(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-20
(45)【発行日】2022-05-30
(54)【発明の名称】構成可能な光コネクタ
(51)【国際特許分類】
G02B 6/36 20060101AFI20220523BHJP
【FI】
G02B6/36
(21)【出願番号】P 2019534266
(86)(22)【出願日】2017-12-18
(86)【国際出願番号】 IB2017058074
(87)【国際公開番号】W WO2018116135
(87)【国際公開日】2018-06-28
【審査請求日】2020-12-15
(32)【優先日】2016-12-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】505005049
【氏名又は名称】スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100110803
【氏名又は名称】赤澤 太朗
(74)【代理人】
【識別番号】100135909
【氏名又は名称】野村 和歌子
(74)【代理人】
【識別番号】100133042
【氏名又は名称】佃 誠玄
(74)【代理人】
【識別番号】100171701
【氏名又は名称】浅村 敬一
(72)【発明者】
【氏名】クロンチ,ダニエル エフ.
(72)【発明者】
【氏名】カランザ,セルジオ ディー.
(72)【発明者】
【氏名】リー,ボン ケー.
(72)【発明者】
【氏名】ハーセ,マイケル エー.
(72)【発明者】
【氏名】スミス,テリー エル.
【審査官】井部 紗代子
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2015/142551(WO,A1)
【文献】米国特許第06789953(US,B1)
【文献】特表2002-544558(JP,A)
【文献】特開2008-191187(JP,A)
【文献】実開昭59-123812(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 6/24
G02B 6/255 - 6/27
G02B 6/30 - 6/34
G02B 6/36 - 6/43
JSTplus/JSTChina/JST7580(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
各光ケーブルが少なくとも1つの光導波路のアレイと、前記光導波路のアレイに取り付けられた少なくとも1つの光フェルールとを備える、1つ以上の光ケーブルと、
ハウジングであって、
第1のハウジング部分と、
前記第1のハウジング部分と係合された第2のハウジング部分であって、前記第2のハウジング部分は、少なくとも1つのキャリア及びフレームを備え、前記第2のハウジング部分の前記キャリア及びフレームは、前記1つ以上の光ケーブルを支持するように構成され、前記第1のハウジング部分及び前記第2のハウジング部分は、前記第1のハウジング部分と前記第2のハウジング部分との機械的係合
によって前記フレームに対して前記キャリアを移動さ
せ、前記フレームに対する前記キャリアの移動は、各光導波路の屈曲及び各フェルールの回転を生じさせ、前記屈曲は、前記フェルールの所定角度で前記光導波路の所定のばね力を提供する、前記第2のハウジング部分と、
導波路支持壁であって、嵌合軸に対して所定角度をなす傾斜面を有し、屈曲した前記導波路を前記傾斜面により支持する、前記導波路支持壁と、
を含む、前記ハウジングと、
を備える、光コネクタ。
【請求項2】
前記第2のハウジング部分は、少なくとも第1の挿入軸に沿った前記キャリア及び前記フレームへの前記光ケーブルの挿入を可能にするように構成され、
前記第1のハウジング部分及び前記第2のハウジング部分は、前記第1のハウジング部分と前記第2のハウジング部分との機械的係合によ
って、構成軸に沿って前記フレームに対して前記キャリアを移動させ
、前記第1の挿入軸は、前記嵌合軸に実質的に直交する横軸であり、前記構成軸は、前記嵌合軸
および前記横軸に実質的に垂直の垂直軸であり、前記第2のハウジング部分は、前記
横軸に沿った、および前記
横軸に実質的に直交する第2の挿入軸に沿った前記キャリア及び前記フレームへの前記光ケーブルの挿入を可能にするように構成されている、請求項1に記載の光コネクタ。
【請求項3】
各光ケーブルが少なくとも1つの光導波路のアレイと、前記光導波路のアレイに取り付けられた少なくとも1つの光フェルールとを備える、1つ以上の光ケーブルと、
少なくとも1つのキャリア及びフレームを備えるハウジングであって、前記キャリア及び前記フレームは、前記1つ以上の光ケーブルを支持するように構成されている、前記ハウジングと、
アクチュエータであって、前記アクチュエータの動作が前記キャリアと前記フレームとの間の相対的な動きを生じさせるように構成され、前記キャリアと前記フレームとの間の前記相対的な動きにより、前記光導波路の屈曲及び前記フェルールの回転を生じさせ、前記屈曲は
、嵌合軸に対して前記フェルールの所定角度で前記導波路の所定のばね力を提供する、前記アクチュエータと、
導波路支持壁であって、前記嵌合軸に対して所定角度をなす傾斜面を有し、屈曲した前記導波路を前記傾斜面により支持する、前記導波路支持壁と、
を備える、光コネクタ。
【請求項4】
各光ケーブルが少なくとも1つの光導波路のアレイと、前記光導波路に取り付けられた少なくとも1つの光フェルールとを備える、1つ以上の光ケーブルと、
1つ以上の導波路支持壁を含むハウジングであって、各導波路支持壁は、前記光ケーブルの導波路が実質的に直線状の構成であるときに、前記ハウジングへの前記光ケーブルの挿入を可能にするように構成され、各導波路支持壁は、
嵌合軸に対して所定角度をなす傾斜面を有し、前記導波路が前記ハウジング内で屈曲した後に、
前記傾斜面により前記導波路を支持
し、前記ハウジングは、
第1のハウジング部分と、
前記第1のハウジング部分と係合された第2のハウジング部分であって、前記第2のハウジング部分は、互いに対して移動するように構成されたキャリア及びフレームを備え、前記第1のハウジング部分と前記第2のハウジング部分との係合により、前記キャリア及び前記フレームの前記相対的な移動を生じさせ、前記キャリア及び前記フレームの前記相対的な移動は、前記ハウジング内での前記導波路の屈曲を生じさせる、前記第2のハウジング部分と、を含む、前記ハウジングと、
を備える、光コネクタ。
【請求項5】
前記所定角度は、15度から25度の範囲である、
請求項1から請求項4の何れか一つに記載の光コネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、全般的に、光コネクタアセンブリ、及び光コネクタアセンブリに関連する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
光コネクタは、電気通信ネットワーク、ローカルエリアネットワーク、データセンターリンク、及びコンピュータ装置の内部リンク、を含むさまざまなアプリケーションにおける光通信に使用することができる。ラップトップコンピュータ、また更には携帯電話などの、より小さい消費者用電子機器の内部用途へと、光通信を拡張することに関心が持たれている。これらのシステムに関するコネクタ内では、塵埃及び他の形態の汚染の影響を受けにくい光接続を実現するために、拡大光ビームを使用することができ、それにより、位置合わせ公差を緩和することができる。一般に、拡大ビームは、関連付けられた光導波路(通常、光ファイバ、例えば、マルチモード通信システム用のマルチモードファイバ)のコアよりも直径が大きいビームである。接続点において拡大ビームである場合、一般に、拡大ビームコネクタとみなされる。拡大ビームは、通常、光源又は光ファイバからの光ビームを発散させることによって得られる。多くの場合、発散ビームは、レンズ又はミラーなどの光学素子によって処理され、ほぼコリメートされた拡大ビームとなる。次に、拡大ビームは、別のレンズ又はミラーによってビームを集束することによって、受信される。これらの拡大ビーム光コネクタは、非接触光結合とすることができ、従来の光コネクタと比較して、より低い機械的精度を要する。
【発明の概要】
【0003】
いくつかの実施形態は、ハウジング内に配置された1つ以上の光ケーブルを備える光コネクタに関する。各光ケーブルは、少なくとも1つの光導波路と、光導波路に取り付けられた少なくとも1つの光フェルールとを含む。ハウジングは、第1のハウジング部分と、第1のハウジング部分と係合された第2のハウジング部分とを含む。第2のハウジング部分は、少なくとも1つのキャリアと、1つのフレームとを備える。第2のハウジング部分のキャリア及びフレームは、1つ以上の光ケーブルを支持するように構成されている。第1のハウジング部分及び第2のハウジング部分は、第1のハウジング部分と第2のハウジング部分との機械的係合がフレームに対してキャリアを移動させるように構成されている。フレームに対するキャリアの移動は、各光導波路の屈曲及び各フェルールの回転を生じさせる。屈曲は、フェルールの所定角度で光導波路の所定のばね力を提供する。
【0004】
いくつかの実施形態によれば、上述の光コネクタは、アクチュエータの動作がキャリアとフレームとの間の相対的な動きを生じさせるように構成されたアクチュエータを含む。キャリアとフレームとの間の相対的な動きにより、光導波路の屈曲及びフェルールの回転を生じさせる。
【0005】
いくつかの実施形態は、1つ以上の光ケーブル及びハウジングを備える光コネクタに関する。各光ケーブルは、少なくとも1つの光導波路と、光導波路に取り付けられた少なくとも1つの光フェルールとを備える。ハウジングは、1つ以上の導波路支持壁を含む。各導波路支持壁は、光ケーブルの導波路が実質的に直線状の構成であるときに、ハウジングへの光ケーブルの挿入を可能にするように構成されている。各導波路支持壁は、導波路がハウジング内で屈曲した後に、光コネクタの嵌合軸に対して所定角度で導波路を支持する傾斜面を有する。
【0006】
