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特許7075513コンピュータプログラム、情報処理装置および情報処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-17
(45)【発行日】2022-05-25
(54)【発明の名称】コンピュータプログラム、情報処理装置および情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   H04L 67/02 20220101AFI20220518BHJP
   G06F 3/04817 20220101ALI20220518BHJP
   H04L 67/141 20220101ALI20220518BHJP
【FI】
H04L67/02
G06F3/0481 170
H04L67/141
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2021014394
(22)【出願日】2021-02-01
(62)【分割の表示】P 2018074594の分割
【原出願日】2017-09-29
(65)【公開番号】P2021096862
(43)【公開日】2021-06-24
【審査請求日】2021-02-01
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】598138327
【氏名又は名称】株式会社ドワンゴ
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】宮原 敏久
(72)【発明者】
【氏名】野口 大輔
(72)【発明者】
【氏名】大森 孝之
(72)【発明者】
【氏名】大朝 將平
【審査官】佐々木 洋
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-038715(JP,A)
【文献】特開2015-125758(JP,A)
【文献】村田有紀,定番ソフト自由自在,Mac Fan 第23巻 第7号,日本,株式会社マイナビ,2015年07月01日,pp. 148-155
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 67/02
G06F 3/04817
H04L 67/141
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のチャンネルを備えるプラットフォームサービスを提供するコンピュータプログラムであって、少なくとも1つのコンピュータを、
前記コンピュータのホーム画面に配置された第1アイコンに対する第1ユーザ操作に応じて、プラットフォームアプリケーションを起動する第1手段と、
起動した前記プラットフォームアプリケーションにおける第2ユーザ操作に応じて、前記複数のチャンネルのうちの特定チャンネルであって、インターネットブラウザを起動させるためのボタンを含む、特定チャンネルを表示させる第2手段と、
前記インターネットブラウザの標準機能の1つを利用するための第4ユーザ操作に応じて前記ホーム画面に追加された第2アイコンに対する第5ユーザ操作に応じて、前記プラットフォームアプリケーションを起動する第3手段と、
前記プラットフォームアプリケーションの起動後に、前記第2アイコンに対応する前記特定チャンネルを表示させる第4手段と、
として機能させるコンピュータプログラム。
【請求項2】
前記第3手段は、前記インターネットブラウザの標準機能を利用するためのランチャーから、前記標準機能の1つを利用するための前記第4ユーザ操作に応じて前記ホーム画面に追加された前記第2アイコンに対する前記第5ユーザ操作に応じて、前記プラットフォームアプリケーションを起動する、請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項3】
前記プラットフォームサービスは、コンテンツクリエーターがコンテンツを発信するチャンネルを提供することを含む、請求項1または2に記載のコンピュータプログラム。
【請求項4】
前記第2ユーザ操作は、画面に表示されたチャンネルカテゴリーを選択する操作、検索バーにキーワードを入力する操作、登録済みのお気に入りチャンネルリストを呼び出す操作のうちのいずれか1つを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項5】
前記インターネットブラウザを起動させるための前記ボタンは、前記特定チャンネルのトップページ以外のページに表示される、請求項1~4のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項6】
前記第2アイコンの画像は、第1アイコンの画像とは異なって設定可能であり、前記第2アイコンの名前は、第1アイコンの名前とは異なって設定可能であり、および/または、前記第2アイコンの画像または名前は、前記特定チャンネル毎に個別に設定可能である、請求項1~5のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項7】
前記第2アイコンに対応する前記特定チャンネルを表示させることは、前記第2アイコンの選択以外のユーザ操作を必要とすることなく、前記プラットフォームアプリケーション上で前記特定チャンネルの所定ページを表示させることを含む、請求項1~6のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項8】
前記第2アイコンに対応する前記特定チャンネルを表示させることは、前記特定チャンネルのトップページへの画面遷移を行うことを含む、請求項1~6のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項9】
複数のチャンネルを備えるプラットフォームサービスを提供する情報処理装置であって、
ホーム画面に配置された第1アイコンに対する第1ユーザ操作に応じて、プラットフォームアプリケーションを起動する第1手段と、
