IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社の特許一覧 ▶ エヌ・ティ・ティ レゾナント株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-情報提供システム及び情報提供方法 図1
  • 特許-情報提供システム及び情報提供方法 図2
  • 特許-情報提供システム及び情報提供方法 図3
  • 特許-情報提供システム及び情報提供方法 図4
  • 特許-情報提供システム及び情報提供方法 図5
  • 特許-情報提供システム及び情報提供方法 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-16
(45)【発行日】2022-05-24
(54)【発明の名称】情報提供システム及び情報提供方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/258 20110101AFI20220517BHJP
   G06Q 30/02 20120101ALI20220517BHJP
   G06F 13/00 20060101ALI20220517BHJP
   G06F 3/04842 20220101ALI20220517BHJP
   H04N 17/00 20060101ALI20220517BHJP
【FI】
H04N21/258
G06Q30/02 470
G06F13/00
G06F3/0484 120
H04N17/00 Z
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020098612
(22)【出願日】2020-06-05
(65)【公開番号】P2021192484
(43)【公開日】2021-12-16
【審査請求日】2020-08-04
(73)【特許権者】
【識別番号】399035766
【氏名又は名称】エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】504126835
【氏名又は名称】エヌ・ティ・ティ レゾナント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001634
【氏名又は名称】特許業務法人 志賀国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】岩田 裕平
(72)【発明者】
【氏名】中本 聖也
(72)【発明者】
【氏名】松木 久幸
【審査官】大西 宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-123693(JP,A)
【文献】特開2012-009957(JP,A)
【文献】特開2014-127986(JP,A)
【文献】特開2019-020834(JP,A)
【文献】特開2019-195180(JP,A)
【文献】特開2019-208196(JP,A)
【文献】特表2018-528553(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0012792(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第110460909(CN,A)
【文献】国際公開第2014/188593(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 7/10
H04N 7/14 - 7/173
H04N 7/20 - 7/56
H04N 21/00 -21/858
G06Q 10/00 -10/10
G06Q 30/00 -30/08
G06F 3/01
G06F 3/048- 3/0489
G06F 13/00
H04N 13/00 -17/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
視聴の対象となるイベントに関するユーザーの反応を示す情報である反応情報を取得する反応情報取得部と、
前記反応情報に基づいて、前記イベントにおいてユーザーに好評だった前記イベントの出演者の行為である好評行為を判定する好評行為判定部と、
を備え
前記反応情報は、前記ユーザーが操作するユーザー端末に表示された特定のボタンであって、チーム又は選手へのチップ、好意、又は感動の少なくともいずれか一つを示すボタンに対する操作に応じた情報であり、
前記好評行為判定部は、好評であったことを示す所定の反応情報が多く送信された時間帯の行為を前記好評行為として判定する、
情報提供システム。
【請求項2】
前記反応情報取得部は、前記ユーザーが使用するユーザー端末から送信された前記ユーザーが視聴しているイベントに関する前記ユーザーの反応情報のデータを受信することによって反応情報を取得する、請求項1に記載の情報提供システム。
【請求項3】
前記好評行為判定部において好評行為と判定された場合に、前記ユーザーが使用するユーザー端末に対して、所定の出力を実行させる情報提供制御部、をさらに備え
前記所定の出力は、前記好評行為を行った者に関する情報を示す出力、前記好評行為に関連した商品を取得することを可能にするための出力、又は、前記好評行為に関連する映像を示す出力、のうち少なくともいずれか一つである、請求項1又は2に記載の情報提供システム。
【請求項4】
前記好評行為判定部において好評行為と判定された行為が行われた時間帯の一部又は全部を含む映像をハイライト映像として生成するハイライト映像生成部をさらに備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の情報提供システム。
【請求項5】
コンピューターが、視聴の対象となるイベントに関するユーザーの反応を示す情報である反応情報を取得する反応情報取得ステップと、
コンピューターが、前記反応情報に基づいて、前記イベントにおいてユーザーに好評だった前記イベントの出演者の行為である好評行為を判定する好評行為判定ステップと、
を有し、
前記反応情報は、前記ユーザーが操作するユーザー端末に表示された特定のボタンであって、チーム又は選手へのチップ、好意、又は感動の少なくともいずれか一つを示すボタンに対する操作に応じた情報であり、
前記好評行為判定ステップにおいて、前記コンピューターが、好評であったことを示す所定の反応情報が多く送信された時間帯の行為を前記好評行為として判定する、
