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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-20
(45)【発行日】2022-05-30
(54)【発明の名称】ソーラーパネル架台
(51)【国際特許分類】
   B60R 9/048 20060101AFI20220523BHJP
   B60R 9/045 20060101ALI20220523BHJP
【FI】
B60R9/048
B60R9/045
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2021017319
(22)【出願日】2021-02-05
(65)【公開番号】P2021142973
(43)【公開日】2021-09-24
【審査請求日】2021-12-24
(31)【優先権主張番号】P 2020040474
(32)【優先日】2020-03-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】511101254
【氏名又は名称】有限会社オフィス松下
(74)【代理人】
【識別番号】100122552
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 浩二郎
(72)【発明者】
【氏名】松下 和裕
(72)【発明者】
【氏名】松下 浩二郎
【審査官】佐々木 智洋
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3217960(JP,U)
【文献】実開平06-055891(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 9/048
B60R 9/045
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
棒状部材からなり車両の屋根左右両側で長手方向を前後方向にして配置される左右一対の台座と、棒状部材からなり前記台座の上面側に長手方向を揃えるように重ねて配置されるとともに基端側が前記台座に軸着されて先端側が開閉可能な左右一対のアームとを備え、前記一対のアーム間に架設したソーラーパネルを所定の仰角で支持可能な架台であって、前記一対の台座は、車両の屋根左右両側に設ける一対のルーフレールの本体部であり、前記一対のアームは、前記台座に重ねて閉じた状態でルーフレール上部側の長手方向所定範囲の部分を構成するとともに、前記アームの開き角度を前記架台の側面に沿って設けた板状の角度固定手段で固定しながら複数の仰角にて前記ソーラーパネルを支持可能とされており、前記一対のアームを前記台座に重ねることで、前記角度固定手段と前記アームと前記台座は棒状に一体となって全体として前記車両のルーフレールを構成する、ことを特徴とするソーラーパネル架台。
【請求項2】
棒状部材からなり車両の屋根左右両側で長手方向を前後方向にして配置可能な左右一対の台座と、棒状部材からなり前記台座の上面側に長手方向を揃えるように重ねて配置されるとともに基端側が前記台座に軸着されて先端側が開閉可能な左右一対のアームとを備え、前記左右のアーム間に架設したソーラーパネルを所定の仰角で支持可能な架台であって、前記一対の台座は、開放側を下向きにした樋状に形成され、車両の屋根左右両側に設けたルーフレールの長手方向所定範囲に上から被せた状態で載置可能又は前記ルーフレールの底面側又は前記ルーフレール側面に形成した溝に掛止しながら前記台座を前記ルーフレールに固定する固定手段により着脱自在に前記ルーフレールに固定可能なものであり、前記一対のアームは、前記台座に重ねて閉じた状態で前記台座と一体になるとともに、前記アームの開き角度を前記架台の側面に沿って設けた板状の角度固定手段で固定しながら複数の仰角にて前記ソーラーパネルを支持可能とされており、且つ、前記一対のアームを前記台座に重ねることで、前記角度固定手段と前記アームと前記台座と前記ルーフレールは棒状に一体となって全体として前記車両のルーフレールを構成する、ことを特徴とするソーラーパネル架台。
【請求項3】
前記ソーラーパネルはフレキシブルソーラーパネルであって、前記一対のアーム間に架設されて前記両アームを左右方向に連結している2本の棒状の連結部材で前記ソーラーパネルの左右方向の両辺端縁側が各々固定又は保持されるものとされ、前記2本の連結部材は、長手方向に直角な面で切断した断面形状が横向きのU字状又はJ字状とされてその開口側を互いに対向しており、その内側空間に前記両辺端縁側が各々挿入された状態で前記ソーラーパネルが固定又は保持される、ことを特徴とした請求項1又は2に記載したソーラーパネル架台。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ソーラーパネルを所定の仰角で支持する架台に関し、殊に、車両の屋根の左右両側に配置されたルーフレールと一体又はこれに載せた状態でソーラーパネルを支持することのできるソーラーパネル架台に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、太陽電池セルを複数有したソーラーパネルを車両の屋根に搭載し、太陽光で発電した電力を蓄電池に蓄えて利用する試みが行われている。例えば、特開2015-131612号公報には、ソーラーパネルを車両のルーフパネルとして設ける技術が提案されており、ソーラーパネルによる発電エネルギーを車両の駆動モーターや電装品の電力として使用したり、車両停止時に車外の電気製品の電源に用いたりすることを可能としている。
