(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-19
(45)【発行日】2022-05-27
(54)【発明の名称】クレーン装置
(51)【国際特許分類】
B66C 9/14 20060101AFI20220520BHJP
B66C 17/00 20060101ALI20220520BHJP
【FI】
B66C9/14
B66C17/00
(21)【出願番号】P 2018112487
(22)【出願日】2018-06-13
【審査請求日】2020-12-08
(73)【特許権者】
【識別番号】502129933
【氏名又は名称】株式会社日立産機システム
(74)【代理人】
【識別番号】110000350
【氏名又は名称】ポレール特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】百瀬 峻也
【審査官】太田 義典
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-274815(JP,A)
【文献】特開平08-289502(JP,A)
【文献】特開2000-245099(JP,A)
【文献】実開昭56-067438(JP,U)
【文献】実開平05-010393(JP,U)
【文献】特開平4-94397(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66C 9/14
B66C 17/00
B66D 3/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
横行フレームに備えられた電動巻上機と、前記横行フレームに取り付けられ、クレーンガーダーを移動する車輪と、前記車輪を駆動する横行電動機と、前記横行電動機を制動する横行ブレーキ装置と、前記横行ブレーキ装置を覆うカバー部材とを備えたクレーン装置において、
前記カバー部材は、筒状に形成されると共に、周方向に分割され前記横行電動機に固定される固定カバーと可動カバーとを備え、
前記可動カバーは前記横行電動機から着脱可能であると共に、前記固定カバーと重なる大きさの切欠き部を備え
、
前記横行電動機は、前記カバー部材が対向するように複数備えられていることを特徴とするクレーン装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記カバー部材は筒状の開放部にフランジを備え、前記フランジを前記横行電動機のカバー取付部に対向させて取り付けたことを特徴とするクレーン装置。
【請求項3】
請求項2において、
前記切欠き部は、前記横行ブレーキ装置の寸法より大きく形成されていることを特徴とするブレーキ装置。
【請求項4】
請求項3において、
前記切欠き部は前記可動カバーの引き抜き方向に対する前記横行ブレーキ装置の外周寸法より大きく形成されていることを特徴とするブレーキ装置。
【請求項5】
横行フレームに備えられた電動巻上機と、前記横行フレームに取り付けられ、クレーンガーダーを移動する車輪と、前記車輪を駆動する横行電動機と、前記横行電動機を制動する横行ブレーキ装置と、前記横行ブレーキ装置を覆うカバー部材とを備えたクレーン装置において、
前記カバー部材は、筒状に形成されると共に、周方向に分割され前記横行電動機に固定される固定カバーと可動カバーとを備え、
前記可動カバーは周方向に回転可能であると共に、前記固定カバーと重なる大きさの切欠き部を備えていることを特徴とするクレーン装置。
【請求項6】
請求項
5において、
前記カバー部材は筒状の開放部にフランジを備え、前記フランジを前記横行電動機のカバー取付部に対向させ、
前記フランジには、円周方向に沿って長穴を形成したことを特徴とするクレーン装置。
【請求項7】
請求項
6において、
前記長穴には固定手段を挿入し、
前記可動カバーは前記固定手段を緩めた状態において前記長穴に沿って回転可能であることを特徴するクレーン装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クレーン装置に関する。
【背景技術】
【0002】
工場等の建屋内には、クレーン装置が設置されている。クレーン装置には重量物を持ち上げるための巻上機が備えられ、この巻上機は建屋の天井に沿って敷設されたレールに沿って走行する。クレーン装置には走行モータが備えられており、この走行モータを駆動することにより、レールに沿ってクレーン装置が移動する。このようなクレーン装置として、例えば特許文献1がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
走行モータにはレール上のクレーン装置の移動を制止させるために、ブレーキ装置が取り付けられている。ブレーキ装置は、定期的な点検、ブレーキ部品の交換等の保守作業が必要である。ブレーキ装置は、カバー部材で覆われているため、保守作業にあたっては、カバー部材を外して行う必要がある。工場等の建屋内に取り付けられる巻上機は高所位置にあるので、保守を行う作業員は高所での作業を強いられ、作業が煩わしいものであった。