起動した前記プラットフォームアプリケーションにおける第2ユーザ操作に応じて、前記複数のチャンネルのうちの特定チャンネルであって、インターネットブラウザを起動させるためのボタンを含む、特定チャンネルを表示させる第2手段と、
前記インターネットブラウザの標準機能の1つを利用するための第4ユーザ操作に応じて前記ホーム画面に追加された第2アイコンに対する第5ユーザ操作に応じて、前記プラットフォームアプリケーションを起動する第3手段と、
前記プラットフォームアプリケーションの起動後に、前記第2アイコンに対応する前記特定チャンネルを表示させる第4手段と、
を備える、情報処理装置。
【請求項10】
複数のチャンネルを備えるプラットフォームサービスを提供するコンピュータが実行する情報処理方法であって、
前記コンピュータのホーム画面に配置された第1アイコンに対する第1ユーザ操作に応じて、プラットフォームアプリケーションを起動することと、
起動した前記プラットフォームアプリケーションにおける第2ユーザ操作に応じて、前記複数のチャンネルのうちの特定チャンネルであって、インターネットブラウザを起動させるためのボタンを含む、特定チャンネルを表示させることと、
前記インターネットブラウザの標準機能の1つを利用するための第4ユーザ操作に応じて前記ホーム画面に追加された第2アイコンに対する第5ユーザ操作に応じて、前記プラットフォームアプリケーションを起動することと、
前記プラットフォームアプリケーションの起動後に、前記第2アイコンに対応する前記特定チャンネルを表示させることと、
を備える、情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プラットフォームアプリケーションに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、主にスマートフォン向けのアプリケーション開発が活発に行われている。開発したアプリケーションを配布するためには、所定の配布事業者(典型的には、OS(Operating System)の提供者)に申請し、その審査をパスする必要がある。アプリケーションの審査は、ガイドラインに従って行われ、当該アプリケーションが信頼できるものであるかどうかなどを確認する。
【0003】
アプリケーションの種類は様々であるが、例えば、多数のコンテンツクリエイターがコンテンツを発信するチャンネル(場)を提供したり、多数のEC(Electronic Commerce)事業者が電子商取引を行うチャンネルを提供したりするためのプラットフォーム的なアプリケーション(以降、単にプラットフォームアプリケーションと呼ぶ)が現在配布されており(例えば、非特許文献1参照)、また今後も新規のプラットフォームアプリケーションが開発・配布されていくと予想される。
【0004】
一般的には、プラットフォームアプリケーションの起動後に、スマートフォンは所定のトップページまたは前回最後に表示したページへ画面遷移する。そして、ユーザが所望のコンテンツクリエイターまたはEC事業者のチャンネルを選択する入力を行うことで、スマートフォンは選択されたチャンネルのページへ画面遷移する。ここで漸く、ユーザは、所望のコンテンツクリエイターの作成したコンテンツを視聴したり、所望のEC事業者のショップでネットショッピングをしたりすることができるようになる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【文献】「NICONICOCH」、[online]、[2017年9月10日検索]、インターネット<URL:http://info.nicovideo.jp/ch/niconico_ch_app/>
【文献】「CocoPPa」、[online]、[2017年9月10日検索]、インターネット<URL:http://cocoppa.com/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
コンテンツクリエイターやEC事業者は、自らのチャンネルへのユーザの誘導を強化するために、プラットフォームアプリケーションのカスタム化を望むかもしれない。具体的には、プラットフォームアプリケーションの起動後の初期画面を、プラットフォームのトップページではなく自らのチャンネルのページに変更する、プラットフォームアプリケーションのアイコンをチャンネル独自のアイコンに変更する、などのカスタム化が想定される。しかしながら、現状では、コンテンツクリエイターやEC事業者がカスタム化したプラットフォームアプリケーションをユーザに配布するためには、他の新規アプリケーションと同様に、配布事業者への申請が必要となる。
【0007】
他方、プラットフォームアプリケーションのユーザは、お気に入りのチャンネルをフォローしやすくするために、コンテンツクリエイターまたはEC事業者と同様にプラットフォームアプリケーションのカスタム化を希望するかもしれない。ある種のアプリケーション(例えば、非特許文献2参照)は、カスタムURL(Uniform Resource Locator)スキームを利用し、任意のアプリケーションのアイコンを別のアイコンに変更したかのように見せることを可能にしている。しかしながら、実際には、このアプリケーションは、アイコンそのものを変更することはできず、そのアイコンに対応するアプリケーションに対してリンクが張られた別のショートカットアイコンをホーム画面上に追加する。故に、追加されたショートカットアイコンを選択しても、アプリケーションの本来のアイコンを選択した場合と同じ挙動、すなわちプラットフォームアプリケーションであればプラットフォームのトップページまたは前回最後に表示したページへの画面遷移が生じるに過ぎない。
【0008】
