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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-17
(45)【発行日】2022-05-25
(54)【発明の名称】事務用椅子及び事務用椅子群
(51)【国際特許分類】
   A47C 7/00 20060101AFI20220518BHJP
   A47C 7/40 20060101ALI20220518BHJP
【FI】
A47C7/00 A
A47C7/40
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2018196490
(22)【出願日】2018-10-18
(65)【公開番号】P2019202116
(43)【公開日】2019-11-28
【審査請求日】2020-11-10
(31)【優先権主張番号】P 2018097600
(32)【優先日】2018-05-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000140007
【氏名又は名称】株式会社稲葉製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110001379
【氏名又は名称】特許業務法人 大島特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】久保田 健太
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 健太郎
【審査官】望月 寛
(56)【参考文献】
【文献】特表平04-500613(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2004/0075321(US,A1)
【文献】特開2011-255075(JP,A)
【文献】特開2014-004353(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47C 7/00
A47C 7/40 - 7/48
A47C 3/025 - 3/026
A47C 3/04
A47C 3/30
A47C 1/024
A47C 1/032
A47C 1/035
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
脚体と、前記脚体に支持された座部及び背もたれ部を含む椅子本体とを有する事務用椅子であって、
前記椅子本体を、前記座部の上方且つ前記背もたれ部の前方に位置し、左右方向に延在する中心軸線周りに回動可能に前記脚体に対して支持する枢支機構と、
前記椅子本体の前記脚体に対する回動範囲を所定の範囲内に制限する制限機構とを有し、
前記椅子本体は、前記座部と前記背もたれ部との間にて延在して当該両者を接続し、左右の肘掛部を形成する部分を含む本体フレームを有し、
前記制限機構は、前記本体フレームに設けられ、下面及び前記下面の前端及び後端から下向きに突出した前後の衝当面を含む傾動制限部と、左右方向に延在して両端を前記脚体から支持され、前記衝当面に当接可能な軸体とを有し、前記軸体が前記傾動制限部の前記下面に当接する事務用椅子。
【請求項2】
前記椅子本体を前記脚体に対して前傾方向に付勢するばね部材を有する請求項1に記載の事務用椅子。
【請求項3】
前記脚体が前記椅子本体の左右両側を上下方向に延在する左右の脚体側フレームを有し、前記脚体側フレームが前記枢支機構の固定側を構成する部分を含んでいる請求項1又は2に記載の事務用椅子。
【請求項4】
前記脚体はレバー操作式のガススプリングによる昇降装置を有し、
前記枢支機構にはプッシュボタンが設けられ、前記プッシュボタンによって前記昇降装置の操作レバーが遠隔操作されるべく前記プッシュボタンと前記操作レバーとがケーブルによって連結されている請求項3に記載の事務用椅子。
【請求項5】
前記座部は前記本体フレームに対して跳ね上げ可能に取り付けられている請求項1から4の何れか一項に記載の事務用椅子。
【請求項6】
請求項に記載の事務用椅子を少なくとも2つ以上有する事務用椅子群であって、
前記脚体はボス部から放射状に延出する複数の脚部材を有し、
前記座部が前記本体フレームに対して跳ね上げられた状態において、少なくとも一つの前記脚部材が、前方に隣接する前記事務用椅子の前記脚部材の下方に差し込まれ得るように前記脚体が構成されている事務用椅子群。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、事務用椅子及び事務用椅子群に関し、更に詳細には、調整可能な事務用椅子及び事務用椅子群に関する。
【背景技術】
【0002】
