(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-17
(45)【発行日】2022-05-25
(54)【発明の名称】8チャネルを有するデジタル生体電位取得システム
(51)【国際特許分類】
A61B 5/25 20210101AFI20220518BHJP
【FI】
A61B5/25
(21)【出願番号】P 2018562715
(86)(22)【出願日】2017-02-22
(86)【国際出願番号】 EP2017054057
(87)【国際公開番号】W WO2017144529
(87)【国際公開日】2017-08-31
【審査請求日】2020-01-31
(31)【優先権主張番号】102016103073.2
(32)【優先日】2016-02-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】518300249
【氏名又は名称】ノイロループ・ゲー・エム・ベー・ハー
【氏名又は名称原語表記】NEUROLOOP GMBH
【住所又は居所原語表記】IM WAENNELE 11, 79112 FREIBURG IM BREISGAU, BUNDESREPUBLIK DEUTSCHLAND
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】特許業務法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】クール,マティアス
(72)【発明者】
【氏名】マノリ,イアノス
(72)【発明者】
【氏名】プラフタ,デニス
(72)【発明者】
【氏名】スティーグリッツ,トーマス
(72)【発明者】
【氏名】コタ,オスカー
【審査官】牧尾 尚能
(56)【参考文献】
【文献】特開平07-226626(JP,A)
【文献】特開2006-121714(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0106041(US,A1)
【文献】特表2014-517659(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2005/0116773(US,A1)
【文献】特開平08-215164(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2003/0097050(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0330102(US,A1)
【文献】特開平06-197877(JP,A)
【文献】SITI NUR SYUHADAH BAHARUDIN ほか,DESIGN AND ANALYSIS OF A TWO-STAGE OTA FOR SENSOR INTERFACE CIRCUIT,2014 IEEE SYMPOSIUM ON COMPUTER APPLICATIONS AND INDUSTRIAL ELECTRONICS (ISCAIE),2014年04月,PAGE(S):1 - 5 (88 - 92),http://dx.doi.org/10.1109/ISCAIE.2014.7010215
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 5/05 - 5/0538
A61B 5/24 - 5/398
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
生体の神経系から電子情報を取得するための生体適合性記録システムであって、
前置増幅器と、
第二のステージの増幅器の入力が前記前置増幅器の出力に結合される第二の増幅器ステージと、
前記第二のステージの前記増幅器に接続されるキャパシタンス乗算器を有するローパスフィルタと、を備え
、
所定の信号の変化によって変化可能な下側コーナー周波数(fcL)および上側コーナー周波数(fcU)を有し、
前記下側コーナー周波数(fcL)は、チューニング電圧(V
TUNE
)の変化に基づき、
前記上側コーナー周波数(fcU)は、制御電位(V
GC±
)の変化に基づく生体適合性記録システム。
【請求項2】
前記前置増幅器は、第一の増幅器ステージにおいてP‐MOS入力トランジスタを使用することを特徴とする請求項1に記載の生体適合性記録システム。
【請求項3】
該生体適合性記録システムは、少なくとも二つの記録チャネルを使用して少なくとも二つの信号を互いに独立して取得できることを特徴とする請求項1に記載の生体適合性記録システム。
【請求項4】
前記前置増幅器の前記第一の増幅器ステージは、完全差動テレスコピックアーキテクチャからなる請求項2に記載の生体適合性記録システム。
【請求項5】
フリップフロップベースのパラレル・シリアルコンバータが組み込まれている請求項1に記載の生体適合性記録システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生体における神経信号を記録するための生態適合性神経インプラントに関する。特に、本発明は、生体中へ移植するためにチップ内の神経信号の取得システムを開示する。
【背景技術】
【0002】
