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特許70760815Gまたは他の次世代ネットワークのためのフロントホールリンクのためのビームフォーミング係数のユーザ装置固有の圧縮の容易化
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  • 特許-5Gまたは他の次世代ネットワークのためのフロントホールリンクのためのビームフォーミング係数のユーザ装置固有の圧縮の容易化 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-19
(45)【発行日】2022-05-27
(54)【発明の名称】5Gまたは他の次世代ネットワークのためのフロントホールリンクのためのビームフォーミング係数のユーザ装置固有の圧縮の容易化
(51)【国際特許分類】
   H04B 7/0456 20170101AFI20220520BHJP
   H04W 28/06 20090101ALI20220520BHJP
   H04W 88/08 20090101ALI20220520BHJP
【FI】
H04B7/0456 100
H04W28/06
H04W88/08
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2021506987
(86)(22)【出願日】2019-08-08
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-12-09
(86)【国際出願番号】 US2019045803
(87)【国際公開番号】W WO2020033765
(87)【国際公開日】2020-02-13
【審査請求日】2021-04-08
(31)【優先権主張番号】16/059,680
(32)【優先日】2018-08-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/421,586
(32)【優先日】2019-05-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】507220730
【氏名又は名称】エイ・ティ・アンド・ティ インテレクチュアル プロパティ アイ,エル.ピー.
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【弁理士】
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【弁理士】
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】ナミ,セラメシュ
(72)【発明者】
【氏名】ゴーシュ,アルナハ
(72)【発明者】
【氏名】マジムンダー,ミラプ
(72)【発明者】
【氏名】コプラ,アディタ
【審査官】齊藤 晶
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/067791(WO,A1)
【文献】国際公開第2017/166219(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/048332(WO,A1)
【文献】Qualcomm Incorporated,Discussion on advanced CSI reporting and initial evaluation results[online],3GPP TSG-RAN WG1#86 R1-166274,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_303/Docs/R1-166274.zip>,2016年08月26日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/0456
H04W 28/06
H04W 88/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備える無線ネットワークデバイスによって、チャネルに関連付けられたアップリンク参照信号を受信することと、
プレコーダ行列に基づいて、前記無線ネットワークデバイスによって、線形結合に関連付けられたチャネル係数を決定することと、
前記決定に応じて、前記無線ネットワークデバイスによって、チャネル状態データ参照信号に関連付けられたポートを前記プレコーダ行列の主偏波の要素にマッピングすることと、
前記アップリング参照信号に関連付けられた、推定された信号属性に基づいて、前記無線ネットワークデバイスによって、チャネル状態データ送信およびデータトラフィックチャネル送信のための前記チャネル係数を圧縮することと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記信号属性は、モバイルデバイスに関連付けられた少なくとも1つの信号干渉対雑音比を表し、前記圧縮することは前記信号干渉対雑音比に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
信号振幅干渉対雑音比に基づき、前記無線ネットワークデバイスによって、前記信号干渉対雑音比に関連付けられた値をパーティションに分割することをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記チャネルの特性に基づき、前記無線ネットワークデバイスによって、前記プレコーダ行列を生成することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記プレコーダ行列は、前記無線ネットワークデバイスに関連付けられた単位ベクトルに等しい、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記信号属性は、モバイルデバイスに関連付けられたパス損失を表すパス損失値を含み、前記圧縮することは前記パス損失に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記チャネル係数および前記ポートのマッピングに基づき、前記無線ネットワークデバイスによって、前記アップリンク参照信号に関連付けられた信号属性を推定し、前記推定された信号属性を得ることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記パス損失に基づき、前記無線ネットワークデバイスによって、前記モバイルデバイスに値を割り当てることをさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
プロセッサと、
前記プロセッサによって実行されると、動作の遂行を容易にする実行可能命令を記憶するメモリと、
を備え、
前記動作は、
モバイルデバイスによって利用されるチャネルに関連付けられたアップリンク参照信号を受信することと、
単位ベクトルに等しいプレコーダ行列の主偏波の要素にチャネル状態データ参照信号のためのポートをマッピングすることと、
前記チャネルに関連付けられたチャネル係数を決定することと、
前記チャネル係数を前記決定することおよび前記ポートを前記マッピングすることに応じて、前記アップリンク参照信号に関連付けられた信号属性を推定することと、
前記推定することの結果に基づき、前記チャネル係数を圧縮し、チャネル状態データ送信のための圧縮されたチャネル係数を得ることと、
を含む、システム。
【請求項10】
前記信号属性は、前記モバイルデバイスに関連付けられた信号干渉対雑音比である、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記動作は、前記チャネルに基づき、前記単位ベクトルに等しい前記プレコーダ行列を生成することを含む、請求項9に記載のシステム。
【請求項12】
前記圧縮することは、前記モバイルデバイスに関連付けられたパス損失に基づく、請求項9に記載のシステム。
【請求項13】
前記圧縮することは、前記モバイルデバイスに関連付けられた信号干渉対雑音比に基づく、請求項9に記載のシステム。
【請求項14】
前記信号属性は、前記モバイルデバイスと通信に適用可能なパス損失に関連付けられたパス損失値である、請求項9に記載のシステム。
【請求項15】
プロセッサによって実行されると、動作の遂行を容易にする実行可能命令を含む機械可読記憶媒体であって、前記動作は、
単位ベクトルに等しいプリコーダ行列を生成することと、
前記プレコーダ行列を用いて、基底ベクトルの線形結合に関連付けられたチャネル係数を決定することと、
前記決定することに応じて、前記プレコーダ行列の主偏波の要素にチャネル状態データ参照信号をマッピングすることと、
アップリンク参照信号に関連付けられた、推定された信号属性に基づき、前記チャネル係数を圧縮し、チャネル状態データ送信のための圧縮されたチャネル係数を得ることと、
を含む、機械可読記憶媒体。
【請求項16】
前記プレコーダ行列を生成することは、前記圧縮されたチャネル係数に関連付けられた前記アップリンク参照信号に基づく、請求項15に記載の機械可読記憶媒体。
【請求項17】
前記動作は、前記圧縮されたチャネル係数に応じて、無線デバイスに前記圧縮されたチャネル係数を送信することをさらに備える、請求項15に記載の機械可読記憶媒体。
【請求項18】
前記動作は、前記プレコーダ行列の再構築を容易にすることをさらに備える、請求項15に記載の機械可読記憶媒体。
【請求項19】
前記プレコーダ行列の再構築を容易にすることは、前記圧縮されたチャネル係数に基づく、請求項18に記載の機械可読記憶媒体。
【請求項20】
前記動作は、前記チャネル係数を用いて、前記アップリンク参照信号に関連付けられた信号属性を推定し、前記推定された信号属性を得ることをさらに備える、請求項15に記載の機械可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、「FACILITATION OF USER EQUIPMENT SPECIFIC COMPRESSION OF BEAMFORMING COEFFICIENTS FOR FRONTHAUL LINKS FOR 5G OR OTHER NEXT GENERATION NETWORK」と題する2019年5月24日に出願の米国特許出願第16/421,586号および「FACILITATION OF USER EQUIPMENT SPECIFIC COMPRESSION OF BEAMFORMING COEFFICIENTS FOR FRONTHAUL LINKS FOR 5G OR OTHER NEXT GENERATION NETWORK」と題する2018年8月9日に出願の米国特許出願第16/059,680号の優先権を主張し、その出願は引用することにより本明細書の一部をなす。
【0002】
本開示は、一般にビームフォーミング係数のためのユーザ装置固有の圧縮を促進することに関する。例えば、本開示は、5Gまたは他の次世代ネットワーク、エアインターフェースのための、ノイズ比に対する信号干渉および/またはパス損失に基づくビームフォーミング係数のためのユーザ装置固有の圧縮を容易にすることに関する。
【背景技術】
【0003】
第5世代(5G:5th generation)無線システムは、第4世代(4G:4th generation)の現在の電気通信規格を上回るモバイル電気通信規格の次の主要なフェーズを表している。5G計画は、より高速のピークインターネット接続速度よりもむしろ、エリア単位ごとのモバイルブロードバンドユーザーをより多くすることを可能にするとともに、より多くの又は無制限のデータ量の消費を可能にする、現在の4Gよりも高い容量を目的としている。これによって、利用者人口の大部分が、ワイヤレスフィディリティホットスポットの到達範囲外にいるときも、自身のモバイルデバイスを用いて1日に数時間高精細メディアをストリーミングすることが可能になる。5Gの研究及び開発は、4G機器よりも低コスト、低電池消費、及び低レイテンシーを目的とした、モノのインターネット(Internet of things)としても知られているマシンツーマシン通信のサポートの改善も目的としている。
【0004】
ビームフォーミング係数のためのユーザ装置固有の圧縮を容易にすることに関する上述の背景は、幾つかの現在の課題の状況的な概略を提供することのみを目的としており、網羅することを目的としたものではない。他の状況的な情報は、以下の詳細な説明を検討することで更に明確に理解することができる。
【0005】
本主題の開示の非限定的かつ非網羅的な実施形態は、以下の図を参照して述べられ、図において、同様の参照符号は、別途指定されない限り種々の図全体を通して同様の部品を指す。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】ネットワークノードデバイス(例えば、ネットワークノード)及びユーザー機器(UE:user equipment)が本開示の種々の態様及び実施形態を実施することができる一例示の無線通信システムを示す図である。
図2】1つ以上の実施形態によるネットワークノードとユーザ装置との間のメッセージ・シーケンスチャートの一例示の概略システムブロック図である。
図3】1つ以上の実施形態による受動アンテナアレーの一例示の概略システムブロック図である。
図4】1つ以上の実施形態によるアクティブアンテナアレーの一例示の概略システムブロック図である。
図5】1つ以上の実施形態によるハイブリッドビームフォーミングのためのアンテナアレーの一例示の概略システムブロック図である。
図6】1つ以上の実施形態によるクラウド無線アクセスネットワークアーキテクチャの一例示の概略システムブロック図である。
図7】1つ以上の実施形態によるフロントホールのためのスプリットオプションの一例示の概略システムブロック図である。
図8】1つ以上の実施形態による一例示のスペクトル効率グラフである。
図9】1つ以上の実施形態によるマッシブMIMO(multiple-in multiple-out)プレコーディングの多段表現の一例示の概略システムブロック図である。
図10】1つ以上の実施形態による5Gネットワークのためのビームフォーミング係数のユーザ装置固有の圧縮を容易にするための方法の一例示のフロー図である。
図11】1つ以上の実施形態による5Gネットワークのためのビームフォーミング係数のユーザ装置固有の圧縮を容易にするためのシステムの一例示のフロー図である。
図12】1つ以上の実施形態による5Gネットワークのためのビームフォーミング係数のユーザ装置固有の圧縮を容易にするためのコンピュータ可読媒体の一例示のフロー図である。
図13】本明細書において説明される1つ以上の実施形態による、セキュア無線通信を容易にするシステムアーキテクチャに連動するように動作可能な一例示のモバイルハンドセットの一例示のブロック図である。
図14】本明細書において説明される1つ以上の実施形態による、セキュア無線通信を容易にするシステムアーキテクチャに連動するように動作可能な一例示のコンピューターの一例示のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下の説明では、種々の実施形態の十分な理解を提供するために、非常に多くの具体的な詳細が述べられている。しかしながら、当業者であれば、本明細書に記載された技法は、これらの具体的な詳細のうちの1つ以上がなくても実施することもできるし、他の方法、構成要素、材料等を用いて実施することもできることを認識するであろう。それ以外の場合には、よく知られた構造、材料、又は動作は、幾つかの態様を不明瞭にすることを回避するために詳細に図示および記載されていない。
