(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-16
(45)【発行日】2022-05-24
(54)【発明の名称】ラック及び無人機
(51)【国際特許分類】
B64C 1/30 20060101AFI20220517BHJP
B64C 39/02 20060101ALI20220517BHJP
B64D 27/26 20060101ALI20220517BHJP
F16C 11/04 20060101ALI20220517BHJP
【FI】
B64C1/30
B64C39/02
B64D27/26
F16C11/04 F
(21)【出願番号】P 2020563748
(86)(22)【出願日】2018-05-31
(86)【国際出願番号】 CN2018089402
(87)【国際公開番号】W WO2019227445
(87)【国際公開日】2019-12-05
【審査請求日】2020-11-11
(73)【特許権者】
【識別番号】513068816
【氏名又は名称】エスゼット ディージェイアイ テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SZ DJI TECHNOLOGY CO.,LTD
【住所又は居所原語表記】6F,HKUST SZ IER Bldg.NO.9 Yuexing 1st Rd.Hi-Tech Park(South),Nanshan District Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】110002000
【氏名又は名称】特許業務法人栄光特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シィォン ロンミン
(72)【発明者】
【氏名】ヂョウ ヂェンハオ
(72)【発明者】
【氏名】シィォン シィェンウー
(72)【発明者】
【氏名】リー ヤン
【審査官】諸星 圭祐
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第107117296(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0313417(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第107651182(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第105644769(CN,A)
【文献】中国実用新案第206939046(CN,U)
【文献】中国実用新案第206914618(CN,U)
【文献】国際公開第2014/059549(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B64C 1/30
B64C 39/02
B64D 27/26
F16C 11/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アームを接続するためのラックであって、
対向する頂壁及び底壁と、前記頂壁と前記底壁との間に位置する収容スペースと、を含み、
前記収容スペースは、前記アームの少なくとも一部分を収容し、
前記ラックの前記頂壁及び前記底壁の少なくとも一方に保持部材が設けられており、
前記保持部材は、前記ラックの前記頂壁及び前記底壁の少なくとも一方に形成された傾斜部を含み、
前記頂壁は、対向する第1の端及び第2の端と、前記第1の端と前記底壁とを接続する接続壁と、を含み、
前記傾斜部は、前記第2の端から前記第1の端に向かう方向に傾斜し、前記収容スペース内に延伸しており、
前記アームが展開位置にあるときに、前記保持部材が前記アームに当接して係止力を生成し、前記アームを前記頂壁と前記底壁との間に係止することを特徴とするラック。
【請求項2】
前記頂壁は、前記収容スペース側の第1の内側壁を含み、
前記傾斜部は、前記頂壁の第1の内側壁に形成されていることを特徴とする請求項
1に記載のラック。
【請求項3】
前記底壁は、前記収容スペース側の第2の内側壁を含み、
前記頂壁の第1の内側壁と前記底壁の第2の内側壁とは平行に延伸し、
前記傾斜部は、前記第1の内側壁から傾斜して下向きに延伸することを特徴とする請求項
2に記載のラック。
【請求項4】
前記底壁は、前記収容スペース側の第2の内側壁を含み、
前記傾斜部は、前記底壁の第2の内側壁に形成されていることを特徴とする請求項
1に記載のラック。
【請求項5】
前記頂壁は、前記収容スペース側の第1の内側壁を含み、
前記頂壁の第1の内側壁と前記底壁の第2の内側壁とは平行に延伸し、
前記傾斜部は、前記第2の内側壁から傾斜して上向きに延伸することを特徴とする請求項
4に記載のラック。
【請求項6】
前記頂壁は、前記収容スペース側の第1の内側壁を含み、
前記底壁は、前記収容スペース側の第2の内側壁を含み、
前記傾斜部は、前記頂壁の第1の内側壁に形成された第1の傾斜部と、前記底壁の第2の内側壁に形成された第2の傾斜部と、を含み、
前記第1の傾斜部は、前記第1の内側壁から傾斜して下向きに延伸し、
