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特許7076578ロボット掃除機用の水槽アセンブリ及びロボット掃除機
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  • 特許-ロボット掃除機用の水槽アセンブリ及びロボット掃除機 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-19
(45)【発行日】2022-05-27
(54)【発明の名称】ロボット掃除機用の水槽アセンブリ及びロボット掃除機
(51)【国際特許分類】
   A47L 9/00 20060101AFI20220520BHJP
   A47L 9/28 20060101ALI20220520BHJP
【FI】
A47L9/00 102Z
A47L9/28 E
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020564756
(86)(22)【出願日】2018-08-01
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-09-16
(86)【国際出願番号】 CN2018098019
(87)【国際公開番号】W WO2019218487
(87)【国際公開日】2019-11-21
【審査請求日】2020-11-18
(31)【優先権主張番号】201820746944.7
(32)【優先日】2018-05-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521273938
【氏名又は名称】美智縦横科技有限責任公司
【氏名又は名称原語表記】Midea Robozone Technology Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.39 Caohu Avenue,Xiangcheng Economic Development Zone,Suzhou,Jiangsu 215131,China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】胡衛
(72)【発明者】
【氏名】魏顯民
【審査官】渡邉 洋
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-165347(JP,A)
【文献】特開2017-221654(JP,A)
【文献】特開2006-231028(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第105619375(CN,A)
【文献】中国実用新案第206285061(CN,U)
【文献】中国実用新案第203677401(CN,U)
【文献】中国実用新案第206852557(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47L 9/00- 9/32
A47L11/00-11/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、前記本体の中央部の両側に分かれて設置される2つの駆動輪と、1つの自在輪と、を含むロボット掃除機に用いられる、水槽アセンブリであって、
前記水槽アセンブリは、水槽及び前記水槽の底部に突設された支持部を含み、前記自在輪と前記水槽アセンブリは、前記本体に設置されるとともに、2つの前記駆動輪の中心を結ぶ線の両側に分かれて位置し、
前記ロボット掃除機が水平な床面に位置する場合、前記自在輪及び2つの前記駆動輪は前記床面に接触し、前記支持部は前記床面から予め設定された値だけ離れており、
前記ロボット掃除機において前記水槽アセンブリ側が前記床面に近づくように傾斜する場合、前記支持部は前記床面に接触して、前記ロボット掃除機を支持する、
ことを特徴とするロボット掃除機用の水槽アセンブリ。
【請求項2】
前記支持部は前記水槽の底部の対称中心線上に位置し、前記支持部は、前記水槽の底部に設置された支持台と、前記支持台に取り付けられた支持ローラとを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のロボット掃除機用の水槽アセンブリ。
【請求項3】
前記支持ローラは両端が円弧面で移行している円弧面円筒構造である、