調整可能な事務用椅子として、シート部(座部)が前傾可能なもの(例えば、特許文献1)、シート部とバックレスト部(背もたれ部)とが個別に傾動可能なもの(例えば、特許文献2、3)、シート部とバックレスト部とが互いに関連して傾動可能なもの(例えば、特許文献4)等、種々のものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2015-163242号公報
【文献】特開2012-148100号公報
【文献】特表2015-527146号公報
【文献】特開2016-73806号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の調整可能な事務用椅子は、構造が複雑である欠点がある。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、調整可能な事務用椅子の構造を簡素化することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一つの実施形態による事務用椅子は、脚体(12、112)と、前記脚体(12、112)に支持された座部(54)及び背もたれ部(56)を含む椅子本体(50、130)とを有する事務用椅子(10、110)であって、前記椅子本体(50、130)を、前記座部(54)の上方且つ背もたれ部(56)の前方に位置し、左右方向に延在する中心軸線周りに回動可能に前記脚体(12、112)に対して支持する枢支機構(M)と、前記椅子本体(50、130)の前記脚体(12、112)に対する回動範囲を所定の範囲内に制限する制限機構(L)とを有する。
【0007】
この構成によれば、座部(54)及び背もたれ部(56)を含む椅子本体(50、130)が枢支機構(M)によって脚体(12、112)に対して前後に傾動可能に支持され、制限機構(L)によって傾動範囲が制限されるので、簡素化された構造をもって傾動可能な事務用椅子が得られる。
【0008】
上記事務用椅子において、好ましくは、更に、前記椅子本体(50、130)を前記脚体(12、112)に対して前傾方向に付勢するばね部材(104)を有する。
【0009】
この構成によれば、ばね部材(104)のばね力によってディフォルト状態で椅子本体(50、130)が最大前傾姿勢をとるから、作業者は事務用椅子(10、110)に前傾方向の荷重をかけることなく前傾姿勢をとり易くなる。
【0010】
上記事務用椅子において、好ましくは、前記椅子本体(50、130)は、前記座部(54)及び前記背もたれ部(56)間にて延在して当該両者を接続し、左右の肘掛部を形成する部分(60)を含む本体フレーム(52)を有する。
【0011】
この構成によれば、座部(54)と背もたれ部(56)とを接続する本体フレーム(52)が肘掛部を兼ねるので、部品点数が削減される。
【0012】
上記事務用椅子において、好ましくは、前記椅子本体(50、130)は、前記枢支機構(M)の可動側を構成する部分を含んでおり、前記脚体(12、112)が前記椅子本体(50、130)の左右両側を上下方向に延在する左右の脚体側フレーム(24、114)を有し、前記脚体側フレーム(24、114)が前記枢支機構(M)の固定側を構成する部分を含んでいる。
【0013】
この構成によれば、枢支機構(M)の構成が簡素化される。
【0014】
上記事務用椅子において、好ましくは、前記脚体(12、112)はレバー操作式のガススプリングによる昇降装置(20)を有し、前記枢支機構(M)にはプッシュボタン(74)が設けられ、前記プッシュボタン(74)によって前記昇降装置(20)の操作レバー(21)が遠隔操作されるべく前記プッシュボタン(74)と前記操作レバー(21)とがケーブル(76)によって連結されている。
【0015】
この構成によれば、事務用椅子(10)に着座した人が昇降装置(20)を手元で操作性よく遠隔操作することができる。
【0016】
上記事務用椅子において、好ましくは、前記座部(54)は前記本体フレーム(52)に対して跳ね上げ可能に取り付けられている。
【0017】
この構成によれば、座部(54)が本体フレーム(52)に対して跳ね上げられた状態でネスティングされることにより、ネスティングに要する床面積の削減が図られる。
【0018】
上記事務用椅子において、好ましくは、前記制限機構(L)は、前記本体フレーム(52)に設けられた前後の衝当面(98B、98D、132B、132D)と、左右方向に延在して両端を前記脚体(12、112)から支持され、前記衝当面(98B、98D、132B、132D)に当接可能な軸体(96、126)とを有する。
【0019】
この構成によれば、脚体(12、112)に対する椅子本体(50、130)の傾動範囲が適正に設定されると共に、軸体(96、126)が椅子本体(50、130)の着座荷重を受け持つようになり、最大着座荷重が大きい堅牢な事務用椅子(10、110)が得られる。
【0020】