情報提供方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザーが視聴しているイベントに関する情報を提供するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、視聴可能な様々なイベントがユーザーに対して提供されている。例えば、スポーツの観戦イベントや、音楽のライブイベント等が提供されている。イベントには、映像及び音声で提供されるものに限らず、映像のみで提供されるもの、音声のみで提供されるもの、文字列(テキスト)のみで提供されるもの、これらを組み合わせて提供されるもの、のように種々の態様で視聴可能に提供されている。これらのイベントには、試合会場やライブ会場のように現地で提供されるものや、ネットワークを介して視聴可能に提供されるものがある。また、ユーザーに対し、ユーザーが興味を持っている番組を判定して、判定結果に関する情報を提供する技術も提案されている(例えば特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第5666629号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般的に、イベントに関して実況中継などの解説情報も提供されている。しかしながら、ユーザーに対してより興味を持たせるような情報の提供が行えていない。
上記事情に鑑み、本発明は、イベントを視聴しているユーザーに対し、そのユーザーにとってより好ましい情報を提供することができる技術の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様は、視聴の対象となるイベントに関するユーザーの反応を示す情報である反応情報を取得する反応情報取得部と、前記反応情報に基づいて、前記イベントにおいてユーザーに好評だった行為である好評行為を判定する好評行為判定部と、を備える情報提供システムである。
【0006】
本発明の一態様は、上記の情報提供システムであって、前記反応情報取得部は、前記ユーザーが使用するユーザー端末から送信された反応情報のデータを受信することによって反応情報を取得する。
【0007】
本発明の一態様は、上記の情報提供システムであって、前記好評行為判定部において好評行為と判定された場合に、前記ユーザーが使用するユーザー端末に対して、所定の出力を実行させる情報提供制御部、をさらに備える。
【0008】
本発明の一態様は、上記の情報提供システムであって、前記好評行為判定部において好評行為と判定された時間帯の一部又は全部を含む映像をハイライト映像として生成するハイライト映像生成部をさらに備える。
【0009】
本発明の一態様は、視聴の対象となるイベントに関するユーザーの反応を示す情報である反応情報を取得する反応情報取得ステップと、前記反応情報に基づいて、前記イベントにおいてユーザーに好評だった行為である好評行為を判定する好評行為判定ステップと、を有する情報提供方法である。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、イベントを視聴しているユーザーに対し、そのユーザーにとってより好ましい情報を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の情報提供システム1のシステム構成を示す概略ブロック図である。
図2】ユーザー端末10の機能構成の具体例を示す概略ブロック図である。
図3】運用者端末30の機能構成の具体例を示す概略ブロック図である。
図4】映像解析装置40の機能構成の具体例を示す概略ブロック図である。
図5】情報提供装置60の機能構成の具体例を示す概略ブロック図である。
図6】分析装置70の機能構成の具体例を示す概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の具体的な構成例について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の情報提供システム1のシステム構成を示す概略ブロック図である。情報提供システム1は、ユーザー端末10、撮像装置20、運用者端末30、映像解析装置40、データサーバー50、情報提供装置60及び分析装置70を備える。各装置は、ネットワーク80を介してデータ通信することが可能である。ただし、セキュリティ等の制約により、一部の装置間でデータ通信ができないように構成されてもよい。ネットワーク80は、無線通信を用いたネットワークであってもよいし、有線通信を用いたネットワークであってもよい。ネットワーク80は、複数のネットワークが組み合わされて構成されてもよい。ネットワーク80は、例えばインターネットを用いて構成されてもよい。
【0013】
情報提供システム1が備える各装置の概略について説明する。ユーザー端末10は、イベントを視聴するユーザーによって操作される情報処理装置である。ユーザーは、ユーザー端末10を介してイベントを視聴してもよいし、イベントが開催される会場にユーザー端末を持参してもよい。イベントの視聴は、映像及び音声によって行われてもよいし、映像のみで行われてもよいし、音声のみ、文字列(テキスト)のみ、これらを組み合わせたもの、のように種々の態様で行われてもよい。ユーザー端末10は、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末、ゲーム機器等の情報機器を用いて構成される。ユーザーは、ユーザー端末10に対してデータを入力することができる。例えば、ユーザーは、視聴しているイベントに関する発話情報をユーザー端末10に入力する。発話情報は、話し言葉で表現された情報であり、ユーザーが視聴しているイベントに関する質問や情報の提供を求める内容の情報である。発話情報は、音声により入力されてもよいし、キーボード等の操作機器を介して文字や手書きのイメージとして入力されてもよい。ユーザー端末10は、発話情報に応じた応答情報が情報提供装置60から送信されると、応答情報を受信し、出力する。ユーザーは、ユーザー端末10から情報の出力を受けることができる。出力される情報は、例えばユーザーが視聴しているイベントに関する情報である。例えば、ユーザーは、ユーザー端末10の画面に表示された文字や画像に応じた情報を取得できる。例えば、ユーザーは、ユーザー端末10のスピーカーから出力された音声を聞くことによって、音声に応じた情報を取得できる。
【0014】
