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特許7077314硫黄およびヒドロキシルアミン置換基を有する有害生物防除的に活性な複素環式誘導体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-20
(45)【発行日】2022-05-30
(54)【発明の名称】硫黄およびヒドロキシルアミン置換基を有する有害生物防除的に活性な複素環式誘導体
(51)【国際特許分類】
   C07D 471/04 20060101AFI20220523BHJP
   A01N 43/90 20060101ALI20220523BHJP
   A01P 7/04 20060101ALI20220523BHJP
【FI】
C07D471/04 108Z
C07D471/04 CSP
A01N43/90 104
A01P7/04
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2019522723
(86)(22)【出願日】2017-09-28
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-01-09
(86)【国際出願番号】 EP2017074590
(87)【国際公開番号】W WO2018077565
(87)【国際公開日】2018-05-03
【審査請求日】2020-09-25
(31)【優先権主張番号】201611036908
(32)【優先日】2016-10-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(73)【特許権者】
【識別番号】300091441
【氏名又は名称】シンジェンタ パーティシペーションズ アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100119013
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100123777
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 さつき
(74)【代理人】
【識別番号】100111796
【弁理士】
【氏名又は名称】服部 博信
(72)【発明者】
【氏名】ユング ピエール ジョセフ マルセル
(72)【発明者】
【氏名】シケルヴァル ヴィカス
(72)【発明者】
【氏名】セン インディラ
(72)【発明者】
【氏名】ラワル ギリッシュ
(72)【発明者】
【氏名】ミューレバッハ ミシェル
(72)【発明者】
【氏名】エドマンズ アンドリュー
(72)【発明者】
【氏名】レンドラー セバスチャン
(72)【発明者】
【氏名】エメリー ダニエル
【審査官】神谷 昌克
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/023954(WO,A2)
【文献】国際公開第2016/142326(WO,A1)
【文献】国際公開第2014/142292(WO,A1)
【文献】国際公開第2016/107831(WO,A1)
【文献】特表2009-528989(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
A01N
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I-4
【化1】
(式中、
Aは、CHまたはNであり;
Xは、SまたはSO2であり;
3 およびR 6 は、独立して、水素、ハロゲン、C 1 ~C 6 ハロアルキル、R 7 8 N-、シアノによって単置換され得るC 3 ~C 6 シクロアルキル、シアノによって単置換され得るC 1 ~C 4 アルキル、トリアゾリルまたはピラゾリル(その各々はハロゲンおよびシアノからなる群から選択される置換基によって単置換され得る)であり;
7 およびR 8 は、水素である
の化合物、または前記式I-4の化合物の農芸化学的に許容可能な塩、立体異性体、鏡像異性体、互変異性体もしくはN-オキシド
【請求項2】
式I-5
【化2】
(式中、置換基X、R3およびAは、請求項1において式I-4で定義されているとおりである)
の化合物によって表される、請求項1に記載の式I-4の化合物。
【請求項3】
式I-6
【化3】
(式中、置換基X、R6およびAは、請求項1において式I-4で定義されているとおりである)
の化合物によって表される、請求項1に記載の式I-4の化合物。
【請求項4】
有効成分として、それぞれ遊離形態または農芸化学的に利用可能な塩形態における、請求項1に記載の式I-4の少なくとも1つの化合物または必要に応じてその互変異性体と、少なくとも1つの助剤とを含む殺有害生物組成物。
【請求項5】
有害生物を防除するための方法であって、請求項に記載の組成物を前記有害生物またはその環境に施用する工程を含むが、人の身体に適用される方法を除く、方法。
【請求項6】
有害生物による攻撃から植物繁殖材料を保護するための方法であって、前記繁殖材料または前記繁殖材料が植えられた場所を、請求項に記載の組成物で処理する工程を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、硫黄置換基を含有する殺有害生物的に活性である、特に殺虫的に活性な複素環式誘導体、それらの化合物を含む組成物、および動物有害生物(animal pest)(節足動物、特に昆虫またはダニ目(Acarina)の代表例を含む)を防除するためのそれらの使用に関する。
【背景技術】
【0002】
殺有害生物作用を有する複素環化合物は、公知であり、例えば国際公開第2012/086848号、国際公開第2013/018928号および国際公開第2016/023954号に記載されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ここで、硫黄を含有するフェニルおよびピリジル置換基を有する新規な殺有害生物的に活性な複素環式誘導体が発見された。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、従って、式I
【化1】
(式中、
Aは、CHまたはNであり;
Xは、S、SO、SO2またはSO(NH)であり;
1は、C1~C6アルキル、C1~C6ハロアルキル、C1~C4アルキル-C3~C6シクロアルキル、C3~C6ハロシクロアルキル、C1~C4アルキル-C3~C6ハロシクロアルキル、C2~C6アルケニル、C2~C6ハロアルケニル、C2~C6アルキニルもしくはC2~C6ハロアルキニルであり;または
1は、ハロゲン、シアノ、C1~C4ハロアルキルおよびC1~C4アルキルからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換され得るC3~C6シクロアルキルであり;
2は、シアノ、C1~C6ハロアルキル、C1~C6ハロアルコキシ、C1~C4ハロアルキルスルファニル、C1~C4ハロアルキルスルフィニルもしくはC1~C4ハロアルキルスルホニルであり;または
2は、ハロゲン、シアノ、C1~C4ハロアルキル、C1~C4アルコキシおよびC1~C4アルキルからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換され得るC3~C6シクロアルキルであり;
4は、水素、C1~C6アルキル、C1~C6ハロアルキル、C2~C6アルケニル、C2~C6ハロアルケニル、C2~C6アルキニルもしくはC2~C6ハロアルキニルであり;または
4は、ハロゲン、シアノ、C1~C4ハロアルキル、C1~C4アルコキシおよびC1~C4アルキルからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換され得るC3~C6シクロアルキルであり;または
4は、ハロゲン、シアノ、C3~C6シクロアルキル、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、C1~C4アルキルスルファニル、C1~C4ハロアルキルスルファニル、C1~C4アルキルスルフィニル、C1~C4ハロアルキルスルフィニル、C1~C4アルキルスルホニル、C1~C4ハロアルキルスルホニルおよびC1~C4アルコキシからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換されているC1~C4アルキルであり;
3およびR6は、独立して、水素、ハロゲン、シアノ、C1~C6アルキル、C1~C6ハロアルキル、C1~C6アルコキシ、C1~C6ハロアルコキシ、C1~C6アルキルスルファニル、C1~C6ハロアルキルスルファニル、C1~C6アルキルスルフィニル、C1~C6ハロアルキルスルフィニル、C1~C6アルキルスルホニル、C1~C6ハロアルキルスルホニル、R78N-、ヒドロキシル、C2~C6アルケニル、C2~C6ハロアルケニル、C2~C6アルキニル、C2~C6ハロアルキニル、-SF5もしくは-N=S(O)pR910であり;または
3およびR6は、独立して、ハロゲン、C1~C4アルキル、C1~C4ハロアルキル、シアノおよびC1~C4アルコキシからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換され得るC3~C6シクロアルキルであり;または
3およびR6は、独立して、ハロゲン、C1~C4アルキル、C1~C4ハロアルキルおよびシアノからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換され得るC1~C4アルキル-C3~C6シクロアルキルであり;または
3およびR6は、独立して、ハロゲン、シアノ、C1~C4アルコキシ、C1~C4ハロアルコキシ、C1~C4アルキルスルファニル、C1~C4ハロアルキルスルファニル、C1~C4アルキルスルフィニル、C1~C4ハロアルキルスルフィニル、C1~C4アルキルスルホニル、C1~C4ハロアルキルスルホニル、R78N-およびヒドロキシルからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換されているC1~C4アルキルであり;または
3およびR6は、独立して、炭素原子を介して、置換基Aを含有する環に結合されている5員~6員芳香族環系であり、前記環系は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1~C4アルキル、C2~C6アルケニル、C2~C6ハロアルケニル、C2~C6アルキニル、C2~C6ハロアルキニル、C1~C4アルコキシ-C1~C4アルキル、C3~C6シクロアルキル、C1~C4アルキル-C3~C6シクロアルキル、C1~C4ハロアルキル、C1~C4ハロアルコキシ、C1~C4アルコキシ、C1~C4アルキルスルファニル、C1~C4アルキルスルフィニル、C1~C4アルキルスルホニル、-C(O)C1~C4アルキル、C1~C4ハロアルキルスルファニル、C1~C4ハロアルキルスルフィニル、C1~C4ハロアルキルスルホニル、R78N-、ヒドロキシルおよび-C(O)C1~C4ハロアルキルからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換され得;および前記環系は、窒素、酸素および硫黄からなる群から選択される1、2または3個のヘテロ原子を含有し得、ここで、前記環系は、2個以上の酸素原子を含有することができず、かつ2個以上の硫黄原子を含有することができず;または
3およびR6は、独立して、窒素原子を介して、置換基Aを含有する環に結合されている5員芳香族環系であり、前記環系は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C2~C6アルケニル、C2~C6ハロアルケニル、C2~C6アルキニル、C2~C6ハロアルキニル、C1~C4アルコキシ-C1~C4アルキル、C1~C4アルキル、C3~C6シクロアルキル、C1~C4アルキル-C3~C6シクロアルキル、C1~C4ハロアルキル、C1~C4ハロアルコキシ、C1~C4アルコキシ、C1~C4アルキルスルファニル、C1~C4アルキルスルフィニル、C1~C4アルキルスルホニル、-C(O)C1~C4アルキル、C1~C4ハロアルキルスルファニル、C1~C4ハロアルキルスルフィニル、C1~C4ハロアルキルスルホニル、R78N-、ヒドロキシルおよび-C(O)C1~C4ハロアルキルからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換され得;および前記環系は、窒素、酸素および硫黄からなる群から選択される1、2または3個のヘテロ原子を含有し、ここで、前記環系は、2個以上の酸素原子を含有することができず、かつ2個以上の硫黄原子を含有することができず;
5は、C1~C6アルキルであり;または
5は、ハロゲン、シアノ、C1~C4アルキルスルファニル、C1~C4ハロアルキルスルファニル、C1~C4アルキルスルフィニル、C1~C4ハロアルキルスルフィニル、C1~C4アルキルスルホニル、C1~C4ハロアルキルスルホニルおよびC1~C4アルコキシからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換されているC1~C4アルキルであり;
7およびR8は、独立して、水素、シアノ、C2~C4アルケニル、C2~C4ハロアルケニル、C2~C4アルキニル、C2~C4ハロアルキニル、C1~C4アルコキシ-C1~C4アルキル、C1~C4アルキル、C1~C4ハロアルキル、C1~C4ハロアルコキシ、C1~C4アルコキシ、C1~C4アルキルスルファニル、C1~C4アルキルスルフィニル、C1~C4アルキルスルホニル、-C(O)C1~C4アルキル、C1~C4ハロアルキルスルファニル、C1~C4ハロアルキルスルフィニル、C1~C4ハロアルキルスルホニル、-C(O)C1~C4ハロアルキルであり;または
7およびR8は、独立して、-C(O)C3~C6シクロアルキルであり、ここで、C3~C6シクロアルキルは、ハロゲン、シアノ、C1~C4ハロアルキルおよびC1~C4アルキルからなる群から選択される置換基によって単置換乃至多置換され得;または
7およびR8は、独立して、ハロゲン、シアノ、C1~C4ハロアルキルおよびC1~C4アルキルからなる群から選択される置換基によって単置換乃至多置換され得るC3~C6シクロアルキルであり;
9およびR10は、独立して、C1~C4アルキルもしくはC1~C4ハロアルキルであり;または
9およびR10は、独立して、ハロゲン、シアノ、C1~C4ハロアルキルおよびC1~C4アルキルからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換され得るC3~C6シクロアルキルであり;および
pは、0または1である)
の化合物ならびに式Iの化合物の農芸化学的に許容可能な塩、立体異性体、鏡像異性体、互変異性体およびN-オキシドに関する。
【発明を実施するための形態】
【0005】
少なくとも1つの塩基性中心(basic centre)を有する式Iの化合物は、例えば酸付加塩、例えば無機強酸、例えば鉱酸、例えば過塩素酸、硫酸、硝酸、リン酸またはハロゲン化水素酸との酸付加塩、強有機カルボン酸、例えば非置換であるかまたは例えばハロゲンで置換されるC1~C4アルカンカルボン酸、例えば酢酸、例えば飽和または不飽和ジカルボン酸、例えばシュウ酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸またはフタル酸、例えばヒドロキシカルボン酸、例えばアスコルビン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸またはクエン酸、または例えば安息香酸との酸付加塩、または有機スルホン酸、例えば非置換であるかまたは例えばハロゲンで置換されるC1~C4アルカン-またはアリールスルホン酸、例えばメタン-またはp-トルエンスルホン酸との酸付加塩を形成することができる。少なくとも1つの酸性基を有する式Iの化合物は、例えば、塩基との塩、例えば無機塩、例えばアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩、例えばナトリウム塩、カリウム塩またはマグネシウム塩、またはアンモニアまたは有機アミンとの塩、例えばモルホリン、ピペリジン、ピロリジン、モノ-、ジ-またはトリ-低級アルキルアミン、例えばエチル-、ジエチル-、トリエチル-またはジメチルプロピルアミン、またはモノ-、ジ-またはトリヒドロキシ-低級アルキルアミン、例えばモノ-、ジ-またはトリエタノールアミンを形成することができる。
【0006】
置換基の定義中に存在するアルキル基は、直鎖状または分枝鎖状であり得、例えばメチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソ-ブチル、tert-ブチル、ペンチル、ヘキシル、ノニル、デシルおよびそれらの分枝鎖状異性体である。アルキルスルファニル、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルコキシ、アルケニルおよびアルキニル基は、挙げられたアルキル基から誘導される。アルケニルおよびアルキニル基は、一価または多価不飽和であり得る。
【0007】
ハロゲンは、一般に、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素である。これは、対応して、ハロアルキルまたはハロフェニルなどの、他の意味と組み合わされたハロゲンにも適用される。
【0008】
ハロアルキル基は、好ましくは、1~6個の炭素原子の鎖長を有する。ハロアルキルは、例えば、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、2,2,2-トリフルオロエチル、2-フルオロエチル、2-クロロエチル、ペンタフルオロエチル、1,1-ジフルオロ-2,2,2-トリクロロエチル、2,2,3,3-テトラフルオロエチルおよび2,2,2-トリクロロエチルである。
【0009】
アルコキシ基は、1~6個の炭素原子の好ましい鎖長を有することが好ましい。アルコキシは、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、i-プロポキシ、n-ブトキシ、イソブトキシ、sec-ブトキシおよびtert-ブトキシであり、かつ異性体ペンチルオキシおよびヘキシルオキシラジカルでもある。
【0010】
ハロアルコキシ基は、1~6個の炭素原子の鎖長を有することが好ましい。ハロアルコキシは、例えば、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシまたは2,2,2-トリフルオロエトキシである。
【0011】
アルコキシアルキル基は、好ましくは1~6個の炭素原子の鎖長を有し、1個以上の酸素原子を含有する。アルコキシアルキルは、例えば、メトキシメチル、メトキシエチル、エトキシメチル、エトキシエチル、n-プロポキシメチル、n-プロポキシエチル、イソプロポキシメチル、イソプロポキシエチル、または例えば-CH2OCH2CH2OCH3などのジアルコキシアルキル誘導体である。
【0012】
アルコキシカルボニルは、例えば、メトキシカルボニル(C1アルコキシカルボニルである)、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、n-ブトキシカルボニル、tert-ブトキシカルボニル、n-ペントキシカルボニルまたはヘキソキシカルボニルである。
【0013】
シクロアルキル基は、好ましくは、3~6個の環炭素原子、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルを有する。
【0014】
本発明に関して、置換基の定義における「一置換乃至多置換」は、典型的には、置換基の化学構造に応じて一置換乃至七置換、好ましくは一置換乃至五置換、より好ましくは一置換、二置換または三置換を意味する。
【0015】
本明細書において使用される際、「C2~C6アルキニル」という用語は、炭素および水素原子のみからなり、少なくとも1つの三重結合を含有し、2~6個の炭素原子を有し、単結合によって分子の残りの部分に結合された直鎖状または分枝鎖状炭化水素鎖ラジカル基を指す。「C2~C4アルキニル」および「C2~C3アルキニル」という用語は、それに応じて解釈されるべきである。C2~C6アルキニルの例としては、限定はされないが、エチニル、プロパ-1-イニル、ブタ-1-イニル、ブタ-2-イニルが挙げられる。
【0016】
本明細書において使用される際、「C2~C6アルケニル」という用語は、炭素および水素原子のみからなり、少なくとも1つの二重結合を含有し、2~6個の炭素原子を有し、単結合によって分子の残りの部分に結合された直鎖状または分枝鎖状炭化水素鎖ラジカル基を指す。「C2~C4アルケニル」および「C2~C3アルケニル」という用語は、それに応じて定義されるべきである。C2~C6アルケニルの例としては、限定はされないが、プロパ-1-エニル、ブタ-1-エニルおよびブタ-2-エニルが挙げられる。
【0017】
アルキルスルファニルは、例えば、メチルスルファニル、エチルスルファニル、プロピルスルファニル、イソプロピルスルファニル、ブチルスルファニル、ペンチルスルファニル、およびヘキシルスルファニルである。
【0018】
アルキルスルフィニルは、例えば、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、プロピルスルフィニル、イソプロピルスルフィニル、ブチルスルフィニル、ペンチルスルフィニルまたはヘキシルスルフィニルである。
【0019】
アルキルスルホニルは、例えば、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、ブチルスルホニル、ペンチルスルホニルまたはヘキシルスルホニルである。
【0020】
ハロアルキルスルファニルは、例えば、ジフルオロメチルスルファニル、トリフルオロメチルスルファニル、2,2,2-トリフルオロエチルスルファニルまたはペンタフルオロエチルスルファニルである。
【0021】
ハロアルキルスルフィニルは、例えば、ジフルオロメチルスルフィニル、トリフルオロメチルスルフィニル、2,2,2-トリフルオロエチルスルフィニルまたはペンタフルオロエチルスルフィニルである。
【0022】
ハロアルキルスルホニルは、例えば、ジフルオロメチルスルホニル、トリフルオロメチルスルホニル、2,2,2-トリフルオロエチルスルホニルまたはペンタフルオロエチルスルホニルである。
【0023】
本発明に関して、「窒素原子を介して、置換基Aを含有する環に結合されている5員芳香族環系」の例は、これらに限定されないが、ピラゾリル、イミダゾリル、ピロリル、トリアゾリルおよびテトラゾリルである。前記5員芳香族環系が2個以上の窒素原子を含有する場合、これは、いずれかの窒素原子を介して、置換基Aを含有する環に結合され得る。
【0024】
本発明に関して、「炭素原子を介して、置換基Aを含有する環に結合されている5員~6員芳香族環系」の例は、これらに限定されないが、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピロリル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、フラニル、チエニル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、テトラゾリル、フリル、ピラジニル、ピリダジニルおよびトリアジニルである。前記5員~6員芳香族環系は、いずれかの炭素原子を介して、置換基Aを含有する環に結合され得る。
【0025】
本発明に係る式Iの化合物は、塩形成中に形成され得る水和物も含む。
【0026】
フリーラジカルは、メチル基を表す。
【0027】
Aは、CHまたはNであり;
Xは、S、SOまたはSO2であり;
1は、C1~C6アルキルであり;
2は、C1~C6ハロアルキル、C1~C6ハロアルコキシ、C1~C4ハロアルキルスルファニル、C1~C4ハロアルキルスルフィニルまたはC1~C4ハロアルキルスルホニルであり;
4は、水素、C1~C6アルキル、C1~C6ハロアルキル、C2~C6アルケニル、C2~C6ハロアルケニル、C2~C6アルキニルもしくはC2~C6ハロアルキニルであり;または
4は、ハロゲン、シアノ、C1~C4ハロアルキルおよびC1~C4アルキルからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換され得るC3~C6シクロアルキルであり;または
4は、シアノ、C3~C6シクロアルキル、フェニル、ピリジン、ピリミジン、C1~C4アルキルスルファニル、C1~C4ハロアルキルスルファニル、C1~C4アルキルスルフィニル、C1~C4ハロアルキルスルフィニル、C1~C4アルキルスルホニル、C1~C4ハロアルキルスルホニルおよびC1~C4アルコキシからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換されているC1~C4アルキルであり;
3およびR6は、独立して、水素、ハロゲン、シアノ、C1~C6アルキル、C1~C6ハロアルキル、C1~C6アルコキシ、C1~C6ハロアルコキシ、C1~C6アルキルスルファニル、C1~C6ハロアルキルスルファニル、C1~C6アルキルスルフィニル、C1~C6ハロアルキルスルフィニル、C1~C6アルキルスルホニル、C1~C6ハロアルキルスルホニル、R78N-、ヒドロキシル、C2~C6アルケニル、C2~C6ハロアルケニル、C2~C6アルキニル、C2~C6ハロアルキニル、-SF5もしくは-N=S(O)pR910であり;または
3およびR6は、独立して、ハロゲン、C1~C4アルキル、C1~C4ハロアルキルおよびシアノからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換され得るC3~C6シクロアルキルであり;または
3およびR6は、独立して、ハロゲン、C1~C4アルキル、C1~C4ハロアルキルおよびシアノからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換され得るC1~C4アルキル-C3~C6シクロアルキルであり;または
3およびR6は、シアノ、C1~C4アルコキシ、C1~C4ハロアルコキシ、C1~C4アルキルスルファニル、C1~C4ハロアルキルスルファニル、C1~C4アルキルスルフィニル、C1~C4ハロアルキルスルフィニル、C1~C4アルキルスルホニル、C1~C4ハロアルキルスルホニル、R78N-およびヒドロキシルからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換されているC1~C4アルキルであり;または
3およびR6は、独立して、炭素原子を介して、置換基Aを含有する環にすべて結合されているフェニル、ピリジルまたはピリミジルであり、前記フェニル、ピリジルまたはピリミジルは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C2~C6アルケニル、C2~C6ハロアルケニル、C2~C6アルキニル、C2~C6ハロアルキニル、C1~C4アルコキシ-C1~C4アルキル、C1~C4アルキル、C3~C6シクロアルキル、C1~C4アルキル-C3~C6シクロアルキル、C1~C4ハロアルキル、C1~C4ハロアルコキシ、C1~C4アルコキシ、C1~C4アルキルスルファニル、C1~C4アルキルスルフィニル、C1~C4アルキルスルホニル、-C(O)C1~C4アルキル、C1~C4ハロアルキルスルファニル、C1~C4ハロアルキルスルフィニル、C1~C4ハロアルキルスルホニル、R78N-ヒドロキシルおよび-C(O)C1~C4ハロアルキルからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換され得;または
3およびR6は、独立して、窒素原子を介して、置換基Aを含有する環に両方とも結合されているトリアゾリルまたはピラゾリルであり、前記トリアゾリルまたはピラゾリルは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C2~C6アルケニル、C2~C6ハロアルケニル、C2~C6アルキニル、C2~C6ハロアルキニル、C1~C4アルコキシC1~C4アルキル、C1~C4アルキル、C3~C6シクロアルキル、C1~C4アルキル-C3~C6シクロアルキル、C1~C4ハロアルキル、C1~C4ハロアルコキシ、C1~C4アルコキシ、C1~C4アルキルスルファニル、C1~C4アルキルスルフィニル、C1~C4アルキルスルホニル、-C(O)C1~C4アルキル、C1~C4ハロアルキルスルファニル、C1~C4ハロアルキルスルフィニル、C1~C4ハロアルキルスルホニル、R78N-ヒドロキシルおよび-C(O)C1~C4ハロアルキルからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換され得;
5は、C1~C6アルキルであり;
7およびR8は、独立して、水素、シアノ、C2~C4アルケニル、C2~C4ハロアルケニル、C2~C4アルキニル、C2~C4ハロアルキニル、C1~C4アルコキシ-C1~C4アルキル、C3~C6シクロアルキル、C1~C4アルキル、C1~C4ハロアルキル、C1~C4ハロアルコキシ、C1~C4アルコキシ、C1~C4アルキルスルファニル、C1~C4アルキルスルフィニル、C1~C4アルキルスルホニル、-C(O)C1~C4アルキル、C1~C4ハロアルキルスルファニル、C1~C4ハロアルキルスルフィニル、C1~C4ハロアルキルスルホニルもしくは-C(O)C1~C4ハロアルキルであり;または
7およびR8は、独立して、-C(O)C3~C6シクロアルキルであり、ここで、C3~C6シクロアルキル基は、ハロゲン、シアノ、C1~C4ハロアルキルおよびC1~C4アルキルからなる群から選択される置換基によって単置換乃至多置換され得;
9およびR10は、独立して、C1~C4アルキルもしくはC1~C4ハロアルキルであり;または
9およびR10は、独立して、ハロゲン、シアノ、C1~C4ハロアルキルおよびC1~C4アルキルからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換され得るC3~C6シクロアルキルであり;および
pは、0または1である、式Iの化合物が好ましい。
【0028】
Aは、CHまたはNであり;
Xは、S、SOまたはSO2であり;
1は、C1~C6アルキルであり;
2は、C1~C6ハロアルキル、C1~C4ハロアルキルスルファニル、C1~C4ハロアルキルスルフィニル、C1~C4ハロアルキルスルホニルであり;
4は、水素、C1~C6アルキル、C1~C6ハロアルキル、C2~C6アルケニル、C2~C6ハロアルケニル、C2~C6アルキニルもしくはC2~C6ハロアルキニルであり;または
4は、ハロゲン、シアノ、C1~C4ハロアルキルおよびC1~C4アルキルからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換され得るC3~C6シクロアルキルであり;または
4は、シアノ、C3~C6シクロアルキル、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、C1~C4アルキルスルファニル、C1~C4ハロアルキルスルファニル、C1~C4アルキルスルフィニル、C1~C4ハロアルキルスルフィニル、C1~C4アルキルスルホニル、C1~C4ハロアルキルスルホニルおよびC1~C4アルコキシからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換されているC1~C4アルキルであり;
3およびR6は、独立して、水素、ハロゲン、シアノ、C1~C6アルキル、C1~C6ハロアルキル、C1~C6アルコキシ、C1~C6ハロアルコキシ、C1~C6アルキルスルファニル、C1~C6ハロアルキルスルファニル、C1~C6アルキルスルフィニル、C1~C6ハロアルキルスルフィニル、C1~C6アルキルスルホニル、C1~C6ハロアルキルスルホニル、R78N-もしくは-N=S(O)pR910であり;または
3およびR6は、独立して、ハロゲン、C1~C4アルキル、C1~C4ハロアルキルおよびシアノからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換され得るC3~C6シクロアルキルであり;または
3およびR6は、シアノ、C1~C4アルコキシ、C1~C4ハロアルコキシ、C1~C4アルキルスルファニル、C1~C4ハロアルキルスルファニル、C1~C4アルキルスルフィニル、C1~C4ハロアルキルスルフィニル、C1~C4アルキルスルホニル、C1~C4ハロアルキルスルホニル、R78N-およびヒドロキシルからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換されているC1~C4アルキルであり;または
3およびR6は、独立して、炭素原子を介して、置換基Aを含有する環にすべて結合されているフェニル、ピリジルまたはピリミジルであり、前記フェニル、ピリジルまたはピリミジルは、ハロゲン、シアノ、C1~C4アルコキシC1~C4アルキル、C1~C4アルキル、C3~C6シクロアルキル、C1~C4アルキル-C3~C6シクロアルキル、C1~C4ハロアルキル、C1~C4ハロアルコキシ、C1~C4アルコキシ、C1~C4アルキルスルファニル、C1~C4アルキルスルフィニル、C1~C4アルキルスルホニル、C1~C4ハロアルキルスルファニル、C1~C4ハロアルキルスルフィニル、C1~C4ハロアルキルスルホニル、R78N-およびヒドロキシルからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換され得;または
3およびR6は、独立して、窒素原子を介して、置換基Aを含有する環に両方とも結合されているトリアゾリルまたはピラゾリルであり、前記トリアゾリルまたはピラゾリルは、ハロゲン、シアノ、C1~C4アルコキシ-C1~C4アルキル、C1~C4アルキル、C3~C6シクロアルキル、C1~C4アルキル-C3~C6シクロアルキル、C1~C4ハロアルキル、C1~C4ハロアルコキシ、C1~C4アルコキシ、C1~C4アルキルスルファニル、C1~C4アルキルスルフィニル、C1~C4アルキルスルホニル、C1~C4ハロアルキルスルファニル、C1~C4ハロアルキルスルフィニル、C1~C4ハロアルキルスルホニル、R78N-およびヒドロキシルからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換され得;
5は、C1~C6アルキルであり;
7およびR8は、独立して、水素、シアノ、C1~C4アルキル、シクロプロピル、C1~C4ハロアルキルもしくはC1~C4アルコキシであり;または
7およびR8は、独立して、ハロゲン、シアノ、C1~C4ハロアルキルおよびC1~C4アルキルからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換され得る-C(O)シクロプロピルであり;
9およびR10は、独立して、C1~C4アルキルもしくはC1~C4ハロアルキルであり;または
9およびR10は、独立して、ハロゲン、シアノ、C1~C4ハロアルキルおよびC1~C4アルキルからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換され得るシクロプロピルであり;および
pは、0または1である、式Iの化合物がさらに好ましい。
【0029】
Aは、CHまたはNであり;
Xは、S、SOまたはSO2であり;
1は、C1~C4アルキルであり;
2は、C1~C4ハロアルキル、C1~C4ハロアルキルスルファニル、C1~C4ハロアルキルスルフィニルまたはC1~C4ハロアルキルスルホニルであり;
4は、水素、C1~C6アルキルもしくはC1~C6ハロアルキルであり;または
4は、ハロゲン、シアノ、C1~C4ハロアルキルおよびC1~C4アルキルからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換され得るシクロプロピルであり;または
4は、シアノ、シクロプロピル、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、C1~C4アルキルスルファニル、C1~C4ハロアルキルスルファニル、C1~C4アルキルスルフィニル、C1~C4ハロアルキルスルフィニル、C1~C4アルキルスルホニル、C1~C4ハロアルキルスルホニルおよびC1~C4アルコキシからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換されているC1~C4アルキルであり;
3およびR6は、独立して、水素、ハロゲン、シアノ、C1~C6アルキル、C1~C6ハロアルキル、C1~C6アルコキシ、C1~C6ハロアルコキシもしくはR78N-であり;または
3およびR6は、独立して、シアノによって単置換され得るシクロプロピルであり;または
3およびR6は、独立して、シアノによって単置換され得るC1~C4アルキルであり;または
3およびR6は、独立して、炭素原子を介して、置換基Aを含有する環にすべて結合されているフェニル、ピリジルまたはピリミジルであり、前記フェニル、ピリジルまたはピリミジルは、ハロゲン、シアノ、C1~C4アルコキシ-C1~C4アルキル、C1~C4アルキル、C3~C6シクロアルキル、C1~C4アルキル-C3~C6シクロアルキル、C1~C4ハロアルキル、C1~C4ハロアルコキシ、C1~C4アルコキシ、C1~C4アルキルスルファニル、C1~C4アルキルスルフィニル、C1~C4アルキルスルホニル、C1~C4ハロアルキルスルファニル、C1~C4ハロアルキルスルフィニル、C1~C4ハロアルキルスルホニル、R78N-およびヒドロキシルからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換され得;または
3およびR6は、独立して、窒素原子を介して、置換基Aを含有する環に両方とも結合されているトリアゾリルまたはピラゾリルであり、前記トリアゾリルまたはピラゾリルは、ハロゲン、シアノ、C1~C4アルコキシ-C1~C4アルキル、C1~C4アルキル、C3~C6シクロアルキル、C1~C4アルキル-C3~C6シクロアルキル、C1~C4ハロアルキル、C1~C4ハロアルコキシ、C1~C4アルコキシ、C1~C4アルキルスルファニル、C1~C4アルキルスルフィニル、C1~C4アルキルスルホニル、C1~C4ハロアルキルスルファニル、C1~C4ハロアルキルスルフィニル、C1~C4ハロアルキルスルホニル、R78N-およびヒドロキシルからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換され得;
5は、C1~C6アルキルであり;および
7およびR8は、独立して、水素、C1~C4アルキル、C1~C4ハロアルキル、シクロプロピル、-C(O)シクロプロピルまたはC1~C4アルコキシである、式Iの化合物がさらに好ましい。
【0030】
Aは、CHまたはNであり;
Xは、S、SOまたはSO2であり;
1は、C1~C4アルキルであり;
2は、C1~C4ハロアルキル、C1~C4ハロアルキルスルファニル、C1~C4ハロアルキルスルフィニルまたはC1~C4ハロアルキルスルホニルであり;
4は、水素またはC1~C6アルキルであり;
3およびR6は、独立して、水素、ハロゲン、シアノ、C1~C6アルキル、C1~C6ハロアルキル、C1~C6アルコキシ、C1~C6ハロアルコキシもしくはR78N-であり;または
3およびR6は、独立して、シアノによって単置換され得るシクロプロピルであり;または
3およびR6は、独立して、シアノによって単置換され得るC1~C4アルキルであり;または
3およびR6は、独立して、炭素原子を介して、置換基Aを含有する環にすべて結合されているフェニル、ピリジルまたはピリミジルであり、前記フェニル、ピリジルまたはピリミジルは、ハロゲン、シアノ、C1~C4アルコキシ-C1~C4アルキル、C1~C4アルキル、C3~C6シクロアルキル、C1~C4アルキル-C3~C6シクロアルキル、C1~C4ハロアルキル、C1~C4ハロアルコキシ、C1~C4アルコキシ、C1~C4アルキルスルファニル、C1~C4アルキルスルフィニル、C1~C4アルキルスルホニル、C1~C4ハロアルキルスルファニル、C1~C4ハロアルキルスルフィニル、C1~C4ハロアルキルスルホニル、R78N-およびヒドロキシルからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換され得;または
3およびR6は、独立して、窒素原子を介して、置換基Aを含有する環に両方とも結合されているトリアゾリルまたはピラゾリルであり、前記トリアゾリルまたはピラゾリルは、ハロゲン、シアノ、C1~C4アルコキシ-C1~C4アルキル、C1~C4アルキル、C3~C6シクロアルキル、C1~C4アルキル-C3~C6シクロアルキル、C1~C4ハロアルキル、C1~C4ハロアルコキシ、C1~C4アルコキシ、C1~C4アルキルスルファニル、C1~C4アルキルスルフィニル、C1~C4アルキルスルホニル、C1~C4ハロアルキルスルファニル、C1~C4ハロアルキルスルフィニル、C1~C4ハロアルキルスルホニル、R78N-およびヒドロキシルからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換され得;
5は、C1~C6アルキルであり;および
7およびR8は、独立して、水素、C1~C4アルキル、C1~C4ハロアルキル、シクロプロピル、-C(O)シクロプロピルまたはC1~C4アルコキシである、式Iの化合物がさらに好ましい。
【0031】
Aは、CHまたはNであり;
Xは、S、SOまたはSO2であり;
1は、C1~C4アルキルであり;
2は、C1~C4ハロアルキルであり;
4は、水素またはC1~C6アルキルであり;
3およびR6は、独立して、水素、ハロゲン、C1~C6ハロアルキルもしくはR78N-であり;または
3およびR6は、独立して、シアノによって単置換され得るシクロプロピルであり;または
3およびR6は、独立して、シアノによって単置換され得るC1~C4アルキルであり;または
3およびR6は、独立して、いずれかの窒素原子を介して、置換基Aを含有する環に結合されているトリアゾリルであり、前記トリアゾリルは、ハロゲンおよびシアノからなる群から選択される置換基によって単置換され得;
5は、C1~C6アルキルであり;および
7およびR8は、独立して、水素、C1~C4アルキル、C1~C4ハロアルキル、シクロプロピル、-C(O)シクロプロピルまたはC1~C4アルコキシである、式Iの化合物がさらに好ましい。
【0032】
Aは、CHまたはNであり;
Xは、S、SOまたはSO2であり、好ましくはSまたはSO2であり;
1は、C1~C4アルキルであり、好ましくはメチルまたはエチルであり;
2は、C1~C4ハロアルキルであり、好ましくはトリフルオロメチルであり;
4は、水素またはC1~C6アルキルであり、好ましくは水素、メチルまたはエチルであり、より好ましくはメチルであり;
3およびR6は、独立して、水素、ハロゲン、C1~C6ハロアルキルもしくはR78N-であり;または
3およびR6は、独立して、シアノによって単置換され得るシクロプロピルであり;または
3およびR6は、独立して、シアノによって単置換され得るC1~C4アルキルであり;または
3およびR6は、独立して、いずれかの窒素原子を介して、置換基Aを含有する環に結合されている無置換トリアゾリルであり;
5は、C1~C6アルキルであり、好ましくはメチルであり;および
7およびR8は、独立して、水素またはC1~C4アルキルであり、好ましくは水素またはメチルであり、より好ましくは水素である、式Iの化合物ならびに前記特に好ましい式Iの化合物の農芸化学的に許容可能な塩、立体異性体、鏡像異性体、互変異性体およびN-オキシドが特に好ましい。
【0033】
式I-10
【化2】
(式中、
Aは、CHまたはNであり;
Xは、S、SOまたはSO2であり;
3およびR6は、独立して、水素、ハロゲン、シアノ、C1~C6アルキル、C1~C6ハロアルキル、C1~C6アルコキシまたはR78N-であり;
4は、水素、C1~C6アルキルもしくはC1~C6ハロアルキルであり;または
4は、ハロゲン、シアノ、C1~C4ハロアルキルおよびC1~C4アルキルからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換され得るシクロプロピルであり;または
4は、シアノ、シクロプロピル、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、C1~C4アルキルスルファニル、C1~C4ハロアルキルスルファニル、C1~C4アルキルスルフィニル、C1~C4ハロアルキルスルフィニル、C1~C4アルキルスルホニル、C1~C4ハロアルキルスルホニルおよびC1~C4アルコキシからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換されているC1~C4アルキルであり;
3およびR6は、独立して、シアノによって単置換され得るシクロプロピルであり;または
3およびR6は、独立して、炭素原子を介して、置換基Aを含有する環にすべて結合されているフェニル、ピリジルまたはピリミジルであり、前記フェニル、ピリジルまたはピリミジルは、ハロゲン、シアノ、C1~C4アルコキシ-C1~C4アルキル、C1~C4アルキル、C3~C6シクロアルキル、C1~C4アルキル-C3~C6シクロアルキル、C1~C4ハロアルキル、C1~C4ハロアルコキシ、C1~C4アルコキシ、C1~C4アルキルスルファニル、C1~C4アルキルスルフィニル、C1~C4アルキルスルホニル、C1~C4ハロアルキルスルファニル、C1~C4ハロアルキルスルフィニル、C1~C4ハロアルキルスルホニル、R78N-およびヒドロキシルからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換され得;または
3およびR6は、独立して、窒素原子を介して、置換基Aを含有する環に両方とも結合されているトリアゾリルまたはピラゾリルであり、前記トリアゾリルまたはピラゾリルは、ハロゲン、シアノ、C1~C4アルコキシC1~C4アルキル、C1~C4アルキル、C3~C6シクロアルキル、C1~C4アルキル-C3~C6シクロアルキル、C1~C4ハロアルキル、C1~C4ハロアルコキシ、C1~C4アルコキシ、C1~C4アルキルスルファニル、C1~C4アルキルスルフィニル、C1~C4アルキルスルホニル、C1~C4ハロアルキルスルファニル、C1~C4ハロアルキルスルフィニル、C1~C4ハロアルキルスルホニル、R78N-およびヒドロキシルからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換され得;および
7およびR8は、独立して、水素、C1~C4アルキル、C1~C4ハロアルキル、シクロプロピル、-C(O)シクロプロピルまたはC1~C4アルコキシである)
の化合物によって表される式Iの化合物がさらに好ましい。
【0034】
Aは、CHまたはNであり;
Xは、S、SOまたはSO2であり;
4は、水素、C1~C6アルキルまたはC1~C6ハロアルキルであり;
3およびR6は、独立して、水素、ハロゲン、シアノ、C1~C4アルキル、C1~C4ハロアルキル、C1~C4アルコキシもしくはR78N-であり;または
3およびR6は、独立して、シアノによって単置換され得るシクロプロピルであり;または
3およびR6は、独立して、炭素原子を介して、置換基Aを含有する環にすべて結合されているフェニル、ピリジルまたはピリミジルであり、前記フェニル、ピリジルまたはピリミジルは、ハロゲン、シアノ、C1~C4アルコキシC1~C4アルキル、C1~C4アルキル、C3~C6シクロアルキル、C1~C4アルキルC3~C6シクロアルキル、C1~C4ハロアルキル、C1~C4ハロアルコキシ、C1~C4アルコキシ、C1~C4アルキルスルファニル、C1~C4アルキルスルフィニル、C1~C4アルキルスルホニル、C1~C4ハロアルキルスルファニル、C1~C4ハロアルキルスルフィニルおよびC1~C4ハロアルキルスルホニルからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換され得;または
3およびR6は、独立して、窒素原子を介して、置換基Aを含有する環に両方とも結合されているトリアゾリルまたはピラゾリルであり、前記トリアゾリルまたはピラゾリルは、ハロゲン、シアノ、C1~C4アルコキシ-C1~C4アルキル、C1~C4アルキル、C3~C6シクロアルキル、C1~C4アルキル-C3~C6シクロアルキル、C1~C4ハロアルキル、C1~C4ハロアルコキシ、C1~C4アルコキシ、C1~C4アルキルスルファニル、C1~C4アルキルスルフィニル、C1~C4アルキルスルホニル、C1~C4ハロアルキルスルファニル、C1~C4ハロアルキルスルフィニルおよびC1~C4ハロアルキルスルホニルからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換され得;および
7およびR8は、独立して、水素、C1~C4アルキル、-C(O)シクロプロピルまたはシクロプロピルである、式I-10の化合物がさらに好ましい。
【0035】
式Iの化合物の他の好ましい群は、式I-1
【化3】
(式中、置換基X、R1、R2、R3、R6、R4およびAは、上記の式Iで定義されているとおりである)
の化合物によって表される。
【0036】
本発明のさらに好ましい実施形態は、以下のとおりである。
実施形態(A1):
1は、C1~C6アルキルまたはC1~C4アルキル-C3~C6シクロアルキルであり;
2は、シアノ、C1~C6ハロアルキル、C1~C6ハロアルコキシ、C1~C4ハロアルキルスルファニル、C1~C4ハロアルキルスルフィニルもしくはC1~C4ハロアルキルスルホニルであり;または
2は、ハロゲン、シアノまたはC1~C4ハロアルキルからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換され得るC3~C6シクロアルキルであり;
4は、水素、C1~C6アルキル、C1~C6ハロアルキル、C2~C6アルケニルもしくはC2~C6アルキニルであり;または
4は、ハロゲン、シアノまたはC1~C4ハロアルキルからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換され得るC3~C6シクロアルキルであり;または
4は、ハロゲン、シアノ、C3~C6シクロアルキル、フェニル、ピリジル、C1~C4アルキルスルファニル、C1~C4ハロアルキルスルファニル、C1~C4アルキルスルフィニル、C1~C4ハロアルキルスルフィニル、C1~C4アルキルスルホニル、C1~C4ハロアルキルスルホニルおよびC1~C4アルコキシからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換されているC1~C4アルキルであり;および
X、R3、R6およびAは、上記の式Iで定義されているとおりである、式I-1の化合物が好ましい。
【0037】
実施形態(A2):
1は、C1~C6アルキルであり;
2は、C1~C6ハロアルキル、C1~C6ハロアルコキシ、C1~C4ハロアルキルスルファニル、C1~C4ハロアルキルスルフィニルまたはC1~C4ハロアルキルスルホニルであり;
4は、水素またはC1~C6アルキルであり;および
X、R3、R6およびAは、上記の式Iで定義されているとおりである、式I-1の化合物が好ましい。
【0038】
実施形態(A3):
1は、C1~C6アルキルであり;
2は、C1~C6ハロアルキルであり;
4は、水素またはC1~C6アルキルであり;および
X、R3、R6およびAは、上記の式Iで定義されているとおりである、式I-1の化合物が好ましい。
【0039】
実施形態(A4):
式I-1の化合物および上記の式I-1の化合物の好ましい実施形態のすべてにおいて、Aは、NまたはCHであり、Xは、好ましくは、SまたはSO2であり、および
3およびR6は、好ましくは、独立して、水素、ハロゲン、C1~C6ハロアルキルもしくはR78N-であり;または
3およびR6は、好ましくは、独立して、シアノによって単置換され得るシクロプロピルであり;または
3およびR6は、好ましくは、独立して、シアノによって単置換され得るC1~C4アルキルであり;または
3およびR6は、好ましくは、独立して、トリアゾリルまたはピラゾリルであり、その各々は、ハロゲンおよびシアノからなる群から選択される置換基によって単置換され得;ここで、
7およびR8は、水素である。
【0040】
式Iの化合物の他の好ましい群は、式I-2
【化4】
(式中、置換基X、R1、R3、R6、R4およびAは、上記の式Iで定義されているとおりである)
の化合物によって表される。
【0041】
本発明のさらに好ましい実施形態は、以下のとおりである。
実施形態(A5):
1は、C1~C6アルキルまたはC1~C4アルキル-C3~C6シクロアルキルであり;
4は、水素、C1~C6アルキル、C1~C6ハロアルキル、C2~C6アルケニルもしくはC2~C6アルキニルであり;または
4は、ハロゲン、シアノまたはC1~C4ハロアルキルからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換され得るC3~C6シクロアルキルであり;または
4は、ハロゲン、シアノ、C3~C6シクロアルキル、フェニル、ピリジル、C1~C4アルキルスルファニル、C1~C4ハロアルキルスルファニル、C1~C4アルキルスルフィニル、C1~C4ハロアルキルスルフィニル、C1~C4アルキルスルホニル、C1~C4ハロアルキルスルホニルおよびC1~C4アルコキシからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換されているC1~C4アルキルであり;および
X、R3、R6およびAは、上記の式Iで定義されているとおりである、式I-2の化合物が好ましい。
【0042】
実施形態(A6):
1は、C1~C6アルキルであり;
4は、水素またはC1~C6アルキルであり;および
X、R3、R6およびAは、上記の式Iで定義されているとおりである、式I-2の化合物が好ましい。
【0043】
実施形態(A7):
式I-2の化合物および上記の式I-2の化合物の好ましい実施形態のすべてにおいて、Aは、NまたはCHであり、Xは、好ましくは、SまたはSO2であり、および
3およびR6は、好ましくは、独立して、水素、ハロゲン、C1~C6ハロアルキルもしくはR78N-であり;または
3およびR6は、好ましくは、独立して、シアノによって単置換され得るシクロプロピルであり;または
3およびR6は、好ましくは、独立して、シアノによって単置換され得るC1~C4アルキルであり;または
3およびR6は、好ましくは、独立して、トリアゾリルまたはピラゾリルであり、その各々は、ハロゲンおよびシアノからなる群から選択される置換基によって単置換され得;ここで、
7およびR8は、水素である。
【0044】
式Iの化合物の他の好ましい群は、式I-3
【化5】
(式中、置換基X、R1、R3、R6およびAは、上記の式Iで定義されているとおりである)
の化合物によって表される。
【0045】
本発明のさらに好ましい実施形態は、以下のとおりである。
実施形態(A8):
1は、C1~C6アルキルまたはC1~C4アルキル-C3~C6シクロアルキルであり;および
X、R3、R6およびAは、上記の式Iで定義されているとおりである、式I-3の化合物が好ましい。
【0046】
実施形態(A9):
1は、C1~C6アルキルであり;および
X、R3、R6およびAは、上記の式Iで定義されているとおりである、式I-3の化合物が好ましい。
【0047】
実施形態(A10):
式I-3の化合物および上記の式I-3の化合物の好ましい実施形態のすべてにおいて、Aは、NまたはCHであり、Xは、好ましくは、SまたはSO2であり、および
3およびR6は、好ましくは、独立して、水素、ハロゲン、C1~C6ハロアルキルもしくはR78N-であり;または
3およびR6は、好ましくは、独立して、シアノによって単置換され得るシクロプロピルであり;または
3およびR6は、好ましくは、独立して、シアノによって単置換され得るC1~C4アルキルであり;または
3およびR6は、好ましくは、独立して、トリアゾリルまたはピラゾリルであり、その各々は、ハロゲンおよびシアノからなる群から選択される置換基によって単置換され得;ここで、
7およびR8は、水素である。
【0048】
式Iの化合物の他の好ましい群は、式I-4
【化6】
(式中、置換基X、R3、R6およびAは、上記の式Iで定義されているとおりである)
の化合物によって表される。
【0049】
本発明のさらに好ましい実施形態は、以下のとおりである。
実施形態(A11):
Aは、NまたはCHであり;
Xは、S、SOまたはSO2であり、好ましくはSまたはSO2であり;および
3およびR6は、上記の式Iで定義されているとおりである、式I-4の化合物が好ましい。
【0050】
実施形態(A12):
Aは、NまたはCHであり;
Xは、S、SOまたはSO2であり、好ましくはSまたはSO2であり;および
3およびR6は、好ましくは、独立して、水素、ハロゲン、C1~C6ハロアルキルもしくはR78N-であり;または
3およびR6は、好ましくは、独立して、シアノによって単置換され得るシクロプロピルであり;または
3およびR6は、好ましくは、独立して、シアノによって単置換され得るC1~C4アルキルであり;または
3およびR6は、好ましくは、独立して、トリアゾリルまたはピラゾリルであり、その各々は、ハロゲンおよびシアノからなる群から選択される置換基によって単置換され得;ここで、
7およびR8は、水素である、式I-4の化合物ならびに前記特に好ましい式I-4の化合物の農芸化学的に許容可能な塩、立体異性体、鏡像異性体、互変異性体およびN-オキシドが好ましい。
【0051】
実施形態(A13):
Aは、NまたはCHであり;
Xは、S、SOまたはSO2であり、好ましくはSまたはSO2であり;および
3は、ハロゲンであり、好ましくはクロロまたはブロモであり;および