本発明は、複数のチャンネルを提供するプラットフォームアプリケーションをチャンネル毎にカスタム化することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の態様によれば、複数のチャンネルを備えるプラットフォームサービスを提供するコンピュータプログラムであって、少なくとも1つのコンピュータを、前記コンピュータのホーム画面に配置された第1アイコンに対する第1ユーザ操作に応じて、プラットフォームアプリケーションを起動する第1手段と、起動した前記プラットフォームアプリケーションにおける第2ユーザ操作に応じて、前記複数のチャンネルのうちの特定チャンネルであって、インターネットブラウザを起動させるためのボタンを含む、特定チャンネルを表示させる第2手段と、前記インターネットブラウザの標準機能の1つを利用するための第4ユーザ操作に応じて前記ホーム画面に追加された第2アイコンに対する第5ユーザ操作に応じて、前記プラットフォームアプリケーションを起動する第3手段と、前記プラットフォームアプリケーションの起動後に、前記第2アイコンに対応する前記特定チャンネルを表示させる第4手段と、として機能させるコンピュータプログラムを備える。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、複数のチャンネルを提供するプラットフォームアプリケーションをチャンネル毎にカスタム化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】実施形態に係るプラットフォームシステムを例示するブロック図。
図2図1中の端末の構成例を示すブロック図。
図3図1中の端末の画面に表示されるメインアイコンおよびサブアイコンを例示する図。
図4図1の端末のホーム画面にサブアイコンを追加するまでの画面遷移を例示する図。
図5図1の端末のホーム画面中のサブアイコンを選択した場合の画面遷移を例示する図。
図6図1中の端末の動作例を示すフローチャート。
図7図1中のサーバの構成例を示すブロック図。
図8図1中のサーバの動作例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照しながら実施形態の説明を述べる。なお、以降、説明済みの要素と同一または類似の要素には同一または類似の符号を付し、重複する説明については基本的に省略する。例えば、複数の同一または類似の要素が存在する場合に、各要素を区別せずに説明するために共通の符号を用いることがあるし、各要素を区別して説明するために当該共通の符号に加えて枝番号を用いることもある。
【0014】
(実施形態)
実施形態に係るプラットフォームシステムは、複数のチャンネルを備えるプラットフォームサービスを提供する。このプラットフォームサービスは、例えば、コンテンツクリエイターがコンテンツを発信するチャンネルを提供したり、EC事業者が電子商取引を行うチャンネルを提供したりすることができる。ユーザの端末は、インターネットブラウザ、またはプラットフォームアプリケーションを実行してサーバにアクセスすることで、プラットフォームサービスを利用することができる。
【0015】
本実施形態に係るプラットフォームシステムは、図1に例示されるように、端末10-1,10-2・・・と、サーバ20とを含む。図1の各端末10は、サーバ20にネットワークを介して接続されていて、データを互いに送受信できる。なお、端末10の総数は2に限られず、1つであってもよいし、3以上であってもよい。また、図1に示されるサーバ構成は例示に過ぎず、1つのサーバの機能が複数の装置によって分担されてもよいし、複数のサーバの機能が1つの装置に集約されてもよい。
【0016】
プラットフォームアプリケーションを実行可能な、例えば当該アプリケーションをインストールした端末10は、その画面上に当該アプリケーションの正規アイコン(以降、メインアイコンと称する)を表示できる。ユーザがこのメインアイコンを選択する入力を行うと、端末10は、プラットフォームアプリケーションを起動し、それから典型的にはプラットフォームサービスのトップページ(Webページ)の取得要求を生成してサーバ20へ送信する。サーバ20は、受信した取得要求に応じたページデータを応答として端末10へ返す。端末10は、受信したページデータを画面に表示する。ユーザがさらなる入力を行うと、端末10はこのユーザ入力に応じてさらなるページの取得要求を生成してサーバ20へ送信する。このようなやり取りを繰り返すことで、端末10は、プラットフォームサービスのトップページから所望のコンテンツクリエイターまたはEC事業者のチャンネルのページを表示し、ユーザは、この第1のチャンネルを介して、コンテンツの提供を受けたり、ネットショッピングを行ったりすることができる。
【0017】
他方、本実施形態に係る端末10は、後述されるように、正規アイコンとは異なるアイコン(以降、サブアイコンと称する)をその画面に追加することができる。このサブアイコンは、例えばサーバ20が提供可能な1つのチャンネル(以降、第1のチャンネルと称する)のページ(以降、第1のページと称する)へのショートカットアイコンに相当する。故に、ユーザがこのサブアイコンを選択する入力を行うと、端末10は、インターネットブラウザを起動し、それから第1のページの取得要求を生成してサーバ20へ送信する。ただし、この取得要求は、サブアイコンが選択されたことを示す補足情報を含んでいる。サーバ20は、受信した取得要求がこの補足情報を含んでいるか否かを判定し、含んでいる場合には、通常とは異なる応答を端末10へ返す。具体的には、この応答は、プラットフォームアプリケーションを起動し、かつ、当該アプリケーションの起動後に、第1のチャンネルに関連付けられたページ(第2のページ)への画面遷移を行うための命令を含む。第2のページは、例えば第1のチャンネルのトップページであり得る。端末10は、受信した命令に従って、プラットフォームアプリケーションを起動し、当該プラットフォームアプリケーションの起動後に、第2のページへの画面遷移を行う。これにより、端末10は、サブアイコンの選択以外のユーザ入力を必要とすることなく、プラットフォームアプリケーション上で第1のチャンネルの第2のページを表示し、ユーザは、この第1のチャンネルを介して、コンテンツの提供を受けたり、ネットショッピングを行ったりすることができる。
