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特許7076659情報処理装置、プログラム、システム、及び情報処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-19
(45)【発行日】2022-05-27
(54)【発明の名称】情報処理装置、プログラム、システム、及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   B64C 13/18 20060101AFI20220520BHJP
   B64C 39/02 20060101ALI20220520BHJP
【FI】
B64C13/18 Z
B64C39/02
【請求項の数】 23
(21)【出願番号】P 2022018477
(22)【出願日】2022-02-09
【審査請求日】2022-02-09
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】501440684
【氏名又は名称】ソフトバンク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】筒井 竜志
(72)【発明者】
【氏名】前原 章一
(72)【発明者】
【氏名】原田 智
(72)【発明者】
【氏名】菅澤 卓哉
【審査官】諸星 圭祐
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-036059(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2021/0123741(US,A1)
【文献】国際公開第2020/173971(WO,A1)
【文献】特開2020-047225(JP,A)
【文献】特開2005-082018(JP,A)
【文献】特開2004-088654(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0039862(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B64C 13/00-13/50
B64C 39/02
G08G 5/00- 5/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
成層圏の天気の予測結果及び対流圏の天気の予測結果を取得する予測結果取得部と、
成層圏の天気の前記予測結果及び対流圏の天気の前記予測結果に基づいて、成層圏プラットフォームとして機能し、ビームを照射することによって無線通信エリアを形成して前記無線通信エリアのユーザ端末に無線通信サービスを提供する飛行体が、予め定められた成層圏経路条件を満たすと予測された成層圏のエリアを飛行し、予め定められた対流圏経路条件を満たすと予測された対流圏のエリアをさらに飛行するように、前記飛行体の飛行経路を決定する飛行経路決定部と
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記飛行経路決定部は、成層圏の天気の前記予測結果に含まれる成層圏の予測風速及び対流圏の天気の前記予測結果に含まれる対流圏の予測風速に基づいて、前記飛行体が、前記成層圏の予測風速が予め定められた成層圏風速閾値より低い成層圏のエリアを飛行し、且つ、前記対流圏の予測風速が予め定められた対流圏風速閾値より低い対流圏のエリアを飛行するように、前記飛行経路を決定する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記飛行経路決定部は、成層圏の天気の前記予測結果に含まれる成層圏の予測雲量及び対流圏の天気の前記予測結果に含まれる対流圏の予測雲量に基づいて、前記飛行体が、前記成層圏の予測雲量が予め定められた成層圏雲量閾値より低い成層圏のエリアを飛行し、且つ、前記対流圏の予測雲量が予め定められた対流圏雲量閾値より低い対流圏のエリアを飛行するように、前記飛行経路を決定する、請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記飛行経路決定部は、成層圏の天気の前記予測結果に含まれる成層圏の予測温度及び対流圏の天気の前記予測結果に含まれる対流圏の予測温度に基づいて、前記飛行体が、前記成層圏の予測温度が予め定められた成層圏温度閾値より高い成層圏のエリアを飛行し、且つ、前記対流圏の予測温度が予め定められた対流圏温度閾値より高い対流圏のエリアを飛行するように、前記飛行経路を決定する、請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記飛行経路決定部は、前記成層圏経路条件を満たすと予測された成層圏のエリア及び前記対流圏経路条件を満たすと予測された対流圏のエリアを飛行する飛行経路のうち、前記飛行体が目標地点まで飛行する飛行距離がより短い飛行経路を優先して、前記飛行経路を決定する、請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記飛行経路決定部は、前記成層圏経路条件を満たすと予測された成層圏のエリア及び前記対流圏経路条件を満たすと予測された対流圏のエリアを飛行する飛行経路のうち、前記飛行体が目標地点まで飛行するために必要な飛行時間がより短い飛行経路を優先して、前記飛行経路を決定する、請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記飛行経路決定部は、前記成層圏経路条件を満たすと予測された成層圏のエリア及び前記対流圏経路条件を満たすと予測された対流圏のエリアを飛行する飛行経路のうち、前記飛行体が目標地点まで飛行するために必要な電力がより少ない飛行経路を優先して、前記飛行経路を決定する、請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記飛行経路決定部が決定した前記飛行経路を示す飛行経路情報と、前記飛行体が前記飛行経路を飛行した際の前記飛行経路の天気を示す天気情報と、前記飛行経路のスコアを示すスコア情報とを対応付けて格納する教師データ格納部と、
前記教師データ格納部に格納されている複数の前記飛行経路情報と、前記天気情報と、前記スコア情報とを教師データとして、前記予測結果取得部が取得した成層圏の天気の前記予測結果及び対流圏の天気の前記予測結果と、前記飛行経路決定部が決定した前記飛行経路とから、前記飛行経路のスコアを推定する推定モデルを機械学習により生成するモデル生成部と
を備え、
前記飛行経路決定部は、前記成層圏経路条件を満たすと予測された成層圏のエリア及び前記対流圏経路条件を満たすと予測された対流圏のエリアを飛行する飛行経路のうち、成層圏の天気の前記予測結果及び対流圏の天気の前記予測結果と、前記飛行経路とから、前記推定モデルを用いて推定した前記スコアがより高い飛行経路を優先して、前記飛行経路を決定する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記予測結果取得部は、対流圏と成層圏との境界面である圏界面の天気の予測結果をさらに取得し、
前記飛行経路決定部は、圏界面の天気の前記予測結果に基づいて、前記飛行体が、予め定められた圏界面経路条件を満たすと予測された圏界面のエリアをさらに飛行するように、前記飛行経路を決定する、
請求項1から8のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記飛行経路決定部は、圏界面の天気の前記予測結果に含まれる圏界面の予測風速に基づいて、前記飛行体が、前記圏界面の予測風速が予め定められた圏界面風速閾値より低い圏界面のエリアを飛行するように、前記飛行経路を決定する、請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記飛行体の飛行位置を示す飛行位置情報及び前記飛行体の飛行が制御可能であるか制御不可能であるかを示す飛行制御可否情報を取得する飛行体関連情報取得部と、
前記飛行体の飛行が制御不可能であると前記飛行制御可否情報が示す場合、前記飛行位置情報によって示される前記飛行位置と、成層圏の天気の前記予測結果及び対流圏の天気の前記予測結果とに基づいて、前記飛行体に搭載されたパラシュートを開くタイミングを決定するタイミング決定部と
を備える、
請求項1から10のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記飛行経路決定部は、前記飛行体が、前記成層圏経路条件を満たすと予測された成層圏のエリアを滞空飛行するように、前記飛行経路を決定する、請求項1から11のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項13】
成層圏の天気の予測結果を取得する予測結果取得部と、
成層圏の天気の前記予測結果に基づいて、成層圏プラットフォームとして機能し、ビームを照射することによって無線通信エリアを形成して前記無線通信エリアのユーザ端末に無線通信サービスを提供する飛行体が、予め定められた成層圏経路条件を満たすと予測された成層圏のエリアを滞空飛行するように、前記飛行体の飛行経路を決定する飛行経路決定部と
を備える、情報処理装置。
【請求項14】
前記飛行経路決定部は、成層圏の天気の前記予測結果に含まれる成層圏の予測温度に基づいて、前記飛行体が、前記成層圏の予測温度が予め定められた成層圏温度閾値より高い成層圏のエリアを滞空飛行するように、前記飛行経路を決定する、請求項12又は13に記載の情報処理装置。
【請求項15】
成層圏のオゾン濃度を取得するオゾン濃度取得部をさらに備え、
前記飛行経路決定部は、前記飛行体が、前記成層圏のオゾン濃度が予め定められたオゾン濃度閾値より高い成層圏のエリアを滞空飛行するように、前記飛行経路を決定する、
請求項12から14のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項16】