6は、R78N-であり;ここで、
7およびR8は、独立して、水素、シアノ、C2~C4アルケニル、C2~C4ハロアルケニル、C2~C4アルキニル、C2~C4ハロアルキニル、C1~C4アルコキシ-C1~C4アルキル、C1~C4アルキル、C1~C4ハロアルキル、C1~C4ハロアルコキシ、C1~C4アルコキシ、C1~C4アルキルスルファニル、C1~C4アルキルスルフィニル、C1~C4アルキルスルホニル、-C(O)C1~C4アルキル、C1~C4ハロアルキルスルファニル、C1~C4ハロアルキルスルフィニル、C1~C4ハロアルキルスルホニル、-C(O)C1~C4ハロアルキルであり;または
7およびR8は、独立して、-C(O)C3~C6シクロアルキルであり、ここで、C3~C6シクロアルキルは、ハロゲン、シアノ、C1~C4ハロアルキルおよびC1~C4アルキルからなる群から選択される置換基によって単置換乃至多置換され得;または
7およびR8は、独立して、ハロゲン、シアノ、C1~C4ハロアルキルおよびC1~C4アルキルからなる群から選択される置換基によって単置換乃至多置換され得るC3~C6シクロアルキルである、式I-4の化合物が好ましい。
【0052】
実施形態(A14):
Aは、NまたはCHであり;
Xは、S、SOまたはSO2であり、好ましくはSまたはSO2であり;および
3は、ハロゲンであり、好ましくはクロロまたはブロモであり;および
6は、R78N-であり;ここで、R7およびR8は、水素である、式I-4の化合物ならびに前記特に好ましい式I-4の化合物の農芸化学的に許容可能な塩、立体異性体、鏡像異性体、互変異性体およびN-オキシドが好ましい。
【0053】
式Iの化合物の他の好ましい群は、式I-5
【化7】
(式中、置換基X、R3およびAは、上記の式Iで定義されているとおりである)
の化合物によって表される。
【0054】
本発明のさらに好ましい実施形態は、以下のとおりである。
実施形態(B1):
Aは、NまたはCHであり;
Xは、S、SOまたはSO2であり、好ましくはSまたはSO2であり;および
3は、上記の式Iで定義されているとおりである、式I-5の化合物が好ましい。
【0055】
実施形態(B2):
Aは、NまたはCHであり;
Xは、S、SOまたはSO2であり、好ましくはSまたはSO2であり;および
3は、水素、ハロゲンもしくはC1~C6ハロアルキルであり、好ましくは水素、クロロ、ブロモもしくはトリフルオロメチルであり;または
3は、シアノによって単置換され得るシクロプロピルであり;または
3は、シアノによって単置換され得るC1~C4アルキルであり、好ましくはシアノによって単置換され得るイソプロピルであり;または
3は、R78N-であり;または
3は、窒素原子を介して、置換基Aを含有する環に結合されている5員芳香族環系であり、前記環系は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C2~C6アルケニル、C2~C6ハロアルケニル、C2~C6アルキニル、C2~C6ハロアルキニル、C1~C4アルコキシ-C1~C4アルキル、C1~C4アルキル、C3~C6シクロアルキル、C1~C4アルキル-C3~C6シクロアルキル、C1~C4ハロアルキル、C1~C4ハロアルコキシ、C1~C4アルコキシ、C1~C4アルキルスルファニル、C1~C4アルキルスルフィニル、C1~C4アルキルスルホニル、-C(O)C1~C4アルキル、C1~C4ハロアルキルスルファニル、C1~C4ハロアルキルスルフィニル、C1~C4ハロアルキルスルホニル、R78N-、ヒドロキシルおよび-C(O)C1~C4ハロアルキルからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換され得;および前記環系は、窒素、酸素および硫黄からなる群から選択される1、2または3個のヘテロ原子を含有し、ここで、前記環系は、2個以上の酸素原子を含有することができず、かつ2個以上の硫黄原子を含有することができず;および
7およびR8は、独立して、水素、シアノ、C2~C4アルケニル、C2~C4ハロアルケニル、C2~C4アルキニル、C2~C4ハロアルキニル、C1~C4アルコキシ-C1~C4アルキル、C1~C4アルキル、C1~C4ハロアルキル、C1~C4ハロアルコキシ、C1~C4アルコキシ、C1~C4アルキルスルファニル、C1~C4アルキルスルフィニル、C1~C4アルキルスルホニル、-C(O)C1~C4アルキル、C1~C4ハロアルキルスルファニル、C1~C4ハロアルキルスルフィニル、C1~C4ハロアルキルスルホニル、-C(O)C1~C4ハロアルキルであり;または
7およびR8は、独立して、-C(O)C3~C6シクロアルキルであり、ここで、C3~C6シクロアルキルは、ハロゲン、シアノ、C1~C4ハロアルキルおよびC1~C4アルキルからなる群から選択される置換基によって単置換乃至多置換され得;または
7およびR8は、独立して、ハロゲン、シアノ、C1~C4ハロアルキルおよびC1~C4アルキルからなる群から選択される置換基によって単置換乃至多置換され得るC3~C6シクロアルキルである、式I-5の化合物が好ましい。
【0056】
実施形態(B3):
Aは、NまたはCHであり;
Xは、S、SOまたはSO2であり、好ましくはSまたはSO2であり;および
3は、水素、ハロゲンもしくはC1~C6ハロアルキルであり、好ましくは水素、クロロ、ブロモもしくはトリフルオロメチルであり;または
3は、シアノによって単置換され得るシクロプロピルであり;または
3は、シアノによって単置換され得るC1~C4アルキルであり、好ましくはシアノによって単置換され得るイソプロピルであり;または
3は、R78N-であり、ここで、R7およびR8は、水素であり;または
3は、トリアゾリルまたはピラゾリルであり、その各々は、ハロゲンおよびシアノからなる群から選択される置換基によって単置換され得る、式I-5の化合物が好ましい。
【0057】
実施形態(B4):
Aは、NまたはCHであり;
Xは、S、SOまたはSO2であり、好ましくはSまたはSO2であり;および
3は、水素、ハロゲンもしくはC1~C6ハロアルキルであり、好ましくは水素、クロロ、ブロモもしくはトリフルオロメチルであり;または
3は、シアノによって単置換され得るシクロプロピルであり;または
3は、シアノによって単置換され得るC1~C4アルキルであり、好ましくはシアノによって単置換され得るイソプロピルであり;または
3は、R78N-であり、ここで、R7およびR8は、水素であり;または
3は、いずれかの窒素原子を介して、置換基Aを含有する環に結合されている無置換トリアゾリルである、式I-5の化合物が好ましい。
【0058】
実施形態(B5):
Aは、NまたはCHであり;
Xは、S、SOまたはSO2であり、好ましくはSまたはSO2であり;および
3は、水素、ハロゲンもしくはC1~C6ハロアルキルであり、好ましくは水素、クロロ、ブロモもしくはトリフルオロメチルであり;または
3は、シアノによって単置換され得るシクロプロピルであり;または
3は、シアノによって単置換され得るC1~C4アルキルであり、好ましくはシアノによって単置換され得るイソプロピルである、式I-5の化合物ならびに前記特に好ましい式I-5の化合物の農芸化学的に許容可能な塩、立体異性体、鏡像異性体、互変異性体およびN-オキシドが好ましい。
【0059】
式Iの化合物の他の好ましい群は、式I-6
【化8】
(式中、置換基X、R6およびAは、上記の式Iで定義されているとおりである)
の化合物によって表される。
【0060】
本発明のさらに好ましい実施形態は、以下のとおりである。
実施形態(C1):
Aは、NまたはCHであり;
Xは、S、SOまたはSO2であり、好ましくはSまたはSO2であり;および
6は、上記の式Iで定義されているとおりである、式I-6の化合物が好ましい。
【0061】
実施形態(C2):
Aは、NまたはCHであり;
Xは、S、SOまたはSO2であり、好ましくはSまたはSO2であり;
6は、水素、ハロゲンもしくはC1~C6ハロアルキルであり、好ましくは水素、クロロ、ブロモもしくはトリフルオロメチルであり;または
6は、シアノによって単置換され得るシクロプロピルであり;または
6は、シアノによって単置換され得るC1~C4アルキルであり、好ましくはシアノによって単置換され得るイソプロピルであり;または
6は、R78N-であり;または
6は、窒素原子を介して、置換基Aを含有する環に結合されている5員芳香族環系であり、前記環系は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C2~C6アルケニル、C2~C6ハロアルケニル、C2~C6アルキニル、C2~C6ハロアルキニル、C1~C4アルコキシ-C1~C4アルキル、C1~C4アルキル、C3~C6シクロアルキル、C1~C4アルキル-C3~C6シクロアルキル、C1~C4ハロアルキル、C1~C4ハロアルコキシ、C1~C4アルコキシ、C1~C4アルキルスルファニル、C1~C4アルキルスルフィニル、C1~C4アルキルスルホニル、-C(O)C1~C4アルキル、C1~C4ハロアルキルスルファニル、C1~C4ハロアルキルスルフィニル、C1~C4ハロアルキルスルホニル、R78N-、ヒドロキシルおよび-C(O)C1~C4ハロアルキルからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換され得;および前記環系は、窒素、酸素および硫黄からなる群から選択される1、2または3個のヘテロ原子を含有し、ここで、前記環系は、2個以上の酸素原子を含有することができず、かつ2個以上の硫黄原子を含有することができず;および
7およびR8は、独立して、水素、シアノ、C2~C4アルケニル、C2~C4ハロアルケニル、C2~C4アルキニル、C2~C4ハロアルキニル、C1~C4アルコキシ-C1~C4アルキル、C1~C4アルキル、C1~C4ハロアルキル、C1~C4ハロアルコキシ、C1~C4アルコキシ、C1~C4アルキルスルファニル、C1~C4アルキルスルフィニル、C1~C4アルキルスルホニル、-C(O)C1~C4アルキル、C1~C4ハロアルキルスルファニル、C1~C4ハロアルキルスルフィニル、C1~C4ハロアルキルスルホニル、-C(O)C1~C4ハロアルキルであり;または
7およびR8は、独立して、-C(O)C3~C6シクロアルキルであり、ここで、C3~C6シクロアルキルは、ハロゲン、シアノ、C1~C4ハロアルキルおよびC1~C4アルキルからなる群から選択される置換基によって単置換乃至多置換され得;または
7およびR8は、独立して、ハロゲン、シアノ、C1~C4ハロアルキルおよびC1~C4アルキルからなる群から選択される置換基によって単置換乃至多置換され得るC3~C6シクロアルキルである、式I-6の化合物が好ましい。
【0062】
実施形態(C3):
Aは、NまたはCHであり;
Xは、S、SOまたはSO2であり、好ましくはSまたはSO2であり;および
6は、水素、ハロゲンもしくはC1~C6ハロアルキルであり、好ましくは水素、クロロ、ブロモもしくはトリフルオロメチルであり;または
6は、シアノによって単置換され得るシクロプロピルであり;または
6は、シアノによって単置換され得るC1~C4アルキルであり、好ましくはシアノによって単置換され得るイソプロピルであり;または
6は、R78N-であり、ここで、R7およびR8は、水素であり;または
6は、トリアゾリルまたはピラゾリルであり、その各々は、ハロゲンおよびシアノからなる群から選択される置換基によって単置換され得る、式I-6の化合物が好ましい。
【0063】
実施形態(C4):
Aは、NまたはCHであり;
Xは、S、SOまたはSO2であり、好ましくはSまたはSO2であり;および
6は、水素もしくはハロゲンであり、好ましくは水素、フルオロ、クロロもしくはブロモであり;または
6は、R78N-であり、ここで、R7およびR8は、水素であり;または
6は、トリアゾリルまたはピラゾリルであり、その各々は、ハロゲンおよびシアノからなる群から選択される置換基によって単置換され得る、式I-6の化合物が好ましい。
【0064】
実施形態(C5):
Aは、NまたはCHであり;
Xは、S、SOまたはSO2であり、好ましくはSまたはSO2であり;および
6は、水素もしくはハロゲンであり、好ましくは水素、フルオロ、クロロもしくはブロモであり;または
6は、R78N-であり、ここで、R7およびR8は、水素であり;または
6は、いずれかの窒素原子を介して、置換基Aを含有する環に結合されている無置換トリアゾリルである、式I-6の化合物ならびに前記特に好ましい式I-5の化合物の農芸化学的に許容可能な塩、立体異性体、鏡像異性体、互変異性体およびN-オキシドが好ましい。
【0065】
本発明の特に好ましい実施形態は、式I-7
【化9】
(式中、
Aは、NまたはCHであり;
Xは、SまたはSO2であり;
2は、C1~C6ハロアルキルであり、好ましくはトリフルオロメチルであり;
4は、C1~C6アルキルであり、好ましくはメチルであり;および
3およびR6は、独立して、水素、ハロゲン、C1~C6ハロアルキルもしくはR78N-であり;または
3およびR6は、独立して、シアノによって単置換され得るシクロプロピルであり;または
3およびR6は、独立して、シアノによって単置換され得るC1~C4アルキルであり;または
3およびR6は、独立して、いずれかの窒素原子を介して、置換基Aを含有する環に結合されている無置換トリアゾリルであり;ここで、
7およびR8は、水素である)
の化合物ならびに前記特に好ましい式I-7の化合物の農芸化学的に許容可能な塩、立体異性体、鏡像異性体、互変異性体およびN-オキシドによって表される式Iの化合物を含む。
【0066】
上記の式I-7の特に好ましい実施形態において、
3は、好ましくは、水素、ハロゲンもしくはC1~C6ハロアルキルであり、特に水素、クロロ、ブロモもしくはトリフルオロメチルであり;または
3は、好ましくは、シアノによって単置換され得るシクロプロピルであり;または
3は、シアノによって単置換され得るC1~C4アルキルであり、特にシアノによって単置換され得るイソプロピルであり;
6は、好ましくは、水素もしくはハロゲンであり、特に水素、フルオロ、クロロもしくはブロモであり;または
6は、好ましくは、R78N-であり、ここで、R7およびR8は、水素であり;または
6は、好ましくは、いずれかの窒素原子を介して、置換基Aを含有する環に結合されている無置換トリアゾリルである。
【0067】
式(I)の化合物を調製するための本発明に係る方法は、当業者に公知であるか、または例えば国際公開第2009/131237号、国際公開第2011/043404号、国際公開第2011/040629号、国際公開第2010/125985号、国際公開第2012/086848号、国際公開第2013/018928号、国際公開第2013/191113号、国際公開第2013/180193号、国際公開第2013/180194号、国際公開第2016/023954号および国際公開第2016/142326号に記載されている方法によって行われ、150℃~250℃の温度で、例えばポリリン酸などの脱水剤の存在下で、式II
【化10】
(式中、Qは、
【化11】
であり、ここで、Zは、X-R1または脱離基、例えばハロゲン(好ましくはフルオロまたはクロロ)であり、X、R1、R3、R6およびAは、上の式Iで記載されるとおりであり、ラジカルQ中の矢印は、式IIの化合物中のカルボキシル基の炭素原子への結合点を示す)
の化合物と、式III
【化12】
(式中、R2、R4、およびR5は、上の式Iで記載されるとおりである)
の化合物との反応により、式Ia(式中、置換基は、上記および式Iで記載されるとおりである)の化合物を得ることを含む。
【0068】
このような方法は、周知であり、例えば国際公開第2008/128968号または国際公開第2006/003440号に記載されている。本方法は、式Iaの化合物についてスキーム1:
スキーム1
【化13】
にまとめられている。
【0069】
スキーム1に見られるように、式Iaの化合物の形成は、式VI(および/またはその位置異性体VIa)の化合物の仲介によって起こる。中間体VIまたは中間体VIaは、純粋な実体として生じ得、または中間体VIおよびVIaは、位置異性体アシル化生成物の混合物として生じ得る。多くの場合、単離され、任意選択的に精製され得るこのような中間体VI/VIaを介して式(I)または(Ia)の化合物を調製することが有利である。これは、スキーム2:
スキーム2
【化14】
中の式Iaの化合物について示される。
【0070】
式VIおよび/またはVIa(式中、Qは、上に定義されるとおりであり、R2、R4、およびR5は、上の式Iで記載されるとおりである)の化合物(もしくはその混合物)またはその塩は、以下によって調製され得る。
i)活性化種IIa(式中、Qは、上に定義されるとおりであり、X00は、ハロゲン、好ましくは塩素である)を形成するための、当業者に公知であり、かつ例えばTetrahedron,2005,61(46),10827-10852に記載されている方法による、式II(式中、Qは、上に定義されるとおりである)の化合物の活性化。例えば、化合物IIa(式中、X00は、ハロゲン、好ましくは塩素である)が、20~100℃、好ましくは25℃の温度で、塩化メチレンCH2Cl2またはテトラヒドロフランTHFなどの不活性溶媒中の触媒量のN,N-ジメチルホルムアミドDMFの存在下で、例えば塩化オキサリル(COCl)2または塩化チオニルSOCl2によるIIの処理によって形成される。代わりに、例えば、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドEDCまたはジシクロヘキシルカルボジイミドDCCによる式IIの化合物の処理は、25~180℃の温度で、任意選択的に、トリエチルアミンなどの塩基の存在下で、ピリジンまたはテトラヒドロフランTHFなどの不活性溶媒中で、活性化種IIa(式中、X00は、X01またはX02である)を生成し;続いて、
ii)式VIおよび/またはVIaの化合物(またはそれらの混合物)を形成するための、0~80℃の温度で、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、ジオキサンまたはトルエンなどの不活性溶媒中で、任意選択的に、トリエチルアミンまたはピリジンなどの塩基の存在下での、式III(式中、R2、R4、およびR5は、上の式Iで記載されるとおりである)の化合物(またはその塩)による活性化種IIaの処理。
【0071】
例えば、メタンスルホン酸またはp-トルエンスルホン酸TsOHなどの酸触媒の存在下、トルエン、キシレン、N,N-ジメチルホルムアミドDMFまたはN-メチルピロリジンNMPなどの不活性溶剤(またはその混合物)中、25~180℃、好ましくは100~170℃の温度で、任意選択的にマイクロ波条件下において化合物VIおよび/またはVIa(またはこれらの混合物)を例えば加熱することで脱水することにより、式VIおよび/またはVIa(またはこれらの混合物)の化合物は、、式Ia(式中、Qは、上記に定義されているとおりであり、R2、R4およびR5は、上記の式Iで記載されているとおりである)の化合物にさらに転換され得る。代わりに、酢酸またはトリフルオロ酢酸などの溶剤中、反応混合物の沸点以下の温度における、任意選択的にマイクロ波条件下での化合物VIおよび/またはVIa(またはこれらの混合物)の加熱では、式Iaの化合物も生成されることとなる。このようなプロセスは、例えば、国際公開第2010/125985号において既に記載されている。
【0072】
式Ia(式中、Qは、上記に定義されているとおりであり、Zは、脱離基、例えばハロゲン、好ましくはフッ素または塩素であり、R2、R4およびR5は、上記の式Iで記載されているとおりである)の化合物を、式V
1-SH(V)
(式中、R1は、式Iに定義されているとおりである)の化合物またはその塩と、任意選択的に例えば炭酸ナトリウムおよび炭酸カリウムといったアルカリ金属炭酸塩、または水素化ナトリウムなどのアルカリ金属水素化物、または水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物などの好適な塩基の存在下において、不活性溶剤中、好ましくは25~120℃の温度で反応させて、式Ib(ここで、Xは、S(スルフィド)であり、R1は、上記の式Iで記載されているとおりであり、ここで、A、R2、R3、R4、R5およびR6は、上記の式Iで記載されているとおりである)の化合物を生成し得る。使用される溶媒の例としては、THF、エチレングリコールジメチルエーテル、tert-ブチルメチルエーテル、および1,4-ジオキサンなどのエーテル、トルエンおよびキシレンなどの芳香族炭化水素、アセトニトリルなどのニトリルまたはN,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドンもしくはジメチルスルホキシドなどの極性非プロトン性溶媒が挙げられる。同様の化学反応が例えば国際公開第2013/018928号に既に記載されている。式Vの化合物の塩の例としては、式Va
1-S-M(Va)
(式中、R1は、上に定義されるとおりであり、Mは、例えば、ナトリウムまたはカリウムである)
の化合物が挙げられる。これは、スキーム3:
スキーム3
【化15】
中の式Ibの化合物について示される。
【0073】
代わりに、この反応は、Perrio et al.Tetrahedron 2005,61,5253-5259によって記載されているように、100~160℃、好ましくは140℃の温度で、不活性溶媒、例えばキシレン中で、キサントホスなどのリンリガンドの存在下で、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)などのパラジウム触媒の存在下で行われ得る。
【0074】
式I(式中、Xは、SO(スルホキシド)および/またはSO2(スルホン)である)の化合物の部分群は、例えば、酸化剤の中でも特に、m-クロロペルオキシ安息香酸(mCPBA)、過酸化水素、オキソン、過ヨウ素酸ナトリウム、次亜塩素酸ナトリウムまたは次亜塩素酸tert-ブチルなどの試薬を含む、式I(式中、Xは、Sである)の対応するスルフィド化合物(すなわち、上の式Ibの化合物)の酸化反応によって得られる。酸化反応は、一般に、溶媒の存在下で行われる。この反応に使用される溶媒の例としては、ジクロロメタンおよびクロロホルムなどの脂肪族ハロゲン化炭化水素;メタノールおよびエタノールなどのアルコール;酢酸;水;およびそれらの混合物が挙げられる。この反応に使用される酸化剤の量は、スルホキシド化合物I(ここで、X=SOである)を生成するために、1モルのスルフィド化合物Ibに対して、一般に、1~3モル、好ましくは1~1.2モル、スルホン化合物I(ここで、X=SO2である)を生成するために、1モルのスルフィド化合物Ibに対して好ましくは2~2.2モルの酸化剤である。このような酸化反応は、例えば、国際公開第2013/018928号、国際公開第2016/023954号または国際公開第2016/142326号に開示されている。
【0075】
式VIIの化合物から式III(式中、R2、R4およびR5は、上記の式Iで記載されているとおりである)の化合物を調製するためのシーケンスは、以下を含み得る(スキーム4):ステップi.炭酸ナトリウム、炭酸カリウムもしくは炭酸セシウムまたは水素化ナトリウムなどの塩基の存在下における、例えばテトラヒドロフラン、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセタミドまたはアセトニトリルなどの適切な溶剤中での、式VIII(式中、R4、R5およびR2は、上記の式Iで記載されているとおりである)の化合物を生成するためのR5-XLG(式中、R5は、上記の式Iで記載されているとおりであり、XLGは、ハロゲン、好ましくはヨウ素、臭素または塩素などの脱離基である)による化合物VIIのアルキル化;ステップii.例えば、Advanced Organic Chemistry:Reactions,Mechanisms,and Structure,Fourth Edition by Jerry March,1992(Publisher Wiley New York,N.Y.)p523-525に記載されている典型的な条件下における化合物IX(式中、R4、R5およびR2は、上記の式Iで記載されているとおりである)への化合物VIIIのニトロ化;および最後のステップiii.例えば、Advanced Organic Chemistry:Reactions,Mechanisms,and Structure,Fourth Edition by Jerry March, 1992(Publisher Wiley New York,N.Y.)p1216-1217に記載されている典型的な条件下における化合物IIIへの化合物IXの還元。
スキーム4
【化16】
【0076】
代わりに、式III(式中、R2、R4およびR5は、上記の式Iで記載されているとおりである)の化合物は、式XI(式中、R2、R4およびR5は、式Iに記載されているとおりであり、ここで、X1は、ハロゲン、好ましくは塩素または臭素である)の化合物からも調製され得る(スキーム4)。式XX(式中、R2、R4およびR5は、上記の式Iで記載されているとおりであり、ここで、X1は、ハロゲン、好ましくは塩素または臭素であり、PGは、C1~C6アルキル-カルボニル(例えば、アセチル)またはハロC1~C6アルキル-カルボニル(例えば、トリフルオロアセチル)などの保護基であり、好ましくは、PGは、トリフルオロアセチルである)の化合物は、式XI(式中、R2、R4およびR5は、式Iに記載されているとおりであり、ここで、X1は、ハロゲン、好ましくは塩素または臭素である)の化合物と、式(RPG2O(式中、RPGは、C1~C6アルキル-カルボニル(例えば、(RPG2Oは、無水酢酸である)またはハロC1~C6アルキル-カルボニル(例えば、(RPG2Oは、トリフルオロ酢酸無水物である)であり、好ましくは、(RPG2Oは、トリフルオロ酢酸無水物(CF3CO)2Oである)の無水物試薬とを、任意選択的にトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンまたはピリジンなどの塩基の存在下、任意選択的に4-ジメチルアミノピリジンなどのアシル化触媒の存在下、ジクロロメタン、テトラヒドロフランまたはジオキサンなどの溶剤中において0~100℃、好ましくは0℃~30℃の温度で反応させることにより調製され得る。特定の保護基のこのような導入は、当業者に周知であり、例えばProtective Groups in Organic Synthesis,3nd Ed Greene TW,Wuts PGM,1999,pp518-525を参照されたい。
【0077】
式XXI(式中、R2、R4およびR5は、上記の式Iで記載されているとおりであり、PGは、C1~C6アルキル-カルボニル(例えば、アセチル)またはハロC1~C6アルキル-カルボニル(例えば、トリフルオロアセチル)などの保護基であり、好ましくは、PGは、トリフルオロアセチルである)の化合物は、式XX(式中、R2、R4およびR5は、上記の式Iで記載されているとおりであり、ここで、X1は、ハロゲン、好ましくは塩素または臭素であり、PGは、C1~C6アルキル-カルボニル(例えば、アセチル)またはハロC1~C6アルキル-カルボニル(例えば、トリフルオロアセチル)などの保護基であり、好ましくは、PGは、トリフルオロアセチルである)の化合物と例えばアジ化ナトリウムNaN3とを、任意選択的に、種々のカチオンと錯体を形成し得る錯化剤(例えば、15-クラウン-5など)の存在下、テトラヒドロフラン、ジオキサン、アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセタミド、N-メチル-2-ピロリドンまたはジメチルスルホキシドなどの不活性溶剤(またはその混合物)中、0~180℃、好ましくは20~150℃の温度において、任意選択的にマイクロ波照射下で反応させることにより調製され得る。
【0078】
式XXII(式中、R2、R4およびR5は、上記の式Iで記載されているとおりである)の化合物は、式XXI(式中、R2、R4およびR5は、上記の式Iで記載されているとおりであり、PGは、C1~C6アルキル-カルボニル(例えば、アセチル)またはハロC1~C6アルキル-カルボニル(例えば、トリフルオロアセチル)などの保護基であり、好ましくは、PGは、トリフルオロアセチルである)の化合物と、例えば炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムまたは炭酸セシウムといったアルカリ金属炭酸塩などの塩基とを、メタノール、エタノールまたはイソプロパノールなどのアルコール溶剤中、任意選択的に水の存在下において0~100℃、好ましくは0℃~30℃の温度で反応させることにより調製され得る。
【0079】
式III(式中、R2、R4およびR5は、上記の式Iで記載されているとおりである)の化合物は、式XXII(式中、R2、R4およびR5は、上記の式Iで記載されているとおりである)の化合物と、例えばトリアルキル-またはトリアリールホスフィン、好ましくはトリフェニルホスフィンといった三価亜リン酸化合物とを反応させ、および水で、任意選択的に塩酸または臭化水素酸などの酸の存在下において生成されたイミノホスホラン(またはアザ-イリド、シュタウディンガー反応)をインサイチューで加水分解することにより調製され得る。全体として、式XXIIのアジド化合物は、この変換において、形式的な還元を経て式IIIの第一級アミン化合物を形成する。この反応は、テトラヒドロフランまたはジオキサンなどの不活性溶剤中において、0~180℃、好ましくは20~150℃の温度で任意選択的にマイクロ波照射下において実施され得る。代わりに、式XXIIのアジド化合物は、分子水素(H2)を用いて、任意選択的に加圧下において、通常、ニッケル、パラジウムまたは白金などの触媒の存在下、不活性溶剤(例えば、酢酸エチル、メタノールまたはエタノールなど)中において0℃~120℃、好ましくは30℃~還流温度の温度で式IIIのアミノ化合物に還元され得る。
【0080】
式VII(式中、R2およびR4は、上記の式Iで記載されているとおりである)の化合物は、当業者に公知の方法により調製され得る。例えば、以下を介する:ステップ1.)化合物VIIa(式中、R2は、上記の式Iで記載されているとおりである)と、適切なヒドロキシルアミンH2NOR4またはその塩(ハロゲン化水素酸塩、好ましくは塩酸塩もしくは臭化水素酸塩、またはいずれかの他の均等な塩など)(式中、R4は、上記の式Iで記載されているとおりである)との反応(スキーム5);それに続くステップ2.)酸性条件(例えば、水性塩酸)または塩基性条件(例えば、水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウム、テトラヒドロフランまたはジオキサンなどの不活性溶剤中、任意選択的に水の存在下)下のいずれかにおける加水分解によるベンゾイル基の開裂。式VIIa(式中、R2は、上記の式Iで記載されているとおりである)の化合物は、当業者に公知の方法によって調製され得る。例えば、Synthesis 2005,No.8,pp1269-1278およびSynthesis 2011,No.7,pp1149-1156を参照されたい。
スキーム5
【化17】
【0081】
式XI(式中、R2、R4およびR5は、式Iに記載されているとおりであり、ここで、X1は、ハロゲン、好ましくは塩素または臭素である)の化合物の調製を以下に詳述する(スキーム8を参照されたい)。
【0082】
式I-2(式中、Zは、X-R1または脱離基、例えばハロゲン(好ましくはフルオロまたはクロロ)であり、X、R1、R2、R3、R4、R5、R6およびAは、上記の式Iで記載されているとおりである)の化合物は、上記の式II/IIaおよびIIIの化合物からの式Iaの化合物の調製に係るものと同様の条件下(スキーム1および2を参照されたい)における、式IIまたはIIa(式中、Zは、X-R1または脱離基、例えばハロゲン(好ましくはフルオロまたはクロロ)であり、X、R1、R3、R6およびAは、上記の式Iで記載されているとおりであり、ここで、X00は、上記に記載されているとおりである)の化合物と、式III(式中、R4、R5およびR2は、上記の式Iで記載されているとおりである)の化合物またはその塩との反応により調製され得る。これは、スキーム6に例示されている。
スキーム6
【化18】
【0083】
式Iの化合物は、式I-2(式中、Zは、脱離基、例えばハロゲン(好ましくはフルオロまたはクロロ)である)の化合物の化合物と、スキーム3に記載されている式VまたはVaの化合物とを反応させることにより形成され得る。すべての置換基は、上記に定義されているとおりである。
【0084】
代わりに、式I-2(式中、Zは、X-R1または脱離基、例えばハロゲン(好ましくはフルオロまたはクロロ)であり、X、R1、R2、R3、R4、R5、R6およびAは、上記の式Iで記載されているとおりである)の化合物は、以下(スキーム7)により調製され得る。
i.)上記の式II/IIaおよびIIIの化合物からの式VIaの化合物の調製に係るものと同様の条件下(スキーム2を参照されたい)における、式XI(式中、R2、R4およびR5は、上記の式Iで記載されているとおりであり、ここで、X1は、ハロゲン、好ましくは塩素または臭素などの脱離基である)の化合物またはその塩と、式IIまたはIIa(式中、Zは、X-R1または脱離基、例えばハロゲン(好ましくはフルオロまたはクロロ)であり、X、R1、R3、R6およびAは、上記の式Iで記載されているとおりであり、ここで、X00は、上記に記載されているとおりである)の化合物との反応。この変換では、式X-2(式中、Zは、X-R1または脱離基、例えばハロゲン(好ましくはフルオロまたはクロロ)であり、X、R1、R2、R3、R4、R5、R6およびAは、上記の式Iで記載されているとおりであり、ここで、X1は、ハロゲン、好ましくは塩素または臭素などの脱離基である)の化合物が生成される;
スキーム7
【化19】
それに続くii.)式X-2の化合物におけるハロゲン、好ましくは塩素または臭素などの脱離基であるX1のアジド基による置換による式X-3(式中、Zは、X-R1または脱離基、例えばハロゲン(好ましくはフルオロまたはクロロ)であり、X、R1、R2、R3、R4、R5、R6およびAは、上記の式Iで記載されているとおりである)の化合物の形成。この変換は、通常、例えばアジ化ナトリウムNaN3などのアジド塩の存在下において、任意選択的に、種々のカチオンと錯体を形成し得る錯化剤(例えば、15-クラウン-5など)の存在下、テトラヒドロフラン、ジオキサン、アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセタミド、N-メチル-2-ピロリドンまたはジメチルスルホキシドなどの不活性溶剤(またはその混合物)中、0~180℃、好ましくは20~150℃の温度で任意選択的にマイクロ波照射下において実施される;さらに続いて、
iii.)タンデム型シュタウディンガー/環化反応を介した、式X-3の化合物からの、式I-2(式中、Zは、X-R1または脱離基、例えばハロゲン(好ましくはフルオロまたはクロロ)であり、X、R1、R2、R3、R4、R5、R6およびAは、上記の式Iで記載されているとおりである)の化合物の形成。この変換において、式X-3(式中、Zは、X-R1または脱離基、例えばハロゲン(好ましくはフルオロまたはクロロ)であり、X、R1、R2、R3、R4、R5、R6およびAは、上記の式Iで記載されているとおりである)の化合物は、例えば、トリアルキル-またはトリアリールホスフィン、好ましくはトリフェニルホスフィンといった三価亜リン酸化合物で処理されて、イミノホスホラン(またはアザ-イリド、シュタウディンガー反応)中間体がインサイチューで生成され、これがアミドラジカル-NR5C(O)-と環化して式I-2の化合物が形成される。この反応は、テトラヒドロフラン、ジオキサン、トルエンまたはキシレンなどの不活性溶剤中において、0~200℃、好ましくは20~180℃の温度で任意選択的にマイクロ波照射下において行われ得る。シュタウディンガー反応は、当業者に公知であり、対応するイミノホスホラン(アザ-イリド)と、例えばStrategic Applications of Named Reactions in Organic Synthesis by Kurti,Laszlo;Czako,Barbara;Editors;2005,pp.428-429に記載されているカルボン酸誘導体またはケトンなどの基との反応である。例えば、Chemistry&Industry(London,United Kingdom)1984,pp.222-3に記載されている条件などの代替が可能である。
【0085】
式XI(式中、R2、R4およびR5は、上記の式Iで記載されているとおりであり、ここで、X1は、ハロゲン、好ましくは塩素または臭素である)の化合物は、以下(スキーム8)により調製され得る。
i.)式化合物VIIa(式中、R2は、上記の式Iで記載されているとおりである)の化合物と、適切なヒドロキシルアミンH2NOR4(式中、R4は、上記の式Iで記載されているとおりである)(O-メチルヒドロキシルアミンなど)またはその塩(ハロゲン化水素酸塩、好ましくは塩酸塩もしくは臭化水素酸塩、またはいずれかの他の均等な塩など)とを、例えば酢酸(AcOH)またはトリフルオロ酢酸中といった酸性条件下、任意選択的にジクロロメタン、トルエン、テトラヒドロフランTHFまたはジオキサンなどのさらなる不活性溶剤または希釈剤の存在下において反応させて、式XVII(式中、R2およびR4は、上記の式Iで記載されているとおりである)の化合物を形成するステップ。反応温度は、好ましくは、室温~反応混合物の沸点の範囲であり得、または代わりに、加熱は、マイクロ波の照射下で行われ得る;それに続く、
iia.)式XVII(式中、R2およびR4は、上記の式Iで記載されているとおりである)の化合物を例えば塩酸または酢酸といった酸性条件下において反応させて、脱水により式XVI(式中、R2およびR4は、上記の式Iで記載されているとおりである)の化合物を形成するステップ。反応温度は、好ましくは、室温~反応混合物の沸点の範囲であり得、または代わりに、加熱は、マイクロ波の照射下で行われ得る。さらに、式XVIの化合物を、例えばジ-tert-ブチルジカーボネート(BOC無水物、BOC2O)と、トリエチルアミンNEt3、ジイソプロピルエチルアミンまたはピリジンなどの塩基の存在下、任意選択的に4-ジメチルアミノピリジンDMAPなどのアシル化触媒の存在下、ジクロロメタンDCM、テトラヒドロフラン、ジオキサンまたはトルエンなどの不活性溶剤中において0~100℃、好ましくは0℃~30℃の温度で反応させて、式XV(式中、R2およびR4は、上記の式Iで記載されているとおりであり、ここで、PGは、例えば、BOC基-C(O)Ot-Bu(t-ブチルオキシカルボニル)である)の化合物を形成するステップ。特定の保護基のこのような導入は、当業者に周知であり、例えばProtective Groups in Organic Synthesis,3nd Ed Greene TW,Wuts PGM,1999,pp518-525を参照されたい;
スキーム8
【化20】
または代わりにiib.)式XVII(式中、R2およびR4は、上記の式Iで記載されているとおりである)の化合物と、例えばジ-tert-ブチルジカーボネート(BOC無水物、BOC2O)(好ましくは少なくとも2当量)とを、トリエチルアミンNEt3、ジイソプロピルエチルアミンまたはピリジンなどの塩基(好ましくは少なくとも2当量)の存在下、任意選択的に4-ジメチルアミノピリジンDMAPなどのアシル化触媒の存在下、ジクロロメタンDCM、テトラヒドロフラン、ジオキサンまたはトルエンなどの不活性溶剤中において0~100℃、好ましくは0℃~30℃の温度で反応させて、式XV(式中、R2およびR4は、上記の式Iで記載されているとおりであり、ここで、PGは、例えば、BOC基-C(O)Ot-Bu(t-ブチルオキシカルボニル)である)の化合物を、タンデム型の形式的な脱水/BOC基導入を介して直接形成するステップ;それに続く、
iii.)酸性条件下(例えば、水性塩酸)または塩基性条件下(例えば、リチウムまたは水酸化ナトリウム、テトラヒドロフランまたはジオキサンなどの不活性溶剤中、任意選択的に水の存在下)、0~100℃、好ましくは0℃~50℃の温度における加水分解によって式XVの化合物中のベンゾイル基を開裂して、式XIV(式中、R2およびR4は、上記の式Iで記載されているとおりであり、ここで、PGは、例えば、BOC基-C(O)Ot-Bu(t-ブチルオキシカルボニル)である)の化合物を形成するステップ;それに続く、
iv.)炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウムまたは水素化ナトリウムNaHなどの塩基の存在下、例えばテトラヒドロフランTHF、N,N-ジメチル-ホルムアミド、N,N-ジメチルアセタミドまたはアセトニトリルなどの適切な溶剤中において-20~100℃、好ましくは0℃~80℃の温度で式XIV(式中、R2およびR4は、上記の式Iで記載されているとおりであり、ここで、PGは、例えば、BOC基-C(O)Ot-Bu(t-ブチルオキシカルボニル)である)の化合物を試薬R5-XLG(式中、R5は、上記の式Iで記載されているとおりであり、XLGは、ハロゲン、好ましくはヨウ素、臭素または塩素などの脱離基である(例えば、R5-XLGはヨウ化メチルMeIである))でアルキル化して、式XIII(式中、R4、R5およびR2は、上記の式Iで記載されているとおりであり、ここで、PGは、例えば、BOC基-C(O)Ot-Bu(t-ブチルオキシカルボニル)である)の化合物を形成するステップ;それに続く、
v.)通常、酸性条件下(例えば、水性塩酸)または塩基性条件下(例えば、水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウム、テトラヒドロフランまたはジオキサンなどの不活性溶剤中、任意選択的に水の存在下)における加水分解により、または酸性処理(例えば、トリフルオロ酢酸、または臭化水素酸中の酢酸、または塩酸もしくは臭化水素酸のテトラヒドロフラン、ジオキサンもしくはメタノールなどの不活性溶剤中の溶液による)により、0~100℃、好ましくは0~80℃の温度で式XIIIの化合物中における例えばBOC基-C(O)Ot-Bu(t-ブチルオキシカルボニル)といった保護基PGを開裂して、式XII(式中、R2、R4およびR5は、上記の式Iで記載されているとおりである)の化合物を形成するステップ。このような条件は、当業者に公知である。保護基が好ましくはBOCである場合、開裂条件は、好ましくは、任意選択的に、任意選択的に1,4-ジオキサン、テトラヒドロフランまたはジクロロメタンなどの溶剤の存在下における、好ましくは0℃~反応混合物の沸点の範囲の反応温度での水性の塩化水素またはトリフルオロ酢酸であり、またはこの反応は、マイクロ波の照射下において実施され得;それに続く、
vi.)式XII(式中、R2、R4およびR5は、上記の式Iで記載されているとおりである)の化合物をN-クロロスクシンイミド(NCS)もしくはN-ブロモスクシンイミド(NBS)などのハロゲン化剤または代わりに塩素もしくは臭素と反応させるステップ。このようなハロゲン化反応は、クロロホルム、四塩化炭素、1,2-ジクロロエタン、酢酸、エーテル、アセトニトリルまたはN,N-ジメチルホルムアミドDMFなどの不活性溶剤中において20~200℃の温度、好ましくは室温~100℃の温度で行われて、式XI(式中、R2、R4およびR5は、上記の式Iで記載されているとおりであり、ここで、X1は、ハロゲン、好ましくは塩素または臭素である)の化合物が形成される。このような反応は、当業者に周知であり、例えばAdvanced Organic Chemistry:Reactions,Mechanisms,and Structure,Fourth Edition by Jerry March,1992(Publisher Wiley New York,N.Y.)p704-707に記載されている。
【0086】
式I-2(式中、Zは、X-R1であり、X、R1、R2、R4、R5、R6およびAは、上記の式Iで記載されているとおりであり、ここで、R3は、例えば、ハロゲンもしくはスルホネート、好ましくは塩素、臭素、ヨウ素またはトリフルオロメタンスルホン酸といった脱離基LGである)の化合物の部分群は、式I-2aによって表され得る(スキーム9)。
【0087】
式I(式中、Xは、SOまたはSO2であり、ここで、R1、R2、R3、R4、R5、R6およびAは、上記の式Iで記載されているとおりである)の化合物は、スズキ反応によっても調製され得る(スキーム9)、ここで、例えば、式I-2a(式中、Xは、SOまたはSO2であり、ここで、R1、R2、R4、R5、R6およびAは、上記の式Iで記載されているとおりであり、ここで、LGは、例えば、ハロゲンまたはスルホネート、好ましくは塩素、臭素、ヨウ素またはトリフルオロメタンスルホン酸といった脱離基である)の化合物と、式XVIII(式中、R3は、上記に定義されているとおりであり、Yb1は、例えば、B(OH)2またはB(ORb12などのホウ素由来の官能基であり得、ここで、Rb1は、C1~C4アルキル基であり得、または2つのORb1基が例えばボロン酸ピナコールエステルといったホウ素原子と一緒になって5員もしくは6員環を形成し得る)の化合物との反応が行われる。この反応は、例えば、テトラキス(トリフェニルホスフィン)-パラジウム(0)、(1,1’ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)ジクロロ-パラジウム-ジクロロメタン(1:1錯体)またはクロロ(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)(XPhosパラダサイクル)といったパラジウム系触媒により、炭酸ナトリウム、リン酸三カリウムまたはフッ化セシウムのような塩基の存在下、例えばジオキサン、アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、1,2-ジメトキシエタンおよび水の混合物、またはジオキサン/水混合物、またはトルエン/水混合物といった溶剤または溶剤混合物中に好ましくは不活性雰囲気下で触媒され得る。反応温度は、好ましくは、室温~反応混合物の沸点の範囲であり得、または反応は、マイクロ波の照射下で実施され得る。このようなスズキ反応は、当業者に周知であり、例えばJ.Orgmet.Chem.576,1999,147-168において概説されている。
【0088】
代わりに、式I(式中、Xは、SOまたはSO2である)の化合物は、式XVIIIa(式中、R3は、上記に定義されているとおりであり、Yb2は、トリアルキル錫誘導体、好ましくはトリ-n-ブチル錫またはトリ-メチル錫である)の化合物と、式I-2a(式中、Xは、SOまたはSO2であり、ここで、R1、R2、R4、R5、R6およびAは、上記の式Iで記載されているとおりであり、ここで、LGは、例えば、ハロゲンまたはスルホネート、好ましくは塩素、臭素、ヨウ素またはトリフルオロメタンスルホン酸といった脱離基である)の化合物とのスティル反応によって調製され得る。このようなスティル反応は、通常、例えばテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)またはビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリドといったパラジウム触媒の存在下において、N,N-ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、トルエンまたはジオキサンなどの不活性溶剤中、任意選択的にフッ化セシウムまたは塩化リチウムなどの添加剤の存在下においておよび任意選択的に例えばヨウ化銅(I)といったさらなる触媒の存在下において実施される。このようなスティルカップリングは、当業者に周知でもあり、例えばJ.Org.Chem.,2005,70,8601-8604、J.Org.Chem.,2009,74,5599-5602、Angew.Chem.Int.Ed.,2004,43,1132-1136に記載されている。
【0089】
スキーム9
【化21】
3が、基Aを含有する環に窒素原子を介して結合されている5員芳香族環系である場合、式I(式中、Xは、SOまたはSO2である)の化合物は、式I-2a(式中、Xは、SOまたはSO2であり、ここで、R1、R2、R4、R5、R6およびAは、上記の式Iで記載されているとおりであり、ここで、LGは、例えば、ハロゲンまたはスルホネート、好ましくは塩素、臭素、ヨウ素またはトリフルオロメタンスルホン酸といった脱離基である)の化合物から、炭酸カリウムK2CO3または炭酸セシウムCs2CO3などの塩基の存在下、任意選択的に例えばヨウ化銅(I)といった銅触媒の存在下、L-プロライン、N,N’-ジメチルシクロヘキサン-1,2-ジアミンまたはN,N’-ジメチルエチレンジアミンなどの添加剤を伴うまたは伴わない、N-メチルピロリドンNMPまたはN,N-ジメチルホルムアミドDMFなどの不活性溶剤中、30~150℃の温度での任意選択的にマイクロ波照射下における複素環R3-H(適切なNH官能基を含有する)XVIIIaa(例えば、XVIIIaaは、1H-1,2,4-トリアゾールである)(式中、R3は、上記に定義されているとおりである)との反応によって調製され得る。
【0090】
式I-2a(式中、Xは、SOまたはSO2である)の化合物への好適な酸化剤による式I-2a(式中、Xは、(スルフィド)であり、ここで、R1、R2、R4、R5、R6およびAは、上記の式Iで記載されているとおりであり、ここで、LGは、例えば、ハロゲンまたはスルホネート、好ましくは塩素、臭素、ヨウ素またはトリフルオロメタンスルホン酸といった脱離基である)の化合物の酸化は、上記において既に記載されている条件下で達成し得る。
【0091】
式XVIII、XVIIIaおよびXVIIIaaの化合物の多くが市販されているか、または当業者により調製され得る。
【0092】
代わりに、式I(式中、Xは、SOまたはSO2である)の化合物は、上記と同一の化学を用いるが、ステップの順番を変更(すなわち、スズキ、スティルまたはC-N結合形成を介してシーケンスI-2a(Xは、Sである)~I(Xは、Sである)を行い、続く酸化ステップにより、I(Xは、SOまたはSO2である)を形成する)することにより、式I-2a(式中、Xは、S(スルフィド)である)の化合物から調製され得る。
【0093】
式I-2(式中、Zは、X-R1であり、X、R1、R2、R4、R5、R3およびAは、上記の式Iで記載されているとおりであり、ここで、R6は、例えば、ハロゲンもしくはスルホネート、好ましくは塩素、臭素、ヨウ素、またはトリフルオロメタンスルホン酸といった脱離基LGである)の化合物の部分群は、式I-2bによって表され得る(スキーム10)。
スキーム10
【化22】
【0094】
式I-2b(式中、Xは、S、SOまたはSO2であり、ここで、R1、R2、R4、R5、R3およびAは、上記の式Iで記載されているとおりであり、ここで、LGは、例えば、ハロゲンまたはスルホネート、好ましくは塩素、臭素、ヨウ素またはトリフルオロメタンスルホネートといった脱離基である)の化合物から開始して、式I(式中、Xは、S、SOまたはSO2であり、ここで、R1、R2、R3、R4、R5、R6およびAは、上記の式Iで記載されているとおりである)の化合物の調製にスキーム9における既述の化学を同様に適用することができる(スキーム10)。スキーム9において既述の置換基の定義は、スキーム10に示されている化合物/試薬についても有効である。
【0095】
式I-2aおよびI-2b(式中、置換基は、上記に定義されているとおりである)の化合物は、上記の式II/IIaおよびIIIの化合物からの式Iaの化合物の調製に係るものと同様の条件下(スキーム1および2を参照されたい;スキーム6も参照されたい)における、式IIの化合物またはIIa(式中、置換基は、上記に定義されているとおりであり、特定の状況では、R3またはR6は、LG(上記に定義されているとおりである)で置換されており、ここで、X00は、上記に記載されているとおりである(X00は、典型的には塩素である))の化合物と、式III(式中、R4、R5およびR2は、上記の式Iで記載されているとおりである)の化合物またはその塩との反応によって調製され得る(スキーム10a)。
スキーム10a
【化23】
【0096】
これは、式I-2b(式中、X、R1、R2、R4、R5、R3およびAは、上記の式Iで記載されているとおりであり、ここで、LGは、例えば、ハロゲンまたはスルホネート、好ましくは塩素、臭素、ヨウ素またはトリフルオロメタンスルホン酸といった脱離基である)の化合物の合成に係るスキーム10aに例示されており、これは、式II-10またはその活性化形態であるII-10a(式中、X、R1、R3およびAは、上記の式Iで記載されているとおりであり、ここで、LGは、例えば、ハロゲンまたはスルホネート、好ましくは塩素、臭素、ヨウ素またはトリフルオロメタンスルホン酸といった脱離基であり、ここで、X00は、上記に記載されているとおりである(X00は、典型的には塩素である))の化合物と、式III(式中、R4、R5およびR2は、上記の式Iで記載されているとおりである)の化合物またはその塩との、式X-10およびX-10aの化合物を介した反応によって調製され得る。
【0097】
式I-2b(式中、Aは、Nであり、X、R1、R2、R4、R5およびR3は、上記の式Iで記載されているとおりであり、ここで、R6は、脱離基LG、例えばハロゲン、好ましくは塩素または臭素である)の化合物の部分群は、式I-2b’によって表され得る(スキーム10b)。式I-2b’の化合物はまた、例示されているとおり調製され得る。
【0098】
スキーム10b
【化24】
式I(式中、Aは、Nであり、ここで、R6は、水素であり、X、R1、R2、R3、R4およびR5は、上記の式Iで記載されているとおりである(式Icによって表されている))の化合物は、上記に詳述されている標準状態下(例えば、ジクロロメタン中のメタクロロ過安息香酸(mCPBA)、室温~還流条件の温度)で、または代わりに例えばH22/尿素付加物といった好適な酸化剤を例えばトリフルオロ酢酸無水物といった酸無水物の存在下で用いることにより、その対応するN-オキシドIdに酸化され得る。このような酸化は、例えば、J.Med.Chem.1989,32,2561または国際公開第00/15615号といった文献で公知である。
【0099】
式I-2b’(式中、X、R1、R2、R4、R5およびR3は、上記の式Iで記載されているとおりであり、ここで、LGは、例えば、ハロゲン、好ましくは塩素または臭素といった脱離基である)の化合物は、当業者に公知である条件下および例えばScriven,E.F.V.(1984).“Pyridines and their Benzo Derivatives:(ii)Reactivity at Ring Atoms”、Katritzky,Alan R.;Rees,Charles Wayne;Meth-Cohn,Otto.Comprehensive Heterocyclic Chemistry:The Structure,Reactions,Synthesis and Uses of Heterocyclic Compounds.2.Pergamon Press.pp.165-314に記載されている条件下において、式Id(式中、X、R1、R2、R3、R4およびR5は、上記の式Iで記載されているとおりである)のN-オキシド化合物を例えばオキシ塩化リンまたは三塩化リンなどの試薬と反応させることにより調製され得る。
【0100】
式I(式中、X、R1、R2、R4、R5、R6およびAは、上記の式Iで記載されているとおりであり、ここで、R3は、ハロゲン、C1~C4アルキル、C1~C4ハロアルキル、シアノおよびC1~C4アルコキシからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換され得るC3~C6シクロアルキルである)の化合物の部分群は、上記の方法によって調製され得る(具体的には、R3がシクロプロピルである式Iの化合物は、LGが例えば臭素である式I-2aの化合物から、スキーム9における記載に従って、シクロプロピルボロン酸を用いるスズキ反応によって調製され得る)。R3がシアノで置換されたC3~C6シクロアルキルである式Iの化合物(式I-2eの化合物によって表される)の特別な場合について、この化合物は、スキーム11に示されている方法によって調製され得る。
スキーム11
【化25】
【0101】
式I-2a(式中、X、R1、R2、R4、R5、R6およびAは、上記の式Iで記載されているとおりであり、ここで、LGは、例えば、ハロゲンまたはスルホネート、好ましくは塩素、臭素、ヨウ素またはトリフルオロメタンスルホン酸といった脱離基である)の化合物を、亜鉛(II)フッ化物ZnF2、および例えばキサントホスといったリガンドを含むトリス(ジベンジリデンアセトン)ジ-パラジウム(0)-クロロホルム付加物(Pd2(dba)3)中のパラジウム(0)触媒の存在下において、N,N-ジメチルホルムアミドDMFなどの不活性溶剤中、100~180℃の温度で任意選択的にマイクロ波による加熱下においてトリメチルシリル-アセトニトリルTMSCNで処理することで、式I-2e1(式中、X、R1、R2、R4、R5、R6およびAは、上記の式Iで記載されているとおりである)の化合物がもたらされ得る。このような化学は、例えば、Org.Lett.16(24),6314-6317,2014といった文献に記載されている。代わりに、式I-2a(式中、X、R1、R2、R4、R5、R6およびAは、上記の式Iで記載されているとおりであり、ここで、LGは、例えば、ハロゲンまたはスルホネート、好ましくは塩素、臭素、ヨウ素またはトリフルオロメタンスルホン酸といった脱離基である)の化合物と、4-イソキサゾールボロン酸または4-イソキサゾールボロン酸ピナコールエステルとを、フッ化カリウムKFおよびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリドPd(PPh32Cl2などのパラジウム触媒の存在下、ジメチルスルホキシドDMSO(任意選択的に水との混合物)などの不活性溶剤中、40~150℃の温度において任意選択的にマイクロ波による加熱下で反応させることで、式I-2e2(式中、X、R1、R2、R4、R5、R6およびAは、上記の式Iで記載されているとおりである)の化合物がもたらされ得る。式I-2e2(式中、X、R1、R2、R4、R5、R6およびAは、上記の式Iで記載されているとおりである)の化合物と、水性フッ化カリウムKF(0.5~3M、好ましくは1Mの濃度)とを、ジメチルスルホキシドDMSOまたはメタノールなどの不活性溶剤中、20~150℃の温度で任意選択的にマイクロ波による加熱下において反応させることで、式I-2e1(式中、X、R1、R2、R4、R5、R6およびAは、上記の式Iで記載されているとおりである)の化合物もまたもたらされ得る。このような化学は、例えば、J Am Chem Soc 2011,133,6948-6951といった文献に記載されている。