【0018】
以下、図1中の端末10およびサーバ20の構成および動作について順に図面を用いて説明する。
端末10は、典型的には、テレビ受像機(インターネットテレビを含む)、PC(Personal Computer)、モバイル端末(例えば、タブレット、スマートフォン、ラップトップ、フィーチャーフォン、ポータブルゲーム機、デジタルミュージックプレイヤー、電子書籍リーダなど)、VR(Virtual Reality)端末、AR (Augmented Reality)端末であるが、これらに限られない。
【0019】
端末10は、インターネットブラウザおよびプラットフォームアプリケーションを含むアプリケーションの実行およびその制御、入出力制御、種々の要求(データ)の生成および通信制御などを行うプロセッサと、かかる処理を実現するために当該プロセッサによって実行されるプログラムおよび当該プロセッサによって使用されるデータなどを一時的に格納するメモリとを含んでいる。
【0020】
端末10は、さらに、ネットワークに接続するための通信装置と、例えばWebページなどの映像および/または音声を出力するための出力装置と、ユーザ入力を受け付けるための入力装置と、プログラムまたはデータを保存する補助記憶装置とを利用可能である。これらの通信装置、出力装置、入力装置および補助記憶装置は、端末10に内蔵されていてもよいし、端末10に外付けされてもよい。
【0021】
通信装置は、ネットワーク経由で、サーバと通信をする。例えば、通信装置は、サーバ20へページデータの取得要求を送信したり、サーバ20から取得要求に対する応答を受信したりする。
【0022】
出力装置は、動画像、静止画像、テキストなどを表示するための表示装置および/または音声、楽曲などを出力するためのスピーカを含み得る。表示装置は、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(electroluminescence)ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイなどである。表示装置は、コンテンツを含む表示データを表示する。なお、表示装置は、タッチスクリーンのように入力装置の機能を備えていてもよい。
【0023】
入力装置は、例えば、キーボード、マウス、テンキーなどであってもよいし、タッチスクリーンのように表示装置の機能を備えていてもよい。ユーザ入力は、典型的には、タップ、クリック、特定のキーの押下などであり得る。このほか、ユーザ入力は、例えば、マイクロフォンによって捉えられる音声、生体センサによって検出される生体データ(例えば体温、表情など)、GPS(Global Positioning System)または基地局情報によって識別される位置データ、加速度センサによって検出される加速度データに基づいて推定されるユーザのアクション(例えば、端末10を振り回した)などを含むこともできる。
【0024】
補助記憶装置は、例えば、アプリケーションに関するプログラムまたはデータを格納する。補助記憶装置は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)などの不揮発性記憶媒体であることが好ましい。
【0025】
次に、図2を用いて端末10の構成例の説明を続ける。端末10は、入力部101と、制御部102と、送信部103と、受信部104と、出力部105とを含む。
【0026】
入力部101は、ユーザ入力を受け取る。入力部101は、ユーザ入力を制御部102へ送る。入力部101は、前述の入力装置であってもよいし、当該入力装置とのインターフェースであってもよい。
【0027】
具体的には、ユーザ入力は、メインアイコンまたはサブアイコンを選択するユーザ入力、出力部105によって表示される画面中のGUI(Graphical User Interface)部品またはリンクを選択するユーザ入力などを含み得る。
【0028】
制御部102は、アプリケーションを実行する。アプリケーションは、インターネットブラウザおよびプラットフォームアプリケーションの両方を含む。制御部102は、入力部101からのユーザ入力、受信部104からの受信データなどに基づいて動作する。
【0029】
制御部102は、メインアイコンを選択するユーザ入力を入力部101から受け取ると、プラットフォームアプリケーションを起動し、デフォルトページの取得要求を生成し、送信部103へ送る。デフォルトページは、例えば、プラットフォームサービスのトップページ、または、前回最後に表示したページであり得る。
【0030】
制御部102は、サブアイコンを選択するユーザ入力を入力部101から受け取ると、インターネットブラウザを起動し、サブアイコンのショートカット先である第1のページの取得要求を生成する。この取得要求は、第1のページのURLに加えて、サブアイコンが選択されたことを示す補足情報を含む。制御部102は、補足情報を含んだ取得要求を送信部103へ送る。
【0031】
制御部102は、メインアイコンが選択された場合の取得要求に対する応答を受信部104から受け取ると、この応答に含まれる、デフォルトページに対応するページデータを出力部105へ送る。
【0032】
制御部102は、サブアイコンが選択された場合の取得要求に対する応答を受信部104から受け取ると、この応答に含まれる命令に従ってプラットフォームアプリケーションを起動し、当該アプリケーションの起動後に第2のページへの画面遷移を行う。すなわち、制御部102は、第2のページに対応するページデータを出力部105へ送る。第2のページに対応するページデータは、制御部102がプラットフォームアプリケーションの起動後に取得要求を送信することで取得されてもよいし、上記命令と同じ応答に含まれていてもよい。
【0033】
なお、サブアイコンが選択された場合の取得要求に対する応答は、端末10においてプラットフォームアプリケーションが起動完了するまでの待ち時間に画面に表示可能なスプラッシュ画像が含まれているかもしれない。この場合には、制御部102は、スプラッシュ画像を出力部105へ送り、これを画面に表示させる。