いくつかの実施形態によれば、光コネクタは、1つ以上の光ケーブルを含み、各光ケーブルは、少なくとも1つの光導波路と、光導波路に取り付けられた少なくとも1つの光フェルールとを備える。光ケーブルは、コネクタのハウジング内に配置される。ハウジングは、光ケーブルを支持するように構成された1つ以上の導波路支持壁を含む。1つ以上の導波路支持壁は、光コネクタの嵌合軸に実質的に直交する方向に沿ったハウジングへの光ケーブルの挿入を可能にするように構成されている。
【0007】
いくつかの実施形態は、光ケーブルに関する。光ケーブルは、長手方向軸を有する少なくとも1つの光導波路を含む。少なくとも1つの光フェルールが、光導波路に取り付けられる。ケーブル保持具は、光導波路に取り付けられ、フェルールから間隔があけられている。光ケーブルは、ケーブル保持具における光導波路の一部が重力に対して水平方向に直線状になるように光導波路がケーブル保持具によって保持されると、フェルールにおける光導波路の一部が、ケーブル保持具と光フェルールとの間の距離dの所定の割合x%未満だけ垂れるように構成されている。
【0008】
いくつかの実施形態は、光コネクタの組立方法に関する。1つ以上の光ケーブルをキャリア及びフレームを備えるハウジングに挿入する。各光ケーブルは、少なくとも1つの光導波路と、光導波路に取り付けられた少なくとも1つの光フェルールとを備える。キャリアとフレームとの間の相対的な移動を生じさせるアクチュエータを動作させる。キャリアとフレームとの間の相対的な移動に応答して、光導波路が屈曲し、フェルールが回転する。光導波路の屈曲は、フェルールの所定角度で所定のばね力を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1A】いくつかの実施形態による、第1のハウジング部分と第2のハウジング部分との係合後の第1のハウジング部分及び第2のハウジング部分を備えるコネクタの部分透視斜視図を示す。
【
図1C】第1のハウジング部分と第2のハウジング部分との係合中の
図1Aのコネクタの斜視図である。
【
図1D】
図1Aのコネクタの第1のハウジング部分と第2のハウジング部分との係合後の
図1Aのコネクタの斜視図である。
【
図1E】
図1Aのコネクタの第2のハウジング部分への光ケーブルの挿入を示す。
【
図1F】
図1Aのコネクタの第2のハウジング部分への光ケーブルの挿入を示す。
【
図1G】
図1Aのコネクタの第1のハウジング部分と第2のハウジング部分との係合後の光ケーブルを示す。
【
図2A】いくつかの実施形態による、光コネクタ内で使用することができる光ケーブルを示す。
【
図2B】水平方向及び重力に垂直に保持されたときの、
図2Aの光ケーブルの重力誘導曲げ(垂み)を示す。
【
図2C】いくつかの実施形態による、2組の光導波路に取り付けられた1つのケーブル保持具を備える光ケーブルを示し、光導波路の各組は、異なるフェルールに取り付けられている。
【
図2D】いくつかの実施形態による、フェルールの光方向転換部材上に集束するフェルールの一部の切欠図である。
【
図2E】いくつかの実施形態による、嵌合フェルールを示す2つの光ケーブルの側面図を示す。
【
図3A】いくつかの実施形態による、モノリシックキャリアを有する光コネクタを示す。
【
図4A】いくつかの実施形態による、光コネクタの斜視図である。
【
図4B】
図4Aのコネクタの第1及び第2のハウジング部分の部分透視図である。
【
図5A】いくつかの実施形態による、光コネクタの部分透視図を示す。
【
図6】いくつかの実施形態による、光コネクタの導入方法を示すフロー図である。 これらの図は、必ずしも一定の比率の縮尺ではない。図面で使用されている同様の番号は同様の構成要素を示す。しかし、特定の図中のある構成要素を示す数字の使用は、同じ数字を付した別の図中の構成要素を限定することを意図するものではないことが理解されよう。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書に記載の光コネクタは、ハウジング内に配置された1つ以上の光ケーブルアセンブリを含む。光ケーブルアセンブリは、1つ以上の光フェルールに取り付けられた1つの導波路又は複数の平行導波路(典型的には4つ、8つ又は12個以上の平行導波路)のアレイを備えてもよい。本明細書に記載の光コネクタは、屈曲された導波路を有する光ケーブルアセンブリを使用することを含む。導波路の屈曲は、光フェルールに所定の嵌合力を提供する。屈曲した光導波路を含む光コネクタのアセンブリは、光導波路が実質的に直線状であるか又は屈曲が少ない構成でハウジングに挿入され、その後、挿入後に導波路がハウジング内で屈曲又はより屈曲される場合に簡略化することができる。以下に説明する実施形態は、1つ以上の(one more)光ケーブルが実質的に直線状であるか又は屈曲が少ない構成でコネクタハウジングに挿入され得るコネクタを含む。コネクタハウジングへの光ケーブルの挿入後、コネクタは、コネクタハウジングの第1の部分を第2の部分又はコネクタハウジングに対して移動させることによって構成される。コネクタハウジングの第1の部分をコネクタハウジングの第2の部分に対して移動させることにより、光ケーブルの光導波路を屈曲及び/又はより屈曲させ、光導波路に取り付けられた光フェルールを回転させる。光導波路の屈曲は、フェルールの所定角度で光導波路の所定のばね力を提供する。
【0011】
図1A~
図1Gは、いくつかの実施形態による、光コネクタ100の様々な態様及び構成要素を示す。コネクタ100は、第1のハウジング部分121と、第1のハウジング部分121と係合された第2のハウジング部分122とを備えるハウジング120内に配置された光ケーブル110を含む。
図1Bは、第2のハウジング部分122を示す。
図1Aは、部分的係合後の第1のハウジング部分121及び第2のハウジング部分122を備えるコネクタ100の部分透視斜視図を示す。
【0012】
1つ以上の光ケーブル110は、ハウジング120内に部分的に配置される。各光ケーブル110は、少なくとも1つの光フェルール112に取り付けられた1つ以上の光導波路を備える導波路アレイ111を含む。光導波路は、光ファイバ、例えば、シングルモードファイバ若しくはマルチモードファイバ、又は基板上に配置された平面導波路であってもよい。導波路アレイ111の個々の導波路は、典型的には、保護緩衝コーティングを有するガラスで作製された光ファイバである。導波路アレイ111の複数の平行導波路は、ジャケットによって取り囲まれてもよい。
【0013】
いくつかの実施形態では、
図1A及び
図1Bに示されるように、光コネクタ100は、4つの光ケーブル110を含み、各光ケーブルアセンブリは、1つ以上の導波路及び1つの光フェルール112を備えた導波路アレイ111を含む。コネクタ100は、3つの直交軸である長手方向軸196、横軸197、及び垂直軸198に対して方向付けて示されており、軸の名前は便宜上使用され、空間内のコネクタの任意の特定の向きを意味するものではない。光ケーブル110は一般に、光コネクタ100の嵌合軸199に沿った方向に、又はわずかに斜めの方向に延び、嵌合軸199に直交するコネクタ垂直軸198に沿って光コネクタ100のハウジング120内に積層することができる。
【0014】
図1Bは、1つ以上の光ケーブル110を支持するように構成された第2のハウジング部分122を示す。第2のハウジング部分122は、フレーム140、及び光ケーブル110を支持する1つ以上のキャリア130を含む。1つ以上のキャリア130及び光ケーブル110は、フレーム140内に少なくとも部分的に配置される。
図1Bに示されるコネクタ100は、様々な実施形態による1つのフレーム及び1つのキャリア130を有するが、光コネクタは、1つのフレーム若しくは複数のフレームを含んでもよく、及び/又は1つのキャリア若しくは複数のキャリアを含んでもよい。
【0015】
図1Bに示す図は、第1のハウジング部分121と係合する前のハウジング120の第2の部分122を示す。第2のハウジング部分122は、光ケーブル100を支持するように構成されたキャリア130及びフレーム140を備える。
図1Bでは、光ケーブル110は、キャリア130及びフレーム140に挿入され、実質的に直線状の構成である。第1のハウジング部分121(
図1A参照)及び第2のハウジング部分122(
図1A及び
図1B参照)は、第1のハウジング部分121と第2のハウジング部分122との機械的係合が軸198に沿ってフレーム140に対してキャリア130を移動させるように構成されている。
図1Aは、係合後の第1のハウジング部分121及び第2のハウジング部分122を含むコネクタ100の斜視図を示す。フレーム140に対するキャリア130の移動により、導波路アレイ111の各光導波路の屈曲111aを生じさせ、各フェルール112を回転させる。屈曲111aは、フェルール112の所定角度で光導波路アレイ111の所定のばね力を提供する。
【0016】
コネクタ100は、複数の光ケーブル110を含み、各光ケーブルは、少なくとも1つのケーブル保持具113を含む。ケーブル保持具113は、例えば、接着剤又は摩擦グリップによって、光ケーブル110の導波路アレイ111に取り付けられ、フェルール112から間隔があけられている。第2のハウジング部分122は、ケーブル保持具113を受容するように構成された少なくとも1つの保持具マウント143を含むキャリア130を備える。
図1A~
図1Gに示されるように、第2のハウジング部分122のキャリア130は、複数の保持具マウント143を含んでもよく、各保持具マウント143は、対応するケーブル保持具113を受容するように構成されている。
【0017】
ケーブル保持具の数と光ケーブルの数との関係は、
図1A~
図1Gに示されるように1対1であってもよい。あるいは、いくつかの実施形態では、ケーブル保持具の数は、光ケーブルの数よりも少なくてもよい。例えば、
図2Cに示されるように、1つのケーブル保持具113cは、2つの光導波路アレイ111c-1及び111c-2に取り付けられてもよく、これらは、いくつかの実施形態によると、異なるフェルール112c-1及び112c-2に取り付けられている。
【0018】
図1A~
図1Eに示される実施形態を再度参照すると、フレーム140は、光コネクタ100の嵌合端180に配置された1つ以上のフェルール支持体150(