【0008】
本明細書全体を通して「1つの実施形態」又は「一実施形態」をいうとき、これは、その実施形態に関して説明される特定の特徴、構造、又は特性が少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体を通して様々な箇所に語句「1つの実施形態において/では」、「1つの態様において/では」又は「一実施形態において/では」が登場するが、これらは、必ずしも全てが同じ実施形態を指しているとは限らない。さらに、特定の特徴、構造、又は特性は、1つ以上の実施形態において任意の適した方法で組み合わせることができる。
【0009】
本明細書において利用される場合、用語「構成要素」、「システム」、「インターフェース」等は、コンピューター関連エンティティ、ハードウェア、ソフトウェア(例えば、実行中のもの)、及び/又はファームウェアを指すように意図されている。例えば、構成要素は、プロセッサ、プロセッサ上で動作しているプロセス、オブジェクト、実行形式ファイル、プログラム、記憶デバイス、及び/又はコンピューターとすることができる。例示として、サーバー上で動作しているアプリケーション及びそのサーバーは、構成要素とすることができる。1つ以上の構成要素は、プロセス内に存在することができ、構成要素は、1つのコンピューターに局在することもできるし、2つ以上のコンピューター間に分散することもできる。
【0010】
さらに、これらの構成要素は、種々のデータ構造体が記憶された種々の機械可読媒体から実行することができる。構成要素は、1つ以上のデータパケット(例えば、ローカルシステム内、分散システム内の別の構成要素と、及び/又は、ネットワーク、例えば、インターネット、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク等にわたって信号を介して他のシステムと相互作用する或る構成要素からのデータ)を有する信号等に従ってローカルプロセス及び/又はリモートプロセスを介して通信することができる。
【0011】
別の例として、構成要素は、電気回路機構又は電子回路機構によって動作される機械部分によって提供される特定の機能を有する装置とすることができる。この電気回路機構又は電子回路機構は、1つ以上のプロセッサによって実行されるソフトウェアアプリケーション又はファームウェアアプリケーションによって動作させることができる。これらの1つ以上のプロセッサは、装置の内部又は外部に存在することができ、ソフトウェアアプリケーション又はファームウェアアプリケーションの少なくとも一部を実行することができる。更に別の例として、構成要素は、機械部分を有しない電子構成要素を通じて特定の機能を提供する装置とすることができる。この電子構成要素は、当該電子構成要素の機能を少なくとも部分的に与えるソフトウェア及び/又はファームウェアを実行する1つ以上のプロセッサを含むことができる。一態様では、構成要素が、例えば、クラウドコンピューティングシステム内の仮想機械を介して電子構成要素をエミュレーションすることができる。
【0012】
用語「例示的な」及び/又は「例証的な」は、一例、実例又は例示として機能することを意味するために本明細書に用いられる。誤解を避けるために、本明細書に開示された主題は、そのような例によって限定されるものではない。加えて、「例示的な」及び/又は「例証的な」として本明細書に記載されたいずれの態様又は設計も、必ずしも、他の態様又は設計よりも好ましいもの又は有利なものと解釈されるべきでなく、また、当業者に知られている例示的な均等の構造及び技法を除外することを意味するものでもない。さらに、用語「含む/備える(includes)」、「有する(has)」、「包含する(contains)」、及び他の同様の用語が詳細な説明又は特許請求の範囲のいずれかにおいて用いられる限りにおいて、そのような用語は、オープンな移行語としての用語「備える/含む(comprising)」と同様に、任意の追加の要素又は他の要素を除外しない包括的なものであることが意図されている。
【0013】
本明細書において用いられる場合、用語「推論する」又は「推論」は、一般に、イベント及び/又はデータを介して取得された一組の知見から、システム、環境、ユーザー、及び/又は意図の状態を理論的に論じる、すなわち、推論するプロセスを指す。取得されたデータ及びイベントは、ユーザーデータ、デバイスデータ、環境データ、センサーからのデータ、センサーデータ、アプリケーションデータ、暗黙的なデータ、明示的なデータ等を含むことができる。推論は、例えば、データ及びイベントの検討に基づいて、特定の状況又は動作を特定するのに用いることもできるし、対象となる状態の確率分布を生成することもできる。
【0014】
推論は、一組のイベント及び/又はデータから上位レベルのイベントを構成するのに用いられる技法を指すこともできる。そのような推論は、一組の観察されたイベント及び/又は記憶されたイベントデータと、それらのイベントが時間的に近接して相関しているか否かと、それらのイベント及びデータが1つ又は幾つかのイベントソース及びデータソースからのものであるか否かとから、新たなイベント又は動作の構築をもたらす。開示された主題に関する自動的な動作及び/又は推論された動作の実行に関して、種々の分類方式及び/又は分類システム(例えば、サポートベクターマシン、ニューラルネットワーク、エキスパートシステム、ベイジアン信念ネットワーク、ファジー論理、及びデータ融合エンジン)を用いることができる。
【0015】
加えて、開示された主題は、標準的なプログラミング技法及び/又はエンジニアリング技法を用いて、開示された主題を実施するようにコンピューターを制御するソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、又はそれらの任意の組み合わせを作製する方法、装置、又は製造品として実施することができる。本明細書において用いられる場合、用語「製造品」は、任意のコンピューター可読デバイス、機械可読デバイス、コンピューター可読キャリア、コンピューター可読媒体、又は機械可読媒体からアクセス可能なコンピュータープログラムを包含することを目的としたものである。例えば、コンピューター可読媒体は、磁気記憶デバイス、例えば、ハードディスク、フロッピーディスク、磁気ストリップ(複数の場合もある);光ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD:compact disk)、デジタルビデオディスク(DVD:digital video disc)、Blu-ray Disc(商標)(BD));スマートカード;フラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ);及び/又は、記憶デバイス及び/又は上記コンピューター可読媒体の任意のものをエミュレーションする仮想デバイスを含むことができるが、これらに限定されるものではない。
【0016】
概略として、5Gエアインターフェース又は他の次世代ネットワークのためのビームフォーミング係数についてユーザ装置固有の圧縮を容易にする種々の実施形態が、本明細書において説明される。説明を簡単にするために、方法(又はアルゴリズム)は、一連の動作として描写及び記載される。種々の実施形態は、例示されたこれらの動作によって及び/又は動作の順序によって限定されるものではないことが理解及び認識されるであろう。例えば、動作は、種々の順序で、及び/又は、並行して、及び本明細書に提示又は記載されていない他の動作とともに行うことができる。さらに、全ての例示された動作が、方法を実施するのに必要とされるとは限らない場合がある。加えて、方法は、代替的に、状態図を介した一連の相互関係のある状態又はイベントとして表すことができる。加えて、以下に説明される方法は、そのような方法論をコンピューターに移送及び転送することを容易にする製造品(例えば、機械可読記憶媒体)に記憶することが可能である。本明細書において用いられるような場合、用語「製造品」は、非一時的機械可読記憶媒体を含む任意のコンピューター可読デバイス、キャリア、又は媒体からアクセス可能なコンピュータープログラムを包含することを目的としたものである。
【0017】
種々の態様及び実施形態が、5G、ユニバーサルモバイル電気通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunications System)、及び/又はロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)、又は他の次世代ネットワークに関して本明細書に説明されているが、開示された態様は、5G、UMTSの実施態様、及び/又はLTEの実施態様に限定されるものではないことに留意されたい。なぜならば、本技法は、3Gシステム、4Gシステム又はLTEシステムにおいても適用することができるからである。例えば、開示された実施形態の態様又は特徴は、ほぼいずれの無線通信技術においても利用することができる。そのような無線通信技術は、UMTS、符号分割多重アクセス(CDMA:Code Division Multiple Access)、Wi-Fi、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(WiMAX:Worldwide Interoperability for Microwave Access)、汎用パケット無線サービス(GPRS:General Packet Radio Service)、拡張GPRS、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:Third Generation Partnership Project)、LTE、第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2:Third Generation Partnership Project 2)ウルトラモバイルブロードバンド(UMB:Ultra Mobile Broadband)、高速パケットアクセス(HSPA:High Speed Packet Access)、発展型高速パケットアクセス(HSPA+)、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA:High-Speed Downlink Packet Access)、高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA:High-Speed Uplink Packet Access)、Zigbee、又は別のIEEE802.XX技術を含むことができる。加えて、本明細書に開示されたほぼ全ての態様は、レガシー電気通信技術において利用することができる。
【0018】
本明細書では、5Gネットワークのためのビームフォーミング係数についてユーザ装置固有の圧縮を容易にすることができるシステム、方法、製造品、及び他の実施形態又は実施態様が説明される。5Gネットワークのためのユーザ装置固有の圧縮を容易にすることは、通信ネットワークとの接続を有する任意のタイプのデバイス(例えば、モバイルハンドセット、コンピューター、ハンドヘルドデバイス等)、任意のモノのインターネット(IOT)デバイス(例えば、トースター、コーヒーメーカー、ブラインド、音楽プレーヤー、スピーカー等)、及び/又は任意のコネクテッドビークル(connected vehicles:ネットワーク接続された運送手段)(自動車、飛行機、宇宙ロケット、及び/又は他の少なくとも部分的に自動化された運送手段(例えば、ドローン))とともに実施することができる。幾つかの実施形態では、非限定的な用語「ユーザー機器(UE)」が用いられる。この用語は、セルラー通信システム又はモバイル通信システムにおいて無線ネットワークノードと通信する任意のタイプの無線デバイスを指すことができる。UEの例は、ターゲットデバイス、デバイスツーデバイス(D2D:device to device)UE、マシンタイプUEすなわちマシンツーマシン(M2M:machine to machine)通信が可能なUE、PDA、タブレット、モバイル端末、スマートフォン、ラップトップ組込型機器(LEE:laptop embedded equipped)、ラップトップ搭載型機器(LME:laptop mounted equipment)、USBドングル等である。用語「要素」、「素子」及び「アンテナポート」は、区別なく用いることができ、本開示において同じ意味を有することができることに留意されたい。実施形態は、単一のキャリアに適用可能であるだけでなく、UEのマルチキャリア(MC:multicarrier)動作又はキャリアアグリゲーション(CA:carrier aggregation)動作にも適用可能である。用語「キャリアアグリゲーション(CA)」は、「マルチキャリアシステム」、「マルチセル動作」、「マルチキャリア動作」、「マルチキャリア」送信及び/又は受信とも呼ばれる(例えば、区別なく呼ばれる)。
【0019】
幾つかの実施形態では、非限定的な用語「無線ネットワークノード」又は単に「ネットワークノード」が用いられる。この用語は、他のネットワークノード若しくはネットワーク要素に接続されたUEをサービングする任意のタイプのネットワークノード、又はUEが信号を受信する送信元である任意の無線ノードを指すことができる。無線ネットワークノードの例は、NodeB、基地局(BS:base station)、MSR BS等のマルチスタンダード無線(MSR:multi-standard radio)ノード、eNodeB、ネットワークコントローラー、無線ネットワークコントローラー(RNC:radio network controller)、基地局コントローラー(BSC:base station controller)、中継器、ドナーノード制御中継器、ベーストランシーバー基地局(BTS:base transceiver station)、アクセスポイント(AP:access point)、送信ポイント、送信ノード、RRU、RRH、分散アンテナシステム(DAS:distributed antenna system)におけるノード等である。
【0020】
クラウド無線アクセスネットワーク(RAN:radio access network)は、5Gネットワークにおけるソフトウェア定義ネットワーク(SDN:software-defined network)及びネットワーク機能仮想化(NFV:network function virtualization)等の概念の実施を可能にすることができる。本開示は、5Gネットワークの包括的なチャネル状態情報フレームワーク設計を容易にすることができる。本開示の幾つかの実施形態は、ネットワーク内及びネットワークとトラフィックの宛先との間においてトラフィックのルーティングを制御することができるSDNコントローラーを備えることができる。SDNコントローラーは、5Gネットワークアーキテクチャと併合して、オープンアプリケーションプログラミングインターフェース(「API:application programming interface」)を介したサービス配信を可能にし、ネットワークコアをオールインターネットプロトコル(「IP:internet protocol」)でクラウドベースのソフトウェア駆動型電気通信ネットワークに移行させることができる。SDNコントローラーは、サービス品質並びにトラフィック管理及びルーティング等のポリシーをエンドツーエンドで同期及び管理することができるように、ポリシー課金ルール機能(「PCRF:policy and charging rules function」)ネットワーク要素とともに動作することもできるし、これに取って代わることもできる。