前記第2の傾斜部は、前記第2の内側壁から傾斜して上向きに延伸することを特徴とする請求項
1に記載のラック。
【請求項7】
アームを接続するためのラックであって、
対向する頂壁及び底壁と、前記頂壁と前記底壁との間に位置する収容スペースと、を含み、
前記収容スペースは、前記アームの少なくとも一部分を収容し、
前記ラックの前記頂壁及び前記底壁の少なくとも一方に保持部材が設けられており、
前記保持部材は、前記ラックの前記頂壁又は前記底壁に設けられた弾性片を含み、
前記アームが展開位置にあるときに、前記弾性片が前記アームに当接
して係止力を生成し、前記アームを前記頂壁と前記底壁との間に係止することを特徴とするラック。
【請求項8】
前記頂壁と前記底壁とを接続する接続壁を含み、
前記弾性片は、前記接続壁に近接していることを特徴とする請求項
7に記載のラック。
【請求項9】
前記弾性片は、前記ラックに固定された固定部と、前記収容スペースの中まで延伸して前記アームに当接する弾性部と、を含み、
前記弾性部は、接続壁と前記固定部との間に位置することを特徴とする請求項
7に記載のラック。
【請求項10】
アームを接続するためのラックであって、
対向する頂壁及び底壁と、前記頂壁と前記底壁との間に位置する収容スペースと、を含み、
前記収容スペースは、前記アームの少なくとも一部分を収容し、
前記ラックの前記頂壁及び前記底壁の少なくとも一方に保持部材が設けられており、
前記保持部材は、前記ラックの前記頂壁又は前記底壁に設けられたプランジャを含み、
前記プランジャは、弾性部材と、弾性部材に接続した当接部と、を含み、
前記当接部は、前記収容スペースの中まで延伸し、
前記アームが展開位置にあるときに、前記当接部が前記アームに当接
して係止力を生成し、前記アームを前記頂壁と前記底壁との間に係止することを特徴とするラック。
【請求項11】
前記プランジャは、接続壁に近接していることを特徴とする請求項1
0に記載のラック。
【請求項12】
前記当接部は、球形を呈することを特徴とする請求項1
0に記載のラック。
【請求項13】
前記プランジャは、前記弾性部材及び前記当接部を収容するスリーブを含み、前記当接部は、一部が前記スリーブから露出していることを特徴とする請求項1
0~1
2のいずれか一項に記載のラック。
【請求項14】
ラックと、前記ラックに組み立てられる回転軸と、前記回転軸に組み立てられるアームと、を含み、
前記アームは、前記回転軸の周りで展開位置と折り畳み位置との間で回転し、
前記ラックは、対向する頂壁及び底壁を含み、
前記アームは、前記回転軸に組み立てられる装着部と、前記装着部から延伸する延伸部と、を含み、
前記ラックの頂壁又は底壁に保持部材が設けられており、
前記保持部材は、前記ラックに設けられた前記頂壁及び前記底壁の少なくとも一方に形成された傾斜部を含み、
前記頂壁は、対向する第1の端及び第2の端と、前記第1の端と前記底壁とを接続する接続壁と、を含み、
前記傾斜部は、前記第2の端から前記第1の端に向かう方向に傾斜し、収容スペース内に延伸しており、
前記アームが展開位置にあるときに、前記保持部材が前記延伸部に当接して係止力を生成し、前記アームを前記頂壁と前記底壁との間に係止することを特徴とする無人機。
【請求項15】
前記頂壁は、前記収容スペース側の第1の内側壁を含み、
前記傾斜部は、前記頂壁の第1の内側壁に形成されていることを特徴とする請求項1
4に記載の無人機。
【請求項16】
前記底壁は、前記収容スペース側の第2の内側壁を含み、
前記頂壁の第1の内側壁と前記底壁の第2の内側壁とは平行に延伸し、
前記傾斜部は、前記第1の内側壁から傾斜して下向きに延伸することを特徴とする請求項1
5に記載の無人機。
【請求項17】
前記底壁は、前記収容スペース側の第2の内側壁を含み、
前記傾斜部は、前記底壁の第2の内側壁に形成されていることを特徴とする請求項1
4に記載の無人機。
【請求項18】
前記頂壁は、前記収容スペース側の第1の内側壁を含み、
前記頂壁の第1の内側壁と前記底壁の第2の内側壁とは平行に延伸し、
前記傾斜部は、前記第2の内側壁から傾斜して上向きに延伸することを特徴とする請求項1
7に記載の無人機。
【請求項19】
前記頂壁は、前記収容スペース側の第1の内側壁を含み、
前記底壁は、前記収容スペース側の第2の内側壁を含み、
前記傾斜部は、前記頂壁の第1の側壁に形成された第1の傾斜部と、前記底壁の第2の内側壁に形成された第2の傾斜部と、を含み、
前記第1の傾斜部は、前記第1の内側壁から傾斜して下向きに延伸し、
前記第2の傾斜部は、前記第2の内側壁から傾斜して上向きに延伸することを特徴とする請求項1
4に記載の無人機。
【請求項20】
前記装着部の前記回転軸の軸方向に沿った幅は、前記延伸部の前記回転軸の軸方向に沿った幅よりも小さいことを特徴とする請求項14~
19のいずれか一項に記載の無人機。
【請求項21】
取付部には、前記回転軸を通す貫通穴が設けられており、
前記取付部には、前記頂壁又は前記底壁に近接する当接部が設けられており、
前記当接部は、前記回転軸に接続されていることを特徴とする請求項2
0に記載の無人機。
【請求項22】