ことを特徴とする請求項2に記載のロボット掃除機用の水槽アセンブリ。
【請求項4】
前記支持部は前記水槽の底部の対称中心線上に位置し、前記支持部は球面ボスである、
ことを特徴とする請求項1に記載のロボット掃除機用の水槽アセンブリ。
【請求項5】
本体と、前記本体の中央部の両側に分かれて設置される2つの駆動輪と、1つの自在輪と、を含むロボット掃除機であって、
前記ロボット掃除機は、さらに請求項1~4のいずれか1項に記載の水槽アセンブリを含
ことを特徴とするロボット掃除機。
【請求項6】
2つの前記駆動輪は、前記本体の両側に対称的に設置され、前記自在輪及び前記支持部は2つの前記駆動輪の中心を結ぶ線の垂直二等分線上に位置する
ことを特徴とする請求項5に記載のロボット掃除機。
【請求項7】
前記予め設定された値の範囲は、0~5mmである、
ことを特徴とする請求項5又は6に記載のロボット掃除機。
【請求項8】
前記予め設定された値は、1mmである、
ことを特徴とする請求項に記載のロボット掃除機。
【請求項9】
前記本体は、台座を含み、前記自在輪は前記台座に設置され、前記水槽は前記台座に取り外し可能に取り付けられる、
ことを特徴とする請求項5~のいずれか1項に記載のロボット掃除機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、特許出願番号が201820746944.7で、出願日が2018年5月18日である中国特許出願に基づいて提出され、当該中国特許出願の優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本願は、ロボット掃除機用の水槽アセンブリ及びロボット掃除機に関する。
【背景技術】
【0003】
現在、市場では、外形が扁平形(円形又は略円形)であるロボット掃除機が多い。外形に制限され、ロボット掃除機の内部構造も平面展開型の配置である。したがって、ロボット掃除機の重心が、必ずしも理想的な位置にあるとは限らず、そのため、現在、扁平形のロボット掃除機によく見られるような重心のアンバランス問題が発生し、ロボット掃除機が前後に傾きやすく、使用に影響する。
【0004】
重心のアンバランス問題について、現在の技術的解決手段のほとんどは、鉄塊などの重りを追加して、ロボット掃除機の重心位置を調節する目的を達成する。
【0005】
しかし、重りを追加してロボット掃除機の重心を調節する方法は、次のような欠点がある。機器全体の重量が増加することにより、機器全体の使用性能に間接的に影響する。例えば消費電力が増加し、連続使用時間が短縮する。機器全体のコストが増加し、製品の組立効率が低下する。水槽付きのロボット掃除機では、水槽の水量の多少により、機器全体の重心位置が移動して、ロボット掃除機がアンバランスになってしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本願の目的は、水槽の水量による機器全体の重心位置の移動により、機器全体のアンバランスを招くという問題を解決するために、ロボット掃除機用の水槽アセンブリを提供し、且つ、ロボット掃除機の内部構造の配置による機器全体の重心のアンバランス問題を解決するために、ロボット掃除機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
これに鑑みて、本願の一態様では、ロボット掃除機用の水槽アセンブリを提案し、前記ロボット掃除機は、本体と、前記本体の中央部の両側に分かれて設置される2つの駆動輪と、1つの自在輪と、を含み、前記水槽アセンブリは、水槽及び前記水槽の底部に突設された支持部を含み、前記自在輪と前記水槽アセンブリは、前記本体に設置されるとともに、2つの前記駆動輪の中心を結ぶ線の両側に分かれて位置し、前記ロボット掃除機が水平な床面に位置する場合、前記自在輪及び2つの前記駆動輪は床面に接触し、前記支持部は床面から予め設定された値だけ離れており、前記ロボット掃除機が前記水槽アセンブリ側に傾斜する場合、前記支持部は床面に接触して、前記ロボット掃除機を支持する。
【0008】
さらに、前記支持部は前記水槽の底部の対称中心線上に位置し、前記支持部は、前記水槽の底部に設置された支持台と、前記支持台に取り付けられた支持ローラとを含む。
【0009】
さらに、前記支持ローラは両端が円弧面で移行している円弧面円筒構造である。
【0010】
