(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-18
(45)【発行日】2022-05-26
(54)【発明の名称】会員登録システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/02 20120101AFI20220519BHJP
G06Q 20/00 20120101ALI20220519BHJP
【FI】
G06Q30/02
G06Q20/00
(21)【出願番号】P 2019090446
(22)【出願日】2019-05-13
【審査請求日】2021-11-22
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】508001224
【氏名又は名称】日本山岳救助機構合同会社
(74)【代理人】
【識別番号】100168952
【氏名又は名称】藤田 壮一郎
(72)【発明者】
【氏名】若村 勝昭
【審査官】山崎 誠也
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-129369(JP,A)
【文献】特開2019-042366(JP,A)
【文献】特開2001-236379(JP,A)
【文献】特開2004-310506(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
会員登録を希望するユーザが操作するユーザ端末と、ユーザの会員情報が記録される会員登録先装置と、前記ユーザ端末から受信した情報を前記会員登録先装置へ送信する情報処理装置とが通信回線を介して接続され、ユーザによる1度の会員登録操作に基づいて複数の会員登録先に会員登録を行うための会員登録システムであって、
前記ユーザ端末は、
会員登録を希望するユーザからユーザの個人情報を含んだ会員登録情報の入力を受け付ける会員登録情報入力受付手段と、
前記会員登録情報入力受付手段で入力を受け付けた前記会員登録情報を前記情報処理装置へ送信する会員登録情報送信手段とを備え、
前記情報処理装置は、
前記ユーザ端末から前記会員登録情報を受信する会員登録情報受信手段と、
前記会員登録情報受信手段によって受信された前記会員登録情報に含まれる前記個人情報を複数の前記会員登録先装置へ送信する個人情報送信手段とを備え、
前記会員登録先装置は、
前記情報処理装置から前記個人情報を受信する個人情報受信手段と、
前記個人情報受信手段によって受信された前記個人情報を会員情報として記録装置へ記録する会員情報記録手段と、
前記個人情報にユーザを識別するための識別用情報を付加して前記会員情報を更新する第一の会員情報更新手段と、
前記個人情報に他の会員登録先で発行されたユーザを識別するための識別用情報を付加して前記会員情報を更新する第二の会員情報更新手段とを備え
、
他の会員登録先で発行された前記識別用情報は、他の会員登録先から前記会員登録先の担当者に通知され、
前記第二の会員情報更新手段は、担当者が通知を受けた前記識別用情報の入力を受け付けて、前記会員情報を更新することを特徴とする会員登録システム。
【請求項2】
請求項1に記載の会員登録システムにおいて、
前記会員登録先装置は、前記識別用情報を発行する識別用情報発行手段をさらに備え、
前記第一の会員情報更新手段は、前記識別用情報発行手段によって発行された前記識別用情報を前記個人情報に付加して、前記会員情報を更新することを特徴とする会員登録システム。
【請求項3】
請求項1に記載の会員登録システムにおいて、
前記識別用情報は、前記会員登録先の担当者によって発行され、
前記第一の会員情報更新手段は、担当者によって発行された前記識別用情報の入力を受け付けて、前記会員情報を更新することを特徴とする会員登録システム。
【請求項4】
請求項1~
3のいずれか一項に記載の会員登録システムにおいて、
前記会員登録情報は、前記ユーザから費用を徴収するための決済用情報をさらに含み、
前記情報処理装置は、前記会員登録情報受信手段によって受信された前記会員登録情報に含まれる前記決済用情報を決済会社のサーバへ送信する決済用情報送信手段をさらに備えることを特徴とする会員登録システム。
【請求項5】
請求項
4に記載の会員登録システムにおいて、
前記決済用情報は、会員登録に伴う入会金や会費の支払いのために用いられ、
前記入会金や前記会費は、前記決済会社からそれぞれの会員登録先へ支払われることを特徴とする会員登録システム。
【請求項6】
ユーザによる1度の会員登録操作に基づいて複数の会員登録先に会員登録を行うための会員登録システムであって、
会員登録を希望するユーザからユーザの個人情報を含んだ会員登録情報の入力を受け付ける会員登録情報入力受付手段と、
前記会員登録情報入力受付手段で入力を受け付けた前記会員登録情報に含まれる前記個人情報を複数の会員登録先装置へ送信して、それぞれの会員登録先装置において、前記個人情報を会員情報として記録装置へ記録する会員情報記録手段と、
前記個人情報にユーザを識別するための識別用情報を付加して前記会員情報を更新する第一の会員情報更新手段と、
前記個人情報に他の会員登録先で発行されたユーザを識別するための識別用情報を付加して前記会員情報を更新する第二の会員情報更新手段とを備え
、
他の会員登録先で発行された前記識別用情報は、他の会員登録先から前記会員登録先の担当者に通知され、