前記飛行経路決定部は、成層圏の天気の前記予測結果に含まれる成層圏の予測風速及び予測風向に基づいて、成層圏の風に起因する前記無線通信エリアのずれが小さくなるように、前記飛行体が成層圏を滞空飛行する前記飛行経路を決定する、請求項12から15のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項17】
成層圏の天気を示す天気情報を取得する天気情報取得部と、
前記天気情報に基づいて、成層圏の天気を予測する天気予測部と
をさらに備え、
前記飛行経路決定部は、前記天気予測部が予測した成層圏の天気の前記予測結果に基づいて、前記飛行体の前記飛行経路を決定する、
請求項1から16のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項18】
成層圏の天気を示す天気情報を取得する天気情報取得部と、
前記天気情報に基づいて、成層圏の天気を予測する天気予測部と、
前記天気予測部が予測した成層圏の天気の予測結果を取得する予測結果取得部と、
成層圏の天気の前記予測結果に基づいて、成層圏プラットフォームとして機能し、ビームを照射することによって無線通信エリアを形成して前記無線通信エリアのユーザ端末に無線通信サービスを提供する飛行体が、予め定められた成層圏経路条件を満たすと予測された成層圏のエリアを飛行するように、前記飛行体の飛行経路を決定する飛行経路決定部と
を備える、情報処理装置。
【請求項19】
コンピュータを、請求項1から18のいずれか一項に記載の情報処理装置として機能させるためのプログラム。
【請求項20】
請求項1から18のいずれか一項に記載の情報処理装置と、
前記飛行体と
を備える、システム。
【請求項21】
コンピュータによって実行される情報処理方法であって、
成層圏の天気の予測結果及び対流圏の天気の予測結果を取得する予測結果取得段階と、
成層圏の天気の前記予測結果及び対流圏の天気の前記予測結果に基づいて、成層圏プラットフォームとして機能し、ビームを照射することによって無線通信エリアを形成して前記無線通信エリアのユーザ端末に無線通信サービスを提供する飛行体が、予め定められた成層圏経路条件を満たすと予測された成層圏のエリアを飛行し、予め定められた対流圏経路条件を満たすと予測された対流圏のエリアをさらに飛行するように、前記飛行体の飛行経路を決定する飛行経路決定段階と
を備える、情報処理方法。
【請求項22】
コンピュータによって実行される情報処理方法であって、
成層圏の天気の予測結果を取得する予測結果取得段階と、
成層圏の天気の前記予測結果に基づいて、成層圏プラットフォームとして機能し、ビームを照射することによって無線通信エリアを形成して前記無線通信エリアのユーザ端末に無線通信サービスを提供する飛行体が、予め定められた成層圏経路条件を満たすと予測された成層圏のエリアを滞空飛行するように、前記飛行体の飛行経路を決定する飛行経路決定段階と
を備える、情報処理方法。
【請求項23】
コンピュータによって実行される情報処理方法であって、
成層圏の天気を示す天気情報を取得する天気情報取得段階と、
前記天気情報に基づいて、成層圏の天気を予測する天気予測段階と、
前記天気予測段階で予測した成層圏の天気の予測結果を取得する予測結果取得段階と、
成層圏の天気の前記予測結果に基づいて、成層圏プラットフォームとして機能し、ビームを照射することによって無線通信エリアを形成して前記無線通信エリアのユーザ端末に無線通信サービスを提供する飛行体が、予め定められた成層圏経路条件を満たすと予測された成層圏のエリアを飛行するように、前記飛行体の飛行経路を決定する飛行経路決定段階と
を備える、情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、プログラム、システム、及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、地上のゲートウェイとフィーダリンクを確立し、地上の端末とサービスリンクを確立し、ゲートウェイと端末との通信を中継することにより端末に無線通信サービスを提供するHAPS(High Altitude Platform Station)が記載されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2019-135823号公報
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の一実施態様によれば、情報処理装置が提供される。情報処理装置は、成層圏の天気の予測結果を取得する予測結果取得部を備えてよい。情報処理装置は、成層圏の天気の前記予測結果に基づいて、成層圏プラットフォームとして機能し、ビームを照射することによって無線通信エリアを形成して前記無線通信エリアのユーザ端末に無線通信サービスを提供する飛行体が、予め定められた成層圏経路条件を満たすと予測された成層圏のエリアを飛行するように、前記飛行体の飛行経路を決定する飛行経路決定部を備えてよい。
【0004】
前記予測結果取得部は、対流圏の天気の予測結果をさらに取得してよい。前記飛行経路決定部は、対流圏の天気の前記予測結果に基づいて、前記飛行体が、予め定められた対流圏経路条件を満たすと予測された対流圏のエリアをさらに飛行するように、前記飛行経路を決定してよい。前記飛行経路決定部は、成層圏の天気の前記予測結果に含まれる成層圏の予測風速及び対流圏の天気の前記予測結果に含まれる対流圏の予測風速に基づいて、前記飛行体が、前記成層圏の予測風速が予め定められた成層圏風速閾値より低い成層圏のエリアを飛行し、且つ、前記対流圏の予測風速が予め定められた対流圏風速閾値より低い対流圏のエリアを飛行するように、前記飛行経路を決定してよい。前記飛行経路決定部は、成層圏の天気の前記予測結果に含まれる成層圏の予測雲量及び対流圏の天気の前記予測結果に含まれる対流圏の予測雲量に基づいて、前記飛行体が、前記成層圏の予測雲量が予め定められた成層圏雲量閾値より低い成層圏のエリアを飛行し、且つ、前記対流圏の予測雲量が予め定められた対流圏雲量閾値より低い対流圏のエリアを飛行するように、前記飛行経路を決定してよい。前記飛行経路決定部は、成層圏の天気の前記予測結果に含まれる成層圏の予測温度及び対流圏の天気の前記予測結果に含まれる対流圏の予測温度に基づいて、前記飛行体が、前記成層圏の予測温度が予め定められた成層圏温度閾値より高い成層圏のエリアを飛行し、且つ、前記対流圏の予測温度が予め定められた対流圏温度閾値より高い対流圏のエリアを飛行するように、前記飛行経路を決定してよい。
【0005】
前記飛行経路決定部は、前記成層圏経路条件を満たすと予測された成層圏のエリア及び前記対流圏経路条件を満たすと予測された対流圏のエリアを飛行する飛行経路のうち、前記飛行体が目標地点まで飛行する飛行距離がより短い飛行経路を優先して、前記飛行経路を決定してよい。前記飛行経路決定部は、前記成層圏経路条件を満たすと予測された成層圏のエリア及び前記対流圏経路条件を満たすと予測された対流圏のエリアを飛行する飛行経路のうち、前記飛行体が目標地点まで飛行するために必要な飛行時間がより短い飛行経路を優先して、前記飛行経路を決定してよい。前記飛行経路決定部は、前記成層圏経路条件を満たすと予測された成層圏のエリア及び前記対流圏経路条件を満たすと予測された対流圏のエリアを飛行する飛行経路のうち、前記飛行体が目標地点まで飛行するために必要な電力がより少ない飛行経路を優先して、前記飛行経路を決定してよい。前記情報処理装置は、前記飛行経路決定部が決定した前記飛行経路を示す飛行経路情報と、前記飛行体が前記飛行経路を飛行した際の前記飛行経路の天気を示す天気情報と、前記飛行経路のスコアを示すスコア情報とを対応付けて格納する教師データ格納部を備えてよい。前記情報処理装置は、前記教師データ格納部に格納されている複数の前記飛行経路情報と、前記天気情報と、前記スコア情報とを教師データとして、前記予測結果取得部が取得した成層圏の天気の前記予測結果及び対流圏の天気の前記予測結果と、前記飛行経路決定部が決定した前記飛行経路とから、前記飛行経路のスコアを推定する推定モデルを機械学習により生成するモデル生成部を備えてよい。前記飛行経路決定部は、前記成層圏経路条件を満たすと予測された成層圏のエリア及び前記対流圏経路条件を満たすと予測された対流圏のエリアを飛行する飛行経路のうち、成層圏の天気の前記予測結果及び対流圏の天気の前記予測結果と、前記飛行経路とから、前記推定モデルを用いて推定した前記スコアがより高い飛行経路を優先して、前記飛行経路を決定してよい。
【0006】
前記予測結果取得部は、対流圏と成層圏との境界面である圏界面の天気の予測結果をさらに取得してよい。前記飛行経路決定部は、圏界面の天気の前記予測結果に基づいて、前記飛行体が、予め定められた圏界面経路条件を満たすと予測された圏界面のエリアをさらに飛行するように、前記飛行経路を決定してよい。前記飛行経路決定部は、圏界面の天気の前記予測結果に含まれる圏界面の予測風速に基づいて、前記飛行体が、前記圏界面の予測風速が予め定められた圏界面風速閾値より低い圏界面のエリアを飛行するように、前記飛行経路を決定してよい。前記情報処理装置は、前記飛行体の飛行位置を示す飛行位置情報及び前記飛行体の飛行が制御可能であるか制御不可能であるかを示す飛行制御可否情報を取得する飛行体関連情報取得部を備えてよい。前記情報処理装置は、前記飛行体の飛行が制御不可能であると前記飛行制御可否情報が示す場合、前記飛行位置情報によって示される前記飛行位置と、成層圏の天気の前記予測結果及び対流圏の天気の前記予測結果とに基づいて、前記飛行体に搭載されたパラシュートを開くタイミングを決定するタイミング決定部を備えてよい。
【0007】