本発明の一つの実施形態による事務用椅子群は、上述の実施形態による事務用椅子(10)を少なくとも2つ以上有する事務用椅子群であって、前記脚体(12)はボス部(14)から放射状に延出する複数の脚部材(16)を有し、前記座部(54)が前記本体フレーム(52)に対して跳ね上げられた状態において、少なくとも一つの前記脚部材(16)が、前方に隣接する前記事務用椅子の前記脚部材(16)の下方に差し込まれ得るように前記脚体(12)が構成されている。
【0021】
この構成によれば、事務用椅子(10)のネスティングに要する床面積が削減され、スペースパフォーマンスのよいネスティングが行われようになる。
【発明の効果】
【0022】
本発明による事務用椅子によれば、調整可能な事務用椅子の構造が簡素化される。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明によるタスクタイプの事務用椅子の一つの実施形態を示す斜視図
図2】本実施形態によるタスクタイプの事務用椅子の正面図
図3】本実施形態によるタスクタイプの事務用椅子の側断面図
図4】本実施形態によるタスクタイプの事務用椅子の脚体に対する椅子本体の枢支部を示す正断面図
図5】本実施形態によるタスクタイプの事務用椅子のガススプリング式昇降装置の操作機構を示す説明図
図6】本実施形態によるタスクタイプの事務用椅子の座部跳ね上げ状態を示す斜視図
図7】本実施形態によるタスクタイプの事務用椅子の座部の底面図
図8】本実施形態によるタスクタイプの事務用椅子の要部の分解斜視図
図9】本実施形態によるタスクタイプの事務用椅子の動作状態を示す要部の部分側断面図
図10】本実施形態によるタスクタイプの事務用椅子群のネスティング状態を示す側面図
図11】本発明によるミーティングタイプの事務用椅子の一つの実施形態を示す斜視図
図12】本実施形態によるミーティングタイプの事務用椅子の側断面図
図13】本実施形態によるミーティングタイプの事務用椅子の座部の底面図
図14】本実施形態によるミーティングタイプの事務用椅子の要部の分解斜視図
図15】本実施形態によるミーティングタイプの事務用椅子の動作状態を示す要部の部分側断面図
図16】本実施形態によるミーティングタイプの事務用椅子群のネスティング状態を示す側面図
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下に、本発明によるタスクタイプの事務用椅子の一つの実施形態を、図1図10を参照して説明する。
【0025】
図1図3に示されているように、タスクタイプの事務用椅子10は、脚体12と、脚体12の上部に設けられた椅子本体50とを有する。
【0026】
脚体12は、ボス部14と、ボス部14から放射状に延出した5個の脚部材16と、各脚部材16の遊端(下端)に取り付けられたキャスタ18とを含む。ボス部14には上下方向に軸線を有するべくレバー操作式のガススプリングによる昇降装置20が取り付けられている。
【0027】
昇降装置20の上端には昇降装置20の軸線周りに回転可能に中心部材22が取り付けられている。中心部材22には左右一対の脚体側フレーム24が取り付けられている。各脚体側フレーム24は、中心部材22から左右外方に延在する水平部24A及び水平部24Aの遊端から上方に延在する垂直部24Bを含む左右対称の鉤形をなしている。各垂直部24Bは椅子本体50の左右両側を上下方向に延在する部分を含む。
【0028】
各脚体側フレーム24の垂直部24Bの上端には椅子本体50を支持するための枢支機構Mの固定側をなす円筒形状の軸受部26が形成されている。左右の軸受部26は、固定側をなし、左右方向(水平方向)に延在する共通の中心軸線Aを有して左右対称である。
【0029】
椅子本体50は、本体フレーム52と、座部54と、背もたれ部56とを含む。
【0030】
本体フレーム52は、左右の垂直部24Bの内側を左右方向に延在する座部取付部58A及び座部取付部58Aの左右両側から各々垂直部24Bの内側を上方に延在する左右の吊下部58Bを一体に有する樹脂成形品による主部材58と、各吊下部58Bの上端58C(図6及び図8参照)に連結された前端60Aを含み、前端60Aから後方に延在する樹脂成形品による左右の背もたれ支持部材(アーム部)60とを有する。
【0031】
主部材58と左右の背もたれ支持部材60とは、図4に示されているように、各吊下部58Bの上端58Cと各背もたれ支持部材60の前端60Aとが左右方向に互いに重なり合うボス形状をしており、各吊下部58Bを貫通して各背もたれ支持部材60にねじ係合した複数のねじ62(図6及び図8参照)によって互いに接合され、一体化して本体フレーム52をなす。
【0032】