前記第二の会員情報更新手段は、担当者が通知を受けた前記識別用情報の入力を受け付けて、前記会員情報を更新することを特徴とする会員登録システム。
【請求項7】
請求項
6に記載の会員登録システムにおいて、
前記識別用情報を発行する識別用情報発行手段をさらに備え、
前記第一の会員情報更新手段は、前記識別用情報発行手段によって発行された前記識別用情報を前記個人情報に付加して、前記会員情報を更新することを特徴とする会員登録システム。
【請求項8】
請求項
6に記載の会員登録システムにおいて、
前記識別用情報は、前記会員登録先の担当者によって発行され、
前記第一の会員情報更新手段は、担当者によって発行された前記識別用情報の入力を受け付けて、前記会員情報を更新することを特徴とする会員登録システム。
【請求項9】
請求項
6~
8のいずれか一項に記載の会員登録システムにおいて、
前記会員登録情報は、前記ユーザから費用を徴収するための決済用情報をさらに含み、
前記会員登録情報入力受付手段で入力を受け付けた前記会員登録情報に含まれる前記決済用情報を決済会社のサーバへ送信する決済用情報送信手段をさらに備えることを特徴とする会員登録システム。
【請求項10】
請求項
9に記載の会員登録システムにおいて、
前記決済用情報は、会員登録に伴う入会金や会費の支払いのために用いられ、
前記入会金や前記会費は、前記決済会社からそれぞれの会員登録先へ支払われることを特徴とする会員登録システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、会員登録システムに関する。
【背景技術】
【0002】
次のような会員登録システムが知られている。この会員登録システムでは、ユーザが選択した複数のホームページで表示される会員制度について、受け付けた個人識別情報、ID及びパスワード、クレジットカード情報等を共通に用いて会員登録処理を実行することにより会員登録を行う(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ユーザからの会員登録を受け付け、入会したユーザに対してサービスを提供する形式は一般的に普及している。インターネット上で提供されるサービスにおいては、ユーザIDやパスワードにより認証を行い、ユーザIDを用いてユーザを特定する方法がとられており、特許文献1でも会員IDを共通に用いて複数のホームページへの会員登録を行っている。これに対して、独自に会員番号などの識別用情報を割り当てて会員を識別する方法も一般的にとられている。このような場合、それぞれで割り当てられた識別用情報を活かしつつ、会員登録を希望するユーザが1回の操作で複数の企業に対して会員登録を行うことができるようにすれば、各会員登録先が採用する従来の識別用情報を使用したまま、ユーザは複数の企業が提供するサービスに一括して会員登録を行うことが可能になるが、従来はこのための方法について何ら検討されていなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明による会員登録システムは、会員登録を希望するユーザが操作するユーザ端末と、ユーザの会員情報が記録される会員登録先装置と、ユーザ端末から受信した情報を会員登録先装置へ送信する情報処理装置とが通信回線を介して接続され、ユーザによる1度の会員登録操作に基づいて複数の会員登録先に会員登録を行うための会員登録システムであって、ユーザ端末は、会員登録を希望するユーザからユーザの個人情報を含んだ会員登録情報の入力を受け付ける会員登録情報入力受付手段と、会員登録情報入力受付手段で入力を受け付けた会員登録情報を情報処理装置へ送信する会員登録情報送信手段とを備え、情報処理装置は、ユーザ端末から会員登録情報を受信する会員登録情報受信手段と、会員登録情報受信手段によって受信された会員登録情報に含まれる個人情報を複数の会員登録先装置へ送信する個人情報送信手段とを備え、会員登録先装置は、情報処理装置から個人情報を受信する個人情報受信手段と、個人情報受信手段によって受信された個人情報を会員情報として記録装置へ記録する会員情報記録手段と、個人情報にユーザを識別するための識別用情報を付加して会員情報を更新する第一の会員情報更新手段と、個人情報に他の会員登録先で発行されたユーザを識別するための識別用情報を付加して会員情報を更新する第二の会員情報更新手段とを備え、他の会員登録先で発行された識別用情報は、他の会員登録先から会員登録先の担当者に通知され、第二の会員情報更新手段は、担当者が通知を受けた識別用情報の入力を受け付けて、会員情報を更新することを特徴とする。