図1E参照)を含む。フェルール支持体150は、光ケーブル110のフェルール112を支持するように構成されている。フレーム140は、光コネクタ100の嵌合端180とキャリア130との間に配置された1つ以上のフレーム導波路支持壁141を含む。各フレーム導波路支持壁141は、対応する光導波路アレイ111を支持するように構成されている。導波路アレイは、1つ以上の導波路を含み得る。
図1Bに示されるように、各フレーム導波路支持壁141は、光導波路111が光コネクタ100の嵌合軸199に対して所定角度θをなすように光導波路111を支持する傾斜部分141aを含む。所定角度θは、例えば、15~25度又は約18度であり得る。
【0019】
図1Aに最もよく見られるように、キャリア130はまた、光コネクタの嵌合端180と保持具マウント143との間に配置された1つ以上のキャリア導波路支持壁131を含んでもよい。各キャリア導波路支持壁131は、対応する光導波路アレイ111を支持するように構成されている。各キャリア導波路支持壁131は、光導波路アレイ111が光コネクタ100の嵌合軸199に対して所定角度θをなすように光導波路アレイ111を支持する傾斜面131aを含むことができる。所定角度θは、例えば、15~25度又は約18度であり得る。
【0020】
コネクタ100は、実質的に直線状であるか又は屈曲が少ない構成で光ケーブル110を第2のハウジング部分122のキャリア130及びフレーム140にまず挿入することによって組み立てられる。光ケーブル110の挿入後、第1のハウジング部分121と第2のハウジング部分122とが係合される。
図1A~
図1Gに示される実施形態では、第1のハウジング部分121と第2のハウジング部分122との係合により、軸198に沿ってフレームに対してキャリアを移動させる。キャリア130及びフレーム140の相対的な移動により、光導波路アレイ111を屈曲又はより屈曲させ、光フェルール112を回転させる。
図1Cは、第1のハウジング部分121と第2のハウジング部分122との係合中のコネクタ100の斜視図である。
図1Dは、第1のハウジング部分121と第2のハウジング部分122との係合後のコネクタ100の斜視図である。
図1E及び
図1Fは、第2のハウジング部分122への光ケーブル110の挿入を示す。
図1Gは、第1のハウジング部分121と第2のハウジング部分122との係合後の光ケーブル110を示す。
【0021】
図1E及び
図1Fに最もよく見られるように、第1のハウジング部分121と第2のハウジング部分122との係合前に、キャリア130及びフレーム140は、キャリア130及びフレーム140並びに/又は光ケーブル110を含む第2のハウジング部分122に損傷を与えることなく、光ケーブル110がキャリア130及びフレーム140内に設置され、その後、そこから取り外されることを可能にするように適合される。光ケーブル110は、第1のハウジング部分121と第2のハウジング部分122との係合前に、光ケーブル110の導波路アレイ111が実質的に直線状であるか又はわずかに屈曲しながら、キャリア130及びフレーム140に挿入され得る。コネクタ100の組み立ては、コネクタを構成することを含む。コネクタを構成することは、光導波路アレイ111を屈曲又はより屈曲させ、光フェルール112を回転させる動作を含む。
図1A~
図1Gに示されるコネクタ100の場合、第1のハウジング部分と第2のハウジング部分とが係合されると、コネクタの構成が生じる。第1のハウジング部分と第2のハウジング部分との係合により、フレーム140に対してキャリア130を移動させる。
図1Gに示されるように、相対的な移動により、導波路アレイ111を屈曲させるか、又はより屈曲させる。
【0022】
光ケーブル110は、1つ以上の挿入軸に沿ってキャリア及びフレームに挿入されてもよい。
図1E及び
図1Fを参照すると、いくつかの構成では、光ケーブル110は、少なくとも第1の挿入軸に沿って、キャリア130及び第2のハウジング部分122のフレーム140に挿入される。いくつかの構成では、光ケーブル110は、直交する第1、第2、及び/又は第3の挿入軸に沿って、キャリア130及び第2のハウジング部分122のフレーム140に挿入される。
【0023】
図1E及び
図1Fに示される実施形態では、光ケーブルアセンブリは、互いに直交する第1及び第2の挿入軸に沿ってキャリア130及びフレーム140に挿入される。第1の挿入軸、例えば、コネクタ横軸197は、光コネクタ100の嵌合軸199と実質的に直交する。第2の挿入軸、例えば、コネクタ長手方向軸196は、嵌合軸199に実質的に平行であり、横軸197に直交する。
図1Fに示されるように、横軸197(第1の挿入軸)及び長手方向軸196(第2の挿入軸)に沿った光ケーブル110の挿入により、光ケーブル110のフェルール112がフレーム140のフェルール支持体150間に挿入され、ケーブル保持具113がキャリア130の保持具マウント143に挿入される。
【0024】
図1A~
図1Gに示される実施形態では、第1及び第2のハウジング部分121、122は、光ケーブル110が第2のコネクタハウジング部122に挿入された後に係合される。光ケーブル110の設置は、上述のように、横軸及び長手方向軸197、196(第1及び第2の挿入軸)に沿った光ケーブル110の挿入を伴う。
図1C及び
図1Dに示されるように、第1のハウジング部分121と第2のハウジング部分122との係合は、少なくとも第1の係合軸に沿った第1のハウジング部分121と第2のハウジング部分122との間の相対的な移動を伴う。
図1C示されるように、第1のハウジング部分と第2のハウジング部分との係合は、いくつかの実施形態では、嵌合軸199に実質的に垂直な横軸197に沿った移動を伴い得る。
図1Cに更に示されるように、いくつかの実施形態では、第1のハウジング部分121と第2のハウジング部分122との機械的係合は、第1のハウジング部分121及び第2のハウジング部分122の相対的な回転移動を伴い得る。例えば、回転移動は、軸198に実質的に平行な回転軸198a(
図1C参照)の周りの回転を伴い得る。回転軸198aは、
図1Cに示されるように、嵌合軸199に対して実質的に直交してもよい。他の実施形態では、回転軸は、例えば、嵌合軸199と実質的に平行であってもよい。
【0025】
図1A~
図1Gに示されるコネクタでは、第1のハウジング部分121及び第2のハウジング部分122は、第1のハウジング部分121と第2のハウジング部分122との機械的係合(
図1C及び
図1G参照)により、
図1Gに示されるように、構成軸、例えば、コネクタ垂直軸198に沿ってフレーム140に対してキャリア130を移動させるように構成されている。
図1E~
図1Gに示される実施形態では、軸198(構成軸)は、光コネクタ100の嵌合軸199に対して実質的に垂直であり、また、横軸197に対して実質的に垂直である。垂直(構成)軸198に沿ったフレーム140に対するキャリア130の移動により、光ケーブル110の導波路アレイ111を挿入後の初期位置から屈曲又はより屈曲させ、導波路アレイ111に取り付けられたフェルール112を回転させる。
【0026】
図2Aは、いくつかの実施形態による、光コネクタ内で使用することができる光ケーブル110を示す。光ケーブル110は、導波路長手方向軸195に沿って延びる1つ又は光導波路111のアレイを備える。少なくとも1つの光フェルール112は、各光導波路アレイ111に取り付けられ、ケーブル保持具113は、フェルール112から間隔があけられた光導波路アレイ111に取り付けられる。
図2Bに示されるように、光ケーブル110がケーブル保持具113によって重力に対して水平方向に直線状に支持及び保持されると、光導波路111は、ケーブル保持具113と光フェルール112との間の距離dの所定の割合x%未満だけ水平から垂れる。x%の好適な値は、約20%~約1%の範囲であり得る。例えば、x%の値は、約20%、約10%、約5%、又は約1%であり得る。距離dは、いくつかの実施形態において、約4cm又は約1.8cmであり得る。ケーブル保持具及び保持具マウント、並びに保持具及びマウントを組み込む光コネクタに関する追加情報は、参照により本明細書に組み込まれる、2015年10月12日に出願の代理人整理番号第76662US002により識別される、同一出願人による米国特許第S/N62/240008号で論じられている。前述したように、光導波路アレイ111は、1つの光ファイバ又は複数の光ファイバを含み得る。少なくとも1つの光導波路アレイ111は、基板上に配置された少なくとも1つの平面導波路、又は基板上に配置された複数の平面導波路を含むことができる。光導波路という用語は、本明細書では、信号光を伝播させる光学素子を指すために使用される。光導波路は、クラッドを有する少なくとも1つのコアを備え、それらコア及びクラッドは、例えば全内部反射によって、光を伝播させるように構成されている。光導波路は、例えば、単一モード若しくはマルチモード導波路、単一コアファイバ、マルチコア光ファイバ、又はポリマー導波路とすることができる。導波路は、例えば、円形、正方形、矩形などの、任意の好適な断面形状を有し得る。
【0027】
フェルール112は、別のフェルールに(例えば雌雄同体的に)嵌合するように構成される。
図2A及び
図2Bに示すフェルール112は、機械的嵌合舌部116と、光方向転換部材115とを含む。いくつかの実施形態では、機械的嵌合舌部116は、図に示されるように、その舌部分の長さの少なくとも一部分に沿って、テーパ状の幅を有し得る。機械的嵌合舌部116は、コネクタハウジング(
図2A及び
図2Bに図示せず)の前面から、外向きに延び得る。
【0028】
いくつかの実施形態では、複数の導波路アレイは、単一のケーブル保持具に取り付けられてもよい。
図2Cは、導波路長手方向軸線195に沿って延びるように示されている複数の導波路アレイ111c-1、111c-2に取り付けられたケーブル保持具113cを示す。
図2Cは、フェルール112c-1に取り付けられた第1の導波路アレイ111c-1、及び第2のフェルール112c-2に取り付けられた第2の導波路アレイ111c-2を示す。第1及び第2の導波路アレイ111c-1、111c-2のそれぞれは、単一のケーブル保持具113cに取り付けられる。
【0029】
図2Dは、光方向転換部材上に集束するフェルール112の一部の切欠図である。