撮像装置20は、ユーザーが視聴する対象となるイベントを撮像するカメラ及びマイクである。撮像装置20として、スマートフォンやタブレット装置等の情報処理装置が用いられてもよい。イベントは、例えばスポーツの試合、囲碁や将棋の試合、コンピューターゲームの試合、音楽やダンスのライブ、マジックやサーカス等のショー、歌舞伎や能等の芸能を含む。撮像装置20は、必ずしも1台である必要は無い。図1では、複数台の撮像装置20が配置されている。複数台の撮像装置20が用いられる場合には、例えばイベント会場の全体が複数台の撮像装置20の撮像範囲でカバーされるように各撮像装置20が配置されることが望ましい。撮像装置20は、撮像によって生成される動画像データを、ネットワーク80を介して他の装置に送信する。撮像装置20は、例えば動画像データを、映像解析装置40、データサーバー50及び情報提供装置60に送信する。なお、撮像装置20は、運用者端末30、映像解析装置40、データサーバー50、情報提供装置60及び分析装置70等の装置とは異なる主体によって運営される装置であってもよい。例えば、第三者の動画配信サービス提供者によって撮像装置20が運用され、そのような動画配信サービス提供者から提供された映像に基づいて情報提供システム1が処理を行ってもよい。また、このような動画配信サービス提供者から提供された映像を、情報提供システム1の関係者が編集し、編集後の映像が情報提供システム1の処理対象の動画像データとして用いられてもよい。また、撮像装置20によって撮像された動画像データを示す文字列情報(テキスト情報)をAI等によって生成し、生成された文字列情報が情報提供システム1においてユーザー端末10に提供され視聴されてもよい。
【0015】
運用者端末30は、撮像装置20によって撮像されるイベントに関する運用者によって操作される情報処理装置である。運用者は、例えばイベントの主催者であってもよいし、イベントにおいて特定の役割を担う者であってもよいし、イベントそのものに直接関係はしないものの、イベントの映像を利用する者(例えばメディア関係者、動画像の配信事業者など)であってもよい。運用者は、後述する運用者分析情報を運用者端末30に入力可能な者であればどのような者であってもよい。運用者端末30は、例えばスマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等の情報機器を用いて構成される。運用者は、イベントに関する分析を行う。運用者は、運用者端末30に対して自身の分析結果を示す情報(以下「運用者分析情報」という。)を入力する。運用者分析情報は、例えばイベントの現在の状態を解説する文であってもよい。運用者分析情報は、例えばイベントの開催日、出場者に関する情報であってもよい。運用者分析情報は、例えばイベントがスポーツの試合である場合には、その試合の開催日、会場、対戦チームに関する情報、出場選手に関する情報、過去の対戦成績に関する情報、その試合のチームスタッツや個人スタッツ、試合の経過情報(スコア、得点者、選手交代、反則などに関する情報)であってもよい。運用者端末30は、運用者分析情報をデータサーバー50、情報提供装置60及び分析装置70に送信する。なお、運用者分析情報は、文字列(テキスト)や数字で表されてもよいし、静止画像や動画像や音声等の態様で表されてもよいし、他の態様で表されてもよい。
【0016】
映像解析装置40は、撮像装置20によって撮像されるイベントの映像を解析する情報処理装置である。映像解析装置40は、例えばイベントの映像から、イベントに出演している者や、イベントで使用される物について解析処理を行い、解析結果を出力する。例えばイベントがスポーツの試合である場合には、試合に出場している選手や、試合で使用される道具について解析処理が行われる。例えばイベントがサッカーの試合であれば、映像解析装置40は、試合に出場している各選手の画像を認識し、各選手の位置を示す時系列の情報を取得する。映像解析装置40は、各選手の位置の時系列の情報に基づいて、各選手のスタッツを示す情報や、競技場平面上でのチームとしてのフォーメーションを示す情報を取得してもよい。
【0017】
データサーバー50は、情報処理装置である。データサーバー50は、例えばパーソナルコンピュータやサーバー装置等の情報処理装置を用いて構成される。データサーバー50は、撮像装置20によって撮像された映像データや、撮像装置20によって撮像されるイベントに関連するデータ(以下「関連データ」という。)を記憶する。関連データは、例えばイベントと同種のイベントであって過去に開催されたイベントに関する情報であってもよい。例えばイベントがラグビーの試合である場合には、対戦する両チームの過去の成績や試合結果に関する情報が関連情報として記憶されていてもよい。例えばイベントが音楽のライブである場合には、ライブに出演するアーティストの過去のライブに関する情報が関連情報として記憶されてもよい。関連データは、例えばイベントに登場する人物やキャラクターに関する情報であってもよい。例えばイベントがラグビーの試合である場合には、対戦する両チームの監督や選手や過去のチームスタッツや個人スタッツに関する情報が関連情報として記憶されてもよい。例えばイベントが音楽のライブである場合には、ライブに出演するアーティストに関する情報が関連情報として記憶されてもよい。このような関連データは、例えば運用者端末30において入力された運用者分析情報の一部又は全部であってもよい。データサーバー50は、関連データを情報提供装置60及び分析装置70に送信する。
【0018】
情報提供装置60は、情報処理装置である。情報提供装置60は、例えばウェブサーバーとして構築されてもよい。情報提供装置60は、所定のプロトコルでユーザー端末10に対しイベントに関する情報を送信する。情報提供装置60は、例えばユーザーが視聴しているイベントに関する関連データや運用者分析情報や映像解析結果を、ユーザー端末10に対して送信する。そのため、イベントを視聴しているユーザーに対し、そのユーザーにとってより好ましい情報を提供することが可能となる。このとき、情報提供装置60は、ユーザーの属性に応じて、送信される情報を選択してもよい。このような動作により、イベントを視聴しているユーザーに対し、そのユーザーにとってさらに好ましい情報を提供することが可能となる。また、ユーザーは、ユーザー端末10を操作することによって、視聴しているイベントに関して様々な反応を入力することができる。ユーザー端末10に入力された反応を示す情報(以下「反応情報」という。)は、ユーザー端末10から情報提供装置60に送信される。このように各ユーザーの反応情報を取得できるため、情報提供システム1は、各ユーザーの反応に応じた処理を行うことができる。
【0019】