【0102】
式I-2e1(式中、X、R1、R2、R4、R5、R6およびAは、上記の式Iで記載されているとおりである)の化合物は、水素化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムK2CO3または炭酸セシウムCs2CO3などの塩基の存在下、N,N-ジメチルホルムアミドDMF、アセトンまたはアセトニトリルなどの不活性溶剤中、0~120℃の温度において式XXXII(式中、Qxは、直接結合であるか、または(CH2nであり、およびnは、1、2または3であり、ここで、Xb10は、ハロゲン(好ましくは塩素、臭素またはヨウ素)などの脱離基である)の化合物でさらに処理されて、式I-2e(式中、X、R1、R2、R4、R5、R6およびAは、上記の式Iで記載されているとおりであり、ここで、Qxは、直接結合であるか、または(CH2nであり、およびnは、1、2または3である)の化合物をもたらし得る。代わりに、式I-2eの化合物は、BINAPなどのリガンドを含むPd2(dba)3の触媒、リチウムヘキサメチルジシラザンLiHMDSなどの強塩基の存在下、テトラヒドロフランTHFなどの不活性溶剤中、30~80℃の温度における式XXXIII(式中、Qxは、XXXIIにおいて記載されているとおりである)の化合物による処理により、式I-2aの化合物から直接的に調製され得る。このような化学は、例えば、J.Am.Chem.Soc.127(45),15824-15832,2005に記載されている。
【0103】
式I-2aの化合物から式I-2e1の化合物を調製するさらに他の方法が以下に示されている(スキーム12)。式I-2a(式中、X、R1、R2、R4、R5、R6およびAは、上記の式Iで記載されているとおりであり、ここで、LGは、例えば、ハロゲンまたはスルホネート、好ましくは塩素、臭素、ヨウ素またはトリフルオロメタンスルホン酸といった脱離基である)の化合物と、式XXXIV(式中、Rxは、C1~C6アルキルである)の試薬とを、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウムまたは水素化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert-ブトキシドなどの塩基の存在下、任意選択的にパラジウム触媒(例えば、Pd(PPh32Cl2を含む)または銅触媒(例えば、CuIを含む)の存在下、例えばトルエン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセタミド、N-メチル-2-ピロリドンNMPまたはジメチルスルホキシドDMSOなどの適切な溶剤中、任意選択的に例えばテトラブチルアンモニウムブロミドまたはトリエチルベンジル塩化アンモニウムTEBACなどの相間移動触媒PTCの存在下において室温~180℃の温度で反応させることにより、式I-2e3(式中、X、R1、R2、R4、R5、R6およびAは、上記の式Iで記載されているとおりであり、ここで、Rxは、C1~C6アルキルである)の化合物がもたらされ得る。同様の化学は、例えば、Synthesis 2010,No.19,3332-3338に記載されている。
スキーム12
【化26】
【0104】
式I-2e1(式中、X、R1、R2、R4、R5、R6およびAは、上記の式Iで記載されているとおりである)の化合物は、当業者に公知である条件下(例えば、以下の条件を用いる:メタノール、エタノール、テトラヒドロフランまたはジオキサン中の水性水酸化ナトリウム、水酸化カリウムまたは水酸化リチウム、室温もしくは還流条件以下;それに続く標準的な水性酸条件下での反応混合物の酸性化)における式I-2e3(式中、X、R1、R2、R4、R5、R6およびAは、上記の式Iで記載されているとおりであり、ここで、Rxは、C1~C6アルキルである)の化合物の鹸化/脱カルボキシル化により調製され得る。代わりに、式I-2e3の化合物を、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセタミド、N-メチル-2-ピロリドンまたはジメチルスルホキシドDMSOなどの溶剤中、任意選択的に追加の水の存在下において、好ましくは例えば塩化リチウムまたは塩化ナトリウム由来の塩素アニオンといったハロゲン化物アニオンで処理することでも式I-2e1の化合物が生成され得る。このような変換(クラプコ脱アルキル/脱カルボキシル化)に係る反応温度は、20℃~反応混合物の沸点の範囲であることが好ましく、または反応は、マイクロ波の照射下で実施され得る。同様の化学は、例えば、Synthesis 2010,No.19,3332-3338に記載されている。
【0105】
代わりに、式I-2e(式中、X、R1、R2、R4、R5、R6およびAは、上記の式Iで記載されているとおりであり、ここで、Qxは、直接結合であるか、または(CH2nであり、およびnは、1、2または3である)の化合物はまた、スキーム13および14に示されているとおり調製され得る。
【0106】
式II-4(式中、X、R1、R6およびAは、上記の式Iで記載されているとおりであり、ここで、Qxは、直接結合であるか、または(CH2nであり、およびnは、1、2または3であり、Rx1は、C1~C6アルキルである)の化合物は、式II-1(式中、X、R1、R6およびAは、上記の式Iで記載されているとおりであり、ここで、LGは、例えば、ハロゲンまたはスルホネート、好ましくは塩素、臭素、ヨウ素またはトリフルオロメタンスルホン酸といった脱離基であり、Rx1は、C1~C6アルキルである)の化合物から、スキーム11および12に記載および考察されている化学と同様に、中間体II-2、II-3、II-5を介してまたは直接的に、かつ前記反応条件および式XXXIIまたはXXXIIIの試薬を用いて調製され得る(スキーム13)。
スキーム13
【化27】
【0107】
式II-6(式中、X、R1、R6およびAは、上記の式Iで記載されているとおりであり、ここで、Qxは、直接結合であるか、または(CH2nであり、およびnは、1、2または3である)の化合物は、当業者に公知である条件下(例えば、以下の条件を用いる:メタノール、エタノール、テトラヒドロフランまたはジオキサン中の水酸化ナトリウム、水酸化カリウムまたは水酸化リチウム、任意選択的に水の存在下、室温または還流条件以下)における、式II-4(式中、X、R1、R6およびAは、上記の式Iで記載されているとおりであり、ここで、Qxは、直接結合であるか、または(CH2nであり、およびnは、1、2または3であり、Rx1は、C1~C6アルキルである)の化合物の鹸化によって調製され得る(スキーム14)。
スキーム14
【化28】
【0108】
式I-2e(式中、X、R1、R2、R4、R5、R6およびAは、上記の式Iで記載されているとおりであり、ここで、Qxは、直接結合であるか、または(CH2nであり、およびnは、1、2または3である)の化合物は、式II-6またはその活性化形態であるII-6a(式中、X、R1、R6およびAは、上記の式Iで記載されているとおりであり、ここで、Qxは、直接結合であるか、または(CH2nであり、およびnは、1、2または3であり、ここで、X00は、上記に記載されているとおりである(X00は、典型的には塩素である))の化合物と、式III(式中、R4、R5およびR2は、上記の式Iで記載されているとおりである)の化合物またはその塩との、上記の式II/IIaおよびIIIの化合物からの式Iaの化合物の調製に係るものと同様の条件下(スキーム1および2を参照されたい;スキーム6も参照されたい)における、かつ式X-4およびX-4aの化合物を介した反応によって調製され得る
(スキーム14)。
【0109】
式I(式中、X、R1、R2、R4、R5、R6およびAは、上記の式Iで記載されているとおりであり、ここで、R3は、C1~C4アルキルである)の化合物の部分群は、上記の方法(例えば、R3がイソプロピルである式Iの化合物は、スキーム9における記載に従って、イソプロピルボロン酸ピナコールエステルを用いるスズキ反応により、LGが例えば臭素である式I-2aの化合物から調製され得る)によって調製され得る。R3が、シアノによって単置換されたC1~C4アルキル、好ましくはシアノで単置換されたイソプロピルである式Iの化合物(式I-2fの化合物によって表される)の特別な場合について、この化合物は、スキーム15に示されている方法によって調製され得る。
スキーム15
【化29】
【0110】
式I-2f(式中、X、R1、R2、R4、R5、R6およびAは、上記の式Iで記載されているとおりである)の化合物は、式I-2e1(式中、X、R1、R2、R4、R5、R6およびAは、上記の式Iで記載されているとおりである)の化合物を、式XXXV(式中、Xb10は、ハロゲン(好ましくは塩素、臭素またはヨウ素)などの脱離基である)の試薬、代わりに硫酸ジメチルと、水素化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムK2CO3または炭酸セシウムCs2CO3などの塩基の存在下、N,N-ジメチルホルムアミドDMF、アセトンまたはアセトニトリルなどの不活性溶剤中において0~120℃の温度で反応させることにより調製され得る。代わりに、式I-2fの化合物は、任意選択的に、BINAPなどのリガンドを含むPd2(dba)3などの触媒およびリチウムヘキサメチルジシラザンLiHMDSなどの強塩基の存在下、テトラヒドロフランTHF、ジオキサンまたは1,2-ジメトキシエタンなどの不活性溶剤中における-30℃~80℃の温度での式XXXVIの化合物による処理により、式I-2aの化合物から直接的に調製され得る。このような化学は、例えば、J.Am.Chem.Soc.127(45),15824-15832,2005に記載されている。場合により式I-2e2またはI-2e3の中間体を介する化合物I-2aからの式I-2e1の化合物の調製に対する選択肢は、上記のスキーム11および12において詳述されている。
【0111】
代わりに、式I-2f(式中、X、R1、R2、R4、R5、R6およびAは、上記の式Iで記載されているとおりである)の化合物はまた、スキーム16および17に示されているとおり調製され得る。
【0112】
式II-7(式中、X、R1、R6およびAは、上記の式Iで記載されているとおりであり、Rx1は、C1~C6アルキルである)の化合物は、式II-2(式中、X、R1、R6およびAは、上記の式Iで記載されているとおりであり、ここで、Rx1は、C1~C6アルキルである)の化合物を、XXXV(式中、Xb10は、ハロゲン(好ましくは塩素、臭素またはヨウ素)などの脱離基である)の試薬、代わりに硫酸ジメチルと、水素化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムK2CO3または炭酸セシウムCs2CO3などの塩基の存在下、N,N-ジメチルホルムアミドDMF、アセトンまたはアセトニトリルなどの不活性溶剤中において0~120℃の温度で反応させることにより調製され得る(スキーム16)。代わりに、式II-7の化合物は、任意選択的に、BINAPなどのリガンドを含むPd2(dba)3などの触媒およびリチウムヘキサメチルジシラザンLiHMDSなどの強塩基の存在下、テトラヒドロフランTHF、ジオキサンまたは1,2-ジメトキシエタンなどの不活性溶剤中における-30℃~80℃の温度での式XXXVIの化合物による処理により、式II-1の化合物から直接的に調製され得る。このような化学は、例えば、J.Am.Chem.Soc.127(45),15824-15832,2005に記載されている。場合により式II-3またはII-5の中間体を介する化合物II-1からの式II-2の化合物の調製に対する選択肢は、スキーム13において詳述されている(スキーム11および12に記載の条件も参照されたい)。
スキーム16
【化30】
【0113】
式II-8(式中、X、R1、R6およびAは、上記の式Iで記載されているとおりである)の化合物は、当業者に公知である条件下(例えば、以下の条件を用いる:メタノール、エタノール、テトラヒドロフランまたはジオキサン中の水酸化ナトリウム、水酸化カリウムまたは水酸化リチウム、任意選択的に水の存在下、室温または還流条件以下)における、式II-7(式中、X、R1、R6およびAは、上記の式Iで記載されているとおりであり、Rx1は、C1~C6アルキルである)の化合物の鹸化によって調製され得る(スキーム17)。
スキーム17
【化31】
【0114】
式I-2f(式中、X、R1、R2、R4、R5、R6およびAは、上記の式Iで記載されているとおりである)の化合物は、式II-8またはその活性化形態であるII-8a(式中、X、R1、R6およびAは、上記の式Iで記載されているとおりであり、ここで、X00は、上記に記載されているとおりである(X00は、典型的には塩素である))の化合物と、式III(式中、R4、R5およびR2は、上記の式Iで記載されているとおりである)の化合物またはその塩との、上記の式II/IIaおよびIIIの化合物からの式Iaの化合物の調製に係るものと同様の条件下(スキーム1および2を参照されたい;スキーム6および14も参照されたい)における、式X-5およびX-5aの化合物を介する反応によって調製され得る(スキーム17)。
【0115】
式I(式中、R6は、R6(アミノ)と表示されている)の化合物は、式I(式中、R6は、NR78であり、ここで、R7およびR8は、独立して、水素、C1~C4アルキルまたはC3~C6シクロアルキル、好ましくは水素、メチル、エチルまたはシクロプロピルである)の化合物の特定の部分群を定義している。式I-2g(式中、R6は、R6(アミノ)であり、X、R1、R2、R4、R5、R3およびAは、上記の式Iで記載されているとおりである)の化合物またはその塩は、アミノ化反応(スキーム18)
スキーム18:
【化32】
によって調製され得、これは、式I-2b(式中、X、R1、R2、R4、R5、R3およびAは、上記の式Iで記載されているとおりであり、ここで、LGは、例えば、ハロゲンまたはスルホネート、好ましくは塩素、臭素、ヨウ素またはトリフルオロメタンスルホン酸といった脱離基である)の化合物(スキーム10を参照されたい)と、式XXXVIIのアミノ試薬(アンモニア)または式XXXVIIaのアミノ試薬(例えば、C1~C4(シクロ)アルキル-アミンH2NR7[R8は、水素である)]の代表としてのメチルアミン、またはC1~C4ジ(シクロ)アルキルアミンHNR78の代表としてのジメチルアミン)、またはその対応する塩(ハロゲン化水素酸塩、好ましくは塩酸塩もしくは臭化水素酸塩、またはいずれかの他の均等な塩など)との反応を例えば含む。試薬XXXVIIの供給源は、アンモニアNH3または例えば水酸化アンモニウムNH4OH、塩化アンモニウムNH4Cl、酢酸アンモニウムNH4OAc、炭酸アンモニウム(NH42CO3および他のNH3代替物などのアンモニアと均等なものであり得る。この変換は、好ましくは、アルコール、アミド、エステル、エーテル、ニトリルおよび水、特に好ましくはメタノール、エタノール、2,2,2-トリフルオロエタノール、プロパノール、イソ-プロパノール、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセタミド、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、アセトニトリル、酢酸エチル、水またはこれらの混合物などの好適な溶剤(または希釈剤)中、任意選択的に塩基の存在下において、0~150℃の温度、好ましくは室温~反応混合物の沸点の範囲の温度で任意選択的にマイクロ波照射下および任意選択的に加圧容器中において実施される。
【0116】
式I-2h(式中、R6は、上記に定義されているR6(アミノ)であり、ここで、R3は、ハロゲン(好ましくは塩素、臭素またはヨウ素)であり、X、R1、R2、R4、R5およびAは、上記の式Iで記載されているとおりである)の化合物は、ハロゲン化反応により調製され得(スキーム18)、これは、式I-2g(式中、R6は、上記に定義されているR6(アミノ)であり、ここで、R3は、水素であり、X、R1、R2、R4、R5およびAは、上記の式Iで記載されているとおりである)の化合物と、N-クロロスクシンイミド(NCS)、N-ブロモスクシンイミド(NBS)もしくはN-ヨードスクシンイミド(NIS)などのハロゲン化試薬または代わりに塩素、臭素もしくはヨウ素との反応を例えば含む。このようなハロゲン化反応は、クロロホルム、四塩化炭素、1,2-ジクロロエタン、酢酸、エーテル、アセトニトリルまたはN,N-ジメチルホルムアミドなどの不活性溶剤中において、20~200℃、好ましくは室温~100℃の温度で実施される。
【0117】
式H2NOR4(式中、R4は、上記の式Iで記載されているとおりである)のヒドロキシルアミン化合物(O-メチルヒドロキシルアミンなど)またはその塩(ハロゲン化水素酸塩、好ましくは塩酸塩もしくは臭化水素酸塩、またはいずれかの他の均等な塩など)は、公知であるか、市販されているか、または当業者に公知の方法によって形成され得るかのいずれかである。
【0118】
式XVIII、XVIIIa、XVIIIaa、XVIII’、XVIIIa’、XVIIIaa’、XXXII、XXXIII、XXXIV、XXXV、XXXVIおよびXXXVIIaの化合物の多くは、公知であるか、市販されているか、または当業者に公知の方法によって形成され得るかのいずれかである。
【0119】
式II
【化33】
(式中、Zは、X-R1または脱離基、例えばハロゲン(好ましくはフルオロまたはクロロ)であり、X、R1、R3、R6およびAは、上記の式Iで記載されているとおりである)の化合物ならびに式IIb(式中、Rx1は、C1~C6アルキルである)によって表される、化合物IIのエステル誘導体(例えば、メチルまたはエチルエステル)などの明らかに近似する類似体は、公知であるか、市販されているか(例えば、3-エチルスルファニル-ピリジン-2-カルボン酸)、または当業者に公知の方法によって形成され得るかのいずれかである。特に、式IIの酸化合物のC1~C6アルキルエステルIIbは、触媒量の酸(例えば、硫酸)の存在下、標準状態下において前記酸IIを適切なアルコールRx1-OHで処理することにより入手し得る。式IIbのエステルの標準状態下での鹸化(スキーム14)では個別に式IIの酸が生成されることとなる。
【0120】
同様の考察は、式II-1またはII-1’
【化34】
(式中、X、R1、R6およびAは、上記の式Iで記載されているとおりであり、ここで、Rx1は、C1~C6アルキルであり、LGは、例えば、ハロゲンまたはスルホネート、好ましくは塩素、臭素、ヨウ素またはトリフルオロメタンスルホン酸といった脱離基である)の化合物に適用される。例えば、5-ブロモ-3-エチルスルファニル-ピリジン-2-カルボン酸は、国際公開第2016/005263号から公知であり、またはメチル4-ブロモ-2-エチルスルファニル-安息香酸塩は、国際公開第2016/023954号から公知である。
【0121】
同様の考察は、式II-10またはII-10’
【化35】
(式中、X、R1、R3およびAは、上記の式Iで記載されているとおりであり、ここで、Rx1は、C1~C6アルキルであり、LGは、例えば、ハロゲンまたはスルホネート、好ましくは塩素、臭素、ヨウ素またはトリフルオロメタンスルホン酸といった脱離基である)の化合物にも適用される。例えば、6-クロロ-3-エチルスルファニル-ピリジン-2-カルボン酸は、国際公開第2017/001314号から公知であり、またはメチル5-クロロ-2-エチルスルファニル-安息香酸塩は、Synthesis 2011,(21),3429-3434から公知である。
【0122】
式Z-1
【化36】
(式中、R2およびR4は、上の式Iで定義されるとおりであり;
1は、ハロゲンまたはアジドであり;Ryは、水素またはBoc(ジ-tert-ブチルジカーボネートであり、およびRzは、C1~C4アルキルである)
の化合物は、新規であり、特に式Iの化合物の調製のために調製され、従って本発明のさらなる目的である。上の式Iで記載される置換基R2およびR4の好ましい実施形態も、式Z-1の化合物に有効である。
【0123】
式IIおよびQの定義に従って官能化された式(I)のすべてのさらなる化合物を調製するために、多数の好適な公知の標準方法、例えばアルキル化、ハロゲン化、アシル化、アミド化、オキシム化、酸化および還元が存在し、好適な調製方法の選択は、中間体における置換基の特性(反応性)に応じて決まる。
【0124】
反応剤は、塩基の存在下で反応され得る。好適な塩基の例は、アルカリ金属またはアルカリ土類金属水酸化物、アルカリ金属またはアルカリ土類金属水素化物、アルカリ金属またはアルカリ土類金属アミド、アルカリ金属またはアルカリ土類金属アルコキシド、アルカリ金属またはアルカリ土類金属酢酸塩、アルカリ金属またはアルカリ土類金属炭酸塩、アルカリ金属またはアルカリ土類金属ジアルキルアミドまたはアルカリ金属またはアルカリ土類金属アルキルシリルアミド、アルキルアミド、アルキレンジアミド、遊離またはN-アルキル化飽和または不飽和シクロアルキルアミン、塩基性複素環、水酸化アンモニウムおよび炭素環式アミンである。挙げられる例は、水酸化ナトリウム、水素化ナトリウム、ナトリウムアミド、ナトリウムメトキシド、酢酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、カリウムtert-ブトキシド、水酸化カリウム、炭酸カリウム、水素化カリウム、リチウムジイソプロピルアミド、カリウムビス(トリメチルシリル)アミド、水素化カルシウム、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、トリエチレンジアミン、シクロヘキシルアミン、N-シクロヘキシル-N,N-ジメチルアミン、N,N-ジエチルアニリン、ピリジン、4-(N,N-ジメチルアミノ)ピリジン、キヌクリジン、N-メチルモルホリン、水酸化ベンジルトリメチルアンモニウムおよび1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン(DBU)である。
【0125】
反応剤は、そのままで、すなわち、溶媒または希釈剤を加えずに、互いに反応され得る。しかしながら、ほとんどの場合、不活性溶媒または希釈剤またはこれらの混合物を加えることが有利である。反応が塩基の存在下で行われる場合、トリエチルアミン、ピリジン、N-メチルモルホリンまたはN,N-ジエチルアニリンなどの過剰に用いられる塩基は、溶媒または希釈剤としても働き得る。
【0126】
反応は、約-80℃~約+140℃、好ましくは約-30℃~約+100℃の温度範囲、多くの場合、周囲温度から約+80℃の範囲で行われるのが有利である。
【0127】
式Iの化合物は、式Iの出発化合物の1つ以上の置換基を慣例的な方法において本発明に係る他の置換基で置換することにより、式Iの別の化合物へとそれ自体公知の方法で転化され得る。
【0128】
それぞれ好適な反応条件および出発材料の選択に応じて、例えば1つの反応工程において、1つの置換基を本発明に係る別の置換基で単に置換することができ、または複数の置換基が、同じ反応工程において、本発明に係る他の置換基で置換され得る。
【0129】
式Iの化合物の塩は、それ自体公知の方法で調製され得る。従って、例えば、式Iの化合物の酸付加塩が、好適な酸または好適なイオン交換試薬による処理によって得られ、塩基による塩が、好適な塩基または好適なイオン交換試薬による処理によって得られる。
【0130】
式Iの化合物の塩は、例えば、好適な塩基性化合物または好適なイオン交換試薬による処理により、遊離化合物Iの酸付加塩へと、および例えば好適な酸または好適なイオン交換試薬による処理により、塩基による塩へと慣例的な方法で転化され得る。
【0131】
式Iの化合物の塩は、例えば、塩化銀を形成する無機塩が不溶性であり、従って反応混合物から沈殿する好適な溶媒中で、例えば塩酸塩などの無機酸塩を酸のナトリウム塩、バリウム塩または銀塩などの好適な金属塩、例えば酢酸銀で処理することにより、式Iの化合物の他の塩、酸付加塩、例えば他の酸付加塩へとそれ自体公知の方法で転化され得る。
【0132】
手順または反応条件に応じて、塩形成特性を有する式Iの化合物が、遊離形態または塩の形態で得られる。
【0133】
式Iの化合物および必要に応じてその互変異性体は、それぞれ遊離形態または塩形態で、分子中に現れる不斉炭素原子の数、絶対および相対配置に応じて、および/または分子中に現れる非芳香族二重結合の配置に応じて、例えば対掌体および/またはジアステレオマーなどの純粋な異性体の形態で、代わりに鏡像異性体混合物、例えばラセミ体、ジアステレオマー混合物またはラセミ体混合物などの異性体混合物として、可能な異性体の1つの形態でまたはこれらの混合物として存在することができ;本発明は、純粋な異性体に関し、可能なすべての異性体混合物にも関し、立体化学の詳細がそれぞれ特に記載されていない場合でも、上記および下記においてこの意味でそれぞれ理解されるべきである。
【0134】
式Iの化合物のジアステレオマー混合物またはラセミ混合物は、いずれの出発材料および手順が選択されたかに応じて得られる遊離形態または塩形態で、例えば分別結晶化、蒸留および/またはクロマトグラフィにより、成分の物理化学的差異に基づいて、純粋なジアステレオマーまたはラセミ体へと公知の方法で分離され得る。
【0135】
同様の方法で得られるラセミ体などの鏡像異性体混合物は、公知の方法により、例えば光学活性溶媒からの再結晶化により、キラル吸着剤におけるクロマトグラフィ、例えば好適な微生物を用いたアセチルセルロースにおける高速液体クロマトグラフィ(HPLC)により、例えば1つのみの鏡像異性体が複合されるキラルクラウンエーテルを用いた、包接化合物の形成を介した特定の固定化酵素による開裂により、またはジアステレオマー塩への転化により、例えば塩基性最終生成物ラセミ体をカルボン酸、例えばショウノウ酸、酒石酸またはリンゴ酸、またはスルホン酸、例えばカンファースルホン酸などの光学活性酸と反応させ、このように得られるジアステレオマー混合物を、例えば異なる溶解度に基づく分別結晶によって分離して、好適な物質、例えば塩基性物質の作用により、所望の鏡像異性体がそれから放出され得るジアステレオマーを得ることによって光学対掌体へと分解され得る。
【0136】
純粋なジアステレオマーまたは鏡像異性体は、本発明に従って、好適な異性体混合物を分離することによるだけでなく、ジアステレオ選択的またはエナンチオ選択的合成の一般に知られている方法によっても、例えば立体化学特性を有する出発材料を用いて、本発明に係る方法を行うことによっても得られる。
【0137】
N-オキシドは、酸無水物、例えば無水トリフルオロ酢酸の存在下で、式Iの化合物を好適な酸化剤、例えばH22/尿素付加物と反応させることによって調製され得る。このような酸化は、例えば、J.Med.Chem.1989,32,2561または国際公開第00/15615号といった文献から公知である。
【0138】
個々の成分が異なる生物学的活性を有する場合、それぞれ、生物学的により有効な異性体、例えば鏡像異性体またはジアステレオマー、または異性体混合物、例えば鏡像異性体混合物またはジアステレオマー混合物を単離または合成することが有利である。
【0139】
式Iの化合物および必要に応じてその互変異性体は、それぞれ遊離形態または塩形態で、必要に応じて、水和物の形態で得ることもでき、および/または他の溶媒、例えば固体形態で存在する化合物の結晶化に使用され得た溶媒を含む。
【0140】
以下の表1に表される化合物は、上述される方法に従って調製され得る。以下に続く例は、本発明を例示し、式Iの好ましい化合物を示すことが意図される。「Ph」は、フェニル基を表す。
【0141】
表1:この表は、48種の式I-2cの化合物および表1の化合物のN-オキシドを開示する。
【化37】
【0142】
【表1-1】
【表1-2】
【表1-3】
【表1-4】
【表1-5】
【0143】
本発明に係る式Iの化合物は、低い施用量でも有害生物防除の分野で予防的におよび/または治療的に有益な有効成分であり、これは、非常に好ましい殺生物スペクトルを有し、温血動物種、魚類および植物によって良好な耐容性を示される。本発明に係る有効成分は、昆虫またはダニ目(Acarina)の代表例などの、通常の感受性の動物有害生物だけでなく、耐性がある動物有害生物のすべてまたは個々の発育段階に対しても作用する。本発明に係る有効成分の殺虫または殺ダニ活性は、直接、すなわち、直ちにまたはいくらかの時間が経過してから初めて、例えば脱皮中に起こる有害生物の破壊として、または間接的に、例えば減少した産卵および/または孵化率として現れることがある。
【0144】
上記の動物有害生物の例は、以下のとおりである:
ダニ目(Acarina)から、例えば、アカリツス属(Acalitus spp)、アカルス属(Aculus spp)、アカリカルス属(Acaricalus spp)、アセリア属(Aceria spp)、アシブトコナダニ(Acarus siro)、キララマダニ属(Amblyomma spp.)、ナガヒメダニ属(Argas spp.)、ウシマダニ属(Boophilus spp.)、ブレビパルパス属(Brevipalpus spp.)、ブリオビア属(Bryobia spp)、カリピトリメルス属(Calipitrimerus spp.)、ショクヒヒゼンダニ属(Chorioptes spp.)、ワクモ(Dermanyssus gallinae)、デルマトファゴイデス属(Dermatophagoides spp)、エオテトラニカス属(Eotetranychus spp)、エリオフィエス属(Eriophyes spp.)、ヘミタルソネムス属(Hemitarsonemus spp)、イボマダニ属(Hyalomma spp.)、タネガタマダニ属(Ixodes spp.)、オリゴニクス属(Olygonychus spp)、カズキダニ属(Ornithodoros spp.)、ポリファゴタルソネ・ラタス(Polyphagotarsone latus)、パノニクス属(Panonychus spp.)、ミカンサビダニ(Phyllocoptruta oleivora)、フィトネムス属(Phytonemus spp)、ポリファゴタロソネムス属(Polyphagotarsonemus spp)、キュウセンヒゼンダニ属(Psoroptes spp.)、コイタマダニ属(Rhipicephalus spp.)、リゾグリフス属(Rhizoglyphus spp.)、サルコプテス属(Sarcoptes spp.)、ステネオタルソネムス属(Steneotarsonemus spp)、ホコリダニ属(Tarsonemus spp.)およびテトラニクス属(Tetranychus spp.);
シラミ目(Anoplura)から、例えば、ブタジラミ属(Haematopinus spp.)、リノグナツス属(Linognathus spp.)、ペディクルス属(Pediculus spp.)、ペムフィグス属(Pemphigus spp.)およびフィロキセラ属(Phylloxera spp.);
鞘翅目(Coleoptera)から、例えば、アグリオテス属(Agriotes spp.)、アンフィマロン・マジャレ(Amphimallon majale)、セマダラコガネ(Anomala orientalis)、アントノムス属(Anthonomus spp.)、マグソコガネ属(Aphodius spp)、アスチラス・アトロマクラタス(Astylus atromaculatus)、アテニウス属(Ataenius spp)、アトマリア・リネアリス(Atomaria linearis)、カエトクネマ・チビアリス(Chaetocnema tibialis)、セロトマ属(Cerotoma spp)、コノデルス属(Conoderus spp)、コスモポリテス属(Cosmopolites spp.)、コチニス・ニチダ(Cotinis nitida)、クルクリオ属(Curculio spp.)、シクロセファラ属(Cyclocephala spp)、デルメステス属(Dermestes spp.)、ジアブロチカ属(Diabrotica spp.)、アブデルスツノカブトムシ(Diloboderus abderus)、エピラクナ属(Epilachna spp.)、エレムヌス属(Eremnus spp.)、ヘテロニクス・アラトル(Heteronychus arator)、コーヒーノミキクイムシ(Hypothenemus hampei)、ラグリア・フイロサ(Lagria vilosa)、コロラドハムシ(Leptinotarsa decemLineata)、リッソルホプトルス属(Lissorhoptrus spp.)、リオゲニス属(Liogenys spp)、マエコラスピス属(Maecolaspis spp)、アカビロウドコガネ(Maladera castanea)、メガセリス属(Megascelis spp)、メリゲテス・アエネウス(Melighetes aeneus)、メロロンタ属(Melolontha spp.)、マイオクロウス・アルマツス(Myochrous armatus)、オリカエフィルス属(Orycaephilus spp.)、オチオリンクス属(Otiorhynchus spp.)、フィロファガ属(Phyllophaga spp)、フリクチヌス属(Phlyctinus spp.)、ポピリア属(Popillia spp.)、プシリオデス属(Psylliodes spp.)、リソマツス・アウブチリス(Rhyssomatus aubtilis)、リゾペルタ属(Rhizopertha spp.)、コガネムシ科(Scarabeidae)、シトフィルス属(Sitophilus spp.)、シトトルガ属(Sitotroga spp.)、ソマチカス属(Somaticus spp)、スフェノフォラス属(Sphenophorus spp)、ステルネクススブ・シグナツス(Sternechus subsignatus)、ゴミムシダマシ属(Tenebrio spp.)、トリボリウム属(Tribolium spp.)およびトロゴデルマ属(Trogoderma spp.);
双翅目(Diptera)から、例えば、ヤブカ属(Aedes spp.)、ハマダラカ属(Anopheles spp)、アンテリゴナ・ソカタ(Antherigona soccata)、オリーブミバエ(Bactrocea oleae)、ビビオ・ホルツラヌス(Bibio hortulanus)、ブラジシア属(Bradysia spp)、クロバエ(Calliphora erythrocephala)、セラチチス属(Ceratitis spp.)、オビキンバエ属(Chrysomyia spp.)、イエカ属(Culex spp.)、クテレブラ属(Cuterebra spp.)、ダクス属(Dacus spp.)、デリア属(Delia spp)、キイロショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)、ヒメイエバエ属(Fannia spp.)、ガストロフィラス属(Gastrophilus spp.)、ゲオミザ・トリプンクタタ(Geomyza tripunctata)、ツェツェバエ属(Glossina spp.)、ヒフバエ属(Hypoderma spp.)、ヒッポボスカ属(Hyppobosca spp.)、リリオミザ属(Liriomyza spp.)、キンバエ属(Lucilia spp.)、メラナグロミザ属(Melanagromyza spp.)、イエバエ属(Musca spp.)、ヒツジバエ属(Oestrus spp.)、オルセオリア属(Orseolia spp.)、キモグリバエ(Oscinella frit)、アカザモグリハナバエ(Pegomyia hyoscyami)、ホルビア属(Phorbia spp.)、ラゴレチス属(Rhagoletis spp)、リベリア・クアドリファシアタ(Rivelia quadrifasciata)、スカテラ属(Scatella spp)、キノコバエ属(Sciara spp.)、サシバエ属(Stomoxys spp.)、アブ属(Tabanus spp.)、タニア属(Tannia spp.)およびガガンボ属(Tipula spp.);
半翅目(Hemiptera)から、例えば、アカントコリス・スカブラトル(Acanthocoris scabrator)、アクロステルナム属(Acrosternum spp)、ウススジカスミカメムシ(Adelphocoris lineolatus)、アンブリペルタ・ニチダ(Amblypelta nitida)、バチコエリア・タラシナ(Bathycoelia thalassina)、ブリサス属(Blissus spp)、トコジラミ属(Cimex spp.)、クラビグララ・トメントシコリス(Clavigralla tomentosicollis)、クレオンチアデス属(Creontiades spp)、ジスタンチエラ・テオブロマ(Distantiella theobroma)、ジケロプス・フルカツス(Dichelops furcatus)、ジスデルクス属(Dysdercus spp.)、エデッサ属(Edessa spp)、ユーキスツス属(Euchistus spp.)、ヒメナガメ(Eurydema pulchrum)、エウリガステル属(Eurygaster spp.)、クサギカメムシ(Halyomorpha halys)、ホルシアス・ノビレルス(Horcias nobilellus)、レプトコリサ属(Leptocorisa spp.)、メクラカメムシ属(Lygus spp)、マルガロデス属(Margarodes spp)、ムルガンチア・ヒストリオニク(Murgantia histrionic)、ネオメガロトムス属(Neomegalotomus spp)、タバコカスミカメムシ(Nesidiocoris tenuis)、ネザラ属(Nezara spp.)、ニシウス・シムランス(Nysius simulans)、オエバルス・インスラリス(Oebalus insularis)、ピエスマ属(Piesma spp.)、ピエゾドルス属(Piezodorus spp)、ロドニウス属(Rhodnius spp.)、サールベルゲラ・シングラリス(Sahlbergella singularis)、スカプトコリス・カスタネア(Scaptocoris castanea)、スコチノファラ属(Scotinophara spp.)、チアンタ属(Thyanta spp)、サシガメ属(Triatoma spp.)、ヴァチガ・イルデンス(Vatiga illudens);
アシルトシウム・ピスム(Acyrthosium pisum)、アダルゲス属(Adalges spp)、アガリアナ・エンシゲラ(Agalliana ensigera)、アゴノセナ・タルギオニイ(Agonoscena targionii)、アレウロジクス属(Aleurodicus spp)、アレウロカンツス属(Aleurocanthus spp)、アレウロロブス・バロデンシス(Aleurolobus barodensis)、アレウロトリクス・フロッコスス(Aleurothrixus floccosus)、アレイロデス・ブラシカエ(Aleyrodes brassicae)、フタテンミドリヨコバイ(Amarasca biguttula)、アムリトズス・アトキンソニ(Amritodus atkinsoni)、アノニジエラ属(Aonidiella spp.)、アリマキ科(Aphididae)、ワタアブラムシ属(Aphis spp.)、アスピジオツス属(Aspidiotus spp.)、ジャガイモヒゲナガアブラムシ(Aulacorthum solani)、バクテリセラ・コッケレリ(Bactericera cockerelli)、ベミシア属(Bemisia spp)、ブラキカウズス属(Brachycaudus spp)、ダイコンアブラムシ(Brevicoryne brassicae)、カコプシラ属(Cacopsylla spp)、ニンジンフタオアブラムシ(Cavariella aegopodii Scop.)、セロプラスタ属(Ceroplaster spp.)、クリソムファルス・アオニジウム(Chrysomphalus aonidium)、オンシツマルカイガラムシ(Chrysomphalus dictyospermi)、シカデラ属(Cicadella spp)、シロオオヨコバイ(Cofana spectra)、クリプトミズス属(Cryptomyzus spp)、シカデュリナ属(Cicadulina spp)、ヒラタカタカイガラムシ(Coccus hesperidum)、ダルブルス・マイジス(Dalbulus maidis)、ジアレウロデス属(Dialeurodes spp)、ミカンキジラミ(Diaphorina citri)、ジウラフィス・ノキシア(Diuraphis noxia)、ジサフィス属(Dysaphis spp)、エンポアスカ属(Empoasca spp.)、リンゴワタムシ(Eriosoma larigerum)、エリスロネウラ属(Erythroneura spp.)、ガスカルジア属(Gascardia spp.)、グリカスピス・ブリンブレコンベイ(Glycaspis brimblecombei)、ヒアダフィス・シュードブラシカエ(Hyadaphis pseudobrassicae)、ヒアロプテルス属(Hyalopterus spp)、ヒペロミズス・パリズス(Hyperomyzus pallidus)、リュウガンズキンヨコバイ(Idioscopus clypealis)、ヤコビアスカ・リビカ(Jacobiasca lybica)、ラオデルファクス属(Laodelphax spp.)、ミズキカタカイガラムシ(Lecanium corni)、レピドサフェス属(Lepidosaphes spp.)、ニセダイコンアブラムシ(Lopaphis erysimi)、リオゲニス・マイジス(Lyogenys maidis)、マクロシフム属(Macrosiphum spp.)、マハナルヴァ属(Mahanarva spp)、メタカルファ・プルイノサ(Metcalfa pruinosa)、ムギウスイロアブラムシ(Metopolophium dirhodum)、ミンズス・クルズス(Myndus crudus)、ミズス属(Myzus spp.)、ネオトキソプテラ属(Neotoxoptera sp)、ツマグロヨコバイ属(Nephotettix spp.)、ニラパルバタ属(Nilaparvata spp.)、ナシミドリオオアブラムシ(Nippolachnus piri Mats)、オドナスピス・ルタエ(Odonaspis ruthae)、オレグマ・ラニゲラ・ゼンター(Oregma lanigera Zehnter)、ヤマモモコナジラミ(Parabemisia myricae)、パラトリオザ・コッケレリ(Paratrioza cockerelli)、パルラトリア属(Parlatoria spp.)、ペムフィグス属(Pemphigus spp.)、トウモロコシウンカ(Peregrinus maidis)、ペルキンシエラ属(Perkinsiella spp)、ホップイボアブラムシ(Phorodon humuli)、フィロキセラ属(Phylloxera spp)、プラノコッカス属(Planococcus spp.)、シューダウラカスピス属(Pseudaulacaspis spp.)、シュードコッカス属(Pseudococcus spp.)、ワタノミハムシ(Pseudatomoscelis seriatus)、プシラ属(Psylla spp.)、プルビナリア・エチオピカ(Pulvinaria aethiopica)、クアドラズピジオツス属(Quadraspidiotus spp.)、クエサダ・ギガス(Quesada gigas)、イナズマヨコバイ(Recilia dorsalis)、ロパロシフム属(Rhopalosiphum spp.)、サイセチア属(Saissetia spp.)、スカホイデウス属(Scaphoideus spp.)、スチザフィス属(Schizaphis spp.)、シトビオン属(Sitobion spp.)、セジロウンカ(Sogatella furcifera)、スピシスチルス・フェスチヌス(Spissistilus festinus)、タロファガス・プロセルピナ(Tarophagus Proserpina)、トキソプテラ属(Toxoptera spp)、トリアレウロデス属(Trialeurodes spp)、トリジスカス・スポロボリ(Tridiscus sporoboli)、トリオニムス属(Trionymus spp)、ミカントガリキジラミ(Trioza erytreae)、ニセヤノネカイガラムシ(Unaspis citri)、ジギナ・フラミゲラ(Zygina flammigera)、ジギニジア・スクテラリス(Zyginidia scutellaris);
膜翅目(Hymenoptera)から、例えば、ヒメハキリアリ属(Acromyrmex)、アルゲ属(Arge spp)、ハキリアリ属(Atta spp.)、セフス属(Cephus spp.)、ジプリオン属(Diprion spp.)、マツハバチ科(Diprionidae)、シマトウヒハバチ(Gilpinia polytoma)、ホプロカンパ属(Hoplocampa spp.)、ケアリ属(Lasius spp.)、イエヒメアリ(Monomorium pharaonis)、ネオジプリオン属(Neodiprion spp.)、シュウカクアリ属(Pogonomyrmex spp)、スレノプシス・インビクタ(Slenopsis invicta)、ソレノプシス属(Solenopsis spp.)およびベスパ属(Vespa spp.);
等翅目(Isoptera)から、例えば、コプトテルメス属(Coptotermes spp)、コルニテルネス・クムランス(Corniternes cumulans)、インシシテルメス属(Incisitermes spp)、マクロテルメス属(Macrotermes spp)、マストテルメス属(Mastotermes spp)、ミクロテルメス属(Microtermes spp)、ヤマトシロアリ属(Reticulitermes spp.);ソレノプシス・ゲミナテ(Solenopsis geminate)
鱗翅目(Lepidoptera)から、例えば、アクレリス属(Acleris spp.)、アドキソフィエス属(Adoxophyes spp.)、アエゲリア属(Aegeria spp.)、アグロティス属(Agrotis spp.)、アラバマ・アルギラセア(Alabama argillaceae)、アミロイス属(Amylois spp.)、アンチカルシア・ゲマタリス(Anticarsia gemmatalis)、アルチップス属(Archips spp.)、アルギレスチア属(Argyresthia spp)、アルギロタエニア属(Argyrotaenia spp.)、アウトグラファ属(Autographa spp.)、ブックラトリクス・ツルベリエラ(Bucculatrix thurberiella)、アフリカズイム(Busseola fusca)、スジマラダメイガ(Cadra cautella)、モモシンクイガ(Carposina nipponensis)、チロ属(Chilo spp.)、コリストネウラ属(Choristoneura spp.)、クリソテウチア・トピアリア(Chrysoteuchia topiaria)、ブドウホソハマキ(Clysia ambiguella)、クナファロクロシス属(Cnaphalocrocis spp.)、クネファシア属(Cnephasia spp.)、コチリス属(Cochylis spp.)、コレオフォラ属(Coleophora spp.)、コリアス・レスビア(Colias lesbia)、ワタアカキリバ(Cosmophila flava)、クラムバス属(Crambus spp)、ケブカノメイガ(Crocidolomia binotalis)、クリプトフレビア・ロイコトレタ(Cryptophlebia leucotreta)、シダリマ・ペルスペクタリス(Cydalima perspectalis)、シジア属(Cydia spp.)、ジアファニア・ペルスペクタリス(Diaphania perspectalis)、ジアトラエア属(Diatraea spp.)、ジパロプシス・カスタネア(Diparopsis castanea)、エアリアス属(Earias spp.)、エルダナ・サッカリナ(Eldana saccharina)、エフェスチア属(Ephestia spp.)、エピノチア属(Epinotia spp)、エスチグメネ・アクレア(Estigmene acrea)、エチエラ・ジンキネラ(Etiella zinckinella)、ユーコスマ属(Eucosma spp.)、ブドウホソハマキ(Eupoecilia ambiguella)、ユープロクチス属(Euproctis spp.)、ユークソア属(Euxoa spp.)、フェルチア・ジャクリフェリア(Feltia jaculiferia)、グラホリタ属(Grapholita spp.)、ヘディア・ヌビフェラナ(Hedya nubiferana)、ヘリオティス属(Heliothis spp.)、ハイマダラノメイガ(Hellula undalis)、ヘルペトグラマ属(Herpetogramma spp)、アメリカシロヒトリ(Hyphantria cunea)、ケイフェリア・リコペルシセラ(Keiferia lycopersicella)、モロコシマダラメイガ(Lasmopalpus lignosellus)、レウコプテラ・シテラ(Leucoptera scitella)、リトコレチス属(Lithocollethis spp.)、ホソバヒメハマキ(Lobesia botrana)、ロキソステゲ・ビフィダリス(Loxostege bifidalis)、リマントリア属(Lymantria spp.)、リオネチア属(Lyonetia spp.)、マラコソマ属(Malacosoma spp.)、ヨトウガ(Mamestra brassicae)、タバコスズメガ(Manduca sexta)、ミチムナ属(Mythimna spp)、ノクツア属(Noctua spp)、オペロフテラ属(Operophtera spp.)、オルニオデス・インディカ(Orniodes indica)、アワノメイガ(Ostrinia nubilalis)、パメネ属(Pammene spp.)、パンデミス属(Pandemis spp.)、マツキリガ(Panolis flammea)、パパイペマ・ネブリス(Papaipema nebris)、ワタアカミムシ(Pectinophora gossypiela)、コーヒーハモグリバエ(Perileucoptera coffeella)、シューダレチア・ウニプンクタ(Pseudaletia unipuncta)、ジャガイモガ(Phthorimaea operculella)、モンシロチョウ(Pieris rapae)、ピエリス属(Pieris spp.)、コナガ(Plutella xylostella)、プレイス属(Prays spp.)、シュードプルシア属(Pseudoplusia spp)、ラキプルシア・ヌ(Rachiplusia nu)、リチア・アルビコスタ(Richia albicosta)、シルポファガ属(Scirpophaga spp.)、セサミア属(Sesamia spp.)、スパルガノチス属(Sparganothis spp.)、スポドプテラ属(Spodoptera spp.)、シレプタ・デロガテ(Sylepta derogate)、シナンテドン属(Synanthedon spp.)、タウメトポエア属(Thaumetopoea spp.)、トルトリックス属(Tortrix spp.)、イラクサギンウワバ(Trichoplusia ni)、トマトキバガ(Tuta absoluta)、およびスガ属(Yponomeuta spp.);
食毛目(Mallophaga)から、例えば、ダマリネア属(Damalinea spp.)およびケモノハジラミ属(Trichodectes spp.);
直翅目(Orthoptera)から、例えば、ゴキブリ属(Blatta spp.)、チャバネゴキブリ属(Blattella spp.)、ケラ属(Gryllotalpa spp.)、マデラゴキブリ(Leucophaea maderae)、トノサマバッタ属(Locusta spp.)、ネオクルチラ・ヘキサダクチラ(Neocurtilla hexadactyla)、ワモンゴキブリ属(Periplaneta spp.)、スカプテリスカス属(Scapteriscus spp)、およびコオロギ属(Schistocerca spp.);
チャタテムシ目(Psocoptera)から、例えば、リポセリス属(Liposcelis spp.);
ノミ目(Siphonaptera)から、例えば、ナガノミ属(Ceratophyllus spp.)、イヌノミ属(Ctenocephalides spp.)およびケオプスネズミノミ(Xenopsylla cheopis);
総翅目(Thysanoptera)から、例えば、カリオトリプス・ファセオリ(Calliothrips phaseoli)、ハナアザミウマ属(Frankliniella spp.)、ヘリオトリプス属(Heliothrips spp)、ヘルシノトリプス属(Hercinothrips spp.)、パルテノトリプス属(Parthenothrips spp)、シルトトリプス・アウランチィ(Scirtothrips aurantii)、ダイズアザミウマ(Sericothrips variabilis)、タエニオトリプス属(Taeniothrips spp.)、アザミウマ属(Thrips spp);
シミ目(Thysanura)から、例えば、セイヨウシミ(Lepisma saccharina)。
【0145】
本発明に係る有効成分は、特に植物、特に有用な植物および農業、園芸および森林における観賞植物、またはこのような植物の果実、花、葉、茎、塊茎または根などの器官において発生する上記のタイプの有害生物を防除、すなわち、抑制または破壊するのに使用され得、場合により後の時点で形成される植物器官でさえ、これらの有害生物から保護されたままである。
【0146】
好適な標的作物は、特にコムギ、オオムギ、ライムギ、オートムギ、イネ、トウモロコシまたはソルガムなどの穀物;テンサイまたは飼料用ビートなどのビート;果実、例えばリンゴ、セイヨウナシ、プラム、モモ、アーモンド、サクランボまたは液果類、例えばイチゴ、ラズベリーまたはブラックベリーなどの、仁果類、核果類または柔らかい果物;インゲンマメ、レンズマメ、エンドウマメまたはダイズなどのマメ科作物;ナタネ、カラシナ、ケシ、オリーブ、ヒマワリ、ヤシ、ヒマ、カカオまたはアメリカホドイモ(ground nut)などの油脂作物;カボチャ、キュウリまたはメロンなどのウリ科植物;ワタ、アマ、麻またはジュートなどの繊維植物;オレンジ、レモン、グレープフルーツまたはタンジェリンなどの柑橘類の果物;ホウレンソウ、レタス、アスパラガス、キャベツ、ニンジン、タマネギ、トマト、ジャガイモまたはピーマンなどの野菜類;アボカド、シナモンまたはショウノウなどのクスノキ科(Lauraceae)の植物;およびさらにタバコ、堅果類、コーヒー、ナス、サトウキビ、茶、コショウ、ブドウ、ホップ、オオバコ科の植物、ラテックス植物および観賞植物である。
【0147】
本発明に係る有効成分は、ワタ、野菜、トウモロコシ、イネおよびダイズ作物におけるマメアブラムシ(Aphis craccivora)、ディアブロチカ・バルテアタ(Diabrotica balteata)、ニセアメリカタバコガ(Heliothis virescens)、モモアカアブラムシ(Myzus persicae)、コナガ(Plutella xylostella)およびエジプトヨトウ(Spodoptera littoralis)を防除するのに特に好適である。本発明に係る有効成分は、さらに、マメストラ属(Mamestra)(好ましくは野菜中)、コドリンガ(Cydia pomonella)(好ましくはリンゴ中)、エンポアスカ属(Empoasca)(好ましくは野菜、ブドウ園中)、レプチノタルサ属(Leptinotarsa)(好ましくはジャガイモ中)およびニカメイガ(Chilo supressalis)(好ましくはイネ中)を防除するのに特に好適である。
【0148】
