価を有する。いくつかの実施形態において、イソシアネート反応性成分中のリン酸エステル接着促進剤の量は、イソシアネート反応性成分の重量を基準として、0.5~15重量%、または1~10重量%、または2~5重量%である。好適なリン酸エステル接着促進剤を調製するための技術の一例が、後述の本開示の実施例に提供される。
【0024】
いくつかの実施形態において、バイオベースのポリオールは、ヒマシ油または他の天然由来の油である。本開示による使用に好適な市販のヒマシ油の例として、Campbell&Co.から入手可能なウレタングレードのヒマシ油が挙げられる。いくつかの実施形態において、イソシアネート反応性成分中のバイオベースポリオールの量は、イソシアネート反応性成分の重量を基準として、5~80重量%、または20~50重量%、または30~40重量%である。
【0025】
いくつかの実施形態において、1つ以上の添加剤は、任意に、接着剤組成物に含められ得る。好適な添加剤の例としては、粘着付与剤、可塑剤、レオロジー調整剤、接着促進剤、酸化防止剤、充填剤、着色剤、界面活性剤、消泡剤、湿潤剤、レベリング剤、溶剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
【0026】
イソシアネート反応性成分は、当業者に一般的に既知の他の成分、例えば追加のポリオール、イソシアネートなどをさらに含むことができる。
【0027】
いくつかの実施形態において、イソシアネート成分中に存在するNCO基とイソシアネート反応性成分中に存在するOH基とのモル比は、0.8:1.0~1.6:1.0、または1.0:1.0~1.5:1.0、または1.2:1.0~1.4:1.0である。イソシアネート成分およびイソシアネート反応性成分の重量による混合比は、NCO基とOH基の望ましい比に基づいて決定することができる。いくつかの実施形態において、最終接着剤組成物中のイソシアネート成分とイソシアネート反応性成分との重量による混合比は、100:45~100:75、または100:50~100:70であり得る。
【0028】
いくつかの実施形態において、イソシアネート成分およびイソシアネート反応性成分は、パッケージで製造および販売することができる。いくつかの実施形態において、イソシアネート成分およびイソシアネート反応性成分は、それぞれ個別に製造および販売することができる。
【0029】
積層体形成
開示される接着剤組成物を含む積層体は、接着剤組成物のイソシアネートおよびイソシアネート反応性成分を混合し、次いで混合された接着剤組成物をフィルムに塗布することにより形成され得る。本明細書で使用される場合、「フィルム」は、1つの寸法が0.5mm以下であり、他の2つの寸法が両方とも1cm以上である任意の構造である。「ポリマーフィルム」は、ポリマーまたはポリマーの混合物から作製されるフィルムである。ポリマーフィルムの組成物は、典型的には、80重量パーセント以上の1つ以上のポリマーである。
【0030】
例えば、混合された接着剤の層は、第1の基材の表面に塗布される。混合された接着剤組成物を含む第1の基材の表面は、第2の基材の表面と接触させられ、次いで、2つの基材は、ニップローラなどの第1および第2の基材に外圧を加えるための装置を通過する。塗布装置におけるそのようなローラの配置は、当該技術分野において一般的に既知である。次いで、混合された接着剤組成物は、室温(すなわち、約25℃)から50℃以上までの任意の温度で硬化されるか、または硬化させられる。いくつかの実施形態において、フィルム基材に塗布される接着剤のコーティング重量は1.2g/m2~3.5g/m2であり、いくつかの実施形態において、1.6g/m2~3.0g/m2である。
【0031】
積層構造体における適切な基材としては、紙、織布および不織布、金属箔、ポリマーフィルム、ならびに金属被覆ポリマーフィルムなどのフィルムが含まれる。いくつかのフィルムは、接着剤組成物と接触し得るインクで画像が印刷される表面を任意に有する。本開示による接着剤組成物が1つ以上の基材を一緒に接着している状態で、基材を積層させ積層構造体を形成する。
本開示の実施例
【0032】
本開示は、開示される接着剤組成物および既存の接着剤組成物を例証する例(総称して「実施例」)を説明することによって、ここで、さらに詳細に説明する。しかしながら、本開示の範囲は、当然ながら、実施例に限定されない。
【0033】
原料
以下の実施例で使用した関連原料を表1に詳述する。