分析装置70は、情報処理装置である。分析装置70は、例えばパーソナルコンピュータやサーバー装置等の情報処理装置を用いて構成される。分析装置70は、ユーザー端末10から送信された反応情報に基づいて、イベントの中でユーザーに好評であった出演者の行為を分析する。また、分析装置70は、映像解析装置40によって得られた解析結果に基づいて、イベントの将来の事象について分析する。分析装置70は、学習機能を有してもよい。例えば、分析装置70は、撮像装置20から送信される動画像データ、運用者端末30から送信される運用者分析情報、映像解析装置40から送信される映像解析結果及びデータサーバー50から送信される関連データのいずれか一つ又は複数に基づいて学習処理を行ってもよい。分析装置70は、学習結果と、現在のイベントの状況を示す情報(動画像データ、運用者分析情報又は映像解析結果)と、に基づいてイベントの将来の事象について分析してもよい。分析装置70は、分析結果を情報提供装置60に送信する。
【0020】
図2は、ユーザー端末10の機能構成の具体例を示す概略ブロック図である。ユーザー端末10の詳細について説明する。ユーザー端末10は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備える。ユーザー端末10は、所定のプログラムを実行することによって、入力部11、出力部12、通信部13、位置情報取得部14、ユーザー情報記憶部15及び制御部16を備える装置として機能する。なお、ユーザー端末10の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。ユーザー端末10によって実行されるプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM、半導体記憶装置(例えばSSD:Solid State Drive)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスクや半導体記憶装置等の記憶装置である。ユーザー端末10によって実行されるプログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
【0021】
入力部11は、キーボード、ポインティングデバイス(マウス、タブレット等)、ボタン、タッチパネル、カメラ等の既存の入力装置を用いて構成される。入力部11は、ユーザーの指示をユーザー端末10に入力する際にユーザーによって操作される。入力部11は、入力装置をユーザー端末10に接続するためのインタフェースであっても良い。この場合、入力部11は、入力装置においてユーザーの入力に応じ生成された入力信号をユーザー端末10に入力する。入力部11は、マイクを用いて構成されてもよい。この場合、入力部11はユーザーが発した発話の音声を音声信号として取得する。入力部11がカメラを用いて構成された場合、ユーザーの表情やジェスチャー等の映像を入力してもよい。この場合、入力された映像は、制御部16によって所定の形式のデータ(例えば文字列や、ユーザーの動きを示す数値やベクトルなど)に変換されて用いられてもよい。
【0022】
出力部12は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の画像表示装置である。出力部12は、例えば情報提供装置60から提供されるテキストデータや静止画像データや動画像データを表示する。出力部12は、画像表示装置をユーザー端末10に接続するためのインタフェースであっても良い。この場合、出力部12は、テキストデータや画像データを表示するための映像信号を生成し、自身に接続されている画像表示装置に映像信号を出力する。出力部12は、スピーカーとして構成されてもよい。この場合、出力部12は、テキストデータを表す音声信号を生成して出力する。
【0023】
通信部13は、ネットワークインタフェースを用いて構成される。通信部13は、ネットワーク80を介して他の装置とデータ通信する。
【0024】
位置情報取得部14は、ユーザー端末10の現在位置の位置情報を取得する。位置情報取得部14は、例えば衛星測位システムや携帯電話網の基地局との通信などによって現在位置の位置情報を取得する。衛星測位システムの具体例として、GPS(Global Positioning System)やGalileo等がある。位置情報取得部14は、取得した位置情報を制御部16へ出力する。
【0025】
ユーザー情報記憶部15は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の記憶装置を用いて構成される。ユーザー情報記憶部15は、ユーザー端末10のユーザーに関する情報(以下「ユーザー情報」という。)を記憶する。ユーザー情報は、例えばユーザーに予め付与されている識別情報(以下「ユーザー識別情報」という。)であってもよいし、ユーザーの氏名やニックネームであってもよい。ユーザー情報には、ユーザー自身に関する情報に代えて、ユーザーが操作する対象となっているユーザー端末10に関する情報が用いられてもよい。例えば、ユーザー端末10のMACアドレスやユーザー端末10の識別情報がユーザー情報として用いられてもよい。
【0026】
制御部16は、ユーザー端末10に設けられる各機能部を制御する。制御部16は、例えばユーザーが入力部11を操作することによって指示を入力した場合、入力された指示に応じて動作する。制御部16は、例えばユーザーが入力部11を操作することによってユーザーの反応情報を入力した場合、入力された反応情報を情報提供装置60に送信する。このとき、制御部16は、位置情報取得部14によって取得された位置情報をさらに情報提供装置60に送信してもよい。制御部16は、反応情報の送信とは独立したタイミングで、位置情報を情報提供装置60に送信してもよい。例えば、制御部16は、所定のアプリケーション(例えばイベントの動画を視聴するためのアプリケーションや、情報提供装置60から提供される情報を受けるためのアプリケーション)が起動されている間に所定のタイミングで位置情報を情報提供装置60に痩身してもよい。
【0027】
反応情報は、どのような形で取得されてもよい。例えば、出力部12の画面に表示されている複数の種別の反応を示すボタンがユーザーによって操作されることに応じて、その操作された回数や種別を示す情報として反応情報が生成されてもよい。反応の種別としては、好意を示すもの(例えば“いいね”と表示されたボタン)、強い好意を示すもの(例えば“超いいね”と表示されたボタン)、感動を示すもの(例えば“すごいね”と表示されたボタン)、嫌悪を示すもの(例えば“悲しいね”と表示されたボタン)などがあってもよい。