ラックと、前記ラックに組み立てられる回転軸と、前記回転軸に組み立てられるアームと、を含み、
前記アームは、前記回転軸の周りで展開位置と折り畳み位置との間で回転し、
前記ラックは、対向する頂壁及び底壁を含み、
前記アームは、前記回転軸に組み立てられる装着部と、前記装着部から延伸する延伸部と、を含み、
前記ラックの頂壁又は底壁に保持部材が設けられており、
前記保持部材は、前記ラックの前記頂壁又は前記底壁に設けられた弾性片を含み、
前記アームが完全に展開したときに、前記弾性片が前記延伸部に当接
して係止力を生成し、前記アームを前記頂壁と前記底壁との間に係止することを特徴とする無人機。
【請求項23】
前記頂壁と前記底壁とを接続する接続壁を含み、
前記弾性片は、前記接続壁に近接していることを特徴とする請求項2
2に記載の無人機。
【請求項24】
前記弾性片は、前記ラックに固定された固定部と、前記アームに当接する弾性部と、を含み、
前記弾性部は、前記接続壁と前記固定部との間に位置することを特徴とする請求項2
3に記載の無人機。
【請求項25】
ラックと、前記ラックに組み立てられる回転軸と、前記回転軸に組み立てられるアームと、を含み、
前記アームは、前記回転軸の周りで展開位置と折り畳み位置との間で回転し、
前記ラックは、対向する頂壁及び底壁を含み、
前記アームは、前記回転軸に組み立てられる装着部と、前記装着部から延伸する延伸部と、を含み、
前記ラックの頂壁又は底壁に保持部材が設けられており、
前記保持部材は、前記ラックの前記頂壁又は前記底壁に設けられたプランジャを含み、
前記プランジャは、弾性部材と、弾性部材に接続した当接部と、を含み、
前記アームが展開位置にあるときに、前記当接部
が前記延伸部に当接
して係止力を生成し、前記アームを前記頂壁と前記底壁との間に係止することを特徴とする無人機。
【請求項26】
前記頂壁と前記底壁とを接続する接続壁を含み、
前記プランジャは、前記接続壁に近接していることを特徴とする請求項2
5に記載の無人機。
【請求項27】
前記当接部は、球形を呈することを特徴とする請求項2
5に記載の無人機。
【請求項28】
前記プランジャは、前記弾性部材及び前記当接部を収容するスリーブを含み、
前記当接部は、一部が前記スリーブから露出していることを特徴とする請求項2
5~2
7のいずれか一項に記載の無人機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、航空機の技術分野に関し、特に、ラック及び無人機に関する。
【背景技術】
【0002】
無人機は、無線遠隔操作機器又はリモートコントロール装置により操縦し、任務を実行する非有人航空機である。近年、無人機は、例えば、民間用、産業用、軍用など、多くの分野で発展し応用されている。無人機は、アームと、ボディと、を含む。一部の無人機では、前記アームとボディとが一体に設けられている。他の一部の無人機では、前記アームが前記ボディに組み立てられ、前記ボディに対して折り畳み又は展開が可能であり、占有スペースが小さく、収納が容易である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本願は、ラック、及び、アームが展開位置にあるときに、前記アームを前記ラックに係止する無人機を提供する。
【0004】
本願は、アームを接続するためのラックを提供し、前記ラックは、対向する頂壁及び底壁と、前記頂壁と底壁との間に位置する収容スペースと、を含み、前記収容スペースは、前記アームの少なくとも一部分を収容し、前記ラックの頂壁及び底壁の少なくとも一方に保持部材が設けられており、前記アームが展開位置にあるときに、前記保持部材が前記アームに当接して係止力を生成し、前記アームを前記頂壁と前記底壁との間に係止する。
【0005】
本願の別の態様において、ラックと、前記ラックに組み立てられる回転軸と、前記回転軸に組み立てられるアームと、を含む無人機を提供し、前記アームは、前記回転軸の周りで展開位置と折り畳み位置との間で回転し、前記ラックは、対向する頂壁及び底壁を含み、前記アームは、前記回転軸に組み立てられる装着部と、前記装着部から延伸する延伸部と、を含み、前記ラックの頂壁又は底壁に保持部材が設けられており、前記アームが展開位置にあるときに、前記保持部材が前記延伸部に当接して係止力を生成し、前記アームを前記頂壁と前記底壁との間に係止する。
【0006】
本願のラック及び無人機は、前記ラックに保持部材を設けることにより、前記アームが展開位置にあるときに、前記保持部材が前記アームに当接して係止力を生成し、前記アームを前記頂壁と前記底壁との間に係止し、無人機の飛行性能を保障する。
【0007】
本願の実施例における技術手法をより明確に説明するために、次に実施例の記述における用いることが必要な図面について簡単に説明する。次の記述における図面は、本願の実施例の一部にすぎず、当業者にとって、創造的な労働を行わない前提の下で、これらの図面に基づきその他の図面をさらに得ることができることは自明のことである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図2】本願の無人機の1つの実施例の分解図である。