【0003】
しかし、この技術においては、ソーラーパネルが車両のルーフパネルを兼ねている関係で、その太陽光を受ける面の角度が略鉛直方向に固定されており、常に変化する太陽の仰角に合わせてソーラーパネルの向きを調整する機能はないため、季節や時間帯によっては充分な発電効率が得られにくくなるという問題があった。
【0004】
これに対し、特表2009-506742号公報の図1乃至図3には、車両の屋根の上でソーラーパネルの仰角を変更可能な状態で支持してなるハイブリッド車両が提案されている。これにより、ソーラーパネルの表面角度を太陽の仰角に応じて太陽光に直角に近い状態に適宜変更することが可能となり、高い発電効率を実現しやすいものとしている。
【0005】
しかし、この場合、車両の屋根にソーラーパネルを支持するための特有の構造を予め設ける必要があることから、既存の車両にその構造を後付けで設けることは困難であり、車両の設計時点で設ける場合には車両の開発・製造コストの高騰に繋がりやすい。また、同じ車種でソーラーパネルを設けないタイプのものと2種類を用意するのが通常と考えられるため、在庫コスト等、様々なコストが嵩みやすくなるという難点もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2015-131612号公報
【文献】特表2009-506742号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記のような問題を解決しようとするものであり、コストの過剰な高騰を伴うことなく、ソーラーパネルを角度変更可能な状態で車両の屋根上に支持できるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そこで、本発明は、棒状部材からなり車両の屋根左右両側で長手方向を前後方向にして配置される左右一対の台座と、棒状部材からなり前記台座の上面側に長手方向を揃えるように重ねて配置されるとともに基端側が台座に軸着されて先端側が開閉可能な左右一対のアームとを備え、その一対のアーム間に架設したソーラーパネルを所定の仰角で支持可能な架台であって、その一対の台座は、車両の屋根左右両側に設ける一対のルーフレールの本体部であり、その一対のアームは、台座に重ねて閉じた状態でルーフレール上部側の長手方向所定範囲を構成するとともに、前記アームの開き角度を架台の側面に沿って設けた板状の角度固定手段で固定しながら複数の仰角にてソーラーパネルを支持可能とされており、その一対のアームを台座に重ねることで、その角度固定手段とアームと台座は棒状に一体となって全体として車両のルーフレールを構成する、ことを特徴とするものとした。
【0009】
このように、車両の屋根に設けるルーフレールの上部側所定範囲の部分を、ソーラーパネルを支持しながら角度変更可能に開閉するアームとして、ルーフレール自体がソーラーパネル架台として機能するものとしたことで、車両本体の構造に変更を加えることなく、ソーラーパネルを低コストで角度変更可能な状態にてその屋根上に支持できるものとなる。
【0010】
或いは、棒状部材からなり車両の屋根左右両側で長手方向を前後方向にして配置可能な左右一対の台座と、棒状部材からなり前記台座の上面側に長手方向を揃えるように重ねて配置されるとともに基端側が台座に軸着されて先端側が開閉可能な左右一対のアームとを備え、左右一対のアーム間に架設したソーラーパネルを所定の仰角で支持可能な架台であって、その一対の台座は、開放側を下向きにした樋状に形成され、車両の屋根左右両側に設けたルーフレールの長手方向所定範囲に上から被せた状態で載置可能又はルーフレールの底面側又はルーフレール側面に形成した溝に掛止しながら台座をルーフレールに固定する固定手段により着脱自在にルーフレールに固定可能なものであり、その一対のアームは、台座に重ねて閉じた状態で台座と一体になるとともに、前記アームの開き角度を架台の側面に沿って設けた板状の角度固定手段で固定しながら複数の仰角にてソーラーパネルを支持可能とされており、且つ、一対のアームを台座に重ねることで、その角度固定手段とアームと台座とルーフレールは棒状に一体となって全体として車両のルーフレールを構成する、ことを特徴とするものとすれば、ソーラーパネルを角度変更可能な状態で支持することのできるソーラーパネル架台を、車両に既設のルーフレールに対し着脱自在に設けることが可能となる。
【0011】
