(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-20
(45)【発行日】2022-05-30
(54)【発明の名称】コンテナーから飲むことをユーザーに思い出させるためのデバイス
(51)【国際特許分類】
B65D 51/24 20060101AFI20220523BHJP
【FI】
B65D51/24 200
(21)【出願番号】P 2021080130
(22)【出願日】2021-05-11
(62)【分割の表示】P 2018528064の分割
【原出願日】2016-12-01
【審査請求日】2021-06-04
(32)【優先日】2015-12-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】518185347
【氏名又は名称】ワテリオ エルティーデイー
(74)【代理人】
【識別番号】100088904
【氏名又は名称】庄司 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100124453
【氏名又は名称】資延 由利子
(74)【代理人】
【識別番号】100135208
【氏名又は名称】大杉 卓也
(74)【代理人】
【識別番号】100163544
【氏名又は名称】平田 緑
(72)【発明者】
【氏名】ベントコフスキ,ヤコブ
【審査官】杉田 剛謙
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-57239(JP,A)
【文献】特表2009-538169(JP,A)
【文献】特表2010-508926(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/224458(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/129602(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2008/0117719(US,A1)
【文献】台湾特許出願公開第200742710(TW,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 51/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザーに注意を喚起するための注ぎ口を有するコンテナーに着脱可能に取り付けられたインキャップデバイスであって、
中空部分を有し、注ぎ口を前記中空部分
の下方側から受け入れる中空シーリングロックと、
前記注ぎ口にあうように
前記中空シーリングロックの
前記中空部分
における上方側の内側に配置されたボタンと、
前記ボタンに配置されたプリント回路基板と、
前記プリント回路基板に接続されたバッテリーと、
前記バッテリーを保持するためのバッテリーホルダーと、
前記ボタンが前記注ぎ口に出会うことを可能にするために
ユーザーが前記中空シーリングロックを閉じる基準時刻を記憶し、さらに基準のタイムアウト期間を記憶し、そしてアラーム信号を生成するための、
前記プリント回路基板に接続されたコントローラーと、
前記注ぎ口、
前記中空シーリングロック、
前記バッテリーホルダー
、前記バッテリー、
前記プリント回路基板、および
前記ボタンを収容するための
前記コンテナーに取り付けられた上部カバーと、
前記コントローラーから
前記アラーム信号を受け取る際に出力シグナルを生成するための
前記プリント回路基板に接続された出力ユニットとを備え、
ここで、
前記コントローラーは、
前記基準時刻からの記憶された
前記基準のタイムアウト期間の継続時間に、ユーザーが
前記注ぎ口から
前記ボタン
と共に前記中空シーリングロックを再び取り外すことに失敗したときに
前記アラーム信号を生成し、
ここで、ユーザーは、
前記コンテナーから飲むために
前記注ぎ口にアクセスするために、
前記中空シーリングロックと共に
前記上部カバーを
ピボット状に取り外す、インキャップデバイス。
【請求項2】
前記上部カバーの環境
条件を感知するための1つ以上のセンサーをさらに備える、請求項1に記載のインキャップデバイス。
【請求項3】
前記記憶された基準のタイムアウト期間は、前記1つ以上のセンサーによって感知された前記上部カバーに反映される前記環境条件に依存する、請求項2に記載のインキャップデバイス。
