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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-20
(45)【発行日】2022-05-30
(54)【発明の名称】食器載置用プレート
(51)【国際特許分類】
   A47J 36/24 20060101AFI20220523BHJP
   B65D 25/20 20060101ALI20220523BHJP
【FI】
A47J36/24
B65D25/20 L
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2019037539
(22)【出願日】2019-03-01
(65)【公開番号】P2020137926
(43)【公開日】2020-09-03
【審査請求日】2021-03-30
(73)【特許権者】
【識別番号】000198477
【氏名又は名称】石塚硝子株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 晴也
(72)【発明者】
【氏名】鷲尾 祐司
(72)【発明者】
【氏名】野崎 哲
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 徹也
(72)【発明者】
【氏名】勝見 健太
(72)【発明者】
【氏名】両角 秀勝
【審査官】西村 賢
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0307289(US,A1)
【文献】特開2017-006190(JP,A)
【文献】特開2003-135281(JP,A)
【文献】特開2003-015560(JP,A)
【文献】特開2008-277097(JP,A)
【文献】特開2008-258005(JP,A)
【文献】特開2007-141652(JP,A)
【文献】特開2006-286499(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 27/00-36/42
B65D 23/00-25/56
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
食器載置用プレートであって、
前記食器載置用プレートの一方の面を構成し、食器を載置可能な第1プレートと、
前記食器載置用プレートの前記一方とは反対の面を構成し、食器を載置可能な第2プレートと、
前記第1プレートを加熱し、前記第2プレートは加熱しないように構成された加熱ユニットと、
を備え
前記第1プレート及び前記第2プレートは、それぞれ、少なくとも一部が透明又は半透明の材料から成り、
前記第2プレートの端面から前記第2プレートの内部に光を導入するように構成された光導入ユニットをさらに備え、
前記端面から導入された前記光は、前記第2プレート及び前記第1プレートの内部を経て、前記一方の面から外部に向けて照射される食器載置用プレート。
【請求項2】
請求項に記載の食器載置用プレートであって、
前記食器載置用プレートの周囲の照度を検出するように構成された照度検出ユニットと、
前記照度検出ユニットが検出した前記照度に応じて前記光導入ユニットを制御するように構成された制御ユニットと、
をさらに備える食器載置用プレート。
【請求項3】
請求項に記載の食器載置用プレートであって、
前記第1プレートの温度を検出するように構成された温度検出ユニットと、
前記温度検出ユニットが検出した前記温度に応じて前記光導入ユニットを制御するように構成された制御ユニットと、
をさらに備える食器載置用プレート。
【請求項4】
請求項に記載の食器載置用プレートであって、
前記第1プレートの温度を設定するように構成された温度設定ユニットと、
前記温度設定ユニットが設定した前記温度に応じて前記光導入ユニットを制御するように構成された制御ユニットと、
をさらに備え、
前記加熱ユニットは、前記温度設定ユニットが設定した前記温度に応じて前記第1プレートを加熱するように構成された食器載置用プレート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は食器載置用プレートに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に、食器の保温器が開示されている。食器の保温器は、その上に置かれた食器を加熱する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2016-106667号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
レストラン等で、食器を載置するために食器載置用プレートが使用される。食器を保温するために、食器を加熱する機構を食器載置用プレートに設けることが考えられる。
