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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-19
(45)【発行日】2022-05-27
(54)【発明の名称】寿司成形型及び寿司成形方法
(51)【国際特許分類】
   A23L 7/10 20160101AFI20220520BHJP
【FI】
A23L7/10 G
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2018104317
(22)【出願日】2018-05-31
(65)【公開番号】P2019208367
(43)【公開日】2019-12-12
【審査請求日】2020-10-13
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 博覧会名 デリカテッセン トレードショー2018 開催日 平成30年2月14日から同年2月16日 開催場所 幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区中瀬2-1)
(73)【特許権者】
【識別番号】000236746
【氏名又は名称】不二精機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114731
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 重男
(72)【発明者】
【氏名】青木 稔
【審査官】田ノ上 拓自
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-306096(JP,A)
【文献】特開2003-144069(JP,A)
【文献】特開2004-041204(JP,A)
【文献】特開平04-131055(JP,A)
【文献】特開2001-211841(JP,A)
【文献】特開2010-046040(JP,A)
【文献】特開平11-239455(JP,A)
【文献】特開平11-239454(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23L 7/00-7/104
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のシャリ玉成形孔が貫通形成された上成形型と、上記上成形型の下側に装着可能なものであって、装着時において複数の上記シャリ玉成形孔の各々の下開口を閉鎖し得る複数の閉鎖用突起を有する下成形型とから成形型が構成され、
かつ複数の上記シャリ玉成形孔の上開口に対応する下向押圧用突起を有する押圧板が設けられ、
平坦面に上記成形型が設置され、複数の上記シャリ玉成形孔内に寿司ネタと飯塊が供給された状態において、上記押圧板の上記各下向押圧用突起を上記シャリ玉成形孔の上記各上開口に嵌合させ下向きに押圧し得るように構成され、これにより上記シャリ玉成形孔の形状に上記飯塊を成形し得るように構成され
上記上成形型の対向する短辺の側壁に2個ずつの開口部を貫通状態で設けられると共に、上記各開口部の下側の上記側壁に螺子孔が貫通形成され、
上記下成形型の短辺側の対向する側板における上記螺子孔に対応する位置に、一対のコ字型の係合部を上面側に突出して設けられ、上記各係合部の下側に水平方向に上記螺子を挿通させるための貫通孔が設けられ、上記貫通孔の下側は板面の下側に貫通されており、上記螺子を上記螺子孔から各々螺子込むと、上記各螺子の各先端部が上記貫通孔内に位置することになり、上記下成形型は上記上成形型に対して下方向に離脱不能となると共に、上記下成形型は上記上成形型に対して、その厚さ方向に摺動可能に構成され、
上記両成形型の上記装着状態において、上記成形型を上記平坦面に載置した状態においては、上記各閉鎖用突起の上面は上記シャリ玉成形孔の内面と略面一の位置に設けられ、
上記下成形型を上記上成形型に近接する方向に摺動することにより、上記閉鎖用突起が上記シャリ玉成形孔内に突出するように構成されたものであり、
上記シャリ玉の押圧成形後は、上記成形型を天地逆転し、上記下成形型をシャリ玉成形孔内に上記閉鎖用突起の上面を突出させることにより、上記寿司ネタの乗った寿司のシャリ玉成形孔からの離脱を促進するように構成された寿司成形型。
【請求項2】
複数のシャリ玉成形孔が貫通形成された上成形型と、上記上成形型の下側に装着可能なものであって、装着時において複数の上記シャリ玉成形孔の各々の下開口を閉鎖し得る複数の閉鎖用突起を有する下成形型とから成形型が構成され、