さらなる態様において、本発明は、植物寄生性線虫(内部寄生性、半内部寄生性および外部寄生性線虫)、特にネコブセンチュウ、キタネコブセンチュウ(Meloidogyne hapla)、サツマイモネコブセンチュウ(Meloidogyne incognita)、ジャワネコブセンチュウ(Meloidogyne javanica)、アレナリアネコブセンチュウ(Meloidogyne arenaria)および他のメロイドギネ属(Meloidogyne)種;シスト形成センチュウ、ジャガイモシストセンチュウ(Globodera rostochiensis)および他のグロボデラ属(Globodera)種;ムギシストセンチュウ(Heterodera avenae)、ダイズシストセンチュウ(Heterodera glycines)、テンサイシストセンチュウ(Heterodera schachtii)、クローバシストセンチュウ(Heterodera trifolii)、および他のヘテロデラ属(Heterodera)種;タネコブセンチュウ、アンギナ属(Anguina)種;クキセンチュウおよびハセンチュウ、アフェレンコイデス属(Aphelenchoides)種;刺毛センチュウ(Sting nematode)、ベロノライムス・ロンギカウダツス(Belonolaimus longicaudatus)および他のベロノライムス属(Belonolaimus)種;マツセンチュウ、マツノザイセンチュウ(Bursaphelenchus xylophilus)および他のバーサフェレンカス属(Bursaphelenchus)種;ワセンチュウ(Ring nematode)、クリコネマ属(Criconema)種、クリコネメラ属(Criconemella)種、クリコネモイデス属(Criconemoides)種、メソクリコネマ属(Mesocriconema)種;クキおよびリンケイセンチュウ、イモグサレセンチュウ(Ditylenchus destructor)、ナミクキセンチュウ(Ditylenchus dipsaci)および他のジチレンクス属(Ditylenchus)種;キリセンチュウ(Awl nematode)、ドリコドルス属(Dolichodorus)種;ラセンセンチュウ(Spiral nematode)、ヘリオコチレンクス・マルチシンクツス(Heliocotylenchus multicinctus)および他のヘリオコチレンクス属(Helicotylenchus)種;サヤセンチュウおよびサヤワセンチュウ(Sheath and sheathoid nematode)、ヘミシクリオホラ属(Hemicycliophora)種およびヘミクリコネモイデス属(Hemicriconemoides)種;ヒルスマンニエラ属(Hirshmanniella)種;ヤリセンチュウ(Lance nematode)、ホプロライムス(Hoploaimus)種;ニセネコブセンチュウ、ナコブス属(Nacobbus)種;ハリセンチュウ(Needle nematode)、ロンギドルス・エロンガツス(Longidorus elongatus)および他のロンギドルス属(Longidorus)種;ピンセンチュウ(Pin nematode)、プラチレンクス属(Pratylenchus)種;ネグサレセンチュウ(Lesion nematode)、ムギネグサレセンチュウ(Pratylenchus neglectus)、キタネグサレセンチュウ(Pratylenchus penetrans)、プラチレンクス・カービタツス(Pratylenchus curvitatus)、プラチレンクス・ゴオデイ(Pratylenchus goodeyi)および他のプラチレンクス属(Pratylenchus)種;ネモグリセンチュウ(Burrowing nematode)、バナナネモグリセンチュウ(Radopholus similis)および他のラドホルス属(Radopholus)種;ニセフクロセンチュウ(Reniform nematode)、ロチレンクス・ロブスタス(Rotylenchus robustus)、ロチレンクス・レニフォルミス(Rotylenchus reniformis)および他のロチレンクス属(Rotylenchus)種;スクテロネマ属(Scutellonema)種;ミハリセンチュウ(Stubby root nematode)、トリコドルス・プリミチブス(Trichodorus primitivus)および他のトリコドルス属(Trichodorus)種、パラトリコドルス属(Paratrichodorus)種;イシュクセンチュウ(Stunt nematode)、ナミイシュクセンチュ(Tylenchorhynchus claytoni)、チレンコリンクス・デュビウス(Tylenchorhynchus dubius)および他のチレンコリンクス属(Tylenchorhynchus)種;ミカンセンチュウ(Citrus nematode)、チレンクルス属(Tylenchulus)種;オオハリセンチュウ(Dagger nematode)、キシフィネマ属(Xiphinema)種などの植物寄生性線虫;およびスバンギナ属(Subanguina spp.)、ヒプソペリン属(Hypsoperine spp.)、マクロポストニア属(Macroposthonia spp.)、メリニウス属(Melinius spp.)、プンクトデラ属(Punctodera spp.)、およびキニスルシウス属(Quinisulcius spp.)などの他の植物寄生性線虫種による植物および植物の部分への被害を防除する方法にも関する。
【0149】
本発明の化合物は、軟体動物に対しても活性を有し得る。軟体動物の例としては、例えば、スクミリンゴガイ科(Ampullariidae);アリオン属(Arion)(コウラクロナメクジ(A.ater)、A.サーカムスクリプツス(A.circumscriptus)、A.ホルテンシス(A.hortensis)、A.ルーファス(A.rufus));オナジマイマイ科(Bradybaenidae)(ブラジバエナ・フルチクム(Bradybaena fruticum));オウシュウマイマイ属(Cepaea)(ニワノオウシュウマイマイ(C.hortensis)、モリマイマイ(C.Nemoralis));オクロジナ(ochlodina);デロセラス属(Deroceras)(D.アグレスチス(D.agrestis)、D.エムピリコルム(D.empiricorum)、D.ラエヴェ(D.laeve)、D.レチクラツム(D.reticulatum));ディスクス属(Discus)(D.ロツンダツス(D.rotundatus));ユーオムファリア属(Euomphalia);ガルバ属(Galba)(G.トルンクラタ(G.trunculata));ヘリセリア属(Helicelia)(H.イタラ(H.itala)、H.オブヴィア(H.obvia));マイマイ科(Helicidae)ヘリシゴナ・アルブストルム(Helicigona arbustorum));ヘリコディスクス属(Helicodiscus);ヘリクス属(Helix)(H.アペルタ(H.aperta));リマックス属(Limax)(L.シネレオニゲル(L.cinereoniger)、キイロナメクジ(L.flavus)、チャコウラナメクジ(L.marginatus)、マダラコウラナメクジ(L.maximus)、L.テネルス(L.tenellus));モノアライガイ属(Lymnaea);ミラックス属(Milax)(ニワコウラナメクジ(M.gagates)、M.マルギナツス(M.marginatus)、M.ソウェルビイ(M.sowerbyi));オペアス属(Opeas);リンゴガイ属(Pomacea)(スクミリンゴガイ(P.canaticulata));ミジンマイマイ属(Vallonia)およびザニトイデス属(Zanitoides)が挙げられる。
【0150】
「作物」という用語は、例えば、毒素産生細菌、特にバチルス属(Bacillus)の細菌に由来する公知のような1つまたは複数の選択的に作用する毒素を合成することができるように、組み換えDNA技術の使用によって形質転換された作物も含むことが理解されるべきである。
【0151】
このようなトランスジェニック植物によって発現され得る毒素としては、例えば、セレウス菌(Bacillus cereus)またはバチルス・ポピリエ(Bacillus popilliae)に由来する殺虫タンパク質;またはδ-エンドトキシン、例えばCry1Ab、Cry1Ac、Cry1F、Cry1Fa2、Cry2Ab、Cry3A、Cry3Bb1またはCry9Cなどの、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)に由来する殺虫タンパク質、または植物性殺虫タンパク質(Vip)、例えばVip1、Vip2、Vip3またはVip3A;または細菌コロニー形成線虫、例えばフォトラブダス・ルミネセンス(Photorhabdus luminescens)、キセノラブダス・ネマトフィルス(Xenorhabdus nematophilus)などのフォトラブダス属(Photorhabdus spp.またはキセノラブダス属(Xenorhabdus spp.)の殺虫タンパク質;サソリ毒素、クモ形類毒素、ハチ毒素および他の昆虫に特有の神経毒素などの、動物によって産生される毒素;ストレプトマイセス属(Streptomycetes)毒素などの、真菌によって産生される毒素、エンドウレクチン、オオムギレクチンまたはユキノハナレクチンなどの植物レクチン;凝集素;トリプシン阻害剤、セリンプロテアーゼ阻害剤、パタチン、シスタチン、パパイン阻害剤などのプロティナーゼ阻害剤;リシン、トウモロコシ-RIP、アブリン、ルフィン、サポリンまたはブリオジンなどのリボソーム不活性化タンパク質(RIP);3-ヒドロキシステロイドオキシダーゼ、エクジステロイド-UDP-グリコシル-トランスフェラーゼ、コレステロールオキシダーゼ、エクジソン阻害剤、HMG-COA-レダクターゼなどのステロイド代謝酵素、ナトリウムチャネルまたはカルシウムチャネルの遮断薬などのイオンチャネル遮断薬、幼若ホルモンエステラーゼ、利尿ホルモン受容体、スチルベンシンターゼ、ビベンジルシンターゼ、キチナーゼおよびグルカナーゼが挙げられる。
【0152】
本発明に関して、δ-エンドトキシンは、例えばCry1Ab、Cry1Ac、Cry1F、Cry1Fa2、Cry2Ab、Cry3A、Cry3Bb1またはCry9C、または植物性殺虫タンパク質(Vip)、例えばVip1、Vip2、Vip3またはVip3A、また、明確にハイブリッド毒素、切断毒素(truncated toxin)および改変毒素によって理解される。ハイブリッド毒素は、それらのタンパク質の異なるドメインの新たな組合せによって組み換えにより産生される(例えば、国際公開第02/15701号を参照されたい)。切断毒素、例えば切断Cry1Abが公知である。改変毒素の場合、天然毒素の1つまたは複数のアミノ酸が置換される。このようなアミノ酸置換では、好ましくは、天然に存在しないプロテアーゼ認識配列が毒素に挿入され、例えばCry3A055の場合、カテプシン-G-認識配列がCry3A毒素に挿入される(国際公開第03/018810号を参照されたい)。
【0153】
このような毒素またはこのような毒素を合成し得るトランスジェニック植物の例が、例えば、欧州特許出願公開第0374753号明細書、国際公開第93/07278号、国際公開第95/34656号、欧州特許出願公開第0427529号明細書、欧州特許出願公開第451878号明細書および国際公開第03/052073号に開示されている。
【0154】
このようなトランスジェニック植物の調製のための方法は、当業者に一般に知られており、例えば上記の刊行物に記載されている。CryI型のデオキシリボ核酸およびそれらの調製が、例えば、国際公開第95/34656号、欧州特許出願公開第0367474号明細書、欧州特許出願公開第0401979号明細書および国際公開第90/13651号から公知である。
【0155】
トランスジェニック植物に含まれる毒素は、害虫に対する耐性を植物に与える。このような昆虫は、昆虫の分類群において見られるが、甲虫(鞘翅目(Coleoptera))、双翅昆虫(双翅目(Diptera))および蛾(鱗翅目(Lepidoptera))において特に一般的に見られる。
【0156】
殺虫剤耐性(insecticidal resistance)をコードし、1つまたは複数の毒素を発現する1つまたは複数の遺伝子を含むトランスジェニック植物が公知であり、それらのいくつかが市販されている。このような植物の例は、YieldGard(登録商標)(Cry1Ab毒素を発現するトウモロコシ品種);YieldGard Rootworm(登録商標)(Cry3Bb1毒素を発現するトウモロコシ品種);YieldGard Plus(登録商標)(Cry1AbおよびCry3Bb1毒素を発現するトウモロコシ品種);Starlink(登録商標)(Cry9C毒素を発現するトウモロコシ品種);Herculex I(登録商標)(Cry1Fa2毒素、および除草剤グルホシネートアンモニウムに対する耐性を得るための酵素ホスフィノトリシンN-アセチルトランスフェラーゼ(PAT)を発現するトウモロコシ品種);NuCOTN 33B(登録商標)(Cry1Ac毒素を発現するワタ品種);Bollgard I(登録商標)(Cry1Ac毒素を発現するワタ品種);Bollgard II(登録商標)(Cry1AcおよびCry2Ab毒素を発現するワタ品種);VipCot(登録商標)(Vip3AおよびCry1Ab毒素を発現するワタ品種);NewLeaf(登録商標)(Cry3A毒素を発現するジャガイモ品種);NatureGard(登録商標)、Agrisure(登録商標)GT Advantage(GA21グリホサート耐性形質)、Agrisure(登録商標)CB Advantage(Bt11アワノメイガ(CB)形質)およびProtecta(登録商標)である。
【0157】
このようなトランスジェニック作物のさらなる例は、以下のとおりである:
1.Syngenta Seeds SAS(Chemin de l’Hobit 27,F-31 790 St.Sauveur,France)製のBt11トウモロコシ、登録番号C/FR/96/05/10。切断Cry1Ab毒素のトランスジェニック発現により、ヨーロッパアワノメイガ(アワノメイガ(Ostrinia nubilalis)およびセサミア・ノナグリオイデス(Sesamia nonagrioides))による攻撃に対する耐性を与えられた遺伝子組み換えトウモロコシ。Bt11トウモロコシは、除草剤グルホシネートアンモニウムに対する耐性を得るために酵素PATも遺伝子組み換えにより発現する。
【0158】
2.Syngenta Seeds SAS(Chemin de l’Hobit 27,F-31 790 St.Sauveur,France)製のBt176トウモロコシ、登録番号C/FR/96/05/10。Cry1Ab毒素のトランスジェニック発現により、ヨーロッパアワノメイガ(アワノメイガ(Ostrinia nubilalis)およびセサミア・ノナグリオイデス(Sesamia nonagrioides))による攻撃に対する耐性を与えられた遺伝子組み換えトウモロコシ。Bt176トウモロコシは、除草剤グルホシネートアンモニウムに対する耐性を得るために酵素PATも遺伝子組み換えにより発現する。
【0159】
3.Syngenta Seeds SAS(Chemin de l’Hobit 27,F-31 790 St.Sauveur,France)製のMIR604トウモロコシ、登録番号C/FR/96/05/10。改変Cry3A毒素のトランスジェニック発現により、耐虫性にされたトウモロコシ。この毒素は、カテプシン-G-プロテアーゼ認識配列の挿入によって修飾されたCry3A055である。このようなトランスジェニックトウモロコシ植物の調製が国際公開第03/018810号に記載されている。
【0160】
4.Monsanto Europe S.A.(270-272 Avenue de Tervuren,B-1150 Brussels,Belgium)製のMON 863トウモロコシ、登録番号C/DE/02/9。MON 863は、Cry3Bb1毒素を発現し、特定の鞘翅目(Coleoptera)昆虫に対する耐性を有する。
【0161】
5.Monsanto Europe S.A.(270-272 Avenue de Tervuren,B-1150 Brussels,Belgium)製のIPC 531ワタ、登録番号C/ES/96/02。
【0162】
6.Pioneer Overseas Corporation(Avenue Tedesco,7 B-1160 Brussels,Belgium)製の1507トウモロコシ、登録番号C/NL/00/10。特定の鱗翅目(Lepidoptera)昆虫に対する耐性を得るためにタンパク質Cry1Fおよび除草剤グルホシネートアンモニウムに対する耐性を得るためにPATタンパク質の発現のための遺伝子組み換えトウモロコシ。
【0163】
7.Monsanto Europe S.A.(270-272 Avenue de Tervuren,B-1150 Brussels,Belgium)製のNK603×MON 810トウモロコシ、登録番号C/GB/02/M3/03。遺伝子組み換え品種NK603およびMON 810を交配することによる従来法で育種した雑種トウモロコシ品種からなる。NK603×MON 810トウモロコシは、除草剤Roundup(登録商標)(グリホサートを含有する)に対する耐性を与える、アグロバクテリウム属(Agrobacterium sp.)菌株CP4から得られるタンパク質CP4 EPSPS、およびヨーロッパアワノメイガを含む特定の鱗翅目(Lepidoptera)に対する耐性をもたらす、バチルス・チューリンゲンシス亜種クルスターキ(Bacillus thuringiensis subsp.kurstaki)から得られるCry1Ab毒素も遺伝子組み換えにより発現する。
【0164】
昆虫耐性植物のトランスジェニック作物は、BATS(Zentrum fuer Biosicherheit und Nachhaltigkeit,Zentrum BATS,Clarastrasse 13,4058 Basel,Switzerland)Report 2003,(http://bats.ch)にも記載されている。
【0165】
「作物」という用語は、例えば、いわゆる「病原性関連タンパク質」(PRP、例えば欧州特許出願公開第0392225号明細書を参照されたい)などの、選択的作用を有する抗病原性物質(antipathogenic substance)を合成することができるように、組み換えDNA技術の使用によって形質転換された作物も含むことが理解されるべきである。このような抗病原性物質およびこのような抗病原性物質を合成し得るトランスジェニック植物の例が、例えば、欧州特許出願公開第0392225号明細書、国際公開第95/33818号および欧州特許出願公開第0353191号明細書から公知である。このようなトランスジェニック植物を産生する方法は、当業者に一般に知られており、例えば上記の刊行物に記載されている。
【0166】
作物はまた、真菌(例えば、フザリウム属(Fusarium)、炭疽病、またはエキビョウキン(Phytophthora))、細菌(例えば、シュードモナス属(Pseudomonas))またはウイルス(例えば、ジャガイモ葉巻病ウイルス、トマト黄化壊疽ウイルス、キュウリモザイクウイルス)病原体に対する向上した耐性のために改質され得る。
【0167】
作物は、ダイズシストセンチュウなどの線虫に対する向上した耐性を有する作物も含む。
【0168】
非生物的ストレスに対して耐性がある作物は、例えば、NF-YBまたは当該技術分野において公知の他のタンパク質の発現を介して、乾燥、高い塩分、高温、寒気、霜、または光放射に対する向上した耐性を有する作物を含む。
【0169】
このようなトランスジェニック植物によって発現され得る抗病原性物質としては、例えば、ナトリウムチャネルまたはカルシウムチャネルの遮断薬などのイオンチャネル遮断薬、例えばウイルス性KP1、KP4またはKP6毒素;スチルベンシンターゼ;ビベンジルシンターゼ;キチナーゼ;グルカナーゼ;いわゆる「病原性関連タンパク質」(PRP;例えば、欧州特許出願公開第0392225号明細書を参照されたい);微生物によって産生される抗病原性物質、例えばペプチド抗生物質または複素環式抗生物質(例えば、国際公開第95/33818号を参照されたい)または植物病原体防御に関与するタンパク質またはポリペプチド因子(国際公開第03/000906号に記載されている、いわゆる「植物病害抵抗性遺伝子」)が挙げられる。
【0170】
本発明に係る組成物のさらなる使用分野は、貯蔵品および貯蔵環境の保護および原料(木材および織物など)、床仕上げ材および建築物の保護、および衛生分野において、特に上記のタイプの有害生物からのヒト、家畜および生産性家畜(productive livestock)の保護である。
【0171】
本発明は、有害生物(蚊および他の病原媒介動物など;http://www.who.int/malaria/vector_control/irs/en/も参照)を防除するための方法も提供する。一実施形態において、有害生物を防除するための方法は、本発明の組成物を標的有害生物、その生息地、または表面もしくは基材にブラシ塗布、ローラ塗布、噴霧、塗布または浸漬によって施用する工程を含む。例として、壁、天井または床面などの表面のIRS(屋内残留噴霧)施用が本発明の方法によって想定されている。別の実施形態において、このような組成物を網、衣類、寝具、カーテンおよびテントの形態(またはこれらの製造に使用され得る形態)の不織布または布帛材料などの基材に施用することが想定されている。従って、本発明のさらなる目的は、式Iの化合物を含有する組成物を含む不織布および織物材料から選択される基材である。
【0172】
一実施形態において、このような有害生物を防除するための方法は、有効な残存性の有害生物防除活性を表面または基材に与えるように、殺有害生物的に有効な量の本発明の組成物を標的有害生物、その生息地、または表面もしくは基材に施用する工程を含む。このような施用は、本発明の殺有害生物組成物をブラシ塗布、ローラ塗布、噴霧、塗布または浸漬することによって行われ得る。例として、壁、天井または床面などの表面におけるIRS施用は、有効な残存性の有害生物防除活性を表面に与えるように、本発明の方法によって想定されている。別の実施形態において、網、衣類、寝具、カーテンおよびテントの形態(またはこれらの製造に使用され得る形態)の布帛材料などの基材における有害生物の残存性防除のためにこのような組成物を施用することが想定されている。
【0173】
処理されるべき不織布、布帛または網を含む基材は、綿、ラフィア、ジュート、亜麻、サイザル、麻布もしくは羊毛などの天然繊維、またはポリアミド、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリアクリロニトリルなどの合成繊維で作製され得る。ポリエステルが特に好適である。織物処理の方法は、例えば、国際公開第2008/151984号、国際公開第03/034823号、米国特許第5631072号明細書、国際公開第2005/64072号、国際公開第2006/128870号、欧州特許第1724392号明細書、国際公開第2005113886号または国際公開第2007/090739号から公知である。
【0174】
本発明に係る組成物のさらなる使用分野は、すべての観賞用樹木ならびにあらゆる種類の果樹および堅果の成る木の樹幹注入/幹処理の分野である。
【0175】
樹幹注入/幹処理の分野において、本発明に係る化合物は、上記の鱗翅目(Lepidoptera)および鞘翅目(Coleoptera)の木材穿孔性(wood-boring)昆虫に対して、特に以下の表AおよびBに列挙される木材穿孔性昆虫(woodborer)に対して特に好適である。
【0176】
【表2】
【0177】
【表3-1】
【表3-2】
【表3-3】
【表3-4】
【0178】
本発明はまた、例えば甲虫、イモムシ、ヒアリ、ワタフキカイガラムシ(ground pearl)、ヤスデ、ダンゴムシ、ダニ、ケラ、カイガラムシ、コナカイガラムシ、マダニ、アワフキムシ、サウザンキンクバッグ(southern chinch bug)および地虫を含む、芝草中に存在し得る任意の昆虫有害生物を防除するのに使用され得る。本発明は、卵、幼虫、若虫および成虫を含む、生活環の様々な段階の昆虫有害生物を防除するのに使用され得る。
【0179】
特に、本発明は、地虫(コガネカブト属(Cyclocephala spp.)(例えば、マスクドコガネムシ(masked chafer)、C.ルリダ(C.lurida))、リゾトログス属(Rhizotrogus spp.)(例えば、ヨーロピアンコガネムシ、R.マハリス(R.majalis))、コチヌス属(Cotinus spp.)(例えば、アオコフキコガネ、C.ニチダ(C.nitida))、ポピリア属(Popillia spp.)(例えば、マメコガネ(Japanese beetle)、マメコガネ(P.japonica))、フィロファガ属(Phyllophaga spp.)(例えば、コガネムシ(May/June beetle))、アテニウス属(Ataenius spp.)(例えば、ブラック・ターフグラス・アテニウス(Black turfgrass ataenius)、A.スプレツルス(A.spretulus))、マラデラ属(Maladera spp.)(例えば、アカビロウドコガネ、M.カスタネア(M.castanea))およびトマルス属(Tomarus spp.)など)、ワタフキカイガラムシ(マルガロデス属(Margarodes spp.))、ケラ(タウニー(tawny)、サウザン(southern)、および短翅型;スカプテリスクス属(Scapteriscus spp.)、ケラ(Gryllotalpa africana))およびレザージャケット(leatherjacket)(ヨーロピアンクレーンフライ(European crane fly)、ガガンボ属(Tipula spp.))を含む、芝草の根を餌とする昆虫有害生物を防除するのに使用され得る。
【0180】
本発明はまた、ヨトウムシ(ツマジロクサヨトウ(Spodoptera frugiperda)、および一般的なヨトウムシ(common armyworm)(プセウダレチア・ウニプンクタ(Pseudaletia unipuncta)など)、ネキリムシ、ゾウムシ(スフェノホルス属(Sphenophorus spp.)、シバオサゾウムシ(S.venatus verstitus)およびS.パルブルス(S.parvulus)など)、およびソッドウェブワーム(sod webworm)(クラムブス属(Crambus spp.)および熱帯ソッドウェブワーム(tropical sod webworm)、ケナシクロオビクロノメイガ(Herpetogramma phaeopteralis)など)を含む、藁に住む芝草の昆虫有害生物を防除するのに使用され得る。
【0181】
本発明はまた、ヒメコガネナガカメムシ(サウザンキンクバッグ、ブリスス・インスラリス(Blissus insularis)など)、ギョウギシバ(Bermudagrass)のダニ(エリオフィエス・シノドニエンシス(Eriophyes cynodoniensis))、アフリカヒゲシバ(rhodesgrass)のコナカイガラムシ(チガヤシロオカイガラムシ(Antonina graminis))、2本線のあるアワフキムシ(two-lined spittlebug)(プロサピア・ビシンクタ(Propsapia bicincta))、ヨコバイ、ネキリムシ(ヤガ科(Noctuidae))、およびムギミドリアブラムシを含む、地上に生息し、芝草の葉を餌とする昆虫有害生物を防除するのに使用され得る。
【0182】
本発明はまた、芝生にアリ塚を作製するアカヒアリ(Solenopsis invicta)などの、芝草の他の有害生物を防除するのに使用され得る。
【0183】
衛生分野において、本発明に係る組成物は、カタダニ(hard tick)、ヒメダニ(soft tick)、疥癬ダニ、ツツガムシ、ハエ(サシバエおよび舐性(licking)のハエ)、寄生性のハエ幼虫、シラミ、ケジラミ、ハジラミおよびノミなどの外部寄生生物に対して有効である。
【0184】
このような寄生生物の例は、以下のとおりである:
シラミ目(Anoplurida)のうち:ブタジラミ属(Haematopinus spp.)、ホソジラミ属(Linognathus spp.)、ペディクルス属(Pediculus spp.)およびケジラミ属(Phtirus spp.)、ソレノポテス属(Solenopotes spp.)。
【0185】
ハジラミ目(Mallophagida)のうち:トリメノポン属(Trimenopon spp.)、タンカクハジラミ属(Menopon spp.)、トリノトン属(Trinoton spp.)、ボビコラ属(Bovicola spp.)、ウェルネッキエラ属(Werneckiella spp.)、レピケントロン属(Lepikentron spp.)、ダマリナ属(Damalina spp.)、トリコデクテス属(Trichodectes spp.)およびフェリコラ属(Felicola spp.)。
【0186】
双翅目(Diptera)ならびにその亜目であるネマトセリナ亜目(Nematocerina)および短角亜目(Brachycerina)のうち、例えば、ヤブカ属(Aedes spp.)、ハマダラカ属(Anopheles spp.)、イエカ属(Culex spp.)、ブヨ属(Simulium spp.)、ツノマユブユ属(Eusimulium spp.)、サシチョウバエ属(Phlebotomus spp.)、ルツォミヤ属(Lutzomyia spp.)、キュリコイデス属(Culicoides spp.)、メクラアブ属(Chrysops spp.)、ヒボミトラ属(Hybomitra spp.)、キイロアブ属(Atylotus spp.)、アブ属(Tabanus spp.)、ゴマフアブ属(Haematopota spp.)、フィリポミア属(Philipomyia spp.)、ブラウラ属(Braula spp.)、イエバエ属(Musca spp.)、トゲアシメマトイ属(Hydrotaea spp.)、サシバエ属(Stomoxys spp.)、ヘマトビア属(Haematobia spp.)、モレリア属(Morellia spp.)、ヒメイエバエ属(Fannia spp.)、ツェツェバエ属(Glossina spp.)、オオクロバエ属(Calliphora spp.)、キンバエ属(Lucilia spp.)、オビキンバエ属(Chrysomyia spp.)、ヴォールファールトニクバエ属(Wohlfahrtia spp.)、ニクバエ属(Sarcophaga spp.)、ヒツジバエ属(Oestrus spp.)、ウシバエ属(Hypoderma spp.)、ウマバエ属(Gasterophilus spp.)、シラミバエ属(Hippobosca spp.)、シカシラミバエ属(Lipoptena spp.)およびヒツジシラミバエ属(Melophagus spp.)。
【0187】
ノミ目(Siphonapterida)のうち、例えば、ヒトノミ属(Pulex spp.)、イヌノミ属(Ctenocephalides spp.)、ネズミノミ属(Xenopsylla spp.)、ナガノミ属(Ceratophyllus spp.)。
【0188】
異翅目(Heteropterida)のうち、例えば、トコジラミ属(Cimex spp.)、サシガメ属(Triatoma spp.)、ロドニウス属(Rhodnius spp.)、パンストロギルス属(Panstrongylus spp.)。
【0189】
ゴキブリ目(Blattarida)のうち、例えば、トウヨウゴキブリ(Blatta orientalis)、ワモンゴキブリ(Periplaneta americana)、チャバネゴキブリ(Blattelagermanica)およびスペラ属(Supella spp.)。
【0190】
ダニ亜綱(Acaria(Acarida))ならびにマダニ亜目(Metastigmata)および中気門亜目(Mesostigmata)のうち、例えば、ナガヒメダニ属(Argas spp.)、カズキダニ属(Ornithodorus spp.)、オトビウス属(Otobius spp.)、タネガタマダニ属(Ixodes spp.)、キララマダニ属(Amblyomma spp.)、ウシマダニ属(Boophilus spp.)、カクマダニ属(Dermacentor spp.)、チマダニ属(Haemophysalis spp.)、イボマダニ属(Hyalomma spp.)、コイタマダニ属(Rhipicephalus spp.)、デルマニスス属(Dermanyssus spp.)、ライリエチア属(Raillietia spp.)、ニューモニスス属(Pneumonyssus spp.)、ステルノストマ属(Sternostoma spp.)およびバロア属(Varroa spp.)。
【0191】
ダニ目(Actinedida)(前気門類(Prostigmata))およびカイチュウ目(Acaridida)(コナダニ亜目(Astigmata))のうち、例えば、アカラピス属(Acarapis spp.)、ツメダニ属(Cheyletiella spp.)、オルニソケイレチア属(Ornithocheyletia spp.)、ミオビア属(Myobia spp.)、ヒツジツメダニ属(Psorergatesspp.)、ニキビダニ属(Demodex spp.)、ツツガムシ属(Trombicula spp.)、リストロホルス属(Listrophorus spp.)、コナダニ属(Acarus spp.)、チロファグス属(Tyrophagus spp.)、ゴミコナダニ属(Caloglyphus spp.)、ヒポデクテス属(Hypodectes spp.)、プテロリクス属(Pterolichus spp.)、キュウセンヒゼンダニ属(Psoroptes spp.)、ショクヒヒゼンダニ属(Chorioptes spp.)、ミミヒゼンダニ属(Otodectes spp.)、ヒゼンダニ属(Sarcoptes spp.)、ショウセンコウヒゼンダニ属(Notoedres spp.)、クネミドコプテス属(Knemidocoptes spp.)、シトジテス属(Cytodites spp.)およびラミノシオプテス属(Laminosioptes spp.)。
【0192】
本発明に係る組成物はまた、木材、織物、プラスチック、接着剤、のり、塗料、紙および厚紙、皮革、床仕上げ材および建築物などの材料の場合、昆虫の寄生から保護するのに好適である。
【0193】
本発明に係る組成物は、例えば、以下の有害生物に対して使用され得る:ヨーロッパイエカミキリ(Hylotrupes bajulus)、クロロホルス・ピロシス(Chlorophorus pilosis)、アノビウム・プンクタツム(Anobium punctatum)、キセストビウム・ルホビロスム(Xestobium rufovillosum)、プチリヌスペクチコルニス(Ptilinuspecticornis)、デンドロビウム・ペルチネクス(Dendrobium pertinex)、マツザイシバンムシ(Ernobius mollis)、オオナガシバンムシ(Priobium carpini)、ヒラタキクイムシ(Lyctus brunneus)、アフリカヒラタキクイムシ(Lyctus africanus)、アメリカヒラタキクイムシ(Lyctus planicollis)、ナラヒラタキクイムシ(Lyctus linearis)、リクツス・プベセンス(Lyctus pubescens)、トロゴキシロン・アエクアレ(Trogoxylon aequale)、ミンテスルギコリス(Minthesrugicollis)、キシルボルス属種(Xyleborus spec.)、トリプトデンドロン属種(Tryptodendron spec.)、アパテ・モナクス(Apate monachus)、ボストリクス・カプシンス(Bostrychus capucins)、ヘテロボストリクス・ブルンネウス(Heterobostrychus brunneus)、シノキシロン属種(Sinoxylon spec.)およびチビタケナガシンクイムシ(Dinoderus minutus)などの甲虫、ならびにさらにコルリキバチ(Sirex juvencus)、モミノオオキバチ(Urocerus gigas)、ウロセルス・ギガス・タイグヌス(Urocerus gigas taignus)およびウロセルス・アウグル(Urocerus augur)などの膜翅類の昆虫(hymenopteran)、ならびにカロテルメス・フラヴィコリス(Kalotermes flavicollis)、ニシインドカンザイシロアリ(Cryptotermes brevis)、ヘテロテルメス・インディコラ(Heterotermes indicola)、キアシシロアリ(Reticulitermes flavipes)、レティクリテルメス・サントネンシス(Reticulitermes santonensis)、レティキュリテルメス・ルシフグス(Reticulitermes lucifugus)、ムカシシロアリ(Mastotermes darwiniensis)、ネバダオオシロアリ(Zootermopsis nevadensis)およびイエシロアリ(Coptotermes formosanus)などのシロアリ、ならびにセイヨウシミ(Lepisma saccharina)などのシミ。
【0194】
本発明に係る化合物は、非修飾形態で有害生物防除剤として使用され得るが、それらは、一般に、担体、溶媒および表面活性物質などの製剤化補助剤を用いて、様々な方法で組成物へと製剤化される。製剤は、様々な物理的形態、例えば粉剤、ゲル、水和剤、水和性粒剤、水分散性錠剤、発泡性ペレット(effervescent pellet)、乳化性濃縮物、マイクロ乳化性濃縮物(microemulsifiable concentrate)、水中油乳剤、油性フロアブル剤(oil-flowable)、水性分散液、油性分散液、サスポエマルション(suspo-emulsion)、カプセル懸濁剤、乳化性粒剤、可溶性液体、水溶性濃縮物(担体として水または水混和性有機溶媒を含む)、含浸ポリマーフィルム(impregnated polymer film)の形態または例えばthe Manual on Development and Use of FAO and WHO Specifications for Pesticides,United Nations,First Edition,Second Revision(2010)から公知の他の形態であり得る。このような製剤は、直接使用されるかまたは使用前に希釈され得る。希釈は、例えば、水、液体肥料、微量栄養素、生物有機体、油または溶媒を用いて行われ得る。
【0195】
製剤は、微粉化された固体、粒剤、液剤、分散液または乳剤の形態の組成物を得るために、例えば有効成分を製剤化補助剤と混合することによって調製され得る。有効成分はまた、微粉化された固体、鉱油、植物もしくは動物由来の油、植物もしくは動物由来の変性油、有機溶媒、水、表面活性物質またはそれらの組合せなどの他の補助剤と共に製剤化され得る。
【0196】
有効成分はまた、微細なマイクロカプセル中に含有され得る。マイクロカプセルは、多孔質担体中に有効成分を含有する。これにより、有効成分を制御された量で環境中に放出させることができる(例えば、持続放出)。マイクロカプセルは、通常、0.1~500μmの直径を有する。マイクロカプセルは、カプセル重量の約25~95重量%の量で有効成分を含有する。有効成分は、モノリシック固体(monolithic solid)の形態、固体もしくは液体分散体中の微粒子の形態または好適な溶液の形態であり得る。封入のための膜は、例えば、天然もしくは合成ゴム、セルロース、スチレン/ブタジエンコポリマー、ポリアクリロニトリル、ポリアクリレート、ポリエステル、ポリアミド、ポリ尿素、ポリウレタンまたは化学修飾ポリマーおよびデンプンキサンテート(starch xanthate)または当業者に公知の他のポリマーを含み得る。代わりに、有効成分が基剤の固体マトリクス中に微粉化された粒子の形態で含まれた微細なマイクロカプセルが形成され得るが、このマイクロカプセル自体は封入されない。
【0197】
本発明に係る組成物の調製に好適な製剤化補助剤はそれ自体公知である。液体担体として、以下のものが使用され得る:水、トルエン、キシレン、石油エーテル、植物油、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、酸無水物、アセトニトリル、アセトフェノン、酢酸アミル、2-ブタノン、炭酸ブチレン、クロロベンゼン、シクロヘキサン、シクロヘキサノール、酢酸のアルキルエステル、ジアセトンアルコール、1,2-ジクロロプロパン、ジエタノールアミン、p-ジエチルベンゼン、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールアビエテート、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、1,4-ジオキサン、ジプロピレングリコール、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールジベンゾエート、ジプロキシトール(diproxitol)、アルキルピロリドン、酢酸エチル、2-エチルヘキサノール、炭酸エチレン、1,1,1-トリクロロエタン、2-ヘプタノン、α-ピネン、d-リモネン、乳酸エチル、エチレングリコール、エチレングリコールブチルエーテル、エチレングリコールメチルエーテル、γ-ブチロラクトン、グリセロール、酢酸グリセロール、二酢酸グリセロール、三酢酸グリセロール、ヘキサデカン、ヘキシレングリコール、酢酸イソアミル、酢酸イソボルニル、イソオクタン、イソホロン、イソプロピルベンゼン、ミリスチン酸イソプロピル、乳酸、ラウリルアミン、酸化メシチル、メトキシプロパノール、メチルイソアミルケトン、メチルイソブチルケトン、ラウリン酸メチル、オクタン酸メチル、オレイン酸メチル、塩化メチレン、m-キシレン、n-ヘキサン、n-オクチルアミン、オクタデカン酸、オクチルアミンアセテート、オレイン酸、オレイルアミン、o-キシレン、フェノール、ポリエチレングリコール、プロピオン酸、乳酸プロピル、炭酸プロピレン、プロピレングリコール、プロピレングリコールメチルエーテル、p-キシレン、トルエン、リン酸トリエチル、トリエチレングリコール、キシレンスルホン酸、パラフィン、鉱油、トリクロロエチレン、ペルクロロエチレン、酢酸エチル、酢酸アミル、酢酸ブチル、プロピレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、メタノール、エタノール、イソプロパノール、およびアミルアルコール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ヘキサノール、オクタノールなどのより高い分子量のアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセロール、N-メチル-2-ピロリドンなど。
【0198】
好適な固体担体は、例えば、タルク、二酸化チタン、葉ろう石粘土、シリカ、アタパルジャイト粘土、珪藻土、石灰石、炭酸カルシウム、ベントナイト、カルシウムモンモリロナイト、綿実殻、小麦粉、大豆粉、軽石、木粉、粉砕されたクルミ殻、リグニンおよび同様の物質である。
【0199】
多くの表面活性物質が、固体および液体製剤の両方中、特に使用前に担体で希釈され得る製剤中で有利に使用され得る。表面活性物質は、アニオン性、カチオン性、非イオン性またはポリマーであり得、それらは、乳化剤、湿潤剤または懸濁化剤としてまたは他の目的のために使用され得る。典型的な表面活性物質としては、例えば、ラウリル硫酸ジエタノールアンモニウムなどの、硫酸アルキルの塩;ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムなどの、アルキルアリールスルホネートの塩;ノニルフェノールエトキシレートなどの、アルキルフェノール/アルキレンオキシド付加生成物;トリデシルアルコールエトキシレートなどの、アルコール/アルキレンオキシド付加生成物;ステアリン酸ナトリウムなどの石鹸;ナトリウムジブチルナフタレンスルホネートなどの、アルキルナフタレンスルホネートの塩;ナトリウムジ(2-エチルヘキシル)スルホスクシネートなどの、スルホコハク酸塩のジアルキルエステル;オレイン酸ソルビトールなどのソルビトールエステル;ラウリルトリメチルアンモニウムクロリドなどの第4級アミン、ポリエチレングリコールステアレートなどの、脂肪酸のポリエチレングリコールエステル;エチレンオキシドおよびプロピレンオキシドのブロックコポリマー;およびモノ-およびジ-アルキルリン酸エステルの塩;およびさらに例えばMcCutcheon’s Detergents and Emulsifiers Annual,MC Publishing Corp.,Ridgewood New Jersey(1981)に記載されているさらなる物質が挙げられる。
【0200】
殺有害生物製剤に使用され得るさらなる補助剤としては、結晶化抑制剤、粘度調整剤、懸濁化剤、染料、酸化防止剤、発泡剤、光吸収剤、混合助剤、消泡剤、錯化剤、中和剤またはpH調整物質および緩衝液、腐食防止剤、香料、湿潤剤、吸収向上剤、微量栄養素、可塑剤、滑剤、潤滑剤、分散剤、増粘剤、不凍剤、殺菌剤、ならびに液体および固体肥料が挙げられる。
【0201】
本発明に係る組成物は、植物もしくは動物由来の油、鉱油、このような油のアルキルエステルまたはこのような油と油誘導体との混合物を含む添加剤を含み得る。本発明に係る組成物中の油添加剤の量は、一般に、施用される混合物を基準にして、0.01~10%である。例えば、油添加剤は、スプレー混合物が調製された後、所望の濃度でスプレータンクに加えられ得る。好ましい油添加剤は、鉱油または植物由来の油、例えばナタネ油、オリーブ油もしくはヒマワリ油、乳化植物油、植物由来の油のアルキルエステル、例えばメチル誘導体、または魚油もしくは牛脂などの動物由来の油を含む。好ましい油添加剤は、C8~C22脂肪酸のアルキルエステル、特にC12~C18脂肪酸のメチル誘導体、例えばラウリン酸、パルミチン酸およびオレイン酸のメチルエステル(それぞれ、ラウリン酸メチル、パルミチン酸メチルおよびオレイン酸メチル)を含む。多くの油誘導体が、the Compendium of Herbicide Adjuvants,10th Edition,Southern Illinois University,2010から公知である。
【0202】
本発明の組成物は、一般に、0.1~99重量%、特に0.1~95重量%の、本発明の化合物および1~99.9重量%の製剤化補助剤(これは、好ましくは、0~25重量%の表面活性物質を含む)を含む。市販の製品は、好ましくは、濃縮物として製剤化され得るが、最終使用者は、通常、希釈製剤を用いるであろう。
【0203】
施用量は、広い範囲内で変化し、土壌の性質、施用方法、作物植物、防除される有害生物、そのときの気候条件、ならびに施用方法、施用の時期および標的作物に左右される他の要因に応じて決まる。一般的な指針として、化合物は、1~2000l/ha、特に10~1000l/haの割合で施用され得る。
【0204】
好ましい製剤は、以下の組成を有し得る(重量%)。
【0205】
乳剤:
有効成分:1~95%、好ましくは60~90%
表面活性剤:1~30%、好ましくは5~20%
液体担体:1~80%、好ましくは1~35%
【0206】
ダスト剤:
有効成分:0.1~10%、好ましくは0.1~5%
固体担体:99.9~90%、好ましくは99.9~99%
【0207】
懸濁濃縮物:
有効成分:5~75%、好ましくは10~50%
水:94~24%、好ましくは88~30%
表面活性剤:1~40%、好ましくは2~30%
【0208】
水和剤:
有効成分:0.5~90%、好ましくは1~80%
表面活性剤:0.5~20%、好ましくは1~15%
固体担体:5~95%、好ましくは15~90%
【0209】
粒剤:
有効成分:0.1~30%、好ましくは0.1~15%
固体担体:99.5~70%、好ましくは97~85%
【0210】
以下の実施例は、本発明をさらに例示するが、本発明を限定するものではない。
【0211】
【表4】
【0212】
この組合せは、補助剤と十分に混合され、混合物が好適なミルにおいて十分に粉砕され、これにより水和剤が得られ、これは、水で希釈されて所望の濃度の懸濁液が得られる。
【0213】
【表5】
【0214】
この組合せは、補助剤と十分に混合され、混合物が好適なミルにおいて十分に粉砕され、種子処理に直接使用され得る粉剤が得られる。
【0215】
【表6】
【0216】
植物保護に使用され得る、任意の所要の希釈率の乳剤が、水による希釈により、この濃縮物から得られる。
【0217】
【表7】
【0218】
即時使用可能なダスト剤が、担体と組み合わせて混合し、混合物を好適なミルにおいて粉砕することによって得られる。このような粉末は、種子の乾式粉衣(dry dressing)にも使用され得る。
【0219】
【表8】
【0220】
この組合せは、補助剤と混合され、粉砕され、混合物は、水で濡らされる。混合物は、押し出され、次に空気流中で乾燥される。
【0221】
【表9】
【0222】
この微粉化された組合せは、ミキサー中で、ポリエチレングリコールで濡らされたカオリンに均一に適用される。このように、ほこりのない被覆された粒剤が得られる。
【0223】
【表10】
【0224】
この微粉化された組合せは、補助剤と均質混合され、懸濁濃縮物が得られ、この懸濁濃縮物から、任意の所望の希釈率の懸濁液が水による希釈によって得られる。このような希釈を用いて、生きた植物ならびに植物繁殖材料が処理され、噴霧、注ぎかけまたは浸漬により、微生物による寄生から保護され得る。
【0225】
【表11】
【0226】
この微粉化された組合せは、補助剤と均質混合され、懸濁濃縮物が得られ、この懸濁濃縮物から、任意の所望の希釈率の懸濁液が、水による希釈によって得られる。このような希釈を用いて、生きた植物ならびに植物繁殖材料が処理され、噴霧、注ぎかけまたは浸漬により、微生物による寄生から保護され得る。
【0227】
持続放出性カプセル懸濁剤
28部のこの組合せを2部の芳香族溶媒および7部のトルエンジイソシアネート/ポリメチレン-ポリフェニルイソシアネート-混合物(8:1)と混合する。この混合物を、所望の粒度が得られるまで、1.2部のポリビニルアルコールと、0.05部の消泡剤と、51.6部の水との混合物中で乳化する。この乳剤に5.3部の水中の2.8部の1,6-ジアミノヘキサンの混合物を加える。混合物を、重合反応が完了するまで撹拌する。得られたカプセル懸濁剤を、0.25部の増粘剤および3部の分散剤を加えることによって安定化させる。カプセル懸濁剤製剤は、28%の有効成分を含有する。カプセルの中間直径は8~15μmである。得られた製剤を、該当する目的に好適な装置中の水性懸濁液として種子に施用する。
【0228】
製剤のタイプとしては、乳剤濃縮物(EC)、懸濁濃縮物(SC)、サスポエマルション(SE)、カプセル懸濁剤(CS)、水和性粒剤(WG)、乳化性粒剤(EG)、油中水乳剤(EO)、水中油乳剤(EW)、マイクロエマルション(ME)、油性分散液(OD)、油混和性フロアブル剤(OF)、油混和性液体(OL)、可溶性濃縮物(SL)微量散布用懸濁剤(ultra-low volume suspension)(SU)、微量散布用液剤(ultra-low volume liquid)(UL)、工業用濃縮物(technical concentrate)(TK)、分散性濃縮物(DC)、水和剤(WP)、可溶性粒剤(SG)または農学的に許容できる補助剤と組み合わされた任意の技術的に実現可能な製剤が挙げられる。
【実施例
【0229】
調製実施例:
「Mp」は、融点(℃)を意味する。遊離基は、メチル基を表す。1Hおよび19F NMR測定をBrucker 400MHzまたは300MHz分光計で記録し、化学シフトをTMS標準に関してppmで示す。示されるように、スペクトルを重水素化溶媒中で測定する。以下のLCMS方法のいずれか一方を用いて化合物の特徴付けを行った。各化合物について得た固有のLCMS値は、保持時間(「Rt」、分で記録)ならびに実測の分子イオン(M+H)+および/または(M-H)-であった。
【0230】
LCMS方法:
方法A - 標準:(SQD-ZDQ-ZCQ)
エレクトロスプレー源(極性:正イオンまたは負イオン、キャピラリ:3.00kV、コーン範囲:30~60V、抽出装置:2.00V、イオン源温度:150℃、脱溶媒和温度:350℃、コーンガス流:0L/時、脱溶媒和ガス流:650L/時、質量範囲:100~900Da)を備えたWaters製の質量分析計(SQDまたはZQシングル四重極質量分析計)およびWaters製のAcquity UPLC:バイナリポンプ、加熱されるカラムコンパートメントおよびダイオードアレイ検出装置でスペクトルを記録した。溶媒脱ガス装置、バイナリポンプ、加熱されるカラムコンパートメントおよびダイオードアレイ検出装置。カラム:Waters UPLC HSS T3、1.8μm、30×2.1mm、温度:60℃、DAD波長範囲(nm):210~500、溶媒勾配:A=水+5%のMeOH+0.05%のHCOOH、B=アセトニトリル+0.05%のHCOOH:勾配:勾配:0分間0%のB、100%のA;1.2~1.5分間100%のB;流量(ml/分)0.85。
【0231】
方法B - 標準ロング:(SQD-ZDQ-ZCQ)
エレクトロスプレーソース(極性:陽イオンまたは陰イオン、キャピラリ:3.00kV、コーン範囲:30~60V、抽出器:2.00V、ソース温度:150℃、脱溶剤温度:350℃、コーンガス流:0L/Hr、脱溶剤ガス流:650L/Hr、質量範囲:100~900Da)を備えたWaters製質量分光計(SQDまたはZQシングル四重極型質量分析計)およびWaters製のAcquity UPLC:バイナリポンプ、被加熱カラムコンパートメントおよびダイオード-アレイ検出器。溶剤デガッサ、バイナリポンプ、被加熱カラムコンパートメントおよびダイオード-アレイ検出器でスペクトルを記録した。カラム:Waters製UPLC HSS T3、1.8μm、30×2.1mm、温度:60℃、DAD波長範囲(nm):210~500、溶剤勾配:A=水+5%MeOH+0.05%HCOOH、B=アセトニトリル+0.05%HCOOH:勾配:勾配:0分間0%B、100%A;2.7-3.0分間100%B;流量(ml/min)0.85。
【0232】
方法C - 非偏光:(SQD-ZDQ-ZCQ)
エレクトロスプレーソース(極性:陽イオンまたは陰イオン、キャピラリ:3.00kV、コーン範囲:30~60V、抽出器:2.00V、ソース温度:150℃、脱溶剤温度:350℃、コーンガス流:0L/Hr、脱溶剤ガス流:650L/Hr、質量範囲:100~900Da)を備えたWaters製質量分光計(SQDまたはZQシングル四重極型質量分析計)およびWaters製のAcquity UPLC:バイナリポンプ、被加熱カラムコンパートメントおよびダイオード-アレイ検出器でスペクトルを記録した。溶剤デガッサ、バイナリポンプ、被加熱カラムコンパートメントおよびダイオード-アレイ検出器。カラム:Waters製UPLC HSS T3、1.8μm、30×2.1mm、温度:60℃、DAD波長範囲(nm):210~500、溶剤勾配:A=水+5%MeOH+0.05%HCOOH、B=アセトニトリル+0.05%HCOOH:勾配:勾配:0分間40%B、60%A;1.2~1.5分間100%B;流量(ml/min)0.85。
【0233】
方法D
スペクトルは、エレクトロスプレーソース(極性:陽および陰極性スイッチ、キャピラリ:4.00kV、フラグメンタ:100.00V、ガス温度:350℃、ガス流:11L/min、ネブライザガス:45psi、質量範囲:110~1000Da、DAD波長範囲:210~400nm)を備えるAgilent Technologies製の質量分光計(6410 Triple Quadruple質量分光計)で記録した。カラム:KINETEX EVO C18、長さ50mm、直径4.6mm、粒径2.6μm。カラムオーブン温度40℃。溶剤勾配:A=水+0.1%ギ酸:アセトニトリル(95:5v/v)。B=アセトニトリル+0.1%ギ酸。勾配=0分間90% A、10% B;0.9~1.8分間0% A、100% B、2.2~2.5分間90% A、10% B。流量1.8mL/min。
【0234】
方法E
スペクトルは、エレクトロスプレーソース(極性:陽および陰極性スイッチ、キャピラリ:3.00kV、コーン電圧:41.00V、ソース温度:150℃、脱溶剤ガス流:1000L/Hr、脱溶剤温度:500℃、ガス流@コーン:50L/hr、質量範囲:110~800Da、PDA波長範囲:210~400nm)を備えるWaters製の質量分光計(Acquity SDS質量分光計)で記録した。カラム:Acquity UPLC HSS T3 C18、長さ30mm、直径2.1mm、粒径1.8μm。カラムオーブン温度40℃。溶剤勾配:A=水+0.1%ギ酸:アセトニトリル(95:5v/v)。B=アセトニトリル+0.05%ギ酸。勾配=0分間90% A、10% B;0.2分間50% A、50% B;0.7~1.3分間0% A、100% B;1.4~1.6分間90% A、10% B。流量0.8mL/min。
【0235】
a)中間体の合成:
実施例I1:4-ブロモ-1-メトキシ-3-(メチルアミノ)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-オンの調製
【化38】
ステップI1-A:N-[2-ヒドロキシ-1-メトキシ-6-オキソ-2-(トリフルオロメチル)-3H-ピリジン-5-イル]ベンズアミドの合成
【化39】
N-[2-オキソ-6-(トリフルオロメチル)ピラン-3-イル]ベンズアミド(28mmol、8.0g)のテトラヒドロフラン(80mL)中の溶液にO-メチルヒドロキシルアミン(42mmol、2.0g)および酢酸(56mmol、3.4g、3.2mL)を添加した。反応を4~5時間還流に供した。反応が完了した後、混合物を水(50ml)および酢酸エチル(100ml)で希釈した。有機相および水性相を分離し、水性層を酢酸エチル(3×50ml)で抽出した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をcombiflash(シリカゲル、30%酢酸エチル-シクロヘキサン)により精製して、N-[2-ヒドロキシ-1-メトキシ-6-オキソ-2-(トリフルオロメチル)-3H-ピリジン-5-イル]ベンズアミド(18mmol、6.0g)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.68(br s,1H),7.87-7.82(m,2H),7.59-7.47(m,4H),4.35(s,1H),3.95(s,3H),3.11(m,1H),2.98(m,1H).