この場合、その左右一対の台座は、他方の台座に対向する側の側壁が直立しており、対向した側壁の間にはテレスコープ式に伸縮可能かつ長さが固定可能なポール状の連結部材が左右方向に架設されており、側壁内側面がルーフレールの直立した内側面に各々接するように一対の台座の間隔を調整可能とされている、ことを特徴としたものとすれば、着脱式のソーラーパネル架台を様々な間隔のルーフレールに対応させながら安定的に固定することができる。
【0012】
また、上述したソーラーパネル架台において、その支持されるソーラーパネルはフレキシブルソーラーパネルであって、その一対のアーム間に架設されて両アームを左右方向に連結している2本の棒状の連結部材でソーラーパネルの左右方向の両辺端縁側が各々固定又は保持されるものとされ、その2本の連結部材は、長手方向に直角な面で切断した断面形状が横向きのU字状又J字状とされてその開口側を互いに対応しており、その内側空間に前記両辺端縁側が各々挿入された状態でソーラーパネルが固定又は保持される、ことを特徴としたものとすれば、柔らかく変形しやすいフレキシブルソーラーパネルを安定的に支持又は保持しながら、左右のアームを連結して一体化することができる。
【0013】
さらに、上述したソーラーパネル架台において、その一対のアームのうち少なくとも一方は、開放側を下向きにした樋状の部材からなり、その台座に重なるアームの開放した下面側に、平面視方形のソーラーパネルの一端側が所定の連結手段で連結され、ソーラーパネルの一端側を連結した状態で前記下面側を台座に重ねて閉じることで、ソーラーパネルの一端側をアームと台座の間に挟み込んだ状態で固定する、ことを特徴としたものとすれば、ソーラーパネルの一端側を連結したアームを閉じるだけで、その一端側を台座との間に挟み込んでソーラーパネルを安定的に保持しながらソーラーパネルの盗難を防止しやすいものとなる。
【0014】
この場合、その樋状のアームは、ソーラーパネルの出力端子に接続するための接続端子を前記開放部の内側空間に内装しており、その接続端子に接続した出力端子をその内側空間に収納するとともに、接続端子から延設された配線がその内側空間を通って台座側に延設されている、ことを特徴としたものとすれば、ソーラーパネルで発電した電気を送るための配線および端子が外部に露出しない状態にて電気を台座側に送ることができる。
【0015】
さらにまた、上述したソーラーパネル架台において、左右一対のアームの少なくとも先端側は、ポール状の連結部材が左右方向に架設されたことで連結しており、左右のアームの開閉動作を連動させながらその開き角度を一致させる、ことを特徴としたものとすれば、ソーラーパネルを安定的に支持しやすいものとしながら左右のアームの開閉動作を同調させることができる。
【発明の効果】
【0016】
ソーラーパネルを角度変更可能に支持するアームをルーフレールに設けて車両のルーフレールとソーラーパネル架台を一体とするか、アームを台座に開閉可能に設けたソーラーパネル架台としてルーフレールに搭載可能とした本発明によると、コストの過剰な高騰を招くことなく、ソーラーパネルを角度変更可能な状態で車両の屋根上に支持できるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】(A)は本発明における第1の実施の形態であるソーラーパネル架台の一方の架台構成体のアームを閉じた状態で外側から見た側面図、(B)は(A)のアームを開いた状態の側面図である。
図2図1(A)の架台構成体におけるアームの角度位置の変化を示す側面図である。
図3】(A)は図1(A)の架台構成体にソーラーパネルを固定する前の縦断面図、(B)は(A)の架台構成体にソーラーパネルを固定した状態の縦断面図である。
図4図1(A)の架台構成体を内側から見た側面図である。
図5】(A)は図1(A)のA-A線に沿う拡大した断面図、(B)は(A)の架台構成体のアームにソーラーパネルの端部側を固定した状態の断面図である。
図6図1(A)の架台構成体を含むソーラーパネル架台を車両のルーフレールとして設けながらソーラーパネルを傾斜して支持した状態の斜視図である。
図7】(A)は本発明における第2の実施の形態であるソーラーパネル架台の一方の架台構成体を閉じた状態で外側から見た側面図、(B)は(A)の架台構成体を内側から見た側面図である。
図8図7(A)のB-B線に沿う拡大した断面図であって、(A)はルーフレールに固定前の状態、(B)はルーフレールに固定した状態、(C)は(A)の連結部材の全体構成を示す分解側面図である。
図9図7(A)の架台構成体においてルーフレールがダイレクトルーフレールである場合の固定状態を示すC-C線に沿う拡大した断面図である。
図10】(A)はソーラーパネルを離れた位置のアームに架設するための締結部材をソーラーパネル端部側に設けた状態の平面部分図、(B)は(A)の側面部分図、(C)は(A)の締結部材をソーラーパネルに固定するための固定具の詳細を示す分解側面図である。
図11図7(A)の架台構成体を含むソーラーパネル架台を組み立てて、パネルを傾斜して支持した状態を示す斜視図である。