【0005】
また、工場等の建屋内には天井や壁があり、クレーン装置が天井や壁と近接しているような場合にはカバー部材が天井や壁と干渉してしまい、カバー部材の取り外し作業が困難であった。加えて、走行電動機が複数備えられている場合には、走行電動機同士が近接した位置に配置され、一つの走行電動機のカバー部材を外そうとすると、他の走行電動機に干渉してしまい、作業が煩わしいものであった。
【0006】
本発明の目的は、上記課題を解決し、保守等の作業性を向上させたクレーン装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために本発明の特徴とするところは、横行フレームに備えられた電動巻上機と、前記横行フレームに取り付けられ、クレーンガーダーを移動する車輪と、前記車輪を駆動する横行電動機と、前記横行電動機を制動する横行ブレーキ装置と、前記横行ブレーキ装置を覆うカバー部材とを備えたクレーン装置において、前記カバー部材は、筒状に形成されると共に、周方向に分割され前記横行電動機に固定される固定カバーと可動カバーとを備え、前記可動カバーは前記横行電動機から着脱可能であると共に、前記固定カバーと重なる大きさの切欠き部を備え、前記横行電動機は、前記カバー部材が対向するように複数備えられていることにある。
【0008】
また、本発明の特徴とするところは、横行フレームに備えられた電動巻上機と、前記横行フレームに取り付けられ、クレーンガーダーを移動する車輪と、前記車輪を駆動する横行電動機と、前記横行電動機を制動する横行ブレーキ装置と、前記横行ブレーキ装置を覆うカバー部材とを備えたクレーン装置において、前記カバー部材は、筒状に形成されると共に、周方向に分割され前記横行電動機に固定される固定カバーと可動カバーとを備え、前記可動カバーは周方向に回転可能であると共に、前記固定カバーと重なる大きさの切欠き部を備えていることにある。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、保守等の作業性を向上させたクレーン装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の実施例に係るクレーンシステムの全体斜視図である。
【
図2】本発明の実施例に係るクレーン装置を回転軸方向に切断した断面図である。
【
図4】本発明の実施例に係る横行装置を回転軸方向に切断した断面図である。
【
図5】本発明の実施例に係る横行電動機と横行ブレーキ装置の拡大断面図である。
【
図6】本発明の実施例に係る横行ブレーキ装置を回転軸を横切る方向に切断した断面図である。
【
図7】本発明の実施例に係る可動カバーを回転させた状態における横行電動機と横行ブレーキ装置の側面図である。
【
図8】本発明の実施例に係る横行ブレーキ装置において回転軸を横切る方向に切断した断面図である。
【
図9】本発明の実施例に係る可動カバーを上方向に移動させた状態を示す横行電動機と横行ブレーキ装置の側面図である。
【
図10】本発明の実施例に係る可動カバーを上方向に移動させた状態の横行ブレーキ装置において回転軸を横切る方向に切断した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明に係る巻上機の実施例を図面に基づいて説明する。本発明は以下の実施例に限定されることなく、本発明の技術的な概念の中で種々の変形例や応用例もその範囲に含むものである。
【0012】
まず、
図1に沿って、通称、電気ホイストと呼ぶ電動巻上機が備わるクレーンシステムの概要を述べる。
図1は、本発明の実施例に係るクレーンシステムの全体斜視図である。
【0013】
クレーンガーダー10は、平行に置かれる走行レール11に載置される。クレーンガーダー10の両端に備わる走行部12が走行レール11に載置支持され、走行部12に設けた車輪13の回転でクレーンガーダー10は運ばれ、走行レール11の上を行き来する。車輪13は走行電動機14で駆動される。
【0014】
クレーンガーダー10は横行移動する横行フレーム15を載置支持している。この横行フレーム15に電動巻上機16が備わる。横行フレーム15に設けた車輪(駆動輪17,従動輪18)の回転で横行フレーム15はクレーンガーダー10の上を左右に移動する。駆動輪17は横行電動機19で駆動される。本実施例では、横行フレーム15内に電動巻上機16と横行フレーム15が一つにまとまったユニットをクレーン装置と称する。
【0015】
次に
図2乃至
図4を用いて、クレーン装置の構成について説明する。
図2は本発明の実施例に係るクレーン装置を回転軸方向に切断した断面図、
図3は
図2における右側側面図、
図4は本発明の実施例に係る横行装置を回転軸方向に切断した断面図である。
【0016】
図2及び
図3において、電動巻上機16は、吊り荷の巻上げ及び巻下げを行うための駆動源となる巻上電動機20と、吊り荷を吊るためのロープを巻きつけるためのドラム21と、巻上電動機20の回転を減速するための巻上減速部22と、巻上電動機20を制動する巻上ブレーキ装置23を備えている。