【0028】
反応情報は、情報提供装置60から提供される情報に対して示されてもよい。例えば、情報提供装置60から提供された個々の情報に対して反応を示すためのボタンが表示されてもよい。反応情報は、現在ユーザーが生で視聴しているイベントの状況に対して示されてもよい。この場合、例えばユーザー端末10には反応を示すためのボタンが表示され続け、ユーザーはイベントの状況に応じてそのボタンを操作してもよい。反応情報は、現在ユーザーがユーザー端末10において視聴しているイベントの状況に対して示されてもよい。この場合、例えばユーザー端末10には映像とともに、反応を示すためのボタンが表示され続け、ユーザーはイベントの状況に応じてそのボタンを操作してもよい。これらの場合、反応情報には、ユーザーによってボタンが押されたタイミングを示す情報(例えばイベントの開始からの経過時間を示す情報や、日時を示す情報など)が含まれてもよい。
【0029】
制御部16は、例えば通信部13を介して他の装置からテキストデータや画像データを含む表示情報が受信された場合、表示情報に応じた映像や音声を出力部12に出力させる。
【0030】
図3は、運用者端末30の機能構成の具体例を示す概略ブロック図である。運用者端末30の詳細について説明する。運用者端末30は、バスで接続されたCPUやメモリや補助記憶装置などを備える。運用者端末30は、所定のプログラムを実行することによって、入力部31、出力部32、通信部33及び制御部34を備える装置として機能する。なお、運用者端末30の各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されてもよい。運用者端末30によって実行されるプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM、半導体記憶装置(例えばSSD:Solid State Drive)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスクや半導体記憶装置等の記憶装置である。運用者端末30によって実行されるプログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
【0031】
入力部31は、キーボード、ポインティングデバイス、ボタン、タッチパネル等の既存の入力装置を用いて構成される。入力部31は、運用者の指示を運用者端末30に入力する際に運用者によって操作される。入力部31は、入力装置を運用者端末30に接続するためのインタフェースであっても良い。この場合、入力部31は、入力装置においてユーザーの入力に応じ生成された入力信号を運用者端末30に入力する。入力部31は、マイクを用いて構成されてもよい。この場合、入力部31は運用者が発した発話の音声を音声信号として取得する。運用者は、例えばイベントが行われる前は、入力部31を操作することによってイベントに関する情報(例えば出場チーム、出場選手、会場、過去の対戦成績などに関する情報)を運用者端末30に入力する。運用者は、例えばイベントが行われている間は、入力部31を操作することによってイベントの経過情報等を運用者端末30に入力する。
【0032】
出力部32は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等の画像表示装置である。テキストデータや静止画像データや動画像データを表示する。出力部32は、画像表示装置を運用者端末30に接続するためのインタフェースであっても良い。この場合、出力部32は、テキストデータや画像データを表示するための映像信号を生成し、自身に接続されている画像表示装置に映像信号を出力する。出力部32は、スピーカーとして構成されてもよい。この場合、出力部32は、テキストデータを表す音声信号を生成して出力する。
【0033】
通信部33は、ネットワークインタフェースを用いて構成される。通信部33は、ネットワーク80を介して他の装置とデータ通信する。
【0034】
制御部34は、運用者端末30に設けられる各機能部を制御する。制御部34は、例えば運用者が入力部31を操作することによって指示を入力した場合、入力された指示に応じて動作する。制御部34は、例えば運用者が入力部31を操作することによって、運用者分析情報を入力した場合、入力された運用者分析情報をデータサーバー50及び情報提供装置60に送信する。
【0035】
図4は、映像解析装置40の機能構成の具体例を示す概略ブロック図である。映像解析装置40の詳細について説明する。映像解析装置40は、バスで接続されたCPUやメモリや補助記憶装置などを備える。映像解析装置40は、所定のプログラムを実行することによって、通信部41、解析補助情報記憶部42及び制御部43を備える装置として機能する。なお、映像解析装置40の各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されてもよい。映像解析装置40によって実行されるプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM、半導体記憶装置(例えばSSD)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスクや半導体記憶装置等の記憶装置である。映像解析装置40によって実行されるプログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
【0036】
通信部41は、ネットワークインタフェースを用いて構成される。通信部41は、ネットワーク80を介して他の装置とデータ通信する。
【0037】
解析補助情報記憶部42は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の記憶装置を用いて構成される。解析補助情報記憶部42は、制御部43が映像解析処理を実行するために必要となる情報を記憶する。例えば、解析補助情報記憶部42は、パターンマッチングで用いられるパターン情報を記憶してもよいし、映像解析のために予め学習処理(例えばDeep learning)を行うことによって得られた学習済みモデルを記憶してもよいし、映像解析に用いられるパラメータ等の値を記憶してもよい。学習済みモデルは、例えば人物を検出するための学習処理であってもよいし、人物の姿勢を判定するための学習処理であってもよい。
【0038】