椅子本体50を脚体12に対して支持する枢支機構Mを、図4を参照して説明する。各背もたれ支持部材60の前端60Aにはテーパ形状突起60Bが形成されている。各テーパ形状突起60Bにはねじ64によって枢支機構Mの可動側をなす鍔付きブッシュ66、軸受ブッシュ68及びエンド部材70が固定されている。各軸受ブッシュ68が各軸受部26に回動可能に内接嵌合することにより、各脚体側フレーム24は中心軸線Aを中心として本体フレーム52を回動可能(揺動可能)に支持する。
【0033】
左右一方の鍔付きブッシュ66及びエンド部材70は、円環形状の端面カム72を中心軸線Aと同心に回転可能に支持している。左右対応する側の軸受部26には係止爪構造によって抜け止めされた中心軸線Aと同心の円形キャップ状のプッシュボタン74が軸線方向に移動可能に設けられている。プッシュボタン74は、端面カム72と対向する端面にカム形状(不図示)が形成されており、軸線方向に押されることによりカム作用のもとに端面カム72を回転変位させる。
【0034】
端面カム72には、図5に示されているように、ボーデンケーブル76の一方の端部の係合ピン76Aが係合している。ボーデンケーブル76は脚体側フレーム24に形成された溝部78(図7参照)に嵌め込まれて脚体側フレーム24に沿って延在している。ボーデンケーブル76の他方の端部の係合ピン76Bは昇降装置20の操作レバー21に係合している。
【0035】
図4(A)に示されているように、プッシュボタン74が押されていない状態の時には、図5(A)に示されているように、ボーデンケーブル76が緩んだ状態にあって昇降装置20の操作レバー21が引かれない初期状態(昇降装置20がロックされた状態)にある。図4(B)に示されているように、プッシュボタン74が押圧されると、図5(B)に示されているように、端面カム72を回転変位することにより、ボーデンケーブル76が緊張され、昇降装置20の操作レバー21が引かれる。操作レバー21が引かれると、昇降装置20はロックを解除され、昇降可能な状態になる。その後、プッシュボタン74の押圧が解除されると、操作レバー21の戻しばね(不図示)によってプッシュボタン74及びボーデンケーブル76が、図4(A)及び図5(A)に示されている元の状態(初期状態)に戻る。
【0036】
このように、昇降装置20は、本体フレーム52の枢支機構Mにおいて、プッシュボタン74によって遠隔操作される。これにより、本体フレーム52の枢支機構Mは昇降装置20の遠隔操作部を兼ねることになり、遠隔操作のための部品点数の増加を抑えて、事務用椅子10に着座した人が昇降装置20を手元で操作性よく遠隔操作できるようになる。
【0037】
背もたれ部56は、図1図3に示されているように、上下方向の中間部を左右方向に延在するミドルクロスビーム80を含む略四角形の外郭をなす樹脂成形品による背もたれフレーム82と、背もたれフレーム82に張られたメッシュシート84とを含む。
【0038】
ミドルクロスビーム80の左右の各端部には左右対応する側の背もたれ支持部材60の後端60Cが結合されている。このようにして左右の背もたれ支持部材60は、背もたれ部56を略垂直面に沿った姿勢で支持している。
【0039】
座部54は、図1図3に示されているように、平面形状が略四角形の樹脂成形品によるシートベース部材86と、シートベース部材86の上面を覆うようにシートベース部材86に取り付けられたスポンジ等によるシートクッション部材88とを含む。
【0040】
主部材58の座部取付部58Aの後端部には、図3及び図6に示されているように、軸受ブラケット90が取り付けられている。軸受ブラケット90は左右方向に略水平に延在する支持軸92によって座部54を跳ね上げ可能に支持している。ここで、座部54の跳ね上げとは、座部54が支持軸92を中心とした回動により略垂直になる姿勢に立ち上げられたことを云う。
【0041】
このようにして、枢支機構Mは、座部54及び背もたれ部56を含む椅子本体50を、座部54の上方且つ背もたれ部56の前方に位置して左右方向に略水平に延在する中心軸線A周りに回動可能(傾動可能)に、脚体12に対して支持している。換言すると、椅子本体50は、枢支機構Mによって座部54の上方且つ背もたれ部56の前方に位置して左右方向に略水平に延在する中心軸線A周りに揺動可能に、脚体12の左右の脚体側フレーム24に対して吊り下げ式に支持されている。中心軸線A、つまり枢支機構Mの中心の前後方向の位置は、座部54の前後方向の位置に注目すると、座部54の前後方向の略1/2の位置に対応する位置であってよい。
【0042】
この支持状態において、左右の背もたれ支持部材60は、座部54の上方の左右両側を前後方向に略水平に延在することになり、左右の肘掛部(アームレスト部)をなす。つまり、各背もたれ支持部材60は背もたれ部56の支持部材と肘掛部とを兼ねる。これにより、部品点数の削減が図られる。
【0043】
要約すると、本体フレーム52は、座部54及び背もたれ部56間にて延在して当該両者を接続し、左右の肘掛部を形成する背もたれ支持部材60を含み、枢支機構Mによって脚体12の左右の脚体側フレーム24から吊り下げ支持されている。