図12】架台構成体の出力端子に接続されて蓄電池側に送電するための送電ケーブルの拡大した断面図であって、(A)は従来例、(B)はルーフレール側から車両のドア部分を介して車内の蓄電手段側に送電する場合に適した一例である。
図13】(A)は本発明における第3の実施の形態であるソーラーパネル架台の平面図、(B)は(A)のソーラーパネル架台で支持するフレキシブルソーラーパネルに連結部材を装着した状態を示す平面図である。
図14図13のソーラーパネル架台を車両のルーフレールに2台搭載した状態を示す平面図である。
図15図13のソーラーパネル架台の配線の接続状態の例を示す模式図であって、(A)はソーラーパネルが1枚の状態、(B)はソーラーパネルを2連にした状態である。
図16】(A),(B),(C),(D)は図15の模式図においてコネクタ部分の構成の一例を示す拡大した縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための形態を説明する。
【0019】
図1は、本発明における第1の実施の形態であって、車両の屋根の左右両側にルーフレールとして設けられるソーラーパネル架台1を構成する左右一対の架台構成体10,11(図6参照)のうち、一方の架台構成体10を側面図で示しており、図(A)はアーム10bを閉じた状態、図(B)はアーム10bを開いて固定した状態である。
【0020】
本実施の形態のソーラーパネル架台1は、車両に設けた状態の図6に示すように、棒状部材からなり車両の屋根左右両側で長手方向を前後方向にして配置される左右一対の台座10a,11aと、棒状部材からなり台座10a,11aの上面側に長手方向を揃えるように重ねて配置されるとともに基端側が台座10a,11aの端部側に軸着されて先端側が開閉可能とされた左右一対のアーム10b,11bとを備え、左右のアーム10b,11b間に長手方向を左右方向にして架設した薄型のソーラーパネル300を所定の仰角で支持するものである。
【0021】
また、その一対の台座10a,11aは、車両の屋根の左右両側に設ける一対のルーフレールの本体部を兼ねており、その一対のアーム10b,11bは、図1(A)に示すように台座10a,11aに各々重ねて閉じた状態でルーフレール上部側の長手方向所定範囲の部分を構成するとともに、図1(B)に示すように、そのアーム10b,11bの開き角度を角度固定手段である支持脚106,106で固定しながら、複数の仰角にてソーラーパネル300を支持できるようになっている。
【0022】
このように、車両の屋根に設けるルーフレールの上部側所定範囲を、ソーラーパネル300を支持しながら角度変更可能に開閉するアーム10b,11bとして、ルーフレール自体がソーラーパネル架台として機能するようにしたことで、車両本体の構造に何ら変更を加えることなく、低コストでソーラーパネル300を角度変更可能な状態にて車両の屋根上に支持できるものとなる。
【0023】
図1を参照しながら架台構成体10についてさらに詳細に説明すると、台座10aは、図(A)に示すように一般的なルーフレールと同様に僅かにアーチ状を呈して、車両の屋根の左右側のいずれか一方に設けられるとともにアーチ内側の底面側が略平坦面とされて上部左右両端側の角が丸められた略棒状の部材であり、且つ、図(B)に示すように、アーム10bの重なる中間部分が上部側所定範囲を平坦状に切り欠かれた形状となっている。
【0024】
また、基端側を台座10aの一端側に軸104で軸着されて先端側を開閉可能とされたアーム10bは、そのアーム本体101の側面長手方向中途位置に、支持脚106が係止孔106aのある先端側を揺動可能な状態にて基端側を軸104で軸着されており、図(B)に示すように、アーム10bの先端側を開いた状態で、支持脚106の係止孔106aを台座本体100の側面に設けた軸109a,109b,109cのいずれかに挿通して係止することができ、アーム10bを閉じた状態では、アーム10b側面に設けた軸109dに係止することができる。
【0025】
そのため、ソーラーパネル架台1のアーム10b,11bを、例えば図2に示すように50度、35度、20度、0度と、複数種類の傾斜角度のうち任意の角度に固定することができ、季節や時間帯により変化する太陽の仰角に合わせながらソーラーパネル300表面の向きを適宜変更して、高い発電効率を実現可能としている。
【0026】
また、台座10aの一端側の底面からは、ソーラーパネル300から出力された電気を車体側に送る配線108aが延出されているとともに、その部分の側面には出力された電気を途中で外部に取り出すための外部出力端子108dが配置されている。さらに、台座10aの他端側の上面には、アーム10bを閉じた状態で係止する爪を有した係止手段127a(図3参照)による係止状態を解除してアーム10bの先端側を開放するための開放ボタン127bが配置されている。
【0027】
