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▶ バイエル・ヘルスケア・エルエルシーの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-20
(45)【発行日】2022-05-30
(54)【発明の名称】単回使用使い捨てセットコネクタ
(51)【国際特許分類】
   A61M 39/12 20060101AFI20220523BHJP
   A61M 39/10 20060101ALI20220523BHJP
【FI】
A61M39/12
A61M39/10 110
【請求項の数】 13
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020109772
(22)【出願日】2020-06-25
(62)【分割の表示】P 2016545910の分割
【原出願日】2015-01-09
(65)【公開番号】P2020151587
(43)【公開日】2020-09-24
【審査請求日】2020-07-22
(31)【優先権主張番号】61/925,940
(32)【優先日】2014-01-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】507021757
【氏名又は名称】バイエル・ヘルスケア・エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Bayer HealthCare LLC
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】リチャード・ソコロフ
(72)【発明者】
【氏名】ベンジャミン・ジェームズ・カレン
(72)【発明者】
【氏名】アリソン・ルース・ノーコット
(72)【発明者】
【氏名】アーネスト・ウエソ・モニス
(72)【発明者】
【氏名】カマン・ラウ
(72)【発明者】
【氏名】マーク・シルヴィオ・プロファカ
(72)【発明者】
【氏名】ジョン・エー・ハウリー
(72)【発明者】
【氏名】マイケル・スワントナー
【審査官】伊藤 孝佑
(56)【参考文献】
【文献】特表2011-522623(JP,A)
【文献】国際公開第2013/059563(WO,A1)
【文献】国際公開第2012/170961(WO,A1)
【文献】特表2001-519680(JP,A)
【文献】特開昭61-084495(JP,A)
【文献】特開2013-226457(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 39/00-39/28
A61M 5/14
A61J 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体注入器システム(100)用の医療コネクタ(190)であって、
流体接続を確立するために多数回使用使い捨てセット(MUDS)(130)の接続口(192)と取り外し可能に係合するように構成された流体入口(202)と、
前記医療コネクタ(190)を前記多数回使用使い捨てセット(MUDS)(130)に取り外し可能に固定するように構成されたロック機構であって、軟質タブ(216)の少なくとも一部分を偏向させることにより、係合位置と係合解除位置との間で偏向可能な軟質タブ(216)を有するロック機構(216)と、
光を反射する1つまたは複数の反射面を含む少なくとも1つのセンサフィン(240)の形態の少なくとも1つの感知素子であって、前記医療コネクタ(190)が前記多数回使用使い捨てセット(MUDS)(130)の接続口(192)に挿入されて前記ロック機構により可逆的にロックされると、前記少なくとも1つのセンサフィン(240)は、前記流体注入器システム(100)上の少なくとも1つのセンサ(242)から出射された光を反射して前記少なくとも1つのセンサ(242)に戻すように構成されている、少なくとも1つの感知素子と、
第1の端(210)で流体入口(202)に接続され第2の端(212)で患者カテーテルに接続するための流体ラインコネクタ(210)を有する患者流体ライン(208)と、
前記流体入口(202)を通る前記患者流体ライン(208)中への一方向流れを維持するように構成された一方向弁と、
を含む医療コネクタ(190)であって、
前記一方向弁により、前記患者流体ライン(208)を通る流体流れは前記第1の端(210)から前記第2の端(212)への一方向であり、
前記係合位置にあるときに前記少なくとも1つのセンサ(242)から出射された光を反射し、前記係合解除位置にあるときに前記少なくとも1つのセンサ(242)からの光を反射しないように、前記少なくとも1つのセンサフィン(240)は、前記ロック機構の軟質タブ(216)に形成されており、
前記多数回使用使い捨てセット(MUDS)(130)は、前記医療コネクタ(190)を使用して流体を患者へ送るように構成されている、医療コネクタ(190)。
【請求項2】
前記医療コネクタ(190)の軟質タブ(216)を前記多数回使用使い捨てセット(MUDS)(130)の受けスロット(217)に挿入することにより、前記医療コネクタ(190)は前記多数回使用使い捨てセット(MUDS)(130)に固定されている、請求項に記載の医療コネクタ(190)。
【請求項3】
前記軟質タブ(216)は、押されると前記軟質タブ(216)を前記係合位置から前記係合解除位置へ撓ませる押圧面(218)を有する、請求項2に記載の医療コネクタ(190)。
【請求項4】
前記流体入口(202)は前記流体入口(202)の少なくとも一部を囲むスカート(220)を含む、請求項1に記載の医療コネクタ(190)。
【請求項5】
前記スカート(220)は前記医療コネクタ(190)の操作を容易にするために少なくとも1つの凹部(230)を有する、請求項に記載の医療コネクタ(190)。
【請求項6】
前記スカート(220)は前記スカート(220)の外面から突出する1つまたは複数のリブ(232)を有する、請求項に記載の医療コネクタ(190)。
【請求項7】
前記医療コネクタ(190)は前記多数回使用使い捨てセット(MUDS)(130)と一配向だけで接続可能であるように非対称形状を有する、請求項1に記載の医療コネクタ(190)。
【請求項8】
前記医療コネクタ(190)と前記多数回使用使い捨てセット(MUDS)(130)との誤接続を防止するための少なくとも1つのフィン(207)をさらに含む請求項に記載の医療コネクタ(190)。
【請求項9】
前記流体ラインコネクタ(214)はルアロックコネクタである、請求項1に記載の医療コネクタ(190)。
【請求項10】
前記1つまたは複数の反射面は、前記医療コネクタ(190)が前記ロック機構により可逆的にロックされると、前記少なくとも1つのセンサ(242)から出射された可視または赤外光を反射して前記少なくとも1つのセンサ(242)に戻す、請求項に記載の医療コネクタ(190)。
【請求項11】
前記流体入口(202)は前記流体入口(202)と前記接続口(192)との間の流体密封接続を形成するための少なくとも1つのシール(234)を有する、請求項1に記載の医療コネクタ(190)。
【請求項12】
単回使用使い捨てセット(SUDS)コネクタ(190)であって、
流体接続を確立するために多数回使用使い捨てセット(MUDS)(130)の接続口(192)と取り外し可能に係合するように構成された流体入口(202)と、
流体接続を確立するために流体注入器システム(100)の廃棄物入口(196)と取り外し可能に係合するように構成された廃棄物出口(204)と、
前記接続口(192)及び前記廃棄物入口(196)とアライメントするために前記流体入口(202)と廃棄物出口(204)との間に延びるスペーサ(206)と、
前記単回使用使い捨てセット(SUDS)コネクタ(190)を前記多数回使用使い捨てセット(MUDS)(130)へ取り外し可能に固定するように構成されたロック機構であって、軟質タブ(216)の少なくとも一部分を偏向させることにより係合位置と係合解除位置との間で偏向可能な軟質タブを有するロック機構と
光を反射する1つまたは複数の反射面を含む少なくとも1つのセンサフィン(240)の形態の少なくとも1つの感知素子であって、前記少なくとも1つのセンサフィン(240)は、前記単回使用使い捨てセット(SUDS)コネクタ(190)が前記多数回使用使い捨てセット(MUDS)(130)の接続口(192)に挿入されて前記ロック機構(216)により可逆的にロックされると、前記流体注入器システム(100)の少なくとも1つのセンサ(242)から出射された光を反射して前記少なくとも1つのセンサ(242)に戻すように構成されている、少なくとも1つの感知素子と、
第1の端(210)において前記流体入口(202)へ接続された患者流体ライン(208)と、
前記患者流体ライン(208)の第2の端(212)へ接続された流体ラインコネクタ(214)と、
前記流体入口(202)を通る前記患者流体ライン(208)中への一方向流れを維持するように構成された一方向弁と、
を含み、
前記一方向弁により、前記患者流体ライン(208)を通る流体流れは前記第1の端(210)から前記第2の端(212)への一方向であり、
前記係合位置にあるときに前記少なくとも1つのセンサ(242)から出射された光を反射し、前記係合解除位置にあるときに前記少なくとも1つのセンサ(242)からの光を反射しないように、前記少なくとも1つのセンサフィン(240)は、前記ロック機構の軟質タブ(216)に形成されており、
前記廃棄物出口(204)から前記流体ラインコネクタ(214)を切り離すことにより、前記流体ラインコネクタ(214)は、流体を患者へ配るために前記廃棄物出口(204)と取り外し可能に流体接続するように構成されており、一方、前記廃棄物出口(204)は前記流体注入器システム(100)の廃棄物入口(196)と係合したままであり、かつ
前記多数回使用使い捨てセット(MUDS)(130)は、前記単回使用使い捨てセット(SUDS)コネクタ(190)を用いて流体を患者へ配るように構成されている、単回使用使い捨てセット(SUDS)コネクタ(190)。
【請求項13】
請求項に記載の医療コネクタ(190)を自動的にプライミングする方法であって、
前記医療コネクタ(190)の流体入口(202)と多数回使用使い捨てセット(MUDS)(130)の接続口(192)とを流体接続する工程と、