【0236】
ステップI1-B:tert-ブチル-N-ベンゾイル-N-[1-メトキシ-2-オキソ-6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]カルバメートの合成
【化40】
N-[2-ヒドロキシ-1-メトキシ-6-オキソ-2-(トリフルオロメチル)-3H-ピリジン-5-イル]ベンズアミド(ステップI1-Aにおいて調製、9.1mmol、3.0g)のジクロロメタン(30mL)中の0℃に冷却した溶液にN,N-ジエチルエタンアミン(18mmol、1.8g、2.5mL)およびN,N-ジメチルピリジン-4-アミン(1.8mmol、0.22g)を添加した。この溶液にtert-ブトキシカルボニルtert-ブチルカーボネート(23mmol、5.0g)を添加した。反応を周囲温度で18時間撹拌した。混合物を水(20ml)で希釈し、ジクロロメタン(2×30ml)で抽出した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をcombiflash(シリカゲル、30%酢酸エチル-シクロヘキサン)により精製して、tert-ブチルN-ベンゾイル-N-[1-メトキシ-2-オキソ-6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]カルバメート(6.5mmol、2.7g)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.87-7.75(m,2H),7.58-7.50(m,1H),7.50-7.40(m,3H),6.64(d,1H),4.16(s,3H),1.22(s,9H).
【0237】
ステップI1-C:tert-ブチル-N-[1-メトキシ-2-オキソ-6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]カルバメートの合成
【化41】
tert-ブチル-N-ベンゾイル-N-[1-メトキシ-2-オキソ-6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]カルバメート(1.212mmol、0.5g)のテトラヒドロフラン(5.0mL)中の溶液に水酸化リチウム水和物(1.819mmol、0.07631g)の水溶液(1.0mL)を添加した。反応を周囲温度で4時間撹拌した。次いで、反応を水(10ml)で失活させ、酢酸エチル(3×30ml)で抽出した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をcombiflash(シリカゲル、30%酢酸エチル-シクロヘキサン)により精製して、tert-ブチルN-[1-メトキシ-2-オキソ-6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]カルバメート(1.071mmol、0.33g)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.96(d,1H),7.76(br s,1H),6.65(d,1H),4.15(s,3H),1.52(s,9H).
【0238】
ステップI1-D:tert-ブチルN-[1-メトキシ-2-オキソ-6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-N-メチル-カルバメートの合成
【化42】
tert-ブチル-N-[1-メトキシ-2-オキソ-6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]カルバメート(6.2mmol、1.9g)のテトラヒドロフラン(20mL)中の0℃に冷却した溶液に水素化ナトリウム(9.2mmol、0.37g)を添加した。反応を同じ温度で30分間撹拌した。次いで、この混合物にヨードメタン(18mmol、2.6g、1.2mL)を添加した。反応を1~2時間かけて周囲温度に温めた。次いで、反応を水(15ml)で希釈し、酢酸エチル(3×20ml)で抽出した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をcombiflash(シリカゲル、30%酢酸エチル-シクロヘキサン)により精製して、tert-ブチル-N-[1-メトキシ-2-オキソ-6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-N-メチル-カルバメート(5.6mmol、1.8g)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.30(d,1H),6.55(d,1H),4.16(s,3H),3.18(s,3H),1.46(s,9H).
【0239】
ステップI1-E:1-メトキシ-3-(メチルアミノ)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-オンの合成
【化43】
tert-ブチル-N-[1-メトキシ-2-オキソ-6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-N-メチル-カルバメート(5.3mmol、1.7g)のジクロロメタン(20mL)中の溶液に2,2,2-トリフルオロ酢酸(26mmol、3.0g、2.0mL)を添加した。反応を周囲温度で18時間撹拌した。反応を水(15ml)で希釈し、重炭酸ナトリウム溶液で中和し、ジクロロメタン(3×20ml)で抽出した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をcombiflash(シリカゲル、30%酢酸エチル-シクロヘキサン)により精製して、1-メトキシ-3-(メチルアミノ)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-オン(5.0mmol、1.1g)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 6.61(d,1H),6.02(d,1H),4.13(s,3H),2.89(s,3H).
【0240】
ステップI1-F:4-ブロモ-1-メトキシ-3-(メチルアミノ)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-オンの合成
【化44】
1-メトキシ-3-(メチルアミノ)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-オン(5.0mmol、1.1g)のN,N-ジメチルホルムアミド(12mL)中の0℃に冷却した溶液にN-ブロモスクシンイミド(7.4mmol、1.3g)を添加した。反応を1時間撹拌した。次いで、反応を水(50ml)で希釈し、酢酸エチル(3×30ml)で抽出した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をcombiflash(シリカゲル、20%酢酸エチル-シクロヘキサン)により精製して、4-ブロモ-1-メトキシ-3-(メチルアミノ)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-オン(0.6643mmol、0.2g)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 6.70(s,1H),4.11(s,3H),3.29(s,3H).
【0241】
実施例I2:4-(1-シアノシクロプロピル)-2-エチルスルファニル-安息香酸(B4)の調製
【化45】
ステップI2-A:メチル2-エチルスルファニル-4-イソキサゾール-4-イル-安息香酸塩の合成
【化46】
メチル4-ブロモ-2-エチルスルファニル-安息香酸塩(国際公開第2016/023954号)(250mg、0.91mmol)のジメチルスルホキシド(8mL)中の溶液にアルゴン雰囲気下で水(4mL)、4-イソキサゾールボロン酸ピナコールエステル(213mg、1.09mmol)およびフッ化カリウム(158mg、2.73mmol)を添加した。粘性の反応混合物をアルゴンで5分間パージし、次いでビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(6.4mg、0.009mmol)を添加した。バイアルをシールし、混合物をマイクロ波中において90℃で40分間撹拌した。反応混合物を氷水中に注ぎ入れ、得られる黄褐色の懸濁液をろ過し、冷水で洗浄した。この固体をジクロロメタン中に溶解し、溶液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で乾燥するまで減量させて、メチル2-エチルスルファニル-4-イソキサゾール-4-イル-安息香酸塩を黄褐色の固体として得た。この材料をさらに精製することなく次のステップにおいて用いた。LCMS(方法A):262(M-H)-,保持時間0.88min.
【0242】
ステップI2-B:メチル4-(シアノメチル)-2-エチルスルファニル-安息香酸塩の合成
【化47】
メチル2-エチルスルファニル-4-イソキサゾール-4-イル-安息香酸塩(760mg、2.89mmol)のメタノール(15mL)中の溶液に1Mフッ化カリウム水溶液(8.66mL、8.66mmol)を添加した。反応混合物を還流で3時間撹拌した。冷却した後、懸濁液をろ過し、ろ液を乾燥するまで減圧中で濃縮した。残渣をシリカゲルによるCombiflashにより精製して、メチル4-(シアノ-メチル)-2-エチルスルファニル-安息香酸塩をガムとして得た。LCMS(方法A):236(M+H)+,保持時間0.90min.
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ ppm 1.42(t,3H),2.99(q,2H),3.80(s,2H),3.93(s,3H),7.10(dd,1H),7.28(d,1H),7.99(d,1H).
【0243】
ステップI2-C:メチル4-(1-シアノシクロプロピル)-2-エチルスルファニル-安息香酸塩(B3)の合成
【化48】
メチル4-(シアノ-メチル)-2-エチルスルファニル-安息香酸塩(300mg、1.275mmol)のアセトニトリル(15mL)中の溶液に炭酸セシウム(1.24g、3.825mmol)および1,2-ジブロモエタン(719mg、3.825mmol)を添加した。反応混合物を還流で90分間撹拌した。冷却した後、懸濁液をろ過し、ろ液を乾燥するまで減圧中で濃縮した。残渣をシリカゲルによるCombiflashにより精製して、メチル4-(シアノ-メチル)-2-エチルスルファニル-安息香酸塩を油として得た。LCMS(方法A):262(M+H)+,保持時間0.98min.1H NMR(400MHz,CDCl3)δ ppm 1.43(t,3H),1.48(m,2H),1.82(m,2H),3.01(q,2H),3.92(s,3H),6.88(dd,1H),7.35(d,1H),7.94(d,1H).
【0244】
ステップI2-D:4-(1-シアノシクロプロピル)-2-エチルスルファニル-安息香酸塩(B4)の合成
【化49】
メチル4-(1-シアノシクロプロピル)-2-エチルスルファニル-安息香酸塩(198mg、0.758mmol)のテトラヒドロフラン(9mL)および水(3mL)の混合物中の溶液に0~5℃で水酸化リチウム(1.5当量、1.137mmol)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。溶液を減圧中で濃縮し、残渣をt-ブチルメチルエーテル(10mL)で希釈し、1M塩酸水溶液(10mL)で酸性化した。有機層を分離し、水性層をt-ブチルメチルエーテルで抽出し、組み合わせた有機層を水および塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して、4-(1-シアノ-シクロプロピル)-2-エチルスルファニル-安息香酸塩を固体として得た。この材料をさらに精製することなく次のステップにおいて用いた。LCMS(方法A):246(M-H)-,保持時間0.83min.1H NMR(400MHz,CDCl3)δ ppm 1.44(t,3H),1.51(m,2H), 1.85(m,2H),3.03(q,2H),6.90(dd,1H),7.41(d,1H),8.10(d,1H).
【0245】
実施例I3:5-(1-シアノ-1-メチル-エチル)-3-エチルスルファニル-ピリジン-2-カルボン酸(B6)の調製
【化50】
ステップI3-A:メチル5-(1-シアノ-1-メチル-エチル)-3-エチルスルファニル-ピリジン-2-カルボキシレート(B5)の合成
【化51】
メチル5-(シアノメチル)-3-エチルスルファニル-ピリジン-2-カルボキシレート(4.0g、16.93mmol)のアセトニトリル(135mL)中の溶液に炭酸セシウム(16.55g、50.78mmol)およびヨウ化メチル(4.805g、33.86mmol)を添加した。反応混合物を80℃で3時間撹拌した。冷却した後、混合物を水(15mL)で希釈し、生成物を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。組み合わせた有機層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をcombiflash(シリカゲル、20%酢酸エチル-シクロヘキサン)により精製して、メチル5-(1-シアノ-1-メチル-エチル)-3-エチルスルファニル-ピリジン-2-カルボキシレート(B5)(2.3g、8.70mmol)を得た。LCMS(方法E):265(M+H)+,保持時間0.91min.1H NMR(400MHz,CDCl3)δ ppm 1.44(t,3H),1.81(s,6H),3.02(q,2H),4.03(s,3H),7.87(d,1H),8.52(d,1H).
【0246】
ステップI3-B:5-(1-シアノ-1-メチル-エチル)-3-エチルスルファニル-ピリジン-2-カルボン酸(B6)の合成
【化52】
メチル5-(1-シアノ-1-メチル-エチル)-3-エチルスルファニル-ピリジン-2-カルボキシレート(B5)(2.25g、8.51mmol)のテトラヒドロフラン(15mL)中の溶液に水酸化リチウム一水和物(714mg、17.0mmol)および水(5mL)を添加し、反応混合物を室温で5時間撹拌した。溶液を減圧中で濃縮し、残渣を水(20mL)で希釈し、2M塩酸水溶液(5mL)で酸性化した。水性層を酢酸エチル(7×20mL)で抽出し、組み合わせた有機層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して、5-(1-シアノ-1-メチル-エチル)-3-エチルスルファニル-ピリジン-2-カルボン酸(B6)を固体として得た。この材料をさらに精製することなく次のステップにおいて用いた。LCMS(方法E):251(M+H)+,保持時間0.78min.1H NMR(400MHz,d6-DMSO)δ ppm 1.26(t,3H),1.77(s,6H),3.04(q,2H),7.84(d,1H),8.53(d,1H).
【0247】
実施例I4:4-(1-シアノ-1-メチル-エチル)-2-エチルスルファニル-安息香酸(B8)の調製
【化53】
ステップI4-A:メチル4-(1-シアノ-1-メチル-エチル)-2-エチルスルファニル-安息香酸塩(B7)の合成
【化54】
メチル4-(シアノメチル)-2-エチルスルファニル-安息香酸塩(120mg、0.510mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(4mL)中の溶液に0℃で水素化ナトリウム(49mg、1.224mmol、60%)を添加し、混合物を30分間撹拌した。ヨウ化メチル(76.2μL、173.7mg、1.224mmol)をさらに添加し、撹拌を室温で2時間継続した。冷却した後、混合物を水(10mL)で希釈し、生成物を酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。組み合わせた有機層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をトルエン(2~3回)と共に共蒸発させて、メチル4-(1-シアノ-1-メチル-エチル)-2-エチルスルファニル-安息香酸塩(B7)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ=1.43(t,3H),1.75(s,6H),3.02(q,2H),3.93(s,3H),7.20(dd,1H),7.46(d,1H),7.99(m,1H).
【0248】
ステップI4-B:4-(1-シアノ-1-メチル-エチル)-2-エチルスルファニル-安息香酸(B8)の合成
【化55】
メチル4-(1-シアノ-1-メチル-エチル)-2-エチルスルファニル-安息香酸塩(B7)(760mg、2.77mmol)、テトラヒドロフラン(20mL)および水(6mL)中の水酸化リチウム一水和物(4.15mmol)から実施例I3、ステップI3-Bの手法に従って得た。混合物を室温で2時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。抽出ワークアップ後に得た粗材料を減圧中で完全に乾燥させて、4-(1-シアノ-1-メチル-エチル)-2-エチルスルファニル-安息香酸(B8)を固体として得た。この材料をさらに精製することなく次のステップにおいて用いた。LCMS(方法E):250(M+H)+,保持時間0.76min.
【0249】
b)式(I)の化合物の実施例の合成:
実施例P1:2-(3-エチルスルホニル-2-ピリジル)-5-メトキシ-3-メチル-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[4,5-c]ピリジン-4-オン(化合物A2)の調製
【化56】
ステップP1-A:N-[4-ブロモ-1-メトキシ-2-オキソ-6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-3-エチルスルファニル-N-メチル-ピリジン-2-カルボキサミドの合成
【化57】
3-エチルスルファニルピリジン-2-カルボン酸(市販されている、CAS 14440-97-2、2.183mmol、0.4g)のジクロロメタン(78mmol、6.6g、5.0mL)およびDMF(1液滴)中の0℃に冷却した溶液に二塩化オキサリル(3.93mmol、0.4988g、0.34mL)を添加した。反応を2~3時間撹拌し、減圧下で濃縮してすべての揮発物を除去した。ジクロロメタン(5mL)をこの酸塩化物に添加した。ジクロロメタン(5.0mL)中の4-ブロモ-1-メトキシ-3-(メチルアミノ)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-オン(1.587mmol、0.4777g)、N,N-ジエチルエタンアミン(5.95mmol、0.6021g、0.82mL)をフラスコ中にとり、0℃に冷却した。次いで、この混合物に、事前に調製しておいた3-エチルスルファニルピリジン-2-塩化カルボニル(1.983mmol、0.4g)のジクロロメタン(5ml)中の溶液を添加した。反応塊を周囲温度で2時間撹拌した。次いで、反応を水(15ml)で希釈し、ジクロロメタン(3×20ml)で抽出した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をcombiflash(シリカゲル、30%酢酸エチル-シクロヘキサン)により精製して、N-[4-ブロモ-1-メトキシ-2-オキソ-6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-3-エチルスルファニル-N-メチル-ピリジン-2-カルボキサミド(0.5361mmol、0.25g)を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.93(m,1H),7.62(d,1H),7.16(m,1H),6.58(s,1H),4.09(s,3H),3.37(s,3H),2.94(m,2H),1.37(t,3H).
【0250】
ステップP1-B:N-[4-アジド-1-メトキシ-2-オキソ-6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-3-エチルスルファニル-N-メチル-ピリジン-2-カルボキサミドの合成
【化58】
N-[4-ブロモ-1-メトキシ-2-オキソ-6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-3-エチルスルファニル-N-メチル-ピリジン-2-カルボキサミド(0.5361mmol、0.25g)のN,N-ジメチルホルムアミド(3.0mL)中の溶液にアジ化ナトリウム(1.608mmol、0.1046g)を添加した。反応を90℃で3時間加熱した。次いで、混合物を水(15ml)で希釈し、酢酸エチル(3×30ml)で抽出した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をcombiflash(シリカゲル、30%酢酸エチル-シクロヘキサン)により精製して、N-[4-アジド-1-メトキシ-2-オキソ-6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-3-エチルスルファニル-N-メチル-ピリジン-2-カルボキサミド(0.2556mmol、0.11g)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.03(m,1H),7.63(d,1H),7.16(m,1H),6.14(s,1H),3.98(s,3H),3.35(s,3H),2.96(m,2H),1.37(t,3H).
【0251】
ステップP1-C:2-(3-エチルスルファニル-2-ピリジル)-5-メトキシ-3-メチル-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[4,5-c]ピリジン-4-オン(化合物A1)の合成
【化59】
トルエン(2.0mL)中のN-[4-アジド-1-メトキシ-2-オキソ-6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-3-エチルスルファニル-N-メチル-ピリジン-2-カルボキサミド(0.233mmol、0.1g)を仕込んだマイクロ波バイアルにトリフェニルホスファン(0.233mmol、0.0612g)を添加した。反応混合物を周囲温度で2時間撹拌し、次いで150℃のマイクロ波による加熱に2時間供した。反応を水(10ml)で希釈し、酢酸エチル(3×20ml)で抽出した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をcombiflash(シリカゲル、30%酢酸エチル-シクロヘキサン)により精製して、2-(3-エチルスルファニル-2-ピリジル)-5-メトキシ-3-メチル-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[4,5-c]ピリジン-4-オン(0.1041mmol、0.04g)を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.52(br d,1H),7.78(d,1H),7.40(dd,1H),7.20(s,1H),4.20(m,6H),2.95(q,2H),1.34(t,3H).
【0252】
ステップP1-D:2-(3-エチルスルホニル-2-ピリジル)-5-メトキシ-3-メチル-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[4,5-c]ピリジン-4-オン(化合物A2)の合成
【化60】
2-(3-エチルスルファニル-2-ピリジル)-5-メトキシ-3-メチル-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[4,5-c]ピリジン-4-オン(0.0780mmol、0.03g)のジクロロメタン(2.0mL)中の溶液にm-クロロペルオキシ-安息香酸(0.172mmol、0.0423g)を添加した。反応を周囲温度で18時間撹拌した。反応塊を重炭酸ナトリウム水溶液(20ml)で失活させ、ジクロロメタン(3×20ml)で抽出した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をcombiflash(シリカゲル、30%酢酸エチル-シクロヘキサン)により精製して、2-(3-エチルスルホニル-2-ピリジル)-5-メトキシ-3-メチル-6-(トリフルオロ-メチル)イミダゾ[4,5-c]ピリジン-4-オン(0.0480mmol、0.02g)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 9.00(d,1H),8.52(d,1H),7.73(m,1H),7.09(s,1H),4.21(s,3H),4.08(s,3H),3.74(q,2H),1.35(t,3H).
【0253】
実施例P2:2-[3-エチルスルホニル-6-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)-2-ピリジル]-5-メトキシ-3-メチル-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[4,5-c]ピリジン-4-オン(化合物A3)の調製
【化61】
ステップP2-A:2-(3-エチルスルホニル-1-オキシド-ピリジン-1-イウム-2-イル)-5-メトキシ-3-メチル-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[4,5-c]ピリジン-4-オン(化合物A10)の合成
【化62】
2-(3-エチルスルファニル-2-ピリジル)-5-メトキシ-3-メチル-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[4,5-c]ピリジン-4-オン(化合物A1)(600mg、1.56mmol)のジクロロメタン(30mL)中の溶液にメタクロロ過安息香酸(1.92g、7.80mmol)を添加し、混合物を還流で一晩加熱した。反応混合物を重炭酸ナトリウム水溶液(20ml)で失活させ、ジクロロメタン(3×20ml)で抽出した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をcombiflash(シリカゲル、80%酢酸エチル-シクロヘキサン)により精製して、2-(3-エチルスルホニル-1-オキシド-ピリジン-1-イウム-2-イル)-5-メトキシ-3-メチル-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[4,5-c]ピリジン-4-オン(化合物A10)を固体として得た(0.925mmol、400mg)。LCMS(方法D):433(M+H)+,保持時間1.29min.1H NMR(400MHz,CDCl3)δ ppm 1.37(t,3H),3.45(m,1H),3.72(m,1H),4.04(s,3H),4.20(s,3H),7.11(s,1H),7.68(t,1H),7.97(d,1H),8.53(d,1H).
【0254】
ステップP2-B:2-(6-クロロ-3-エチルスルホニル-2-ピリジル)-5-メトキシ-3-メチル-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[4,5-c]ピリジン-4-オン(化合物A11)の合成
【化63】
2-(3-エチルスルホニル-1-オキシド-ピリジン-1-イウム-2-イル)-5-メトキシ-3-メチル-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[4,5-c]ピリジン-4-オン(化合物A10)(800mg、1.85mmol)のオキシ塩化リン(8mL)中の溶液を110℃で45分間加熱した。反応混合物を砕氷(10g)中に注ぎ入れ、固体重炭酸ナトリウムで中和した。水性層をジクロロメタン(3×10ml)で抽出し、組み合わせた有機層硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をcombiflash(シリカゲル、30%酢酸エチル-シクロヘキサン)により精製して、2-(6-クロロ-3-エチルスルホニル-2-ピリジル)-5-メトキシ-3-メチル-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[4,5-c]ピリジン-4-オン(化合物A11)を固体として得た(1.24mmol、0.56g)。LCMS(方法D):451/453(M+H)+,保持時間1.49min.1H NMR(400MHz,CDCl3)δ ppm 1.36(t,3H),3.76(q,2H),4.12(s,3H),4.20(s,3H),7.09(s,1H),7.72(d,1H),8.45(d,1H).
【0255】
ステップP2-C:2-[3-エチルスルホニル-6-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)-2-ピリジル]-5-メトキシ-3-メチル-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[4,5-c]ピリジン-4-オン(化合物A3)の合成
【化64】
2-(6-クロロ-3-エチルスルホニル-2-ピリジル)-5-メトキシ-3-メチル-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[4,5-c]ピリジン-4-オン(化合物A11)(500mg、1.11mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(20mL)中の溶液に炭酸カリウム(155.5mg、1.11mmol)を添加し、続いて1H-1,2,4-トリアゾール(76.6mg、1.11mmol)を添加し、混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を水(30ml)で希釈し、酢酸エチル(3×50ml)で抽出し、組み合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をcombiflash(シリカゲル、40%酢酸エチル-シクロヘキサン)により精製して、2-[3-エチルスルホニル-6-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)-2-ピリジル]-5-メトキシ-3-メチル-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[4,5-c]ピリジン-4-オン(化合物A3)を固体として得た(0.81mmol、390mg)、mp 227~229℃。LCMS(方法D):484(M+H)+,保持時間1.42min.1H NMR(400MHz,CDCl3)δ ppm 1.37(t,3H),3.73(q,2H),4.12(s,3H),4.22(s,3H),7.12(s,1H),8.20(s,1H),8.30(d,1H),8.69(d,1H),9.15(s,1H).
【0256】
実施例P3:2-(6-アミノ-5-クロロ-3-エチルスルホニル-2-ピリジル)-5-メトキシ-3-メチル-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[4,5-c]ピリジン-4-オン(化合物A14)の調製
【化65】
ステップP3-A:2-(6-アミノ-3-エチルスルホニル-2-ピリジル)-5-メトキシ-3-メチル-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[4,5-c]ピリジン-4-オン(化合物A13)の合成
【化66】
圧力容器に2-(6-クロロ-3-エチルスルホニル-2-ピリジル)-5-メトキシ-3-メチル-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[4,5-c]ピリジン-4-オン(化合物A11)(460mg、1.02mmol)のテトラヒドロフラン(7mL)中の溶液を仕込んだ。水酸化アンモニウム(8mL、62.3mmol、30%)の30%水溶液を添加し、容器をシールし、3時間100℃に加熱した。反応混合物を減圧中で濃縮し、残渣を水で希釈し、生成物をジクロロメタンで抽出した。組み合わせた有機層を水および塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をcombiflash(シリカゲル、40%酢酸エチル-シクロヘキサン)により精製して、2-(6-アミノ-3-エチルスルホニル-2-ピリジル)-5-メトキシ-3-メチル-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[4,5-c]ピリジン-4-オン(化合物A13)を固体として得た(0.60mmol、257mg)、mp 210~212℃。LCMS(方法E):432(M+H)+,保持時間0.76min.1H NMR(400MHz,CDCl3)δ ppm 1.23(t,3H),3.44(q,2H),3.97(s,3H),4.12(s,3H),5.12(br s,2H),6.64(d,J=8.80Hz,1H),7.00(s,1H),8.04(d,J=8.80Hz,1H).
【0257】
ステップP3-B:2-(6-アミノ-5-クロロ-3-エチルスルホニル-2-ピリジル)-5-メトキシ-3-メチル-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[4,5-c]ピリジン-4-オン(化合物A14)の合成
【化67】
2-(6-アミノ-3-エチルスルホニル-2-ピリジル)-5-メトキシ-3-メチル-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[4,5-c]ピリジン-4-オン(化合物A13)(100mg、0.232mmol)の乾燥N,N-ジメチルホルムアミド(3mL)中の溶液にN-クロロスクシンイミド(0.9当量、0.209mmol)を添加し、反応混合物を45℃で3時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出し、組み合わせた有機層を水および塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をcombiflash(シリカゲル、30%酢酸エチル-シクロヘキサン)により精製して、2-(6-アミノ-5-クロロ-3-エチルスルホニル-2-ピリジル)-5-メトキシ-3-メチル-6-(トリフルオロ-メチル)イミダゾ[4,5-c]ピリジン-4-オン(表題の化合物A14)を固体として得た(0.118mmol、55mg)、mp 211~213℃。LCMS(方法E):466/468(M+H)+,保持時間0.96min.1H NMR(400MHz,CDCl3)δ ppm 1.25(t,3H),3.50(q,2H),3.97(s,3H),4.11(s,3H),5.53(br s,2H),7.00(s,1H),8.14(s,1H).
【0258】
実施例P4:1-[5-エチルスルホニル-6-[5-メトキシ-3-メチル-4-オキソ-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル]-3-ピリジル]シクロプロパンカルボニトリル(化合物A8)の調製
【化68】
ステップP4-A:メチル5-(1-シアノ-2-エトキシ-2-オキソ-エチル)-3-エチルスルファニル-ピリジン-2-カルボキシレートの調製
【化69】
メチル5-ブロモ-3-エチルスルファニル-ピリジン-2-カルボキシレート(1g、3.62mmol)を乾燥ジメチルスルホキシド(10mL)中に溶解した。炭酸二カリウム(1.25g、9.05mmol)およびベンジル(トリエチル)塩化アンモニウム(8mg、0.036mmol)を撹拌した溶液に添加し、続いて2-シアノ酢酸エチル(0.614g、5.43mmol)をゆっくりと添加した。得られる混合物を3時間で90℃に加熱した。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(20mL)で希釈し、2M塩酸水溶液(5mL)および水(20mL)でゆっくりと処理した。水性層を酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。組み合わせた有機層を乾燥させ(Na2SO4)、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗化合物をシリカゲルによるクロマトグラフィ(シクロヘキサン中の80%酢酸エチル)により精製した。得られる材料を数時間高減圧下で乾燥させて、所望のメチル5-(1-シアノ-2-エトキシ-2-オキソ-エチル)-3-エチルスルファニル-ピリジン-2-カルボキシレート(705mg)を得た。LCMS(方法E):309(M+H)+,保持時間0.93min.1H NMR(400MHz,CDCl3)δ ppm 1.32(t,3H),1.43(t,3H),3.00(q,2H),4.03(s,3H),4.30(q,2H),7.83(d,1H),8.49(d,1H).
【0259】
ステップP4-B:メチル5-(シアノメチル)-3-エチルスルファニル-ピリジン-2-カルボキシレートの調製
【化70】
メチル5-(1-シアノ-2-エトキシ-2-オキソ-エチル)-3-エチルスルファニル-ピリジン-2-カルボキシレート(0.700g、2.27mmol)をジメチルスルホキシド(10mL)中に溶解し、最低量の水(5mL)中に溶解した塩化ナトリウム(1.32g、22.70mmol)をこの溶液に添加した。得られるオレンジ色の反応混合物を120~130℃に加熱した。5時間後、混合物を25℃に冷却し、酢酸エチル(20mL)で希釈し、水(20mL)および塩水(10mL)で順次に洗浄した。組み合わせた有機層を乾燥させ(Na2SO4)、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルによるクロマトグラフィ(シクロヘキサン中の50%酢酸エチル)により精製して、メチル5-(シアノメチル)-3-エチルスルファニル-ピリジン-2-カルボキシレート(0.470g)を得た。LCMS(方法E):237(M+H)+,保持時間0.84min.1H NMR(400MHz,CDCl3)δ ppm 1.44(t,3H),3.01(q,2H),3.90(s,2H),4.04(s,3H),7.77(d,1H),8.43(d,1H).
【0260】
ステップP4-C:メチル5-(1-シアノシクロプロピル)-3-エチルスルファニル-ピリジン-2-カルボキシレート(B1)の調製
【化71】
メチル5-(シアノメチル)-3-エチルスルファニル-ピリジン-2-カルボキシレート(0.470g、1.99mmol)のアセトニトリル(16mL)中の溶液に炭酸セシウム(1.94g、5.97mmol)および1,2-ジブロモエタン(0.346mL、3.98mmol)を添加した。茶色の溶液を80℃で3時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(15mL)に注ぎ入れた。水性層を酢酸エチルで3回抽出した(各10mL)。組み合わせた有機層を塩水(20mL)で1回洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルによるクロマトグラフィ(シクロヘキサン中の60%酢酸エチル)により精製して、メチル5-(1-シアノ-シクロプロピル)-3-エチルスルファニル-ピリジン-2-カルボキシレート(0.455g、B1)を得た。LCMS(方法E):263(M+H)+,保持時間0.87min.1H NMR(400MHz,CDCl3)δ ppm 1.46(t,3H),1.63(m,2H),1.96(m,2H),3.03(q,2H),4.04(s,3H),7.87(d,1H),8.20(d,1H).
【0261】
ステップP4-D:5-(1-シアノシクロプロピル)-3-エチルスルファニル-ピリジン-2-カルボン酸(B2)の調製
【化72】
メチル5-(1-シアノシクロプロピル)-3-エチルスルファニル-ピリジン-2-カルボキシレート(B1、450mg、1.716mmol)のメタノール(6mL)中の溶液に水酸化リチウム一水和物(3.431mmol)および水(1mL)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで乾燥するまで減圧下で濃縮した。残渣を水(5mL)で希釈し、2N塩酸水溶液(5~10mL)で酸性化した。水性層を酢酸エチル(3×20mL)で抽出し、組み合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して、純粋な5-(1-シアノシクロプロピル)-3-エチルスルファニル-ピリジン-2-カルボン酸(B2)(370mg、1.490mmol)を固体として得た。この材料をさらに精製することなく次のステップにおいて用いた。LCMS(方法E):249(M+H)+,保持時間0.69min.1H NMR(400MHz,d6-DMSO)δ ppm 1.26(t,3H),1.74(m,2H),1.86(m,2H),3.03(q,2H),7.63(d,1H),8.36(d,1H).
【0262】
ステップP4-E:N-[4-ブロモ-6-(ジフルオロメチル)-1-メトキシ-2-オキソ-3-ピリジル]-2,2,2-トリフルオロ-N-メチル-アセトアミドの調製
【化73】
4-ブロモ-1-メトキシ-3-(メチルアミノ)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-オン(実施例I1、ステップI1-F)(5.0g、16.61mmol)のジクロロメタン(100mL)中の溶液にトリフルオロ酢酸無水物(7.09mL、49.82mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌し、次いで減圧下で乾燥するまで蒸発させた。水(100mL)、次いで炭酸カリウム飽和水溶液(50mL)を添加し、水性層を酢酸エチル(100mL)で抽出した。有機層を塩水(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルにより精製して、純粋なN-[4-ブロモ-6-(ジフルオロメチル)-1-メトキシ-2-オキソ-3-ピリジル]-2,2,2-トリフルオロ-N-メチル-アセトアミドを得た。
【0263】
この材料をさらに精製することなく次のステップにおいて用いた。LCMS(方法E):397/399(M+H)+,保持時間0.96min.1H NMR(400MHz,CDCl3)δ ppm 3.27(s,3H),4.16(s,3H),6.84(s,1H).
【0264】
ステップP4-F:N-[4-アジド-1-メトキシ-2-オキソ-6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-2,2,2-トリフルオロ-N-メチル-アセトアミドの調製
【化74】
N-[4-ブロモ-1-メトキシ-2-オキソ-6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-2,2,2-トリフルオロ-N-メチル-アセトアミド(11.8g、29.7mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(110mL)中の溶液にアジ化ナトリウム(2.9g、44.6mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。上記の反応を別個に重複して行い、次いで組み合わせた混合物を冷水(500mL)で希釈し、酢酸エチル(3×150mL)で抽出した。組み合わせた有機層を水(100mL)および塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、40℃未満において減圧下で濃縮して、N-[4-アジド-1-メトキシ-2-オキソ-6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-2,2,2-トリフルオロ-N-メチル-アセトアミドを得た。この材料をさらに精製することなく次のステップにおいて用いた。LCMS(方法E):360(M+H)+,保持時間0.90min.1H NMR(400MHz,CDCl3)δ ppm 3.23(s,3H),4.15(s,3H),6.40(s,1H).
【0265】
ステップP4-G:4-アジド-1-メトキシ-3-(メチルアミノ)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-オンの調製
【化75】
N-[4-アジド-1-メトキシ-2-オキソ-6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-2,2,2-トリフルオロ-N-メチル-アセトアミド(4.6g、13.0mmol)のメタノール(100mL)中の溶液に炭酸カリウム(4.7g、33.0mmol)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、次いで水(150mL)で希釈した。水性層を酢酸エチル(2×75mL)で抽出し、組み合わせた有機層を塩水(150mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲル(シクロヘキサン中の40%酢酸エチル)で精製して、4-アジド-1-メトキシ-3-(メチルアミノ)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-オン(2.2g、8.4mmol)を得た。LCMS(方法E):264(M+H)+,保持時間0.94min.1H NMR(400MHz,CDCl3)δ ppm 3.18(s,3H),4.11(s,3H),6.46(s,1H).
【0266】
ステップP4-H:4-アミノ-1-メトキシ-3-(メチルアミノ)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-オンの調製
【化76】
4-アジド-1-メトキシ-3-(メチルアミノ)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-オン(1.7g、6.5mmol)のテトラヒドロフラン(50mL)および水(5mL)中の溶液に室温でトリフェニルホスフィン(5.1g、19mmol)を添加し、得られる混合物を室温で2時間撹拌した。2M塩酸水溶液(9mL、18mmol、2mol/L)を添加し、撹拌を一晩室温で継続した。反応混合物を濃縮し、炭酸カリウム飽和水溶液(20mL)を用いて失活させた。水性層を酢酸エチル(2×75mL)で抽出し、組み合わせた有機層を塩水(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲル(シクロヘキサン中の50~60%酢酸エチル)で精製して、4-アミノ-1-メトキシ-3-(メチルアミノ)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-オンを得た。LCMS(方法E):238(M+H)+,保持時間0.18min.1H NMR(400MHz,d6-DMSO)δ ppm 2.60(s,3H),3.98(s,3H),5.75(s,2H),6.42(s,1H).
【0267】
ステップP4-I:5-(1-シアノシクロプロピル)-3-エチルスルファニル-N-[1-メトキシ-3-(メチルアミノ)-2-オキソ-6-(トリフルオロメチル)-4-ピリジル]ピリジン-2-カルボキサミドおよびN-[4-アミノ-1-メトキシ-2-オキソ-6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-5-(1-シアノシクロプロピル)-3-エチルスルファニル-N-メチル-ピリジン-2-カルボキサミド(異性体混合物)の調製
【化77】
5-(1-シアノシクロプロピル)-3-エチルスルファニル-ピリジン-2-カルボン酸(B2)(400mg、1.61mmol)のジクロロメタン(16mL)中の懸濁液に触媒量のN,N-ジメチルホルムアミド(2滴)および塩化オキサリル(3.22mmol、0.287mL)を滴下した。反応を室温で6時間撹拌し、溶剤を減圧中で除去して5-(1-シアノシクロプロピル)-3-エチルスルファニル-ピリジン-2-塩化カルボニルを得た。
【0268】
上記の5-(1-シアノシクロプロピル)-3-エチルスルファニル-ピリジン-2-塩化カルボニル(428mg、1.60mmol)の乾燥テトラヒドロフラン(20mL)中の溶液を4-アミノ-1-メトキシ-3-(メチルアミノ)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-オン(456.6mg、1.92mmol)およびトリエチルアミン(0.678mL、4.81mmol)のテトラヒドロフラン(9.6mL)中の混合物にゆっくりと添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで水で失活させ、ジクロロメタン(100ml)で抽出した。組み合わせた有機層を水および塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、5-(1-シアノシクロプロピル)-3-エチルスルファニル-N-[1-メトキシ-3-(メチルアミノ)-2-オキソ-6-(トリフルオロメチル)-4-ピリジル]ピリジン-2-カルボキサミドおよびN-[4-アミノ-1-メトキシ-2-オキソ-6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-5-(1-シアノシクロプロピル)-3-エチルスルファニル-N-メチル-ピリジン-2-カルボキサミド(750mg、1.60mmol)の所望の異性体混合物を得た。この材料をさらに精製することなく次のステップにおいて用いた。LCMS(方法E):468(M+H)+,保持時間0.86min.
【0269】
ステップP4-J:1-[5-エチルスルファニル-6-[5-メトキシ-3-メチル-4-オキソ-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル]-3-ピリジル]シクロプロパンカルボニトリル(A18)の調製
【化78】
5-(1-シアノシクロプロピル)-3-エチルスルファニル-N-[1-メトキシ-3-(メチルアミノ)-2-オキソ-6-(トリフルオロメチル)-4-ピリジル]ピリジン-2-カルボキサミドおよびN-[4-アミノ-1-メトキシ-2-オキソ-6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-5-(1-シアノシクロプロピル)-3-エチルスルファニル-N-メチル-ピリジン-2-カルボキサミド(750mg、1.60mmol)の上記の異性体混合物の酢酸(4.8mL)中の溶液を48時間100℃に加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を蒸発させた。残渣を水中に注ぎ入れ、酢酸エチル(3×100mL)で抽出し、組み合わせた有機層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で蒸発させた。粗生成物をシリカゲルによるクロマトグラフィ(シクロヘキサン中の40%酢酸エチル)により精製して、所望の生成物1-[5-エチルスルファニル-6-[5-メトキシ-3-メチル-4-オキソ-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル]-3-ピリジル]シクロプロパンカルボニトリル(350mg)を固体として得た。LCMS(方法E):450(M+H)+,保持時間1.03min.1H NMR(400MHz,CDCl3)δ ppm 1.37(t,3H),1.59(m,2H),1.93(m,2H),3.01(q,2H),4.20(s,3H),4.21(s,3H),7.25(s,1H),7.76(d,J=2.0Hz,1H),8.32(d,J=2.0Hz,1H).
【0270】
ステップP4-K:1-[5-エチルスルホニル-6-[5-メトキシ-3-メチル-4-オキソ-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル]-3-ピリジル]シクロプロパンカルボニトリル(化合物A8)の合成
【化79】
1-[5-エチルスルファニル-6-[5-メトキシ-3-メチル-4-オキソ-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル]-3-ピリジル]シクロプロパンカルボニトリル(190mg、0.423mmol)のジクロロメタン(15mL)中の溶液に0~5℃でメタクロロ過安息香酸(214mg、0.930mmol、75%)を添加し、混合物を2時間撹拌した。反応混合物を重炭酸ナトリウム水溶液で失活させ、ジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を水および塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルによるクロマトグラフィ(シクロヘキサン中の50%酢酸エチル)により精製して、所望の生成物1-[5-エチルスルホニル-6-[5-メトキシ-3-メチル-4-オキソ-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル]-3-ピリジル]シクロプロパンカルボニトリル(化合物A8)を固体として得た(121mg)、mp 188~190℃。LCMS(方法E):482(M+H)+,保持時間0.97min.1H NMR(400MHz,CDCl3)δ ppm 1.37(t,3H),1.67(m,2H),2.05(m,2H),3.80(q,2H),4.08(s,3H),4.21(s,3H),7.09(s,1H),8.23(d,J=2.3Hz,1H),9.03(d,J=2.3Hz,1H).