【
図3】
図2に示す無人機のラックの局所模式図である。
【
図4】
図2に示す無人機のアームとラックとを組み立てた後の局所模式図である。
【
図6】
図2に示す無人機のアームが展開状態にある局所断面模式図である。
【
図7】本願の無人機の別の実施例の断面模式図であり、アームは展開状態にある。
【
図8】本願の無人機のさらに別の実施例の断面模式図であり、アームは展開状態にある。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本願の実施例における図面と合わせ、本願の実施例における技術手法について、明確且つ完全に記述するが、記述する実施例は、本願の一部の実施例にすぎず、すべての実施例ではないことは明らかである。本願における実施例に基づき、当業者が創造的労働を行わない前提の下で得たその他すべての実施例は、いずれも本願の保護する範囲に属す。
【0010】
ここで、例示的な実施例について詳細に説明し、図面に例示的に示す。以下の記述において図面に言及する際には、別段の表示がある場合を除き、異なる図面における同一の数字は同一の又は類似する要素を示す。以下の例示的な実施例において記述する実施形態は、本願に一致するすべての実施形態を代表するものではない。逆に、これらは、特許請求の範囲に詳述した、本願のいくつかの形態に一致する装置の例である。
【0011】
本願で用いる用語は、特定の実施例を記述することを目的としているにすぎず、本願を限定するためのものではない。本願及び特許請求の範囲で用いられている単数形の「一つ」、「前記」及び「この」は、上下の文で他の意味が明確に示されている場合を除き、複数形も含むことを意図している。なお、本文において用いられている用語「少なくとも一つ」は、列記された一つ又は複数の関連する項目の可能なあらゆる組み合わせを含むことをいう。別途指摘している場合を除き、「前部」、「後部」、「下部」、「上部」の少なくとも一つなどの類似の用語は、説明に便利なようにするためのものにすぎず、1つの位置又は1種類の空間に限定して定めたものではない。「接続する」又は「つなぐ」などの類似の用語は、物理的又は機械的な接続に限定されるものではなく、直接的なものであるか間接的なものであるかにかかわらず、電気的な接続を含んでもよい。
【0012】
図1に示すものは、無人機の1つの実施例の分解図である。
図1に示すように、無人機は、ラック7と、ラック7に組み立てられる回転軸8と、回転軸8に組み立てられるアーム9と、を含む。アーム9は、前記ラック7に対して折り畳むことも展開することもできる。ラック7は、対向する上壁70及び下壁71を含む。前記アーム9は、前記上壁70と下壁71との間に位置する。前記アーム9を順調に折り畳み又は展開することができることを保証するため、前記アーム9と前記上壁70及び下壁71との間に間隙92が残されている。しかしながら、間隙92の存在のため、前記アーム9が展開状態にあるときに、回転軸8の軸方向に沿った外部からの力をアーム9が受けたときに、ある程度の揺動が生じ、航空機の飛行性能が低下する。
【0013】
次に、図面と合わせ、本願の無人機について詳細に説明する。抵触しない場合、下記の実施例及び実施形態における特徴は、互いに組み合わせてもよい。
【0014】
図2~
図6に示すものは、本願の無人機の1つの実施例の図示である。
図2に示す無人機は、空撮、地形測量、モニタリングに用いることができるが、これらに限定されない。その他のいくつかの実施例において、無人機は、さらに、農業、宅配便、ネットワークサービス提供などに用いることができる。
図2から
図6に示すように、本実施例において、無人機は、ラック1と、ラック1に組み立てられる回転軸2と、回転軸2に組み立てられるアーム3と、前記アーム3と前記ラック1との間に位置するワッシャ4と、アーム3に組み立てられる動力ユニット(図示せず)と、を含む。前記動力ユニットは、前記無人機を移動させるために用いられる。前記動力ユニットは、モータ(図示せず)と、前記モータ(図示せず)によって駆動され回転する回転翼(図示せず)と、を含む。回転翼の回動によって、前記無人機の移動がもたらされる。前記移動には、離陸、着陸、旋回、方向、速度、方位の変更などが含まれる。
【0015】
前記ラック1は、対向する頂壁10及び底壁11と、頂壁10と底壁11との間に位置する収容スペース12と、を含む。前記ラック1は、保持部材(符号なし)を含み、前記アーム3を展開するときに、前記保持部材が前記アームに当接して係止力を生成し、前記アーム3が前記ラック1に係止される。前記保持部材は、前記ラック1の頂壁10及び底壁11の少なくとも一方に形成された傾斜部112を含み、前記頂壁10は、対向する第1の端101及び第2の端102と、第1の端101と底壁11とを接続する接続壁13と、を含み、前記傾斜部112は、第2の端102から第1の端101に向かう方向に傾斜し、前記収容スペース12内に延伸している。前記頂壁10は、前記収容スペース12側の第1の内側壁105を含む。前記底壁11は、前記収容スペース12側の第2の内側壁110を含む。