(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-19
(45)【発行日】2022-05-27
(54)【発明の名称】製品品質保証期間をモニタリングする方法、システム、スキャン装置、端末及びエンコーダ
(51)【国際特許分類】
F25D 23/00 20060101AFI20220520BHJP
B65G 1/00 20060101ALI20220520BHJP
G06K 7/10 20060101ALI20220520BHJP
G06K 19/07 20060101ALI20220520BHJP
G06K 19/077 20060101ALI20220520BHJP
【FI】
F25D23/00 301L
B65G1/00 521A
G06K7/10 100
G06K19/07 230
G06K19/077 108
G06K19/077 128
(21)【出願番号】P 2017557341
(86)(22)【出願日】2016-04-06
(86)【国際出願番号】 CN2016078600
(87)【国際公開番号】W WO2016177245
(87)【国際公開日】2016-11-10
【審査請求日】2019-04-03
【審判番号】
【審判請求日】2021-03-03
(31)【優先権主張番号】201510225360.6
(32)【優先日】2015-05-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510330264
【氏名又は名称】アリババ・グループ・ホールディング・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】ALIBABA GROUP HOLDING LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マオ シン
【合議体】
【審判長】山崎 勝司
【審判官】田村 佳孝
【審判官】松下 聡
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-243364(JP,A)
【文献】特開2003-65655(JP,A)
【文献】特開2005-83602(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2010-0097527(KR,A)
【文献】特開2002-81848(JP,A)
【文献】特開2009-258947(JP,A)
【文献】特開2004-144357(JP,A)
【文献】特開2012-43097(JP,A)
【文献】特開2005-202722(JP,A)
【文献】特開2002-92308(JP,A)
【文献】特開2005-310047(JP,A)
【文献】中国実用新案第201886512(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F25D11/00
F25D23/00
F25D29/00
B65G 1/00
G06K 7/10
G06K19/07
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
製品の品質保証期間をモニタリングする方法であって、前記方法は、
スキャン装置によって、製品のタグをスキャンし、前記タグの識別子及び前記識別子に対応する製品品質保証期間の時間長を取得することと、
前記スキャン装置によって、前記識別子が新規の識別子であることに応じて、前記タグがスキャンされた初期時間を記録することと、
前記スキャン装置によって、前記識別子、前記製品品質保証期間の時間長及び前記初期時間を端末に送信して、前記製品品質保証期間の時間長及び前記初期時間に基づいて、前記端末が前記製品品質保証期間の残り時間をモニタリングすることを可能にすることと、
前記スキャン装置によって、対応する収容装置内における製品のタグを定期的にスキャンし、現在のスキャンされた識別子一覧を前記端末に送信して、前記識別子一覧の比較に基づいて前記対応する収容装置内における在庫状況の変化を前記端末が認識することを可能にすることと、
を備える、前記方法。
【請求項2】
前記識別子、前記製品品質保証期間の時間長及び前記初期時間を前記端末に送信後、
前記端末から照明命令を受信することと、
前記タグに付いている照明ユニットを制御して、前記照明命令にしたがって光を生成することと、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記識別子、前記製品品質保証期間の時間長及び前記初期時間を前記端末に送信後、
対応する収容装置の製品のタグを定期的にスキャンすることと、
記録されたことのある識別子がスキャン中見つからなかった場合、前記記録されたことのある識別子及び第1のステータスを前記端末に送信することと、
をさらに備える、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記記録されたことのある識別子及び前記第1のステータスを前記端末に送信後、
記録済み識別子がスキャン中再び見つかった場合、前記記録済み識別子及び第2のステータスを前記端末に送信すること
をさらに備える、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記対応する収容装置の前記製品の前記タグを定期的にスキャン後、
記録済み識別子がスキャン中見つからなかった場合、スキャンステータスを「更新」ステータスとラベリングすること
をさらに備える、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
端末で製品の品質保証期間をモニタリングする方法であって、
前記端末が、スキャン装置から送信された識別子、製品の品質保証期間の時間長及び初期時間を受信することであって、前記スキャン装置は、対応する収容装置内における前記製品のタグを定期的にスキャンして、前記タグの前記識別子及び前記識別子に対応する前記製品の前記品質保証期間の時間長を取得し、前記識別子が新規の識別子であることに応じて、前記タグがスキャンされた前記初期時間を記録する、ことと、
前記製品の前記品質保証期間の時間長及び前記初期時間に基づいて、前記品質保証期間の残り時間をモニタリングすることと、
前記端末が、前記スキャン装置から、現在のスキャンされた識別子一覧を受信して、前記識別子一覧の比較に基づいて前記対応する収容装置内における在庫状況の変化を認識することと、
を備える、前記方法。
【請求項7】
前記品質保証期間の前記残り時間をモニタリングすることが、
前記初期時間及び前記識別子に対応する前記製品の前記品質保証期間の時間長に基づいてカウントダウン計算を行うことと、
前記カウントダウン計算の計算結果が予め設定された閾値に達すると、前記識別子に基づいて、前記タグが付けられた前記製品が前記品質保証期間に達したことをユーザにリマインドすることと
を備える、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記カウントダウン計算が、以下の式、Ts=Tc+L-Tdを用いるものであり、前記Tsは前記残り時間を表し、前記Tcは前記初期時間を表し、前記Lは前記製品の前記品質保証期間の時間長を表し、前記Tdは現在の時間を表す、
請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記製品の前記品質保証期間の時間長及び前記初期時間に基づいて、前記品質保証期間の前記残り時間をモニタリングした後で、
前記モニタリングの結果に基づいて、品質保証期間の統計一覧を生成し表示すること
をさらに備える、請求項6~8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記端末と前記スキャン装置と
が通信していない期間が、予め設定された継続時間より長いという検出に応じて、ユーザにプロンプトを提供すること
をさらに備える、請求項6~9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記端末が、前記スキャン装置から送信された前記識別子、前記製品の前記品質保証期間の時間長及び前記初期時間を受信した後で、
収容装置の製品を選択するユーザの操作及びその識別子に基づいて、照明命令を前記スキャン装置に送信すること
をさらに備える、請求項6~10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記製品の前記品質保証期間の時間長を設定するユーザの操作に応じて、前記製品の前記品質保証期間の時間長を設定する命令を、
新規の識別子を各タグに割り当てるエンコーダに送信すること
をさらに備える、請求項6~11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記製品の前記品質保証期間の時間長を設定する前記命令が、前記タグの色と前記製品の前記品質保証期間の時間長との対応関係を備える、
請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記方法は、
前記端末が、履歴的に保存された識別子一覧と前記現在のスキャンされた識別子一覧との比較結果に基づいて、前記履歴的に保存された識別子一覧に出現しているが前記現在のスキャンされた識別子一覧にはない識別子を第1のステータスとラベリングすることと、
前記端末が、前記識別子及び前記第1のステータスに基づいて、対応するタグに対するカウントダウン計算を中止することと、
をさらに含む、請求項7~13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記端末が、前記識別子及び前記第1のステータスに基づいて、前記対応するタグに対する前記カウントダウン計算を中止した後で、
前記端末が、前記履歴的に保存された識別子一覧とを前記現在のスキャンされた識別子一覧との比較結果に基づいて、前記現在のスキャンされた識別子一覧に再出現しておりかつ前記第1のステータスとラベリングされた前記識別子を第2のステータスとラベリングすることと、
前記端末が、前記識別子及び前記第2のステータスに基づいて、前記対応するタグに対する前記カウントダウン計算を続行することと、
をさらに備える、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記製品の前記品質保証期間の時間長及び前記初期時間に基づいて、前記品質保証期間の残り時間をモニタリングすることが、
前記端末が、記録されている識別子及び第1のステータスを前記スキャン装置から受信することと、
前記端末が、記録済み識別子を前記第1のステータスとラベリングすることと、
前記端末が、前記記録済み識別子及び前記第1のステータスに基づいて、対応するタグに対するカウントダウン計算を中止することと、
をさらに備える、請求項7~13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記端末が、前記記録済み識別子及び前記第1のステータスに基づいて、前記対応するタグに対する前記カウントダウン計算を中止した後で、
前記端末が、記録済み識別子及び第2のステータスを前記スキャン装置から受信することと、
前記端末が、前記記録済み識別子を前記第2のステータスとラベリングすることと、
前記端末が、前記記録済み識別子及び前記第2のステータスに基づいて、対応するタグに対するカウントダウン計算を続行することと、
をさらに備える、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記端末が、前記スキャン装置と通信したときに前記スキャン装置のタグスキャンステータスを取得することと、
前記端末が、前記タグスキャンステータスが「更新」ステータスであるときに、前記スキャン装置に、更新済みデータを送信するように要求することと、
をさらに備え
、スキャン中、記録済み識別子が発見されなかった場合に、前記タグスキャンステータスが「更新」ステータスとラベリングされる、
請求項6~16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
製品の品質保証期間をモニタリングする方法であって、
エンコーダによって、新規の識別子を各タグに割り当てて、
スキャン装置が、対応する収容装置内における製品のタグを定期的にスキャンして前記タグの識別子及び前記識別子に対応する製品品質保証期間の時間長を取得することを可能にし、
前記識別子が新規の識別子であるとき、前記スキャン装置が、前記タグがスキャンされた初期時間を記録することを可能にし、
前記スキャン装置が、前記識別子、前記製品品質保証期間の時間長及びおよび前記初期時間を端末に送信することを可能にし、
前記端末が、前記製品品質保証期間の時間長及び前記初期時間に基づいて、前記品質保証期間の残り時間をモニタリングすることを可能にし、
前記スキャン装置が、現在のスキャンされた識別子一覧を前記端末に送信して、前記識別子一覧の比較に基づいて前記対応する収容装置内における在庫状況の変化を前記端末が認識することを可能にすること
を備える、前記方法。
【請求項20】
前記エンコーダが、前記端末から前記製品品質保証期間の時間長を設定する命令を受信することと、
前記エンコーダが、前記製品品質保証期間の時間長を設定する前記命令に基づいて、前記タグに対して、前記識別子に対応する前記製品品質保証期間の時間長を設定することと、
をさらに備える、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
少なくとも2つのタグが異なる色を有し、
異なる製品品質保証
期間が、異なる色のタグに対して設定され、
前記製品品質保証期間の時間長を設定する前記命令が、色と前記製品品質保証期間の時間長との対応関係を含み、
前記製品品質保証期間の時間長を設定する前記命令に基づいて、前記タグに対して、前記識別子に対応する前記製品品質保証期間の時間長を設定することが、前記製品品質保証期間の時間長を設定する前記命令にしたがって、前記タグに対して、前記識別子に対応する前記製品品質保証期間の時間長及び前記タグの色を設定すること
を含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
スキャン装置であって、
製品のタグをスキャンして、前記タグの識別子及び前記タグに対応する製品品質保証期間の時間長を取得するように構成された第1のモジュールと、
前記識別子が新規の識別子であるとき、前記タグがスキャンされた初期時間を記録するように構成された第3のモジュールと、