【0021】
データセントリックアプリケーションの膨大な需要を満たすために、4G規格を、new radio(NR:新無線)アクセスとも呼ばれる5Gに適用することができる。5Gネットワークは、次のもの、すなわち、数万人のユーザー用にサポートされる数十メガビット毎秒のデータレート;同じオフィスフロアにいる数十人のワーカーに1ギガビット毎秒を同時に提供することができること;大規模なセンサー配備のために数十万個の同時接続をサポートすることができること;4Gと比較してスペクトル効率を高めることができること;改善されたカバレッジ;高められたシグナリング効率;及びLTEと比較して削減されたレイテンシーを含むことができる。OFDM等のマルチキャリアシステムでは、各サブキャリアは、帯域幅(例えば、サブキャリア間隔)を占有することができる。キャリアが同じ帯域幅間隔を用いている場合、これは、単一のニューメロロジーとみなすことができる。一方、キャリアが異なる帯域幅及び/又は間隔を占有する場合、これは、複数のニューメロロジーとみなすことができる。
【0022】
ダウンリンク参照信号は、ダウンリンク時間周波数グリッド内の特定のリソース要素を占有する既定の信号である。異なる方法で送信することができ、受信端末が異なる目的に用いることができる幾つかのタイプのダウンリンク参照信号がある。チャネル状態情報参照信号(CSI-RS:Channel state information reference signals)は、端末がチャネル状態情報(CSI:channel-state information)及びビーム固有情報(例えば、ビーム参照信号受信電力)を取得するのに用いることができる。5Gでは、CSI-RSは、ユーザー機器(UE)に固有のものとすることができ、そのため、大幅に低い時間/周波数密度を有することができる。UE固有参照信号と呼ばれることもある復調参照信号(DM-RS:Demodulation reference signals)は、端末がデータチャネルのチャネル推定に用いることができる。ラベル「UE固有」は、各復調参照信号が単一の端末によるチャネル推定を目的としているということに関するものである。復調参照信号は、その後、データトラフィックチャネル送信用にその端末に割り当てられたリソースブロック内で送信することができる。上述した参照信号以外に、他の参照信号、すなわち、種々の目的に用いることができるマルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN:multi-cast broadcast single frequency network)参照信号及び位置決定参照信号がある。
【0023】
クラウド無線アクセスネットワーク(C-RAN)運用の課題の一つは、フロントホールリンクの伝送負荷である。低遅延要件を満たすために、デジタルユニット(DU)と無線ユニット(RU)との間の伝送媒体として光ファイバを使用することができる。帯域幅の増加と5GシステムのためのマッシブMIMOの適用により、フロントホールリンク上のデータレートを増加する。例えば、400MHzのNRシステムに8つのCSI-RSポートがある場合、最大27.2Gbpsにすることができる。加えて、データレートはキャリアアグリゲーションにより100s of Gbpsまで拡張することができ、これはネットワーク構築のために多数の光ファイバを必要とすることを意味する。
【0024】
しかしながら、プレコーディングまたはビームフォーミングはRUで実行でき、プレコーダ係数はDUで指定できる。プレコーディング演算はリソースブロック(RB)レベル/リソースエレメント(RE)レベルで実行できるため、ファイバリンク上で送信される係数の数は帯域幅に応じて増加する。これにより、データに加えてファイバリンクのオーバーヘッドが増加する。
【0025】
DUのフロントホールリンクにおいて、オーバーヘッドを低減するために圧縮技術を用いることができる。しかしながら、UEは、RUから送信された参照信号に基づいてチャネル状態情報を報告することができる。UEは、RUから送信されたCSI-RSに基づいてCSIを報告することができ、これは圧縮プレコーディングに基づいている。データ送信は、DUでのプレコーディングに基づくDM-RSに基づくことができるが、UEによって報告されるCSIとデータ送信中のチャネル品質との間にミスマッチが存在する可能性がある。これにより、C-RANシステムのスループットを低下させる可能性がある。したがって、効率的な解決法は、チャネルサウンディングとデータ送信の間のチャネルミスマッチによる損失を最小化することができる。
【0026】
プレコーディング行列は、DUからRUへのフロントホールC-RANシステムにおいて、チャネル状態情報参照信号の送信中およびデータ送信中に送信することができる。DUは、アップリンクから推定されたチャネルからプレコーダ行列を計算することができる。チャネルを計算すると、線形結合の係数、DUおよびCSI-RS送信のためのRUで既知の基底ベクトルを決定することができる。しかしながら、データトラフィック送信には異なる数の係数を利用できる。係数を計算すると、圧縮技術を用いて係数を送信することができる。RUは圧縮された係数を受信すると、プレコーダ行列を再構成し、再構成されたプレコーダ行列をCSI-RSおよびデータトラフィックに適用することができる。例えば、DUは、推定されたチャネル行列からプレコーダ行列を計算し、CSI-RS送信のためのプレコーダ係数に関連する情報を圧縮し、データトラフィックチャネル送信のためのプレコーダ係数に関連する情報を圧縮することができる。その後、RUは、DUから受信したCSI-RS送信用およびデータトラフィックチャネル用の情報からプレコーダ行列を再構築することができる。一般化されたシステム方程式は次式で与えられる。
【数1】
【0027】
完全なチャネル知識が送信機で利用可能であると仮定すると、これは、サウンディング参照信号または他の手段を用いて行うことができる。理想的なパフォーマンスの場合、一般化されたシステム方程式は次の数2で与えられる。
【数2】
【0028】
ここで、HはSVDとして表され、PはP3P2P1の組み合わせである。容量は、プレコーダ行列PがVに等しい場合に達成され得るが、簡単のために、P1とP3を単位ベクトルと仮定する。
【0029】
SVD表現が最適であっても、ポートマッピングに基づいてP2の表現を最小化することができる。例えば、CSI-RSの各ポートが、列のすべての主偏波の要素(co-polarized elements)にのみマッピングされている場合、P2は次のように書くことができる。
【数3】
ここで、サイズ(8×1)のゼロベクトルとして与えられ、P2kは、k番目のポートがマッピングされている8つのTxRU上のCSI0RSポートのマッピングを含む(8×1)ベクトルである。
【0030】
したがって、チャネル行列は次のように書くことができる。
【数4】
ここで、hkは、k番目のCSI-RSポートのTxRUを横切るn×8MIMOチャネルである。ここで、MIMOチャネルHの部分共分散行列を次のように作成する。
【数5】
ここで、8×8のゼロ行列として表される。
【0031】
数5から、CSI-RSポートkのTxRU内のチャネル共分散は、
【数6】
で与えられることが推論できる。したがって、k番目のCSI-RSポートに対する最適なプレコーダP2kは、数8に示すように、支配的な固有ベクトル
【数7】
によって与えられる。
【数8】
【0032】
したがって、各列のSVDを計算し、ビームフォーミングマトリクスを定式化することが大原則である。これにより、DUからRUへのシグナリングオーバーヘッドを低減できるようなビーム空間の表現と圧縮を容易にすることができる。
【0033】
基底ベクトルは、DUおよびRUに既知であるDFTベクトルとして定義することができる。一実施形態では、DUおよびRUは、基底ベクトルを先験的に知っている。別の実施形態では、DUは、周期的に、または最初に、基底ベクトルをRUに送信することができる。
【0034】
したがって、DFTベクトルとしての基底ベクトルは、次のように定義することができる。
【数9】
【0035】
直交正規ベクトルの集合の基底ベクトルuk。これらは本質的にDFTベクトルであるので、これはビーム空間の基底ベクトルとみなすことができる。このビーム空間では、各P2kは次のように書くことができる。
【数10】
【0036】
合計8個の基底ベクトルがあるので、各P2kは8個の基底ベクトルの線形結合として表現することができる。したがって、DUが各P2kについて係数αk,lを圧縮することができれば、各P2kについて係数αk,lを圧縮することができる。さらに、各P2kについてαk,lの値を「M」だけ選択することにより、DUとRUとの間でシグナリングをさらに圧縮することができる。
【0037】
プレコーディング係数は、フロントホールC-RANシステムにおけるUE信号の雑音比(SINR)またはパス損失に基づいて圧縮することができる。DUは、アップリンク信号から推定されたチャネルから最適なプレコーダ行列を生成することができる。チャネルを生成すると、DUは、DUおよびRUで既知の基底ベクトルの線形結合のための係数を見つけることができる。DUは、パス損失とSINRを推定し、使用する基底ベクトルの数を決定することができる。次に、DUは、係数を圧縮し、係数をRUに送信することができる。RUが圧縮された係数を受信すると、RUは、プレコーダ行列を再構成し、参照信号およびデータトラフィックチャネルに適用することができる。このように、DUは、推定チャネル行列からプレコーダ行列を生成し、SINRおよび/またはUEのパス損失に基づいて、プレコーダ係数に関連する情報を圧縮することができる。RUは、DUから受信した情報からプレコーダ行列を再構成することができる。
【0038】
一実施形態では、本明細書に記載されている方法は、チャネルに関連付けられたアップリンク参照信号を受信することからなる方法である。チャネルの特性に基づいて、方法は、プレコーダ行列を生成することからなり、プレコーダ行列に基づいて、方法は、無線ネットワークに関連付けられた基底ベクトルの線形結合に関連付けられたチャネル係数を決定することからなることができる。チャネル係数に基づいて、方法は、アップリンク参照信号に関連付けられた信号属性を推定することで構成することができ、その結果、推定された信号属性が得られる。さらに、推定された信号属性に基づいて、方法は、チャネル係数を圧縮するように構成することができる。
【0039】
別の実施形態によれば、システムは、モバイルデバイスによって利用されるチャネルに関連付けられたアップリンク参照信号を受信することを容易にすることができる。チャネルに基づいて、システムは、プレコーダ行列を生成することができます。プレコーダ行列を生成することに応じて、システムは、チャネルに関連付けられたチャネル係数を決定することができる。さらに、チャネル係数の決定に応じて、システムは、アップリンク参照信号に関連付けられた信号属性を推定することができる。さらに、推定の結果に基づいて、システムは、チャネル係数を圧縮することができ、その結果、圧縮されたチャネル係数が得られる。
【0040】
さらに別の実施形態によれば、本明細書に記載されているのは、チャネルに関連付けられたアップリンク参照信号に基づいてプレコーダ行列を生成することからなる動作を実行することができる機械読み取り可能な記憶媒体である。機械可読記憶媒体は、プレコーダ行列を使用して、基底ベクトルの線形結合に関連付けられたチャネル係数を決定することができる。機械可読記憶媒体は、チャネル係数を使用して、アップリンク参照信号に関連付けられた信号属性を推定することができ、その結果、推定された信号属性が得られる。さらに、推定された信号属性に基づいて、機械可読記憶媒体は、チャネル係数を圧縮することができ、その結果、圧縮されたチャネル係数が得られる。
【0041】
053
これらおよび他の実施形態または実装形態は、図面を参照して以下にさらに詳細に説明される。
【0042】
次に図1を参照すると、本開示の種々の態様及び実施形態による一例示の無線通信システム100が示されている。1つ以上の実施形態において、システム100は、1つ以上のユーザー機器UE102を備えることができる。非限定的な用語「ユーザー機器」は、セルラー通信システム又はモバイル通信システムにおけるネットワークノードと通信することができる任意のタイプのデバイスを指すことができる。UEは、垂直要素及び水平要素を有する1つ以上のアンテナパネルを有することができる。UEの例として、ターゲットデバイス、デバイスツーデバイス(D2D)UE、マシンタイプUEすなわちマシンツーマシン(M2M)通信が可能なUE、パーソナルデジタルアシスタント(PDA:personal digital assistant)、タブレット、モバイル端末、スマートフォン、ラップトップ搭載型機器(LME)、モバイル通信に対応したユニバーサルシリアルバス(USB)ドングル、モバイル機能を有するコンピューター、セルラーフォン等のモバイルデバイス、ラップトップ組込型機器(LEE)(モバイルブロードバンドアダプター等)を有するラップトップ、モバイルブロードバンドアダプターを有するタブレットコンピューター、ウェアラブルデバイス、仮想現実(VR:virtual reality)デバイス、ヘッドアップディスプレイ(HUD:heads-up display)デバイス、スマートカー、マシンタイプ通信(MTC:machine-type communication)デバイス等がある。ユーザー機器UE102は、無線で通信するIOTデバイスも含むことができる。
【0043】
種々の実施形態において、システム100は、1つ以上の無線通信ネットワークプロバイダーによってサービングされる無線通信ネットワークであるか、又はこの無線通信ネットワークを含む。例示の実施形態において、UE102は、ネットワークノード104を介して無線通信ネットワークに通信可能に結合することができる。ネットワークノード(例えば、ネットワークノードデバイス)は、ユーザー機器(UE)と通信することができ、それゆえ、UEとより広範なセルラーネットワークとの間の接続性が提供される。UE102は、送信タイプ推奨データをネットワークノード104に送信することができる。この送信タイプ推奨データは、閉ループMIMOモード及び/又はランク1プリコーダーモードを介してデータを送信する推奨を含むことができる。
【0044】
ネットワークノードは、キャビネット及び他の保護筐体と、アンテナマストと、種々の送信動作(例えば、MIMO動作)を実行する複数のアンテナとを有することができる。ネットワークノードは、アンテナの構成及びタイプに応じて、セクターとも呼ばれる幾つかのセルをサービングすることができる。例示の実施形態において、UE102は、ネットワークノード104に対して無線リンクを介して通信データを送信及び/又は受信することができる。ネットワークノード104からUE102への破線の矢印線は、ダウンリンク(DL)通信を表し、UE102からネットワークノード104への実線の矢印線は、アップリンク(UL)通信を表している。
【0045】