【請求項4】
前記出力ユニットは、前記コントローラーからリマインダ信号を受信する際にオーディオ信号を生成するために前記プリント回路基板に接続されたオーディオユニットと、前記コントローラーから
前記リマインダ信号を受信する際に点灯するために前記プリント回路基板に接続された1つ以上の発光源と、前記コントローラーから
前記リマインダ信号を受信する際に振動信号を生成するために前記プリント回路基板に接続された振動ユニットと、のうちの少なくとも1つを備える、請求項
3に記載のインキャップデバイス。
【請求項5】
前記注ぎ口から前記ボタンを取り外す継続時間が、
前記記憶された基準のタイムアウト期間を超えると、前記出力シグナルの強度が増加する、請求項
4に記載のインキャップデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的にアラームシステムに関連し、より具体的に、飲みむことをユーザーに思い出させるためコンテナー内に構成されたデバイスに関連する。
【背景技術】
【0002】
水は人間に不可欠である。体のすべてのシステムは、水に依存する。55から75%が水でできている人間の体は、適時水分補充が必要である。水の不足は、脱水症状、体内の正常な機能を行うのに十分な水がないときに発生するような状態を引き起こし得る。軽度の脱水 - 体重の1%から2%の損失 - でさえ、エネルギーを消費させ、人を疲れさせる。
【0003】
脱水は、子供や高齢者に特有の健康リスクをもたらす。脱水の徴候や症状には、のどの渇き、倦怠感、頭痛、口渇だけでなく、無排尿、筋肉の脱力感、めまいなども含まれる。人々はどこに行くにもボトルに入った水を持ち運んでいるようである。世界中の医療従事者は、一日にコップ8杯の水を飲むよう勧めている。
【0004】
異なる年齢や体重によって、一日あたり異なる量の水を飲む必要があるが、水を飲むことには他にたくさんの理由がある。水を飲むための主要な理由には、体液バランスの維持、カロリーのコントロール、筋肉の活性化、肌質の維持や腎臓を助けることが含まれている。
【0005】
人々が定期的に水を飲むことを忘れてしまうことは、広く指摘されている。定期的に一貫して水を飲むことの必要性を人々に思い出させるために、医療提供者は、人々がアラームや時計を使用することを勧めている。それゆえ定期的な間隔で水を飲むことを思い出させるコンテナーに取り付けられたデバイスの必要性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の教えに従って、ユーザーに思い出させるコンテナーのキャップに取り付けられたクリップオンデバイスを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
いくつかの実施形態では、クリップオンのデバイスは、コンテナーに取り付け可能なカバー、少なくとも一つのカバー内にあるシグナル発生ユニット、カバーの外側にある押しボタン、コントローラーを含む。また、いくつかの実施形態では、押しボタンを押すとタイムアウト期間を開始し、タイムアウト期間を経過する前に押しボタンが押されなければ、少なくとも一つのシグナル発生ユニットをアクティブにするように、コントローラーが設定されている。
【0008】
いくつかの実施形態では、押しボタンが押されるとイムアウト期間を再起動するように、コントローラーがさらに設定されている。またいくつかの実施形態では、シグナル発生ユニットが、少なくとも一つのオーディオユニット、一つまたは複数の発光源や振動ユニットを含んでいる。いくつかの実施形態では、押しボタンが押されるまで、タイムアウト期間の経過後シグナル発生ユニットよって発生されるシグナルの強度を高めるように、コントローラーがさらに設定されている。いくつかの実施形態では、押しボタンが押されるまで、タイムアウト期間の経過後シグナル発生ユニットによって発生されるシグナルの周波数を変更するようにコント ローラーが設定されている。
【0009】
いくつかの実施形態では、カバーはコンテナーのキャップの上にフィットしている。いくつかの実施形態では、カバーは、外側の凹み部分を含み、押しボタンは外側の凹み部分の中にある。
【0010】
いくつかの実施形態では、コントローラーと少なくとも一つのシグナル発生ユニットは、カバー内のプリント回路基板上にある。
【0011】