前記識別子、前記製品品質保証期間の時間長及び前記初期時間を端末に送信して、前記端末が、前記製品品質保証期間の時間長及び前記初期時間に基づいて、前記製品品質保証期間の残り時間をモニタリングすることを可能にするように構成された第5のモジュールと、
を備え、
前記第1のモジュールは、対応する収容装置内における製品のタグを定期的にスキャンし、前記第5のモジュールは、現在のスキャンされた識別子一覧を前記端末に送信して、前記識別子一覧の比較に基づいて前記対応する収容装置内における在庫状況の変化を前記端末が認識することを可能にする、前記スキャン装置。
【請求項23】
前記タグが電子タグであり、前記第1のモジュールがRFID読取りモジュールを用いる、
請求項22に記載のスキャン装置。
【請求項24】
前記端末から照明命令を受信するように構成された第7のモジュールと、
前記タグ
に付けられた照明ユニットを制御して、前記照明命令にしたがって、光を生成するように構成された第9のモジュールと、
をさらに備える、請求項22または23に記載のスキャン装置。
【請求項25】
前記第1のモジュールが、さらに、収容装置の製品のタグを定期的にスキャンするように構成されており、
前記スキャン装置が、さらに、現在のスキャンされた識別子一覧を前記端末に送信するように構成された第11のモジュールを含む、
請求項22~24のいずれか一項に記載のスキャン装置。
【請求項26】
前記第1のモジュールが、さらに、収容装置の製品のタグを定期的にスキャンするように構成されており、
前記スキャン装置が、さらに、記録済み識別子がスキャン中見つからなかった場合、前記記録済み識別子及び対応するタグが前記収容装置に存在しないことを表す第1のステータスを前記端末に送信するように構成された第13のモジュールを含む、
請求項22~24のいずれか一項に記載のスキャン装置。
【請求項27】
前記第13のモジュールが、さらに、スキャンによって記録済み識別子を再度発見したことに応じて、前記記録済み識別子及び対応するタグが前記収容装置に戻されたことを表す第2のステータスを送信するように構成された、
請求項26に記載のスキャン装置。
【請求項28】
スキャン中、記録済み識別子が発見されなかった場合、タグスキャンステータスを「更新」ステータスとラベリングする第15のモジュールをさらに備える、
請求項22~27のいずれか一項に記載のスキャン装置。
【請求項29】
製品の品質保証期間をモニタリングする端末であって、
スキャン装置から送信された識別子、製品の品質保証期間の時間長及び初期時間を受信するように構成された第2のモジュールであって、前記スキャン装置は、対応する収容装置内における前記製品のタグを定期的にスキャンして、前記タグの前記識別子及び前記識別子に対応する前記製品の前記品質保証期間の時間長を取得し、前記識別子が新規の識別子であることに応じて、前記タグがスキャンされた初期時間を記録する、前記第2のモジュールと、
前記製品の前記品質保証期間の時間長及び前記初期時間に基づいて、前記品質保証期間の残り時間をモニタリングするように構成された第4のモジュールと、
を備え、
前記第2のモジュールは、前記スキャン装置から、現在のスキャンされた識別子一覧を受信し、前記第4のモジュールは、前記識別子一覧の比較に基づいて前記対応する収容装置内における在庫状況の変化を前記端末が認識する、
前記端末。
【請求項30】
前記第4のモジュールが、前記初期時間及び前記識別子に対応する前記製品の前記品質保証期間の時間長に基づいて、カウントダウン計算を行い、前記カウントダウン計算の計算結果が予め設定された閾値に達したことに応じて、前記識別子に基づいて、前記タグが付けられた前記製品が前記品質保証期間に達したことをユーザにリマインドするように構成された、
請求項29に記載の端末。
【請求項31】
以下の式、Ts=Tc+L-Tdが前記カウントダウン計算に用いられるものであり、前記Tsは前記残り時間を表し、前記Tcは前記初期時間を表し、前記Lは前記製品の前記品質保証期間の時間長を表し、前記Tdは現在の時間を表す、
請求項30に記載の端末。
【請求項32】
前記モニタリングの結果に基づいて、品質保証期間の統計一覧を生成し表示するように構成された第6のモジュールをさらに備える、
請求項29~31のいずれか一項に記載の端末。
【請求項33】
前記スキャン装置と通信していない期間が、予め設定された継続時間より長いという検出に応じて、ユーザにプロンプトを提供するように構成された第8のモジュールをさらに備える、
請求項29~32のいずれか一項に記載の端末。
【請求項34】
収容装置の前記製品を選択するユーザの操作及び前記識別子に基づいて、照明命令を前記スキャン装置に送信するように構成された第10のモジュールをさらに備える、
請求項29~33のいずれか一項に記載の端末。
【請求項35】
前記製品の前記品質保証期間の時間長を設定するユーザの操作に応じて、前記製品の前記品質保証期間の時間長を設定する命令を
、新規の識別子を各タグに割り当てるエンコーダに送信するように構成された第12のモジュールをさらに備える、
請求項29~34のいずれか一項に記載の端末。
【請求項36】
前記製品の前記品質保証期間の時間長を設定する前記命令が、前記タグの色と前記製品の前記品質保証期間の時間長との対応関係を含む、
請求項35に記載の端末。
【請求項37】
前記スキャン装置から送信された現在のスキャンされた識別子一覧を受信するように構成された第14のモジュールと、
履歴的に保存された識別子一覧を前記現在のスキャンされた識別子一覧と比較し、前記履歴的に保存された識別子一覧に出現しているが前記現在のスキャンされた識別子一覧にはない識別子を第1のステータスとラベリングするように構成された第16のモジュールと、
前記識別子及び前記第1のステータスに基づいて、対応するタグに対するカウントダウン計算を中止するように構成された第18のモジュールと、をさらに備える、
請求項29~36のいずれか一項に記載の端末。
【請求項38】
前記第16のモジュールが、さらに、前記履歴的に保存された識別子一覧を前記現在のスキャンされた識別子一覧と比較し、前記現在のスキャンされた識別子一覧に再出現しておりかつ前記第1のステータスとラベリングされた識別子を、第2のステータスとラベリングするように構成され、
前記第18のモジュールが、さらに、前記識別子及び前記第2のステータスに基づいて、対応するタグに対するカウントダウン計算を続行するように構成された、
請求項37に記載の端末。
【請求項39】
記録済み識別子がスキャン中見つからなかった場合に、記録されている識別子及び
対応するタグが前記収容装置に存在しないことを表す第1のステータスを前記スキャン装置から受信するように構成された第20のモジュールと、
記録済み識別子を前記第1のステータスとラベリングするように構成された第22のモジュールと、
前記記録済み識別子及び前記第1のステータスに基づいて、対応するタグに対するカウントダウン計算を中止するように構成された第24のモジュールと、をさらに備える、
請求項29~36のいずれか一項に記載の端末。
【請求項40】
前記第20のモジュールが、さらに、
スキャンによって記録済み識別子が再度発見された場合に、記録済み識別子及び
対応するタグが前記収容装置に戻されたことを表す第2のステータスを前記スキャン装置から受信するように構成され、
前記第22のモジュールが、さらに、前記記録済み識別子を前記第2のステータスとラベリングするように構成され、
前記第24のモジュールが、さらに、前記記録済み識別子及び前記第2のステータスに基づいて、対応するタグに対するカウントダウン計算を続行するように構成された、
請求項39に記載の端末。
【請求項41】
前記スキャン装置と通信を行うと、前記スキャン装置のタグスキャンステータスを取得するように構成された第26のモジュールと、
前記タグスキャンステータスが「更新」ステータスであるとき、前記スキャン装置に、更新済みデータを送信するように要求するように構成された第28のモジュールと、をさらに備え
、スキャン中、記録済み識別子が発見されなかった場合に、前記タグスキャンステータスが「更新」ステータスとラベリングされる、
請求項29~40のいずれか一項に記載の端末。
【請求項42】
エンコーダであって、
新規の識別子を各タグに割り当てて、
スキャン装置が、対応する収容装置内における製品のタグを定期的にスキャンして、前記タグの識別子及び前記識別子に対応する製品品質保証期間の時間長を得ることを可能にし、
前記識別子が新規の識別子であるとき、前記スキャン装置が、前記タグがスキャンされた初期時間を記録することを可能にし、
前記スキャン装置が、前記識別子、前記製品品質保証期間の時間長及び前記初期時間を端末に送信することを可能にし、
前記端末が、前記製品品質保証期間の時間長及び前記初期時間に基づいて、前記製品品質保証期間の残り時間をモニタリングすることを可能にし、
前記スキャン装置が、現在のスキャンされた識別子一覧を前記端末に送信し、前記端末が前記識別子一覧の比較に基づいて前記対応する収容装置内における在庫状況の変化を認識することを可能にする
ように構成された第31のモジュール
と、
前記端末から前記製品品質保証期間の時間長を設定する命令を受信するように構成された第32のモジュールと、
前記製品品質保証期間の時間長を設定する前記命令に基づいて、前記タグに対して、前記識別子に対応する前記製品品質保証期間の時間長を設定するように構成された第33のモジュールと、
を備える、エンコーダ。
【請求項43】
少なくとも2つのタグが異なる色を有し、異なる製品品質保証期間が、異なる色のタグに対して設定され、前記製品品質保証期間の時間長を設定する前記命令が、色と前記製品品質保証期間の時間長との対応関係を含んでおり、
前記第33のモジュールが、前記製品品質保証期間の時間長を設定する前記命令に応じて、前記タグに対して、前記識別子に対応する前記製品品質保証期間の時間長及び前記タグの色を設定するように構成された、
請求項
42に記載のエンコーダ。
【請求項44】
前記エンコーダは、複数の収容キャビティを含み、各収容キャビティは、色に対応づけられ、かつ対応する色のタグを配置するのに用いられる
請求項43に記載のエンコーダ。
【請求項45】
請求項22~28のいずれか一項の前記スキャン装置、及び請求項29~41のいずれか一項の前記端末を備える、
製品の品質保証期間をモニタリングするシステム。
【請求項46】
請求項42~
44のいずれか一項のエンコーダをさらに備える、
請求項
45に記載のシステム。
【請求項47】
前記スキャン装置が、収容装置内に配備され、
前記スキャン装置が、通信ユニットを通して前記端末と通信し、
前記通信ユニットが、前記収容装置外に配備され、
前記スキャン装置が、データ回線を介して前記通信ユニットに結合された、
請求項
45または46に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、コンピュータ分野に関し、詳細には、製品の品質保証期間をモニタリングする方法、システム、スキャン装置、端末及びエンコーダに関する。
【背景技術】
【0002】
情報処理機能を持つ冷蔵庫及びネットワーク化された冷蔵庫の概念が、人々に理解されるようになってきた。冷蔵庫は、もはや食べ物を保存する機具というだけではない。これからの冷蔵庫は、食べ物の管理、さらには自動購入機能すらも処理することとなろう。さらに、食べ物の保存という状況以外にも、多くの他の製品(例えば、薬剤、生物薬品などの、消耗品であり品質保証期間が短い製品)が冷蔵庫に保存されるときにその品質保証期間をモニタリングし管理することが必要である。
【0003】
しかし、2次元のスキャン、電子タグの取り付け、画像識別などを含む、既存技術における製品保存装置に対する様々な種類の解決策は、単に、タグの識別子及びタグに対応する製品の情報のみを取得するものであり、単純かつ正確な方法でリアルタイムに製品の品質保証期間をモニタリングすることはできない。さらに、既存技術における操作は、相対的に単調なものである。例えば、製品が配置されるたびに、名称、選択された品質保証期間などの情報を入力する必要がある。このことは、複雑な操作及びユーザの経験の乏しさという不利益をもたらす。
【発明の概要】
【0004】
本出願は、スキャン装置、端末及びエンコーダで、製品品質保証期間をモニタリングする方法、装置及びシステムを提供することを目的とする。
【0005】
第1の態様で、本出願は、スキャン装置で製品品質保証期間をモニタリングする方法を提供し、この方法は、製品のタグをスキャンしタグの識別子及び識別子に対応する製品品質保証期間を取得することと、識別子が新規の識別子であることに応じて、タグがスキャンされた初期時間を記録することと、識別子、製品品質保証期間及び初期時間を端末に送信して、製品品質保証期間及び初期時間に基づいて、品質保証期間のモニタリングを端末が行うことを可能にすることとを含む。
【0006】
第2の態様で、本出願は、端末で製品品質保証期間をモニタリングする方法を提供し、この方法は、スキャン装置から識別子、製品品質保証期間及び初期時間を受信することとであって、スキャン装置は、製品のタグをスキャンして、タグの識別子及び識別子に対応する製品品質保証期間を取得し、スキャン装置は、識別子が新規の識別子であることに応じて、タグがスキャンされた初期時間を記録する、スキャン装置から識別子、製品品質保証期間及び初期時間を受信することと、製品品質保証期間及び初期時間に基づいて、品質保証期間のモニタリングを行うこととを含む。
【0007】
第3の態様で、本出願は、エンコーダで製品品質保証期間をモニタリングする方法を提供し、この方法は、タグごとに新規の識別子を設定して、スキャン装置が製品のタグをスキャンすることによってタグの識別子及び識別子に対応する製品の品質保証期間を取得することを可能にすることと、識別子が新規の識別子であることに応じて、タグがスキャンされた初期時間をスキャン装置が記録することを可能にすることと、スキャン装置が識別子、製品品質保証期間及び初期時間を端末に送信することを可能にすることと、端末が製品品質保証期間及び初期時間に基づいて、品質保証期間のモニタリングを行うことを可能にすることとを含む。
【0008】
第4の態様で、本出願は、製品の品質保証期間をモニタリングするスキャン装置を提供し、このスキャン装置は、製品のタグをスキャンして、タグの識別子及び識別子に対応する製品品質保証期間を取得するのに用いられる第1のモジュールと、識別子が新規の識別子であることに応じて、タグがスキャンされた初期時間を記録するのに用いられる第3のモジュールと、識別子、製品品質保証期間及び初期時間を端末に送信して、製品品質保証期間及び初期時間に基づいて、端末が品質保証期間をモニタリングすることを可能にするのに用いられる第5のモジュールとを含む。