システム100は、ネットワークノード104を介して、UE102を含む種々のUEに無線通信サービスを提供することを容易にする1つ以上の通信サービスプロバイダーネットワーク、及び/又は、1つ以上の通信サービスプロバイダーネットワーク内に含まれる種々の更なるネットワークデバイス(図示せず)を更に含むことができる。1つ以上の通信サービスプロバイダーネットワークは、セルラーネットワーク、フェムトネットワーク、ピコセルネットワーク、マイクロセルネットワーク、インターネットプロトコルネットワーク、Wi-Fiサービスネットワーク、ブロードバンドサービスネットワーク、エンタープライズネットワーク、クラウドベースネットワーク等を含むが、それに限定されない、種々のタイプの異種ネットワークを含むことができる。例えば、少なくとも1つの実施態様において、システム100は、種々の地理的エリアに及ぶ大規模無線通信ネットワークとすることができるか又は大規模無線通信ネットワークを含むことができる。この実施態様によれば、1つ以上の通信サービスプロバイダーネットワークは、無線通信ネットワーク及び/又は無線通信ネットワークの種々の更なるデバイス及び構成要素(例えば、更なるネットワークデバイス及びセル、更なるUE、ネットワークサーバーデバイス等)とすることができるか又はそれらを含むことができる。ネットワークノード104は、1つ以上のバックホールリンク108を介して1つ以上の通信サービスプロバイダーネットワークに接続することができる。例えば、1つ以上のバックホールリンク108は、T1/E1電話線、デジタル加入者線(DSL:digital subscriber line)(例えば、同期又は非同期)、非対称DSL(ADSL)、光ファイバーバックボーン、同軸ケーブル等の有線リンク構成要素を含むことができる。1つ以上のバックホールリンク108は、限定はしないが、地上エアインターフェース又はディープスペースリンク(deep space links)(例えば、ナビゲーション用の衛星通信リンク)を含むことができる見通し線(LOS:line-of-sight)又は非LOSリンク等の無線リンク構成要素も含むことができる。
【0046】
無線通信システム100は、種々のセルラーシステム、技術及び変調モードを使用して、デバイス(例えば、UE102及びネットワークノード104)間の無線通信を容易にすることができる。例示の実施形態は、5G new radio(NR)システム向けに説明されている場合があるものの、実施形態は、任意の無線アクセス技術(RAT)又はUEが複数の搬送波を用いて動作するマルチRATシステム、例えば、LTE FDD/TDD、GSM/GERAN、CDMA2000等に適用可能であるものとすることができる。
【0047】
例えば、システム100は、モバイル通信用グローバルシステム(GSM)、ユニバーサルモバイル電気通信サービス(UMTS)、ロングタームエボリューション(LTE)、LTE周波数分割複信(LTE FDD)、LTE時分割複信(TDD)、高速パケットアクセス(HSPA)、符号分割多重アクセス(CDMA)、ワイドバンドCDMA(WCMDA)、CDMA2000、時分割多重アクセス(TDMA:time division multiple access)、周波数分割多重アクセス(FDMA:frequency division multiple access)、マルチキャリア符号分割多重アクセス(MC-CDMA:multi-carrier code division multiple access)、シングルキャリア符号分割多重アクセス(SC-CDMA:single-carrier code division multiple access)、シングルキャリアFDMA(SC-FDMA:single-carrier FDMA)、直交周波数分割多重(OFDM:orthogonal frequency division multiplexing)、離散フーリエ変換拡散OFDM(DFT拡散OFDM:discrete Fourier transform spread OFDM)、シングルキャリアFDMA(SC-FDMA:single carrier FDMA)、フィルターバンクベースマルチキャリア(FBMC:Filter bank based multi-carrier)、ゼロテイルDFT拡散OFDM(ZT DFT-s-OFDM:zero tail DFT-spread-OFDM)、汎用周波数分割多重(GFDM:generalized frequency division multiplexing)、フィックスドモバイルコンバージェンス(FMC:fixed mobile convergence)、ユニバーサルフィックスドモバイルコンバージェンス(UFMC:universal fixed mobile convergence)、ユニークワードOFDM(UW-OFDM:unique word OFDM)、ユニークワードDFT拡散OFDM(UW DFT拡散OFDM:unique word DFT-spread-OFDM)、サイクリックプレフィックスOFDM(CP-OFDM)、リソースブロックフィルタード(resource-block-filtered)OFDM、Wi Fi、WLAN、WiMax等に従って動作することができる。しかしながら、システム100の種々の特徴及び機能が特に説明され、ここで、システム100のデバイス(例えば、UE102及びネットワークデバイス104)は、データシンボルを、複数の周波数サブキャリアを通じて同時に送信することができる1つ以上のマルチキャリア変調方式(例えば、OFDM、CP-OFDM、DFT拡散OFMD、UFMC、FMBC等)を用いて無線信号を通信するように構成される。実施形態は、UEのシングルキャリア及びマルチキャリア(MC)又はキャリアアグリゲーション(CA)動作に適用可能である。用語「キャリアアグリゲーション(CA)」は、「マルチキャリアシステム」、「マルチセル動作」、「マルチキャリア動作」、「マルチキャリア」送信及び/又は受信とも呼ばれる(例えば、区別なく呼ばれる)。幾つかの実施形態は、幾つかの搬送波上のマルチRAB(無線ベアラ)にも適用可能である(すなわち、データ+音声が同時にスケジューリングされる)ことに留意されたい。
【0048】
種々の実施形態において、システム100は、5G無線ネットワーク接続特徴及び機能を提供及び使用するように構成することができる。5G無線通信ネットワークは、指数関数的に増加するデータトラフィックの需要を満たし、人々及びマシンが、実質上ゼロレイテンシーでギガビットデータレートを享受することを可能にすることを期待される。4Gと比較して、5Gは、より多様性のあるトラフィックシナリオをサポートする。例えば、4Gネットワークによってサポートされる従来のUE(例えば、電話、スマートフォン、タブレット、PC、テレビジョン、インターネット対応テレビジョン等)間の種々のタイプのデータ通信に加えて、5Gネットワークは、無人運転車環境及びマシンタイプ通信(MTC)に関連するスマートカー間のデータ通信をサポートするために使用することができる。これらの異なるトラフィックシナリオの極端に異なる通信ニーズを考慮して、マルチキャリア変調方式(例えば、OFDM及び関連する方式)の利益を保持しながら、トラフィックシナリオに基づいて波形パラメーターを動的に構成する能力は、5Gネットワークの高い速度/容量及び低レイテンシー要求に対する有意の寄与を提供することができる。帯域幅を幾つかの部分帯域に分割する波形を用いて、異なるタイプのサービスを、最も適した波形及びニューメロロジー(numerology)を有する異なる部分帯域内に収容することができ、それにより、5Gネットワークについて改善されたスペクトル利用がもたらされる。
【0049】
データセントリックアプリケーションの需要を満たすために、提案された5Gネットワークの特徴は、向上したピークビットレート(例えば、20Gbps)、単位エリア当たりのより多くのデータ量(例えば、高システムスペクトル効率-例えば、ロングタームエボリューション(LTE)システムのスペクトル効率の約3.5倍のスペクトル効率)、より多くのデバイス接続を同時かつ瞬時に可能にする高容量、より低い電池/電力消費(エネルギー及び消費コストを削減する)、ユーザーが位置する地理的領域を問わないより良好な接続性、より多くのデバイス数、より低いインフラ開発コスト、及び通信のより高い信頼性を含むことができる。したがって、5Gネットワークは、数十メガビット毎秒のデータレートが数万人のユーザーにサポートされること;例えば、同じオフィスフロアにいる数十人のワーカーに1ギガビット毎秒が同時に提供されること;大規模なセンサー配備のために数十万個の同時接続がサポートされること;改善されたカバレッジ;高められたシグナリング効率;LTEと比較して削減されたレイテンシーを可能にすることができる。
【0050】
まもなく登場する5Gアクセスネットワークは、容量の増加に役立つようにより高い周波数(例えば、6GHz超)を利用することができる。現在、ミリ波(mmWave)スペクトルの大部分である30ギガヘルツ(Ghz)と300Ghzとの間のスペクトル帯域は、十分に利用されていない。ミリ波は、10ミリメートル~1ミリメートルの範囲のより短い波長を有し、これらのmmWave信号は、厳しいパス損失、透過損失、及びフェージングを受ける。しかしながら、mmWave周波数におけるより短い波長は、より多くのアンテナを同じ物理寸法内に詰め込むことも可能にし、これによって、大規模空間多重化及びより指向性の高いビームフォーミングが可能になる。
【0051】
送信機及び受信機の双方が複数のアンテナを装備している場合、性能を改善することができる。マルチアンテナ技法は、無線通信システムのデータレート及び信頼性を大幅に向上させることができる。第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)において導入され、使用されてきた(LTEとともに備えられる)多入力多出力(MIMO:multiple input multiple output)技法の使用は、送信のスペクトル効率を改善することができ、それによって、無線システムの全体的なデータ搬送容量を大幅に増加させるマルチアンテナ技法である。多入力多出力(MIMO)技法の使用は、mmWave通信を改善することができ、より高い周波数において動作するアクセスネットワークの潜在的に重要な構成要素として広く認識されてきた。MIMOは、ダイバーシティ利得、空間多重化利得及びビームフォーミング利得を実現するのに用いることができる。これらの理由によって、MIMOシステムは、第3世代無線システム及び第4世代無線システムの重要な部分であり、5Gシステムにおける使用に向けて計画されている。
【0052】
図2は、5Gシステム200におけるダウンリンク・データ転送のためのメッセージ・シーケンス・チャートを示す。ネットワーク・ノード106は、基準信号をユーザ装置(UE)102に送信することができる。基準信号は、セル固有のものであってもよく、および/またはユーザ装置102のプロファイルに関して固有のものであってもよく、あるいは何らかのタイプの移動識別子であってもよい。参照信号から、ユーザ機器102は、ブロック202で、チャネル状態情報(CSI)を計算し、CSIレポートに必要なパラメータを計算することができる。CSIレポートは、チャネル品質インジケータ(CQI)、プレコーディング行列インデックス(PMI)、ランク情報(RI)、CSIリソースインジケータ(例えば、ビームインジケータと同じCRI)などを含むことができる。
【0053】
その後、ユーザ機器102は、ネットワークノード106からの要求に応じて、定期的に、および/または定期的に、フィードバックチャネルを介してCSIレポートをネットワークノード106に送信することができる。ネットワークスケジューラは、CSIレポートを利用して、204でダウンリンク送信スケジューリングパラメータを決定することができ、これはユーザ装置102に特有である。204におけるスケジューリングパラメータは、変調符号化方式(MCS)、電力、物理リソースブロック(PRB)などを含むことができる。図2は、密度変化が物理層シグナリングのために、または無線リソース制御(RRC)シグナリングの一部として報告され得る物理層シグナリングを示す。物理層では、密度は、ネットワークノード106によって調整され、ダウンリンク制御チャネルデータの一部としてユーザ機器102に送られる。ネットワークノード106は、調整された密度を含むスケジューリングパラメータを、ダウンリンク制御チャネルを介してユーザ機器102に送信することができる。その後および/または同時に、データは、データトラフィックチャネルを介して、ネットワークノード106からユーザ機器102に転送され得る。
【0054】
次に図3を参照すると、1つ以上の実施形態による受動アンテナアレイの例示的な概略システムブロック図が示されている。図3は、受動アンテナアレイシステム(AAS)300の例を示しており、ベースバンド装置302からのベースバンド信号は、電力増幅器304によって増幅され、電力合成器、電力分割器及び/又は位相シフタを含むことができる、より長いフィードバックケーブル306によってアンテナ308に接続される。その結果、受動AASでは、ベースバンド装置302は無線コンポーネントの全てを制御することができない。しかしながら、図4に示されるように、アクティブAASは、ケーブル損失およびエネルギー消費を低減し、性能を向上させ、設置を単純化し、装置スペースを低減することができる。
【0055】
ここで図4を参照すると、1つ以上の実施形態によるアクティブアンテナアレイの例示的な概略システムブロック図が示されている。図4は、アクティブアレイアンテナシステム(AAS)400を示しており、電力増幅器404およびトランシーバなどの無線周波数(RF)コンポーネントを、アンテナのアレイ406と統合することができる。アクティブAAS400は、フィーダケーブルを介してトランシーバに接続される受動アンテナを有する従来の配置と比較して、いくつかの利点を提供する。これにより、ベースバンド装置402は、全てのRF成分を制御することができる。
【0056】
さらに、セル固有のビームフォーミング、ユーザ固有のビームフォーミング、垂直セクタ化、大規模MIMO、仰角ビームフォーミング、ハイブリッドビームフォーミングなどを含むが、これらに限定されない、アクティブAASの多くの用途がある。AASはまた、gNBにいくつかのMIMOアンテナ素子を配置するなど、より高度なアンテナ概念を実現するものであり得る。例えば、gNBは、32/64/128/256のアンテナ素子とともに配置することができる。大規模MIMOがネットワーク側で展開されるとき、ビームフォーミング/多重化利得を達成するために、各RF成分はアンテナ素子のそれと等しくなり得る。しかしながら、各アンテナ素子にRF回路を配置するためのコストは、ハイブリッドビームフォーミングの概念を用いることにより低減できる。
【0057】
ここで図5を参照すると、1つまたは複数の実施形態によるハイブリッドビームフォーミング用のアンテナアレイの例示的な概略システムブロック図が示されている。図5は、アクティブAAS400を使用するハイブリッドビームフォーミングの例を示す。システム500は、ベースバンド装置402と、アンテナ素子406を含むアンテナアレイ506とを含むことができる。ハイブリッドフォーミングにおいて、アンテナ素子506の数がNに等しく、ネットワークがNpポート(Np=2または4または8または16)を使用する場合、N素子から送信される信号は、Npアンテナポートから仮想化することができる。したがって、i番目のサブキャリアに対する受信信号は、
【数11】
として記載される。ここで、Hは、(Nr×N)次元の送信機アンテナ素子間のチャネル行列であり、Fは、(N×Np)次元のアナログビームフォーミング行列であり、Wは、(Np×R)次元のデジタルプレコーディング行列であり、xは、サイズ(R×1)の送信信号ベクトルであり、Rは、システムの送信ランクである。
【0058】