前記軟質タブ(216)により少なくとも一部分を偏向させることにより、前記医療コネクタ(190)上の可逆的に偏向可能な軟質タブ(216)を前記多数回使用使い捨てセット(MUDS)(130)上の対応する受けスロット(217)と可逆的に係合させることにより、前記医療コネクタ(190)を前記多数回使用使い捨てセット(MUDS)(130)の接続口(192)にロックする工程と、
前記患者流体ライン(208)の第1の端(210)にある医療コネクタ(190)の流体入口(202)と前記患者流体ライン(208)の第2の端(212)との間に患者流体ライン(208)を通して流体連通を確立する工程と、
前記流体注入器システム(100)上の少なくとも1つのセンサ(242)により前記医療コネクタ(190)の少なくとも1つのセンサフィン(240)の存在または不在を検出する工程であって、前記少なくとも1つのセンサ(242)により少なくとも1つのセンサフィン(240)の存在を検出することは前記医療コネクタ(190)が前記接続口(192)に正しく挿入または設置されたということを示し、前記少なくとも1つのセンサフィン(240)は光を反射する1つまたは複数の反射面を含み、前記少なくとも1つのセンサ(242)により前記少なくとも1つのセンサフィン(240)の存在を検出することは前記医療コネクタ(190)の軟質タブ(216)が前記多数回使用使い捨てセット(MUDS)(130)の対応する受けスロット(217)と係合しているときは前記1つまたは複数の反射面により前記少なくとも1つのセンサ(242)から出射された光を反射して前記センサ(242)に戻すことを含む、工程と、
前記少なくとも1つのセンサフィン(240)が存在することが検出された場合、前記医療コネクタ(190)の流体入口(202)から前記患者流体ライン(208)の第2の端(212)を通して流体を送ることにより、流体注入器(100)により前記医療コネクタ(190)を自動的にプライミングする工程と
含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2014年1月10日出願の米国仮特許出願第61/925,940号明細書からの優先権を主張し、その開示の全体を参照により本明細書に援用する。
【0002】
本開示は、一般的には単回使用使い捨てセットコネクタ(single-use disposable set connector)の分野に関し、より具体的には、流体を患者へ配送するように構成された単回使用使い捨てセットコネクタに関する。
【背景技術】
【0003】
多くの医療診断および治療手順では、医師などの開業医が患者に1または複数の医用流体を注射する。近年、造影液(しばしば、単に「コントラスト」と呼ばれる)、生理食塩液などの洗浄剤、および他の医用流体などの流体の加圧注入のための多くの医療流体配送システムが、血管造影法、コンピュータ断層撮影(CT:computed tomography)、超音波、磁気共鳴画像(MRI:magnetic resonance imaging)、陽電子放射形断層撮影法(PET:positron emission tomography)、および他の分子撮像手順などの手順における使用のために開発されてきた。通常、これらの医療流体配送システムは事前設定量の流体を事前設定流速で配送するように設計される。
【0004】
いくつかの注入手順では、開業医は患者の静脈または動脈にカテーテルまたは針を入れる。カテーテルまたは針は、チューブと、流体注入器システムとインターフェースするコネクタとにより手動または自動のいずれかの流体注入器システムへ接続される。自動流体注入器システムは通常、例えば、電動線形ピストンを有する少なくとも1つの流体注入器へ接続された少なくとも1つの注射器を含む。少なくとも1つの注射器は例えばコントラスト源および/または洗浄流体源を含む。開業医は、それぞれの固定量のコントラストおよび/または生理食塩液と固定注入速度との設定を流体注入器の電子制御システムに入力する。単回使用使い捨てセットコネクタおよび関連チューブは1または複数の流体を患者へ配送する流体注入器システムへ接続される。
【0005】
様々な手動および自動流体配送システムが医療分野において知られているが、1または複数の流体が患者へ供給される医療診断および治療手順において使用されるようにされた改善された複数流体配送システム(multi-fluid delivery system)の需要が引き続きある。加えて、1または複数の流体の患者への配送を容易にする複数流体配送システムとともに使用され得る改善された単回使用使い捨てセットコネクタもまた医療分野において望まれている。医療分野は、様々な医療手順中に流体を患者へ供給するために使用される改善された医療装置およびシステムを要求し続けている。
【0006】
上記を考慮すると、医療アセンブリの単回使用部分を同アセンブリの多数回使用部分へ接続する医療コネクタアセンブリの需要がある。さらに、1つまたは複数の複数投薬剤(multi-dose)容器を使用することにより複数の流体投薬量(fluid dose)を複数の患者へ配送する流体配送システムの需要がある。医療コネクタアセンブリは、医療コネクタアセンブリの単回使用および複数回使用部分を通る流体経路の無菌性を保持するように構成されるべきであり、特に、医療コネクタアセンブリの再使用可能な部分の無菌性を維持すべきである。さらに、流体配送システムは、流体注入を容易にするための自動プライミング(priming:「流体ラインから空気を除去すること」と定義される)を許容するように配置されるべきである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
したがって、これらの要求の一部またはすべてに対処するように構成された医用コネクタが本明細書において提供される。一実施形態によると、医用コネクタは、流体接続を確立するために多数回使用使い捨てセット(MUDS:multi-use disposable set)の接続口と着脱可能に係合するように構成された流体入口を含み得る。医用コネクタはさらに、流体接続を確立するためにMUDSの廃棄物入口と着脱可能に係合するように構成された廃棄物出口を含み得る。患者流体ラインは、第1の端で流体入口へ接続され得、第2の端で廃棄物出口へ接続され得る。患者流体ラインを通る流体流れは第1の端から第2の端への一方向であり得る。患者流体ラインは、流体を患者へ配送するために廃棄物出口から可逆的に切断されるように構成され得る。
【0008】
別の実施形態によると、医用コネクタは、医用コネクタをMUDSへ着脱可能に固定するためのロック機構を有し得る。ロック機構は、その少なくとも一部を撓ませることにより係合位置と係合解除位置との間で可撓である軟質タブを有し得る。軟質タブは、押されると軟質タブを係合位置から係合解除位置まで撓ませる押圧面を有し得る。いくつかの実施形態では、流体入口は流体入口の少なくとも一部を囲むシュラウドを有し得る。シュラウドは、医用コネクタの扱いを容易にするために少なくとも1つの凹部を有し得る。シュラウドはシュラウドの外面から突出する1つまたは複数のリブを有し得る。流体入口はMUDSの廃棄物入口との接続を妨げるように成形され得、廃棄物出口はMUDSの接続口との接続を妨げるように成形される。医用コネクタは、医用コネクタが一配向だけでMUDSと接続可能であるように非対称形状を有し得る。MUDSとの医用コネクタの誤接続を防止するために少なくとも1つのフィンが設けられ得る。いくつかの実施形態では、患者流体ラインの第2の端は、第2の端の無菌性を維持する一方で廃棄物出口と着脱可能に係合するように構成されたコネクタを有し得る。コネクタは廃棄物出口と流体連通し得る。コネクタはルアロック(luer-lock)コネクタであり得る。一方向弁は、流体入口を介した患者流体ライン中への一方向流れを維持するように構成され得る。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのセンサ素子は、少なくとも1つのセンサ素子の有無を検知するように構成された少なくとも1つのセンサと相互作用して、医用コネクタが正しく挿入または設置されたということを示すように構成され得る。少なくとも1つのセンサ素子は、可視または赤外光を少なくとも1つのセンサへ反射する1つまたは複数の反射面を有する。流体入口は流体入口を密閉するための少なくとも1つのシールを有する。
【0009】
別の実施形態によると、単回使用使い捨てセットコネクタは、流体接続を確立するためにMUDSの接続口と着脱可能に係合するように構成された流体入口と、流体接続を確立するためにMUDSの廃棄物入口と着脱可能に係合するように構成された廃棄物出口とを有し得る。流体入口を流体出口から切り離すためにスペーサが設けられ得る。ロック機構は、コネクタをMUDSへ着脱可能に固定するように構成され得る。ロック機構は、その少なくとも一部を撓ませることにより係合位置と係合解除位置との間で可撓である軟質タブを有し得る。患者流体ラインは第1の端で流体入口へ接続され得る。コネクタは患者流体ラインの第2の端へ接続され得る。患者流体ラインを通る流体流れは第1の端から第2の端への一方向であり得る。コネクタは、流体を患者へ配送するために廃棄物出口と着脱可能流体接続するように構成され得る。
【0010】
別の実施形態によると、単回使用使い捨てセットコネクタを使用することにより流体を配送する方法は、単回使用使い捨てセットコネクタの流体入口と多数回使用使い捨てセット(MUDS)の接続口とを流体接続する工程と、単回使用使い捨てセットコネクタの廃棄物出口とMUDSの廃棄物入口との間の流体連通を確立する工程とを含み得る。本方法はさらに、流体を流体入口から流体ラインを介し廃棄物出口へ配送することにより、単回使用使い捨てセットコネクタをプライミングする工程と、流体ラインを廃棄物出口から切断する工程とを含み得る。本方法はさらに、流体を流体ラインを介し流体入口からコネクタへ配送する工程を含み得る。いくつかの実施形態では、本方法は、単回使用使い捨てセットコネクタをプライミングする前に単回使用使い捨てセットコネクタをMUDSへロックする工程を含み得る。
【0011】