いくつかの実施形態では、さらにクリップオンデバイスに、カバー内に環境条件を検知する一つまたは複数のセンサーが含まれており、コントローラーはさらに検知した環境条件に基づいてタイムアウト期間を調整するように設定されている。いくつかの実施形態では、センサーが光センサーであり、光センサーが光の減少を感知すると、コントローラーはさらにタイムアウト期間を一時停止または延長する。いくつかの実施形態では、センサーは温度計であり、コント ローラーは検知した温度の上昇に基づくタイムアウト期間を短縮するように設定されている。
【0012】
本発明のいくつかの実施形態は、注ぎ口を有するコンテナーに取り付けるためのインキャップデバイスを特徴とする。インキャップデバイスは、コンテナーの注ぎ口をカバーするカバー、カバーがコンテナーの上で閉まっているときに注ぎ口を受け取るためのカバー内の中空ロック、少なくとも一つのシグナル発生ユニット、カバーがコンテナーの上で閉まっているときにボタンが注ぎ口に対して押されるためのカバーと空中ロックの間のボタン、コントローラーを含みうる。ボタンが押されたときにタイムアウト期間を開始し、タイムアウト期間の経過前に注ぎ口からボタンが離れない場合には少なくとも一つのシグナル発生ユニットをアクティブにするように、コント ローラーが設定されている。
【0013】
いくつかの実施形態では、注ぎ口に対してボタンが押されたときにタイムアウトを再起動するようにコントローラーが設定されている。いくつかの実施形態では、コントローラーはさらに、タイムアウト期間の経過後注ぎ口に対してボタンが押されるまで、シグナル発生ユニットによって発生されるシグナルの強度を高めるように設定されている。いくつかの実施形態では、コントローラーはさらに、タイムアウト期間の経過後注ぎ口に対してボタンが押されるまで、シグナル発生ユニットによって発生されるシグナルの周波数を変更するように設定されている。
【0014】
いくつかの実施形態では、コントローラーが中空ロックとカバーの間に位置する。いくつかの実施形態では、コントローラーと中空ロックとカバーの間にあるプリント回路基板上に少なくとも一つのシグナル発生ユニットがある。
【0015】
いくつかの実施形態では、カバーが単一の行為で開閉可能である。いくつかの実施形態では、シグナル発生ユニットは中空ロックとカバーの間に位置している。
【0016】
いくつかの実施形態では、インキャップデバイスは、環境条件を検知するためにカバー内に一つまたは複数のセンサーがあり、コントローラーがさらに検知した環境条件に基づいてタイムアウト期間を調整するように設定されている。いくつかの実施形態では、センサーが光センサーであり、光センサーが光の減少を感知するときタイムアウト期間を一時停止または延長するようにコントローラーがさらに設定されている。いくつかの実施形態では、センサーは温度計であり、検知された温度の上昇に基づきタイムアウト期間を短縮するようにさらにコント ローラーが設定されている。
【0017】
いくつかの実施形態では、シグナル発生ユニットは少なくとも一つのオーディオのユニット、一つまたは複数の発光源と振動ユニットを含む。
【0018】
これらおよび他の機能と利点は、その例示的な実施形態の以下の詳細な説明を添付の図面に関連して読むことから明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】
図1は本発明のいくつかの実施形態に従ってユーザーに思い出させるためのコンテナーのキャップに取り付けられたクリップオンデバイスの分解図を示している。
【
図2】
図2は本発明のいくつかの実施形態に従ってクリップオンデバイスの透視図を示している。
【
図3】
図3は本発明のいくつかの実施形態に従ってコンテナーのキャップに取り付けるクリップオンデバイスの透視図を示している。
【
図4】
図4は本発明のいくつかの実施形態に従ってコンテナーに取り外しできるように取り付けたインクリップデバイスの別の分解図を示している。
【
図5】
図5は本発明のいくつかの実施形態に従ってインクリップデバイスの別の透視図を示している。
【
図6】
図6は本発明のいくつかの実施形態に従ってコンテナーに取り付けられたインキャップデバイスの透視図を示している。
【0020】
本発明の特定の実施形態の以下の詳細な説明と同様に、添付の図面と併せて参照すれば、前述の概要もよく理解可能である。発明を図解する目的のため、特定の実施形態は、図に表示されている。ただし、本発明は、添付された図解に示されるアレンジメントや手段に限定されるものではない。