加えて、この架台構成体10は、図3(A)の縦断面図に示すように中空構造とされており、そのアーム10bは開放側を下向きにした樋状の部材からなり、その開放部が台座10aに重なる下面側に、平面視方形のフレキシブルソーラーパネルであるソーラーパネル300の一端側にある鳩目305a,305bを、ネジ250,250を下から螺入して締結することで、ネジ穴107a,107bの位置でソーラーパネル300を連結して固定するようになっており、図3(B)に示すように、ソーラーパネル300の一端側を連結した状態でアーム10b下面側を台座10aに重ねて閉じることにより、ソーラーパネル300をアーム10bと台座10aの間に挟み込んだ状態で固定することができる。
【0028】
そのため、ソーラーパネル300の一端側を連結したアーム10bを閉じるだけで、その一端側を台座10aとの間に挟み込みながらソーラーパネル300の固定状態を安定的に維持できるものであり、アーム10bを閉じた状態で開放ボタン127bを押しても開放させないようにする鍵を設ければ、車両を駐車している状等においてソーラーパネル300の盗難を防止しやすいものとなる。
【0029】
また、下向き樋状に形成されたアーム10bは、ソーラーパネル300の配線ボックス302から延設された通電線310,320の出力端子311,321を接続するための接続端子129a,129bを前述した開放部の内側空間に内装しており、図3(B)に示すように、その接続端子129a,129bに接続した出力端子311,321及び通電線310,320もその内側空間に収納するとともに、接続端子129a,129bから延設された配線108b,108cが台座10a側に入り、その内側空間を通りながら分岐部108を介して配線108aで車両側に延設されている。そのため、ソーラーパネル300で発電した電気を送電用の配線及び接続用の端子が外部に露出しない状態にて台座10a側及び車両側に送ることを可能としている。
【0030】
図4は、図1の架台構成体10を反対側から見た側面図である。アーム10bが台座10aの中央部分上部側を平坦に切欠いた形状による上面に重なりながら、台座10a上面とアーム10b下面側との間には長手方向に僅かな隙間100cが形成されているが、この隙間100cは、厚さ2.5~3.5mm程度のフレキシブルタイプで薄型とされたソーラーパネル300の端部側を通過させるための上下幅(4mm程度)を有した開口部となっている。
【0031】
また、そのアーム10bが反対側のアーム11bに対向する側面の先端側には、ネジ131が側方に突設されており(アーム11bも同様)、使用状態の図6に示すように、ポール状の連結部材150が左右方向に架設されて両アーム10b,11bを一体的に連結するようになっており、これにより、左右のアーム10b,11bの開閉動作を連動させながらその開き角度を一致させる機能を発揮して、ソーラーパネル300を安定的に支持することを可能としている。
【0032】
図5は、架台構成体10を図1のA-A線に沿って切断した断面図で示している。上述したように、アーム10bは下向き樋状に形成されており、その開放部の内側に空間が形成されて接続端子129bや配線108c等を内装しているものであるが、断面アーチ状に形成されたことでその機械的強度を高めた構造となっている。また、台座10aの台座本体100上面において、上方から垂設した柱に開口したネジ穴107bに一致する位置には、ネジ250のネジ頭の突出部分を納める凹部100dが形成されている。
【0033】
図6は、本実施の形態のソーラーパネル架台1を車両の屋根に設けてソーラーパネル300を支持した使用状態を示している。ソーラーパネル架台1は、2つの架台構成体10,11からなるところ、架台構成体11も接続端子や配線が省略されている点を除いて上述した架台構成体10とほぼ同様の構成であり、その台座11aとアーム11bのアーム本体111は、上述した架台構成体10のものと面対称の構造とされている。また、図示したように、ソーラーパネル架台1は、車両のルーフレールを兼ねているため、ソーラーパネル300を支持しない場合は、通常のルーフレールとして使用できることは言うまでもない。
【0034】
図7は、本発明における第2の実施の形態であるソーラーパネル架台2を構成する左右の架台構成体20,21(図11参照)のうち、一方の架台構成体20を側面図で示しており、図(A)はアーム20bを閉じた架台構成体20を外側から見た状態であり、図(B)は図(A)の架台構成体20を内側から見た状態である。
【0035】
本実施の形態のソーラーパネル架台2は、組み立てた状態の図11に示すように、棒状の部材からなり車両の屋根左右両側で長手方向を前後方向にして配置してある左右一対の図示しないルーフレールに対し、各々長手方向を一致させながら被せて配置することのできる一対の台座20a,21aと、棒状の部材からなり台座20a,21aの上面側に長手方向を揃えるように重ねて配置されるとともに基端側が台座20a,21aの一端側に各々軸着されて先端側が開閉可能とされた左右一対のアーム20b,21bとを備え、左右のアーム20b,21bの間に架設したソーラーパネル300を所定の仰角で支持するものである。
【0036】
その一対の台座20a,21aは、開放側を下向きにした樋状に形成されており(図8参照)、車両の屋根の左右両側に設けた一対のルーフレール500a,500bの長手方向所定範囲に上から被せた状態で、固定手段である固定金具231等により着脱自在にルーフレール500a,500bに対して固定されるようになっている。