【0009】
第5の態様で、本出願は、製品の品質保証期間をモニタリングする端末を提供し、この端末は、識別子、製品品質保証期間及び初期時間をスキャン装置から受信するのに用いられる第2のモジュールであって、スキャン装置は、製品のタグをスキャンして、タグの識別子及び識別子に対応する製品品質保証期間を取得し、スキャン装置は、識別子が新規の識別子であることに応じて、タグがスキャンされた初期時間を記録するものである第2のモジュールと、製品品質保証期間及び初期時間に基づいて、品質保証期間をモニタリングをするのに用いられる第4のモジュールとを含む。
【0010】
第6の態様で、本出願は、製品の品質保証期間をモニタリングするエンコーダを提供し、このエンコーダは、タグごとに新規の識別子を設定して、製品のタグをスキャンすることによって、スキャン装置が、タグの識別子及び識別子に対応する製品の品質保証期間を取得することを可能にし、識別子が新規の識別子であることに応じて、タグがスキャンされた初期時間を、スキャン装置が記録することを可能にし、スキャン装置が識別子、製品の品質保証期間及び初期時間を端末に送信することを可能にし、製品の品質保証期間及び初期時間に基づいて、端末が品質保証期間のモニタリングを行うことを可能にするのに用いられる第31のモジュールを含む。
【0011】
第7の態様で、本出願は、製品の品質保証期間をモニタリングするシステムを提供し、このシステムは、本出願で記載したようなスキャン装置及び端末を含む。
【0012】
既存技術と比較すると、本出願は、製品のタグの識別子及び識別子に対応する製品品質保証期間を、スキャン装置を通して取得し、識別子が新規の識別子であることに応じて、タグがスキャンされた初期時間を記録し、識別子、製品品質保証期間及び初期時間を端末に送信して、端末が品質保証期間のモニタリングを行うことを可能にする。したがって、本出願は、識別子、製品の品質保証期間及びタグ、ならびにタグをスキャンする初期時間の対応関係に基づいて、製品の品質保証期間のリアルタイムでのモニタリングを実装する。その操作は単純であり、正確な時間モニタリングを自動的に提供するため、ユーザの経験を向上させる。
【0013】
以下のような添付図面に目を通し参照すると、非限定の実施形態が詳細に記載されており、本出願の他の特徴、目的及び利点は、より明確にされるであろう。
【0014】
同一のまたは同様の図面のラベルは、同一のまたは同様の要素を表す。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本出願の一態様による、製品品質保証期間をモニタリングするスキャン装置の概要構造図である。
【
図2】本出願の一態様による、製品の品質保証期間をモニタリングする端末の概要構造図である。
【
図3】本出願の一態様による、製品の品質保証期間をモニタリングするエンコーダの概要構造図である。
【
図4】本出願の一態様による、製品の品質保証期間をモニタリングするシステムの概要構造図である。
【
図5】本出願の一態様による、スキャン装置で製品品質保証期間をモニタリングする方法の流れ図である。
【
図6】本出願の一態様による、端末で製品の品質保証期間をモニタリングする方法の流れ図である。
【
図7】本出願の一態様による、エンコーダで製品の品質保証期間をモニタリングする方法の流れ図である。
【
図8】本出願の一態様による、製品の品質保証期間をモニタリングする方法の流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本出願は、添付図面と併せて本明細書中でさらに詳しく記載される。
【0017】
本出願の典型的な構成において、端末、サービスネットワーク装置及び信頼できるパーティは、1つまたは複数のプロセッサ(CPU)、入出力インタフェース、ネットワークインタフェース及びメモリを含み得る。
【0018】
メモリは、揮発性メモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び/または、例えば読取り専用メモリ(ROM)またはフラッシュRAMといった不揮発性メモリなどのコンピュータ可読媒体の形式を含み得る。メモリは、コンピュータ可読媒体の例である。
【0019】
コンピュータ可読媒体は、任意の方法または技術を用いて情報の保存を達成し得る揮発タイプまたは不揮発タイプ、リムーバブル媒体またはノンリムーバブル媒体を含み得る。情報は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュールまたは他のデータを含み得る。コンピュータ保存媒体の例として、これらに限定するものではないが、相変化メモリ(PRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、他の種類のランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、電気的消去・プログラム可能型読取り専用メモリ(EEPROM)、クイックフラッシュメモリもしくは他の内部記憶技術、コンパクトディスク読取り専用メモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)もしくは他の光学ストレージ、磁気カセットテープ、磁気ディスク記憶装置もしくは他の磁気記憶装置、または任意の他の非伝送媒体が挙げられる。これらは、コンピューティング装置によってアクセスされ得る情報を保存するのに用いられ得る。本明細書中で定義するように、コンピュータ可読媒体は、変調データ信号及び搬送波などの一時的な媒体は含まない。
【0020】
図1は、製品の品質保証期間をモニタリングするスキャン装置の概要構造図を示す。製品の品質保証期間をモニタリングするスキャン装置は、第1のモジュール11、第3のモジュール13及び第5のモジュール15を含む。
【0021】
第1のモジュール11は、製品のタグをスキャンして、タグの識別子及びタグに対応する製品品質保証期間を取得する。識別子が新規の識別子であるとき、第3のモジュール13は、タグがスキャンされた初期時間を記録する。第5のモジュール15は、識別子、製品品質保証期間及び初期時間を端末に送信して、端末が製品品質保証期間及び初期時間に基づいて、品質保証期間のモニタリングを行うことを可能にする。
【0022】
タグに記憶された情報は、識別子及び製品の品質保証期間を含む。タグ及び識別子(ID)は互いに対応し、識別子及び製品の品質保証期間は互いに対応する。製品の品質保証期間はタグごとに設定される。タグは製品に付けられ、製品に対応する製品品質保証期間を規定している。第1のモジュール11は、タグがスキャンされると、製品のタグに含まれる識別子及び製品品質保証期間を取得することができる。第1のモジュール11が、識別子が記録されたことのない識別子であることを発見した場合、このことは、この識別子が収容装置に初めて入れられたことを示す。この場合、第3のモジュール13は、タグがスキャンされた初期時間を記録する。次いで、第5のモジュール15は、識別子、製品品質保証期間及び初期時間を端末に送信して、端末が、製品品質保証期間及び初期時間に基づいて、品質保証期間のモニタリングを行い、識別子に対応するモニタリング結果を得ることを可能にする。端末は、初期時間及び製品品質保証期間に基づいて、カウントダウン計算を行い得る。カウントダウンによって取得された計算結果が予め設定された閾値に達すると、端末は、識別子に基づいて、タグが付けられた製品が品質保証期間に達したというリマインダをユーザに送信する。収容装置は、製品を保存するのに用いられるものであり、冷蔵庫、保存箱などであり得る。スキャン装置は、収容装置にセットされる。製品は、時間モニタリングを受ける必要がある製品を含む。例として、食べ物、薬剤、生物薬品などの品質保証期間を有する製品が挙げられる。タグは、製品に、貼付、ステープラ止めなどによって付けられ得る。スキャン装置は、RFID(無線周波数識別)、2次元のスキャン、バーコードスキャン、画像認識などの方法を用いてタグをスキャンし得る。
【0023】
具体的には、タグとして電子タグが採用され、第1のモジュール11は、RFID読取りモジュールを用い得る。
【0024】
この場合、電子タグは、RFID手法を用いてスキャンされる。製品が収容装置内に配置されると、第1のモジュール11は、無線周波数信号を送信することによって電子タグと通信する。全ての電子タグは、無線周波数信号を受信し、感知した電流を介して取得した電力を用いて、それぞれのチップに保存された固有識別子及び対応する製品品質保証期間を送信する。このことは、製品をスキャンするのに、製品に接触することまたは特定のジェスチャを用いることを必要としない。例えば、2次元のスキャン方法は、スキャンのために、2次元コードを対象としたスキャン装置を必要とする。このようにして、製品のタグをスキャンするユーザのジェスチャはスキップされ、ユーザの操作は最小限になる。電子タグは、製品を配置するときに付けられているだけでよく、品質保証期間のモニタリングは、人間の介入なしに自動的に行われる。
【0025】
必要に応じて、本出願の例示的なスキャン装置は、第7のモジュール17及び第9のモジュール19をさらに含み得る。
【0026】
第7のモジュール17は、端末から照明命令を受信し、第9のモジュール19は、タグが付けられた照明ユニットを制御して、照明命令にしたがって光を生成する。
【0027】
端末は、収容装置の製品を選択するユーザの操作及びそれぞれの識別子に基づいて、スキャン装置に照明命令を送信する。第7のモジュール17は、端末から照明命令を受信すると、第9のモジュール19を制御して、タグ上に付いている照明ユニットを、照明命令にしたがって光を生成するように操作する。例えば、ユーザは、端末のスクリーンに表示された、タグに対応する画像をクリックし、端末は、タグの識別子及び照明命令をスキャン装置に送信して、スキャン装置に、識別子に基づいて、対応するタグを照らすように命令する。照明命令を受信した後、第7のモジュール17は、第9のモジュール19を制御して、スキャン信号を送出する。電子タグは、使用中のスキャン装置が発した一定の周波数を有する無線周波数信号によって形成された磁界でRF(無線周波数)エネルギーを感知し受信する感知アンテナを用いて、電子タグを駆動し光を発させる。したがって、電子タグは、ユーザの選択操作に応じて光を発し、タグが付けられた対応する製品をユーザが発見することを容易にする。
【0028】
必要に応じて、例示的なスキャン装置は、第11のモジュール111をさらに含み得る。
【0029】
第1のモジュール11は、定期的にまたは周期的に、収容装置の製品の対応するタグをスキャンし得る。第11のモジュール111は、現在のスキャンされた識別子一覧を端末に送信する。
【0030】
第11のモジュール111は、現在のスキャンされた識別子一覧を端末に送信する。端末は、履歴的に保存された識別子一覧を、現在のスキャンされた識別子一覧と比較し、履歴的に保存された識別子一覧に出現しているが現在のスキャンされた識別子一覧にはない識別子を第1のステータスとラベリングする。第1のステータスは、対応するタグが収容装置に存在しないことを表す。端末は、識別子及び第1のステータスに基づいて、対応するタグに対するカウントダウン計算を中止する。端末は、さらに、履歴的に保存された識別子一覧を、現在のスキャンされた識別子一覧と比較し、第1のステータスとラベリングされておりかつ現在のスキャンされた識別子一覧に再出現した識別子を第2のステータスとラベリングする。第2のステータスは、関連するタグが収容装置内に戻されたことを表す。端末は、識別子及び第2のステータスに基づいて、対応するタグに対するカウントダウン計算を続行する。例えば、第1のモジュール11は、定期的にスキャンを行う。ユーザが収容装置から製品を取り出すと、スキャン装置は、対応するタグが収容装置に含まれていないことを検出する。第11のモジュール111は、現在のスキャンされた識別子一覧を端末に送信する。端末は、受信した現在のスキャンされた識別子一覧と端末に保存された履歴的な識別子一覧との比較を行い、以前保存された識別子の一部が、受信した識別子の中には存在しないことを検出する。それに対応するタグは、第1のステータスとラベリングされ、対応するタグが収容装置内に存在せずユーザによって取り出されたことを示している。この場合、対応するタグに対するカウントダウン計算を中止して、リソースをセーブする。現在のスキャンされた識別子一覧と履歴的に保存された識別子一覧との比較後に、以前第1のステータスとラベリングされた識別子が現在のスキャンされた識別子一覧に再出現した場合、このことは、そのタグが収容装置内に戻されたことを示している。この場合、対応するタグに対するカウントダウン計算を続行する。このようにして、対応するタグに対するカウントダウン計算を続行または中止することは、製品を収容装置に出し入れするというユーザの行為に基づいて実装される。例えば、ユーザは食品を冷蔵庫から取り出し、その一部を食べた後で冷蔵庫に戻す。この状況下において、食品の対応するタグに対するカウントダウン計算は、中止または続行される。
【0031】
必要に応じて、例示的なスキャン装置は、第13のモジュール113をさらに含み得る。
【0032】
第1のモジュール11は、対応する収容装置の製品のタグを定期的にまたは周期的にスキャンする。第13のモジュール113は、記録済み識別子(複数可)がスキャン中発見されなかった場合、記録済み識別子(複数可)及び第1のステータスを端末に送信する。
【0033】
この場合、第1のステータスは、対応するタグ(複数可)が収容装置に存在しないことを表す。識別子(複数可)及び第1のステータスの受信に応じて、端末は、記録済み識別子(複数可)を第1のステータスとラベリングする。端末は、記録済み識別子(複数可)及び第1のステータスに基づいて、対応するタグ(複数可)に対するカウントダウン計算を中止する。現在のスキャンされた識別子一覧と履歴的に保存された識別子一覧の比較を用いる手法とは異なるため、端末が比較を行う必要はなく、第13のモジュール113は、記録済み識別子(複数可)がスキャン中に発見された場合、記録済み識別子(複数可)及び第1のステータスを端末に直接送信する。このことにより、端末の作業負荷は軽減され、ネットワークフローの消費を小さくする。
【0034】
必要に応じて、記録済み識別子がスキャン中に発見された場合、第13のモジュール113は、記録済み識別子及び第2のステータスを端末に送信する。
【0035】