前記飛行経路決定部は、前記飛行体が、前記成層圏経路条件を満たすと予測された成層圏のエリアを滞空飛行するように、前記飛行経路を決定してよい。前記飛行経路決定部は、成層圏の天気の前記予測結果に含まれる成層圏の予測温度に基づいて、前記飛行体が、前記成層圏の予測温度が予め定められた成層圏温度閾値より高い成層圏のエリアを滞空飛行するように、前記飛行経路を決定してよい。前記情報処理装置は、成層圏のオゾン濃度を取得するオゾン濃度取得部をさらに備えてよい。前記飛行経路決定部は、前記飛行体が、前記成層圏のオゾン濃度が予め定められたオゾン濃度閾値より高い成層圏のエリアを滞空飛行するように、前記飛行経路を決定してよい。前記飛行経路決定部は、成層圏の天気の前記予測結果に含まれる成層圏の予測風速及び予測風向に基づいて、成層圏の風に起因する前記無線通信エリアのずれが小さくなるように、前記飛行体が成層圏を滞空飛行する前記飛行経路を決定してよい。前記情報処理装置は、成層圏の天気を示す天気情報を取得する天気情報取得部を備えてよい。前記情報処理装置は、前記天気情報に基づいて、成層圏の天気を予測する天気予測部を備えてよい。前記飛行経路決定部は、前記天気予測部が予測した成層圏の天気の前記予測結果に基づいて、前記飛行体の前記飛行経路を決定してよい。
【0008】
本発明の一実施態様によれば、コンピュータを、前記情報処理装置として機能させるためのプログラムが提供される。
【0009】
本発明の一実施態様によれば、システムが提供される。システムは、前記情報処理装置を備えてよい。システムは、前記飛行体を備えてよい。
【0010】
本発明の一実施態様によれば、コンピュータによって実行される情報処理方法が提供される。情報処理方法は、成層圏の天気の予測結果を取得する予測結果取得段階を備えてよい。情報処理方法は、成層圏の天気の前記予測結果に基づいて、成層圏プラットフォームとして機能し、ビームを照射することによって無線通信エリアを形成して前記無線通信エリアのユーザ端末に無線通信サービスを提供する飛行体が、予め定められた成層圏経路条件を満たすと予測された成層圏のエリアを飛行するように、前記飛行体の飛行経路を決定する飛行経路決定段階を備えてよい。
【0011】
なお、前記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】システム10の一例を概略的に示す。
図2】情報処理装置300の機能構成の一例を概略的に示す。
図3】情報処理装置300が飛行体100の飛行経路を決定する一例を説明するための説明図である。
図4】情報処理装置300が飛行体100の飛行経路を決定する他の一例を説明するための説明図である。
図5】情報処理装置300が飛行体100の飛行経路を決定する他の一例を説明するための説明図である。
図6】情報処理装置300の処理の流れの一例を説明するための説明図である。
図7】情報処理装置300として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
HAPSを運航させる場合、飛行ルート上の気象情報を確認することが不可欠である。しかしながら、現在、地上から成層圏までの気象情報を一貫して確認できるシステムが存在しない。本実施形態に係るシステム10は、例えば、HAPSが飛行中に取得した気象情報や各機関から集約した気象情報から、内製モデリングによって、世界中の地上から成層圏まで気象予測を実施する。
【0014】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0015】
図1は、システム10の一例を概略的に示す。システム10は、飛行体100及び情報処理装置300を備える。システム10は、環境情報管理装置200を備えてよい。システム10は、遠隔操縦装置400を備えてよい。システム10は、ゲートウェイ40を備えてよい。システム10は、通信衛星80を備えてもよい。
【0016】
飛行体100は、主翼部121、本体部122、プロペラ124、太陽電池パネル130、SL(Service Link)アンテナ132、及びFL(Feeder Link)アンテナ134を有する。主翼部121及び本体部122の少なくともいずれかにバッテリが配置される。バッテリは、太陽電池パネル130によって発電された電力を蓄電する。本体部122は、制御装置150を含む。
【0017】
制御装置150は、飛行体100を制御する。制御装置150は、例えば、バッテリに蓄電された電力を用いてプロペラ124を回転させることによって、飛行体100を飛行させる。飛行体100は、制御装置150による制御に従って飛行してよい。
【0018】
制御装置150は、例えば、飛行体100の通信を制御する。飛行体100は、制御装置150による制御に従って通信してよい。
【0019】
飛行体100は、例えば、SLアンテナ132を用いてビームを照射することによって無線通信エリア142を形成して、無線通信エリア142内のユーザ端末60に無線通信サービスを提供する。飛行体100は、例えば、ビームフォーミング技術を用いてSLアンテナ132が照射するビームの照射位置や照射範囲を調整することによって、無線通信エリア142の位置や範囲を調整する。飛行体100は、例えば、SLアンテナ132を用いて無線通信エリア142内のユーザ端末60とサービスリンクを確立する。
【0020】
SLアンテナ132は、無線通信エリア142内のユーザ端末60に無線通信サービスを提供することが可能なアンテナであれば、どのようなアンテナであってもよい。SLアンテナ132は、例えば、アレイアンテナである。SLアンテナ132は、例えば、アダプティブアレイアンテナである。
【0021】
ユーザ端末60は、飛行体100とサービスリンクを確立することが可能な通信端末であればどのような通信端末であってもよい。例えば、ユーザ端末60は、スマートフォン等の携帯電話、タブレット端末及びウェアラブル端末等である。ユーザ端末60は、PC(Personal Computer)であってもよい。ユーザ端末60は、IoT(Internet of Thing)端末であってもよい。ユーザ端末60は、IoE(Internet of Everything)に該当するあらゆるものを含み得る。
【0022】
飛行体100は、例えば、FLアンテナ134を用いてビームを照射することによってゲートウェイ40とフィーダリンクを確立する。飛行体100は、例えば、ビームフォーミング技術を用いてFLアンテナ134が照射するビームの照射位置や照射範囲を調整する。飛行体100は、ゲートウェイ40を介して、ネットワーク20にアクセスしてよい。
【0023】
FLアンテナ134は、ゲートウェイ40とフィーダリンクを確立することが可能なアンテナであれば、どのようなアンテナであってもよい。FLアンテナ134は、例えば、アレイアンテナである。FLアンテナ134は、例えば、アダプティブアレイアンテナである。
【0024】
ネットワーク20は、通信事業者によって提供されるコアネットワークを含んでよい。コアネットワークは、例えば、5G(5th Generation)通信システムに準拠する。コアネットワークは、6G(6th Generation)通信システム以降の移動体通信システムに準拠してもよい。コアネットワークは、3G(3rd Generation)通信システムに準拠してもよい。コアネットワークは、LTE(Long Term Evolution)通信システムに準拠してもよい。ネットワーク20は、インターネットを含んでもよい。
【0025】
飛行体100は、例えば、飛行体100に搭載された不図示のアンテナを用いてビームを照射することによって不図示の他の飛行体100と無線通信接続を確立する。飛行体100は、他の飛行体100を介して、ネットワーク20にアクセスしてよい。
【0026】
飛行体100は、飛行体100に搭載された不図示のアンテナを用いて、通信衛星80と無線通信接続を確立してもよい。飛行体100は、通信衛星80を介して、ネットワーク20にアクセスしてよい。
【0027】
飛行体100は、例えば、成層圏を飛行してユーザ端末60に無線通信サービスを提供する。成層圏は、例えば、高度約10kmから高度約50kmまでのエリアである。飛行体100は、成層圏プラットフォームとして機能してよい。飛行体100は、HAPSであってよい。飛行体100は、例えば、カバー対象の地上のエリアの上空を巡回しながら、無線通信エリア142によって当該エリアをカバーする。
【0028】
飛行体100は、例えば、飛行体100の位置を示す位置情報を取得する。飛行体100は、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System)機能を用いて、位置情報を取得する。飛行体100は、例えば、GPS(Global Positioning System)機能を用いて、位置情報を取得する。飛行体100は、RTK(Real Time Kinematic)機能を用いて、位置情報を取得してもよい。
【0029】
位置情報は、例えば、飛行体100の飛行位置を示す飛行位置情報である。位置情報は、飛行体100の停止位置を示す停止位置情報であってもよい。
【0030】
位置情報は、例えば、飛行体100の経度を示す経度情報を含む。位置情報は、例えば、飛行体100の緯度を示す緯度情報を含む。位置情報は、例えば、飛行体100の高度を示す高度情報を含む。
【0031】
飛行体100は、例えば、飛行体100に搭載された不図示の計測機器を用いて、自然環境を示す環境情報を取得する。環境情報は、例えば、成層圏の環境情報を含む。環境情報は、例えば、対流圏の環境情報を含む。対流圏は、例えば、地上から高度約10kmまでのエリアである。環境情報は、対流圏と成層圏との境界面である圏界面の環境情報を含んでもよい。
【0032】
環境情報は、例えば、天気を示す天気情報を含む。天気情報は、例えば、風速を示す風速情報を含む。天気情報は、例えば、風向を示す風向情報を含む。天気情報は、例えば、雲量を示す雲量情報を含む。天気情報は、例えば、降雨量を示す降雨量情報を含む。天気情報は、例えば、降雪量を示す降雪量情報を含む。天気情報は、例えば、温度を示す温度情報を含む。天気情報は、例えば、湿度を示す湿度情報を含む。天気情報は、例えば、気圧を示す気圧情報を含む。天気情報は、例えば、太陽光放射強度を示す太陽光放射強度情報を含む。天気情報は、紫外線強度を示す紫外線強度情報を含んでもよい。環境情報は、オゾン濃度を示すオゾン濃度情報を含んでもよい。
【0033】