該成形型と、複数の上記シャリ玉成形孔の上開口に対応する下向押圧用突起を有する押圧板とからなる寿司成形型を使用した寿司成形方法であって、
上記上成形型の対向する短辺の側壁に2個ずつの開口部を貫通状態で設けられると共に、上記各開口部の下側の上記側壁に螺子孔が貫通形成され、
上記下成形型の短辺側の対向する側板における上記螺子孔に対応する位置に、一対のコ字型の係合部を上面側に突出して設けられ、上記各係合部の下側に水平方向に上記螺子を挿通させるための貫通孔が設けられ、上記貫通孔の下側は板面の下側に貫通されており、
上記螺子を上記螺子孔から各々螺子込むと、上記各螺子の各先端部が上記貫通孔内に位置することになり、上記下成形型は上記上成形型に対して下方向に離脱不能となると共に、上記下成形型は上記上成形型に対して、その厚さ方向に摺動可能に構成され、
平坦面に上記成形型を設置する工程と、
複数の上記シャリ玉成形孔の底部に寿司ネタを載置する工程と、
複数の上記シャリ玉成形孔内に飯塊を供給する工程と、
上記押圧板の上記各下向押圧用突起を上記シャリ玉成形孔の上記各上開口に嵌合させ下向きに押圧することにより、上記シャリ玉成形孔の形状に上記飯塊を成形する工程とからなり、
上記押圧板を装着した上記成形型を天地逆転させて平坦面に載置する工程と、
上記押圧板から上記成形型を取り外し、上記下向押圧用突起の上に寿司が形成された状態とする工程とからなり、
上記下成形型は、上記天地逆転させた後、上記上成形型に対してその厚さ方向に摺動可能に設けられ、上記下成形型を上記上成形型に近接する方向に摺動することにより、上記閉鎖用突起が上記シャリ玉成形孔内に突出するように構成され、
これにより上記下成形型をシャリ玉成形孔内に上記閉鎖用突起の上面を突出させることにより、上記寿司ネタの乗った寿司のシャリ玉成形孔からの離脱を促進させる工程を含む寿司成形型を使用した寿司成形方法。
【請求項3】
シャリ玉排出口の下側に、載置部のX方向Y方向移動機構を有するシャリ玉供給装置が設けられ、上記複数のシャリ玉成形孔内への飯塊の供給は、上記載置部上に上記成形型を設置し、上記X方向Y方向移動機構によって上記成形型をX方向及びY方向に移動しながら上記シャリ玉排出口から上記シャリ玉成形孔内に飯塊を自動的に落下供給することにより行うことを特徴とする請求項2に記載の寿司成形型を使用した寿司成形方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シャリ玉にネタを載せた状態の寿司を簡単に成形することができる寿司成形型及びそれを使用した寿司成形方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、トレー上に寿司用のシャリ玉を整列し得る装置として特許文献1に示すシャリ玉整列装置が知られている。
【0003】
この装置は、所謂公知のシャリ玉供給装置のシャリ玉排出口の下側に、XY方向のXY水平移動機構を設け、この移動機構のレール上にトレーを設置し、上記シャリ玉排出口から上記トレー上にシャリ玉を排出しながら、上記XY水平移動機構により、上記トレーをX方向及びY方向に移動することにより、当該トレー上に複数のシャリ玉を縦横方向に整列配置するものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2014-23510号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記従来のシャリ玉整列装置は、所定形状に成形されたシャリ玉をトレー上に整列状態で落下供給する機能を有するが、所謂寿司を完成させるためには、シャリ玉成形装置からトレーを取り外して、別の場所に設置し、トレー上に整列された複数のシャリ玉上にネタを載せる作業を行う必要があり、シャリ玉と寿司ネタは基本的には別体である。
【0006】
また、上記装置で成形されたシャリ玉は、所謂、寿司飯用のシャリ玉であるから、角の取れた一般的な略直方体形状であり、仮に、寿司飯の形状自体を別の形状に変更しようとすると、シャリ玉供給装置の寿司成形円盤自体を取り替える必要があり、容易にシャリ玉の形状を変更することはできない。
【0007】
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、寿司用のネタと寿司飯を一体に成形することが可能な寿司成形型及び寿司成形方法を提供することを目的とする。
【0008】