本実施例において、前記頂壁10の第1の内側壁105と前記底壁11の第2の内側壁110とは平行に延伸し、前記傾斜部112は、前記第2の内側壁110から傾斜して上向きに延伸する。本願はこれに限定されず、前記傾斜部112が前記第1の内側壁105から傾斜して下向きに延伸するように設けても、前記傾斜部112が、前記頂壁10の第1の内側壁105に形成された第1の傾斜部(図示せず)と、前記底壁11の第2の内側壁110に形成された第2の傾斜部(図示せず)と、を含み、前記第1の傾斜部が前記第1の内側壁105から傾斜して下向きに延伸し、前記第2の傾斜部が前記第2の内側壁110から傾斜して上向きに延伸するように設けてもよい。前記ラック1は、第1の端101に位置する接続壁13をさらに含み、前記接続壁13は、前記頂壁10と底壁11とを接続し、前記接続壁13は、前記収容スペース12側の第3の内側壁130を含み、前記第3の内側壁130は、ラック1の外側であって第2の端102から離れる方向に傾斜して延伸し、前記アーム3に大きな展開角度をもたせるようにする。
【0016】
前記アーム3は、前記回転軸2の周りで展開位置と折り畳み位置との間で切り替える。前記アーム3は、前記収容スペース12内に位置する装着部30と、前記装着部30から延伸する延伸部31と、を含む。前記アーム3には、楔形構造も設けられており、すなわち、前記装着部30の幅は、前記延伸部31の幅よりも小さい。前記アーム3が展開位置にあるときに、前記延伸部31が前記頂壁10及び底壁11に当接し、前記アーム3を前記頂壁10と前記底壁11との間に係止し、回転軸2の軸方向に沿った外部からの力を前記アーム3が受けるときにもたらされる揺動を防止し、無人機の飛行性能を保証する。前記アーム3が展開位置にあるときに、前記延伸部31と前記底壁11との間に第1の間隙104を有し、前記アーム3と前記ラック1の頂壁10との間に第2の間隙103を有し、前記アーム3が前記回転軸2の周りを順調に回転することを有効に保証する。前記装着部30には、前記回転軸2を通すための貫通孔301が設けられている。本実施例において、前記装着部30には頂壁10の近くに押圧部302が設けられており、前記押圧部302は、前記回転軸2に圧着され、前記アーム3と前記ラック1の底壁11との間に第1の間隙104が残されていることを保証し、前記装着部30と前記ラック1の頂壁10との間にワッシャ4が設けられており、前記アーム3と前記ラック1の頂壁10との間に第2の間隙103が残されていることを保証する。本願はこれに限定されず、前記押圧部302を底壁11の近くに設けるとともに、前記ワッシャ4を前記装着部30と前記ラック1の底壁11との間に設けてもよい。前記アーム3が展開位置にあるときに、前記接続壁13に当接し、前記アーム3が過度に回転することを防止する。
【0017】
前記回転軸2は、ブッシング20と、固定軸21と、弾性素子22と、上クラッチ部23と、下クラッチ部24と、を含む。前記ブッシング20は、前記アーム3の貫通孔301内に収容される。本実施例において、前記ブッシング20は、前記アーム3と形状により係合し、前記ブッシング20が前記貫通孔301の中に収容されているとき、前記アーム3の回動によって、前記ブッシング20の同軸回動をもたらすことができる。その他の実施例において、前記ブッシング20と前記アーム3の係合方式は、その他の任意の適切な係合方式であってもよく、前記ブッシング20と前記アーム3との間に相対的な回動が発生しなければよいと理解することができる。例えば、前記係合方式は、スナップフィット係合であってもよく、この場合、前記ブッシング20の外側壁及び前記アーム3の一方に爪が設けられ、他方に溝又はフックが設けられており、前記溝又はフックは、前記爪と係合し、前記ブッシング20を前記貫通孔301内に固定する。
【0018】
前記ブッシング20は、底壁201を有する中空柱体である。前記弾性素子22及び前記上クラッチ部23は、前記ブッシング20内に収容されている。前記ブッシング20の底壁201には、通し穴(符号なし)が設けられている。前記固定軸21は、前記通し穴及び前記アーム3の貫通孔301を貫通し、前記アーム3から露出する。前記ワッシャ4には、前記固定軸21を通す穴40が設けられている。前記アーム3及び前記ブッシング20は、前記固定軸21の周りを回動することができる。
【0019】
前記弾性素子22は、前記固定軸21上に貫設され、前記ブッシング20内に収容されている。前記弾性素子22は、前記ブッシング20の底壁201に固設してもよい。前記弾性素子22は、金属バネであっても、プラスチックバネであってもよい。
【0020】
前記上クラッチ部23は、前記固定軸21上に貫設され、前記ブッシング20内に収納されており、その一端は前記弾性素子22に当接し、他端は前記下クラッチ部24と噛合する。前記上クラッチ部23は、前記ブッシング20と同期回転する。前記ブッシング20と前記アーム3の係合方式と同様に、前記上クラッチ部23と前記ブッシング20の係合方式は、例えば、形状係合又はスナップフィット係合など、任意の適切な係合方式であってもよく、前記上クラッチ部23と前記ブッシング20を同期回転させることができればよい。
【0021】