【0044】
これにより、前傾及び後傾が調整可能な事務用椅子10が簡単な構造で構成され、部品点数の削減及びメンテナンス性の向上が図られる。
【0045】
左右の脚体側フレーム24は、図7に示されているように、各々、下端近傍から左右方向内方に突出した軸連結部94を一体に有する。各軸連結部94は、互いに同一軸線上にあり、左右方向に略水平に延在する軸体96の左右の端部96Aを一体的に連結されている。軸体96は、樹脂製或いは金属製であり、左右の端部96Aを各軸連結部94を介して左右の脚体側フレーム24に支持されている。
【0046】
主部材58の座部取付部58Aの底面(下面)には、図7図9に示されているように、左右方向に離れた2箇所に傾動制限部(回動制限部)98が一体成形されている。各傾動制限部98は、中心軸線Aを中心とする円弧面による下面98Aと、下面98Aの前端より下向きに突出して前傾制限用衝当面98Bを形成する前部突起98Cと、下面98Aの後端より下向きに突出して後傾制限用衝当面98Dを形成する後部突起98Eとを含む。
【0047】
各傾動制限部98の下面98Aには軸体96の軸線方向の2箇所に装着された高滑性樹脂或いは金属製のブッシュ100が前後方向に摺動可能に当接している。各ブッシュ100は椅子本体50の重量(着座重量を含むことがある)によって対応する傾動制限部98の下面98Aに押し付けられるようにして当接している。この当接により、中心軸線Aを傾動支点とした脚体12に対する椅子本体50の前傾(図3で見て中心軸線Aを中心とした反時計廻り方向の回動)は、図9(A)に示されているように、各ブッシュ100が対応する傾動制限部98の前傾制限用衝当面98Bに当接する状態の傾動に制限される。また、中心軸線Aを傾動支点とした脚体12に対する椅子本体50の後傾(図3で見て中心軸線Aを中心とした時計廻り方向の回動)は、図9(C)に示されているように、各ブッシュ100が対応する傾動制限部98の後傾制限用衝当面98Dに当接する状態の傾動に制限される。
【0048】
このようにして、脚体12側に設けられた軸体96と椅子本体50側に設けられた傾動制限部98とを含む制限機構Lが構成され、制限機構Lによって椅子本体50の脚体12に対する傾動範囲(回動範囲)が所定の範囲内に制限される。この傾動範囲は、タスクタイプの事務用椅子10の場合には、水平面に対する最大前傾角が4度程度で、最大後傾角が10度程度であってよい。
【0049】
上述の制限機構Lがあることにより、椅子本体50の座部54に着座した人の着座荷重は、枢支機構Mから脚体12に伝達されること加えて、傾動制限部98及び軸体96から脚体12に伝達される。これにより、事務用椅子10の着座荷重の支持強度が増加し、最大着座荷重が大きい堅牢な事務用椅子10が得られる。
【0050】
換言すると、制限機構Lによって脚体12に対する椅子本体50の傾動範囲が適正に設定されると共に、軸体96が椅子本体50の着座荷重を受け持つようになり、最大着座荷重が大きい堅牢な事務用椅子10が得られる。
【0051】
軸体96は、図7に示されているように、軸線方向の略中央部にクランク軸部96Bを有する。クランク軸部96Bと座部取付部58Aの底面に設けられたばね止め部102との間には引張コイルばね104が取り付けられている。引張コイルばね104は、脚体12に対して椅子本体50を図3で見て中心軸線Aを回動中心として反時計廻り方向(前傾方向)に付勢している。これにより、椅子本体50に外力が作用していないディフォルト状態では、椅子本体50は図9(A)に示されている最大前傾姿勢をとる。
【0052】
最近の事務作業は、作業者(着座者)が卓上に置かれたディスプレイを見ながらパーソナルコンピュータのキーボードを操作する作業が多くなってきており、この作業は前かがみの姿勢で行われることが多い。このことに対して、本実施形態の事務用椅子10は、引張コイルばね104のばね力によってディフォルト状態で最大前傾姿勢をとるから、作業者は事務用椅子10に前傾方向の荷重をかけることなく前傾姿勢をとり易くなる。このことにより、前傾姿勢による事務作業が作業者の負担を軽減して行われ得るようになる。
【0053】
ディフォルト状態で椅子本体50が最大前傾姿勢をとっているから、作業者が座部54の前側に着座しても、座部54が作業者の意識外で傾動することがない。これにより、座り勝ってのよい事務用椅子10となる。
【0054】
前傾姿勢において、作業者が背もたれ部56にもたれかかると、椅子本体50は、引張コイルばね104のばね力に抗して前傾姿勢から水平姿勢(図9(B)参照)を経て最大後傾姿勢になる。これにより、作業者は、背もたれ部56にもたれかかるだけで、椅子本体50が予め設定された最大後傾角による後傾姿勢になり、作業者は前かがみでないリラックスした姿勢を取ることができる。
【0055】