【表1】
【0034】
リン酸エステル接着促進剤の調製
55.1グラムのVORANOL(商標)CP-450と1.5グラムのポリリン酸を、室温で、窒素でパージしながら反応器に加える。次いで、反応器の温度を100℃に設定し、反応器の内容物を1時間撹拌する。反応器の温度を50℃に下げ、次いで、18.4グラムのISONATE(商標)125Mを反応器に導入する。発熱反応により反応器の温度が80℃に上昇する。反応器の温度を2時間78℃に制御する。得られたリン酸エステル接着促進剤は、ASTM D4274に従って測定される、293mg KOH/gのヒドロキシル価を有し、ASTM D2196に従って測定した場合、25℃で18,000cpsの粘度を有する。
【0035】
イソシアネート反応性成分の調製
実施例1~3のイソシアネート反応性成分の関連成分を表2に詳述する。サンプル調製の典型例として実施例3のイソシアネート反応性成分を使用して、約600グラムのVORANOL(商標)220-260、約360グラムのバイオベースのポリオール、約20グラムのリン酸エステル接着促進剤、および約20グラムのTMPを、ガラス製反応器に投入する。反応器を約70℃に加熱し、混合物を約2時間撹拌し、温度を維持する。次いで、リアクターの内容物を約60℃に冷却し、後で使用するためにサンプルを移して梱包する。
【表2】
【0036】
接着剤の配合
様々な接着剤の詳細な配合を表3に特定する。
【表3】
【0037】
積層構造体
ニップ温度を120°Fに設定し、ラインスピードを100フィート/分に設定したLABO-COMBI(商標)ラミネーターを使用して、積層構造体を調製する。コーティング重量は、約1~1.2lbs/rm(1.6~1.9g/m2)になるように調節する。各配合物のために約100フィートの積層体を調製し、接着試験を容易にするためにいくつかの接着片を挿入する。形成された積層構造体を、室温で1週間硬化させる。48LBT/GF-19、ナイロン/GF-10、および48LBT/Met-PETを含む、様々な構造体を評価する。
【0038】
試験方法と性能結果
200Nのロードセルを備えたInstron引張試験機で、積層体サンプルの1インチストリップに対して10インチ/分の速度でT剥離接着強度を測定する。各積層体サンプルについて3つのストリップを試験し、破壊モードで高い接着強度および平均接着強度を記録する。フィルムの破れおよびフィルムの伸びがあった場合、高い値が報告される。他の破壊モードでは、平均T剥離接着強度が報告される。典型的な破壊モードは以下を含む:接着剤の破壊「AF」(一次接着剤)、接着剤の移行「AT」(二次接着剤)、接着剤の割れ「AS」(接着剤の凝集破壊)、フィルムの破れ「FT」(接着不良)、フィルムの伸び「FS」(接着不良)、および金属の移行「MT」。
【0039】
サンプルを25℃、50%RHで2日間硬化させた後に、第一芳香族アミン(「PAA」)の分解を試験する。硬化した積層構造体を折り畳んで二重層を形成し、一方の層のポリエチレンフィルムが他方の層のポリエチレンフィルムと接触するようにする。次いで、端部をペーパーカッターでトリミングして、約6.5インチ×7インチの折り畳まれた小片を得る。次いで、端部をヒートシールして、内寸5.5インチ×5.6インチのパウチを形成する。次いで、パウチに100mLの3%酢酸を充填する。これらのパウチを、空気循環オーブン内で2時間にわたって70℃で抽出する。冷たい水道水でパウチを急冷した後、試験溶液を室温で平衡化させ、100mlの試験溶液をビーカーに移す。3%酢酸溶液に抽出された第一芳香族アミンの量を、古典的な比色法を用いることにより決定する。
【0040】
積層構造体のボイルインバッグ試験も行われる。硬化した積層構造体(約9インチ×11インチ)を折り畳んで二重層を形成し、一方の層のポリエチレンフィルムが他方の層のポリエチレンフィルムと接触するようにする。次いで、端部をペーパーカッターでトリミングして、約5インチ×7インチの折り畳まれた小片を得る。次いで、端部をヒートシールして、内寸4インチ×6インチのパウチを形成する。次いで、解放端部から100mLの1/1/1ソース(すなわち、等重量部のケチャップ、酢、植物油のブレンド)をパウチに充填する。充填後、パウチの内部に閉じ込められる空気を最小限に抑えるようにパウチをシールする。次いで、充填したパウチを沸騰したお湯の中に注意深く置き、30分間浸漬させた状態に維持する。終了してから、トンネリング、層間剥離、および/または漏れの程度を、印を付けておいた既存の欠陥と比較する。次いで、袋を空にし、少なくとも3つの1インチストリップをパウチから切り取り、その後できるだけ早くT剥離接着強度を測定する。