1つの食器載置用プレートに、最初に、加熱すべき食器を載置し、次に、加熱すべきでない食器を載置することがある。加熱すべき食器を載置するときは、食器載置用プレートの温度を高くする必要がある。次に、加熱すべきでない食器を載置するときは、食器載置用プレートの温度を低くする必要がある。しかしながら、食器載置用プレートの温度を一旦高くすると、食器載置用プレートの温度を下げるまでに時間を要する。その結果、加熱すべきでない食器を載置するまでに時間がかかってしまう。
【0005】
また、1つの食器載置用プレートに、最初に、加熱すべきでない食器を載置し、次に、加熱すべき食器を載置することがある。加熱すべきでない食器を載置するときは、食器載置用プレートの温度を低くする必要がある。次に、加熱すべき食器を載置するときは、食器載置用プレートの温度を高くする必要がある。しかしながら、食器載置用プレートの温度を上げるまでに時間を要する。その結果、加熱すべき食器を載置するまでに時間がかかってしまう。
【0006】
本開示の1つの局面は、食器を載置する面の温度を迅速に切り替えることができる食器載置用プレートを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の1つの局面は、食器載置用プレートであって、前記食器載置用プレートの一方の面を構成し、食器を載置可能な第1プレートと、前記食器載置用プレートの前記一方とは反対の面を構成し、食器を載置可能な第2プレートと、前記第1プレートを加熱するように構成された加熱ユニットと、を備える食器載置用プレートである。
【0008】
本開示の1つの局面である食器載置用プレートを用いれば、例えば、まず、加熱された第1プレート7の上に食器を載置し、次に、加熱されていない第2プレート9の上に食器を載置することができる。
【0009】
また、本開示の1つの局面である食器載置用プレートを用いれば、例えば、まず、加熱されていない第2プレート9の上に食器を載置し、次に、予め加熱しておいた第1プレート7の上に食器を載置することができる。
【0010】
よって、本開示の1つの局面である食器載置用プレートを用いれば、食器を載置する面の温度を迅速に切り替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】食器載置用プレート1の構成を表す斜視図である。
図2】食器載置用プレート1の構成を表す分解斜視図である。
図3】食器載置用プレート1の構成を表す平面図である。
図4】食器載置用プレート1の構成を表す、A視方向から見た側面図である。
図5】食器載置用プレート1の構成を表す、B視方向から見た側面図である。
図6図3におけるVI-VI断面での断面図である。
図7図3におけるVII-VII断面での断面図である。
図8】食器載置用プレート1の電気的構成を表すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本開示の例示的な実施形態について図面を参照しながら説明する。
<第1実施形態>
1.食器載置用プレート1の構成
食器載置用プレート1の構成を、図1図8に基づき説明する。食器載置用プレート1は、例えば、テーブル等の上に置くことができる。食器載置用プレート1の上に食器を載置することができる。
【0013】
図1に示すように、食器載置用プレート1は、板状の基本形態を有する。食器載置用プレート1の一方の面を第1面3とする。第1面3とは反対の面を第2面5とする。食器載置用プレート1は、第1面3が上側となるように、テーブル等の上に置くことができる。この場合、第1面3に食器を載置することができる。
【0014】
また、食器載置用プレート1は、第2面5が上側となるように、テーブル等の上に置くことができる。この場合、第2面5に食器を載置することができる。
図2に示すように、食器載置用プレート1は、第1プレート7と、第2プレート9と、枠体11と、第1筐体13と、第2筐体15と、を備える。
【0015】
図1図3に示すように、第1プレート7は、矩形の板状の形態を有する。第1プレート7は透明なガラス板と、透明導電膜とを備えるガラスヒーターである。第1プレート7は、その全体が透明である。透明導電膜は、ガラス板の表面に形成されている。透明導電膜に電流を流すと、第1プレート7は発熱する。
【0016】
図2図6に示すように、第1プレート7の4辺のうち、対向する2辺の端面に電極17が形成されている。電極17は、透明導電膜と電気的に接続している。透明導電膜、電極17、後述する制御部21、及び後述するバッテリー23は加熱ユニットに対応する。
【0017】
図2に示すように、第2プレート9は、矩形の板状の形態を有する。第2プレート9は透明なガラス板である。板厚方向から見た第2プレート9の形状は、板厚方向から見た第1プレート7の形状と同じである。食器載置用プレート1は、例えば、第2プレート9を加熱する機構を備えない。食器載置用プレート1は、第2プレート9を加熱するを備えていてもよい。