次に図6を参照すると、1以上の実施形態によるクラウド無線アクセス・ネットワーク・アーキテクチャ600の例示的な概略システム・ブロック図が示されている。集中型RANとも呼ばれるクラウド無線アクセスネットワーク(C-RAN)は、ベースバンドデジタルユニット(DU)604を仮想リソースプールとして集中させることができ、リモート無線ユニット(RU)606をDUおよびまたは基地局ユニット(CU)602から最大数マイル離れた場所に配置することができるセルラーアーキテクチャである。図6は、C-RANのブロック図を示す。DUとRUの間のリンクはフロントホールと呼ばれる。
【0059】
一実施形態では、上位レベルの媒体アクセス制御(MAC)を実行するCU602、下位レベルのMACおよび物理層機能を実行するDU604、ならびにRF信号を送受信し、アナログ信号をデジタル信号に変換し、およびその逆の変換を行うことができるRU606があり得る。CU602、DU204、およびRU606の各々は、光ファイバネットワークまたは他の高帯域幅フロントホールネットワークを介してリンクすることができる。複雑さおよび帯域幅を低減するために、CU602、DU604、およびRU606の間で送信される送信はデジタルにすることができるので、RU606は、DU604に送信する前に、アナログ信号を受信し、アナログRF信号をデジタルに変換することができる。同様に、RU606は、IQデータおよびビームフォーミング係数を含むデジタル送信を受信し、デジタルビームフォーミングを実行し、RU606でデジタルからアナログへの変換を実行することができる。
【0060】
ネットワークノード104は、UE102への送信時にビームフォーミングを採用することができる。ビームフォーミングは、センサーアレイにおいて、信号を指向性を持って送受信するための信号処理技術である。これは、特定の角度の信号が建設的な干渉を受け、他の信号が破壊的な干渉を受けるように、アンテナアレイ内の素子を組み合わせることによって達成される。
【0061】
空間選択性を達成するために、送信端と受信端の両方でビームフォーミングを使用することができる。アレイの指向性として、全方向受信/送信に比べて改善されていることが知られている。無線通信のコンテキストでは、特定のユーザへの最も効率的なデータ配信ルートを識別するセルラー基地局のためのトラフィックシグナリングシステムであり、それは、プロセスにおける近くのユーザのための干渉を低減する。状況や技術によって、5Gネットワークに実装する方法はいくつかある。
【0062】
ビームフォーミングは、数十または数百の個々のアンテナが配列された基地局である大規模MIMOアレイの周囲のスペクトルをより効率的に利用するのに役立つ。大規模MIMOの主な課題は、干渉を低減しながら、同時により多くのアンテナからより多くの情報を送信することである。大規模MIMO基地局では、信号処理アルゴリズムが各ユーザへの空気中の最良伝送経路をプロットする。その後、個々のデータパケットをさまざまな方向に送信し、正確に調整されたパターンで建物やその他のオブジェクトからパケットを跳ね返すことができる。パケットの動きと到着時間を振り分けることで、ビームフォーミングは大規模なMIMOアレイ上の多くのユーザとアンテナが一度に多くの情報を交換できるようにする。ビームフォーミング中に、データストリームを使用して、各々がアンテナポートに対応する複数のデータストリームを生成することができ、データストリームは各々、ビームフォーミングベクトルに基づいて修正することができる。
【0063】
周波数変調IQデータは「L」のCSI-RSポートを持つことができる。ここで、Lはデータに関連付けられたレイヤの数、Fはビームフォーミング前のトーンである(A=L×F行列)。ビームフォーミング後、IQデータはPポート(各アンテナ)およびFトーンを有する(B=P×F行列)。デジタルビームフォーミングにおいて、P2は、行列の行がポートの数に対応し、列が層の数に対応するP×L行列である。これは、B=P2×Aであることを意味する。本開示の実施形態では、ビームフォーミング行列P2の各列を適応的に量子化することによって、ビームフォーミング係数が圧縮される。P2の各列はQ1ビットによって量子化される。Q1は、同時にRUに通信することができる。
【0064】
次に図7を参照すると、1以上の実施形態によるフロントホール700のスプリットオプションの例示的な概略システムブロック図が示されている。図7は、RUで行われるプレコーディング動作を示すが、DU内のスケジューラは、RUでプレコーダ/ビームフォーミングの重みを制御することができる。
【0065】
一実施形態では、データチャネルおよび制御チャネル(例えば、PBCH))に対して、符号化702、レートマッチング704、スクランブリング706、および変調708、レイヤマッピング712、およびプレコーディング716などの様々な機能をベースバンドユニットデバイスで実行することができる。プレコーディング716は、ユーザ機器デバイスから受信したプレコーディング行列情報に基づくことができる。同様に、セル固有信号に関連する他の機能(例えば、SS、CSI-RS、UE固有信号(復調参照信号(DMRS)))も、ベースバンドユニットにおいて、信号生成710、レイヤマッピング714、およびプレコーディング718のように実行することができる。REマッピング720において、ベースバンドユニットは、IQデータに対するビーム重み付けを実行するために遠隔無線ユニットによって使用することができるビームフォーミング係数を計算することができる。
【0066】
境界線730は、線730より上のアクティビティがベースバンドユニット604で実行され、線730より下のアクティビティがリモート無線ユニット606で実行されることを示す。
【0067】
ベースバンドユニット604がビームフォーミング係数を遠隔無線ユニット606に送信すると、遠隔無線ユニット604は、デジタルビームフォーミング322、IFFT/CP加算624、デジタル/アナログ変換626を実行し、次いで、UEにデータを送信する前にアナログビーム形成628を実行することができる。
【0068】
次に図8を参照すると、1つ以上の実施形態によるスペクトル効率グラフが示されている。図8は、異なる値M(M=基底ベクトルの数)を有するスペクトル効率を示し、αk, lの各部分に対して3ビットの量子化を行う(例えば、実部と虚部)。Mの値が増加すると、システム性能が良くなることが観察された。より多くの係数がMの高い値に送信されると、オーバーヘッドは増加する。ただし、Mの値が減少すると、オーバーヘッドは減少し、パフォーマンスに大きく影響します。
【0069】
低SINRではM=8,4,2の性能はほとんど同じであるが、高SINRでは性能は同じである。これは、低SINRでは、システムが熱雑音により制限されるため、プレコーディングによる影響がないためである。高いSINRでは、変調と符号化方式によって性能が飽和するので、Mの異なる値の間に差はない。したがって、中程度のSINRでは、パフォーマンスがMの異なる値によって影響を受ける。DU604はUE102のSINRを取得し、SINRを低SINR、中程度のSINR、高SINRなどのさまざまな領域に分割できる。たとえば、10dB未満の場合は低SINRになり、SINRが25dBを超える場合は高SINRになる。その他のSINRは中程度のSINRと見なすことができる。システムが様々なSINRに従ってUEを分割すると、システムはSINRに基づいて各UEに異なるM値を割り当てることができる。したがって、低SINRのUEと高SINRのUEに対しては、システムはオーバヘッドを低減するために小さなM値を使用することができ、一方中SINRのUEに対しては、システムはより高いM値を割り当てることができる。したがって、オーバヘッドを増加させずに性能に影響を与えない。別の実施形態では、DU604は、各UEのパス損失を計算し、パス損失に基づいて異なる値のMを割り当てることができる。パス損失は長期SINRに反比例することができる。
【0070】
次に図9を参照すると、1つまたは複数の実施形態による、マッシブ・マルチ・イン・マルチ・アウトプレコーディングの多段表現の例示的な概略システム・ブロック図が示されている。フローチャート900において、再多重化902および904は、「M」のMIMO層に対応するデータストリーム上で実行することができ、その後、906においてプレコーディングを行うことができる。プレコーディング906の出力は、L個の異なるCSI-RSポート(または層)に対応するより多くの再多重化908および910であり得る。これらのLストリームは、914でデジタル的にビームフォーミングされ、Pアンテナポートに関連するデータストリームに分割される。PはLよりもはるかに大きくすることができるので、オーバーヘッドシグナリングを低減するために、デジタルビームフォーミング914は遠隔無線ユニットで実行され、境界線912より上の他の機能はベースバンド・ユニットで実行される。IFFT/CPブロック916および918は、Pデータストリームに適用され、次いで、アナログ対デジタル会話920および922は、アナログビームフォーミングがPデータストリーム924および926に実行される前に適用され、次いで、Pデータストリームは、Pアンテナポート928および930を介して送信される。
【0071】
遠隔無線ユニットでデジタルビームフォーミング914を実行するために、遠隔無線ユニットはビームフォーミング係数と共にIQデータ(周波数変調データ)を受信する。デジタルビームフォーミングブロックは、基底ベクトル行列と共にビームフォーミング係数を用いて、P個のアンテナポートに対応する第kのデータストリーム毎にビームフォーミングを行う。マトリックスは本質的にランクが低い。既知のコードワードがDUとRUの間に送信され、コードブック内のインデックスを送信して、どのカラムを調べるかを決定し、各カラムの乗数を決定する。
【0072】
上述のように、周波数変調IQデータは、「L」のCSI-RSポートを有することができ、ここで、Lはデータに関連する層の数であり、Fはビーム形成前のトーンである(A=L×F行列)。ビーム形成後、IQデータはPポート(各アンテナ)およびFトーンを有する(B=P×F行列)。デジタルビームフォーミングにおいて、P2は、行列の行がポートの数に対応し、列が層の数に対応するP×L行列である。これは、B=P2×Aであることを意味する。本開示の実施形態では、ビームフォーミング行列P2の各列を適応的に量子化することによって、ビーム形成係数が圧縮される。P2の各列はQ1ビットによって量子化される。Q1は同時にRUに通信される。
【0073】
P2の各列は、ある基底ベクトルの線形結合に分解できる。基底ベクトルは、P×P正規直交行列の列とすることができる。一例として、サイズPのフーリエ行列を使用することができる。P2の各列は、1からLに向かうlに対してP2lとして示され、以下のように示され得る。
【数12】
【0074】
ここで、集合
【数13】
は、ベースバンド・ユニットと遠隔無線ユニットの両方に既知の基底ベクトルの集合である。そして、ベースバンドユニットは、基底係数および基底ベクトルインデックスのサブセットSを送ることを決定する。実際には、ベースバンドユニットは
【数14】
を量子化して送信する。例えば、Sは{1,2,5}または集合の任意のサブセット{1,2,…L}である。ハット演算子は量子化を表すことができる。次に、リモート無線ユニットは、以下を使用してビーム形成マトリクスを再構成することができる。
【数15】
【0075】
集合Sと量子化の選択は、ベースバンドユニットによって決定することができる。最小圧縮バージョンでは、集合Sは完全セット{1,2,…L}であり、そのシナリオでは、ビームフォーミング行列は実質的に圧縮なしで送信される。
【0076】
数1において、α及びθ要素は、ビームフォーミング係数、又は既知のV(DU604及びRU606の両方に既知である基底ベクトル/行列)に重みを与える修正因子であり得る。Vkは基底行列のk番目の列である。したがって、各アンテナポートPに対して、対応する基底ベクトルと共に、ポートに対応するデータストリームをデジタル的にビームフォーミングするために使用される一組のビームフォーミング係数αおよびθが存在する。これらのビームフォーミング係数は、k番目の値ごとにαおよびθのセットであり、データと共に遠隔無線ユニットに送られる。
【0077】
次に、図10を参照すると、1以上の実施形態による、5Gネットワークのためのビームフォーミング係数のユーザ装置固有の圧縮を容易にするための方法の例示的なフロー図が示されている。要素1000において、DU604は、チャネルに関連するアップリンク基準信号を受信することができる。チャネルの特性に基づいて、要素1002において、DU604は、プレコーダ行列を生成することができ、プレコーダ行列に基づいて、DU604は、要素1004において、無線ネットワークに関連する基底ベクトルの線形結合に関連するチャネル係数を決定することができる。チャネル係数に基づいて、DU604は、アップリンク基準信号に関連する信号属性を推定することができ、その結果、要素1006において推定信号属性が得られる。さらに、DU604は、推定信号属性に基づいて、要素1008においてチャネル係数を圧縮することができる。
【0078】
ここで図11を参照すると、1以上の実施形態による、5Gネットワークのためのビームフォーミング係数のユーザ装置固有の圧縮を容易にするためのシステムの例示的なフロー図が示されている。要素1100において、システムは、モバイルデバイスによって利用されるチャネルに関連するアップリンク基準信号の受信(例:DU604経由)を容易にすることができる(例:UE102)。チャネルに基づいて、システムは、要素1102においてプレコーダ行列を生成(例:DU604経由)することができ、プレコーダ行列の生成に応じて、要素1104において、システムは、チャネルに関連するチャネル係数を決定(例:DU604経由)することができる。さらに、チャネル係数の決定に応じて、システムは、要素1106においてアップリンク基準信号に関連する信号属性を推定(例:DU604経由)することを含むことができ、さらに、推定の結果に基づいて、要素1108において、システムは、チャネル係数を圧縮(例:DU604経由)して、圧縮チャネル係数をもたらすことができる。
【0079】
ここで図12を参照すると、1以上の実施形態による、5Gネットワークのためのビームフォーミング係数のユーザ装置固有の圧縮を容易にするための機械可読媒体の例示的なフロー図が示されている。要素1200において、チャネルに関連するアップリンク基準信号に基づいてプレコーダ行列を生成する(例:DU604経由)ことができる。機械可読記憶媒体は、プレコーダ行列を使用して、要素1202における基底ベクトルの線形結合に関連するチャネル係数を決定(例:DU604経由)することができる。要素1204において、機械可読記憶媒体動作は、チャネル係数を使用して、アップリンク基準信号に関連する信号属性を推定(例:DU604経由)し、推定信号属性をもたらすことを含むことができる。さらに、推定された信号属性に基づいて、機械可読記憶媒体の動作は、チャネル係数を圧縮(例:DU604経由)することを含むことができ、その結果、要素1206において圧縮されたチャネル係数が得られる。
【0080】