【発明を実施するための形態】
【0021】
この技術が発明の実施形態に示され、解説されているように、コンテナーに取り付けられたアラームシステムは、異なるサイズ、形および色で生産されることが可能である。これは、図に描かれており、本開示は、本発明の原理の例示およびその構築のための関連する機能仕様として考慮されるべきであり、本発明を図示の実施形態に限定するものではないことの理解とともに、本発明の一実施形態として、ここに詳細に説明される。その機能仕様は明示されているように本発明を限定するものではない。当業者であれば、ここに記載された技術の範囲内で可能な他のバリエーションをたくさん想像可能である。
【0022】
図1は本発明のいくつかの実施形態に従ってユーザーに思い出させるためのコンテナー10のキャップ101に取り付けられたクリップオンデバイス100の分解図を示している。いくつかの実施形態では、クリップオンデバイス100は、コンテナー10に取り付けられたカバー114、カバー114にある少なくとも一つのシグナル発生ユニット120、カバー114の外側にある押しボタン110、カバー114内にあるコントローラー112を含む。クリップオンデバイス100はさらに、コンテナー10のキャップ101の上のカバー114の内側にある底カバー102、底カバー102の上にあるバッテリーホルダー104を含む。いくつかの実施形態では、カバー114は、コンテナー10のキャップ101の上にフィットしている。
【0023】
クリップオンデバイス100は、バッテリーホルダー104内にあるバッテリー106、ボタン110とコントローラー112がプリント回路基板108上に配置するようにカバー114内部にあるバッテリーホルダー104に取り付けられたプリント回路基板108を含むことがある。いくつかの実施形態では、ボタン110が押されるとタイムアウト期間を開始し、押しボタン110がタイムアウト期間の前に押されなければシグナル発生ユニット120をアクティブにするようにコントローラー112を設定可能である。コントローラー112は、いくつかの実施形態でボタンが押されたりタイムアウト期間であったりする際、基準時刻を保存するようにさらに設定されることが可能である。いくつかの実施形態では、コントローラー112は、押しボタン110が押されるとタイムアウト期間を再起動するように設定される。
【0024】
いくつかの実施形態では、カバー114は、バッテリーホルダー104、バッテリー106、プリント回路基板108、ボタン110、コントローラー112を収納するために、底カバー102に取り付けられることもある。さらに、カバー114は、凹み116を含む。
【0025】
いくつかの実施形態では、カバー114は外側の凹み部分116を含み、押しボタン118は、外側の凹み部分116の中にある。いくつかの実施形態では、ボタン118が、ユーザーからのタップを受け取るようにボタン110とくっつく際、少なくとも一つのシグナル発生ユニット112は、 コントローラー112からの指示を受信すると、シグナルを発生させるためにプリント回路基板108に接続される。さらにコントローラー112は、ユーザーからタップを受け取る基準時刻を保存することがある。
【0026】
ユーザーが基準時刻から保存されたタイムアウト期間の継続時間中に再び押しボタン118を押さないと、コントローラー112は、ユーザーがコンテナーから飲むようにシグナル(例えばアラームシグナル)を発生させる。いくつかの実施形態においては、ユーザーはコンテナーの注ぎ口にアクセスするために上部カバー114を部分的に外す。
【0027】
本発明のいくつかの実施形態では、押しボタン118は、コンテナー10のキャップ101を閉じるためにユーザーが上部カバー114を押しやすくなるようにしている。さらに、クリップオンデバイス100は、コンテナー10に上部カバー114を取り外せるように付けるため下の円周上に一つまたは複数の溝122を含む。
【0028】
本発明のいくつかの実施形態では、クリップオンデバイス100は、例えば、プリント回路基板108に接続し、上部カバー114の環境条件を計測するために、カバー114の中に一つまたは複数のセンサー123を含む。センサー123の例としては、紫外線センサー、湿度センサー、タッチセンサー、温度センサー、光センサーがあるが、この限りではない。
【0029】