計測機器は、環境情報を取得することが可能な機器であればどのような機器であってもよい。計測機器は、例えば、風速計を含む。計測機器は、例えば、風向計を含む。計測機器は、例えば、雲量計を含む。計測機器は、例えば、降雨計を含む。計測機器は、例えば、降雪計を含む。計測機器は、例えば、温度計を含む。計測機器は、例えば、湿度計を含む。計測機器は、例えば、気圧計を含む。計測機器は、例えば、太陽光放射強度計を含む。計測機器は、例えば、紫外線強度計を含む。計測機器は、オゾン濃度計を含んでもよい。
【0034】
計測機器は、例えば、ウィンドプロファイラである。計測機器は、例えば、ラジオゾンデである。計測機器は、オゾンゾンデであってもよい。
【0035】
飛行体100は、例えば、ネットワーク20を介して、外部装置と通信する。飛行体100は、例えば、環境情報管理装置200と通信する。飛行体100は、例えば、情報処理装置300と通信する。飛行体100は、遠隔操縦装置400と通信してもよい。
【0036】
環境情報管理装置200は、環境情報を管理する。環境情報管理装置200は、例えば、飛行体100に搭載された計測機器が取得した環境情報を管理する。環境情報管理装置200は、例えば、気球に搭載された計測機器が取得した環境情報を管理する。環境情報管理装置200は、気象衛星が取得した環境情報を管理してもよい。
【0037】
環境情報管理装置200は、例えば、取得した環境情報を含まれる天気情報に基づいて、天気を予測する。環境情報管理装置200は、例えば、成層圏の天気を予測する。環境情報管理装置200は、例えば、対流圏の天気を予測する。環境情報管理装置200は、圏界面の天気を予測してもよい。
【0038】
情報処理装置300は、飛行体100の飛行経路を決定する。情報処理装置300は、例えば、環境情報管理装置200から受信した成層圏の天気の予測結果に基づいて、天気が良好であると予測された成功圏のエリアを飛行するように、飛行体100の飛行経路を決定する。
【0039】
飛行体100の飛行経路は、例えば、飛行体100が地上から離陸して成層圏まで飛行するための飛行経路である。飛行体100の飛行経路は、例えば、飛行体100が成層圏で滞空飛行するための飛行経路である。飛行体100の飛行経路は、例えば、飛行体100が成層圏から地上に着陸するための飛行経路である。
【0040】
情報処理装置300は、決定した飛行体100の飛行経路を示す飛行経路情報を提供する。情報処理装置300は、例えば、飛行経路情報を遠隔操縦装置400に提供する。情報処理装置300は、飛行経路情報を飛行体100に提供してもよい。この場合、制御装置150は、飛行体100が飛行経路情報によって示される飛行経路を自律飛行するように、飛行体100の飛行を制御してよい。
【0041】
情報処理装置300は、例えば、地上に設置される。情報処理装置300は、飛行体100に搭載されてもよい。
【0042】
遠隔操縦装置400は、飛行体100を遠隔操縦する。遠隔操縦装置400は、例えば、GCS(Ground Control Station)である。
【0043】
遠隔操縦装置400は、受信部410、表示部420、入力部430、生成部440、及び送信部450を有する。尚、遠隔操縦装置400がこれらの全ての構成を有することが必須とは限らない。
【0044】
受信部410は、ネットワーク20を介して、各種情報を受信する。受信部410は、例えば、情報処理装置300から、飛行経路情報を受信する。受信部410は、飛行体100から、飛行体100の位置情報や、飛行体100に搭載された不図示のカメラが飛行体100の周囲を撮像した撮像画像を受信してもよい。
【0045】
表示部420は、各種情報を表示する。表示部420は、例えば、受信部410が受信した各種情報を表示する。
【0046】
入力部430は、飛行体100のパイロットによる飛行体100の操縦操作を受け付ける。飛行体100のパイロットは、例えば、表示部420に表示されている各種情報を確認しながら、飛行体100の操縦操作を実行する。飛行体100のパイロットは、例えば、飛行体100が、飛行経路情報によって示される飛行経路を飛行するように、飛行体100の操縦操作を実行する。
【0047】
生成部440は、飛行体100の飛行を制御する飛行制御情報を生成する。生成部440は、例えば、入力部430が受け付けた飛行体100の操縦操作に基づいて、飛行制御情報を生成する。
【0048】
送信部450は、ネットワーク20を介して、生成部440が生成した飛行制御情報を飛行体100に送信する。制御装置150は、飛行体100が受信した飛行制御情報に従って飛行するように、飛行体100の飛行を制御してよい。
【0049】
情報処理装置300は、環境情報管理装置200の機能を有してもよい。情報処理装置300は、遠隔操縦装置400の機能を有してもよい。
【0050】
飛行体は、風の強いエリア等の天気の悪い成層圏のエリアを飛行する場合、天気の良好な成層圏のエリアを飛行する場合と比較して、飛行体が損傷する可能性が高い。したがって、飛行体の安全な飛行を実現するためには、飛行体が天気の悪い成層圏のエリアを飛行することを回避できることが望ましい。
【0051】
これに対して、図1に示す例によれば、情報処理装置300は、成層圏の天気の予測結果に基づいて、飛行体100が、天気が良好であると予測された成功圏のエリアを飛行するように、飛行体100の飛行経路を決定する。これにより、図1に示す例によれば、成層圏の天気の予測結果を用いることによって、飛行体100が天気の悪い成層圏のエリアを飛行すること予め回避することができるので、飛行体100の安全な飛行を実現できる。
【0052】
図2は、情報処理装置300の機能構成の一例を概略的に示す。情報処理装置300は、飛行体関連情報取得部302、飛行体制御部304、環境情報取得部306、天気予測部308、予測結果取得部310、条件設定部312、飛行経路決定部314、スコア情報取得部316、教師データ格納部318、モデル生成部320、飛行経路情報提供部324、タイミング決定部326、及びタイミング情報提供部328を有する。尚、情報処理装置300がこれらの全ての構成を有することが必須とは限らない。
【0053】
飛行体関連情報取得部302は、飛行体100に関連する飛行体関連情報を取得する。飛行体関連情報取得部302は、例えば、飛行体100から飛行体関連情報を取得する。飛行体関連情報取得部302は、例えば、飛行体100からネットワーク20を介して飛行体関連情報を受信することによって、飛行体100から飛行体関連情報を取得する。
【0054】
飛行体関連情報取得部302は、例えば、情報処理装置300が有する入力デバイスを用いて情報処理装置300のユーザによる入力を受け付けることによって、飛行体関連情報を取得する。飛行体関連情報取得部302は、情報処理装置300のユーザが所有する通信端末から飛行体関連情報を受信することによって、飛行体関連情報を取得してもよい。情報処理装置300のユーザは、例えば、飛行体100の管理者である。
【0055】
飛行体関連情報は、例えば、飛行体100の位置情報を含む。飛行体関連情報は、例えば、飛行体100の出発地点を示す出発地点情報を含む。出発地点は、例えば、飛行体100が地上から離陸する場合、飛行体100が離陸する飛行場内に設定される。出発地点は、例えば、飛行体100が成層圏から地上に着陸する場合、所定時刻における飛行体100の飛行位置に設定される。飛行体関連情報は、例えば、飛行体100の目標地点を示す目標地点情報を含む。目標地点は、例えば、飛行体100が地上から離陸する場合、飛行体100が無線通信サービスを提供する地上のエリアの上空の成層圏に設定される。目標地点は、例えば、飛行体100が成層圏から地上に着陸する場合、飛行体100が着陸する飛行場内に設定される。飛行体関連情報は、例えば、飛行体100が無線通信サービスを提供する地上のエリアを示す提供エリア情報を含む。飛行体関連情報は、例えば、飛行体100が飛行することが禁止されている飛行禁止エリアを示す飛行禁止エリア情報を含む。飛行体関連情報は、飛行体100に搭載された不図示のカメラが飛行体100の周囲を撮像した撮像画像を含む。飛行体関連情報は、飛行体100の飛行が制御可能であるか制御不可能であるかを示す飛行制御可否情報を含んでもよい。
【0056】
飛行体制御部304は、飛行体100を制御する。飛行体制御部304は、例えば、飛行体100の飛行を制御する。例えば、飛行体制御部304は、情報処理装置300が有する入力デバイスを用いて飛行体100のパイロットによる飛行体100の操縦操作を受け付ける。飛行体制御部304は、受け付けた操縦操作に基づいて、飛行制御情報を生成する。飛行体制御部304は、飛行体関連情報取得部302が取得した飛行体関連情報に基づいて、飛行制御情報を生成してもよい。飛行体制御部304は、ネットワーク20を介して、生成した飛行制御情報を飛行体100に送信してよい。
【0057】
飛行制御情報は、例えば、飛行体100の飛行速度を制御する飛行速度制御情報を含む。飛行制御情報は、例えば、飛行体100の飛行方向を制御する飛行方向制御情報を含む。飛行制御情報は、例えば、飛行体100の飛行高度を制御する飛行高度制御情報を含む。飛行制御情報は、飛行体100の飛行姿勢を制御する飛行姿勢制御情報を含んでもよい。
【0058】
飛行体制御部304は、飛行体100の通信を制御してもよい。例えば、飛行体制御部304は、飛行体関連情報取得部302が取得した飛行体関連情報に基づいて、飛行体100の通信を制御する通信制御情報を生成する。飛行体制御部304は、ネットワーク20を介して、生成した通信制御情報を飛行体100に送信してよい。
【0059】
環境情報取得部306は、環境情報を取得する。環境情報取得部306は、例えば、定期的に環境情報を取得する。環境情報取得部306は、例えば、6時間おきに環境情報を取得する。
【0060】
環境情報取得部306は、例えば、飛行体100から環境情報を取得する。環境情報取得部306は、例えば、飛行体100からネットワーク20を介して環境情報を受信することによって、飛行体100から環境情報を取得する。環境情報取得部306は、環境情報管理装置200からネットワーク20を介して環境情報を受信することによって、環境情報管理装置200から環境情報を取得してもよい。
【0061】