枢支機構Mの中心の前後方向の位置が、座部54の前後方向の略1/2の位置に対応する位置であることにより、作業者が座部54の前後方向の略1/2の位置に重心を置く姿勢で事務用椅子10に着座すると、椅子本体50は、図9(B)に示されているように、水平姿勢を取る。これにより、椅子本体50が水平姿勢を取る時の着座者の着座負担が軽減される。
【0056】
このようにして、座部54及び背もたれ部56を含む椅子本体50が枢支機構Mによって脚体12に対して前後に傾動可能に支持され、制限機構Lによって傾動範囲が制限されるので、簡素化された構造をもって傾動可能な事務用椅子10が得られる。
【0057】
座部取付部58Aの下部には、図3及び図8に示されているように、アンダカバー106が取り付けられている。アンダカバー106は、軸体96及び引張コイルばね104の配置部を覆い、事務用椅子10の外観を意匠性に優れたものにする。尚、アンダカバー106の左右両側には軸連結部94が貫通する長孔108が形成されている。
【0058】
次に、同一構造のタスクタイプの事務用椅子10を少なくとも2つ以上有する事務用椅子群のネスティングについて、図10を参照して説明する。
【0059】
事務用椅子10は、座部54が本体フレームに対して跳ね上げられた状態において、少なくとも一つの脚部材16の先端側が、事務用椅子10の背もたれ支持部材60の前端60A、換言すると、脚体側フレーム24の垂直部24Bの上端に設けられた椅子本体50の枢支機構Mの軸受部26の前側の外面が前方に隣接する事務用椅子10の背もたれ部56の背面に当接或いは極接近する位置にまで、少なくとも一つの脚部材16の先端側が前方に隣接する事務用椅子10の脚部材16の基端側の下方に差し込まれ得るように、脚体12を構成されている。
【0060】
このため、各脚部材16の基端部(ボス部14との接続部)の下面の床面Fからの高さHaは先端部(遊端部)の上面の床面Fからの高さHbより大きい。尚、枢支機構Mの軸受部26の前側の外面は、座部54が本体フレームに対して跳ね上げられた状態において、脚体12を除く事務用椅子10、つまり椅子本体50の最前面になる。
【0061】
これにより、ネスティング時には、座部54が本体フレームに対して跳ね上げられた状態において、枢支機構Mの軸受部26の前側の外面が前方に隣接する事務用椅子10の背もたれ部56の背面に当接或いは極接近する位置にまで脚部材16の先端側を、前方に隣接する事務用椅子10の脚部材16の基端側の下方に差し込むことができる。
【0062】
このことにより、タスクタイプの事務用椅子10のネスティングに要する床面積が削減され、スペースパフォーマンスのよいネスティングが行われようになる。
【0063】
次に、本発明によるミーティングタイプの事務用椅子の一つの実施形態を、図11図16を参照して説明する。尚、図11図16において、図1図10に対応する部分は、図1図10に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
【0064】
図11及び図12に示されているように、ミーティングタイプの事務用椅子110は、脚体112と、脚体112の上部に設けられた椅子本体130とを有する。
【0065】
脚体112は、上下反転のV字状の左右の脚体側フレーム114と、各脚体側フレーム114より下部前方に延出した左右の前脚パイプ116と、各脚体側フレーム114より下部後方に延出した左右の後脚パイプ118と、各前脚パイプ116及び各後脚パイプ118の遊端(下端)に取り付けられたキャスタ120とを含む。左右の脚体側フレーム114は椅子本体130の左右両側を上下方向に延在する部分を含む。
【0066】
ミーティングタイプの事務用椅子110が前述のタスクタイプの事務用椅子10と異なるところは、上述の脚体112、枢支機構M及び制限機構Lであり、その他は実質的に同一である。タスクタイプの事務用椅子10とミーティングタイプの事務用椅子110とで、本体フレーム52、座部54及び背もたれ部56は、互いに同一構造で、構成部品の共通化が図られている。
【0067】
ミーティングタイプの事務用椅子110の枢支機構Mを、図11及び図12を参照して説明する。左右の脚体側フレーム114の上部には前述の軸受部26と同等に、枢支機構Mの固定側をなす円筒形状の軸受部122が形成されている。左右の軸受部122は左右方向(水平方向)に延在する共通の中心軸線Aを有して左右対称である。枢支機構Mの内部構造は、軸受部122が脚体側フレーム114に設けられていること及び昇降装置20が設けられないことに応じて端面カム72が省略されていると以外は、タスクタイプの事務用椅子10のもの同一である。
【0068】
これにより、枢支機構Mの構成部品がタスクタイプの事務用椅子10とミーティングタイプの事務用椅子110とで共通のものになる。
【0069】