この場合、第2のステータスは、そのタグが収容装置内に戻されたことを表す。識別子及び第2のステータスの受信に応じて、端末は、記録済み識別子を第2のステータスとラベリングする。端末は、記録済み識別子及び第2のステータスに基づいて、対応するタグに対するカウントダウン計算を続行する。同様に、第2のステータスはスキャン装置から送信され、端末は現在のスキャンされた識別子一覧と履歴的に保存された識別子一覧の比較を行う必要はない。したがって、端末の作業負荷は軽減され、ネットワークフローの消費を小さくする。
【0036】
必要に応じて、例示的なスキャン装置は、第15のモジュール115をさらに含み得る。
【0037】
記録済み識別子がスキャン中発見されなかった場合、第15のモジュール115は、そのタグのスキャンステータスを「更新」ステータスとラベリングする。
【0038】
このケースにおいて、第1のモジュール11が、記録されたことのある識別子をスキャンを通じて発見しなかった場合、このことは、対応するタグが収容装置から取り出され製品保存の状態が変わったことを示している。カウントダウン計算を中止または続行する通知を端末に行う必要がある。この場合、第15のモジュール115は、スキャン装置のタグスキャンステータスを「更新」とラベリングする。端末がスキャン装置と通信及び接続を行うと、端末はまず、スキャン装置のタグスキャンステータスを検証する。タグスキャンステータスが「更新」とラベリングされている場合、端末は、スキャン装置に更新済みデータを送信するように要求する。更新済みデータは、現在のスキャンされた識別子の、すなわち第1のステータスまたは第2のステータスとラベリングされた識別子(複数可)の一覧を含む。
【0039】
図2は、製品の品質保証期間をモニタリングする端末の概要構造図である。製品の品質保証期間をモニタリングする端末は、第2のモジュール22及び第4のモジュール24を含む。
【0040】
スキャン装置は、製品のタグをスキャンして、タグの識別子及び識別子に対応する製品の品質保証期間を取得する。識別子が新規の識別子であるとき、スキャン装置は、タグがスキャンされた初期時間を記録する。第2のモジュール22は、スキャン装置から送信された識別子、製品の品質保証期間及び初期時間を受信する。第4のモジュール24は、製品の品質保証期間及び初期時間に基づいて、品質保証期間のモニタリングを行う。
【0041】
タグに保存された情報は、識別子及び製品の品質保証期間を含む。タグ及び識別子(ID)は互いに対応し、識別子及び製品の品質保証期間は互いに対応する。製品の品質保証期間はタグごとに設定される。タグは製品に付けられ、製品に対応する製品品質保証期間を規定している。スキャン装置は、製品のタグをスキャンしたとき、識別子及び製品の品質保証期間を取得することができる。スキャン装置が、識別子を、記録されたことのない識別子として検出した場合、このことは、このタグが収容装置内に初めて配置されたことを示している。この場合、スキャン装置は、タグがスキャンされた初期時間を記録する。次いで、スキャン装置は、識別子、製品の品質保証期間及び初期時間を第2のモジュール22に送信する。第4のモジュール24は、製品の品質保証期間及び初期時間に基づいて品質保証期間のモニタリングを行うのに用いられる。冷蔵庫、保存箱などであり得る収容装置は、製品を保存するのに用いられる。製品は、時間モニタリングを受ける必要がある製品を含む。例として、食べ物、薬剤、生物薬品などの品質保証期間を有する製品が挙げられる。タグは、製品に、貼付、ステープラ止めなどによって付けられ得る。スキャン装置は、RFID(無線周波数識別)、2次元のスキャン、バーコードスキャン、画像認識などの方法を用いてタグをスキャンし得る。端末は、通信の実行及びコンピュータ計算が可能である装置であってもよく、携帯電話、タブレットコンピュータ、デスクトップコンピュータなどを含む。
【0042】
具体的には、第4のモジュール24は、初期時間及び識別子に対応する製品の品質保証期間に基づいて、カウントダウン計算を行う。カウントダウン計算の計算結果が予め設定された閾値に達すると、第4のモジュール24は、識別子に基づいて、タグが付けられた製品が品質保証期間に達したことをユーザにリマインドする。
【0043】
具体的には、以下の式が、カウントダウン計算に用いられる。
Ts=Tc+L-Td
【0044】
Tsは、残り時間を表し、Tcは、初期時間を表し、Lは製品の品質保証期間を表し、Tdは、現在の時間を表す。
【0045】
現在の時間Tdは、時計を用いて端末によって取得される現在の時間の情報を指す。カウントダウン計算の計算結果は、残り時間Tsを指す。計算から取得された残り時間Tsが、予め設定された閾値よりも少なくなると、例えば1日未満になると、第4のモジュール24は、対応するタグが製品の品質保証期間に近接していることをユーザにリマインドする。例えば、期限切れしたタグのシリアルナンバーまたは名称を、スクリーンを介して表示する。タグの有効残り期間も表示し得る。
【0046】
必要に応じて、例示的な端末は、第6のモジュール26をさらに含み得る。
【0047】
第6のモジュール26は、品質保証期間のモニタリング結果に基づいて、品質保証期間の統計一覧を生成し表示する。
【0048】
第6のモジュール26は、ユーザのクエリ操作に基づいて、識別子一覧に基づいた様々な識別子ベースのカウントダウンのそれぞれの計算結果、すなわちそれぞれの残り時間Tsを取得し、識別子と残り時間の対応一覧、すなわち品質保証期間の統計一覧を表示して、保存されている製品の品質保証期間に関連する状態をユーザが検索し把握することを容易にする。
【0049】
必要に応じて、例示的な端末は、第8のモジュール28をさらに含み得る。
【0050】
スキャン装置と通信していない期間が、予め設定された継続時間より長いという検出に応じて、第8のモジュール28は、ユーザにプロンプトを提供する。
【0051】
端末は、スキャン装置に近接して設置されていなくてもよく、または、通信信号は、安定していなくてもよい。端末が、スキャン装置との通信が予め設定された期間内なされていないことを検出すると、第8のモジュール28は、スキャン装置への接続が必要であることをユーザにリマインドし、または、ユーザに警告を送信して、製品の保存状態のデータを更新する。
【0052】
必要に応じて、例示的な端末は、第10のモジュール210をさらに含み得る。
【0053】
第10のモジュール210は、収容装置の製品を選択するユーザの操作及びその識別子に基づいて、照明命令をスキャン装置に送信する。
【0054】
第10のモジュール210から送信された照明命令の受信に応じて、スキャン装置は、タグ上に付けられた照明ユニットを制御して、照明命令にしたがって光を発する。例えば、ユーザは、端末のディスプレイに提示された、タグに対応する画像をクリックする。第10のモジュール210は、タグの識別子及び照明命令をスキャン装置に送信し、スキャン装置に、識別子に応じて、対応するタグを照らすように命令する。スキャン装置は、スキャン信号を送出する。電子タグは、電子タグに光を発させるドライバとして、スキャン装置のリーダが送出した一定の周波数のRF信号によって形成された磁界でRF(無線周波数)電力を感知し受信する感知アンテナを用いる。このようにして、電子タグは、ユーザの選択操作に応じて光を発し、タグが付けられた対応する製品をユーザが発見することを容易にする。
【0055】
必要に応じて、例示的な端末は、第12のモジュール212をさらに含み得る。
【0056】
第12のモジュール212は、製品の品質保証期間を設定するユーザの操作に応じて、製品の品質保証期間の設定命令をエンコーダに送信する。
【0057】
タグは、エンコーダによって、識別子を用いて再構成される。タグが製品に付けられる前、毎回、元のタグは、以前の製品からの区別のために、新規の識別子が割り当てられるように再構成され得る。識別子がエンコーダで再構成されると、識別子に対応する製品の品質保証期間が割り当てられ得る。タグに対する製品の品質保証期間に設定の修正が必要な場合、第12のモジュール212は、ユーザの設定操作に応じて、製品品質保証期間の設定命令をエンコーダに送信し得る。エンコーダは、命令にしたがって、製品の品質保証期間に対して、対応する設定を修正する。例えば、実際の製品の品質保証期間が6か月であり、タグに保存された製品品質保証期間が3か月である場合、第12のモジュール212は、製品品質保証期間の設定命令をエンコーダに送信し得る。エンコーダは、タグの製品品質保証期間を3か月から6か月に修正し、次いで、タグを実際の製品のパケットに付ける。
【0058】
具体的には、製品品質保証期間の設定命令は、タグの色と製品品質保証期間の対応関係を含む。
【0059】
タグは、様々な色で設定される。様々な色のタグは、様々な製品品質保証期間で設定される。例えば、赤、オレンジ、黄、緑、ペール、青及び紫を含む色を用いて、カラフルな電子タグは使用される。赤のタグの製品品質保証期間は1日に設定されている。オレンジのタグの製品品質保証期間は2日に設定されている。黄のタグの製品品質保証期間は3日に設定されている。緑のタグの製品品質保証期間は4日に設定されている。ペールのタグの製品品質保証期間は1週間に設定されている。青のタグの製品品質保証期間は半月に設定されている。紫のタグの製品品質保証期間は1か月に設定されている。様々な製品品質保証期間を表すのに様々な色のついたタグを用いることによって、タグに関連する製品品質保証期間をきわめて直感的に提示することができ、ユーザによる識別及び使用を容易にすることができる。様々な色のついたタグを製品品質保証期間に対して設定するとき、第12のモジュール212は、タグに保存された製品品質保証期間がタグの色と矛盾しないことを確実にするために、タグの色と製品品質保証期間の対応関係を送信する必要もある。
【0060】
必要に応じて、例示的な端末は、第14のモジュール214、第16のモジュール216及び第18のモジュール218をさらに含み得る。
【0061】
第14のモジュール214は、スキャン装置によって送信された現在のスキャンされた識別子一覧を受信する。第16のモジュール216は、履歴的に保存された識別子一覧を現在のスキャンされた識別子一覧と比較し、履歴的に保存された識別子一覧に出現しているが現在のスキャンされた識別子一覧にはない識別子を第1のステータスとラベリングする。第18のモジュール218は、識別子及び第1のステータスに基づいて、対応するタグに対するカウントダウン計算を中止する。
【0062】
スキャン装置は、収容装置の製品のタグを定期的にスキャンする。ユーザが製品を収容装置から取り出すと、スキャン装置は、対応するタグが収容装置内で見つからないことを検出し、現在のスキャンされた識別子一覧を第14のモジュール214に送信する。第16のモジュール216は、受信した現在の識別子一覧を、端末に保存した履歴的に保存された識別子一覧と比較し、履歴的に保存された識別子の一部が、受信した識別子には見つからないことを発見する。この場合、対応するタグは第1のステータスとラベリングされ、対応するタグが収容装置に存在せずユーザによって取り出されたことを示している。この場合、第18のモジュール218は、対応するタグに対するそれぞれのカウントダウン計算を行う第4のモジュール24を制御し中止して、リソースをセーブする。例えば、ユーザは、冷蔵庫から食べ物を取り出す。この場合、食べ物に対応するタグに対するカウントダウン計算を中止する。
【0063】
必要に応じて、第16のモジュール216は、履歴的に保存された識別子一覧を現在のスキャンされた識別子一覧と比較し、現在のスキャンされた識別子一覧に再出現しておりかつ第1のステータスとラベリングされた識別子を、第2のステータスとラベリングする。第18のモジュール218は、識別子及び第2のステータスに基づいて、対応するタグに対するカウントダウン計算を続行する。
【0064】
現在のスキャンされた識別子一覧を履歴的に保存された識別子一覧と比較した後、第16のモジュール216は、以前第1のステータスとラベリングされた識別子(複数可)が、現在のスキャンされた識別子一覧に再出現したことを検出する。これは、それぞれのタグが収容装置に戻されたことを示している。この場合、第18のモジュール218は、第4のモジュール24を制御して、それぞれのタグに対するカウントダウン計算を続行する。カウントダウン計算を続行するとき、端末は、更新後の現在の時間を用いて、こうして、製品を戻すというユーザの行為に応じて、タグの対応するカウントダウン動作を続行することを実装する。
【0065】
必要に応じて、例示的な端末は、第20のモジュール220、第22のモジュール222及び第24のモジュール224をさらに含み得る。
【0066】
第20のモジュール220は、スキャン装置から、記録済み識別子(複数可)及び第1のステータスを受信する。第22のモジュール222は、記録済み識別子(複数可)を第1のステータスとラベリングし、第24のモジュール224は、記録済み識別子(複数可)及び第1のステータスに基づいて、対応するタグ(複数可)に対するカウントダウン計算(複数可)を中止する。
【0067】
第1のステータスは、対応するタグが収容装置に存在しないことを示す。現在のスキャンされた識別子一覧と履歴的に保存された識別子一覧を比較する方法とは異なるため、端末が一覧を比較する必要なしに、スキャン装置は、記録済み識別子(複数可)がスキャン中発見されなかった場合、記録済み識別子(複数可)及び第1のステータスを端末に直接送信する。このことにより、端末の作業負荷は軽減され、ネットワークフローの消費を小さくする。第24のモジュール224は、第4のモジュール24を制御して、対応するタグに対するカウントダウン計算を中止する。
【0068】
必要に応じて、第20のモジュール220は、スキャン装置から、記録済み識別子及び第2のステータスを受信し、第22のモジュール222は、記録済み識別子を第2のステータスとラベリングする。第24のモジュール224は、記録済み識別子及び第2のステータスに基づいて、対応するタグに対するカウントダウン計算を続行する。
【0069】
第2のステータスは、対応するタグが収容装置に戻されたことを表す。同様に、端末が現在のスキャンされた識別子一覧を履歴的に保存された識別子一覧と比較する必要なしに、記録済み識別子がスキャンによって再度取得された場合、スキャン装置は、第2のステータスを送信する。したがって、端末の作業負荷は軽減され、ネットワークフローの消費を小さくする。第24のモジュール224は、第4のモジュール24を制御して、対応するタグに対するカウントダウン計算を続行する。
【0070】