環境情報取得部306は、天気情報取得部の一例であってよい。環境情報取得部306は、オゾン濃度取得部の一例であってよい。
【0062】
天気予測部308は、環境情報取得部306が取得した環境情報に含まれる天気情報に基づいて、天気を予測する。天気予測部308は、例えば、環境情報取得部306が天気情報を取得したことに応じて、天気を予測する。
【0063】
天気予測部308は、例えば、成層圏の天気を予測する。天気予測部308は、例えば、天気情報に含まれる成層圏の天気情報に基づいて、成層圏の天気を予測する。天気予測部308は、例えば、天気情報に含まれる成層圏の天気情報から成層圏の天気を予測する予測モデルを用いて、成層圏の天気を予測する。
【0064】
天気予測部308は、例えば、対流圏の天気を予測する。天気予測部308は、例えば、天気情報に含まれる対流圏の天気情報に基づいて、対流圏の天気を予測する。天気予測部308は、例えば、天気情報に含まれる対流圏の天気情報から対流圏の天気を予測する予測モデルを用いて、対流圏の天気を予測する。
【0065】
天気予測部308は、圏界面の天気を予測してもよい。天気予測部308は、例えば、天気情報に含まれる圏界面の天気情報に基づいて、圏界面の天気を予測する。天気予測部308は、例えば、天気情報に含まれる圏界面の天気情報から圏界面の天気を予測する予測モデルを用いて、圏界面の天気を予測する。天気予測部308は、天気情報に含まれる成層圏の天気情報及び対流圏の天気情報に基づいて、圏界面の天気を予測してもよい。天気予測部308は、例えば、天気情報に含まれる成層圏の天気情報及び対流圏の天気情報から圏界面の天気を予測する予測モデルを用いて、圏界面の天気を予測する。
【0066】
天気予測部308は、例えば、風速を予測する。天気予測部308は、例えば、風向を予測する。天気予測部308は、例えば、雲量を予測する。天気予測部308は、例えば、降雨量を予測する。天気予測部308は、例えば、降雪量を予測する。天気予測部308は、例えば、温度を予測する。天気予測部308は、例えば、気圧を予測する。天気予測部308は、例えば、太陽光放射強度を予測する。天気予測部308は、予測紫外線強度を予測してもよい。
【0067】
予測結果取得部310は、天気の予測結果を取得する。予測結果取得部310は、例えば、天気予測部308が予測した天気の予測結果を取得する。予測結果取得部310は、環境情報管理装置200からネットワーク20を介して天気の予測結果を受信することによって、環境情報管理装置200が予測した天気の予測結果を取得してもよい。
【0068】
条件設定部312は、各種条件を設定する。条件設定部312は、例えば、情報処理装置300が有する入力デバイスを用いて情報処理装置300のユーザの入力を受け付けることによって、各種条件を設定する。条件設定部312は、情報処理装置300のユーザが所有する通信端末から、各種条件を受信することによって、各種条件を設定してもよい。
【0069】
条件設定部312は、例えば、飛行体100が飛行する飛行経路を決定するため条件である経路条件を設定する。経路条件は、例えば、飛行体100が成層圏を飛行する飛行経路を決定するための条件である成層圏経路条件を含む。経路条件は、例えば、飛行体100が対流圏を飛行する飛行経路を決定するための条件である対流圏経路条件を含む。対流圏経路条件は、例えば、成層圏経路条件とは異なる条件である。対流圏経路条件は、成層圏経路条件と同一の条件であってもよい。経路条件は、飛行体100が圏界面を飛行する飛行経路を決定するため条件である圏界面経路条件を含んでもよい。圏界面経路条件は、例えば、成層圏経路条件及び対流圏経路条件とは異なる条件である。対流圏経路条件は、成層圏経路条件及び対流圏経路条件のうちの少なくとも一方と同一の条件であってもよい。
【0070】
経路条件は、例えば、予測結果取得部310が取得した天気の予測結果が予め定められた天気条件を満たすことを含む。天気条件は、例えば、天気の予測結果に含まれる予測風速が予め定められた風速閾値より低いことを含む。風速閾値は、例えば、ジェット気流が発生している場合の風速に設定される。天気条件は、例えば、予測雲量が予め定められた雲量閾値より低いことを含む。雲量閾値は、例えば、天気が晴れの場合の雲量に設定される。天気条件は、例えば、予測降雨量が予め定められた降雨量閾値より低いことを含む。天気条件は、例えば、予測降雪量が予め定められた降雪量閾値より低いことを含む。天気条件は、例えば、予測温度が予め定められた温度閾値より高いことを含む。温度閾値は、例えば、飛行体100の動作に影響を与えない温度に設定される。温度閾値は、飛行体100に搭載されたバッテリの動作に影響を与えない温度に設定されてもよい。天気条件は、例えば、予測湿度が予め定められた湿度閾値より低いことを含む。天気条件は、例えば、予測太陽光放射強度が予め定められた太陽光放射強度閾値より高いことを含む。天気条件は、例えば、予測紫外線強度が予め定められた紫外線強度閾値より低いことを含む。紫外線強度閾値は、例えば、飛行体100の機体の劣化速度が予め定められた劣化速度より遅くなるように設定される。
【0071】
経路条件は、環境情報取得部306が取得した環境情報に含まれるオゾン濃度を示すオゾン濃度情報が予め定められたオゾン濃度閾値より高いことを含んでもよい。オゾン濃度閾値は、例えば、飛行体100の機体の劣化速度が予め定められた劣化速度より遅くなるように設定される。
【0072】
対流圏経路条件に含まれる閾値は、例えば、成層圏経路条件に含まれる閾値とは異なる閾値である。対流圏経路条件に含まれる閾値は、成層圏経路条件に含まれる閾値と同一の閾値であってもよい。圏界面経路条件に含まれる閾値は、例えば、成層圏経路条件に含まれる閾値及び対流圏経路条件に含まれる閾値とは異なる閾値である。対流圏経路条件に含まれる閾値は、成層圏経路条件に含まれる閾値及び対流圏経路条件に含まれる閾値のうちの少なくとも一方と同一の閾値であってもよい。
【0073】
条件設定部312は、飛行体100が飛行する時期に応じて、異なる経路条件を設定してもよい。条件設定部312は、飛行体100が飛行する時間帯に応じて、異なる経路条件を設定してもよい。
【0074】
飛行経路決定部314は、飛行体100が飛行する飛行経路を決定する。飛行経路決定部314は、例えば、飛行体関連情報取得部302が取得した飛行体関連情報に基づいて、飛行体100の飛行経路を決定する。
【0075】
飛行経路決定部314は、例えば、飛行体100が飛行体関連情報に含まれる出発地点情報によって示される飛行体100の出発地点から飛行体関連情報に含まれる目標地点情報によって示される飛行体100の目標地点まで飛行するように、飛行体100の飛行経路を決定する。飛行経路決定部314は、例えば、飛行体100が飛行体関連情報に含まれる提供エリア情報によって示される地上のエリアに無線通信サービスを提供するために成層圏を滞空飛行するように、飛行体100の飛行経路を決定する。飛行経路決定部314は、飛行体100が飛行体関連情報に含まれる飛行禁止エリア情報によって示される飛行禁止エリアを飛行しないように、飛行体100の飛行経路を決定してもよい。
【0076】
飛行経路決定部314は、例えば、予測結果取得部310が取得した天気の予測結果に基づいて、飛行体100の飛行経路を決定する。飛行経路決定部314は、例えば、成層圏の天気の予測結果に基づいて、飛行体100が成層圏経路条件を満たすと予測された成層圏のエリアを飛行するように、飛行体100の飛行経路を決定する。飛行経路決定部314は、例えば、対流圏の天気の予測結果にさらに基づいて、飛行体100が対流圏経路条件を満たすと予測された対流圏のエリアをさらに飛行するように、飛行体100の飛行経路を決定する。飛行経路決定部314は、圏界面の天気の予測結果にさらに基づいて、飛行体100が、圏界面経路条件を満たすと予測された圏界面のエリアをさらに飛行するように、飛行体100の飛行経路を決定する。飛行体制御部304は、飛行経路決定部314が決定した飛行経路を飛行するように、飛行体100の飛行を制御してよい。
【0077】
飛行経路決定部314は、決定した飛行経路を変更してもよい。飛行経路決定部314は、例えば、決定した飛行経路のうちの、飛行体関連情報取得部302が取得した飛行体関連情報に含まれる位置情報によって示される飛行体100の位置から予め定められた範囲のエリアに含まれる経路部分が経路条件を満たさなくなった場合に、当該飛行経路を変更する。飛行経路決定部314は、飛行経路を決定する場合と同様にして、飛行経路を変更してよい。
【0078】
スコア情報取得部316は、飛行経路決定部314が決定した飛行経路のスコアを示すスコア情報を取得する。スコア情報取得部316は、例えば、情報処理装置300が有する入力デバイスを用いて、情報処理装置300のユーザによる入力を受け付けることによって、スコア情報を取得する。スコア情報取得部316は、情報処理装置300のユーザが所有する通信端末からスコア情報を受信することによって、スコア情報を取得してもよい。
【0079】
情報処理装置300のユーザは、例えば、環境情報取得部306が取得した天気情報に含まれる、飛行体100が当該飛行経路を飛行した際の当該飛行経路の天気情報に基づいて、当該飛行経路に対するスコアを登録する。情報処理装置300のユーザは、飛行体関連情報取得部302が取得した飛行体関連情報に含まれる、飛行体100が当該飛行経路を飛行した際に飛行体100に搭載されたカメラによって撮像された撮像画像に基づいて、当該飛行経路に対するスコアを登録してもよい。情報処理装置300のユーザは、例えば、飛行体100が当該飛行経路を飛行した際の当該飛行経路の天気が良好であるほど、当該飛行経路に対して高いスコアを登録する。
【0080】
教師データ格納部318は、教師データを格納する。教師データ格納部318は、例えば、飛行経路決定部314が決定した飛行経路を示す飛行経路情報と、環境情報取得部306が取得した環境情報に含まれる、飛行体100が当該飛行経路を飛行した際の当該飛行経路の天気情報と、スコア情報取得部316が取得した当該飛行経路のスコアを示すスコア情報とを対応付けて格納する。