本発明による会員登録システムはまた、ユーザによる1度の会員登録操作に基づいて複数の会員登録先に会員登録を行うための会員登録システムであって、会員登録を希望するユーザからユーザの個人情報を含んだ会員登録情報の入力を受け付ける会員登録情報入力受付手段と、会員登録情報受信手段によって受信された会員登録情報に含まれる個人情報を複数の会員登録先装置へ送信して、それぞれの会員登録先装置において、個人情報を会員情報として記録装置へ記録する会員情報記録手段と、個人情報にユーザを識別するための識別用情報を付加して会員情報を更新する第一の会員情報更新手段と、個人情報に他の会員登録先で発行されたユーザを識別するための識別用情報を付加して会員情報を更新する第二の会員情報更新手段とを備え、他の会員登録先で発行された識別用情報は、他の会員登録先から会員登録先の担当者に通知され、第二の会員情報更新手段は、担当者が通知を受けた識別用情報の入力を受け付けて、会員情報を更新することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、それぞれの会員登録先で識別用情報を会員情報に含めるとともに、同時に会員登録された他の会員登録先で発行された識別用情報も会員情報に含めて管理するようにした。このため、各会員登録先では、従来採用していた自社の会員番号などの識別用情報を活かしつつ、ユーザによる1回の会員登録操作で複数の企業が提供するサービスにまとめて会員登録を行うことができる。また、他の会員登録先で発行された識別用情報も会員情報に含めるようにしたため、全ての会員登録先に共通のユーザIDのようなものを新たに設けなくても、各会員登録先間で会員を紐付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】会員登録システム10の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【
図2】情報処理装置100の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【
図3】ユーザ端末200の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【
図4】会員登録先装置300の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【
図5】ユーザ端末200で実行される処理の流れを示すフローチャート図である。
【
図6】情報処理装置100で実行される処理の流れを示すフローチャート図である。
【
図7】会員登録先装置300で実行される処理の流れを示すフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、本実施の形態における会員登録システムの一実施の形態の構成を示すブロック図である。会員登録システム10は、後述する処理を実行する情報処理装置100と、会員登録を行うユーザが操作するユーザ端末200と、会員登録先の企業や団体などの会員登録先が管理する会員登録先装置300とがインターネット等の通信回線を介して接続されている。なお、本実施の形態における会員登録システム10では、ユーザによる1回の会員登録操作により複数の会員登録先へ会員登録を行うことを想定するため、
図1では、2台の会員登録先装置300を図示しているが、この数は限定されない。また、
図1では、インターネットに1台のユーザ端末200が接続されている例を示しているが、この台数も限定されない。
【0009】
情報処理装置100としては、例えば、パーソナルコンピュータ(以下、「パソコン」と呼ぶ)やサーバなどが用いられ、
図2は、本実施の形態における情報処理装置100の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【0010】
情報処理装置100は、接続インターフェース101と、制御装置102と、記録装置103とを備えている。
【0011】
接続インターフェース101は、情報処理装置100をインターネット等の通信回線に接続するためのインターフェースであり、例えば、インターネットに有線で接続するための有線LANモジュールや、インターネットに無線で接続するための無線LANモジュールなどが用いられる。本実施の形態では、情報処理装置100は、接続インターフェース101を介してインターネットに接続されることにより、ユーザ端末200や会員登録先装置300と通信を行うことが可能となる。
【0012】
制御装置102は、CPU、メモリ、およびその他の周辺回路によって構成され、情報処理装置100の全体を制御する。なお、制御装置102を構成するメモリは、例えばSDRAM等の揮発性のメモリである。このメモリは、CPUがプログラム実行時にプログラムを展開するためのワークメモリや、データを一時的に記録するためのバッファメモリとして使用される。例えば、接続インターフェース101を介して読み込まれたデータは、バッファメモリに一時的に記録される。
【0013】
記録装置103は、情報処理装置100が蓄える種々のデータや、制御装置102が実行するためのプログラムのデータ等を記録するための記録装置であり、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等が用いられる。なお、記録装置103に記録されるプログラムのデータは、CD-ROMやDVD-ROMなどの記録媒体に記録されて提供されたり、ネットワークを介して提供され、これが記録装置103にインストールされることによって、制御装置102がプログラムを実行できるようになる。
【0014】
ユーザ端末200としては、例えば、パーソナルコンピュータ(以下、「パソコン」と呼ぶ)、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末といった種々の情報端末が用いられ、
図3は、本実施の形態におけるユーザ端末200の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【0015】