単回使用使い捨てセットコネクタのこれらおよび他の機構および特徴、構造の関連要素の操作方法と機能、部品の組み合わせ、製造の経済性は、そのすべてが本明細書の一部をなす添付図面を参照して以下の説明と添付の特許請求の範囲とを考察するとより明白になるだろう。ここで、同様な参照符号は様々な図の対応部品を示す。しかし、添付図面は例示と説明のためだけのものであり、本開示の限界の定義としては意図されていないというこが明確に理解される。本明細書と特許請求範囲において使用されるように、不定冠詞および定冠詞の単数形式は、文脈が明らかに規定しない限り複数の指示対象物を含む。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】一実施形態による複数流体配送システムの斜視図である。
図2図1の複数流体配送システム内の様々な流体経路の概略図である。
図3A】単回使用使い捨てセットコネクタと複数流体配送システムとを接続する前の接続インターフェースの斜視図である。
図3B】複数流体配送システムへ接続された単回使用使い捨てセットコネクタを示す図3Aの接続インターフェースの斜視図である。
図4A】一実施形態による単回使用使い捨てセットコネクタの斜視図である。
図4B図4Aに示す単回使用使い捨てセットコネクタの断面図である。
図4C】複数流体配送システムの口へ接続された図4Aに示す単回使用使い捨てセットコネクタの断面図である。
図5A】複数流体配送システムの一部とMUDSとが切り取られた図4Cに示す単回使用使い捨てセットコネクタの斜視図である。
図5B図5Aに示す単回使用使い捨てセットコネクタのセンサリブの詳細な斜視図である。
図6】別の実施形態による単回使用使い捨てセットコネクタの斜視図である。
図7A】線A-Aに沿って切り取られた図6に示す単回使用使い捨てセットコネクタの拡大断面図である。
図7B】線B-Bに沿って切り取られた図6に示す単回使用使い捨てセットコネクタの拡大断面図である。
図8A】単回使用使い捨てセットコネクタをMUDSコネクタへ接続する様々な段階の斜視図である。
図8B】単回使用使い捨てセットコネクタをMUDSコネクタへ接続する様々な段階の斜視図である。
図8C】単回使用使い捨てセットコネクタをMUDSコネクタへ接続する様々な段階の斜視図である。
図8D】単回使用使い捨てセットコネクタをMUDSコネクタへ接続する様々な段階の斜視図である。
図8E】単回使用使い捨てセットコネクタをMUDSコネクタへ接続する様々な段階の斜視図である。
図8F】単回使用使い捨てセットコネクタをMUDSコネクタへ接続する様々な段階の斜視図である。
図9】別の実施形態による単回使用使い捨てセットコネクタの斜視図である。
図10A】一実施形態によるMUDSコネクタの口の斜視図である。
図10B図10AのMUDSコネクタの断面図の概略図である。
図10C】別の実施形態による、吸収パッドが取り付けられたMUDSコネクタの概略図である。
図11A】別の実施形態による単回使用使い捨てセットコネクタの斜視図である。
図11B】別の実施形態によるMUDSコネクタの斜視図である。
図11C図11Aの単回使用使い捨てセットコネクタが図11BのMUDSコネクタに挿入された医療コネクタアセンブリの断面図である。
図12】別の実施形態による単回使用使い捨てセットコネクタの正面斜視図である。
図13A】別の実施形態による単回使用使い捨てセットコネクタの斜視図である。
図13B図13Aの単回使用使い捨てセットコネクタを含む医療接続アセンブリの断面図である。
図14A】別の実施形態による単回使用使い捨てセットコネクタの斜視図である。
図14B】別の実施形態による単回使用使い捨てセットコネクタの斜視図である。
図15A】別の実施形態による単回使用使い捨てセットコネクタの斜視図である。
図15B】別の実施形態による単回使用使い捨てセットコネクタの斜視図である。
図16A図15Aの単回使用使い捨てセットコネクタの外部クリップの側面図である。
図16B】別の実施形態による医療コネクタアセンブリの単回使用コネクタの斜視図である。
図17】別の実施形態による複数流体流体注入システムの電子制御システムの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下の説明の目的のために、用語「上側」、「下側」、「右」、「左」、「垂直」、「水平」、「最上部」、「最下部」、「横方向」、「長手方向」およびその派生語は、作図時の配向のように本開示に関係するものとする。MUDSの注射器に関連して使用された場合、用語「近位」は、流体を注射器から配送するピストン要素に最も近い注射器の部分を指す。単回使用使い捨てセットコネクタに関連して使用された場合、用語「遠位」は、単回使用使い捨てセットコネクタが複数流体注入器システムと接続するように配向された場合にユーザに最も近い単回使用使い捨てセットSUDSコネクタの部分を指す。MUDSの注射器に関連して使用された場合、用語「遠位」は配送ノズルに最も近い注射器の部分を指す。単回使用使い捨てセットコネクタに関連して使用された場合、用語「近位」は、単回使用使い捨てセットコネクタが複数流体注入器システムと接続するように配向された場合の複数流体注入器システムに最も近い単回使用使い捨てセットコネクタの部分を指す。添付図面に示され以下の明細書において説明される特定の装置および処理は本開示の単に例示的実施形態であるということも理解すべきである。したがって、本明細書に開示される実施形態に関係する特定の寸法および他の物理的特性は限定するものと考えるべきではない。
【0014】
同様な参照符号がいくつかの図にわたって同様な部品を指す添付図面を参照すると、本開示は概して、単回使用使い捨てセット(SUDS)コネクタを使用することにより流体を患者へ配送するように構成された複数患者使い捨てセット(MUDS:multi-patient disposable set)130を有する複数流体医療注入器/注入システム100(以下「流体注入器システム100」)に向けられる。流体注入器システム100は本明細書において個々に説明される複数の部品を含む。通常、流体注入器システム100は本明細書で説明するように、電動注入器アドミニストレータまたは装置と、1つまたは複数の複数投薬剤容器から1または複数の流体を患者へ加圧下で配送するように注入器に関連付けられた流体配送セットとを有する。流体注入器システム100の様々な装置、部品および機構、およびそれと関連する流体配送セットが同様に、本明細書において詳細に説明される。
【0015】
図1を参照すると、流体注入器システム100は、対向側面104を有する注入器筐体102、遠端または上側端106、および近端または下側端108を含む。いくつかの実施形態では、筐体102は、床面上の筐体102の回転可能または移動可能支持体用の1つまたは複数の車輪112を有する基部110上に支持され得る。1つまたは複数の車輪112は、所望位置に配置される際に筐体102が不注意に移動するのを防止するようにロック可能であり得る。流体注入器システム100の移動および配置を容易にするために少なくとも1つのハンドル114が設けられ得る。他の実施形態では、筐体102は、床、天井、壁または他の構造などの固定面へ着脱可能または非着脱可能に固定され得る。筐体102は、本明細書において説明される流体注入器システム100に付随する往復移動可能ピストン要素103(図2に示す)の動作を制御するために使用される機械的駆動部品を駆動するのに必要な様々な機械的駆動部品、電気および電力部品、および電子メモリおよび電子制御装置(以下電子制御装置)などの制御部品を囲む。このようなピストン要素103は、モータにより駆動されるボールスクリューシャフト、ボイスコイルアクチュエータ、ラックピニオン歯車駆動装置、リニアモータなどの電気機械駆動部品を介し往復動作可能であり得る。いくつかの実施形態では、機械的駆動部品、電気および電力部品、および制御部品の少なくともいくつかは基部110上に設けられ得る。
【0016】
図1を引き続き参照すると、流体注入器システム100は、MUDS、機械的駆動部品、電気および電力部品および制御部品のうちの少なくともいくつかを囲む少なくとも1つのドア116を有する。ドア116は開位置と閉位置(図1に示す)との間で移動可能であることが望ましい。いくつかの実施形態では、ドア116はロック可能であり得る。
【0017】
流体注入器システム100はさらに、少なくとも1つのバルク流体源120との接続のための少なくとも1つのバルク流体コネクタ118を含む。いくつかの実施形態では、複数のバルク流体コネクタ118が設けられ得る。例えば、図1に示すように、3つのバルク流体コネクタ118が並んでまたは他の配置で設けられ得る。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのバルク流体コネクタ118は、バイアル、ボトルまたはバッグなどの少なくとも1つのバルク流体源120へ着脱可能に接続するように構成されたスパイクであり得る。少なくとも1つのバルク流体コネクタ118は、各新しいバルク流体源120との再使用可能または再使用不能インターフェースを有し得る。少なくとも1つのバルク流体コネクタ118は、本明細書で説明するように複数患者使い捨てセット上に形成され得る。少なくとも1つのバルク流体源120は、流体注入器システム100への配送のための生理食塩液、造影液などの医用流体または他の医用流体を受け取るように構成され得る。筐体102は、流体注入器システム100へ接続されると少なくとも1つのバルク流体源120を支持する少なくとも1つの支持部材122を有し得る。
【0018】
図1を引き続き参照すると、流体注入器システム100は、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)表示窓などの1つまたは複数のユーザインターフェース124を含む。ユーザインターフェース124は流体注入器システム100に関わる流体注入手順に関する情報(流体注入器システム100へ接続される少なくとも1つのバルク流体源120内の現在流速、流体圧力および残り容量など)を表示し得る。ユーザインターフェース124は流体注入器システム100の操作のための命令および/またはデータをオペレータが入力できるようにするタッチスクリーンGUIであり得る。ユーザインターフェース124が注入器筐体102上に示されている間、このようなユーザインターフェース124はまた、流体注入器システム100の筐体102と制御および機械的要素とに有線または無線でリンクされた遠隔ディスプレイの形式であり得る。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェース124は筐体102に着脱可能に接続されたタブレットコンピュータであり得、筐体102と有線または無線通信でリンクされる。加えて、流体注入器システム100および/またはユーザインターフェース124は、流体注入器システム100の担当オペレータによる触覚動作のための少なくとも1つの制御ボタン126を含み得る。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの制御ボタンは、オペレータが命令および/またはデータを入力するためのキーボードの一部であり得る。少なくとも1つの制御ボタン126は、流体注入器システム100に付随する電子制御装置へ直接入力を提供するために同電子制御装置へ配線で接続され得る。少なくとも1つの制御ボタン126はまた、タッチスクリーンなどのユーザインターフェース124のグラフィック部品であり得る。いずれの配置でも、少なくとも1つの制御ボタン126は、限定しないが以下のことなどいくつかの個別制御機能を流体注入器システム100の担当オペレータへ提供することが望ましい:
(1)複数患者使い捨てセットがロードまたはアンロードされたということを確認応答すること、
(2)複数患者使い捨てセットのロック/ロック解除、
(3)流体注入器システム100の充填/パージング、
(4)患者および/または注入手順に関係する情報および/またはデータを入力すること、
(5)注入手順を開始/停止すること。
ユーザインターフェース124および/または流体注入器システム100に付随する任意の電子的処理ユニットは、病院ネットワークシステムなど操作システムおよび/またはデータ記憶システムへ有線または無線で接続され得る。
【0019】
図2を参照すると、流体注入器システム100は、1つまたは複数のバルク流体源120から1または複数の流体を患者へ配送する流体注入器システム100へ着脱可能に接続されたMUDS130を含む。MUDS130は1つまたは複数の注入器またはポンプ132を含み得る。いくつかの実施形態では、注射器132の数はバルク流体源120の数に対応し得る。例えば、図2を参照すると、MUDS130は、各注射器132が1つまたは複数のバルク流体源120へ流体接続可能となるように並列配置の3つの注射器132を有する。いくつかの実施形態では、1つまたは2つのバルク流体源120はMUDS130の1つまたは複数の注射器132へ接続され得る。各注射器132は、対応バルク流体コネクタ118および関連MUDS流体経路134によりバルク流体源120の1つへ流体接続可能であり得る。MUDS流体経路134は、バルク流体コネクタ118と接続するスパイク要素を有し得る。いくつかの実施形態では、バルク流体コネクタ118はMUDS130上に直接設けられ得る。
【0020】
図2をさらに参照すると、MUDS130は流体注入器システム100の筐体102へ着脱可能に接続可能である。当業者により理解されるように、流体注入器システム100との流体接続が確立されたということの視覚的検証を容易にするためにMUDS130の少なくとも一部を透明な医療グレードプラスチックで構築することが望ましいかもしれない。様々な流体接続内にいかなる気泡も存在しないということを確認するための視覚的検証も望ましい。または、MUDS130および/またはドア116の少なくとも一部は、様々な部品間の接続の可視化のために窓(図示せず)を含み得る。この接続を検知および検証するために様々な光センサ(図示せず)もまた設けられ得る。加えて、発光ダイオード(LED)など様々な照明素子(図示せず)が、1つまたは複数の光センサを作動させるために設けられ、好適な接続が様々な部品間に確立されたということを示し得る。
【0021】
図2を特に参照すると、流体注入器システム100の様々な流体経路の概略図が提供される。MUDS130は、どの医用流体または医用流体の組み合わせが複数投薬バルク流体源120から引き出されおよび/または各注射器132を介し患者へ配送されるかを制御するための栓弁などの1つまたは複数の弁136を含み得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の弁136は複数の注射器132の先端部140上またはマニホールド148上に設けられ得る。マニホールド148は、各注射器132を対応バルク流体源120へ接続するMUDS流体経路134の第1の端と、弁136および/または注射器132を介し、流体連通し得る。MUDS流体経路134の反対の第2の端は、バルク流体源120と流体接続するように構成されたそれぞれのバルク流体コネクタ118へ接続され得る。1つまたは複数の弁136の位置に依存して、流体は1つまたは複数の注射器132に引き込まれ得る、または1つまたは複数の注射器132から配送され得る。注射器132の充填中などの第1の位置では、1つまたは複数の弁136は、流体がバルク流体源120からMUDS流体経路など流体入力ライン150を通って所望注射器132中へ流れるように配向される。充填手順中、1つまたは複数の弁136は、1つまたは複数の流体出力ライン152またはマニホールド148を通る流体流れが遮断されるように配置される。流体配送手順中などの第2の位置では、1つまたは複数の注射器132からの流体は、1つまたは複数の流体出力ライン152または注射器弁出口を介しマニホールド148へ配送される。配送手順中、1つまたは複数の弁136は、1つまたは複数の流体入力ライン150を通る流体流れが遮断されるように配置される。1つまたは複数の弁136、流体入力ライン150、および/または流体出力ライン152はマニホールド148に組み込まれ得る。1つまたは複数の弁136は手動または自動操作により第1または第2の位置へ選択的に配置され得る。例えば、オペレータは、1つまたは複数の弁136を、充填または流体配送のための所望位置に配置し得る。他の実施形態では、流体注入器システム100の少なくとも一部は、本明細書で説明するように、オペレータによる入力に基づき、1つまたは複数の弁136を、充填または流体配送のための所望位置に自動的に配置するように動作可能である。
【0022】
図2を引き続き参照すると、いくつかの実施形態では、流体出力ライン152はまた、流体注入器システム100上の廃棄物貯蔵槽156へ接続され得る。廃棄物貯蔵槽156は汚染を防止するために注射器132と離れていることが望ましい。いくつかの実施形態では、廃棄物貯蔵槽156は、例えばプライミング操作中に注射器132から吐き出された廃液を受け取るように構成される。廃棄物貯蔵槽156は、廃棄物貯蔵槽156の内容物を処分するために筐体102から着脱可能であり得る。他の実施形態では、廃棄物貯蔵槽156は、廃棄物貯蔵槽156を筐体102から取り外すことなく廃棄物貯蔵槽156の内容物を空にするための排出口(図示せず)を有し得る。いくつかの実施形態では、廃棄物貯蔵槽156はMUDS130とは別個の部品として設けられる。
【0023】
流体注入器システム100とMUDS130の部品について概説したので、次に、単回使用使い捨てセット190(SUDS)の構造と使用方法とMUDS130との相互作用とについて説明する。
【0024】
図3Aと3Bを参照すると、流体注入器システム100は、SUDS190の少なくとも一部との解除可能流体接続を形成するように構成された接続口192を有する。いくつかの実施形態では、接続口192はMUDS130上に形成され得る。接続口192は、流体注入器システム100の筐体102の少なくとも一部により遮蔽され得る。例えば、接続口192を筐体102内部に凹ませることで、ユーザまたは患者が、患者へ注入される流体と接触する接続口192の一部に接触して汚染するのを防止または制限することにより、接続口192の無菌性を維持し得る。いくつかの実施形態では、接続口192は流体注入器システム100の筐体102上に形成された開口194内に凹設される、または、接続口192は接続口192の少なくとも一部を囲む遮蔽構造(図示せず)を有し得る。他の実施形態では、接続口192は、筐体102上に直接形成され、流体経路(図示せず)によりMUDS130へ接続され得る。本明細書で説明するように、SUDS190は、MUDS130および/または筐体102の少なくとも一部の上に形成された接続口192へ接続され得る。望ましくは、SUDS190と接続口192との接続は、SUDS190が接続口192(図3A)から選択的に切断され接続口192(図3B)へ接続されるようにする解除可能接続(releasable connection)である。いくつかの実施形態では、SUDS190は各流体配送手順後に接続口192から切断され、廃棄され得、新しいSUDS190が次の流体配送手順のために接続口192へ接続され得る。
【0025】
図3A、3Bを引き続き参照すると、廃棄物入口196は接続口192と離れて設けられ得る。廃棄物入口196は廃棄物貯蔵槽156と流体連通する。いくつかの実施形態では、廃棄物貯蔵槽156は、廃棄物入口196からの流体が廃棄物貯蔵槽156へ配送されるようにSUDS190から離れて設けられる。SUDS190の少なくとも一部は、例えばSUDS190から空気を追い出すプライミング操作中に廃液を廃棄物貯蔵槽156中へ導入するための廃棄物入口196と着脱自在に接続または関連付けられ得る。廃棄物貯蔵槽156は、廃棄物貯蔵槽156の充填レベルを示す目盛マーキングなどの指標200を有する表示窓198を有し得る。
【0026】
図4Aを参照すると、SUDS190は、接続口192(図3Aに示す)と解除可能接続するように構成された流体入口202を有する。流体入口202は流体注入器システム100から配送された流体を受ける。流体入口202は図4Bに示すように中空管状構造であることが望ましい。SUDS190はさらに、廃棄物入口196(図3Aに示す)と解除可能接続するまたは関連付けられるように構成された廃棄物出口204を有する。廃棄物出口204は廃液を受け、このような廃液を例えばSUDS190のプライミング操作中に廃棄物貯蔵槽156へ配送する。廃棄物出口204は図4Bに示すように中空管状構造であることが望ましい。廃棄物出口204は、廃液が廃棄物入口202を通って廃棄物貯蔵槽156中に流れ続けるように、廃棄物入口202へ接続される、挿入される、またはその中に配置され得る。流体入口202と廃棄物出口204はスペーサ206により互いに離間され得る。いくつかの実施形態では、スペーサ206は、接続口192と廃棄物入口196とそれぞれアライメントするために流体入口202と廃棄物出口204とを配置するように寸法が決められる。SUDS190は包装(図示せず)から取り外された後の状態で図4Aに示されているということに留意されたい。使用前に、SUDS190は、空中汚染物質または表面担持汚染物質との汚染からSUDS190を保護する事前殺菌密閉包装内に包装されることが望ましい。または、密閉包装とSUDS190は包装後に殺菌され得る。