さらに、前記支持部は前記水槽の底部の対称中心線上に位置し、前記支持部は球面ボスである。
【0011】
本願の別の態様では、さらに、本体と、前記本体の中央部の両側に分かれて設置される2つの駆動輪と、1つの自在輪と、を含むロボット掃除機を提案し、前記ロボット掃除機は、さらに支持部を含み、前記自在輪と前記支持部は、前記本体に設置されるとともに、2つの前記駆動輪の中心を結ぶ線の両側に分かれて位置し、前記ロボット掃除機が水平な床面に位置する場合、前記自在輪及び2つの前記駆動輪は床面に接触し、前記支持部は床面から予め設定された値だけ離れており、前記ロボット掃除機が前記支持部側に傾斜する場合、前記支持部は床面に接触して、前記ロボット掃除機を支持することを特徴とする。
【0012】
さらに、2つの前記駆動輪は、前記本体の両側に対称的に設置され、前記自在輪及び前記支持部は2つの前記駆動輪の中心を結ぶ線の垂直二等分線上に位置し、前記支持部は前記本体の底部に設置された支持台と、前記支持台に取り付けられた支持ローラとを含む。
【0013】
さらに、前記支持ローラは2つの前記駆動輪の中心を結ぶ線の垂直二等分線上に設置される。
【0014】
さらに、前記支持ローラは両端が円弧面で移行している円弧面円筒構造である。
【0015】
さらに、2つの前記駆動輪は、前記本体の両側に対称的に設置され、前記自在輪及び前記支持部は2つの前記駆動輪の中心を結ぶ線の垂直二等分線上に位置し、前記支持部は球面ボスである。
【0016】
さらに、前記予め設定された値の範囲は、0~5mmである。
【0017】
さらに、前記予め設定された値は、1mmである。
【0018】
さらに、前記本体は台座と前記台座に取り外し可能に取り付けられた水槽とを含み、前記自在輪は前記台座に設置され、前記支持部は前記水槽に設置される。
【0019】
本願のロボット掃除機用の水槽アセンブリは、水槽の底部に突設された支持部を用いるため、当該水槽アセンブリが取り付けられているロボット掃除機が傾斜する場合、支持部が床面に接触してロボット掃除機を支持し、水槽の水量の変化によるロボット掃除機の重心のアンバランス問題を解決した。また、本願のロボット掃除機は、本体の底部に設置された支持部を用いるため、ロボット掃除機が傾斜する場合、支持部が床面に接触してロボット掃除機を支持し、ロボット掃除機の、内部構造の配置による重心のアンバランスの問題を解決した。そして、本願は、従来の、重りを追加することによりロボット掃除機の重心のアンバランスを調節する方法と比べて、支持部を使用する方法でロボット掃除機の生産コストを低減しただけでなく、ロボット掃除機の重量も減少した。
【図面の簡単な説明】
【0020】
添付図面は、本願の実施例のさらなる理解を提供するとともに、明細書の一部を構成するものであり、以下の具体的な的な実施形態とともに本願の実施例の解釈に使用されるが、本願の実施例を制限するものではない。
【0021】
図1】本願によるロボット掃除機用の水槽アセンブリの斜視図である。
図2】本願による水槽アセンブリとロボット掃除機とを組み立てる前の斜視図である。
図3】本願による水槽アセンブリとロボット掃除機とを組み立てた後の斜視図である。
図4】本願によるロボット掃除機を水平な床面に置いた側面図である。
図5図4のA部分の局所拡大模式図である。
図6】本願によるロボット掃除機の上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、添付図面を参照しながら、本願の実施例の具体的な実施形態について詳細に説明する。本明細書に記載の具体的な実施形態は、本願の実施例を説明、解釈するためのものにすぎず、本願の実施例を制限するためのものではないことを理解されたい。
【0023】
本願の第1実施例によれば、ロボット掃除機1用の水槽アセンブリ2を提供し、図1から図5を参照すると、ロボット掃除機1は、本体11と、本体11の中央部の両側に分かれて設置される2つの駆動輪12と、1つの自在輪13とを含み、水槽アセンブリ2は、水槽21及び水槽21の底部に突設された支持部22を含み、自在輪13及び水槽アセンブリ2は、本体11に設置されるとともに、2つの駆動輪12の中心を結ぶ線の両側に分かれて設置され、ロボット掃除機1が水平な床面に位置する場合、自在輪13及び2つの駆動輪12は床面に接触し、支持部22は床面から予め設定された値だけ離れており、ロボット掃除機1が水槽アセンブリ2側に傾斜する場合、支持部22は、床面に接触してロボット掃除機1を支持する。