【0081】
教師データ格納部318に格納する対象となる飛行経路は、例えば、成層圏経路条件を満たすと予測された成層圏のエリアを飛行する飛行経路を含む。教師データ格納部318に格納する対象となる飛行経路は、例えば、成層圏経路条件を満たすと予測された成層圏のエリア及び対流圏経路条件を満たすと予測された対流圏のエリアを飛行する飛行経路を含む。教師データ格納部318に格納する対象となる飛行経路は、例えば、成層圏経路条件を満たすと予測された成層圏のエリア、対流圏経路条件を満たすと予測された対流圏のエリア、及び圏界面経路条件を満たすと予測された圏界面のエリアを飛行する飛行経路を含む。
【0082】
モデル生成部320は、教師データ格納部318に格納されている複数の飛行経路情報と、飛行体100が当該飛行経路を飛行した際の当該飛行経路の天気情報と、当該飛行経路のスコア情報とを教師データとして、予測結果取得部310が取得した成層圏の天気の予測結果と、成層圏経路条件を満たすと予測された成層圏のエリアを飛行する飛行経路とから、当該飛行経路のスコアを推定する推定モデルを機械学習により生成する。モデル生成部320は、例えば、教師データ格納部318に格納されている複数の飛行経路情報と、飛行体100が当該飛行経路を飛行した際の当該飛行経路の天気情報と、当該飛行経路のスコア情報とを教師データとして、予測結果取得部310が取得した成層圏の天気の予測結果及び対流圏の天気の予測結果と、成層圏経路条件を満たすと予測された成層圏のエリア及び対流圏経路条件を満たすと予測された対流圏のエリアを飛行する飛行経路とから、当該飛行経路のスコアを推定する推定モデルを機械学習により生成する。モデル生成部320は、例えば、教師データ格納部318に格納されている複数の飛行経路情報と、飛行体100が当該飛行経路を飛行した際の当該飛行経路の天気情報と、当該飛行経路のスコア情報とを教師データとして、予測結果取得部310が取得した成層圏の天気の予測結果、対流圏の天気の予測結果、及び圏界面の天気の予測結果と、成層圏経路条件を満たすと予測された成層圏のエリア、対流圏経路条件を満たすと予測された対流圏のエリア、及び圏界面経路条件を満たすと予測された圏界面のエリアを飛行する飛行経路とから、当該飛行経路のスコアを推定する推定モデルを機械学習により生成する。
【0083】
飛行経路決定部314は、例えば、成層圏の天気の予測結果と、成層圏経路条件を満たすと予測された成層圏のエリアを飛行する飛行経路とから、モデル生成部320によって生成された推定モデルを用いて、当該飛行経路のスコアを推定する。飛行経路決定部314は、例えば、成層圏の天気の予測結果及び対流圏の天気の予測結果と、成層圏経路条件を満たすと予測された成層圏のエリア及び対流圏経路条件を満たすと予測された対流圏のエリアを飛行する飛行経路とから、モデル生成部320によって生成された推定モデルを用いて、当該飛行経路のスコアを推定する。飛行経路決定部314は、例えば、成層圏の天気の予測結果、対流圏の天気の予測結果、及び圏界面の天気の予測結果と、成層圏経路条件を満たすと予測された成層圏のエリア、対流圏経路条件を満たすと予測された対流圏のエリア、及び圏界面経路条件を満たすと予測された圏界面のエリアを飛行する飛行経路とから、モデル生成部320によって生成された推定モデルを用いて、当該飛行経路のスコアを推定してもよい。
【0084】
条件設定部312は、飛行経路の優先度を設定するための条件である優先度条件を設定してもよい。優先度を設定する対象となる飛行経路は、例えば、成層圏経路条件を満たすと予測された成層圏のエリアを飛行する飛行経路を含む。優先度を設定する対象となる飛行経路は、例えば、成層圏経路条件を満たすと予測された成層圏のエリア及び対流圏経路条件を満たすと予測された対流圏のエリアを飛行する飛行経路を含む。優先度を設定する対象となる飛行経路は、例えば、成層圏経路条件を満たすと予測された成層圏のエリア、対流圏経路条件を満たすと予測された対流圏のエリア、及び圏界面経路条件を満たすと予測された圏界面のエリアを飛行する飛行経路を含む。
【0085】
優先度条件は、例えば、飛行体100が目標地点まで飛行する飛行距離がより短い飛行経路の優先度を、より高く設定することを含む。優先度条件は、例えば、飛行体100が目標地点まで飛行するために必要な飛行時間がより短い飛行経路の優先度を、より高く設定することを含む。優先度条件は、例えば、飛行体100が目標地点まで飛行するために必要な電力がより少ない飛行経路の優先度を、より高く設定することを含む。優先度条件は、例えば、圏界面の予測風速がより小さい飛行経路の優先度を、より高く設定することを含む。優先度条件は、スコアがより高い飛行経路の優先度を、より高く設定されることを含んでもよい。
【0086】
条件設定部312は、複数の優先度条件を設定してもよい。この場合、条件設定部312は、複数の優先度条件のそれぞれに対する重み付けを設定してよい。
【0087】
飛行経路決定部314は、例えば、条件設定部312が設定した優先度条件に基づいて、成層圏経路条件を満たすと予測された成層圏のエリアを飛行する飛行経路に優先度を設定し、当該飛行経路のうち、優先度の高い飛行経路を、飛行体100の飛行経路として優先することによって、飛行体100の飛行経路を決定する。飛行経路決定部314は、例えば、条件設定部312が設定した優先度条件に基づいて、成層圏経路条件を満たすと予測された成層圏のエリア及び対流圏経路条件を満たすと予測された対流圏のエリアを飛行する飛行経路に優先度を設定し、当該飛行経路のうち、優先度の高い飛行経路を、飛行体100の飛行経路として優先することによって、飛行体100の飛行経路を決定する。飛行経路決定部314は、例えば、条件設定部312が設定した優先度条件に基づいて、成層圏経路条件を満たすと予測された成層圏のエリア、対流圏経路条件を満たすと予測された対流圏のエリア、及び圏界面経路条件を満たすと予測された圏界面のエリアを飛行する飛行経路に優先度を設定し、当該飛行経路のうち、優先度の高い飛行経路を、飛行体100の飛行経路として優先することによって、飛行体100の飛行経路を決定する。
【0088】
飛行経路決定部314は、飛行体関連情報取得部302が取得した飛行体関連情報に含まれる出発地点情報によって示される飛行体100の出発地点及び目標地点情報によって示される飛行体100の目標地点に基づいて、飛行体100が目標地点まで飛行する飛行距離、飛行体100が目標地点まで飛行するために必要な飛行時間、及び飛行体100が目標地点まで飛行するために必要な電力のうちの少なくともいずれかを決定してよい。飛行経路決定部314は、予測結果取得部310が取得した飛行経路の天気の予測結果にさらに基づいて、飛行体100が目標地点まで飛行する飛行距離、飛行体100が目標地点まで飛行するために必要な飛行時間、及び飛行体100が目標地点まで飛行するために必要な電力のうちの少なくともいずれかを決定してもよい。
【0089】
飛行経路情報提供部324は、飛行経路決定部314が決定した飛行経路を示す飛行経路情報を提供する。飛行経路情報提供部324は、例えば、飛行経路情報を遠隔操縦装置400に提供する。飛行経路情報提供部324は、飛行経路情報を飛行体100に提供してもよい。
【0090】
飛行経路情報は、例えば、飛行経路決定部314が決定した1つの飛行経路を示す。飛行経路情報は、例えば、優先度が最も高い飛行経路を示す。飛行経路情報は、飛行経路決定部314が決定した複数の飛行経路を示してもよい。飛行経路情報は、例えば、優先度が高い予め定められた数の飛行経路を示す。飛行経路情報は、優先度が予め定められた優先度閾値より高い飛行経路を示してもよい。
【0091】
飛行経路情報は、例えば、飛行体100が目標地点まで飛行する飛行距離を示す飛行距離情報を含む。飛行経路情報は、例えば、飛行体100が目標地点まで飛行するために必要な飛行時間を示す飛行時間情報を含む。飛行経路情報は、飛行体100が目標地点まで飛行するために必要な電力を示す電力情報を含んでもよい。
【0092】
タイミング決定部326は、飛行体100に搭載されたパラシュートを開くタイミングを決定する。タイミング決定部326は、例えば、飛行体関連情報取得部302が取得した飛行体関連情報に含まれる飛行制御可否情報が、飛行体100の飛行が制御不可能であると示す場合、パラシュートを開くタイミングを決定する。
【0093】
タイミング決定部326は、例えば、飛行体関連情報取得部302が取得した飛行体関連情報に含まれる飛行位置情報によって示される飛行体100の飛行位置と、予測結果取得部310が取得した成層圏の天気の予測結果及び対流圏の天気の予測結果とに基づいて、当該パラシュートを開くタイミングを決定する。タイミング決定部326は、例えば、飛行体100の飛行位置と、成層圏の天気の予測結果及び対流圏の天気の予測結果とに基づいて、当該パラシュートを開いた場合に飛行体100が落下するエリアを予測することによって、当該パラシュートを開くタイミングを決定する。タイミング決定部326は、例えば、飛行体100が人のいないエリアに落下すると予測されたタイミングで、当該パラシュートを開くことを決定する。タイミング決定部326は、例えば、飛行体100が海上エリアに落下すると予測されたタイミングで、当該パラシュートを開くことを決定する。飛行体制御部304は、タイミング決定部326が決定したタイミングで当該パラシュートを開くように、飛行体100を制御してよい。
【0094】
タイミング情報提供部328は、タイミング決定部326が決定した飛行体100に搭載されたパラシュートを開くタイミングを示すタイミング情報を提供する。タイミング情報提供部328は、例えば、タイミング情報を遠隔操縦装置400に提供する。遠隔操縦装置400は、タイミング情報によって示されるタイミングでパラシュートを開くように、飛行体100を遠隔操縦する。タイミング情報提供部328は、タイミング情報を飛行体100に提供してもよい。制御装置150は、タイミング情報によって示されるタイミングでパラシュートを開くように、飛行体100の飛行を制御してよい。
【0095】