図2Dは、いくつかの光導波路又は導波路アレイ111のフェルール部分220への取り付けを示す。光導波路111は、それらが恒久的に取り付けられる溝108内に位置合わせされている。取り付け点では、導波路111のファイバ緩衝コーティング及び保護ジャケット(存在する場合)が剥ぎ取られていることにより、裸の光ファイバのみを、溝108に位置合わせして配置し、溝108に恒久的に付着させることが可能となる。アレイ111における光導波路の出射端は、光導波路アレイ111における各光導波路から出た光を、対応する光方向転換部材115の入力側又は入力面へ導くことができるように置かれる。フェルール部分220は、光方向転換素子117のアレイを含み、導波路アレイ111における各光導波路につき少なくとも1つがフェルール112に取り付けされる。例えば、様々な実施形態では、各光方向転換素子115は、プリズム、レンズ、及び反射面のうちの1つ以上を含む。フェルール部分220は、光方向転換素子117(光導波路(光ファイバー)アレイ111の各光導波路につき1つ)のアレイを含む。
【0030】
図2Eは、光結合部材115-1及び115-2を有し、光結合ユニット取り付け領域118-1、118-2で光導波路アレイ111-1、111-2に取り付けられた嵌合フェルール112-1、112-2を示す、2つの光ケーブル110-1及び110-2の側面図を示す。ケーブル保持具113-1、113-2は、光導波路アレイ111-1、111-2に取り付けられる。フェルール112-1、112-2は、嵌合方向に対して、所定の嵌合角度αに方向付けすることができる。光結合ユニット取り付け領域118-1、118-2とケーブル保持具113-1、113-2との間の光導波路アレイ111-1、111-2の屈曲は、フェルール112-1、112-2を嵌合位置に維持するために所定量のばね力を提供する。
【0031】
光結合ユニット、光ケーブル、及び光コネクタの特徴及び動作に関する更なる情報は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2012年10月5日出願の、同一出願人による米国特許第61/710,077号で論じられている。
【0032】
図3A及び
図3Bは、
図1A~
図1Gに示される光コネクタ100と多くの点で類似している光コネクタ300を示す。光コネクタ300は、コネクタ300がモノリシックキャリア330を含み、
図1A~
図1Gに示されるように、別個のケーブル保持具及び保持具マウントを含まないという点で、コネクタ100とは異なる。モノリシックキャリア330は、例えば、接着剤又は摩擦(frictionf)グリップによって、導波路アレイ111に直接取り付けられ得る。
【0033】
図1A~
図1G並びに
図3A及び
図3Bに示されるコネクタ100及び300は、各々、光ケーブルアセンブリがハウジングに挿入された後にコネクタを構成するアクチュエータ170を含む。アクチュエータ170の動作により、軸198(構成軸)に沿ったキャリア130、330とフレーム140との間の相対的な動きを生じさせる。軸198に沿ったキャリア130、330とフレーム140との間の相対的な動きにより、光ケーブル110の導波路アレイ111の屈曲111aを生じさせ、フェルール112を回転させる。導波路アレイ111の屈曲111aは、コネクタ100、300の嵌合軸199に対するフェルール112の所定角度で導波路アレイ111の所定のおおよそのばね力を提供する。
【0034】
いくつかの実施態様によれば、アクチュエータ170は、第1のハウジング部分121と第2のハウジング部分122とを機械的に係合するときにアクチュエータ170の動作が生じるように構成されている。
図1A~
図1Cに最もよく見られるように、いくつかの実施形態では、アクチュエータ170は、第1のハウジング部分121のアクチュエータリブ171と、キャリア130のキャリア表面172とを備える。アクチュエータリブ171は、第1のリブ面171aと、角度付きリブ面171bとを備える。キャリア表面172は、第1のキャリア表面172aと、角度付きキャリア表面172bとを備える。リブ171bの角度付き面は、角度付きアクチュエータ表面172bに相補的である。コネクタ100が
図1Aに示されるように方向付けされるとき、リブ171の表面171a、171bは、アクチュエータ表面172a、172bと相互作用するように構成される。表面171a、171bは、フレーム140に対して軸198(構成軸)に沿ってキャリア130を押し上げて表面172a、172bに力を加える。
【0035】
図1Aに示されるように、第2のハウジング部分122は、傾斜面182aを有する保持クリップ182を含んでもよい。保持クリップ182は、第1のハウジング部分121の嵌合機構183と係合するように構成されている。保持クリップ182と嵌合機構183との係合によって、第1のハウジング部分121と第2のハウジング部分122とが完全に係合された後に、第1のハウジング部分121及び第2のハウジング部分122を一緒に保持する。
【0036】
図4Aは、完全に係合された第1のハウジング部分421及び第2のハウジング部分422を示すハウジング420の透視斜視図である。
図4Bは、第1のハウジング部分421及び第2のハウジング部分422を含むハウジング420を備えるコネクタ400の分解斜視図である。第2のハウジング部分422は、キャリア430及びフレーム440を含み、キャリア430及びフレーム440は、第1のハウジング部分421と第2のハウジング部分422との機械的係合中に互いに対して移動するように構成されている。キャリア430は、前述したように、光ケーブルのケーブル保持具を受容するように構成された1つ以上の保持具マウント443を含む。
図4A及び
図4Bに示されるように、フレーム440は、光コネクタ400の嵌合端480に配置された1つ以上のフェルール支持体450を含む。フェルール支持体450は、前述したように、コネクタハウジング420内に配置された光ケーブルのフェルール412を支持するように構成されている。コネクタ400は、第1のハウジング部分421と第2のハウジング部分422との係合によって動作されると、キャリア430とフレーム440との間の相対的な移動を生じさせるアクチュエータ470を含む。
図4A及び
図4Bに示されるように、アクチュエータ470は、キャリア430の表面472と係合するように構成された第1のハウジング部分421のテーパ面471を備える。第1のハウジング部分421のテーパ面471とキャリア430の表面472との係合により、軸198(構成軸)に沿ってフレーム440に対してキャリア430を移動させる。
【0037】
第1のハウジング部分421と第2のハウジング部分422との係合は、第2のハウジング部分を第1のハウジング部分421の空洞420aの中に、第1のハウジング部分421の開口部420bを通して挿入することを含む。第1及び第2のハウジング部分421、422の係合中、第2のハウジング部分422は、嵌合軸199に実質的に平行である長手方向軸196に沿って第1のハウジング部分421と係合する。長手方向(係合)軸196に沿った第1のハウジング部分421のテーパ面471とキャリア表面430aとの相互作用により、構成軸198に沿ったキャリア430とフレーム440との間の相対的な動きを生じさせる。第2のハウジング部分422が第1のハウジング部分421の空洞420a内にスライドすると、テーパ面471は、キャリア430の表面472と相互作用し、軸198に沿ってキャリア430を移動させる。
【0038】
図1A~
図1G、
図3A、
図3B、
図4A、及び
図4Bに示すアクチュエータ170、470は、第1のハウジング部分121、421が第2のハウジング部分122、422と係合すると、フレーム140、440に対してキャリア130、430を移動させるように動作する。代替的実施形態では、キャリアとフレームとの間の相対的な動きを生じさせるアクチュエータの動作は、ハウジング部分の係合とは無関係である。
【0039】
図5A~
図5Cは、第1のハウジング部分521と第2のハウジング部分522との係合とは独立して動作することができるアクチュエータ570を有するコネクタ500を示す。
図5Aは、第1及び第2のハウジング部分521、522並びに光ケーブル110の部分透視図を示す。各光ケーブル110は、フェルール112に取り付けられた少なくとも1つの光導波路を備える光導波路アレイ111を含む。第1及び第2のハウジング部分521、522は、アクチュエータ570の動作前に係合され得る。ハウジング520は、キャリア530及びフレーム540を含む。キャリア530は、ケーブル保持具113を受容し保持するように構成された保持具マウント543を含む。
【0040】
図5A~
図5Cに示される実施形態では、アクチュエータ570は、ハウジング520内に配置され、ピボット572の周りを回転するように構成されたカム571を含む。カム571は、
図5Aに第1のハウジング部分521の一部分であるように示されているが、カムは、代替的には第2のハウジング部分上に配置されてもよい。カム571の回転により、カム571をキャリア530の表面530aと係合させ、軸198(構成軸)に沿ってフレーム540に対してキャリア530を移動させる。フレーム540に対するキャリア530の移動により、光導波路アレイ111を屈曲させ、フェルール112を回転させる。光導波路アレイ111の屈曲111aは、フェルール112が嵌合フェルールと嵌合したときに、フェルール112の所定角度で所定の量の嵌合ばね力を提供する。
【0041】
本明細書で論じるアクチュエータ170、470、570は、可逆的に動作するように構成され得る。コネクタ100、400のアクチュエータ170、470の動作は、第1のハウジング部分121、421が第2のハウジング部分122、422と係合するときに生じる。コネクタ100、300、400のアクチュエータ170、470を動作させることにより、キャリア130、430は、フレーム149、440に対して、初期キャリア/フレーム位置(
図1B参照)から第2のキャリア/フレーム位置(