前記下クラッチ部24は、前記ラック1に固定接続される。前記下クラッチ部24の前記上クラッチ部23と係合する側には、カム構造(図示せず)を有し、前記カム構造は、第1の突起(図示せず)と、第1の凹部(図示せず)と、を含む。前記上クラッチ部23の前記下クラッチ部24と係合する側には、対応する構造を有し、第2の突起(図示せず)と、第2の凹部(図示せず)と、も含む。前記第2の突起の形状は、前記第1の凹部の形状に対応しており、前記第1の凹部の中にちょうど収まる。前記第1の突起の形状は、前記第2の凹部の形状に対応しており、前記第2の凹部の中にちょうど収まる。これにより、前記上クラッチ部23が、外部からの力の作用を受けていないときに、前記下クラッチ部24と噛合する。
【0022】
前記アーム3を折り畳み状態まで折り畳むとき、又は展開状態まで展開するとき、外部からの力を前記アーム3上に加えて前記アーム3が外部からの力を受けて回転するようにし、前記ブッシング20及び前記上クラッチ部23が前記アーム3によって動かされ同期回転する。前記下クラッチ部24は、前記ラック1に固定されているため、前記上クラッチ部23が、前記アーム3及び前記ブッシング20の回動力の駆動下で、前記下クラッチ部24に対して回転し、前記第2の突起が、前記第1の凹部から離脱して前記第1の突起までゆっくりと摺動することにより、前記上クラッチ部23を軸方向に沿って前記ブッシング20内で摺動させ、前記弾性素子22を圧縮する。前記弾性素子22の圧縮によって、その弾性エネルギーを増加させることにより、前記アーム3の回転に対する駆動力を増加させることができる。前記上クラッチ部23の第2の突起が前記第1の突起の最高点まで回転したとき、前記弾性素子22が極限位置まで圧縮される。前記上クラッチ部23が前記下クラッチ部24に対して回転を継続するとき、前記第2の突起が前記第1の突起の最高点から前記第1の凹部へと摺動し、前記弾性素子22の弾性力が放出され、このとき、前記アーム3に加えられた外部からの力がなくなり、前記アーム3も前記弾性素子22の弾性力の作用下で自動的に展開するか、折り畳まれる。前記第1の突起が前記第1の凹部の中に収容されたとき、前記弾性素子22の弾性力が完全に放出され、外部からの力を加えて前記アーム3を回転させることを継続しない場合、前記上クラッチ部23は、前記下クラッチ部24に対して回転せず、これにより、前記アーム3の位置決めを実現し、すなわち、このとき、前記アーム3が前記展開/折り畳み状態にロックされる。
【0023】
本実施例において、前記回転軸2はブッシング20を含むが、本願はこれに限定されず、前記ブッシング20を省略し、前記弾性素子22、前記上クラッチ部23及び前記下クラッチ部24をこの順に前記固定軸21上に貫設し、前記アーム3の貫通孔301内に直接収容してもよい。本実施例において、前記カム構造には第1の突起と第2の突起とが設けられているが、本願はこれに限定されず、前記突起は1つでも、2つでも、それ以上でもよい。
【0024】
図7に示すように、別の実施例において、前記保持部材は、前記ラック1’の底壁11’に取り付けられた弾性片5を含む。前記弾性片5は、前記接続壁13’に近接している。前記弾性片5は、前記底壁11’に固定された固定部51と、前記固定部51から延伸した弾性部50と、を含み、前記弾性部50は、前記接続壁13’と前記固定部51との間に位置する。前記アーム3’が展開位置にあるときに、前記アーム3’が前記弾性部50に当接し、前記アーム3’を前記頂壁10’と前記底壁11’との間に係止し、回転軸2の軸方向に沿った外部からの力を前記アーム3’が受けるときにもたらされる揺動を防止し、無人機の飛行性能を保証する。本願はこれに限定されず、別の実施例において、前記弾性片5は、前記ラック1’の頂壁10’に取り付けてもよい。
【0025】
図8に示すように、さらに別の実施例において、前記保持部材は、前記ラック1’’の底壁11’’に取り付けられたプランジャ6を含む。前記プランジャ6は、前記接続壁13’’に近接している。前記プランジャ6は、弾性部材61と、弾性部材61に接続した当接部62と、を含み、前記当接部62は、前記収容スペース12’’の中まで延伸し、前記アーム3’’に当接する。前記当接部62は、球形を呈する。前記プランジャ6は、前記弾性部材61及び前記当接部62を収容するスリーブ63を含み、前記当接部62は、一部が前記スリーブ63から露出している。前記底壁11’’には、前記プランジャ6を収容する凹部110が設けられている。前記アーム3’’が展開位置にあるときに、前記アーム3’’が前記当接部62に当接し、前記アーム3’’を前記頂壁10’’と前記底壁11’’との間に係止し、回転軸2の軸方向に沿った外部からの力を前記アーム3’’が受けるときにもたらされる揺動を防止し、無人機の飛行性能を保証する。本願はこれに限定されず、別の実施例において、前記プランジャ6は、前記ラック1’’の頂壁10’’に取り付けてもよい。
【0026】