ユーザ端末200は、操作部材201と、接続インターフェース202と、制御装置203と、記録装置204と、モニタ205とを備えている。
【0016】
操作部材201は、ユーザ端末200の操作者である会員登録を希望するユーザによって操作される種々の装置、例えばキーボードやマウスを含む。
【0017】
接続インターフェース202は、ユーザ端末200をインターネット等の通信回線に接続するためのインターフェースであり、例えば、インターネットに有線で接続するための有線LANモジュールや、インターネットに無線で接続するための無線LANモジュールなどが用いられる。本実施の形態では、ユーザ端末200は、接続インターフェース202を介してインターネットに接続されることにより、情報処理装置100と通信を行うことが可能となる。
【0018】
制御装置203は、CPU、メモリ、およびその他の周辺回路によって構成され、ユーザ端末200の全体を制御する。なお、制御装置203を構成するメモリは、例えばSDRAM等の揮発性のメモリである。このメモリは、CPUがプログラム実行時にプログラムを展開するためのワークメモリや、データを一時的に記録するためのバッファメモリとして使用される。例えば、接続インターフェース202を介して読み込まれたデータは、バッファメモリに一時的に記録される。
【0019】
記録装置204は、ユーザ端末200が蓄える種々のデータや、制御装置203が実行するためのプログラムのデータ等を記録するための記録装置であり、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等が用いられる。なお、記録装置204に記録されるプログラムのデータは、CD-ROMやDVD-ROMなどの記録媒体に記録されて提供されたり、ネットワークを介して提供され、これが記録装置204にインストールされることによって、制御装置203がプログラムを実行できるようになる。
【0020】
モニタ205は、例えば液晶モニタであって、制御装置203から出力される種々の表示用データが表示される。
【0021】
会員登録先装置300としては、例えば、パーソナルコンピュータ(以下、「パソコン」と呼ぶ)やサーバなどが用いられ、
図4は、本実施の形態における会員登録先装置300の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【0022】
会員登録先装置300は、接続インターフェース301と、制御装置302と、記録装置303とを備えている。
【0023】
接続インターフェース301は、会員登録先装置300をインターネット等の通信回線に接続するためのインターフェースであり、例えば、インターネットに有線で接続するための有線LANモジュールや、インターネットに無線で接続するための無線LANモジュールなどが用いられる。本実施の形態では、会員登録先装置300は、接続インターフェース301を介してインターネットに接続されることにより、情報処理装置100と通信を行うことが可能となる。
【0024】
制御装置302は、CPU、メモリ、およびその他の周辺回路によって構成され、会員登録先装置300の全体を制御する。なお、制御装置302を構成するメモリは、例えばSDRAM等の揮発性のメモリである。このメモリは、CPUがプログラム実行時にプログラムを展開するためのワークメモリや、データを一時的に記録するためのバッファメモリとして使用される。例えば、接続インターフェース301を介して読み込まれたデータは、バッファメモリに一時的に記録される。
【0025】
記録装置303は、会員登録先装置300が蓄える種々のデータや、制御装置302が実行するためのプログラムのデータ等を記録するための記録装置であり、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等が用いられる。なお、記録装置303に記録されるプログラムのデータは、CD-ROMやDVD-ROMなどの記録媒体に記録されて提供されたり、ネットワークを介して提供され、これが記録装置303にインストールされることによって、制御装置302がプログラムを実行できるようになる。
【0026】
本実施の形態における会員登録システム10では、ユーザからの会員登録申請を受け付けて、複数の会員登録先に会員登録を行うための仕組みを提供する。例えば、事前に会員登録を行ったユーザに対してサービスを提供する企業、団体、個人等が会員登録先となり、これらのうちの複数の会員登録先が連携して、ユーザによる1回の登録操作で複数の会員登録先に会員登録を行うことができるようにすれば、ユーザの利便性は向上する。
【0027】
一般的に、別組織によって運営される複数の会員制度に入会する際には、ユーザは、それぞれに入会申し込みのための個人情報や会費支払いのため決済用情報などを入力する必要があった。これに対して、本実施の形態における会員登録システム10では、複数の会員制度に入会するための手続を統合して、1度の入力で複数の会員登録先への会員登録を可能にする。特に、複数の会員登録先が関連性の高いサービスを提供している場合には、ユーザは、1つの会員登録先に会員登録を行うとともに、他の関連性の高いサービスを提供する会員登録先にも会員登録を行うことが想定される。このような場合に、関連性の高いサービスを提供する複数の会員登録先が提携して、本実施の形態における会員登録システム10を利用すれば、ユーザは、1回の会員登録のための操作で、関連性の高いサービスを提供する複数の会員登録先への会員登録をまとめて完了することができる。