ここで図13を参照すると、本明細書において説明される1つ以上の実施形態による、無線通信を容易にするシステムアーキテクチャにおいて関与するように動作可能な一例示のモバイルハンドセット1300の一例示のブロック図が示されている。モバイルハンドセットが本明細書で示されているが、他のデバイスがモバイルデバイスであり得ること、及び、モバイルハンドセットが、本明細書において説明される種々の実施形態のうちの実施形態についての状況を提供するために示されているにすぎないことが理解されるであろう。以下の論述は、種々の実施形態を実施することができる、適した環境の例についての簡潔な一般的説明を提供することを意図している。説明は、機械可読記憶媒体上で具現化されるコンピューター実行可能命令の一般的な状況を含むが、革新を、他のプログラムモジュールと組み合わせて及び/又はハードウェア及びソフトウェアの組み合わせとしても実施することができることを当業者であれば認識するであろう。
【0081】
一般に、アプリケーション(例えば、プログラムモジュール)は、特定のタスクを実行するか又は特定の抽象データタイプを実装する、ルーチン、プログラム、構成要素、データ構造等を含むことができる。さらに、本明細書において説明される方法は、それぞれを1つ以上の関連するデバイスに動作可能に結合することができる、単一プロセッサ又はマルチプロセッサシステム、ミニコンピューター、メインフレームコンピューター、及び、パーソナルコンピューター、ハンドヘルドコンピューティングデバイス、マイクロプロセッサベース又はプログラマブル消費者向け電子機器等を含む、他のシステム構成とともに実施することができることを当業者であれば理解するであろう。
【0082】
コンピューティングデバイスは、通常、種々の機械可読媒体を含むことができる。機械可読媒体は、コンピューターによってアクセスすることができる任意の入手可能な媒体とすることができ、揮発性及び不揮発性媒体、取外し可能及び取外し不能媒体の双方を備える。限定としてではなく例として、コンピューター可読媒体は、コンピューター記憶媒体及び通信媒体を含むことができる。コンピューター記憶媒体は、コンピューター可読命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他のデータ等の情報を記憶するための任意の方法又は技術で実装される、揮発性及び/又は不揮発性媒体、取外し可能及び/又は取外し不能媒体を含むことができる。コンピューター記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ若しくは他のメモリ技術、ソリッドステートドライブ(SSD)若しくは他のソリッドステートストレージ技術、コンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD ROM)、デジタルビデオディスク(DVD)、Blu-rayディスク、若しくは他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ若しくは他の磁気記憶デバイス、又は、所望の情報を記憶するために使用することができ、かつ、コンピューターによってアクセスすることができる任意の他の媒体を含むことができるが、それに限定されない。これに関連して、本明細書においてストレージ、メモリ又はコンピューター可読媒体に適用されるような「有形」又は「非一時的」という用語は、修飾語として単に伝播する一時的信号それ自体を除外するものと理解されるべきであり、単に伝播する一時的信号それ自体ではない全ての標準的なストレージ、メモリ又はコンピューター可読媒体に対する権利を放棄するものではない。
【0083】
通信媒体は、通常、搬送波又は他の搬送機構等の被変調データ信号において、コンピューター可読命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他のデータを具現化し、任意の情報送達媒体を含む。用語「被変調データ信号(modulated data signal)」は、信号内に情報を符号化するように設定又は変更されたその特性のうちの1つ以上を有する当該信号を意味する。限定としてではなく例として、通信媒体は、有線ネットワーク又は直結される接続等の有線媒体、並びに、音響、RF、赤外線、及び他の無線媒体等の無線媒体を含む。上記のうちの任意のものの組み合わせも、コンピューター可読媒体の範囲に含まれるべきである。
【0084】
ハンドセットは、全てのオンボード動作及び機能を制御及び処理するためのプロセッサ1302を備える。メモリ1304は、データ及び1つ以上のアプリケーション1306(例えば、ビデオプレイヤーソフトウェア、ユーザーフィードバック構成要素ソフトウェア等)を記憶するためにプロセッサ1302にインターフェースする。他のアプリケーションは、ユーザーフィードバック信号の始動を容易にする所定の音声コマンドの音声認識を含むことができる。アプリケーション1306は、メモリ1304及び/又はファームウェア1308に記憶し、メモリ1304及び/又はファームウェア1308のいずれか又は双方からプロセッサ1302によって実行することができる。ファームウェア1308は、ハンドセット1300を初期化するときに実行するためのスタートアップコードも記憶することができる。通信構成要素1310は、外部システム、例えば、セルラーネットワーク、VoIPネットワーク等との有線/無線通信を容易にするためにプロセッサ1302にインターフェースする。ここで、通信構成要素1310は、対応する信号通信のために、適したセルラートランシーバー1311(例えば、GSMトランシーバー)及び/又は免許不要トランシーバー1313(例えば、Wi-Fi、WiMax)も含むことができる。ハンドセット1300は、セルラーフォン、モバイル通信能力を有するPDA、及びメッセージングセントリックデバイス等のデバイスとすることができる。また、通信構成要素1310は、地上無線ネットワーク(例えば、ブロードキャスト)、デジタル衛星無線ネットワーク、及びインターネットベース無線サービスネットワークからの通信受信を容易にする。
【0085】
ハンドセット1300は、テキスト、画像、ビデオ、電話機能(例えば、呼出し側ID機能)、セットアップ機能を表示するための、また、ユーザー入力のためのディスプレイ1312を備える。例えば、ディスプレイ1112は、マルチメディアコンテンツ(例えば、音楽メタデータ、メッセージ、壁紙、グラフィクス等)の提示を収容することができる「スクリーン(screen)」とも呼ぶことができる。ディスプレイ1312は、ビデオも表示することができ、ビデオクオート(video quotes)の生成、編集、及び共有を容易にすることができる。シリアルI/Oインターフェース1314は、プロセッサ1302と通信状態で設けられて、ハードワイヤ接続及び他のシリアル入力デバイス(例えば、キーボード、キーパッド、及びマウス)を通した有線及び/又は無線シリアル通信(例えば、USB及び/又はIEEE 1394)を容易にする。これは、例えば、ハンドセット1300を更新すること及びトラブルシューティングすることをサポートする。オーディオ能力は、オーディオI/O構成要素1316によって提供され、オーディオI/O構成要素1316は、例えば、ユーザーフィードバック信号を始動するために適切なキー又はキー組み合わせをユーザーが押したという指示に関連するオーディオ信号を出力するためのスピーカーを含むことができる。また、オーディオI/O構成要素1316は、データ及び/又は電話音声データを記録するために、また、電話会話のための音声信号を入力するために、マイクロフォンを通したオーディオ信号の入力を容易にする。
【0086】
ハンドセット1300は、カード型加入者識別モジュール(SIM:Subscriber Identity Module)又はユニバーサルSIM1320のフォームファクターのSIC(加入者識別構成要素(Subscriber Identity Component))を収容するための、また、SIMカード1320をプロセッサ1302にインターフェースするためのスロットインターフェース1318を備えることができる。しかしながら、SIMカード1320をハンドセット1300に入るように製造し、データ及びソフトウェアをダウンロードすることによって更新することができることが理解される。
【0087】
ハンドセット1300は、通信構成要素1310を通してIPデータトラフィックを処理して、ISP又はブロードバンドケーブルプロバイダーを通して、例えば、インターネット、企業イントラネット、ホームネットワーク、パーソナルエリアネットワーク等のようなIPネットワークからIPトラフィックを収容することができる。そのため、VoIPトラフィックを、ハンドセット1300によって利用することができ、IPベースマルチメディアコンテンツを、符号化フォーマット又は復号フォーマットで受信することができる。
【0088】
ビデオ処理構成要素1322(例えば、カメラ)は、符号化されたマルチメディアコンテンツを復号するために設けることができる。ビデオ処理構成要素1322は、ビデオクオートの生成、編集、及び共有を容易にするのを支援することができる。ハンドセット1300は、電池及び/又はAC電力サブシステムの形態の電源1324も備え、その電源1324は、電力I/O構成要素1326によって外部電力システム又は充電機器(図示せず)にインターフェースすることができる。
【0089】
ハンドセット1300は、受信されたビデオコンテンツを処理し、ビデオコンテンツを記録及び送信するためのビデオ構成要素1330も含むことができる。例えば、ビデオ構成要素1330は、ビデオクオートの生成、編集、及び共有を容易にすることができる。ロケーショントラッキング構成要素1332は、ハンドセット1300を地理的に位置特定することを容易にする。上記で説明したように、これは、ユーザーがフィードバック信号を自動的に又は手動で始動するときに起こり得る。ユーザー入力構成要素1334は、ユーザーが品質フィードバック信号を始動することを容易にする。ユーザー入力構成要素1334も、ビデオクオートの生成、編集、及び共有を容易にすることができる。ユーザー入力構成要素1334は、例えば、キーパッド、キーボード、マウス、スタイラスペン、及び/又は、タッチスクリーン等のこうした従来の入力デバイス技術を含むことができる。
【0090】
再度アプリケーション1306を参照すると、ヒステリシス構成要素1336は、アクセスポイントに関連付けるときを決定するために利用されるヒステリシスデータの解析及び処理を容易にする。Wi-Fiトランシーバー1313がアクセスポイントのビーコンを検出するとヒステリシス構成要素1336のトリガーを容易にするソフトウェアトリガー構成要素1338を設けることができる。SIPクライアント1340は、ハンドセット1300が、SIPプロトコルをサポートし、SIPレジスターサーバーに加入者を登録することを可能にする。アプリケーション1306は、マルチメディアコンテンツ、例えば、音楽の、少なくとも発見、再生、及び記憶の能力を提供するクライアント1342も含むことができる。
【0091】
ハンドセット1300は、通信構成要素1310に関連して上記で示したように、室内ネットワーク無線トランシーバー1313(例えば、Wi-Fiトランシーバー)を備える。この機能は、デュアルモードGSMハンドセット1300についてIEEE 802.11等の室内無線リンクをサポートする。ハンドセット1300は、無線音声及びデジタル無線チップセットを組み合わせて単一ハンドヘルドデバイスにすることができるハンドセットを通して少なくとも衛星無線サービスを収容することができる。
【0092】
次に図14を参照すると、本明細書に記載された1つ以上の実施形態に従って無線通信を容易にするシステムアーキテクチャに従事するために操作可能な例示的なコンピューター1400のブロック図が示されている。コンピューター1400は、有線又は無線通信ネットワークと、サーバー(例えばMicrosoft社のサーバー)及び/又は通信デバイスとの間のネットワーク接続及び通信能力を提供することができる。その種々の態様について更なる状況を提供するために、図14及び以下の論述は、革新の種々の態様を実施して、エンティティと第3者との間のトランザクションの確立を容易にすることができる、適したコンピューティング環境の簡潔で一般的な説明を提供することを意図している。上記説明は、1つ以上のコンピューター上で実行することができるコンピューター実行可能命令の一般的な状況内にあるが、革新を、他のプログラムモジュールと組み合わせて及び/又はハードウェア及びソフトウェアの組み合わせとしても実施することができることを当業者であれば認識するであろう。
【0093】
一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するか又は特定の抽象データタイプを実装する、ルーチン、プログラム、構成要素、データ構造等を含む。さらに、本発明の方法は、それぞれを1つ以上の関連するデバイスに動作可能に結合することができる、単一プロセッサ又はマルチプロセッサコンピューターシステム、ミニコンピューター、メインフレームコンピューター、及び、パーソナルコンピューター、ハンドヘルドコンピューティングデバイス、マイクロプロセッサベース又はプログラマブル消費者向け電子機器等を備える、他のコンピューターシステム構成とともに実施することができることを当業者であれば理解するであろう。
【0094】
革新の例示される態様は、或る特定のタスクが通信ネットワークを通してリンクされる遠隔処理デバイスによって実行される分散コンピューティング環境において実施することもできる。分散コンピューティング環境では、プログラムモジュールをローカルメモリ記憶デバイス及びリモートメモリ記憶デバイス内の双方に配置することができる。
【0095】
コンピューティングデバイスは通常、種々の媒体を含み、それらの媒体はコンピューター可読記憶媒体又は通信媒体を含むことができ、その2つの用語は、以下のように、本明細書において互いに異なるように使用される。
【0096】
コンピューター可読記憶媒体は、コンピューターによってアクセスすることができる任意の入手可能な記憶媒体とすることができ、揮発性及び不揮発性媒体、取外し可能及び取外し不能媒体の双方を含む。例であって、限定はしないが、コンピューター可読記憶媒体は、コンピューター可読命令、プログラムモジュール、構造化データ又は非構造化データ等の情報を記憶するための任意の方法又は技術に関連して実現することができる。コンピューター可読記憶媒体は、限定はしないが、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ若しくは他のメモリ技術、CD-ROM、デジタルバーサタイルディスク(DVD)若しくは他の光ディスク記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置若しくは他の磁気記憶デバイス、又は所望の情報を記憶するために用いることができる他の有形及び/又は非一時的媒体を含むことができる。コンピューター可読記憶媒体は、媒体によって記憶される情報に関する種々の動作のために、例えば、アクセス要求、問い合わせ又は他のデータ検索プロトコルを介して、1つ以上のローカル若しくはリモートコンピューティングデバイスによってアクセスすることができる。
【0097】
通信媒体は、被変調データ信号、例えば、搬送波又は他の搬送機構等のデータ信号において、コンピューター可読命令、データ構造、プログラムモジュール又は他の構造化若しくは非構造化データを具現化することができ、任意の情報送達又は搬送媒体を含む。「被変調データ信号」又は信号という用語は、1つ以上の信号内に情報を符号化するように設定又は変更される特性のうちの1つ以上を有する信号を指している。例であって、限定はしないが、通信媒体は、有線ネットワーク又は直結される接続等の有線媒体、並びに、音響、RF、赤外線及び他の無線媒体等の無線媒体を含む。
【0098】