図1A参照)へと移動させ、これにより、光導波路アレイ111、411を屈曲又はより屈曲させる。コネクタ100、300、400のアクチュエータ170、470の動作を反転させることは、第1のハウジング部分121、421が第2のハウジング部分122、422から係合離脱することを伴う。アクチュエータ170、470の動作を反転させることにより、第2のキャリア/フレーム位置から初期キャリア/フレーム位置へキャリア130、430及びフレーム140、440を戻し、ここで、光導波路は、屈曲が少ない又は実質的に直線状の構成である。光導波路アレイ111、411は、導波路アレイ111、411、キャリア130、430、及び/又はフレーム140、440を実質的に損傷することなく、キャリア及びフレームから取り外すことができる。
【0042】
コネクタ500のアクチュエータ570の動作は、カム571が初期カム位置(
図5Bに示す)から第2のカム位置(
図5Cに示す)まで回転されるときに生じる。カム571の回転により、フレーム540に対して、光導波路アレイ111が、屈曲が少ない又は実質的に直線状の構造である初期キャリア/フレーム位置から、光導波路アレイ511が屈曲又はより屈曲される第2のキャリア/フレーム位置へとキャリア530を移動させる。アクチュエータ570の動作を反転させることは、カム571を第2のカム位置から初期カム位置まで回転させて戻すことを伴い、これにより、キャリア530が第2のキャリア/フレーム位置から初期キャリア/フレーム位置に戻ることを可能にする。
【0043】
キャリアをフレームに対して移動させるアクチュエータは、第1のハウジング部分、第2のハウジング部分、又は第1及び第2のハウジング部分の両方に配置されたアクチュエータ部分を有することができる。上述のように、アクチュエータの動作は、第1のハウジング部分と第2のハウジング部分との係合に依存し得るか、又は第1のハウジング部分と第2のハウジング部分との係合とは無関係であり得る。例えば、アクチュエータは、外部ノブ又はねじ頭部を介して手動で動作させることができる。アクチュエータの動作は、可逆的又は不可逆的であり得る。フレームに対してキャリアを移動させるようにアクチュエータを動作させる前に、キャリア及びフレームは、第2のハウジング部分及び/又は光ケーブルに損傷を与えることなく、実質的に直線状であるか又はわずかに屈曲した構成で、第2のハウジング部分内に設置され、その後、第2のハウジング部分から取り外されることを可能にするように適合される。
【0044】
いくつかの実施形態によれば、光コネクタ100、300、400、500は、光ケーブル110、410、510を支持するように構成された1つ以上の導波路支持壁131、141、331、341、431、441、531、541を備えるハウジング120、420、520を含む。導波路支持壁131、141、431、441、531、541は、キャリア130、430、530及び/又はコネクタハウジング120、420、520のフレーム140、440、540上に配置されてもよい。各導波路支持壁131、141、431、441、531、541は、光コネクタ100、300、400、500の嵌合面181、481、581から間隔があけられた面131c、141c、331c、341c、431c、441c、531c、541cを含む。1つ以上の導波路支持壁131、141、331、341、431、441、531、541は、光ケーブル110、410、510を光コネクタ100、300、400、500の嵌合軸199に実質的に直交する方向に沿ってハウジング120、420、520に挿入することを可能にするように構成されている。
【0045】
図1A、
図1B、
図3A、
図3B、
図4A、
図4B、
図5A、
図5Bに示されるように、各導波路支持壁131、141、431、441、531、541は、光コネクタ100、300、400、500の嵌合軸199に対して所定角度θで光ケーブル110、410、510の光導波路アレイ111、411、511を支持するように構成された少なくとも1つの傾斜面131a、141a、431a、441a、531a、541aを含む。例えば、所定角度θは、約15~約25度であり得る。いくつかの実施態様では、所定角度は、約18度である。導波路支持壁131、141、431、441、531、541は、キャリア130、430、530、フレーム140、440、540、及び/又は光ケーブル110、410、510に損傷を与えることなく、1つ以上の光ケーブル110、410、510がキャリア130、430、530及びフレーム140、440、540内に設置され、その後、そこから取り外すことができるように適合される。
【0046】
図6は、いくつかの実施形態による、光コネクタの導入方法のフロー図である。1つ以上の光ケーブルをキャリア及びフレームを備えるハウジングに挿入する(610)。各光ケーブルは、少なくとも1つの光導波路と、導波路に取り付けられた少なくとも1つの光フェルールとを備える。アクチュエータを動作させて(620)、フレームに対してキャリアを移動させる(630)。キャリアとフレームとの間の相対的な移動に応答して、光導波路が屈曲又はより屈曲し、フェルールが回転する(640)。光導波路の屈曲は、フェルールが嵌合フェルールと嵌合したときに、フェルールの所定角度で所定のばね力を提供する。
【0047】
いくつかの実施形態では、ハウジングは、第1のハウジング部分と、キャリア及びフレームを備える第2のハウジング部分とを含む。アクチュエータを動作させることは、第1のハウジング部分と第2のハウジング部分とを機械的に係合することを含む。いくつかの実施態様によれば、第1のハウジング部分と第2のハウジング部分とを機械的に係合することは、アクチュエータを動作させることとは独立して行われる。例えば、アクチュエータを動作させることは、第1のハウジング部分が第2のハウジング部分と完全に係合した後に実行されてもよい。アクチュエータを動作させることは、キャリアの表面と係合するカム又は他の構造体を動作させることを伴うことができ、これは、例えば、外部ノブ又はねじ頭部を回転させることによって手動で行われてもよい。キャリアは、カムとキャリアの表面とが係合することに応答して、フレームに対して移動される。
【0048】
いくつかの実施態様では、第1のハウジング部分と第2のハウジング部分とを機械的に係合することは、光コネクタの嵌合軸に実質的に直交する横軸に沿って第1のハウジング部分及び第2のハウジング部分の一方又は両方を移動させることを含む。いくつかの実施態様では、第1のハウジング部分と第2のハウジング部分とを機械的に係合することは、光コネクタの嵌合軸に実質的に直交する垂直軸の周りで第1のハウジング部分及び第2のハウジング部分の一方又は両方を回転させることを含む。他の実施態様では、第1のハウジング部分と第2のハウジング部分とを機械的に係合することは、光コネクタの嵌合軸に実質的に平行な長手方向軸の周りで第1のハウジング部分及び第2のハウジング部分の一方又は両方を回転させることを含む。更に他の実施態様では、第1のハウジング部分と第2のハウジング部分とを機械的に係合することは、光コネクタの嵌合軸に実質的に平行な長手方向軸に沿って第1のハウジング部分及び第2のハウジング部分の一方又は両方を移動させることを含む。
【0049】
本方法のいくつかの変形形態によれば、複数の光ケーブルを同時にハウジングに挿入することができる。これらの変形形態では、複数の光ケーブルは、共通のケーブル保持具を備え得る。あるいは、各光ケーブルは、別個のケーブル保持具を有することができ、及び/又はハウジングに別個に挿入することができる。光ケーブルを挿入することは、ケーブル保持具をフレームの保持具マウントに挿入することを伴い得る。いくつかの実施形態では、各光ケーブルは、対応するケーブル保持具に取り付けられる。本方法のいくつかの変形形態によれば、光ケーブルはキャリアに挿入され、キャリアに取り付けられ得る。続いて、キャリアを第2のハウジング部分に挿入する。
【0050】
本明細書のコネクタ構造体は、光ケーブルが実質的に直線状であるか又はわずかに屈曲しながら、1つ以上の光ケーブルがキャリア及びフレームに挿入されるように構成される。光ケーブルは、第1の挿入軸に沿ってキャリア及びフレームに挿入される。例えば、第1の挿入軸は、実質的に直交していてもよく、又は光コネクタの嵌合に実質的に平行であってもよい。いくつかの実施形態によれば、第1の挿入軸は、光コネクタの嵌合軸に実質的に平行な長手方向軸である。いくつかの実施態様では、光ケーブルを挿入することは、複数の直交軸に沿って光ケーブルを挿入することを伴い得る。光ケーブルのキャリア及びフレームへの挿入後、アクチュエータを動作させ、構成軸に沿ってフレームに対してキャリアを移動させる。いくつかの実施形態によれば、構成軸は、挿入軸のうちの少なくとも1つと実質的に直交する。
【0051】
本明細書に開示された実施形態は、下記を含む。
【0052】
実施形態1.
各光ケーブルが少なくとも1つの光導波路のアレイと、光導波路のアレイに取り付けられた少なくとも1つの光フェルールとを備える、1つ以上の光ケーブルと、ハウジングであって、
第1のハウジング部分と、第1のハウジング部分と係合された第2のハウジング部分であって、第2のハウジング部分は、少なくとも1つのキャリア及びフレームを備え、第2のハウジング部分のキャリア及びフレームは、1つ以上の光ケーブルを支持するように構成され、第1のハウジング部分及び第2のハウジング部分は、第1のハウジング部分と第2のハウジング部分との機械的係合がフレームに対してキャリアを移動させるように構成され、フレームに対するキャリアの移動は、各光導波路の屈曲及び各フェルールの回転を生じさせ、屈曲は、フェルールの所定角度で光導波路の所定のばね力を提供する、第2のハウジング部分と、
を含む、ハウジングと、
を備える、光コネクタ。
【0053】
実施形態2. 1つ以上の光ケーブルは、接着剤によってキャリアに取り付けられている、実施形態1に記載の光コネクタ。
【0054】
実施形態3. 光ケーブルは、摩擦グリップによってキャリアに取り付けられている、実施形態1に記載の光コネクタ。
【0055】
実施形態4. フレーム当たり1つのキャリアが存在する、実施形態1~3のいずれか1つに記載の光コネクタ。
【0056】
実施形態5. フレーム当たり複数のキャリアが存在する、実施形態1~3のいずれか1つに記載の光コネクタ。
【0057】
実施形態6. コネクタ当たり複数のフレームが存在する、実施形態1~5のいずれか1つに記載の光コネクタ。
【0058】
実施形態7.