必要に応じて、例示的な端末は、第26のモジュール226及び第28のモジュール228をさらに含み得る。
【0071】
スキャン装置と通信を行うと、第26のモジュール226は、スキャン装置のタグスキャンステータスを取得する。タグスキャンステータスが「更新」ステータスである場合、第28のモジュール228は、スキャン装置に、更新済みデータを送信するように要求する。
【0072】
スキャン装置がスキャン中、記録済み識別子を発見しなかった場合、このことは、対応するタグが取り出され製品保存に関する状態が変わったことを示す。それぞれのカウントダウン計算を中止または続行することを端末に通知する必要がある。この場合、スキャン装置は、タグスキャンステータスを「更新」とラベリングする。第26のモジュール226がスキャン装置と通信を行うと、第26のモジュール226はまず、スキャン装置のタグスキャンステータスを検出する。タグスキャンステータスが「更新」とラベリングされている場合、第28のモジュール228は、スキャン装置に、更新済みデータを送信するように要求する。更新済みデータは、現在のスキャンされた識別子の、すなわち第1のステータスまたは第2のステータスとラベリングされた識別子(複数可)の一覧を含む。
【0073】
図3は、製品の品質保証期間をモニタリングするエンコーダの概略構造図を示す。製品の品質保証期間をモニタリングするエンコーダは、第31のモジュール31を含む。
【0074】
第31のモジュール31は、新規の識別子を各タグに割り当てる。スキャン装置は、製品のタグをスキャンして、タグの識別子及び識別子に対応する製品品質保証期間を取得する。識別子が新規の識別子であるとき、スキャン装置は、タグがスキャンされた初期時間を記録する。スキャン装置は、識別子、製品品質保証期間及び初期時間を端末に送信する。端末は、製品品質保証期間及び初期時間に基づいて、品質保証期間のモニタリングを行う。
【0075】
タグに保存された情報は、識別子及び製品の品質保証期間を含む。タグ及び識別子(ID)は互いに対応し、識別子及び製品の品質保証期間は互いに対応する。製品の品質保証期間は、タグごとに設定される。タグは製品に付けられ、製品に対応する製品品質保証期間を規定している。冷蔵庫、保存箱などであり得る収容装置は、製品を保存するのに用いられる。製品は、時間モニタリングを受ける必要がある製品を含む。例として、食べ物、薬剤、生物薬品などの品質保証期間を有する製品が挙げられる。タグは、製品に、貼付、ステープラ止めなどによって付けられ得る。スキャン装置は、RFID(無線周波数識別)、2次元のスキャン、バーコードスキャン、画像認識などの方法を用いてタグをスキャンし得る。タグは、エンコーダを介して、識別子を用いて再構成される。タグが製品に付けられるときは毎回、タグはエンコーダ内に配置される。第31のモジュール31は、以前の製品から区別するために、元のタグを、新規の識別子が提供されるように再構成する。
【0076】
必要に応じて、例示的なエンコーダは、第32のモジュール32及び第33のモジュール33をさらに含み得る。
【0077】
第32のモジュール32は、端末から、製品品質保証期間の設定命令を受信する。第33のモジュール33は、製品品質保証期間の設定命令に基づいて、タグに対して、識別子に対応する製品品質保証期間を設定する。
【0078】
タグがエンコーダで再構成されるとき、タグに、その識別子に対応する製品品質保証期間が与えられ得る。タグの製品品質保証期間に構成上修正が必要な場合、端末は、ユーザの設定操作に基づいて、品質保証期間の設定命令を第32のモジュール32に送信する。第33のモジュール33は、この命令にしたがって、製品品質保証期間の構成上、対応する修正を行う。例えば、実際の製品の品質保証期間が6か月であり、タグに保存された製品品質保証期間が3か月である場合、端末を用いて製品品質保証期間の設定命令を第32のモジュール32に送信し、第33のモジュール33を制御して、タグの製品品質保証期間を3か月から6か月に修正し得る。次いで、タグは、実際の製品のパッケージに付けられ得る。
【0079】
必要に応じて、少なくとも2つのタグは、異なる色を有する。異なる製品品質保証期間が、異なる色のタグに対して設定される。製品品質保証期間の設定命令は、色と製品品質保証期間の対応関係を含む。第33のモジュール33は、製品品質保証期間の設定命令にしたがって、タグに対して、識別子に対応する製品品質保証期間及びタグの色を設定するのに用いられる。
【0080】
タグは、様々な色で設定される。様々な色のタグは、様々な製品品質保証期間で設定される。例えば、赤、オレンジ、黄、緑、ペール、青及び紫を含む色を用いて、カラフルな電子タグは使用される。赤のタグの製品品質保証期間は1日に設定されている。オレンジのタグの製品品質保証期間は2日に設定されている。黄のタグの製品品質保証期間は3日に設定されている。緑のタグの製品品質保証期間は4日に設定されている。ペールのタグの製品品質保証期間は1週間に設定されている。青のタグの製品品質保証期間は半月に設定されている。紫のタグの製品品質保証期間は1か月に設定されている。様々な製品品質保証期間を表すために様々な色のついたタグを用いることによって、タグに関連する製品品質保証期間をきわめて直感的に提示することができ、ユーザによる識別及び使用を容易にすることができる。様々な色のタグを、製品品質保証期間を用いて構成するとき、製品品質保証期間の設定命令は、タグに保存された製品品質保証期間がタグの色と矛盾しないことを確実にするために、タグの色と製品品質保証期間の対応関係を含む必要がさらにある。
【0081】
必要に応じて、エンコーダは、複数の収容キャビティを含む。各収容キャビティは、同一の色のタグを配置するのに用いられる。各収容キャビティの色はそれぞれ、タグの色に対応する。第33のモジュール33は、製品品質保証期間の設定命令にしたがって、各収容キャビティでタグを、識別子に個々に対応するそれぞれの製品品質保証期間及びタグの色を用いて個々に構成するのに用いられる。
【0082】
識別子に対応する製品品質保証期間は、製造時に電子タグでプリセットされ得る。異なる色は、異なる品質保証期間に対応する。タグは、同一の色を有する収容キャビティ内に配置されるように、収容キャビティの色に応じてエンコーダに配置される。例えば、赤のタグは、赤の収容キャビティに配置される。したがって、このことにより、ユーザは、いかなる設定もなしに、きわめて便利にタグを使用し始めることができるようになる。電子タグがエンコーダに配置されると、エンコーダは、電子タグの識別子をリフレッシュし、タグが配置された場所にしたがって、製品品質保証期間をリフレッシュする。ユーザが所定の製品品質保証期間に満足しない場合、ユーザは、端末を介して、タグの色に対応する製品品質保証期間を調整することができる。エンコーダは、BluetoothモジュールまたはWiFiモジュールを介して端末と通信し、端末から構成を更新する命令を受信することができる。
【0083】
図4は、製品の品質保証期間をモニタリングするシステムの概略構造図を示す。製品の品質保証期間をモニタリングするシステムは、
図1に示すようなスキャン装置1及び
図2に示すような端末2を含む。
【0084】
スキャン装置1は、第1のモジュール11、第3のモジュール13及び第5のモジュール15を含む。端末は、第2のモジュール22及び第4のモジュール24を含む。
【0085】
第1のモジュール11は、製品のタグをスキャンして、タグの識別子及び識別子に対応する製品品質保証期間を取得する。識別子が新規の識別子であることに応じて、第3のモジュール13は、タグがスキャンされた初期時間を記録する。第5のモジュール15は、識別子、製品品質保証期間及び初期時間を第2のモジュール22に送信する。第4のモジュール24は、製品品質保証期間及び初期時間に基づいて、品質保証期間をモニタリングする。
【0086】
具体的には、第4のモジュール24は、初期時間及び識別子に対応する製品品質保証期間に基づいて、カウントダウン計算を行う。カウントダウン計算の計算結果が所定の閾値に達すると、第4のモジュール24は、識別子に基づいて、タグが付けられた製品が品質保証期間に達したことをユーザにリマインドする。以下の式が、カウントダウン計算に用いられる。
Ts=Tc+L-Td
【0087】
Tsは残り時間を表し、Tcは初期時間を表し、Lは製品の品質保証期間を表し、Tdは現在の時間を表す。
【0088】
必要に応じて、端末は、第6のモジュール26をさらに含み得る。
【0089】
第6のモジュール26は、品質保証期間のモニタリング結果に基づいて、品質保証期間の統計一覧を生成し表示する。
【0090】
第6のモジュール26は、ユーザのクエリ操作に基づいて、識別子一覧に基づく様々な識別子ベースのカウントダウンのそれぞれの計算結果、すなわちそれぞれの残り時間Tsを取得し、識別子と残り時間の対応一覧、すなわち品質保証期間の統計一覧を表示して、製品の品質保証期間に関連する状態をユーザが検索し把握することを容易にする。
【0091】
必要に応じて、端末は、第8のモジュール28をさらに含み得る。
【0092】
スキャン装置と通信していない期間が、予め設定された継続時間より長いという検出に応じて、第8のモジュール28は、ユーザにプロンプトを提供する。
【0093】
端末は、スキャン装置に近接して設置されていなくてもよく、または、通信信号は、安定していなくてもよい。端末が、スキャン装置との通信が予め設定された期間内なされていないことを検出すると、第8のモジュール28は、スキャン装置との接続が必要であることをユーザにリマインドし、またはユーザに警告を送信して、製品の保存状態のデータを更新する。
【0094】
必要に応じて、例示的な端末は、第10のモジュール210をさらに含み得る。スキャン装置は、第7のモジュール17及び第9のモジュール19をさらに含む。
【0095】
第10のモジュール210は、収容装置の製品を選択するユーザの操作及びその識別子に基づいて、照明命令を第7のモジュール17に送信する。第7のモジュール17は、端末から照明命令を受信し、第9のモジュール19は、タグに付いている照明ユニットを制御して、照明命令にしたがって光を生成する。
【0096】
第10のモジュール210から照明命令を受信した後、第7のモジュール17は、第9のモジュール19を制御して、タグが付けられた照明ユニットを、照明命令にしたがって光を生成するように操作する。例えば、ユーザは、端末のスクリーンに表示された、タグに対応する画像をクリックし、第10のモジュール210は、タグの識別子及び照明命令を第7のモジュール17に送信する。第9のモジュール19は、スキャン信号を制御し送出する。電子タグは、使用中のスキャン装置が発した一定の周波数を有する無線周波数信号によって形成された磁界でRF(無線周波数)エネルギーを感知し受信する感知アンテナを用いて、電子タグを駆動し光を発させる。したがって、電子タグは、ユーザの選択操作に応じて光を発し、タグが付けられた対応する製品をユーザが発見することを容易にする。
【0097】
必要に応じて、スキャン操作は、第11のモジュール111をさらに含み得る。端末は、第14のモジュール214、第16のモジュール216及び第18のモジュール218をさらに含む。
【0098】
第1のモジュールは、対応する収容装置内の製品のタグを定期的にスキャンする。第11のモジュール111は、現在のスキャンされた識別子一覧を第14のモジュール214に送信する。第14のモジュール214は、現在のスキャンされた識別子一覧をスキャン装置から受信する。第16のモジュール216は、履歴的に保存された識別子一覧を現在のスキャンされた識別子一覧と比較し、履歴的に保存された識別子一覧に出現しているが現在のスキャンされた識別子一覧にはない識別子を第1のステータスとラベリングする。第18のモジュール218は、識別子及び第1のステータスに基づいて、対応するタグに対するカウントダウン計算を中止する。
【0099】
必要に応じて、第16のモジュール216は、履歴的に保存された識別子一覧を現在のスキャンされた識別子一覧と比較し、現在のスキャンされた識別子一覧に再出現しておりかつ第1のステータスとラベリングされている識別子を第2のステータスとラベリングする。第18のモジュール218は、識別子及び第2のステータスに基づいて、対応するタグに対するカウントダウン計算を続行する。
【0100】
第1のステータスは、対応するタグが収容装置に存在しないことを表す。第2のステータスは、対応するタグが収容装置に戻されたことを表す。このことによって、製品を出し入れするというユーザの行為に基づいて、対応するタグに対するカウントダウン計算を中止または続行することが実装される。
【0101】
必要に応じて、スキャン装置は、第13のモジュール113をさらに含み得る。端末は、第20のモジュール220、第22のモジュール222及び第24のモジュール224をさらに含む。
【0102】
第1のモジュール11は、収容装置の製品のタグを定期的にスキャンする。記録されたことのある識別子がスキャンからは見つからなかった場合、第13のモジュール113は、記録されたことのある識別子(複数可)及び第1のステータスを第20のモジュール220に送信する。第20のモジュール220は、スキャン装置から、記録済み識別子(複数可)及び第1のステータスを受信する。第22のモジュール222は、記録済み識別子(複数可)を第1のステータスとラベリングし、第24のモジュール224は、記録済み識別子(複数可)及び第1のステータスに基づいて、それぞれのタグ(複数可)に対するカウントダウン計算(複数可)を中止する。
【0103】
必要に応じて、記録済み識別子がスキャンによって再度取得された場合、第13のモジュール113は、第2のステータス及び記録済み識別子を第20のモジュール220に送信する。第20のモジュール220は、スキャン装置から、記録済み識別子及び第2のステータスを受信する。第22のモジュール222は、記録済み識別子を第2のステータスとラベリングする。第24のモジュールは、記録済み識別子及び第2のステータスに基づいて、対応するタグに対するカウントダウン計算を続行する。
【0104】
第1のステータスは、対応するタグが収容装置に存在しないことを表す。第2のステータスは、対応するタグが収容装置に戻されたことを表す。端末が現在のスキャンされた識別子一覧と履歴的に保存された識別子一覧の比較を行う必要なしに、スキャン装置は、第1のステータスまたは第2のステータスを送信する。このようにして、端末の作業負荷は軽減され、ネットワークフローの消費を小さくする。
【0105】