いくつかの実施形態では、コントローラー112は、検知された環境条件に基づいてタイムアウト期間を調整するようにさらに設定されている。たとえば、保存された基準のタイムアウト期間は、一つまたは複数のセンサー123による検知として上部カバー114の環境条件によって異なる。いくつかの実施形態では、検知された温度の上昇に基づくタイムアウト期間を短縮するようにコントローラー112を設定可能である。たとえば、温度が35 ℃を超えると、アラーム信号を送信する保存されたタイムアウト期間を温度が 35℃以下の時より短くする場合がある。いくつかの実施形態では、コント ローラーが、入力変数として温度を使用した数式に基づいてタイムアウト期間を計算することもある。
【0030】
いくつかの実施形態では、センサー123が光センサーであると、コントローラー112が、光センサーが光の減少を感知するタイムアウト期間を一時停止または延長するように設定されている。たとえば、夜間、ユーザーの睡眠中で光がないと、アラームシグナルもない。しかし、光センサーが光を感知するとすぐに、コントローラー11はシグナルを送信するプロセスを開始することができる。さらに、ユーザーが長い間上部カバー114に触れていなと、コントローラー112がアラームシグナルの送信プロセスを再度開始することができる。
【0031】
図2は、本発明のいくつかの実施形態に従ってクリップオンデバイス100の透視図を示している。押し ボタン118は、凹みにある敏感なタッチセンサーである。出力ユニット120の例として、オーディオユニット124、一つまたは複数の発光源125aと125b、振動ユニット126があるが、この限りではない。オーディオユニット124は、コントローラー112からのアラームシグナルを受信し音声信号を発生させるプリント回路基板(
図2には表示されていない)に接続されている。
【0032】
一つまたは複数の発光源125aと125bは、コントローラー112から指令を受けて点灯するためにプリント回路基板(
図2には表示されていない)に接続されうる。振動ユニット126は、コントローラー112からのアラームシグナルを受信し振動シグナルを発生するためにプリント回路基板(
図2には表示されていない)に接続されうる。
【0033】
本発明のいくつかの実施形態では、クリップオンデバイス100の電気回路は、上部カバー114または底カバー102に印刷されている。上部カバー114はプラスチック製でありうるが、本発明の範囲から逸脱することなく、当業者が様々なタイプの材料を想定できることは容易に明らかである。
【0034】
いくつかの実施形態では、コントローラー112は、押しボタンが押されるまでタイムアウト期間の経過後シグナル発生ユニット (例えば、明るい光、大きな音のノイズ、強いまたはより長い振動等) によって発生されるシグナルの強度を高めるように設定されている。いくつかの実施形態では、押しボタンが押されるまで、タイムアウト期間の経過後シグナル発生ユニットよって発生されるシグナルの周波数を変更するようにコントローラー122を設定可能である。いくつかの実施形態では、コントローラーは、シグナルの周波数と強さの両方を変更する可能性がある。例えば、出力シグナルの強度を増加し、(例えば、電源を節約するために)頻度を増加または減少する。
【0035】
図3は、本発明のいくつかの実施形態に従ってコンテナー304のキャップ302に取り付けられたクリップオン デバイス100の透視図を示している。コンテナー304から飲むために、ユーザーは、取り付けられているクリップオンデバイス100に開口部が生じるようキャップ302を開きます。キャップ302 とクリップオンデバイス100は、コンテナー304の注ぎ口306にユーザーがアクセスできるように部分的にピボット式に取り外されることが可能である。
【0036】
図4は、本発明のいくつかの実施形態に従ってユーザーに思い出させるため注ぎ口404を有するコンテナー402に取り外せるように取り付けられたインキャップデバイス402の分解図を示している。インキャップデバイス 400は、コンテナー 402の注ぎ口404をカバーするカバー418、カバー内の中空ロック406、少なくとも一つのシグナル発生ユニット420、コンテナー402の上でカバー418が閉位置にあるとき、ボタン408が注ぎ口404とコントローラー416に対して押されるように、カバー418と中空ロック406の間にあるボタン408を含みうる。いくつかの実施形態では、コントローラー416とシグナル発生ユニット420は、ボタン408上にあるプリント回路基板410にあることが可能である。プリント回路基板410は、中空ロック406とカバー418の間にある。ボタン408が押されたときにタイムアウト期間を開始し、ボタン408がタイムアウト期間の経過前に注ぎ口404から取り外れないと、少なくとも一つのシグナル発生420をアクティブにするようにコントローラー416を設定することが可能である。