生体電位は、生体細胞、組織および有機体におけるポイント間で測定される電気電位であり、全ての生化学プロセスに関連して生じる。また、前記生体電位は、細胞同士間または細胞内の情報の転送の表れでもある。前記生体電位は、電荷イオンの化学反応によって引き起こされる電気量(電圧、電流または電界強度)である。前記用語は、細胞同士間および細胞内の情報の転送の表現において、たとえば信号伝送においてさらに使用される。
【0003】
神経インプラントは、生体における個々の神経細胞または神経細胞の群(生物学的神経ネットワーク)からの信号を電気的に刺激、捕捉および遮断できる(さらには同時に捕捉および刺激できる)。
【0004】
本発明は、8チャネルを有しかつ低ノイズ増幅器(LNA)、第二のステージ、マルチプレクサ、および二つのアナログ・デジタルコンバータ(ADC)からなる集積化CMOS生体電位取得チップの設計およびテストを開示する。
【0005】
前記チップの可変電力消費に起因して、第一のステージの統合ノイズは、1.94から0.693μVRMS(ISS=250μA)に減少することができる。前記デバイスは、可変下側および上側コーナー周波数を有し、かつ1Mb/sで二つの16ビットデジタルデータストリームを出力する。
【0006】
前記チップのダイは、X-Fab0.35μmCMOSテクノロジーで製造され、かつ10mm2の面積を有する。
【0007】
神経インプラントは、パーキンソン病、聴覚障害および心臓欠陥等の病気の治療を支援するデバイスである。
【0008】
そのようなデバイスは、体の反応を誘導するために電気刺激によって前記神経系を接続する。たとえば、人工内耳は、聴覚印象を生成するために聴神経を刺激し、ペースメーカーは、心臓筋肉収縮を引き起こすために前記心臓の内壁を刺激し、および脳深部刺激装置は、パーキンソン病によって引き起こされる望ましくない筋肉痙攣を防止する信号を発生する。
【0009】
医学研究は、神経インプラントが前記神経系にどのように影響を及ぼすかを理解することを目的としている。通常、前記脳または前記神経からの信号を視覚化しかつ処理することを可能とする大規模記録システムが、人間または動物に対する実験において使用される。インプラント可能な取得システムは、医療用インプラントの実現に一歩前進しているので、現在の実験は、インプラント可能な取得システムの使用に向かう明らかな傾向を示している。
【0010】
用途の種類によって、生体電気信号は、広範囲の振幅、ノイズレベルおよび周波数帯域をカバーする。このために、信号特性を前記それぞれの用途に適合することができる記録システムが非常に望ましい。
【0011】
Ghovanloo[6]は、脳信号を検出でき、かつ可変帯域幅および無線伝送を含む非常に低い電力消費のシステムを示している。Harrison等は、脳活動電位、脳波記録(EEG)、心電図記録(ECG)および筋電図記録(EMG)の場合に能力が実証されている汎用取得増幅器を示している。
【0012】
これらの取得システムの欠点は、それぞれ4μVRMSおよび2μVRMSのノイズレベルであり、EEGおよび神経電気記録(ENG)との用途において比較的に高い。
【0013】
増幅器は、熱ノイズおよびフリッカーノイズに分割されるノイズも発生する。
【0014】
前記熱ノイズの密度は、前記周波数に関して一定であり、かつ前記トランジスタの等価抵抗に比例する。
【0015】
一方、前記フリッカーノイズの密度は、1/fの係数を有する前記周波数に依存し、前記トランジスタの表面積に反比例する。
【0016】
ノイズ制限を克服するいくらかの努力がすでになされている。注目すべき製品は、R. RiegerおよびN.Donaldsonによって提案された、ENGのためのBJT入力演算相互コンダクタンス増幅器(OTA)によって代表される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
BJTトランジスタは、フリッカーノイズを発生しないので、300nVRMSという結果として生じる入力関連ノイズは、先の増幅器の前記入力関連ノイズよりも非常に低い。しかしながら、このアーキテクチャは、二つの重大な欠点を有している。
【0018】
1.前記アーキテクチャは、長期的に見れば、接点での腐食に繋がり得る、電極-組織間インターフェースからの20nAの残留DC電流を有し、かつ、
2.前記テクノロジーは、「開ループ」であり、この開ループにより、ゲインがランダム変数になり、遮断電極記録に使用される「真の三極配列」にとって問題になり得る。
【0019】
加えて、前記フリッカーノイズが無視できる周波数に前記信号をシフトするチョッパー構造が提案された。次に、前記信号は、フリッカーノイズなしで復調される。残念なことに、前記チョッパー増幅器は、前記信号が十分に遠くに離れることを保証するために少なくとも十倍大きい帯域幅を必要とする。
【0020】
この要求は、前記増幅器の前記電力消費を増加することになる。
【課題を解決するための手段】
【0021】
本発明は、サブμVRMSの入力ノイズレベルを達成するための汎用低ノイズ増幅器を示す。ノイズ減少のために適用されるアプローチは、適切なトランジスタサイズと電力にあり、かつ低いフリッカーノイズ定数を有するPMOS入力トランジスタを使用することにある。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図2】FDテレスコピックPMOSトランジスタ層およびフィードバック回路を有するテレスコピックを示す図である。