必要に応じて、スキャン装置は、第15のモジュール115をさらに含み得る。端末は、第26のモジュール226及び第28のモジュール228をさらに含む。記録済み識別子がスキャン中見つからなかった場合、第15のモジュール115は、タグスキャンステータスを「更新」ステータスとラベリングする。第26のモジュール226は、第15のモジュール115のタグスキャンステータスを取得する。タグスキャンステータスが「更新」ステータスの場合、第28のモジュール228は、スキャン装置に、更新済みデータを送信するように要求する。
【0106】
スキャン装置が、スキャン中、記録済み識別子を発見しなかった場合、このことは、対応するタグが取り出され製品保存に関する状態が変わったことを示す。それぞれのカウントダウン計算を中止または続行する通知を端末に行う必要がある。この場合、第15のモジュール115は、タグスキャンステータスを「更新」とラベリングする。第26のモジュール226がスキャン装置と通信を行うと、第26のモジュール226はまず、スキャン装置のタグスキャンステータスを検出する。タグスキャンステータスが「更新」とラベリングされている場合、第28のモジュール228は、スキャン装置に、更新済みデータを送信するように要求する。更新済みデータは、現在のスキャンされた識別子の、すなわち第1のステータスまたは第2のステータスとラベリングされた識別子(複数可)の一覧を含む。
【0107】
必要に応じて、システムは、
図3に示すようなエンコーダ3をさらに含み得る。
【0108】
エンコーダは、第31のモジュール31を含む。第31のモジュールは、タグごとに新規の識別子を設定する。タグは、エンコーダを介して、識別子を用いて再構成される。タグが製品に付けられるときは毎回、タグはエンコーダ内に配置される。第31のモジュール31は、以前の製品から区別するために、元のタグを、新規の識別子が提供されるように再構成する。
【0109】
必要に応じて、例示的なエンコーダは、第32のモジュール32及び第33のモジュール33をさらに含み得る。端末は、第12のモジュール212をさらに含む。
【0110】
第12のモジュール212は、製品の品質保証期間を設定するユーザの操作に応じて、製品の品質保証期間の設定命令を第32のモジュール32に送信する。第33のモジュール33は、製品品質保証期間の設定命令に基づいて、タグに対して、識別子に対応する製品品質保証期間を設定する。
【0111】
タグがエンコーダで再構成されるとき、タグに、その識別子に対応する製品品質保証期間が与えられ得る。タグの製品品質保証期間に構成上修正が必要な場合、第12のモジュール212は、ユーザの設定操作に応じて、品質保証期間の設定命令を第32のモジュール32に送信する。第33のモジュール33は、この命令にしたがって、製品品質保証期間の構成上、対応する修正を行う。
【0112】
必要に応じて、少なくとも2つのタグは、異なる色を有する。異なる製品品質保証期間が、異なる色のタグに対して設定される。製品品質保証期間の設定命令は、色と製品品質保証期間の対応関係を含む。第33のモジュール33は、製品品質保証期間の設定命令にしたがって、タグに対して、識別子に対応する製品品質保証期間及びタグの色を設定する。
【0113】
タグは、様々な色で設定される。様々な色のタグは、様々な製品品質保証期間で設定され、したがって、タグに関連する製品品質保証期間をきわめて直感的に提示し、ユーザによる識別及び使用を容易にしている。様々な色のタグを、製品品質保証期間を用いて構成するとき、製品品質保証期間の設定命令は、タグに保存された製品品質保証期間がタグの色と矛盾しないことを確実にするために、タグの色と製品品質保証期間の対応関係を含む必要がさらにある。
【0114】
必要に応じて、エンコーダは、複数の収容キャビティを含む。各収容キャビティは、同一の色のタグを配置するのに用いられる。各収容キャビティの色はそれぞれ、タグの色に対応する。第33のモジュール33は、製品品質保証期間の設定命令にしたがって、各収容キャビティでタグを、識別子に個々に対応するそれぞれの製品品質保証期間及びタグの色を用いて個々に構成するのに用いられる。
【0115】
識別子に対応する製品品質保証期間は、製造時に電子タグでプリセットされ得る。異なる色は、異なる品質保証期間に対応する。タグは、同一の色を有する収容キャビティ内に配置されるように、収容キャビティの色に応じてエンコーダに配置される。例えば、赤のタグは、赤の収容キャビティに配置される。したがって、このことにより、ユーザは、いかなる設定もなしに、きわめて便利にタグを使用し始めることができるようになる。電子タグがエンコーダに配置されると、エンコーダは、電子タグの識別子をリフレッシュし、タグが配置された場所にしたがって、製品品質保証期間をリフレッシュする。ユーザが所定の製品品質保証期間に満足しない場合、ユーザは、端末を介して、タグの色に対応する製品品質保証期間を調整することができる。
【0116】
必要に応じて、スキャン装置は、収容装置内に配備される。スキャン装置は、通信ユニットを介して端末と通信する。通信ユニットは、収容装置外に配備される。スキャン装置は、データ回線を介して、通信ユニットに結合する。
【0117】
タグとして電子タグが採用され、第1のモジュール11は、RFID読取りモジュールを用い得る。電子タグは、RFID手法を用いてスキャンされる。製品が収容装置内に配置されると、第1のモジュール11は、無線周波数信号を送信することによって、その電子タグと通信する。全ての電子タグは、無線周波数信号を受信し、感知した電流を介して取得した電力を用いて、それぞれのチップに保存された固有識別子及び対応する製品品質保証期間を送信する。このことは、製品をスキャンするのに、製品に接触することまたは特定のジェスチャを用いることを必要としない。例えば、2次元のスキャン方法は、スキャンのために、2次元コ―ドを対象とするスキャン装置を必要とする。このようにして、製品のタグをスキャンするというユーザのジェスチャはスキップされ、ユーザの操作は最小限になる。タグは、製品を配置するときに付けられているだけでよく、品質保証期間のモニタリングは、人間の介入なしに自動的に行われる。しかし、スキャン装置は、収容装置内に配備される必要があるので、スキャン装置と端末の間で通信用無線信号が弱くなるという問題が生じ得る。したがって、スキャン装置は、収容装置外にある通信ユニットにデータ回線を介して結合されて、障害による無線信号の弱体化という問題を回避する。
【0118】
具体的には、通信ユニットは、BluetoothまたはWiFiを介して、端末と通信する。
【0119】
Bluetoothの場合の伝送距離は、10メートル範囲である。これは、基本的に、家庭にとっては十分である。大規模な製品収納システムの場合、10メートルの伝送距離は、十分ではない。したがって、多数の製品保存用収容装置を保存する状況に、より適しているWiFiを、通信を行うために用い得る。
【0120】
図5は、本出願の一態様による、スキャン装置で製品の品質保証期間をモニタリングする方法の流れ図を示す。スキャン装置で製品の品質保証期間をモニタリングする方法は、以下を含む。
【0121】
S501は、製品のタグをスキャンして、タグの識別子及びタグに対応する製品品質保証期間を取得する。
【0122】
S502は、識別子が新規の識別子であるとき、タグがスキャンされた初期時間を記録する。
【0123】
S503は、識別子、製品品質保証期間及び初期時間を端末に送信して、端末が製品品質保証期間及び初期時間に基づいて、品質保証期間のモニタリングを行うことを可能にする。
【0124】
タグに保存された情報は、識別子及び製品の品質保証期間を含む。タグ及び識別子(ID)は互いに対応し、識別子及び製品の品質保証期間は互いに対応する。製品の品質保証期間は、タグごとに設定される。タグは製品に付けられ、製品に対応する製品品質保証期間を規定している。スキャン装置は、タグをスキャンすると、製品のタグに含まれる識別子及び製品品質保証期間を取得することができる。スキャン装置が、識別子は記録されたことのない識別子であることを発見した場合、このことは、この識別子が収容装置に初めて入れられたことを示す。この場合、スキャン装置は、タグがスキャンされた初期時間を記録する。次いで、スキャン装置は、識別子、製品品質保証期間及び初期時間を端末に送信して、端末が、製品品質保証期間及び初期時間に基づいて、品質保証期間のモニタリングを行い、識別子に対応するモニタリング結果を取得することを可能にする。端末は、初期時間及び製品品質保証期間に基づいて、カウントダウン計算を行い得る。カウントダウンによって取得された計算結果が予め設定された閾値に達すると、端末は、識別子に基づいて、タグが付けられた製品が品質保証期間に達したというリマインダをユーザに送信する。収容装置は、製品を保存するのに用いられるものであり、冷蔵庫、保存箱などであり得る。スキャン装置は、収容装置にセットされる。製品は、時間モニタリングを受ける必要がある製品を含む。例として、食べ物、薬剤、生物薬品などの品質保証期間を有する製品が挙げられる。タグは、製品に、貼付、ステープラ止めなどによって付けられ得る。スキャン装置は、RFID(無線周波数識別)、2次元のスキャン、バーコードスキャン、画像認識などの方法を用いてタグをスキャンし得る。
【0125】
必要に応じて、S503で識別子、製品品質保証期間及び初期時間を端末に送信後、方法は、以下をさらに含む。
【0126】
S504は、照明命令を端末から受信する。
【0127】
S505は、タグに付いている照明ユニットを制御して、照明命令にしたがって光を生成する。
【0128】
端末は、収容装置の製品を選択するユーザの操作及びそれぞれの識別子に基づいて、照明命令をスキャン装置に送信する。端末から照明命令を受信後、スキャン装置は、タグ上に付いている照明ユニットを制御して、照明命令にしたがって光を生成する。例えば、ユーザは、端末のスクリーンに表示された、タグに対応する画像をクリックし、端末は、タグの識別子及び照明命令をスキャン装置に送信して、スキャン装置に、識別子に基づいて、対応するタグを照らすように命令する。照明命令を受信後、スキャン装置は、スキャン信号を送出する。電子タグは、使用中のスキャン装置が発した一定の周波数を有する無線周波数信号によって形成された磁界でRF(無線周波数)エネルギーを感知し受信する感知アンテナを用いて、電子タグを駆動し光を発させる。したがって、電子タグは、ユーザの選択操作にしたがって光を発し、タグが付けられた対応する製品をユーザが発見するのを容易にする。
【0129】
必要に応じて、S503で識別子、製品品質保証期間及び初期時間を端末に送信後、方法は、以下をさらに含む。
【0130】
S506は、対応する収容装置の製品のタグを定期的にスキャンする。
【0131】
S507は、現在のスキャンされた識別子一覧を端末に送信する。
【0132】
スキャン装置が現在のスキャンされた識別子一覧を端末に送信した後、端末は、履歴的に保存された識別子一覧を現在のスキャンされた識別子一覧と比較し、履歴的に保存された識別子一覧に出現しているが現在のスキャンされた識別子一覧にはない識別子(複数可)を第1のステータスとラベリングする。第1のステータスは、対応するタグ(複数可)が収容装置に存在しないことを表す。端末は、識別子(複数可)及び第1のステータスに基づいて、対応するタグ(複数可)に対するカウントダウン計算(複数可)を中止する。さらに、端末はまた、履歴的に保存された識別子一覧を現在のスキャンされた識別子一覧と比較し、履歴的に保存された識別子一覧に再出現しており、かつ第1のステータスとラベリングされている識別子(複数可)を、第2のステータスとラベリングする。第2のステータスは、対応するタグ(複数可)が収容装置内に戻されたことを表す。端末は、識別子(複数可)及び第2のステータスに基づいて、対応するタグ(複数可)に対するそれぞれのカウントダウン計算(複数可)を続行する。例えば、スキャン装置は、スキャンを定期的に行う。ユーザが製品を収容装置から取り出すと、スキャン装置は、対応するタグが収容装置に存在しないことを検出し、現在のスキャンされた識別子一覧を端末に送信する。端末は、受信した現在のスキャンされた識別子一覧と履歴的に保存された識別子一覧の比較を行い、履歴的に保存された識別子の一部が、受信した識別子に見つからないことを検出する。この場合、端末は、対応するタグを第1のステータスとラベリングし、対応するタグが収容装置に存在せずユーザによって取り出されたことを示している。対応するタグに対するカウントダウン計算は、その時点で中止されて、リソースをセーブする。現在のスキャンされた識別子一覧と履歴的に保存された識別子一覧の比較後に、第1のステータスとラベリングされた識別子が現在のスキャンされた識別子一覧に再出現した場合、このことは、そのタグが収容装置に戻されたことを示す。この場合、対応するタグに対するカウントダウン計算は続行される。このようにして、対応するタグに対するカウントダウン計算の続行または中止は、製品を収容装置から出し入れするというユーザの行為に基づいて実装される。例えば、ユーザは、食品を冷蔵庫から取り出し、その一部を食べた後で、冷蔵庫に戻す。この状況下において、食品の対応するタグに対するカウントダウン計算は中止され、または、続行される。
【0133】
必要に応じて、S503で識別子、製品品質保証期間及び初期時間を端末に送信後、方法は、以下をさらに含む。
【0134】
S508は、対応する収容装置の製品のタグを定期的にスキャンする。
【0135】
S509は、記録されたことのある識別子(複数可)がスキャン中発見されなかった場合、記録されたことのある識別子(複数可)及び第1のステータスを端末に送信する。
【0136】
この場合、第1のステータスは、対応するタグ(複数可)が収容装置に存在しないことを表す。識別子(複数可)及び第1のステータスの受信に応じて、端末は、記録済み識別子(複数可)を第1のステータスとラベリングする。端末は、記録済み識別子(複数可)及び第1のステータスに基づいて、対応するタグ(複数可)に対するカウントダウン計算を中止する。現在のスキャンされた識別子一覧と履歴的に保存された識別子一覧の比較を用いる手法とは異なるため、端末が比較を行う必要なしに、スキャン装置は、記録済み識別子(複数可)がスキャン中発見された場合、記録済み識別子(複数可)及び第1のステータスを端末に直接送信する。このことにより、端末の作業負荷は軽減され、ネットワークフローの消費を小さくする。
【0137】
必要に応じて、S509で記録済み識別子(複数可)及び第1のステータスを端末に送信後、方法は、以下をさらに含む。
【0138】
S5010は、記録済み識別子がスキャン中再度発見された場合、記録済み識別子及び第2のステータスを端末に送信する。