少なくとも1つのケーブル保持具が、1つ以上の光ケーブルの導波路のアレイに取り付けられ、光ケーブルのフェルールから間隔があけられており、キャリアは、少なくとも1つのケーブル保持具を受容するように構成された少なくとも1つの保持具マウントを含む、
実施形態1~6のいずれか1つに記載の光コネクタ。
【0059】
実施形態8. 少なくとも1つのケーブル保持具は、複数の光ケーブルのそれぞれの導波路に取り付けられた単一のケーブル保持具である、実施形態7に記載の光コネクタ。
【0060】
実施形態9.
少なくとも1つのケーブル保持具は、複数のケーブル保持具を含み、1つ以上の光ケーブルは、複数の光ケーブルを含み、複数のケーブル保持具のそれぞれは、複数の光ケーブルのうちの1つの少なくとも1つの導波路に各々取り付けられている、実施形態7に記載の光コネクタ。
【0061】
実施形態10. 光ケーブルは、接着剤によってケーブル保持具に取り付けられている、実施形態7に記載の光コネクタ。
【0062】
実施形態11. 光ケーブルは、摩擦グリップによってケーブル保持具に取り付けられている、実施形態7に記載の光コネクタ。
【0063】
実施形態12.
1つ以上の光ケーブルは、複数の光ケーブルを含み、各光ケーブルは、光ケーブルの導波路のアレイに取り付けられるとともに光ケーブルのフェルールから間隔があけられたケーブル保持具を備え、キャリアは、複数の保持具マウントを含み、各保持具マウントは、複数の光ケーブルの対応するケーブル保持具を受容するように構成されている、
実施形態1~11のいずれか1つに記載の光コネクタ。
【0064】
実施形態13. 少なくとも1つの光導波路アレイは、少なくとも1つの光ファイバを含む、実施形態1~12のいずれか1つに記載の光コネクタ。
【0065】
実施形態14. 少なくとも1つの光導波路アレイは、複数の光ファイバを含む、実施形態1~12のいずれか1つに記載の光コネクタ。
【0066】
実施形態15. 少なくとも1つの光導波路アレイは、基板上に配置された少なくとも1つの平面導波路を含む、実施形態1~12のいずれか1つに記載の光コネクタ。
【0067】
実施形態16. 少なくとも1つの光導波路アレイは、基板上に配置された複数の平面導波路を含む、実施形態1~12のいずれか1つに記載の光コネクタ。
【0068】
実施形態17. フレームは、光コネクタの嵌合端に配置された1つ以上のフェルール支持体を含み、フェルール支持体は、光ケーブルのフェルールを支持するように構成されている、実施形態1~16のいずれか1つに記載の光コネクタ。
【0069】
実施形態18. 1つ以上の光ケーブルは、少なくとも4つの光ケーブルを含み、光ケーブルは、コネクタの長手方向軸に沿って延び、長手方向軸とは異なる垂直軸に沿ってコネクタハウジング内に積層されている、実施形態1~17のいずれか1つに記載の光コネクタ。
【0070】
実施形態19. フレームは、光コネクタの嵌合端とキャリアとの間に配置された1つ以上のフレーム導波路支持壁を含み、各フレーム導波路支持壁は、対応する光導波路を支持するように構成されている、実施形態1~18のいずれか1つに記載の光コネクタ。
【0071】
実施形態20. 各フレーム導波路支持壁は、光導波路が光コネクタの嵌合軸に対して所定角度をなすように光導波路を支持する傾斜部分を含む、実施形態19に記載の光コネクタ。
【0072】
実施形態21. 所定角度は、約15~約25度である、実施形態20に記載の光コネクタ。
【0073】
実施形態22. 所定角度は、約18度である、実施形態20に記載の光コネクタ。
【0074】
実施形態23. キャリアは、光コネクタの嵌合端とキャリアの保持具マウントとの間に配置された1つ以上のキャリア導波路支持壁を含み、各キャリア導波路支持壁は、対応する光導波路を支持するように構成されている、実施形態1~22のいずれか1つに記載の光コネクタ。
【0075】
実施形態24. 各キャリア導波路支持壁は、光導波路が光コネクタの嵌合軸に対して所定角度をなすように光導波路を支持する傾斜部分を含む、実施形態23に記載の光コネクタ。
【0076】
実施形態25. 所定角度は、約15~約25度である、実施形態24に記載の光コネクタ。
【0077】
実施形態26. 所定角度は、約18度である、実施形態24に記載の光コネクタ。
【0078】
実施形態27. 第1のハウジング部分と第2のハウジング部分との係合前に、キャリア及びフレームは、キャリア、フレーム、又は光ケーブルに損傷を与えることなく、光ケーブルがキャリア及びフレーム内に設置され、その後、そこから取り外されることを可能にするように適合されている、実施形態1~26のいずれか1つに記載の光コネクタ。
【0079】
実施形態28.
ハウジングは、第1のハウジング部分と第2のハウジング部分との係合前に、光ケーブルの導波路が実質的に直線状であるか又はわずかに屈曲しながら、キャリア及びフレームへの光ケーブルの挿入を可能にするように構成され、第1のハウジング部分と第2のハウジング部分との機械的係合により、導波路を屈曲させるか、又はより屈曲させる、
実施形態1~27のいずれか1つに記載の光コネクタ。
【0080】
実施形態29.
第2のハウジング部分は、少なくとも第1の挿入軸に沿ったキャリア及びフレームへの光ケーブルの挿入を可能にするように構成され、第1のハウジング部分及び第2のハウジング部分は、第1のハウジング部分と第2のハウジング部分との機械的係合により、構成軸に沿ってフレームに対してキャリアを移動させるように構成されている、実施形態1~28のいずれか1つに記載の光コネクタ。
【0081】
実施形態30. 第1の挿入軸は、光コネクタの嵌合軸に実質的に直交する横軸である、実施形態29に記載の光コネクタ。
【0082】
実施形態31. 構成軸は、光コネクタの嵌合軸に実質的に垂直な垂直軸である、実施形態29に記載の光コネクタ。
【0083】
実施形態32. 第2のハウジング部分は、第1の挿入軸に沿って、及び第1の挿入軸に実質的に直交する第2の挿入軸に沿ったキャリア及びフレームへの光ケーブルの挿入を可能にするように構成されている、実施形態29に記載の光コネクタ。
【0084】
実施形態33. 第1の挿入軸は、光コネクタの嵌合軸に実質的に直交する横軸であり、第2の挿入軸は、光コネクタの嵌合軸に実質的に平行な長手方向軸である、実施形態32に記載の光コネクタ。
【0085】
実施形態34. 構成軸は、第1の挿入軸に実質的に直交する、実施形態29に記載の光コネクタ。
【0086】
実施形態35. 構成軸は、嵌合軸に実質的に直交する垂直軸である、実施形態29に記載の光コネクタ。
【0087】
実施形態36.
フレーム及びキャリアは、第1のハウジング部分と第2のハウジング部分との機械的係合の前に、第1の挿入軸及び第1の挿入軸に直交する第2の挿入軸に沿ったフレーム及びキャリアへの光ケーブルの挿入を可能にするように構成され、第1のハウジング部分と第2のハウジング部分との機械的係合により、第1の挿入軸及び第2の挿入軸とは異なる構成軸に沿ってフレームに対してキャリアを移動させる、実施形態1~35のいずれか1つに記載の光コネクタ。
【0088】
実施形態37.
第1の挿入軸は、光コネクタの嵌合軸に実質的に直交する横軸であり、
第2の挿入軸は、光コネクタの嵌合軸に実質的に平行な長手方向軸であり、構成軸は、嵌合軸に実質的に直交する第3軸である、
実施形態36に記載の光コネクタ。
【0089】
実施形態38. 第1のハウジング部分及び第2のハウジング部分は、第1のハウジング部分と第2のハウジング部分との機械的係合が少なくとも第1の係合軸に沿った第1のハウジング部分と第2のハウジング部分との間の相対的な移動を含むように構成されている、実施形態1~37のいずれか1つに記載の光コネクタ。
【0090】
実施形態39. 係合軸は、光コネクタの嵌合軸に実質的に平行な長手方向軸である、実施形態38に記載の光コネクタ。
【0091】
実施形態40. 係合軸は、光コネクタの嵌合軸に実質的に直交する横軸である、実施形態38に記載の光コネクタ。
【0092】
実施形態41. 第1のハウジング部分及び第2のハウジング部分は、第1のハウジング部分と第2のハウジング部分との機械的係合が回転係合軸の周りの第1のハウジング部分及び第2のハウジング部分の回転移動を含むように構成されている、実施形態1~40のいずれか1つに記載の光コネクタ。
【0093】
実施形態42. 回転軸は、光コネクタの嵌合軸に実質的に直交する垂直軸である、実施形態41に記載の光コネクタ。
【0094】
実施形態43. 回転軸は、光コネクタの嵌合軸に実質的に平行な長手方向軸である、実施形態41に記載の光コネクタ。
【0095】
実施形態44.