また、飯塊は、従来の略直方体形状の飯塊(シャリ玉)を供給されても、別の形状、例えば球状に近い別の形状の寿司を成形することができる寿司成形型及び寿司成形方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するため本発明は、
第1に、複数のシャリ玉成形孔が貫通形成された上成形型と、上記上成形型の下側に装着可能なものであって、装着時において複数の上記シャリ玉成形孔の各々の下開口を閉鎖し得る複数の閉鎖用突起を有する下成形型とから成形型が構成され、かつ複数の上記シャリ玉成形孔の上開口に対応する下向押圧用突起を有する押圧板が設けられ、平坦面に上記成形型が設置され、複数の上記シャリ玉成形孔内に寿司ネタと飯塊が供給された状態において、上記押圧板の上記各下向押圧用突起を上記シャリ玉成形孔の上記各上開口に嵌合させ下向きに押圧し得るように構成され、これにより上記シャリ玉成形孔の形状に上記飯塊を成形し得るように構成され、上記上成形型の対向する短辺の側壁に2個ずつの開口部を貫通状態で設けられると共に、上記各開口部の下側の上記側壁に螺子孔が貫通形成され、上記下成形型の短辺側の対向する側板における上記螺子孔に対応する位置に、一対のコ字型の係合部を上面側に突出して設けられ、上記係合部の下側に水平方向に上記螺子を挿通させるための貫通孔が設けられ、上記貫通孔の下側は板面の下側に貫通されており、上記螺子を上記螺子孔から各々螺子込むと、上記各螺子の先端部が上記貫通孔内に位置することになり、上記下成形型は上記上成形型に対して下方向に離脱不能となると共に、上記下成形型は上記上成形型に対して、その厚さ方向に摺動可能に構成され、上記両成形型の上記装着状態において、上記成形型を上記平坦面に載置した状態においては、上記各閉鎖用突起の上面は上記シャリ玉成形孔の内面と略面一の位置に設けられ、上記下成形型を上記上成形型に近接する方向に摺動することにより、上記閉鎖用突起が上記シャリ玉成形孔内に突出するように構成されたものであり、上記シャリ玉の押圧成形後は、上記成形型を天地逆転し、上記下成形型をシャリ玉成形孔内に上記閉鎖用突起の上面を突出させることにより、上記寿司ネタの乗った寿司のシャリ玉成形孔からの離脱を促進するように構成された寿司成形型により構成される。
【0010】
このように構成すると、例えばシャリ玉成形孔の形状を略球状に形成し、成形型を平坦面に載置し、上記各シャリ玉成形孔内の底部に、例えば、刺身等の寿司ネタを載せ、各シャリ玉成形孔内の寿司ネタ上に飯塊を供給し、その後、押圧板にて各シャリ玉成形孔内の飯塊を押圧することにより、寿司ネタが一体の略球状の寿司を成形することができる。その後は、押圧板を装着した成形型を天地逆転し、成形型を取り外すことにより、上記押圧板上に例えば寿司ネタが一体の略球状の寿司(手まり寿司)を成形することができる。このように構成すると、押圧板でシャリ玉成形孔内の飯塊を押圧した後、押圧板から成形型を取り出す際、下成形型を上成形型の方向に摺動することにより、閉鎖用突起がシャリ玉成形孔内に突出するので、容易に、成形後のシャリ玉(寿司)をシャリ玉成形孔から取り外すことができる。尚、シャリ玉の押圧成形後は、上記成形型5を天地逆転し(図7(g)参照)、上記下成形側4を矢印B方向に摺動させることにより、上記シャリ玉成形孔2内に上記閉鎖用突起3の上面3aを突出させることで(図5二点鎖線参照)、寿司ネタNの乗った寿司のシャリ玉成形孔2からの離脱を促進するものである。
【0013】
に、複数のシャリ玉成形孔が貫通形成された上成形型と、上記上成形型の下側に装着可能なものであって、装着状態において複数の上記シャリ玉成形孔の各々の下開口を閉鎖し得る複数の閉鎖用突起を有する下成形型とから成形型が構成され、該成形型と、複数の上記シャリ玉成形孔の上開口に対応する下向押圧用突起を有する押圧板とからなる寿司成形型を使用した寿司成形方法であって、上記上成形型の対向する短辺の側壁に2個ずつの開口部を貫通状態で設けると共に、上記各開口部の下側の上記側壁に螺子孔が貫通形成され、上記下成形型の短辺側の対向する側板における上記螺子孔に対応する位置に、一対のコ字型の係合部を上面側に突出して設けられ、上記各係合部の下側に水平方向に上記螺子を挿通させるための貫通孔が設けられ、上記貫通孔の下側は板面の下側に貫通されており、上記螺子を上記螺子孔から各々螺子込むと、上記各螺子の先端部が上記貫通孔内に位置することになり、上記下成形型は上記上成形型に対して下方向に離脱不能となると共に、上記下成形型は上記上成形型に対して、その厚さ方向に摺動可能に構成され、平坦面に上記成形型を設置する工程と、複数の上記シャリ玉成形孔の底部に寿司ネタを載置する工程と、複数の上記