制御部43は、CPU等のプロセッサがプログラムを実行することによって映像解析部431として機能する。映像解析部431は、例えば映像内の人物を検出し、映像内の人物の位置を判定する。映像解析部431は、複数の人物が映像内に写っている場合には、各人物の位置を判定してもよい。映像解析部431は、例えばイベントに出場している人物に限定して位置を判定してもよい。映像解析部431は、例えば映像内の人物の位置の時系列の情報を取得してもよい。
【0039】
例えばイベントがサッカーの試合であれば、映像解析部431は、試合に出場している各選手の画像を認識し、各選手の位置を示す時系列の情報を取得する。映像解析部431は、各選手の位置の時系列の情報に基づいて、各選手のスタッツを示す情報や、競技場平面上でのチームとしてのフォーメーションを示す情報を取得してもよい。この場合、映像解析部431は、各チームに関する情報や各選手に関する情報に対して、そのチームや選手を示す情報(例えばタグ情報)を付与してもよい。
【0040】
図5は、情報提供装置60の機能構成の具体例を示す概略ブロック図である。情報提供装置60の詳細について説明する。情報提供装置60は、バスで接続されたCPUやメモリや補助記憶装置などを備える。情報提供装置60は、所定のプログラムを実行することによって、通信部61、ユーザー情報記憶部62及び制御部63を備える装置として機能する。なお、情報提供装置60の各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されてもよい。情報提供装置60によって実行されるプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM、半導体記憶装置(例えばSSD)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスクや半導体記憶装置等の記憶装置である。情報提供装置60によって実行されるプログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
【0041】
通信部61は、ネットワークインタフェースを用いて構成される。通信部61は、ネットワーク80を介して他の装置とデータ通信する。
【0042】
ユーザー情報記憶部62は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の記憶装置を用いて構成される。ユーザー情報記憶部62は、通信部61を介してユーザー情報取得部631によってユーザー端末10から取得されるユーザー情報を記憶する。ユーザー情報は、ユーザー端末10を操作するユーザーに関する情報である。ユーザー情報は、例えばユーザーの識別情報やユーザーの属性情報である。ユーザーの属性情報は、例えばユーザーの性別、ユーザーの住所、ユーザーの年齢、ユーザーの好みを示す情報、ユーザーの過去のイベントへの参加履歴を示す情報などを含む。ユーザーの好みを示す情報は、例えばユーザーが好きなグループやチームを示す情報や、ユーザーが好きな選手を示す情報や、ユーザーが好きな選手のポジションを示す情報や、ユーザーが好きなイベントの展開を示す情報(例えば接戦、乱打戦など)などである。ユーザー情報記憶部62は、ユーザーが視聴したイベントの履歴に関する情報を記憶してもよい。
【0043】
制御部63は、CPU等のプロセッサがプログラムを実行することによってユーザー情報取得部631、情報提供制御部632及び反応情報取得部633として機能する。
【0044】
ユーザー情報取得部631は、ユーザー端末10と通信することによってユーザー情報を取得する。例えば、ユーザー情報取得部631は、ユーザー情報の各項目の値を入力するための入力欄を有したWEB画面を生成し、ユーザー端末10に送信してもよい。この場合、ユーザー端末10の出力部12に表示された画面の各入力欄に対し、ユーザーは入力部11を操作することによって値を入力する。そして、所定のボタン(例えば送信ボタン)をユーザーが操作することに応じて、入力された各値を含むユーザー情報がユーザー端末10から情報提供装置60に送信されてもよい。ユーザー情報取得部631は、ユーザー端末10から送信される位置情報をさらにユーザー情報として取得してもよい。ユーザー情報取得部631は、取得されたユーザー情報をユーザー情報記憶部62に記録する。
【0045】
情報提供制御部632は、ユーザー端末10に対し、イベントに関する情報を提供する。情報提供制御部632によって提供される情報は、例えば運用者端末30から送信される運用者分析情報の一部又は全部であってもよいし、映像解析装置40から送信される映像解析結果であってもよいし、データサーバー50に記録されている映像データや関連データであってもよい。情報提供制御部632は、情報の提供先になるユーザーのユーザー情報に基づいて、提供される情報を選択してもよい。例えば、情報提供制御部632は、ユーザーが好きなチームやユーザーが好きな選手に関する情報を選択してユーザー端末10へ送信してもよい。このような処理は、例えば映像解析結果などに解析結果のチームや選手を示す情報(例えばタグ情報)が付与されていることで実現されてもよい。
【0046】
情報提供制御部632は、ユーザーの位置情報と、イベントの会場の位置情報とが、一致することを示す所定の条件を満たす場合にのみ、ユーザー端末10に対して情報を提供してもよい。また、情報提供制御部632は、ユーザー端末10から、会場にユーザーが訪れたことを示す情報(例えば会場で配布されているパスワード、会場で配布されているバーコード情報など)が受信された場合にのみ、ユーザー端末10に対して情報を提供してもよい。このように構成されることにより、イベントの会場でイベントを視聴しているユーザーのみに対して情報を提供することが可能となる。そのため、ユーザーに対してイベントの会場へ足を運ぶ動機を与えることが可能となる。
【0047】
情報提供制御部632は、後述する分析装置70において好評行為と判定されたタイミングにおいて、所定の表示をユーザー端末10に行われる様に処理を行ってもよい。例えば、好評行為と判定されたタイミングで、その行為を行った選手に関する情報の文字列や画像(例えば該当選手の画像)をユーザー端末10に表示させてもよい。例えば、情報提供制御部632は、『ナイスプレー!』のようにユーザーの興奮を煽るような文字列や画像をユーザー端末10に表示させてもよいし、チームや選手の応援歌や音声をユーザー端末10に出力させてもよい。情報提供制御部632は、好評行為に関連したキャラクター等のデータを取得することが可能となるボタンをユーザー端末10に表示させてもよい。情報提供制御部632は、該当選手の関連商品を購入することが可能となるウェブサイトへのリンクや、関連商品を購入するためのボタンをユーザー端末10に表示させてもよい。情報提供制御部632のこのような処理は、例えば運用者端末30において所定の操作(例えば「好評行為」であることを指示する操作)が行われたタイミングで行われてもよい。