図3は、情報処理装置300が飛行体100の飛行経路を決定する一例を説明するための説明図である。図3では、飛行体100が離陸する場合に、情報処理装置300が飛行体100の飛行経路を飛行する一例を主に説明する。
【0096】
飛行経路決定部314は、飛行体100が離陸を開始する前に、飛行体100が、地上の出発地点S1から離陸して、成層圏の目標地点T1まで飛行する飛行経路R1を決定する。飛行体100が離陸する場合の飛行体100の飛行経路は、例えば、高度方向に垂直な平面で回転しながら高度を高くする螺旋状の飛行経路である。
【0097】
飛行経路決定部314は、例えば、回転軸の位置を決定することによって、飛行経路R1を決定する。飛行経路決定部314は、例えば、飛行体100と回転軸との間の距離を決定することによって、飛行経路R1を決定する。飛行経路決定部314は、例えば、回転する向きを決定することによって、飛行経路R1を決定する。飛行経路決定部314は、例えば、上昇速度を決定することによって、飛行経路R1を決定する。
【0098】
飛行経路決定部314は、例えば、予測結果取得部310が取得した成層圏の天気の予測結果及び対流圏の天気の予測結果に基づいて、飛行体100が、成層圏経路条件を満たすと予測された成層圏のエリア及び対流圏経路条件を満たすと予測された対流圏のエリアを飛行するように、飛行経路R1を決定する。飛行経路決定部314は、例えば、飛行体100が、成層圏の予測風速が成層圏風速閾値より低い成層圏のエリアを飛行し、且つ、対流圏の予測風速が対流圏風速閾値より低い対流圏のエリアを飛行するように、飛行経路R1を決定する。飛行経路決定部314は、例えば、飛行体100が、成層圏の予測雲量が成層圏雲量閾値より低い成層圏のエリアを飛行し、且つ、対流圏の予測雲量が対流圏雲量閾値より低い対流圏のエリアを飛行するように、飛行経路R1を決定する。飛行経路決定部314は、飛行体100が、成層圏の予測温度が成層圏温度閾値より高い成層圏のエリアを飛行し、且つ、対流圏の予測温度が対流圏温度閾値より高い対流圏のエリアを飛行するように、飛行経路R1を決定してもよい。
【0099】
飛行経路決定部314は、例えば、予測結果取得部310が取得した圏界面の天気の予測結果にさらに基づいて、飛行体100が、成層圏経路条件を満たすと予測された成層圏のエリア、対流圏経路条件を満たすと予測された対流圏のエリア、及び圏界面経路条件を満たすと予測された圏界面のエリアを飛行するように、飛行経路R1を決定する。飛行経路決定部314は、例えば、飛行体100が、成層圏の予測風速が成層圏風速閾値より低い成層圏のエリアを飛行し、且つ、対流圏の予測風速が対流圏風速閾値より低い対流圏のエリアを飛行し、且つ、圏界面の予測風速が圏界面風速閾値より低い圏界面のエリアを飛行するように、飛行経路R1を決定する。
【0100】
飛行経路決定部314は、例えば、条件設定部312が設定した優先度条件に基づいて、成層圏経路条件を満たすと予測された成層圏のエリア及び対流圏経路条件を満たすと予測された対流圏のエリアを飛行する飛行経路に優先度を設定し、当該飛行経路のうち、優先度の高い飛行経路を、飛行経路R1として優先することによって、飛行経路R1を決定する。飛行経路決定部314は、例えば、条件設定部312が設定した優先度条件に基づいて、成層圏経路条件を満たすと予測された成層圏のエリア、対流圏経路条件を満たすと予測された対流圏のエリア、及び圏界面経路条件を満たすと予測された圏界面のエリアを飛行する飛行経路に優先度を設定し、当該飛行経路のうち、優先度の高い飛行経路を、飛行経路R1として優先することによって、飛行経路R1を決定する。
【0101】
飛行経路情報提供部324は、例えば、飛行経路決定部314が決定した飛行経路R1を示す飛行経路情報を、遠隔操縦装置400に提供する。遠隔操縦装置400は、飛行体100が飛行経路R1を飛行するように、飛行体100を遠隔操縦する。
【0102】
飛行経路決定部314は、飛行体100が飛行経路R1を飛行している間に、飛行経路R1を変更してもよい。飛行経路決定部314は、例えば、回転軸の位置を変更することによって、飛行経路R1を変更する。飛行経路決定部314は、例えば、飛行体100と回転軸との間の距離を変更することによって、飛行経路R1を変更する。飛行経路決定部314は、例えば、上昇速度を変更することによって、飛行経路R1を変更してもよい。飛行経路情報提供部324は、飛行経路決定部314が変更した飛行経路を遠隔操縦装置400に提供してよい。
【0103】
図4は、情報処理装置300が飛行体100の飛行経路を決定する他の一例を説明するための説明図である。図4では、飛行体100が成層圏で滞空飛行する場合に、情報処理装置300が飛行体100の飛行経路を飛行する一例を主に説明する。
【0104】
飛行経路決定部314は、飛行体100が成層圏で滞空飛行を開始する前に、飛行体100が成層圏で滞空飛行する飛行経路R2を決定する。飛行体100が成層圏で滞空飛行する場合の飛行経路は、例えば、飛行体100が円軌道で滞空飛行する飛行経路である。飛行体100が成層圏で滞空飛行する場合の飛行経路は、例えば、飛行体100が楕円軌道で滞空飛行する飛行経路である。飛行体100が成層圏で滞空飛行する場合の飛行経路は、例えば、飛行体100がD字軌道で滞空飛行する飛行経路である。飛行体100が成層圏で滞空飛行する場合の飛行経路は、飛行体100が8の字軌道で滞空飛行する飛行経路であってもよい。
【0105】
飛行経路決定部314は、例えば、飛行体100が成層圏で滞空飛行する軌道の形状を決定することによって、飛行経路R2を決定する。飛行経路決定部314は、例えば、飛行体100が成層圏で滞空飛行する軌道の中心位置を決定することによって、飛行経路R2を決定する。飛行経路決定部314は、例えば、飛行体100が成層圏で滞空飛行する軌道のサイズを決定することによって、飛行経路R2を決定する。飛行経路決定部314は、飛行体100が成層圏で滞空飛行する軌道の向きを決定することによって、飛行経路R2を決定してもよい。
【0106】
飛行経路決定部314は、例えば、予測結果取得部310が取得した成層圏の天気の予測結果に基づいて、飛行体100が、成層圏経路条件を満たすと予測された成層圏のエリアを滞空飛行するように、飛行経路R3を決定する。飛行経路決定部314は、例えば、成層圏の天気の予測結果に含まれる成層圏の予測温度に基づいて、飛行体100が、成層圏の予測温度が成層圏温度閾値より高い成層圏のエリアを滞空飛行するように、飛行経路R2を決定する。飛行経路決定部314は、例えば、成層圏の天気の予測結果に含まれる成層圏の予測風速及び予測風向に基づいて、成層圏の風に起因する無線通信エリア142のずれが小さくなるように、飛行経路R2を決定する。飛行経路決定部314は、飛行体100が、環境情報取得部306が取得した成層圏の環境情報に含まれるオゾン濃度情報によって示される成層圏のオゾン濃度がオゾン濃度閾値より高い成層圏のエリアを滞空飛行するように、飛行経路R2を決定してもよい。
【0107】
飛行経路情報提供部324は、例えば、飛行経路決定部314が決定した飛行経路R2を示す飛行経路情報を、飛行体100に提供する。制御装置150は、飛行体100が飛行経路R2を自律飛行するように、飛行体100の飛行を制御する。
【0108】
飛行経路決定部314は、飛行体100が飛行経路R2を滞空飛行している間に、飛行経路R2を変更してもよい。飛行経路決定部314は、例えば、飛行体100が成層圏で滞空飛行する軌道の形状を変更することによって、飛行経路R2を変更する。飛行経路決定部314は、例えば、飛行体100が成層圏で滞空飛行する軌道の中心位置を変更することによって、飛行経路R2を変更する。飛行経路決定部314は、例えば、飛行体100が成層圏で滞空飛行する軌道のサイズを変更することによって、飛行経路R2を変更する。飛行経路決定部314は、飛行体100が成層圏で滞空飛行する軌道の向きを変更することによって、飛行経路R2を変更してもよい。飛行経路情報提供部324は、飛行経路決定部314が変更した飛行経路を飛行体100に提供してよい。
【0109】
図5は、情報処理装置300が飛行体100の飛行経路を決定する他の一例を説明するための説明図である。図5では、飛行体100が着陸する場合に、情報処理装置300が飛行体100の飛行経路を決定する一例を主に説明する。
【0110】
飛行経路決定部314は、飛行体100が着陸を開始する前に、飛行体100が、成層圏の出発地点S3から出発して、地上の目標地点T3に着陸するまでの飛行経路R3を決定する。飛行体100が着陸する場合の飛行体100の飛行経路は、例えば、高度方向に垂直な平面で回転しながら高度を低くする螺旋状の飛行経路である。飛行体100が着陸する場合の飛行体100の飛行経路は、飛行体100が滑空する飛行経路であってもよい。飛行経路決定部314は、予測結果取得部310が取得した成層圏の天気の予測結果及び対流圏の天気の予測結果に基づいて、飛行体100が着陸する場合の飛行体100の飛行経路を、螺旋状の飛行経路とするか、滑空する飛行経路とするかを決定してもよい。ここでは、飛行経路決定部314が、飛行体100が着陸する場合の飛行体100の飛行経路を螺旋状の飛行経路とすると決定したものとして、説明を続ける。
【0111】
飛行経路決定部314は、例えば、回転軸の位置を決定することによって、飛行経路R3を決定する。飛行経路決定部314は、例えば、飛行体100と回転軸との間の距離を決定することによって、飛行経路R3を決定する。飛行経路決定部314は、例えば、回転する向きを決定することによって、飛行経路R3を決定する。飛行経路決定部314は、例えば、下降速度を決定することによって、飛行経路R3を決定する。
【0112】