シャリ玉成形孔内に飯塊を供給する工程と、上記押圧板の上記各下向押圧用突起を上記シャリ玉成形孔の上記各上開口に嵌合させ下向きに押圧することにより、上記シャリ玉成形孔の形状に上記飯塊を成形する工程とからなり、上記押圧板を装着した上記成形型を天地逆転させて平坦面に載置する工程と、上記押圧板から上記成形型を取り外し、上記下向押圧用突起の上に寿司が形成された状態とする工程とからなり、上記下成形型は、上記天地逆転させた後、上記上成形型に対してその厚さ方向に摺動可能に設けられ、上記下成形型を上記上成形型に近接する方向に摺動することにより、上記閉鎖用突起が上記シャリ玉成形孔内に突出するように構成され、これにより上記下成形型をシャリ玉成形孔内に上記閉鎖用突起の上面を突出させることにより、上記寿司ネタの乗った寿司のシャリ玉成形孔からの離脱を促進させる工程を含む寿司成形型を使用した寿司成形方法により構成される。
【0014】
このように構成すると、例えば、シャリ玉成形孔の形状を略球状にすることにより、寿司ネタが載置された状態の全体が球状の寿司、所謂、手まり寿司を簡単に成形することができる。このように構成すると、天地逆転した状態の複数の下向押圧用突起の上に、複数の寿司ネタが載った状態の寿司(例えば手まり寿司)を極めて容易に成形することができる。このように構成すると、シャリ玉成形孔から成形されたシャリ玉(例えば手まり寿司)を容易に取り出して、各寿司を天地逆転した下向押圧用突起の上に載った状態とすることができる。尚、シャリ玉の押圧成形後は、上記成形型5を天地逆転し(図7(g)参照)、上記下成形側4を矢印B方向に摺動させることにより、上記シャリ玉成形孔2内に上記閉鎖用突起3の上面3aを突出させることで(図5二点鎖線参照)、寿司ネタNの乗った寿司のシャリ玉成形孔2からの離脱を促進するものである。
【0019】
に、シャリ玉排出口の下側に、載置部のX方向Y方向移動機構を有するシャリ玉供給装置が設けられ、上記複数のシャリ玉成形孔内への飯塊の供給は、上記載置部上に上記成形型を設置し、上記X方向Y方向移動機構によって上記成形型をX方向及びY方向に移動しながら上記シャリ玉排出口から上記シャリ玉成形孔内に飯塊を自動的に落下供給することにより行うことを特徴とする上記第2に記載の寿司成形型を使用した寿司成形方法により構成される。
【0020】
上記載置部は例えばトレー(14)により構成することができる。このように構成すると、既存のシャリ玉供給装置を使用して、成形型のシャリ玉成形孔内への飯塊の供給を自動的に行うことができ、飯塊の供給を極めて効率的に行うことができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明は上述のように、例えばシャリ玉成形孔の形状を略球状に形成することにより、従来とは異なる形状、所謂、手まり寿司等の寿司ネタの載った状態の略球状の寿司を容易に成形することができる。尚、シャリ玉の押圧成形後は、上記成形型5を天地逆転し(図7(g)参照)、上記下成形側4を矢印B方向に摺動させることにより、上記シャリ玉成形孔2内に上記閉鎖用突起3の上面3aを突出させることで(図5二点鎖線参照)、寿司ネタNの乗った寿司のシャリ玉成形孔2からの離脱を促進するものである。

【0022】
また、下成形型を上成形型の方向に摺動することにより、閉鎖用突起がシャリ玉成形孔内に突出するので、容易に、成形後のシャリ玉(寿司)をシャリ玉成形孔から取り出すことができる。
【0023】
また、天地逆転した状態の複数の下向押圧用突起の上に、複数の寿司ネタが載った状態の寿司(例えば手まり寿司)を極めて容易に成形することができるので、その後の作業(例えば皿載せ作業等)に容易に移行することができる。
【0024】
また、シャリ玉成形孔から成形されたシャリ玉(例えば手まり寿司)を容易に取り出して、各寿司を天地逆転した下向押圧用突起の上に載った状態とすることができる。
【0025】
また、既存のシャリ玉供給装置を使用して、成形型のシャリ玉成形孔内への飯塊の供給を自動的に行うことができ、飯塊の供給を極めて効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明に係る寿司成形型における成形型の分解斜視図である。
図2】同上寿司成形型における上成形型を示す図であり、(a)は平面図、(b)は長辺側の側面図、(c)は短辺側の側面図である。
図3】同上寿司成形型における下成形型を示す図であり、(a)は平面図、(b)は長辺側の側面図、(c)は短辺側の側面図である。