【0027】
SUDS190は、ユーザがSUDS190をMUDS130へ一配向だけで取り付け得るように非対称構造を有することが望ましい。このようにして、ユーザが流体入口202を廃棄物入口196へ取り付けることが防止される。いくつかの実施形態では、接続口192内へのSUDS190の誤挿入を防止するためにSUDS190の少なくとも一部の上にフィン207が設けられ得る。いくつかの実施形態では、フィン207は廃棄物出口204に近接したスペーサ206上に形成され得る。このようにして、フィン207は、接続口192中へのSUDS190の誤挿入を防止し得る。接続口192中へのSUDS190の誤挿入を防止するために、フィン207以外の構造と形状が使用され得る。
【0028】
いくつかの実施形態では、チューブ208がその近端部210において流体入口202へ接続され得る。チューブ208は流体入口202から受け取った流体を配送するように構成される。チューブ208の遠端部212は、廃棄物出口204と接続するように構成されたコネクタ214または患者(図示せず)へ接続される流体経路を有し得る。チューブ208は、医療グレードプラスチック材料(チューブ208が回旋され得るようにする)などの可撓性材料から作製され得る。コネクタ214は、ルアロックコネクタ(所望用途に依存して雄ルアロックコネクタまたは雌ルアロックコネクタのいずれか)または他の医療コネクタ構成であり得る。いくつかの実施形態では、コネクタ214は、流体の逆流を防止する一方向弁を有し得る。または、一方向弁が流体入口202とコネクタ214との間のSUDS190内のどこかに配置され得る。
【0029】
図4Aを引き続き参照すると、SUDS190は、ロッキングタブ216と流体注入器システム100の少なくとも一部との係合に依存してSUDS190を流体注入器システム100に選択的にロックするように構成されたロッキングタブ216を有し得る。いくつかの実施形態では、ロッキングタブ216は、ロッキングタブ216の少なくとも一部を撓ませることにより係合位置と係合解除位置との間で可撓性である軟質タブであり得る。ロッキングタブ216は、SUDS190を流体注入器システム100へ挿入するとともにそれから取り外すための、押されるとロッキングタブ216を係合位置から係合解除位置まで撓ませる押圧面218を有し得る。いくつかの実施形態では、ロッキングタブ216は、MUDS130(図4Cに示す)上の受けスロット217と解除可能にロック係合するように構成され得る。
【0030】
図4Bを参照すると、SUDS190は、流体入口202の近端部226周囲の円周方向に延びる第1の環状スカート224と流体入口202の遠端部222周囲の円周方向に延びる第2の環状スカート220とを有し得る。第1および第2の環状スカート224、220は、不注意による接触および汚染を防止するように流体入口202を囲む。第1の環状スカート224は、その側壁を貫通する1つまたは複数の凹部228(図4Aに示す)を有し得る。1つまたは複数の凹部228は、流体注入器システム100上の対応ロック要素(図示せず)とのロックインターフェースを提供し得る。第2の環状スカート220は、SUDS190の把持および操作を容易にするために少なくとも1つの凹部230(図4Aに示す)を有し得る。いくつかの実施形態では、第2の環状スカート220は、SUDS190の把持および操作を容易にするために1つまたは複数のリブ232(図4Aに示す)を有するテキスチャ面を有し得る。
【0031】
図4Bを引き続き参照すると、少なくとも1つの環状シール234が流体入口202の近端部226周囲に設けられ得る。少なくとも1つの環状シール234は、流体がSUDS190を通って漏れるのを防止するために流体入口202を密閉し得る。少なくとも1つの環状シール234は、漏出することなく流体がMUDS130からSUDS190へ流れ得るように、互いに流体接続されるとSUDS190とMUDS130との間を流体密閉し得る。SUDS190からMUDS130中への逆方向に流体が流れるのを防止するために、一方向弁236が流体入口202の内腔内に設けられ得る。
【0032】
図4Cを参照すると、図4Aに示すSUDS190が流体注入器システム100へ接続されて示されている。図4CはMUDS130上に形成された接続口192を示すが、他の実施形態では、接続口192は筐体102(図1に示す)の一部分上に形成され得る。SUDS190の流体入口202は、図4Cに示す矢印Fの方向に流体経路を確立するために接続口192へ接続される。流体入口202を通る流体は一方向弁236を通ってチューブ208内へ流れる。流体入口202と接続口192とのインターフェースから滴り得るいかなる流体も廃棄物貯蔵槽156内に収集される。廃棄物貯蔵槽156は、MUDS130から取り外される際にSUDS190から滴り得るいかなる流体も収集するように成形され得る。加えて、SUDS190が接続口192へ接続されると、廃棄物出口204の出口はチューブ208からの廃液が廃棄物貯蔵槽156中に放出されるように廃棄物入口196内に配置される。スペーサ206は、接続口192へのSUDS190の挿入の深さを規定するために挿入ストップ面を画定し得る。
【0033】
図5Aを参照すると、流体注入器システム100は、いつSUDS190がMUDS130と流体連通したかを識別するようにされたセンサシステム238を有し得る。センサシステム238は、SUDS190上のセンサフィン240および流体注入器システム100またはMUDS130上の対応センサ242などの少なくとも1つの感知素子を含み得る。センサ242は、少なくとも1つのセンサフィン240または他の感知素子の有無を検知するように構成され得る。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのセンサフィン240などの感知素子は図4Aに示すようなSUDS190のロッキングタブ216上に形成される。他の実施形態では、少なくとも1つのセンサフィン240などの感知素子はSUDS190の任意の部分上に形成され得る。センサ242は、流体注入器システム100の筐体102上に形成されたそれぞれのマウント内に据えられ固定された光センサであり得る。電動医療流体注入器分野における精通者により理解されるように、センサ242は、センサ242からの入力に少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のピストン要素の動作など流体注入器システムの動作を個別に制御するために使用される電子制御装置へ電子的に結合され得る。センサフィン240などの感知素子は、センサ242により検知される可視または赤外光を反射する1つまたは複数の反射面を有し得る。他の実施形態では、感知素子とセンサ242との機械的相互作用が利用され得る。
【0034】
いくつかの実施形態では、SUDS190はさらに、再使用防止機構(図示せず)を含み得る。例えば、SUDS190は、センサ素子、タブ、またはSUDS190がMUDS130から取り外される際に折り畳めるまたは壊れる1つまたは複数の壊れやすい構造を含み得る。これらの機構の欠落は除去後のSUDS190の再挿入と再使用を防止し得る。このようにして、SUDS190は一回の流体配送手順だけに使用されるということが保証され得る。
【0035】
流体注入器システム100、MUDS130およびSUDS190の部品について概説したので、次に、SUDS190を使用する操作方法について詳細に説明する。使用中、医療技術者またはユーザは使い捨てSUDS190をその包装(図示せず)から取り外し、流体入口202をMUDS130上の接続口192に挿入する。上述のように、SUDS190は、流体入口202が接続口192と接続するようにアライメントされ廃棄物出口204が廃棄物入口196と接続するようにアライメントされるように正しい配向で挿入されなければならいない。SUDS190は、ロッキングタブ216をMUDS130上の受けスロット217に挿入することによりMUDS130へ固定され得る。SUDS190が例えばセンサ242により感知されるようにMUDS130へ確実に接続されると、流体注入器システム100(図1に示す)は、流体をMUDS130の複数の注射器132のうちの1つまたは複数に引き入れ、MUDS130とSUDS190から空気を除去する自動プライミング操作を行なう。このようなプライミング操作中、MUDS130からの流体は接続口192を通ってSUDS190のチューブ208に注入される。流体はチューブ208と廃棄物出口204を通って廃棄物貯蔵槽156に流入する。自動プライミング操作が完了すると、医療技術者はコネクタ214を廃棄物出口204から切断する。このとき、コネクタ214は、カテーテル、血管アクセス器具、針、または患者への流体配送を容易にするために設定された追加流体経路を介し患者へ接続され得る。流体配送が完了すると、SUDS190は、SUDS190のロッキングタブ216をMUDS130上の受けスロット217から係合解除することにより患者とMUDS130から切断される。次に、医療技術者はSUDS190を処分し得る。いくつかの実施形態では、SUDS190をMUDS130から取り外すことで再使用防止機構(図示せず)を活性化させ、これによりSUDS190の再挿入および再使用を防止する。
【0036】
図6を参照すると、SUDS190とMUDS130との接続インターフェースは別の実施形態にしたがって示される。MUDS130は、接続口192の遠端部からその内部へ延びるルアロックコネクタ24(所望用途に依存して雄ルアロックコネクタまたは雌ルアロックコネクタのいずれか)を有する中空管状構造として構成され得る接続口192を有する。したがって、ルアロックコネクタ24の近位開口は接続口192内部に凹設される。ルアロックコネクタ24はMUDS130をSUDS190へ固定するためのねじ山30(図7Bに示す)を含み得る。例えば、ねじ山30は、図7A、7Bに示すようにルアロックコネクタ24を囲む外側シュラウド32上に配置され得る。ねじ山30はまた、ルアロックコネクタ24自体の上に配置され得る。ルアロックコネクタ24は、接続口192の近端部からその遠位開口へ延びる流体通路34(図7Bに示す)を規定する。接続口192はルアロックコネクタ24を含むものとして描写されたが、限定しないがクリップ内蔵コネクタ、バイオネットコネクタ、圧入コネクタなどを含む他のスタイルのコネクタが本開示の範囲内で使用され得る。加えて、いくつかの実施形態では、接続口192のコネクタ24は第三者により製造されたコネクタが取り付けられないように非標準コネクタ(例えば、普通でない寸法または形状を有するコネクタ)であることが望ましい。