【0028】
本実施の形態では、会員登録先の例として、山岳遭難の遭難者またはその関係者に対してサービスを提供する2つの会員登録先を想定する。会員登録先の1つは、山岳遭難に遭遇した際にかかる遭難対応費用の補填を希望するユーザからの会員登録を受け付け、会員が遭難した場合に、救助隊を手配したり、山岳遭難に対する捜索や救助のための費用を補填するサービスを提供する企業(以下、「救助支援会社」と呼ぶ)を想定する。もう一つの会員登録先は、山岳遭難に遭遇した際に遭難者の位置特定を容易にするための発信機の貸与を希望するユーザからの会員登録を受け付け、会員が遭難した場合に、発信機からの電波を受信して遭難者の位置特定を支援するサービスを提供する企業(以下、「捜索支援会社」と呼ぶ)を想定する。これらの2つの会員登録先は、いずれも会員登録時に入会金と年会費をユーザから徴収するものとする。なお、上記の会員登録先は一例であって、上記の2つの企業に限定されるものではない。
【0029】
上記の救助支援会社と捜索支援会社への入会を希望するユーザは、ユーザ端末200を操作して会員登録のためのウェブサイトにアクセスする。モニタ205上に表示された入会サイトには、会員登録のために必要な情報を入力するための入力欄が配置されており、ユーザは、このサイト上で会員登録のために必要な会員登録情報の入力を行う。会員登録情報は、ユーザに関する個人情報と入会金や会費の支払いのための決済用情報とを含む。
【0030】
ユーザの個人情報には、例えば、氏名、フリガナ、生年月日、性別、現住所、緊急連絡先などの情報を含む。また、本実施の形態では、決済用情報は、クレジットカードに関する情報とし、例えば、氏名、氏名のローマ字表記、クレジットカード会社名、クレジットカード番号、カード有効期間などの情報を含む。
【0031】
ユーザ端末200では、制御装置203は、ユーザによる会員登録情報の入力が完了すると、入力された情報を情報処理装置100へ送信する。
【0032】
情報処理装置100では、制御装置102は、ユーザ端末200から会員登録情報を受信すると、受信した情報のうち、ユーザの決済用情報をクレジットカード会社などの決済機関に送信する。例えば、決済機関は、決済用情報を受信するためのサーバーを用意しており、情報処理装置100には、あらかじめ決済用情報の送信先とするサーバーの情報が記録されているものとする。これによって、会員登録情報に含まれる決済用情報が決済機関に送られ、決済機関では、受信した決済用情報に基づいて決済処理を行う。
【0033】
その後、決済機関から救助支援会社と捜索支援会社への支払い処理が行われる。すなわち、決済会社からは、救助支援会社に救助支援会社が受け取るべき入会金や年会費が支払われ、捜索支援会社に捜索支援会社が受け取るべき入会金や年会費が支払われる。これによって、救助支援会社と捜索支援会社は、ユーザから入会金や年会費を徴収することができる。なお、決済会社による決済処理や決済会社から救助支援会社と捜索支援会社への支払い処理は、公知の仕組みを用いて行えばよいため、ここでは処理の説明を省略する。
【0034】
また、制御装置102は、ユーザ端末200から会員登録情報を受信すると、受信した情報のうち、ユーザの個人情報をあらかじめ登録されている複数の会員登録先装置300へ送信する。本実施の形態では、一括して会員登録を行う対象となっている全ての会員登録先装置300が送信先として登録されているものとする。このため、ここでは制御装置102は救助支援会社の会員登録先装置300と捜索支援会社の会員登録先300へ個人情報を送信する。
【0035】
救助支援会社の会員登録先装置300と捜索支援会社の会員登録先300では、制御装置302は、受信したユーザの個人情報を記録装置303に記録する。そして、救助支援会社の会員登録先装置300と捜索支援会社の会員登録先300では、それぞれ、会員を識別するための識別用情報を個人情報に付加して会員情報を更新する。これによって、ユーザの個人情報に識別用情報を付した会員情報がそれぞれの会員登録先装置300に登録される。
【0036】
例えば、救助支援会社では、会員を一意に識別するための会員番号を識別用情報として用いて会員を管理している場合、会員登録を行ったユーザに対して新たに会員番号が発行されて個人情報に付加される。会員番号の発行は救助支援会社の担当者が行ってもよいし、会員登録先装置300の制御装置302が自動的に発行してもよい。会員番号の発行を救助支援会社の担当者が行った場合は、担当者は、発行した会員番号を会員登録先装置300に入力し、制御装置302は、入力された会員番号を記憶装置303に記録されている会員情報に追加して会員情報を更新する。また、会員番号の発行を制御装置302が行った場合は、制御装置302は、発行した会員番号を記憶装置303に記録されている会員情報に追加して会員情報を更新する。その後、救助支援会社では、会員番号等を印字した会員証を発行して会員登録を行ったユーザに支給する。
【0037】