本明細書において説明される技術は、プログラム及びプロセスを実行することが可能である任意のデバイス又はデバイス(機械)のセットに適用することができる。したがって、物理及び/又は仮想機械、パーソナルコンピューター、ラップトップ、ハンドヘルドデバイス、ポータブルデバイス及び他のコンピューティングデバイスを含むサーバー、及び、携帯電話、タブレット/スレートコンピューター、ゲーミング/エンターテイメントコンソール等を含む全ての種類のコンピューティングオブジェクトが、本明細書において例示化される実施態様を含む種々の実施態様に関連した使用のために想定されることを理解することができる。したがって、図14を参照して以下で説明される汎用コンピューティングメカニズムは、コンピューティングデバイスの1つの例にすぎない。
【0099】
開示された主題の種々の態様の状況を提供するために、図14及び以下の論述は、開示された主題の種々の態様を実施することができる、適した環境の簡潔な一般的説明を提供することを意図している。本主題は、単数及び/又は複数のコンピューター上で動作するコンピュータープログラムのコンピューター実行可能命令の一般的な状況において上記で説明されているが、当業者であれば、開示された主題は、他のプログラムモジュールと組み合わせて実施することもできることを認識するであろう。一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行し及び/又は特定の抽象データタイプを実施するルーチン、プログラム、構成要素、データ構造等を含む。
【0100】
本明細書において、「ストア」、「ストレージ」、「データストア」、「データストレージ」、「データベース」という用語、並びに構成要素の動作及び機能に関連する実質的に任意の他の情報記憶構成要素は、「メモリ構成要素」、「メモリ」において具現化されるエンティティ又はメモリを備える構成要素を指している。本明細書に説明するメモリ構成要素は、揮発性メモリ又は不揮発性メモリのいずれかとすることもできるし、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの双方を含むこともでき、限定ではなく例示として、揮発性メモリ1420(以下参照)、不揮発性メモリ1422(以下参照)、ディスクストレージ1424(以下参照)、及びメモリストレージ1446(以下参照)を含むことができることが理解されるだろう。さらに、不揮発性メモリには、リードオンリーメモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電気的プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能ROM(EEPROM)、又はフラッシュメモリを含めることができる。揮発性メモリは、外部キャッシュメモリとして機能するランダムアクセスメモリ(RAM)を含むことができる。限定ではなく例示として、RAMは、同期RAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、同期DRAM(SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(DDR SDRAM)、拡張SDRAM(ESDRAM)、同期リンクDRAM(SLDRAM)、及びダイレクトラムバスRAM(DRRAM)等の多くの形態で入手可能である。加えて、本明細書におけるシステム又は方法の開示されたメモリ構成要素は、限定するものではないが、これらのタイプのメモリ及び他の任意の適したタイプのメモリを含むことを意図している。
【0101】
その上、開示された主題は、他のコンピューターシステム構成を用いて実施することができることに留意されたい。これらのコンピューターシステム構成には、シングルプロセッサコンピューターシステム又はマルチプロセッサコンピューターシステム、ミニコンピューティングデバイス、メインフレームコンピューターに加えて、パーソナルコンピューター、ハンドヘルドコンピューティングデバイス(例えば、PDA、電話機、腕時計、タブレットコンピューター、ネットブックコンピューター、...)、マイクロプロセッサベースの電子機器又はプログラマブル消費者向け電子機器若しくはプログラマブル産業用電子機器等が含まれる。例示した態様は、タスクが、通信ネットワークを通じてリンクされたリモート処理デバイスによって実行される分散型コンピューティング環境においても実施することができる。ただし、本主題の開示の全てではないにしてもいくつかの態様は、スタンドアローンコンピューター上で実施することができる。分散型コンピューティング環境では、プログラムモジュールは、ローカルメモリ記憶デバイス及びリモートメモリ記憶デバイスの双方に配置することができる。
【0102】
図14は、一実施形態による開示されるシステム及び方法を実行するように動作可能なコンピューティングシステム1400のブロック図を示している。例えばシステム1420のハードウェアの一部とすることができるコンピューター1412は、処理ユニット1414、システムメモリ1416、及びシステムバス1418を備える。システムバス1418は、これに限定されるものではないがシステムメモリ1416を含むシステム構成要素を処理ユニット1414に結合する。処理ユニット1414は、種々の入手可能プロセッサのうちの任意のものとすることができる。デュアルマイクロプロセッサ及び他のマルチプロセッサアーキテクチャも処理ユニット1414として用いることができる。
【0103】
システムバス1418は、任意の種々の利用可能なバスアーキテクチャを用いたメモリバス若しくはメモリコントローラー、周辺バス若しくは外部バス、及び/又はローカルバスを含むバス構造(複数の場合もある)のいくつかのタイプのうちの任意のものとすることができる。バスアーキテクチャは、産業標準アーキテクチャ(ISA)、マイクロチャネルアーキテクチャ(MSA)、拡張ISA(EISA)、インテリジェントドライブエレクトロニクス、VESAローカルバス(VLB)、周辺機器相互接続(PCI)、カードバス、ユニバーサルシリアルバス(USB)、アドバンストグラフィックスポート(AGP)、パーソナルコンピューターメモリカード国際協会バス(PCMCIA)、Firewire(IEEE 1494)、及びスモールコンピューターシステムインターフェース(SCSI)を含むが、これらに限定されるものではない。
【0104】
システムメモリ1416は、揮発性メモリ1420及び不揮発性メモリ1422を備えることができる。起動中等にコンピューター1412内の要素間で情報を転送するルーチンを含む基本入出力システム(BIOS)は、不揮発性メモリ1422に記憶することができる。限定ではなく例示として、不揮発性メモリ1422は、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、又はフラッシュメモリを含むことができる。揮発性メモリ1420は、外部キャッシュメモリとして機能するRAMを含む。限定ではなく例示として、RAMは、SRAM、ダイナミックRAM(DRAM)、同期DRAM(SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(DDR SDRAM)、拡張SDRAM(ESDRAM)、同期リンクDRAM(SLDRAM)、ラムバスダイレクトRAM(RDRAM)、ダイレクトラムバスダイナミックRAM(DRDRAM)、及びラムバスダイナミックRAM(RDRAM)等の多くの形態で入手可能である。
【0105】
コンピューター1412は、取外し可能/取外し不能の揮発性/不揮発性コンピューター記憶媒体も備えることができる。図14は、例えば、ディスクストレージ1424を示している。ディスクストレージ1424は、磁気ディスクドライブ、フロッピーディスクドライブ、テープドライブ、フラッシュメモリカード、又はメモリスティックのようなデバイスを含むが、これらに限定されるものではない。加えて、ディスクストレージ1424は、記憶媒体を単独で又は他の記憶媒体と組み合わせて含むことができる。他の記憶媒体は、コンパクトディスクROMデバイス(CD-ROM)、CD記録可能ドライブ(CD-Rドライブ)、CD再書き込み可能ドライブ(CD-RWドライブ)又はデジタルバーサタイルディスクROMドライブ(DVD-ROM)等の光ディスクドライブを含むが、これらに限定されるものではない。システムバス1418へのディスク記憶デバイス1424の接続を容易にするために、インターフェース1426等の取外し可能又は取外し不能のインターフェースが通常用いられる。
【0106】
コンピューティングデバイスは通常、種々の媒体を含み、それらの媒体はコンピューター可読記憶媒体又は通信媒体を含むことができ、その2つの用語は、以下のように、本明細書において互いに異なるように使用される。
【0107】
コンピューター可読記憶媒体は、コンピューターによってアクセスすることができる任意の入手可能な記憶媒体とすることができ、揮発性及び不揮発性媒体、取外し可能及び取外し不能媒体の双方を含む)。例であって、限定されないが、コンピューター可読記憶媒体は、コンピューター可読命令、プログラムモジュール、構造化データ又は非構造化データ等の情報を記憶するための任意の方法又は技術に関連して実現することができる。コンピューター可読記憶媒体は、限定はしないが、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ若しくは他のメモリ技術、ソリッドステートドライブ(SSD)若しくは他のソリッドステートストレージ技術、コンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD ROM)、デジタルバーサタイルディスク(DVD)、Blu-rayディスク若しくは他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ若しくは他の磁気記憶デバイス、又は所望の情報を記憶するために使用することができる他の有形及び/又は非一時的媒体を含むことができる。これに関連して、本明細書においてストレージ、メモリ又はコンピューター可読媒体に適用されるような「有形」又は「非一時的」という用語は、修飾語として単に伝播する一時的信号それ自体を除外するものと理解されるべきであり、単に伝播する一時的信号それ自体ではない全ての標準的なストレージ、メモリ又はコンピューター可読媒体に対する権利を放棄するものではない。一態様では、有形媒体は、非一時的媒体を含むことができ、ここで、本明細書においてストレージ、メモリ、又はコンピューター可読媒体に適用することができるような「非一時的」という用語は、修飾語として、単に伝播する一時的信号それ自体を除外するように理解されるものであり、単に伝播する一時的信号それ自体ではない全ての標準的なストレージ、メモリ又はコンピューター可読媒体の包含範囲を放棄しない。疑念を回避するために、「コンピューター可読記憶デバイス」という用語は、本明細書において一時的媒体を除外するように用いられるとともに定義される。コンピューター可読記憶媒体は、媒体によって記憶される情報に関する種々の動作のために、例えば、アクセス要求、問い合わせ又は他のデータ検索プロトコルを介して、1つ以上のローカル若しくはリモートコンピューティングデバイスによってアクセスすることができる。
【0108】
通信媒体は通常、被変調データ信号、例えば、搬送波又は他の搬送機構等のデータ信号において、コンピューター可読命令、データ構造、プログラムモジュール又は他の構造化若しくは非構造化データを具現化し、任意の情報送達又は搬送媒体を含む。「被変調データ信号」又は信号という用語は、1つ以上の信号内に情報を符号化するように設定又は変更される特性のうちの1つ以上を有する信号を指している。例であって、限定はしないが、通信媒体は、有線ネットワーク又は直結される接続等の有線媒体、並びに、音響、RF、赤外線及び他の無線媒体等の無線媒体を含む。
【0109】
図14は、ユーザーと、適した動作環境1400において表されたコンピューターリソースとの間の仲介として機能するソフトウェアを表していることに留意することができる。そのようなソフトウェアは、オペレーティングシステム1428を含む。ディスクストレージ1424に記憶することができるオペレーティングシステム1428は、コンピューターシステム1412のリソースを制御及び配分するように動作する。システムアプリケーション1430は、システムメモリ1416又はディスクストレージ1424のいずれかに記憶されたプログラムモジュール1432及びプログラムデータ1434を通じて、オペレーティングシステム1428によるリソースの管理を利用する。開示された主題は、様々なオペレーティングシステム又はオペレーティングシステムの組み合わせとともに実施することができることに留意されたい。
【0110】
ユーザーは、入力デバイス(複数の場合もある)1436を通じてコンピューター1412にコマンド又は情報を入力することができる。一例として、モバイルデバイス及び/又はポータブルデバイスは、ユーザーがコンピューター1412とインタラクトすることを可能にするタッチセンシティブディスプレイパネルにおいて具現化されるユーザーインターフェースを含むことができる。入力デバイス1436は、マウス、トラックボール、スタイラス等のポインティングデバイス、タッチパッド、キーボード、マイク、ジョイスティック、ゲームパッド、サテライトディッシュ、スキャナー、TVチューナーカード、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ウェブカメラ、携帯電話、スマートフォン、タブレットコンピューター等を含むが、これらに限定されるものではない。これらの入力デバイス及び他の入力デバイスは、インターフェースポート(複数の場合もある)1438を経由してシステムバス1418を通って処理ユニット1414に接続する。インターフェースポート(複数の場合もある)1438は、例えば、無線サービス等に関連したシリアルポート、パラレルポート、ゲームポート、ユニバーサルシリアルバス(USB)、赤外線ポート、Bluetoothポート、IPポート、又は論理ポートを含む。出力デバイス(複数の場合もある)1440及び移動は、入力デバイス(複数の場合もある)1436と同じタイプのポートのうちのいくつかを用いる。
【0111】
したがって、例えば、USBポートは、コンピューター1412への入力を提供するとともに、コンピューター1412からの情報を出力デバイス1440に出力するのに用いることができる。出力デバイス1440の中でもとりわけ特殊なアダプターを用いるモニター、スピーカー、及びプリンターのようないくつかの出力デバイス1440が存在することを示すために、出力アダプター1442が設けられる。出力アダプター1442は、限定ではなく例示として、出力デバイス1440とシステムバス1418との間の接続手段を提供するビデオカード及びサウンドカードを含む。他のデバイス及び/又はデバイスのシステムは、リモートコンピューター(複数の場合もある)1444等の入力及び出力の双方の能力を提供することに留意されたい。
【0112】
コンピューター1412は、リモートコンピューター(複数の場合もある)1444等の1つ以上のリモートコンピューターへの論理接続を用いてネットワーク接続環境において動作することができる。リモートコンピューター(複数の場合もある)1444は、パーソナルコンピューター、サーバー、ルーター、ネットワークPC、クラウドストレージ、クラウドサービス、ワークステーション、マイクロプロセッサベース器具、ピアデバイス、又は他の一般的なネットワークノード等とすることができ、通常、コンピューター1412に関して説明した要素の多く又は全てを備える。