枢支機構Mは、枢支機構Mは、座部54及び背もたれ部56を含む椅子本体50を、座部54の上方且つ背もたれ部56の前方に位置して左右方向に略水平に延在する中心軸線A周りに回動可能(傾動可能)に、脚体112に対して支持している。換言すると、椅子本体50は、枢支機構Mによって座部54の上方且つ背もたれ部56の前方に位置して左右方向に略水平に延在する中心軸線A周りに揺動可能に、脚体112に対して吊り下げ式に支持されている。中心軸線A、つまり枢支機構Mの中心の前後方向の位置は、座部54の前後方向の位置に注目すると、座部54の前後方向の略1/2に対応する位置であってよい。
【0070】
ミーティングタイプの事務用椅子110の制限機構Lを、図12図15を参照して説明する。左右の後脚パイプ118の上端近傍には左右方向内方に突出した左右の軸連結用軸部124が接合されている。各軸連結用軸部124は、互いに同一軸線上にあり、左右方向に略水平に延在する軸体126の左右の端部126Aを一体的に連結されている。軸体126は、樹脂製或いは金属製であり、左右の端部126Aを各軸連結用軸部124を介して左右の脚体側フレーム24に支持されている。
【0071】
ミーティングタイプの事務用椅子110では、傾動制限部98は不使用で、主部材とは別部材である傾動制限部材(回動制限部材)132がねじ等(不図示)によって座部取付部58Aの底面に取り付けられている。
【0072】
傾動制限部材132は、軸体126の前後方向の配置位置の関係から傾動制限部98より後方に配置され、中心軸線Aを中心とする円弧面による下面132Aと、下面132Aの前端より下向きに突出して前傾制限用衝当面132Bを形成する前部突起132Cと、下面132Aの後端より下向きに突出して後傾制限用衝当面132Dを形成する後部突起132Eとを含む。
【0073】
各傾動制限部材132の下面132Aには軸体126の軸線方向の2箇所に装着された高滑性樹脂或いは金属製のブッシュ128が前後方向に摺動可能に当接している。各ブッシュ128は椅子本体50の重量(着座重量を含むことがある)によって対応する傾動制限部材132の下面132Aに押し付けられるようにして当接している。この当接により、中心軸線Aを傾動支点とした脚体112に対する椅子本体130の前傾(図12で見て中心軸線Aを中心とした反時計廻り方向の回動)は、図15(A)に示されているように、各ブッシュ128が対応する傾動制限部材132の前傾制限用衝当面132Bに当接する状態の傾動に制限される。また、中心軸線Aを傾動支点とした脚体112に対する椅子本体50の後傾(図12で見て中心軸線Aを中心とした時計廻り方向の回動)は、図15(C)に示されているように、各ブッシュ128が対応する傾動制限部材132の後傾制限用衝当面132Dに当接する状態の傾動に制限される。
【0074】
このようにして、脚体112側に設けられた軸体126と椅子本体130側に設けられた傾動制限部材132とを含む制限機構Lが構成され、制限機構Lによって椅子本体130の脚体112に対する傾動範囲(回動範囲)が所定の範囲内に制限される。この傾動範囲は、ミーティングタイプの事務用椅子110の場合には、水平面に対する最大前傾角が4度程度で、最大後傾角が8度程度であってよい。
【0075】
上述の制限機構Lがあることにより、椅子本体130の座部54に着座した人の着座荷重は、枢支機構Mから脚体112に伝達されることに加えて、傾動制限部材132及び軸体126から脚体112に伝達される。これにより、事務用椅子110の着座荷重の支持強度が増加し、最大着座荷重が大きい堅牢な事務用椅子110が得られる。
【0076】
換言すると、制限機構Lによって脚体112に対する椅子本体130の傾動範囲が適正に設定されると共に、軸体126が椅子本体130の着座荷重を受け持つようになり、最大着座荷重が大きい堅牢な事務用椅子110が得られる。
【0077】
軸体126は、図13に示されているように、軸線方向の略中央部にアーム部材127を有する。アーム部材127と座部取付部58Aの底面に設けられたばね止め部102との間には引張コイルばね104が取り付けられている。引張コイルばね104は、脚体112に対して椅子本体130を図12で見て中心軸線Aを回動中心しては反時計廻り方向(前傾方向)に付勢している。これにより、椅子本体130に外力が作用していないディフォルト状態では、椅子本体130は図15(A)に示されている最大前傾姿勢をとる。
【0078】
事務用椅子110は、引張コイルばね104のばね力によってディフォルト状態で最大前傾姿勢をとるから、作業者は事務用椅子110に前傾方向の荷重をかけることなく前傾姿勢をとり易くなる。このことにより、前傾姿勢による事務作業が作業者の負担を軽減して行われ得るようになる。
【0079】
ディフォルト状態で椅子本体50が最大前傾姿勢をとっているから、作業者が座部54の前側に着座しても、座部54が作業者の意識外で傾動することがない。これにより、座り勝ってのよい事務用椅子110となる。