また、捜索支援会社では、会員を捜索するために利用するカード型の発信機を会員証としてユーザに貸与する。発信機には、発信機を個別に識別するための固有電子番号が割り当てられており、本実施の形態では、捜索支援会社は、この発信機の固有電子番号を会員を識別するための識別用情報として用いているものとする。このため、捜索支援会社の担当者は、ユーザに貸与した発信機の固有電子番号を捜索支援会社の会員登録先装置300に入力し、制御装置302は、入力された固有電子番号を記憶装置303に記録されている会員情報に追加して会員情報を更新する。
【0038】
救助支援会社では、ユーザに対して発行した会員番号を捜索支援会社に通知する。捜索支援会社では、救助支援会社から通知された会員番号を、他の会員登録先で発行されたユーザを識別するための識別用情報として、捜索支援会社の会員登録先装置300の制御装置303に記録されているユーザの会員情報に追加して会員情報を更新する。なお、救助支援会社から捜索支援会社への会員番号の通知は、救助支援会社の担当者が電話やメール等で行ってもよいし、救助支援会社の会員登録先装置300の制御装置302が捜索支援会社の会員登録先装置300へ送信するようにしてもよい。
【0039】
救助支援会社の担当者が電話やメール等で通知した場合は、通知を受けた捜索支援会社の担当者が通知された会員番号を捜索支援会社の会員登録先装置300に入力し、制御装置302は、入力された会員番号を記憶装置303に記録されている会員情報に追加する。一方、救助支援会社の会員登録先装置300の制御装置302が捜索支援会社の会員登録先装置300へ送信した場合は、捜索支援会社の会員登録先装置300では、制御装置302は、受信した会員番号を記憶装置303に記録されている会員情報に追加する。
【0040】
捜索支援会社では、ユーザに貸与した発信機の固有電子番号を救助支援会社に通知する。救助支援会社では、捜索支援会社から通知された固有電子番号を、他の会員登録先で発行されたユーザを識別するための識別用情報として、救助支援会社の会員登録先装置300の制御装置303に記録されているユーザの会員情報に追加して会員情報を更新する。なお、捜索支援会社から救助支援会社への固有電子番号の通知は、捜索支援会社の担当者が電話やメール等で行ってもよいし、捜索支援会社の会員登録先装置300の制御装置302が救助支援会社の会員登録先装置300へ送信するようにしてもよい。
【0041】
捜索支援会社の担当者が電話やメール等で通知した場合は、通知を受けた救助支援会社の担当者が通知された固有電子番号を救助支援会社の会員登録先装置300に入力し、制御装置302は、入力された固有電子番号を記憶装置303に記録されている会員情報に追加する。一方、捜索支援会社の会員登録先装置300の制御装置302が救助支援会社の会員登録先装置300へ送信した場合は、救助支援会社の会員登録先装置300では、制御装置302は、受信した固有電子番号を記憶装置303に記録されている会員情報に追加する。
【0042】
上記の処理によって、救助支援会社で管理される会員情報と捜索支援会社で管理される会員情報は、それぞれが会員を識別するために用いる会員番号と固有電子番号とにより紐づけられるため、以降の両社による会員へのサービス提供において、両社が連携することが可能となる。
【0043】
例えば、会員が遭難した際に、会員自身または会員の家族などは、遭難が発生したことを捜索支援会社に通報する。捜索支援会社は、通報に基づいて捜索地域を指定してヘリコプターに出動を依頼する。なお、出動を要請するヘリコプターは、警察、消防、民間を問わないが、会員が所持している発信機からの電波を受信して会員の位置を特定するための設備を備えたヘリコプターとなる。また、捜索支援会社は、遭難した会員が所持する発信機の固有電子番号を救助支援会社に通知する。救助支援会社では、通知を受けた発信機の固有電子番号に基づいて遭難した会員を特定し、救助支援会社が連携する救助隊に待機を依頼する。
【0044】
捜索支援会社からの要請に基づいて、ヘリコプターが出動し捜索地域の捜索を行う。そして、会員が所持する発信機からの電波に基づいて遭難者の位置を特定した場合には、ヘリコプターから警察や救助支援会社が手配した救助隊に遭難者の位置、例えば緯度経度情報を通知する。これにより、警察や救助隊は遭難者の現在位置を特定し、救助や収容に向かうことができる。その後、救助支援会社は、会員である遭難者またはその関係者からの申請に基づき、捜索や救助にかかった費用を補填する。
【0045】
図5は、本実施の形態におけるユーザ端末200で実行される処理の流れを示すフローチャートである。
図5に示す処理は、ユーザによって会員登録のためのウェブサイト上で上述した会員登録情報の入力が行われ、会員登録処理の実行が指示されると起動するプログラムとして、制御装置203によって実行される。なお、ユーザは、ウェブサイト上で必要事項を入力した後、「会員登録」ボタンを押下することなどにより、会員登録処理の実行を指示することができる。
【0046】
ステップS10では、制御装置203は、上述したように、ユーザによって入力された情報を情報処理装置100へ送信する。その後、処理を終了する、
【0047】
図6は、本実施の形態における情報処理装置100で実行される処理の流れを示すフローチャートである。
図6に示す処理は、ユーザ端末200から会員登録情報を受信すると、起動するプログラムとして、制御装置102によって実行される。
【0048】