【
図3】所定のノイズ挙動に対する性能曲線を示す図である。
【
図5】第二のステージのOTAを示す概略図である。
【
図6】制御電流キャパシタンス乗算器を示す概略図である。
【
図7】増幅器出力からシリアルデジタル出力への信号パスを示す概略図である。
【
図8】8バイポーラ入力チャネルを有するチップの顕微鏡画像を示す概略図である。
【
図9】LNA8チップのI/Oピンを示す図である。
【
図10】VTuneを介する下側および上側カットオフ周波数の変化およびキャパシタンス乗算器のバイアスVGC+の制御を示すグラフである。
【
図11】マグニチュードと周波数の関係を示すグラフである。
【
図12】マグニチュードと周波数、および、マグニチュードと位相の関係を示すグラフである。
【
図13】概略シミュレーションおよびアナログ抽出シミュレーショとの比較において測定された曲線を示すグラフである。
【
図14】異なる増幅器構成に対する合計統合入力ノイズを示すグラフである。
【
図16】本製品と他のシステムとの比較を示す図である。
【
図17】発生源に基づく神経インパルスおよび画像に基づく活動電位の概要を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1に示す本システムは、八つのバイポーラ入力チャネルおよび二つの10ビットADCを有する二つの独立のシリアルデジタル出力を有する。
【0024】
発明
<LNA前置増幅器>
前記第一のステージ(前置増幅器)は、当該第一のステージがノイズに対して最も影響を受けやすいコンポーネントであるので、増幅器チェーンにおいて最も重要なステージであることが知られている。このために、完全差動テレスコピックアーキテクチャが使用された。
【0025】
図2に示す前記アーキテクチャは、単一のステージにおける高ゲインと帯域幅、および理論上は無限同相信号除去比(CMRR)と無限ノイズ抑制(PSRR:電源電圧変動除去比)を提供する。
【0026】
前記増幅器チャネルの式は既知であり、gm/ID設計手法に関して言い換えられ、前記ノイズモデルは次の通りである。
【0027】
【0028】
および伝達関数は、数式(3)を有する数式(2)である。
【0029】
【0030】
【0031】
記号一覧
Kn グリッターノイズ定数 NMOS 120 × 10-24 V2F
Kp グリッターノイズ定数 PMOS 20 × 10-24 V2F
k ボルツマン定数 1,3806 × 10-23m2kg/s2K
(1)
V2
n,in 合計入力ノイズ VRMS
k ボルツマン定数 1
T 温度 K
gm トランスコンダクタンス A/V
ID ドレイン端子の電流レベル A
(2)
CIN 入力容量 F
CF フィードバック容量 F
fcL 下側コーナー周波数 Hz
fcU 上側コーナー周波数 Hz
(3)
RF フィードバック抵抗 Ω
β MOSFETトランジスタ電流増幅 A/V2
ISS FDテレスコープ増幅器に対する分極電流 A
【0032】
前記PMOSトランジスタおよび
図3に印された最適ポイントを使用して、次の表に示す変数を決定した。
【0033】
【0034】
<第二のステージ>
図4に示す前記第二のステージは、148μW(LPモードにおける11μV
RMSおよび46μW)の電力消費に対して6μV
RMSの量の入力ノイズでFD(完全差動)からシングルエンドへの変換を負っている。フィードバックにより、前記第二のステージは、0dBまたは20dBのいずれかのゲインを送出する。前記OTAは、シングルエンド2-ステージミラー増幅器からなる。
【0035】
エレクトロニクスの分野において、ミラー効果(Miller Effect)は、入力端子と出力端子の間の容量の効果の増幅による、反転電圧増幅器の等価入力容量における増加である。前記ミラー効果により見かけ上増加した入力容量は次の結果となる。
【0036】
CM = C(1 + Av)
【0037】
ここでは、-Avは前記ゲインであり、Cは前記フィードバック容量である。
【0038】
ミラー効果という用語は、通常、容量を指すが、前記入力とゲインを示す別のノードとの間に接続された任意のインピーダンスが、この効果により前記増幅器入力インピーダンスを変更できる。
【0039】
<キャパシタンス乗算器を有するローパスフィルタ>
異なる用途は、異なる上側コーナー周波数fcuを必要とするので、可変RCローパスフィルタが組み込まれた。
【0040】
参考文献[3]では、この変化は、ノイズ挙動の変化を生じる前記LNAバイアス電流ISSを調整することによって達成された。この望ましくないカップリングを回避するために、[4]からの前記制御電流OTAを使用しかつ[5]に説明されているように前記第二のステージに接続されるキャパシタンス乗算器が提案された。キャパシタンス乗算係数(50pFから5nFまで)は、差分入力VGC±、56μAの前記バイアス電流および0.013mm2の面積によって設定される。
【0041】
<MUX、アナログ・デジタルコンバータおよびシリアル出力>