【0080】
前傾姿勢において、作業者が背もたれ部56にもたれかかると、椅子本体130は、引張コイルばね104のばね力に抗して前傾姿勢から水平姿勢(図15(B)参照)を経て最大後傾姿勢になる。これにより、作業者は、背もたれ部56にもたれかかるだけで、椅子本体130が予め設定された最大後傾角による後傾姿勢になり、作業者は前かがみでないリラックスした姿勢を取ることができる。
【0081】
枢支機構Mの中心の前後方向の位置が、座部54の前後方向の略1/2の位置に対応する位置であることにより、作業者が座部54の前後方向の略1/2の位置に重心を置く姿勢で事務用椅子110に着座すると、椅子本体130は、図15(B)に示されているように、水平姿勢(参照)をとる。これにより着座者の着座負担が軽減される。
【0082】
このようにして、座部54及び背もたれ部56を含む椅子本体130が枢支機構Mによって脚体112に対して前後に傾動可能に支持され、制限機構Lによって傾動範囲が制限されるので、簡素化された構造をもって傾動可能な事務用椅子110が得られる。
【0083】
座部取付部58Aの下部には、図11図12、14及び図15に示されているように、アンダカバー134が取り付けられている。アンダカバー134は、軸体126及び引張コイルばね104の配置部を覆い、事務用椅子110の外観を意匠性に優れたものにする。尚、アンダカバー134の左右両側には軸連結用軸部124が貫通する長孔136が形成されている。
【0084】
次に、同一構造のミーティングタイプの事務用椅子110を少なくとも2つ以上有する事務用椅子群のネスティングについて、図16を参照して説明する。
【0085】
ミーティングタイプの事務用椅子110は、ネスティング時には、図16に示されているように、座部54を跳ね上げた状態で、脚体112の一部が前後に重なるように整列させることができる。
【0086】
これにより、ミーティングタイプの事務用椅子110のネスティングに要する床面積が削減され、スペースパフォーマンスのよいネスティングが行われようになる。
【0087】
ネスティング時には、全ての事務用椅子110が引張コイルばね104のばね力によって最大前傾姿勢に自ずと揃っているから、このことによってもネスティングに要する床面積の削減が図られる。
【0088】
以上、本発明を、その好適な実施形態について説明したが、当業者であれば容易に理解できるように、本発明はこのような実施形態により限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。また、上記実施形態に示した構成要素は必ずしも全てが必須なものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。
【符号の説明】
【0089】
10 :事務用椅子
12 :脚体
14 :ボス部
16 :脚部材
18 :キャスタ
20 :昇降装置
21 :操作レバー
22 :中心部材
24 :脚体側フレーム
24A :水平部
24B :垂直部
26 :軸受部
50 :椅子本体
52 :本体フレーム
54 :座部
56 :背もたれ部
58 :主部材
58A :座部取付部
58B :吊下部
58C :上端
60 :背もたれ支持部材
60A :前端
60B :テーパ形状突起
60C :後端
62 :ねじ
64 :ねじ
66 :鍔付きブッシュ
68 :軸受ブッシュ
70 :エンド部材
72 :端面カム
74 :プッシュボタン
76 :ボーデンケーブル(ケーブル)
76A :係合ピン
76B :係合ピン
78 :溝部
80 :ミドルクロスビーム
82 :背もたれフレーム
84 :メッシュシート
86 :シートベース部材
88 :シートクッション部材
90 :軸受ブラケット
92 :支持軸
94 :軸連結部
96 :軸体
96A :端部
96B :クランク軸部
98 :傾動制限部(回動制限部)
98A :下面
98B :前傾制限用衝当面
98C :前部突起
98D :後傾制限用衝当面
98E :後部突起
100 :ブッシュ
102 :ばね止め部
104 :引張コイルばね
106 :アンダカバー
108 :長孔
110 :事務用椅子
112 :脚体
114 :脚体側フレーム
116 :前脚パイプ
118 :後脚パイプ
120 :キャスタ
122 :軸受部
124 :軸連結用軸部
126 :軸体
126A :端部
127 :アーム部材
128 :ブッシュ
130 :椅子本体
132 :傾動制限部材(回動制限部材)
132A :下面
132B :前傾制限用衝当面
132C :前部突起
132D :後傾制限用衝当面
132E :後部突起
134 :アンダカバー
136 :長孔
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16