【0034】
送信部103は、制御部102からページの取得要求などの要求を受け取り、ネットワーク経由でサーバ20へ送信する。送信部103は、前述の通信装置であってもよいし、当該通信装置とのインターフェースであってもよい。
【0035】
受信部104は、ネットワーク経由で、サーバ20から、要求に対する応答を受信する。受信部104は、受信した応答を制御部102へ送る。受信部104は、前述の通信装置であってもよいし、当該通信装置とのインターフェースであってもよい。
【0036】
出力部105は、制御部102からページデータ(ここでは、Webページを表示するためのデータ)を受け取り、Webページを出力する。出力部105は、前述の出力装置であってもよいし、当該出力装置とのインターフェースであってもよい。また、出力部105は、ホーム画面を出力することもできる。ホーム画面には、メインアイコンおよび/またはサブアイコンが含まれ得る。
【0037】
サブアイコンの画像または名前は、メインアイコンの画像または名前と異なっていてもよく、さらにチャンネル毎に個別に設定されてよい。図3に例示される画面S1では、サブアイコンI2の画像は、メインアイコンI1の画像とは異なっている。このようにチャンネル毎に独自のサブアイコンを設定可能とすることで、このサブアイコンI2を、よりチャンネル専用アプリケーションのアイコンらしく演出することができる。サブアイコンの画像または名前は、例えば、当該サブアイコンに関連付けられるページの属するチャンネル(以降、単にサブアイコンに関連付けられるチャンネルと称する)の運営者によって設定され得る。
【0038】
サブアイコンをホーム画面に追加するまでの画面遷移を図4に例示する。まず、ユーザは、ホーム画面S2に表示されるプラットフォームアプリケーションのメインアイコンI1を選択する入力を行う。これにより、制御部102は、プラットフォームアプリケーションを起動し、端末10の画面にはプラットフォームサービスのトップページが表示される。その後、ユーザは、さらなる入力を行うことで、所望のチャンネルである「ギタリストGitaoの「弾いてみた!」」チャンネルのトップページを端末10の画面に表示させる(S3)。ここで、さらなる入力とは、例えば、画面に表示されたチャンネルカテゴリを選択する、検索バーにキーワードを入力する、登録済みのお気に入りチャンネルリストを呼び出す、などを含み得る。
【0039】
「ギタリストGitaoの「弾いてみた!」」チャンネルのトップページには、コンテンツの提供を受けるためのボタン、チャンネルをフォローするためのボタン、有料会員として入会するためのボタンなどに加えて、サブアイコンをホーム画面に追加するための「アプリ」ボタンB1が表示される。なお、「アプリ」ボタンB1に相当するボタンは、チャンネルのトップページ以外のページに表示されてもよい。
【0040】
ユーザが「アプリ」ボタンB1を選択する入力を行うと、制御部102は、インターネットブラウザを起動し、「アプリ」ボタンに設定されたURLの示すページ(以降、単にアプリケーション設定ページと称する)に対応するページデータを取得する。この結果、端末10の画面には、アプリケーション設定ページが表示される(S4)。このアプリケーション設定ページは、前述の第1のページの一例に相当する。アプリケーション設定ページには、サブアイコンI2を端末10のホーム画面に追加するための手順の説明文が含まれていてもよい。
【0041】
ここで、ユーザがボタンB2を選択する入力を行うと、制御部102は実行中のインターネットブラウザの標準機能を利用するためのランチャーを呼び出す(S5)。さらに、ユーザがこの標準機能の1つである「ホーム画面に追加」を利用するためにボタンB3を選択する入力を行うと、制御部102はホーム画面にサブアイコンI2を追加する(図3のS1および図5のS6を参照)。このサブアイコンI2は、「ギタリストGitaoの「弾いてみた!」」チャンネルのアプリケーション設定ページへのショートカットアイコンに相当する。
【0042】
続いて、このようにホーム画面に追加されたサブアイコンI2をユーザが選択した場合の画面遷移を図5に例示する。
【0043】
まず、ユーザは、ホーム画面S6に表示される、プラットフォームアプリケーションのサブアイコンI2を選択する入力を行う。前述のように、このサブアイコンI2は、「ギタリストGitaoの「弾いてみた!」」チャンネルのアプリケーション設定ページへのショートカットアイコンに相当する。故に、制御部102は、インターネットブラウザを起動し、このアプリケーション設定ページの取得要求を生成する。ただし、この取得要求は、サブアイコンI2が選択されたことを示す補足情報を含む。送信部103は、この取得要求をサーバ20へ送信する。
【0044】
サーバ20は、かかる補足情報を含んだ取得要求を受信すると、本来要求されているアプリケーション設定ページに対応するページデータではなく、プラットフォームアプリケーションを起動し、かつ、当該アプリケーションの起動後に、「ギタリストGitaoの「弾いてみた!」」チャンネルに関連付けられた第2のページ、例えば当該チャンネルのトップページへの画面遷移を行うための命令を含む応答を送信する。故に、インターネットブラウザには表示すべきページデータが与えられないので、端末10には例えば全白または全黒などの所定の画面が一時的に表示される(S7)。
【0045】
前述のように、サーバ20からの応答には、端末10においてプラットフォームアプリケーションが起動完了するまでの待ち時間に画面に表示可能なスプラッシュ画像が含まれているかもしれない。この場合に、端末10の画面にはスプラッシュ画像が表示される(S8)。
【0046】
ここで、サブアイコンI2を選択した後に表示されるスプラッシュ画像は、メインアイコンI1を選択した後に表示されるスプラッシュ画像とは異なっていてもよく、さらにチャンネル毎に個別に設定されてよい。このようにチャンネル毎に独自のスプラッシュ画像を設定可能とすることで、このサブアイコンI2を、よりチャンネル専用アプリケーションのアイコンらしく演出することができる。スプラッシュ画像は、例えば、サブアイコンに関連付けられるチャンネルの運営者によって設定され得る。