【0024】
なお、本体11の中央部は本体11の真ん中の部位であっても、真ん中の部位から所定の値だけずれた部位であってもよいし、本体11の底部構造の配置、機器全体の重心の初期位置の設計などの要因に基づいて、当該所定の値を考量することができ、ここでは詳細な説明を省略する。
【0025】
具体的には、図2から図4に示すように、ロボット掃除機1は扁平な円形構造であるが、これに限定されず、2つの駆動輪12は、ロボット掃除機1の進行方向に直交する直径又は弦に取り付けられる。
【0026】
図1から図3に示すように、支持部22は水槽21の底部の対称中心線上に位置し、支持部22は、水槽21の底部に設置された支持台221と、支持台221に取り付けられた支持ローラ222とを含む。支持ローラ222を取り付けるために、支持台221は、2つの接続板223を含み、2つの接続板223は水槽21の底部の対称中心線に関して対称的に配置され、形状が同じであり、互いに離間している。各接続板223は、一端が水槽21の底部に取り外し可能に接続されるか、又は固定接続され、他端が2つの接続板223の間に挟まれた支持軸224を支持する。支持軸224は水槽21の底部の対称中心線に直交し、即ち2つの駆動輪12の中心を結ぶ線に平行である。
【0027】
具体的には、支持ローラ222は、両端が円弧面で移行している円弧面円筒構造である。円弧面円筒構造とは、支持ローラ222の本体の円筒面と2つの端面との間が円弧により移行していることを意味する。支持ローラ222を円弧面円筒構造として設置することにより、転動中に支持ローラ222と床面との摩擦力を減少させ、支持ローラ222のフレキシビリティを向上させる。支持ローラ222は、支持軸224を収容するための軸方向貫通穴を含み、これにより、支持ローラ222は支持軸224周りに回転する。支持ローラ222は如何なる材料で製造されてもよいが、ロボット掃除機1の重量を低減するために、プラスチックで製造されることが好ましい。
【0028】
他の示されない実施例において、支持部22は、球面ボスであってもよい。球面ボスとは、発生しうる摩擦力を低減するために、支持部22が水槽21の底面に突設された球面であることを意味する。球面ボスは、ロボット掃除機1の重量を低減するために、プラスチックで製造されてもよい。
【0029】
水槽アセンブリ2を本体11に取り付けた後、図4から図5を参照すると、ロボット掃除機1が水平な床面に位置する場合、自在輪13及び2つの駆動輪12は床面に接触し、支持部22は床面から予め設定された値hだけ離れている。予め設定された値hは0~5mmの範囲で値を取る。予め設定された値hが大きすぎると、支持部22は支持の役割をうまく果たすことができなく、予め設定された値hが小さすぎると、支持部22が床面に頻繁に接触して、ロボット掃除機の通常とおりに走行する際のフレキシビリティに影響する。予め設定された値hが1mmであることが好ましい。
【0030】
本願の第2実施例により、ロボット掃除機1を提供する。添付図面を参照しながら説明しやすくするために、依然として図1から図6を参照するが、当該ロボット掃除機1が水槽21を必ず含むことに限定されることを必然的に表すのではなく、他の一部の実施において、ロボット掃除機1に水槽21がなくてもよく、このとき、支持部22を本体11の台座111に設置すればよい。
【0031】
図1から図6を参照すると、ロボット掃除機1は、本体11、本体11の中央部の両側に分かれて設置される2つの駆動輪12、及び1つの自在輪13を含み、ロボット掃除機1は、支持部22をさらに含み、自在輪13と支持部22は、本体11に設置されるとともに、2つの駆動輪12の中心を結ぶ線の両側に分かれて位置し、ロボット掃除機1が水平な床面に位置する場合、自在輪13及び2つの駆動輪12は床面に接触し、支持部22は床面から予め設定された値だけ離れており、ロボット掃除機1が支持部22側に傾斜する場合、支持部22は床面に接触して、ロボット掃除機1を支持する。
【0032】
なお、本体11の中央部は、本体11の真ん中の部位であってもよく、真ん中の部位から所定の値だけずれた部位であってもよいし、本体11の底部構造の配置、機器全体の重心の初期位置の設計などに基づいて、当該所定の値を考量してもよく、ここでは詳細な説明を省略する。
【0033】