【0018】
枠体11は矩形の枠形状を有する。第1筐体13は、枠体11の一方の端部に接続している。第2筐体15は、枠体11の反対の端部に接続している。第1筐体13及び第2筐体15は、それぞれ、薄型の直方体状の基本形態を有する。ただし、第1筐体13及び第2筐体15のうち、枠体11の側の部分は、枠体11に近づくほど、厚みが減少している。
【0019】
図3図5図6に示すように、第1筐体13には、センサ群19、制御部21、及びバッテリー23が収容されている。第1筐体13には、第1操作部25が設けられている。第2筐体15には、第2操作部27が設けられている。
【0020】
センサ群19は、食器載置用プレート1の周囲の照度を測定する照度センサと、第1プレート7の温度を検出する温度センサとを含む。制御部21は、CPU、メモリ等を備えるマイクロコンピュータである。バッテリー23は、食器載置用プレート1の各部に電力を供給する。第1操作部25はユーザの操作を受け付ける。ユーザの操作として、電源をオン又はオフとする操作、モードを設定する操作等がある。モードについては後述する。
【0021】
図6に示すように、第1筐体13及び第2筐体15は、後述するように第2プレート9を枠体11に取り付けたとき、第2プレート9の端面と対向する位置に光導入ユニット29を備える。光導入ユニット29はLEDである。
【0022】
光導入ユニット29は、第2プレート9の端面から第2プレート9の内部に光を導入する。導入された光の一部は、第2プレート9及び第1プレート7の内部を経て、第1面3から、食器載置用プレート1の外部に向けて照射される。光導入ユニット29は、導入する光の光量と、光の色とを変化させることができる。また、第2プレート9の端面から第2プレート9の内部に導入された光の一部は、第2面5から、食器載置用プレート1の外部に向けて照射される。
【0023】
図1図2図4図6図7に示すように、第1プレート7は、枠体11の一方の面に取り付けられる。第2プレート9は、枠体11の反対の面に取り付けられる。枠体11は、第1プレート7のうち、外周縁の付近に当接する。枠体11は、第2プレート9のうち、外周縁の付近に当接する。図4図6図7に示すように、第1プレート7のうち、枠体11に当接しない部分と、第2プレート9のうち、枠体11に当接しない部分とは、空間を挟んで対向する。
【0024】
第1面3が上側となるように、食器載置用プレート1を平坦なテーブル等の上に置いたとき、図4図6に示すように、第1筐体13及び第2筐体15は、第2プレート9よりも下方に突出している。そのため、第2プレート9とテーブル等との間には隙間が生じる。
【0025】
また、第2面5が上側となるように、食器載置用プレート1を平坦なテーブル等の上に置いたとき、第1筐体13及び第2筐体15は、第1プレート7よりも下方に突出している。そのため、第1プレート7とテーブル等との間には隙間が生じる。
【0026】
食器載置用プレート1は、図8に示す電気的構成を有する。制御部21は、センサ群19、第1操作部25、第2操作部27、バッテリー23、及び光導入ユニット29と接続している。また、制御部21は、電極17を介して第1プレート7と接続している。
【0027】
2.食器載置用プレート1の使用方法
ユーザは、例えば、以下の第1、第2の使用方法で、食器載置用プレート1を使用することができる。
【0028】
(2-1)第1の使用方法
ユーザは、第1面3が上側となるように、食器載置用プレート1をテーブル等の上に置く。ユーザは、第1操作部25を操作することで、食器載置用プレート1の電源をオンにする。ユーザは、第1操作部25を操作することで、モードを設定する。モードには、第1~第5モードがある。ユーザは、第2操作部27を操作することで、第1プレート7の温度を設定する。ユーザは、第1プレート7の上に食器を載置する。
【0029】
制御部21は、以下の処理を実行する。制御部21は、第1プレート7の温度が設定された温度となるように、第1プレート7の透明導電膜に流す電流の量を調整する。
第1モードが設定された場合、制御部21は、センサ群19を用いて、食器載置用プレート1の周囲の照度を検出する。制御部21は、検出した照度に応じて、光導入ユニット29を制御する。制御の態様として、例えば、以下の態様が挙げられる。
【0030】
(a1)食器載置用プレート1の周囲の照度が低いほど、光導入ユニット29が導入する光の光量を大きくする。
(a2)食器載置用プレート1の周囲の照度が予め設定された閾値以下である場合は、閾値を超える場合よりも、光導入ユニット29が導入する光の光量を大きくする。
【0031】
第2モードが設定された場合、制御部21は、センサ群19を用いて、第1プレート7の温度を検出する。制御部21は、検出した温度に応じて、光導入ユニット29を制御する。制御の態様として、例えば、以下の態様が挙げられる。
【0032】