【0047】
制御部102は、プラットフォームアプリケーションを起動した後、「ギタリストGitaoの「弾いてみた!」」チャンネルのトップページへの画面遷移を自動的に行う(S9)。このトップページは、前述の第2のページに相当する。
【0048】
サブアイコンI2の選択後に端末10およびサーバ20がこのように動作することで、ユーザにはあたかも所望のチャンネル(図5の例では、「ギタリストGitaoの「弾いてみた!」」チャンネル)の専用アプリケーションが端末10にインストールされているかのように感じさせることができる。
【0049】
次に、図6を用いて、端末10の動作例を説明する。図6の動作は、端末10のホーム画面に表示された、プラットフォームアプリケーションのサブアイコンをユーザが選択することで開始する。
前述のように、プラットフォームアプリケーションのサブアイコンは、当該プラットフォームアプリケーションによって提供される複数のチャンネルのうちの1つである第1のチャンネルに関連付けられる第1のページ(例えば、アプリケーション設定ページ)へのショートカットアイコンに相当する。故に、制御部102は、まずインターネットブラウザを起動する(ステップS201)。
【0050】
次に、制御部102は、第1のページのURLと、サブアイコンが選択されたことを示す補足情報とを含む、第1のページの取得要求を生成する(ステップS202)。送信部103は、ステップS202において生成された取得要求をサーバ20へ送信する(ステップS203)。
【0051】
受信部104は、ステップS203において送信された取得要求に対する応答をサーバ20から受信する(ステップS204)。この応答は、第1のページに対応するページデータではなく、プラットフォームアプリケーションを起動し、かつ、当該アプリケーションの起動後に第1のチャンネルに関連付けられた第2のページ(例えば、第1のチャンネルのトップページ)への画面遷移を行うための命令を含む。さらに、この応答は、前述のスプラッシュ画像を含み得る。
【0052】
制御部102は、ステップS204において受信された応答に含まれる命令に従って、プラットフォームアプリケーションを起動し(ステップS205)、それから第2のページへの画面遷移を行う(ステップS206)。この結果、出力部105は第2のページを表示できる。
【0053】
図6の動作によれば、ユーザは、サブアイコンを選択するだけで、インターネットブラウザではなくプラットフォームアプリケーション上で所望のチャンネルのページに直接ジャンプすることができる。故に、あたかも所望のチャンネルの専用アプリケーションが端末10にインストールされているかのようにユーザに感じさせることができる。
【0054】
次に、サーバ20の構成例を説明する。サーバ20は、例えば(サーバ)コンピュータであって、端末10から受信した取得要求の解釈とこれに対する応答の生成、ページデータ、後述されるユーザデータなどの読み書き、後述される特典の付与などを行うプロセッサと、かかる処理を実現するために当該プロセッサによって実行されるプログラムおよび当該プロセッサによって使用されるデータなどを一時的に格納するメモリとを含んでいる。
【0055】
サーバ20は、さらに、ネットワークに接続するための通信装置と、大容量のデータを蓄積するための補助記憶装置とを利用可能である。通信装置および補助記憶装置は、サーバ20に内蔵されてもよいし、サーバ20に外付けされてもよい。
【0056】
通信装置は、ネットワーク経由で端末10と通信をする。例えば、通信装置は、端末10から取得要求を受信したり、端末10へ取得要求に対する応答を送信したりする。
【0057】
補助記憶装置は、例えば、ページデータ、ユーザデータなどのデータを蓄積する。補助記憶装置は、例えば、HDD、SSDなどの不揮発性記憶媒体であることが好ましい。補助記憶装置は、サーバ20にネットワーク経由で接続されたファイルサーバであり得る。
【0058】
次に、図7を用いてサーバ20の構成例の説明を続ける。図7のサーバ20は、受信部301と、判定部302と、生成部303と、送信部304と、ページデータ管理部305と、ページデータ記憶部306と、特典付与部307と、ユーザデータ管理部308と、ユーザデータ記憶部309とを含む。
【0059】
受信部301は、ネットワーク経由で、端末10からページの取得要求を受信する。受信部301は、取得要求を判定部302および生成部303へ送る。受信部301は、前述の通信装置であってもよいし、当該通信装置とのインターフェースであってもよい。
【0060】
判定部302は、受信部301からページの取得要求を受け取る。判定部302は、この取得要求が、サブアイコンが選択されたことを示す補足情報を含むか否かを判定する。判定部302は、判定結果を生成部303および特典付与部307に通知する。判定部302は、前述のプロセッサおよびメモリであり得る。
【0061】
生成部303は、受信部301からページの取得要求を受け取り、判定部302から当該取得要求に関する判定結果を通知される。生成部303は、通知される判定結果に依存して異なる手法により、取得要求に対する応答を生成し、これを送信部304へ送る。生成部303は、前述のプロセッサおよびメモリであり得る。
【0062】
取得要求が補足情報を含まない場合には、生成部303は、当該取得要求に含まれるURLの示すページデータをページデータ管理部305に要求する。生成部303は、ページデータ管理部305からページデータを受け取る。生成部303は、このページデータを含む応答を生成する。
【0063】
