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▶ 楠本 浩志の特許一覧

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  • 特許-集じんカバー 図1
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  • 特許-集じんカバー 図5
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-19
(45)【発行日】2022-05-27
(54)【発明の名称】集じんカバー
(51)【国際特許分類】
   B24B 55/10 20060101AFI20220520BHJP
   B24B 23/00 20060101ALI20220520BHJP
【FI】
B24B55/10
B24B23/00 Z
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2018226385
(22)【出願日】2018-12-03
(65)【公開番号】P2020089925
(43)【公開日】2020-06-11
【審査請求日】2021-11-30
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】302040032
【氏名又は名称】楠本 浩志
(72)【発明者】
【氏名】楠本浩志
【審査官】城野 祐希
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-049469(JP,A)
【文献】特開2010-173001(JP,A)
【文献】特表2018-508370(JP,A)
【文献】特開平10-296634(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B24B 55/10
B24B 23/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
工具本体部に内装した電動モータにより回転する回転軸を備え、該回転軸に研磨材を取り付けるとともに、該回転軸を回転支持するハウジングに取り付けて前記研磨材の周囲の全周を集塵カバーで覆うディスクグラインダーにおける前記集塵カバーであって、該集じんカバーは、
四角状とされるとともに、前記研磨材を覆う側面を備え、該側面はその左右と先端部の側面のそれぞれ中央部のみに所定の切欠部が形成されており、これらの切欠部から研磨材の一部が突出している事を特徴とする集じんカバー。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ディスクグラインダーを覆う集じん機カバーであって、四角状に形成されるとともに、その左右および先端部に切欠部が設けられており、これらの切欠部から研磨材の一部が突出されている事を特徴とする集じんカバーに関する物である。
【背景技術】
【0002】
従来のディスクグラインダの集塵カバーには、色々な形を施したものがある(例えば、特許文献1参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2011-056641号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に示すディスクグラインダの集塵カバーは、次のような欠点が あった。
このディスクグラインダーの集塵カバーは図4の10に示されるように、研磨材より大いカバーなので、基本的に1cm位の磨り残しが発生し、カバーも大きいため、狭い場所での作業性が悪く、カバー先端部の補助カバー12を外しても、ディスクグラインダーが縦方向に入る場所以外は隅の研磨が全く出来ません。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、工具本体部に内装した電動モータにより回転する回転軸を備え、該回転軸に研磨材を取り付けるとともに、該回転軸を回転支持するハウジングに取り付けて前記研磨材の周囲の全周を集塵カバーで覆うディスクグラインダにおける前記集塵カバーであって、該集じんカバーは、四角状に形成されるとともに、その左右および先端部に切欠部が設けられており、これらの切欠部から研磨材の一部が突出されている事を特徴とする集じんカバーを提供することにより上記課題を解決したものである。
【0006】
また、本発明は、前記集じん機カバーは、その一部に集じんを吸引するための吸引ダクトが接続されている事を特徴とする請求項1に記載の集じんカバーを提供することにより上記課題を解決したものである。
【発明の効果】
【0007】
前記集じんカバーは、ディスクグラインダー12のハウジング15に取り付けられ事で、様々なディスクグラインダー12取り付けられる。
集じんカバーは研磨材を覆うように四角状に形成されており、アルミ板の側面に切り込みを入れて、研磨材の欠部切を左右両側と先端部の3か所に設け、研磨材がはみ出るようにした事で、ディスクグラインダー14の向きに関係なく、狭い場所や天井、壁、梁、手すりの切り付けや目地の角の隅、(いわゆる際削り)が様々場面で研磨が出来るようになった。
前記集じん機カバーは、作業時に発生する粉じんが吸い込み用ダクトによって収集されるため、周囲に飛び散る事がなくなる請求項1又は2に記載の集じんカバーです。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の集じんカバーの分解斜視図
図2】(A)本発明の集じんカバーの裏側の図 (B)本発明の集じんカバーの表側の図
図3】本発明のディスクグラインダーの全体図
図4】本発明のディスクグラインダーの使用状態を示す斜視図
図5】(A)従来技術を示す集じんカバーの裏側の図 (B)従来技術を示す集じんカバーの表側の図
【発明を実施するための形態】
【0009】
前記集じんカバーは、ディスクグラインダー12のハウジング15に取り付けられ、研磨材を覆うように四角状に形成されている。
【0010】
四角状の集じん機カバーは軽くて丈夫なアルミ板5で中心には、回転軸用に例えば直径4センチで開口を設け、その先端の右上に吸い込みダクト用の例えば2.5センチの穴を開ける。
【0011】
アルミ板5は例えば厚さ2ミリで図2に示されるように例えば10センチの四角状の正方形で回りの端を研磨材を覆うように、折り曲げて加工する。
【0012】
折り曲げたアルミ板の側面に例えば縦5ミリ横5センチの切り込みを入れて、研磨材の欠部切を先端部と左右両側の3か所に設け、研磨材が突出するように形成する。
【0013】
アルミ板の加工が難しい場合は厚さ2ミリの10センチの正方形のアルミ板にL型のアングルを4方向に取り付けますが、ネジは振動で緩むので、強力な接着材で張り付ける。
同じようにアングルの側面に縦5ミリ横5センチ程度の切り込みを入れて、研磨材の切欠部を先端部と左右両側の3か所形成する。
【0014】
吸い込みダクト用の穴に水柱エルボ3を強力接着剤で取り付け、回転軸用の開口にもパイプ1を強力な接着剤で取り付ける。
【0015】
後は集じん機カバー13をディスクグラインダー14の取り付け方法は集じんカバーの回転軸用の開口にディスクグラインダ14の回転軸を通し水平位置を確認して、研磨材の出具合を調整しながら、集じんカバー13が研磨材9より出ているかを注意して、しっかりとホースバンド2で締め付ける。
【0016】
ディスクグラインダー14のハウジング15に取り付けた、前記集じんカバーは研磨材の形に応じて、隙間が異なるため、周囲を養生テープやガムテープを張り付ければ粉じんを拡散しないように出来る。
【0017】
前記集じんカバーは研磨材とほぼ同じ大きさで、狭い場所でも使用できるようになる。
【0018】
前記集じんカバーは図1に示されるように、軽くて丈夫なアルミ板を左右両側と先端部の三面に切り込みを入れ、図3に示されるように、研磨材がはみ出るようにした事で、ディスクグラインダー14の向きに関係なく、狭い場所や天井、壁、梁、手すりの切り付けや目地の角の隅、(いわゆる際削り)が様々場面で研磨出来るようになる。
【0019】
左官業の命と言われる角を図6の16に示されるように(いわゆる際削り)がきれいに仕上げる事が出来る。
上記した構成とすれば、作業時に発生する粉じんが吸い込み用ダクトによって収集されるため、周囲に飛び散る事がなくなる。
【符号の説明】
【0020】
1 パイプ
2 ホースバンド
3 水柱エルボ
4 切欠部
5 アルミ板
6 吸い込み用開口
7 回転軸用開口
8 吸いこみ用ダクト
9 研磨材
10 研磨材取り付け位置
11 ディスクグラインダの集塵カバー
12 補助カバー
13 集じんカバー
14 デスクグラインダー
15 ハウジング
16 目地の隅
17 手すり
図1
図2
図3
図4
図5