前記チップは、X-Fab0.35μmライブラリ10ビットSAR-ADCを使用し、ユーザ定義フリップフロップベースのパラレル・シリアルコンバータを組み込む。前記16ビットのリトルエンディアン出力は、[4]におけるように、結合されて、Sは、スタートトークンビット(HL)を表し、ビットC3-C0は、チャネル番号を表し、かつビットD9-D0は、ADCサンプル値を表す。
【0042】
<電力消費>
前記チップの前記電力消費は、次の表に要約される。
【0043】
【0044】
<結果>
図8に示す前記チップは、X-Fab0.35μmテクノロジーを使用して製造される。増幅器I/Oピンは、表2に要約される。システムピンは、前記パラメータに対してフレキシビリティを提供する。
【0045】
・イネーブル機能:連続的なISS変化、第二のステージの低電力(LP)モード、キャパシタンス乗算器、20dBゲイン
・バイアス電圧:VREF_ISS、VREF_CMFB
・周波数範囲変化:VGCP/N、VTUNE
【0046】
前記チップはデジタル出力に対して設計されているが、前記チップは、チャネル1および5の前記前置増幅器および前記ローパスフィルタの前記アナログ出力のような前記チップの特性評価を支援するためにテストピンを含む。
【0047】
表2は前記LNA8チップのI/Oピンを示す。下線が付されたピンは出力を表す。
【0048】
【0049】
前記ADCは、1MHzまでの二つのシリアルデジタル出力でクロックすることができる。
【0050】
<周波数応答>
前記LNA8記録システムは、いずれの場合も、前記電位VTUNEおよびVGC±を変化することによる可変コーナー周波数fcU、fcLを有する。
【0051】
<ノイズ挙動>
前記増幅器のスペクトルノイズ密度は、異なるバイアス電流および帯域幅設定電圧に対して測定された。
【0052】
図13のグラフ表示は、概略シミュレーションおよびアナログ抽出シミュレーショとの比較において測定された曲線を示す。
図14は、異なる増幅器構成に対する合計統合入力ノイズを示している。前記曲線は、I
SS=250μAに対する
*(シミュレーション値)0.6V
RMSの最小ノイズを示している。
【0053】
<生体内記録>
前記取得システムは、
図15に示すように、生体電気生体内信号でテストされた。前記生体電気信号は、SPI復号を使用して前記シリアルデジタル出力から直接に抽出された。前記SPIバス(シリアルペリフェラルインターフェース)は、短距離通信のために使用される同期シリアル通信インターフェース仕様である。SPIデバイスは、マスタースレーブアーキテクチャを使用してフルデュープレックス動作で単一のマスターと通信できる。前記マスターデバイスは、読み出しおよび書き込みのためのフレームを発生する。多数のスレーブデバイスは、個別のスレーブ選択ライン(SS)による選択によって支援される。
【0054】
図15の上図は、例示の二頭筋EMG検出の三つの連続する収縮を示す。
図15の下図は、ECG検出を示す。
【0055】
<結論>
本論文は、8チャネルを有する生体電位取得システムの実施を示す。表3は、類似の論分との比較を示す。
【0056】
最良のノイズ効率係数はBJTトランジスタ(BJTトランジスタ=>マフディ参考文献!)を使用する設計によって達成されるが、これは、長期的には、電極腐食に繋がり得る20nAの残留DC電流が留まるという欠点がある。
【0057】
前記キャパシタンス乗算器は、前記上側カットオフ周波数に対して広い範囲を提供する機能を発揮した。
【0058】
しかしながら、前記キャパシタンス乗算器は、最小面積および最小電力消費のために寸法が決められたため、前記ノイズ挙動は、キャパシタンス乗算器なしでは1μVRMS未満に保つことができず、前記ノイズ挙動は、ソフトウエアのフィルタリングによって維持することができる。
【0059】
表3は、前記提示の低ノイズ増幅器(LNA)の他のシステムとの比較を示す。
【0060】
【0061】
[3]における先の製品に比較して、本設計は、前記望ましいシステムのその他のブロックを統合した。
【0062】
前記増幅器面積は、四分の一に減少され、そしてアナログ出力。
【0063】
<結果>
本発明は、8チャネルを有する汎用生体電気信号取得チップの好結果の実装テストを示す。増幅チャネルは、二つのアナログマルチプレクサから選択され、二つのSPI対応16ビットデータストリームによって出力される。前記合計統合入力ノイズは、1Hzと10kHzの間の帯域幅に対して*(シミュレーション値)0.6μVRMSに減少されることができる。前記取得システムは、ECGへの応用とEMGへの応用に対してテストされた。
【0064】
<参考文献>
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[3] O. F. Cota, D. Plachta, T. Stieglitz, Y. Manoli, and M. Kuhl, “In-vivo characterization of a 0.8‐3 \muV RMS input-noise versatile CMOS pre-amplifier,” in Neural Engineering (NER), 2015 7th International IEEE/EMBS Conference on, 2015, S. 458-461.
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