【0041】
【0042】
上述の実施形態および実施例に記載されたものに加えて、特定の組み合わせの多くの実施形態が本開示の範囲内であり、そのいくつかを以下に記載する。
【0043】
実施形態1.二成分無溶剤接着剤組成物であって、
イソシアネート末端プレポリマーを含むイソシアネート成分と、
イソシアネート反応性成分と、を含み、イソシアネート反応性成分が、
ポリエーテルポリオール、
リン酸エステル接着促進剤、および
バイオベースのポリオールを含む、二成分無溶剤接着剤組成物。
【0044】
実施形態2.ポリエーテルポリオールが、イソシアネート反応性成分の総重量の10~90パーセントを占める、任意の先行するまたは後続の実施形態に記載の二成分無溶剤接着剤組成物。
【0045】
実施形態3.ポリエーテルポリオールが、イソシアネート反応性成分の総重量の40~80パーセントを占める、任意の先行するまたは後続の実施形態に記載の二成分無溶剤接着剤組成物。
【0046】
実施形態4.ポリエーテルポリオールが、イソシアネート反応性成分の総重量の55~70パーセントを占める、任意の先行するまたは後続の実施形態に記載の二成分無溶剤接着剤組成物。
【0047】
実施形態5.リン酸エステルが、三官能性プロピレングリコール、ポリリン酸、およびポリイソシアネートから作製され、リン酸エステルが、リン酸エステルポリオールの重量を基準として3重量パーセント未満のリン酸含有量を有する、任意の先行するまたは後続の実施形態に記載の二成分無溶剤接着剤組成物。
【0048】
実施形態6.リン酸エステル接着促進剤が、イソシアネート反応性成分の総重量の0.5~15パーセントを占める、任意の先行するまたは後続の実施形態に記載の二成分無溶剤接着剤組成物。
【0049】
実施形態7.リン酸エステル接着促進剤が、イソシアネート反応性成分の総重量の1~10パーセントを占める、任意の先行するまたは後続の実施形態に記載の二成分無溶剤接着剤組成物。
【0050】
実施形態8.リン酸エステル接着促進剤が、イソシアネート反応性成分の総重量の2~5パーセントを占める、任意の先行するまたは後続の実施形態に記載の二成分無溶剤接着剤組成物。
【0051】
実施形態9.バイオベースのポリオールが、イソシアネート反応性成分の総重量の5~80パーセントを占める、任意の先行するまたは後続の実施形態に記載の二成分無溶剤接着剤組成物。
【0052】
実施形態10.バイオベースのポリオールが、イソシアネート反応性成分の総重量の20~50パーセントを占める、任意の先行するまたは後続の実施形態に記載の二成分無溶剤接着剤組成物。
【0053】
実施形態11.バイオベースのポリオールが、イソシアネート反応性成分の総重量の30~40パーセントを占める、任意の先行するまたは後続の実施形態に記載の二成分無溶剤接着剤組成物。
【0054】
実施形態12.バイオベースのポリオールがヒマシ油である、任意の先行するまたは後続の実施形態に記載の二成分無溶剤接着剤組成物。
【0055】
実施形態13.イソシアネート成分中に存在するNCO基とイソシアネート反応性成分中に存在するOH基とのモル比が0.8:1.0~1.6:1.0である、任意の先行するまたは後続の実施形態に記載の二成分無溶剤接着剤組成物。
【0056】
実施形態14.イソシアネート成分中に存在するNCO基とイソシアネート反応性成分中に存在するOH基とのモル比が1.0:1.0~1.5:1.0である、任意の先行するまたは後続の実施形態に記載の二成分無溶剤接着剤組成物。
【0057】
実施形態15.イソシアネート成分中に存在するNCO基とイソシアネート反応性成分中に存在するOH基とのモル比が1.2:1.0~1.4:1.0である、任意の先行するまたは後続の実施形態に記載の二成分無溶剤接着剤組成物。
【0058】
実施形態16.任意の先行するまたは後続の実施形態に記載の二成分無溶剤接着剤組成物を含む、積層構造体。
【0059】
実施形態17.積層構造体を形成するための方法であって、
イソシアネート末端プレポリマーを含むイソシアネート接着剤成分と、ポリエーテルポリオール、リン酸エステル接着促進剤、およびバイオベースのポリオールを含むイソシアネート反応性接着剤成分とを混合することにより接着剤組成物を形成することと、