【0017】
巻上電動機20の回転は巻上減速部22を介してドラム21に伝達され、ドラム21が回転することで、ドラム21に巻きつけられたロープが上下動し、吊り荷を上げ下げすることができる。ドラム21に巻かれるロープには、荷を吊るロードブロック24が取り付けられている。また、電動巻上機16は吊り荷を水平に移動させる為に横行装置25に取り付けられている。
【0018】
図4に示すように横行装置25は、電動巻上機16の横行を行うための駆動源となる横行電動機19と、横行電動機19を支持する横行フレーム15と、横行電動機19の回転を減速するための横行減速部26と、横行電動機19を制動する横行ブレーキ装置27を備えている。横行ブレーキ装置27は横行電動機19の回転軸方向に配置されている。横行電動機19の回転軸は、駆動輪17の回転軸方向と同方向になるように配置されている。横行ブレーキ装置27は保護のためカバー部材28が取付けられており、衝突や雨水の侵入を防止する構造となっている。また、横行電動機19には、カバー部材28を取付けるためのエンドブラケット29(カバー取付部)が備えられている。横行電動機19の回転力は横行減速部26を介して駆動輪17に伝達され、駆動輪17と従動輪18が回転することでクレーンガーダー10上を移動し、電動巻上機16を横行させることができる。本実施例の横行装置25は、クレーンガーダー10の方向に沿って左右に2つの横行電動機19を備えているが、左右の何れか一方に横行電動機19を設けるようにしても良い。横行電動機19によって駆動される駆動輪17はクレーンガーダー10の方向に沿って左右に配置され、左右に配置された駆動輪17同士は車軸30で連結されている。
【0019】
次に、横行ブレーキ装置27に取付けられるカバー部材28について
図5及び
図6を用いて説明する。
図5は本発明の実施例に係る横行電動機と横行ブレーキ装置の拡大断面図、
図6は本発明の実施例に係る横行ブレーキ装置において回転軸を横切る方向に切断した断面図である。
【0020】
カバー部材28は、横行電動機19に取り付けられ、横行ブレーキ装置27を覆っている。カバー部材28は、横行ブレーキ装置27を十分に覆うことのできる大きさで筒状に形成され、筒の開放部の取り付け面はフランジ31を有している。カバー部材28は周方向に複数分割(2分割)されており、円筒面矢印A方向に四角形の切欠き部32を有する可動カバー28aと、切欠き部32に重なるような形状の固定カバー28bで構成されている。換言すると、可動カバー28aの切欠き部32は固定カバー28bで覆われるような大きさで形成されている。この切欠き部32は横行ブレーキ装置27の寸法より大きく形成されている。特に切欠き部32は可動カバー28aの引き抜き方向に対する横行ブレーキ装置27の外周寸法より大きく形成されている。具体的には、切欠き部32は横行ブレーキ装置27の回転軸を横断する幅寸法B、回転軸方向長さHよりも大きく、横行ブレーキ装置27が通るのに十分な大きさを有している。本実施例において、カバー部材28は可動カバー28aと固定カバー28bに2分割されている。また、可動カバー28aは横行電動機19から着脱可能となっている。
【0021】
可動カバー28aは、可動カバー28aのフランジ31aを横行電動機19のエンドブラケット29aと対向させ、横行電動機19にねじ33(固定手段)で固定されている。固定カバー28bは、固定カバー28bのフランジ31bを横行電動機19のエンドブラケット29bと対向させ、横行電動機19にねじ34(固定手段)で固定されている。
【0022】
可動カバー28aのフランジ31aには、円周方向に沿った複数の長穴35が形成されている。長穴35の径方向幅は、ねじ33の頭部より小さく形成されている。ねじ33は長穴35に挿入されて締め付けられることにより、可動カバー28aを横行ブレーキ装置27のエンドブラケット29aに固定している。可動カバー28aが固定状態にあるときは、ねじ33は長穴端部35aの所に位置している。
【0023】
エンドブラケット29aとフランジ31aの対向面にはシート状パッキン36が設けられ、エンドブラケット29aとフランジ31aの隙間からカバー部材28内に水が浸入するのを防止している。固定カバー28bの端部には、U字状パッキン37が設けられ、可動カバー28aとエンドブラケット29との取付面のすき間からカバー部材28に水が浸入するのを防止している。
【0024】
さて、横行ブレーキ装置27は、定期的な点検やブレーキ部品の交換等の保守作業が必要である。横行ブレーキ装置27は、カバー部材28で覆われているため、保守作業にあたっては、カバー部材28を外して行う必要がある。工場等の建屋内に取り付けられる電動巻上機16は高所位置にあるので、保守を行う作業員は高所での作業を強いられ、作業が煩わしいものであった。工場等の建屋内には天井や壁があり、電動巻上機16が天井や壁と近接しているような場合にはカバー部材28が天井や壁と干渉してしまい、カバー部材28の取り外し作業が困難であった。加えて、本実施例のようにカバー部材28が対向するように横行電動機19が2台(複数)備えられている場合には、左右の横行電動機19同士が近接した位置に配置され、一つの横行電動機19のカバー部材28を外そうとすると、他の横行電動機19に干渉してしまい、作業が煩わしいものであった。