【0048】
情報提供制御部632は、分析装置70で好評行為と判定されたタイミングにおいて、そのタイミングを基準とした所定の時間幅の映像をデータサーバー50から取得し、リプレイ映像としてユーザー端末10に表示させてもよい。情報提供制御部632は、そのユーザーが好きなチームや好きな選手に関して好評行為と判定されたタイミングでのみ、リプレイ映像をユーザー端末10に表示させてもよい。
【0049】
反応情報取得部633は、ユーザー端末10から、反応情報を受信する。反応情報取得部633は、反応情報をデータサーバー50に登録する。反応情報取得部633は、ユーザー端末10から、選手やチームに対して送信されるチップを取得してもよい。このようなチップの送信は、例えばユーザー端末10に表示される特定のボタン(例えば「チップ」と記載されたボタン)が操作されることに応じて行われてもよい。このようなチップの送信は、予めユーザーが特定の行為を行うことによってチップを送る権利を取得していることが前提条件となってもよい。チップを送る権利の取得は、例えばユーザーが金銭を支払うことによって事前にチップを購入することで行われてもよいし、ファンクラブ等の組織に属することによって所定のタイミングで付与されるものであってもよい。また、チップを送った後にそのチップの量に応じた金額がユーザーに請求されてもよい。なお、このように送信されたチップの量に応じて、情報提供装置60や運用者は、ユーザーに対して選手からのメッセージ(メール、動画など)を送ってもよいし、特別なイベントにユーザーを招待する等のインセンティブを付与してもよい。
【0050】
図6は、分析装置70の機能構成の具体例を示す概略ブロック図である。分析装置70の詳細について説明する。分析装置70は、バスで接続されたCPUやメモリや補助記憶装置などを備える。分析装置70は、所定のプログラムを実行することによって、通信部71、予測結果記憶部72及び制御部73を備える装置として機能する。なお、分析装置70の各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されてもよい。分析装置70によって実行されるプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM、半導体記憶装置(例えばSSD)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスクや半導体記憶装置等の記憶装置である。分析装置70によって実行されるプログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
【0051】
通信部71は、ネットワークインタフェースを用いて構成される。通信部71は、ネットワーク80を介して他の装置とデータ通信する。
【0052】
予測結果記憶部72は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の記憶装置を用いて構成される。予測結果記憶部72は、制御部73の予測部733の予測処理の結果を示す情報(予測結果情報)を記憶する。
【0053】
制御部54は、CPU等のプロセッサがプログラムを実行することによって好評行為判定部731、ハイライト映像生成部732、予測部733、重要行為判定部734及び情報分析部735として機能する。
【0054】
好評行為判定部731は、イベントの中でユーザーに好評であった出演者の行為(以下「好評行為」という。)を判定する。好評行為判定部731は、判定結果を情報提供装置60に送信する。好評行為判定部731の処理は、イベントの進行と並行して行われることが望ましい。
【0055】
好評行為判定部731は、例えば、ユーザー端末10から送信された反応情報に基づいて好評行為を判定してもよい。好評行為判定部731は、例えば、好評であったことを示す反応情報(例えば好意を示すもの、強い好意を示すもの、感動をしめすものなど)が多く送信された時間帯の行為を、好評行為であると判定してもよい。このような反応情報は、ユーザーに対して提供された運用者分析情報に紐付けられて送信されたものであってもよい。より具体的には、所定の時間幅(例えば10秒、30秒、1分など)において、好評であったことを示す反応情報の数が所定の閾値を超えた場合に、その時間幅に含まれる映像において好評行為が行われたと判定してもよい。
【0056】
好評行為判定部731は、例えば、SNS(Social Networking Service)への投稿に基づいて好評行為を判定してもよい。好評行為判定部731は、例えば、判定の対象となっているイベントを示すタグ情報と供に行われたSNSへの投稿の数が多くなされた時間帯の行為を、好評行為であると判定してもよい。より具体的には、所定の時間幅(例えば10秒、30秒、1分など)において、投稿数が所定の閾値を超えた場合に、その時間幅に含まれる映像において好評行為が行われたと判定してもよい。
【0057】
好評行為判定部731は、上述した好評行為の判定を、ユーザーの属性情報に含まれているユーザーが好きなグループやチームや選手毎に行ってもよい。例えば、判定対象となっている試合に出場している各チームに関して、そのチームを好きであると属性情報において登録しているユーザーの反応情報のみに基づいて好評行為を判定してもよい。そのようにして判定された好評行為を示す情報(例えば時間帯を示す情報)は、判定の対象となったチームと対応付けて送信されてもよい。
【0058】
ハイライト映像生成部732は、所定の条件を満たした複数の時間帯の映像をつなぎ合わせることによって、ハイライト映像を生成する。ハイライト映像生成部732における所定の条件は、例えば好評行為判定部731によって好評行為であると判定されたことであってもよい。ハイライト映像生成部732における所定の条件は、例えば好評であったことを示す反応情報の数が多かったものから順に並べた際に所定の順位に入ることであってもよい。このとき、反応情報の数にかえて、SNSへの投稿数がもちいられてもよいし、反応情報の数とSNSへの投稿数との両方が用いられてもよい。なお、ハイライト映像生成部732は、ハイライト映像を生成する際には、例えばデータサーバー50から処理対象のイベントの映像を取得してもよい。このようなハイライト映像生成部732の処理は、イベントの所定のタイミングで実行される。例えば、イベントがスポーツである場合には、試合の終了時や、インターバル時(例えば前半の終了時)などに実行される。ハイライト映像生成部732によって生成されたハイライト映像は、情報提供装置60によってユーザー端末10に送信される。