【0037】
また、その一対のアーム20b,21bは、台座20a,21aに各々重ねて閉じた状態で台座20a,21aに対し一体的に固定されながら、図7に示したように上部側が略面一の状態になることに加え、アーム20b,21bを開いた状態でその先端側の開き角度を角度固定手段である支持脚206,206で各々固定しながら、複数の仰角にてソーラーパネル300を支持可能とされている(図11参照)。そのため、本実施の形態のソーラーパネル架台2は、ソーラーパネル300を角度変更可能な状態で車両に既設のルーフレールに対し着脱自在に設けることが可能となっている。
【0038】
再度、図7を参照しながら架台構成体20の構成についてさらに詳細に説明する。その台座20aは、一般的なルーフレールと同様に僅かにアーチ状を呈して車両の屋根の左右両端側のいずれか一方に設けることができ(前後逆の方向も可能)、内部側の底面が略水平の平坦面とされた下向き樋状の部材であるが、図7(B)に示したように、アーム20bの底面側が重なる部分が、その上部の両端側を除く範囲を平坦状に切り欠かれた形状となっている。
【0039】
アーム20b及びアーム本体201の構成及び機能は、上述した架台構成体10におけるアーム10b及びアーム本体101とほぼ同様であるため説明を省略するが、台座20aはそのままルーフレールの本体部を兼ねるのではなく、車両に既設のルーフレール500aに載置するか装着により一体的に固定する構成を採用しており、中央部下端側に装着した固定金具231を用いて固定することに加え、台座20aの下端側に所定間隔で設けたネジ孔240a,241a、ネジ孔240b,241b、ネジ孔240c,241c、ネジ孔240d,241d、ネジ孔240e,241e、ネジ孔240f,241fのいずれかの組合せを使用しながら結束バンド等を挿通して固定する等して、ガタツキが生じないように固定状態を補強することが好ましい。
【0040】
また、この架台構成体10は、車体側に直接的に電気を送る配線を有していないが、その前後両端側にはソーラーパネル300で発電した電気を外部に出力するための外部出力端子であるコネクタ208d,208eを備えており、そのいずれかに送電ケーブルを接続して図示しない蓄電手段側に送電できるようになっている。尚、前後両端側にコネクタ208d,208eを設けたのは、蓄電手段の配置位置に対応しながら最短距離で接続可能とするためである。
【0041】
図7のB-B線に沿う断面図である図8を参照して、図(A)は架台構成体20をルーフレール500aに固定する前の状態を示しているが、ルーフレール500aへの固定手段である固定金具231の本体部分を構成している上向きコ字状で左右上端側に鈎を設けた鈎部材231aを、台座本体200の側壁200a,200b中央部下端側で横向きのスリットを形成している係止凸部201,202に左右の鈎を掛けた状態で取り付けられている。
【0042】
また、左右の台座20a,21aは、互いに対向する側の側壁200b,200cが直立しており、その直立した側壁200b,200cの両端側にはネジ142,142が各々側方に突設されており、対向するネジ142,142の間には、図8(C)に示す左右両側にネジ山を形成したポール部152aとその両端側が螺入する挿入穴の内周面にネジ溝を有した回転筒152b,152cからなりテレスコープ(登録商標)式に伸縮可能かつ長さが固定可能とされたポール状の連結部材151,152が、その両端側のネジ孔にネジ142を螺入しながら左右方向に架設される(図11参照)。
【0043】
このように、長さ調整可能とされた2本の連結部材151,152を台座20a,21aの間に架設したことで、台座20a,21aの内側空間に向いた側壁200b,200c内側面が、ルーフレール500a,500bの直立した内側面に各々接するように左右の台座20a,21aの左右方向の間隔を変更できるものとなり、着脱式のソーラーパネル架台2を、連結部材151,152の長さを調整しながら様々な間隔のルーフレールに対応して安定的に固定可能なものとしている。
【0044】
図9は、本実施の形態のソーラーパネル架台2の架台構成体20を、車両の屋根面との間に隙間のないダイレクト式のルーフレール600aに設けて図7のC-C線の位置で切断した状態を示している。この場合は、ルーフレール600aの下面側に空間がなく固定金具231を装着できないことから、台座20aの側壁200a下端側に設けたネジ孔240b,240c,240d,240eに、ネジ258を各々螺入してルーフレール600a側面に形成した溝又は段差部分にネジ先端側を押圧した状態にして台座20aを固定している。
【0045】
尚、上述した説明において、左右のアーム間に架設して支持されるソーラーパネル300は、長方形状で表面が樹脂製の湾曲可能な本体を有したフレキシブルソーラーパネルであって、その長手方向の端縁側に設けた固定用の鳩目の間隔と左右のアームのネジ孔同士の間隔が一致している場合を説明したが、前記ネジ孔の間隔が前記鳩目の間隔よりも大きい場合や、左右のルーフレールが並行ではなく一方の前記ネジ孔の間隔が前記鳩目の間隔よりも大きい場合も想定される。