ステップS110において、制御装置102は、ユーザ端末200から受信した会員登録情報のうち、ユーザの決済用情報をクレジットカード会社などの決済機関のサーバへ送信する。その後、ステップS120へ進む。
【0049】
ステップS120では、制御装置102は、ユーザ端末200から受信した会員登録情報のうち、ユーザの個人情報をあらかじめ登録されている全ての会員登録先装置300へ送信する。その後、処理を終了する。
【0050】
図7は、本実施の形態における会員登録先装置300で実行される処理の流れを示すフローチャートである。
図7に示す処理は、上述したように、情報処理装置100からユーザの個人情報を受信すると起動するプログラムとして、制御装置302によって実行される。
【0051】
ステップS210において、制御装置302は、受信したユーザの個人情報を会員情報として記録装置303に記録する。その後、ステップS220へ進む。
【0052】
ステップS220では、制御装置302は、会員を識別するための識別用情報が発行されているか否かを判断する。ステップS220で肯定判断した場合には、ステップS230へ進む。なお、識別用情報が発行されているか否かの判断は、上述したように、担当者が発行して会員登録先装置300に入力した場合は、制御装置302は、入力されたことを検出したときにステップS220で肯定判断すればよい。また、識別番号を制御装置302が自動的に発行した場合には、発行したタイミングでステップS220で肯定判断すればよい。
【0053】
ステップS230では、制御装置302は、入力された識別用情報を個人情報に付加して会員情報を更新する。その後、ステップS240へ進む。
【0054】
ステップS240では、制御装置302は、連携先の識別番号の通知を受けたか否かを判断する。ここで、連携先の識別番号は、上述した処理における救助支援会社からみた捜索支援会社の固有電子番号に対応し、捜索支援会社からみた救助支援会社の会員番号に対応する。ステップS240で肯定判断した場合には、ステップS250へ進む。なお、連携先の識別番号の通知を受けたか否かの判断は、上述したように、担当者が通知を受けて会員登録先装置300に入力した場合は、制御装置302は、入力されたことを検出したときにステップS240で肯定判断すればよい。また、連携先の会員登録先装置300から通信により通知を受けた場合は、制御装置302が通知を受信したタイミングでステップS240で肯定判断すればよい。
【0055】
ステップS250では、制御装置302は、連携先の識別用情報を制御装置303に記録されているユーザの会員情報に追加して会員情報を更新する。その後、処理を終了する。
【0056】
以上説明した本実施の形態によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(1)会員登録を希望するユーザが操作するユーザ端末200と、ユーザの会員情報が記録される会員登録先装置300と、ユーザ端末200から受信した情報を会員登録先装置300へ送信する情報処理装置100とが通信回線を介して接続され、ユーザによる1度の会員登録操作に基づいて複数の会員登録先に会員登録を行うための会員登録システムであって、ユーザ端末200では、制御装置203は、会員登録を希望するユーザから個人情報を含んだ会員登録情報の入力を受け付け、入力を受け付けた会員登録情報を情報処理装置100へ送信する。情報処理装置100では、制御装置102は、ユーザ端末200から会員登録情報を受信し、会員登録情報に含まれる個人情報を複数の会員登録先装置300へ送信する。会員登録先装置300では、制御装置302は、情報処理装置100から個人情報を受信し、受信した個人情報を会員情報として記録装置303へ記録し、個人情報にユーザを識別するための識別用情報を付加して会員情報を更新し、個人情報に他の会員登録先で発行されたユーザを識別するための識別用情報を付加して会員情報を更新する。これによって、各企業が従来採用していた会員番号を用いてユーザを識別することができるとともに、ユーザによる1回の会員登録操作で複数の企業が提供するサービスにまとめて会員登録を行うことができる。
【0057】
(2)会員登録先装置300では、制御装置302は、ユーザを識別するための識別用情報を発行して、発行した識別用情報を個人情報に付加して、会員情報を更新するようにした。これによって、会員登録先装置300で独自に採用する会員番号などの識別用情報を自動的に発行することができる。
【0058】
(3)ユーザを識別するための識別用情報は、会員登録先の担当者によって発行されるようにし、会員登録先装置300の制御装置302は、担当者によって発行された識別用情報の入力を受け付けて、会員情報を更新するようにした。これによって、担当者が会員番号などの識別用情報を発行する形式をとっている会員登録先においても本システムを利用することができる。また、識別用情報を会員登録先装置300で自動発行する会員登録先と担当者が手動で発行する会員登録先が混在していても、これらの会員登録先で本システムを利用することができる。
【0059】
(4)会員登録先装置300の制御装置302は、他の会員登録先装置300から、その会員登録先で発行された識別用情報を受信し、受信した識別用情報を個人情報に付加して、会員情報を更新するようにした。これによって、会員情報に連携先の他の会員登録先における識別用情報を紐づけて管理することができるため、会員へのサービスの提供に当たり、お互いの会員番号等を用いて他の会員登録先との連携を図ることができる。