図4】同上寿司成形型における押圧板を示す図であり、(a)は長辺側の側面図、(b)は平面図、(c)は短辺側の側面図である。
図5】同上寿司成形型で寿司を成形する状態を示す分解状態の断面図である。
図6】同上寿司成形型で寿司を成形する状態を示す側面断面図である。
図7】(a)~(h)は、同上寿司成形型で寿司を成形する工程を示す1つのシャリ玉成形孔近傍の側面断面図である。
図8】同上寿司成形型で寿司を成形し、押圧板の上に完成した寿司が形成された状態を示す側面断面図である。
図9】(a)、(b)ともに、同上寿司成形型の他の実施形態を示す1つのシャリ玉成形孔近傍の分解側面断面図である。
図10】同上寿司成形型への飯塊の供給を、従来のシャリ玉供給装置で行う状態を示すシャリ玉供給装置の横断平面図である。
図11】同上寿司成形型の他の実施形態を示す1つのシャリ玉成形孔近傍の側面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明における寿司成形型及びそれを使用した寿司成形方法について詳細に説明する。
【0028】
図1に示すように、複数のシャリ玉成形孔2(本実施形態の場合は、縦6個、横3個の計18個)が貫通形成された直方体形状の上成形型1と、上記上成形型1の下側に装着可能なものであって、装着時において複数の上記シャリ玉成形孔2の各々の下開口2bを閉鎖し得る複数の閉鎖用突起3(本実施形態の場合は、上記シャリ玉成形孔と同じ、縦6個、横3個の計18個)を有する方形板状の下成形型4とから成形型5が構成されている。
【0029】
上記シャリ玉成形孔2は、各々平面視における上開口2a及び下開口2bともに円形であり(図2(a)参照)、断面形状も底面側の角部は360度の周方向に亘り湾曲形状部2c,2cとなっており、さらに、上記下成形型4の上記閉鎖用突起3の各上面3aは、上記湾曲形状部2cに連続して面一の面を形成する湾曲面となっており(図3(b)参照)、上記シャリ玉成形孔2内において、略球形状のシャリ玉(所謂、手まり寿司、図8参照)を成形し得るように構成されている。
【0030】
また、図4に示すように、複数の上記シャリ玉成形孔2の上開口2aに対応する下向押圧用突起6(本実施形態の場合は、上記シャリ玉成形孔2と同じ、縦6個、横3個の計18個)を有する押圧板7が別途、設けられている。
【0031】
そして、図5図6に示すように、作業机等の平坦面8に上記成形型5が上記シャリ玉成形孔2の上開口2aを上向きとした状態で設置し、図6に示すように、上記複数の上記シャリ玉成形孔2の底面部2dに寿司ネタN(所謂トロ、白身魚等の刺身)が載置され、かつ、複数の上記シャリ玉成形孔2内に飯塊R(図5参照)が供給された状態において、上記押圧板7の上記各下向押圧用突起6を上記シャリ玉成形孔2の上記各上開口2aに嵌合させ下向き(矢印A方向)に押圧することにより、上記シャリ玉成形孔2の形状(略球形状)に上記飯塊Rを成形し得るように構成されている。尚、シャリ玉成形孔2内の成形後の飯塊をR’にて示す。
【0032】
上記下向き押圧用突起6は図4に示すように円柱状であり、その直径は上記シャリ玉成形孔2の直径よりも若干小に形成されているため、図6の状態で押圧板7を下向きに押圧すると、上記下向押圧用突起6が上記シャリ玉成形孔2内に挿入され、これにより上記下向押圧用突起6の下面6aにより、上記シャリ玉成形孔2内の飯塊Rを押圧することができる(図6参照)。
【0033】
尚、上記下面6aは、下面6a全体が凹設されて凹状部6bが形成されると共に、凹状部6bの中央に下面が平面の小円柱状の凸部6b’が形成されており、この凸部6b’にて飯塊Rを押圧するように構成されている。これは、最終的に天地を反転させた状態において(図7(g)参照)、上記凸部6b’上に寿司R”が形成されることになるため、上記凸部6b’にて安定して寿司を支持すると共に、飯塊Rの底面となる対応部分を平面に成形し、最終的には、寿司を皿上に安定して載置できるようにするためである。
【0034】
また、上記下面6aの形状は、当該形状に限定されず、図9(a)に示す他の実施形態のような形状でも良いし、平面ではなく、上記シャリ玉成形孔2と共に球体のシャリ玉を形成し得る球面であっても良い。
【0035】
上記下成形型4は、上記上成形型1に対してその厚さ方向(矢印A,B方向)に摺動可能に設けられており、上記両成形型1,4の上記装着状態において、上記成形型5を上記平坦面8に載置した状態においては(図5参照)、上記各閉鎖用突起3の上面3aは上記シャリ玉成形孔2の内面である底面部2dの湾曲形状部2cと略面一の位置に設けられるように構成されており、上記載置状態から、上記下成形型4を上記上成形型1に近接する方向に摺動することにより、上記閉鎖用突起3が上記シャリ玉成形孔2内に突出するように構成されている(図5に二点鎖線で示す上面3a、図7(g)参照)。