【0046】
このような場合は、ソーラーパネル300の一端側をアーム20bの下面側にネジ250で固定してから、図10の(A),(B)に示すように、ネジ250の軸を挿通して固定する孔360aを長手方向所定間隔で複数個設けたゴム製の締結バンド360の端部側を、ソーラーパネル300の他端側にある鳩目330aに対し、図10(C)に示すような頭部分離型でリベット状の結束バンド370等の固定手段を用いて固定し、適度なテンションをかけながらソーラーパネル300の他端側を最適な位置の孔360aでアーム21b側にネジ止めすれば良い。
【0047】
これにより、ソーラーパネル300が左右のアームの間隔よりも幅狭である場合や左右のアームが並行ではない場合でも柔軟に対応することができる。尚、ソーラーパネル架台2を装着する対象となるルーフレールのアーチ度合いが強く、台座20a,21aの両端側が大きく浮いてしまう場合は、その浮いた部分に所定の厚さを有してゴムパッドを介装してガタツキが生じないようにすることが推奨される。
【0048】
図11は、ソーラーパネル架台2を組み立てて車両のルーフレールに装着する前の段階でソーラーパネル300を架設した状態を全体図で示している。この状態から図示しない車両のルーフレールに装着して固定金具231等の固定手段で固定することにより実施可能な状態となるが、このソーラーパネル架台2をルーフレールに装着せずにそのまま地面に置いた状態としてもソーラー発電及び充電を実施することができる。
【0049】
尚、本実施の形態のソーラーパネル架台2を、車両のルーフレールに装着して充電制御機能付ポータブル電源等の蓄電手段に送電して充電する場合、その蓄電手段を車両の室内に配置しておき、ソーラーパネル架台2に接続した送電ケーブルの先端側を室内に導入して室内で充電を行うことが、蓄電手段が盗難にあったり雨水で濡れたりすることを回避する観点で好ましい。
【0050】
この場合、車両のドアやハッチの内側面外周側に設けたゴムパッキンに送電ケーブルを挟み込んだ状態でドアやハッチを閉めることになるところ、図12(A)に示すような断面円形で太径の通常の送電ケーブルでは、挟み込んだ部分から雨水が侵入しやすくなることに加え、その部分のゴムパッキンが過剰に変形してその後の密閉性が低下するという問題がある。
【0051】
そこで、屋根側から車内に導入する送電ケーブルについては、図12(B)に示すような扁平タイプのものを使用することが好ましく、これによりそれを車内に導入する部分から雨水が浸入したり、これを挟み込んだゴムパッキンが過剰に変形したりすることを回避しやすいものとなる。
【0052】
尚、上述した説明において、ソーラーパネル架台は車両の屋根に一台を搭載する場合を説明したが、屋根の前後方向が長い車両においては、ソーラーパネルを前後方向に複数枚搭載するルーフレール兼ソーラーパネル架台としても良く、また、既設のルーフレールが長い(140cm以上)車種の場合は、着脱式のソーラーパネル架台を2台搭載する態様としても良い。さらに、架設状態で支持されるソーラーパネルは、例えば長径方向の幅が85cm、100cm、115cm程度の三種類があれば、締結バンド360を用いる等して殆どの種類の車両に対応することができる。
【0053】
図13は、本発明における第3の実施の形態であるソーラーパネル架台3を示しており、図(A)はソーラーパネル400を装着した状態、図(B)は長方形のソーラーパネル400の左右方向の両辺(長辺)側に棒状の連結部材170a,170bを装着しながら長辺中央の鳩目の部分を挿通してネジ1300,1300で固定した状態でアーム30b,31bに装着する前の状態であり、その右側はその側面図である。
【0054】
このソーラーパネル架台3は、基本的な構成は上述したソーラーパネル架台2と同様であり、地面に配置して使用することに加え車両のルーフレールに装着して使用することも可能なものとなっているが、ルーフレールに装着して使用する場合は、その架台構成体30,31の台座30a,31a同士を連結したりアーム30b,31b同士を連結したりする目的で架設するポール状の連結部材に替えて又は加えて、柔軟性を有したソーラーパネル400の両長辺端縁側に装着されてその変形を防ぐ機能を有した連結部材170a,170bを使用する点を特徴としている。
【0055】
即ち、このソーラーパネル架台3は、支持されるソーラーパネル400は柔軟性を有したフレキシブルソーラーパネルであるが、その一対のアーム30b,31b間に架設されて両者を左右方向に連結する2本の棒状の連結部材170a,170bが、ソーラーパネル400の長辺端縁側を各々固定又は保持するものとされ、その連結部材170a,170bは、金属薄板を屈曲して形成されて長手方向に直角な面で切断した断面形状が横向きU字状(J字状も可)で開口側を互いに対向して配置され、その開口側から前記端縁側が挿入された状態でソーラーパネル400が固定又は保持される構成となっており、柔らかく変形しやすいソーラーパネル400を安定的に支持又は保持しながら、左右のアーム30b,31bを一体に連結することを可能としている。