【0060】
(5)他の会員登録先の識別用情報は、他の会員登録先から会員登録先の担当者に通知され、会員登録先装置300の制御装置302は、担当者が通知を受けた識別用情報の入力を受け付けて、会員情報を更新するようにした。これによって、担当者同士で連絡をとって識別用情報の通知を行っている場合でも本システムを利用することができる。また、識別用情報を装置間の通信で通知している会員登録先と担当者間で連絡をとって通知している会員登録先が混在していても、これらの会員登録先で本システムを利用することができる。
【0061】
(6)会員登録情報は、ユーザから費用を徴収するための決済用情報をさらに含み、情報処理装置100では、制御装置102は、会員登録情報に含まれる決済用情報を決済会社のサーバへ送信するようにした。これによって、会員からの費用の徴収が必要な場合には、会員登録情報に決済用情報を含めて決済を行うことができる。
【0062】
(7)決済用情報は、会員登録に伴う入会金や会費の支払いのために用いられ、入会金や会費は、決済会社からそれぞれの会員登録先へ支払われるようにした。これによって、会員登録先が独自に会員から年会費等を徴収しなくても、決済会社にこれを代行させることができる。
【0063】
―変形例―
なお、上述した実施の形態の会員登録システムは、以下のように変形することもできる。
(1)上述した実施の形態では、会員登録情報には個人情報と決済用情報を含む例について説明した。しかしながら、会員登録に必要な情報はこれに限定されず、会員登録先が提供するサービス内容等によって会員登録先が求める情報が異なる場合には、それぞれの会員登録先の要求を満たすように、会員登録に必要な情報を決定すればよい。また、上述した実施の形態では、個人情報には、例えば、氏名、フリガナ、生年月日、性別、現住所、緊急連絡先などの情報を含み、決済用情報は、クレジットカードに関する情報として、例えば、氏名、氏名のローマ字表記、クレジットカード会社名、クレジットカード番号、カード有効期間などの情報を含む例について説明した。しかしながら、個人情報や決済用情報の内容はこれに限定されるものではない。
【0064】
(2)上述した実施の形態では、会員登録情報には個人情報と決済用情報とを含む例について説明した。しかしながら、会員登録先が年会費や入会金などを徴収しない場合など、会員からの費用徴収が不要な場合には、会員登録情報に決済用情報は含めないようにしてもよい。この場合は、情報処理装置100から決済会社への決済用情報の送信は不要となる。
【0065】
(3)上述した実施の形態では、会員登録先の例として、山岳遭難の遭難者またはその関係者に対してサービスを提供する救助支援会社と捜索支援会社の2つの会員登録先を想定する例について説明した。しかしながら、会員登録先は救助支援会社と捜索支援会社に限定されず、会員登録システム10を用いた会員登録が可能な様々な会員登録先を対象として本発明を適用することができる。また、会員登録先は2つに限定されず、3つ以上であってもよい。この場合は、情報処理装置100からあらかじめ会員登録先として登録されている全ての会員登録先の会員登録先装置300へ個人情報を送信し、各会員登録先装置300で上述した処理を実行すればよい。例えば、上述した実施の形態では、会員登録先を山岳遭難の遭難者またはその関係者に対してサービスを提供する救助支援会社と捜索支援会社の2つとしたが、この他にも登山に関するサービスとして、会員に向けて登山地の気象情報をピンポイントで提供する気象情報サービス、会員の登山届を電子的に管理する電子登山届サービス、会員から登山記録の投稿を受け付けて他の会員に登山の参考情報を提供する情報提供サービスなども対象として、これらのサービスについても会員登録先としてユーザが1回の操作でまとめて会員登録をできるようにしてもよい。なお、上述した実施の形態では、会員登録先が2つであったため、会員情報に2つの識別用情報を含めたが、全ての他の会員登録先における会員の識別用情報を会員情報内で紐付ける必要があるため、会員登録先の数が増えれば、各会員登録先装置300で会員情報に含める識別用情報の数も増加することになる。
【0066】
(4)上述した実施の形態では、制御装置102は、決済用情報を用いてユーザから会費や入会金を徴収する例について説明した。しかしながら、会員登録先がその他の費用の徴収を定めている場合には、決済用情報を用いて入会金や年会費以外の費用も徴収することができる。また、会員登録先が入会金のみで年会費を徴収しない場合や、年会費のみで入会金を徴収しない場合などにも対応することができる。
【0067】
なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、本発明は、上述した実施の形態における構成に何ら限定されない。また、上述の実施の形態と複数の変形例を組み合わせた構成としてもよい。
【符号の説明】
【0068】
10 会員登録システム
100 情報処理装置
101 接続インターフェース
102 制御装置
103 記録装置
200 ユーザ端末
201 操作部材
202 接続インターフェース
203 制御装置
204 記録装置
205 モニタ
300 会員登録先装置
301 接続インターフェース
302 制御装置
303 記録装置