【0036】
より具体的には、上記上成形型1の対向する短辺の側壁に2個ずつの開口部9,9を貫通状態で設けると共に(両側の短辺に4か所)、その開口部9,9の下側の側壁に螺子孔10,10を貫通形成する(両側の短辺に4か所、図2(a)~(c)参照)。一方、下成形型4の短辺側の対向する側板における上記螺子孔10,10に対応する位置に、一対のコ字型の係合部11,11を上面側に突出して設け(両側の短辺に4か所)、係合部11,11の下側に水平方向に螺子を挿通させるための貫通孔11a,11aを設ける(両側の短辺に4か所)。尚、上記貫通孔11a,11aの下側は、板面4aの下側に貫通しており、下貫通孔11b,11bが形成されている(図3(a)参照)。
【0037】
そして、図1に示すように、上記上成形型1の下側に上記下成形型4を宛がい、各シャリ玉成形孔2の下開口2bに上記下成形型4の各閉鎖用突起3を合わせた状態で上記下成形型4を上記上成形型1に装着する。すると、図5に示すように、上記下成形型4の左右の係合部11,11の貫通孔11a,11aが、上記上成形型1の左右の螺子孔10,10の対応位置に位置するので、4本の螺子12を上記螺子孔10,10から各々螺子込むと、上記各螺子12の各先端部が上記各係合部11,11の上記貫通孔11a,11a内に位置することになり、もはや上記下成形枠4は上記上成形枠1から離脱不能になる。即ち、図5に示す状態で上記下成形枠4は上記螺子12が上記係合部11,11の内側に係合しているので、上記上成形枠1から下方向には離脱不能になる。
【0038】
但し、この状態において、上記螺子12の下側には、図5に示すように、貫通孔11a,11a及び下貫通孔11b,11bが存在するので、図5における距離Tの範囲で下成形枠4は上記上成形枠1に対して上記上成形型1に接近する方向(図5の矢印B方向)に摺動可能に構成されている。
【0039】
ここで、上記上成形型1に下成形型4を図5に示すように装着し、机等の平坦面8上に下成形枠4が位置するように設置すると、上記螺子12の上端が上記係合部11,11の下面に接触し、この状態で、上記下成形型4の上記閉鎖用突起3の上面3aが、上記上成形型1の上記シャリ玉成形孔2の湾曲形状部2cと面一の面を形成し、略球状のシャリ玉成形孔2を形成するように構成されている。
【0040】
尚、シャリ玉の押圧成形後は、上記成形型5を天地逆転し(図7(g)参照)、上記下成形側4を矢印B方向に摺動させることにより、上記シャリ玉成形孔2内に上記閉鎖用突起3の上面3aを突出させることで(図5二点鎖線参照)、寿司ネタNの乗った寿司のシャリ玉成形孔2からの離脱を促進するものである。
【0041】
本発明の寿司成形型は上述のように構成されるものであるから、以下、寿司成形型を使用した寿司の成形方法について説明する。尚、図7は1つのシャリ玉成形孔2近傍の工程を示すが、他のシャリ玉成形孔2においても同様である。
【0042】
まず、作業者は、上成形型1の下側に下成形型4を図5に示すように装着し、上記上成形型1のシャリ玉成形孔2の下開口2bを上記下成形型4の閉鎖用突起3で閉鎖した状態で、4本の螺子12を4か所の上記螺子孔10に螺子込み、上記螺子12の先端を上記下成形型4の貫通孔11a内に位置させ、上記上成形型1に対して上記下成形型4を抜け止め状態とする。
【0043】
その後、作業者は、上成形型1と下成形型4とから構成される成形型5を、上記シャリ玉成形孔2を上側に向けた状態で、机等の平坦面8上に設置する(図5参照)。この状態においては、シャリ玉成形孔2の底面部2dは、閉鎖用突起3の上面3aが上記湾曲形状部2cと略面一となっており、略球形のシャリ玉成形孔2が形成されている(図7(a)(b)参照)。
【0044】
次に、作業者は、全てのシャリ玉成形孔2内の底面部2dに、寿司ネタN(魚介類の刺身等)を載置する(図7(b)(c)参照)。
【0045】
次に、作業者は、全てのシャリ玉成形孔2内に、所定量の飯塊Rを投入する(図7(d)(e)参照)。この飯塊Rのシャリ玉成形孔2内への投入は、作業者が手作業で行っても良いが、既存のシャリ玉供給装置(例えば特開2014-23510号公報記載のシャリ玉供給装置)を使用して自動的に行うことができる。
【0046】