各光ケーブルが少なくとも1つの光導波路のアレイと、光導波路のアレイに取り付けられた少なくとも1つの光フェルールとを備える、1つ以上の光ケーブルと、
少なくとも1つのキャリア及びフレームを備えるハウジングであって、キャリア及びフレームは、1つ以上の光ケーブルを支持するように構成されている、ハウジングと、アクチュエータであって、アクチュエータの動作がキャリアとフレームとの間の相対的な動きを生じさせるように構成され、キャリアとフレームとの間の相対的な動きにより、光導波路の屈曲及びフェルールの回転を生じさせ、屈曲は、光コネクタの嵌合軸に対してフェルールの所定角度で導波路の所定のばね力を提供する、アクチュエータと、
を備える、光コネクタ。
【0096】
実施形態45. ハウジングは、第1のハウジング部分と、第1のハウジング部分と係合された第2のハウジング部分とを含み、第2のハウジング部分は、キャリア及びフレームを備える、実施形態44に記載の光コネクタ。
【0097】
実施形態46. アクチュエータは、第1のハウジング部分と第2のハウジング部分とを機械的に係合するときにアクチュエータの動作が生じるように構成されている、実施形態45に記載の光コネクタ。
【0098】
実施形態47. アクチュエータは、第1のハウジング部分と第2のハウジング部分との機械的係合から独立して動作するように構成されている、請求項45に記載の光コネクタ。
【0099】
実施形態48. アクチュエータは、第1のハウジング部分と第2のハウジング部分との係合後に手動で動作させるように構成されている、実施形態45に記載の光コネクタ。
【0100】
実施形態49. アクチュエータは、アクチュエータの反転動作が光導波路の屈曲を直線状にするように可逆的に動作するように構成されている、実施形態45に記載の光コネクタ。
【0101】
実施形態50. アクチュエータは、第1のハウジング部分、第2のハウジング部分、又は第1及び第2のハウジング部分の両方に配置されている、実施形態45に記載の光コネクタ。
【0102】
実施形態51. アクチュエータの少なくとも一部分は、キャリア上に配置されている、実施形態45に記載の光コネクタ。
【0103】
実施形態52. アクチュエータの少なくとも一部分は、フレーム上に配置されている、実施形態45に記載の光コネクタ。
【0104】
実施形態53. アクチュエータの動作の前に、キャリア及びフレームは、第2のハウジング部分及び光ケーブルに損傷を与えることなく、光ケーブルが第2のハウジング部分内に設置され、その後、そこから取り外されることを可能にするように適合されている、実施形態44~52のいずれか1つに記載の光コネクタ。
【0105】
実施形態54.
第2のハウジング部分は、少なくとも第1の挿入軸に沿ったキャリア及びフレームへの光ケーブルの挿入を可能にするように構成され、アクチュエータは、アクチュエータの動作が、構成軸に沿ってフレームに対してキャリアを移動させるように構成されている、
実施形態44~53のいずれか1つに記載の光コネクタ。
【0106】
実施形態55. 構成軸は、第1の挿入軸に実質的に直交する、実施形態54に記載の光コネクタ。
【0107】
実施形態56. 第1の挿入軸は、光コネクタの嵌合軸に実質的に直交する横軸である、実施形態54に記載の光コネクタ。
【0108】
実施形態57. 第1の挿入軸は、光コネクタの嵌合軸に実質的に平行な長手方向軸である、実施形態54に記載の光コネクタ。
【0109】
実施形態58. 構成軸は、光コネクタの嵌合軸に実質的に直交する垂直軸である、実施形態54に記載の光コネクタ。
【0110】
実施形態59. 構成軸は、光コネクタの嵌合軸に実質的に平行な長手方向軸(196)である、実施形態54に記載の光コネクタ。
【0111】
実施形態60. 第2のハウジング部分は、第1の挿入軸に沿った及び第2の挿入軸に沿ったキャリア及びフレームへの光ケーブルの挿入を可能にするように構成されている、実施形態54に記載の光コネクタ。
【0112】
実施形態61. 第1の挿入軸は、光コネクタの嵌合軸に実質的に直交する横軸であり、第2の挿入軸は、嵌合軸に実質的に平行な長手方向軸である、実施形態60に記載の光コネクタ。
【0113】
実施形態62
キャリア及びフレームは、第1のハウジング部分と第2のハウジング部分との機械的係合の前に、第1の挿入軸及び第1の挿入軸に直交する第2の挿入軸に沿ったフレーム及びキャリアへの光ケーブルの挿入を可能にするように構成され、アクチュエータは、アクチュエータの動作が、構成軸に沿ってフレームに対してキャリアを移動させるように構成されている、
実施形態44~61のいずれか1つに記載の光コネクタ。
【0114】
実施形態63.
第1の挿入軸は、光コネクタの嵌合軸に実質的に直交する横軸であり、第2の挿入軸は、光コネクタの嵌合軸に実質的に平行な長手方向軸であり、第1の構成軸は、嵌合軸に実質的に直交する垂直軸である、
実施形態62に記載の光コネクタ。
【0115】
実施形態64.
ハウジングは、キャリア及びフレームを含む第2のハウジング部分と係合された第1のハウジング部分を含み、アクチュエータは、第1のハウジング部分上に配置されたリブを含み、リブは、キャリアの表面と相互作用して、第1のハウジング部分と第2のハウジング部分との機械的係合中に、キャリアとフレームとの間の相対的な動きを生じさせるように構成されている、
実施形態44~63のいずれか1つに記載の光コネクタ。
【0116】
実施形態65. リブは、傾斜面を含む、実施形態64に記載の光コネクタ。
【0117】
実施形態66. キャリアの表面は、リブの傾斜面に相補的な傾斜面を含む、実施形態65に記載の光コネクタ。
【0118】
実施形態67.
ハウジングは、キャリア及びフレームを含む第2のハウジング部分と係合された第1のハウジング部分を含み、アクチュエータは、キャリアの表面を含み、表面は、第1のハウジング部分のリブと相互作用して、第1のハウジング部分と第2のハウジング部分との機械的係合中に、キャリアとフレームとの間の相対的な動きを生じさせるように構成されている、実施形態44~66のいずれか1つに記載の光コネクタ。
【0119】
実施形態68. アクチュエータは、第1のハウジング部分のテーパ面及びキャリアの表面を含み、第1のハウジング部分のテーパ面とキャリアの表面との係合により、キャリアとフレームとの間の相対的な動きを生じさせる、
実施形態44~66のいずれか1つに記載の光コネクタ。
【0120】
実施形態69. アクチュエータは、ハウジング内に配置されたカム、及びキャリアの表面を含み、カムとキャリアの表面との係合により、キャリアとフレームとの間の相対的な動きを生じさせる、実施形態44~66のいずれか1つに記載の光コネクタ。
【0121】
実施形態70.
各光ケーブルが少なくとも1つの光導波路のアレイと、光導波路に取り付けられた少なくとも1つの光フェルールとを備える、1つ以上の光ケーブルと、
1つ以上の導波路支持壁を含むハウジングであって、各導波路支持壁は、光ケーブルの導波路が実質的に直線状の構成であるときに、ハウジングへの光ケーブルの挿入を可能にするように構成され、各導波路支持壁は、導波路がハウジング内で屈曲した後に、光コネクタの嵌合軸に対して所定角度で導波路を支持する傾斜面を有する、ハウジングと、
を備える、光コネクタ。
【0122】
実施形態71. 所定角度は、約15度~約25度である、実施形態70に記載の光コネクタ。
【0123】
実施形態72. 所定角度は、約18度である、実施形態70に記載の光コネクタ。
【0124】
実施形態73. 導波路支持壁は、フレーム又は光ケーブルに損傷を与えることなく、1つ以上の光ケーブルがフレーム内に設置され、その後、そこから取り外すことができるように適合されている、実施形態70~72のいずれか1つに記載の光コネクタ。
【0125】
実施形態74. ハウジングは、互いに対して移動するように構成されたキャリア及びフレームを含み、フレームに対するキャリアの移動は、導波路を屈曲させる、実施形態70~73のいずれか1つに記載の光コネクタ。
【0126】
実施形態75. 導波路支持壁は、キャリア及びフレームの一方又は両方に配置されている、実施形態74に記載の光コネクタ。
【0127】
実施形態76. 導波路支持壁は、キャリア上に1つ以上の導波路支持壁を含む、実施形態74に記載の光コネクタ。
【0128】
実施形態77. 導波路支持壁は、フレーム上に1つ以上の導波路支持壁を含む、実施形態74に記載の光コネクタ。
【0129】
実施形態78.
各光ケーブルは、フェルールから間隔があけられ、導波路に取り付けられたケーブル保持具を含み、キャリアは、ケーブル保持具を受容するように構成された少なくとも1つの保持具マウントを含む、
実施形態74に記載の光コネクタ。
【0130】
実施形態79.
ハウジングは、互いに対して移動するように構成されたキャリア及びフレームを含み、保持具マウントは、フレームに対するキャリアの移動により導波路を屈曲させるように、キャリア内に配置される、
実施形態78に記載の光コネクタ。
【0131】
実施形態80. ハウジングは、
第1のハウジング部分と、第1のハウジング部分と係合された第2のハウジング部分であって、第2のハウジング部分は、互いに対して移動するように構成されたキャリア及びフレームを備え、第1のハウジング部分と第2のハウジング部分との係合により、キャリア及びフレームの相対的な移動を生じさせ、キャリア及びフレームの相対的な移動は、ハウジング内での導波路の屈曲を生じさせる、第2のハウジング部分と、
を含む、実施形態70~79のいずれか1つに記載の光コネクタ。
【0132】
実施形態81. 各導波路支持壁は、光コネクタの嵌合面から間隔があけられた面を含む、実施形態70~80のいずれか1つに記載の光コネクタ。
【0133】
実施形態82.