接着剤組成物を第1の基材の表面に塗布することと、
第2の基材の表面を第1の基材の表面上の接着剤組成物と接触させ、それにより積層構造体を形成することと、を含む、方法。
【0060】
実施形態18.イソシアネート接着剤成分とイソシアネート反応性接着剤成分との混合は、イソシアネート成分中に存在するNCO基とイソシアネート反応性成分中に存在するOH基とのモル比が0.8:1.0~1.6:1.0で行われる、任意の先行するまたは後続の実施形態に記載の積層構造体を形成する方法。
【0061】
実施形態19.イソシアネート接着剤成分とイソシアネート反応性接着剤成分との混合は、イソシアネート成分中に存在するNCO基とイソシアネート反応性成分中に存在するOH基とのモル比が1.0:1.0~1.5:1.0で行われる、任意の先行するまたは後続の実施形態に記載の積層構造体を形成する方法。
【0062】
実施形態20.イソシアネート接着剤成分とイソシアネート反応性接着剤成分との混合は、イソシアネート成分中に存在するNCO基とイソシアネート反応性成分中に存在するOH基とのモル比が1.2:1.0~1.4:1.0で行われる、任意の先行するまたは後続の実施形態に記載の積層構造体を形成する方法。
【0063】
実施形態21.第1および第2の基材が、それぞれ独立して、木質材料、金属材料、プラスチック材料、複合材料、紙材料、布材料、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される、任意の先行するまたは後続の実施形態に記載の積層構造体を形成する方法。
本出願が提供する発明の例として以下のものが挙げられる。
[1] 二成分無溶剤接着剤組成物であって、イソシアネート末端プレポリマーを含むイソシアネート成分と、イソシアネート反応性成分と、を含み、前記イソシアネート反応性成分が、ポリエーテルポリオール、リン酸エステル接着促進剤、およびバイオベースのポリオールを含む、二成分無溶剤接着剤組成物。
[2] 前記ポリエーテルポリオールが、前記イソシアネート反応性成分の総重量の10~90パーセントを占める、[1]または後続の項のいずれかに記載の二成分無溶剤接着剤組成物。
[3] リン酸エステルが、三官能性プロピレングリコール、ポリリン酸、およびポリイソシアネートから作製される、[1]~[2]または後続の項のいずれかに記載の二成分無溶剤接着剤組成物。
[4] 前記リン酸エステル接着促進剤が、前記イソシアネート反応性成分の総重量の0.5~15パーセントを占める、[1]~[3]または後続の項のいずれかに記載の二成分無溶剤接着剤組成物。
[5] 前記バイオベースのポリオールが、前記イソシアネート反応性成分の総重量の5~80パーセントを占める、[1]~[4]または後続の項のいずれかに記載の二成分無溶剤接着剤組成物。
[6] 前記バイオベースのポリオールがヒマシ油である、[1]~[5]または後続の項のいずれかに記載の二成分無溶剤接着剤組成物。
[7] 前記イソシアネート成分中に存在するNCO基と前記イソシアネート反応性成分中に存在するOH基とのモル比が0.8:1.0~1.6:1.0である、[1]~[6]または後続の請求項のいずれかに記載の二成分無溶剤接着剤組成物。
[8] [1]~[7]または後続の項のいずれかに記載の二成分無溶剤接着剤組成物を含む、積層構造体。
[9] 積層構造体を形成するための方法であって、
イソシアネート末端プレポリマーを含むイソシアネート接着剤成分と、ポリエーテルポリオール、リン酸エステル接着促進剤、およびバイオベースのポリオールを含むイソシアネート反応性接着剤成分とを混合することにより接着剤組成物を形成することと、
前記接着剤組成物を第1の基材の表面に塗布することと、
第2の基材の表面を前記第1の基材の前記表面上の前記接着剤組成物と接触させ、それにより前記積層構造体を形成することと、を含む、方法。
[10] 前記イソシアネート接着剤成分と前記イソシアネート反応性接着剤成分との混合が、前記イソシアネート成分中に存在するNCO基と前記イソシアネート反応性成分中に存在するOH基とのモル比が0.8:1.0~1.6:1.0で行われる、[1]~[9]または後続の項のいずれかに記載の積層構造体を形成するための方法。
[11] 前記第1の基材および第2の基材が、それぞれ独立して、木質材料、金属材料、プラスチック材料、複合材料、紙材料、布材料、およびそれらの2つ以上の組み合わせからな
る群から選択される、[1]~[10]のいずれかに記載の積層構造体を形成するための方法。