即ち、図10に示すように、X方向Y方向移動機構15(X方向レール15a,Y方向レール15b)を有するシャリ玉供給装置16のシャリ玉排出口13の下側に、上記X方向Y方向移動機構15によってX方向Y方向に移動可能なトレー14を載置し、上記トレー14上の平坦面8上に上記成形型5を設置し、上記シャリ玉排出口13の直下に、例えば、成形型5のシャリ玉成形孔2の内、左上の1つのシャリ玉成形孔2’(図1参照)を位置させる。尚、上記シャリ玉成形装置16のシャリ玉排出口13には、円周方向に複数の成形孔18が貫通形成されたシャリ玉成形円盤17が設けられ、該円盤17が回転しながら、上記成形孔18内に上部から飯塊が供給され、上記シャリ玉排出口13において、押圧具(図示せず)により下方に押されることにより、上記シャリ玉排出口13から下方の上記シャリ玉成形孔2(2’)内に飯塊Rが落下供給されるものである。
【0047】
上記複数のシャリ玉成形孔2内への飯塊Rの供給は、上記トレー14上に上記成形型5を上述のように設置し、上記X方向Y方向移動機構15によって上記成形型5をX方向レール15a及びY方向レール15bに沿ってX方向及び/又はY方向に移動しながら、上記シャリ玉排出口13から上記シャリ玉成形孔2内に飯塊Rを順次落下供給することにより行うことができる。
【0048】
即ち、上記シャリ玉排出口13から1個の飯塊Rがシャリ玉成形孔2’内に投入され、その後、X方向Y方向移動機構15が例えばトレー14をY方向(縦方向)に1個分移動し、上記シャリ玉成形孔2’に隣接するシャリ玉成形孔2内に上記シャリ玉排出口13から飯塊Rが供給される、という動作が順次行われ、最終的に18個の全てのシャリ玉成形孔2内に飯塊Rが自動的に供給される。
【0049】
尚、このとき、既存のシャリ玉成形孔2内に供給される飯塊Rは、従来の略直方体形状の飯塊Rであり(図6に二点鎖線で示す飯塊R参照)、上記シャリ玉成形孔2内に図6に示すように略直方体形状の飯塊Rが落下供給されても、その後、押圧板7の下向押圧用突起6で押圧するため、上記シャリ玉成形孔2内において球状のシャリ玉を成形することができる。即ち、シャリ玉供給装置16自体は、従来の略直方体形状の飯塊(シャリ玉)を成形するシャリ玉供給装置をそのまま使用することができ、本発明に係る寿司成形型のために特別にシャリ玉供給装置を新設する必要はない。
【0050】
以上のように、手作業又はシャリ玉供給装置16にて自動的に、全てのシャリ玉成形孔2内に飯塊を供給する。
【0051】
上記全てのシャリ玉成形孔2内に飯塊Rが供給したら、上記シャリ玉供給装置16で自動的に飯塊Rを供給した場合は、上記トレー14から成形型5を取り外し、再び机等の平坦面8上に載置する。手作業で飯塊Rを供給した場合は、そのままの状態で、作業者は、押圧板7の上記各下向押圧用突起6を上記シャリ玉成形孔2の上記各上開口2aに嵌合させ、その状態で押圧板7を下向き(矢印A方向)に押圧することにより、上記シャリ玉成形孔2の形状(略球形状)に上記飯塊Rを押圧成形する(図7(f)参照)。このとき、押圧板7の下向押圧用突起6の凸部6b’にてシャリ玉成形孔2内の飯塊Rの上面を強く押圧することができる。また、成形後の飯塊R’は上記凸部6b’が当接する面が平面(平坦面)に成形される。
【0052】
この押圧動作により、シャリ玉成形孔2内の飯塊R及び寿司ネタNは、上記シャリ玉成形孔2の形状(略球状)に成形される(図6参照)。
【0053】
その後は、上記押圧板7を装着した上記成形型5を天地逆転させて上記平坦面8に載置する。天地を逆転した寿司成形型の状態を図7(g)に示す。
【0054】
その後は、上記下成形型4は、上記上成形型1に対してその厚さ方向に摺動可能に設けられているので、上記成形型5を上記平坦面8から持ち上げた状態で、上記下成形型4を上記上成形型1に近接する方向(矢印B方向)に摺動することにより、上記閉鎖用突起3を上記シャリ玉成形孔2内に突出させる(図7(g)参照)。これにより、シャリ玉成形孔2内のシャリ玉R’は、シャリ玉成形孔2の上開口2a方向に押されるため、シャリ玉成形孔2からシャリ玉R’を容易に取り出すこと、即ち、成形型5をシャリ玉R’から容易に離脱することができる。
【0055】
即ち、上記押圧板7から上記成形型5を取り外す際、上記載置状態から、上記下成形型4を上記上成形型1に近接する方向(矢印B方向)に摺動することにより、上記閉鎖用突起3を上記シャリ玉成形孔2内に突出させる。
【0056】
上記の操作により、上記押圧板7から上記成形型5を取り外し、上記下向押圧用突起6(全18個)の上に、18個の寿司R”(寿司ネタNが上面に載った状態の球状の寿司R”、所謂手まり寿司R”)を形成することができる(図8参照)。このように手まり寿司R”を容易に成形することができる。この押圧板7上にネタNの載置された寿司R”が形成された状態で、このまま客に出すこともできるし、各寿司R”を皿に移し替えた上で、客に出すこともできる。