具体的には、図2から図4に示すように、ロボット掃除機1は、扁平な円形構造であるが、これに限定されず、2つの駆動輪12はロボット掃除機1の進行方向に直交する直径又は弦に取り付けられる。
【0034】
図1図3に示すように、2つの駆動輪12は本体11の両側に対称的に設置され、自在輪13及び支持部22は2つの駆動輪12の中心を結ぶ線の垂直二等分線上に位置するとともに、2つの駆動輪12の中心を結ぶ線の両側に分かれて位置する。支持部22は、本体11の底部に設置された支持台221と、支持台221に取り付けられた支持ローラ222とを含む。支持台221には、支持ローラ222の取り付けのために、本体11の中央部に関して対称的に配置され、形状が同じで、且つ互いに離間している2つの接続板223が含まれる。各接続板223は、一端が本体11の底部に取り外し可能に接続されるか、又は固定接続され、他端が2つの接続板223の間に挟まれた支持軸224を支持する。支持軸224は、2つの駆動輪12の中心を結ぶ線に平行であり、即ち2つの駆動輪12の中心を結ぶ線の垂直二等分線に直交する。
【0035】
支持ローラ222は、両端が円弧面で移行している円弧面円筒構造である。円弧面円筒構造とは、支持ローラ222の本体の円筒面と2つの端面との間が円弧により移行していることを意味する。支持ローラ222を円弧面円筒構造として設置することにより、転動中に支持ローラ222と床面との摩擦力を低減し、支持ローラ222のフレキシビリティが向上する。支持ローラ222は、支持軸224を収容するための軸方向貫通穴を含み、それにより支持ローラ222は支持軸224周りに回転する。支持ローラ222は如何なる材料で製造されてもよく、ロボット掃除機1の重量を低減するために、プラスチックで製造されることが好ましい。
【0036】
図示しない他の実施例では、支持部22は球面ボスであってもよい。球面ボスとは、摩擦力を低減するために、支持部22が本体11の底面に突設された球面構造であることを意味する。球面ボスは、ロボット掃除機1の重量を低減するために、プラスチックで製造されてもよい。
【0037】
ロボット掃除機1が水平な床面に位置する場合、自在輪13及び2つの駆動輪12は床面に接触し、支持部22は床面から予め設定された値hだけ離れている。予め設定された値hは0~5mmの範囲で値を取る。予め設定された値hが大きすぎると、支持部22は支持の役割をうまく果たすことができなく、予め設定された値hが小さすぎると、支持部22が床面に頻繁に接触して、ロボット掃除機が通常どおりに走行する際のフレキシビリティに影響する。予め設定された値hが1mmであることが好ましい。
【0038】
さらに、本体11は、台座111と、台座111に取り外し可能に取り付けられた水槽21とを含み、自在輪13が台座111に設置され、支持部22が水槽21に設置される。
【0039】
本願によれば、支持部22で従来の重りを代替することにより、ロボット掃除機1が水平な床面に置かれた場合、2つの駆動輪12及び自在輪13は床面と3点支持を形成し、支持部22は床面(図4から図5に示すように)に接触しない。ロボット掃除機1が支持部22側に傾斜する場合、支持部22が床面に接触して、支持の役割を果たし、ロボット掃除機1を正常に動作させる。そして、ロボット掃除機1がカーブする場合、支持部22が床面に接触しなくてもよいし、又は支持部22が床面に接触しても、支持部22の円弧面又は球面の移行誘導作用によって、ロボット掃除機1のカーブ動作が影響されない。したがって、ロボット掃除機1のバランスをよりよく維持する。
【0040】
本願は、突設された支持部22を用いることにより、ロボット掃除機1の重心のアンバランス問題を解決した。そして、従来の、重りを追加してロボット掃除機の重心アンバランスを調節する方法と比べて、支持部22を使用する方法は、ロボット掃除機1の生産コストを低減しただけでなく、ロボット掃除機1の重量も低減した。また、支持部22がロボット掃除機1のフレキシビリティを低下させることがなく、逆に、支持部22自体が転動又はスライドすることができるため、ロボット掃除機1のフレキシビリティを増強した。
【0041】
以上は、本願の具体的な実施形態にすぎず、本願の保護範囲はこれらに限定されるものではない。当業者が、本願に掲示された技術範囲内で変更又は置換を容易に想定することができ、これらは、いずれも本願の保護範囲内に含まれるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6