本願の無人機は、前記ラック1に保持部材を設けることにより、前記アーム3が展開位置にあるときに、前記保持部材が前記アーム3に当接して係止力を生成し、回転軸2の軸方向に沿った外部からの力を前記アーム3が受けるときにもたらされる揺動を防止し、無人機の飛行性能を保証する。前記保持部材は、前記ラック1に設けられた楔形構造、又は前記ラック1の頂壁10若しくは底壁11に設けられた弾性片5、又は前記ラック1の頂壁10若しくは底壁11に設けられたプランジャ6を含む。
【0027】
なお、本文では、「第1の」及び「第2の」などの類の関係用語は、1つの実体又は操作と別の実体又は操作とを区分するために用いられているだけにすぎず、必ずしもこれらの実体又は操作の間にこの種の実際の関係又は順序が存在することを要求するものでも、暗示するものでもない。用語「含む」、「包含」、又はいかなるその他の変化形は、排他的でない包含を網羅することを意図しており、一連の要素のプロセス、方法、物品又は設備を含むことは、それらの要素を含むだけでなく、明確に列記されていないその他の要素をさらに含むか、又はこれらのプロセス、方法、物品又は設備のために固有の要素をさらに含む。さらに多くの限定がない場合、語句「1つの・・・・・・を含む」により限定される要素は、前記要素に含まれるプロセス、方法、物品又は設備に別の同一の要素が存在することを排除しない。
【0028】
以上、本願の実施例で提供する装置について詳細に説明し、本文において具体的な例を用いて本願の原理及び実施形態について述べたが、以上の実施例の説明は、本願の核となる構想への理解を助けるために用いられたものであるにすぎない。また、当業者にとって、本願の構想により、具体的な実施形態及び適用範囲の上でいずれも変更可能な箇所があり、上記を総合し、本明細書の内容は、本願に対する限定として理解すべきではない。
【0029】
本特許書類で開示されている内容は、版権の保護を受ける材料を含む。この版権は、版権所有者が所有する。版権所有者は、特許庁の公式なレコード及びドキュメント中に存在するこの特許書類又はこの特許の開示をいかなる者が複製することにも反対しない。
【0030】
[項目1]
アームを接続するためのラックであって、対向する頂壁及び底壁と、前記頂壁と前記底壁との間に位置する収容スペースと、を含み、前記収容スペースは、前記アームの少なくとも一部分を収容し、前記ラックの前記頂壁及び前記底壁の少なくとも一方に保持部材が設けられており、前記アームが展開位置にあるときに、前記保持部材が前記アームに当接して係止力を生成し、前記アームを前記頂壁と前記底壁との間に係止することを特徴とするラック。
[項目2]
前記保持部材は、前記ラックの前記頂壁及び前記底壁の少なくとも一方に形成された傾斜部を含み、前記頂壁は、対向する第1の端及び第2の端と、第1の端と前記底壁とを接続する接続壁と、を含み、前記傾斜部は、第2の端から第1の端に向かう方向に傾斜し、前記収容スペース内に延伸していることを特徴とする項目1に記載のラック。
[項目3]
前記頂壁は、前記収容スペース側の第1の内側壁を含み、前記傾斜部は、前記頂壁の第1の内側壁に形成されていることを特徴とする項目2に記載のラック。
[項目4]
前記底壁は、前記収容スペース側の第2の内側壁を含み、前記頂壁の第1の内側壁と前記底壁の第2の内側壁とは平行に延伸し、前記傾斜部は、前記第1の内側壁から傾斜して下向きに延伸することを特徴とする項目3に記載のラック。
[項目5]
前記底壁は、前記収容スペース側の第2の内側壁を含み、前記傾斜部は、前記底壁の第2の内側壁に形成されていることを特徴とする項目2に記載のラック。
[項目6]
前記頂壁は、前記収容スペース側の第1の内側壁を含み、前記頂壁の第1の内側壁と前記底壁の第2の内側壁とは平行に延伸し、前記傾斜部は、前記第2の内側壁から傾斜して上向きに延伸することを特徴とする項目5に記載のラック。
[項目7]
前記頂壁は、前記収容スペース側の第1の内側壁を含み、前記底壁は、前記収容スペース側の第2の内側壁を含み、前記傾斜部は、前記頂壁の第1の内側壁に形成された第1の傾斜部と、前記底壁の第2の内側壁に形成された第2の傾斜部と、を含み、前記第1の傾斜部は、前記第1の内側壁から傾斜して下向きに延伸し、前記第2の傾斜部は、前記第2の内側壁から傾斜して上向きに延伸することを特徴とする項目2に記載のラック。
[項目8]
前記保持部材は、前記ラックの前記頂壁又は前記底壁に設けられた弾性片を含み、前記アームが展開位置にあるときに、前記弾性片が前記アームに当接することを特徴とする項目1に記載のラック。
[項目9]
前記頂壁と前記底壁とを接続する接続壁を含み、前記弾性片は、前記接続壁に近接していることを特徴とする項目8に記載のラック。
[項目10]
前記弾性片は、前記ラックに固定された固定部と、前記収容スペースの中まで延伸して前記アームに当接する弾性部と、を含み、前記弾性部は、接続壁と前記固定部との間に位置することを特徴とする項目8に記載のラック。
[項目11]
前記保持部材は、前記ラックの前記頂壁又は前記底壁に設けられたプランジャを含み、前記プランジャは、弾性部材と、弾性部材に接続した当接部と、を含み、前記当接部は、前記収容スペースの中まで延伸し、前記アームに当接することを特徴とする項目1に記載のラック。
[項目12]
前記プランジャは、接続壁に近接していることを特徴とする項目11に記載のラック。
[項目13]