(b1)検出した温度に応じて、光導入ユニット29が導入する光の色を変化させる。なお、制御部21は、検出した温度と光の色との関係を規定するマップを予め記憶している。制御部21は、センサ群19を用いて検出した第1プレート7の温度をそのマップに当てはめることで、光導入ユニット29が導入する光を決定する。
【0033】
(b2)検出した温度が高いほど、光導入ユニット29が導入する光の光量を大きくする。
(b3)検出した温度が予め設定された閾値以上である場合は、閾値未満である場合よりも、光導入ユニット29が導入する光の光量を大きくする。
【0034】
第3モードが設定された場合、制御部21は、第1プレート7の設定温度を取得する。制御部21は、取得した設定温度に応じて、光導入ユニット29を制御する。制御の態様として、例えば、以下の態様が挙げられる。
【0035】
(c1)第1プレート7の設定温度の温度に応じて、光導入ユニット29が導入する光の色を変化させる。なお、制御部21は、第1プレート7の設定温度と光の色との関係を規定するマップを予め記憶している。制御部21は、第1プレート7の設定温度をそのマップに当てはめることで、光導入ユニット29が導入する光を決定する。
【0036】
(c2)第1プレート7の設定温度が高いほど、光導入ユニット29が導入する光の光量を大きくする。
(c3)第1プレート7の設定温度が予め設定された閾値以上である場合は、閾値未満である場合よりも、光導入ユニット29が導入する光の光量を大きくする。
【0037】
第4モードが設定された場合、制御部21は、光導入ユニット29が導入する光の光量及び色を、時間の経過とともに、所定のパターンで変化させる。所定のパターンは、予め制御部21に記憶されている。ユーザは、第1操作部25を操作することで、複数種類のパターンの中から1つのパターンを選択することができる。
【0038】
第5モードが設定された場合、制御部21は、光導入ユニット29が導入する光の光量及び色を、予め設定された光量及び色に固定する。ユーザは、第1操作部25を操作することで、光量及び色を設定することができる。
【0039】
(2-2)第2の使用方法
ユーザは、第2面5が上側となるように、食器載置用プレート1をテーブル等の上に置く。ユーザは、第2プレート9の上に食器を載置する。第2の使用方法を行っているとき、第1プレート7は加熱されていてもよいし、加熱されていなくてもよい。
【0040】
3.食器載置用プレート1が奏する効果
(1A)例えば、食器載置用プレート1を用いて、まず、第1の使用方法を行うことができる。第1の使用方法では、第1プレート7の上に、加熱すべき食器を載置する。食器載置用プレート1は第1プレート7を加熱する。そのため、食器載置用プレート1は、食器を加熱する。
【0041】
次に、第1の使用方法の直後に、第2の使用方法を行うことができる。第2の使用方法では、第2プレート9の上に、加熱すべきでない食器を載置する。第2プレート9は加熱されていないので、第1の使用方法の直後であっても、食器が加熱されてしまうことを抑制できる。
【0042】
よって、食器載置用プレート1を用いれば、食器を載置する面の温度を迅速に切り替えることができるので、加熱すべき食器を載置した直後に、加熱すべきでない食器を載置することができる。
【0043】
(1B)例えば、食器載置用プレート1を用いて、まず、第2の使用方法を行うことができる。第2の使用方法では、第2プレート9の上に、加熱すべきでない食器を載置する。このとき、第1プレート7を加熱しておく。なお、第1プレート7を加熱しても、第2プレート9の温度は上がり難い。
【0044】
次に、第2の使用方法の直後に、第1の使用方法を行うことができる。第1の使用方法では、第1プレート7の上に、加熱すべき食器を載置する。第1プレート7は予め加熱されているので、第2の使用方法の直後であっても、食器を加熱することができる。
【0045】
よって、食器載置用プレート1を用いれば、食器を載置する面の温度を迅速に切り替えることができるので、加熱すべきでない食器を載置した直後に、加熱すべき食器を載置することができる。
【0046】
(1C)第1プレート7及び第2プレート9は、それぞれ、透明の材料から成る。光導入ユニット29は、第2プレート9の端面から、第2プレート9の内部に光を導入する。第2プレート9の端面から導入された光は、第2プレート9及び第1プレート7の内部を経て、第1面3から外部に向けて照射される。
【0047】
第1の使用方法の場合、ユーザは、第1面3から外部に向けて照射される光を視認できる。そのため、食器載置用プレート1は、光による演出を行うことができる。
(1D)第1モードを設定した場合、食器載置用プレート1は、その周囲の照度を検出する。また、食器載置用プレート1は、検出した照度に応じて光導入ユニット29を制御する。そのため、ユーザが視認する光の態様は、食器載置用プレート1の周囲の照度に応じて変化する。その結果、光による演出の効果が一層高くなる。
【0048】