取得要求が補足情報を含む場合には、生成部303は、端末10がプラットフォームアプリケーションを起動し、かつ、当該アプリケーションの起動後に当該取得要求の対象である第1のページと同一のチャンネルに関連付けられる第2のページ(例えば、チャンネルのトップページ)への画面遷移を行うための命令を含む応答を生成する。生成部303は、端末10が第2のページへの画面遷移を行えるように、第2のページのURLを応答に含めてもよいし、第2のページに対応するページデータをページデータ管理部305から取得して応答に含めてもよい。
【0064】
なお、生成部303は、例えば、第1のページのURLと第2のページのURLとを関連付けるテーブルを参照したり、第1のページのURLに対して所定の文字列演算(所定の文字列の削除、変更、追加など)を行ったりするなどして、第2のページのURLを特定してもよい。
【0065】
送信部304は、生成部303から応答を受け取り、ネットワーク経由で端末10へ送信する。送信部304は、前述の通信装置であってもよいし、当該通信装置とのインターフェースであってもよい。
【0066】
ページデータ管理部305は、ページデータ記憶部306に保存されるページデータを管理する。例えば、ページデータ管理部305は、生成部303によって要求されたページデータをページデータ記憶部306から読み出し、生成部303に返す。ページデータ管理部305は、前述のプロセッサおよびメモリであり得る。
【0067】
ページデータ記憶部306は、ページデータ管理部305によって書き込まれたページデータを格納する。ページデータ記憶部306は、前述の補助記憶装置であってもよいし、当該補助記憶装置とのインターフェースであってもよい。
【0068】
特典付与部307は、判定部302から取得要求に関する判定結果を通知される。取得要求が補足情報を含む場合には、特典付与部307は当該取得要求を送信した端末10のユーザに対して特典を条件付きまたは無条件で付与する。条件は、例えば、ユーザのプロファイルデータ(例えば、視聴履歴、購入履歴など)、サブアイコンの識別情報(例えば、URL、チャンネル名など)、サブアイコンの選択回数、サブアイコンを選択したときの端末10の日時情報または位置情報、などに基づいて当否を判定されてよい。特典付与部307は、特典が付与されるユーザとその特典とを識別する情報をユーザデータ管理部308へ送る。
【0069】
特典を付与すること自体は、サブアイコンをあたかもチャンネルの専用アプリケーションであるかのように振る舞わせるために必須ではない。しかしながら、このような特典を付与する仕組みがあることで、サブアイコンの利用を促進できる。特典は、チャンネル間で共通であってもよいし、チャンネル毎に独自に設定されてもよい。特典をチャンネル独自に設定可能とすれば、例えば各チャンネルの運営者は、自己のフォロワーであるユーザに対してインセンティブを与えるなどして、自己のチャンネルのサブアイコンの利用を促進できる。
【0070】
特典は、基本的には、サブアイコンと関連付けられるチャンネルを介して財貨またはサービスを受ける権利である。
例えばコンテンツを発信するためのチャンネルであれば、特典は、当該チャンネルを介して提供される特別なコンテンツを視聴する権利、または、当該チャンネルを介して提供される有料コンテンツを視聴するための対価若しくは当該チャンネルの会員に課される対価の割り引きを受ける権利などであり得る。特別なコンテンツは、例えば視聴するために何らかの条件が課されるコンテンツであり得る。
【0071】
また、電子商取引を行うためのチャンネルであれば、特典は、当該チャンネルを介して販売される特別な商品若しくはサービスを購入する権利、当該チャンネルを介して販売される商品若しくはサービスの代価の割り引きを受ける権利、または、当該チャンネルを介して行われる電子商取引に付随する有料オプションを利用するための代価の割り引きを受ける権利などであり得る。特別な商品またはサービスは、例えば購入するために何らかの条件が課される商品またはサービスであり得る。有料オプションは、例えば、ラッピング、配送日の指定、配送時間の指定、特別な配送方法の指定などであり得る。
【0072】
ユーザデータ管理部308は、ユーザデータ記憶部309に保存されるユーザデータ、例えばユーザのプロファイルデータを管理する。例えば、ユーザデータ管理部308は、特典付与部307によって指定されたユーザのユーザデータにおいて、特典が付与されたことを示すフラグを立ててもよい。ユーザデータ管理部308は、前述のプロセッサおよびメモリであり得る。
【0073】
ユーザデータ記憶部309は、ユーザデータ管理部308によって書き込まれたユーザデータを格納する。ユーザデータ記憶部309は、前述の補助記憶装置であってもよいし、当該補助記憶装置とのインターフェースであってもよい。
【0074】
次に、図8を用いて、サーバ20の動作例を説明する。図8の動作は、サーバ20が端末10からページの取得要求を受信することで開始する。
判定部302は、受信部301によって受信されたページの取得要求が、サブアイコンが選択されたことを示す補足情報を含むか否かを判定する(ステップS401)。取得要求が補足情報を含むならば処理はステップS402へ進み、そうでなければ処理はステップS404へと進む。
【0075】
ステップS402では、生成部303が、取得要求を送信した端末10がプラットフォームアプリケーションを起動し、かつ、当該アプリケーションの起動後に当該取得要求の対象である第1のページと同一のチャンネルに関連付けられる第2のページへの画面遷移を行うための命令を含む応答を生成し、送信部304が当該応答を端末10へ送信する。また、特典付与部307は、端末10のユーザに対して特典を条件付きまたは無条件で付与してもよい(ステップS403)。
【0076】
他方、ステップS404では、生成部303は、第1のページに対応するページデータをページデータ管理部305から取得して当該ページデータを含む応答を生成し、送信部304が当該応答を端末10へ送信する。
【0077】