【0271】
実施例P5:2-(5-ブロモ-3-エチルスルホニル-2-ピリジル)-5-メトキシ-3-メチル-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[4,5-c]ピリジン-4-オン(化合物A17)の調製
【化80】
ステップP5-A:5-ブロモ-3-エチルスルファニル-N-[1-メトキシ-3-(メチルアミノ)-2-オキソ-6-(トリフルオロメチル)-4-ピリジル]ピリジン-2-カルボキサミドおよびN-[4-アミノ-1-メトキシ-2-オキソ-6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-5-ブロモ-3-エチルスルファニル-N-メチル-ピリジン-2-カルボキサミド(異性体混合物)の調製
【化81】
5-ブロモ-3-エチルスルファニル-ピリジン-2-カルボン酸(国際公開第2016/005263号)(300mg、1.145mmol)、触媒量のN,N-ジメチルホルムアミド(0.01mL)および塩化オキサリル(1.373mmol、0.121mL)からジクロロメタン(15mL)中において実施例P4、ステップP4-Iの手法に従って5-ブロモ-3-エチルスルファニル-ピリジン-2-塩化カルボニルを得た。反応を室温で1.5時間撹拌し、溶剤を減圧中で除去した。
【0272】
5-ブロモ-3-エチルスルファニル-N-[1-メトキシ-3-(メチルアミノ)-2-オキソ-6-(トリフルオロ-メチル)-4-ピリジル]ピリジン-2-カルボキサミドおよびN-[4-アミノ-1-メトキシ-2-オキソ-6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-5-ブロモ-3-エチルスルファニル-N-メチル-ピリジン-2-カルボキサミドの異性体混合物をテトラヒドロフラン(20mL)中の上記の5-ブロモ-3-エチルスルファニル-ピリジン-2-塩化カルボニル(1.145mmol)、4-アミノ-1-メトキシ-3-(メチルアミノ)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-オン(407mg、1.717mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(0.797mL、4.58mmol)から実施例P4、ステップP4-Iの手法に従って得た。反応混合物を室温で3時間撹拌し、炭酸カリウム飽和水溶液(10mL)および水(100mL)中に注ぎ入れ、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルによるクロマトグラフィ(シクロヘキサン中の40%酢酸エチル)により精製して、異性体生成物(392mg)を得た。LCMS(方法E):481/483(M+H)+,保持時間0.93min.
【0273】
ステップP5-B:2-(5-ブロモ-3-エチルスルファニル-2-ピリジル)-5-メトキシ-3-メチル-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[4,5-c]ピリジン-4-オン(A19)の調製
【化82】
酢酸(1.9mL)中の5-ブロモ-3-エチルスルファニル-N-[1-メトキシ-3-(メチルアミノ)-2-オキソ-6-(トリフルオロメチル)-4-ピリジル]ピリジン-2-カルボキサミドおよびN-[4-アミノ-1-メトキシ-2-オキソ-6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-5-ブロモ-3-エチルスルファニル-N-メチル-ピリジン-2-カルボキサミド(300mg、0.623mmol)の上記の異性体混合物を実施例P4、ステップP4-Jの手法に従って得た。反応混合物を24時間100℃に加熱した。抽出ワークアップからの残渣をシリカゲルによるクロマトグラフィ(シクロヘキサン中の40%酢酸エチル)により精製して、2-(5-ブロモ-3-エチルスルファニル-2-ピリジル)-5-メトキシ-3-メチル-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[4,5-c]ピリジン-4-オンを固体として得た(270mg)、mp 167~169℃。LCMS(方法E):463/465(M+H)+,保持時間1.11min.1H NMR(400MHz,CDCl3)δ ppm 1.37(t,3H),2.98(q,2H),4.20(s,3H),4.22(s,3H),7.25(s,1H),7.87(d,J=1.9Hz,1H),8.55(d,J=1.9Hz,1H).
【0274】
ステップP5-C:2-(5-ブロモ-3-エチルスルホニル-2-ピリジル)-5-メトキシ-3-メチル-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[4,5-c]ピリジン-4-オン(化合物A17)の合成
【化83】
ジクロロメタン(15mL)中の2-(5-ブロモ-3-エチルスルファニル-2-ピリジル)-5-メトキシ-3-メチル-6-トリフルオロメチル)イミダゾ[4,5-c]ピリジン-4-オン(130mg、0.281mmol)およびメタクロロ過安息香酸(142mg、0.617mmol、75%)を実施例P4、ステップP4-Kの手法に従って得た。抽出ワークアップからの残渣をシリカゲルによるクロマトグラフィ(シクロヘキサン中の30%酢酸エチル)により精製して、2-(5-ブロモ-3-エチルスルホニル-2-ピリジル)-5-メトキシ-3-メチル-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[4,5-c]ピリジン-4-オン(化合物A17)を固体(88mg)、mp 173~175℃として得た。LCMS(方法E):495/497(M+H)+,保持時間1.03min.1H NMR(400MHz,CDCl3)δ ppm 1.38(t,3H),3.80(q,2H),4.09(s,3H),4.20(s,3H),7.09(s,1H),8.64(d,J=2.2Hz,1H),9.04(d,J=2.2Hz,1H).
【0275】
【表12-1】
【表12-2】
【0276】
【表13-1】
【表13-2】
【表13-3】
【表13-4】
【0277】
【表14-1】
【表14-2】
【0278】
本発明に係る組成物の活性は、他の殺虫的に、殺ダニ的に、および/または殺真菌的に活性な成分を加えることにより、かなり範囲が拡大され、一般的な状況に適合され得る。式Iの化合物と、他の殺虫的に、殺ダニ的に、および/または殺真菌的に活性な成分との混合物が、より広い意味で、相乗活性として記載されることもあるさらなる意外な利点も有し得る。例えば、植物によるより良好な耐容性、減少した植物毒性、昆虫がそれらの異なる発育段階で防除され得ること、代わりにそれらの製造中、例えば粉砕または混合中、それらの貯蔵中またはそれらの使用中におけるより良好な挙動がある。
【0279】
本明細書における有効成分への好適な添加剤は、例えば、以下の種類の有効成分が代表例である:有機リン化合物、ニトロフェノール誘導体、チオ尿素、幼若ホルモン、ホルムアミジン、ベンゾフェノン誘導体、尿素、ピロール誘導体、カルバメート、ピレスロイド、塩素化炭化水素、アシル尿素、ピリジルメチレンアミノ誘導体、マクロライド、ネオニコチノイドおよびバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)調製物。
【0280】
式Iの化合物と、有効成分との以下の混合物が好ましい(「TX」という略語は、「本発明の表1およびAに記載される化合物からなる群から選択される1つの化合物」を意味する):
石油(628)+TXからなる物質の群から選択される補助剤、
1,1-ビス(4-クロロフェニル)-2-エトキシエタノール(IUPAC名)(910)+TX、2,4-ジクロロフェニルベンゼンスルホネート(IUPAC/ケミカルアブストラクツ名)(1059)+TX、2-フルオロ-N-メチル-N-1-ナフチルアセドアミド(IUPAC名)(1295)+TX、4-クロロフェニルフェニルスルホン(IUPAC名)(981)+TX、アバメクチン(1)+TX、アセキノシル(3)+TX、アセトプロール[CCN]+TX、アクリナトリン(9)+TX、アルジカルブ(16)+TX、アルドキシカルブ(863)+TX、α-シペルメトリン(202)+TX、アミジチオン(870)+TX、アミドフルメト[CCN]+TX、アミドチオエート(872)+TX、アミトン(875)+TX、アミトンシュウ酸水素塩(875)+TX、アミトラズ(24)+TX、アラマイト(881)+TX、三酸化二ヒ素(882)+TX、AVI 382(化合物コード)+TX、AZ 60541(化合物コード)+TX、アジンホス-エチル(44)+TX、アジンホス-メチル(45)+TX、アゾベンゼン(IUPAC名)(888)+TX、アゾシクロチン(46)+TX、アゾトエート(889)+TX、ベノミル(62)+TX、ベノキサホス[CCN]+TX、ベンゾキシメート(71)+TX、安息香酸ベンジル(IUPAC名)[CCN]+TX、ビフェナゼート(74)+TX、ビフェントリン(76)+TX、ビナパクリル(907)+TX、ブロフェンバレレート+TX、ブロモシクレン(918)+TX、ブロモホス(920)+TX、ブロモホス-エチル(921)+TX、ブロモプロピレート(94)+TX、ブプロフェジン(99)+TX、ブトカルボキシム(103)+TX、ブトキシカルボキシム(104)+TX、ブチルピリダベン+TX、多硫化カルシウム(IUPAC名)(111)+TX、カンフェクロル(941)+TX、カーバノレート(943)+TX、カルバリル(115)+TX、カルボフラン(118)+TX、カルボフェノチオン(947)+TX、CGA 50’439(開発コード)(125)+TX、キノメチオナト(126)+TX、クロルベンシド(959)+TX、クロルジメホルム(964)+TX、クロルジメホルム塩酸塩(964)+TX、クロルフェナピル(130)+TX、クロルフェネトール(968)+TX、クロルフェンソン(970)+TX、クロルフェンスルフィド(971)+TX、クロルフェンビンホス(131)+TX、クロロベンジレート(975)+TX、クロロメブホルム(977)+TX、クロロメチウロン(978)+TX、クロロプロピレート(983)+TX、クロルピリホス(145)+TX、クロルピリホス-メチル(146)+TX、クロルチオホス(994)+TX、シネリンI(696)+TX、シネリンII(696)+TX、シネリン(696)+TX、クロフェンテジン(158)+TX、クロサンテル[CCN]+TX、クマホス(174)+TX、クロタミトン[CCN]+TX、クロトキシホス(1010)+TX、クフラネブ(1013)+TX、シアントエート(1020)+TX、シフルメトフェン(CAS登録番号:400882-07-7)+TX、シハロトリン(196)+TX、シヘキサチン(199)+TX、シペルメトリン(201)+TX、DCPM(1032)+TX、DDT(219)+TX、デメフィオン(1037)+TX、デメフィオン-O(1037)+TX、デメフィオン-S(1037)+TX、デメトン(1038)+TX、デメトン-メチル(224)+TX、デメトン-O(1038)+TX、デメトン-O-メチル(224)+TX、デメトン-S(1038)+TX、デメトン-S-メチル(224)+TX、デメトン-S-メチルスルホン(1039)+TX、ジアフェンチウロン(226)+TX、ジアリホス(1042)+TX、ジアジノン(227)+TX、ジクロフルアニド(230)+TX、ジクロルボス(236)+TX、ジクリホス+TX、ジコホル(242)+TX、ジクロトホス(243)+TX、ジエノクロル(1071)+TX、ジメホックス(1081)+TX、ジメトエート(262)+TX、ジナクチン(653)+TX、ジネクス(1089)+TX、ジネクス-ジクレキシン(1089)+TX、ジノブトン(269)+TX、ジノカップ(270)+TX、ジノカップ-4[CCN]+TX、ジノカップ-6[CCN]+TX、ジノクトン(1090)+TX、ジノペントン(1092)+TX、ジノスルホン(1097)+TX、ジノテルボン(1098)+TX、ジオキサチオン(1102)+TX、ジフェニルスルホン(IUPAC名)(1103)+TX、ジスルフィラム[CCN]+TX、ジスルホトン(278)+TX、DNOC(282)+TX、ドフェナピン(1113)+TX、ドラメクチン[CCN]+TX、エンドスルファン(294)+TX、エンドチオン(1121)+TX、EPN(297)+TX、エプリノメクチン[CCN]+TX、エチオン(309)+TX、エトエート-メチル(1134)+TX、エトキサゾール(320)+TX、エトリムホス(1142)+TX、フェナザフロル(1147)+TX、フェナザキン(328)+TX、酸化フェンブタスズ(330)+TX、フェノチオカルブ(337)+TX、フェンプロパトリン(342)+TX、フェンピラド+TX、フェンピロキシメート(345)+TX、フェンソン(1157)+TX、フェントリファニル(1161)+TX、フェンバレレート(349)+TX、フィプロニル(354)+TX、フルアクリピリム(360)+TX、フルアズロン(1166)+TX、フルベンジミン(1167)+TX、フルシクロクスロン(366)+TX、フルシトリネート(367)+TX、フルエネチル(1169)+TX、フルフェノクスロン(370)+TX、フルメトリン(372)+TX、フルオルベンシド(1174)+TX、フルバリネート(1184)+TX、FMC 1137(開発コード)(1185)+TX、ホルメタネート(405)+TX、塩酸ホルメタネート(405)+TX、ホルモチオン(1192)+TX、ホルムパラネート(1193)+TX、γ-HCH(430)+TX、グリオジン(1205)+TX、ハルフェンプロックス(424)+TX、ヘプテノホス(432)+TX、ヘキサデシルシクロプロパンカルボキシレート(IUPAC/ケミカルアブストラクツ名)(1216)+TX、ヘキシチアゾクス(441)+TX、ヨードメタン(IUPAC名)(542)+TX、イソカルボホス(473)+TX、イソプロピルO-(メトキシアミノチオホスホリル)サリチレート(IUPAC名)(473)+TX、イベルメクチン[CCN]+TX、ジャスモリンI(696)+TX、ジャスモリンII(696)+TX、ヨードフェンホス(1248)+TX、リンダン(430)+TX、ルフェヌロン(490)+TX、マラチオン(492)+TX、マロノベン(1254)+TX、メカルバム(502)+TX、メホスホラン(1261)+TX、メスルフェン[CCN]+TX、メタクリホス(1266)+TX、メタミドホス(527)+TX、メチダチオン(529)+TX、メチオカルブ(530)+TX、メトミル(531)+TX、臭化メチル(537)+TX、メトルカルブ(550)+TX、メビンホス(556)+TX、メキサカルベート(1290)+TX、ミルベメクチン(557)+TX、ミルベマイシンオキシム[CCN]+TX、ミパホックス(1293)+TX、モノクロトホス(561)+TX、モルホチオン(1300)+TX、モキシデクチン[CCN]+TX、ナレド(567)+TX、NC-184(化合物コード)+TX、NC-512(化合物コード)+TX、ニフルリジド(1309)+TX、ニコマイシン[CCN]+TX、ニトリラカルブ(1313)+TX、ニトリラカルブ1:1塩化亜鉛錯体(1313)+TX、NNI-0101(化合物コード)+TX、NNI-0250(化合物コード)+TX、オメトエート(594)+TX、オキサミル(602)+TX、オキシデプロホス(1324)+TX、オキシジスルホトン(1325)+TX、pp’-DDT(219)+TX、パラチオン(615)+TX、ペルメトリン(626)+TX、石油(628)+TX、フェンカプトン(1330)+TX、フェントエート(631)+TX、ホレート(636)+TX、ホサロン(637)+TX、ホスホラン(1338)+TX、ホスメット(638)+TX、ホスファミドン(639)+TX、ホキシム(642)+TX、ピリミホス-メチル(652)+TX、ポリクロロテルペン(慣用名)(1347)+TX、ポリナクチン(653)+TX、プロクロノール(1350)+TX、プロフェノホス(662)+TX、プロマシル(1354)+TX、プロパルギット(671)+TX、プロペタンホス(673)+TX、プロポクサー(678)+TX、プロチダチオン(1360)+TX、プロトエート(1362)+TX、ピレトリンI(696)+TX、ピレトリンII(696)+TX、ピレトリン(696)+TX、ピリダベン(699)+TX、ピリダフェンチオン(701)+TX、ピリミジフェン(706)+TX、ピリミテート(1370)+TX、キナルホス(711)+TX、キンチオホス(quintiofos)(1381)+TX、R-1492(開発コード)(1382)+TX、RA-17(開発コード)(1383)+TX、ロテノン(722)+TX、シュラーダン(1389)+TX、セブホス+TX、セラメクチン[CCN]+TX、SI-0009(化合物コード)+TX、ソファミド(1402)+TX、スピロジクロフェン(738)+TX、スピロメシフェン(739)+TX、SSI-121(開発コード)(1404)+TX、スルフィラム[CCN]+TX、スルフルアミド(750)+TX、スルホテップ(753)+TX、硫黄(754)+TX、SZI-121(開発コード)(757)+TX、τ-フルバリネート(398)+TX、テブフェンピラド(763)+TX、TEPP(1417)+TX、テルバム+TX、テトラクロルビンホス(777)+TX、テトラジホン(786)+TX、テトラナクチン(653)+TX、テトラスル(1425)+TX、チアフェノックス+TX、チオカルボキシム(1431)+TX、チオファノックス(800)+TX、チオメトン(801)+TX、チオキノックス(1436)+TX、ツリンギエンシン[CCN]+TX、トリアミホス(1441)+TX、トリアラテン(1443)+TX、トリアゾホス(820)+TX、トリアズロン+TX、トリクロルホン(824)+TX、トリフェノホス(1455)+TX、トリナクチン(653)+TX、バミドチオン(847)+TX、バニリプロール[CCN]およびYI-5302(化合物コード)+TXからなる物質の群から選択される殺ダニ剤、
ベトキサジン[CCN]+TX、ジオクタン酸銅(IUPAC名)(170)+TX、硫酸銅(172)+TX、シブトリン[CCN]+TX、ジクロン(1052)+TX、ジクロロフェン(232)+TX、エンドタール(295)+TX、フェンチン(347)+TX、消石灰[CCN]+TX、ナーバム(566)+TX、キノクラミン(714)+TX、キノナミド(1379)+TX、シマジン(730)+TX、酢酸トリフェニルスズ(IUPAC名)(347)および水酸化トリフェニルスズ(IUPAC名)(347)+TXからなる物質の群から選択される殺藻剤、
アバメクチン(1)+TX、クルホマート(1011)+TX、ドラメクチン[CCN]+TX、エマメクチン(291)+TX、エマメクチン安息香酸塩(291)+TX、エプリノメクチン[CCN]+TX、イベルメクチン[CCN]+TX、ミルベマイシンオキシム[CCN]+TX、モキシデクチン[CCN]+TX、ピペラジン[CCN]+TX、セラメクチン[CCN]+TX、スピノサド(737)およびチオファネート(1435)+TXからなる物質の群から選択される駆虫剤、
クロラロース(127)+TX、エンドリン(1122)+TX、フェンチオン(346)+TX、ピリジン-4-アミン(IUPAC名)(23)およびストリキニーネ(745)+TXからなる物質の群から選択される殺鳥剤、
1-ヒドロキシ-1H-ピリジン-2-チオン(IUPAC名)(1222)+TX、4-(キノキサリン-2-イルアミノ)ベンゼンスルホンアミド(IUPAC名)(748)+TX、8-ヒドロキシキノリン硫酸塩(446)+TX、ブロノポール(97)+TX、ジオクタン酸銅(IUPAC名)(170)+TX、水酸化銅(IUPAC名)(169)+TX、クレゾール[CCN]+TX、ジクロロフェン(232)+TX、ジピリチオン(1105)+TX、ドジシン(1112)+TX、フェナミノスルフ(1144)+TX、ホルムアルデヒド(404)+TX、ヒドラルガフェン[CCN]+TX、カスガマイシン(483)+TX、塩酸カスガマイシン水和物(483)+TX、ニッケルビス(ジメチルジチオカルバメート)(IUPAC名)(1308)+TX、ニトラピリン(580)+TX、オクチリノン(590)+TX、オキソリン酸(606)+TX、オキシテトラサイクリン(611)+TX、カリウムヒドロキシキノリン硫酸塩(446)+TX、プロベナゾール(658)+TX、ストレプトマイシン(744)+TX、セスキ硫酸ストレプトマイシン(744)+TX、テクロフタラム(766)+TX、およびチオメルサール[CCN]+TXからなる物質の群から選択される殺菌剤、
コカクモンハマキ(Adoxophyes orana)GV(12)+TX、アグロバクテリウム・ラジオバクター(Agrobacterium radiobacter)(13)+TX、ムチカブリダニ属(Amblyseius spp.)(19)+TX、アナグラファ・ファルシフェラ(Anagrapha falcifera)NPV(28)+TX、アナグルス・アトムス(Anagrus atomus)(29)+TX、アブラコバチ(Aphelinus abdominalis)(33)+TX、アフィジウス・コレマニ(Aphidius colemani)(34)+TX、アフィドレテス・アフィジミザ(Aphidoletes aphidimyza)(35)+TX、オートグラファ・カリフォルニカ(Autographa californica)NPV(38)+TX、バチルス・フィルムス(Bacillus firmus)(48)+TX、バチルス・スフェリクス・ネイデ(Bacillus sphaericus Neide)(学名)(49)+TX、バチルス・チューリンゲンシス・ベルリナー(Bacillus thuringiensis Berliner)(学名)(51)+TX、バチルス・チューリンゲンシス亜種アイザワイ(Bacillus thuringiensis subsp.aizawai)(学名)(51)+TX、バチルス・チューリンゲンシス亜種イスラエンシス(Bacillus thuringiensis subsp.israelensis)(学名)(51)+TX、バチルス・チューリンゲンシス亜種ジャポネンシス(Bacillus thuringiensis subsp.japonensis)(学名)(51)+TX、バチルス・チューリンゲンシス亜種クルスターキ(Bacillus thuringiensis subsp.kurstaki)(学名)(51)+TX、バチルス・チューリンゲンシス亜種テネブリオニス(Bacillus thuringiensis subsp.tenebrionis)(学名)(51)+TX、ビューベリア・バシアナ(Beauveria bassiana)(53)+TX、ビューベリア・ブロングニアルティ(Beauveria brongniartii)(54)+TX、クリソペラ・カルネア(Chrysoperla carnea)(151)+TX、ツマアカオオテントウムシ(Cryptolaemus montrouzieri)(178)+TX、コドリンガ(Cydia pomonella)GV(191)+TX、ハモグリコマユバチ(Dacnusa sibirica)(212)+TX、イサエアヒメコバチ(Diglyphus isaea)(254)+TX、オンシツツヤコバチ(Encarsia formosa)(学名)(293)+TX、サバクツヤコバチ(Eretmocerus eremicus)(300)+TX、アメリカタバコガ(Helicoverpa zea)NPV(431)+TX、ヘテロラブディティス・バクテリオフォラ(Heterorhabditis bacteriophora)およびH.メギディス(H.megidis)(433)+TX、サカハチテントウ(Hippodamia convergens)(442)+TX、レプトマスティクス・ダクチロピィ(Leptomastix dactylopii)(488)+TX、マクロロフス・カリギノスス(Macrolophus caliginosus)(491)+TX、ヨトウガ(Mamestra brassicae)NPV(494)+TX、メタフィカス・ヘルボルス(Metaphycus helvolus)(522)+TX、メタリジウム・アニソプリエ変種アクリヅム(Metarhizium anisopliae var.acridum)(学名)(523)+TX、メタリジウム・アニソプリエ変種アニソプリエ(Metarhizium anisopliae var.anisopliae)(学名)(523)+TX、マツノキハバチ(Neodiprion sertifer)NPVおよびN.レコンティ(N.lecontei)NPV(575)+TX、オリウス属(Orius spp.)(596)+TX、ペシロマイセス・フモソロセウス(Paecilomyces fumosoroseus)(613)+TX、チリカブリダニ(Phytoseiulus persimilis)(644)+TX、シロイチモジヨトウ(Spodoptera exigua)多カプシド核多角体病ウイルス(学名)(741)+TX、スタイナーネマ・ビビオニス(Steinernema bibionis)(742)+TX、スタイナーネマ・カルポカプサエ(Steinernema carpocapsae)(742)+TX、スタイナーネマ・フェルチアエ(Steinernema feltiae)(742)+TX、スタイナーネマ・グラッセリ(Steinernema glaseri)(742)+TX、スタイナーネマ・リオブラベ(Steinernema riobrave)(742)+TX、スタイナーネマ・リオブラビス(Steinernema riobravis)(742)+TX、スタイナーネマ・スカプテリシ(Steinernema scapterisci)(742)+TX、スタイナーネマ属(Steinernema spp.)(742)+TX、トリコグラムマ属(Trichogramma spp.)(826)+TX、チフロドロムス・オシデンタリス(Typhlodromus occidentalis)(844)およびバーティシリウム・レカニ(Verticillium lecanii)(848)+TXからなる物質の群から選択される生物剤、
ヨードメタン(IUPAC名)(542)および臭化メチル(537)+TXからなる物質の群から選択される土壌滅菌剤、
アフォレート[CCN]+TX、ビサジル[CCN]+TX、ブスルファン[CCN]+TX、ジフルベンズロン(250)+TX、ジマチフ[CCN]+TX、ヘメル[CCN]+TX、ヘンパ[CCN]+TX、メテパ[CCN]+TX、メチオテパ[CCN]+TX、メチルアフォレート[CCN]+TX、モルジド[CCN]+TX、ペンフルロン[CCN]+TX、テパ[CCN]+TX、チオヘンパ[CCN]+TX、チオテパ[CCN]+TX、トレタミン[CCN]およびウレデパ[CCN]+TXからなる物質の群から選択される不妊化剤、
(E)-デカ-5-エン-1-イルアセテートおよび(E)-デカ-5-エン-1-オール(IUPAC名)(222)+TX、(E)-トリデカ-4-エン-1-イルアセテート(IUPAC名)(829)+TX、(E)-6-メチルヘプタ-2-エン-4-オール(IUPAC名)(541)+TX、(E,Z)-テトラデカ-4,10-ジエン-1-イルアセテート(IUPAC名)(779)+TX、(Z)-ドデカ-7-エン-1-イルアセテート(IUPAC名)(285)+TX、(Z)-ヘキサデカ-11-エナール(IUPAC名)(436)+TX、(Z)-ヘキサデカ-11-エン-1-イルアセテート(IUPAC名)(437)+TX、(Z)-ヘキサデカ-13-エン-11-イン-1-イルアセテート(IUPAC名)(438)+TX、(Z)-イコサ-13-エン-10-オン(IUPAC名)(448)+TX、(Z)-テトラデカ-7-エン-1-アール(IUPAC名)(782)+TX、(Z)-テトラデカ-9-エン-1-オール(IUPAC名)(783)+TX、(Z)-テトラデカ-9-エン-1-イルアセテート(IUPAC名)(784)+TX、(7E,9Z)-ドデカ-7,9-ジエン-1-イルアセテート(IUPAC名)(283)+TX、(9Z,11E)-テトラデカ-9,11-ジエン-1-イルアセテート(IUPAC名)(780)+TX、(9Z,12E)-テトラデカ-9,12-ジエン-1-イルアセテート(IUPAC名)(781)+TX、14-メチルオクタデカ-1-エン(IUPAC名)(545)+TX、4-メチルノナン-5-オールおよび4-メチルノナン-5-オン(IUPAC名)(544)+TX、α-マルチストリアチン[CCN]+TX、ブレビコミン[CCN]+TX、コドレルア[CCN]+TX、コドレモン(167)+TX、キュールア(179)+TX、ディスパールア(277)+TX、ドデカ-8-エン-1-イルアセテート(IUPAC名)(286)+TX、ドデカ-9-エン-1-イルアセテート(IUPAC名)(287)+TX、ドデカ-8+TX、10-ジエン-1-イルアセテート(IUPAC名)(284)+TX、ドミニカルア[CCN]+TX、4-メチルオクタン酸エチル(IUPAC名)(317)+TX、オイゲノール[CCN]+TX、フロンタリン[CCN]+TX、ゴシップルア(420)+TX、グランドルア(421)+TX、グランドルアI(421)+TX、グランドルアII(421)+TX、グランドルアIII(421)+TX、グランドルアIV(421)+TX、ヘキサルア[CCN]+TX、イプスジエノール[CCN]+TX、イプセノール[CCN]+TX、ジャポニルア(481)+TX、リネアチン[CCN]+TX、リトルア[CCN]+TX、ループルア[CCN]+TX、メドルア[CCN]+TX、メガトモ酸[CCN]+TX、メチルオイゲノール(540)+TX、ムスカルア(563)+TX、オクタデカ-2,13-ジエン-1-イルアセテート(IUPAC名)(588)+TX、オクタデカ-3,13-ジエン-1-イルアセテート(IUPAC名)(589)+TX、オルフラルア[CCN]+TX、オリクタルア(317)+TX、オストラモン[CCN]+TX、シグルア[CCN]+TX、ソルジジン(736)+TX、スルカトール[CCN]+TX、テトラデカ-11-エン-1-イルアセテート(IUPAC名)(785)+TX、トリメドルア(839)+TX、トリメドルアA(839)+TX、トリメドルアB1(839)+TX、トリメドルアB2(839)+TX、トリメドルアC(839)およびトランク-コール(trunc-call)[CCN]+TXからなる物質の群から選択される昆虫フェロモン、
2-(オクチルチオ)エタノール(IUPAC名)(591)+TX、ブトピロノキシル(933)+TX、ブトキシ(ポリプロピレングリコール)(936)+TX、アジピン酸ジブチル(IUPAC名)(1046)+TX、フタル酸ジブチル(1047)+TX、コハク酸ジブチル(IUPAC名)(1048)+TX、ジエチルトルアミド[CCN]+TX、ジメチルカルベート[CCN]+TX、フタル酸ジメチル[CCN]+TX、エチルヘキサンジオール(1137)+TX、ヘキサアミド[CCN]+TX、メトキン-ブチル(1276)+TX、メチルネオデカンアミド[CCN]+TX、オキサメート[CCN]およびピカリジン[CCN]+TXからなる物質の群から選択される昆虫忌避剤、
1-ジクロロ-1-ニトロエタン(IUPAC/ケミカルアブストラクツ名)(1058)+TX、1,1-ジクロロ-2,2-ビス(4-エチルフェニル)エタン(IUPAC名)(1056)、+TX、1,2-ジクロロプロパン(IUPAC/ケミカルアブストラクツ名)(1062)+TX、1,2-ジクロロプロパンおよび1,3-ジクロロプロペン(IUPAC名)(1063)+TX、1-ブロモ-2-クロロエタン(IUPAC/ケミカルアブストラクツ名)(916)+TX、2,2,2-トリクロロ-1-(3,4-ジクロロフェニル)エチルアセテート(IUPAC名)(1451)+TX、2,2-ジクロロビニル2-エチルスルフィニルエチルメチルルホスフェート(IUPAC名)(1066)+TX、2-(1,3-ジチオラン-2-イル)フェニルジメチルカルバメート(IUPAC/ケミカルアブストラクツ名)(1109)+TX、2-(2-ブトキシエトキシ)エチルチオシアネート(IUPAC/ケミカルアブストラクツ名)(935)+TX、2-(4,5-ジメチル-1,3-ジオキソラン-2-イル)フェニルメチルカルバメート(IUPAC/ケミカルアブストラクツ名)(1084)+TX、2-(4-クロロ-3,5-キシリルオキシ)エタノール(IUPAC名)(986)+TX、2-クロロビニルジエチルホスフェート(IUPAC名)(984)+TX、2-イミダゾリドン(IUPAC名)(1225)+TX、2-イソバレリルインダン-1,3-ジオン(IUPAC名)(1246)+TX、2-メチル(プロパ-2-イニル)アミノフェニルメチルカルバメート(IUPAC名)(1284)+TX、2-チオシアナトエチルラウレート(IUPAC名)(1433)+TX、3-ブロモ-1-クロロプロパ-1-エン(IUPAC名)(917)+TX、3-メチル-1-フェニルピラゾール-5-イルジメチルカルバメート(IUPAC名)(1283)+TX、4-メチル(プロパ-2-イニル)アミノ-3,5-キシリルメチルカルバメート(IUPAC名)(1285)+TX、5,5-ジメチル-3-オキソシクロヘキサ-1-エニルジメチルカルバメート(IUPAC名)(1085)+TX、アバメクチン(1)+TX、アセフェート(2)+TX、アセタミプリド(4)+TX、アセチオン[CCN]+TX、アセトプロール[CCN]+TX、アクリナトリン(9)+TX、アクリロニトリル(IUPAC名)(861)+TX、アラニカルブ(15)+TX、アルジカルブ(16)+TX、アルドキシカルブ(863)+TX、アルドリン(864)+TX、アレスリン(17)+TX、アロサミジン[CCN]+TX、アリキシカルブ(866)+TX、α-シペルメトリン(202)+TX、α-エクジソン[CCN]+TX、リン化アルミニウム(640)+TX、アミジチオン(870)+TX、アミドチオエート(872)+TX、アミノカルブ(873)+TX、アミトン(875)+TX、アミトンシュウ酸水素塩(875)+TX、アミトラズ(24)+TX、アナバシン(877)+TX、アチダチオン(883)+TX、AVI 382(化合物コード)+TX、AZ 60541(化合物コード)+TX、アザジラクチン(41)+TX、アザメチホス(42)+TX、アジンホス-エチル(44)+TX、アジンホス-メチル(45)+TX、アゾトエート(889)+TX、バチルス・チューリゲンシス(Bacillus thuringiensis)デルタエンドトキシン(52)+TX、ヘキサフルオロケイ酸バリウム[CCN]+TX、多硫化バリウム(IUPAC/ケミカルアブストラクツ名)(892)+TX、バルトリン[CCN]+TX、Bayer 22/190(開発コード)(893)+TX、Bayer 22408(開発コード)(894)+TX、ベンジオカルブ(58)+TX、ベンフラカルブ(60)+TX、ベンスルタップ(66)+TX、β-シフルトリン(194)+TX、β-シペルメトリン(203)+TX、ビフェントリン(76)+TX、ビオアレトリン(78)+TX、ビオアレトリンS-シクロペンテニル異性体(79)+TX、ビオエタノメトリン[CCN]+TX、ビオペルメトリン(908)+TX、ビオレスメトリン(80)+TX、ビス(2-クロロエチル)エーテル(IUPAC名)(909)+TX、ビストリフルロン(83)+TX、ホウ砂(86)+TX、ブロフェンバレレート+TX、ブロムフェンビンホス(914)+TX、ブロモシクレン(918)+TX、ブロモ-DDT[CCN]+TX、ブロモホス(920)+TX、ブロモホス-エチル(921)+TX、ブフェンカルブ(924)+TX、ブプロフェジン(99)+TX、ブタカルブ(926)+TX、ブタチオホス(927)+TX、ブトカルボキシム(103)+TX、ブトネート(932)+TX、ブトキシカルボキシム(104)+TX、ブチルピリダベン+TX、カズサホス(109)+TX、ヒ酸カルシウム[CCN]+TX、シアン化カルシウム(444)+TX、多硫化カルシウム(IUPAC名)(111)+TX、カンフェクロル(941)+TX、カーバノレート(943)+TX、カルバリル(115)+TX、カルボフラン(118)+TX、二硫化炭素(IUPAC/ケミカルアブストラクツ名)(945)+TX、四塩化炭素(IUPAC名)(946)+TX、カルボフェノチオン(947)+TX、カルボスルファン(119)+TX、カルタップ(123)+TX、カルタップ塩酸塩(123)+TX、セバジン(725)+TX、クロルビシクレン(960)+TX、クロルダン(128)+TX、クロルデコン(963)+TX、クロルジメホルム(964)+TX、クロルジメホルム塩酸塩(964)+TX、クロルエトキシホス(129)+TX、クロルフェナピル(130)+TX、クロルフェンビンホス(131)+TX、クロルフルアズロン(132)+TX、クロルメホス(136)+TX、クロロホルム[CCN]+TX、クロロピクリン(141)+TX、クロルホキシム(989)+TX、クロルプラゾホス(990)+TX、クロルピリホス(145)+TX、クロルピリホス-メチル(146)+TX、クロルチオホス(994)+TX、クロマフェノジド(150)+TX、シネリンI(696)+TX、シネリンII(696)+TX、シネリン(696)+TX、シス-レスメトリン+TX、シスメトリン(80)+TX、クロシトリン+TX、クロエトカルブ(999)+TX、
クロサンテル[CCN]+TX、クロチアニジン(165)+TX、アセト亜ヒ酸銅[CCN]+TX、ヒ酸銅[CCN]+TX、オレイン酸銅[CCN]+TX、クマホス(174)+TX、クミトエート(1006)+TX、クロタミトン[CCN]+TX、クロトキシホス(1010)+TX、クルホマート(1011)+TX、氷晶石(177)+TX、CS 708(開発コード)(1012)+TX、シアノフェンホス(1019)+TX、シアノホス(184)+TX、シアントエート(1020)+TX、シクレトリン[CCN]+TX、シクロプロトリン(188)+TX、シフルトリン(193)+TX、シハロトリン(196)+TX、シペルメトリン(201)+TX、シフェノトリン(206)+TX、シロマジン(209)+TX、サイチオアート[CCN]+TX、d-リモネン[CCN]+TX、d-テトラメトリン(788)+TX、DAEP(1031)+TX、ダゾメット(216)+TX、DDT(219)+TX、デカルボフラン(1034)+TX、デルタメトリン(223)+TX、デメフィオン(1037)+TX、デメフィオン-O(1037)+TX、デメフィオン-S(1037)+TX、デメトン(1038)+TX、デメトン-メチル(224)+TX、デメトン-O(1038)+TX、デメトン-O-メチル(224)+TX、デメトン-S(1038)+TX、デメトン-S-メチル(224)+TX、デメトン-S-メチルスルホン(1039)+TX、ジアフェンチウロン(226)+TX、ジアリホス(1042)+TX、ジアミダホス(1044)+TX、ジアジノン(227)+TX、ジカプトン(1050)+TX、ジクロフェンチオン(1051)+TX、ジクロルボス(236)+TX、ジクリホス+TX、ジクレシル[CCN]+TX、ジクロトホス(243)+TX、ジシクラニル(244)+TX、ジエルドリン(1070)+TX、ジエチル5-メチルピラゾール-3-イルホスフェート(IUPAC名)(1076)+TX、ジフルベンズロン(250)+TX、ジロール[CCN]+TX、ジメフルトリン[CCN]+TX、ジメホックス(1081)+TX、ジメタン(1085)+TX、ジメトエート(262)+TX、ジメトリン(1083)+TX、ジメチルビンホス(265)+TX、ジメチラン(1086)+TX、ジネクス(1089)+TX、ジネクス-ジクレキシン(1089)+TX、ジノプロプ(1093)+TX、ジノサム(1094)+TX、ジノセブ(1095)+TX、ジノテフラン(271)+TX、ジオフェノラン(1099)+TX、ジオキサベンゾホス(1100)+TX、ジオキサカルブ(1101)+TX、ジオキサチオン(1102)+TX、ジスルホトン(278)+TX、ジチクロホス(1108)+TX、DNOC(282)+TX、ドラメクチン[CCN]+TX、DSP(1115)+TX、エクジステロン[CCN]+TX、EI 1642(開発コード)(1118)+TX、エマメクチン(291)+TX、エマメクチン安息香酸塩(291)+TX、EMPC(1120)+TX、エンペントリン(292)+TX、エンドスルファン(294)+TX、エンドチオン(1121)+TX、エンドリン(1122)+TX、EPBP(1123)+TX、EPN(297)+TX、エポフェノナン(1124)+TX、エプリノメクチン[CCN]+TX、エスフェンバレレート(302)+TX、エタホス[CCN]+TX、エチオフェンカルブ(308)+TX、エチオン(309)+TX、エチプロール(310)+TX、エトエート-メチル(1134)+TX、エトプロホス(312)+TX、ギ酸エチル(IUPAC名)[CCN]+TX、エチル-DDD(1056)+TX、二臭化エチレン(316)+TX、二塩化エチレン(化学名)(1136)+TX、エチレンオキシド[CCN]+TX、エトフェンプロックス(319)+TX、エトリムホス(1142)+TX、EXD(1143)+TX、ファンファー(323)+TX、フェナミホス(326)+TX、フェナザフロル(1147)+TX、フェンクロルホス(1148)+TX、フェネタカルブ(1149)+TX、フェンフルトリン(1150)+TX、フェニトロチオン(335)+TX、フェノブカルブ(336)+TX、フェノキサクリム(1153)+TX、フェノキシカルブ(340)+TX、フェンピリトリン(1155)+TX、フェンプロパトリン(342)+TX、フェンピラド+TX、フェンスルホチオン(1158)+TX、フェンチオン(346)+TX、フェンチオン-エチル[CCN]+TX、フェンバレレート(349)+TX、フィプロニル(354)+TX、フロニカミド(358)+TX、フルベンジアミド(CAS.登録番号:272451-65-7)+TX、フルコフロン(1168)+TX、フルシクロクスロン(366)+TX、フルシトリネート(367)+TX、フルエネチル(1169)+TX、フルフェネリム[CCN]+TX、フルフェノクスロン(370)+TX、フルフェンプロックス(1171)+TX、フルメトリン(372)+TX、フルバリネート(1184)+TX、FMC 1137(開発コード)(1185)+TX、ホノホス(1191)+TX、ホルメタネート(405)+TX、塩酸ホルメタネート(405)+TX、
ホルモチオン(1192)+TX、ホルムパラネート(1193)+TX、ホスメチラン(1194)+TX、ホスピレート(1195)+TX、ホスチアゼート(408)+TX、ホスチエタン(1196)+TX、フラチオカルブ(412)+TX、フレトリン(1200)+TX、γ-シハロトリン(197)+TX、γ-HCH(430)+TX、グアザチン(422)+TX、酢酸グアザチン(422)+TX、GY-81(開発コード)(423)+TX、ハルフェンプロックス(424)+TX、ハロフェノジド(425)+TX、HCH(430)+TX、HEOD(1070)+TX、ヘプタクロル(1211)+TX、ヘプテノホス(432)+TX、ヘテロホス[CCN]+TX、ヘキサフルムロン(439)+TX、HHDN(864)+TX、ヒドラメチルノン(443)+TX、シアン化水素(444)+TX、ハイドロプレン(445)+TX、ヒキンカルブ(1223)+TX、イミダクロプリド(458)+TX、イミプロトリン(460)+TX、インドキサカルブ(465)+TX、ヨードメタン(IUPAC名)(542)+TX、IPSP(1229)+TX、イサゾホス(1231)+TX、イソベンザン(1232)+TX、イソカルボホス(473)+TX、イソドリン(1235)+TX、イソフェンホス(1236)+TX、イソラン(1237)+TX、イソプロカルブ(472)+TX、イソプロピルO-(メトキシアミノチオホスホリル)サリチレート(IUPAC名)(473)+TX、イソプロチオラン(474)+TX、イソチオエート(1244)+TX、イソキサチオン(480)+TX、イベルメクチン[CCN]+TX、ジャスモリンI(696)+TX、ジャスモリンII(696)+TX、ヨードフェンホス(1248)+TX、幼若ホルモンI[CCN]+TX、幼若ホルモンII[CCN]+TX、幼若ホルモンIII[CCN]+TX、ケレバン(1249)+TX、キノプレン(484)+TX、λ-シハロトリン(198)+TX、ヒ酸鉛[CCN]+TX、レピメクチン(CCN)+TX、レプトホス(1250)+TX、リンダン(430)+TX、リリムホス(1251)+TX、ルフェヌロン(490)+TX、リチダチオン(1253)+TX、m-クメニルメチルカルバメート(IUPAC名)(1014)+TX、リン化マグネシウム(IUPAC名)(640)+TX、マラチオン(492)+TX、マロノベン(1254)+TX、マジドックス(1255)+TX、メカルバム(502)+TX、メカルフォン(1258)+TX、メナゾン(1260)+TX、メホスホラン(1261)+TX、塩化第一水銀(513)+TX、メスルフェンホス(1263)+TX、メタフルミゾン(CCN)+TX、メタム(519)+TX、メタム-カリウム(519)+TX、メタム-ナトリウム(519)+TX、メタクリホス(1266)+TX、メタミドホス(527)+TX、フッ化メタンスルホニル(IUPAC/ケミカルアブストラクツ名)(1268)+TX、メチダチオン(529)+TX、メチオカルブ(530)+TX、メトクロトホス(1273)+TX、メトミル(531)+TX、メトプレン(532)+TX、メトキン-ブチル(1276)+TX、メトトリン(533)+TX、メトキシクロル(534)+TX、メトキシフェノジド(535)+TX、臭化メチル(537)+TX、メチルイソチオシアネート(543)+TX、メチルクロロホルム[CCN]+TX、塩化メチレン[CCN]+TX、メトフルトリン[CCN]+TX、メトルカルブ(550)+TX、メトキサジアゾン(1288)+TX、メビンホス(556)+TX、メキサカルベート(1290)+TX、ミルベメクチン(557)+TX、ミルベマイシンオキシム[CCN]+TX、ミパホックス(1293)+TX、ミレックス(1294)+TX、モノクロトホス(561)+TX、モルホチオン(1300)+TX、モキシデクチン[CCN]+TX、ナフタロホス[CCN]+TX、ナレド(567)+TX、ナフタレン(IUPAC/ケミカルアブストラクツ名)(1303)+TX、NC-170(開発コード)(1306)+TX、NC-184(化合物コード)+TX、ニコチン(578)+TX、硫酸ニコチン(578)+TX、ニフルリジド(1309)+TX、ニテンピラム(579)+TX、ニチアジン(1311)+TX、ニトリラカルブ(1313)+TX、ニトリラカルブ1:1塩化亜鉛錯体(1313)+TX、NNI-0101(化合物コード)+TX、NNI-0250(化合物コード)+TX、ノルニコチン(慣用名)(1319)+TX、ノバルロン(585)+TX、ノビフルムロン(586)+TX、O-5-ジクロロ-4-ヨードフェニルO-エチルエチルホスホノチオエート(IUPAC名)(1057)+TX、O,O-ジエチルO-4-メチル-2-オキソ-2H-クロメン-7-イルホスホロチオエート(IUPAC名)(1074)+TX、O,O-ジエチルO-6-メチル-2-プロピルピリミジン-4-イルホスホロチオエート(IUPAC名)(1075)+TX、O,O,O’,O’-テトラプロピルジチオピロホスフェート(IUPAC名)(1424)+TX、オレイン酸(IUPAC名)(593)+TX、オメトエート(594)+TX、オキサミル(602)+TX、オキシデメトン-メチル(609)+TX、オキシデプロホス(1324)+TX、オキシジスルホトン(1325)+TX、pp’-DDT(219)+TX、パラ-ジクロロベンゼン[CCN]+TX、パラチオン(615)+TX、パラチオン-メチル(616)+TX、ペンフルロン[CCN]+TX、ペンタクロロフェノール(623)+TX、ラウリン酸ペンタクロロフェニル(IUPAC名)(623)+TX、ペルメトリン(626)+TX、石油(628)+TX、PH 60-38(開発コード)(1328)+TX、フェンカプトン(1330)+TX、フェノトリン(630)+TX、
フェントエート(631)+TX、ホレート(636)+TX、ホサロン(637)+TX、ホスホラン(1338)+TX、ホスメット(638)+TX、ホスニクロール(1339)+TX、ホスファミドン(639)+TX、ホスフィン(IUPAC名)(640)+TX、ホキシム(642)+TX、ホキシム-メチル(1340)+TX、ピリメタホス(1344)+TX、ピリミカルブ(651)+TX、ピリミホス-エチル(1345)+TX、ピリミホス-メチル(652)+TX、ポリクロロジシクロペンタジエン異性体(IUPAC名)(1346)+TX、ポリクロロテルペン(慣用名)(1347)+TX、亜ヒ酸カリウム[CCN]+TX、カリウムチオシアネート[CCN]+TX、プラレトリン(655)+TX、プレコセンI[CCN]+TX、プレコセンII[CCN]+TX、プレコセンIII[CCN]+TX、プリミドホス(1349)+TX、プロフェノホス(662)+TX、プロフルトリン[CCN]+TX、プロマシル(1354)+TX、プロメカルブ(1355)+TX、プロパホス(1356)+TX、プロペタンホス(673)+TX、プロポクサー(678)+TX、プロチダチオン(1360)+TX、プロチオホス(686)+TX、プロトエート(1362)+TX、プロトリフェンビュート[CCN]+TX、ピメトロジン(688)+TX、ピラクロホス(689)+TX、ピラゾホス(693)+TX、ピレスメトリン(1367)+TX、ピレトリンI(696)+TX、ピレトリンII(696)+TX、ピレトリン(696)+TX、ピリダベン(699)+TX、ピリダリル(700)+TX、ピリダフェンチオン(701)+TX、ピリミジフェン(706)+TX、ピリミテート(1370)+TX、ピリプロキシフェン(708)+TX、クアッシア[CCN]+TX、キナルホス(711)+TX、キナルホス-メチル(1376)+TX、キノチオン(1380)+TX、キンチオホス(1381)+TX、R-1492(開発コード)(1382)+TX、ラフォキサニド[CCN]+TX、レスメトリン(719)+TX、ロテノン(722)+TX、RU 15525(開発コード)(723)+TX、RU 25475(開発コード)(1386)+TX、リアニア(1387)+TX、リアノジン(慣用名)(1387)+TX、サバジラ(725)+TX、シュラーダン(1389)+TX、セブホス+TX、セラメクチン[CCN]+TX、SI-0009(化合物コード)+TX、SI-0205(化合物コード)+TX、SI-0404(化合物コード)+TX、SI-0405(化合物コード)+TX、シラフルオフェン(728)+TX、SN 72129(開発コード)(1397)+TX、亜ヒ酸ナトリウム[CCN]+TX、シアン化ナトリウム(444)+TX、フッ化ナトリウム(IUPAC/ケミカルアブストラクツ名)(1399)+TX、ヘキサフルオロケイ酸ナトリウム(1400)+TX、ナトリウムペンタクロロフェノキシド(623)+TX、セレン酸ナトリウム(IUPAC名)(1401)+TX、ナトリウムチオシアネート[CCN]+TX、ソファミド(1402)+TX、スピノサド(737)+TX、スピロメシフェン(739)+TX、スピロテトラマト(CCN)+TX、スルコフロン(746)+TX、スルコフロン-ナトリウム(746)+TX、スルフルアミド(750)+TX、スルホテップ(753)+TX、フッ化スルフリル(756)+TX、スルプロオス(1408)+TX、タール油(758)+TX、τ-フルバリネート(398)+TX、タジムカルブ(1412)+TX、TDE(1414)+TX、テブフェノジド(762)+TX、テブフェンピラド(763)+TX、テブピリムホス(764)+TX、テフルベンズロン(768)+TX、テフルトリン(769)+TX、テメホス(770)+TX、TEPP(1417)+TX、
テラレトリン(1418)+TX、テルバム+TX、テルブホス(773)+TX、テトラクロロエタン[CCN]+TX、テトラクロルビンホス(777)+TX、テトラメトリン(787)+TX、θ-シペルメトリン(204)+TX、チアクロプリド(791)+TX、チアフェノックス+TX、チアメトキサム(792)+TX、チクロホス(1428)+TX、チオカルボキシム(1431)+TX、チオシクラム(798)+TX、チオシクラムシュウ酸水素塩(798)+TX、チオジカルブ(799)+TX、チオファノックス(800)+TX、チオメトン(801)+TX、チオナジン(1434)+TX、チオスルタップ(803)+TX、チオスルタップ-ナトリウム(803)+TX、ツリンギエンシン[CCN]+TX、トルフェンピラド(809)+TX、トラロメトリン(812)+TX、トランスフルトリン(813)+TX、トランスペルメトリン(1440)+TX、トリアミホス(1441)+TX、トリアザメート(818)+TX、トリアゾホス(820)+TX、トリアズロン+TX、トリクロルホン(824)+TX、トリクロルメタホス-3[CCN]+TX、トリクロロナート(1452)+TX、トリフェノホス(1455)+TX、トリフルムロン(835)+TX、トリメタカルブ(840)+TX、トリプレン(1459)+TX、バミドチオン(847)+TX、バニリプロール[CCN]+TX、ベラトリジン(725)+TX、ベラトリン(725)+TX、XMC(853)+TX、キシリルカルブ(854)+TX、YI-5302(化合物コード)+TX、ζ-シペルメトリン(205)+TX、ゼタメトリン(zetamethrin)+TX、リン化亜鉛(640)+TX、ゾラプロホス(1469)およびZXI 8901(開発コード)(858)+TX、シアントラニリプロール[736994-63-19]+TX、クロラントラニリプロール[500008-45-7]+TX、シエノピラフェン[560121-52-0]+TX、シフルメトフェン[400882-07-7]+TX、ピリフルキナゾン[337458-27-2]+TX、スピネトラム[187166-40-1+187166-15-0]+TX、スピロテトラマト[203313-25-1]+TX、スルホキサフロール[946578-00-3]+TX、フルフィプロール[704886-18-0]+TX、メペルフルトリン[915288-13-0]+TX、テトラメチルフルトリン[84937-88-2]+TX、トリフルメゾピリム(国際公開第2012/092115号に開示される)+TXからなる物質の群から選択される殺虫剤、
ビス(トリブチルスズ)オキシド(IUPAC名)(913)+TX、ブロモアセトアミド[CCN]+TX、ヒ酸カルシウム[CCN]+TX、クロエトカルブ(999)+TX、アセト亜ヒ酸銅[CCN]+TX、硫酸銅(172)+TX、フェンチン(347)+TX、リン酸第二鉄(IUPAC名)(352)+TX、メタアルデヒド(518)+TX、メチオカルブ(530)+TX、ニクロサミド(576)+TX、ニクロサミド-オールアミン(576)+TX、ペンタクロロフェノール(623)+TX、ナトリウムペンタクロロフェノキシド(623)+TX、タジムカルブ(1412)+TX、チオジカルブ(799)+TX、酸化トリブチルスズ(913)+TX、トリフェンモルフ(1454)+TX、トリメタカルブ(840)+TX、酢酸トリフェニルスズ(IUPAC名)(347)および水酸化トリフェニルスズ(IUPAC名)(347)+TX、ピリプロール[394730-71-3]+TXからなる物質の群から選択される殺軟体動物剤、