(1E)第2モードを設定した場合、食器載置用プレート1は、第1プレート7の温度を検出する。また、食器載置用プレート1は、検出した温度に応じて光導入ユニット29を制御する。そのため、ユーザが視認する光の態様は、検出した温度に応じて変化する。その結果、ユーザは、光の態様に基づき、第1プレート7の温度を知ることができる。
【0049】
(1F)第3モードを設定した場合、食器載置用プレート1は、第1プレート7の設定温度を取得する。また、食器載置用プレート1は、取得した設定温度に応じて光導入ユニット29を制御する。そのため、ユーザが視認する光の態様は、取得した設定温度に応じて変化する。その結果、ユーザは、光の態様に基づき、第1プレート7の設定温度を知ることができる。
【0050】
(1G)第2の使用方法を行うとき、第1プレート7とテーブル等との間には隙間がある。そのため、第1プレート7の温度が高い場合でも、テーブル等が痛み難い。また、第1プレート7に、テーブル等の汚れが付着し難いので、衛生的に優れている。
<他の実施形態>
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
【0051】
(1)光導入ユニット29として、LED以外の光源を使用してもよい。
(2)第1プレート7は、透明導電層を備えるものでなくてもよい。例えば、透明なガラス板の表面に、線状のヒータを取り付けたものであってもよい。
【0052】
(3)第2プレート9の一部は、光の透過率が周囲とは異なる部分(以下では透過率特異部とする)であってもよい。第2プレート9において、透過率特異部を、例えば、所定のパターンを形成するように配置することができる。この場合、第2プレート9の端面から光を導入すると、第1面3又は第2面5から見て、所定のパターンが表れる。その結果、光による演出の効果が一層高まる。
【0053】
(4)第1プレート7の一部は、透明でなくてもよい。第1プレート7の少なくとも一部は、半透明であってもよい。第2プレート9の一部は、透明でなくてもよい。第2プレート9の少なくとも一部は、半透明であってもよい。
【0054】
(5)食器載置用プレート1は、外部電源から電力を供給されてもよい。
(6)複数の食器載置用プレート1を電源線により、直列に、又は並列に接続してもよい。接続された複数の食器載置用プレート1少なくとも一部は、バッテリー23を備えなくてもよい。バッテリー23を備えない食器載置用プレート1は、電源線を介して、他の食器載置用プレート1、又は外部電源から電力を供給される。
【0055】
(7)第1プレート7及び第2プレート9の材質はガラス以外の材質であってもよい。ガラス以外の材質として、例えば、透明又は半透明の樹脂等が挙げられる。
(8)本開示に記載の制御部21及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の制御部21及びその手法は、一つ以上の専用ハードウェア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の制御部21及びその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリと一つ以上のハードウェア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されてもよい。制御部21に含まれる各部の機能を実現する手法には、必ずしもソフトウェアが含まれている必要はなく、その全部の機能が、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現されてもよい。
【0056】
(9)上記各実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素に分担させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に発揮させたりしてもよい。また、上記各実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記各実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。
【0057】
(10)上述した食器載置用プレート1の他、当該食器載置用プレート1を構成要素とするシステム、制御部21としてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実態的記録媒体、照明方法等、種々の形態で本開示を実現することもできる。
【符号の説明】
【0058】
1…食器載置用プレート、3…第1面、5…第2面、7…第1プレート、9…第2プレート、11…枠体、13…第1筐体、15…第2筐体、17…電極、19…センサ群、21…制御部、23…バッテリー、25…第1操作部、27…第2操作部、29…光導入ユニット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8