各光ケーブルが少なくとも1つの光導波路のアレイと、光導波路アレイに取り付けられた少なくとも1つの光フェルールとを備える、1つ以上の光ケーブルと、光ケーブルを支持するように構成された1つ以上の導波路支持壁を備えるハウジングであって、1つ以上の導波路支持壁は、光コネクタの嵌合軸に実質的に直交する方向に沿ったハウジングへの光ケーブルの挿入を可能にするように構成されている、ハウジングと、
を備える、光コネクタ。
【0134】
実施形態83. 各導波路支持壁は、光コネクタの嵌合軸に対して所定角度で光ケーブルの光導波路を支持するように構成された傾斜面を含む、実施形態82に記載の光コネクタ。
【0135】
実施形態84. ハウジングは、互いに対して移動するように構成されたキャリア及びフレームを含み、キャリア及びフレームの一方又は両方は、導波路支持壁を含む、実施形態82又は83に記載の光コネクタ。
【0136】
実施形態85. 1つ以上の導波路支持壁は、実質的に直線状であるか又はわずかに屈曲した構成で、キャリア及びフレームへの光ケーブルの挿入を可能にし、キャリアとフレームとの間の相対的な移動により、光導波路を屈曲させるか、又はより屈曲させるように構成されている、実施形態84に記載の光コネクタ。
【0137】
実施形態86.
長手方向軸を有する少なくとも1つの光導波路のアレイと、
光導波路のアレイに取り付けられた少なくとも1つの光フェルールと、光導波路に取り付けられるとともにフェルールから間隔があけられたケーブル保持具であって、ケーブル保持具における光導波路の一部が重力に対して水平方向に直線状になるように光導波路がケーブル保持具によって保持されると、フェルールにおける光導波路の一部が、ケーブル保持具と光フェルールとの間の距離dの所定の割合x%未満だけ垂れる、ケーブル保持具と、
を備える、光ケーブル。
【0138】
実施形態87. x%は、約20%である、実施形態86に記載の光ケーブル。
【0139】
実施形態88. x%は、約10%である、実施形態86に記載の光ケーブル。
【0140】
実施形態89. x%は、約5%である、実施形態86に記載の光ケーブル。
【0141】
実施形態90. x%は、約1%である、実施形態86に記載の光ケーブル。
【0142】
実施形態91. 距離は、約4cmである、実施形態86に記載の光ケーブル。
【0143】
実施形態92. 距離は、約1.8cmである、実施形態86に記載の光ケーブル。
【0144】
実施形態93. 少なくとも1つの光導波路は、光ファイバを含む、実施形態86に記載の光ケーブル。
【0145】
実施形態94. 少なくとも1つの光導波路は、複数の光ファイバの導波路アレイを含む、実施形態86に記載の光ケーブル。
【0146】
実施形態95. 少なくとも1つの光導波路は、基板上に配置された少なくとも1つの平面導波路を含む、実施形態86に記載の光ケーブル。
【0147】
実施形態96. 少なくとも1つの光導波路は、基板上に配置された複数の平面導波路を含む、実施形態86に記載の光ケーブル。
【0148】
実施形態97. 光コネクタの組立方法であって、
1つ以上の光ケーブルを、キャリア及びフレームを備えるハウジングに挿入することであって、各光ケーブルは、少なくとも1つの光導波路と、少なくとも1つの光フェルールと、を備える、挿入することと、
アクチュエータを動作させることと、
アクチュエータの動作に応答して、フレームに対してキャリアを移動させることと、フレームに対するキャリアの移動に応答して、光導波路を屈曲させ、フェルールを回転させることであって、光導波路の屈曲は、フェルールの所定角度で所定のばね力を提供する、回転させることと、
を含む、方法。
【0149】
実施形態98.
ハウジングは、第1のハウジング部分と、フレーム及びアクチュエータを備える第2のハウジング部分と、を含み、アクチュエータを動作させることは、第1のハウジング部分と第2のハウジング部分とを機械的に係合することを含む、
実施形態97に記載の方法。
【0150】
実施形態99.
ハウジング部分は、第1のハウジング部分と、フレーム及びアクチュエータを備える第2のハウジング部分と、を含み、本方法は、
第1のハウジング部分と第2のハウジング部分とを機械的に係合することと、第1のハウジング部分と第2のハウジング部分とを機械的に係合することの後に、アクチュエータを動作させることと、
を更に含む、実施形態97又は98に記載の方法。
【0151】
実施形態100. 第1のハウジング部分と第2のハウジング部分とを機械的に係合することは、光コネクタの嵌合軸に実質的に直交する横軸に沿って第1のハウジング部分及び第2のハウジング部分の一方又は両方を移動させることを含む、実施形態99に記載の方法。
【0152】
実施形態101. 第1のハウジング部分と第2のハウジング部分とを機械的に係合することは、光コネクタの嵌合軸に実質的に直交する垂直軸の周りで第1のハウジング部分及び第2のハウジング部分の一方又は両方を回転させることを含む、実施形態99に記載の方法。
【0153】
実施形態102. 第1のハウジング部分と第2のハウジング部分とを機械的に係合することは、光コネクタの嵌合軸に実質的に平行な長手方向軸の周りで第1のハウジング部分及び第2のハウジング部分の一方又は両方を回転させることを含む、実施形態99に記載の方法。
【0154】
実施形態103. 第1のハウジング部分と第2のハウジング部分とを機械的に係合することは、光コネクタの嵌合軸に実質的に平行な長手方向軸に沿って第1のハウジング部分及び第2のハウジング部分の一方又は両方を移動させることを含む、実施形態99に記載の方法。
【0155】
実施形態104.
ハウジングは、第1のハウジング部分と、キャリア及びフレームを備える第2のハウジング部分とを含み、
アクチュエータを動作させることは、キャリアの表面と係合するカムを動作させることを含み、フレームに対してキャリアを移動させることは、カムがキャリアの表面と係合することに応答して、フレームに対してキャリアを移動させることを含む、実施形態97~103のいずれか一項に記載の方法。
【0156】
実施形態105. 1つ以上の光ケーブルを挿入することは、複数の光ケーブルを同時に挿入することを含む、実施形態97~104のいずれか1つに記載の方法。
【0157】
実施形態106.
各光ケーブルは、導波路に取り付けられたケーブル保持具を含み、1つ以上の光ケーブルを挿入することは、ケーブル保持具をフレームの保持具マウントに挿入することを含む、実施形態97~105のいずれか1つに記載の方法。
【0158】
実施形態107. 1つのケーブル保持具は、光導波路の複数のアレイに取り付けられ、光導波路の各アレイは、対応する光フェルールに取り付けられる、実施形態106に記載の方法。
【0159】
実施形態108. 1つ以上の光ケーブルを挿入することは、
光ケーブルをキャリアに挿入することと、その後、キャリアをフレームに挿入することと、を含む、
実施形態97~107のいずれか1つに記載の方法。
【0160】
実施形態109. ハウジング又は光ケーブルに損傷を与えることなく、ハウジングから1つ以上の光ケーブルを取り外すことを更に含む、実施形態97~108のいずれか1つに記載の方法。
【0161】
実施形態110. 1つ以上の光ケーブルを挿入することは、光導波路が実質的に直線状であるか又はわずかに屈曲しながら、1つ以上の光ケーブルをキャリア及びフレームに挿入することを含む、実施形態97~109のいずれか1つに記載の方法。
【0162】
実施形態111.
光ケーブルを挿入することは、少なくとも第1の挿入軸に沿ってキャリア及びフレームに光ケーブルを挿入することを含み、アクチュエータの動作に応答して、フレームに対してキャリアを移動させることは、第1の挿入軸に直交する構成軸に沿ってフレームに対してキャリアを移動させることを含む、
実施形態97~110のいずれか1つに記載の光コネクタ。
【0163】
実施形態112. 第1の挿入軸は、光コネクタの嵌合に実質的に直交する横軸である、実施形態111に記載の光コネクタ。
【0164】
実施形態113. 第1の挿入軸は、光コネクタの嵌合軸に実質的に平行な長手方向軸である、実施形態111に記載の光コネクタ。
【0165】
実施形態114. 光ケーブルを挿入することは、第1の挿入軸に沿って、及び第2の挿入軸に沿って、光ケーブルをキャリア及びフレームに挿入することを含み、第1の挿入軸は、光コネクタの嵌合軸に実質的に直交する横軸であり、第2の挿入軸は、嵌合軸に実質的に平行である長手方向軸である、実施形態111に記載の光コネクタ。
【0166】
実施形態115. 構成軸は、光コネクタの嵌合軸に実質的に直交する垂直軸である、実施形態111に記載の光コネクタ。
【0167】
別途断りがない限り、本明細書及び特許請求の範囲で用いる加工寸法(feature size)、量、及び物理的特性を表す全ての数は、全ての場合において、用語「約」によって修飾されていると理解するものとする。したがって、特に反対の指示のない限り、上記明細書及び添付の特許請求の範囲に記載されている数値パラメータは、本明細書で開示される教示を利用して当業者が得ようとする所望の特性に応じて変動し得る近似値である。端点による数値範囲の使用は、その範囲内の全ての数(例えば、1~5は、1、1.5、2、2.75、3、3.80、4、及び5を含む)、及びその範囲内の任意の範囲を含む。
【0168】
上述の実施形態の様々な修正及び変更が、当業者には明らかとなるものであり、本開示は、本明細書に記載されている例示的実施形態に限定されるものではないことを理解されたい。読者には、別段の指示のない限り、開示される1つの実施形態の特徴はまた、開示される全ての他の実施形態にも適用することができる点を想定されたい。また、本明細書で参照される全ての米国特許、特許出願、特許出願公開、並びに他の特許文献及び非特許文献は、上記の開示に矛盾しない範囲内で、参照により本明細書に組み込まれることも理解されたい。