【0025】
この課題を解決するための手段について
図6~
図10を用いて説明する。
図7は本発明の実施例に係る可動カバーを回転させた状態における横行電動機と横行ブレーキ装置の側面図、
図8は本発明の実施例に係る横行ブレーキ装置において回転軸を横切る方向に切断した断面図、
図9は本発明の実施例に係る可動カバーを上方向に移動させた状態を示す横行電動機と横行ブレーキ装置の側面図、
図10は本発明の実施例に係る可動カバーを上方向に移動させた状態の横行ブレーキ装置において回転軸を横切る方向に切断した断面図である。
【0026】
まず、保守点検が行われていない場合は、
図6に示すように横行ブレーキ装置27は、カバー部材28によって覆われている。可動カバー28aが固定状態にあるときは、ねじ33は長穴端部35aの所に位置している。この状態において、保守点検を行う作業者が横行ブレーキ装置27の内部を確認する場合には、可動カバー28aを固定している3本のねじ33を緩め、R方向(周方向)に回転させる。このとき、ねじ33は取り外さない。保守点検を行う作業者は、可動カバー28aをエンドブラケット29上を摺動するように長穴35に沿って回転させ、ねじ33が長穴端部35bと接触する位置まで回転移動させる。ねじ33が長穴端部35bと接触した状態が
図7及び
図8となる。ねじ33が長穴端部35bと接触した状態においては、横行ブレーキ装置27の一部が確認できるように、可動カバー28aと固定カバー28bとの間に開口部38が形成される。可動カバー28aと固定カバー28bとの間に開口部38が形成された状態において、保守作業者は開口部38から横行ブレーキ装置27の点検作業を実施する。
【0027】
本実施例によれば、可動カバー28aを取り外すことなく、可動カバー28aを回転させるだけで保守作業に必要な開口部38を確保することができ、電動巻上機16は高所にあっても保守作業を容易に行うことができる。また、保守作業にあたり、建屋内の天井や壁、他の電動巻上機との干渉も抑制できるので、保守作業の作業性を向上することができる。
【0028】
次に、ブレーキ部品の交換作業が発生した場合について説明する。部品の交換作業が発生した場合は、開口部38のみの空間では交換作業が困難であり、カバー部材28を取り外す必要がある。
【0029】
可動カバー28aの取り外しにあたっては、まず、可動カバー28aを固定しているねじ33を外し、可動カバー28aを固定カバー28bと反対方向(上方向)に移動させる。可動カバー28aには切欠き部32が形成されており、この切欠き部32は横行ブレーキ装置27の回転軸を横断する幅寸法B、回転軸方向長さHよりも大きく形成されているので、可動カバー28aを上方向に移行した際にであっても横行ブレーキ装置27に引っ掛かることなく通すことが可能である。また、可動カバー28aは円筒状に形成されているので、回転軸方向に移動させて取り外すことも可能である。
【0030】
本実施例によれば、カバー部材28を分割して構成し、可動カバー28aに横行ブレーキ装置27を通す切欠き部32を形成しているので、可動カバー28aを固定カバー28bと反対方向(上方向)に移動させて取り外すことができ、部品交換等の保守作業の作業性を向上することができる。また、カバー部材28は円筒状に形成されているので、回転軸方向に取り外すことも可能である。カバー部材28の取り外しは、巻上電動機と壁や天井、あるいは他の巻上電動機との位置関係において適宜選択することができ、保守作業の作業性を向上することができる。
【0031】
以上説明したように本実施例によれば、電動巻上機が天井や壁に近い状態に設置された状態、あるいは他の巻上電動機と近接し干渉し易い状況であっても容易にカバーを外すことができ、保守作業の作業性を向上することができる。
【0032】
なお、本発明は、上述した実施例に限定するものではなく、様々な変形例が含まれる。上述した実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定するものではない。
【符号の説明】
【0033】
10…クレーンガーダー、11…走行レール、12…走行部、13…車輪、14…走行電動機、15…横行フレーム、16…電動巻上機、17…駆動輪、18…従動輪、19…横行電動機、20…巻上電動機、21…ドラム、22…巻上減速部、23…巻上ブレーキ装置、24…ロードブロック、25…横行装置、26…横行減速部、27…横行ブレーキ装置、28…カバー部材、28a…可動カバー、28b…固定カバー、29…エンドブラケット、29a…エンドブラケット、29b…エンドブラケット、30…車軸、31…フランジ、31a…フランジ、31b…フランジ、32…切欠き部、33…ねじ、34…ねじ、35…長穴、36…シート状パッキン、37…U字状パッキン、38…開口部