【0056】
そのソーラーパネル400を装着する手順としては、先ず、図13(B)に示すようにソーラーパネル400の両長辺の端縁側を開口部に挿入するように断面U字状の連結部材170a,170bを各々固定し、その図中左端側をアーム31bの下面側に当接させながらソーラーパネル400の鳩目の位置に一致するネジ孔1700a,1700dをネジ1300,1300でアーム31bに各々固定する。
【0057】
そして、図13(B)で右側になる連結部材170a,170bの先端側を、アーム30bの左側面から突設され断面横向きU字状の開口側を対向するように配置した鞘体130a,130bの先端側から挿入して、架台構成体30,31の配置間隔に一致する深さ位置にて、鞘体130a,130b先端側上面から貫通して配置されたネジ1300,1300を螺入することで、ネジ先端を連結部材170a,170bの上面に押し当てながら係止して固定することができ、これにより、架台構成体30,31の両アーム30b,31bが連結されて全体として四角状の枠体を構成する。
【0058】
本実施の形態のソーラーパネル架台3は、上述したようにその左右幅を所定範囲で調整可能であることから、様々な左右幅のルーフレールに対応することができる。また、アーム30b,31b基端側の連結部材170aを固定するためのネジ孔390a,390b,390c,391b,391c,391dは前後方向に複数個連設されているため、装着するソーラーパネルにおける複数の前後幅に対応することもできる。
【0059】
また、本実施の形態で使用したソーラーパネル400は、その配線ボックス402の両端側に図示しないコネクタが配置されており、これに配線(ケーブル)先端側のコネクタが着脱自在とされていることから、31bの内側空間に配設された図示しないケーブルのコネクタを接続する方式となっている。
【0060】
図14は、前後方向に長いタイプの車両のルーフレール700a,700bに対し、ソーラーパネル架台3を2台連設した状態を示している。本実施の形態のソーラーパネル架台3は、その接続側となる架台構成体31の両端側に、プラスとマイナスの組合せの接触片を各々内蔵したコネクタ330,331が配設されており、接続しない側はゴム栓350を嵌入して開口部を封止され、蓄電池に接続する側にコネクタ250が接続され、ソーラーパネル架台3同士を接続する側には、両端側に接続部を有したケーブル付のコネクタ251が接続される。
【0061】
図15は、本実施の形態における配線の接続状態を模式的に示したものである。図(A)に示すように、ソーラーパネル架台3が単独の場合は、架台構成体31の内部において配線はループを形成して閉じているが、図(B)に示すように2台のソーラーパネル架台3,3を接続した場合は、ケーブル付のコネクタ251の両端側の接続部をコネクタ330,331に各々接続することで、閉じていた配線部分が開いて全体として一つの大きなループを形成するものである。
【0062】
尚、コネクタを接続することで閉じた配線を開いてループを延長する方式としては、図16(A),(B)に示すように、コネクタ331内部で板バネ状の接触片331a,331bが先端側内側面を所定圧力で接触している部分に、図16(C),(D)に示すようにコネクタ251の接続部先端面の中央に突設した舌状の遮蔽板251cが侵入して両接触片331a,331bを離間させるとともに、ピン状の接触片251a,251bが相手方の筒状の接触片に各々挿入されて接続する方式が想定される。
【0063】
尚、接触片331a,331bを備えたコネクタ331を、架台構成体31の両端側に配設してもよく、これにより、様々な接続状況に対応することができる。また、本実施の形態のソーラーパネル架台3を地面に置いて使用する場合は、その左右の台座30a,31aの間に図示しないポール状の連結部材を架設することが推奨され、これにより配置状態の安定性を確保しやすいものとなる。
【0064】
以上、述べたように、本発明により、コストの過剰な高騰を伴うことなく、ソーラーパネルを角度変更可能な状態にて車両の屋根上に容易且つ安定して支持できるようになった。
【符号の説明】
【0065】
1,2,3 ソーラーパネル架台、10,11,20,21,30,31 架台構成体、10a,11a,20a,21a,30a,31a 台座、10b,11b,20b,21b,30b,31b アーム、106,206,306 支持脚、108,108a,108b,108c 配線、150,151,152,170a,170b 連結部材、200a,200b,200c 側壁、250,258 ネジ、300,400 ソーラーパネル、310,320 通電線、311,321 出力端子、500a,500b,600a,600b,700a,700b ルーフレール
図1
図2
図3
図4
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