【0057】
図9(a)に示すものは、本発明の他の実施形態であり、押圧板7の下向押圧用突起6の下面を平坦面6cに構成したものである。このように構成すると、成形後の寿司の下面が平担となり、より安定感のある寿司(手まり寿司)を成形することができる。
【0058】
図9(b)に示すものは、本発明の他の実施形態であり、下成形型4の閉鎖用突起3の上面に突起3bを設けたものである。このように構成すると、成形後の寿司の寿司ネタNの中央に窪みN’が形成され、これにより寿司ネタNと寿司飯R’との定着性を高めることができる。
【0059】
図11に示すものは、本発明に係る寿司成形型のさらに他の実施形態であり、上成形型1を、上側の上成形型1aと下側の上成形型1bにより構成し、上成形型1の上下幅(幅T2)を、図6に示す実施形態よりも、さらに深く形成したものである。上記下側の上成形型1bの上下幅は、図2の上成形型1と略同一であり、当該上成形側1bの上面側に、18個の円形貫通孔を有する上成形型1aを連結して装着し得るように構成したものである。従って、当該実施形態では、上成形型1a,1bにより上成形型1が形成され、下成形型4を装着することにより、成形型5が構成される。即ち、3個の部材により成形型5が構成される。このように構成すると、既存のシャリ玉供給装置16から供給される縦長のシャリ玉(略直方体形状)R’であっても、深さのあるシャリ玉成形孔2内に収納し得るため、その後、押圧板7により押圧することにより、略球形の寿司を成形することが可能となる。よって、既存のシャリ玉供給装置16をそのまま使用することが可能となる。尚、この場合、既存のシャリ玉供給装置16のシャリ玉排出口から、上記シャリ玉成形孔2までに落差(距離)があっても、飯塊Rはシャリ玉成形孔2内に収納されるため、その後の押圧板7による押圧作業には何ら支障がない。また、この場合、通常は上成形型1bのみを使用し、必要な場合にのみ上成形型1bに上成形型1aを装着して使用するように構成しても良い。
【0060】
本発明は上述のように、例えばシャリ玉成形孔2の形状を略球状に形成することにより、従来とは異なる形状、所謂、手まり寿司等の寿司ネタの載った状態の略球状の寿司R”を容易に成形することができる。
【0061】
即ち、寿司ネタと飯塊を一体に成形することにより、寿司ネタを含む全体形状が例えば球形の寿司(手まり寿司)を容易に成形することができる。
【0062】
また、下成形型4を上成形型1の方向に摺動することにより、閉鎖用突起3がシャリ玉成形孔2内に突出するので、容易に、成形後のシャリ玉(寿司R”)をシャリ玉成形孔2から取り外すことができる。
【0063】
また、天地逆転した状態の複数の下向押圧用突起6の上に、複数の寿司ネタNが載った状態の寿司(例えば手まり寿司R”)を極めて容易に成形することができるので、その後の作業(例えば皿載せ作業等)に容易に移行することができる。
【0064】
また、シャリ玉成形孔2から成形されたシャリ玉(例えば手まり寿司R”)を容易に取り出して、各寿司R”を天地逆転した下向押圧用突起6の上に載った状態とすることができる。
【0065】
また、既存のシャリ玉供給装置16を使用して、成形型5のシャリ玉成形孔2内への飯塊の供給を自動的に行うことができ、飯塊の供給を極めて効率的に行うことができ、既存のシャリ玉供給装置16を有効に利用することができる。
【0066】
上記各実施形態において、シャリ玉成形孔2は略球形として、寿司のネタNを載せる面とは反対側は略平面としたが、シャリ玉成形孔2の形状はこれに限定されず、完全な球形状としても良いし、その他の形状(楕円形等)としても良い。
【産業上の利用可能性】
【0067】
本発明に係る寿司成形型及び寿司成形方法によれば、従来とは異なる形状で、寿司ネタの載った状態の寿司(例えば手まり寿司等)を容易に成形することができるものであり、産業上の利用価値の高いものである。
【符号の説明】
【0068】
1 上成形型
2 シャリ玉成形孔
2a 上開口
2b 下開口
2d 底面部
3 閉鎖用突起
4 下成形型
5 成形型
6 下向押圧用突起
7 押圧板
8 平坦面
13 シャリ玉排出口
14 トレー
15 X方向Y方向移動機構
16 シャリ玉供給装置
A,B 矢印(厚さ方向)
B 矢印(近接する方向)
N 寿司ネタ
R 飯塊
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11