【0059】
予測部733は、映像解析装置40によって得られた解析結果に基づいて、イベントの将来の事象について予測する。予測部733は、学習機能を有してもよい。例えば、予測部733は、撮像装置20から送信される動画像データ、運用者端末30から送信される運用者分析情報、映像解析装置40から送信される映像解析結果及びデータサーバー50から送信される関連データのいずれか一つ又は複数に基づいて学習処理を行ってもよい。予測部733は、このようにして得られた学習結果(学習済みモデル)と、現在のイベントの状況を示す情報(動画像データ、運用者分析情報又は映像解析結果)と、に基づいてイベントの将来の事象について予測してもよい。例えば、サッカーの試合においてAという選手がコーナーキックを蹴ろうとしている場合、予測部733は、Aという選手がコーナーキックを蹴った場合の過去の事象等に基づいて、コーナーキックの結果がどのようになるのか予測してもよい。予測部733は、イベントが進行している最中に所定のタイミングでイベントの結果を予測してもよい。例えばイベントがサッカーの試合である場合には、各タイミングにおける両チームが勝確率を予測してもよい。予測部733は、分析結果を情報提供装置60に送信する。
【0060】
重要行為判定部734は、イベントの中で行われた出場者の各行為のうち、重要行為を判定する。重要行為とは、出場者の行為のうち、イベントの進行に影響を強く与えた行為である。例えば、重要港委判定部734は、予測部733における各チームの勝つ確率が大きく変動したタイミングにおける行為を重要行為として判定してもよい。この場合、重要港委判定部734は、例えば予測結果記憶部72に記憶されている過去の予測結果を用いて判定を行ってもよい。重要行為判定部734は、必ずしも行為そのものを判定対象にする必要は無く、例えば重要行為が含まれている蓋然性の高い時間帯を判定してもよい。例えば、予測部733がイベントの進行にしたがってN回の予測を行った場合に、n回目の予測と(n+1)回目の予測とで、勝確率が所定の閾値を超えて変化した場合や、勝と予測されていたチームが変わった場合に、n回目の予測と(n+1)回目の予測との間の時間帯において重要行為が行われたと判定されてもよい。なお、nは1以上N以下の整数である。
【0061】
情報分析部735は、運用者にとって有用な情報の分析を行う。例えば、情報分析部735は、映像解析装置40の映像解析結果に基づいて、運用者に関連するチームに所属する各選手の運動量や試合への貢献度を所定の基準で分析してもよい。情報分析部735は、例えば、特定のイベントや所定の期間において、好評行為と判定された回数を選手毎に取得してもよい。情報分析部735は、そのような選手については、関連商品がより多く売れる可能性があると判定してもよいし、そのような選手がファンサービス等でファンに接する機会を増やすことが好ましいと判定してもよい。情報分析部735は、例えばそのような選手の関連商品のオンライン販売を行うことを判定してもよい。このとき、オンライン販売において割引が行われる様に判定してもよい。オンライン販売のタイミングは、例えば好評行為と判定されたタイミングから所定期間であってもよいし、好評行為が含まれていたイベントの終了のタイミングから所定期間であってもよい。情報分析部735によってこのような分析が行われた場合には、情報提供装置60は、オンライン販売のタイミングに応じて、ユーザー端末10に対し関連商品を購入するためのリンク情報や商品情報を提供してもよい。
【0062】
このように構成された情報提供システム1によれば、イベントの関係者は、1又は複数の撮像装置をイベント会場に設置してネットワーク80に接続することで、イベントのリアルタイムの情報(運用者分析情報、映像解析の結果、関連データ、映像データなど)を容易に複数のユーザーに配信することが可能となる。そのため、アマチュアなどのローエンドのチームであっても、ファンに対し上記の情報を提供し満足度を向上させることが可能となる。また、映像解析の結果や関連データをチームの向上に用いることが可能となる。
【0063】
ユーザーによるイベントの視聴は、必ずしもイベントが開催されている現場で行われる必要は無い。例えば、イベントの状況を実況する生放送や録画放送をテレビ受像器で見ることによってイベントの視聴が行われてもよい。また、テレビ受像器や録画装置の機能として提供されるタイムシフト機能によってユーザーが視聴を行ってもよい。ユーザーは、パブリックビューイングやスポーツバー等の場で視聴を行ってもよい。
【0064】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【0065】
例えば、情報提供システム1が備える各装置に実装された各機能は、必ずしも図1図6に示された装置に実装される必要は無い。例えば、情報提供装置60の制御部63に実装された機能と、分析装置70の制御部73に実装された機能は、同一の装置に実装されてもよいし、2台以上の複数の装置に分散して実装されてもよい。運用者端末30,映像解析装置40及びデータサーバー50に関しても同様である。また、運用者端末30,映像解析装置40、データサーバー50、情報提供装置60及び分析装置70に実装された各機能のうちの一部が、撮像装置20の情報処理装置に実装されてもよい。
【符号の説明】
【0066】
1…情報提供システム, 10…ユーザー端末, 20…撮像装置, 30…運用者端末, 40…映像解析装置, 50…データサーバー, 60…情報提供装置, 70…分析装置, 11…入力部, 12…出力部, 13…通信部, 14…位置情報取得部, 15…ユーザー情報記憶部, 16…制御部, 31…入力部, 32…出力部, 33…通信部, 34…制御部, 41…通信部, 42…解析補助情報記憶部, 43…制御部, 431…映像解析部, 61…通信部, 62…ユーザー情報記憶部, 63…制御部, 631…ユーザー情報取得部, 632…情報提供制御部, 633…反応情報取得部, 71…通信部, 72…予測結果記憶部, 73…制御部, 731…好評行為判定部, 732…ハイライト映像生成部, 733…予測部, 734…重要行為判定部, 735…情報分析部
図1
図2
図3
図4
図5
図6