【0037】
さらにインキャップデバイス400は、プリント回路基板410に接続したバッテリー412、バッテリー412を保持するバッテリーホルダー414を含みうる。いくつかの実施形態では、ボタン408が注ぎ口404に付くようにユーザーが中空シーリングロック406を閉めると、基準時刻を保存するようにコントローラー416は設定される。さらに基準タイムアウト値を保存し、アラームシグナルを発生させるようにコントローラー416を設定可能である。
【0038】
カバー418は、注ぎ口404、中空ロック406、バッテリーホルダー414、バッテリー412、プリント回路基板410とボタン408を収納するためにコンテナー402に取り付けられうる。いくつかの実施形態では、カバー418は、単一の行為で開閉される。シグナル発生ユニット420は、コントローラー416から指令を受け取る出力シグナルを発生させるためのプリント回路基板410に接続する可能性がある。シグナル発生ユニット420は、詳細について、本発明の
図5にて説明されている。
【0039】
基準時刻から保存されたタイムアウト期間の期間内で再度注ぎ口404からボタン408とともに中空ロック406をユーザーが取り外さないと、少なくとも一つのシグナル発生ユニットを、コントローラー416がアクティブにする。いくつかの実施形態では、注ぎ口404に対してボタン408が押されると、タイムアウト期間を再起動するようにコント ローラー 416はさらに設定される。いくつかの実施形態では、ユーザーは、コンテナー402から飲むために注ぎ口404にアクセスするために中空シーリングロック406とともにカバー418を取り外す。
【0040】
本発明のいくつかの実施形態では、注ぎ口404に対してボタン408が押されるまで、タイムアウト期間の経過後、シグナル発生ユニット420によって発生されるシグナルの強度を高めるようにコントローラー416を設定する場合がある。いくつかの実施形態では、注ぎ口404に対してボタン408が押されるまで、タイムアウト期間の経過後、シグナル発生ユニット420によって発生されるシグナルの周波数を変更するように設定される。例えば、出力シグナルの強度が、出力ユニットからリリースされるシグナルの頻度を増加または減少させることがある。もう一つの例では、強度は、音量の増加、振動の長さの増加、および光の明るさなどの高強度の通知に関連する可能性がある。
【0041】
図5は、本発明のいくつかの実施形態に従ってクリップデバイス400の別の透視図を示している。シグナル発生ユニット420の例として、オーディオユニット502、一つまたは複数の発光源504と125b、振動ユニット506があるが、その限りではない。オーディオユニット502は、コントローラー(
図5には表示されていない)からのアラームシグナルを受信し音声シグナルを発生させるプリント回路基板(
図5には表示されていない)に接続されている。
【0042】
一つまたは複数の発光源504は、コントローラー(
図5には表示されていない)からのアラームシグナルを受信し点灯するためのプリント回路基板(
図5には表示されていない)に接続することができる。振動ユニット506は、コントローラー(
図5には表示されていない)からのアラームシグナルを受信し振動シグナルを発生させるためにプリント回路基板(
図5には表示されていない)に接続することができる。
【0043】
いくつかの実施形態では、インキャップデバイス400が、さらに、たとえば、上部カバー418に反射する環境条件を検知するのに、プリント回路基板108に接続されている一つまたは複数のセンサー508を含むことができる。いくつかの実施形態では、検知された環境条件に基づいてタイムアウト期間を変更するためにコントローラー416をさらに設定することがある。センサー508の例には、紫外線センサー、湿度センサー、タッチセンサー、温度センサー、光センサーを含むが、その限りではない。
【0044】