以上説明したように、実施形態に係るサーバは、端末から受信したページの取得要求がサブアイコン(すなわち、プラットフォームアプリケーションによって提供される第1のチャンネルに関連付けられる第1のページへのショートカットアイコン)が選択されたことを示す補足情報を含むか否かを判定する。そして、取得要求が補足情報を含む場合に、このサーバは、端末がプラットフォームアプリケーションを起動し、かつ、当該アプリケーションの起動後に第1のチャンネルに関連付けられた第2のページへの画面遷移を行うための命令を含む、取得要求への応答を生成して端末へ返す。故に、この端末およびサーバによれば、当該端末のユーザがタップなどの選択操作をするだけで、端末がプラットフォームアプリケーションを起動して所望のチャンネルのページへ画面を自動遷移させることのできるサブアイコンが実現可能となる。すなわち、この端末およびサーバによれば、プラットフォームアプリケーションをチャンネル毎にカスタム化することができる。
【0078】
上述の実施形態は、本発明の概念の理解を助けるための具体例を示しているに過ぎず、本発明の範囲を限定することを意図されていない。実施形態は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、様々な構成要素の付加、削除または転換をすることができる。
【0079】
上記各実施形態において説明された種々の機能部は、回路を用いることで実現されてもよい。回路は、特定の機能を実現する専用回路であってもよいし、プロセッサのような汎用回路であってもよい。
【0080】
上記各実施形態の処理の少なくとも一部は、汎用のコンピュータを基本ハードウェアとして用いることでも実現可能である。上記処理を実現するプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に格納して提供されてもよい。プログラムは、インストール可能な形式のファイルまたは実行可能な形式のファイルとして記録媒体に記憶される。記録媒体としては、磁気ディスク、光ディスク(CD-ROM、CD-R、DVD等)、光磁気ディスク(MO等)、半導体メモリなどである。記録媒体は、プログラムを記憶でき、かつ、コンピュータが読み取り可能であれば、何れであってもよい。また、上記処理を実現するプログラムを、インターネットなどのネットワークに接続されたコンピュータ(サーバ)上に格納し、ネットワーク経由でコンピュータ(クライアント)にダウンロードさせてもよい。
【0081】
(付記1)
プラットフォームアプリケーションによって提供される複数のチャンネルのうちの1つである第1のチャンネルに関連付けられる第1のページの取得要求を端末から受信する受信部と、
前記取得要求が、前記第1のページへのショートカットアイコンが選択されたことを示す補足情報を含むか否かを判定する判定部と、
前記取得要求が前記補足情報を含む場合には、前記プラットフォームアプリケーションを起動し、かつ、当該プラットフォームアプリケーションの起動後に前記第1のチャンネルに関連付けられた第2のページへの画面遷移を行うための命令を含む、前記取得要求への応答を生成する生成部と、
前記取得要求への応答を前記端末へ送信する送信部と
を具備するサーバ。
(付記2)
前記取得要求への応答は、前記端末において前記プラットフォームアプリケーションが起動完了するまでの待ち時間に前記端末の画面に表示可能なスプラッシュ画像を含み、
前記スプラッシュ画像は、チャンネル毎に個別に設定される、
(付記1)に記載のサーバ。
(付記3)
前記ショートカットアイコンの画像または名前は、チャンネル毎に個別に設定される、(付記1)に記載のサーバ。
(付記4)
前記取得要求が前記補足情報を含む場合に、前記端末のユーザへ特典を付与する特典付与部をさらに具備する、(付記1)に記載のサーバ。
(付記5)
前記特典は、前記第1のチャンネルを介して財貨またはサービスを受ける権利である、(付記4)の記載のサーバ。
(付記6)
前記特典は、前記第1のチャンネルを介して提供される特別なコンテンツを視聴する権利、または、前記第1のチャンネルを介して提供される有料コンテンツを視聴するための対価若しくは前記第1のチャンネルの会員に課される対価の割り引きを受ける権利のうち少なくとも1つを含む、(付記4)に記載のサーバ。
(付記7)
前記特典は、前記第1のチャンネルを介して販売される特別な商品若しくはサービスを購入する権利、前記第1のチャンネルを介して販売される商品若しくはサービスの代価の割り引きを受ける権利、または、前記第1のチャンネルを介して行われる電子商取引に付随する有料オプションを利用するための代価の割り引きを受ける権利のうち少なくとも1つを含む、(付記4)に記載のサーバ。
(付記8)
プラットフォームアプリケーションによって提供される複数のチャンネルのうちの1つである第1のチャンネルに関連付けられた第1のページへのショートカットアイコンを選択するユーザ入力を受け付ける入力部と、
前記ユーザ入力に応じて、前記ショートカットアイコンが選択されたことを示す補足情報を含む、前記第1のページの取得要求を生成する制御部と、
前記第1のページの取得要求をサーバへ送信する送信部と、
前記プラットフォームアプリケーションを起動し、かつ、当該プラットフォームアプリケーションの起動後に前記第1のチャンネルに関連付けられた第2のページへの画面遷移を行うための命令を含む、前記取得要求への応答を前記サーバから受信する受信部と
を具備し、
前記制御部は、さらに、前記命令に従って、前記プラットフォームアプリケーションを起動し、当該プラットフォームアプリケーションの起動後に前記第2のページへの画面遷移を行う、
端末。
【符号の説明】
【0082】
10・・・端末 20・・・サーバ 101・・・入力部 102・・・制御部
103,304・・・送信部 104,301・・・受信部 105・・・出力部
302・・・判定部 303・・・生成部 305・・・ページデータ管理部
306・・・ページデータ記憶部 307・・・特典付与部
308・・・ユーザデータ管理部 309・・・ユーザデータ記憶部
B1,B2,B3・・・ボタン I1,I2・・・アイコン
S1,S2,S3,S4,S5,S6,S7,S8,S9・・・画面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8