【0037】
MUDS130は、中空管状構造としても構成され得る廃棄物入口196(図6に示す)を有する。廃棄物入口196は、医療グレードポリマで形成され廃棄物入口196を廃棄物貯蔵槽156(図2に示す)へ接続する軟式チューブ208などの流体導管へ取り付けられた先細り遠位ノズル36を含む。
【0038】
図6を再び参照すると、本明細書で詳細に説明するように、MUDS130は、一回使用後に処分されるSUDS190へ接続されるようにされる。SUDS190は包装(図示せず)から取り外された後の状態で図6に示されているということに留意されたい。使用前に、SUDS190は、空中汚染物質または表面担持汚染物質との汚染からSUDS190を保護する事前殺菌密封包装内に包装されることが望ましい。
【0039】
SUDS190は、MUDS130の接続口192と廃棄物入口196とに対応する2つ以上の口を有し得る。便宜上、SUDS190の口は、図4A、4Bを参照して説明したSUDS190の流体入口202と廃棄物出口204と等価である。流体入口202と廃棄物出口204は、図7Bに示すように、MUDS130の筐体20内の収容に好適な筐体42内に設けられ得る。筐体42は、ユーザがSUDS190をMUDS130へ一配向だけで取り付け得るように非対称構造を有することが望ましい。したがって、例えば、ユーザがMUDS130の接続口192をSUDS190の廃棄物出口204へ取り付けることが防止される。SUDS190の流体入口202と廃棄物出口204と筐体42は、医療グレードプラスチックなど医療用途に好適な材料で作製され得る。SUDS190のチューブ208は、逆止め弁を介し流体入口202の近端部と廃棄物出口204の端部との間に接続される。チューブ208は、容易な包装と機動性のために巻線または回旋構成で設けられ得る。
【0040】
図7A、7Bを参照すると、SUDS190の流体入口202は、MUDS130の接続口192へ挿入するように構成された中空管状構造である。SUDS190流体入口202は、MUDS130に隣接して配置された流体入口202の近端部から延びる流体通路46とチューブ208へ接続された廃棄物出口204の遠端部とを画定するルアロックコネクタ44など管状導管を含む。ルアロックコネクタ44はMUDS130のルアロックコネクタ24へ接続するようにされる。確実に接続されると、MUDS130の接続口192はSUDS190の流体入口202と流体連通する。ルアロックコネクタ44は、MUDS130の接続口192をSUDS190の流体入口202へ固定するためのサムホイール52を含み得る。サムホイール52はルアロックコネクタ44と一体成形されてもよいし、従来手段によりルアロックコネクタ44へ固定的に接続される分離構造であってもよい。サムホイール52は、ルアロックコネクタ44を回転し、ルアロックコネクタ44から延びるタブ54を接続口192内の対応ねじ山30と係合させる。チューブ208は、連続流体接続がMUDS130からチューブ208まで確立されるようにサムホイール52上の開口56を通って流体入口202へ接続される。
【0041】
図7A、7Bを引き続き参照すると、SUDS190はまた、SUDS190廃棄物出口204を含む。SUDS廃棄物出口204は、管状導管60により画定されるとともにMUDS130の廃棄物入口196とチューブ208との間に延びる流体通路58を有する。チューブ208はMUDS130の廃棄物入口196へ直接接続されなくてもよい。その代り、SUDS190の管状導管60がチューブ208をMUDS130から切り離してもよく、これによりチューブ208とコネクタ214がMUDS130の廃棄物入口196から分離されることを保証する。管状導管60は、汚染の尤度を低減するために単回使用コネクタ筐体42の一部によりMUDS130の廃棄物入口196から凹まされ得る。管状導管60はまた、SUDS190廃棄物出口204を通ってMUDS130の廃棄物入口196中へ流体が流れるのを容易にするために水平方向に対し傾斜され得る。いくつかの実施形態では、SUDS190はさらに、再使用防止機構(図示せず)を含み得る。例えば、SUDS190は、SUDS190がMUDS130から取り外される際に折り畳めるまたは壊れる1つまたは複数の壊れやすい構造を含み得る。このようにして、SUDS190は一回の流体配送手順だけに使用されるということが保証され得る。
【0042】
図8A~8Fを参照して、図6図7Bに描写されたSUDS190とMUDS130との接続アセンブリの実施形態の動作方法について次に詳細に説明する。使用中、医療技術者またはユーザは使い捨てSUDS190をその包装から取り外し、対応MUDS130へ挿入する。上述のように、SUDS190は、MUDS130の接続口192がSUDS190の流体入口202と係合しMUDS130の廃棄物入口196がSUDS190の廃棄物出口204と係合するように正しい配向で挿入されなければならない。次に、図8Bに示すように、医療技術者は、SUDS190をMUDS130へ固定するためにサムホイール52を回転する。SUDS190がMUDS130へ確実に接続されると、流体注入器システム100(図1に示す)は、流体をMUDS130の複数の注射器132のうちの1つまたは複数に引き入れ、MUDS130とSUDS190から空気を除去する自動プライミング操作(図8C)を行なう。このようなプライミング操作中、MUDS130からの流体は接続口192を通ってSUDS190のチューブ208に注入される。流体はチューブ208と廃棄物出口204を通って廃棄物貯蔵槽156に流入する。自動プライミング操作が完了すると、医療技術者はコネクタ214を廃棄物出口204から切断する(図8D)。このとき、コネクタ214は、カテーテル、血管アクセス器具、または患者への流体配送を容易にするために設定された追加流体経路を介し患者へ接続され得る(図8E)。流体配送が完了すると、ユーザは、SUDS190をMUDS130から取り外すために、コネクタ214を切断し、サムホイール52を回転する(図8F)。次に、医療技術者はSUDS190を処分し得る。いくつかの実施形態では、SUDS190をMUDS130から取り外すことで、SUDS190の一部から延びるタブなどの再使用防止機構(図示せず)を折り畳めるまたは壊れるようにしてSUDS190の再挿入を防止する。
【0043】
図9を参照すると、SUDS190とMUDS130とを有するコネクタアセンブリの別の実施形態が示される。このアセンブリの実施形態では、SUDS190は、コネクタ214へ接続された針カニューレ129を受け入れるためのカニューレ口62を含む。患者への流体配送に使用されるカニューレ129は、患者から取り外された後カニューレ口62へ挿入され得る。カニューレ口62はカニューレ129の処分中カニューレ129の汚染端部を覆い得る。この実施形態では、単回使用筐体42は、安全な処分のために針カニューレ129の全長が筐体42へ挿入されるように十分に長いことが望ましい。
【0044】
図10A図10Bを参照すると、SUDS190とMUDS130とを有するコネクタアセンブリの別の実施形態が示される。コネクタアセンブリは、MUDS130の接続口192が廃棄物入口196の上に配置された垂直配向で設けられる。MUDS130は、接続口192と廃棄物入口196との間に延びるドリップチャンネル64を含む。接続口192から漏れるいかなる流体も、重力によりドリップチャンネル64を通って下方へ向けられる。ドリップチャンネル64は廃棄物入口196内に抜け出る。したがって、ドリップチャンネル64から吐き出されたいかなる流体も、廃棄物入口196を通るように導かれ、廃棄物貯蔵槽156内に収集される。または、MUDS130は、接続口192の一部と廃棄物入口196とを囲む図10Cに示す吸収パッド66などの吸収材を備え得る。吸収材は、雫管理改善のためにSUDS190の除去中のいかなる流体雫も吸収するために設けられる。
【0045】
図11A~11Cを参照すると、SUDS190と複数の圧入コネクタを有するMUDS130とを有するコネクタアセンブリの別の実施形態が示される。図11Aに示すように、SUDS190は流体入口202と廃棄物出口204を含む。SUDS190はサムホイールではなく切断タブ68を含む。SUDS190はまた、SUDS190の筐体42から延びるアライメント構造70を含み、MUDS130の対応スロット72(図11Bに示す)へ挿入するように構成される。
【0046】
図11Cに描写される断面図に示すように、SUDS190はMUDS130へ挿入され、アラインメントチャネル71によりMUDS130とアライメントされる。切断タブ68は、その一端において内方向に延びるフランジ76を有する管状シュラウド74と一体成形される。シュラウド74はSUDS190上の管状導管80を囲む。SUDS190がMUDS130へ挿入されると、フランジ76はMUDS130の接続口192の一部から延びる対応隆起部78と干渉係合する。干渉係合はMUDS130とSUDS190との間の実質的流体密封接続を生成する。SUDS190の切断タブ68を押すことで、フランジ76を隆起部78から係合解除してユーザがSUDS190をMUDS130から除去できるようにする。図12を参照すると、MUDS130と上記切断タブ68を有するSUDS190とを有する接続アセンブリもまた、垂直方向構成で設けられ得る。
【0047】
図13A、13Bを参照すると、SUDS190とMUDS130とを有するコネクタアセンブリの別の実施形態が示される。MUDS130は、前の実施形態で説明したように接続口192と廃棄物入口196を含む。接続口192は、SUDS190とMUDS130との間の密封のための共成形密封面82を含む。SUDS190は、SUDS190とMUDS130とを正しくアライメントするための筐体42と一体成形された外部アライメント面84を含む。アライメント面84はまた、使用前の汚染の可能性を低減するためにSUDS190の流体入口202と廃棄物出口204とを凹ませる。
【0048】