さらにインキャップデバイス400では保存されたタイムアウト期間は、一つまたは複数のセンサー508によって検知されるように上部カバー418の環境条件により異なることが可能である。いくつかの実施形態では、センサー508が温度計であると、検知温度の上昇に基づくタイムアウト期間を短縮するように、コントローラー416がさらに設定される。たとえば、温度が35℃を超えると、アラームシグナルを送信する保存された基準タイムアウト値は、温度が35℃以下の時よりも小さくなる。
【0045】
いくつかの実施形態では、センサー508が光センサーであると、コントローラー416はさらに、光センサーが光の減少を感知するときタイムアウト期間を一時停止または延長するように設定されている。たとえば、夜間、ユーザーが睡眠中で光がないと、アラームシグナルもない。しかし、光センサーが光を感知するとすぐに、コントローラー(
図5には表示されていない)はシグナルを送信するプロセスを開始することが可能である。
【0046】
さらに、本発明のいくつかの実施形態では、インキャップ400には、ユーザーが(
図5には示されていない) コンテナーに対して上部カバー418を閉じるためにタップを受けとるバッテリーホルダー414の上にある高感度タッチセンサー510が含まれる。
【0047】
図6は、本発明のいくつかの実施形態に従ってコンテナー402に取り付けられたインキャップデバイスの透視図を示している。注ぎ口404から飲むために、ユーザーはコンテナー402にピボット状に取り付けられたインキャップデバイス400を開く可能性がある。
。
【0048】
本発明は、人々 の健康にとって重要である水を飲むことを、定期的、継続的に人々に思い出させるような、様々な利点を提供する可能性がある。この発明は、ユーザーの行動をモニターし、飲むことを思い出させることは純粋なユーザーの行動であることに焦点をあてている。ユーザーは、体にとっての液体の摂取量のバランスを保つために余分な活動をする必要はないのである。
【0049】
上記のように、コンテナーに設定されたアラームシステムを示し、解説をした。多くの変更、修正、バリエーションや他の用途、対象発明のアプリケーションは、しかし、実施形態を開示するこの仕様や付随する図を考慮することで、当業者にも一目瞭然となる。このようなすべての変更、修正、バリエーションや他の用途、発明の精神と範囲から逸脱しないアプリケーションは、以下のクレームによって特定される発明によりカバーされるとみなされる。
【0050】
本願のデバイスについて、以下のように付記する。
【0051】
[付記1]
ユーザーに注意を喚起するためにコンテナーのキャップに取り付けられたクリップオンデバイスであって、
コンテナーのキャップの上部に配置された底カバーと、底カバーの上に配置されたバッテリーホルダーと、バッテリーホルダー内に配置されたバッテリーと、バッテリーホルダーに取り付けられたプリント回路基板と、プリント回路基板に配置されたボタンと、基準時刻、基準のタイムアウト期間を記録し、アラーム信号を生成するためにプリント回路基板に接続されたコントローラーと、コントローラーからアラーム信号を受信する際に出力シグナルを生成するためにプリント回路基板に接続された少なくとも1つの出力ユニットと、バッテリーホルダー、バッテリー、プリント回路基板、ボタン、コントローラー、およびバッテリーホルダーを収容するために底カバーに取り付けられた上部カバーと、さらに、凹を含む上部カバーと、ユーザーからのタップを受信する際にボタンで応答のために凹に配置された押しボタンとを含み、
ここで、該コントローラーは、ユーザーからタップを受信する際に基準時刻を記憶し、該コントローラーは、ユーザーが基準時刻から記憶された基準のタイムアウト期間の継続時間中に押しボタンを再びタップすることに失敗したときに、ユーザーがコンテナーから飲むためのリマインド信号を生成し、
ここで、ユーザーは、コンテナーから飲むために上部カバーを部分的に取り外せる、クリップオンデバイス。
[付記2]
押しボタンは、ユーザーが上部カバーを押してコンテナーのキャップを閉じることをさらに容易にする、付記1に記載のクリップオンデバイス。
[付記3]
前記上部カバーを前記コンテナーに取り外し可能に取り付けるために、前記下部円周上に1つ以上の溝をさらに備える、付記1に記載のクリップオンデバイス。
[付記4]
前記上部カバーの環境条件を感知するために、前記プリント回路基板に接続された1つ以上のセンサーをさらに備える、付記1に記載のクリップオンデバイス。
[付記5]
