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  • 特許-トイレ用収納具 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-18
(45)【発行日】2022-05-26
(54)【発明の名称】トイレ用収納具
(51)【国際特許分類】
   A47K 17/00 20060101AFI20220519BHJP
   E04F 13/08 20060101ALI20220519BHJP
   E03D 11/00 20060101ALI20220519BHJP
   A47B 96/20 20060101ALI20220519BHJP
【FI】
A47K17/00
E04F13/08 H
E03D11/00 Z
A47B96/20 B
A47B96/20 C
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2018164374
(22)【出願日】2018-09-03
(65)【公開番号】P2020036691
(43)【公開日】2020-03-12
【審査請求日】2021-06-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000241474
【氏名又は名称】トヨタT&S建設株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100101535
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 好道
(74)【代理人】
【識別番号】100161104
【弁理士】
【氏名又は名称】杉山 浩康
(72)【発明者】
【氏名】佐伯 敦大
【審査官】七字 ひろみ
(56)【参考文献】
【文献】実開平1-102270(JP,U)
【文献】登録実用新案第3140374(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47K 13/00-17/00
E04F 13/08
E03D 1/00-13/00
A47B 96/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
男子トイレ室内の壁面から室内側に突出し、かつ、配管等が内部に収納されるとともに、前面に小便器が取り付けられたライニング部の上方に設置するトイレ用収納具であって、
前記壁面から離間して設置されるとともに所定の高さを有する板状部材と、該板状部材の上部を、前記壁面に対して固定する上側固定具と、前記板状部材の下部を、前記ライニング部の上部に対して固定する下側固定具を有し、
前記トイレ用収納具を設置した際に、前記板状部材と前記壁面との間に、少なくとも上方が開口する収納空間を形成することを特徴とするトイレ用収納具。
【請求項2】
前記板状部材の上面より、上方に突出する棒状部材を設けたことを特徴とする請求項1記載のトイレ用収納具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トイレ用収納具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、男子用トイレ室内において、その壁面より室内側にライニング部を突出させ、そのライニング部内に配管等を収納するとともに、その前面に小便器を敷設することがある。
【0003】
このような男子用トイレ室において小便器で用を足す際に、持参した鞄等を、ライニング部の上部に設けられた台の上に置くことがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方、会社内などにおいては、書類などを持ったままトイレに入ることがある。しかし、書類などは、その形状によっては、ライニング部における台の上に、安定して立て掛けて置くことが困難な場合があり、書類などを、脇に挟むなどして所持したまま、用を足す必要があるという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、ライニング部の上方に、書類などを収納することができるようにするトイレ用収納具を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、男子トイレ室内の壁面から室内側に突出し、かつ、配管等が内部に収納されるとともに、前面に小便器が取り付けられたライニング部の上方に設置するトイレ用収納具であって、
前記壁面から離間して設置されるとともに所定の高さを有する板状部材と、該板状部材の上部を、前記壁面に対して固定する上側固定具と、前記板状部材の下部を、前記ライニング部の上部に対して固定する下側固定具を有し、
前記トイレ用収納具を設置した際に、前記板状部材と前記壁面との間に、少なくとも上方が開口する収納空間を形成することを特徴とするものである。
【0007】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記板状部材の上面より、上方に突出する棒状部材を設けたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明のトイレ用収納具は、板状部材と壁面との間に、少なくとも上方が開口する収納空間を形成したことにより、この収納空間内に書類等を収納することができ、持参した書類等を持つことなく、小便器で用を足すことができる。
【0009】
また、トイレ用収納具は、男子トイレ室内の壁面から離間して設けるとともに、所定の高さを有する板状部材と、この板状部材を、壁面に固定する上側固定具と、ライニング部の上面に対して固定する下側固定具を有することにより、ライニング部の上部に容易に取付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施例に係るトイレ用収納具の使用状態を示す斜視図。
図2】本発明の実施例に係るトイレ用収納具の正面図。
図3図1の部分拡大図。
図4図2のA-A線断面図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[実施例1]
図1は、本発明の実施例1に係るトイレ用収納具1の斜視図、図2はその正面図である。
【0012】
トイレ用収納具1は、図1図4に示すように、男子トイレ室2内の壁面2aから室内側に突出し、かつ、配管等が内部に収納されるとともに、前面4aに小便器3が取り付けられたライニング部4の上部に形成された台4bの上面に対して取付けて使用するものである。
【0013】
トイレ用収納具1は、所定の高さと横幅を有する板状部材11と、板状部材11の上部を、トイレ室2の壁面2aに対して固定する上側固定具12と、板状部材11の下部を、ライニング部4の上部に対して固定する下側固定具13を有する。本実施例においては、板状部材11の下部を、ライニング部4の台4bに対して固定した。
【0014】
上側固定具12と下側固定具13は、一体に形成してもよいし、別部材で構成してもよいが、本実施例では、細長い金属板を折曲して、一体に形成した固定具15とした。
【0015】
板状部材11は、所定の高さを有する板状の部材で構成され、本実施例ではパンチングメタルを用いて、内部が視認できるようにした。
【0016】
上側固定具12は、長手方向に所定の長さを有する腕部12aと、腕部12aにおける長手方向の両端部に、壁側取付部12bと板側取付部12cが設けられている。腕部12a、壁側取付部12b、板側取付部12cは、金属製の板材を曲折して一体に形成されている。壁側取付部12bは、ネジ16などの連結具により壁面2aに対して固定され、板側取付部12cは、リベット17などの連結具により板状部材11における上部の裏側に固定される。
【0017】
下側固定具13は、長手方向に所定の長さを有する腕部13aと、腕部13aにおける長手方向の一端部に、板側取付部13bが設けられている。腕部13aと、板側取付部13bは、金属製の板材を曲折して一体に形成されている。腕部13aは、ネジ18などの連結具により、ライニング部4における台4bの上面に対して固定され、板側取付部13bは、リベット19などの連結具により板状部材11における下部の裏側に固定される。
【0018】
なお、本実施例においては、上側固定具12の板側取付部12cと、下側固定具13の板側取付部13bを一体に形成したが、別部材で構成してもよい。
【0019】
上記構成により、板状部材11は、壁面2aに対して離間して固設され、板状部材11と壁面2aとの間には、少なくとも上部が開口する収納空間20が形成される。収納空間20の下端部にはライニング部4における台4bが位置し、この台4bが、図1図4に示すように、収納空間20内に書類などを収納した際に、収納した物品における下端の受け部材として機能する。
【0020】
上側固定具12における腕部12aには、その上面から上方に突出するとともに、板状部材11の上面より上方に突出する棒状部材21が固設されている。
【0021】
本発明のトイレ用収納具1は、上記のように構成されていることにより、容易に、ライニング部4の台4bの上方に取付け、設置することができる。
【0022】
また、図1図4に示すように、収納空間20内に書類等22を収納することで、両手が自由な状態で小便器3において用を足すことができる。
【0023】
また、棒状部材21に、手提げ袋やヘルメットなどを掛け置くことができる。なお、この棒状部材21は設けなくてもよい
【符号の説明】
【0024】
1 トイレ用収納具
2 男子用トイレ室
2a 壁面
3 小便器
4 ライニング部
11 板状部材
12 上側固定具
13 下側固定具
20 収納空間
21 棒状部材
図1
図2
図3
図4