【0139】
この場合、第2のステータスは、そのタグが収容装置内に戻されたことを表す。識別子及び第2のステータスの受信に応じて、端末は、記録済み識別子を第2のステータスとラベリングする。端末は、記録済み識別子及び第2のステータスに基づいて、対応するタグのカウントダウン計算を続行する。同様に、第2のステータスは、スキャン装置から送信され、端末は、現在のスキャンされた識別子一覧と履歴的に保存された識別子一覧の比較を行う必要がない。したがって、端末の作業負荷は軽減され、ネットワークフローの消費を小さくする。
【0140】
必要に応じて、対応する収容装置の製品のタグのスキャン後、方法は、以下をさらに含む。
【0141】
S5011は、記録済み識別子がスキャン中発見されなかった場合、スキャンステータスを「更新」ステータスとラベリングする。
【0142】
このケースにおいて、スキャン装置が、スキャン中、記録されたことのある識別子を発見しなかった場合、このことは、対応するタグが収容装置から取り出され製品保存の状態が変わったことを示す。カウントダウン計算を中止または続行する通知を端末に行うことが必要である。この場合、スキャン装置は、スキャン装置のタグスキャンステータスを「更新」とラベリングする。端末がスキャン装置と通信及び接続を行うと、端末はまず、スキャン装置のタグスキャンステータスを検証する。タグスキャンステータスが「更新」とラベリングされている場合、端末は、スキャン装置に、更新済みデータを送信するように要求する。更新済みデータは、現在のスキャンされた識別子の、すなわち第1のステータスまたは第2のステータスとラベリングされた識別子(複数可)の一覧を含む。
【0143】
図6は、本出願の一態様による、端末で製品の品質保証期間をモニタリングする方法の流れ図を示す。端末で製品の品質保証期間をモニタリングする方法は、以下を含む。
【0144】
S601は、スキャン装置から送信された識別子、製品の品質保証期間及び初期時間を受信する。スキャン装置は、製品のタグをスキャンして、タグの識別子及び識別子に対応する製品の品質保証期間を取得する。識別子が新規の識別子であるとき、スキャン装置は、タグがスキャンされた初期時間を記録する。
【0145】
S602は、製品の品質保証期間及び初期時間に基づいて、品質保証期間のモニタリングを行う。
【0146】
タグに保存された情報は、識別子及び製品の品質保証期間を含む。タグ及び識別子(ID)は互いに対応し、識別子及び製品の品質保証期間は互いに対応する。製品の品質保証期間は、タグごとに設定される。タグは製品に付けられ、製品に対応する製品品質保証期間を規定している。スキャン装置は、製品上のタグをスキャンすると、識別子及び製品の品質保証期間を取得することができる。スキャン装置が、識別子を、記録されたことのない識別子として検出した場合、このことは、このタグが収容装置に初めて入れられたことを示す。この場合、スキャン装置は、タグがスキャンされた初期時間を記録する。次いで、スキャン装置は、識別子、製品の品質保証期間及び初期時間を端末に送信する。端末は、製品の品質保証期間及び初期時間に基づいて品質保証期間をモニタリングするのに用いられる。冷蔵庫、保存箱などであり得る収容装置は、製品を保存するのに用いられる。製品は、時間モニタリングを受ける必要がある製品を含む。例として、食べ物、薬剤、生物薬品などの品質保証期間を有する製品が挙げられる。タグは、製品に、貼付、ステープラ止めなどによって付けられ得る。スキャン装置は、RFID(無線周波数識別)、2次元のスキャン、バーコードスキャン、画像認識などの方法を用いてタグをスキャンし得る。端末は、通信の実行及びコンピュータ計算が可能である装置であってもよく、携帯電話、タブレットコンピュータ、デスクトップコンピュータなどを含む。
【0147】
具体的には、品質保証期間をモニタリングすることは、初期時間及び識別子に対応する製品の品質保証期間に基づいて、カウントダウン計算を行うことと、カウントダウン計算の計算結果が予め設定された閾値に達すると、識別子に基づいて、タグが付けられた製品が品質保証期間に達したことをユーザにリマインドすることとを含む。
【0148】
具体的には、以下の式が、カウントダウン計算に用いられる。
Ts=Tc+L-Td
【0149】
Tsは残り時間を表し、Tcは初期時間を表し、Lは製品の品質保証期間を表し、Tdは現在の時間を表す。
【0150】
現在の時間Tdは、時計を用いて端末によって取得される現在の時間の情報を指す。カウントダウン計算の計算結果は、残り時間Tsを指す。計算から取得された残り時間Tsが予め設定された閾値より少なくなると、例えば1日未満になると、端末は、対応するタグが製品の品質保証期間に近接していることをユーザにリマインドする。例えば、期限切れしたタグのシリアル番号または名称を、スクリーンを介して表示する。タグの有効残り期間も表示し得る。
【0151】
必要に応じて、S602で製品の品質保証期間及び初期時間に基づいて品質保証期間のモニタリングを行った後で、方法は、以下をさらに含む。
【0152】
S603は、品質保証期間のモニタリング結果に基づいて、品質保証期間の統計一覧を生成し表示する。
【0153】
端末は、ユーザのクエリ操作に基づき、識別子一覧に基づく様々な識別子ベースのカウントダウンのそれぞれの計算結果、すなわちそれぞれの残り時間Tsを取得し、識別子と残り時間の対応一覧、すなわち品質保証期間の統計一覧を表示して、保存されている製品の品質保証期間に関連する状態をユーザが検索し把握することを容易にする。
【0154】
必要に応じて、端末で製品の品質保証期間をモニタリングする方法は、以下をさらに含む。
【0155】
S604は、スキャン装置と通信していない期間が、予め設定された継続時間よりも長いという検出に応じて、ユーザにプロンプトを提供する。
【0156】
端末は、スキャン装置に近接して設置されていなくてもよく、または、通信信号は、安定していなくてもよい。端末が、スキャン装置との通信が予め設定された期間内なされていないことを検出すると、第8のモジュール28は、スキャン装置との接続が必要であることをユーザにリマインドし、またはユーザに警告を送信して、製品の保存状態のデータを更新する。
【0157】
必要に応じて、S601でスキャン装置から送信された識別子、製品の品質保証期間及び初期時間を受信した後で、方法は、以下をさらに含む。
【0158】
S605は、収容装置の製品を選択するユーザの操作及びその識別子に基づいて、照明命令をスキャン装置に送信する。
【0159】
端末から送信された照明命令の受信に応じて、スキャン装置は、タグ上に付けられた照明ユニットを制御して、照明命令にしたがって光を発する。例えば、ユーザは、端末のディスプレイに提示された、タグに対応する画像をクリックする。端末は、タグの識別子及び照明命令をスキャン装置に送信し、スキャン装置に、識別子にしたがって、対応するタグを照らすように命令する。スキャン装置は、スキャン信号を送出する。電子タグは、電子タグに光を発させるドライバとして、スキャン装置のリーダから送出された一定の周波数のRF信号によって形成された磁界でRF(無線周波数)電力を感知し受信する感知アンテナを用いる。このようにして、電子タグは、ユーザの選択操作に応じて光を発し、タグが付けられた対応する製品をユーザが発見するのを容易にする。
【0160】
必要に応じて、端末で製品の品質保証期間をモニタリングする方法は、以下をさらに含む。
【0161】
S606は、製品の品質保証期間を設定するユーザの操作に応じて、製品の品質保証期間の設定命令をエンコーダに送信する。
【0162】
タグは、エンコーダによって、識別子を用いて再構成される。タグが製品に付けられる前、毎回、元のタグは、以前の製品からの区別のために、新規の識別子が割り当てられるように再構成され得る。識別子がエンコーダで再構成されると、識別子に対応する製品の品質保証期間が割り当てられ得る。タグに対する製品の品質保証期間に設定の修正が必要な場合、端末は、ユーザの選択操作にしたがって、品質保証期間の設定命令をエンコーダに送信する。エンコーダは、命令にしたがって、製品の品質保証期間に対して、対応する設定を修正する。例えば、実際の製品の品質保証期間が6か月であり、タグに保存された製品の品質保証期間が3か月である場合、端末は、製品品質保証期間の設定命令をエンコーダに送信し得る。エンコーダは、タグの製品品質保証期間を3か月から6か月に修正し、次いで、タグを実際の製品のパケット上に付ける。
【0163】
具体的には、製品品質保証期間の設定命令は、タグの色と製品品質保証期間の対応関係を含む。
【0164】
タグは、様々な色で設定される。様々な色のタグは、様々な製品品質保証期間で設定され、したがって、タグに関連する製品品質保証期間をきわめて直感的に提示し、ユーザによる識別及び使用を容易にしている。様々な色のついたタグが製品品質保証期間に対して設定されるとき、端末から送信される品質保証期間の設定命令は、タグに保存された製品品質保証期間がタグの色に対応することを確実にするために、タグの色と製品品質保証期間の対応関係を含む必要もある。
【0165】
S602で製品の品質保証期間及び初期時間に基づいて品質保証期間のモニタリングを行った後で、方法は、以下をさらに含む。
【0166】
S607は、スキャン装置から送信された現在のスキャンされた識別子一覧を受信する。
【0167】
S608は、履歴的に保存された識別子一覧を現在のスキャンされた識別子一覧と比較し、履歴的に保存された識別子一覧に出現しているが現在のスキャンされた識別子一覧にはない識別子を第1のステータスとラベリングする。
【0168】
S609は、識別子及び第1のステータスに基づいて、対応するタグに対するカウントダウン計算を中止する。
【0169】
スキャン装置は、収容装置の製品のタグを定期的にスキャンする。ユーザが製品を収容装置から取り出すと、スキャン装置は、対応するタグが収容装置に見つからないことを検出し、現在のスキャンされた識別子一覧を端末に送信する。端末は、受信した現在のスキャンされた識別子一覧を端末に保存した履歴的に保存された識別子一覧と比較し、履歴的に保存された識別子の一部が、受信した識別子に見つからないことを発見する。この場合、対応するタグは第1のステータスとラベリングされ、対応するタグが収容装置に存在せずユーザによって取り出されたことを示している。この場合、端末は、対応するタグに対するそれぞれのカウントダウン計算を中止して、リソースをセーブする。例えば、ユーザは、冷蔵庫から食べ物を取り出す。この場合、食べ物に対応するタグに対するカウントダウン計算は中止される。
【0170】
必要に応じて、S609で識別子及び第1のステータスに基づいて対応するタグに対するカウントダウン計算を中止した後、方法は、以下をさらに含む。
【0171】
S6010は、履歴的に保存された識別子一覧を現在のスキャンされた識別子一覧と比較し、現在のスキャンされた識別子一覧に再出現しておりかつ第1のステータスとラベリングされている識別子を第2のステータスとラベリングする。
【0172】
S6011は、識別子及び第2のステータスに基づいて、対応するタグに対するカウントダウン計算を続行する。
【0173】
現在のスキャンされた識別子一覧を履歴的に保存された識別子一覧と比較した後で、端末は、第1のステータスと以前ラベリングされた識別子(複数可)が現在のスキャンされた識別子一覧に再出現したことを検出する。これは、それぞれのタグが収容装置に戻されたことを示している。この場合、端末は、更新後の現在の時間を用いて、それぞれのタグに対するカウントダウン計算を続行する。こうして、製品を戻すというユーザの行為に応じて、タグの対応するカウントダウン動作の続行を実装する。
【0174】
必要に応じて、S602で製品の品質保証期間及び初期時間に基づいて品質保証期間のモニタリングを行った後で、方法は、以下をさらに含む。
【0175】
S6012は、記録されたことのある識別子(複数可)及び第1のステータスをスキャン装置から受信する。
【0176】
S6013は、記録済み識別子(複数可)を第1のステータスとラベリングする。
【0177】
S6014は、記録済み識別子(複数可)及び第1のステータスに基づいて、対応するタグ(複数可)に対するカウントダウン計算(複数可)を中止する。
【0178】
第1のステータスは、対応するタグが収容装置に存在しないことを示す。現在のスキャンされた識別子一覧を履歴的に保存された識別子一覧と比較する方法とは異なるため、端末が一覧を比較する必要なしに、スキャン装置は、記録済み識別子(複数可)がスキャン中発見されなかった場合、記録済み識別子(複数可)及び第1のステータスを端末に直接送信する。このことにより、端末の作業負荷は軽減され、ネットワークフローの消費を小さくする。
【0179】
必要に応じて、記録済み識別子(複数可)及び第1のステータスに基づいて、対応するタグ(複数可)に対するカウントダウン計算(複数可)を中止した後で、方法は、以下をさらに含む。
【0180】
S6015は、スキャン装置から、記録済み識別子及び第2のステータスを受信する。
【0181】
S6016は、記録済み識別子を第2のステータスとラベリングする。
【0182】
S6017は、記録済み識別子及び第2のステータスに基づいて、対応するタグに対するカウントダウン計算を続行する。
【0183】
第2のステータスは、対応するタグが収容装置に戻されたことを表す。同様に、記録済み識別子がスキャンによって再度取得された場合、端末が現在のスキャンされた識別子一覧を履歴的に保存された識別子一覧と比較する必要なしに、スキャン装置は、第2のステータスを送信する。したがって、端末の作業負荷は軽減され、ネットワークフローの消費を小さくする。
【0184】
必要に応じて、端末で製品の品質保証期間をモニタリングする方法は、以下をさらに含む。
【0185】
S6018は、スキャン装置と通信したとき、スキャン装置のタグスキャンステータスを取得する。
【0186】
S6019は、タグスキャンステータスが「更新」ステータスであるとき、スキャン装置に、更新済みデータを送信するように要求する。
【0187】
スキャン装置がスキャン中、記録済み識別子を発見しなかった場合、このことは、対応するタグが取り出され、製品保存に関する状態が変わったことを示す。それぞれのカウントダウン計算を中止または続行する通知を端末に行う必要がある。この場合、スキャン装置は、タグスキャンステータスを「更新」とラベリングする。端末がスキャン装置と通信を行うと、端末はまず、スキャン装置のタグスキャンステータスを検出する。タグスキャンステータスが「更新」とラベリングされている場合、端末は、スキャン装置に、更新済みデータを送信するように要求する。更新済みデータは、現在のスキャンされた識別子、すなわち第1のステータスまたは第2のステータスとラベリングされた識別子(複数可)の一覧を含む。