AKD-3088(化合物コード)+TX、1,2-ジブロモ-3-クロロプロパン(IUPAC/ケミカルアブストラクツ名)(1045)+TX、1,2-ジクロロプロパン(IUPAC/ケミカルアブストラクツ名)(1062)+TX、1,2-ジクロロプロパンおよび1,3-ジクロロプロペン(IUPAC名)(1063)+TX、1,3-ジクロロプロペン(233)+TX、3,4-ジクロロテトラヒドロチオフェン1,1-ジオキシド(IUPAC/ケミカルアブストラクツ名)(1065)+TX、3-(4-クロロフェニル)-5-メチルローダニン(IUPAC名)(980)+TX、5-メチル-6-チオキソ-1,3,5-チアジアジナン-3-イル酢酸(IUPAC名)(1286)+TX、6-イソペンテニルアミノプリン(210)+TX、アバメクチン(1)+TX、アセトプロール[CCN]+TX、アラニカルブ(15)+TX、アルジカルブ(16)+TX、アルドキシカルブ(863)+TX、AZ 60541(化合物コード)+TX、ベンクロチアズ[CCN]+TX、ベノミル(62)+TX、ブチルピリダベン+TX、カズサホス(109)+TX、カルボフラン(118)+TX、二硫化炭素(945)+TX、カルボスルファン(119)+TX、クロロピクリン(141)+TX、クロルピリホス(145)+TX、クロエトカルブ(999)+TX、サイトカイニン(210)+TX、ダゾメット(216)+TX、DBCP(1045)+TX、DCIP(218)+TX、ジアミダホス(1044)+TX、ジクロフェンチオン(1051)+TX、ジクリホス+TX、ジメトエート(262)+TX、ドラメクチン[CCN]+TX、エマメクチン(291)+TX、エマメクチン安息香酸塩(291)+TX、エプリノメクチン[CCN]+TX、エトプロホス(312)+TX、二臭化エチレン(316)+TX、フェナミホス(326)+TX、フェンピラド+TX、フェンスルホチオン(1158)+TX、ホスチアゼート(408)+TX、ホスチエタン(1196)+TX、フルフラール[CCN]+TX、GY-81(開発コード)(423)+TX、ヘテロホス[CCN]+TX、ヨードメタン(IUPAC名)(542)+TX、イサミドホス(1230)+TX、イサゾホス(1231)+TX、イベルメクチン[CCN]+TX、キネチン(210)+TX、メカルフォン(1258)+TX、メタム(519)+TX、メタム-カリウム(519)+TX、メタム-ナトリウム(519)+TX、臭化メチル(537)+TX、メチルイソチオシアネート(543)+TX、ミルベマイシンオキシム[CCN]+TX、モキシデクチン[CCN]+TX、クワ暗斑病菌(Myrothecium verrucaria)組成物(565)+TX、NC-184(化合物コード)+TX、オキサミル(602)+TX、ホレート(636)+TX、ホスファミドン(639)+TX、ホスホカルブ[CCN]+TX、セブホス+TX、セラメクチン[CCN]+TX、スピノサド(737)+TX、テルバム+TX、テルブホス(773)+TX、テトラクロロチオフェン(IUPAC/ケミカルアブストラクツ名)(1422)+TX、チアフェノックス+TX、チオナジン(1434)+TX、トリアゾホス(820)+TX、トリアズロン+TX、キシレノール[CCN]+TX、YI-5302(化合物コード)およびゼアチン(210)+TX、フルエンスルホン[318290-98-1]+TXからなる物質の群から選択される殺線虫剤、
エチルキサントゲン酸カリウム[CCN]およびニトラピリン(580)+TXからなる物質の群から選択される硝化阻害剤、
アシベンゾラル(6)+TX、アシベンゾラル-S-メチル(6)+TX、プロベナゾール(658)およびオオイタドリ(Reynoutria sachalinensis)抽出物(720)+TXからなる物質の群から選択される植物活性化剤、
2-イソバレリルインダン-1,3-ジオン(IUPAC名)(1246)+TX、4-(キノキサリン-2-イルアミノ)ベンゼンスルホンアミド(IUPAC名)(748)+TX、α-クロロヒドリン[CCN]+TX、リン化アルミニウム(640)+TX、アンチュ(antu)(880)+TX、三酸化二ヒ素(882)+TX、炭酸バリウム(891)+TX、ビスチオセミ(912)+TX、ブロディファコウム(89)+TX、ブロマジオロン(91)+TX、ブロメタリン(92)+TX、シアン化カルシウム(444)+TX、クロラロース(127)+TX、クロロファシノン(140)+TX、コレカルシフェロール(850)+TX、クマクロール(1004)+TX、クマフリル(1005)+TX、クマテトラリル(175)+TX、クリミジン(1009)+TX、ジフェナコウム(246)+TX、ジフェチアロン(249)+TX、ジファシノン(273)+TX、エルゴカルシフェロール(301)+TX、フロクマフェン(357)+TX、フルオロアセトアミド(379)+TX、フルプロパダイン(1183)+TX、フルプロパダイン塩酸塩(1183)+TX、γ-HCH(430)+TX、HCH(430)+TX、シアン化水素(444)+TX、ヨードメタン(IUPAC名)(542)+TX、リンダン(430)+TX、リン化マグネシウム(IUPAC名)(640)+TX、臭化メチル(537)+TX、ノルボルミド(1318)+TX、ホサセチム(1336)+TX、ホスフィン(IUPAC名)(640)+TX、リン[CCN]+TX、ピンドン(1341)+TX、亜ヒ酸カリウム[CCN]+TX、ピリヌロン(1371)+TX、シリロシド(1390)+TX、亜ヒ酸ナトリウム[CCN]+TX、シアン化ナトリウム(444)+TX、フルオロ酢酸ナトリウム(735)+TX、ストリキニーネ(745)+TX、硫酸タリウム[CCN]+TX、ワルファリン(851)およびリン化亜鉛(640)+TXからなる物質の群から選択される殺鼠剤、
2-(2-ブトキシエトキシ)エチルピペロニレート(IUPAC名)(934)+TX、5-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-3-ヘキシルシクロヘキサ-2-エノン(IUPAC名)(903)+TX、ファルネソールおよびネロリドール(324)+TX、MB-599(開発コード)(498)+TX、MGK 264(開発コード)(296)+TX、ピペロニルブトキシド(649)+TX、ピプロタール(1343)+TX、プロピル異性体(1358)+TX、S421(開発コード)(724)+TX、セサメクス(1393)+TX、セサモリン(1394)およびスルホキシド(1406)+TXからなる物質の群から選択される共力剤、
アントラキノン(32)+TX、クロラロース(127)+TX、ナフテン酸銅[CCN]+TX、オキシ塩化銅(171)+TX、ジアジノン(227)+TX、ジシクロペンタジエン(化学名)(1069)+TX、グアザチン(422)+TX、酢酸グアザチン(422)+TX、メチオカルブ(530)+TX、ピリジン-4-アミン(IUPAC名)(23)+TX、チラム(804)+TX、トリメタカルブ(840)+TX、ナフテン酸亜鉛[CCN]およびジラム(856)+TXからなる物質の群から選択される動物忌避剤、
イマニン[CCN]およびリバビリン[CCN]+TXからなる物質の群から選択される殺ウイルス剤、
酸化第二水銀(512)+TX、オクチリノン(590)およびチオファネート-メチル(802)+TXからなる物質の群から選択される傷保護剤、
ならびにアザコナゾール(60207-31-0]+TX、ビテルタノール[70585-36-3]+TX、ブロムコナゾール[116255-48-2]+TX、シプロコナゾール[94361-06-5]+TX、ジフェノコナゾール[119446-68-3]+TX、ジニコナゾール[83657-24-3]+TX、エポキシコナゾール[106325-08-0]+TX、フェンブコナゾール[114369-43-6]+TX、フルキンコナゾール[136426-54-5]+TX、フルシラゾール[85509-19-9]+TX、フルトリアホール[76674-21-0]+TX、ヘキサコナゾール[79983-71-4]+TX、イマザリル[35554-44-0]+TX、イミベンコナゾール[86598-92-7]+TX、イプコナゾール[125225-28-7]+TX、メトコナゾール[125116-23-6]+TX、ミクロブタニル[88671-89-0]+TX、ペフラゾエート[101903-30-4]+TX、ペンコナゾール[66246-88-6]+TX、プロチオコナゾール[178928-70-6]+TX、ピリフェノックス[88283-41-4]+TX、プロクロラズ[67747-09-5]+TX、プロピコナゾール[60207-90-1]+TX、シメコナゾール[149508-90-7]+TX、テブコナゾール[107534-96-3]+TX、テトラコナゾール[112281-77-3]+TX、トリアジメホン[43121-43-3]+TX、トリアジメノール[55219-65-3]+TX、トリフルミゾール[99387-89-0]+TX、トリチコナゾール[131983-72-7]+TX、アンシミドール[12771-68-5]+TX、フェナリモル[60168-88-9]+TX、ヌアリモル[63284-71-9]+TX、ブピリメート[41483-43-6]+TX、ジメチリモール[5221-53-4]+TX、エチリモル[23947-60-6]+TX、ドデモルフ[1593-77-7]+TX、フェンプロピジン[67306-00-7]+TX、フェンプロピモルフ[67564-91-4]+TX、スピロキサミン[118134-30-8]+TX、トリデモルフ[81412-43-3]+TX、シプロジニル[121552-61-2]+TX、メパニピリム[110235-47-7]+TX、ピリメタニル[53112-28-0]+TX、フェンピクロニル[74738-17-3]+TX、フルジオキソニル[131341-86-1]+TX、ベナラキシル[71626-11-4]+TX、フララキシル[57646-30-7]+TX、メタラキシル[57837-19-1]+TX、R-メタラキシル[70630-17-0]+TX、オフレース[58810-48-3]+TX、オキサジキシル[77732-09-3]+TX、ベノミル[17804-35-2]+TX、カルベンダジム[10605-21-7]+TX、デバカルブ[62732-91-6]+TX、フベリダゾール[3878-19-1]+TX、チアベンダゾール[148-79-8]+TX、クロゾリネート[84332-86-5]+TX、ジクロゾリン[24201-58-9]+TX、イプロジオン[36734-19-7]+TX、マイクロゾリン[54864-61-8]+TX、プロシミドン[32809-16-8]+TX、ビンクロゾリン[50471-44-8]+TX、ボスカリド[188425-85-6]+TX、カルボキシン[5234-68-4]+TX、フェンフラム[24691-80-3]+TX、フルトラニル[66332-96-5]+TX、メプロニル[55814-41-0]+TX、オキシカルボキシン[5259-88-1]+TX、ペンチオピラド[183675-82-3]+TX、チフルザミド[130000-40-7]+TX、グアザチン[108173-90-6]+TX、ドジン[2439-10-3][112-65-2](遊離塩基)+TX、イミノクタジン[13516-27-3]+TX、アゾキシストロビン[131860-33-8]+TX、ジモキシストロビン[149961-52-4]+TX、エネステロブリン{Proc.BCPC,Int.Congr.,Glasgow,2003,1,93}+TX、フルオキサストロビン[361377-29-9]+TX、クレソキシム-メチル[143390-89-0]+TX、メトミノストロビン[133408-50-1]+TX、トリフロキシストロビン[141517-21-7]+TX、オリザストロビン[248593-16-0]+TX、ピコキシストロビン[117428-22-5]+TX、ピラクロストロビン[175013-18-0]+TX、フェルバム[14484-64-1]+TX、マンコゼブ[8018-01-7]+TX、マネブ[12427-38-2]+TX、メチラム[9006-42-2]+TX、プロピネブ[12071-83-9]+TX、チラム[137-26-8]+TX、ジネブ[12122-67-7]+TX、ジラム[137-30-4]+TX、カプタホール[2425-06-1]+TX、カプタン[133-06-2]+TX、ジクロフルアニド[1085-98-9]+TX、フルオロイミド[41205-21-4]+TX、ホルペット[133-07-3]+TX、トリルフルアニド[731-27-1]+TX、ボルドー液[8011-63-0]+TX、水酸化銅[20427-59-2]+TX、オキシ塩化銅[1332-40-7]+TX、硫酸銅[7758-98-7]+TX、酸化銅[1317-39-1]+TX、マンコッパー(mancopper)[53988-93-5]+TX、オキシン銅[10380-28-6]+TX、ジノカップ[131-72-6]+TX、ニトロタール-イソプロピル[10552-74-6]+TX、エディフェンホス[17109-49-8]+TX、イプロベンホス[26087-47-8]+TX、イソプロチオラン[50512-35-1]+TX、ホスジフェン[36519-00-3]+TX、ピラゾホス[13457-18-6]+TX、トルクロホス-メチル[57018-04-9]+TX、アシベンゾラル-S-メチル[135158-54-2]+TX、アニラジン[101-05-3]+TX、ベンチアバリカルブ[413615-35-7]+TX、ブラストサイジン-S[2079-00-7]+TX、キノメチオナト[2439-01-2]+TX、クロロネブ[2675-77-6]+TX、クロロタロニル[1897-45-6]+TX、シフルフェナミド[180409-60-3]+TX、
シモキサニル[57966-95-7]+TX、ジクロン[117-80-6]+TX、ジクロシメット[139920-32-4]+TX、ジクロメジン[62865-36-5]+TX、ジクロラン[99-30-9]+TX、ジエトフェンカルブ[87130-20-9]+TX、ジメトモルフ[110488-70-5]+TX、SYP-LI90(フルモルフ)[211867-47-9]+TX、ジチアノン[3347-22-6]+TX、エタボキサム[162650-77-3]+TX、エトリジアゾール[2593-15-9]+TX、ファモキサドン[131807-57-3]+TX、フェナミドン[161326-34-7]+TX、フェノキサニル[115852-48-7]+TX、フェンチン[668-34-8]+TX、フェリムゾン[89269-64-7]+TX、フルアジナム[79622-59-6]+TX、フルオピコリド[239110-15-7]+TX、フルスルファミド[106917-52-6]+TX、フェンヘキサミド[126833-17-8]+TX、ホセチル-アルミニウム[39148-24-8]+TX、ヒメキサゾール[10004-44-1]+TX、イプロバリカルブ[140923-17-7]+TX、IKF-916(シアゾファミド)[120116-88-3]+TX、カスガマイシン[6980-18-3]+TX、メタスルホカルブ[66952-49-6]+TX、メトラフェノン[220899-03-6]+TX、ペンシクロン[66063-05-6]+TX、フタリド[27355-22-2]+TX、ポリオキシン[11113-80-7]+TX、プロベナゾール[27605-76-1]+TX、プロパモカルブ[25606-41-1]+TX、プロキンアジド[189278-12-4]+TX、ピロキロン[57369-32-1]+TX、キノキシフェン[124495-18-7]+TX、キントゼン[82-68-8]+TX、硫黄[7704-34-9]+TX、チアジニル[223580-51-6]+TX、トリアゾキシド[72459-58-6]+TX、トリシクラゾール[41814-78-2]+TX、トリホリン[26644-46-2]+TX、バリダマイシン[37248-47-8]+TX、ゾキサミド(RH7281)[156052-68-5]+TX、マンジプロパミド[374726-62-2]+TX、イソピラザム[881685-58-1]+TX、セダキサン[874967-67-6]+TX、3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸(9-ジクロロメチレン-1,2,3,4-テトラヒドロ-1,4-メタノ-ナフタレン-5-イル)-アミド(国際公開第2007/048556号に開示される)+TX、3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸(3’,4’,5’-トリフルオロ-ビフェニル-2-イル)-アミド(国際公開第2006/087343号に開示される)+TX、[(3S,4R,4aR,6S,6aS,12R,12aS,12bS)-3-[(シクロプロピルカルボニル)オキシ]-1,3,4,4a,5,6,6a,12,12a,12b-デカヒドロ-6,12-ジヒドロキシ-4,6a,12b-トリメチル-11-オキソ-9-(3-ピリジニル)-2H,11Hナフト[2,1-b]ピラノ[3,4-e]ピラン-4-イル]メチル-シクロプロパンカルボキシレート[915972-17-7]+TXおよび1,3,5-トリメチル-N-(2-メチル-1-オキソプロピル)-N-[3-(2-メチルプロピル)-4-[2,2,2-トリフルオロ-1-メトキシ-1-(トリフルオロメチル)エチル]フェニル]-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド[926914-55-8]+TXからなる物質の群から選択される生物学的に活性な化合物、ランコトリオン[1486617-21-3]+TX、フロルピラウキシフェン[943832-81-3]]+TX、イプフェントリフルコナゾール[1417782-08-1]+TX、メフェントリフルコナゾール[1417782-03-6]+TX、キノフメリン[861647-84-9]+TX、クロロプラレトリン[399572-87-3]+TX、シハロジアミド[1262605-53-7]]+TX、フルアザインドリジン[1254304-22-7]+TX、フルキサメタミド[928783-29-3]+TX、ε-メトフルトリン[240494-71-7]+TX、ε-モンフルオロトリン[1065124-65-3]+TX、ピジフルメトフェン[1228284-64-7]+TX、κ-ビフェントリン[439680-76-9]+TX、ブロフラニリド[1207727-04-5]+TX、ジクロロメゾチアズ[1263629-39-5]+TX、ジピメチトロン[16114-35-5]+TX、ピラジフルミド[942515-63-1]+TX、κ-テフルトリン[391634-71-2]+TX、フェンピコキサミド[517875-34-2]+TX;フルインダピル[1383809-87-7]+TX;α-ブロマジオロン[28772-56-7]+TX;フルピリミン[1689566-03-7]+TX;ベンズピリモキサン[1449021-97-9]+TX;アシノナピル[1332838-17-1]+TX;インピルフルキサム[1352994-67-2]+TX、イソフルシプラム[1255734-28-1]+TX;レスカルレ[64309-03-1]+TX;アミノピリフェン[1531626-08-0]+TX;チクロピラゾフロル[1477919-27-9]+TX;およびスピロピジオン[1229023-00-0]+TX;および
以下を含む微生物:アシネトバクタールオフィイ(Acinetobacter lwoffii)+TX、アクレモニウム・アルタナツム(Acremonium alternatum)+TX+TX、アクレモニウム・セファロスポリウム(Acremonium cephalosporium)+TX+TX、アクレモニウム・ディオスピリ(Acremonium diospyri)+TX、アクレモニウム・オブクラバツム(Acremonium obclavatum)+TX、リンゴコカクモンハマキ顆粒病ウイルス(Adoxophyes orana granulovirus)(AdoxGV)(Capex(登録商標))+TX、アグロバクテリウム・ラジオバクター(Agrobacterium radiobacter)菌株K84(Galltrol-A(登録商標))+TX、アルテルナリア・アルテルナータ(Alternaria alternate)+TX、アルテルナリア・カシアエ(Alternaria cassia)+TX、アルテルナリア・デストルエンス(Alternaria destruens)(Smolder(登録商標))+TX、アンペロマイセス・キスカリス(Ampelomyces quisqualis)(AQ10(登録商標))+TX、アスペルギルス・フラブス(Aspergillus flavus)AF36(AF36(登録商標))+TX、アスペルギルス・フラブス(Aspergillus flavus)NRRL 21882(Aflaguard(登録商標))+TX、アスペルギルス属(Aspergillus spp.)+TX、アウレオバシジウム・プルランス(Aureobasidium pullulans)+TX、アゾスピリルム属(Azospirillum)+TX、(MicroAZ(登録商標)+TX、TAZO B(登録商標))+TX、アゾトバクター属(Azotobacter)+TX、アゾトバクター・クロオコッカム(Azotobacter chroocuccum)(Azotomeal(登録商標))+TX、アゾトバクター(Azotobacter)シスト(cyst)(Bionatural Blooming Blossoms(登録商標))+TX、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)+TX、セレウス菌(Bacillus cereus)+TX、バチルス・キチノスポルス(Bacillus chitinosporus)菌株CM-1+TX、バチルス・キチノスポルス(Bacillus chitinosporus)菌株AQ746+TX、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)菌株HB-2(Biostart(商標)Rhizoboost(登録商標))+TX、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)菌株3086(EcoGuard(登録商標)+TX、Green Releaf(登録商標))+TX、バチルス・サーキュランス(Bacillus circulans)+TX、バチルス・フィルムス(Bacillus firmus)(BioSafe(登録商標)、BioNem-WP(登録商標)、VOTiVO(登録商標))+TX、バチルス・フィルムス(Bacillus firmus)菌株I-1582+TX、バチルス・マセランス(Bacillus macerans)+TX、バチルス・マリスモルトゥイ(Bacillus marismortui)+TX、バチルス・メガテリウム(Bacillus megaterium)+TX、バチルス・ミコイデス(Bacillus mycoides)菌株AQ726+TX、バチルス・ポピリエ(Bacillus papillae)(Milky Spore Powder(登録商標))+TX、バチルス・プミルス種(Bacillus pumilus spp.)+TX、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)菌株GB34(Yield Shield(登録商標))+TX、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)菌株AQ717+TX、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)菌株QST 2808(Sonata(登録商標)+TX、Ballad Plus(登録商標))+TX、バチルス・スフェリカス(Bacillus spahericus)(VectoLex(登録商標))+TX、バチルス属(Bacillus spp.)+TX、バチルス属(Bacillus spp.)菌株AQ175+TX、バチルス属(Bacillus spp.)菌株AQ177+TX、バチルス属(Bacillus spp.)菌株AQ178+TX、枯草菌(Bacillus subtilis)菌株QST 713(CEASE(登録商標)+TX、Serenade(登録商標)+TX、Rhapsody(登録商標))+TX、枯草菌(Bacillus subtilis)菌株QST 714(JAZZ(登録商標))+TX、枯草菌(Bacillus subtilis)菌株AQ153+TX、枯草菌(Bacillus subtilis)菌株AQ743+TX、枯草菌(Bacillus subtilis)菌株QST3002+TX、枯草菌(Bacillus subtilis)菌株QST3004+TX、枯草菌変種アミロリケファシエンス(Bacillus subtilis var.amyloliquefaciens)菌株FZB24(Taegro(登録商標)+TX、Rhizopro(登録商標))+TX、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)Cry 2Ae+TX、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)Cry1Ab+TX、バチルス・チューリンゲンシス・アイザワイ(Bacillus thuringiensis aizawai)GC 91(Agree(登録商標))+TX、バチルス・チューリンゲンシス・イスラエレンシス(Bacillus thuringiensis israelensis)(BMP123(登録商標)+TX、Aquabac(登録商標)+TX、VectoBac(登録商標))+TX、バチルス・チューリンゲンシス・クルスターキ(Bacillus thuringiensis kurstaki)(Javelin(登録商標)+TX、Deliver(登録商標)+TX、CryMax(登録商標)+TX、Bonide(登録商標)+TX、Scutella WP(登録商標)+TX、Turilav WP(登録商標)+TX、Astuto(登録商標)+TX、Dipel WP(登録商標)+TX、Biobit(登録商標)+TX、Foray(登録商標))+TX、バチルス・チューリンゲンシス・クルスターキ(Bacillus thuringiensis kurstaki)BMP 123(Baritone(登録商標))+TX、バチルス・チューリンゲンシス・クルスターキ(Bacillus thuringiensis kurstaki)HD-1(Bioprotec-CAF/3P(登録商標))+TX、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)菌株BD#32+TX、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)菌株AQ52+TX、バチルス・チューリンゲンシス変種アイザワイ(Bacillus thuringiensis var.aizawai)(XenTari(登録商標)+TX、DiPel(登録商標))+TX、細菌種(bacteria spp.)(GROWMEND(登録商標)+TX、GROWSWEET(登録商標)+TX、Shootup(登録商標))+TX、クラビバクター・ミシガネンシス(Clavipacter michiganensis)のバクテリオファージ(AgriPhage(登録商標))+TX、Bakflor(登録商標)+TX、白きょう病菌(Beauveria bassiana)(Beaugenic(登録商標)+TX、Brocaril WP(登録商標))+TX、白きょう病菌(Beauveria bassiana)GHA(Mycotrol ES(登録商標)+TX、Mycotrol O(登録商標)+TX、BotaniGuard(登録商標))+TX、ビューベリア・ブロングニアルティ(Beauveria brongniartii)(Engerlingspilz(登録商標)+TX、Schweizer Beauveria(登録商標)+TX、Melocont(登録商標))+TX、ビューベリア属(Beauveria spp.)+TX、灰色かび病菌(Botrytis cineria)+TX、ブラディリゾビウム・ジャポニクム(Bradyrhizobium japonicum)(TerraMax(登録商標))+TX、ブレビバチルス・ブレビス(Brevibacillus brevis)+TX、バチルス・チューリンゲンシス・テネブリオニス(Bacillus thuringiensis tenebrionis)(Novodor(登録商標))+TX、BtBooster+TX、バークホルデリア・セパシア(Burkholderia cepacia)(Deny(登録商標)+TX、Intercept(登録商標)+TX、Blue Circle(登録商標))+TX、バークホルデリア・グラディ(Burkholderia gladii)+TX、バークホルデリア・グラディオリ(Burkholderia gladioli)+TX、バークホルデリア属(Burkholderia spp.)+TX、セイヨウトゲアザミの菌(Canadian thistle fungus)(CBH Canadian Bioherbicide(登録商標))+TX、カンジダ・ブチリ(Candida butyri)+TX、カンジダ・ファマータ(Candida famata)+TX、カンジダ・フルクタス(Candida fructus)+TX、カンジダ・グラブラタ(Candida glabrata)+TX、カンジダ・ギリエルモンディ(Candida guilliermondii)+TX、カンジダ・メリビオシカ(Candida melibiosica)+TX、カンジダ・オレオフィラ(Candida oleophila)菌株O+TX、カンジダ・パラプシロシス(Candida parapsilosis)+TX、カンジダ・ペリキュローザ(Candida pelliculosa)+TX、カンジダ・プルケリマ(Candida pulcherrima)+TX、
カンジダ・レウカウフィ(Candida reukaufii)+TX、カンジダ・サイトアナ(Candida saitoana)(Bio-Coat(登録商標)+TX、Biocure(登録商標))+TX、カンジダ・サケ(Candida sake)+TX、カンジダ属(Candida spp.)+TX、カンジダ・テヌイス(Candida tenius)+TX、セデセア・ダビセ(Cedecea dravisae)+TX、セルロモナス・フラビゲナ(Cellulomonas flavigena)+TX、カエトミウム・コクリオイデス(Chaetomium cochliodes)(Nova-Cide(登録商標))+TX、カエトミウム・グロボスム(Chaetomium globosum)(Nova-Cide(登録商標))+TX、クロモバクテリウム・スブツガエ(Chromobacterium subtsugae)菌株PRAA4-1T(Grandevo(登録商標))+TX、クラドスポリウム・クラドスポリオイデス(Cladosporium cladosporioides)+TX、クラドスポリウム・オキシスポルム(Cladosporium oxysporum)+TX、クラドスポリウム・クロロセファルム(Cladosporium chlorocephalum)+TX、クラドスポリウム属(Cladosporium spp.)+TX、クラドスポリウム・テヌイシマム(Cladosporium tenuissimum)+TX、クロノスタキス・ロゼア(Clonostachys rosea)(EndoFine(登録商標))+TX、コレトトリクム・アクタータム(Colletotrichum acutatum)+TX、コニオチリウム・ミニタンス(Coniothyrium minitans)(Cotans WG(登録商標))+TX、コニオチリウム属(Coniothyrium spp.)+TX、クリプトコッカス・アルビダス(Cryptococcus albidus)(YIELDPLUS(登録商標))+TX、クリプトコッカス・フミコラ(Cryptococcus humicola)+TX、クリプトコッカス・インフィルモ-ミニアツス(Cryptococcus infirmo-miniatus)+TX、クリプトコッカス・ローレンティ(Cryptococcus laurentii)+TX、クリプトフレビア・レウコトレタ顆粒病ウイルス(Cryptophlebia leucotreta granulovirus)(Cryptex(登録商標))+TX、カプリアビダス・カンピネンシス(Cupriavidus campinensis)+TX、コドリンガ顆粒病ウイルス(Cydia pomonella granulovirus)(CYD-X(登録商標))+TX、コドリンガ顆粒病ウイルス(Cydia pomonella granulovirus)(Madex(登録商標)+TX、Madex Plus(登録商標)+TX、Madex Max/Carpovirusine(登録商標))+TX、エビコウヤクタケ(Cylindrobasidium laeve)(Stumpout(登録商標))+TX、シリンドロクラジウム属(Cylindrocladium)+TX、デバリオマイセス・ハンセニイ(Debaryomyces hansenii)+TX、ドレクスレラ・ハワイエンシス(Drechslera hawaiinensis)+TX、エンテロバクター・クロアカ(Enterobacter cloacae)+TX、腸内細菌科(Enterobacteriaceae)+TX、エントモフトラ・ビルレンタ(Entomophtora virulenta)(Vektor(登録商標))+TX、エピコッカム・ニグラム(Epicoccum nigrum)+TX、エピコッカム・パーパラセンス(Epicoccum purpurascens)+TX、エピコッカム属(Epicoccum spp.)+TX、フィロバシディウム・フロリフォルメ(Filobasidium floriforme)+TX、フザリウム・アクミナツム(Fusarium acuminatum)+TX、フザリウム・クラミドスポルム(Fusarium chlamydosporum)+TX、フザリウム・オキシスポルム(Fusarium oxysporum)(Fusaclean(登録商標)/Biofox C(登録商標))+TX、フザリウム・プロリフェラツム(Fusarium proliferatum)+TX、フザリウム属(Fusarium spp.)+TX、ガラクトマイセス・ゲオトリスム(Galactomyces geotrichum)+TX、グリオクラジウム・カテヌラツム(Gliocladium catenulatum)(Primastop(登録商標)+TX、Prestop(登録商標))+TX、グリオクラジウム・ロセウム(Gliocladium roseum)+TX、グリオクラジウム属(Gliocladium spp.)(SoilGard(登録商標))+TX、グリオクラジウム・ビレンス(Gliocladium virens)(Soilgard(登録商標))+TX、顆粒病ウイルス(Granulovirus)(Granupom(登録商標))+TX、ハロバチルス・ハロフィラス(Halobacillus halophilus)+TX、ハロバチルス・リトラリス(Halobacillus litoralis)+TX、ハロバチルス・トルウエペリ(Halobacillus trueperi)+TX、ハロモナス属(Halomonas spp.)+TX、ハロモナス・スブグラシェスコーラ(Halomonas subglaciescola)+TX、ハロビブリオ・バリアビリス(Halovibrio variabilis)+TX、ハンセニアスポラ・ウバルム(Hanseniaspora uvarum)+TX、オオタバコガ核多角体病ウイルス(Helicoverpa armigera nucleopolyhedrovirus)(Helicovex(登録商標))+TX、アメリカタバコガ核多角体病ウイルス(Helicoverpa zea nuclear polyhedrosis virus)(Gemstar(登録商標))+TX、イソフラボン-ホルモノネチン(Myconate(登録商標))+TX、クロエケラ・アピキュラータ(Kloeckera apiculata)+TX、クロエケラ属(Kloeckera spp.)+TX、ラゲニジウム・ギガンテウム(Lagenidium giganteum)(Laginex(登録商標))+TX、レカニシリウム・ロンギスポルム(Lecanicillium longisporum)(Vertiblast(登録商標))+TX、レカニシリウム・ムスカリウム(Lecanicillium muscarium)(Vertikil(登録商標))+TX、マイマイガ核多角体病ウイルス(Lymantria Dispar nucleopolyhedrosis virus)(Disparvirus(登録商標))+TX、マリノコッカス・ハロフィルス(Marinococcus halophilus)+TX、メイラ・ゲウラコニギイ(Meira geulakonigii)+TX、メタリジウム・アニソプリエ(Metarhizium anisopliae)(Met52(登録商標))+TX、
メタリジウム・アニソプリエ(Metarhizium anisopliae)(Destruxin WP(登録商標))+TX、メチニコビア・フルクチコラ(Metschnikowia fruticola)(Shemer(登録商標))+TX、メチニコビア・プルケリマ(Metschnikowia pulcherrima)+TX、ミクロドチウム・ジメルム(Microdochium dimerum)(Antibot(登録商標))+TX、ミクロモノスポラ・ケルレア(Micromonospora coerulea)+TX、ミクロスファエロプシス・オクラセ(Microsphaeropsis ochracea)+TX、ムスコドル・アルブス(Muscodor albus)620(Muscudor(登録商標))+TX、ムスコドル・ロセウス(Muscodor roseus)菌株A3-5+TX、ミコリザエ属(Mycorrhizae spp.)(AMykor(登録商標)+TX、Root Maximizer(登録商標))+TX、クワ暗斑病菌(Myrothecium verrucaria)菌株AARC-0255(DiTera(登録商標))+TX、BROS PLUS(登録商標)+TX、オフィオストマ・ピリフェルム(Ophiostoma piliferum)菌株D97(Sylvanex(登録商標))+TX、ペシロマイセス・ファリノスス(Paecilomyces farinosus)+TX、ペシロマイセス・フモソロセウス(Paecilomyces fumosoroseus)(PFR-97(登録商標)+TX、PreFeRal(登録商標))+TX、ペシロマイセス・リラシヌス(Paecilomyces linacinus)(Biostat WP(登録商標))+TX、ペシロマイセス・リラシヌス(Paecilomyces lilacinus)菌株251(MeloCon WG(登録商標))+TX、パエニバチルス・ポリミキサ(Paenibacillus polymyxa)+TX、パントエア・アグロメランス(Pantoea agglomerans)(BlightBan C9-1(登録商標))+TX、パントエア属(Pantoea spp.)+TX、パスツーリア属(Pasteuria spp.)(Econem(登録商標))+TX、パスツーリア・ニシザワエ(Pasteuria nishizawae)+TX、ペニシリウム・オーランティオグリセウム(Penicillium aurantiogriseum)+TX、ペニシリウム・ビライ(Penicillium billai)(Jumpstart(登録商標)+TX、TagTeam(登録商標))+TX、ペニシリウム・ブレビコンパクツム(Penicillium brevicompactum)+TX、ペニシリウム・フレクエンタス(Penicillium frequentans)+TX、ペニシリウム・グリセオフルバム(Penicillium griseofulvum)+TX、ペニシリウム・プルプロゲナム(Penicillium purpurogenum)+TX、ペニシリウム属(Penicillium spp.)+TX、ペニシリウム・ビリディカタム(Penicillium viridicatum)+TX、フレビオプシス・ギガンテア(Phlebiopsis gigantean)(Rotstop(登録商標))+TX、リン酸塩溶解細菌(Phosphomeal(登録商標))+TX、フィトファトラ・クリプトゲア(Phytophthora cryptogea)+TX、フィトファトラ・パルミボラ(Phytophthora palmivora)(Devine(登録商標))+TX、ピヒア・アノマラ(Pichia anomala)+TX、ピヒア・ギリエルモンディ(Pichia guilermondii)+TX、ピヒア・メンブラネファシエンス(Pichia membranaefaciens)+TX、ピヒア・オニキス(Pichia onychis)+TX、ピヒア・スチピチス(Pichia stipites)+TX、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)+TX、シュードモナス・オーレオファシエンス(Pseudomonas aureofasciens)(Spot-Less Biofungicide(登録商標))+TX、シュードモナス・セパシア(Pseudomonas cepacia)+TX、シュードモナス・クロロラフィス(Pseudomonas chlororaphis)(AtEze(登録商標))+TX、シュードモナス・コルガータ(Pseudomonas corrugate)+TX、蛍光菌(Pseudomonas fluorescens))菌株A506(BlightBan A506(登録商標))+TX、シュードモナス・プチダ(Pseudomonas putida)+TX、シュードモナス・リアクタンス(Pseudomonas reactans)+TX、シュードモナス属(Pseudomonas spp.)+TX、シュードモナス・シリンガエ(Pseudomonas syringae)(Bio-Save(登録商標))+TX、シュードモナス・ビリジフラバ(Pseudomonas viridiflava)+TX、蛍光菌(Pseudomons fluorescens)(Zequanox(登録商標))+TX、シュードジマ・フロクロサ(Pseudozyma flocculosa)菌株PF-A22 UL(Sporodex L(登録商標))+TX、プッシニア・カナリクラタ(Puccinia canaliculata)+TX、プッシニア・テラスペオス(Puccinia thlaspeos)(Wood Warrior(登録商標))+TX、ピシウム・パレカンドルム(Pythium paroecandrum)+TX、ピシウム・オリガンドルム(Pythium oligandrum)(Polygandron(登録商標)+TX、Polyversum(登録商標))+TX、ピシウム病菌(Pythium periplocum)+TX、ラーネラ・アクアティリス(Rhanella aquatilis)+TX、ラーネラ属(Rhanella spp.)+TX、リゾビウム属(Rhizobia)(Dormal(登録商標)+TX、Vault(登録商標))+TX、リゾクトニア属(Rhizoctonia)+TX、ロドコッカス・グロベルルス(Rhodococcus globerulus)菌株AQ719+TX、ロドスポリジウム・ディオボバタム(Rhodosporidium diobovatum)+TX、ロドスポリジウム・トルロイデス(Rhodosporidium toruloides)+TX、ロドトルラ属(Rhodotorula spp.)+TX、ロドトルラ・グルチニス(Rhodotorula glutinis)+TX、ロドトルラ・グラミニス(Rhodotorula graminis)+TX、
ロドトルラ・ムチラギノーザ(Rhodotorula mucilagnosa)+TX、ロドトルラ・ルブラ(Rhodotorula rubra)+TX、サッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)+TX、サリニコッカス・ロセウス(Salinococcus roseus)+TX、スクレロチニア・ミノル(Sclerotinia minor)+TX、スクレロチニア・ミノル(Sclerotinia minor)(SARRITOR(登録商標))+TX、スキタリジウム属(Scytalidium spp.)+TX、スキタリジウム・ウレジニコラ(Scytalidium uredinicola)+TX、シロイチモジヨトウ核多角体病ウイルス(Spodoptera exigua nuclear polyhedrosis virus)(Spod-X(登録商標)+TX、Spexit(登録商標))+TX、セラチア・マルセッセンス(Serratia marcescens)+TX、セラチア・プリムシカ(Serratia plymuthica)+TX、セラチア属(Serratia spp.)+TX、ソルダリア・フィミコーラ(Sordaria fimicola)+TX、エジプトヨトウ核多角体病ウイルス(Spodoptera littoralis nucleopolyhedrovirus)(Littovir(登録商標))+TX、スポロボロマイセス・ロセウス(Sporobolomyces roseus)+TX、ステノトロホモナス・マルトフィリア(Stenotrophomonas maltophilia)+TX、ストレプトマイセス・ヒグロスコピクス(Streptomyces ahygroscopicus)+TX、ストレプトマイセス・アルバドゥンカス(Streptomyces albaduncus)+TX、ストレプトマイセス・エクスフォリエーテス(Streptomyces exfoliates)+TX、ストレプトマイセス・ガルバス(Streptomyces galbus)+TX、ストレプトマイセス・グリセオプラヌス(Streptomyces griseoplanus)+TX、ストレプトマイセス・グリセオビリディス(Streptomyces griseoviridis)(Mycostop(登録商標))+TX、ストレプトマイセス・リディカス(Streptomyces lydicus)(Actinovate(登録商標))+TX、ストレプトマイセス・リディカス(Streptomyces lydicus)WYEC-108(ActinoGrow(登録商標))+TX、ストレプトマイセス・ビオラセウス(Streptomyces violaceus)+TX、チレチオプシス・ミノル(Tilletiopsis minor)+TX、チレチオプシス属(Tilletiopsis spp.)+TX、トリコデルマ・アスペレルム(Trichoderma asperellum)(T34 Biocontrol(登録商標))+TX、トリコデルマ・ガムシイ(Trichoderma gamsii)(Tenet(登録商標))+TX、トリコデルマ・アトリビリデ(Trichoderma atroviride)(Plantmate(登録商標))+TX、トリコデルマ・ハマツム(Trichoderma hamatum)TH 382+TX、トリコデルマ・ハルジアヌム・リファイ(Trichoderma harzianum rifai)(Mycostar(登録商標))+TX、トリコデルマ・ハルジアヌム(Trichoderma harzianum)T-22(Trianum-P(登録商標)+TX、PlantShield HC(登録商標)+TX、RootShield(登録商標)+TX、Trianum-G(登録商標))+TX、トリコデルマ・ハルジアヌム(Trichoderma harzianum)T-39(Trichodex(登録商標))+TX、トリコデルマ・インハマタム(Trichoderma inhamatum)+TX、トリコデルマ・コニンギ(Trichoderma koningii)+TX、トリコデルマ属(Trichoderma spp.)LC 52(Sentinel(登録商標))+TX、トリコデルマ・リグノルム(Trichoderma lignorum)+TX、トリコデルマ・ロンギブラキアタム(Trichoderma longibrachiatum)+TX、トリコデルマ・ポリスポラム(Trichoderma polysporum)(Binab T(登録商標))+TX、トリコデルマ・タキシ(Trichoderma taxi)+TX、トリコデルマ・ビレンス(Trichoderma virens)+TX、トリコデルマ・ビレンス(Trichoderma virens)(旧グリオクラジウム・ビレンス(Gliocladium virens)GL-21)(SoilGuard(登録商標))+TX、トリコデルマ・ビリデ(Trichoderma viride)+TX、トリコデルマ・ビリデ(Trichoderma viride)菌株ICC 080(Remedier(登録商標))+TX、トリコスポロン・プルランス(Trichosporon pullulans)+TX、トリコスポロン属(Trichosporon spp.)+TX、トリコセシウム属(Trichothecium spp.)+TX、トリコセシウム・ロセウム(Trichothecium roseum)+TX、アカエガマノホタケ(Typhula phacorrhiza)菌株94670+TX、アカエガマノホタケ(Typhula phacorrhiza)菌株94671+TX、ウロクラジウム・アトラム(Ulocladium atrum)+TX、ウロクラジウム・オウデマンシイ(Ulocladium oudemansii)(Botry-Zen(登録商標))+TX、トウモロコシ黒穂病菌(Ustilago maydis)+TX、様々な細菌および補助微量栄養素(Natural II(登録商標))+TX、様々な真菌(Millennium Microbes(登録商標))+TX、バーチシリウム・クラミドスポリウム(Verticillium chlamydosporium)+TX、バーチシリウム・レカニ(Verticillium lecanii)(Mycotal(登録商標)+TX、Vertalec(登録商標))+TX、Vip3Aa20(VIPtera(登録商標))+TX、ビルジバチルス・マリスモルツイ(Virgibaclillus marismortui)+TX、キサントモナス・カムペストリス病原型ポアエ(Xanthomonas campestris pv.Poae)(Camperico(登録商標))+TX、ゼノラブダス・ボヴィエニイ(Xenorhabdus bovienii)+TX、ゼノラブダス・ネマトフィラ(Xenorhabdus nematophilus);および
以下のものを含む植物抽出物:松油(Retenol(登録商標))+TX、アザジラクチン(Plasma Neem Oil(登録商標)+TX、AzaGuard(登録商標)+TX、MeemAzal(登録商標)+TX、Molt-X(登録商標)+TX、植物性の昆虫成長制御剤(Botanical IGR)(Neemazad(登録商標)、Neemix(登録商標))+TX、ナタネ油(Lilly Miller Vegol(登録商標))+TX、アメリカアリタソウ(Chenopodium ambrosioides near ambrosioides)(Requiem(登録商標))+TX、キク属(Chrysanthemum)抽出物(Crisant(登録商標))+TX、ニーム油の抽出物(Trilogy(登録商標))+TX、シソ科植物(Labiatae)の精油(Botania(登録商標))+TX、クローブローズマリーペパーミントおよびタイム油の抽出物(Garden insect killer(登録商標))+TX、グリシンベタイン(Greenstim(登録商標))+TX、ニンニク+TX、レモングラス油(GreenMatch(登録商標))+TX、ニーム油+TX、イヌハッカ(Nepeta cataria)(キャットニップ油)+TX、イヌハッカ(Nepeta catarina)+TX、ニコチン+TX、オレガノ油(MossBuster(登録商標))+TX、ゴマ科植物(Pedaliaceae)油(Nematon(登録商標))+TX、除虫菊+TX、シャボンノキ(Quillaja saponaria)(NemaQ(登録商標))+TX、オオイタドリ(Reynoutria sachalinensis)(Regalia(登録商標)+TX、Sakalia(登録商標))+TX、ロテノン(Eco Roten(登録商標))+TX、ミカン科植物(Rutaceae)抽出物(Soleo(登録商標))+TX、大豆油(Ortho ecosense(登録商標))+TX、ティーツリー油(Timorex Gold(登録商標))+TX、タイム油+TX、AGNIQUE(登録商標)MMF+TX、BugOil(登録商標)+TX、ローズマリーゴマペパーミントタイムおよびシナモン抽出物の混合物(EF 300(登録商標))+TX、クローブローズマリーおよびペパーミント抽出物の混合物(EF 400(登録商標))+TX、クローブペパーミントニンニク油およびミントの混合物(Soil Shot(登録商標))+TX、カオリン(Screen(登録商標))+TX、褐藻類の貯蔵グルカン(Laminarin(登録商標))+TX;および
以下のものを含むフェロモン:クロネハイイロヒメハマキ(blackheaded fireworm)フェロモン(3M Sprayable Blackheaded Fireworm Pheromone(登録商標))+TX、コドリンガ(Codling Moth)フェロモン(Paramount dispenser-(CM)/Isomate C-Plus(登録商標))+TX、グレープベリーモス(Grape Berry Moth)フェロモン(3M MEC-GBM Sprayable Pheromone(登録商標))+TX、ハマキガ科のガ(Leafroller)フェロモン(3M MEC-LR Sprayable Pheromone(登録商標))+TX、Muscamone(Snip7 Fly Bait(登録商標)+TX、Starbar Premium Fly Bait(登録商標))+TX、ナシヒメシンクイ(Oriental Fruit Moth)フェロモン(3M oriental fruit moth sprayable pheromone(登録商標))+TX、スカシバガ科のガ(Peachtree Borer)フェロモン(Isomate-P(登録商標))+TX、トマトピンワーム(Tomato Pinworm)フェロモン(3M Sprayable pheromone(登録商標))+TX、Entostat粉末(ヤシの木からの抽出物)(Exosex CM(登録商標))+TX、テトラデカトリエニルアセテート+TX、13-ヘキサデカトリエナール+TX、(E+TX,Z)-7+TX,9-ドデカジエン-1-イルアセテート+TX、2-メチル-1-ブタノール+TX、酢酸カルシウム+TX、Scenturion(登録商標)+TX、Biolure(登録商標)+TX、Check-Mate(登録商標)+TX、ラバンズリルセネシオアート(Lavandulyl senecioate);および