前記当接部は、球形を呈することを特徴とする項目11に記載のラック。
[項目14]
前記プランジャは、前記弾性部材及び前記当接部を収容するスリーブを含み、前記当接部は、一部が前記スリーブから露出していることを特徴とする項目11~13のいずれか一項に記載のラック。
[項目15]
ラックと、前記ラックに組み立てられる回転軸と、前記回転軸に組み立てられるアームと、を含み、前記アームは、前記回転軸の周りで展開位置と折り畳み位置との間で回転し、前記ラックは、対向する頂壁及び底壁を含み、前記アームは、前記回転軸に組み立てられる装着部と、前記装着部から延伸する延伸部と、を含み、前記ラックの頂壁又は底壁に保持部材が設けられており、前記アームが展開位置にあるときに、前記保持部材が前記延伸部に当接して係止力を生成し、前記アームを前記頂壁と前記底壁との間に係止することを特徴とする無人機。
[項目16]
前記保持部材は、前記ラックに設けられた前記頂壁及び前記底壁の少なくとも一方に形成された傾斜部を含み、前記頂壁は、対向する第1の端及び第2の端と、第1の端と前記底壁とを接続する接続壁と、を含み、前記傾斜部は、第2の端から第1の端に向かう方向に傾斜し、収容スペース内に延伸していることを特徴とする項目15に記載の無人機。
[項目17]
前記頂壁は、前記収容スペース側の第1の内側壁を含み、前記傾斜部は、前記頂壁の第1の内側壁に形成されていることを特徴とする項目16に記載の無人機。
[項目18]
前記底壁は、前記収容スペース側の第2の内側壁を含み、前記頂壁の第1の内側壁と前記底壁の第2の内側壁とは平行に延伸し、前記傾斜部は、前記第1の内側壁から傾斜して下向きに延伸することを特徴とする項目17に記載の無人機。
[項目19]
前記底壁は、前記収容スペース側の第2の内側壁を含み、前記傾斜部は、前記底壁の第2の内側壁に形成されていることを特徴とする項目16に記載の無人機。
[項目20]
前記頂壁は、前記収容スペース側の第1の内側壁を含み、前記頂壁の第1の内側壁と前記底壁の第2の内側壁とは平行に延伸し、前記傾斜部は、前記第2の内側壁から傾斜して上向きに延伸することを特徴とする項目19に記載の無人機。
[項目21]
前記頂壁は、前記収容スペース側の第1の内側壁を含み、前記底壁は、前記収容スペース側の第2の内側壁を含み、前記傾斜部は、前記頂壁の第1の側壁に形成された第1の傾斜部と、前記底壁の第2の内側壁に形成された第2の傾斜部と、を含み、前記第1の傾斜部は、前記第1の内側壁から傾斜して下向きに延伸し、前記第2の傾斜部は、前記第2の内側壁から傾斜して上向きに延伸することを特徴とする項目16に記載の無人機。
[項目22]
前記装着部の前記回転軸の軸方向に沿った幅は、前記延伸部の前記回転軸の軸方向に沿った幅よりも小さいことを特徴とする項目15~21のいずれか一項に記載の無人機。
[項目23]
取付部には、前記回転軸を通す貫通穴が設けられており、前記取付部には、前記頂壁又は前記底壁に近接する当接部が設けられており、前記当接部は、前記回転軸に接続されていることを特徴とする項目22に記載の無人機。
[項目24]
前記保持部材は、前記ラックの前記頂壁又は前記底壁に設けられた弾性片を含み、前記アームが完全に展開したときに、前記弾性片が前記延伸部に当接することを特徴とする項目15に記載の無人機。
[項目25]
前記頂壁と前記底壁とを接続する接続壁を含み、前記弾性片は、前記接続壁に近接していることを特徴とする項目24に記載の無人機。
[項目26]
前記弾性片は、前記ラックに固定された固定部と、前記アームに当接する弾性部と、を含み、前記弾性部は、前記接続壁と前記固定部との間に位置することを特徴とする項目25に記載の無人機。
[項目27]
前記保持部材は、前記ラックの前記頂壁又は前記底壁に設けられたプランジャを含み、前記プランジャは、弾性部材と、弾性部材に接続した当接部と、を含み、前記当接部は、前記延伸部に当接することを特徴とする項目15に記載の無人機。
[項目28]
前記頂壁と前記底壁とを接続する接続壁を含み、前記プランジャは、前記接続壁に近接していることを特徴とする項目27に記載の無人機。
[項目29]
前記当接部は、球形を呈することを特徴とする項目27に記載の無人機。
[項目30]
前記プランジャは、前記弾性部材及び前記当接部を収容するスリーブを含み、前記当接部は、一部が前記スリーブから露出していることを特徴とする項目27~29のいずれか一項に記載の無人機。
【符号の説明】
【0031】
1、1’、1’’ ラック
2 回転軸
3、3’、3’’ アーム
4 ワッシャ
5 弾性片
6 プランジャ
7 ラック
8 回転軸
9 アーム
10、10’、10’’ 頂壁
11、11’、11’’ 底壁
12、12’’ 収容スペース
13、13’、13’’ 接続壁
20 ブッシング
21 固定軸
22 弾性素子
23 上クラッチ部
24 下クラッチ部
30 装着部
31 延伸部
40 穴
50 弾性部
51 固定部
61 弾性部材
62 当接部
63 スリーブ
70 上壁
71 下壁
92 間隙
101 第1の端
102 第2の端
103 第2の間隙
104 第1の間隙
112 傾斜部
201 底壁
301 貫通孔
302 押圧部