【0188】
図7は、本出願の一態様による、エンコーダで製品の品質保証期間をモニタリングする方法の流れ図を示す。エンコーダで製品の品質保証期間をモニタリングする方法は、以下を含む。
【0189】
S701は、新規の識別子を各タグに割り当てて、スキャン装置が、製品のタグをスキャンしてタグの識別子及び識別子に対応する製品品質保証期間を取得することを可能にし、識別子が新規の識別子であるとき、スキャン装置が、タグがスキャンされた初期時間を記録することを可能にし、スキャン装置が、識別子、製品品質保証期間及び初期時間を端末に送信することを可能にし、端末が、製品品質保証期間及び初期時間に基づいて品質保証期間のモニタリングを行うことを可能にする。
【0190】
タグに保存された情報は、識別子及び製品の品質保証期間を含む。タグ及び識別子(ID)は互いに対応し、識別子及び製品の品質保証期間は互いに対応する。製品の品質保証期間は、タグごとに設定される。タグは製品に付けられ、製品に対応する製品品質保証期間を規定している。冷蔵庫、保存箱などであり得る収容装置は、製品を保存するのに用いられる。製品は、時間モニタリングを受ける必要がある製品を含む。例として、食べ物、薬剤、生物薬品などの品質保証期間を有する製品が挙げられる。タグは、製品に、貼付、ステープラ止めなどによって付けられ得る。スキャン装置は、RFID(無線周波数識別)、2次元のスキャン、バーコードスキャン、画像認識などの方法を用いてタグをスキャンし得る。タグは、エンコーダを介して、識別子を用いて再構成される。タグが製品に付けられるときは毎回、タグはエンコーダ内に配置される。エンコーダは、以前の製品から区別するために、元のタグを、新規の識別子が提供されるように再構成する。
【0191】
必要に応じて、エンコーダで製品の品質保証期間をモニタリングする方法は、以下を含む。
【0192】
S702は、端末から製品品質保証期間の設定命令を受信する。
【0193】
S703は、製品品質保証期間の設定命令に基づいて、タグに対して、識別子に対応する製品品質保証期間を設定する。
【0194】
タグがエンコーダで再構成されるとき、タグに、その識別子に対応する製品品質保証期間が与えられ得る。タグの製品品質保証期間に構成上修正が必要な場合、端末は、ユーザの設定操作に基づいて、品質保証期間の設定命令をエンコーダに送信する。エンコーダは、この命令にしたがって、製品品質保証期間の構成に、対応する修正を行う。例えば、実際の製品の品質保証期間が6か月であり、タグに保存された製品品質保証期間が3か月である場合、端末を用いて製品品質保証期間の設定命令をエンコーダに送信して、エンコーダを、タグの製品品質保証期間を3か月から6か月に修正するように制御し得る。次いで、タグは、実際の製品のパッケージに付けられ得る。
【0195】
必要に応じて、少なくとも2つのタグは、異なる色を有する。異なる製品品質保証期間が、異なる色のタグに対して設定される。製品品質保証期間の設定命令は、色と製品品質保証期間の対応関係を含む。S703で製品品質保証期間の設定命令に基づいて、タグに対して、識別子に対応する製品品質保証期間を設定することは、具体的には、製品品質保証期間の設定命令にしたがって、タグに対して、識別子に対応する製品品質保証期間及びタグの色を設定することを含む。
【0196】
識別子に対応する製品品質保証期間は、製造時に電子タグでプリセットされ得る。異なる色は、異なる品質保証期間に対応する。タグは、同一の色を有する収容キャビティ内に配置されるように、収容キャビティの色に応じてエンコーダに配置される。例えば、赤のタグは、赤の収容キャビティに配置される。したがって、このことにより、ユーザは、いかなる設定もせずに、タグをきわめて便利に使用し始めることができるようになる。電子タグがエンコーダに配置されると、エンコーダは、電子タグの識別子をリフレッシュし、タグが配置された場所に応じて、製品品質保証期間をリフレッシュする。ユーザが所定の製品品質保証期間に満足しない場合、ユーザは、端末を介して、タグの色に対応する製品品質保証期間を調整することができる。
【0197】
図8は、本出願の一態様による、製品の品質保証期間をモニタリングする方法の流れ図を示す。方法は、以下を含む。
【0198】
S801で、エンコーダは、新規の識別子を各タグに割り当てる。
【0199】
タグは、エンコーダを介して、識別子を用いて再構成される。タグが製品に付けられるときは毎回、タグはエンコーダ内に配置される。エンコーダは、以前の製品から区別するために、元のタグを、新規の識別子が提供されるように再構成する。
【0200】
必要に応じて、方法は、以下をさらに含む。
【0201】
S802で、端末は、製品の品質保証期間を設定するユーザの操作にしたがって、製品の品質保証期間の設定命令をエンコーダに送信する。
【0202】
S803で、エンコーダは、製品品質保証期間の設定命令に基づいて、タグに対して、識別子に対応する製品品質保証期間を設定する。
【0203】
タグがエンコーダで再構成されるとき、タグに、その識別子に対応する製品品質保証期間が与えられ得る。タグの製品品質保証期間に構成上修正が必要な場合、端末は、ユーザの設定操作に応じて、品質保証期間の設定命令をエンコーダに送信する。エンコーダは、この命令にしたがって、製品品質保証期間の構成に、対応する修正を行う。
【0204】
必要に応じて、少なくとも2つのタグは、異なる色を有する。異なる製品品質保証期間が、異なる色のタグに対して設定される。製品品質保証期間の設定命令は、色と製品品質保証期間の対応関係を含む。エンコーダは、製品品質保証期間の設定命令にしたがって、タグに対して、識別子に対応する製品品質保証期間及びタグの色を設定する。
【0205】
タグは、異なる色で設定される。異なる色のタグは、異なる製品品質保証期間で設定され、したがって、タグに関連する製品品質保証期間をきわめて直感的に提示し、ユーザによる識別及び使用を容易にしている。様々な色のタグを、製品品質保証期間を用いて構成するとき、製品品質保証期間の設定命令は、タグに保存された製品品質保証期間がタグの色と矛盾しないことを確実にするために、タグの色と製品品質保証期間の対応関係を含む必要がさらにある。
【0206】
必要に応じて、方法は、以下をさらに含む。
【0207】
S804で、スキャン装置は、製品のタグをスキャンして、タグの識別子及び識別子に対応する製品品質保証期間を取得する。
【0208】
S805で、スキャン装置は、識別子が新規の識別子であることに応じて、タグがスキャンされた初期時間を記録する。
【0209】
S806で、スキャン装置は、識別子、製品品質保証期間及び初期時間を端末に送信する。
【0210】
S807で、端末は、製品品質保証期間及び初期時間に基づいて、品質保証期間をモニタリングする。
【0211】
具体的には、端末は、初期時間及び識別子に対応する製品品質保証期間に基づいて、カウントダウン計算を行う。カウントダウン計算の計算結果が所定の閾値に達すると、端末は、識別子に基づいて、タグが付けられた製品が品質保証期間に達したことをユーザにリマインドする。以下の式が、カウントダウン計算に用いられる。
Ts=Tc+L-Td
【0212】
Tsは残り時間を表し、Tcは初期時間を表し、Lは製品の品質保証期間を表し、Tdは現在の時間を表す。
【0213】
必要に応じて、方法は、以下をさらに含む。
【0214】
S808で、端末は、品質保証期間のモニタリング結果に基づいて、品質保証期間の統計一覧を生成し表示する。
【0215】
端末は、ユーザのクエリ操作に基づいて、識別子一覧に基づく様々な識別子ベースのカウントダウンのそれぞれの計算結果、すなわちそれぞれの残り時間Tsを取得し、識別子と残り時間の対応一覧、すなわち品質保証期間の統計一覧を表示して、製品の品質保証期間に関連する状態をユーザが検索し把握することを容易にする。
【0216】
必要に応じて、方法は、以下をさらに含む。
【0217】
S809で、端末は、スキャン装置と通信していない期間が、予め設定された継続時間より長いという検出に応じて、ユーザにプロンプトを提供する。
【0218】
端末は、スキャン装置に近接して設置されていなくてもよく、または、通信信号は安定していなくてもよい。端末が、スキャン装置との通信が予め設定された期間内なされていないことを検出すると、端末は、スキャン装置への接続が必要であることをユーザにリマインドし、またはユーザに警告を送信して、データを更新する。
【0219】
必要に応じて、方法は、以下をさらに含む。
【0220】
S8010で、端末は、収容装置の製品を選択するユーザの操作及びその識別子に基づいて、照明命令をスキャン装置に送信する。
【0221】
S8011で、スキャン装置は、タグに付けられた照明ユニットを制御して、照明命令にしたがって光を生成する。
【0222】
ユーザは、端末のスクリーンに表示された、タグに対応する画像をクリックし、端末は、タグの識別子及び照明命令をスキャンモジュールに送信する。スキャンモジュールは、スキャン信号を制御し送出する。電子タグは、使用中のスキャン装置が発した一定の周波数を有する無線周波数信号によって形成された磁界でRF(無線周波数)エネルギーを感知し受信する感知アンテナを用いて、電子タグを駆動し光を発させる。したがって、電子タグは、ユーザの選択操作に応じて光を発し、タグが付けられた対応する製品をユーザが発見するのを容易にする。
【0223】
必要に応じて、方法は、以下をさらに含む。
【0224】
S8012で、スキャン装置は、対応する収容装置内の製品のタグを定期的にスキャンする。
【0225】
S8013で、スキャン装置は、記録済み識別子がスキャン中見つからなかった場合、タグスキャンステータスを、「更新」ステータスとラベリングする。
【0226】
S8014で、タグスキャンステータスが「更新」ステータスである場合、端末は、スキャン装置に、更新済みデータを送信するように要求する。
【0227】
スキャン装置がスキャン中、記録済み識別子を発見しなかった場合、このことは、対応するタグが取り出され製品保存に関する状態が変わったことを示す。それぞれのカウントダウン計算を中止または続行する通知を端末に行う必要がある。この場合、スキャン装置は、タグスキャンステータスを「更新」とラベリングする。端末がスキャン装置と通信を行うと、端末はまず、スキャン装置のタグスキャンステータスを検出する。タグスキャンステータスが「更新」とラベリングされている場合、端末は、スキャン装置に、更新済みデータを送信するように要求する。更新済みデータは、現在のスキャンされた識別子の、すなわち第1のステータスまたは第2のステータスとラベリングされた識別子(複数可)の一覧を含む。
【0228】
S8015で、スキャン装置は、現在のスキャンされた識別子一覧を端末に送信する。
【0229】
S8016で、端末は、履歴的に保存された識別子一覧を現在のスキャンされた識別子一覧と比較し、履歴的に保存された識別子一覧に出現しているが現在のスキャンされた識別子一覧にはない識別子(複数可)を第1のステータスとラベリングし、現在のスキャンされた識別子一覧に再出現しておりかつ第1のステータスとラベリングされた識別子(複数可)を第2のステータスとラベリングする。
【0230】
S8017で、端末は、識別子(複数可)及び第1のステータスに基づいて、対応するタグに対して、それぞれのカウントダウン計算(複数可)を中止し、識別子(複数可)及び第2のステータスに基づいて、対応するタグに対するそれぞれのカウントダウン計算(複数可)を続行する。
【0231】
第1のステータスは、対応するタグが収容装置に存在しないことを表す。第2のステータスは、対応するタグが収容装置に戻されたことを表す。このことにより、ユーザによる製品を出し入れするという行為に基づいて、対応するタグに対するカウントダウン計算の中止または続行を実装する。
【0232】
必要に応じて、方法は、以下をさらに含む。
【0233】
S8018で、記録済み識別子がスキャン中発見されなかった場合、スキャン装置は、記録済み識別子及び第1のステータスを送信する。
【0234】
S8019で、端末は、記録済み識別子を第1のステータスとラベリングする。
【0235】
S8020で、記録済み識別子がスキャン中再度発見された場合、スキャン装置は、記録済み識別子及び第2のステータスを送信する。
【0236】
S8021で、端末は、記録済み識別子を第2のステータスとラベリングする。
【0237】
S8022で、端末は、記録済み識別子及び第1のステータスに基づいて、対応するタグに対するカウントダウン計算を中止し、または、記録済み識別子及び第2のステータスに基づいて、対応するタグに対するカウントダウン計算を続行する。
【0238】
第1のステータスは、対応するタグが収容装置に存在しないことを表す。第2のステータスは、対応するタグが収容装置に戻されたことを表す。現在のスキャンされた識別子一覧と履歴的に保存された識別子一覧の比較を行う方法とは異なるため、端末が比較を行う必要なしに、スキャン装置は、記録済み識別子及び第1のステータスまたは第2のステータスを直接端末に送信する。このようにして、端末の作業負荷は軽減され、ネットワークフローの消費を小さくする。
【0239】
本出願は、上記のような例示的な実施形態の詳細に限定されるものでないことは、当業者にとって明らかである。本出願は、本出願の精神及び基本的特徴から逸脱することなしに、他の形式で実装することができる。したがって、いかなる観点かを問わず、実施形態は例示的なもので、限定するものではないとみなされる。本出願の範囲の定義は、添付の特許請求の範囲によるものであり、上記の説明によるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲と等価な意味及び範囲を有する全ての変形例が本出願によって包含されよう。添付の特許請求の範囲における図面のラベルは、対応する添付の特許請求の範囲に対する限定として解釈されるべきではない。さらに、「including(含む)」という用語は、明らかに、他のユニットまたは行為を除外するものではなく、単数は、複数を除外するものではない。添付の装置クレームに記載された複数のユニットまたは装置は、ソフトウェアまたはハードウェアコンポネントを用いて単一のユニットまたは装置によって実装することができる。第1の、第2のなどの用語は、名称を表すのに用いられるものであり、何らかの特定の順序を示すものではない。