以下のものを含む生物(Macrobials):アブラコバチ(Aphelinus abdominalis)+TX、エルビアブラバチ(Aphidius ervi)(Aphelinus-System(登録商標))+TX、アセロファガス・パパイヤ(Acerophagus papaya)+TX、フタモンテントウ(Adalia bipunctata)(Adalia-System(登録商標))+TX、フタモンテントウ(Adalia bipunctata)(Adaline(登録商標))+TX、フタモンテントウ(Adalia bipunctata)(Aphidalia(登録商標))+TX、アゲニアスピス・シトリコラ(Ageniaspis citricola)+TX、アゲニアスピス・フシコリス(Ageniaspis fuscicollis)+TX、アンブリセイウス・アンデルソニ(Amblyseius andersoni)(Anderline(登録商標)+TX、Andersoni-System(登録商標))+TX、アンブリセイウス・カリフォルニクス(Amblyseius californicus)(Amblyline(登録商標)+TX、Spical(登録商標))+TX、アンブリセイウス・ククメリス(Amblyseius cucumeris)(Thripex(登録商標)+TX、Bugline cucumeris(登録商標))+TX、アンブリセイウス・ファラキス(Amblyseius fallacis)(Fallacis(登録商標))+TX、スワルスキーカブリダニ(Amblyseius swirskii)(Bugline swirskii(登録商標)+TX、Swirskii-Mite(登録商標))+TX、ケナガカブリダニ(Amblyseius womersleyi)(WomerMite(登録商標))+TX、アミツス・ヘスペリヅム(Amitus hesperidum)+TX、アナグルス・アトムス(Anagrus atomus)+TX、アナギルス・フスシベントリス(Anagyrus fusciventris)+TX、アナギルス・カマリ(Anagyrus kamali)+TX、Anagyrus loecki+TX、アナギルス・シュードコッカス(Anagyrus pseudococci)(Citripar(登録商標))+TX、アニセツス・ベネフィクス(Anicetus benefices)+TX、ゾウムシコガネコバチ(Anisopteromalus calandrae)+TX、アントコリス・ネモラリス(Anthocoris nemoralis)(Anthocoris-System(登録商標))+TX、アブラコバチ(Aphelinus abdominalis)(Apheline(登録商標)+TX、Aphiline(登録商標))+TX、アフェリヌス・アシキス(Aphelinus asychis)+TX、アフィジウス・コレマニ(Aphidius colemani)(Aphipar(登録商標))+TX、エルビアブラバチ(Aphidius ervi)(Ervipar(登録商標))+TX、アフィジウス・ギフエンシス(Aphidius gifuensis)+TX、アフィジウス・マトリカリアエ(Aphidius matricariae)(Aphipar-M(登録商標))+TX、アフィドレテス・アフィディマイザ(Aphidoletes aphidimyza)(Aphidend(登録商標))+TX、アフィドレテス・アフィディマイザ(Aphidoletes aphidimyza)(Aphidoline(登録商標))+TX、アフィチス・リングナネンシス(Aphytis lingnanensis)+TX、アフィチス・メリヌス(Aphytis melinus)+TX、アプロストセツス・ヘゲノウィイ(Aprostocetus hagenowii)+TX、アセタ・コリアリア(Atheta coriaria)(Staphyline(登録商標))+TX、マルハナバチ属(Bombus spp.)+TX、セイヨウオオマルハナバチ(Bombus terrestris)(Natupol Beehive(登録商標))+TX、セイヨウオオマルハナバチ(Bombus terrestris)(Beeline(登録商標)+TX、Tripol(登録商標))+TX、セファロノミア・ステファノデリス(Cephalonomia stephanoderis)+TX、チノコルス・ニグリツス(Chilocorus nigritus)+TX、ヤマトクサカゲロウ(Chrysoperla carnea)(Chrysoline(登録商標))+TX、ヤマトクサカゲロウ(Chrysoperla carnea)(Chrysopa(登録商標))+TX、クリソペルラ・ルフィラブリス(Chrysoperla rufilabris)+TX、シロスピルス・インゲヌウス(Cirrospilus ingenuus)+TX、シロスピルス・クアドリストリアツス(Cirrospilus quadristriatus)+TX、シトロスチクス・フィロクニストイデス(Citrostichus phyllocnistoides)+TX、クロステロセルス・カマエレオン(Closterocerus chamaeleon)+TX、クロステロセルス属(Closterocerus spp.)+TX、コシドキセノイデス・ペルミヌツス(Coccidoxenoides perminutus)(Planopar(登録商標))+TX、コッコファグス・コウペリ(Coccophagus cowperi)+TX、コッコファグス・リシムニア(Coccophagus lycimnia)+TX、キアシサムライコマユバチ(Cotesia flavipes)+TX、コナガサムライコマユバチ(Cotesia plutellae)+TX、ツマアカオオテントウムシ(Cryptolaemus montrouzieri)(Cryptobug(登録商標)+TX、Cryptoline(登録商標))+TX、キムネタマキスイ(Cybocephalus nipponicus)+TX、ハモグリコマユバチ(Dacnusa sibirica)+TX、ハモグリコマユバチ(Dacnusa sibirica)(Minusa(登録商標))+TX、イサエアヒメコバチ(Diglyphus isaea)(Diminex(登録商標))+TX、デルファスツス・カタリナエ(Delphastus catalinae)(Delphastus(登録商標))+TX、デルファスツス・プシルス(Delphastus pusillus)+TX、ジアカスミモルファ・クラウシイ(Diachasmimorpha krausii)+TX、ジアカスミモルファ・ロンギカウダタ(Diachasmimorpha longicaudata)+TX、ジアパルシス・ジュクンダ(Diaparsis jucunda)+TX、ジアホレンシルツス・アリガレンシス(Diaphorencyrtus aligarhensis)+TX、イサエアヒメコバチ(Diglyphus isaea)+TX、イサエアヒメコバチ(Diglyphus isaea)(Miglyphus(登録商標)+TX、Digline(登録商標))+TX、ハモグリコマユバチ(Dacnusa sibirica)(DacDigline(登録商標)+TX、Minex(登録商標))+TX、ディベルシネルブス属(Diversinervus spp.)+TX、エンカルシア・シトリナ(Encarsia citrina)+TX、オンシツツヤコバチ(Encarsia formosa)(Encarsia max(登録商標)+TX、Encarline(登録商標)+TX、En-Strip(登録商標))+TX、サバクツヤコバチ(Eretmocerus eremicus)(Enermix(登録商標))+TX、エンカルシア・グアデロウパエ(Encarsia guadeloupae)+TX、エンカルシア・ハンティエンシス(Encarsia haitiensis)+TX、ホソヒラタアブ(Episyrphus balteatus)(Syrphidend(登録商標))+TX、エレトモセリス・シフォニニ(Eretmoceris siphonini)+TX、エレトモセルス・カリフォルニクス(Eretmocerus californicus)+TX、サバクツヤコバチ(Eretmocerus eremicus)(Ercal(登録商標)+TX、Eretline e(登録商標))+TX、サバクツヤコバチ(Eretmocerus eremicus)(Bemimix(登録商標))+TX、エレトモセルス・ハヤチ(Eretmocerus hayati)+TX、エレトモセルス・ムンヅス(Eretmocerus mundus)(Bemipar(登録商標)+TX、Eretline m(登録商標))+TX、エレトモセルス・シフォニニ(Eretmocerus siphonini)+TX、エキソコムス・クアドリプスツラツス(Exochomus quadripustulatus)+TX、フェルチエラ・アカリスガ(Feltiella acarisuga)(Spidend(登録商標))+TX、フェルチエラ・アカリスガ(Feltiella acarisuga)(Feltiline(登録商標))+TX、フォピウス・アリサヌス(Fopius arisanus)+TX、フォピウス・セラチチボルス(Fopius ceratitivorus)+TX、ホルモノネチン(Wirless Beehome(登録商標))+TX、アリガタシマアザミウマ(Franklinothrips vespiformis)(Vespop(登録商標))+TX、ガレンドロムス・オシデンタリス(Galendromus occidentalis)+TX、ゴニオズス・レグネリ(Goniozus legneri)+TX、シマメイガコマユバチ(Habrobracon hebetor)+TX、ナミテントウ(Harmonia axyridis)(HarmoBeetle(登録商標))+TX、ヘテロラブディティス属(Heterorhabditis spp.)(Lawn Patrol(登録商標))+TX、ヘテロラブディティス・バクテリオフォラ(Heterorhabditis bacteriophora)(NemaShield HB(登録商標)+TX、Nemaseek(登録商標)+TX、Terranem-Nam(登録商標)+TX、Terranem(登録商標)+TX、Larvanem(登録商標)+TX、B-Green(登録商標)+TX、NemAttack(登録商標)+TX、Nematop(登録商標))+TX、ヘテロラブディティス・メジディス(Heterorhabditis megidis)(Nemasys H(登録商標)+TX、BioNem H(登録商標)+TX、Exhibitline hm(登録商標)+TX、Larvanem-M(登録商標))+TX、サカハチテントウ(Hippodamia convergens)+TX、ヒポアスピス・アクレイファー(Hypoaspis aculeifer)(Aculeifer-System(登録商標)+TX、
Entomite-A(登録商標))+TX、ヒポアスピス・ミルス(Hypoaspis miles)(Hypoline m(登録商標)+TX、Entomite-M(登録商標))+TX、ルバリア・レウコスポイデス(Lbalia leucospoides)+TX、レカノイデウス・フロシシムス(Lecanoideus floccissimus)+TX、レモファグス・エラブンヅス(Lemophagus errabundus)+TX、レプトマスチデア・アブノルミス(Leptomastidea abnormis)+TX、レプトマスチクス・ダクチロピ(Leptomastix dactylopii)(Leptopar(登録商標))+TX、レプトマスチクス・エポナ(Leptomastix epona)+TX、リンドルス・ロファンタエ(Lindorus lophanthae)+TX、リポレクシス・オレグマエ(Lipolexis oregmae)+TX、ルシリア・カエサル(Lucilia caesar)(Natufly(登録商標))+TX、リシフレブス・テスタケイペス(Lysiphlebus testaceipes)+TX、マクロロフス・カリギノスス(Macrolophus caliginosus)(Mirical-N(登録商標)+TX、Macroline c(登録商標)+TX、Mirical(登録商標))+TX、メソセイウルス・ロンギペス(Mesoseiulus longipes)+TX、メタフィクス・フラブス(Metaphycus flavus)+TX、メタフィクス・ロウンスブリイ(Metaphycus lounsburyi)+TX、ミクロムス・アングラツス(Micromus angulatus)(Milacewing(登録商標))+TX、ミクロテリス・フラブス(Microterys flavus)+TX、ムスシディフラクス・ラポトレルス(Muscidifurax raptorellus)およびスパランギア・カメロニ(Spalangia cameroni)(Biopar(登録商標))+TX、ネオドリイヌス・チフロシバエ(Neodryinus typhlocybae)+TX、ミヤコカブリダニ(Neoseiulus californicus)+TX、ネオセイウルス・ククメリス(Neoseiulus cucumeris)(THRYPEX(登録商標))+TX、ネオセイウルス・ファラシス(Neoseiulus fallacis)+TX、ネシディオコリス・テヌイス(Nesideocoris tenuis)(NesidioBug(登録商標)+TX、Nesibug(登録商標))+TX、オフィラ・アエネセンス(Ophyra aenescens)(Biofly(登録商標))+TX、シノビハナカメムシ(Orius insidiosus)(Thripor-I(登録商標)+TX、Oriline i(登録商標))+TX、エルヒメハナカメムシ(Orius laevigatus)(Thripor-L(登録商標)+TX、Oriline l(登録商標))+TX、オリウス・マジュスクルス(Orius majusculus)(Oriline m(登録商標))+TX、タイリクヒメハナカメムシ(Orius strigicollis)(Thripor-S(登録商標))+TX、パウエシア・ジュニペロルム(Pauesia juniperorum)+TX、ペディオビウス・ホベオレツス(Pediobius foveolatus)+TX、ファスマルハブディティス・ヘルマフロディタ(Phasmarhabditis hermaphrodita)(Nemaslug(登録商標))+TX、フィマスティクス・コフェア(Phymastichus coffea)+TX、フィトセイウルス・マクロピルス(Phytoseiulus macropilus)+TX、チリカブリダニ(Phytoseiulus persimilis)(Spidex(登録商標)+TX、Phytoline p(登録商標))+TX、ポディスス・マクリベントリス(Podisus maculiventris)(Podisus(登録商標))+TX、シューダクテオン・クルバツス(Pseudacteon curvatus)+TX、シューダクテオン・オブツスス(Pseudacteon obtusus)+TX、シューダクテオン・トリクスピス(Pseudacteon tricuspis)+TX、シューダフィクス・マクリペンニス(Pseudaphycus maculipennis)+TX、シュードレプトマスティクス・メキシカーナ(Pseudleptomastix mexicana)+TX、サイラエファグス・ピロスス(Psyllaephagus pilosus)+TX、サイタリア・コンコロル(Psyttalia concolor)(複合体)+TX、クアドラスティクス属(Quadrastichus spp.)+TX、リゾビウス・ロファンタエ(Rhyzobius lophanthae)+TX、ベダリアテントウ(Rodolia cardinalis)+TX、オオクビキレガイ(Rumina decollate)+TX、セミエラケア・ペティオラツス(Semielacher petiolatus)+TX、シトビオン・アベナエ(Sitobion avenae)(Ervibank(登録商標))+TX、スタイナーネマ・カーポプサエ(Steinernema carpocapsae)(Nematac C(登録商標)+TX、Millenium(登録商標)+TX、BioNem C(登録商標)+TX、NemAttack(登録商標)+TX、Nemastar(登録商標)+TX、Capsanem(登録商標))+TX、スタイナーネマ・フェルティアエ(Steinernema feltiae)(NemaShield(登録商標)+TX、Nemasys F(登録商標)+TX、BioNem F(登録商標)+TX、Steinernema-System(登録商標)+TX、NemAttack(登録商標)+TX、Nemaplus(登録商標)+TX、Exhibitline sf(登録商標)+TX、Scia-rid(登録商標)+TX、Entonem(登録商標))+TX、スタイナーネマ・クラッセイ(Steinernema kraussei)(Nemasys L(登録商標)+TX、BioNem L(登録商標)+TX、Exhibitline srb(登録商標))+TX、スタイナーネマ・リオブラベ(Steinernema riobrave)(BioVector(登録商標)+TX、BioVektor(登録商標))+TX、スタイナーネマ・スカプテリシ(Steinernema scapterisci)(Nematac S(登録商標))+TX、スタイナーネマ属(Steinernema spp.)+TX、スタイナーネマチド属(Steinernematid spp.)(Guardian Nematodes(登録商標))+TX、ステトルス・プンクチルム(Stethorus punctillum)(Stethorus(登録商標))+TX、タマリキシア・ラジアタ(Tamarixia radiate)+TX、テトラスティクス・セティファー(Tetrastichus setifer)+TX、トリポビウス・セミルテウス(Thripobius semiluteus)+TX、トリムス・シネンシス(Torymus sinensis)+TX、タマゴヤドリバチ(Trichogramma brassicae)(Tricholine b(登録商標))+TX、タマゴヤドリバチ(Trichogramma brassicae)(Tricho-Strip(登録商標))+TX、ヨトウタマゴバチ(Trichogramma evanescens)+TX、トリコグラムマ・ミヌツム(Trichogramma minutum)+TX、アワノメイガタマゴバチ(Trichogramma ostriniae)+TX、トリコグラムマ・プラトネリ(Trichogramma platneri)+TX、トリコグラムマ・プレチオスム(Trichogramma pretiosum)+TX、キアシキイロヒラタヒメバチ(Xanthopimpla stemmator);および
以下のものを含む他の生物学的製剤:アブシジン酸+TX、bioSea(登録商標)+TX、コンドロステレウム・プルプレウム(Chondrostereum purpureum)(Chontrol Paste(登録商標))+TX、コレトトリクム・グレオスポリオイデス(Colletotrichum gloeosporioides)(Collego(登録商標))+TX、オクタン酸銅(Cueva(登録商標))+TX、デルタトラップ(Trapline d(登録商標))+TX、エルウィニア・アミロボラ(Erwinia amylovora)(ハーピン)(ProAct(登録商標)+TX、Ni-HIBIT Gold CST(登録商標))+TX、リン酸第二鉄(Ferri-phosphate)(Ferramol(登録商標))+TX、ファネルトラップ(Trapline y(登録商標))+TX、Gallex(登録商標)+TX、Grower’s Secret(登録商標)+TX、ホモブラシノリド(Homo-brassonolide)+TX、リン酸鉄(Lilly Miller Worry Free Ferramol Slug&Snail Bait(登録商標))+TX、MCP hailトラップ(Trapline f(登録商標))+TX、ミクロクトヌス・ヒペロダエ(Microctonus hyperodae)+TX、ミコレプトジスクス・テレストリス(Mycoleptodiscus terrestris)(Des-X(登録商標))+TX、BioGain(登録商標)+TX、Aminomite(登録商標)+TX、Zenox(登録商標)+TX、フェロモントラップ(Thripline ams(登録商標))+TX、炭酸水素カリウム(MilStop(登録商標))+TX、脂肪酸のカリウム塩(Sanova(登録商標))+TX、ケイ酸カリウム溶液(Sil-Matrix(登録商標))+TX、ヨウ化カリウム+チオシアン酸カリウム(Enzicur(登録商標))+TX、SuffOil-X(登録商標)+TX、クモ毒+TX、ノセマ・ロクスタエ(Nosema locustae)(Semaspore Organic Grasshopper Control(登録商標))+TX、粘着トラップ(Trapline YF(登録商標)+TX、Rebell Amarillo(登録商標))+TXおよびトラップ(Takitrapline y+b(登録商標))+TX。
【0281】
有効成分の後ろの角括弧における参照番号、例えば[3878-19-1]は、ケミカルアブストラクツ登録番号を意味する。上記の混合の相手は公知である。有効成分が、“The Pesticide Manual”[The Pesticide Manual-A World Compendium;Thirteenth Edition; Editor:C.D.S.Tomlin;英国作物保護協議会(The British Crop Protection Council)]に含まれている場合、それらは、特定の化合物について上記において丸括弧中に示される項目番号でその中に記載されており;例えば、「アバメクチン」という化合物は、項目番号(1)で記載されている。「[CCN]」が、上記において特定の化合物に付加されている場合、該当する化合物は、“Compendium of Pesticide Common Names”に含まれており、それは、インターネット上でアクセス可能であり[A.Wood;Compendium of Pesticide Common Names,(著作権)1995-2004];例えば、「アセトプロール」という化合物は、インターネットアドレス:http://www.alanwood.net/pesticides/acetoprole.htmlに記載されている。
【0282】
上記の有効成分のほとんどは、上記においていわゆる「一般名」で呼ばれ、関連する「ISO一般名」または別の「一般名」が個々の場合に使用される。表記が「一般名」でない場合、代わりに使用される表記の性質が特定の化合物について丸括弧中に示され;その場合、IUPAC名、IUPAC/ケミカルアブストラクツ名、「化学名」、「慣用名」、「化合物名」または「開発コード」が使用される。「CAS登録番号」は、ケミカルアブストラクル登録番号を意味する。
【0283】
表1およびAから選択される式Iの化合物と、上記の有効成分との有効成分混合物は、表1およびAから選択される化合物および上記の有効成分を、好ましくは、100:1~1:6000、特に50:1~1:50の混合比で、より特に20:1~1:20、さらにより特に10:1~1:10、非常に特に5:1および1:5の比率で(2:1~1:2の比率が特に好ましく、4:1~2:1の比率が同様に好ましい)、とりわけ、1:1、または5:1、または5:2、または5:3、または5:4、または4:1、または4:2、または4:3、または3:1、または3:2、または2:1、または1:5、または2:5、または3:5、または4:5、または1:4、または2:4、または3:4、または1:3、または2:3、または1:2、または1:600、または1:300、または1:150、または1:35、または2:35、または4:35、または1:75、または2:75、または4:75、または1:6000、または1:3000、または1:1500、または1:350、または2:350、または4:350、または1:750、または2:750、または4:750の比率で含む。それらの混合比は、重量基準である。
【0284】
上記の混合物は、有害生物を防除するための方法に使用され得、この方法は、上記の混合物を含む組成物を有害生物またはその環境に施用する工程を含むが、手術または治療による人または動物の身体の治療のための方法および人または動物の身体において実施される診断方法を除く。
【0285】
表1およびAから選択される式Iの化合物と、上記の1つまたは複数の有効成分とを含む混合物は、例えば、単一のレディミックス(ready-mix)形態で、「タンクミックス」などの、単一の有効成分の別個の製剤から構成される組み合わされたスプレー混合物として、および逐次、すなわち、数時間または数日間などのかなり短い期間で次々に施用される場合、単一の有効成分の併用で施用され得る。表1およびAから選択される式Iの化合物および上記の有効成分を施用する順序は、本発明を行うのに重要でない。
【0286】
本発明に係る組成物は、安定剤、例えば非エポキシ化またはエポキシ化植物油(例えば、エポキシ化ヤシ油、ナタネ油または大豆油)、消泡剤、例えばシリコーン油、防腐剤、粘性調節剤、結合剤および/または粘着付与剤、肥料または特定の効果を得るための他の有効成分、例えば殺菌剤、殺真菌剤、殺線虫剤、植物活性化剤、殺軟体動物剤または除草剤などの、さらなる固体または液体助剤も含み得る。
【0287】
本発明に係る組成物は、例えば、固体有効成分を粉砕し、篩にかけ、および/または圧縮することにより、助剤の非存在下で、および例えば有効成分を1つまたは複数の助剤と均質混合し、および/または粉砕することにより、少なくとも1つの助剤の存在下で、それ自体公知の方法で調製される。この組成物の調製のためのこれらの方法およびこれらの組成物の調製のための化合物Iの使用も本発明の主題である。
【0288】
この組成物のための施用方法、すなわち、噴霧、霧化(atomizing)、散布、はけ塗り(brushing on)、粉衣(dressing)、拡散(scattering)または注ぎかけ(pouring)(これらは、一般的な状況における意図される目的に合わせて選択されるべきである)などの、上記のタイプの有害生物を防除する方法および上記のタイプの有害生物を防除するための組成物の使用が本発明の他の主題である。典型的な濃度の比率は、0.1~1000ppm、好ましくは0.1~500ppmの有効成分である。1ヘクタール当たりの施用量は、一般に、1ヘクタール当たり1~2000gの有効成分、特に10~1000g/ha、好ましくは10~600g/haである。
【0289】
作物保護の分野における施用の好ましい方法は、植物の茎葉への施用(葉面施用)であり、該当する有害生物による寄生の危険性に合わせて施用頻度および施用量を選択することができる。代わりに、有効成分は、植物の生息地に液体組成物を潅注することにより、または固体形態の有効成分を植物の生息地、例えば土壌中に例えば粒剤の形態で導入すること(土壌施用)により、根系(全身作用)を介して植物に到達することができる。水稲植物の場合、このような粒剤は、水田に計量供給され得る。
【0290】
本発明の化合物およびその組成物は、上記のタイプの有害生物からの、植物繁殖材料、例えば果実、塊茎または穀粒などの種子、または苗の保護にも好適である。繁殖材料は、植え付けの前にこの化合物で処理され得、例えば、種子は、種まきの前に処理され得る。代わりに、この化合物は、種子仁を液体組成物に浸漬することにより、または固体組成物の層を塗布することにより、種子仁に塗付され得る(コーティング)。繁殖材料が施用の場所に植え付けられる場合、この組成物を、例えばドリルまき(drilling)の際に畝間に施用することも可能である。植物繁殖材料のためのこれらの処理方法およびこのように処理された植物繁殖材料は、本発明のさらなる主題である。典型的な処理率は、植物および防除される有害生物/真菌に応じて決まり、一般に、100kgの種子当たり1~200グラム、好ましくは100kgの種子当たり5~150グラム(100kgの種子当たり10~100グラムなど)である。
【0291】
種子という用語は、真正種子(true seed)、種子片、吸枝、トウモロコシ粒(corn)、鱗茎、果実、塊茎、穀粒、根茎、挿し木、挿し芽(cut shoot)などを含むがこれらに限定されないあらゆる種類の種子および植物の珠芽を包含し、好ましい実施形態において、真正種子を意味する。
【0292】
本発明は、式Iの化合物で被覆または処理されるかまたは代わりにそれを含有する種子も含む。「で被覆または処理されるかおよび/またはそれを含有する」という用語は、一般に、有効成分が、ほとんどの場合、施用時に種子の表面上にあるが、施用方法に応じて、成分の一部が、程度の差はあるが、種子材料中に浸透し得ることを示す。前記種子製品が(再度)植え付けられるとき、有効成分を吸収し得る。一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物が付着された植物繁殖材料を利用可能にする。さらに、これにより、式(I)の化合物で処理された植物繁殖材料を含む組成物が利用可能になる。
【0293】
種子処理は、種子粉衣、種子コーティング、種子散布、種子浸漬および種子ペレッティング(pelleting)などの、当該技術分野において公知の全ての好適な種子処理技術を含む。式(I)の化合物の種子処理適用は、種まきの前または種まき/種子の植え付けの際に噴霧または種子を散布することなどによる、任意の公知の方法によって行われ得る。
【0294】
生物学的実施例:
実施例B1:ジアブロチカバルテアタ(Diabrotica balteata)(コーンルートワーム)に対する活性:
24ウェルマイクロタイタープレート中の寒天層上に置いたトウモロコシの新芽を吹付けにより、10,000ppmのDMSOストック溶液から調製したテスト水溶液で処理した。乾燥させた後、プレートにL2幼虫(1ウェル当たり6~10匹)を外寄生させた。外寄生の4日後にサンプルを未処理のサンプルと比較して死亡率および成長阻害について評価した。
【0295】
以下の化合物が200ppmの施用量で2種のカテゴリー(死亡率または成長阻害)の少なくとも一方において少なくとも80%の効果をもたらした:
A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8、A9、A12、A13、A14、A15、A16、A17、A19、A21、A22、A23、A24およびA25。
【0296】
実施例B2:ユースキスツスヘロス(Euschistus heros)(ネオトロピカルブラウンスティンクバグ(Neotropical Brown Stink Bug))に対する活性:
24ウェルマイクロタイタープレート中の寒天上のダイズの葉に、10,000ppmのDMSOストック溶液から調製したテスト水溶液を噴霧した。乾燥させた後、葉にN2若虫を外寄生させた。外寄生の5日後にサンプルを未処理のサンプルと比較して死亡率および成長阻害について評価した。
【0297】
以下の化合物が200ppmの施用量で2種のカテゴリー(死亡率または成長阻害)の少なくとも一方において少なくとも80%の効果をもたらした:
A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8、A9、A12、A13、A14、A15、A16、A17、A19、A21、A22、A23、A24およびA25。
【0298】
実施例B3:モモアカアブラムシ(Myzus persicae)(モモアカアブラムシ)に対する活性:摂食/接触活性
ヒマワリの葉片を24ウェルマイクロタイタープレート中の寒天の上に置き、10,000ppmのDMSOストック溶液から調製したテスト水溶液を噴霧した。乾燥させた後、葉片に様々な齢数のアブラムシの個体群を外寄生させた。外寄生から6日後にサンプルを死亡率について評価した。
【0299】
以下の化合物が200ppmの施用量で少なくとも80%の死亡率をもたらした:
A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8、A9、A12、A13、A14、A15、A16、A17、A19、A21およびA22。
【0300】
実施例B4:モモアカアブラムシ(Myzus persicae)(モモアカアブラムシ)に対する活性:浸透移行性活性
様々な齢数のアブラムシ個体群を外寄生させたエンドウの実生の根を、10,000ppmのDMSOストック溶液から調製したテスト水溶液中に直接入れた。実生をテスト溶液中に入れてから6日後にサンプルを死亡率について評価した。
【0301】
以下の化合物が24ppmのテスト量で少なくとも80%の死亡率をもたらした:
A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8、A9、A12、A13、A14、A15、A17およびA22。
【0302】
実施例B5:コナガ(Plutella xylostella)(コナガ)に対する活性:
人工餌料の入った24-ウェルマイクロタイタープレートをピペットにより10,000ppm DMSOストック溶液から調製したテスト水溶液で処理した。乾燥させた後、プレートにL2幼虫(1ウェル当たり10~15匹)を外寄生させた。外寄生の5日後にサンプルを未処理のサンプルと比較して死亡率および成長阻害について評価した。
【0303】
以下の化合物が200ppmの施用量で2種のカテゴリー(死亡率または成長阻害)の少なくとも一方において少なくとも80%の効果をもたらした:
A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8、A9、A12、A13、A14、A15、A16、A17、A19、A21、A22、A23およびA24。
【0304】
実施例B6:エジプトヨトウ(Spodoptera littoralis)(エジプトヨトウ)に対する活性:
綿葉片を24-ウェルマイクロタイタープレート中の寒天の上に置き、10,000ppm DMSOストック溶液から調製したテスト水溶液を噴霧した。乾燥させた後、葉片に5匹のL1幼虫を外寄生させた。外寄生の3日後にサンプルを未処理のサンプルと比較して死亡率、摂食阻害効果および成長阻害について評価した。テストサンプルによるエジプトヨトウ(Spodoptera littoralis)の防除は、死亡率、摂食阻害効果および成長阻害の少なくとも1つのカテゴリが未処理のサンプルよりも高い場合にもたらされている。
【0305】
以下の化合物が200ppmの施用量で少なくとも80%の防除をもたらした:
A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8、A9、A12、A13、A14、A16、A17、A19、A21、A22およびA23。
【0306】
実施例B7:エジプトヨトウ(Spodoptera littoralis)(エジプトヨトウ)に対する活性:
テスト化合物を10,000ppmのDMSOストック溶液から24-ウェルプレートにピペットにより採取し、寒天と混合した。レタスの種子を寒天の上に置き、マルチウェルプレートを同様に寒天を含有する他のプレートで閉じた。7日後、化合物は根により吸収されており、レタスが蓋プレート中で育っていた。次いでレタスの葉を蓋プレート中に切り取った。スポドプテラ(Spodoptera)の卵をピペットでプラスチック製のステンシルを介して湿性のゲル吸取り紙上にとり、蓋プレートをこれで閉じた。外寄生の6日後にサンプルを未処理のサンプルと比較して死亡率、摂食阻害効果および成長阻害について評価した。
【0307】
以下の化合物が12.5ppmのテスト量で3つのカテゴリ(死亡率、摂食阻害または成長阻害)の少なくとも1つにおいて少なくとも80%の効果をもたらした:
A2。
【0308】
実施例B8:タバココナジラミ(Bemisia tabaci)(綿コナジラミ)に対する活性:
綿葉片を24ウェルマイクロタイタープレート中の寒天上に置き、10,000ppm DMSOストック溶液から調製したテスト水溶液を噴霧した。葉片を乾燥させた後、成虫のコナジラミを外寄生させた。サンプルをインキュベーションの6日後に死亡率についてチェックした。
【0309】
以下の化合物が200ppmの施用量で少なくとも80%の死亡率をもたらした:
A3、A4、A8、A9、A12、A13、A14、A15およびA17。
【0310】
実施例B9:ナミハダニ(Tetranychus urticae)(ナミハダニ)に対する活性:
24-ウェルマイクロタイタープレート中の寒天上のインゲンの葉片に、10,000ppmのDMSOストック溶液から調製したテスト水溶液を噴霧した。乾燥させた後、葉片に様々な齢数のダニ個体群を外寄生させた。外寄生から8日後にサンプルを混合個体群(活動期)における死亡率について評価した。
【0311】
以下の化合物が200ppmの施用量で少なくとも80%の死亡率をもたらした:
A3、およびA8およびA9。
【0312】
実施例B10:本発明に係る化合物A2と従来技術における最も構造的に近い化合物とによる殺虫活性の比較:
エジプトヨトウ(Spodoptera littoralis)(上記のテスト実施例B6)、コナガ(Plutella xylostella)(実施例B5)、ジアブロチカバルテアタ(Diabrotica balteata)(実施例B1)、モモアカアブラムシ(Myzus persicae)(摂食/接触、実施例B3)およびモモアカアブラムシ(Myzus persicae)(浸透移行性、実施例B4)に対する、調製例に係る化合物A2の殺有害生物活性および国際公開第2016/7023954号の化合物A17の殺有害生物活性が表B10にまとめられている。
【0313】
【表15】
【0314】
表B10は、テストを行った施用量では、エジプトヨトウ(Spodoptera littoralis)、コナガ(Plutella xylostella)、ジアブロチカバルテアタ(Diabrotica balteata)およびモモアカアブラムシ(Myzus persicae)(摂食/接触および浸透移行性活性)に対して、本発明に係る化合物A2が従来技術における化合物よりも実質的に良好な殺虫作用を発揮することを示す。この増大された効果は、これらの化合物の構造的な類似性に基づいて予想されるものではなかった。
【0315】
実施例B11:ミカンキイロアザミウマ(Frankliniella occidentalis)(ミカンキイロアザミウマ)に対する活性:
ヒマワリ葉片を24ウェルマイクロタイタープレート中の寒天上に置き、10,000ppm DMSOストック溶液から調製したテスト水溶液を噴霧した。葉片を乾燥させた後、様々な齢数のミカンキイロアザミウマ(Frankliniella)の個体群を外寄生させた。サンプルを外寄生の7日後に死亡率について評価した。
【0316】
以下の化合物が200ppmの施用量で少なくとも80%の死亡率をもたらした:
A12。
本発明のまた別の態様は、以下のとおりであってもよい。
〔1〕式I
【化1】
(式中、
Aは、CHまたはNであり;
Xは、S、SO、SO 2 またはSO(NH)であり;
1 は、C 1 ~C 6 アルキル、C 1 ~C 6 ハロアルキル、C 1 ~C 4 アルキル-C 3 ~C 6 シクロアルキル、C 3 ~C 6 ハロシクロアルキル、C 1 ~C 4 アルキル-C 3 ~C 6 ハロシクロアルキル、C 2 ~C 6 アルケニル、C 2 ~C 6 ハロアルケニル、C 2 ~C 6 アルキニルもしくはC 2 ~C 6 ハロアルキニルであり;または
1 は、ハロゲン、シアノ、C 1 ~C 4 ハロアルキルおよびC 1 ~C 4 アルキルからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換され得るC 3 ~C 6 シクロアルキルであり;
2 は、シアノ、C 1 ~C 6 ハロアルキル、C 1 ~C 6 ハロアルコキシ、C 1 ~C 4 ハロアルキルスルファニル、C 1 ~C 4 ハロアルキルスルフィニルもしくはC 1 ~C 4 ハロアルキルスルホニルであり;または
2 は、ハロゲン、シアノ、C 1 ~C 4 ハロアルキル、C 1 ~C 4 アルコキシおよびC 1 ~C 4 アルキルからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換され得るC 3 ~C 6 シクロアルキルであり;
4 は、水素、C 1 ~C 6 アルキル、C 1 ~C 6 ハロアルキル、C 2 ~C 6 アルケニル、C 2 ~C 6 ハロアルケニル、C 2 ~C 6 アルキニルもしくはC 2 ~C 6 ハロアルキニルであり;または
4 は、ハロゲン、シアノ、C 1 ~C 4 ハロアルキル、C 1 ~C 4 アルコキシおよびC 1 ~C 4 アルキルからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換され得るC 3 ~C 6 シクロアルキルであり;または
4 は、ハロゲン、シアノ、C 3 ~C 6 シクロアルキル、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、C 1 ~C 4 アルキルスルファニル、C 1 ~C 4 ハロアルキルスルファニル、C 1 ~C 4 アルキルスルフィニル、C 1 ~C 4 ハロアルキルスルフィニル、C 1 ~C 4 アルキルスルホニル、C 1 ~C 4 ハロアルキルスルホニルおよびC 1 ~C 4 アルコキシからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換されているC 1 ~C 4 アルキルであり;
3 およびR 6 は、独立して、水素、ハロゲン、シアノ、C 1 ~C 6 アルキル、C 1 ~C 6 ハロアルキル、C 1 ~C 6 アルコキシ、C 1 ~C 6 ハロアルコキシ、C 1 ~C 6 アルキルスルファニル、C 1 ~C 6 ハロアルキルスルファニル、C 1 ~C 6 アルキルスルフィニル、C 1 ~C 6 ハロアルキルスルフィニル、C 1 ~C 6 アルキルスルホニル、C 1 ~C 6 ハロアルキルスルホニル、R 7 8 N-、ヒドロキシル、C 2 ~C 6 アルケニル、C 2 ~C 6 ハロアルケニル、C 2 ~C 6 アルキニル、C 2 ~C 6 ハロアルキニル、-SF 5 もしくは-N=S(O)pR 9 10 であり;または
3 およびR 6 は、独立して、ハロゲン、C 1 ~C 4 アルキル、C 1 ~C 4 ハロアルキル、シアノおよびC 1 ~C 4 アルコキシからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換され得るC 3 ~C 6 シクロアルキルであり;または
3 およびR 6 は、独立して、ハロゲン、C 1 ~C 4 アルキル、C 1 ~C 4 ハロアルキルおよびシアノからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換され得るC 1 ~C 4 アルキル-C 3 ~C 6 シクロアルキルであり;または
3 およびR 6 は、独立して、ハロゲン、シアノ、C 1 ~C 4 アルコキシ、C 1 ~C 4 ハロアルコキシ、C 1 ~C 4 アルキルスルファニル、C 1 ~C 4 ハロアルキルスルファニル、C 1 ~C 4 アルキルスルフィニル、C 1 ~C 4 ハロアルキルスルフィニル、C 1 ~C 4 アルキルスルホニル、C 1 ~C 4 ハロアルキルスルホニル、R 7 8 N-およびヒドロキシルからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換されているC 1 ~C 4 アルキルであり;または
3 およびR 6 は、独立して、炭素原子を介して、前記置換基Aを含有する環に結合されている5員~6員芳香族環系であり、前記環系は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C 1 ~C 4 アルキル、C 2 ~C 6 アルケニル、C 2 ~C 6 ハロアルケニル、C 2 ~C 6 アルキニル、C 2 ~C 6 ハロアルキニル、C 1 ~C 4 アルコキシ-C 1 ~C 4 アルキル、C 3 ~C 6 シクロアルキル、C 1 ~C 4 アルキル-C 3 ~C 6 シクロアルキル、C 1 ~C 4 ハロアルキル、C 1 ~C 4 ハロアルコキシ、C 1 ~C 4 アルコキシ、C 1 ~C 4 アルキルスルファニル、C 1 ~C 4 アルキルスルフィニル、C 1 ~C 4 アルキルスルホニル、-C(O)C 1 ~C 4 アルキル、C 1 ~C 4 ハロアルキルスルファニル、C 1 ~C 4 ハロアルキルスルフィニル、C 1 ~C 4 ハロアルキルスルホニル、R 7 8 N-、ヒドロキシルおよび-C(O)C 1 ~C 4 ハロアルキルからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換され得;および前記環系は、窒素、酸素および硫黄からなる群から選択される1、2または3個のヘテロ原子を含有し得、ここで、前記環系は、2個以上の酸素原子を含有することができず、かつ2個以上の硫黄原子を含有することができず;または
3 およびR 6 は、独立して、窒素原子を介して、前記置換基Aを含有する前記環に結合されている5員芳香族環系であり、前記環系は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C 2 ~C 6 アルケニル、C 2 ~C 6 ハロアルケニル、C 2 ~C 6 アルキニル、C 2 ~C 6 ハロアルキニル、C 1 ~C 4 アルコキシ-C 1 ~C 4 アルキル、C 1 ~C 4 アルキル、C 3 ~C 6 シクロアルキル、C 1 ~C 4 アルキル-C 3 ~C 6 シクロアルキル、C 1 ~C 4 ハロアルキル、C 1 ~C 4 ハロアルコキシ、C 1 ~C 4 アルコキシ、C 1 ~C 4 アルキルスルファニル、C 1 ~C 4 アルキルスルフィニル、C 1 ~C 4 アルキルスルホニル、-C(O)C 1 ~C 4 アルキル、C 1 ~C 4 ハロアルキルスルファニル、C 1 ~C 4 ハロアルキルスルフィニル、C 1 ~C 4 ハロアルキルスルホニル、R 7 8 N-、ヒドロキシルおよび-C(O)C 1 ~C 4 ハロアルキルからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換され得;および前記環系は、窒素、酸素および硫黄からなる群から選択される1、2または3個のヘテロ原子を含有し得、ここで、前記環系は、2個以上の酸素原子を含有することができず、かつ2個以上の硫黄原子を含有することができず;
5 は、C 1 ~C 6 アルキルであり;または
5 は、ハロゲン、シアノ、C 1 ~C 4 アルキルスルファニル、C 1 ~C 4 ハロアルキルスルファニル、C 1 ~C 4 アルキルスルフィニル、C 1 ~C 4 ハロアルキルスルフィニル、C 1 ~C 4 アルキルスルホニル、C 1 ~C 4 ハロアルキルスルホニルおよびC 1 ~C 4 アルコキシからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換されているC 1 ~C 4 アルキルであり;
7 およびR 8 は、独立して、水素、シアノ、C 2 ~C 4 アルケニル、C 2 ~C 4 ハロアルケニル、C 2 ~C 4 アルキニル、C 2 ~C 4 ハロアルキニル、C 1 ~C 4 アルコキシ-C 1 ~C 4 アルキル、C 1 ~C 4 アルキル、C 1 ~C 4 ハロアルキル、C 1 ~C 4 ハロアルコキシ、C 1 ~C 4 アルコキシ、C 1 ~C 4 アルキルスルファニル、C 1 ~C 4 アルキルスルフィニル、C 1 ~C 4 アルキルスルホニル、-C(O)C 1 ~C 4 アルキル、C 1 ~C 4 ハロアルキルスルファニル、C 1 ~C 4 ハロアルキルスルフィニル、C 1 ~C 4 ハロアルキルスルホニル、-C(O)C 1 ~C 4 ハロアルキルであり;または
7 およびR 8 は、独立して、-C(O)C 3 ~C 6 シクロアルキルであり、ここで、前記C 3 ~C 6 シクロアルキルは、ハロゲン、シアノ、C 1 ~C 4 ハロアルキルおよびC 1 ~C 4 アルキルからなる群から選択される置換基によって単置換乃至多置換され得;または
7 およびR 8 は、独立して、ハロゲン、シアノ、C 1 ~C 4 ハロアルキルおよびC 1 ~C 4 アルキルからなる群から選択される置換基によって単置換乃至多置換され得るC 3 ~C 6 シクロアルキルであり;
9 およびR 10 は、独立して、C 1 ~C 4 アルキルもしくはC 1 ~C 4 ハロアルキルであり;または
9 およびR 10 は、独立して、ハロゲン、シアノ、C 1 ~C 4 ハロアルキルおよびC 1 ~C 4 アルキルからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換され得るC 3 ~C 6 シクロアルキルであり;および
pは、0または1である)
の化合物ならびに前記式Iの化合物の農芸化学的に許容可能な塩、立体異性体、鏡像異性体、互変異性体およびN-オキシド。
〔2〕式I-1
【化2】
(式中、置換基X、R 1 、R 2 、R 3 、R 6 、R 4 およびAは、前記〔1〕において式Iで定義されているとおりである)
の化合物によって表される、前記〔1〕に記載の式Iの化合物。
〔3〕式I-2
【化3】
(式中、置換基X、R 1 、R 3 、R 6 、R 4 およびAは、前記〔1〕において式Iで定義されているとおりである)
の化合物によって表される、前記〔1〕に記載の式Iの化合物。
〔4〕式I-3
【化4】
(式中、置換基X、R 1 、R 3 、R 6 およびAは、前記〔1〕において式Iで定義されているとおりである)
の化合物によって表される、前記〔1〕に記載の式Iの化合物。
〔5〕式I-4
【化5】
(式中、置換基X、R 3 、R 6 およびAは、前記〔1〕において式Iで定義されているとおりである)
の化合物によって表される、前記〔1〕に記載の式Iの化合物。
〔6〕式I-5
【化6】
(式中、置換基X、R 3 およびAは、前記〔1〕において式Iで定義されているとおりである)
の化合物によって表される、前記〔1〕に記載の式Iの化合物。
〔7〕式I-6
【化7】
(式中、置換基X、R 6 およびAは、前記〔1〕において式Iで定義されているとおりである)
の化合物によって表される、前記〔1〕に記載の式Iの化合物。
〔8〕式I-7
【化8】
(式中、
Aは、NまたはCHであり;
Xは、SまたはSO 2 であり;
2 は、C 1 ~C 6 ハロアルキルであり;
4 は、C 1 ~C 6 アルキルであり;
3 およびR 6 は、独立して、水素、ハロゲン、C 1 ~C 6 ハロアルキルもしくはR 7 8 N-であり;または
3 およびR 6 は、独立して、シアノによって単置換され得るシクロプロピルであり;または
3 およびR 6 は、独立して、シアノによって単置換され得るC 1 ~C 4 アルキルであり;または
3 およびR 6 は、独立して、いずれかの窒素原子を介して、前記置換基Aを含有する前記環に結合されている無置換トリアゾリルであり;および
7 およびR 8 は、水素である)
の化合物によって表される、前記〔1〕に記載の式Iの化合物。
〔9〕Aは、CHまたはNであり;
Xは、S、SOまたはSO 2 であり;
1 は、C 1 ~C 4 アルキルであり;
2 は、C 1 ~C 4 ハロアルキル、C 1 ~C 4 ハロアルキルスルファニル、C 1 ~C 4 ハロアルキルスルフィニルまたはC 1 ~C 4 ハロアルキルスルホニルであり;
4 は、水素またはC 1 ~C 6 アルキルであり;
3 およびR 6 は、独立して、水素、ハロゲン、シアノ、C 1 ~C 6 アルキル、C 1 ~C 6 ハロアルキル、C 1 ~C 6 アルコキシ、C 1 ~C 6 ハロアルコキシもしくはR 7 8 N-であり;または
3 およびR 6 は、独立して、シアノによって単置換され得るシクロプロピルであり;または
3 およびR 6 は、独立して、シアノによって単置換され得るC 1 ~C 4 アルキルであり;または
3 およびR 6 は、独立して、炭素原子を介して、前記置換基Aを含有する前記環にすべて結合されているフェニル、ピリジルまたはピリミジルであり、前記フェニル、ピリジルまたはピリミジルは、ハロゲン、シアノ、C 1 ~C 4 アルコキシ-C 1 ~C 4 アルキル、C 1 ~C 4 アルキル、C 3 ~C 6 シクロアルキル、C 1 ~C 4 アルキル-C 3 ~C 6 シクロアルキル、C 1 ~C 4 ハロアルキル、C 1 ~C 4 ハロアルコキシ、C 1 ~C 4 アルコキシ、C 1 ~C 4 アルキルスルファニル、C 1 ~C 4 アルキルスルフィニル、C 1 ~C 4 アルキルスルホニル、C 1 ~C 4 ハロアルキルスルファニル、C 1 ~C 4 ハロアルキルスルフィニル、C 1 ~C 4 ハロアルキルスルホニル、R 7 8 N-およびヒドロキシルからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換され得;または
3 およびR 6 は、独立して、窒素原子を介して、前記置換基Aを含有する前記環に両方とも結合されているトリアゾリルまたはピラゾリルであり、前記トリアゾリルまたはピラゾリルは、ハロゲン、シアノ、C 1 ~C 4 アルコキシ-C 1 ~C 4 アルキル、C 1 ~C 4 アルキル、C 3 ~C 6 シクロアルキル、C 1 ~C 4 アルキル-C 3 ~C 6 シクロアルキル、C 1 ~C 4 ハロアルキル、C 1 ~C 4 ハロアルコキシ、C 1 ~C 4 アルコキシ、C 1 ~C 4 アルキルスルファニル、C 1 ~C 4 アルキルスルフィニル、C 1 ~C 4 アルキルスルホニル、C 1 ~C 4 ハロアルキルスルファニル、C 1 ~C 4 ハロアルキルスルフィニル、C 1 ~C 4 ハロアルキルスルホニル、R 7 8 N-およびヒドロキシルからなる群から選択される置換基によって単置換もしくは多置換され得;
5 は、C 1 ~C 6 アルキルであり;および
7 およびR 8 は、独立して、水素、C 1 ~C 4 アルキル、C 1 ~C 4 ハロアルキル、シクロプロピル、-C(O)シクロプロピルまたはC 1 ~C 4 アルコキシである、前記〔1〕に記載の式Iの化合物。
〔10〕Aは、CHまたはNであり;
Xは、S、SOまたはSO 2 であり;
1 は、C 1 ~C 4 アルキルであり;
2 は、C 1 ~C 4 ハロアルキルであり;
4 は、水素またはC 1 ~C 6 アルキルであり;
3 およびR 6 は、独立して、水素、ハロゲン、C 1 ~C 6 ハロアルキルもしくはR 7 8 N-であり;または
3 およびR 6 は、独立して、シアノによって単置換され得るシクロプロピルであり;または
3 およびR 6 は、独立して、シアノによって単置換され得るC 1 ~C 4 アルキルであり;または
3 およびR 6 は、独立して、いずれかの窒素原子を介して、前記置換基Aを含有する前記環に結合されているトリアゾリルであり、前記トリアゾリルは、ハロゲンおよびシアノからなる群から選択される置換基によって単置換され得;
5 は、C 1 ~C 6 アルキルであり;および
7 およびR 8 は、独立して、水素、C 1 ~C 4 アルキル、C 1 ~C 4 ハロアルキル、シクロプロピル、-C(O)シクロプロピルまたはC 1 ~C 4 アルコキシである、前記〔1〕に記載の式Iの化合物。
〔11〕Aは、CHまたはNであり;
Xは、S、SOまたはSO 2 であり;
1 は、C 1 ~C 4 アルキルであり;
2 は、C 1 ~C 4 ハロアルキルであり;
4 は、水素またはC 1 ~C 6 アルキルであり;
3 およびR 6 は、独立して、水素、ハロゲン、C 1 ~C 6 ハロアルキルもしくはR 7 8 N-であり;または
3 およびR 6 は、独立して、シアノによって単置換され得るシクロプロピルであり;または
3 およびR 6 は、独立して、シアノによって単置換され得るC 1 ~C 4 アルキルであり;または
3 およびR 6 は、独立して、いずれかの窒素原子を介して、前記置換基Aを含有する前記環に結合されている無置換トリアゾリルであり;
5 は、C 1 ~C 6 アルキルであり;および
7 およびR 8 は、独立して、水素またはC 1 ~C 4 アルキルである、前記〔1〕に記載の式Iの化合物。
〔12〕式Z-1
【化9】
(式中、R 2 およびR 4 は、前記〔1〕において式Iで定義されているとおりであり;
1 は、ハロゲンまたはアジドであり;
Ryは、水素またはジ-tert-ブチルジカーボネートであり;および
Rzは、C 1 ~C 4 アルキルである)
の化合物。
〔13〕有効成分として、それぞれ遊離形態または農芸化学的に利用可能な塩形態における、前記〔1〕に記載の式Iの少なくとも1つの化合物または必要に応じてその互変異性体と、少なくとも1つの助剤とを含む殺有害生物組成物。
〔14〕有害生物を防除するための方法であって、前記〔13〕に記載の組成物を前記有害生物またはその環境に施用する工程を含むが、手術または治療による人または動物の身体の治療のための方法および前記人または動物の身体において実施される診断方法を除く、方法。
〔15〕有害生物による攻撃から植物繁殖材料を保護するための方法であって、前記繁殖材料または前記繁殖材料が植えられた場所を、前記〔13〕に記載の組成物で処理する工程を含む、方法。