【0113】
簡略にするために、メモリ記憶デバイス1446のみがリモートコンピューター(複数の場合もある)1444とともに示されている。リモートコンピューター(複数の場合もある)1444は、ネットワークインターフェース1448を通じてコンピューター1412に論理的に接続され、さらに、通信接続1450を経由して物理的に接続される。ネットワークインターフェース1448は、ローカルエリアネットワーク(LAN)及びワイドエリアネットワーク(WAN)等の有線通信ネットワーク及び/又は無線通信ネットワークを包含する。LAN技術は、ファイバー分散データインターフェース(FDDI)、銅分散データインターフェース(CDDI)、Ethernet、トークンリング等を含む。WAN技術は、ポイントツーポイントリンク、サービス統合デジタルネットワーク(ISDN)及びそれらの変形形態のような回線交換ネットワーク、パケット交換ネットワーク、並びにデジタル加入者線(DSL)を含むが、これらに限定されるものではない。以下で言及するように、無線技術は、上記のものに加えて又は上記のものに代えて用いることができる。
【0114】
通信接続(複数の場合もある)1450は、ネットワークインターフェース1448をバス1418に接続するのに用いられるハードウェア/ソフトウェアを指す。通信接続1450は、説明を明瞭にするためにコンピューター1412の内部に示されているが、コンピューター1412の外部にすることもできる。ネットワークインターフェース1448への接続用のハードウェア/ソフトウェアは、例えば、正規電話グレードモデム、ケーブルモデム及びDSLモデムを含むモデム、ISDNアダプター、並びにEthernetカード等の内部技術及び外部技術を含むことができる。
【0115】
要約書において記述されることを含む、本開示の例示される実施形態の上記の記述は、網羅的に述べることを意図するものではなく、開示される実施形態を開示されるのと全く同じ形態に限定することを意図するものでもない。例示のために、本明細書において具体的な実施形態及び例が記述されるが、当業者が認識できるような、そのような実施形態及び例の範囲内で考えられる種々の変更が可能である。
【0116】
この関連で、主題は種々の実施形態及び対応する図に関連して本明細書において記述されてきたが、適用可能な場合には、開示される主題から逸脱することなく、他の類似の実施形態を用いることができるか、又は開示される主題の同じ機能、類似の機能、代替機能又は代用機能を実行するために記述される実施形態に対して変更を加えること及び追加することができることは理解されたい。それゆえ、開示される主題は、本明細書において記述される任意の単一の実施形態に限定されるべきではなく、以下に添付の特許請求の範囲による広さ及び範囲内で解釈されるべきである。
【0117】
本明細書において採用されるように、用語「プロセッサ」とは、これに限定されることなく、シングルコアプロセッサ、ソフトウェアマルチスレッド実行能力を有する単一のプロセッサ、マルチコアプロセッサ、ソフトウェアマルチスレッド実行能力を有するマルチコアプロセッサ、ハードウェアマルチスレッド技術を有するマルチコアプロセッサ、並列プラットフォーム、及び分散共有メモリを有する並列プラットフォームを備える実質的にあらゆるコンピューティング処理装置又はデバイスをいうものとする。さらに、プロセッサとは、集積回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)、複合プログラマブルロジックデバイス(CPLD)、ディスクリートゲート又はトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、又はここに記載される機能を実行するように設計されたその任意の組合せをいうものとする。プロセッサは、空間使用率を最適化し、又はユーザ装置の性能を強化するために、これに限定されることなく、分子及び量子ドットベースのトランジスタ、スイッチ及びゲートのようなナノスケールのアーキテクチャを利用することができる。プロセッサは、コンピューティング処理装置の組合せとして実施されてもよい。
【0118】
本明細書において、「ストア」、「ストレージ」、「データストア」、「データストレージ」、「データベース」、という用語、並びに構成要素の動作及び機能に関連する実質的に任意の他の情報記憶構成要素は、「メモリ構成要素」、「メモリ」において具現化されるエンティティ又はメモリを備える構成要素を指している。本明細書に説明するメモリ構成要素は、揮発性メモリ又は不揮発性メモリのいずれかとすることもできるし、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの双方を含むこともできることが理解される。
【0119】
本出願に用いられるような「構成要素」、「システム」、「プラットフォーム」、「レイヤ」、「セレクター」、「インターフェース」等の用語は、1つ以上の特定の機能を有するコンピューター関連エンティティ又は作動装置に関連したエンティティを指すように意図され、このエンティティは、ハードウェア、ハードウェア及びソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェア、又は実行中のソフトウェアのいずれかとすることができる。一例として、構成要素は、プロセッサ上で実行されるプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プログラム、及び/又はコンピューターであり得るが、それに限定されない。例証として、限定はしないが、サーバー上で実行されるアプリケーション及びサーバーの双方が構成要素であり得る。1つ以上の構成要素は、プロセス及び/又は実行スレッド内に常駐することができ、構成要素は、1つのコンピューター上に局在することができ、及び/又は2つ以上のコンピューターの間に分散させることができる。加えて、これらの構成要素は、種々のデータ構造がその上に記憶されている種々のコンピューター可読媒体、デバイス可読記憶デバイス、又は機械可読媒体からも実行することができる。構成要素は、1つ以上のデータパケット(例えば、ローカルシステム内で、分散システム内で、及び/又は、信号による他のシステムに関するインターネット等のネットワークにわたって別の構成要素と相互作用する1つの構成要素からのデータ)を含む信号に従って等で、ローカル及び/又はリモートプロセスを介して通信することができる。別の例として、構成要素は、プロセッサによって実行されるソフトウェア又はファームウェアアプリケーションによって動作する電気又は電子回路要素によって動作する機械部品によって提供される特定の機能を有する装置とすることができ、ここで、プロセッサは、装置の内部又は外部にある可能性があり、ソフトウェア又はファームウェアアプリケーションの少なくとも一部を実行する。更なる別の例として、構成要素は、機械部品なしで電子構成要素を通して特定の機能を提供する装置とすることができ、その電子構成要素は、電子構成要素の機能を少なくとも部分的に与えるソフトウェア又はファームウェアを実行するために内部にプロセッサを備えることができる。
【0120】
加えて、「又は」という用語は、排他的な「又は」ではなく、包含的な「又は」を意味することを意図している。すなわち、別段の指示がない限り、又は文脈において明らかでない限り、「XがA又はBを利用する」は、自然な包含的置換のいずれかを意味することを意図している。すなわち、XがAを利用する、XがBを利用する、又はXがA及びBの双方を利用する場合には、上記の事例のうちのいずれのもとにおいても、「Xが、A又はBを利用する」が満たされる。さらに、本主題の明細書及び添付の図面において用いられる数量が指定されない用語は、一般に、別段の指示がない限り又は単数形を対象とすることが文脈から明らかでない限り、「1つ以上」を意味すると解釈されるべきである。
【0121】
その上、「ユーザー機器(UE)」、「モバイル局」、「モバイル加入者局」、「加入者機器」、「アクセス端末」、「端末」、「ハンドセット」のような用語及び類似の術語は、無線通信サービスの加入者又はユーザーが、データ、制御、音声、ビデオ、サウンド、ゲーミング、又は実質的に任意のデータストリーム若しくはシグナリングストリームを受信又は伝達するのに利用する無線デバイスを指す。上記用語は、本主題の明細書及び関連図面において同義で利用される。同様に、「アクセスポイント(AP)」、「基地局」、「NodeB」、「進化型NodeB(eNodeB)」、「ホームNodeB(HNB)」、「ホームアクセスポイント(HAP)」、「セルデバイス」、「セクター」、「セル」等の用語も、本主題の出願において同義で利用され、データ、制御、音声、ビデオ、サウンド、ゲーミング、又は実質的に任意のデータストリーム若しくはシグナリングストリームを一組の加入者局又はプロバイダー対応デバイスへ/から供給/受信する無線ネットワーク構成要素又は無線ネットワーク器具を指す。データストリーム及びシグナリングストリームは、パケット化されたフロー又はフレームベースのフローを含むことができる。
【0122】
加えて、「コアネットワーク」、「コア」、「コアキャリアネットワーク」、「キャリア側」という用語又は類似の用語は、通常、アグリゲーション、認証、呼制御及びスイッチング、課金、サービス呼び出し、又はゲートウェイのうちのいくつか又は全てを提供する電気通信ネットワークの構成要素を指すことができる。アグリゲーションは、サービスプロバイダーネットワークにおける最高レベルのアグリゲーションを指すことができる。コアノード下の階層における次のレベルは、分散ネットワークと、次にエッジネットワークである。UEは、通常、大規模サービスプロバイダーのコアネットワークに直接接続せず、スイッチ又は無線エリアネットワークを経由してコアにルーティングすることができる。認証は、電気通信ネットワークにサービスを要求するユーザーがこのネットワーク内でサービスを要求する権限を有するか否かに関する判断を指すことができる。呼制御及びスイッチングは、呼信号処理に基づく、キャリア機器全体にわたる呼ストリームの今後の進路に関連した決定を指すことができる。課金は、様々なネットワークノードによって生成される課金データの照合及び処理に関するものとすることができる。今日のネットワークに見られる2つの一般的なタイプの課金メカニズムは、プリペイド課金及びポストペイド課金とすることができる。サービス呼び出しは、或る明示的な動作(例えば、呼転送)に基づいて行うこともできるし、暗黙的(例えば、呼待機)に行うこともできる。サービス「実行」は、サードパーティーネットワーク/ノードが実際のサービス実行に関与している場合があるので、コアネットワーク機能である場合もあるし、ない場合もあることに留意されたい。ゲートウェイは、他のネットワークにアクセスするためにコアネットワークに存在することができる。ゲートウェイ機能は、別のネットワークとのインターフェースのタイプに依存することができる。
【0123】
さらに、「ユーザー」、「加入者」、「顧客」、「消費者」、「生産消費者」、「代理業者」等の用語は、状況が用語の間で特定の区別(複数の場合もある)を保証しない限り、本主題の明細書全体を通して同義で使用される。こうした用語が、人間エンティティ、又は、シミュレートされたビジョン、音認識等を提供し得る自動化構成要素(例えば、複雑な数学公式(complex mathematical formalisms)に基づいて推論する能力を通すように、人工知能を通してサポートされる)を指し得ることが理解されるべきである。
【0124】
本主題の態様、特徴、又は利点を、実質的に任意の、又は任意の、有線、ブロードキャスト、無線電気通信、無線技術又はネットワーク、又はこれらの組み合わせにおいて活用することができる。このような技術又はネットワークの非限定的な例は、ジオキャスト技術、ブロードキャスト技術(例えば、サブHz、ELF、VLF、LF、MF、HF、VHF、UHF、SHF、THzブロードキャスト等)、Ethernet、X.25、電力線タイプネットワーク接続(例えば、電力線AV Ethernet等)、フェムトセル技術、Wi-Fi、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(WiMAX:worldwide interoperability for microwave access)、拡張汎用パケット無線サービス(拡張GPRS)、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP又は3G)ロングタームエボリューション(LTE)、3GPPユニバーサルモバイル電気通信システム(UMTS)又は3GPP UMTS、第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2)ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、高速パケットアクセス(HSPA)、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)、高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)、GSMエボリューション用GSM拡張データレート(EDGE)無線アクセスネットワーク(RAN)又はGERAN、UMTS地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)、又はLTEアドバンストを含む。
【0125】
上記で説明されたものには、開示される主題を例示するシステム及び方法の例が含まれる。当然、本明細書において構成要素又は方法の全ての組み合わせを説明することは可能ではない。当業者であれば、本開示の多くの更なる組み合わせ及び並び替えが可能であることを認識することができる。さらに、「含む、備える」、「有する」、「所有する」等の用語が詳細な説明、特許請求の範囲、付属書類及び図面において用いられる限り、これらのような用語は、「備える、含む」が請求項内で移行語として利用される場合に解釈されるように「備える、含む」という用語と同様に包括的であることが意図される。
【0126】
種々の実施形態が種々の変更形態及び代替的な構成余地を有するものの、これらの或る特定の例示の実施態様が、図面において示されるとともに、上記で詳細に説明された。しかしながら、種々の実施形態を開示された特定の形式に限定する意図はなく、反対に、その意図は、種々の実施形態の趣旨及び範囲内に入る全ての変更形態、代替的な構成、及び均等物を包含するというものであることを理解すべきである。
【0127】
本明細書において説明された種々の実施態様に加えて、対応する実施態様(複数の場合もある)の同じ機能又は均等な機能をそれらから逸脱することなく実行するために、他の類似の実施態様を用いることができるか、又は、説明された実施態様(複数の場合もある)に対して変更及び追加を行うことができることが理解される。またさらに、複数の処理チップ又は複数のデバイスが、本明細書において説明された1つ以上の機能の性能を共有することができ、同様に、ストレージを、複数のデバイスにわたって有効にさせることができる。したがって、本発明は、いずれの単一の実施態様にも限定されるのではなく、むしろ、添付の特許請求の範囲による広範な趣旨及び範囲内にあるものと解釈される。
図1
図2
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図10
図11
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