図14A図16Bを参照すると、チューブ208の様々な実施形態が示される。例えば、チューブ208は、その包装から取り外される間またはSUDS190がMUDS130へ接続されている場合に巻き戻されないことを保証するためにスプールまたはフレーム部材などの保持構造133周囲に巻かれ得る。図16Aを参照すると、チューブ208はさらに、着脱可能外部クリップ135を含み得る。クリップ135は、包装から取り出し中または自動プライミング中にチューブ208が巻き戻されるのを防止するために巻線チューブ208の周囲に接続する。図16Bを参照すると、別の実施形態では、チューブ208をSUDS190から離して維持するために、チューブ208は非回旋部分137を備える。チューブ208の回旋部分139は、SUDS190がMUDS130へ接続されると非回旋部分137から垂れ下がる。
【0049】
図17を参照すると、電子制御装置900(図17に示す)が、充填および配送操作を制御するように流体注入器システム100に関連付けられ得る。いくつかの実施形態では、電子制御装置900は、所望充填または配送手順を行うように様々な弁、ピストン部材および他の要素の動作を制御し得る。例えば、電子制御装置900は様々な個別コンピュータ可読媒体部品を含み得る。例えば、このコンピュータ可読媒体は、揮発性媒体、不揮発性媒体、着脱可能媒体、着脱不能媒体、一時的媒体、非一時的媒体など電子制御装置900によりアクセスされ得る任意の媒体を含み得る。別の例として、このコンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュールまたは他のデータなどの情報の格納のために任意の方法または技術で実現される媒体などのコンピュータ記憶媒体;ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、電気的消去可能読み取り専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリまたは他のメモリ技術;CD-ROMデジタル多用途ディスク(DVD)、または他の光学ディスク記憶装置;磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶装置;または所望情報を格納するために使用され電子制御装置900によりアクセスされ得る任意の他の媒体を含み得る。さらに、このコンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または搬送波または他の搬送機構などの変調データ信号内の他のデータなどの通信媒体を含み得、任意の情報配送媒体、有線媒体(有線ネットワークおよび直接有線接続など)、および無線媒体(音響信号、無線周波数信号、光信号、赤外線信号、生体測定信号、バーコード信号など)を含み得る。当然、これらの任意の組み合わせもコンピュータ可読媒体の範囲に含まれるべきである。
【0050】
電子制御装置900はさらに、ROMとRAMなど揮発性および不揮発性メモリの形式のコンピュータ記憶媒体を有するシステムメモリ908を含む。適切なコンピュータベースルーチンを有する基本入/出力システム(BIOS:basic input/output system)が、電子制御装置900内の部品間の情報転送を支援し、通常はROM内に格納される。システムメモリ908のRAM部分は通常、処理ユニット904へ直ちにアクセス可能であるまたは処理ユニット904により現在操作されているデータおよびプログラムモジュール(例えば、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラムインターフェース、アプリケーションプログラム、プログラムモジュール、プログラムデータおよび他の命令ベースのコンピュータ可読コード)を含む。
【0051】
図17を引き続き参照すると、電子制御装置900はまた、他の着脱可能または着脱不能、揮発性または不揮発性、一時的または非一時的コンピュータ記憶媒体製品を含み得る。例えば、電子制御装置900は、ハードディスク駆動装置912と通信してそれを制御する着脱不能メモリインターフェース910、例えば着脱不能不揮発性磁気媒体、磁気ディスク装置ユニット916と通信してそれを制御する着脱可能不揮発性メモリインターフェース914(着脱可能不揮発性磁気ディスク918から読み出しそれへ書き込む)、光ディスク駆動装置ユニット920(CD ROMなどの着脱可能不揮発性光ディスク922から読み出しそれへ書き込む)、着脱可能メモリカードと接続して使用されるユニバーサルシリアルバス(USB)ポート921などを含み得る。しかし、着脱可能または着脱不能、揮発性または不揮発性コンピュータ記憶媒体が、限定しないが磁気カセットテープ、DVD、デジタルビデオテープ、固体RAM、固体ROMなどを含む例示的計算システム環境902において使用され得るということが想定される。これらの様々な着脱可能または着脱不能、揮発性または不揮発性磁気媒体は、システムバス906を介し電子制御装置900の処理ユニット904および他の部品と通信する。上に論述され図17に示される駆動装置およびそれらの関連コンピュータ記憶媒体は、電子制御装置900のオペレーティングシステム、コンピュータ可読命令、アプリケーションプログラム、データ構造、プログラムモジュール、プログラムデータ、および他の命令ベースコンピュータ可読コードを格納する(システムメモリ908内のこの情報およびデータの重複性に関わらず)。
【0052】
ユーザは、ユーザ入力インターフェース928を介し、図1に示すユーザインターフェース124などのいくつかの装着可能または操作可能入力装置を介し電子制御装置900に命令、情報およびデータを入力し得る。もちろん、外部ソースから電子制御装置900へのデータおよび情報の入力を容易にする任意の配置を含む例えばマイクロホン、トラックボール、ジョイスティック、タッチパッド、タッチスクリーン、スキャナなど多種多様なこのような入力装置が利用され得る。論述したように、これらおよび他の入力装置はしばしば、システムバス906へ結合されたユーザ入力インターフェース928を介し処理ユニット904へ接続されるが、パラレルポート、ゲームポートまたはUSBなどの他のインターフェースおよびバス構造により接続され得る。さらに、データおよび情報は、モニタ930(この情報およびデータを電子的形式で視覚的に表示する)、プリンタ932(この情報およびデータを印刷形式で物理的に表示する)、スピーカ934(この情報およびデータを可聴的形式で可聴的に提示する)などのいくつかの出力装置を介し分かりやすい形式またはフォーマットでユーザへ提示または提供され得る。これらの装置のすべては、システムバス906へ結合された出力インターフェース936を介し電子制御装置900と通信する。情報とデータをユーザへ提供するために任意のこのような周辺出力装置が使用されるということが想定される。
【0053】
電子制御装置900は、電子制御装置900と一体化されたまたはそれから離れた通信装置940の使用によりネットワーク環境938において動作し得る。この通信装置940は、通信インターフェース942を介し電子制御装置900の他の部品により動作可能であり、それと通信する。このような配置を使用することにより、電子制御装置900は、パーソナルコンピュータ、サーバ、ルータ、ネットワークパーソナルコンピュータ、ピア装置または他の共通ネットワークノードであり得るリモートコンピュータ944などの1つまたは複数のリモートコンピュータと接続し得るまたはそうでなければそれと通信し得、通常、電子制御装置900に関連して上に説明した部品のうちの多くまたはすべてを含み得る。例えばモデム、ネットワークインターフェースまたはアダプタなど適切な通信装置940を使用することにより、コンピュータ944は、ローカルエリアネットワーク(LAN)および広域ネットワーク(WAN)内で動作し、それを介し通信し得るが、仮想プライベートネットワーク(VPN)、オフィスネットワーク、企業ネットワーク、イントラネット、インターネットなどの他のネットワークも含み得る。
【0054】
本明細書で使用されるように、電子制御装置900は、本開示の方法およびシステムの処理工程を実行および実装するために、適切なカスタム設計または従来ソフトウェアを含む、またはそれを実行するように動作可能であり、これにより専門的かつ特定計算システムを形成する。したがって、本発明の方法およびシステムは、1つまたは複数の電子制御装置900、または、本開示に関連して以下に論述される方法、処理および変形データ操作を処理ユニット904に実行、構成、またはそうでなければ実装させるコンピュータ可読プログラムコードまたは命令を格納することができるコンピュータ可読記憶媒体を有する同様な計算装置を含み得る。さらに、電子制御装置900は、パーソナルコンピュータ、個人用デジタル情報処理端末、携帯型コンピュータ、ラップトップ、パームトップ、携帯装置、携帯電話、サーバ、または本発明のコンピュータ実施方法およびシステムを効果的に実施するためにデータを適切に処理するのに必要な処理ハードウェアを有する任意の他のタイプの計算装置の形式であり得る。
【0055】
「本システムはそれぞれのサーバと同じであってもなくてもよい1つまたは複数のコンピュータ上に物理的に配置されたデータベースを利用し得る」ということが当業者にとって明らかとなる。例えば、電子制御装置900上のプログラミングソフトウェアが、そうでなければ、ネットワークの別のプロセッサ上に物理的に格納されたデータベースを制御し得る。
【0056】
いくつかの実施形態では、電子制御装置900は、自動再充填がそれぞれの注射器132内の予めプログラムされたトリガ最小容積に基づき発生するようにプログラムされ得る。例えば、注射器132のうちの少なくとも1つに残る流体の容量がプログラム容量未満である場合、注射器再充填手順が電子制御装置900により自動的に開始される。流体注入器システム100に付随する電子制御装置900は、「予めプログラムされたトリガ最小容積が、流体注入器システム100の動作中にそれぞれの注射器132から分注された流体量を追跡することにより到達された」ということを判断し得る。または、流体レベルセンサが流体注入器システム100に組み込まれ得、これらの流体レベルセンサからの入力は、電子制御装置900が「予めプログラムされたトリガ最小容積が注射器132のうちの少なくとも1つにおいて到達された」ということを判断し得るように、電子制御装置900へ提供され得る。再充填の充填量および速度は電子制御装置900内に予めプログラムされ得る。自動再充填手順は、電子制御装置900により自動的に停止されるかまたは手動で遮断されるかのいずれかでよい。加えて、自動再充填手順は、流体注入手順の完了時に次のプログラム流体注入手順を行うために注射器132のうちの少なくとも1つに十分な流体が無いと開始され得る。