前記記憶された基準のタイムアウト期間は、前記1つ以上のセンサーによって感知された前記上部カバーに反映される前記環境条件に基づく、付記4に記載のクリップオンデバイス。
[付記6]
前記出力ユニットは、前記コントローラーからリマインダ信号を受信する際にオーディオ信号を生成するために前記プリント回路基板に接続されたオーディオユニットと、前記コントローラーからリマインダ信号を受信する際に点灯するために前記プリント回路基板に接続された1つ以上の発光源と、前記コントローラーからリマインダ信号を受信する際に振動信号を生成するために前記プリント回路基板に接続された振動ユニットと、のうちの少なくとも1つを備える、付記1に記載のクリップオンデバイス。
[付記7]
前記出力シグナルの強度は、前記ユーザーから前記押しボタン上のタップを受信する継続時間が、前記記憶された基準のタイムアウト期間を超えると増加する、付記1に記載のクリップオンデバイス。
【0052】
[付記8]
ユーザーに注意を喚起するための注ぎ口を有するコンテナーに着脱可能に取り付けられたインキャップデバイスであって、
注ぎ口を中空部分から受け入れる中空シーリングロックと、注ぎ口にあうように中空シーリングロックの中空部分の内側に配置されたボタンと、ボタンに配置されたプリント回路基板と、プリント回路基板に接続されたバッテリーと、バッテリーを保持するためのバッテリーホルダーと、ユーザーが注ぎ口に出会うことを可能にするために中空シーリングロックを閉じる基準時刻を記憶し、さらに基準のタイムアウト期間を記憶し、さらに基準のタイムアウト期間を記憶し、そしてアラーム信号を生成するための、プリント回路基板に接続されたコントローラーと、注ぎ口、中空シーリングロック、バッテリーホルダー、バッテリーホルダー、バッテリー、プリント回路基板、およびボタンを収容するためのコンテナーに取り付けられた上部カバーと、コントローラーからアラーム信号を受け取る際に出力シグナルを生成するためのプリント回路基板に接続された出力ユニットとを備え、
ここで、コントローラーは、基準時刻からの記憶された基準のタイムアウト期間の継続時間に、ユーザーが注ぎ口からボタンでシールロックを再び取り外すことに失敗したときにアラーム信号を生成し、
ここで、ユーザーは、コンテナーから飲むために注ぎ口にアクセスするために、中空シーリングロックと共に上部カバーを取り外す、インキャップデバイス。
[付記9]
前記上部カバーの環境状態を感知するための1つ以上のセンサーをさらに備える、付記8に記載のインキャップデバイス。
[付記10]
前記記憶された基準のタイムアウト期間は、前記1つ以上のセンサーによって感知された前記上部カバーに反映される前記環境条件に依存する、付記9に記載のインキャップデバイス。
[付記11]
前記出力ユニットは、前記コントローラーからリマインダ信号を受信する際にオーディオ信号を生成するために前記プリント回路基板に接続されたオーディオユニットと、前記コントローラーからリマインダ信号を受信する際に点灯するために前記プリント回路基板に接続された1つ以上の発光源と、前記コントローラーからリマインダ信号を受信する際に振動信号を生成するために前記プリント回路基板に接続された振動ユニットと、のうちの少なくとも1つを備える、付記9に記載のインキャップデバイス。
[付記12]
前記注ぎ口から前記ボタンを取り外す継続時間が、記憶された基準のタイムアウト期間を超えると、前記出力シグナルの強度が増加する、付記8に記載のインキャップデバイス。
【符号の説明】
【0053】
10:コンテナー
100:クリップオンデバイス
101:キャップ
102:底カバー
102:キャップ
104:バッテリーホルダー
106:バッテリー
108:プリント回路基板
114:カバー
116:凹み
118:押しボタン
110:押しボタン
112:コントローラー
120:シグナル発生ユニット
123:センサー
124:オーディオユニット
125a,125b:発光源
126:振動ユニット
304:コンテナー
302:キャップ
306:注ぎ口
400:インキャップデバイス
402:コンテナー
404:注ぎ口
406:中空ロック
408:ボタン
410:プリント回路基板
412:バッテリー
414:バッテリーホルダー
416:コントローラー
418:カバー
420:シグナル発生ユニット
502:オーディオユニット
504:発光源
506:振動ユニット
508:複数のセンサー
510:高感度タッチセンサー