飛行経路決定部314は、例えば、予測結果取得部310が取得した成層圏の天気の予測結果及び対流圏の天気の予測結果に基づいて、飛行体100が、成層圏経路条件を満たすと予測された成層圏のエリア及び対流圏経路条件を満たすと予測された対流圏のエリアを飛行するように、飛行経路R3を決定する。飛行経路決定部314は、例えば、飛行体100が、成層圏の予測風速が成層圏風速閾値より低い成層圏のエリアを飛行し、且つ、対流圏の予測風速が対流圏風速閾値より低い対流圏のエリアを飛行するように、飛行経路R3を決定する。飛行経路決定部314は、例えば、飛行体100が、成層圏の予測雲量が成層圏雲量閾値より低い成層圏のエリアを飛行し、且つ、対流圏の予測雲量が対流圏雲量閾値より低い対流圏のエリアを飛行するように、飛行経路R3を決定する。飛行経路決定部314は、飛行体100が、成層圏の予測温度が成層圏温度閾値より高い成層圏のエリアを飛行し、且つ、対流圏の予測温度が対流圏温度閾値より高い対流圏のエリアを飛行するように、飛行経路R3を決定してもよい。
【0113】
飛行経路決定部314は、例えば、予測結果取得部310が取得した圏界面の天気の予測結果にさらに基づいて、飛行体100が、成層圏経路条件を満たすと予測された成層圏のエリア、対流圏経路条件を満たすと予測された対流圏のエリア、及び圏界面経路条件を満たすと予測された圏界面のエリアを飛行するように、飛行経路R3を決定する。飛行経路決定部314は、例えば、飛行体100が、成層圏の予測風速が成層圏風速閾値より低い成層圏のエリアを飛行し、且つ、対流圏の予測風速が対流圏風速閾値より低い対流圏のエリアを飛行し、且つ、圏界面の予測風速が圏界面風速閾値より低い圏界面のエリアを飛行するように、飛行経路R3を決定する。
【0114】
飛行経路決定部314は、条件設定部312が設定した優先度条件に基づいて、成層圏経路条件を満たすと予測された成層圏のエリア及び対流圏経路条件を満たすと予測された対流圏のエリアを飛行する飛行経路に優先度を設定し、当該飛行経路のうち、優先度の高い飛行経路を、飛行経路R3として優先することによって、飛行経路R3を決定する。飛行経路決定部314は、例えば、条件設定部312が設定した優先度条件に基づいて、成層圏経路条件を満たすと予測された成層圏のエリア、対流圏経路条件を満たすと予測された対流圏のエリア、及び圏界面経路条件を満たすと予測された圏界面のエリアを飛行する飛行経路に優先度を設定し、当該飛行経路のうち、優先度の高い飛行経路を、飛行経路R3として優先することによって、飛行経路R3を決定する。
【0115】
飛行経路情報提供部324は、例えば、飛行経路決定部314が決定した飛行経路R3を示す飛行経路情報を、遠隔操縦装置400に提供する。遠隔操縦装置400は、飛行体100が飛行経路R3を飛行するように、飛行体100を遠隔操縦する。
【0116】
飛行経路決定部314は、飛行体100が飛行経路R3を飛行している間に、飛行経路R3を変更してもよい。飛行経路決定部314は、例えば、回転軸の位置を変更することによって、飛行経路R3を変更する。飛行経路決定部314は、例えば、飛行体100と回転軸との間の距離を変更することによって、飛行経路R3を変更する。飛行経路決定部314は、例えば、下降速度を変更することによって、飛行経路R3を変更してもよい。飛行経路情報提供部324は、飛行経路決定部314が変更した飛行経路を遠隔操縦装置400に提供してよい。
【0117】
図6は、情報処理装置300の処理の流れの一例を説明するための説明図である。図6では、環境情報取得部306が天気情報を取得してから、飛行経路情報提供部324が飛行経路情報を遠隔操縦装置400に提供するまでの情報処理装置300の処理の流れの一例を主に説明する。
【0118】
ステップ(ステップをSと省略して記載する場合がある。)102において、環境情報取得部306は、成層圏の天気情報を所得する。S104において、天気予測部308は、S102で環境情報取得部306が取得した成層圏の天気情報に基づいて、成層圏の天気を予測する。
【0119】
S106において、飛行経路決定部314は、S104で予測結果取得部310が予測した成層圏の天気の予測結果に基づいて、飛行体100が、成層圏経路条件を満たすと予測された成層圏のエリアを飛行するように、飛行体100の飛行経路を決定する。
【0120】
S108において、飛行経路情報提供部324は、S108で飛行経路決定部314が決定した飛行体100の飛行経路を示す飛行経路情報を遠隔操縦装置400に提供する。飛行経路情報提供部324は、飛行経路情報を飛行体100に提供してもよい。その後、処理が終了する。
【0121】
図7は、情報処理装置300として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、上記実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、上記実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ1200に、上記実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0122】
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、及びグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、DVDドライブ1226、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。DVDドライブ1226は、DVD-ROMドライブ及びDVD-RAMドライブ等であってよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブ及びソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230及びキーボード1242のようなレガシの入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
【0123】
CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
【0124】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを格納する。DVDドライブ1226は、プログラム又はデータをDVD-ROM1227等から読み取り、記憶装置1224に提供する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
【0125】
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
【0126】
プログラムは、DVD-ROM1227又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0127】
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD-ROM1227、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0128】
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ1226(DVD-ROM1227)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0129】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0130】
上で説明したプログラム又はソフトウェアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0131】
本実施形態におけるフローチャート及びブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0132】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0133】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0134】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0135】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0136】
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0137】
10 システム、20 ネットワーク、40 ゲートウェイ、60 ユーザ端末、80 通信衛星、100 飛行体、121 主翼部、122 本体部、124 プロペラ、130 太陽電池パネル、132 SLアンテナ、134 FLアンテナ、142 無線通信エリア、150 制御装置、200 環境情報管理装置、300 情報処理装置、302 飛行体関連情報取得部、304 飛行体制御部、306 環境情報取得部、308 天気予測部、310 予測結果取得部、312 条件設定部、314 飛行経路決定部、316 スコア情報取得部、318 教師データ格納部、320 モデル生成部、324 飛行経路情報提供部、326 タイミング決定部、328 タイミング情報提供部、400 遠隔操縦装置、410 受信部、420 表示部、430 入力部、440 生成部、450 送信部、1200 コンピュータ、1210 ホストコントローラ、1212 CPU、1214 RAM、1216 グラフィックコントローラ、1218 ディスプレイデバイス、1220 入出力コントローラ、1222 通信インタフェース、1224 記憶装置、1226 DVDドライブ、1227 DVD-ROM、1230 ROM、1240 入出力チップ、1242 キーボード
【要約】
【解決手段】成層圏の天気の予測結果を取得する予測結果取得部と、成層圏の天気の前記予測結果に基づいて、成層圏プラットフォームとして機能し、ビームを照射することによって無線通信エリアを形成して前記無線通信エリアのユーザ端末に無線通信サービスを提供する飛行体が、予め定められた成層圏経路条件を満たすと予測された成層圏のエリアを飛行するように、前記飛行体の飛行経路を決定する飛行経路決定部とを備える、情報処理装置提供する。
【選択図】図1
図1
図2
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図7