【0057】
再充填手順中、それぞれの注射器132に付随するバルク流体源120のうちの1つまたは複数が空になり得る(例えば、1つまたは複数の注射器132の再充填を完了するために十分な流体を当初欠く)ということが可能である。したがって、交換バルク流体源120が必要であり、このようなバルク流体源120の交換は迅速になされることが望ましい。流体注入器システム100は、「流体注入器システム100が使用され得る前にバルク流体源120の取り替えが必要である」ということをオペレータに示すために可聴および/または視覚的指示器などの指示器を有し得る。
【0058】
単回使用使い捨てセットコネクタのいくつかの実施形態が添付図面に示され上に詳細に説明されたが、他の実施形態が本開示の範囲および精神から逸脱すること無しに当業者にとって明白となり容易になされる。例えば、本開示は「可能な範囲内で任意の実施形態の1つまたは複数の機構が任意の他の実施形態の1つまたは複数の機構と組み合わせら得る」ということを企図しているということを理解すべきである。したがって、これまでの説明は限定的であるというよりむしろ例示的であるように意図されている。
【0059】
本発明のさらなる態様は、以下の項の主題によって提供される。
[項1]流体接続を確立するために多数回使用使い捨てセット(MUDS)の接続口と着脱可能に係合するように構成された流体入口と、流体接続を確立するために前記多数回使用使い捨てセット(MUDS)の廃棄物入口と着脱可能に係合するように構成された廃棄物出口と、第1の端で前記流体入口へ接続され第2の端で前記廃棄物出口へ接続された患者流体ラインと、を含む医療コネクタであって、前記患者流体ラインを通る流体流れは前記第1の端から前記第2の端への一方向であり、前記患者流体ラインは流体を患者へ配送するために前記廃棄物出口から切断されるように構成される、医療コネクタ。
[項2]前記医療コネクタを前記多数回使用使い捨てセット(MUDS)へ着脱可能に固定するためのロック機構をさらに含む任意の前項に記載の医療コネクタ。
[項3]前記ロック機構は、軟質タブの少なくとも一部分を撓ませることにより係合位置と係合解除位置との間で可撓である軟質タブを有する、任意の前項に記載の医療コネクタ。
[項4]前記軟質タブは、押されると前記軟質タブを前記係合位置から前記係合解除位置へ撓ませる押圧面を有する、任意の前項に記載の医療コネクタ。
[項5]前記流体入口は前記流体入口の少なくとも一部を囲むシュラウドを含む、任意の前項に記載の医療コネクタ。
[項6]前記シュラウドは前記医療コネクタの操作を容易にするために少なくとも1つの凹部を有する、任意の前項に記載の医療コネクタ。
[項7]前記シュラウドは前記シュラウドの外面から突出する1つまたは複数のリブを有する、任意の前項に記載の医療コネクタ。
[項8]前記流体入口は前記多数回使用使い捨てセット(MUDS)の前記廃棄物入口との接続を妨げるように成形され、前記廃棄物出口は前記多数回使用使い捨てセット(MUDS)の前記接続口との接続を妨げるように成形される、任意の前項に記載の医療コネクタ。
[項9]前記医療コネクタは前記多数回使用使い捨てセット(MUDS)と一配向だけで接続可能であるように非対称形状を有する、任意の前項に記載の医療コネクタ。
[項10]前記医療コネクタと前記多数回使用使い捨てセット(MUDS)との誤接続を防止するための少なくとも1つのフィンをさらに含む任意の前項に記載の医療コネクタ。
[項11]前記患者流体ラインの前記第2の端は、前記第2の端の無菌性を維持する一方で前記廃棄物出口と着脱可能に係合するように構成されたコネクタを有する、任意の前項に記載の医療コネクタ。
[項12]前記コネクタは前記廃棄物出口と係合されると前記廃棄物出口と流体連通する、任意の前項に記載の医療コネクタ。
[項13]前記コネクタはルアロックコネクタである、任意の前項に記載の医療コネクタ。
[項14]前記流体入口を通る前記患者流体ライン中への一方向流れを維持するように構成された一方向弁をさらに含む任意の前項に記載の医療コネクタ。
[項15]前記医療コネクタが前記接続口に正しく挿入または設置されたということを示す少なくとも1つのセンサ素子であって前記少なくとも1つのセンサ素子の有無を検知するように構成された少なくとも1つのセンサと相互作用するように構成された、少なくとも1つのセンサ素子をさらに含む任意の前項に記載の医療コネクタ。
[項16]前記少なくとも1つのセンサ素子は可視または赤外光を前記少なくとも1つのセンサへ反射する1つまたは複数の反射面を有する、任意の前項に記載の医療コネクタ。
[項17]前記流体入口は前記流体入口と前記接続口との間の流体密封接続を形成するための少なくとも1つのシールを有する、任意の前項に記載の医療コネクタ。
[項18]単回使用使い捨てセットコネクタであって、流体接続を確立するために多数回使用使い捨てセット(MUDS)の接続口と着脱可能に係合するように構成された流体入口と、流体接続を確立するために前記多数回使用使い捨てセット(MUDS)の廃棄物入口と着脱可能に係合するように構成された廃棄物出口と、前記流体入口と流体出口とを分離するスペーサと、前記単回使用使い捨てセットコネクタを前記多数回使用使い捨てセット(MUDS)へ着脱可能に固定するように構成されたロック機構であって、軟質タブの少なくとも一部分を撓ませることにより係合位置と係合解除位置との間で可撓である軟質タブを有するロック機構と、第1の端において前記流体入口へ接続された患者流体ラインと、前記患者流体ラインの第2の端へ接続されたコネクタと、を含み、前記患者流体ラインを通る流体流れは前記第1の端から前記第2の端への一方向であり、前記単回使用使い捨てセットコネクタは、流体を患者へ配送するために前記廃棄物出口と着脱可能流体接続するように構成される、単回使用使い捨てセットコネクタ。
[項19]単回使用使い捨てセット(SUDS)コネクタを使用して流体を配送する方法であって、前記単回使用使い捨てセット(SUDS)コネクタの流体入口と多数回使用使い捨てセット(MUDS)の接続口とを流体接続する工程と、前記単回使用使い捨てセット(SUDS)コネクタの廃棄物出口と前記多数回使用使い捨てセット(MUDS)の廃棄物入口との間の流体連通を確立する工程と流体を前記流体入口から流体ラインを介し前記廃棄物出口へ配送することにより前記単回使用使い捨てセット(SUDS)コネクタをプライミングする工程と、前記流体ラインを前記廃棄物出口から切断する工程と前記流体を前記流体ラインを介し前記流体入口からコネクタまで配送する工程と、を含む方法。
[項20]前記単回使用使い捨てセット(SUDS)コネクタをプライミングする前に前記単回使用使い捨てセット(SUDS)コネクタを前記多数回使用使い捨てセット(MUDS)へロックする工程をさらに含む任意の前項に記載の方法。
【符号の説明】
【0060】
20 筐体
24 ルアロックコネクタ
30 山
32 外側シュラウド
34 流体通路
36 遠位ノズル
42 単回使用コネクタ筐体
44 ルアロックコネクタ
46 流体通路
52 サムホイール
54 タブ
56 開口
58 流体通路
60 管状導管
62 後カニューレ口
64 ドリップチャンネル
66 吸収パッド
68 切断タブ
70 アライメント構造
71 アラインメントチャネル
72 対応スロット
74 管状シュラウド
76 フランジ
78 対応隆起部
80 管状導管
82 共成形密封面
84 外部アライメント面
100 流体注入器システム
102 注入器筐体
103 往復移動可能ピストン要素
104 対向側面
106 上側端
108 下側端
110 基部
112 車輪
114 ハンドル
116 ドア
118 対応バルク流体コネクタ
118 バルク流体コネクタ
120 複数投薬バルク流体源、交換バルク流体源
122 支持部材
124 ユーザインターフェース
126 制御ボタン
129 針カニューレ、処分中カニューレ
130 MUDS
132 注射器、所望注射器、ポンプ
133 保持構造
134 MUDS流体経路、関連MUDS流体経路
135 着脱可能外部クリップ
136 弁
137 非回旋部分
139 回旋部分
140 先端部
148 マニホールド
150 流体入力ライン
152 流体出力ライン
156 廃棄物貯蔵槽
190 SUDS
192 接続口
194 開口
196 廃棄物入口
198 表示窓
200 指標
202 流体入口、廃棄物入口
204 SUDS廃棄物出口
206 スペーサ
207 フィン
208 軟式チューブ、巻線チューブ
210 近端部
212 遠端部
214 コネクタ
216 ロッキングタブ
217 スロット
218 押圧面
220 第2の環状スカート
222 遠端部
224 第1の環状スカート
226 近端部
228 凹部
230 凹部
232 リブ
234 環状シール
236 一方向弁
238 センサシステム
240 センサフィン
242 対応センサ
900 電子制御装置
902 例示的計算システム環境
904 処理ユニット
906 システムバス
908 システムメモリ
910 着脱不能メモリインターフェース
912 ハードディスク駆動装置
914 着脱可能不揮発性メモリインターフェース
916 磁気ディスク装置ユニット
918 着脱可能不揮発性磁気ディスク
920 光ディスク駆動装置ユニット
921 ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート
922 着脱可能不揮発性光ディスク
928 ユーザ入力インターフェース
930 モニタ
932 プリンタ
934 スピーカ
936 出力インターフェース
938 ネットワーク環境
940 通信装置
942 通信インターフェース
944 リモートコンピュータ
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図4C
図5A
図5B
図6
図7A
図7B
図8A
図8B
図8C
図8D
図8E
図8F
図9
図10A
図10B
図10C
図11A
図11B
図11C
図12
図13A
図13B
図14A
図14B
図15A
図15B
図16A
図16B
図17